JP2000316721A - 貯液容器の液量表示装置とそれによる液量表示方法 - Google Patents

貯液容器の液量表示装置とそれによる液量表示方法

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JP2000316721A
JP2000316721A JP11132073A JP13207399A JP2000316721A JP 2000316721 A JP2000316721 A JP 2000316721A JP 11132073 A JP11132073 A JP 11132073A JP 13207399 A JP13207399 A JP 13207399A JP 2000316721 A JP2000316721 A JP 2000316721A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品の点数、種類数の減少で構造の簡略化、
低コスト化を図る。 【解決手段】 容器3にそれと同じ液位となるように接
続された縦通路5aと、この縦通路5aの所定の高さ位
置での液の有無を検出する液位センサ71と、液位セン
サ71の検出結果に応じて液量を判定しそれを表示する
液量表示制御手段72とを備え、空状態検出の高さ位
置、要給水状態検出の高さ位置、およびその上の1つ以
上の高さ位置とに液位センサ71を設け、液量表示制御
手段72は、液位センサ71に対応したセンサ位置液量
の検出に加え、液量の変動要素の情報とセンサ位置液量
との関係からセンサ位置液量以外の中間液量を判定し表
示することで、上記の目的を達成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は貯液容器の液量表示
装置とそれを用いた液量表示方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、家庭用の電気ポットでは、容器
にこの容器と同じ液位となるように接続された図2に示
すような縦通路aにおいて、その所定の高さ位置での液
の有無を液位センサb1〜b6で6段階に検出し、液位
センサb1〜b6の検出結果に応じた液量をLEDや液
晶などの点灯表示要素によって段階的に点灯表示するこ
とが従来から行われている。
【0003】電気ポットでの液量表示は、通常、空状態
検出の位置、要給水状態検出の位置、満水状態検出の位
置、および要給水状態検出の位置と満水状態検出の位置
との間の3つの位置に対応した6段階の液量が、電気ポ
ットの容量の違いごとに対応して段階的に検出し表示す
ることが行われている。
【0004】これによって、必要液位、必要段数の液量
の検出と表示ができるし、液量の表示は実際の液量の変
動位置や変動範囲には無関係に自由な位置および状態で
表示ができる。これら液量の検出と表示のために、液位
センサ群と、表示要素群とは互いに個別なセンサ基板と
表示基板とに搭載され、電気ポット内に収容配置されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、省資源、省エ
ネルギー、低コスト化が望まれる今日、上記従来の技術
では、液量の検出段数に比例した数の液位センサが必要
となり、液量の検出段数に比例したコストが掛かるので
改善が望まれる。また、1つの目的を果たすのに2つの
異なった基板が必要となり、部品点数、組立工数が多く
なりコスト高になるので改善が望まれる。また、電気ポ
ットの容量の違いによって用いる液量表示装置が違い、
部品の種類数が増大し、製品コスト上昇の原因になるの
でこれも改善が望まれる。
【0006】本発明の目的は、部品の点数ないしは種類
数が減少して構造の簡略化、低コスト化ができる貯液容
器の液量表示装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の貯液容器の液量表示装置は、容器にこの
容器と同じ液位となるように接続された縦通路と、この
縦通路の所定の高さ位置での液の有無を検出する液位セ
ンサと、液位センサの検出結果に応じて液量を判定しそ
れを表示する液量表示制御手段とを備え、少なくとも空
状態検出の高さ位置、要給水状態検出の高さ位置とに液
位センサを設け、液量表示制御手段は、液位センサに対
応したセンサ位置液量の検出に加え、液量の変動要素の
情報とセンサ位置液量との関係からセンサ位置液量以外
の中間液量を判定し表示することを1つの特徴してい
る。
【0008】このような構成では、少なくとも空状態検
出の高さ位置、要給水状態検出の高さ位置とに液位セン
サを設ければよく液位センサの必要数が減少するので、
液量表示装置の構造が簡略化し、部品点数、組立工数が
減少し、構造の簡略化、低コスト化が図れる。しかも、
液位センサに対応したセンサ位置液量の検出とその表示
を、使用上重要になりやすい空状態と、要給水状態とに
対応して液量表示制御手段が従来通り行うのに加え、液
量の変動要素の情報とセンサ位置液量との関係からセン
サ位置液量以外の中間液量をセンサ数を越えた段数の判
定および表示をして使用の便に供するので、液量表示機
能は特に劣らない。
【0009】本発明の貯液容器の液量表示装置は、ま
た、容器にこの容器と同じ液位となるように接続された
縦通路と、この縦通路の所定の高さ位置での液の有無を
検出する液位センサと、液位センサの検出結果に応じて
液量を判定しそれを表示する液量表示制御手段とを備
え、要給水状態検出の高さ位置と、満水状態検出の高さ
位置と、これらの間のセンサ位置液量状態検出の高さ位
置とに液位センサを設け、液量表示制御手段は、液位セ
ンサに対応したセンサ位置液量の検出に加え、液量の変
動要素の情報とセンサ位置液量との関係からセンサ位置
液量以外の中間液量を判定し表示することを別の特徴と
している。
【0010】このような構成では、少なくとも要給水状
態検出の高さ位置と、満水状態検出の高さ位置と、これ
らの間の中間液量状態検出の高さ位置とに液位センサを
設ければよく液位センサの必要数が減少するので、その
分部品点数、組立工数が減少し、構造の簡略化、低コス
ト化が図れる。しかも、液位センサに対応したセンサ位
置液量の検出とその表示を、使用上重要になりやすい、
また、核になりやすい、要給水状態と満水状態、および
それらの間のセンサ位置液量状態とに対応して液量表示
制御手段が従来通り行うのに加え、液量の変動要素の情
報とセンサ位置液量との関係からセンサ位置液量以外の
中間液量をセンサ数を越えた段数の判定および表示をし
て使用の便に供するので、液量表示機能は特に劣らない
し、高さ方向に間隔を持ちやすい中間液量状態に対応す
る液位センサに適用して好適である。また、空状態は検
出しないがそれに至る前に使用禁止状態にすれば問題は
ない。
【0011】本発明の貯液容器の液量表示装置は、ま
た、容器にこの容器と同じ液位となるように接続された
縦通路と、この縦通路の所定の高さ位置での液の有無を
検出する液位センサと、液位センサの検出結果に応じて
液量を判定しそれを表示する液量表示制御手段とを備
え、空状態検出の高さ位置、要給水状態検出の高さ位
置、およびその上の1つ以上の高さ位置とに液位センサ
を設け、液量表示制御手段は、液位センサに対応したセ
ンサ位置液量の検出に加え、液量の変動要素の情報とセ
ンサ位置液量との関係からセンサ位置液量以外の中間液
量を判定し表示することを今1つの特徴としている。
【0012】このような構成では、空状態検出の高さ位
置、要給水状態検出の高さ位置、およびその上の少なく
とも1つ以上の高さ位置に液位センサを設ければよく液
位センサの必要数が減少するので、その分部品点数、組
立工数が減少し、構造の簡略化、低コスト化が図れる。
しかも、液位センサに対応したセンサ位置液量の検出と
その表示を、使用上重要になりやすい、また、使用に便
利になりやすい、空状態、要給水状態、およびその上の
少なくとも1つ以上の高さ位置とに対応して液量表示制
御手段が従来通り行うのに加え、液量の変動要素の情報
とセンサ位置液量との関係からセンサ位置液量以外の中
間液量をセンサ数を越えた段数の判定および表示をして
使用の便に供するので、液量表示機能は特に劣らない
し、高さ方向に間隔を持ちやすい要給水状態より上に対
応する液位センサに適用して好適である。
【0013】これらの場合において、液量の変動要素の
情報は、センサ位置液量検出状態での、貯液を縦通路を
通じて注出したときに、貯液が最初の液位センサに到達
してから終了までの通過時間であると、そのときの注出
量をほぼ検出して先のセンサ位置液量との相殺にて、貯
液の注出により生じた中間液量を判定し表示することが
できる。
【0014】また、液量の変動要素の情報は、センサ位
置液量検出状態での、貯液を電動ポンプにより自動注出
した時間であると、貯液の注出量を検出して、前記先の
センサ位置液量との相殺で、貯液の注出により生じた中
間液量を精度よく判定し表示することができる。
【0015】自動注出の時間は、注出操作の時間または
電動ポンプの駆動時間でよい。
【0016】また、液量の変動要素の情報は、電動ポン
プのモータ回転数であってもよい。
【0017】ところで、上記のいずれの場合も、電源投
入時に中間液量状態であると、センサ位置液量の情報お
よび液量の変動要素の情報が共になく、中間液量は判定
できない。また、貯液の継ぎ足しがあって中間液量状態
になると、貯液の継ぎ足しの速度が不定であるのでセン
サ位置液量が検出された後の中間液量であっても、液量
の変動要素の適正な情報は得られないのでやはり中間液
量は判定できない。従って、そのままでは後の使用中に
センサ位置液量が検出されて以降でないと液量表示がで
きない。
【0018】しかし、上記各場合の液量表示制御手段
は、電源投入時、または貯液の継ぎ足し時の中間液量状
態で、貯液を電動ポンプにより縦通路に送り出し、貯液
が最初の液位センサに到達するのに要した時間と、前記
最初の液位センサに対応するセンサ位置液量とによっ
て、貯液の液量を判定し表示することができ、電源投入
の電気信号、あるいは液量の増大や継ぎ足しによる貯液
の急な温度変化があった場合などに上記操作を行えばよ
い。縦通路が循環路であるとこの場合の検出によって貯
液が外部に出るようなことはないが、縦通路が貯液の注
出路を共用するものであると、貯液が外部に流出するお
それはあるが、このような場合電動ポンプの駆動速度を
低速に設定して縦通路への単位時間当たりの貯液の送り
込み量を少なくすれば、最初に到達した液位センサが満
水状態検出用のものであってもその時点で送り込みを停
止すれば外部への流出は単純に防止できる。
【0019】上記いずれの場合も、縦通路の液量表示区
分の境界に液位センサが位置すると、液位センサの間で
上下に隣接する2つの液量表示区分の一方をセンサ位置
液量に、他方の液量表示区分を中間液量に、それぞれ振
り分け設定して、液位センサの設置高さに直接関係させ
た前記センサ位置液量からの液量の変動を液量変動要素
により直接的に対応させて精度よく判定し表示に供せ
る。
【0020】本発明の貯液容器の液量表示装置は、ま
た、容器にこの容器と同じ液位となるように接続された
縦通路と、この縦通路の所定の高さ位置での液の有無を
検出する液位センサと、液位センサの検出結果に応じて
液量を判定しそれを表示する液量表示制御手段とを備
え、液位センサと、検出された液位を点灯表示する点灯
表示要素とを同一の液量表示基板に搭載して、貯液容器
内に配置したことを他の特徴としている。
【0021】このような構成では、液位センサによる液
量の検出部と検出結果に基づく点灯表示要素による表示
部とが回路基板を共用した1つの電子回路基板になるの
で、部品点数、組立工数が低減し、液量表示装置の構造
の簡略化、低コスト化が図れる。
【0022】基板は、貯液容器の外部に向く正面に表示
要素を搭載し、貯液容器の内部に向く背面に液位センサ
を搭載したものとすることにより、貯液容器の外面に臨
む液量表示部と、貯液容器の内部に設ける縦通路との間
に基板を配置するだけで液量の検出および表示に対応す
ることができ、貯液容器への組み付けが簡単になりさら
なるコスト低減が図れる。
【0023】液位センサは縦通路を挟んで位置する投光
器および受光器の組み合わせからなり、投光器および受
光器が縦通路に対し縦方向に位置調節できるように嵌ま
り合うセンサケースによって個別にカバーし検査光路を
形成するものであると、同じ液位でも貯液容器の胴まわ
りの大きさの違いに応じて液量が異なることにより、液
位センサによる検出高さが一定せず回路基板への搭載位
置が変動しても、センサケースは回路基板に搭載される
個々の液位センサの搭載位置に対応する位置として縦通
路と嵌め合わせ、問題なく組立てられる。従って、各液
位センサの検査光路を形成するカバーが一体であるよう
な場合に、液位センサの設置高さの違いに応じた種類の
数だけ必要となるような不利を解消し、部品の共通化に
よって製品のコスト低減が図れる。
【0024】点灯表示要素は、段階的な表示液量ごとに
設けられ、各点灯表示要素ごとの表示窓を持った窓枠部
材が前記液量表示基板に弾性係合して取り付けられてい
るようにすると、段階的液量が個別の点灯表示要素によ
って、しかもそれらが窓枠部材の各表示窓で囲われた独
立した状態で明瞭に表示することができ、そのための窓
枠部材は液量表示基板に弾性係合して取り付けられるの
で、点灯表示要素とともに回路基板に搭載するなどの製
造上の合理化による低コスト化が図れる。
【0025】さらに、本発明の貯液容器の液量表示方法
は、容器にこの容器と同じ液位となるように接続された
縦通路と、この縦通路の所定の高さ位置での液の有無を
検出する液位センサと、液位センサの検出結果に応じて
液量を判定しそれを表示する液量表示制御手段とを備え
た貯液容器の液量表示装置を用いて貯液の液量を表示す
るのに、複数の所定の液位検出位置に対応したそれぞれ
の位置に液位センサを配して保持した液量表示ユニット
を、容量の異なる複数種類の貯液容器に共通して用いた
ことを主たる特徴としている。
【0026】これにより、容量が異なる貯液容器の全て
に同一の液量表示装置を共通して用いるので、貯液容器
の容量の違いに対応した複数種類の液量表示装置を用い
る場合に比し、構造の簡略化、低コストが図れる。しか
も、液量は使用目的に対して十分な残量があるかどうか
位が分かれば使用に不便はなく、大容量の貯液容器であ
るほど一定以上の残量状態は使用に余り影響しないの
で、細かな液量表示がなくても使用者に特に不便はない
ので、貯液容器の容量が高さ寸法によって異なる場合に
適用して有益である。しかし、胴まわりの大きさが違う
貯液容器では同じ液位でも液量に違いはあるが、液量表
示装置の液量目盛の表示シートだけ取り替えるなどして
目盛を変えるだけで簡単に対応することができる。
【0027】本発明のそれ以上の目的および特徴は、以
下の詳細な説明および図面によって明らかになる。本発
明の各特徴は可能な限りにおいて、それ単独で、あるい
は種々な組合せで複合して用いることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の代表的な1つの実
施の形態についてその幾つかの実施例とともに図1〜図
22を参照しながら説明し、本発明の理解に供する。
【0029】本実施の形態は図1に示すように、内容液
をヒータ4で加熱して貯湯し、電動ポンプ14によって
注出路5を利用していつでも外部に注出し利用できるよ
うにする電気ポットの場合の一例である。しかし、本発
明はこれに限られることはなく、冷水、常温水など種々
な貯液をして液量を表示しながら各種の使用に供する貯
液容器一般に適用することができ、ヒータ4の有無や電
動ポンプ14の有無、電動ポンプ14に代わって手動ポ
ンプを用いるかどうかなどは基本的に問わない。
【0030】本実施の形態の電気ポットは、内筒1と外
筒2により構成される真空二重容器3と、内筒1内の内
容液を加熱するヒータ4と、内容液を外部に案内する注
出路5と、この注出路5を通じて内容液を吐出させる電
動ポンプ14と、真空二重容器3の開口7を閉じる二重
ないしはそれを上回る多重の蓋8と、この蓋8の二重な
いしは多重の内部を通じて内筒1内で発生する蒸気を外
部に放出する蒸気通路9とを備えている。
【0031】真空二重容器3の内筒1内の内容液をヒー
タ4で加熱して湯沸かしや保温をし貯湯するのに、真空
二重容器3まわりではその内筒1と外筒2との間の真空
断熱空間11によって熱が外部に逃げるのを良く防止さ
れる。これに併せ、そのような断熱効果のない真空二重
容器3の開口7の部分では、この開口7を閉じる2重な
いしはそれを上回る多重の蓋8内各部の面または/およ
び中空層の適所を利用して前記蒸気通路9を塞がない断
熱層21を設ける。これにより、内筒1内の加熱され貯
湯される内容液の熱が真空二重容器3の開口7から上部
へ逃げようとするのを蒸気放出に支障なく蓋8の前記断
熱層21が抑制する。従って、電気ポット全体の熱効率
が向上し従来に増して省エネ化が図れる。しかも、断熱
層21は蓋8内にあって外部から視認されないので蓋8
の通常形態を損なうことはないし、断熱層21が設けら
れることによりその材質などの種々な面で衛生上の問題
を生じることはない。
【0032】図1〜図9に示す第1の実施例ではさら
に、真空二重容器3は図1に示す実施例のように合成樹
脂製の外装ケース12に収容されて電気貯湯容器の器体
13を構成している。しかし、真空二重容器3の胴部が
外部に露出して器体13を構成してもよい。いずれにし
ても、真空二重容器3の内筒1内の内容液はヒータ4に
より外部から加熱されて貯湯され、電動ポンプ14によ
り注出路5を通じ外部に吐出されて使用される。注出路
5の真空二重容器3の胴部の外側を立ち上がる立上がり
部に透明または半透明のガラスや樹脂などの材料で形成
されたパイプよりなる液量検出管5aを有し、ここで検
出された液量が器体13の外面に臨む液量表示部157
により外部から視認されるように表示される。
【0033】真空二重容器3はその開口7の外縁に、こ
の真空二重容器3を構成する内外筒1、2で外鍔3dを
形成し、この外鍔3dを器体13の肩部材16の上向き
の段部17上に、この段部17に続く立上がり壁18に
対向して配置してある。外装ケース12は合成樹脂製で
底と胴とが一体に形成されている。しかし、金属製でも
よく胴が金属製である場合は、構造や形状が複雑になり
がちな底は合成樹脂製にするのが好適である。外装ケー
ス12が底、胴とも合成樹脂製であっても、成形や全体
の組み立てなどとの関係から必要に応じて分割されても
よい。真空二重容器3の内外筒1、2はともに熱伝導性
の低い金属であるステンレス鋼板製で、断熱性の確保に
好適であるが、特にこれに限られることはなく、場合に
よっては他の金属材料を用いることもできる。真空二重
容器3を構成している内外筒1、2は耐圧性の上で金属
製であるのが好適である。しかし、内部に支持スペーサ
を設けるなどすれば合成樹脂など他の材料のものでも使
用することができる。これによると断熱性がさらに向上
する。
【0034】内筒1は底を持った容器形状をしている
が、外筒2は筒形状であって下端部が内側へ折り曲げて
内筒1の底に外側から当てがいろう接などして真空漏れ
がないように一体化している。これによってできる真空
二重容器3の一重の底部3cの外側にヒータ4を当てが
って内容液を効率よく加熱し、湯沸しや保温ができるよ
うにしている。真空二重容器3の外鍔3dは、内外筒
1、2の各外鍔を重ねた外周部どうしを溶接接合してい
る。これにより、内外筒1、2の前記溶接接合による一
体化を、内外筒1、2の外鍔どうしの合わせ目での外ま
わりからのTIG溶接などで容易に達成することができ
る。
【0035】この内外筒1、2の外鍔どうしが重なった
状態での溶接接合を行うために、外筒2は外鍔の内周か
ら真っ直ぐ下に延びるストレートな胴部分を持ったもの
とし、内筒1は外筒2の開口部内周に密に嵌まり合う口
部3bを持つとともに、これに続く内側にやや絞って形
成した開口7を介して、外筒2の胴部に近い径まで拡張
した胴部を持ち、外筒2との間に真空断熱空間11をな
す閉空間を形成するようにしている。開口7が小さいほ
ど、真空二重容器3内から蓋8を通じて上方に向かう熱
の逃げを防止するのに真空断熱空間11の働きが増大す
る。
【0036】器体13の肩部16は、形状や構造が複雑
なことから合成樹脂製の独立した肩部材としてある。肩
部材16は外装ケース12の上端に上方から嵌め合わ
せ、肩部材16の内周を形成している立上がり壁の下部
にある上向き段部17上に真空二重容器3の前記外鍔3
dを載置して支持し、真空二重容器3の底部と外装ケー
ス12の底との間を図示しない金具とねじとにより連結
して、外装ケース12、肩部材16、および真空二重容
器3を一体に結合し器体13を構成している。
【0037】器体13の肩部材16が形成する開口21
8には前記の蓋8が設けられ、この開口218を真空二
重容器3の開口7とともに開閉するようにしてある。こ
の開閉のために蓋8は肩部材16の後部に設けられた軸
受部19に、ヒンジピン22によって着脱できるように
枢支されている。蓋8の着脱は、ヒンジピン22を中心
にした回動により開閉する動作において、蓋8が器体1
3の開口7との嵌まり合い位置から外れた開き位置でヒ
ンジピン22を、軸受部19に対し、その内向きのスリ
ットを通じて嵌め入れたり引き出したりして行える。
【0038】蓋8の内筒1内からの蒸気を外部に逃がす
蒸気通路9は、蓋8の上面に前記蒸気出口9aが形成さ
れ、下面に内筒1から蓋8への蒸気入口9bが形成され
ている。蒸気通路9の途中には、器体13が横転して内
容液が進入してきた場合にそれを一時溜め込み、あるい
は迂回させて、蒸気出口9aに至るのを遅らせる安全経
路9cを設けてある。これにより、器体13が横転して
内容液が蒸気通路9を通じて外部に流出するまでに器体
13を起こすなどの処置ができるようになる。また、蒸
気通路9には器体13の横転時に、蒸気通路9に進入し
ようとし、あるいは進入した内容液が先に進むのを阻止
するように自重などで働く転倒時止水弁23が適所に設
けられている。図示する実施例では蒸気入口9bの直ぐ
内側の一か所に設けてある。
【0039】蓋8の前部には閉じ位置で肩部材16側の
係止部24に係合して蓋8を閉じ位置にロックするロッ
ク部材25が設けられ、蓋8が閉じられたときに係止部
24に自動的に係合するようにばね26の付勢によって
ロック位置に常時突出するようにしている。これに対応
して蓋8にはロック部材25を後退操作して前記ロック
を解除するロック解除部材27が設けられている。ロッ
ク解除部材27は図1に示すように軸29によって蓋8
に枢支されたレバータイプのものとされ、前端を親指な
どで押し下げて反時計回りに回動させることでロック部
材25をばね26に抗して後退させてロックを解除し、
続いてロック解除操作で起き上がったロック解除部材2
7の後端を他の指で持ち上げることによりロックを解除
された蓋8を持ち上げこれを開くことができる。
【0040】電動ポンプ14は遠心ポンプであって真空
二重容器3の直ぐ下の位置に設けられ、真空二重容器3
内から流れ込む内容液を注出路5を通じて器体13外に
臨む吐出口5dに向け送りだし、吐出口5dから外部に
吐出させ使用に供する。電動ポンプ14は真空二重容器
3内に空気を送り込んで内容液を加圧し、注出路5を通
じて押出吐出させるようにも設けられる。また、いずれ
の吐出方式でも手動ポンプに置き換えることができる。
【0041】外装ケース12の底と真空二重容器3の底
部との間の空間には、前記電動ポンプ14とともに、ヒ
ータ4や電動ポンプ14を通電制御する制御基板129
を収容する回路ボックス32が設置されている。図示す
る実施例では回路ボックス32は外装ケース12の底の
開口部に一体形成して設けてあるが、底と別体に形成し
てねじ止めなどして設けてもよい。また、回路ボックス
32は下向きに開口しているがこれを閉じる蓋を設ける
こともできる。真空二重容器3の一重底部3cの中央に
は温度センサ33が下方から当てがわれ、内容液のその
時々の温度を検出して、湯沸しや保温モードで内容液を
加熱制御する場合の温度情報を得る。
【0042】器体13の肩部材16の前部に突出する嘴
状突出部34の上面には操作パネル35が設けられ、モ
ード設定などの操作部や、操作に対応する表示、あるい
は動作状態を示す表示を行うようにしてある。操作パネ
ル35の下には前記操作および表示に対応する信号の授
受および動作を行う操作基板36が設けられている。注
出路5は真空二重容器3と外装ケース12の間を立上が
って貯液を行う真空二重容器3と同じ液位となる本発明
でいう縦通路である上記液量検出管5aを形成した後、
器体13の嘴状突出部34と外装ケース12側のパイプ
カバー部37との間に入った部分で逆U字状のユニット
5cを構成し、このユニット5cの注出路5の立上がり
部と繋がる部分に転倒時止水弁38および傾き止水弁3
9、および前記吐出口5dを設けている。吐出口5dは
パイプカバー部37の底部開口およびこの開口に下方か
ら後付けした吐出口カバー41を通じて外部に下向きに
開口している。
【0043】外装ケース12の底にある開口には下方か
ら蓋板42を当てがってねじ止めや部分的な係合により
取付け、蓋板42の外周部には回転座環43が回転でき
るように支持して設けられ、器体13がテーブル面など
に定置されたときに回転座環43の上で軽く回転して向
きを変えられるようにしてある。
【0044】蓋8は、樹脂製の上板51と下板52とで
中空に形成した上蓋53と、この上蓋53の下面に当て
がいねじ54でねじ止めなどしたステンレス鋼などの金
属製の内蓋55とで基本構造が形成され、内蓋55の外
周に嵌め着けて上蓋53との間に挟み込まれたシールパ
ッキング56のシールリップ56aが真空二重容器3の
開口7の口縁上面に圧接して開口7を密に閉じるように
してある。これによって、内筒1による開口7と内蓋5
5との間を通じて、蒸気や熱が外部に逃げるのを防止す
ることができ、断熱効果を高める。
【0045】本実施の形態は特に、上記のような実施例
の電気ポットにおいて、その貯液のための容器である真
空二重容器3に接続された注出路5が、真空二重容器3
と同じ液位となる縦通路としての液量検出管5aを有し
ているのを利用して貯液の液量を検出するのに、液量検
出管5aの所定の高さ位置での液の有無を検出する図1
に示す適数の液位センサ71を用いる。また液位センサ
71の検出結果に応じて液量を判定しそれを液量表示部
157に表示する液量表示制御手段72を制御基板12
9に搭載されたCPUなどの制御装置73の内部機能と
して用いる。しかし、専用の外部制御装置の機器でもよ
い。
【0046】操作パネル35には図7に示すように、記
述した電動ポンプ14を駆動して内容液を注出する給湯
キー81、給湯キー81の操作機能を不能にするロック
およびロック解除をするロック/解除キー82、即席め
んに給湯してから仕上がるまでに要する時間を計時して
設定時間満了時点が報知されるようにするカップめん選
択キー83、保温温度98℃、90℃、60℃を順次ロ
ータリ方式に切換え設定する保温温度選択キー84、お
よび沸騰モード、沸騰または沸騰に近い状態を連続にあ
るいは断続に所定時間実行してカルキを除去するカルキ
除去モード、保温温度よりも低い低温保温状態にしてお
くおやすみモードを順次ロータリ方式で切換え設定する
沸騰選択キー85が、それらに対応する給湯/ロック表
示ランプ81a、カップめん選択表示ランプ83a、保
温表示ランプ84a、84b、84c、およびモード表
示ランプ85a、85b、85cが設けられている。
【0047】操作基板36には図8に示すように、各キ
ー81〜85に対応するスイッチ86〜90、および上
記表示ランプ81a、83a、84a、84b、84
c、85a、85b、85cなどが搭載された回路基板
になっている。
【0048】制御基板129には図8に破線で示すよう
に、前記制御装置73、および電動ポンプ14を駆動す
るためのポンプ回路91、警告、モード設定、モードの
切換え、モードのスタートや終了など各種のお知らせを
行うブザー92、電子回路部分への商用電源を降圧する
トランス93、トランス93で降圧された電流から電子
回路用の電源を作って給電する電源回路94、湯沸しヒ
ータ4aをオン、オフするリレー194、保温ヒータ4
bを設定温度に保つために導通角制御などにより細かに
通電制御するトライアック95、電源の投入によって制
御装置73にリセットをかけるリセット回路96、およ
び基本パルスを生成するゼロクロス検出回路97などが
搭載されている。
【0049】液量表示制御手段72は、液位センサ71
が図に液位センサ71a〜71dで示すように複数設け
られたそれぞれに1対1で対応して設定した液量である
各センサ位置液量の検出に加え、液量の変動要素の情報
とセンサ位置液量との関係からセンサ位置液量以外の中
間液量を判定し表示する。これにより、表示液量の数に
対する液位センサ71の必要数が中間液量設定分だけ減
少するので、部品点数、組立工数が減少し液量表示装置
全体の構造が簡略化、低コスト化が図れる。
【0050】この場合、液位センサ71は、少なくとも
液位センサ71aの設置位置で示す空状態検出の高さ位
置、液位センサ71bの設置位置で示す要給水状態の高
さ位置での液量検出を行うと、何らかの理由で実際に空
焚きになったときの電源の強制オフ、およびそのように
ならないための給水の警告と使用を禁止する、といった
使用上重要になりやすい空状態、要給水状態の液量を従
来通り1対1対応で精度よく行いながら、液量の変動要
素の情報とセンサ位置液量との関係からセンサ位置液量
以外の中間液量をセンサ数を越えた段数の判定および表
示をして使用の便に供することができるので、液量表示
機能は特に劣らない。
【0051】液位センサ71は、また、液位センサ71
bの設置位置で示す要給水状態検出の高さ位置と、液位
センサ71dの設置位置で示す満水状態検出の高さ位置
と、これらの間の液位センサ71cの設置位置で示すセ
ンサ位置液量状態検出の高さ位置とに設け、使用上重要
になりやすい、また、核になりやすい、要給水状態と満
水状態、およびそれらの間のセンサ位置液量状態とにd
応して液位センサ71b、71c、71dが従来通り1
対1対応で精度よく上記のように行うのに加え、液量表
示制御手段72が液量の変動要素の情報とセンサ位置液
量との関係からセンサ位置液量以外の中間液量をセンサ
数を越えた段数の判定および表示をして使用の便に供す
るので、液量表示機能は特に劣らないし、高さ方向に間
隔を持ちやすい中間液量状態に対応する液位センサに適
用して好適である。また、空状態は検出しないがそれに
至る前に使用禁止状態にすれば問題はない。
【0052】液位センサ71は、さらに、空状態検出の
高さ位置、要給水状態検出の高さ位置、およびその上の
1つ以上の高さ位置とに設け、使用上重要になりやす
い、また、使用に便利になりやすい、空状態、要給水状
態、およびその上の少なくとも1つ以上の高さ位置とに
対応して液位センサ71が従来通り1対1対応で精度よ
く行うのに加え、液量表示制御手段72が液量の変動要
素の情報とセンサ位置液量との関係からセンサ位置液量
以外の中間液量をセンサ数を越えた段数の判定および表
示をして使用の便に供するので、液量表示機能は特に劣
らないし、高さ方向に間隔を持ちやすい要給水状態より
上に対応する液位センサに適用して好適である。図に示
す実施例では要給水状態から上の液位センサ71を2つ
設け、合計4つの液位センサ71a〜71dを用いるよ
うにしてある。
【0053】図9はこの場合の具体的な液量の検出ない
しは判定と、それらによる液量表示状態を示している。
電源投入時は各液位センサ71に対応するセンサ位置液
量と設定した液量6、液量4、液量2、液量1のいずれ
かを検出する。水の継ぎ足しによる液量検出も同様に行
う。水の継ぎ足しは貯湯中の内容液の温度が急に降下し
たり、現在表示されている液量が増量したりすることか
ら自動検出できる。
【0054】液量5および液量3は、センサ位置液量6
および液量4の表示状態のセンサ位置液量情報と、電動
ポンプ14によって内容液が注出された量などの液量の
変動要素の情報とから液量表示制御手段72が判定する
中間液量である。判定の具体例としては、液量6(また
は、液量4)からの電動ポンプ14による注出が予め設
定した時間T1に対してそれ以下で、かつ液量6(また
は、液量4)に対応する液位センサ71が水なし検知と
なった場合に液量5(または、液量3)の判定として表
示する。また、予め設定した時間T1を上回って、かつ
液量6(または、液量4)に対応する液位センサ71が
水なし検知となった場合に液量4(または、液量2)の
判定として表示する。さらに、液量5(または、液量
3)から電動ポンプ14による注出が予め設定した時間
T2以上となった場合に、液量4(または、液量2)の
判定とする。最後に液量2に対応する液位センサ71が
水なし検知になったとき液量1の判定および表示とし、
液量1に対応する液量センサ71が水なし検知になった
とき液量0の判定および表示とする。図10にこのよう
な液量判定および表示に関する具体的な制御例を示して
ある。
【0055】液量の変動要素の情報は例えば、内容液を
液量検出管5aを通じて注出したときに、内容液が液位
センサ71a〜71dいずれかに最初に到達してから
の、最初に到達したセンサを通過する時間とすることが
できる。この場合、現時点で液位センサ71a〜71d
のうちの1つの液位センサ71が特定のセンサ位置液量
を検出していると、その液量からの注出になるので前記
1つの液位センサ71は注出が継続している間、途中で
内容液が無くならない限り内容液を検出し続ける。
【0056】注出が停止し液量検出管5a内の内容液が
真空二重容器3内の残留内容液と同じ液位に落ちついた
ときに、前記1つの液位センサ71がまだ内容液を検出
し続けていれば、内容液の注出は液量表示の段を変更す
るまで減量していないので、注出前の液量を表示し続け
ればよい。また、前記1つの液位センサ71が内容液を
検出しなくなっていて、中間液量にあるときは、前記1
つの液位センサ71が検知していた液量から注出時間か
ら算出される注出量を差し引いた液量をその時点での液
量と判定し表示すればよい。
【0057】また、注出当初に液位センサ71a〜71
dのどれもセンサ位置液量の検出状態でない中間液量状
態であっても、内容液が注出によって最初に到達した液
位センサ71を通過する間の注出時間を採用することに
よって、大きな誤差なく液量を判定することができ、実
用上特に問題はない。この場合、満水状態検出の高さ位
置に液位センサ71を設けておくと、これを上回る給液
や継ぎ足しがこの液位センサ71の検出によって防止さ
れる上、内容液はこの液位センサ71が検出する液位以
下であるので、どんな中間液量でも検出することができ
る。
【0058】また、液量の変動要素の情報は、上記のよ
うにセンサ位置液量6、4、2、または1を検出した状
態での、内容液を電動ポンプ14により自動注出した時
間であると、内容液の注出量を正確に検出して、前記先
のセンサ位置液量との相殺にて、内容液の注出により生
じた中間液量を精度よく判定し表示することができる。
【0059】これらの場合、自動注出の時間は、注出操
作の時間を見てもよいし、電動ポンプ14の駆動時間を
見てもよい。また、液量の変動要素の情報は、電動ポン
プ14を駆動するモータ14aの回転数であっても前記
時間に比例するので注出量を判定することができる。
【0060】また、記述のように電源投入時に中間液量
5または3であると、センサ位置液量1、2、4、また
は6の情報および液量の変動要素の情報が共にないの
で、初期の中間液量は判定できない。また、内容液の継
ぎ足しがあって中間液量になると、内容液の継ぎ足しの
速度が不定であるのでセンサ位置液量が検出された後の
中間液量であっても、液量の変動要素の情報は得られな
いので、継ぎ足し時の中間液量も判定できない。従っ
て、後の使用中の内容液の注出による液量変動でセンサ
位置液量が検出されて以降でないと液量表示ができな
い。
【0061】しかし、上記各場合の液量表示制御手段7
2は、電源投入時、または内容液の継ぎ足し時の中間液
量5または3で、内容液を電動ポンプ14により縦通路
である液量検出管5aに送り出し、内容液が最初の液位
センサ71に到達するのに要した時間と、前記最初の液
位センサ71に対応するセンサ位置液量6または4とに
よって、内容液の液量を判定し表示することができる。
従って、電源投入の電気信号、あるいは液量の増大や継
ぎ足しによる内容液の急な温度変化があった場合などに
上記操作を行えばよい。
【0062】液量検出管5aが送込まれる内容液を真空
二重容器3に戻す循環路になっている場合は内容液が外
部に出るようなことはないが、液量検出管5aが図1に
示す実施例のように内容液の注出路5の一部を共用する
ものであると、内容液が外部に流出するおそれはある。
しかし、このような場合電動ポンプ14の駆動速度を極
く低速に設定して縦通路である液量検出管5aへの単位
時間当たりの内容液の送り込み量を少なくすれば、最初
に到達した液位センサ71が最も上にある満水状態検出
用の液位センサ71dであってもその時点で送り込みを
停止すれば外部への流出防止に十分間に合うようにでき
るので、特に問題はない。
【0063】上記いずれの場合も、液量検出管5aの液
量表示区分の間に液位センサ71a〜71dが位置する
と、記述したように2つの液位センサ71dと71cと
の間、あるいは液位センサ71cと71bとの間などで
上下に隣接する2つの液量表示区分6と5、あるいは3
と2の各一方をセンサ位置液量6、4に、他方の液量表
示区分を中間液量5、3に、それぞれ割り振り設定し
て、液位センサ71c、71dの設置高さに直接関係さ
せた前記センサ位置液量6または4からの液量の変動を
液量変動要素により直接的に対応させて精度よく判定し
表示に供せる。
【0064】また、本実施の形態では図3、図4、図6
に示すように、前記縦通路である液量検出管5aの所定
の高さ位置での液の有無を検出する液位センサ71a〜
71dと、液量表示制御手段72により判定され、検出
された液位を点灯表示する点灯表示要素としてのLED
111とを同一の液量表示基板112に搭載して、電気
ポット内に配置してある。
【0065】これにより、液位センサ71による液量検
出管5aと検出結果に基づくLED111による液量表
示部157とが回路基板を共用した1つの電子回路基板
になるので、液量表示装置の構造が簡略化し、部品点
数、組立工数が低減して製品コストの低減が図れる。
【0066】液量表示基板112は、器体13の外部に
向く正面にLED111を搭載し、器体13の内部に向
く背面に液位センサ71を搭載してあり、器体13の外
面に臨む液量表示部157と、器体13の内部に設ける
液量検出部156との間に液量表示基板112を配置す
るだけで液量の検出および表示に対応することができ、
器体13への組み付けが簡単になりさらなるコスト低減
が図れる。
【0067】液位センサ71は液量検出部156を挟ん
で位置する投光器711および受光器712の組み合わ
せからなり、投光器711および受光器712が液量検
出管5aに対し縦方向に位置調節できるように嵌まり合
うセンサケース114によってカバーされ図3に示すよ
うな検査光路115を形成している。これによると、同
じ液位でも器体13の胴まわりの大きさ、本実施の形態
では真空二重容器3の胴まわりの大きさの違いに応じて
液量が異なり、液位センサ71による検出高さが一定せ
ず液量表示基板112への搭載位置が変動しても、セン
サケース114は液量表示基板112に搭載される個々
の液位センサ71の搭載位置に対応する位置として液量
検出管5aと嵌め合わせ、問題なく組立てられる。従っ
て、各液位センサ71の検査光路115を形成するセン
サケース114が一体であるような場合に、液位センサ
71の設置高さの違いに応じた種類数必要となるような
不利を解消し、部品の共通化によって製品のコスト低減
が図れる。
【0068】LED111は、段階的な表示液量0〜6
ごとに設けられ、各LED111ごとの表示窓116b
を持った窓枠部材116が前記液量表示基板112に係
合爪166aなどで弾性係合して取り付けられているよ
うにしてある。これによると、段階的液量0〜6が個別
のLED111によって、しかもそれらが窓枠部材11
6の各表示窓116aで囲われた独立した状態で明瞭に
表示することができ、そのための窓枠部材116は液量
表示基板112に弾性係合して取り付けられるので、L
ED111とともに液量表示基板112に搭載するなど
の製造上の合理化と、それによる低コスト化が図れる。
【0069】図1〜図11に示す実施例では、液量表示
部157は器体13の外装ケース12に設けた液量表示
窓117に外部から嵌め合わせて係合爪118aにより
弾性係合して取り付けた外側液量表示パネル118と、
この外側液量表示パネル118に内側から窓枠部材11
6を当てがって係合爪166bの弾性係合やねじ止め、
超音波溶着などで結合した内側液量表示パネル119と
の組み合わせよりなり、内側液量表示パネル119は外
側液量表示パネル118の透明に残され、あるいは透明
部材が嵌め合わされた透明部の背面との間に奥行きを持
った表示面119aを形成している。
【0070】表示面119aの左右の一方、図に示す実
施例では正面から見て左側に液量表示孔119b、右側
に液量目盛部119cが設けられ、液量表示基板112
上の各液量表示要素に被せて液量表示基板112に取り
付けた窓枠部材116が嵌め合わされる。窓枠部材11
6が液量表示孔119bに嵌め合わさった状態のとき、
液量表示基板112は内側表示パネルの背部の開口を閉
じる状態になって、内側液量表示パネル119に一体成
形された上下にある左右一対ずつの係合爪119dと弾
性係合して保持される一方、背面に搭載している液位セ
ンサ71のそれぞれは、液量検出管5aに嵌め合わされ
たセンサケース114に所定の位置で嵌まり合えるよう
にする。
【0071】センサケース114は図3、図4、図6に
示すように中央にある背部に向いたU字状の凹部114
aと、この凹部114aの開口部の左右両側間に橋渡し
された上下一対の架橋部114bとの間で、主に架橋部
114bの弾性により液量検出管5aと弾性的に嵌まり
合い、適当な位置まで摺動させて安定させ位置決めでき
るようになっている。そして、凹部114aの左右両側
の壁内に正面側から穿ったセンサ室114cに液量表示
基板112上の液位センサ71を受け入れ、その透光器
711と受光器712とが凹部114aが嵌まり合う液
量検出管5aの両側に位置し、センサケース114によ
り設定された検査光路115にて外乱光の影響なく液位
の検出ができるようにしている。
【0072】本実施の形態の電気ポットは図8、図11
に示すように、二次電池121を装着できるようにして
いる。二次電池121は外装ケース12の底部の側面に
電源コードのコネクタ122と隣接して設けた電池ボッ
クス123に収容するようにしてある。電池ボックス1
23は引出し式のものとして設けられ、図11に仮想線
で示す引出し状態で二次電池121の着脱およびそれに
よる交換ができる。図に示す実施例では二次電池121
は電源回路94を介してヒータ4以外に給電し、商用電
源のないところでの電動ポンプ14による電動注出がで
きるようになっている。また、二次電池121は商用電
源接続状態のとき電源回路94からの充電回路124を
介した給電によって充電されるようになっている。電池
ボックス123は図12に示す変形実施例のようにスラ
イド式に着脱、あるいは開閉できる蓋123aを持った
ものとし、蓋123aの着脱または開閉によって二次電
池121の着脱、交換ができるようにしてもよい。
【0073】図13に示す実施例では、内容液を初期沸
騰させる沸騰モードでの所定の加熱段階で内容液の昇温
特性を見て内容液の液量を判定する制御が行われるのを
利用して、図1〜図11に示す実施例でした中間液量の
表示状態を必要に応じて補正するようにしている。これ
により、中間液量の表示精度が向上する。
【0074】図14に示す実施例では、内容液を設定さ
れた温度に保つ保温モードで、内容液が保温加減温度に
なる都度加熱して所定温度にまで昇温させる制御が行わ
れるのを利用して、内容液を所定の温度まで昇温させる
時間が液量によって異なることでその時の液量を判定
し、図1〜図11に示す実施例でした中間液量の表示状
態を必要に応じて補正するようにしている。これによ
り、中間液量の表示精度が向上する。
【0075】図15に示す実施例では、液位センサ71
を個々に収容するセンサケース114は背部に開口する
センサ室114cを持ったボックスタイプのものとし、
その中央に液量検出管5aと上下に位置調節できるよう
に嵌まり合う筒穴114dを設け、センサ室114cに
センサガイド125を係合爪125aと係合穴114e
との係合を伴う無理嵌めによって嵌め付けてある。これ
により液位センサ71の投光器711、受光器712の
リード線713をセンサガイド125が上下に引き分け
るように案内するのと同時に、それら投光器711およ
び受光器712がセンサケース114内で自由に動くの
を防止し、適正な位置関係で精度よい液位検出が行える
ようになる。筒穴114dは液量検出管5aの全周を覆
って検査光路115のみセンサケース114内に露出す
るだけで、液量検出管5aまわりは結露しやすいが液位
センサ71側に進入しにくく結露の影響を防止できるよ
うになる。
【0076】開口114cとセンサガイド125の間か
ら投光器711、受光器712のリード線713が引き
出されて、液位センサ71に個々に対応する回路基板1
26に遊びなく接続されることで、前記センサガイド1
25による投光器711、受光器712の位置決めが精
度よく行われるとともに、センサガイド125と回路基
板126とを一体のものに連結する状態にもする。回路
基板126には樹脂製の基板カバー127を背部から密
に被せて無理嵌めやねじ止めなどし、回路基板126に
外装ケース12の内部で生じる結露が影響しにくくなる
ようにしている。これにより、液位センサ71の設置高
さを胴まわりの大きさの違いによって同じ液量でも検出
高さに差が生じる場合、組立段階で個々に対応できる。
また、液量の検出レベルの設定を種々に異ならせるよう
なことにも同様に対応できる。もっとも、回路基板12
6や基板カバー127を図15に仮想線で示すように上
下に延ばして複数設置される液位センサ71に共用する
ようにもできる。
【0077】図16、図17に示す実施例は、前記図1
〜図11の実施例での外側液量表示パネル118および
内側液量表示パネル119のうち、外側液量表示パネル
118を省略してコストを低減したものである。具体的
には、外装ケース12の正面の液量表示窓117に液量
の大まかな目盛131などを印刷したシール132を貼
り付け、その背部に内側液量表示パネル119を当てが
ってある。
【0078】図18〜図21に示す実施例は、外側表示
パネル118に液量表示管5aを位置決めする位置決め
係合部118bを設けたもので、当てがう内側液量表示
パネル119に液位センサ71およびLED111を装
備して外側液量表示パネル118に背部から当てがって
結合し液量検出および液量表示するのに、液量表示管5
aの軸線を真空二重容器3の軸線に平行に位置決めし、
かつ、この位置決めした液量表示管5aに液位センサ7
1およびLED111のそれぞれを正しい位置関係にす
ることができる。
【0079】これによって、真空二重容器3内の内容液
の液位とそれによる液量を精度よく検出することができ
るし、図に示すように点灯表示要素による点灯表示を透
明な液量表示管5aを透して外部に表示するのに、それ
が液量表示管5aに対して左右や斜めに位置ずれするよ
うなことを防止することができる。また、各点灯表示要
素は液量表示管5aの直径に対し数分の1の幅を持った
縦に細長い形状のLED111を採用し、図21の
(a)に示す不点灯な状態に対し、下の4つが点灯した
場合を例にとって図21の(b)に示すように例えば赤
色の点灯状態が内容液のレンズ効果で液量表示管5aの
横幅一杯に広がって視認されるようにすることができ
る。従って、LED111などの点灯表示要素によって
大きな面積で点灯表示したいような場合に、点灯表示要
素に必要な大きさが表示面積の数分の1に小さくでき、
コスト低減を図ることができる。
【0080】図21に示す今1つの実施の形態は、液量
表示管5a所定の高さ位置での液の有無を液位センサ7
1により検出して上記のようにセンサ数以上の液量を段
階的に検出するのに、複数の所定の液位検出位置に対応
したそれぞれの位置に液位センサ71を配して保持した
液量表示ユニット141を、図22の(a)〜(c)に
示すように容量の異なる複数種類の貯液容器に共通して
用いる。
【0081】これにより、容量が異なる貯液容器の全て
に同一の液量表示装置を共通して用いるので、貯液容器
の容量の違いに対応した複数種類の液量表示装置を用い
る場合に比し、製品コストが低減する。しかも、液量は
使用目的に対して十分な残量があるかどうか位が分かれ
ば使用に不便はなく、大容量の貯液容器での、ある一定
以上の残量状態は使用に余り影響しないので、細かな液
量表示がなくても使用者に特に不便はないので、貯液容
器の容量が高さ寸法によって異なる場合に適用して有益
である。しかし、胴まわりの大きさが違う貯液容器であ
って同じ液位でも液量に違いがあるような場合は、液量
表示装置の液量目盛を記述したようなシールシート13
2だけ取り替えるなどして簡単に対応することができ
る。
【0082】
【発明の効果】本発明の貯液容器の液量表示装置の1つ
の特徴によれば、少なくとも空状態検出の高さ位置、要
給水状態検出の高さ位置とに液位センサを設ければよく
液位センサの必要数が減少するので、液量表示装置の構
造が簡略化し、部品点数、組立工数が減少し製品コスト
が低減する。しかも、液位センサに対応したセンサ位置
液量の検出とその表示を、使用上重要になりやすい空状
態と、要給水状態とに対応して液量表示制御手段が従来
通り正確に行うのに加え、液量の変動要素の情報とセン
サ位置液量との関係からセンサ位置液量以外の中間液量
をセンサ数を越えた段数の判定および表示をして使用の
便に供するので、液量表示機能は特に劣らない。
【0083】本発明の貯液容器の液量表示装置の別の特
徴によれば、少なくとも要給水状態検出の高さ位置と、
満水状態検出の高さ位置と、これらの間の中間液量状態
検出の高さ位置とに液位センサを設ければよく液位セン
サの必要数が減少するので、その分部品点数、組立工数
が減少し製品コストが低減する。しかも、液位センサに
対応したセンサ位置液量の検出とその表示を、使用上重
要になりやすい、また、核になりやすい、要給水状態と
満水状態、およびそれらの間の中間液量状態とに対応し
て液量表示制御手段が従来通り正確に行うのに加え、液
量の変動要素の情報とセンサ位置液量との関係からセン
サ位置液量以外の中間液量をセンサ数を越えた段数の判
定および表示をして使用の便に供するので、液量表示機
能は特に劣らないし、高さ方向に間隔を持ちやすい中間
液量状態に対応する液位センサに適用して好適である。
また、空状態は検出しないがそれに至る前に使用禁止状
態にすれば問題はない。
【0084】本発明の貯液容器の液量表示装置の今1つ
の特徴によれば、空状態検出の高さ位置、要給水状態検
出の高さ位置、およびその上の少なくとも1つ以上の高
さ位置に液位センサを設ければよく液位センサの必要数
が減少するので、その分部品点数、組立工数が減少し製
品コストが低減する。しかも、液位センサに対応したセ
ンサ位置液量の検出とその表示を、使用上重要になりや
すい、また、使用に便利になりやすい、空状態、要給水
状態、およびその上の少なくとも1つ以上の高さ位置と
に対応して液量表示制御手段が従来通り正確に行うのに
加え、液量の変動要素の情報とセンサ位置液量との関係
からセンサ位置液量以外の中間液量をセンサ数を越えた
段数の判定および表示をして使用の便に供するので、液
量表示機能は特に劣らないし、高さ方向に間隔を持ちや
すい要給水状態より上に対応する液位センサに適用して
好適である。
【0085】これらの場合において、液量の変動要素の
情報は、センサ位置液量検出状態での、貯液を縦通路を
通じて注出したときに、貯液が最初の液位センサに到達
してから終了までの通過時間であると、そのときの注出
量をほぼ検出して先のセンサ位置液量との相殺にて、貯
液の注出により生じた中間液量を判定し表示することが
できる。
【0086】また、液量の変動要素の情報は、センサ位
置液量検出状態での、貯液を電動ポンプにより自動注出
した時間であると、貯液の注出量を検出して、前記先の
センサ位置液量との相殺で、貯液の注出により生じた中
間液量を精度よく判定し表示することができる。
【0087】自動注出の時間は、注出操作の時間または
電動ポンプの駆動時間でよい。
【0088】また、液量の変動要素の情報は、電動ポン
プのモータ回転数であってもよい。
【0089】ところで、上記のいずれの場合も、電源投
入時に中間液量状態であると、センサ位置液量の情報お
よび液量の変動要素の情報が共になく、中間液量は判定
できない。また、貯液の継ぎ足しがあって中間液量状態
になると、貯液の継ぎ足しの速度が不定であるのでセン
サ位置液量が検出された後の中間液量であっても、液量
の変動要素の適正な情報は得られないのでやはり中間液
量は判定できない。従って、そのままでは後の使用中に
センサ位置液量が検出されて以降でないと液量表示がで
きない。
【0090】しかし、上記各場合の液量表示制御手段
は、電源投入時、または貯液の継ぎ足し時の中間液量状
態で、貯液を電動ポンプにより縦通路に送り出し、貯液
が最初の液位センサに到達するのに要した時間と、前記
最初の液位センサに対応するセンサ位置液量とによっ
て、貯液の液量を判定し表示することができ、電源投入
の電気信号、あるいは液量の増大や継ぎ足しによる貯液
の急な温度変化があった場合などに上記操作を行えばよ
い。縦通路が循環路であるとこの場合の検出によって貯
液が外部に出るようなことはないが、縦通路が貯液の注
出路を共用するものであると、貯液が外部に流出するお
それはあるが、このような場合電動ポンプの駆動速度を
低速に設定して縦通路への単位時間当たりの貯液の送り
込み量を少なくすれば、最初に到達した液位センサが満
水状態検出用のものであってもその時点で送り込みを停
止すれば外部への流出は単純に防止できる。
【0091】上記いずれの場合も、縦通路の液量表示区
分の境界に液位センサが位置すると、液位センサの間で
上下に隣接する2つの液量表示区分の一方をセンサ位置
液量に、他方の液量表示区分を中間液量に、それぞれ振
り分け設定して、液位センサの設置高さに直接関係させ
た前記センサ位置液量からの液量の変動を液量変動要素
により直接的に対応させて精度よく判定し表示に供せ
る。
【0092】本発明の貯液容器の液量表示装置は、ま
た、容器にこの容器と同じ液位となるように接続された
縦通路と、この縦通路の所定の高さ位置での液の有無を
検出する液位センサと、液位センサの検出結果に応じて
液量を判定しそれを表示する液量表示制御手段とを備
え、液位センサと、検出された液位を点灯表示する点灯
表示要素とを同一の液量表示基板に搭載して、貯液容器
内に配置したことを他の特徴としている。
【0093】このような構成では、液位センサによる液
量の検出部と検出結果に基づく点灯表示要素による表示
部とが回路基板を共用した1つの電子回路基板になるの
で、部品点数、組立工数が低減し、液量表示装置の構造
の簡略化、低コスト化が図れる。
【0094】基板は、貯液容器の外部に向く正面に表示
要素を搭載し、貯液容器の内部に向く背面に液位センサ
を搭載したものとすることにより、貯液容器の外面に臨
む液量表示部と、貯液容器の内部に設ける縦通路との間
に基板を配置するだけで液量の検出および表示に対応す
ることができ、貯液容器への組み付けが簡単になりさら
なるコスト低減が図れる。
【0095】液位センサは縦通路を挟んで位置する投光
器および受光器の組み合わせからなり、投光器および受
光器が縦通路に対し縦方向に位置調節できるように嵌ま
り合うセンサケースによって個別にカバーし検査光路を
形成するものであると、同じ液位でも貯液容器の胴まわ
りの大きさの違いに応じて液量が異なることにより、液
位センサによる検出高さが一定せず回路基板への搭載位
置が変動しても、センサケースは回路基板に搭載される
個々の液位センサの搭載位置に対応する位置として縦通
路と嵌め合わせ、問題なく組立てられる。従って、各液
位センサの検査光路を形成するカバーが一体であるよう
な場合に、液位センサの設置高さの違いに応じた種類の
数だけ必要となるような不利を解消し、部品の共通化に
よって製品のコスト低減が図れる。
【0096】点灯表示要素は、段階的な表示液量ごとに
設けられ、各点灯表示要素ごとの表示窓を持った窓枠部
材が前記液量表示基板に弾性係合して取り付けられてい
るようにすると、段階的液量が個別の点灯表示要素によ
って、しかもそれらが窓枠部材の各表示窓で囲われた独
立した状態で明瞭に表示することができ、そのための窓
枠部材は液量表示基板に弾性係合して取り付けられるの
で、点灯表示要素とともに回路基板に搭載するなどの製
造上の合理化による低コスト化が図れる。
【0097】さらに、本発明の貯液容器の液量表示方法
の主たる特徴によれば、容量が異なる貯液容器の全てに
同一の液量表示装置を共通して用いるので、貯液容器の
容量の違いに対応した複数種類の液量表示装置を用いる
場合に比し、製品コストが低減する。しかも、液量は使
用目的に対して十分な残量があるかどうか位が分かれば
使用に不便はなく、大容量の貯液容器での、ある一定以
上の残量状態は使用に余り影響しないので、細かな液量
表示がなくても使用者に特に不便はないので、貯液容器
の容量が高さ寸法によって異なる場合に適用して有益で
ある。しかし、胴まわりの違う貯液容器であって同じ液
位でも液量に違いがあるような場合は、液量表示装置の
液量目盛の表示シートだけ取り替えるなどして簡単に対
応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1つの実施の形態の電気ポットに係る
1つの実施例を示す断面図である。
【図2】図1の電気ポットの底部を横断して見た下面図
である。
【図3】図2の要部の横断下面図である。
【図4】図1の電気ポットの液量表示装置を示し、その
(a)は断面図、その(b)は背面図である。
【図5】図4の液量表示装置の内側表示パネルを示し、
その(a)は正面図、その(b)は背面図である。
【図6】図4の液量表示装置の分解斜視図である。
【図7】図1の電気ポットの操作パネルの平面図であ
る。
【図8】図1の電気ポットの制御回路のブロック結線図
である。
【図9】図1の電気ポットの液位センサの配置と液量表
示との関係を示す液量表示状態の説明図。
【図10】図9の液量表示状態を実行する制御例を示す
フローチャートである。
【図11】図1の電気ポットの商用電源および二次電池
の給電部を示す斜視図である。
【図12】図11の給電部の変形実施例を示す斜視図で
ある。
【図13】液量表示の補正モードを持った別の実施例を
示すフローチャートである。
【図14】液量表示の補正モードを持った他の実施例を
示すフローチャートである。
【図15】液位センサの設置構造を変えた今1つの実施
例を示す分解斜視図である。
【図16】液量表示装置をさらに簡略化した場合のさら
に別の実施例を示す横断面図である。
【図17】図16の液量表示状態での斜視図である。
【図18】液量表示装置をさらに簡略化した場合のさら
に他の実施例を示す横断面図である。
【図19】図18の分解斜視図である。
【図20】図18の液量検出管とセンサユニットおよび
LEDとの配置関係を示す斜視図である。
【図21】図18の液量表示装置の液量表示部を示し、
その(a)は未表示状態の正面図、その(b)は液量表
示状態の正面図である。
【図22】本発明の今1つの実施の形態の液量表示方法
を示し、その(a)は5.3L容器の場合の液量表示装
置の使用状態、その(b)は4.3L容器の場合の液量
表示装置の使用状態、その(c)は3.3L容器の場合
の液量表示状態である。
【図23】従来の液量表示装置の斜視図である。
【符号の説明】
3 真空二重容器 5 注出路 5a 液量検出管 12 外装ケース 13 器体 14 電動ポンプ 71、71a〜71d 液位センサ 711 投光器 712 受光器 72 液量表示制御手段 73 制御装置 111 LED 112 液量表示基板 114 センサケース 115 検査光路 116 窓枠部材 116a 表示窓 118 外側液量表示パネル 119 内側液量表示パネル 126 回路基板 131 液量目盛 132 シール 156 液量検出部 157 液量表示部

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器にこの容器と同じ液位となるように
    接続された縦通路と、この縦通路の所定の高さ位置での
    液の有無を検出する液位センサと、液位センサの検出結
    果に応じて液量を判定しそれを表示する液量表示制御手
    段とを備えた貯液容器の液量表示装置において、 少なくとも空状態検出の高さ位置、要給水状態検出の高
    さ位置とに液位センサを設け、液量表示制御手段は、液
    位センサに対応したセンサ位置液量の検出に加え、液量
    の変動要素の情報とセンサ位置液量との関係からセンサ
    位置液量以外の中間液量を判定し表示することを特徴と
    する貯液容器の液量表示装置。
  2. 【請求項2】 容器にこの容器と同じ液位となるように
    接続された縦通路と、この縦通路の所定の高さ位置での
    液の有無を検出する液位センサと、液位センサの検出結
    果に応じて液量を判定しそれを表示する液量表示制御手
    段とを備えた貯液容器の液量表示装置において、 要給水状態検出の高さ位置と、満水状態検出の高さ位置
    と、これらの間のセンサ位置液量状態検出の高さ位置と
    に液位センサを設け、液量表示制御手段は、液位センサ
    に対応したセンサ位置液量の検出に加え、液量の変動要
    素の情報とセンサ位置液量との関係からセンサ位置液量
    以外の中間液量を判定し表示することを特徴とする貯液
    容器の液量表示装置。
  3. 【請求項3】 容器にこの容器と同じ液位となるように
    接続された縦通路と、この縦通路の所定の高さ位置での
    液の有無を検出する液位センサと、液位センサの検出結
    果に応じて液量を判定しそれを表示する液量表示制御手
    段とを備えた貯液容器の液量表示装置において、 空状態検出の高さ位置、要給水状態検出の高さ位置、お
    よびその上の1つ以上の高さ位置とに液位センサを設
    け、液量表示制御手段は、液位センサに対応したセンサ
    位置液量の検出に加え、液量の変動要素の情報とセンサ
    位置液量との関係からセンサ位置液量以外の中間液量を
    判定し表示することを特徴とする貯液容器の液量表示装
    置。
  4. 【請求項4】 液量の変動要素の情報は、貯液を縦通路
    を通じて注出したときに、貯液が最初の液位センサに到
    達してから終了までの通過時間である請求項1〜3のい
    ずれか一項に記載の貯液容器の液量表示装置。
  5. 【請求項5】 液量の変動要素の情報は、センサ位置液
    量検出状態での、貯液を電動ポンプにより自動注出した
    時間である請求項1〜3のいずれか一項に記載の貯液容
    器の液量表示装置。
  6. 【請求項6】 時間は、注出操作の時間または電動ポン
    プの駆動時間である請求項5に記載の貯液容器の液量表
    示装置。
  7. 【請求項7】 液量の変動要素の情報は、電動ポンプの
    モータ回転数である請求項5に記載の貯液容器の液量表
    示装置。
  8. 【請求項8】 液量表示制御手段は、電源投入時、また
    は貯液の継ぎ足し時の中間液量状態で、貯液を電動ポン
    プにより縦通路に送り出し、貯液が最初の液位センサに
    到達するのに要した時間と、前記最初の液位センサに対
    応するセンサ位置液量とによって、貯液の前記中間液量
    を判定し表示する請求項1〜7のいずれか一項に記載の
    貯液容器の液量表示装置。
  9. 【請求項9】 縦通路の液量表示区分の境界に液位セン
    サが位置する請求項1〜8のいずれか一項に記載の貯液
    容器の液量表示装置。
  10. 【請求項10】 中間液量は、前記隣合う境界の間に2
    段階に設定される表示液量の一方である請求項1〜9の
    いずれか一項に記載の貯液容器の液量表示装置。
  11. 【請求項11】 容器にこの容器と同じ液位となるよう
    に接続された縦通路と、この縦通路の所定の高さ位置で
    の液の有無を検出する液位センサと、液位センサの検出
    結果に応じて液量を判定しそれを表示する液量表示制御
    手段とを備えた貯液容器の液量表示装置において、 液位センサと、検出された液位を点灯表示する点灯表示
    要素とを同一の液量表示基板に搭載して、貯液容器内に
    配置したことを特徴とする貯液容器の液量表示装置。
  12. 【請求項12】 基板は、貯液容器の外部に向く正面に
    表示要素を搭載し、貯液容器の内部に向く背面に液位セ
    ンサを搭載した請求項11に記載の貯液容器の液量表示
    装置。
  13. 【請求項13】 液位センサは縦通路を挟んで位置する
    投光器および受光器の組み合わせからなり、投光器およ
    び受光器が縦通路に対し縦方向に位置調節できるように
    嵌まり合うセンサケースによって個々にカバーし検査光
    路を形成する請求項11、12のいずれか一項に記載の
    貯液容器の液量表示装置。
  14. 【請求項14】 点灯表示要素は、段階的な表示液量ご
    とに設けられ、各点灯表示要素ごとの表示窓を持った窓
    枠部材が前記液量表示基板に弾性係合して取り付けられ
    ている請求項11〜13のいずれか一項に記載の貯液容
    器の液量表示装置。
  15. 【請求項15】 容器にこの容器と同じ液位となるよう
    に接続された縦通路と、この縦通路の所定の高さ位置で
    の液の有無を検出する液位センサと、液位センサの検出
    結果に応じて液量を判定しそれを表示する液量表示制御
    手段とを備えた貯液容器の液量表示装置を用いて貯液の
    液量を表示する液量表示方法において、 複数の所定の液位検出位置に対応したそれぞれの位置に
    液位センサを配して保持した液量表示ユニットを、容量
    の異なる複数種類の貯液容器に共通して用いたことを特
    徴とする液量表示方法。
  16. 【請求項16】 貯液容器の容量は高さ寸法によって異
    なる請求項15に記載の液量表示方法。
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