JP2017064327A - 防水透湿シーツ、及び、シート状物 - Google Patents

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英俊 細川
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Abstract

【課題】表層とポリテトラフルオロエチレン(PTFE)フィルムの中層と裏層をこの順で有したシート状物を一部分に設けて、「中層の脱落・破れの抑制」と「洗濯耐久性の向上」等を実現する。【解決手段】寝具をシート状物2で覆うシーツである。シート状物2は、表層3と、表層3の裏面3b側に形成されたポリテトラフルオロエチレンのフィルムである中層4と、中層4の裏面4b側に形成された裏層を少なくとも有し、シート状物2が当該シーツ1の少なくとも一部分である。裏層の裏面5b側に滑止加工6を施していたり、表層3の目付M3が裏層の目付M5より大きくても良い。表層3の表面3aは、JIS−Z−8781−4:2013及びJIS−Z−8781−5:2013に準ずるL*a*b*表色系におけるb*値が0以上であっても良い。【選択図】図5

Description

本発明は、寝具をシート状物で覆い且つ防水性・透湿性を有したシーツ、及び、シート状物に関するものである。
従来、介護用シーツが知られている(特許文献1参照)。
この介護用シーツは、アクリル繊維にて構成され表面にパイルを有する比容積5〜10cm3 /gのパイルニットの編目裏面にポリウレタン樹脂フィルムがラミネートされてなり、2000mm以上の耐水圧、600g/m2 /24hr以上の透湿度を有する。
特開平10−323372号公報
しかしながら、特許文献1に記載された介護用シーツは、パイルニットの編目裏面で、ポリウレタン樹脂フィルムが外部に露出しているため、洗濯等の際に、この露出したポリウレタン樹脂フィルムに鋭利なものが接触して(擦れ等が生じて)、ポリウレタン樹脂フィルムがパイルニットから脱落したり、ポリウレタン樹脂フィルムが破れる虞がある(洗濯耐久性等の問題)。
つまり、特許文献1の介護用シーツは、ポリウレタン樹脂フィルムの脱落や破れによって、その脱落・破れた箇所から水が漏れ、防水性が失われる。
本発明は、このような点に鑑み、少なくとも表層とポリテトラフルオロエチレン(PTFE)フィルムの中層と裏層をこの順で有したシート状物を一部分に設けることで、「中層の脱落・破れの抑制」を図って、「洗濯耐久性の向上」などを実現できるシーツやシート状物を提供することを目的とする。
本発明に係るシーツ1は、寝具Sをシート状物2で覆うシーツであって、前記シート状物2は、表層3と、この表層3の裏面3b側に形成されたポリテトラフルオロエチレンのフィルムである中層4と、この中層4の裏面4b側に形成された裏層5を少なくとも有し、前記シート状物2が、当該シーツの少なくとも一部分であることを第1の特徴とする。
本発明に係るシーツ1の第2の特徴は、上記第1の特徴に加えて、前記裏層5の裏面5b側に滑止加工6を施している点にある。
本発明に係るシーツ1の第3の特徴は、上記第1又は2の特徴に加えて、前記表層3の目付が、前記裏層5の目付より大きい点にある。
本発明に係るシーツ1の第4の特徴は、上記第1〜3の何れかの特徴に加えて、前記表層3の表面3aは、JIS−Z−8781−4:2013及びJIS−Z−8781−5:2013に準ずるL*** 表色系におけるb* 値が0以上である点にある。
これらの特徴により、表層3と、ポリテトラフルオロエチレンのフィルムの中層4と、裏層5をこの順で少なくとも有することで、特許文献1のように、樹脂フィルムが外部に露出することなく、洗濯等の際に、シーツ1 (シート状物2)に鋭利なものが接触して(擦れ等が生じて)も、ポリテトラフルオロエチレンのフィルムの中層4が、表層3や裏層5から脱落したり、中層4の破れを抑制できる(「中層4の脱落・破れの抑制」)。
これは、シーツ1の洗濯耐久性が向上することを意味し、又、シーツ1の防水性・透湿性も維持される(シーツ1は、防水透湿シーツであると言える)。
つまり、「中層の脱落・破れの抑制」や「洗濯耐久性の向上」などが実現できる。
更に、上述したシート状物2を一部分に設けることで、ポリテトラフルオロエチレンのフィルムの中層4等を用いる面積を最小限に抑えることも可能となり、生産コスト等の低減も図れる。
尚、本発明における「寝具S」とは、ベッドや布団(敷布団、掛布団)だけでなく、毛布、枕などのほか、マット類やコタツの敷布団などを寝転がることが出来るもの全てを含む。
そして、本発明における「シーツ1」とは、寝具Sをシート状物2で覆うものであれば、何れの構成でも良く、その用途も、介護用の他、乳幼児用、子供用など、老若男女の何れの用であっても良い。
又、前記裏層5の裏面5b側に滑止加工6を施すことで、使用中のシーツ1が、寝具Sの表面Saからズレることを低減できる。
尚、本発明における「滑止加工6」とは、裏層5に対する起毛処理や、裏層5の裏側に樹脂等を点状や線状等に付着させたり、裏層5の裏側に更にTPE(熱可塑性エラストマ)などの樹脂のメッシュ状物等を貼り付けるなど、使用中のシーツ1が、寝具Sの表面Saからズレることを低減できるのであれば、何れの構成でも良い。
更に、表層3の目付を、裏層5の目付より大きくすることで、PTFEの中層4によって、シーツ1の裏面1b(裏層5)側へは通過しない寝具Sの使用者Uからの汗、屎尿、糞などを、シーツ1の表面1a(表層3)側でより多く保持可能となり、使用者U側へ汗、尿等が戻り難い。
これに加えて、裏層5の目付M5 における表層3の目付M3 より小さい分だけ、シーツ1全体として、重量の低減も同時に実現できる(「水分保持の向上」と「軽量化」の両立)。
そして、表層3の表面3aにおいて、JIS−Z−8781−4:2013及びJIS−Z−8781−5:2013に準ずるL*** 表色系におけるb* 値を0以上とすることで、表層3の表面3aが黄色みかかって見えるため、シーツ1の使用時や洗濯後等に、使用者Uからの汗、尿等の色が目立ち難い。
本発明に係るシート状物2は、表層3と、この表層3の裏面3b側に形成されたポリテトラフルオロエチレンのフィルムである中層4と、この中層4の裏面4b側に形成された裏層5を少なくとも有し、前記中層4は、JIS−L−0217:1995の番号103で示される洗い方で洗濯を200回行った後も、前記表層3及び裏層5から脱落しないことを第1の特徴とする。
この特徴により、少なくとも表層3とポリテトラフルオロエチレン(PTFE)フィルムの中層4と裏層5をこの順で有し、JIS−L−0217:1995の番号103で示される洗い方での洗濯(商業洗濯や家庭洗濯)を200回行った後も中層4が表層3や裏層5から脱落しないことで、洗濯等の際に、シーツ1(シート状物2)に擦れ等が生じても、ポリテトラフルオロエチレンのフィルムの「中層4の脱落・破れの抑制」と共に、シーツ1全体としての「洗濯耐久性の向上」が図れると同時に、シート状物2の「長期使用」が可能となる。
本発明に係るシーツ、シート状物によると、少なくとも表層とポリテトラフルオロエチレン(PTFE)フィルムの中層と裏層をこの順で有したシート状物を一部分に設けて、「中層の脱落・破れの抑制」と「洗濯耐久性の向上」等を同時に実現できる。
本発明に係るシーツを示す平面図である。 シーツの使用状態を示す概要斜視図である。 シーツを示す図面代用写真である。 シート状物を示す断面図である。 滑止加工を施したシート状物を示す断面図である。 滑止加工を施したシート状物を示す図面代用写真である。 滑止加工を施したシート状物を示す別の図面代用写真である。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
<シーツ1の全体構成>
図1〜7には、本発明に係るシーツ1が示されている。
シーツ1は、寝具S(寝具Sの表面Sa)をシート状物2で覆うものであって、シート状物2は、当該シーツ1の少なくとも一部分を占めれば良い。
又、シーツ1の一部分を構成するシート状物2は、その裏面2b(後述する裏層5の裏面5b)に滑止加工6を施していても良い(図5〜7)。
シーツ1は、寝具Sをシート状物2で覆うものであれば、何れの構成でも良いが、例えば、寝具Sの表面Sa全体を覆うだけでなく、寝具Sの表面Saの一部分だけを覆うものでも良い。
シーツ1の形状は、特に限定はないが、例えば、略矩形状であったり、略円形状や袋状など何れの形状であっても良い。
シーツ1の大きさも、特に限定はないが、例えば、略矩形状のシーツ1であれば、短辺(短手方向)が50cm以上110cm以下、好ましくは60cm以上100cm以下、更に好ましくは70cm以上90cm以下(80cmなど)で、長辺(長手方向)が120cm以上240cm以下、好ましくは140cm以上220cm以下、更に好ましくは160cm以上200cm以下(180cmなど)であっても良い。
シーツ1の厚みも、何れの値でも良いが、シーツ1におけるシート状物2以外の部分(端シート部11)を有していれば、その端シート部11の厚みは、例えば、0.05mm以上4.00mm以下、好ましくは0.08mm以上2.00mm以下、更に好ましくは0.10mm以上1.00mm以下であっても良い。シート状物2の厚みについては、後述する。
シーツ1の目付も、何れの値でも良いが、端シート部11を有していれば、その端シート部11の目付M11は、例えば、80g/m2 以上260g/m2 以下、好ましくは110g/m2 以上230g/m2 以下、更に好ましくは140g/m2 以上200g/m2 以下(170g/m2 など)であっても良い。シート状物2の目付M2 については、後述する。
シーツ1全体の重量も、何れの値でも良いが、シート状物2のみ、又は、シート状物2と端シート部11を合わせて、例えば、175g以上295g以下、好ましくは195g以上275g以下、更に好ましくは215g以上255g以下(234gなど)であっても良い。
シーツ1の端縁も、特に限定はないが、例えば、テープや別布でパイピングされていたり、シーツ1の端縁を折ったり、巻いたりして縫う始末(例えば、三つ折り縫い(始末)や三つ巻き縫い等)をされていても良い。
尚、パイピングの場合、用いるテープや別布は、何れの構成でも良いが、例えば、繊度(総繊度)が50D/24F(24本のマルチフィラメント全体で50デニール(≒56dtex(デシテックス)))のポリエステル繊維(PET繊維など)を32G(32ゲージ)で編成された編物(トリコット編)等であっても良い。
<シーツ1の端シート部11>
図1〜3に示したように、シーツ1が端シート部11を有しているのであれば、この端シート部11の形状は、特に限定はないが、例えば、略矩形状であったり、略円形状や袋状など何れの形状であっても良い。
端シート部11は、シーツ1における位置も、特に制限はなく、例えば、端シート部11は、シート状物2を挟んで、シーツ1の長手方向(後述するシーツ1の使用態様においては、横方向)の両端側に設けられていても良い。
このように両端側に設けられている場合、端シート部11の形状が略矩形状であれば、例えば、端シート部11の短辺(短手方向(シーツ1の長手方向))が10cm以上70cm以下、好ましくは20cm以上60cm以下、更に好ましくは30cm以上50cm以下(40cmなど)で、長辺(長手方向(シーツ1の短手方向))が50cm以上110cm以下、好ましくは60cm以上100cm以下、更に好ましくは70cm以上90cm以下(80cmなど)であっても良い。
この他、端シート部11は、シーツ1の長手方向の一方端側だけに設けられていたり、シート状物2を挟んで、シーツ1の短手方向の両端側(又は一方端側だけ)に設けられていたり、シート状物2の周りを囲むように設けられていても良い。
端シート部11は、何れの構成であっても良いが、例えば、編物、織物、不織布等であったり、合成樹脂製のフィルムやシートでも構わない。
端シート部11の具体例としては、繊度(総繊度)が50D/24F(24本のマルチフィラメント全体で50デニール(≒56dtex(デシテックス)))のポリエステル繊維(PET繊維など)を32G(32ゲージ)で編成された編物(トリコット編)等であっても良い。
端シート部11の色 (特に端シート部11の表面11aの色)は、白など何でも良く、その他、黄色みがかった色(JIS−Z−8781−4:2013及びJIS−Z−8781−5:2013に準ずるL*** 表色系におけるb* 値が0以上の色など)であっても良い。
又、端シート部11は、表面11a側、裏面11b側で色が異なっていても、同色であっても良い。シート状物2(表層3や裏層5など)の色については、後述する。
シーツ1は、端シート部11を有しているのであれば、例えば、シート状物2と端シート部11の端部同士を、閂止め12等で留めていても良い。
<シート状物2>
図4〜7に示したように、シート状物2は、複層構造であって(複数の層を有し)、表層3と、この表層3の裏面(内方)3b側に形成された中層4と、この中層4の裏面(内方)4b側に形成された裏層5を少なくとも有している。
つまり、シート状物2は、複数の層を有するのであれば、表層3や中層4、裏層5以外に、幾つの層を有していても良い。
シート状物2の形状も、特に限定はないが、例えば、略矩形状であったり、略円形状など何れの形状であっても良い。
シート状物2は、シーツ1が端シート部11を有しているのであれば、シーツ1における位置も、特に制限はなく、例えば、シート状物2は、端シート部11に挟まれたシーツ1の長手方向(後述するシーツ1の使用態様においては、横方向)の略中央位置に設けられていても良い(つまり、シーツ1が端シート部11を有する場合には、シート状物2は、端シート部11に挟まれることになる)。
シート状物2の大きさも、特に限定はないが、例えば、略矩形状のシート状物2であれば、短辺(短手方向)が50cm以上110cm以下、好ましくは60cm以上100cm以下、更に好ましくは70cm以上90cm以下(80cmなど)で、長辺(長手方向)が70cm以上130cm以下、好ましくは80cm以上120cm以下、更に好ましくは90cm以上110cm以下(100cmなど)であっても良い。
シート状物2の厚みは、当然、これを構成する各層の厚みの合計となるが、特に限定はなく、例えば、0.05mm以上7.00mm以下、好ましくは0.10mm以上5.00mm以下、更に好ましくは0.30mm以上3.00mm以下(0.57mmなど)であっても良い。
<表層3>
図4〜7に示した如く、表層3は、複層構造のシート状物2における1つの層であり、シート状物2において、最も外方(表面2a)側に位置する層である。
表層3は、何れの構成であっても良いが、例えば、編物、織物、不織布等であったり、合成樹脂製のシート状物(フィルム、シート)でも構わない。
例えば、表層3が編物であれば、経糸又は緯糸によって編成され、より具体的には、経糸のみで編成された経編であれば、筬1枚を用いるシングル・コード編や、筬2枚を用いるダブル・コード編や、筬3枚を用いるトリプル・コード編などでも良く、これらのコード編以外では、デンビー編(トリコット編とも言う。詳しくは、シングル・デンビー編、ダブルデンビー編等)や、バンダイク編(アトラス編とも言う。詳しくは、シングル・バンダイク編、ダブル・バンダイク編等)、糸抜き編(レース編)、パイル編など何れの経編組織であっても構わない。
この他、緯編であれば、平編、ゴム編、パール編、タック編、浮き編、両面編、透孔編(レース編)、パイル編など何れの緯編組織や、これら以外でも丸編組織であっても構わない。
尚、表層3は、経編(トリコット編機で編成したトリコット生地など)であれば、物性面から効果的であるとも言える。
表層3の具体例としては、繊度(総繊度)が50D/24F(24本のマルチフィラメント全体で50デニール(≒56dtex(デシテックス)))のポリエステル繊維(PET繊維など)を32G(32ゲージ)で編成された編物(トリコット編)等であっても良く、その生地巾も特に限定はないが、例えば、170cmであっても構わない。
一方、表層3が織物であれば、経糸及び緯糸によって織成され、より具体的には、経糸と緯糸を交互に交差させた平織や、綾織(斜文織)、朱子織をはじめ、これら平織、綾織、朱子織の三原組織を変化させた変化組織や、二重組織(経二重組織、緯二重組織)、二重より多い多重組織、紋織組織(ジャガード織)など、何れの織組織であっても構わない。
このような織物や編物、不織布である表層3を構成する糸(繊維)の素材も、特に限定はないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)や、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル繊維、ナイロン(ポリアミド)繊維、コットン(綿)などであり、これらを単独又は組み合わせて(T/C(ポリエステル繊維とコットンの混紡)として)用いられても良い。
上述以外にも、表層3を構成する糸の素材としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系繊維、レーヨン繊維、キュプラ繊維、アセテート繊維、ポリアクリロニトリル(PAN)を主成分とするアクリル繊維、ポリビニルアルコール(PVA)繊維(ビニロン繊維)、ポリウレタン(PU)繊維、ガラス繊維、絹、麻などであり、これらを単独又は組み合わせて用いられても良い。
この他、表層3がシート状物であれば、それを構成する合成樹脂に敢えて言及すると、ポリエチレンテレフタレート(PET)や、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル樹脂、ナイロン(ポリアミド)樹脂、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂、アセテート樹脂、ポリアクリロニトリル(PAN)を主成分とするアクリル樹脂、ポリビニルアルコール(PVA)樹脂(ビニロン樹脂)、ポリウレタン(PU)樹脂などであり、これらを単独又は組み合わせて用いられても良い。
表層3の厚みも、特に限定はなく、例えば、0.05mm以上4.00mm以下、好ましくは0.08mm以上3.00mm以下、更に好ましくは0.20mm以上2.00mm以下であっても良い。
<表層3の目付M3
表層3の目付M3 も、特に限定はないが、例えば、80g/m2 以上260g/m2 以下、好ましくは110g/m2 以上230g/m2 以下、更に好ましくは140g/m2 以上200g/m2 以下(170g/m2 など)であっても良い。
又、表層3の目付M3 は、後述する裏層5の目付M5 より大きくても良い。
このような目付M3 、M5 となることで、PTFEの中層4によって、シーツ1の裏面1b(裏層5)側へは通過しない寝具Sの使用者Uからの汗、屎尿、糞などを、シーツ1の表面1a(表層3)側でより多く保持可能となり、使用者U側へ汗、尿等が戻り難い。
更には、裏層5の目付M5 における表層3の目付M3 より小さい分だけ、シーツ1全体として、重量の低減も同時に実現でき(「水分保持の向上」と「軽量化」の両立)、軽く柔らかいシーツ1によって、優しい使用感を持たせることが可能になるとも言える。
表層3は、吸水性を有し(吸水加工を施され)ていても良く、この場合、シート状物2において最もが外方側にある表層3で、シーツ1を使用した使用者Uの汗や屎尿、糞の水分等を吸収して、この吸収された汗は、シート状物2における外方側にあり且つ防水透湿性(透湿性)を有した中層4からシーツ1の下方(使用者Uから離れる方向)へ蒸発され易くなり、使用感が上がる。
尚、吸水加工とは、表層3に吸水性が付与されるのであれば、何れの方法でも良いが、例えば、表層3の表面(編物等の場合はそれを構成している糸(繊維)の表面、フィルム等の場合はその表面、又は、他方面(裏面)3b)に付着している不純物を除去したり、吸水性(親水性)物質を付着させる等の加工を言う。
又、表層3は、パイルを有したパイルシート状物であっても良く、その場合には、表層3におけるパイルがある面(パイル面)が、外方側(シーツ1のシート状物2における使用者U側(使用者Uに近い側))に向くように、パイル面とは反対側の面にPTFEフィルムである中層4を形成していても良い(その際、パイル面が表層3の一方面(表面)3aとなり、パイル面とは反対側の面が他方面(裏面)3bとなる)。
<表層3(表面3a)の色>
表層3が編物等の糸(繊維)で構成されている場合は、表層3に染色が可能であり、染色する色は、特に限定はないが、例えば、表層3の表面3aを、JIS−Z−8781−4:2013及びJIS−Z−8781−5:2013に準ずるL*** 表色系におけるb* 値が0以上、好ましくは10以上、更に好ましくは20以上、より更に好ましくは40以上としても良い。
これによって、表層3の表面3aが黄色みかかって見えるため、シーツ1の使用時や洗濯後等に、使用者Uからの汗、尿等の色が目立ち難い。
表層3の表面3aは、その他、白等であっても良い。
又、表層3が編物、織物等の布帛であれば、当該布帛の経方向が、シーツ1の長手方向に沿った向き(後述するシーツ1の使用態様においては、横方向)となるように配置しても良い。
<中層4>
図4〜7に示したように、中層4も、複層構造のシート状物2における1つの層であり、表層3の裏面3b側に位置するポリテトラフルオロエチレン(PTFE)のフィルムである。
中層4の厚みは、特に限定はなく、例えば、0.01mm以上2.00mm以下、好ましくは0.02mm以上1.00mm以下、更に好ましくは0.03mm以上0.50mm以下(0.035mmなど)であっても良い。
又、PTFEフィルムである中層4の加工有効幅は、165cmであっても良い。
<中層4の目付M4
中層4の目付M4 も、特に限定はないが、例えば、5g/m2 以上50g/m2 以下、好ましくは10g/m2 以上40g/m2 以下、更に好ましくは20g/m2 以上30g/m2 以下(24g/m2 など)であっても良い。
又、中層4の目付M4 は、後述する裏層5の目付M5 より小さくても良い。
中層4は、表層3の裏面3b側にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)のフィルムをラミネート(laminate)して形成されていても良い。
このラミネートの場合は、表層3にPTFEフィルムが中層4として固着するのであれば、熱処理の温度や接着樹脂の種類(超耐熱性を有した接着樹脂)など、何れの条件等であっても良い。
尚、PTFEフィルムの中層4は、表層3の裏面3b側に形成されているのであれば、ラミネート機(ラミネーター)を用いなくとも良い。
例えば、表層3の裏面3b側や後述する裏層5の表面5a側(又は、中層4の表面4a側や裏面4b側)に、接着樹脂(接着剤)を塗布(ローラー、スプレ―、刷毛等での塗布)して、中層4と、表層3や裏層5を貼り付けて(積層させて)も構わない。
<裏層5>
図4〜7に示したように、裏層5も、複層構造のシート状物2における1つの層であり、中層4の裏面4b側に形成され、シート状物2において、最も裏面2b側に位置する層である。
裏層5も、何れの構成であっても良いが、表層3と同様に、例えば、編物、織物、不織布等であったり、合成樹脂製のシート状物(フィルム、シート)でも構わない。
例えば、裏層5が編物であれば、経糸又は緯糸によって編成され、より具体的には、経糸のみで編成された経編であれば、筬1枚を用いるシングル・コード編や、筬2枚を用いるダブル・コード編や、筬3枚を用いるトリプル・コード編などでも良く、これらのコード編以外では、デンビー編(トリコット編とも言う。詳しくは、シングル・デンビー編、ダブルデンビー編等)や、バンダイク編(アトラス編とも言う。詳しくは、シングル・バンダイク編、ダブル・バンダイク編等)、糸抜き編(レース編)、パイル編など何れの経編組織であっても構わない。
この他、緯編であれば、平編、ゴム編、パール編、タック編、浮き編、両面編、透孔編(レース編)、パイル編など何れの緯編組織や、これら以外でも丸編組織であっても構わない。
尚、裏層5も、経編(トリコット編機で編成したトリコット生地など)であれば、好ましいとも言える。
裏層5の具体例としては、繊度(総繊度)が75D/24F(24本のマルチフィラメント全体で75デニール(≒83dtex(デシテックス)))のポリエステル繊維(PET繊維など)を32G(32ゲージ)で編成された編物(トリコット編)等であっても良い。
一方、裏層5が織物であれば、経糸及び緯糸によって織成され、より具体的には、経糸と緯糸を交互に交差させた平織や、綾織(斜文織)、朱子織をはじめ、これら平織、綾織、朱子織の三原組織を変化させた変化組織や、二重組織(経二重組織、緯二重組織)、二重より多い多重組織、紋織組織(ジャガード織)など、何れの織組織であっても構わない。
このような織物や編物、不織布である裏層5を構成する糸(繊維)の素材も、表層3と同様に、特に限定はないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート(PET)や、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル繊維、ナイロン(ポリアミド)繊維、コットン(綿)などであり、これらを単独又は組み合わせて(T/C(ポリエステル繊維とコットンの混紡)として)用いられても良い。
上述以外にも、裏層5を構成する糸の素材としては、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系繊維、レーヨン繊維、キュプラ繊維、アセテート繊維、ポリアクリロニトリル(PAN)を主成分とするアクリル繊維、ポリビニルアルコール(PVA)繊維(ビニロン繊維)、ポリウレタン(PU)繊維、ガラス繊維、絹、麻などであり、これらを単独又は組み合わせて用いられても良い。
この他、裏層5がシート状物であれば、それを構成する合成樹脂に敢えて言及すると、ポリエチレンテレフタレート(PET)や、ポリトリメチレンテレフタレート(PTT)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)等のポリエステル樹脂、ナイロン(ポリアミド)樹脂、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)等のポリオレフィン系樹脂、アセテート樹脂、ポリアクリロニトリル(PAN)を主成分とするアクリル樹脂、ポリビニルアルコール(PVA)樹脂(ビニロン樹脂)、ポリウレタン(PU)樹脂などであり、これらを単独又は組み合わせて用いられても良い。
裏層5の厚みも、特に限定はなく、例えば、0.01mm以上2.00mm以下、好ましくは0.03mm以上1.50mm以下、更に好ましくは0.50mm以上1.00mm以下であっても良い。
<裏層5の目付M5
裏層5の目付M5 も、特に限定はないが、例えば、10g/m2 以上100g/m2 以下、好ましくは20g/m2 以上80g/m2 以下、更に好ましくは30g/m2 以上60g/m2 以下(40g/m2 など)であっても良い。
裏層5の目付M5 は、表層3の目付M3 より小さくても良い、これと同時に、裏層5の目付M5 は、上述した中層4の目付M4 より大きくても良い。
尚、裏層5の目付M5 が、中層4の目付M4 と同じような範囲(例えば、5g/m2 以上50g/m2 以下や、40g/m2 前後など)であれば、洗濯を行った後も裏層5が中層4から(若しくは、中層4が裏層5から)脱落し難くなる(剥離強度が向上する)。
これは、洗濯時において、裏層5と中層4の挙動が同一となるからであるとも言える。
<裏層5の滑止加工6>
図5〜7に示されたように、裏層5は、その裏面5b側に滑止加工6を施されていても良く、これにより、使用中のシーツ1が、寝具Sの表面Saからズレることを低減でき、使用者Uが寝返りし易くなる(寝返りが楽にある)とも言える。
尚、本発明における「滑止加工6」とは、裏層5(特に、編物や織物等の布帛)に対する起毛処理であっても良い。
この起毛処理によって、裏層5の裏面5bから外方側へ突出した起毛6aが形成される。
この他、滑止加工6としては、裏層5の裏側に樹脂等を点状や線状等に付着させたり、裏層5の裏側に更にTPE(熱可塑性エラストマ)などの樹脂のメッシュ状物等を貼り付けるなど、使用中のシーツ1が、寝具Sの表面Saからズレることを低減できるのであれば、何れの構成でも良い。
<裏層5(裏面5b)の色など>
裏層5が編物等の糸(繊維)で構成されている場合は、表層3と同様に、裏層5に染色が可能であり、染色する色は、特に限定はないが、例えば、白や黒等であっても良い。
又、裏層5が編物、織物等の布帛であれば、当該布帛の経方向が、シーツ1の長手方向に沿った向き(後述するシーツ1の使用態様においては、横方向)となるように配置しても良い。
<シーツ1の使用態様>
図2に示すように、シーツ1は、左右(長手方向)の各端部(それぞれの端シート部11)を、ベッド等の寝具Sの下に挟み込んで、使用しても良い。
このように、シーツ1の各端部を寝具Sの下に挟み込む使用態様の際には、表層3や裏層5が編物や織物等の布帛で構成されている場合には、その編物・織物の経方向が寝具Sの横方向となるように、使用(横向き使用)しても良い。
この横向き使用をすることで、シーツ1が所定回数の洗濯をされても、寝具Sの縦方向の縮みを抑制できる。
シーツ1は、先に、別の敷布(シーツ等)で寝具Sの表面Saを覆った後に、この覆った敷布の上に使用しても良い。
シーツ1の用途は、介護用の他、乳幼児用、子供用など、老若男女の何れの用であっても良い。
このようなシーツ1は、以下で述べる防水透湿性を有しており、老齢化が進み在宅看護も増加している日本等において問題となっている排便時等のサポートを可能とする。
<シート状物2の防水透湿性>
上述した表層3、中層4及び裏層5を少なくとも有するシート状物2の透湿度は、JIS−L−1099:2012(A法)で示される透湿度試験による値が、19488g/m2 ・24hrsであっても良い。
尚、本発明における「JIS−L−1099:2012(A法)で示される透湿度試験」とは、当該JISに記載された通りの透湿度試験であると共に、当該JISに記載された透湿度試験に準じる(当該JISに記載された透湿度試験を準用する)透湿度試験も含む。
又、シート状物2の防水性としての耐水圧(耐水度)は、JIS−L−1092:2009で示される耐水度試験による(所定の洗濯時間(0時間や2時間等)を経て)値が、16000mm/cm2 や、16080mm/cm2 、16570mm/cm2 であっても良い。
尚、本発明における「JIS−L−1092:2009で示される耐水度試験」とは、当該JISに記載された通りの耐水度試験であると共に、当該JISに記載された耐水度試験に準じる(当該JISに記載された耐水度試験を準用する)耐水度試験も含み、以下、この試験を「耐水度試験」と言う。
このような防水透湿性(透湿度・耐水圧)を有することで、更に、シーツ1における使用者U側(表面1a側)からの液体E(屎尿や汗など)を通さずに、シーツ1使用者U側(表面1a側)からの水蒸気(湿気)Kを、シーツ1の裏面1b側へ排出することが可能となる。
これにより、肌に優しく快適で、万一のモレにも備えた安心なシーツ1を実現でき、汗などの影響で、使用者Uが感じるムレや不快感や、夜尿症などの不安を低減できる。
尚、本発明に係るシーツ1は、上述した防水透湿性を有していることから、「防水透湿シーツ」であるとも言える。
<シート状物2の洗濯など>
このような表層3、中層4及び裏層5を少なくとも有するシート状物2は、JIS−L−0217:1995の番号103で示される洗い方での洗濯を200回行った後も、中層4が、表層3や裏層5から脱落しないものであっても構わない。
これによって、洗濯等の際に、シーツ1(シート状物2)に擦れ等が生じても、ポリテトラフルオロエチレンのフィルムの「中層4の脱落・破れの抑制」と共に、シーツ1全体としての「洗濯耐久性の向上」が図れると同時に、シート状物2の「長期使用」が可能となる。
尚、本発明における「JIS−L−0217:1995の番号103で示される洗い方での洗濯」とは、当該JISに記載された通りの洗い方での洗濯であると共に、当該JISに記載された洗い方に準じる(当該JISに記載された洗い方を準用する)洗い方での洗濯も含み、以下、この洗濯を「家庭洗濯」と言う。
この家庭洗濯を200回行った後も、シート状物2は、上述したように、中層4が表層3や裏層5から脱落しないものであっても良く、好ましくは家庭洗濯を250回行った後も中層4が表層3や裏層5から脱落しない、更に好ましくは家庭洗濯を300回行った後も中層4が表層3や裏層5から脱落しないものであっても良い。
又、シート状物2は、リネンサプライ(病院リネンサプライ、リネン製品)等に用いられる連続式洗濯機(例えば、6層式や、10層式、12層式など)での洗濯(以下、この洗濯を「商業洗濯」と言う)を200回行った後も、中層4が表層3や裏層5から脱落しないものであっても良い。
この商業洗濯は、例えば、水槽に液温80℃(又は、液温は80℃を限度とする)水を入れ、これに、アルカリ洗剤(又は、強アルカリ洗剤)と、漂白剤としての過酸化水素(H22 )と、漂白殺菌剤としての次亜塩素酸ナトリウム(NaClO)を添加して溶解し、洗濯液とする。この洗濯液にシート状物2を投入して運転を開始する。40分間処理した後、運転を止め、シート状物2を脱水機で脱水(又は、強力脱水)し、シーツローラー機や乾燥機、自動折畳み機等に通して、1回の商業洗濯としても良い。
更にこの商業洗濯が6層式の場合に各層を述べれば、1層(予洗(常温):アルカリ洗剤投入)、2層(本洗(常温):アルカリ洗剤投入)、3層(本洗(80℃):漂白剤(過酸化水素(H22 ))投入)、4層(本洗(80℃))、5層(すすぎ(常温))、6層(すすぎ(常温))であり、これら1〜6層をA工程とする。
尚、汚れの強い時や、殺菌を必要とする場合には、1層(アルカリ洗剤投入)、2層(アルカリ洗剤投入)、3層(漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム(NaClO))投入)からなるB工程を追加する。
尚、商業洗濯は、6層式に限定されるものではなく、10層式や12層式などであっても構わない。
このような商業洗濯を200回行った後も、シート状物2は、上述したように、中層4が表層3や裏層5から脱落しないものであっても良く、好ましくは商業洗濯を220回行った後も中層4が表層3や裏層5から脱落しない、更に好ましくは商業洗濯を250回行った後も中層4が表層3や裏層5から脱落しないものであっても良い。
この他、リネンサプライにおいては、商業洗濯の後にシーツ1(シート状物2)を乾燥させても良く、この乾燥では、シーツ1を、直径100cmのシーツローラーの間を通らせて、12.5秒又は25秒の間、140℃の熱をかける。
<シート状物2の洗濯と耐水圧・吸水性等>
上述した家庭洗濯や商業洗濯を所定回数行っても、シート状物2は、中層4が表層3や裏層5から剥離しないだけでなく、更には、シート状物2の耐水圧・吸水性等の低下が抑制できることとしても良い。
まず、耐水圧(耐水度)について述べれば、本発明に係るシート状物2(実施例)と、その他の樹脂をコーティングしたシート状物(特許文献1のように、編物等の基材における裏面側にウレタン等をコーティングしたシート状物、以下、比較例)に対して、家庭洗濯と商業洗濯を所定の洗濯回数だけ行った場合における耐水度試験により判定した実施例・比較例それぞれの耐水圧を、以下の表1に示す。
次に、吸水性について述べれば、本発明に係るシート状物2に対して、家庭洗濯か商業洗濯の何れかを所定の洗濯回数だけ行った場合におけるJIS−L−1907:2010の吸水性試験(滴下法)で示される試験により判定したシート状物2の吸水性(吸水速度)を、以下の表2に示す。
尚、本発明における「JIS−L−1907:2010の吸水性試験(滴下法)で示される試験」とは、当該JISに記載された通りの試験であると共に、当該JISに記載された試験に準じる(当該JISに記載された試験を準用する)試験も含み、以下、この吸水性試験を「滴下法」と言う。
<シート状物2の耐摩耗性>
次に、耐摩耗性について述べれば、本発明に係るシート状物2に対して、家庭洗濯か商業洗濯の何れかを所定の洗濯回数だけ行った場合におけるJIS−L−1096:2010のA−1法(ユニバーサル形法における平面法)で示される試験により判定したシート状物2の耐摩耗性を、以下の表3に示す。
尚、本発明における「JIS−L−1096:2010のA−1法(ユニバーサル形法における平面法)で示される試験」とは、当該JISに記載された通りの試験であると共に、当該JISに記載された試験に準じる(当該JISに記載された試験を準用する)試験も含み、以下、この耐摩耗性試験を「平面法」と言う。又、以下の表3中の斜線は、測定していないことを示す。
<シート状物2の透湿性>
そして、透湿性について述べれば、本発明に係るシート状物2に対して、家庭洗濯か商業洗濯の何れかを所定の洗濯回数だけ行った場合におけるJIS−L−1099:2012(A法)で示される透湿度試験により判定したシート状物2の透湿性を、以下の表4に示す。
上述した表1〜4より、シート状物2は、洗濯の回数が上がっても、その耐水圧・吸水性・耐摩耗性・透湿性の変化・劣化が、より少ない。
つまり、表層3、中層4及び裏層5をこの順で少なくとも有することで、上述したように、洗濯等の際に、シーツ1 (シート状物2)に鋭利なものが接触して(擦れ等が生じて)も、ポリテトラフルオロエチレンのフィルムの中層4が、表層3や裏層5から脱落したり、中層4の破れを抑制できる(「中層4の脱落・破れの抑制」)。
これは、シーツ1の洗濯耐久性が向上することを意味し、又、シーツ1の防水性・透湿性も維持される(シーツ1は、防水透湿シーツであると言える)。
つまり、「中層の脱落・破れの抑制」や「洗濯耐久性の向上」などが実現できる。
更に、上述したシート状物2を一部分に設けることで、ポリテトラフルオロエチレンのフィルムの中層4等を用いる面積を最小限に抑えることも可能となり、生産コスト等の低減も図れるのは勿論のこと、以下のこともわかった。
表層3、中層4及び裏層5をこの順で少なくとも有したシート状物2は、耐水圧については、洗濯の回数が上がっても、耐水圧(耐水圧の洗濯耐性)がほとんど低下しないか、たとえ低下しても商品性能を妨げることはない。更に、洗濯の回数が上がることによって、逆に、透湿性が向上し(家庭洗濯を200回した際には、20000g/m2 ・24hrsを越え)、シート状物2を使用したシーツ1を使用した際に、ムレ感がより抑制される。
又、シート状物2は、洗濯(家庭洗濯又は商業洗濯)の回数によらず、透湿性が20000g/m2 ・24hrs以上であることを特徴としても良い。
これにより、「長期使用」が可能で(長持ちして)、経済性も向上するシーツ1を実現できると共に、上述した洗濯耐久性を有していることから、シーツ1は、過酷な洗濯条件にも耐えられるため、洗濯に手間がかからず、洗濯・後始末が容易となるとも言える。
一方、これら耐水圧・吸水性以外の性質(撥水性・撥油性等)についても、シート状物2は、洗濯によって影響はないと言える。
又、耐熱性については、−180℃以上260℃以下であれば、洗濯を所定回数行った後でも、性質に変化は少ない。
<その他>
本発明は、上述した実施形態に限定されるものではない。シーツ1、シート状物2などの各構成又は全体の構造、形状、寸法などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することが出来る。
シーツ1は、シート状物2が当該シーツ1の少なくとも一部分であれば良いことから、上述したように、シート状物2と端シート部11を有しても良いが、当然、シーツ1がシート状物2だけで構成されていても良い。
本発明に係るシート状物2は、上述したシーツ1に用いられるだけでなく、スポーツ用の衣料や、防水シート(防水シーツ)、資材用途として、その一部又は全体に利用できる。
1 シーツ
2 シート状物
3 表層
3a 表層の表面
3b 表層の裏面
4 中層
4b 中層の裏面
5 裏層
5b 裏層の裏面
6 滑止加工
S 寝具
3 表層の目付
5 裏層の目付

Claims (5)

  1. 寝具(S)をシート状物(2)で覆うシーツであって、
    前記シート状物(2)は、表層(3)と、この表層(3)の裏面(3b)側に形成されたポリテトラフルオロエチレンのフィルムである中層(4)と、この中層(4)の裏面(4b)側に形成された裏層(5)を少なくとも有し、
    前記シート状物(2)が、当該シーツの少なくとも一部分であることを特徴とするシーツ。
  2. 前記裏層(5)の裏面(5b)側に滑止加工(6)を施していることを特徴とする請求項1に記載のシーツ。
  3. 前記表層(3)の目付(M3 )が、前記裏層(5)の目付(M5 )より大きいことを特徴とする請求項1又は2に記載のシーツ。
  4. 前記表層(3)の表面(3a)は、JIS−Z−8781−4:2013及びJIS−Z−8781−5:2013に準ずるL*** 表色系におけるb* 値が0以上であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載のシーツ。
  5. 表層(3)と、この表層(3)の裏面(3b)側に形成されたポリテトラフルオロエチレンのフィルムである中層(4)と、この中層(4)の裏面(4b)側に形成された裏層(5)を少なくとも有し、
    前記中層(4)は、JIS−L−0217:1995の番号103で示される洗い方で洗濯を200回行った後も、前記表層(3)及び裏層(5)から脱落しないことを特徴とするシート状物。
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