JP2000314880A - 反射型液晶表示装置 - Google Patents

反射型液晶表示装置

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JP2000314880A
JP2000314880A JP11121938A JP12193899A JP2000314880A JP 2000314880 A JP2000314880 A JP 2000314880A JP 11121938 A JP11121938 A JP 11121938A JP 12193899 A JP12193899 A JP 12193899A JP 2000314880 A JP2000314880 A JP 2000314880A
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Japan
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liquid crystal
display device
crystal display
convex
light
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JP11121938A
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English (en)
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Yasunari Nagata
康成 永田
Yasutake Aoki
健剛 青木
Toshiro Motomura
敏郎 本村
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Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】凸部による光散乱性を向上させ、視野角を広く
する。 【解決手段】ガラス基板2上に窪み24のある凸部17
を多数配列した凸状配列群を形成し、その上に光反射層
4を被覆する。さらに光反射層4上に配向膜5を被覆す
る。また、ガラス基板6上にカラーフィルタ7とオーバ
ーコート層8と透明電極9と配向膜10を形成してい
る。そして、双方の基板を液晶11を介してシール部材
12により貼り合わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は反射型液晶表示装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示装置は小型もしくは中型
の携帯情報端末やノートパソコンの他に、大型かつ高精
細のモニターにまで使用されている。さらにバックライ
トを使用しない反射型液晶表示装置の技術も開発されて
おり、薄型、軽量および低消費電力化に優れている。
【0003】反射型液晶表示装置には、後方に配設した
基板の面上に鏡面にした光反射層を設け、前方に配設し
た基板の外側に散乱板を設けた機能分離型と、後方に配
設した基板に対し凹凸形状の光反射層を形成した散乱反
射型とがあるが、双方の型ともにバックライトを用いな
いことで、周囲の光を有効に利用している。
【0004】散乱反射型液晶表示装置を図12に示す
(特開平4−243226号参照)。液晶表示装置1に
おいて、ガラス基板2の上に樹脂からなるほぼ半球状の
凸部3を多数ランダムに並べることで、凸状配列群を形
成し、凸状配列群上に金属からなる光反射層4を被覆
し、光反射層4上に配向膜5を被覆し、また、ガラス基
板6上にカラーフィルタ7を形成し、カラーフィルタ7
の上にオーバーコート層8を被覆し、オーバーコート層
8上にITOなどからなる透明電極9を帯状に複数配列
し、さらに配向膜10を被覆する。そして、双方の基板
を液晶11を介して対向配設し、液晶11はシール部材
12により囲まれた領域内に充填され、ガラス基板6の
外面に第1位相差フィルム13と第2位相差フィルム1
4と偏光板15とを順次形成する。
【0005】上記光反射層4については、凸状配列群上
にAlなどの金属膜をスパッタリングにより被覆する。
このAl膜は多数の帯を平行に配列したものであり、各
帯状膜が個々の電極(光反射層4)に相当する。
【0006】この凸状配列群においては、各凸部3を密
に配列形成するとよく、これによって光反射層4の表面
積が大きくなって、入射光が有効に利用され、さらに各
凸部3間の隙間領域が少なくなって、光散乱度が向上す
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記構
成の液晶表示装置1であれば、凸状配列群の凹凸高さ
を、ある程度まで小さくするとよく、これにより、配向
膜5、10に対する液晶分子の配向が容易になるという
点でよいが、その反面、凹凸高さを小さくしたことで、
凸部3の上面が広がり、凸状配列群の平坦度が上がり、
正反射成分が増大し、その結果、光散乱性が低下してい
た。
【0008】したがって本発明の目的は、凸状配列群の
凹凸高さを、ある程度まで小さくしながらも、凸部の密
度を高め、さらに凸部による光散乱性を向上させ、その
結果、視野角を広くして、良好な表示特性をもつ高性能
かつ高信頼性の反射型液晶表示装置を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の反射型液晶表示
装置は、基板の一方主面上に多数の樹脂製凸部をランダ
ムに並べた凸状配列群を形成し、この凸状配列群上に光
反射性電極を被覆し、光反射性電極上に配向層を積層し
てなる一方部材と、透明基板上に透明電極と配向層とを
順次積層してなる他方部材との間にネマチック型液晶を
介在させてマトリックス状に画素を配列せしめてなる構
成において、前記凸状配列群をなす各凸部の中央付近に
窪みを形成したことを特徴とする。
【0010】本発明の他の反射型液晶表示装置は、基板
の一方主面上に多数の樹脂製凸部をランダムに並べた凸
状配列群を形成し、この凸状配列群上に光反射膜を被覆
し、光反射膜上に透明電極と配向層とを順次積層してな
る一方部材と、透明基板上に透明電極と配向層とを順次
積層してなる他方部材との間にネマチック型液晶を介在
させてマトリックス状に画素を配列せしめてなる構成に
おいて、前記凸状配列群をなす各凸部の中央付近に窪み
を形成したことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図1〜図11によ
って詳述する。図1は反射型液晶表示装置の断面概略
図、図2は凸状配列群を形成するためのフォトマスクの
平面図、図3は他のフォトマスクの平面図、図4のA、
B、C、DおよびEは凸部を形成するための工程図、図
5は現像の進行度合いにより規定される2とおりの凸部
形状をあらわす説明図、図6は凸部形状の拡大図、図7
は本発明の他の反射型液晶表示装置の断面概略図、図8
は反射特性を測定するための仮想部材の断面概略図であ
る。図9と図10は仮想部材の散乱特性を示し、図11
は従来の反射型液晶表示装置(仮想部材)の散乱特性を
示す。なお、図12に示す従来の液晶表示装置1と同一
箇所には同一符号を付す。
【0012】反射型液晶表示装置 図1によりカラー表示用の反射型液晶表示装置16を説
明する。2はセグメント側のガラス基板(0.7mm
厚、300×360mm)、6はコモン側のガラス基板
(0.7mm厚、300×360mm)であって、前記
一方部材については、ガラス基板2の一方主面上に樹脂
からなるほぼ半球状の凸部17(径:たとえば10〜1
5μm)を多数配列することで、凸状配列群を形成し
(隣接する凸部17間のスペース:7μm)、凸状配列
群上にクロムやアルミニウム、銀などの金属からなる光
反射層4を膜厚1000Åで被覆している。光反射層4
は多数の帯を平行に配列したものであり、各帯状膜が個
々の電極18に相当する。
【0013】そして、光反射層4上に一定方向にラビン
グしたポリイミド樹脂からなる配向膜5を被覆する。光
反射層4を被覆した凸状配列群と配向膜5との間に樹脂
やSiO2 からなる平滑膜をスパッタリング法やディッ
プ法、印刷法、スピンナー法、ロールロータ法等でもっ
て形成してもよい。
【0014】前記他方部材については、ガラス基板6上
に画素ごとに配したカラーフィルタ7を形成している。
カラーフィルタ7は顔料分散方式、すなわちあらかじめ
顔料(赤、緑、青)により調合された感光性レジストを
基板上に塗布し、フォトリソグラフィにより形成してい
る。その上にアクリル系樹脂からなるオーバーコート層
8と、多数平行に配列したITOからなる透明電極9と
を形成している。透明電極9は上記電極18と直交して
いる。ただし、オーバーコート層8は必須不可欠ではな
く、カラーフィルタ7上に直に透明電極9を形成するこ
とで、オーバーコート層8を除外してもよい。さらに透
明電極9上に一定方向にラビングしたポリイミド樹脂か
らなる配向膜10を形成している。なお、配向膜10は
透明電極9上に直に成膜形成しているが、配向膜10と
透明電極9との間に樹脂やSiO2 などからなる絶縁膜
を介在させてもよい。
【0015】そして、上記構成の一方部材および他方部
材を、たとえば200〜260°の角度でツイストされ
たカイラルネマチック液晶からなる液晶11を介してシ
ール部材12により貼り合わせる。また、両部材間には
液晶11の厚みを一定にするためにスペーサを多数個配
している。
【0016】さらにガラス基板6の外側にポリカーボネ
イトなどからなる第1位相差フィルム13と第2位相差
フィルム14とヨウ素系の偏光板15とを順次形成す
る。これらの配設については、アクリル系の材料からな
る粘着材を塗布することで貼り付ける。
【0017】上記構成の液晶表示装置16においては、
太陽光、蛍光灯などの外部照明による入射光は偏光板1
5、第2位相差フィルム14、第1位相差フィルム13
を通して、さらにガラス基板6を通過し、カラーフィル
タ7、液晶11を通して光反射層4に到達し、光反射層
4にて光反射され、その反射光が出射される。
【0018】〔凸状配列群の形成方法〕ガラス基板2上
に凸状配列群を形成するには、ジエチレングリコールメ
チルエチルエーテルを主成分とする感光性樹脂(商品:
PC339H・JSR株式会社製)を1μm程度の厚さ
でスピンコートし、フォトリソ用マスクを用いて露光を
おこない、ついで現像する(現像液PD523AD・J
SR株式会社製:濃度0.05%)。その後、ポストべ
ークにより若干溶解させて表面形状をなめらかにして、
凹凸形状に対し微調整をおこなうとともに、硬化させ
る。このようなポストべークは2段階に分けておこな
い、最初のポストべークは低温(90℃、10分)にて
表面形状が大きく変化しない程度に熱溶融させ、つぎの
ポストべークでは高温(200℃、30分)にて全体を
硬化させる。
【0019】このフォトリソ用マスクを図2または図3
に示す。フォトマスク19はガラス基板20上にCr金
属や酸化鉄などからなる多数の円状スポット21をラン
ダム状態に配置したものであり、画像表示面が5.7イ
ンチサイズである場合、一表示面に対応するガラス基板
20上には約1000万個のスポットが配置される。
【0020】また、スポットは円状以外に、図3に示す
フォトマスク22のように、たとえば四角形、五角形、
六角形、さらにそれ以上の多角形スポット23であって
もよいが、見る方向によって散乱特性に違いが生じない
ように円形にするのがよい。そして、このスポット形状
とほぼ同一形状の凸部17を形成される。
【0021】さらにスポット径およびスポット間隔を規
定するのが望ましい。すなわち、スポット径を1〜50
μmに、好適には3〜15μmにすることで、同じレジ
スト膜厚でも多くの凹凸を形成でき、良好な散乱特性が
得られる。しかも、各スポットの間隔を0.1〜20μ
m、好適には4〜7μmにすることで、露光および現像
の後に凹凸性状が連続的につながり、これによって平坦
部を少なくでき、良好な散乱特性が得られる。
【0022】上記構成のフォトリソ用マスク(フォトマ
スク19、22)を用いて図4に示す露光および現像の
プロセスにより凸状配列群の各凸部17の中央付近に窪
みを形成する。同図Aはフォトマスク19、22(以
下、フォトマスク19でもって説明する)のガラス基板
20側より広帯域の平行UV光を照射した場合であり、
同図Bはフォトマスク19の通過光の振幅分布を示す。
光源には従来周知の超高圧水銀灯(波長域:主に350
〜450nm)を使用し、フィルタを介在させないで、
平行光線にして解像度を下げる。そして、このような振
幅分布の光が上記の感光性樹脂層(レジスト膜)上に同
図Cに示すような光の振幅分布でもって照射され、これ
に対応する感光性樹脂層の面上の光強度分布は同図Dに
示すようになる。さらにこのような光強度分布でもって
光照射されたものに対して、現像をおこなうことで、同
図Eに示すような窪み24のある凸部17となる。
【0023】上記の露光および現像のプロセスにおいて
は、1個の凸部17を形成した場合の説明であるが、複
数の凸部17を同時に形成した場合には図5(1)に示
すフォトマスク19(ガラス基板20側より広帯域の平
行UV光を照射した場合)に対応して、同図(2)に示
すようにガラス基板2の上には各凸部17aを連続的に
形成したり、あるいは同図(3)に示すようにガラス基
板2の上に各凸部17bを非連続に形成する。
【0024】これら凸部17a、17bは現像の進行度
合いにより規定され、連続的に配列された凸部17aは
現像を適当な時点(たとえば現像時間:20〜25秒)
で止めることで、いわゆるアンダー現像することで得ら
れ、非連続配列された各凸部17bは、さらに現像を進
めることで得られる。いずれの凸部17a、17bでも
本発明の目的である光散乱性を高めることができるが、
望ましくは凸部17aを形成することで、ガラス基板2
の平坦面が露出されなくなり、これにより、光散乱性を
さらに高めることができる。
【0025】このような工程にて得られた凸部17aに
対しキーエンス製表面形状測定顕微鏡を用いて、その形
状をスキャニングしたところ、図6に示すような結果が
得られた。同図の横軸(X)はスキャニング方向であ
り、縦軸(Z)は高さを示し、各単位はμmである。
【0026】同図から明らかなとおり、凸部17aの径
は約14μmであり、ほぼ中央付近にて高さ0.5μm
の窪み24が形成され、窪み24の両近傍に高さ0.6
7μmの頂部ができている。
【0027】上記窪み24の形状は円状もしくは楕円状
にすればよく、このような形状であれば、凸部17の径
を5〜15μm、高さを0.3〜1.0μmにすること
で、傾斜の急な部分や平坦部が少なくでき、良好な散乱
特性が得られる。
【0028】さらに窪み24の深さについては、凸部1
7(さらには凸部17aや凸部17b)の径、高さにも
関係するが、その径が5〜15μm、高さが0.3〜
1.0μmの場合には、0.01〜0.99μm、好適
には0.3〜0.7μmにするとよく、この範囲にする
と、傾斜の急な部分や平坦部が少なくでき、良好な散乱
特性が得られる。
【0029】なお、凸部17の径が5〜15μmの範囲
外、高さが0.3〜1.0μmの範囲外であっても本発
明の範囲から除外するものではなく、窪み24の形状や
深さ、凸状配列群の凸部密度などを適当な条件でもって
規定することで窪み24の径や高さの好適な値が決めら
れる。
【0030】かくして本発明の液晶表示装置16によれ
ば、凸状配列群の各凸部17の中央付近に窪み24を形
成したことで、各凸部17による光散乱性が向上し、視
野角が広くなった。
【0031】他の反射型液晶表示装置 つぎに他の反射型液晶表示装置を説明する。ただし、凸
部17に対する好適な数値範囲については、以下の各種
反射型液晶表示装置に対しても適用される。
【0032】図7に示すカラー表示用の反射型液晶表示
装置25においては、26はコモン側のガラス基板
(0.7mm厚、300×360mm)、27はセグメ
ント側のガラス基板(0.7mm厚、300×360m
m)であって、前記一方部材については、ガラス基板2
6の一方主面上に樹脂からなるほぼ半球状の凸部17を
多数配列することで、前記液晶表示装置16と同じよう
なランダム性の凸状配列群を形成し、この凸状配列群上
にクロムやアルミニウム、銀などの金属からなる光反射
層4(膜厚1000Å)を被覆している。そして、凸状
配列群上に画素ごとに配したカラーフィルタ7を形成し
ている。さらにアクリル系樹脂からなるオーバーコート
層8と、多数平行に配列したITOからなる透明電極2
8とを形成している。この透明電極28上に一定方向に
ラビングしたポリイミド樹脂からなる配向膜29を形成
している。
【0033】前記光反射層4には上記金属層に代えて、
金属層と低屈折率層と高屈折率層とを順次積層したもの
であってもよい。かかる高屈折率層と低屈折率層につい
ては、双方間にて屈折率に差があればよく、さまざまな
材料でもって構成できる。たとえば、高屈折率層の屈折
率は2.0〜2.5の範囲にするよく、そのためにTi
2 、ZrO2 、SnO2 などで構成するとよく、低屈
折率層の屈折率は1.3〜1.6の範囲にするよく、そ
のためにSiO2 、AlF3 、CaF2 などで構成する
とよい。
【0034】なお、配向膜29は透明電極28上に直に
成膜形成しているが、配向膜29と透明電極28との間
に樹脂やSiO2 などからなる絶縁膜を介在させてもよ
く、しかも、オーバーコート層8は設けなくてもよい。
さらに凸状配列群上に樹脂やSiO2 からなる平滑膜を
形成し、この平滑膜上に画素ごとに配したカラーフィル
タ7を形成してもよい。
【0035】他方部材については、ガラス基板27上に
多数平行に配列したITOからなる透明電極30と、一
定方向にラビングしたポリイミド樹脂からなる配向膜3
1とを順次形成している。透明電極30と配向膜31と
の間にSiO2 からなる絶縁層を介在させてもよい。
【0036】そして、上記構成の一方部材および他方部
材を液晶11を介してシール部材12により貼り合わせ
る。さらにガラス基板27の外側にポリカーボネイトな
どからなる第1位相差フィルム13と第2位相差フィル
ム14とヨウ素系の偏光板15とを順次形成する。
【0037】上記構成の液晶表示装置25においては、
太陽光、蛍光灯などの外部照明による入射光はガラス基
板27を通過し、液晶11、カラーフィルタ7などを通
して光反射層4に到達し、光反射層4にて光反射され、
その反射光が出射される。
【0038】かくして本発明の液晶表示装置25におい
ても、室内もしくは屋外のいずれの使用においても、光
の干渉がまったく見られず、視認性がきわめて良好であ
った。
【0039】上記液晶表示装置25においては、ガラス
基板26上に凸部17を多数配列してランダム性の凸状
配列群を形成し、この凸状配列群上に光反射層4を被覆
した構成であるが、これに代えてガラス基板27上に凸
部を多数配列した凸状配列群を形成し、この凸状配列群
上に光反射層を被覆し、そして、樹脂やSiO2 などか
らなる平滑膜を形成し、その上に多数平行に配列したI
TOからなる透明電極30と、一定方向にラビングした
ポリイミド樹脂からなる配向膜31とを順次形成しても
よい。
【0040】つぎに図8に示すような液晶表示装置16
の仮想構造である反射部材32を作成し、その反射特性
を測定したところ、図9に示すような結果が得られた。
同様に液晶表示装置25の仮想構造である反射部材32
を作成し、その反射特性を測定したところ、図10に示
すような結果が得られた。
【0041】反射部材32はガラス基板2の上に前述と
おりに多くの凸部17からなる凸状配列群を形成し、こ
の凸状配列群上に光反射層4(膜厚1000Å)を被覆
し、その上にアクリル系の樹脂から成る透明樹脂層33
(屈折率:1.53)を50μm程度の厚みでもって形
成し、さらにガラス基板6を配設したものである。
【0042】そして、反射部材32に対する法線から3
0°の角度でもって入射光(光源:ハロゲンランプ)を
投光し、その反射光の輝度を、その法線からの角度を変
えることで測定し、その反射率を測定したところ、図9
および図10に示すような結果が得られた。なお、反射
率は標準白色板基準(JIS)に基づいてMgOに光を
照射し、その反射率を100%として、その相対値でも
って表す。
【0043】また、上記反射部材32において、窪み2
4のある凸部17に代えて、従来の液晶表示装置1に形
成した凸部3からなる凸状配列群を設けて、同じ評価実
験をおこなったところ、図11に示すような結果が得ら
れた。
【0044】これら図9〜図11から明らかなとおり、
本発明の液晶表示装置16、25においては、従来の液
晶表示装置1に比べ凸部による光散乱性を向上し、これ
により、視野角が広くなった。
【0045】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
るものでなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々
の変更や改善などは何ら差し支えない。たとえば、上記
の実施形態においては、STN型単純マトリックスタイ
プのカラー液晶表示装置でもって説明しているが、その
他にモノクロのSTN型単純マトリックスタイプの液晶
表示装置であっても、あるいはTN型単純マトリックス
タイプの液晶表示装置やTN型アクティブマトリックス
タイプなどのツイストネマチック型液晶表示装置であっ
ても、さらに双安定型の液晶表示装置でも同様な作用効
果が得られる。
【0046】
【発明の効果】以上のとおり、本発明の反射型液晶表示
装置によれば、散乱反射型にて設けた凸状配列群を構成
する各凸部の中央付近に窪みを形成したことで、光散乱
性能が向上し、視野角が広くなり、これによって良好な
表示特性をもつ高性能かつ高信頼性の反射型液晶表示装
置が提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の反射型液晶表示装置の断面概略図であ
る。
【図2】本発明に係る凸状配列群のランダム性を示すフ
ォトマスクの平面図である。
【図3】本発明に係る凸状配列群のランダム性を示す他
のフォトマスクの平面図である。
【図4】A、B、C、DおよびEは凸部を形成するため
の工程図である。
【図5】(1)、(2)および(3)は2とおりの凸部
形状をあらわす説明図である。
【図6】凸部形状の拡大図である。
【図7】本発明の他の反射型液晶表示装置の断面概略図
である。
【図8】反射特性を測定するための仮想部材の断面概略
図である。
【図9】本発明の反射型液晶表示装置の散乱特性を示す
図である。
【図10】本発明の反射型液晶表示装置の散乱特性を示
す図である。
【図11】従来の反射型液晶表示装置の散乱特性を示す
図である。
【図12】従来の反射型液晶表示装置の断面概略図であ
る。
【符号の説明】
1、16、25液晶表示装置 2、6、26、27ガラス基板 3 凸部 4 光反射層 5、10、29、31配向膜 7 カラーフィルタ 8 オーバーコート層 9 透明電極 11 液晶 12 シール部材 13 第1位相差フィルム 14 第2位相差フィルム 15 偏光板 17、17a、17b凸部 18 電極 19、22 フォトマスク 24 窪み 28、30 透明電極 32 反射部材 33 透明樹脂層
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年4月20日(2000.4.2
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】〔凸状配列群の形成方法〕ガラス基板2上
に凸状配列群を形成するには、ジエチレングリコールメ
チルエチルエーテルを溶媒とする感光性樹脂(商品:P
C339H・JSR株式会社製)を1μm程度の厚さで
スピンコートし、フォトリソ用マスクを用いて露光をお
こない、ついで現像する(現像液PD523AD・JS
R株式会社製:濃度0.05%)。その後、ポストべー
クにより若干溶解させて表面形状をなめらかにして、凹
凸形状に対し微調整をおこなうとともに、硬化させる。
このようなポストべークは2段階に分けておこない、最
初のポストべークは低温(90℃、10分)にて表面形
状が大きく変化しない程度に熱溶融させ、つぎのポスト
べークでは高温(200℃、30分)にて全体を硬化さ
せる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H042 BA03 BA14 BA15 BA20 DA02 DA03 DA04 DA11 DB08 DC08 DE00 2H091 FA02Y FA08X FA11X FA16Y FD06 HA07 LA19 2H092 GA41 HA05 MA10 MA14 MA15 PA08 PA10 PA11 PA12 QA07 5G435 AA01 BB12 BB16 CC09 EE22 FF03 FF05 GG01 GG08 GG12 HH01 HH12 KK07 LL07 LL08

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の一方主面上に多数の樹脂製凸部をラ
    ンダムに並べた凸状配列群を形成し、該凸状配列群上に
    光反射性電極を被覆し、この光反射性電極上に配向層を
    積層してなる一方部材と、透明基板上に透明電極と配向
    層とを順次積層してなる他方部材との間にネマチック型
    液晶を介在させてマトリックス状に画素を配列せしめて
    なる反射型液晶表示装置であって、前記凸状配列群をな
    す各凸部の中央付近に窪みを形成したことを特徴とする
    反射型液晶表示装置。
  2. 【請求項2】基板の一方主面上に多数の樹脂製凸部をラ
    ンダムに並べた凸状配列群を形成し、該凸状配列群上に
    光反射膜を被覆し、この光反射膜上に透明電極と配向層
    とを順次積層してなる一方部材と、透明基板上に透明電
    極と配向層とを順次積層してなる他方部材との間にネマ
    チック型液晶を介在させてマトリックス状に画素を配列
    せしめてなる反射型液晶表示装置であって、前記凸状配
    列群をなす各凸部の中央付近に窪みを形成したことを特
    徴とする反射型液晶表示装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002169150A (ja) * 2000-11-30 2002-06-14 Kyocera Corp 液晶表示装置
KR100821525B1 (ko) * 2001-09-04 2008-04-11 삼성전자주식회사 반사 전극을 갖는 액정표시장치 및 그 제조방법

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JP2002169150A (ja) * 2000-11-30 2002-06-14 Kyocera Corp 液晶表示装置
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