JP2000316674A - 褥創予防のマット - Google Patents

褥創予防のマット

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JP2000316674A
JP2000316674A JP11165775A JP16577599A JP2000316674A JP 2000316674 A JP2000316674 A JP 2000316674A JP 11165775 A JP11165775 A JP 11165775A JP 16577599 A JP16577599 A JP 16577599A JP 2000316674 A JP2000316674 A JP 2000316674A
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Hiroshi Ebinuma
宏 海老沼
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EBINUMA KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自分で身動き出来ない患者において介護人の
手を煩わすことなく褥創の主原因である局部耐圧のよる
血行障害と常在菌の繁殖を防ぐ褥創予防のマットを提供
することを目的とする。 【構成】 加温されて遠赤外線を放射する遠赤外線放射
体Sの集合体からなり、敷面11を形成する遠赤外線放
射部10とこの放射部10を加温する発熱部20と遠赤
外線放射部10と発熱部20を支持する耐圧吸収部30
とこれら全てを囲い込むマット囲い込み部40と備え
た。これにより、褥創の主原因である局部耐圧による血
行障害と身体からの発汗等による寝具と身体接地面にお
ける高湿度状態を耐圧分散吸収と遠赤外線温熱による血
液循環促進及び、身体接地面に対して常時の湿度吸収に
より軽減した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明は人が寝具として使用す
る、褥創予防のマットに関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、この種の褥創予防のマットとし
ては寝具と身体との接地面において、慢性的な局部耐圧
を軽減する為の耐圧分散作用の有るエアーマットやウォ
ーターマット等がある。
【0003】 または寝具と身体との接地面において、
身体の発汗等による高湿度状態を軽減する為の吸水性の
ある素材を使ったマットやエアー吹き出しによるマット
等がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 しかしながら、局部
耐圧を軽減する為のエアーマットやウォーターマット方
式だと局部耐圧を軽減することはできるが、寝具と身体
との接地面における耐圧はゼロではないので、長時間の
使用サイクルでは耐圧がかかる部分の末梢血管は押しつ
ぶされ血液循環は阻害され、介護人の患者に対する寝返
り等の介護がなければ徐々に褥創を進行させてしまう。
【0005】 また、人が横臥しようとする際、及び横
臥して就寝する際、かなりの揺れを感じ、人によっては
決してリラックスして使用できるものではなかった。
【0006】 また、この方法だけでは褥創のもう1つ
の主原因として考えられる寝具と接地面においての身体
の発汗等による高湿度状態を解消できるものではなかっ
た。
【0007】 また、寝具と身体との接地面において、
身体の発汗等による高湿度状態を軽減する為の吸水性の
ある素材を使用したマットでは吸水材を定期的に交換管
理をしなければならず、また、接地部を常に低湿度状態
に保つことはできない。
【0008】 また、エアー吹き出し式のマットはその
構造からいって設置場所を選ばねばならず、また高価な
マットになってしまい誰にでも安易に使用できるマット
ではない。
【0009】 また、高湿度状態を軽減する方法だけだ
と、褥創の主原因である慢性的な局部耐圧を軽減するこ
とができず、常に介護人の患者に対する寝返り等の世話
が必要となる。
【0010】 そこで、本発明の課題は自分で身動き出
来ない(寝たきり状態等)患者において、介護人の手を
煩わすことなく褥創の主原因である寝具と身体との接地
面における局部耐圧の軽減と局部耐圧による末梢血管の
押しつぶれによる血液循環の阻害を身体内部に適度な温
熱を与え、身体全体の血流を促進させることにより防ご
うとする点にある。
【0011】 さらに、褥創のもう1つの主原因である
寝具と身体との接地面において、身体からの発汗等によ
り生じる高湿度状態を常時、吸湿して快適な状態を保つ
点にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】 このような課題を解決
するための本発明の技術的手段は、人が寝具として使用
する褥創予防のマットにおいて、加温されて遠赤外線を
放射する遠赤外線放射部とその放射部を加温する発熱部
及び遠赤外線放射部の固さを吸収する耐圧分散マットと
それを支持する硬質の弾力マットとの複合素材で形成さ
れた耐圧吸収部及び、それら全てを囲い込むマット囲い
込み部を備えたものである。
【0013】 また、人が寝具として使用する上記の褥
創予防のマットの遠赤外線放射部において、加温されて
遠赤外線を放射するゼオライト等からなる粉末状の遠赤
外線放射体にMgO、CaO、ZnO等の抗菌性のある
金属酸化物等を含有して形成された遠赤外線放射体を備
えたものである。
【0014】 また、人が寝具として使用する上記の褥
創予防のマットの遠赤外線放射部において、加温されて
遠赤外線を放射するゼオライト等からなる微粉末状の遠
赤外線放射体と銀系抗菌剤等を発砲インキ等に含有さ
せ、通気性を有する布地等に3ミリ以上の高さにて印刷
した遠赤外線放射シートを備えたものである。
【0015】
【作用】 この第一の手段によれば、ゼオライト等の調
湿効果のある遠赤外線放射体を使用する為、寝具と身体
の接地面の人の発汗等による湿気を常時吸収し、高湿度
状態を避けることができる。また、発熱体によって遠赤
外線放射体が加温されると、この放射体からの放射熱が
加暖の主力となる為、身体に接する部分の温度がさほど
高くすることなく、身体内部に熱が浸透していき、血液
循環を促進させ、耐圧のかかる寝具と身体との接地部分
の末梢血管にも強制的に血液を行き届かせる。
【0016】 また、遠赤外線放射部の身体に感じる固
さ及び耐圧等は設置した耐圧分散マットにより吸収され
る為、局部耐圧の軽減がおこなわれ、寝具との接地部分
の末梢血管の押しつぶれを軽減することができる。
【0017】 さらに、硬質の弾性ウレタン等を耐圧分
散マットの下側に設置することにより、特定箇所(腰部
等)にかかる局部耐圧を面で吸収し、床付き感をなく
し、快適な寝心地を確保することができる。
【0018】 また、未使用時において、発熱体の温度
を上げることにより、遠赤外線放射体が吸収した発汗等
による水分を外部に放出する為、吸着材のように定期的
な煩わしい交換作業はいらない。
【0019】 さらに、使用している遠赤外線放射体で
あるゼオライト等は消臭機能も有する為、発汗等による
臭いも吸着及び陽イオン交換の作用により臭いの成分を
分解し、衛生的に使用することができる。
【0020】 また、遠赤外線放射部は加温されて遠赤
外線を放射するゼオライト等からなる遠赤外線放射体を
粉末状態にし、通気性のある棒状(直径20ミリ程度)
の袋に挿入、それらを横方向に平行に並び合わせて作ら
れている為、縦方向には自由に曲がりくねるが横方向へ
の移動は規制するので、その分、耐圧分散マットによる
身体のへこみが軽減され、身体に対して沈み感を感じさ
せず、かつ、耐圧による局部の圧迫を縦方向に面として
逃がすことができる。
【0021】 また、第二の手段によれば、遠赤外線放
射部においてゼオライト等からなる遠赤外線放射体にM
gO、CaO、ZnO等の抗菌性のある金属酸化物等を
含有している為、マット周辺部における常在菌(黄色ブ
ドウ球菌、緑膿菌、大腸菌等)の繁殖を防ぐことができ
る。
【0022】 また、第三の手段によれば、遠赤外線放
射部において発砲インキに微粉末のゼオライト等の遠赤
外線放射体と銀系抗菌剤等を含有、通気性のある布地等
に3ミリ以上の高さになるよう印刷加工し、その印刷形
状は円錐状(直径10ミリ程度)で縦、横ともに平行配
置の配列にする。印刷膜の形状は発砲材の作用の為、ス
ポンジ状態となり、身体との接地面はほど良い感触を示
し、かつ、通気性を有する為、ゼオライト等及び銀系抗
菌剤等のもつ調湿・消臭・抗菌機能を損なうことなく軽
量化が計れる。さらに、この印刷高さ、形状及び配列に
より身体接地部につぼマッサージのような心地よい刺激
を提供することができる。
【0023】
【実施例】 以下、添付図面に基づいて本発明の実施例
に係る褥創予防のマットを詳細に説明する。
【0024】 図1〜4には第一の実施例に係わる褥創
予防のマットを示してある。
【0025】 この褥創予防の温熱マットは、加温され
て遠赤外線を放射する遠赤外線放射体Sの集合体からな
り、敷面11を形成する遠赤外線放射部10と、この放
射部を加温する発熱部20と遠赤外線放射部10及び発
熱部20を支持する耐圧吸収部30とこれら全てを囲い
込むマット囲い部40とを備えている。
【0026】 遠赤外線放射部10の遠赤外線放射体S
はゼオライト等からなるセラミックスで1ミリ以下の粉
末状になっている。このセラミックスは粉末が外部に飛
散しないよう目つぶし加工された綿布、または、混綿布
にて直径20ミリ程度の棒状に縫製された熱放射体袋1
2の中に詰め込まれており、この熱放射体袋12は横方
向に平行に等間隔(32ミリ程度)にて直線縫いされた
熱放射体入れシート13(材質は目つぶし加工された綿
布または混綿布が望ましい)に数十個(実施例では80
本)挿入されている。そして、この熱放射体入れシート
13の短辺方向の両端にはマット囲い部40の固定布4
4と結合する為のマジックテープ14が備えられてい
る。
【0027】 発熱部20は電熱加熱による発熱体21
と、これを被覆するアクリルとポリエステル等の混合繊
維からなる発熱体保護表布22から形成され、表面温度
が30℃〜60℃の間で調整維持できる制御装置23を
備えている。発熱体21は頭部を加温することがないよ
う肩から下の身体部分に合わせて設置されている。
【0028】 耐圧吸収部30は耐圧分散ウレタンマッ
ト31(厚みは50ミリ程度)と、それを支持する硬質
弾性ウレタンマット32(厚みは50ミリ程度)にて形
成され、遠赤外線放射部10と発熱部20を支えてい
る。双方のマットは3分割分かれており、綿布または混
綿布の表布に包まれており運搬時においてコンパクトに
なるよう工夫されている。
【0029】 マット囲い込み部40の表面41は間に
ポリエステル等10ミリ厚の型綿等が挿入され、キルテ
ィング加工が施されている綿布または、混綿布等からな
り、側面42及び底面43は綿布または、混綿布等にて
形成され、マット囲い込み部40の高さ方向の中間(底
面から上方向に100ミリ程度)には遠赤外線放射部1
0のマッジクテープ14と着脱できるマッジクテープが
ついた固定布44が両端に備えられている。これにより
リクライニング方式の介護ベット等に使用した際、生じ
るであろう遠赤外線放射部10のずれ落ちを防止してい
る。また、マット囲い込み部40の表面部には3方向が
自由に開閉できる両面開閉式ファスナー45が備えられ
ており、この褥創予防のマット組立時の作業を容易にし
ている。
【0030】 従って、この実施例に係る褥創予防のマ
ットを用いるときは予め、マット囲い部40を両面開閉
式ファスナー45で拡げ、耐圧吸収部30を設置し、次
に発熱部20を設置、最後に遠赤外線放射部10を敷設
し、マッジックテープ14と固定布44のマッジクテー
プを接着させ、両面開閉式ファスナー45にてマット囲
い部40を閉め、完成となる。
【0031】 そして、このマット囲い部40の上面に
敷布等を敷き発熱部20の発熱体を温度調整維持の制御
装置23にて適度の温度に設定し、身体を横臥させる。
発熱部20の熱は遠赤外線放射体Sに伝導熱として伝わ
り、これにより遠赤外線放射部10が加温され、そこか
ら放射される遠赤外線によって身体が温められていく。
【0032】 この場合、遠赤外線放射部10からはま
んべんなく主に4〜20ミクロンの身体が吸収しやすい
領域の電磁波長が放射されるので比較的低温(32〜4
0℃)にて、まろやかな温感を感じながら身体内部に加
温されるため、リラックスしながら血液循環を促進し、
末梢血管にも酸素と栄養素を運び込み、体内細胞を活性
化させ、細胞の壊死による褥創を防ぐことができる。
【0033】 この加温時において、遠赤外線放射部1
0の遠赤外線放射体Sは主成分がゼオライト等のセラミ
ックスからなる為、身体と温熱マットとの接地面におけ
る発汗による湿度を常時吸収し、身体周辺は低湿度状態
を維持する。その為、常在菌である黄色ブドウ球菌・緑
膿菌及び大腸菌等の繁殖を阻止することとなり、褥創の
進行を妨げる。
【0034】 また、遠赤外線放射部10は棒状の熱放
射袋12が横方向に平行に並び合わされ、熱放射体袋入
れシート13に収まっている為、身体の耐圧は縦方向に
逃げ横方向には多少規制されようになっているので、不
快な沈み感やウォーターベットのような揺れを感じさせ
ない。
【0035】 そして、その下部に耐圧吸収部30を備
えている為、図3の(3−2)ように耐圧分散ウレタン
マット31にて身体の加重は反力を伴わず分散し、硬質
弾性ウレタンマット32で加重全体を面にて支える為、
この褥創予防のマットに係る身体の凹凸部の耐圧を平均
化でき、局部耐圧による、その周辺の末梢血管の押しつ
ぶれを軽減することができる。
【0036】 これらの作用により、褥創の主原因の1
つである末梢血管の押しつぶれによる体内細胞の壊死を
遠赤外線放射熱で身体内深部に温熱を与える事により血
液循環を促進させ、かつ又、局部に係る耐圧を耐圧吸収
部30にて全体に吸収させることにより軽減させること
で防ごうとするものである。
【0037】 また、褥創のもう1つの主原因である高
湿度状態における各種常在菌の繁殖による体細胞の壊死
を身体と寝具との接地面(主に腰部等)において、身体
の発汗による高湿度状態を遠赤外線放射体Sにゼオライ
ト等からなる湿度吸収体のセラミックスを用いることに
より、防ごうとするものである。
【0038】 図5には、第二の実施例に係る遠赤外線
放射体Hの断面図が示してある。この遠赤外線放射体H
が使われる褥創予防のマットは、加温されて遠赤外線を
放射する遠赤外線放射体Hの集合体からなり、第一の実
施例と同様、その形態は敷面11を形成する遠赤外線放
射部10と、この放射部を加温する発熱部20と遠赤外
線放射部10及び発熱部20を支持する耐圧吸収部30
とこれら全てを囲い込むマット囲い込み部40を備えて
いる。
【0039】 そして、上記の遠赤外線放射体Hはゼオ
ライト等からなる調湿・消臭効果のある遠赤外線放射体
SにMgO、CaO,ZnO等の抗菌性のある金属酸化
物Kが数%程度(実施例では10%)よく撹拌されて納
められている。
【0040】 このことにより、第一の実施例での褥創
予防の効果に加え常在菌(黄色ブドウ球菌、緑膿菌、大
腸菌等)の繁殖をこれらの金属酸化物Kがもつ抗菌作用
で積極的に防ごうとするものである。
【0041】 図7には、第三の実施例に係る褥創予防
のマットを示してある。
【0042】 この褥創予防のマットは、加温されて遠
赤外線を放射する遠赤外線放射体Sを含有し、印刷にて
形成する印刷遠赤外線放射部50と、この放射部を加温
する発熱部20と印刷遠赤外線放射部50及び発熱部2
0を支持する耐圧吸収部30とこれら全てを囲い込むマ
ット囲い込み部40を備えている。
【0043】 そして、上記の印刷遠赤外線放射部50
は通気性のよい布等に加温されて遠赤外線を放射する調
湿、消臭効果のあるゼオライト等からなる微粉末状の遠
赤外線放射体S(実施例は発砲インキに対して重量比3
0%)と銀系抗菌剤51(実施例は発砲インキに対して
重量比1%)を発砲インキ等に含有させ、印刷加工にて
形成される図8の遠赤外線放射体Mの集合体からなる。
【0044】 上記の印刷方法は印刷後の厚みを3ミリ
以上もたす為、図6に示すとおり、抜き落とし方法(イ
ンキを転写する布地等に円形状の穴の開いた厚手の樹脂
板〔実施例では厚み2ミリ〕を密着させ、その穴の中に
発砲インキをスキージにて埋め込み、その後、樹脂板を
布地等から引き上げることにより印刷する方法)にて印
刷加工をおこなっている。
【0045】 また、印刷配列は図8に示すとおり、
縦、横とも平行配列とし、相互の間隔は印刷直径の1.
5倍以上2倍以下(実施例では15ミリ)とする。
【0046】また、印刷形状は直径数ミリの円錐状(実
施例では10ミリ)とし、印刷高さは発砲インキ(実施
例では水溶系ウレタン樹脂)に含まれいる発砲剤による
乾燥発砲を含めて、図9に示すように3ミリ以上となる
ようにする。
【0047】 これらの方法により、発砲インキに含ま
れる発砲剤が熱処理により印刷膜を形成する際、弾け、
形成され印刷膜の表面及び中身が図10に示すようにク
レーター及びスポンジ状態となり、含有されたゼオライ
ト等からなる遠赤外線放射体Sや銀系抗菌剤51が外気
と常にふれ合う状態となり、これらのもつ機能である調
湿・消臭・抗菌効果を減少させずに、充分その能力を引
き出すことができる。
【0048】 また、印刷膜がスポンジ状になることに
より接地する身体に適度な弾力を与え快適な寝心地を与
えることができる。その他の作用は第一及び第二の実施
例と同様である。
【0049】 また、上記のような印刷形状、印刷高さ
及び印刷配列にすることにより身体と印刷面が接する部
分が多数の小さな面となり、かつ、適度な高さがあり、
さら縦、横とも平行配列によりどの方向にも通気性が良
くなり、接地面の発汗による湿度を遠赤外線放射部10
が加温されたときに蒸発にて逃がすことができ、発砲イ
ンキに含有したゼオライト等の遠赤外線放射体での湿度
吸収と合わせて低湿度状態を保つことができる。
【0050】 尚,上記実施例において、遠赤外線放射
体としてゼオライト等を用いたが、必ずしもこれに限定
されるものではなく、例えばセリサイト、アロフェンや
木炭及び竹炭等の遠赤外線放射特性がよく、かつ、調
湿、消臭機能を有するものであれば適宣、変更しても差
し支えない。また、耐圧分散マット及び硬質弾性マット
は今回の実施例ではウレタン製を用いたが作用及び効果
の点で。同じ成果をあげられるものであれば、他の材質
でも何ら差し支えない。また、遠赤外線放射体Hに抗菌
性の有る金属酸化物を用いたが、同じように身体に安全
で常在菌に対して抗菌性の有る各種無機質抗菌剤等でも
何ら差し支えない。
【発明の効果】
【0051】 以上説明したように本発明の褥創予防の
マットによれば褥創の主原因である局部耐圧からくる血
行障害を耐圧分散と面吸収により軽減し、かつ、遠赤外
線放射熱による加暖方法で比較的低温にて身体内深部に
温熱を与えることができる為、安全に血液循環を促進
し、末梢血管まで新鮮な酸素と栄養素を送り込むことが
でき、褥創の進行を未然に防ぐことができた。
【0052】 そして、褥創のもう1つの主原因である
高湿度状態における常在菌の繁殖を、ゼオライト等の調
湿効果のある遠赤外線放射体を使用することにより、寝
具と身体との接地面の人の発汗等による湿気を常時吸収
させ、未然に防ぐことができ、褥創予防に対して2重の
防止策のある極めて有効なマットを提供することができ
た。また、ゼオライト等のもつ消臭効果も患者にとって
快適な生活環境を約束するものである。
【0053】 さらに、第二の発明によれば、上記の効
果に加えてゼオライト等からなる遠赤外線放射体に抗菌
性のある身体に安全な金属酸化物等を加えている為、マ
ット周辺における常在菌の繁殖を未然に防ぐことができ
る。
【0054】 さらに、第三の発明によれば、第一及び
第二の発明による効果に加えて量産性が可能で安価で、
軽量化でき、かつ、寝心地の良い褥創予防のマットを提
供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施例に係る褥創予防のマッ
トの分解斜視図である。
【図2】 第一の実施例に係る褥創予防のマットの図1
中A−A線相当断面図である。
【図3】(3−1)上記の褥創予防のマットの図1中B
−B線相当断面図である。 (3−2)耐圧加重時の分散、吸収、反力作用の図であ
る。
【図4】 上記の褥創予防のマットの図1中C−C線相
当断面図である。
【図5】 本発明の第二の実施例に係る褥創予防のマッ
トにおける遠赤外線放射体Hの断面図である。
【図6】 本発明の第三の実施例に係る褥創予防のマッ
トにおける抜き落とし方法の印刷加工図である。
【図7】 上記の褥創予防のマットの分解斜視図であ
る。
【図8】 上記の褥創予防のマットの印刷配列拡大図で
ある。
【図9】 上記の褥創予防のマットの印刷高さ拡大図で
ある。
【図10】 上記の褥創予防のマットの印刷膜拡大図で
ある。
【符号の説明】
S 遠赤外線放射体(ゼオライト等) H 遠赤外線放射体(ゼオライト等+金属酸化物等) M 印刷遠赤外線放射体(ゼオライト等+銀系抗菌剤
等+発砲インキ等) 10 遠赤外線放射部10 11 敷面 12 熱放射袋 13 熱放射袋入れシート 14 マッジクテープ 20 発熱部 21 発熱体 22 発熱体保護表布 23 制御装置 30 耐圧吸収部 31 耐圧分散ウレタンマット 32 硬質弾性ウレタンマット 40 マット囲い部 41 表面 42 側面 43 底面 44 固定布 45 両面開閉式ファスナー 50 印刷遠赤外線放射部 51 銀系抗菌剤

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人が寝具として使用する褥創予防のマッ
    トにおいて、加温されて遠赤外線を放射する遠赤外線放
    射部とその放射部を加温する発熱部及び遠赤外線放射部
    の固さを吸収する耐圧分散マットとそれを支持する硬質
    の弾性マットとの複合素材で構成される耐圧吸収部及
    び、これら全てを囲い込むマット囲い込み部を備えたこ
    とを特徴とする褥創予防のマット。
  2. 【請求項2】 上記の、人が寝具として使用する褥創予
    防のマットの遠赤外線放射部において、加温されて遠赤
    外線を放射するゼオライト等からなる粉末状の遠赤外線
    放射体にMgO,CaO,ZnO等の抗菌性のある金属
    酸化物を含有したことを特徴とする褥創予防のマット。
  3. 【請求項3】 上記の、人が寝具として使用する褥創予
    防のマットの遠赤外線放射部において、加温されて遠赤
    外線を放射するゼオライト等からなる微粉末状の遠赤外
    線放射体と銀系抗菌剤を発砲インキ等に含有させ、通気
    性を有する布地等に3ミリ以上の高さに印刷した遠赤外
    線放射シートを備えたことを特徴とする褥創予防のマッ
    ト。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006516213A (ja) * 2003-01-16 2006-06-29 ルミテックス, インコーポレイテッド 乳児の光線療法における位置決めシステム

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JP2006516213A (ja) * 2003-01-16 2006-06-29 ルミテックス, インコーポレイテッド 乳児の光線療法における位置決めシステム

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