JP2000313598A - フォークリフトトラックにおける作業機の制御装置 - Google Patents
フォークリフトトラックにおける作業機の制御装置Info
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Abstract
いて、リフトレバーとチルトレバーを同時に操作の際に
発生する不具合をなくす。 【解決手段】 フォークリフトトラックにおける作業機
の制御装置において、コントローラ16では、リフトレ
バー17とチルトレバー18とが同時に操作されたこと
を検知すると、リフト用比例電磁弁14に出力するリフ
トレバー17の操作量に基づいた指令信号を、チルトレ
バー18の操作量に応じて減少して出力することで、リ
フトシリンダに多量の作動油が供給されるのを防止し
て、リフトシリンダにおける急作動及びフォークの急上
昇の発生をなくす。
Description
ラックにおける作業機の制御装置に関し、特に、作業機
におけるリフトシリンダと作業機アクチュエータとを制
御する制御装置に関する。
は、図1に示すように、車体1の前部に作業機2を備え
ており、この作業機2としては、車体1の前部に作業機
アクチュエータの一種であるチルトシリンダ3により前
後傾動自在となるマスト4を備え、このマスト4に沿っ
てリフトシリンダ5及びチェーンにより昇降動自在とな
るリフトブラケット6を備え、このリフトブラケット6
にフォーク7を備えた構成となる。
図2に示すように、油圧タンク11の作動油を吐出する
油圧ポンプ12と、この油圧ポンプ12を駆動するポン
プモータ13を備え、この油圧ポンプ12より吐出する
作動油の流量を規制して所望の流量をリフトシリンダ5
に供給するリフト用比例電磁弁14を備えると共に、油
圧ポンプ12より吐出する作動油の流量を規制して所望
の流量をチルトシリンダ3に供給するチルト用比例電磁
弁15を備える。
ドaとソレノイドbによりスプールを動かして、上昇位
置U、停止位置N、下降位置Dにおいて移動するように
なり、作動油の流れる方向とバルブ開度変更による作動
油の流量を変更して、リフトシリンダ5における上昇、
停止、下降を行う。また、チルト用比例電磁弁15は、
ソレノイドaとソレノイドbによりスプールを動かし
て、前傾位置F、停止位置N、後傾位置Bにおいて移動
するようになり、作動油の流れる方向とバルブ開度変更
による作動油の流量を変更して、チルトシリンダ3にお
ける前傾、停止、後傾を行う。
の各ソレノイドa,bとチルト用比例電磁弁15の各ソ
レノイドa,bとは制御コントローラ16に接続してお
り、この制御コントローラ16より指令信号を受けて制
御されている。この制御コントローラ16においては、
車体1の運転室内に備えた作業者が操作してリフトブラ
ケット6及びフォーク7の昇降動を行うリフトレバー1
7とマスト4の前後傾動を行うチルトレバー18とに接
続し、このリフトレバー17とチルトレバー18とより
各操作量を入力し、これによりポンプモータ13に駆動
信号を出力してポンプモータ13の駆動を制御すると共
に、これらの操作量に基づいてリフト用比例電磁弁14
の各ソレノイドa,bとチルト用比例電磁弁15の各ソ
レノイドa,bとに指令信号を出力して、リフト用比例
電磁弁14とチルト用比例電磁弁15それぞれにおいて
所望のバルブ開度となるように制御する。
作するとリフトブラケット6及びフォーク7の昇降動を
行うようになり、また、作業者がチルトレバー18を操
作するとマスト4の前後傾動を行うようになる。
トラックにおける作業機の制御装置において、リフトレ
バーとチルトレバーを同時に操作してリフト用比例電磁
弁とチルト用比例電磁弁を介してリフトシリンダとチル
トシリンダを作動する、すなわちフォークの昇降動とマ
ストの前後傾動を同時に行う場合、通常、制御コントロ
ーラは、リフトレバーとチルトレバーの各操作量よりポ
ンプモータに出力する駆動信号をそれぞれ算出し、この
両者の内に大きい値の駆動信号をポンプモータに出力す
る。これにより、同時操作した際、ポンプモータに大き
い値の駆動信号を出力することで、フォークの昇降動と
マストの前後傾動の両者を同時に確実に行うようにして
いた。
ける作業機の制御装置にあっては、同時操作した際にポ
ンプモータに大きい値の駆動信号が出力されていたた
め、ポンプモータにより駆動する油圧ポンプによって回
路内に多量の作動油が流れるようになっていた。このた
め、例えば、チルトレバーを操作してチルトシリンダを
作動し、チルトシリンダがストロークエンドに達すると
回路内ではリリーフ弁設定圧まで上昇するが、この時、
リフトレバーを操作すると、リフト用比例電磁弁に多量
の作動油(高圧)が供給されることで、リフト用比例電
磁弁のバルブ開度がリフトレバーの操作量に基づいたバ
ルブ開度となっていても、多量の作動油がリフトシリン
ダに流れ、リフトシリンダにおいて急作動し、フォーク
が急上昇を起こすおそれがあった。このため、フォーク
上に積んだ荷物の崩れといった問題が生じていた。本発
明は、これらの問題を解消することを、その課題として
いる。
吐出する油圧ポンプと、この油圧ポンプを駆動するポン
プモータとを備え、油圧ポンプより吐出する作動油の流
量を規制して所望の流量を作業機におけるリフトシリン
ダに供給するリフト用比例電磁弁を備え、ポンプモータ
に駆動信号を出力してポンプモータの駆動を制御し、か
つリフト用比例電磁弁にリフトレバーの操作量に基づい
た指令信号を出力してリフト用比例電磁弁の作動を制御
するコントローラを備えたフォークリフトトラックにお
ける作業機の制御装置において、前記コントローラで
は、リフトレバーと作業機レバーとが同時に操作された
ことを検知すると、リフト用比例電磁弁に出力するリフ
トレバーの操作量に基づいた指令信号を、作業機レバー
の操作量に応じて減少して出力するフォークリフトトラ
ックにおける作業機の制御装置である。
プと、この油圧ポンプを駆動するポンプモータとを備
え、油圧ポンプより吐出する作動油の流量を規制して所
望の流量を作業機におけるリフトシリンダに供給するリ
フト用比例電磁弁を備え、ポンプモータに駆動信号を出
力してポンプモータの駆動を制御し、かつリフト用比例
電磁弁にリフトレバーの操作量に基づいた指令信号を出
力してリフト用比例電磁弁の作動を制御するコントロー
ラを備えたフォークリフトトラックにおける作業機の制
御装置において、前記コントローラでは、リフトレバー
と作業機レバーとが同時に操作されたことを検知する
と、リフト用比例電磁弁に出力するリフトレバーの操作
量に基づいた指令信号を、リフトレバーの操作量に基づ
いたポンプモータに出力する駆動信号と作業機レバーの
操作量に基づいたポンプモータに出力する駆動信号との
差に応じて減少して出力するフォークリフトトラックに
おける作業機の制御装置である。
いて、リフトシリンダの負荷を検出する負荷検出手段を
備えると共に、前記コントローラでは、リフト用比例電
磁弁に減少して出力するリフトレバーの操作量に基づい
た指令信号を、負荷検出手段で検出した負荷に応じて変
更するフォークリフトトラックにおける作業機の制御装
置である。
バーを同時に操作の際、作業機レバーの操作量によりポ
ンプモータに大きい値の駆動信号が出力され、油圧ポン
プによって回路内に多量の作動油が流れても、リフト用
比例電磁弁において作業機レバーの操作量に応じて減少
した指令信号によりバルブ開度を通常の値より小さくし
て、リフトシリンダに多量の作動油が供給されるのを防
止する。
機レバーを同時に操作の際、作業機レバーの操作量によ
りポンプモータに大きい値の駆動信号が出力され、油圧
ポンプによって回路内に多量の作動油が流れても、リフ
ト用比例電磁弁においてリフトレバーの操作量に基づい
たポンプモータに出力する駆動信号と作業機レバーの操
作量に基づいたポンプモータに出力する駆動信号との差
に応じて減少した指令信号によりバルブ開度を通常の値
より小さくして、リフトシリンダに多量の作動油が供給
されるのを防止する。
荷に応じて出力する指令信号を変更することで、フォー
ク上に積載する荷物の重量によってリフトシリンダの作
動状態が変化するのを防止する。
ックにおける作業機の制御装置の第一の実施の形態につ
いて説明する。フォークリフトトラックにおいては、従
来と同様、図1に示すように、車体1の前部に作業機2
を備えており、この作業機2としては、車体1の前部に
作業機アクチュエータの一種であるチルトシリンダ3に
より前後傾動自在となるマスト4を備え、このマスト4
に沿ってリフトシリンダ5及びチェーンにより昇降動自
在となるリフトブラケット6を備え、このリフトブラケ
ット6にフォーク7を備えた構成となる。
図2に示すように、油圧タンク11の作動油を吐出する
油圧ポンプ12と、この油圧ポンプ12を駆動するポン
プモータ13を備え、この油圧ポンプ12より吐出する
作動油の流量を規制して所望の流量をリフトシリンダ5
に供給するリフト用比例電磁弁14を備えると共に、油
圧ポンプ12より吐出する作動油の流量を規制して所望
の流量をチルトシリンダ3に供給する作業機アクチュエ
ータ用比例電磁弁であるチルト用比例電磁弁15を備え
る。
ドaとソレノイドbによりスプールを動かして、リフト
シリンダ5のボトム5a側に作動油を供給するようにな
る上昇位置U、作動油の流れを遮断するようになる停止
位置N、リフトシリンダ5のボトム5a側より作動油を
油圧タンク11に流すようになる下降位置Dにおいて移
動するようになり、作動油の流れる方向とバルブ開度変
更による作動油の流量を変更して、リフトシリンダ5に
おける上昇、停止、下降を行う。
イドaとソレノイドbによりスプールを動かして、チル
トシリンダ3のボトム3a側(後側)に作動油を供給す
るようになる前傾位置F、作動油の流れを遮断するよう
になる停止位置N、チルトシリンダ3のロッド3b側
(前側)に作動油を供給するようになる後傾位置Bにお
いて移動するようになり、作動油の流れる方向とバルブ
開度変更による作動油の流量を変更して、チルトシリン
ダ3における前傾、停止、後傾を行う。
の各ソレノイドa,bとチルト用比例電磁弁15の各ソ
レノイドa,bとは制御コントローラ16に接続してお
り、この制御コントローラ16より指令信号を受けて制
御されている。この制御コントローラ16は、CPU、
RAM、ROM、クロック、各種のインターフェース等
から構成されており、車体1の運転室内に備えた作業者
が操作してリフトブラケット6及びフォーク7の昇降動
を行うリフトレバー17とマスト4の前後傾動を行う作
業機レバーであるチルトレバー18とに接続し、このリ
フトレバー17とチルトレバー18とより各操作量を入
力し、これによりポンプモータ13に駆動信号を出力し
てポンプモータ13の駆動を制御すると共に、これらの
操作量に基づいてリフト用比例電磁弁14の各ソレノイ
ドa,bとチルト用比例電磁弁15の各ソレノイドa,
bとに指令信号を出力して、リフト用比例電磁弁14と
チルト用比例電磁弁15それぞれにおいて所望のバルブ
開度となるように制御する。
作するとリフトブラケット6及びフォーク7の昇降動を
行うようになり、また、作業者がチルトレバー18を操
作するとマスト4の前後傾動を行うようになる。
て、前記制御コントローラ16では、リフトレバー17
とチルトレバー18とが同時に操作されたことを検知、
すなわちリフトレバー17とチルトレバー18とから信
号を入力すると、まず、リフトレバー17の操作量より
ポンプモータ13に出力する駆動信号Drを算出すると
共にチルトレバー18の操作量よりポンプモータ13に
出力する駆動信号Dtを算出し、この両者の駆動信号D
r,Dtを比較して大きい値の駆動信号Dをポンプモー
タ13に出力する。一方、チルトレバー18の操作量よ
りこの操作量に基づいた指令信号Stを算出し、この指
令信号Stをチルト用比例電磁弁15に出力する。ま
た、リフトレバー17の操作量よりこの操作量に基づい
た指令信号Srをチルトレバー18の操作量に応じて減
少して算出し、これをリフト用比例電磁弁14に出力す
る。
用比例電磁弁14へ出力するチルトレバー18の操作量
に応じて減少した指令信号の算出について具体的に述べ
ると、リフトレバー17の操作量より、予め設定したリ
フトレバーの操作量に対するリフト用比例電磁弁へ出力
する指令信号である電流値を示したリフト用演算マップ
を用いて指令信号Srを算出する。このリフト用演算マ
ップは、図3に示すように、複数の関数線を備え、例え
ば、リフトレバー17を単独で用いた際の通常値である
第一関数線A、この第一関数線Aより若干低い値となる
第二関数線B、第一関数線Aより大幅に低い値となる第
三関数線Cの三つの関数線を備え、この三つ関数線の中
からチルトレバー18の操作量に応じて所望の関数線を
選択する。これは、チルトレバー18の操作量が小さい
あるいはほとんどない場合は第一関数線Aを選択し、チ
ルトレバー18の操作量が普通の場合は第二関数線Bを
選択し、チルトレバー18の操作量が大きい場合は第三
関数線Cを選択する。そして、このようにして選択した
関数線を用いてリフトレバー17の操作量よりリフト用
比例電磁弁14へ出力する指令信号Srを算出する。な
お、このリフト用演算マップにおける関数線は前述の三
つに限定されるものではなく、五つ、六つと多数にし
て、さらに細かな指令信号Srの算出を行うようにして
も良い。
ー18の同時操作の際、制御コントローラ16において
は、リフト用比例電磁弁14へ出力する指令信号Srを
チルトレバー18の操作量に応じて減少して算出し、こ
れを出力することで、仮にチルトレバー18の操作量に
よりポンプモータ13に大きい値の駆動信号Dが出力さ
れ、油圧ポンプ12によって回路内に多量の作動油が流
れても、リフト用比例電磁弁14においてはチルトレバ
ー18の操作量に応じて減少した指令信号Srによりバ
ルブ開度が通常の値(リフトレバー17を単独使用した
場合の値)より小さくなり、これにより、リフトシリン
ダ5に供給される作動油が大幅に増加するのを防止する
ことができる。よって、例えば、チルトレバー18を操
作してチルトシリンダ3を作動し、チルトシリンダ3が
ストロークエンドに達すると回路内ではリリーフ弁設定
圧まで上昇する。この時、リフトレバー17を操作する
と、リフト用比例電磁弁14に多量の作動油(高圧)が
供給されるが、ここでバルブ開度が通常時(リフトレバ
ー17単独使用時)より小さくなることで、多量の作動
油がリフトシリンダ5に流れることがなく、リフトシリ
ンダ5における急作動及びフォーク7の急上昇の発生を
なくすことができる。
クにおける作業機の制御装置の第一の実施の形態の変形
例について説明する。前述した第一の実施の形態とほぼ
同様となるが、リフトシリンダ5の負荷を検出する負荷
検出手段としての圧力センサを備えて、この圧力センサ
によりリフトシリンダ5の負荷を検出することで、フォ
ーク7上に積載する荷物の重量を検出する。
第一の実施の形態と同様、ポンプモータ13に駆動信号
Dを出力すると共に、チルト用比例電磁弁15に指令信
号Stを出力し、さらに、リフト用比例電磁弁14にチ
ルトレバー18の操作量に応じて減少した指令信号Sr
を出力するが、この時のリフト用比例電磁弁14に出力
する指令信号Srの算出において、圧力センサで検出し
たリフトシリンダ5の負荷に応じて指令信号Srを変更
する。
3に示したリフト用演算マップを用いてリフト用比例電
磁弁14に出力する指令信号Srを算出するが、このリ
フト用演算マップにおける三つ関数線の中から所望の関
数線を選択する際、チルトレバー18の操作量及びリフ
トシリンダ5の負荷に応じて関数線を選択するようにす
る。これは、例えば、下記の表1に示すように、チルト
レバー18の操作量が小さくかつ負荷が大きい場合等は
第一関数線Aを選択し、チルトレバー18の操作量が普
通でかつ負荷が中間の場合等は第二関数線Bを選択し、
チルトレバー18の操作量が大きくかつ負荷が無い場合
は第三関数線Cを選択するといった具合に表1に示した
通りに選択し、このようにして選択した関数線を用いて
リフトレバー17の操作量よりリフト用比例電磁弁14
へ出力する指令信号Srを算出する。
同様、リフトシリンダ5に供給される作動油が大幅に増
加するのを防止することができ、リフトシリンダ5にお
ける急作動及びフォーク7の急上昇の発生をなくすこと
ができると共に、リフトシリンダ5の負荷に応じて出力
する指令信号Srを変更することで、フォーク7上に積
載する荷物の重量によってリフトシリンダ5の作動状態
が変化するのを防止することもできる。
クにおける作業機の制御装置の第二の実施の形態につい
て説明する。作業機の制御装置としては、前述した第一
の実施の形態と同様であるが、制御コントローラ16に
おけるリフト用比例電磁弁14に出力する指令信号Sr
の算出において、第一の実施の形態と異なる。すなわ
ち、リフト用比例電磁弁14に出力するリフトレバー1
7の操作量に基づいた指令信号Srを、リフトレバー1
7の操作量に基づいたポンプモータ13に出力する駆動
信号Drとチルトレバー18の操作量に基づいたポンプ
モータ13に出力する駆動信号Dtとの差に応じて減少
して算出し、これをリフト用比例電磁弁14に出力す
る。
用比例電磁弁14へ出力する指令信号Srの算出につい
て具体的に述べると、まず、リフトレバー17の操作量
より、予め設定した図4に示すリフトレバーの操作量に
対するリフト用比例電磁弁へ出力する指令信号である電
流値を示したリフト用演算マップを用いて指令信号Sr
1を算出する。このリフト用演算マップには一つの関数
線を備え、この関数線はリフトレバー17を単独で用い
た際の通常値である。そして、リフトレバー17の操作
量より算出したポンプモータ13に出力する駆動信号D
rとチルトレバー18の操作量より算出したポンプモー
タ13に出力する駆動信号Dtとを対比して、この差
(Dt−Dr)を求めて、この求めた差より減少値dを
算出する。この減少値dの算出は、図5に示す減少値演
算マップを用いる。ただし、減少値dの算出は、チルト
レバー18の操作量より算出した駆動信号Dtがリフト
レバー17の操作量より算出した駆動信号Drより大き
い時(Dt>Dr)のみである。そして、前述のリフト
用演算マップを用いて算出した指令信号Sr1から減少
値dを減算して(Sr1−d)、リフト用比例電磁弁1
4に出力する最終的な指令信号Srを算出する。
ー18の同時操作の際、制御コントローラ16において
は、リフト用比例電磁弁14へ出力する指令信号Sr
を、リフトレバー17の操作量に基づいたポンプモータ
13に出力する駆動信号Drとチルトレバー18の操作
量に基づいたポンプモータ13に出力する駆動信号Dt
との差に応じて減少して算出し、これを出力すること
で、前述した第一の実施の形態と同様、仮にチルトレバ
ー18の操作量によりポンプモータ13に大きい値の駆
動信号Dが出力され、油圧ポンプ12によって回路内に
多量の作動油が流れても、リフト用比例電磁弁14にお
いてはリフトレバー17の操作量に基づいた駆動信号D
rとチルトレバー18の操作量に基づいた駆動信号Dt
との差に応じて減少した指令信号Srによりバルブ開度
が通常の値(リフトレバー17を単独使用した場合の
値)より小さくなり、これにより、リフトシリンダ5に
供給される作動油が大幅に増加するのを防止することが
でき、リフトシリンダ5における急作動及びフォーク7
の急上昇の発生をなくすことができる。しかも、リフト
レバー17の操作量に基づいた駆動信号Drとチルトレ
バー18の操作量に基づいた駆動信号Dtとの差が小さ
くなると、これに対応して減少値dも小さくなり、差が
なくなると、減少値dも0となることで、リフトレバー
17を単独使用した場合の通常の値とすることができ、
これにより、リフトレバー17やチルトレバー18の操
作量が変化するごとにリフト用比例電磁弁14へ出力す
る指令信号Srにおける減少値dを変更することで、常
に最適でかつきめの細かな制御を行うことができる。
クにおける作業機の制御装置の第二の実施の形態の変形
例について説明する。前述した第二の実施の形態とほぼ
同様となるが、リフトシリンダ5の負荷を検出する負荷
検出手段としての圧力センサを備えて、この圧力センサ
によりリフトシリンダ5の負荷を検出することで、フォ
ーク7上に積載する荷物の重量を検出する。
第二の実施の形態と同様、ポンプモータ13に駆動信号
Dを出力すると共に、チルト用比例電磁弁15に指令信
号Stを出力し、さらに、リフト用比例電磁弁14にチ
ルトレバー18の操作量に応じて減少した指令信号Sr
を出力するが、この時のリフト用比例電磁弁14に出力
する指令信号Srの算出において、圧力センサで検出し
たリフトシリンダ5の負荷に応じて指令信号Srを変更
する。
フトレバー17の操作量より算出したポンプモータ13
に出力する駆動信号Drとチルトレバー18の操作量よ
り算出したポンプモータ13に出力する駆動信号Dtと
を対比して、この差(Dt−Dr)を求めて、この求め
た差より減少値dを算出するが、この減少値dの算出に
おいては、図6に示す減少値演算マップを用いる。この
減少値演算マップはリフトシリンダ5の負荷に応じて変
化する、すなわちその傾きが変わるようになる関数線を
備え、負荷に応じて関数線の傾きが変わることで、この
関数線を用いてリフトレバー17の操作量よりリフト用
比例電磁弁14へ出力する指令信号Srを算出する。
同様、リフトシリンダ5に供給される作動油が大幅に増
加するのを防止することができ、リフトシリンダ5にお
ける急作動及びフォーク7の急上昇の発生をなくすこと
ができると共に、リフトシリンダ5の負荷に応じて出力
する指令信号Srを変更することで、フォーク7上に積
載する荷物の重量によってリフトシリンダ5の作動状態
が変化するのを防止することもできる。
おいて、作業機アクチュエータ及び作業機レバーとし
て、チルトシリンダ3及びチルトレバー18を用いた場
合について述べているが、これに限定されるものではな
く、他のアタッチメント用シリンダ及びその操作レバー
等でも良い。
おいて、作業機アクチュエータであるチルトシリンダ3
に作動油を供給するようになる流量規制手段として比例
電磁弁を用いていたが、これに限定されるものではな
く、例えば、手動操作弁等を用いても良い。
びそれぞれの変形例では、リフトシリンダと作業機アク
チュエータの一つであるチルトシリンダの二つを同時に
操作する場合において説明していたが、三つ以上の複数
のものを同時に操作する場合でも同様に行うことがで
き、これにより同様の効果を得ることもできる。
作の際、作業機レバーの操作量によりポンプモータに大
きい値の駆動信号が出力され、油圧ポンプによって回路
内に多量の作動油が流れても、リフト用比例電磁弁にお
いて作業機レバーの操作量に応じて減少した指令信号に
よりバルブ開度を通常の値より小さくして、リフトシリ
ンダに多量の作動油が供給されるのを防止する。これに
より、リフトシリンダにおける急作動及びフォークの急
上昇の発生をなくすことができ、リフトレバーと作業機
レバーの同時操作作業の際のフォーク上に積んだ荷物の
崩れといった問題を低減し、安全性や操作性の大幅な向
上を図ることができる。
に操作の際、作業機レバーの操作量によりポンプモータ
に大きい値の駆動信号が出力され、油圧ポンプによって
回路内に多量の作動油が流れても、リフト用比例電磁弁
においてリフトレバーの操作量に基づいたポンプモータ
に出力する駆動信号と作業機レバーの操作量に基づいた
ポンプモータに出力する駆動信号との差に応じて減少し
た指令信号によりバルブ開度を通常の値より小さくし
て、リフトシリンダに多量の作動油が供給されるのを防
止する。これにより、やはり、リフトシリンダにおける
急作動及びフォークの急上昇の発生をなくすことがで
き、リフトレバーと作業機レバーの同時操作作業の際の
フォーク上に積んだ荷物の崩れといった問題を低減し、
安全性や操作性の大幅な向上を図ることができる。
によってリフトシリンダの作動状態が変化するのを防止
することもでき、フォーク上の荷物の有無による操作フ
ィーリングが異なるのを防止することができる。
装置の構成図である。
算マップの図表である。
用演算マップの図表である。
マップの図表である。
演算マップの図表である。
トム、3b…ロッド、4…マスト、5…リフトシリン
ダ、5a…ボトム、6…リフトブラケット、7…フォー
ク、11…油圧タンク、12…油圧ポンプ、13…ポン
プモータ、14…リフト用比例電磁弁、15…チルト用
比例電磁弁、16…制御コントローラ、17…リフトレ
バー、18…チルトレバー。
Claims (3)
- 【請求項1】 作動油を吐出する油圧ポンプ12と、こ
の油圧ポンプ12を駆動するポンプモータ13とを備
え、油圧ポンプ12より吐出する作動油の流量を規制し
て所望の流量を作業機におけるリフトシリンダ5に供給
するリフト用比例電磁弁14を備え、ポンプモータ13
に駆動信号を出力してポンプモータ13の駆動を制御
し、かつリフト用比例電磁弁14にリフトレバー17の
操作量に基づいた指令信号を出力してリフト用比例電磁
弁14の作動を制御するコントローラ16を備えたフォ
ークリフトトラックにおける作業機の制御装置におい
て、 前記コントローラ16では、リフトレバー17と作業機
レバーとが同時に操作されたことを検知すると、リフト
用比例電磁弁14に出力するリフトレバー17の操作量
に基づいた指令信号を、作業機レバーの操作量に応じて
減少して出力することを特徴とするフォークリフトトラ
ックにおける作業機の制御装置。 - 【請求項2】 作動油を吐出する油圧ポンプ12と、こ
の油圧ポンプ12を駆動するポンプモータ13とを備
え、油圧ポンプ12より吐出する作動油の流量を規制し
て所望の流量を作業機におけるリフトシリンダ5に供給
するリフト用比例電磁弁14を備え、ポンプモータ13
に駆動信号を出力してポンプモータ13の駆動を制御
し、かつリフト用比例電磁弁14にリフトレバー17の
操作量に基づいた指令信号を出力してリフト用比例電磁
弁14の作動を制御するコントローラ16を備えたフォ
ークリフトトラックにおける作業機の制御装置におい
て、 前記コントローラ16では、リフトレバー17と作業機
レバーとが同時に操作されたことを検知すると、リフト
用比例電磁弁14に出力するリフトレバー17の操作量
に基づいた指令信号を、リフトレバー17の操作量に基
づいたポンプモータ13に出力する駆動信号と作業機レ
バーの操作量に基づいたポンプモータ13に出力する駆
動信号との差に応じて減少して出力することを特徴とす
るフォークリフトトラックにおける作業機の制御装置。 - 【請求項3】 前記リフトシリンダ5の負荷を検出する
負荷検出手段を備えると共に、前記コントローラ16で
は、リフト用比例電磁弁14に減少して出力するリフト
レバー17の操作量に基づいた指令信号を、負荷検出手
段で検出した負荷に応じて変更したことを特徴とする請
求項1または請求項2記載のフォークリフトトラックに
おける作業機の制御装置。
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