JP2000316601A - スリッパ - Google Patents

スリッパ

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JP2000316601A
JP2000316601A JP11129911A JP12991199A JP2000316601A JP 2000316601 A JP2000316601 A JP 2000316601A JP 11129911 A JP11129911 A JP 11129911A JP 12991199 A JP12991199 A JP 12991199A JP 2000316601 A JP2000316601 A JP 2000316601A
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JP
Japan
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slipper
cloth
bottom part
foot
mesh
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Pending
Application number
JP11129911A
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English (en)
Inventor
Ryukichi Adachi
隆吉 安達
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kachiboshi Industry Co Ltd
Original Assignee
Kachiboshi Industry Co Ltd
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  • Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単に丸洗いができて乾きも速く、繰り返し
洗っても壊れない丈夫なものであって、尚且つ通気性が
よく、履き心地も良好なスリッパを提供することを目的
とする。 【解決手段】 スリッパの底部1及び足の甲を覆うアー
チ型の突っかけ部2が、2枚のメッシュ地3a,3bを
張りのある無数の連結糸4によって結び付けて、厚みの
あるシート状に編成してある立体メッシュシートによっ
て形成してあり、底部1の下面には滑り止め処理5が施
してあることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、洗えるスリッパに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在、室内履きとして使用されているス
リッパの多くは、底の部分が厚紙等でできた芯材にビニ
ールを被せた構造となっている。このようなスリッパは
洗濯することが事実上不可能であり、毎日のように長時
間履くスリッパの場合には、半年もすれば汚れが目立っ
てくると同時に、底の部分にほころびが生じることも多
く、短期間で捨てざるを得ない状態にまでなってしま
う。一方、病院などによく置いてあるスリッパは、足に
触れる部分までもがビニール張りのものが多く、履いた
瞬間は冷たく、時間が経てば蒸れるといった具合にあま
り履き心地のいいものではなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
不都合を解消するために成されたものであり、簡単に丸
洗いができて乾きも速く、繰り返し洗っても壊れない丈
夫なものであって、尚且つ通気性がよく、履き心地も良
好なスリッパを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を達成するた
めに、本発明によるスリッパは、底部及び足の甲を覆う
アーチ型の突っかけ部が、2枚のメッシュ地を張りのあ
る無数の連結糸によって結び付けて、厚みのあるシート
状に編成してある立体メッシュシートによって形成して
あり、底部の下面には滑り止め処理が施してあることを
特徴とする。
【0005】上記立体メッシュシートは、立体的な編目
構造を有する一定の厚みを持った一体的な編物であっ
て、優れた通気性とクッション性を一つの部材で同時に
実現することを可能にする。表裏のメッシュ地は、亀甲
模様や格子模様などさまざまなパターンの組織にするこ
とができ、互いの組織を同じものにも異なったものにも
できる。中でも表裏のメッシュ地が亀甲模様となったハ
ニカム構造のものが、隙間が大きくて通気性がよく、軽
いながらも高い強度を得ることができ、スリッパの素材
に適している。こうしたハニカム構造の立体編物は、ハ
ニカムメッシュなどと呼ばれており、具体的な例を挙げ
ると旭化成工業株式会社製造の「FUSION−1」
(商標名)などがこの構造である。表裏のメッシュ地に
使用する繊維は、特に限定するものではなく、木綿など
の天然繊維や再生繊維でもよいが、乾き易くするために
はポリエステルなどの合成繊維が適している。連結糸
は、表裏のメッシュ地の間に縦方向に無数に渡っていて
両メッシュ地の編目どうしに引っ掛けるようにして両メ
ッシュ地を連結している。連結糸は立体メッシュシート
にクッション性を持たせる働きを担うので、ナイロンな
どの張りのある繊維を使用する。シートを構成する繊維
には、抗菌剤や防臭剤を混入することで、抗菌、防臭効
果を付加することもできる。
【0006】立体メッシュシートは合成繊維を使用した
場合には特に滑り易いので、床に接する面には滑り止め
処理が必要である。これは底の部分を別部材で全面的に
覆うのではなく、立体メッシュシート表面のメッシュ地
にゴムや合成樹脂をコーティングすることによれば通気
性を損なうことなく実施でき、これは最下面のメッシュ
地にだけ施せばよい。ただ、穴を多数設けてネット状と
したゴム、合成樹脂シートであれば、これを底面にあて
がって滑り止めとしてもよい。この処理を施すことで滑
らなくなるのは勿論であるが、保形性が向上して、繰り
返し洗濯しても形崩れしないスリッパとなる。
【0007】スリッパの底の部分は、請求項2記載の発
明のように、上記のハニカム構造の立体メッシュシート
を所定の形状に裁断したものを、2枚以上積層すること
が好ましい。こうすることでより強いクッション性が得
られ、足の裏を床面から完全に浮かせることができる。
さらに、積層すると重なり合う面において上下のシート
を水平方向に互いに滑らせることができる。こうするこ
とによって床面と足との間の水平方向の衝撃が吸収さ
れ、足によく馴染んで疲れを防止、解消する働きが生ま
れる。スリッパは激しい運動をするための履物ではな
く、また、互いのシートは縁の部分で縫合するので、滑
るといっても僅かな量であり、これによって危険性が生
ずることはない。
【0008】本発明のスリッパは、底の部分のみなら
ず、足の甲を覆う突っかけ部も立体メッシュシートで構
成することで一段と効果が大きくなる。すなわち、スリ
ッパ全体が隙間の多いメッシュで構成することで、洗濯
機で丸洗いでき、脱水機で脱水すれば水分はあらかた発
散し、極めて短時間で乾燥してしまう。立体メッシュシ
ートは丈夫な編物なので洗濯してもばらけることもな
く、シート自体にも保形性は有るが、前述の底面へのコ
ーティング処理によって保形性が高まるので、繰り返し
洗濯して長く使用することができる。履き心地について
は、足の裏及び足の甲が外気にさらされるので、蒸れと
は無縁の極めて清涼な履き心地となり、連結糸の働きに
よって底の部分には室内履きとして十分なクッション性
も備わっている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。本発明のスリッパは図1に示すよ
うに、足の裏を載せる底部1と、スリッパを足に固定す
るために該底部1の前部に設けられた突っかけ部2から
成る。底部1は細長い楕円形板状の底部表地6、底部裏
地7の2枚を重ねて形成され、突っかけ部2は底部1の
前部において、その両サイドの縁にアーチ状に跨ぐよう
に縫い付けた甲部地8によって形成されている。
【0010】本発明のスリッパにおいて重要なのは、上
記スリッパを構成する生地の素材として立体メッシュシ
ートを使用していることであって、具体的にはハニカム
構造の立体編物である、旭化成工業株式会社製造の「F
USION−1」を使用している。その詳細な構造は図
2に示すように、上面側及び下面側が、ポリエステル繊
維を鎖状に編んだ糸で偏平な六角形の網目を連続して形
成した、亀甲模様のメッシュ地3a,3bであり、両メ
ッシュ地の間には4mm程度の隙間があり、そこには無数
のナイロン繊維による連結糸4が縦方向に渡っていて、
上下端は両メッシュ地3a,3bの編目と結び付いてお
り、立体的な編目構造を有している。メッシュ地3a,
3bの六角形の網目の大きさはどちらも約4×6mmであ
り、両者の網目はちょうど上下に重なるように配置さ
れ、連結糸4は相対する網目の糸どうしをまっすぐに結
ぶものと、タスキ状に交差させて結ぶものとがある。
【0011】上記の素材を所定の形状に裁断してそれぞ
れの生地を得るのであるが、底部裏地7だけは下面側の
メッシュ地3bにゴムコーティング5が施してあり、こ
れは図3に示す工程により実施する。すなわち、立体メ
ッシュシート14を巻き付けたロールから同シートを順
次引き出し、溶かした天然ゴムを入れた浴槽9をシート
の下面のみがゴム液10に浸かるようにして通過させ
る。浴槽を出たシートの下面には全面的にゴムが膜を張
ったように付着するが、シートの上方に設置したブロワ
ー11によって強い風を吹き付けることで、メッシュ地
3bの網目の内側に付いたゴムを吹き飛ばし、繊維のま
わりにだけゴムをコーティングするものである。
【0012】底部表地6と底部裏地7とは、図4(イ)
に示すように両者の六角形の網目パターンが同じ方向を
向くようにして重ねると、六角形の引き伸ばされた平行
線12と平行な同図中のX方向には、表地6と裏地7の
間の滑り性は良好であるが、直交するY方向には滑り性
は悪くなる。一方、図4(ロ)に示すように両者の網目
パターンが直交するようにして重ねると、すべての方向
に対して良好な滑り性が得られる。よって後者のような
向きで重ね合わせることが好ましい。
【0013】底部1の爪先側上面には、アーチ状に湾曲
させた甲部地8が底部表地6の左右の縁に沿って縫い付
けてあり、底部1の外周には帯状の布地である縁布13
が巻き付けられ、重なったところを縁に沿ってミシンで
縫うことでスリッパが形作られる。このように本スリッ
パは接着剤を使用しておらず、生地は一体的な編物なの
で極めて丈夫であり、また、全体としてしなやかではあ
るが、弾力性があって形崩れしないので、洗濯機でも洗
濯することができる。
【0014】
【発明の効果】本発明のうち請求項1記載の発明による
スリッパは、洗濯機で丸洗いすることができ、乾きも非
常に速いので、こまめに洗濯を繰り返して長く使用する
ことができる。履いた感じは、足の裏及び足の甲が外気
によく触れるので、蒸れることがなく清涼感溢れる履き
心地となるとともに、連結糸の弾力性によって適度なク
ッション性が備わっている。
【0015】請求項2記載の発明によれば、より強いク
ッション性が得られ、足の裏が床面から完全に浮くの
で、床面の冷たさを感じることがない。さらに、積層し
たシートの境界面で互いに滑ることによって水平方向の
衝撃が吸収され、上下方向の強いクッション性による足
の裏へのマッサージ効果とあいまって、疲れを和らげる
ことのできる健康的なスリッパとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるスリッパの実施形態を示す斜視図
である。
【図2】立体メッシュシートの構造を表す斜視図であ
る。
【図3】滑り止め処理を施す際の工程図である。
【図4】(イ)(ロ) 底部表地と裏地表面の網目パターンと、両者を重ねた時
の両者の滑り性との関係を説明する斜視図である。
【符号の説明】
1 底部 2 突っかけ部 3a,3b メッシュ地 4 連結糸 5 滑り止め処理(ゴムコーティング)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スリッパの底部(1)及び足の甲を覆う
    アーチ型の突っかけ部(2)が、2枚のメッシュ地(3
    a,3b)を張りのある無数の連結糸(4)によって結
    び付けて、厚みのあるシート状に編成してある立体メッ
    シュシートによって形成してあり、底部(1)の下面に
    は滑り止め処理(5)が施してあることを特徴とするス
    リッパ。
  2. 【請求項2】 立体メッシュシートがハニカム構造の立
    体編物であって、スリッパの底部(1)が、このシート
    を2枚以上積層して構成され、シートどうしが互いに滑
    り得る構造となっていることを特徴とする請求項1記載
    のスリッパ。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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