JP2000316022A - データ伝送システム及びその構成装置 - Google Patents

データ伝送システム及びその構成装置

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JP2000316022A
JP2000316022A JP12527899A JP12527899A JP2000316022A JP 2000316022 A JP2000316022 A JP 2000316022A JP 12527899 A JP12527899 A JP 12527899A JP 12527899 A JP12527899 A JP 12527899A JP 2000316022 A JP2000316022 A JP 2000316022A
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Toshiyuki Saikawa
敏之 歳川
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NEC Engineering Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ある回線で輻輳状態が生じたときにその悪影
響を最小限に抑えることができるデータ伝送システムを
提供する。 【構成】 パケット交換装置Aのいずれかの回線で輻輳
状態が発生し、ある装置(輻輳装置)宛のパケットを伝
送あるいは中継できなくなったときに、そのパケットを
保留バッファ18に格納しておく。また、輻輳装置の宛
先を含む抑制通知パケットを輻輳装置以外のパケット伝
送装置A1やパケット交換装置B〜Dに送信し、その輻
輳装置宛のパケットの伝送を抑制させる。輻輳状態が解
消したときは、保留バッファ18に格納されているパケ
ットを優先的に伝送するとともに抑制解除通知パケット
を他の装置に送信して輻輳装置宛のパケット伝送の抑制
を解除させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、データ伝送技術に
係り、特に、伝送対象データに包まれている宛先(アド
レス)と所定の伝送経路とに基づいてその伝送対象デー
タを着信先装置宛に中継する手段を有するデータ伝送シ
ステムに関する。
【0002】
【従来の技術】伝送対象データをパケット形式で伝送す
るデータ伝送システムでは、伝送経路の随所にパケット
交換装置が配備されているのが通常である。この種のパ
ケット交換装置には複数の回線が接続されているが、あ
る回線で輻輳状態が発生すると、パケット交換装置内で
パケットが滞留してしまい、他の正常な状態の回線を通
じて受信したパケットの伝送に悪影響を及ぼす。そこ
で、従来、輻輳状態を回避するための技術として、例え
ば、特開平8−237282号公報に記載された「AT
Mセルの優先制御装置及び輻輳制御方式及び輻輳制御装
置」(以下、従来例1)、特開平6−112976号公
報に記載された「パケット交換機の輻輳制御方式」(以
下、従来例2)、特開平4−117046号公報に記載
された「インテリジェント多重装置」(以下、従来例
3)が知られている。各従来例は、以下の内容のもので
ある。
【0003】(1)従来例1 データ伝送システムにおける実際の通信品質と要求品質
とからパケットの到着特性を推定し、推定されたパケッ
トの到着特性と所定の判別基準とを基にパケットの廃
棄、パケットの発信元装置への発信規制、新たに呼接続
要求があった場合の接続拒否等を行う。このようにし
て、パケットの流入量を、通信品質に影響を与えない最
適量にしている。この従来例1では、さらに、パケット
到着特性に基づき推定される統計量と実測により得られ
た統計量との差を小さくするようにパケット到着特性を
更新するとともに、推定される通信品質と要求品質との
差を最小にするように上記判別基準を設定することも行
っており、これにより、上記制御の高精度化を図ってい
る。
【0004】(2)従来例2 1本のバスによって結合された複数の通信制御モジュー
ルを備え、各通信制御モジュールが、常に隣(右側)の
通信制御モジュールに自らのバッファの使用率を通知す
るようになっている。各通信制御モジュールの配下の端
末では、予め端末ごとにパケット送信の優先、非優先が
決められている。各通信モジュールは、一定周期で隣
(左側)の通信制御モジュールからバッファの使用率を
通知するバッファ通知信号を受信して常時左側の通信制
御モジュールのバッファ使用率を監視しており、使用率
が一定値に達したときに当該通信制御モジュールにおい
て輻輳が発生していると判断し、その通信制御モジュー
ルに対して退避要求信号を送信してパケットの一時格納
を通知する。退避要求信号を受信した通信制御モジュー
ルは、その後通信相手の通信制御モジュールから受信し
たパケットのうち優先端末から送信されたパケットにつ
いては自らのキューに格納するが、非優先端末から送信
されたパケットについては、監視中の通信制御モジュー
ルに一旦送信してパケットを当該通信制御モジュールの
キューに格納させる。監視中の通信制御モジュールは、
輻輳している通信制御モジュールのバッファの使用率が
輻輳解除基準値を下回っているときは輻輳が解除された
と判断して自らのキューに格納していたパケットをその
通信制御モジュールに返送する。
【0005】(3)従来例3 入力データのメディアを認識して回線使用における最大
遅延時間を検出し、検出した最大遅延時間に応じて回線
使用における優先順位を決定する。そして、この優先順
位に従って配列変換を施し、多重化パケットとして回線
に送出する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の各従来例は、以
下のような課題を残すものであった。 (1)従来例1 従来例1は、輻輳制御の範囲が装置のみに止まり、回線
単位の輻輳制御までは行っていない。このため、複数の
回線によって輻輳が生じた場合であってもパケットは流
入してくることが想定される。この場合は、パケットの
廃棄やパケット伝送遅延が発生して伝送効率が低下す
る。また、輻輳状態が解除された後にパケットが確実に
伝送されることを保証することができない。
【0007】(2)従来例2 従来例2では、輻輳状態になった回線が発生した場合、
その回線向けの非優先端末からのパケットを他の通信制
御モジュールが肩代わりにキューに格納するだけであ
り、輻輳時のパケット流入に対する制御までは行ってい
ない。そのため、優先端末からのパケットによって輻輳
状態になった場合、従来例2では、輻輳制御を行わなか
った場合と実質的に変わりがなくなる。
【0008】(3)従来例3 従来例3の主眼点は、回線使用における優先順位の決定
であり、輻輳制御を行う視点は存在しない。そのため、
この技術では、データ伝送システムにおける輻輳状態解
消時の早期復帰を期待することができない。
【0009】そこで本発明は、複数の回線を用いるデー
タ伝送システムにおいて、ある回線で輻輳状態が生じた
ときに、その影響を最小限にすることができるデータ伝
送システム及びその構成装置を提供することを主たる課
題とする。本発明は、また、輻輳状態が発生したときの
データ損失量を最小限に抑えることを他の課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明のデータ伝送システムは、発信元装置から着信先装置
宛の伝送対象データを中継装置を介して伝送するシステ
ムである。中継装置は、着信先装置との間の伝送経路の
状態を監視する監視手段と、伝送経路が輻輳状態の場合
に着信先装置宛の伝送対象データの中継を一時停止する
旨を表す抑制通知を発信元装置宛に送信するとともに輻
輳状態が解消した場合に前記一時停止を解除する旨を表
す抑制解除通知を発信元装置宛に送信する通知手段とを
有するものである。一方、発信元装置は、前記抑制通知
の受信を契機に着信先装置宛の伝送対象データの伝送を
前記抑制解除通知を受信するまで抑制する伝送抑制手段
を有するものである。
【0011】発信元装置となり得る通信装置が複数存在
する場合、中継装置はすべての通信装置に対して前記抑
制通知及び抑制解除通知を送信するように構成される。
この場合、前記伝送抑制手段は、各通信装置に設けてお
く。
【0012】本発明の他のデータ伝送システムは、発信
元装置から着信先装置宛の伝送対象データを中継装置を
介して伝送するデータ伝送システムにおいて、中継装置
が、着信先装置との間の伝送経路の状態を監視する監視
手段と、伝送経路が輻輳状態の場合に着信先装置宛の伝
送対象データを保持しておき、輻輳状態が解除された時
点で当該伝送対象データを着信先装置宛に伝送するよう
に構成されたものである。
【0013】本発明は、また、発信元装置より受信した
伝送対象データを着信先装置宛に中継する通信装置を提
供する。この通信装置は、着信先装置との間の伝送経路
の状態を監視する監視手段と、伝送経路が輻輳状態の場
合に当該着信先装置宛の伝送対象データを含む受信デー
タを保持するデータ保持手段と、監視手段が着信先装置
との間の伝送経路の輻輳状態が解消したと判断した場合
に前記保持されている受信データのうち輻輳状態にあっ
た伝送経路分のデータを着信先装置宛に伝送する伝送手
段とを有することを特徴とする。
【0014】通信装置の好ましい形態として、前記デー
タ保持手段に保持されている受信データのうち輻輳状態
にある伝送経路分のデータ以外の残部データについて新
たな中継データを生成する編集手段を設け、この編集手
段で生成された中継データをその宛先の装置宛に直ちに
伝送するように構成する。また、前記データ保持手段に
保持されているすべての受信データから個々のヘッダ情
報を読みだし、このヘッダ情報をもとに受信データの重
要度を解析し、解析した重要度に応じた宛先の優先順位
を定めて宛先テーブルを生成する重要度解析手段を設
け、輻輳状態が解消した時点で前記宛先テーブルの優先
順位で前記受信データをその宛先の装置宛に伝送するよ
うに構成する。あるいは、伝送経路が輻輳状態の場合に
着信先装置宛の中継を一時停止する旨を表す抑制通知を
生成するとともに、輻輳状態が解消した場合に前記一時
停止を解除する旨を表す抑制解除通知を生成する通知生
成手段と、生成された抑制通知又は抑制解除通知を着信
先装置以外の装置に送信する手段とを設ける。
【0015】抑制通知は、例えば前記データ保持手段に
保持されている着信先装置宛の受信データの総量が予め
定められている制限量を超える場合に生成されるように
し、抑制解除通知は、前記総量が所定値に低減した場合
に生成されるようにする。より好ましくは、前記制限量
を超えた後の伝送対象データをその発信元装置宛に前記
抑制解除通知と共に返信する手段を設ける。本発明が提
供する他の通信装置は、伝送対象データを中継装置を介
して他の装置宛に伝送する通信装置であって、中継装置
から一の装置宛の中継を一時停止する旨を表す抑制通知
を受領した場合に伝送対象データが前記一の装置宛のも
のかどうかを判定する判定手段と、伝送対象データが前
記一の装置宛のデータである場合に当該伝送対象データ
を保持しておくデータ保持手段と、中継装置から前記一
時停止の解除を内容とする解除通知を受領した場合に前
記データ保持手段に保持されていた伝送対象データを前
記一の装置宛に伝送する伝送手段とを有することを特徴
とする。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明をパケット形式のデ
ータを伝送するデータ伝送システムに適用した場合の実
施の形態を説明する。本実施形態のデータ伝送システム
は、複数の通信装置、例えばパケット交換装置を双方向
通信可能な形態で回線に接続して構成される。個々のパ
ケット変換装置には、それぞれ通信装置の一種であるパ
ケット伝送装置が回線を介して接続されている。
【0017】図1及び図2は、各パケット交換装置の相
互接続関係と、その詳細ブロック構成例を示した図であ
る。符号10は、パケット交換装置A、符号20はパケ
ット伝送装置A1、符号30はパケット交換装置B、符
号40はパケット伝送装置B1である。
【0018】図1において、パケット交換装置Aは、パ
ケット伝送装置A1に接続されるパケット送受信部11
と、図2に示されるパケット交換装置Bに接続されるパ
ケット送受信部12と、詳細構成を省略したパケット交
換装置C及びパケット交換装置Dに接続されるパケット
送受信部13,14を有し、さらに、交換テーブル16
等を参照してパケット送受信部間のパケットの交換を行
うパケット交換部15と、パケットの伝送抑制制御を行
うパケット伝送抑制制御部17と、パケット伝送抑制制
御の際に使用される保留バッファ18及び伝送抑制宛先
テーブル19とを含んで構成される。交換テーブル16
には、パケット交換を行うための交換先に関するデータ
と、例えば回線の重要度に応じて決定される回線使用の
優先順位とが記録されている。
【0019】また、パケット伝送装置A1は、パケット
を組み立てるパケット組立部21、パケット交換装置A
に接続されるパケット送受信部22、パケット伝送抑制
制御部23、保留バッファ24、伝送抑制宛先テーブル
25を含んで構成される。
【0020】伝送抑制宛先テーブル25には、伝送を抑
制するパケットあるいは伝送ができないパケットの宛先
を登録しておくものであり、保留バッファ24は、宛先
が登録されたパケットを保留しておくものである。
【0021】図2を参照し、パケット交換装置Bも、パ
ケット交換装置Aと同様の機能、すなわちパケット伝送
装置B1に接続されるパケット送受信部31と、図1に
示されるパケット交換装置Aに接続されるパケット送受
信部32と、詳細構成を省略したパケット交換装置E及
びパケット交換装置Fに接続されるパケット送受信部3
3,34を有し、さらに、交換テーブル36等を参照し
てパケット送受信部間のパケットの交換を行うパケット
交換部35と、パケットの伝送抑制制御を行うパケット
伝送抑制制御部37と、保留バッファ38と、伝送抑制
宛先テーブル39とを含んで構成される。パケット伝送
装置B1も、図1のパケット伝送装置A1と同様の機
能、すなわち、パケット組立部41、パケット送受信部
42、パケット伝送抑制制御部43、保留バッファ4、
伝送抑制宛先テーブル5を含んで構成される。
【0022】なお、詳細構成を省略したが、パケット交
換装置C〜Fも、パケット交換装置A及びパケット交換
装置Bと同一構成であり、それぞれ、パケット伝送装置
A1やパケット伝送装置B1と同一構成のパケット伝送
装置が接続されている。
【0023】この実施形態では、抑制通知パケット、抑
制解除通知パケット、伝送不可通知パケット、伝送可通
知パケットを用いてパケット伝送の抑制制御及びその解
除制御を行う。抑制通知パケットは、パケット伝送ない
し中継を一時停止する旨を表すパケットであり、抑制解
除通知パケットはその一時停止を解除する旨を表すパケ
ットである。いずれもパケット伝送抑制制御部17(3
7)が作成する。一方、伝送不可通知パケットは、保留
バッファ18(38)の残容量が所定値以下になったと
きにパケットを保留できない旨を表すパケットであり、
伝送可通知パケットは、パケットを保留できるようなっ
た旨を表すパケットである。これらはパケット変換部1
5(35)が作成する。
【0024】図3〜図6は、それぞれ上記抑制通知パケ
ット、抑制解除通知パケット、伝送不可通知パケット、
伝送可通知パケットの内容を示したデータフォーマット
図である。これらの通知パケットは、それぞれ、ヘッダ
部とデータ部とから組み立てられている。
【0025】ヘッダ部は、他回線(装置)向けのパケッ
トの着信先となる宛先アドレス51、61、71、81
と、輻輳状態などを検出したパケット交換装置の送信元
アドレス52、62、72、82と、例えば抑制通知等
を示すパケット種別53、63、73、83と、送信元
で管理しているパケットの通し番号であるパケット通番
54、64、74、84と、その他のデータ55、6
5、75、85とから成る。
【0026】一方、データ部は、抑制通知パケット及び
抑制解除通知パケットの場合には伝送抑制される宛先ア
ドレス56〜58、66〜68から成る。伝送不可通知
パケットの場合は保留できない、つまり宛先への伝送が
できなくなったパケット(ヘッダ部及びデータ部)76
から成る。伝送可通知パケットの場合は上記伝送不可で
あったパケットのヘッダ部86から成る。なお、これら
の項目は例示である。
【0027】次に、上記のように構成されるデータ伝送
システムの運用形態を説明する。 <パケット交換装置>まず、中継装置として機能するパ
ケット交換装置の動作内容を説明する。ここでは、パケ
ット交換装置Aの動作例を挙げる。すなわち、各パケッ
ト送受信部11〜14を通じてパケット伝送装置A1及
び他のパケット交換装置B〜Dとの間で各種パケットの
送受信を行うものとする。
【0028】各パケット送受信部11〜14は、受信し
たパケットの内容及びそのパケットの種別をパケット伝
送抑制制御部17に通知する。
【0029】パケット伝送抑制制御部17は、各パケッ
ト送受信部11〜14からの通知に基づいて自装置に接
続されている回線の輻輳状態の有無を監視しており、輻
輳状態を検出したときは、輻輳が発生している回線を通
じて接続されている装置(以下、「輻輳装置」と称す
る)の宛先を交換テーブル16から割り出し、この割り
出した輻輳装置の宛先をデータ部に記録して抑制通知パ
ケットを組み立てる。そして、輻輳装置以外のすべての
装置に対する抑制通知パケットの送信を該当するパケッ
ト送受信部に指示する。また、輻輳装置宛のパケットの
伝送抑制を行うようにパケット交換部15に指示する。
さらに、他のパケット交換装置、例えばパケット交換装
置Bから上記抑制通知パケットを受信した旨がパケット
送受信部12から通知された場合は、そのパケット交換
装置Bにおいて輻輳状態の回線があると判断し、その抑
制通知パケットに含まれる輻輳装置宛のパケットの伝送
抑制を行うようにパケット交換部15に指示する。
【0030】パケット交換部15は、通常は、パケット
送受信部12が受信したパケットの宛先と交換テーブル
16に基づいて該当するパケット送受信部にそのパケッ
トを送るようになっているが、パケット伝送抑制制御部
17から輻輳装置宛のパケット伝送の抑制の指示を受け
たときは、そのパケットを保留バッファ18に格納する
とともに、そのパケットのデータ部に記録されている宛
先を伝送抑制宛先テーブル19に登録する。そして、以
後に受信するパケットのうち、輻輳装置宛のパケットが
ないかどうかを伝送抑制宛先テーブル19に登録されて
いる宛先を見てチェックする。受信した該当する宛先が
あるときは、そのパケットを保留バッファ18に格納す
る。また、該当する宛先があり、それが受信したパケッ
トの一部であった場合は、輻輳装置宛のパケットとそれ
以外の装置宛のパケットとに編集し直す。そして、輻輳
装置宛のパケットは保留バッファ18に格納しておき、
それ以外の装置宛のパケットはそのままパケット交換し
て該当するパケット送受信部から直ちに送信する。
【0031】なお、保留バッファ18の残容量が制限容
量を超えた場合は、そのパケットを保留しておくことが
できなくなる。そこで、パケット変換部15は、図5に
示したような伝送不可パケットを作成し、これを該当す
るパケット送受信部を介してそのパケットの送信元に返
信するとともにパケット伝送抑制制御部17へそのこと
を通知する。
【0032】一方、パケット伝送抑制制御部17は、各
パケット送受信部11〜14からの通知に基づいて輻輳
状態が解消したことを検出したときは、パケット交換部
15に対して伝送抑制の解除を指示するとともに、抑制
解除通知パケットの送信を該当するパケット送受信部に
指示する。他のパケット交換装置(上記例ではパケット
交換装置B)から抑制解除通知パケットを受信した旨が
パケット送受信部12から通知された場合も、その抑制
解除通知パケットに含まれる輻輳装置宛のパケットの伝
送抑制の解除をパケット交換部15に指示する。
【0033】パケット交換部15は、伝送抑制の解除の
指示を受け、伝送抑制宛先テーブル19に登録されてい
る該当宛先を削除するとともに、保留バッファ18に格
納してあるパケットを優先的に伝送し、パケットの交換
(伝送)再開を行う。また、前に伝送不可通知パケット
を送信していた場合は、保留バッファ18に格納された
パケットの伝送の完了を待って、伝送可能の旨をパケッ
ト伝送抑制制御部17へ通知するとともに、そのパケッ
ト伝送抑制制御部17からの伝送可通知の指示により、
図6に示したような伝送可通知パケットを作成し、これ
を上記伝送不可通知パケットを送信した発信元へ送信す
る。
【0034】以上の動作は、パケット交換装置B〜Fに
ついても同様となる。
【0035】<パケット伝送装置>次に、パケット伝送
装置の動作例を説明する。ここでは、パケット伝送装置
A1の場合の例を挙げる。パケット送受信部22は、パ
ケット交換装置Aのパケット送受信部12と同様に、受
信したパケットが抑制通知パケット、抑制解除通知パケ
ット、伝送不可通知パケット、伝送可通知パケットであ
った場合に、それぞれの内容をパケット伝送抑制制御部
23に通知する。
【0036】パケット伝送抑制制御部23は、パケット
送受信部22からの通知を受けて、パケット組立部21
へその通知内容に基づく指示を送る。すなわち、抑制通
知パケットが受信された場合はパケットの伝送抑制の指
示、抑制解除通知パケットが受信された場合はパケット
の伝送抑制を解除する指示、伝送不可通知パケットが受
信された場合はパケット伝送を停止する指示、伝送可通
知パケットが受信された場合はパケット伝送を可とする
指示をそれぞれパケット変換部15に送る。
【0037】パケット組立部21は、通常は、伝送対象
となるパケットを組み立てるものであるが、パケット伝
送抑制制御部23からパケット伝送抑制が指示されたと
きは、受信された抑制通知パケットのデータ部に記録さ
れている宛先を伝送抑制宛先テーブル25に登録してお
く。同様に、パケット伝送を提示する指示を受けたとき
は、伝送不可通知パケットにより通知された伝送できな
いパケットの宛先を伝送抑制宛先テーブル25に登録し
ておく。そして、この伝送抑制宛先テーブル25に登録
されている宛先へのパケットが発生した場合は、それを
保留バッファ24に格納しておく。
【0038】伝送抑制を解除する指示及びパケット伝送
を可とする指示を受けたときは、伝送抑制宛先テーブル
25に登録されている該当宛先を削除し、保留バッファ
24に格納してあるパケットを優先的に送信し、伝送が
抑制されていた宛先へのパケット伝送を再開する。
【0039】なお、データ伝送装置Bやパケット変換装
置C〜Fに接続されているデータ伝送装置、あるいは回
線に単独で接続されているデータ伝送装置の場合も同様
の動作となる。
【0040】<システム全体の動作>データ伝送システ
ムの動作を具体的に説明する。例えば、パケット交換装
置Aにおいて、パケット交換装置C向けの回線の輻輳状
態が検出されたとする。この場合、パケット交換装置A
は、パケット伝送装置A1及びパケット交換装置Bに対
して、パケット交換装置C向けのパケットが輻輳状態に
ある旨を表す抑制通知パケットを送信する。これによ
り、パケット交換装置Aに対する、パケット伝送装置A
1及びパケット交換装置Bからのパケット交換装置C向
けのパケット流入を制限する。
【0041】このパケット交換装置C向けのパケット伝
送を抑制している間に、パケット交換装置Bにおける保
留バッファ38が制限容量に達したとする。この状態
で、パケット交換装置Bが、パケット交換装置C向けの
パケットをパケット伝送装置B1から受信した場合、そ
のパケットは、保留バッファ38に格納しておくことが
できない。そこで、パケット交換装置Bは、パケット伝
送装置B1に伝送不可通知パケットを伝送し、パケット
伝送装置B1からのパケット交換装置C向けのパケット
伝送を抑制させる。そのパケットは、パケット伝送装置
B1の保留バッファ44に格納される。
【0042】その後、パケット交換装置Aからパケット
交換装置C向けの回線の輻輳状態が解消されたとする。
この場合、パケット交換装置Aは、パケット交換装置C
向けのパケット伝送抑制を解除するため、抑制解除通知
パケットをパケット伝送装置A1とパケット交換装置B
に伝送する。これにより、まず、パケット伝送装置A1
とパケット交換装置B経由のパケット伝送抑制が解除さ
れる。また、パケット交換装置Bから保留バッファ38
に格納されていたパケットの伝送完了後に伝送可通知パ
ケットがパケット伝送装置B1に送信され、保留バッフ
ァ44に格納されていたパケットが送信される。このよ
うにして、一連のパケット伝送抑制が解除される。
【0043】このように、本実施形態のデータ伝送シス
テムでは、あるパケット交換装置において、複数の回線
のいずれかが輻輳状態となり、輻輳装置が発生したとき
に、その輻輳装置の宛先を含む抑制通知パケットを他の
すべてのパケット交換装置及びパケット伝送装置に送信
し、その宛先へのパケット伝送を抑制するようにしたの
で、輻輳状態の発生事実を知らない装置からの累積伝送
によるパケットの廃棄やパケット伝送遅延に因る伝送効
率の低下を効果的に回避することができる。
【0044】また、輻輳状態が解消された場合は直ちに
パケット交換装置から該当する装置宛に抑制解除通知パ
ケットを送信して保留中のパケットを優先的に伝送でき
るようにしたので、輻輳状態解消後の早期復帰が可能に
なり、さらに輻輳状態解消後のパケットの確実な伝送を
保証できるようになる。
【0045】なお、本発明は、パケット形式のみなら
ず、他の形式のデータ伝送全般に適用できるものであ
る。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、複数の回線のいずれかで輻輳状態が生じたと
きの悪影響を最小限に抑えることができるという、特有
の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したデータ伝送システムの構成図
(1/2)。
【図2】本発明を適用したデータ伝送システムの構成図
(2/2)。
【図3】本実施形態による抑制通知パケットの構成例を
示したデータフォーマット図。
【図4】本実施形態による抑制解除通知パケットの構成
例を示したデータフォーマット図。
【図5】本実施形態による伝送不可通知パケットの構成
例を示したデータフォーマット図。
【図6】本実施形態による伝送可通知パケットの構成例
を示したデータフォーマット図。
【符号の説明】
10、30 パケット交換装置 11、12、13、14、22、31、32、33、34、42パケット送受信部 15、35 パケット交換部 16、36 交換テーブル 17、23、37、43パケット伝送抑制制御部 18、24、38、44保留バッファ 19、25、39、45伝送抑制宛先テーブル 20、40 パケット伝送装置 21、41 パケット組立部

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発信元装置から着信先装置宛の伝送対象
    データを中継装置を介して伝送するデータ伝送システム
    において、 前記中継装置が、 前記着信先装置との間の伝送経路の状態を監視する監視
    手段と、 前記伝送経路が輻輳状態の場合に前記着信先装置宛の伝
    送対象データの中継を一時停止する旨を表す抑制通知を
    前記発信元装置宛に送信するとともに、前記輻輳状態が
    解消した場合に前記一時停止を解除する旨を表す抑制解
    除通知を前記発信元装置宛に送信する通知手段とを有
    し、 前記発信元装置が、 前記抑制通知の受信を契機に前記着信先装置宛の伝送対
    象データの伝送を前記抑制解除通知を受信するまで抑制
    する伝送抑制手段を有することを特徴とする、 データ伝送システム。
  2. 【請求項2】 前記発信元装置となり得る通信装置が複
    数存在する場合、前記中継装置はすべての通信装置に対
    して前記抑制通知及び抑制解除通知を送信するように構
    成され、各通信装置は、前記抑制通知の受信を契機に前
    記着信先装置宛の伝送対象データの伝送を前記抑制解除
    通知を受信するまで抑制する伝送抑制手段を有すること
    を特徴とする、 請求項1記載のデータ伝送システム。
  3. 【請求項3】 発信元装置から着信先装置宛の伝送対象
    データを中継装置を介して伝送するデータ伝送システム
    において、 前記中継装置が、 前記着信先装置との間の伝送経路の状態を監視する監視
    手段と、 前記伝送経路が輻輳状態の場合に前記着信先装置宛の伝
    送対象データを保持しておき、前記輻輳状態が解除され
    た時点で当該伝送対象データを前記着信先装置宛に伝送
    するように構成されていることを特徴とする、 データ伝送システム。
  4. 【請求項4】 発信元装置より受信した伝送対象データ
    を着信先装置宛に中継する通信装置であって、 前記着信先装置との間の伝送経路の状態を監視する監視
    手段と、 前記伝送経路が輻輳状態の場合に当該着信先装置宛の伝
    送対象データを含む受信データを保持するデータ保持手
    段と、 前記監視手段が前記着信先装置との間の伝送経路の輻輳
    状態が解消したと判断した場合に前記保持されている受
    信データのうち前記輻輳状態にあった伝送経路分のデー
    タを前記着信先装置宛に伝送する伝送手段とを有するこ
    とを特徴とする通信装置。
  5. 【請求項5】 前記データ保持手段に保持されている受
    信データのうち輻輳状態にある伝送経路分のデータ以外
    の残部データについて新たな中継データを生成する編集
    手段を有し、 この編集手段により生成された中継データをその宛先の
    装置宛に直ちに伝送するように構成されていることを特
    徴とする、 請求項4記載の通信装置。
  6. 【請求項6】 前記データ保持手段に保持されているす
    べての受信データから個々のヘッダ情報を読みだし、こ
    のヘッダ情報をもとに受信データの重要度を解析し、解
    析した重要度に応じた宛先の優先順位を定めて宛先テー
    ブルを生成する重要度解析手段を有し、 前記輻輳状態が解消した時点で前記宛先テーブルの優先
    順位で前記受信データをその宛先の装置宛に伝送するよ
    うに構成されていることを特徴とする、 請求項4又は5記載の通信装置。
  7. 【請求項7】 前記伝送経路が輻輳状態の場合に前記着
    信先装置宛の中継を一時停止する旨を表す抑制通知を生
    成するとともに、前記輻輳状態が解消した場合に前記一
    時停止を解除する旨を表す抑制解除通知を生成する通知
    生成手段と、 生成された前記抑制通知又は抑制解除通知を前記着信先
    装置以外の装置に送信する手段とを有することを特徴と
    する、 請求項4又は5記載の通信装置。
  8. 【請求項8】 前記抑制通知は、前記データ保持手段に
    保持されている前記着信先装置宛の受信データの総量が
    予め定められている制限量を超える場合に生成されるも
    のであり、前記抑制解除通知は、前記総量が所定値に低
    減した場合に生成されるものであることを特徴とする、 請求項7記載の通信装置。
  9. 【請求項9】 前記制限量を超えた後の伝送対象データ
    をその発信元装置宛に前記抑制解除通知と共に返信する
    手段を有することを特徴とする、 請求項8記載の通信装置。
  10. 【請求項10】 伝送対象データを中継装置を介して他
    の装置宛に伝送する通信装置であって、 前記中継装置から一の装置宛の中継を一時停止する旨を
    表す抑制通知を受領した場合に前記伝送対象データが前
    記一の装置宛のものかどうかを判定する判定手段と、 前記伝送対象データが前記一の装置宛のデータである場
    合に当該伝送対象データを保持しておくデータ保持手段
    と、 前記中継装置から前記一時停止の解除を内容とする解除
    通知を受領した場合に前記データ保持手段に保持されて
    いた伝送対象データを前記一の装置宛に伝送する伝送手
    段とを有することを特徴とする、通信装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006284226A (ja) * 2005-03-31 2006-10-19 Railway Technical Res Inst 地震情報ネットワークシステム、及び地震情報の伝達処理方法
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