JP2000317531A - 板材のプレス加工方法 - Google Patents

板材のプレス加工方法

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JP2000317531A
JP2000317531A JP11127978A JP12797899A JP2000317531A JP 2000317531 A JP2000317531 A JP 2000317531A JP 11127978 A JP11127978 A JP 11127978A JP 12797899 A JP12797899 A JP 12797899A JP 2000317531 A JP2000317531 A JP 2000317531A
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JP11127978A
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Munehisa Matsui
宗久 松井
Fumio Nonoyama
史男 野々山
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Toyota Central R&D Labs Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プレス加工により板材の表面に緻密に配列し
た多数の微小突起を形成する場合において、弾性回復に
起因する成形品のそりを抑制することが可能であり、し
かも、板厚減少に起因する割れを防止することが可能な
板材のプレス加工方法を提供すること。 【解決手段】 塑性変形可能な板材50にプレスによっ
て複数の突起54を形成する場合において、第1のプレ
ス型10を用いて突起54を形成したい部分に張出し部
52を形成する。次いで、第2のプレス型30を用い
て、第1工程において形成された張出し部52の周縁部
52aより張出し部52の中心に近い内側部分を押圧
し、突起54を完成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板材のプレス加工
方法に関し、特に、燃料電池の接触集電及びガス通路形
成のために用いられる、多数の突起が緻密に配列した燃
料電池用金属セパレータの製造方法として好適な板材の
プレス加工方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】板材のプレス加工は、他の加工方法に比
較して、生産性が高く、材料歩留も高いことから、自動
車、家電製品等に用いられる部品の製造方法として使用
されている。
【0003】例えば、固体高分子型燃料電池において
は、燃料ガス、酸化剤ガス及び生成水の流路を構成する
と共に、各電極と接触させて集電するために、セパレー
タと呼ばれる部品が使用される。このセパレータは、電
極が接合された電解質膜(以下、これを「電極・電解質
膜接合体」という)を両面から挟持するための薄板状の
部品であり、電極と接触する表面には、多数の独立した
突起、あるいは連なった突起が形成されている。
【0004】このような燃料電池用セパレータには、従
来から、ガス不透過性かつ導電性に優れ、しかも、酸化
水蒸気雰囲気下でも安定した低接触抵抗を示す緻密カー
ボングラファイトが用いられていた。また、緻密カーボ
ングラファイトは、展伸性がないので、セパレータ表面
の突起は、専ら機械加工により形成されていた。
【0005】しかしながら、緻密カーボングラファイト
製のセパレータは、材料自体が高価であることに加え、
表面の突起を機械加工により形成しているために、加工
コストが高く、量産も困難であった。そのため、生産性
が高く、低コストな燃料電池用セパレータとして、金属
薄板をプレス加工することにより、表面に多数の独立し
た突起、あるいは連なった突起を形成した金属セパレー
タが注目されている。
【0006】例えば、特開平10−233220号公報
には、1ショットプレス加工により金属薄板の両面に溝
状の流路を形成してプレスプレートとし、このプレスプ
レートの両面に、中央部に開口部を有するマスクプレー
トを接合したものをセパレータとして用いた固体高分子
型燃料電池が開示されている。
【0007】また、特開平10−302814号公報に
は、プレス加工によりステンレス鋼板の表面に凹凸を形
成してセパレータとし、セパレータ表面の凹凸が互いに
かみ合うように、電極・電解質膜接合体をセパレータで
挟持した固体高分子型燃料電池が開示されている。
【0008】また、特開平10−241709号公報に
は、ステンレス鋼、アルミ、チタン等の金属板の表面に
流路を区画する膨出成形部を成形して共通プレス板と
し、共通プレス板の周囲をシリコンゴム等のゴム材料で
被覆することにより反応ガス流路及び冷媒流路を形成
し、これをセパレータとして用いた固体高分子型燃料電
池が開示されている。
【0009】さらに、特開平10−228914号公報
には、プレス加工によりステンレス鋼板の両面に多数個
の膨出成形部を形成し、膨出成形部の先端側端面に、厚
さ0.01〜0.02μmの金メッキ層を形成した燃料
電池用セパレータが開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プレス
加工により金属薄板から各種形状、寸法を有する製品を
製造する場合、加工後にプレス型から成形品を取り出す
と、プレス型から受けている拘束力が取り除かれるため
に、いわゆる弾性回復(スプリングバック)が生じ、成
形品がプレス型の形状、寸法とは異なる形状に変形する
という問題がある。
【0011】また、金属薄板が変形する際、材料がプレ
ス型内部で流動するが、特に過酷な変形を受ける部分で
は、周囲からの材料流入が少ないために、板厚が減少し
たり、あるいは、割れが発生するという問題がある。
【0012】このような弾性回復と割れの発生は、成形
品の形状が複雑になるほど、また、成形品に要求される
寸法精度が高くなるほど大きな問題となる。例えば、燃
料電池用のセパレータとして金属セパレータを用いる場
合、反応ガスの流路内に滞留する水の排出を容易化する
ためには、セパレータ表面に連なった突起を形成するよ
りも、独立した多数の突起を設ける方が好ましい。ま
た、集電効率を高めるためには、比較的大きな突起を粗
く配列させるよりも、多数の微小突起を緻密に配列させ
る方が好ましい。
【0013】しかしながら、プレス加工により薄板に多
数の微小突起を緻密に配列させる場合、配列が緻密にな
るほど弾性回復に起因する変形量が大きくなるという問
題がある。また、突起先端の角部は、突起頂部からの材
料流入が少ないために板厚が薄くなり、割れが発生しや
すいという問題がある。
【0014】燃料電池用セパレータに形状不良や割れが
発生すると、シール性が低下し、反応ガスや冷媒が漏出
するおそれがあるので、プレス加工により金属セパレー
タを製造するに際しては、形状不良と割れを回避するこ
とが重要となる。しかしながら、このような問題を解決
する具体的手段は、上述した先行技術文献においては、
何ら言及されていない。
【0015】本発明が解決しようとする課題は、プレス
加工により板材の表面に緻密に配列した多数の微小突起
を形成する場合において、弾性回復に起因する成形品の
そりを抑制することが可能な板材のプレス加工方法を提
供することにある。
【0016】また、本発明が解決しようとする他の課題
は、プレス加工により板材の表面に緻密に配列した多数
の微小突起を形成する場合において、板厚減少に起因す
る割れを防止することが可能な板材のプレス加工方法を
提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、塑性変形可能な板材にプレスによって複数
の突起を形成する板材のプレス加工方法において、第1
のプレス型を用いて突起を形成したい部分に張出し部を
形成する第1工程と、第2のプレス型を用いて前記第1
工程において形成された前記張出し部の周縁部より前記
張出し部の中心に近い内側部分を押圧し、突起を完成さ
せる第2工程とを備えていることを要旨とするものであ
る。
【0018】上記構成を有する本発明に係る板材のプレ
ス加工方法によれば、第1工程において板材に張出し部
が形成されると、張出し部の周縁部には、形状不良の原
因となる曲げモーメントが発生する。次いで、第2工程
において、張出し部の周縁部近傍の内側付近が第2のプ
レス型により押圧されると、張出し部の周縁部より内側
部分の凹型側に伸び変形が付与される。そのため、第1
工程において発生した曲げモーメントが相殺され、弾性
回復に起因するそりの発生を抑制することができる。
【0019】ここで、前記第1のプレス型は、凸型の頂
部が丸型(例えば、球面状の型)であることが望まし
い。また、前記第2のプレス型は、凸型の頂部が平型で
あることが望ましい。第1のプレス型の凸型の頂部を丸
型とすると、板材に張出し部を形成する際、局部的な板
厚減少が抑制されるので、張出し部の板厚分布を一様に
することができる。また、第2のプレス型の凸型の頂部
を平型にすれば、完成した突起先端の平坦部の面積を広
くすることができる。
【0020】また、前記第1工程と前記第2工程の間
に、第3のプレス型を用いて、前記第1工程において形
成された前記張出し部の周縁部より前記張出し部の中心
に近い内側部分であり、かつ、前記第2のプレス型と前
記張出し部が接する部分より外側部分を押圧し、前記第
1工程において形成された前記張出し部の高さをさらに
高くする工程を備えていてもよい。これにより、局部的
な板厚減少、及びこれに伴う割れの発生をさらに抑制す
ることができる。
【0021】さらに、前記塑性変形可能な板材は、燃料
電池セパレータ用材料であることが望ましい。本発明を
用いれば、形状不良と割れの発生が大幅に軽減されるの
で、板厚が薄く、しかも、多数の微小突起が緻密に配列
した、集電性能に優れた燃料電池用セパレータを安価に
製造することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態につ
いて詳細に説明する。本発明に係る板材のプレス加工方
法は、板材表面に複数の突起を形成するに際し、プレス
工程を少なくとも第1工程及び第2工程の2段階に分け
て行う点に特徴がある。
【0023】第1工程は、第1のプレス型を用いて、突
起を形成したい部分に張出し部を形成する工程である。
この張出し部が、後に突起となる部分である。ここで、
第1工程において、張出し部は、その周縁部の長さ(平
坦部と張出し部との境界線間の最大の長さ)が、突起の
最終底部長さ(平坦部と最終的に形成された突起との境
界線間の最大の長さ)より長くなるように成形する必要
がある。これは、張出し部の周縁部の長さが突起の最終
底部長さ以下であると、単なる2度押しとなり、弾性回
復に起因する形状不良を解消できないためである。
【0024】また、第1工程の成形荷重は、完成した成
形品に発生するそり量に影響を及ぼす。従って、張出し
部の形状、突起の最終形状、板材の材質、板厚等を考慮
して、弾性回復に起因する形状変化が最も小さくなるよ
うに、第1工程の成形荷重を定めるとよい。
【0025】また、張出し部は、角部の高さが頂部の高
さの約2/3高さとなるように成形することが望まし
い。これは、前記の角部の高さで成形すると、張出し部
の板厚分布が一様になり、頂部や角部の局部的な板厚減
少を抑制できるためである。また、第2工程において先
端が平坦である突起を完成させる際、張出し部の頂部に
ある材料が突起の角部に流入するので、突起角部の割れ
を抑制できるという利点もある。
【0026】また、板材に形成された突起先端の角部の
割れを抑制するためには、張出し部の高さが突起の最終
高さより高くなるように成形することも有効である。こ
れは、張出し部の高さを突起の最終高さより高くする
と、第2工程において突起を完成させる際に、張出し部
が高さ方向に圧縮されるので、張出し部頂部の材料が突
起先端の角部に流入し、角部近傍の板厚減少が抑制され
るためである。
【0027】第2工程は、第2のプレス型を用いて、第
1工程において形成された張出し部の周縁部近傍の側壁
部分を押圧し、突起を完成させる工程である。ここで、
弾性回復に起因する形状不良を効果的に抑制するために
は、第2のプレス型により張出し部近傍の側壁部分を押
圧する位置、及びその際の押圧力を最適化することが重
要である。具体的には、張出し部の形状、突起の最終形
状、板材の材質、板厚等を考慮して、弾性回復に起因す
る形状変化が最も小さくなるように、第2のプレス型の
形状、第2工程の成形荷重等を決定するとよい。
【0028】また、第2工程で形成される突起の最終形
状は、成形品の用途に応じた最適な形状とすればよい
が、本発明を燃料電池用セパレータの製造方法として適
用する場合には、完成した突起の先端が平坦となるよう
にプレス加工することが望ましい。突起先端を平坦にす
ると、電極・電解質接合体との接触面積が広くなり、集
電効率に優れた燃料電池用セパレータが得られるという
利点がある。
【0029】なお、板材に突起を形成する場合におい
て、弾性回復に起因する形状不良と、板厚分布の不均一
及びこれに起因する割れを回避するためには、上述した
ように、プレス加工を少なくとも2段階に分けて行えば
よいが、第1工程と第2工程の間に第3工程、あるいは
それ以上の工程を追加してもよい。
【0030】第1工程と第2工程の間に第3工程を追加
する場合、第1工程において形成された張出し部の周縁
部より内側部分であり、かつ、第2工程において押圧さ
れる側壁部分より外側部分を押圧し、第1工程において
形成された張出し部の高さがさらに高くなるように、プ
レス加工するとよい。
【0031】第3工程において、張出し部の周縁部近傍
を圧縮しながら、張出し部の高さをさらに高くすれば、
局部的な板厚減少が抑制されるので、割れを生じさせる
ことなく突起の最終高さを高くすることができる。ある
いは、第3工程において、張出し部の高さを突起の最終
高さより高くした後、突起を完成させる際に張出し部を
高さ方向に圧縮すれば、上述したように、突起角部の割
れを回避することもできる。
【0032】第4工程以上の複数工程を追加する場合も
同様であり、第1工程において形成された張出し部の周
縁部近傍が段階的に圧縮され、かつ、張出し部の高さが
段階的に高くなるように膨出部をプレス加工するとよ
い。
【0033】次に、本発明に係るプレス加工方法に使用
されるプレス型について説明する。図1に、第1工程に
おいて用いられる第1のプレス型の一例を示す。図1に
おいて、第1のプレス型10は、凹型12と、凸型22
からなっている。凹型12は、角形の本体12aの上面
に、同一形状を有する多数の凹部14を縦横に刻設した
ものである。また、本体12aの底部には、凹型12を
プレス加工機本体(図示せず)に取り付けるためのねじ
穴12bが設けられている。
【0034】凸型22は、同じく、角形の本体22aの
上面に、同一形状を有する多数の凸部24を縦横に形成
したものであり、凸型22の各凸部24は、凹型12の
各凹部14に対応する位置に設けられている。また、本
体22aの底部には、凸型22をプレス加工機本体(図
示せず)に取り付けるためのねじ穴22bが設けられて
いる。
【0035】図2に、第1のプレス型10を構成する凹
型12及び凸型22の拡大平面図及び断面図を示す。図
2(a)において、凹型12の表面には、所定のピッチ
で、複数の角錐台状の凹部14が刻設されている。ま
た、図2(b)において、凸型22の表面には、凹部1
4と同一ピッチで、複数の凸部24が形成されている。
【0036】また、第2工程において用いられる第2の
プレス型(図示せず)は、凹型と凸型からなっている点
は第1のプレス型10と同様であるが、凹型の表面に刻
設される凹部と、凸型の表面に形成される凸部の形状が
異なっている。
【0037】図3に、第2のプレス型30を構成する凹
型32及び凸型42の拡大平面図及び断面図を示す。図
3(a)において、凹型32の表面には、第1のプレス
型10の凹型12に刻設された凹部14と同一ピッチ
で、複数の角錐台状の凹部34が刻設されている。ま
た、図3(b)において、凸型42の表面には、凹部3
4と同一ピッチで、複数の凸部44が形成されている。
【0038】ここで、図2に示す第1のプレス型10に
おいて、凹型12は、凹部14の対向する内壁面のなす
角(以下、これを「対面角」という。)α11が、第2
のプレス型30の凹部34の対面角α31より大きくな
っている。また、凹部14の開口端の長さL12は、凹
部34の開口端の長さL32より長くなっている。これ
は、第1のプレス型10で形成された張出し部の周縁部
近傍の側壁部分を、第2のプレス型30の凹部34の開
口端34aで押圧するためである。
【0039】なお、凹部14の底部の長さL11及び凹
部14の深さD11は任意に定めることができるが、凹
部14の深さD11を凹部34の深さD31より深くす
ると、第1工程で成形される張出し部の高さが突起の最
終高さより高くなり、第2工程において突起を完成させ
る際、突起角部の板厚減少を抑制できるという利点があ
る。
【0040】また、図2に例示する第1のプレス型10
において、凸型22には、凸部24の先端が丸味を帯び
た丸型が用いられている。すなわち、凸部24は、底角
の異なる2つの角錐台が重ねられた形状を呈し、その先
端は、所定の曲率半径でR面取り加工が施されている。
【0041】この場合、凸部24先端の曲率半径、隣り
合う凸部24、24の先端側の外側面のなす角(以下、
これを「側面角」という。)β21及び基端側の側面角
β 、凸部24の基端の長さL22及び凸部24の側
面角が変化する部分の長さL 21、並びに凸部24の高
さH21は、突起の最終形状、板材の材質、板厚、プレ
ス条件等を考慮して、板厚分布の不均一が最も小さくな
るように定めるとよい。
【0042】なお、「丸型」とは、凸部24先端の形状
が所定の曲率半径を有する球面状である場合に限定され
るものではなく、例えば、凸部24の頂部に形成された
比較的面積の小さい平坦面と、これと滑らかにつながる
傾斜面によって構成される多面体状である場合も含まれ
る。あるいは、底角の異なる2つの角錐台を重ねて凸部
24とする代わりに、凸部24全体の形状を球面状とし
てもよい。
【0043】また、図3に例示する第2のプレス型30
において、凹型32に刻設される凹部34の底部の長さ
31及び凹部34の深さD31は、突起の最終形状に
基づいて定められる。なお、凹部34の対面角α31
び開口端の長さL32は、第1工程において形成された
張出し部の側壁近傍を押圧できるように定められる点
は、上述したとおりである。
【0044】さらに、図3に例示する第2のプレス型3
0において、凸型42には、凸部44の先端が平坦であ
る平型が用いられている。この場合、凸部44の側面角
β 、凸部44の基端の長さL42及び先端の長さL
41は、主に、突起の最終形状に基づいて定められる。
【0045】一方、凸部44の高さH41は、張出し部
の周縁部近傍に付与される伸び変形の大きさと密接な関
係がある。従って、凸部44の高さH41は、張出し部
の形状、突起の最終形状、板材の材質、板厚、プレス条
件等を考慮して、弾性回復に起因する形状変化が最も小
さくなるように定めるとよい。
【0046】次に、本発明に係る板材のプレス加工方法
の作用について説明する。プレス加工により板材に多数
の突起を成形する場合、図3に示すような形状を有する
プレス型30を用いて、1工程でプレス加工するのが一
般的である。
【0047】このようなプレス型30を用いて1工程で
プレス加工を行った場合、図4(a)に示すように、板
材50が凹型32及び凸型42により押圧され、板材5
0の表面に多数の突起54が形成される。
【0048】この時、突起54の基端54a近傍では、
曲げ応力と引張応力の双方が作用する曲げ引張変形の応
力状態になっている。特に、引張応力成分が小さい場合
には、図4(b)に示すように、凹型32側には圧縮応
力が作用し、凸型42側には引張応力が作用する。その
ため、プレス加工後に板材50をプレス型30から取り
出すと、弾性回復による曲げモーメントMにより、板材
50は、突起54面側に凸に撓んだ状態となる。
【0049】また、図4(a)に示すように、板材50
が塑性変形する際、突起54の角部54b近傍は、頂部
54cからの材料流入が少ないために、成形に伴う板厚
減少が大きくなる。そのため、材料の延性が低い場合、
板厚が薄い場合、あるいは、突起54の高さが板厚に比
して高い場合には、突起54の角部54bに割れが発生
するおそれがある。
【0050】これに対し、本発明に係る板材のプレス加
工方法では、図5に示すように、板材50に突起を形成
するに際し、第1のプレス型10を用いて板材50に張
出し部52を形成する第1工程と、第2のプレス型30
を用いて突起54を完成させる第2工程の、少なくとも
2工程に分けてプレス加工が行われる。
【0051】しかも、第1工程においては、図5(a)
に示すように、張出し部52の周縁部52aの長さaが
突起54の最終底部長さbより長くなるように板材50
のプレス加工が行われる。また、第2工程においては、
図5(b)に示すように、凹部34の開口端34aによ
り、張出し部52の周縁部52a近傍の側壁部分を押圧
するようにプレス加工が行われる。
【0052】そのため、第1工程において板材50表面
に張出し部52を形成した時点では、張出し部52の周
縁部52a近傍には、弾性回復の原因となる曲げモーメ
ントMが作用した状態になっているが、突起54が完成
したときには、図5(c)に示すように、周縁部52a
の凹型32側部分に伸び変形が付与される。
【0053】この伸び変形が、弾性回復の原因となる曲
げモーメントMを相殺するに必要かつ十分な大きさとな
るようにプレス加工が行われた場合には、板厚方向全体
が伸び変形となり、弾性回復に起因する形状不良が抑制
されると考えられる。
【0054】さらに、第1のプレス型10として、凸型
22の凸部24先端が丸型になっているものを用いた場
合には、図5(a)に示すように、板材50の塑性変形
が比較的均一に行われ、形成された張出し部52の局部
的な板厚減少が抑制される。
【0055】板厚分布が一様な張出し部52が形成され
た板材50を第2のプレス型30を用いて2回目のプレ
ス加工を行うと、図5(b)に示すように、張出し部5
2の先端が、凹型32の凹部34の底面と凸型42の凸
部44の先端面との間で平坦化される際、張出し部52
の頂部にある材料が、凸部44の角部44bに向かって
流れ込む。そのため、図5(c)に示すように、突起5
4が完成したときには、突起54の角部54b近傍にお
ける板厚減少が抑制され、角部54bにおける割れを防
止することができる。
【0056】
【実施例】(実施例1)図1〜図3に示す第1のプレス
型10及び第2のプレス型30を用いて、複数の微小突
起が緻密に配列した燃料電池用セパレータのプレス加工
を行った。供試材には、ブランク寸法57×57mm、
板厚0.3mmの市販のアルミ合金板(A5052)を
用いた。
【0057】なお、第1のプレス型10及び第2のプレ
ス型30の各部の形状の内、凹部14の対面角α11
60゜、凹部34の対面角α31は40゜とした。ま
た、凹部14、34の深さD11及びD31はいずれも
0.5mm、底部の長さL11及びL31はいずれも1
mmとし、凸部44の高さH41は、0.6mmとし
た。その他の部分は、型内に材料が完全に充填した場合
において、40×40mmの領域(以下、これを「成形
領域」という。)に、突起先端1×1mm、高さ0.5
mmの角錐台状の突起が2mmピッチで20×20個成
形されるように定めた。
【0058】このような供試材及びプレス型を用い、成
形領域の周囲を1.2tonfで拘束し、成形荷重を変
えてプレス加工を行った。得られた成形品について、そ
り高さ及び突起角部の割れの有無を調べた。
【0059】なお、そり高さH(mm)は、図6に示す
ように、形状測定器を用いてXX’断面における板中央
と成形領域外縁の高さの差H(mm)と、YY’断面
における板中央と成形領域外縁の高さの差H(mm)
を測定し、これらの平均高さ(H=(H+H)/
2)で表した。また、そり高さHの符号は、突起面側が
凸に変形した場合を+とし、突起面側が凹に変形した場
合を−と定義した。さらに、突起角部の亀裂の有無は、
目視により確認した。結果を図7に示す。
【0060】凸型42が平型である第2のプレス型30
(以下、これを「プレス型B」という。)のみを用いて
1工程でプレス加工を行った場合(図7中、白丸で表
示)、成形品はいずれも突起面側が凸に変形し、そり高
さHは、成形荷重によらず約+0.5mmに達した。
【0061】また、凸型22が丸型である第1のプレス
型10(以下、これを「プレス型A」という)のみを用
いてプレス加工を行った場合(図7中、白三角で表
示)、そり高さHは、成形荷重の影響を受け、成形荷重
を15tonfとした場合で+0.560mm、20t
onfとした場合で+0.304mmとなった。
【0062】これに対し、プレス型Aを用いて20to
nfで張出し部を成形し、プレス型Bを用いて突起を完
成させる2工程成形の場合(図7中、黒菱形で表示)、
第2工程の成形荷重を15tonfとすると、成形品
は、突起面側が凹に変形し、そり高さHは、−0.11
0mmまで減少した。しかし、第2工程の成形荷重を2
0及び25tonfと変化させても、そり高さHは、そ
れぞれ、−0.360mm及び−0.283mmとな
り、そりのない成形品は得られなかった。
【0063】一方、プレス型Aを用いて15tonfで
張出し部を成形し、プレス型Bを用いて突起を完成させ
る2工程成形の場合(図7中、黒丸で表示)、第2工程
の成形荷重を15tonfとすると、そり高さHは、+
0.025mmとなり、ほとんどそりのない成形品が得
られた。
【0064】第2工程における成形荷重を20tonf
及び25tonfに増加させると、そり高さHの絶対値
は大きくなり、それぞれ、−0.118mm及び−0.
277mmとなった。これは、成形荷重の増加によっ
て、張出し部の周縁部近傍に付与される伸び変形の大き
さが変わるためと考えられる。
【0065】なお、本実施例においては、突起高さに比
して板厚が相対的に厚いために、いずれの成形品にも、
突起先端の角部に割れは発生しなかった。
【0066】(実施例2)供試材として、板厚0.3m
mのSUS430を用いた以外は、実施例1と同様の手
順に従い、燃料電池用セパレータのプレス加工を行い、
そり高さ及び突起先端の割れの有無を調べた。結果を図
8に示す。
【0067】プレス型Bのみを用いた1工程成形の場合
(図8中、白丸で表示)、成形荷重によらず、そり高さ
Hは、+0.5mm程度に達した。また、プレス型Aの
みを用いた1工程成形の場合(図8中、白三角で表
示)、そり高さHは、+0.310mmとなり、そりの
ない成形品は得られなかった。
【0068】これに対し、プレス型Aを用いて30to
nfで張出し部を形成し、プレス型Bを用いて突起を完
成させる2工程成形の場合(図8中、黒丸で表示)、第
2工程の成形荷重を20tonfとすると、そり高さH
は、−0.018mmとなり、ほとんどそりのない成形
品が得られた。
【0069】第2工程の成形荷重を30tonf及び4
0tonfに増加させると、そり高さHは若干増加し
て、それぞれ、−0.030mm及び−0.069mm
となったが、1工程成形に比較して、そり高さHの絶対
値は、大幅に減少した。
【0070】なお、本実施例においては、突起高さに比
して板厚が相対的に厚いために、いずれの成形品にも、
突起先端の角部に割れは発生しなかった。
【0071】以上の結果から、厚さ0.3mmのアルミ
合金板あるいはステンレス鋼板をプレス加工する場合に
おいて、第1工程の成形荷重と第2工程の成形荷重を最
適化すれば、本発明に係る2工程成形により、ほとんど
そりのない成形品が得られることがわかった。
【0072】(実施例3)供試材として厚さ0.2mm
のアルミ合金板(A1050)を用いて、燃料電池用セ
パレータのプレス加工を行った。なお、本実施例におい
ては、実施例1で用いたプレス型A及びプレス型Bの他
に、凸部44の高さH41が0.55mmである以外は
プレス型Bと同様の構造を有するプレス型(以下、これ
を「プレス型C」という。)を用いた。得られた成形品
について、実施例1と同様の手順に従い、そり高さ及び
割れの有無を調べた。結果を図9に示す。
【0073】プレス型Cのみを用いた1工程成形の場合
(図9中、白丸で表示)、そり高さHは、成形荷重によ
らず、+0.30〜+0.40mmとなった。また、プ
レス型Aのみを用いた1工程成形の場合(図9中、白三
角で表示)、成形荷重を10tonfとすると、そり高
さHは、+0.218mmとなり、そりのない成形品は
得られなかった。
【0074】これに対し、プレス型Aを用いて10to
nfで張出し部を形成し、プレス型Bを用いて突起を完
成させる2工程成形の場合(図9中、黒四角で表示)、
第2工程の成形荷重を20tonfとすると、そり高さ
は、−0.090mmまで減少した。しかし、第2工程
の成形荷重を15tonf及び10tonfに減少させ
ても、そり高さは、それぞれ、−0.128mm及び−
0.244mmとなり、そりのない成形品は得られなか
った。
【0075】一方、プレス型Aを用いて10tonfで
張出し部を形成し、プレス型Cを用いて突起を完成させ
る2工程成形の場合(図9中、黒丸で表示)、第2工程
の成形荷重を10tonfとすると、そり高さHは、−
0.046mmとなり、ほとんどそりのない成形品が得
られた。
【0076】第2工程の成形荷重を15tonf及び2
0tonfに増加させると、そり高さHは、それぞれ、
+0.172mm及び+0.360mmに増加した。こ
れは、第2工程に用いるプレス型の凸部の高さを加減す
ることにより、張出し部の周縁部近傍に付与される伸び
変形の大きさが変化するためと考えられる。
【0077】さらに、プレス型Cを用いた1工程成形の
場合、成形品の突起角部には、割れが認められた。これ
に対し、プレス型Aを用いた1工程成形の場合及び2工
程成形の場合、成形品の突起角部には、いずれも割れは
認められなかった。
【0078】(実施例4)供試材として、厚さ約0.2
mmのSUS304焼鈍材を用いた以外は、実施例3と
同様の手順に従い、燃料電池用セパレータのプレス加工
を行った。得られた成形品について、実施例1と同様の
手順に従い、そり高さ及び割れの有無を調べた。結果を
図10に示す。
【0079】プレス型Cのみを用いた1工程成形の場合
(図10中、白丸で表示)、成形荷重によらず、そり高
さHは、+0.31mm〜+0.43mmとなった。ま
た、プレス型Bのみを用いた1工程成形の場合(図12
中、白四角で表示)、成形荷重を40tonfとする
と、そり高さHは、+0.470mmに達した。さら
に、プレス型Aのみを用いた1工程成形の場合(図12
中、白三角で表示)、成形荷重を30tonfとする
と、そり高さHは、+0.296mmとなり、いずれ
も、比較的大きなそりが発生した。
【0080】これに対し、プレス型Aを用いて張出し部
を形成し、プレス型Bを用いて突起を完成させる2工程
成形の場合(図10中、黒四角で表示)、成形荷重を2
0tonfとすると、そり高さHは−0.166mmま
で減少した。しかし、成形荷重を増加させても、そり高
さHは−0.20mmを越えており、そりのない成形品
は得られなかった。
【0081】一方、プレス型Aを用いて張出し部を形成
し、プレス型Cを用いて突起を完成させる2工程成形の
場合(図10中、黒丸で表示)、第2工程の成形荷重が
小さくなるほど、そり高さHが小さくなる傾向が認めら
れた。また、第2工程の成形荷重を20tonfとする
と、そり高さHは、+0.048mmとなり、ほとんど
そりのない成形品が得られた。
【0082】さらに、プレス型B又はCを用いた1工程
成形の場合、成形品の突起角部には、割れが認められ
た。これに対し、プレス型Aを用いた1工程成形の場合
及び2工程成形の場合、成形品の突起角部には、いずれ
も割れは認められなかった。
【0083】以上の結果から、厚さ0.2mmのアルミ
合金板あるいはステンレス鋼板をプレス加工する場合に
おいて、成形荷重及び第2工程に使用するプレス型の凸
部の高さを最適化すれば、本発明に係る2工程成形によ
り、ほとんどそりがなく、しかも突起角部に割れのない
成形品が得られることがわかった。
【0084】以上、本発明の実施の形態について詳細に
説明したが、本発明は上記実施の形態に何ら限定される
ものではなく、本発明の要旨を逸脱しないで種々の改変
が可能である。
【0085】例えば、本発明に係るプレス加工方法が適
用される板材の材質は、塑性変形可能な他の材料に対し
ても適用可能である。例えば、上述したアルミ合金板、
ステンレス鋼板の他、チタン及びその合金、銅及びその
合金、あるいは、Sn及びその合金等に対しても適用で
きる。また、これらの金属板の表面に、金、Ni、Sn
及びその合金、緻密カーボングラファイト等を被覆した
板材に対しても適用可能である。
【0086】また、上記実施の形態においては、プレス
加工により板材の表面に角錐台状の独立した複数の突起
を形成する場合について説明したが、板材の表面に円錐
台状の突起を形成する場合、連なった突起を形成する場
合、あるいは、独立した突起と連なった突起の双方を同
時に形成する場合等に対しても本発明を適用できる。
【0087】さらに、本発明に係る板材のプレス加工方
法は、特に、燃料電池用セパレータの製造方法として好
適であるが、本発明の用途はこれに限定されるものでは
なく、各種工作機械、自動車、家電製品等に用いられる
薄板状の部品に対する突起の形成方法として用いること
ができ、これにより上記実施の形態と同様の効果を得る
ことができる。
【0088】
【発明の効果】本発明に係るプレス加工方法は、第1の
プレス型を用いて突起を形成したい部分に張出し部を形
成する第1工程と、第2のプレス型を用いて第1工程に
おいて形成された張出し部の周縁部より張出し部の中心
に近い内側部分を押圧し、突起を完成させる第2工程と
を備えているので、第1工程において張出し部の周縁部
に発生した曲げモーメントが第2工程において相殺さ
れ、弾性回復に起因するそりの発生を抑制することがで
きるという効果がある。
【0089】また、第1のプレス型の凸型の頂部を丸型
とすれば、板材に張出し部を形成する際、材料の板厚分
布を一様にすることができ、これによって局部的な板厚
減少及びこれに起因する割れの発生を抑制することがで
きるという効果がある。
【0090】また、第2のプレス型の凸型の頂部を平型
とすれば、完成した突起先端の平坦部の面積を広くする
ことができ、燃料電池用セパレータに適した成形品が得
られるという効果がある。
【0091】また、第1工程と第2工程の間に、第3の
プレス型を用いて、第1工程において形成された張出し
部の周縁部より張出し部の中心に近い内側部分であり、
かつ、第2のプレス型と張出し部が接する部分より外側
部分を押圧し、第1工程において形成された張出し部の
高さをさらに高くする工程を加えた場合には、局部的な
板厚減少に起因する割れの発生をさらに抑制することが
できるという効果がある。
【0092】さらに、塑性変形可能な板材として燃料電
池セパレータ用材料を用いれば、板厚が薄く、しかも多
数の微小突起が緻密に配列した、集電性能に優れた燃料
電池用セパレータを安価に製造できるという効果があ
る。
【0093】以上のように、本発明によれば、板材をプ
レス加工する際に生ずる形状不良と割れの問題を同時に
解決することができるので、これを例えば、燃料電池用
セパレータの製造方法に適用すれば、燃料電池の低コス
ト化、信頼性の向上、発電効率の向上等に寄与するもの
であり、産業上その効果の極めて大きい発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(a)は、第1工程で用いられる第1のプ
レス型を構成する凹型の平面図及びそのA−A’線断面
図であり、図1(b)は、凸型の平面図及びそのB−
B’線断面図である。
【図2】図2(a)は、図1(a)に示す凹型の拡大平
面図及びそのA−A’線断面図であり、図2(b)は、
図1(b)に示す凸型の拡大平面図及びそのB−B’線
断面図である。
【図3】図3(a)は、第2工程で用いられる第2のプ
レス型を構成する凹型の拡大平面図及びそのA−A’線
断面図であり、図3(b)は、凸型の拡大平面図及びそ
のB−B’線断面図である。
【図4】図4(a)は、1工程成形の際に局部的な板厚
減少が生じた状態示す図であり、図4(b)は、突起の
周縁部に発生した残留応力を示す図である。
【図5】図5(a)は、第1工程終了後の板材の変形状
態を示す図であり、図5(b)及び図5(c)は、第2
工程時の板材の変形過程を示す図である。
【図6】プレス加工後に生ずる板材のそり高さの測定方
法を説明する図である。
【図7】厚さ0.3mmのアルミ合金板(A5052)
をプレス加工した場合における成形荷重とそり高さの関
係を示す図である。
【図8】厚さ0.3mmのステンレス鋼板(SUS43
0)をプレス加工した場合における成形荷重とそり高さ
の関係を示す図である。
【図9】厚さ0.2mmのアルミ合金板(A1050)
をプレス加工した場合における成形荷重とそり高さの関
係を示す図である。
【図10】厚さ0.2mmのステンレス鋼板(SUS3
04焼鈍材)をプレス加工した場合における成形荷重と
そり高さの関係を示す図である。
【符号の説明】
10 第1のプレス型 22 凸型 30 第2のプレス型 42 凸型 50 板材 52 張出し部 52a 周縁部 54 突起

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塑性変形可能な板材にプレスによって複
    数の突起を形成する板材のプレス加工方法において、 第1のプレス型を用いて突起を形成したい部分に張出し
    部を形成する第1工程と、 第2のプレス型を用いて前記第1工程において形成され
    た前記張出し部の周縁部より前記張出し部の中心に近い
    内側部分を押圧し、突起を完成させる第2工程とを備え
    ている板材のプレス加工方法。
  2. 【請求項2】 前記第1のプレス型は、凸型の頂部が丸
    型であることを特徴とする請求項1に記載の板材のプレ
    ス加工方法。
  3. 【請求項3】 前記第2のプレス型は、凸型の頂部が平
    型であることを特徴とする請求項1に記載の板材のプレ
    ス加工方法。
  4. 【請求項4】 前記第1工程と前記第2工程の間に、第
    3のプレス型を用いて、前記第1工程において形成され
    た前記張出し部の周縁部より前記張出し部の中心に近い
    内側部分であり、かつ、前記第2のプレス型と前記張出
    し部が接する部分より外側部分を押圧し、前記第1工程
    において形成された前記張出し部の高さをさらに高くす
    る工程を備えていることを特徴とする請求項1に記載の
    板材のプレス加工方法。
  5. 【請求項5】 前記塑性変形可能な板材が燃料電池セパ
    レータ用材料であることを特徴とする請求項1に記載の
    板材のプレス加工方法。
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