JP2000314511A - 廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置 - Google Patents

廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置

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JP2000314511A JP11121878A JP12187899A JP2000314511A JP 2000314511 A JP2000314511 A JP 2000314511A JP 11121878 A JP11121878 A JP 11121878A JP 12187899 A JP12187899 A JP 12187899A JP 2000314511 A JP2000314511 A JP 2000314511A
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  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 乾留熱分解ドラムで発生した熱分解ガスを溶
融燃焼装置へ導く熱分解ガスダクト内にダスト類が堆積
するのを防止できるようにする。 【解決手段】 廃棄物Wを熱分解ドラム内で乾留熱分解
して熱分解ガスGと熱分解残渣Dにすると共に、当該熱
分解ガスG及び熱分解残渣Dを分離装置4により熱分解
ガスGと熱分解残渣Dとに分離し、分離した熱分解ガス
Gを熱分解ガスダクト5を介して溶融燃焼装置へ導くよ
うにした廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置に於いて、分
離装置4を、上部に熱分解ガス出口25eを、下部に熱
分解残渣出口25fを夫々有し、内部が分離室25dに
形成されたケーシング25と、分離室25d内に配設さ
れ、熱分解ドラムから分離室25d内へ排出された熱分
解ガスGを衝突させて熱分解ガスG中のダスト類を分離
すると共に、熱分解ガスGを分離室25d内を迂回させ
て熱分解ガス出口25eへ導く分離板26とから構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、都市ごみ等の廃棄
物の乾留熱分解溶融燃焼処理に利用されるものであり、
熱分解ドラムで発生した熱分解ガス及び熱分解残渣を熱
分解ガスと熱分解残渣とに分離する分離装置に改良を加
えることにより、熱分解ガス中に含まれているダスト等
の堆積に起因するトラブルを防止し、廃棄物を連続的に
高能率で熱分解できるようにした廃棄物の乾留熱分解溶
融燃焼装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は従前の廃棄物の乾留熱分解溶融
燃焼装置の一例を示すものであり、図12に於いて、1
は廃棄物ピット、2は供給装置、3は熱分解ドラム、3
bは加熱管、4は分離装置、5は熱分解ガスダクト、6
は溶融燃焼装置、7は廃熱ボイラ、8は集塵器、9はガ
ス浄化装置、10は誘引ファン、11は煙突、12は蒸
気加熱器、13は蒸気タービン発電装置、14は冷却コ
ンベヤ、15は選別装置、16は粉砕装置、17は可燃
性微粉貯留槽、18は送風機、19は熱風発生炉、20
は加熱ガス通路、21は循環ファン、22は熱交換器、
23はバーナ、24は廃棄物供給用クレーンである。
【0003】而して、供給装置2により熱分解ドラム3
内へ供給された廃棄物Wは、加熱ガスKにより空気の遮
断下で300℃〜600℃の温度に一定時間加熱され、
熱分解ガスGと熱分解残渣Dに変換された後、分離装置
4に於いて重力により熱分解ガスGと熱分解残渣Dとに
分離される。
【0004】分離された熱分解ガスGは、分離装置4か
ら熱分解ガスダクト5を経て溶融燃焼装置6へ送られ、
ここで高温燃焼される。又、熱分解残渣Dは、冷却コン
ベヤ14を経て選別装置15へ送られ、比較的粗い不燃
性固形物と細かい可燃性固形物D′とに分離される。更
に、分離された可燃性固形物D′は、粉砕装置16で微
粉砕された後、溶融燃焼装置6へ供給され、前記熱分解
ガスGと共に1200℃以上の温度下で溶融燃焼され
る。
【0005】前記熱分解ドラム3内及び溶融燃焼装置6
内は誘引ファン10により適宜の負圧に保持されて居
り、これによって熱分解ガスGが熱分解ドラム3から溶
融燃焼装置6へ送られると共に、溶融燃焼装置6からの
燃焼排ガスG′が廃熱ボイラ7、集塵器8、ガス浄化装
置9及び煙突11を経て大気中へ排出されて行く。尚、
溶融燃焼装置6内で形成された溶融スラグMは、水砕ス
ラグとして順次外部へ取り出されて行く。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記図12に示したよ
うな構成の乾留熱分解溶融燃焼装置は、大量の都市ごみ
等の廃棄物Wを高能率で安全に溶融処理することがで
き、優れた実用的効用を奏するものである。しかし、こ
の種の乾留熱分解溶融燃焼装置にも解決すべき問題が残
されて居り、その中でも、熱分解ドラム3から溶融燃焼
装置6へ熱分解ガスGを導く熱分解ガスダクト5内に堆
積するダスト等の問題が、早急に解決を要する問題点と
なっている。
【0007】即ち、熱分解ドラム3の出口側に設けた分
離装置4に於いて分離された熱分解ガスG内には、多量
のダスト(5〜10g/Nm3 )等の固形物が含まれて
居り、これ等のダストが長期間に亘って熱分解ガスダク
ト5内に堆積することにより、熱分解ガスGの円滑な流
通が阻害されることになる。又、熱分解ガスG内には、
所謂タール成分が多量に含まれて居り、熱分解ガスGの
温度がタール成分の凝固温度(約430〜450℃)よ
り低くなると、タール成分が熱分解ガスダクト5の内壁
面に凝固することになり、前記ダスト等の堆積が一層促
進されることになる。
【0008】そこで、上述の如きダスト等の堆積に起因
するトラブルを防止する為、熱分解ガスダクト5の形状
を極力水平部の少ない形状とし、熱分解ガスダクト5内
にダスト等が堆積し難くする方法や、熱分解ガスダクト
5を電気ヒータ(図示省略)により常時450℃〜48
0℃の温度に加熱し、熱分解ガスダクト5へのタール成
分の凝固を少なくする方法等が採用されている。
【0009】しかし、現実の乾留熱分解溶融燃焼装置の
運転に於いては、熱分解ガスダクト5内に於けるダスト
等の堆積を皆無にすることは不可能であり、熱分解ガス
ダクト5の曲部等にダスト等が堆積することがある。こ
の場合には、乾留熱分解溶融燃焼装置の運転を停止し、
作業員がマンホール等から熱分解ガスダクト5内に堆積
したダスト等を除去するようにしている。その結果、乾
留熱分解溶融燃焼装置の運転が中断されることになり、
廃棄物処理量の低下やエネルギー消費量の増大を招くと
云う難点がある。
【0010】本発明は、従前の乾留熱分解溶融燃焼装置
の熱分解ガスダクトに於ける上述の如き問題を解決せん
とするものであり、熱分解ドラムで発生した熱分解ガス
を溶融燃焼装置へ導く熱分解ガスダクト内にダスト等が
堆積するのを防止することにより、より少ないエネルギ
ー消費でもって廃棄物を高能率で連続的に溶融処理でき
るようにした廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置を提供す
るものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の請求項1の発明は、廃棄物を乾留熱分解し
て熱分解ガスと熱分解残渣にする熱分解ドラムと、熱分
解ドラムの出口側に接続され、熱分解ドラムから排出さ
れた熱分解ガス及び熱分解残渣を熱分解ガスと熱分解残
渣とに分離して排出する分離装置と、分離された熱分解
ガスと熱分解残渣内の可燃物を溶融燃焼させる溶融燃焼
装置と、分離された熱分解ガスを分離装置から溶融燃焼
装置へ導く熱分解ガスダクトとを具備した廃棄物の乾留
熱分解溶融燃焼装置に於いて、前記分離装置を、上部に
熱分解ガス出口を、又、下部に熱分解残渣出口を夫々有
し、内部に熱分解ドラムに連通する分離室が形成された
ケーシングと、分離室内に配設され、熱分解ドラムから
分離室内へ排出された熱分解ガスを衝突させることによ
り熱分解ガス中に含まれているダスト類を分離すると共
に、熱分解ガスを分離室内で迂回させて熱分解ガス出口
へ導く分離板とから構成したことに特徴がある。
【0012】本発明の請求項2の発明は、分離板を分離
室内に可動可能に配設し、分離板を可動させることによ
って分離板に付着したダスト類を払い落とすようにした
ことに特徴がある。
【0013】本発明の請求項3の発明は、熱分解ガスダ
クトに、当該熱分解ガスダクト内へ蒸気を吹き込んで内
部に堆積したダスト類を吹き飛ばすスートブロワを設け
たことに特徴がある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の第1の実施
の形態に係る廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置の全体系
統図を示すものであり、図1に於いて、1は廃棄物ピッ
ト、2は供給装置、3は熱分解ドラム、4は分離装置、
5は熱分解ガスダクト、6は溶融燃焼装置、7は廃熱ボ
イラ、8は集塵器、9はガス浄化装置、10は誘引ファ
ン、11は煙突、12は蒸気加熱器、13は蒸気タービ
ン発電装置、14は冷却コンベヤ、15は選別装置、1
6は粉砕装置、17は可燃性微粉貯留槽、17′は集塵
灰貯留槽、18は送風機、18′は送風機、19は熱風
発生炉、20は加熱ガス通路、21は循環ファン、22
は熱交換器、23はバーナ、24は廃棄物供給用クレー
ン、25は分離装置5のケーシング、26はケーシング
25内に配設した分離板、27は分離板26の支持軸で
ある。
【0015】図2及び図3は分離装置4の概略縦断面図
を示し、当該分離装置4は、熱分解ドラム3から排出さ
れた熱分解ガスG及び熱分解残渣Dを重力によって熱分
解ガスGと熱分解残渣Dとに分離して排出するものであ
り、熱分解ドラム3に連通接続されたケーシング25
と、ケーシング25内に配設された分離板26とから構
成されている。
【0016】具体的には、前記ケーシング25は、図2
及び図3に示す如く、四角筒状に形成された鉛直姿勢の
胴部25aと、胴部25aの上端に連設された四角錐状
の天井部25bと、胴部25aの下端に連設された四角
錐状の底部25cとから成り、胴部25a、天井部25
b及び底部25cで囲まれた空間が熱分解ガスG及び熱
分解残渣Dを重力によって熱分解ガスGと熱分解残渣D
とに分離する分離室25dとなっている。又、ケーシン
グ25の天井部25bには、熱分解ガスGを排出する為
の熱分解ガス出口25eが形成されて居り、当該熱分解
ガス出口25eは熱分解ガスダクト5を介して溶融燃焼
装置6へ連通接続されている。更に、ケーシング25の
底部25cには、熱分解残渣Dを排出する為の熱分解残
渣出口25fが形成されて居り、当該熱分解残渣出口2
5fは排出シュート(図示省略)を介して冷却コンベヤ
14内へ連通接続されている。
【0017】そして、ケーシング25の胴部25aに
は、熱分解ドラム3の一部を構成する排出パイプ3aが
胴部25aの一側壁を貫通する状態で且つ回転自在に挿
入されて居り、熱分解ドラム3内の熱分解ガスG及び熱
分解残渣Dが排出パイプ3aから分離室25d内へ排出
されるようになっている。尚、ケーシング25と排出パ
イプ3aとの間には、分離室25d内の熱分解ガスG等
がケーシング25外へ漏洩しないようにシール機構(図
示省略)が介設されている。
【0018】一方、前記分離板26は、図2及び図3に
示す如く、ケーシング25の分離室25d内で且つ排出
パイプ3aの出口からケーシング25の熱分解ガス出口
25eへ至る経路の途中に可動可能に配設されて居り、
排出パイプ3aから分離室25d内に排出された熱分解
ガスGを衝突させることにより熱分解ガスG中に含まれ
ているダスト類を分離すると共に、熱分解ガスGを分離
室25d内を迂回させて熱分解ガス出口25eへ導くも
のである。
【0019】具体的には、分離板26は、二枚の金属板
を山形に組み合わせることにより形成されて居り、ケー
シング25内に横架した支持軸27に溶接により山形状
に固着されている。前記支持軸27は、ケーシング25
の分離室25d内に排出パイプ3aの出口と熱分解ガス
出口25eとの間に位置する状態で且つ熱分解ドラム3
の軸線に沿う姿勢で回転自在に配設されて居り、ケーシ
ング25の胴部25aの上端部に対向状に設けた筒状の
軸受28に回転自在に支持され、分離板26が山形状に
固着される筒状の支持部27aと、支持部27aの一端
部に溶接により固着され、ケーシング25の胴部25a
を貫通してケーシング25外へ突出する軸状の回転操作
部27bとから成る。従って、支持軸27に固着された
分離板26は、ケーシング25の分離室25d内で且つ
排出パイプ3aの出口からケーシング25の熱分解ガス
出口25eへ至る経路の途中に配設された格好になる。
その結果、排出パイプ3aから分離室25d内へ排出さ
れた熱分解ガスGは、分離室25d内を熱分解ガス出口
25e側へ流れて行く際にその大部分が分離板26に衝
突し、分離室25d内を迂回しながら熱分解ガス出口2
5eへ流れて行くことになる。又、分離板26は、ケー
シング25外方へ突出する支持軸27の回転操作部27
bを手動若しくはモータ等の駆動装置(図示省略)によ
り回転操作することによって、支持軸27廻りに回転さ
せることができる。
【0020】尚、図4に於いて、29は分離板26の補
強用のリブ、30は回転操作部27bと軸受28との間
に介設したシール用のグランドパッキン、31はグラン
ドパッキン押えである。
【0021】前記分離板26の大きさ、形状及び配設位
置等は、分離板26の回転時にケーシング25への衝突
を防止でき、且つ排出パイプ3aから分離室25d内へ
排出された熱分解ガスGの大部分が分離板26で囲まれ
た空間内へ流入し、当該分離板26に衝突した後、分離
室25d内を迂回しながら熱分解ガス出口25eへ流れ
るように夫々選定されている。又、分離板26、支持軸
27、軸受28及び補強用のリブ29は、耐食性及び耐
熱性等に優れた金属材(例えばステンレス材)により夫
々形成されている。
【0022】次に、本発明の第1の実施の形態に係る廃
棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置の作動について説明す
る。廃棄物ピット1内に貯えられた廃棄物Wは、供給装
置2によって順次熱分解ドラム3内へ供給され、略酸素
が遮断された状態の下で、熱分解ドラム3の加熱管内を
流通する加熱ガスKにより常温から300℃〜600
℃、好ましくは400℃〜500℃の温度に加熱され
る。この状態で約1時間程度攪拌混合されることによ
り、熱分解ドラム3内の廃棄物Wは熱分解され、熱分解
ガスGと固形の熱分解残渣Dが生成される。
【0023】前記廃棄物Wの熱分解は通常約1時間程度
で完了し、概ね75wt%の熱分解ガスGと25wt%
の熱分解残渣Dとが生成される。尚、発生した熱分解ガ
スGは、水分、CO、CO2 、H2 及び炭化水素を主成
分とするものであり、ダスト及びタールも若干含まれて
いる。その低位発熱量は約1500〜2000kcal
/kgである。又、生成された熱分解残渣Dは、熱分解
ドラム3内で攪拌・混合されることにより均一化され、
一様な大きさの粒子となる。この熱分解残渣Dは、炭素
と灰分がその主体を成すものであるが、炭素含有量は熱
分解残渣Dの粒径によって変化し、粒径が小さいものほ
ど炭素の含有量が増加する。例えば、熱分解残渣Dの粒
径が5mm以下の場合には、炭素の含有量は概ね35w
t%となる。
【0024】熱分解ドラム3内で生成された熱分解ガス
Gと熱分解残渣Dは、熱分解ドラム3の排出パイプ3a
から隣接する分離装置4の分離室25d内へ排出され、
ここで重力により熱分解ガスGと熱分解残渣Dとに分離
される。
【0025】このとき、排出パイプ3aから分離室25
d内へ排出された熱分解ガスGは、その大部分が分離板
26に衝突して流れの向きを変え、分離室25d内を迂
回しながら熱分解ガス出口25eへ流れて行く。即ち、
熱分解ガスGは、その大部分が排出パイプ3aの出口か
ら分離板26で囲まれた空間内へ排出され、分離板26
の内側面に衝突して流れの向きを下方向へ変えた後、分
離板26の下端を越えた時点で流れの向きを上方向へ変
えてケーシング25と分離板26との間を熱分解ガス出
口25e側へと流れて行く。このように、熱分解ガスG
は、分離室25d内で分離板26に衝突し、分離室25
d内を迂回しながら熱分解ガス出口25eへ流れて行く
為、流速が遅くなり、この間に熱分解ガスG中に含まれ
ているダスト類が重力分離により取り除かれることにな
る。この取り除かれたダスト類は、熱分解残渣出口25
f側へ落下して行く。
【0026】分離室25d内で分離されてダスト類が取
り除かれた熱分解ガスGは、熱分解ガスダクト5を通っ
て溶融燃焼装置6へ供給され、後述する可燃性固形物
D′(カーボン残渣)や集塵灰Eと共に所謂溶融燃焼さ
れる。
【0027】一方、熱分解残渣Dの方は、熱分解ガスG
から分離されたダスト類と一緒に熱分解残渣出口25f
から冷却コンベヤ14内へ排出され、冷却コンベア14
上で約400℃〜500℃の温度から約80℃以下の温
度にまで冷却された後、選別装置15に於いて有価物で
ある鉄やアルミニウムが選別されることにより、可燃物
を主体とする可燃性固形物D′が分離される。
【0028】分離された可燃性固形物D′は、粉砕装置
16で微粉化されて可燃性微粉貯留槽17に貯えられた
後、空気輸送によって廃熱ボイラ7や集塵器8等からの
集塵灰Eと並列に溶融燃焼装置6へ送られ、ここで熱分
解ガスGと共に燃焼される。即ち、溶融燃焼装置6内へ
供給された炭素含有量の高い可燃性固形物D′は、熱分
解ガスGと共に溶融燃焼装置6内で、灰の溶融温度より
100〜150℃ほど高い約1300℃の高温で燃焼さ
れ、溶融スラグMとなって傾斜状の底面に沿って流下
し、スラグ排出口からスラグ水冷コンベヤ(図示省略)
へ排出されることにより、所謂水砕スラグとなる。
【0029】溶融燃焼装置6内で発生した約1100〜
1200℃の高温の燃焼排ガスG′は、廃熱ボイラ7へ
送られ、廃熱ボイラ7での熱回収により約200℃位に
まで冷却される。その後、燃焼排ガスGは、集塵器8に
よってダスト類が除去されると共に、ガス浄化装置9に
よってHClやSOx、NOx等の有害物質が除去され
た後、煙突11より大気中へ排出されて行く。
【0030】そして、前記乾留熱分解溶融燃焼装置の運
転を長期間継続すると、分離装置4の分離室25d内に
於いて熱分解ガスG中に含まれているダスト類が分離板
26に付着する虞れがある。その為、支持軸27を定期
的に回転操作して分離板26を回転可動させる。これに
よって、分離板26が振動や衝撃を受けることになり、
分離板26に付着したダスト類が払い落とされることに
なる。その結果、分離板26へのダスト類の付着が防止
されることになる。尚、払い落とされたダスト類は、熱
分解残渣出口25fから熱分解残渣Dと一緒に排出され
る。
【0031】このように、前記乾留熱分解溶融燃焼装置
は、分離室25d内に於いて分離板26により熱分解ガ
スG中に含まれているダスト類を分離し、これを熱分解
残渣Dと一緒に排出するようにしている為、熱分解ガス
ダクト5内にダスト類が堆積するのを確実に防止するこ
とができる。尚、図2及び図3に示す分離装置4を用い
て乾留熱分解溶融燃焼装置を、熱分解ガスダクト5の長
さ27m、熱分解ガスGのダクト内の流速約15m/s
ec、圧力損失30mmAqの条件下で実際に運転した
場合、熱分解ガスダクト5や分離板26へのダスト類の
付着はなく、異常なく運転することができた。
【0032】図5乃至図10は分離装置4に配設する分
離板26の他の例を示すものである。即ち、図5(A)
及び(B)に示す分離板26は、図2及び図3に示す分
離板26よりも大きく形成されて居り、分離室25d内
に支持軸27を介して揺動自在に配設されている。
【0033】図6(A)及び(B)に示す分離板26
は、図5に示す分離板26よりも更に大きく形成されて
いると共に、分離板26を形成する二枚の金属板の下部
がケーシング25の胴部25aと平行になるように折り
曲げられて居り、分離室25d内に支持軸27を介して
揺動自在に配設されている。
【0034】図7(A)及び(B)に示す分離板26
は、分離板26を形成する二枚の金属板のうち、一方の
金属板(排出パイプ3aの出口から遠い方の金属板)が
他方の金属板(排出パイプ3aの出口に近い方の金属
板)よりも大きくなるように形成されて居り、分離室2
5d内に熱分解ドラム3の軸線に対して直交する姿勢で
且つ支持軸27を介して揺動自在に配設されている。
【0035】図8(A)及び(B)に示す分離板26
は、分離板26を形成する二枚の金属板が同じ大きさに
形成されて居り、分離室25d内に熱分解ドラム3の軸
線に対して直交する姿勢で且つ支持軸27を介して揺動
自在に配設されている。
【0036】図9(A)及び(B)に示す分離板26と
図10(A)及び(B)に示す分離板26は、何れも分
離板26が一枚の大きな金属板により形成されて居り、
分離室25d内に排出パイプ3aの出口に対向する状態
で且つ分離室25dの上部の空間を前後方向(図9
(A)及び図10(A)の左右方向)に区画するように
固定状態で配設されている。
【0037】前記図5乃至図10に示す形状の分離板2
6を用いた分離装置4も、図2及び図3に示す分離装置
4と同様の作用効果を奏することができ、熱分解ガスダ
クト5にダスト類が堆積するのを確実に防止することが
できる。
【0038】図11は本発明の第2の実施の形態に係る
廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置の要部を示す系統図で
あり、当該乾留熱分解溶融燃焼装置は、分離装置4のケ
ーシング25内に分離板26を可動可能に配設すると共
に、熱分解ガスダクト5にその内部へ蒸気Sを吹き込ん
で熱分解ガスダクト5内に堆積したダスト類を吹き飛ば
すスートブロワ32を設けたものであり、熱分解ガスダ
クト5及びスートブロワ32を除くその他の部分は、図
1の場合と全く同一の構成となっている。
【0039】前記熱分解ガスダクト5は、その内部に熱
分解ガスG中に含まれているダスト類が堆積し難い略逆
U字形(若しくは略∧字形)に形成されて居り、分離装
置4内と溶融燃焼装置6内とを連通接続するものであ
る。
【0040】前記スートブロワ32は、熱分解ガスダク
ト5内へ間隔を置いて設けた複数の蒸気吹込みノズル3
3a〜33nと、各蒸気吹込みノズル33a〜33n及
び蒸気加熱器12に接続され、各蒸気吹込みノズル33
a〜33nへ蒸気Sを供給する蒸気配管34と、蒸気配
管34に介設され、各蒸気吹込みノズル33a〜33n
への蒸気Sの供給量を制御する複数の蒸気制御弁35a
〜35n(電磁弁)と、蒸気配管34に接続されたドレ
ーントラップ36と、圧力検出部37aが分離装置4内
に配置され、熱分解ガスダクト5の上流側の圧力P1
測定する圧力検出器38aと、各圧力検出部37b〜3
7fが蒸気吹込みノズル33a〜33nの間に配置さ
れ、熱分解ガスダクト5内の各部の圧力P2 〜P6 を検
出する複数の圧力検出器38b〜38fと、圧力検出部
37nが溶融燃焼装置6内に配置され、熱分解ガスダク
ト5の下流側の圧力Pn を測定する圧力検出器38n
と、前記複数の圧力検出器38a〜38nの中から予め
任意に定めた複数の圧力検出器の組み合わせの中の少な
くとも一つの圧力検出器の組み合わせについてその検出
圧力を比較し、当該比較値が設定値に達すると前記蒸気
制御弁へ弁開放信号を発信する弁制御装置39とから構
成されている。
【0041】前記弁制御装置39は、各圧力検出器38
a〜38nからの圧力検出値P1 〜Pn を受信し、予か
じめ定めたプログラムに従って任意の二箇所の圧力検出
値(例えばP3 とP5 、P4 とP5 、P4 とP6 、P5
とP6 等)を連続的に対比して両検出値の差が設定値を
越えた場合には、上流側に位置する両圧力検出器の圧力
検出部の近傍の蒸気制御弁から下流側に位置する圧力検
出器の圧力検出部の近傍の蒸気制御弁へ、一定の時間間
隔を置いて順に弁開放信号を発信するように構成されて
いる。例えば、熱分解ガスダクト5の上流側と下流側の
圧力検出値P1 、Pn を対比して、両検出値P1 、Pn
の差が設定値を越えた場合には、熱分解ガスダクト5内
のダスト等の堆積物が許容範囲の量を越えたものと判断
し、熱分解ガスダクト5の上流側に位置する蒸気制御弁
35aから順に所定の時間間隔を置いて、各蒸気制御弁
35a〜35nへ弁開放信号を順次発信する。同様に、
圧力検出値P4とP5 を対比して両者の差が設定値を越
えた場合には、各蒸気制御弁35c〜35eへ所定の時
間間隔を置いて弁開放信号を順次発信する。
【0042】尚、圧力検出器38aからの圧力信号は、
誘引ファン10の制御盤(図示省略)へも入力されて居
り、定常運転中の熱分解ドラム内3や分離装置4内の圧
力P 1 は、誘引ファン10の通風量制御により約−20
mmH2 O程度の負圧に保持されている。又、定常運転
中の溶融燃焼装置6内の圧力Pn は、約−60〜−70
mmH2 O程度の負圧に保持されている。
【0043】而して、前記乾留熱分解溶融燃焼装置に於
いて、熱分解ガスダクト5の上流側(熱分解ドラム3
内)の圧力P1 は、誘引ファン10の運転制御によって
略一定値(約−20mmH2 O程度)に保持されてい
る。従って、熱分解ガスダクト5内に堆積するダスト類
の量が増大すると、熱分解ガスダクト5内に於ける圧力
損失が増大し、熱分解ガスダクト5の下流側(溶融燃焼
装置6内)の圧力Pn は約−120mmH2 O位から約
−150mmH2 O位にまで下降する。
【0044】前記熱分解ガスダクト5の上流側(熱分解
ドラム3内)の圧力P1 と熱分解ガスダクト5の下流側
(溶融燃焼装置6内)の圧力Pn とは、圧力検出器38
a及び圧力検出器38nにより連続的に検出され、弁制
御装置39へ入力される。前記弁制御装置39では、両
圧力検出器38a・38nからの圧力検出信号が比較さ
れ、圧力P1 と圧力Pn との差(P1 −Pn )が設定値
(例えば100〜120mmH2 O)以上になれば、弁
制御装置39から各蒸気制御弁35a〜35nへ所定の
タイミングでもって弁開・閉信号が発信され、各蒸気制
御弁35a〜35nは一定時間を置いて上流側に位置す
る蒸気制御弁35a〜35nから順に開・閉される。
尚、前記各蒸気制御弁35a〜35nの開・閉操作は、
乾留熱分解溶融燃焼装置の定常運転中に行なわれ、従っ
て、装置そのものの運転を停止する必要が無いことは勿
論である。
【0045】前記各蒸気制御弁35a〜35nの開・閉
により、蒸気過熱器12から導入した蒸気Sが各蒸気吹
込みノズル33a〜33nから、熱分解ガスダクト5内
に堆積したダスト類を溶融燃焼装置6側へ飛散させる方
向に噴射される。これにより、熱分解ガスダクト5内に
堆積したダスト類は、順次下流側へ吹き飛ばされ、最終
的には溶融燃焼装置6内へ送り込まれる。
【0046】そして、蒸気吹込みノズル33a〜33n
からの蒸気Sの吹き込みにより、熱分解ガスダクト5内
に堆積したダスト類が飛散され、溶融燃焼装置6内へ送
り込まれると、前記圧力検出器38nの検出圧力Pn
上昇し、定常運転時の圧力値(約−60〜−70mmH
2 O)に戻る。即ち、両者の圧力検出値の差(P1 −P
n )が設定値(約40〜50mmH2 O)にまで減少す
ると、前記各蒸気制御弁35a〜35nの開・閉操作は
自動的に停止される。
【0047】このように、本発明の第2の実施の形態に
係る乾留熱分解溶融燃焼装置は、分離室25d内に於い
て分離板26により熱分解ガスG中に含まれているダス
ト類を分離してこれを熱分解残渣Dと一緒に排出し、更
に熱分解ガスダクト5にスートブロワ32を設けて熱分
解ガスダクト5内に堆積したダスト類を蒸気Sにより吹
き飛ばすようにしている為、熱分解ガスダクト56にダ
スト類が堆積するのをより一層確実に防止することがで
きる。
【0048】尚、上記各実施の形態に於いては、分離装
置4の分離室25d内に断面形状が山形若しくは逆くの
字状の分離板26を配設するようにしたが、分離板26
の形状や大きさ等は、上記のものに限定されるものでは
なく、熱分解ガスG中に含まれているダスト類を分離す
ることができれば、如何なる形状及び大きさ等であって
も良い。
【0049】上記第2の実施の形態に於いては、熱分解
ガスダクト5の上流側圧力P1 と下流側圧力Pn とを対
比する場合について説明をしたが、対比する圧力検出値
の組み合せは予かじめ適宜に設定されて居り、例えば検
出圧力P4 と検出圧力P5 とを対比するようにしても良
い。即ち、検出圧力P4 と検出圧力P5 との圧力差が設
定値(約50〜80mmH2 O)以上になれば、弁制御
装置39から各蒸気制御弁35c〜35eへ所定のタイ
ミングで弁開・閉信号が発信され、蒸気吹込みノズル3
3c、33d、33eから順に一定時間間隔を置いて、
蒸気Sが一定時間の間だけ噴出されるようにしても良
い。
【0050】上記第2の実施の形態に於いては、各蒸気
制御弁35a〜35n又は複数の蒸気弁を一定時間間隔
で上流側から下流側へ向けて順に開・閉するようにして
いるが、これとは逆に下流側から上流側に向けて順に各
蒸気制御弁35a〜35n又は複数の蒸気制御弁を一定
時間間隔で開・閉し、ダスト類を上流側(分離装置4
側)へ吹き飛ばすようにしても良い。
【0051】上記第2の実施の形態に於いては、常に1
基の蒸気吹込みノズル35a〜35nのみを作動させ乍
ら順に蒸気Sを吹き込むようにしているが、複数の蒸気
制御弁35a〜35nを同時に開放状態とすることも可
能である。
【0052】
【発明の効果】上述の通り、本発明の請求項1の発明
は、分離装置を形成するケーシングの分離室内に、熱分
解ガス中に含まれているダスト類を分離する分離板を配
設する構成としている為、熱分解ガスダクト内へ熱分解
ガス中に含まれているダス類が堆積すると云うことがな
く、ダスト類の堆積による熱分解ガスダクトの閉塞を確
実に防止することができる。その結果、乾留熱分解溶融
燃焼装置の連続運転が可能となり、廃棄物をより高能率
で溶融処理することが可能になると共に、エネルギー消
費量の大幅な削減を図ることができる。又、分離室内に
分離板を配設するだけで熱分解ガス中のダスト類を分離
することができる為、構造も極めて簡単でコストもあま
りかからず、経済的である。然も、既存の分離装置内に
も簡単に設置することができ、至極便利である。
【0053】本発明の請求項2の発明は、分離板を分離
室内に可動可能に配設している為、例え分離板に熱分解
ガス中のダスト類が付着した場合でも、分離板を可動さ
せることによって、分離板に付着したダスト類を払い落
とすことができる。
【0054】本発明の請求項3の発明は、熱分解ガスダ
クトにスートブロワを設ける構成としている為、例え熱
分解ガスダクト内にダスト類が堆積した場合でも、乾留
熱分解溶融燃焼装置の運転を停止することなく、熱分解
ガスダクト内に堆積したダスト類を自動的に除去するこ
とができ、廃棄物をより高能率で溶融処理することが可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る廃棄物の乾留
熱分解溶融燃焼装置の全体系統図である。
【図2】乾留熱分解溶融燃焼装置の分離装置の概略縦断
面図である。
【図3】図2のI−I線断面図である。
【図4】分離装置の要部の拡大縦断面図である。
【図5】分離装置の他の例を示す概略縦断面図である。
【図6】分離装置の更に他の例を示す概略縦断面図であ
る。
【図7】分離装置の更に他の例を示す概略縦断面図であ
る。
【図8】分離装置の更に他の例を示す概略縦断面図であ
る。
【図9】分離装置の更に他の例を示す概略縦断面図であ
る。
【図10】分離装置の更に他の例を示す概略縦断面図で
ある。
【図11】本発明の第2の実施の形態に係る廃棄物の乾
留熱分解溶融燃焼装置の要部を示す系統図である。
【図12】従前の廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置の一
例を示す全体系統図である。
【符号の説明】
3は熱分解ドラム、4は分離装置、5は熱分解ガスダク
ト、6は溶融燃焼装置、25はケーシング、25dは分
離室、25eは熱分解ガス出口、25fは熱分解残渣出
口、26は分離板、32はスートブロワ、Gは熱分解ガ
ス、Dは熱分解残渣、Wは廃棄物、Sは蒸気。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田口 彰 兵庫県尼崎市金楽寺町2丁目2番33号 株 式会社タクマ内 (72)発明者 中谷 康平 兵庫県尼崎市金楽寺町2丁目2番33号 株 式会社タクマ内 (72)発明者 川井 美久 兵庫県尼崎市金楽寺町2丁目2番33号 株 式会社タクマ内 (72)発明者 叶 雅由 兵庫県尼崎市金楽寺町2丁目2番33号 株 式会社タクマ内 Fターム(参考) 3K061 AA07 AB02 AB03 AC01 CA07 FA03 FA10 FA12 FA15 4D004 AA46 BA03 BA05 CA15 CA24 CA29 CA32 CB09 CB32 DA03 DA06

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物を乾留熱分解して熱分解ガスと熱
    分解残渣にする熱分解ドラムと、熱分解ドラムの出口側
    に接続され、熱分解ドラムから排出された熱分解ガス及
    び熱分解残渣を熱分解ガスと熱分解残渣とに分離して排
    出する分離装置と、分離された熱分解ガスと熱分解残渣
    内の可燃物を溶融燃焼させる溶融燃焼装置と、分離され
    た熱分解ガスを分離装置から溶融燃焼装置へ導く熱分解
    ガスダクトとを具備した廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装
    置に於いて、前記分離装置を、上部に熱分解ガス出口
    を、又、下部に熱分解残渣出口を夫々有し、内部に熱分
    解ドラムに連通する分離室が形成されたケーシングと、
    分離室内に配設され、熱分解ドラムから分離室内へ排出
    された熱分解ガスを衝突させることにより熱分解ガス中
    に含まれているダスト類を分離すると共に、熱分解ガス
    を分離室内で迂回させてダスト類を重力分離させて熱分
    解ガス出口へ導く分離板とから構成したことを特徴とす
    る廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置。
  2. 【請求項2】 分離板を分離室内に可動可能に配設し、
    分離板を可動させることによって分離板に付着したダス
    ト類を払い落とすようにしたことを特徴とする請求項1
    に記載の廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装置。
  3. 【請求項3】 熱分解ガスダクトに、当該熱分解ガスダ
    クト内へ蒸気を吹き込んで内部に堆積したダスト類を吹
    き飛ばすスートブロワを設けたことを特徴とする請求項
    1又は請求項2に記載の廃棄物の乾留熱分解溶融燃焼装
    置。
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