JP2000316702A - 立毛状敷物材 - Google Patents

立毛状敷物材

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JP2000316702A
JP2000316702A JP11128518A JP12851899A JP2000316702A JP 2000316702 A JP2000316702 A JP 2000316702A JP 11128518 A JP11128518 A JP 11128518A JP 12851899 A JP12851899 A JP 12851899A JP 2000316702 A JP2000316702 A JP 2000316702A
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foam layer
lining
blanket
fluffed
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JP11128518A
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English (en)
Inventor
Toshiro Kawase
敏郎 川瀬
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OTSU KEORI CO Ltd
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OTSU KEORI CO Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 立毛表面の体裁が良好で、かつ弾力性や保温
性に優れ、しかも破損のおそれなく繰返し洗濯して使用
することができる立毛状敷物材を提供する。 【解決手段】 ポリウレタン発泡体等の柔軟な発泡体層
を中間にして、その表面に片面パイル生地等よりなる立
毛布を、裏面に不織布等よりなる裏地を、それぞれ全面
にわたって通気、通水性を保有するように接着して積層
一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寝具用の敷毛布や
敷パッド、マットやカーペット、クッションその他の各
種の敷物に使用される立毛状敷物材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来よ
り、編織によるパイル生地等の立毛布の裏面に、中綿層
を介して裏地を重ねてキルティング状に縫製した敷物材
が、敷毛布や敷パッド等として使用されている。
【0003】このキルティング構造の立毛状敷物材は、
中綿層によって弾力性や保温性を有するものの、キルテ
ィング構造のために立毛表面に凹みが生じて立毛状態が
乱れ、外観的に不体裁になり、立毛製品としての商品価
値を低下させるものとなっている。またこれを一般家庭
で洗濯すると、中綿層の繊維が縫合部分からはみ出した
り、縫合個所が破損したりするおそれがあり、繰返し使
用のための洗濯性に問題がある。
【0004】本発明は、上記に鑑みてなしたものであ
り、適度に弾力性および保温性を保有するとともに、立
毛表面に縫合による凹みが生じることがなく、外観的体
裁が良好で、しかも破損等の問題なく繰返し洗濯して使
用でき、敷毛布や敷パッド、各種のマットやクッション
その他の種々の敷物製品に好適に使用できる立毛状敷物
材を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決する立毛状敷物材であって、柔軟な発泡体層を中間
にして、表面には立毛布を、裏面には裏地を、それぞれ
全面に渡って接着して積層してなることを特徴とする。
【0006】前記構成の立毛状敷物材によれば、表面の
立毛布と中間の発泡体層との空間保有性により、軽量で
弾力性があって保温性に優れ、従来の敷毛布や敷パッド
等と同様に好適に使用できる。
【0007】特に、表面の立毛布および裏地が中間の発
泡体層の表裏面に全面に渡って接着されているために、
これら立毛布および裏地と発泡体層との一体性に優れ、
使用中の保形性に優れるとともに、キルティングによる
ものとは異なり、立毛表面には縫合による凹みや乱れが
なく、外観的体裁も良好なものとなる。しかも、洗濯し
た場合にも、立毛布および裏地が発泡体層から分離する
おそれがなく、中間の発泡体層が表裏に接着されている
立毛布と裏地とにより保護されることとなって、発泡体
層の破損やはみ出し等のおそれがなく、繰返し洗濯して
使用することができる。
【0008】前記の立毛状敷物材において、前記発泡体
層が連通気泡のポリウレタン発泡体、前記立毛布が編織
地の基布の片面に立毛を有する片面立毛生地、裏地が繊
維絡合不織布もしくは編織地よりなり、前記立毛布およ
び裏地が前記発泡体層の表裏面にそれぞれ通気可能に接
着されてなるものが好適である。
【0009】これによって、敷毛布や敷パッド等として
の使用において求められる通気性を確保できるばかり
か、洗濯時の脱水、乾燥が容易になり、洗濯性がさらに
良好になる。
【0010】また前記の立毛状敷物材において、前記立
毛布および裏地が、前記発泡体層の表裏に重ね合せた状
態での加熱処理により該発泡体層の表裏面の溶融により
接着されてなるものが好適である。これにより、発泡体
層の微小な気泡を目詰りさせずに接着でき、敷物材全体
として良好な通気性や通水性を保有し得る。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
示す実施例に基いて説明する。
【0012】図1は本発明に係る立毛状敷物材(A)の
1実施例を示す斜視図、図2は同上の一部の拡大断面図
である。
【0013】図において、(1)は本発明の立毛状敷物
材(A)の表面層を構成する立毛布、(2)は中間層と
なる柔軟な発泡体層、(3)は裏地であり、これらの立
毛布(1)および裏地(3)は前記発泡体層(2)の表
裏面に対しそれぞれ全面に渡って接着されて積層されて
いる。
【0014】前記の立毛布(1)は、主として毛や綿等
の天然繊維もしくはアクリル等の合成繊維を素材として
編成あるいは織成した編織地を基布(11)として、該基
布(11)の片面に立毛(パイル)(12)を形成、あるい
はタフティング手段により植成した片面立毛生地よりな
る。例えば、2列の針床を有する経編機を用い、基布と
なる表裏の素地を編成するとともに、パイル糸を前記表
裏両素地に掛け渡して編成した二重編地を、前記両素地
間の中央でカットして得られる片面パイル(立毛)生地
よりなる。前記のパイル面は、必要に応じて毛割り、起
毛、毛捌きおよび剪毛等の加工を施して用いる。もちろ
ん、パイル糸を糸条のままのループパイルやカットパイ
ルとして使用することもできる。このほか、片面に立毛
を形成した種々の立毛布を用いることができる。
【0015】この立毛布(1)の目付や立毛(12)の長
さ等は、その用途に応じて適宜設定できる。例えば、寝
具用の場合は、目付300〜1000g/m
2 、立毛(1
2)の長さ3〜20mmのものが一般に用いられる。
記の発泡体層(2)としては、主として熱可塑性樹脂の
連通気泡の発泡体として知られる柔軟で弾力性のあるポ
リウレタン発泡体、特にその表面が熱処理によってごく
僅かに溶融して繊維絡合不織布や編織布等の他の材料を
接着できる特性を持ったポリウレタン発泡体が好適に用
いられる。ポリウレタン以外の熱可塑性樹脂の柔軟な連
通気泡の発泡体を用いることもできる。
【0016】この発泡体層(2)の厚みや密度は、その
用途によっても異なるが、敷毛布や敷パッド等の寝具用
としての使用上は、厚み2〜80mm、特に好ましくは
3〜50mm、密度10〜30kg/m
3 のものが用いられる。前記の裏地(3)としては、
通常の編織布のほか、ポリエステルやナイロン等の合成
繊維を絡合して結合したいわゆる繊維絡合不織布が用い
られる。中でも比較的細い繊維の不織布で、密度30〜
150g/m2 のものが好適に用いられ
る。不織布を用いる場合の厚みは、通常1〜5mmのも
のであるが、用途によっ
ては、前記以外の厚みにして使用することもできる。ま
た他の通気性のあるシー ト材を用いることもできる。
記の立毛状敷物材(A)において、発泡体層(2)に対
する立毛布(1)および裏地(3)の接着手段として
は、前記のポリウレタン発泡体よりなる発泡体層(2)
の表裏面に立毛布(1)の基布(12)および不織布等の
裏地(3)をそれぞれ重ねた状態で、一対の加熱ロール
の間を通して加熱処理することにより、前記発泡体層
(2)の表裏面を僅かに、例えば0.05〜0.3m
m、好ましくは0.2mm前後を溶融させて、該表裏面
に接触している立毛布(1)の基布(12)および不織布
等の裏地(3)、特にその構成繊維と結合させ、発泡体
層(2)の微小な気泡を目詰りさせずに全面に渡って接
着するのがよい。これにより、立毛状敷物材(A)全体
としての通気性や通水性を良好に確保できる。
【0017】前記の接着手段として、樹脂系等の接着剤
を用いることも可能である。例えば接着剤を発泡体層
(2)の表裏面に気泡を目詰りさせいなように塗布して
おいて、前記同様に加熱ロールの間を通して加熱処理す
ることにより、立毛布(1)および裏地(3)を発泡体
層(2)の表裏面に接着することもできる。
【0018】なお、接着剤の種類や塗布量によっては、
発泡体層(2)の微小な連通気泡が目詰りして通気性が
得られなくなる場合があるので、通気性が要求される用
途の場合は、前記のように加熱処理により発泡体層
(2)の表裏面を僅かに溶融させて接着するのが好まし
い。
【0019】前記のように加熱処理により接着された立
毛状敷物材(A)は、立毛布(1)の基布(11)が発泡
体層(1)の表面に全面に渡って接着一体化され、また
不織布等よりなる裏地(3)も発泡体層(2)の裏面に
全面に渡って接着されて、しかも通気性や通水性を保有
した状態である。
【0020】そのため、表面が立毛状をなす敷物材
(A)は、立毛布(1)による空間保有性と中間の発泡
体層(2)の空間保有や弾力性とが相俟って、弾力性や
保温性に優れ、また立毛布および裏地と発泡体層との一
体性が良く、使用中の保形性も良好であり、しもか立毛
表面には縫合による凹みや乱れが生じず、外観的体裁も
良好なもので、立毛製品としての商品価値を高め得る。
【0021】また、この敷物材(A)を洗濯した場合
に、全面にわたって接着されている立毛布(1)や裏地
(3)が発泡体層(2)から分離するおそれがなく、中
間の発泡体層(2)が表面の立毛布(1)と裏地(3)
とにより保護されることとなって、洗濯によって破れた
りするおそれがない。しかも立毛布(1)および裏地
(3)か通気性を保有した状態で接着されているため、
洗濯時の脱水も容易で、乾燥も早くなる。
【0022】
【発明の効果】上記したように本発明の立毛状敷物材に
よれば、柔軟な発泡体層を中間にして、その表面に立毛
布を、裏面に不織布等の裏地を全面に渡って接着して積
層したものであるため、軽量で弾力性があって保温性に
も優れるばかりか、敷物材全体としての一体性に優れ、
保形性が良好で使用中に形が崩れず、敷毛布や敷パッド
として、また玄関用やキッチン用その他の各種マットと
して、クッション、カーペット等の種々の敷物製品に利
用できる。しかもキルティングによるものとは異なり、
立毛表面には縫合による凹みや乱れがなく、外観的体裁
も良好で、立毛製品としての商品価値を高めることがで
きる。
【0023】また、本発明の立毛状敷物材は、これをそ
のまま洗濯することが可能であり、特にこの洗濯によっ
て各層が分離したり発泡体層が破れたりするおそれがな
く、繰返し洗濯して長期に渡って使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の立毛状敷物材の1実施例を示す一部を
欠截した斜視図である。
【図2】同上の一部の拡大断面図である。
【符号の説明】
(A) 立毛状敷物材 (1) 立毛布 (11) 基布 (12) 立毛 (2) 発泡体層 (3) 裏地
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月24日(1999.6.2
4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 立毛状敷物材
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、寝具用の敷毛布や
敷パッド、マットやカーペット、クッションその他の各
種の敷物に使用される立毛状敷物材に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来よ
り、編織によるパイル生地等の立毛布の裏面に、中綿層
を介して裏地を重ねてキルティング状に縫製した敷物材
が、敷毛布や敷パッド等として使用されている。
【0003】このキルティング構造の立毛状敷物材は、
中綿層によって弾力性や保温性を有するものの、キルテ
ィング構造のために立毛表面に凹みが生じて立毛状態が
乱れ、外観的に不体裁になり、立毛製品としての商品価
値を低下させるものとなっている。またこれを一般家庭
で洗濯すると、中綿層の繊維が縫合部分からはみ出した
り、縫合個所が破損したりするおそれがあり、繰返し使
用のための洗濯性に問題がある。
【0004】本発明は、上記に鑑みてなしたものであ
り、適度に弾力性および保温性を保有するとともに、立
毛表面に縫合による凹みが生じることがなく、外観的体
裁が良好で、しかも破損等の問題なく繰返し洗濯して使
用でき、敷毛布や敷パッド、各種のマットやクッション
その他の種々の敷物製品に好適に使用できる立毛状敷物
材を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記の課題を
解決する立毛状敷物材であって、柔軟な発泡体層を中間
にして、表面には立毛布を、裏面には裏地を、それぞれ
全面に渡って接着して積層してなることを特徴とする。
【0006】前記構成の立毛状敷物材によれば、表面の
立毛布と中間の発泡体層との空間保有性により、軽量で
弾力性があって保温性に優れ、従来の敷毛布や敷パッド
等と同様に好適に使用できる。
【0007】特に、表面の立毛布および裏地が中間の発
泡体層の表裏面に全面に渡って接着されているために、
これら立毛布および裏地と発泡体層との一体性に優れ、
使用中の保形性に優れるとともに、キルティングによる
ものとは異なり、立毛表面には縫合による凹みや乱れが
なく、外観的体裁も良好なものとなる。しかも、洗濯し
た場合にも、立毛布および裏地が発泡体層から分離する
おそれがなく、中間の発泡体層が表裏に接着されている
立毛布と裏地とにより保護されることとなって、発泡体
層の破損やはみ出し等のおそれがなく、繰返し洗濯して
使用することができる。
【0008】前記の立毛状敷物材において、前記発泡体
層が連通気泡のポリウレタン発泡体、前記立毛布が編織
地の基布の片面に立毛を有する片面立毛生地、裏地が繊
維絡合不織布もしくは編織地よりなり、前記立毛布およ
び裏地が前記発泡体層の表裏面にそれぞれ通気可能に接
着されてなるものが好適である。
【0009】これによって、敷毛布や敷パッド等として
の使用において求められる通気性を確保できるばかり
か、洗濯時の脱水、乾燥が容易になり、洗濯性がさらに
良好になる。
【0010】また前記の立毛状敷物材において、前記立
毛布および裏地が、前記発泡体層の表裏に重ね合せた状
態での加熱処理により該発泡体層の表裏面の溶融により
接着されてなるものが好適である。これにより、発泡体
層の微小な気泡を目詰りさせずに接着でき、敷物材全体
として良好な通気性や通水性を保有し得る。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
示す実施例に基いて説明する。
【0012】図1は本発明に係る立毛状敷物材(A)の
1実施例を示す斜視図、図2は同上の一部の拡大断面図
である。
【0013】図において、(1)は本発明の立毛状敷物
材(A)の表面層を構成する立毛布、(2)は中間層と
なる柔軟な発泡体層、(3)は裏地であり、これらの立
毛布(1)および裏地(3)は前記発泡体層(2)の表
裏面に対しそれぞれ全面に渡って接着されて積層されて
いる。
【0014】前記の立毛布(1)は、主として毛や綿等
の天然繊維もしくはアクリル等の合成繊維を素材として
編成あるいは織成した編織地を基布(11)として、該基
布(11)の片面に立毛(パイル)(12)を形成、あるい
はタフティング手段により植成した片面立毛生地よりな
る。例えば、2列の針床を有する経編機を用い、基布と
なる表裏の素地を編成するとともに、パイル糸を前記表
裏両素地に掛け渡して編成した二重編地を、前記両素地
間の中央でカットして得られる片面パイル(立毛)生地
よりなる。前記のパイル面は、必要に応じて毛割り、起
毛、毛捌きおよび剪毛等の加工を施して用いる。もちろ
ん、パイル糸を糸条のままのループパイルやカットパイ
ルとして使用することもできる。このほか、片面に立毛
を形成した種々の立毛布を用いることができる。
【0015】この立毛布(1)の目付や立毛(12)の長
さ等は、その用途に応じて適宜設定できる。例えば、寝
具用の場合は、目付300〜1000g/m、立毛
(12)の長さ3〜20mmのものが一般に用いられ
る。
【0016】前記の発泡体層(2)としては、主として
熱可塑性樹脂の連通気泡の発泡体として知られる柔軟で
弾力性のあるポリウレタン発泡体、特にその表面が熱処
理によってごく僅かに溶融して繊維絡合不織布や編織布
等の他の材料を接着できる特性を持ったポリウレタン発
泡体が好適に用いられる。ポリウレタン以外の熱可塑性
樹脂の柔軟な連通気泡の発泡体を用いることもできる。
【0017】この発泡体層(2)の厚みや密度は、その
用途によっても異なるが、敷毛布や敷パッド等の寝具用
としての使用上は、厚み2〜80mm、特に好ましくは
3〜50mm、密度10〜30kg/mのものが用い
られる。
【0018】前記の裏地(3)としては、通常の編織布
のほか、ポリエステルやナイロン等の合成繊維を絡合し
て結合したいわゆる繊維絡合不織布が用いられる。中で
も比較的細い繊維の不織布で、密度30〜150g/m
のものが好適に用いられる。不織布を用いる場合の厚
みは、通常1〜5mmのものであるが、用途によって
は、前記以外の厚みにして使用することもできる。また
他の通気性のあるシート材を用いることもできる。
【0019】上記の立毛状敷物材(A)において、発泡
体層(2)に対する立毛布(1)および裏地(3)の接
着手段としては、前記のポリウレタン発泡体よりなる発
泡体層(2)の表裏面に立毛布(1)の基布(12)およ
び不織布等の裏地(3)をそれぞれ重ねた状態で、一対
の加熱ロールの間を通して加熱処理することにより、前
記発泡体層(2)の表裏面を僅かに、例えば0.05〜
0.3mm、好ましくは0.2mm前後を溶融させて、
該表裏面に接触している立毛布(1)の基布(12)およ
び不織布等の裏地(3)、特にその構成繊維と結合さ
せ、発泡体層(2)の微小な気泡を目詰りさせずに全面
に渡って接着するのがよい。これにより、立毛状敷物材
(A)全体としての通気性や通水性を良好に確保でき
る。
【0020】前記の接着手段として、樹脂系等の接着剤
を用いることも可能である。例えば接着剤を発泡体層
(2)の表裏面に気泡を目詰りさせいなように塗布して
おいて、前記同様に加熱ロールの間を通して加熱処理す
ることにより、立毛布(1)および裏地(3)を発泡体
層(2)の表裏面に接着することもできる。
【0021】なお、接着剤の種類や塗布量によっては、
発泡体層(2)の微小な連通気泡が目詰りして通気性が
得られなくなる場合があるので、通気性が要求される用
途の場合は、前記のように加熱処理により発泡体層
(2)の表裏面を僅かに溶融させて接着するのが好まし
い。
【0022】前記のように加熱処理により接着された立
毛状敷物材(A)は、立毛布(1)の基布(11)が発泡
体層(1)の表面に全面に渡って接着一体化され、また
不織布等よりなる裏地(3)も発泡体層(2)の裏面に
全面に渡って接着されて、しかも通気性や通水性を保有
した状態である。
【0023】そのため、表面が立毛状をなす敷物材
(A)は、立毛布(1)による空間保有性と中間の発泡
体層(2)の空間保有や弾力性とが相俟って、弾力性や
保温性に優れ、また立毛布および裏地と発泡体層との一
体性が良く、使用中の保形性も良好であり、しもか立毛
表面には縫合による凹みや乱れが生じず、外観的体裁も
良好なもので、立毛製品としての商品価値を高め得る。
【0024】また、この敷物材(A)を洗濯した場合
に、全面にわたって接着されている立毛布(1)や裏地
(3)が発泡体層(2)から分離するおそれがなく、中
間の発泡体層(2)が表面の立毛布(1)と裏地(3)
とにより保護されることとなって、洗濯によって破れた
りするおそれがない。しかも立毛布(1)および裏地
(3)か通気性を保有した状態で接着されているため、
洗濯時の脱水も容易で、乾燥も早くなる。
【0025】
【発明の効果】上記したように本発明の立毛状敷物材に
よれば、柔軟な発泡体層を中間にして、その表面に立毛
布を、裏面に不織布等の裏地を全面に渡って接着して積
層したものであるため、軽量で弾力性があって保温性に
も優れるばかりか、敷物材全体としての一体性に優れ、
保形性が良好で使用中に形が崩れず、敷毛布や敷パッド
として、また玄関用やキッチン用その他の各種マットと
して、クッション、カーペット等の種々の敷物製品に利
用できる。しかもキルティングによるものとは異なり、
立毛表面には縫合による凹みや乱れがなく、外観的体裁
も良好で、立毛製品としての商品価値を高めることがで
きる。
【0026】また、本発明の立毛状敷物材は、これをそ
のまま洗濯することが可能であり、特にこの洗濯によっ
て各層が分離したり発泡体層が破れたりするおそれがな
く、繰返し洗濯して長期に渡って使用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の立毛状敷物材の1実施例を示す一部を
欠截した斜視図である。
【図2】同上の一部の拡大断面図である。
【符号の説明】 (A) 立毛状敷物材 (1) 立毛布 (11) 基布 (12) 立毛 (2) 発泡体層 (3) 裏地

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柔軟な発泡体層を中間にして、表面には立
    毛布を、裏面には裏地を、それぞれ全面に渡って接着し
    て積層してなることを特徴とする立毛状敷物材。
  2. 【請求項2】前記発泡体層が連通気泡のポリウレタン発
    泡体、前記立毛布が編織地の基布の片面に立毛を有する
    片面立毛生地、裏地が繊維絡合不織布もしくは編織地よ
    りなり、前記立毛布および裏地が前記発泡体層の表裏面
    にそれぞれ通気可能に接着されてなる請求項1に記載の
    立毛状敷物材。
  3. 【請求項3】前記立毛布および裏地が、前記発泡体層の
    表裏に重ね合せた状態での加熱処理により該発泡体層の
    表裏面の溶融により接着されてなる請求項1または2に
    記載の立毛状敷物材。
JP11128518A 1999-05-10 1999-05-10 立毛状敷物材 Pending JP2000316702A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3179569U (ja) * 2012-08-27 2012-11-08 株式会社ベガコーポレーション カーペット

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3179569U (ja) * 2012-08-27 2012-11-08 株式会社ベガコーポレーション カーペット

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