JP2000313597A - フォークリフトトラックにおける作業機の油圧制御装置 - Google Patents

フォークリフトトラックにおける作業機の油圧制御装置

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JP2000313597A
JP2000313597A JP11121431A JP12143199A JP2000313597A JP 2000313597 A JP2000313597 A JP 2000313597A JP 11121431 A JP11121431 A JP 11121431A JP 12143199 A JP12143199 A JP 12143199A JP 2000313597 A JP2000313597 A JP 2000313597A
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lever
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Masayuki Takamura
昌幸 高村
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Komatsu Forklift KK
Original Assignee
Komatsu Forklift KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フォークリフトトラックの作業機において、
チルトレバーとリフトレバーとを同時操作した際の不具
合を解消する。 【解決手段】 作業者が操作するチルトレバー16の操
作量に基づいた信号をチルト比例電磁弁13に出力して
チルト比例電磁弁13を制御する制御コントローラ15
を備えたフォークリフトトラックにおける作業機の油圧
制御装置において、制御コントローラ15では、チルト
レバー16とリフトレバー17とが同時に操作されたこ
とを検知すると、チルト比例電磁弁13に出力するチル
トレバー16の操作量に基づいた信号に、リフトレバー
17の操作量に応じたリフト操作量係数を加味するよう
にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォークリフトト
ラックにおいて、リフトシリンダにより昇降動作するフ
ォークを備えた作業機の油圧制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、フォークリフトトラックにおい
て、図1に示すように、車体1の前部に作業機2を備え
ており、この作業機2は、車体1の前部にチルトシリン
ダ3により傾動するマスト4を備え、このマスト4に沿
ってリフトシリンダ5により昇降動作するフォーク6を
備えた構成となる。
【0003】この作業機の油圧制御装置としては、油圧
タンクの作動油を吐出する油圧源である油圧ポンプと、
この油圧ポンプを駆動するポンプモータとを備え、この
油圧ポンプより吐出する作動油の流量を規制して所望の
流量をチルトシリンダに供給するチルト用制御手段であ
るチルト比例電磁弁を備えると共に、油圧ポンプより吐
出する作動油の流量を規制して所望の流量をリフトシリ
ンダに供給するリフト用制御手段であるリフト比例電磁
弁を備える。
【0004】このチルト比例電磁弁はソレノイドaとソ
レノイドbによりスプールを動かして、前傾位置F、停
止位置N、後傾位置Bにおいて移動するようになり、作
動油の流れる方向と作動油の流量を変更して、チルトシ
リンダにおける前傾、停止、後傾を行う。また、リフト
比例電磁弁はソレノイドaとソレノイドbによりスプー
ルを動かして、上昇位置U、停止位置N、下降位置Dに
おいて移動するようになり、作動油の流れる方向と作動
油の流量を変更して、リフトシリンダにおける上昇、停
止、下降を行う。
【0005】そして、これらのチルト比例電磁弁の各ソ
レノイドa,bとリフト比例電磁弁の各ソレノイドa,
bとは制御コントローラに接続しており、この制御コン
トローラより信号を受けて制御されている。この制御コ
ントローラにおいては、車体の運転室内には備えた作業
者が操作してマストの前後傾動を行うチルト操作手段で
あるチルトレバーと、フォークの昇降動を行うリフト操
作手段であるリフトレバーとに接続し、このチルトレバ
ーとリフトレバーとより信号を入力し、これに基づいて
チルト比例電磁弁の各ソレノイドa,bとリフト比例電
磁弁の各ソレノイドa,bとに信号を出力してチルト比
例電磁弁とリフト比例電磁弁それぞれの作動を制御す
る。
【0006】すなわち、作業者がチルトレバーを操作す
るとマストの前後傾動を行うようになり、また、作業者
がリフトレバーを操作するとフォークの昇降動を行うよ
うになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】一般的にチルトシリン
ダの作動とリフトシリンダの作動とにおいては、リフト
シリンダが一番負荷のかかるものであるため、リフトシ
リンダの必要作動圧がチルトシリンダの必要作動圧より
も高くなっていた。
【0008】このため、従来の作業機の油圧制御装置に
あっては、作業者がチルトレバーとリフトレバーとを同
時に操作すると、どうしても必要作動圧の低いチルトシ
リンダから作動してしまい、リフトシリンダが作動しな
い、すなわち作業者がリフトレバーを操作してもフォー
クの昇降動を行うことができない、あるいは昇降動の速
度が大幅に遅くなるといった問題があった。このため、
作業者にあってはリフトレバーを多めに操作すると共
に、チルトレバーを少なめに操作するといった高度な操
作を行わなくてはなくてならず、操作性が非常に悪いも
のであった。しかも、チルトレバーをオンオフ方式のボ
タンとしていると、前述したようなチルトレバーを少な
めに操作するといったことができず、操作において問題
が生じていた。本発明は、これらの問題を解消すること
を、その課題としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】第一の発明は、作動油を
吐出する油圧源を備え、この油圧源より吐出する作動油
の流量を規制して所望の流量を作業機アクチュエータに
供給する作業機アクチュエータ用制御手段を備えると共
に、油圧源より吐出する作動油の流量を規制して所望の
流量をリフトシリンダに供給するリフト用制御手段を備
え、作業者が操作する作業機アクチュエータ用操作手段
の操作量に基づいた信号を作業機アクチュエータ用制御
手段に出力して作業機アクチュエータ用制御手段を制御
する制御コントローラを備えたフォークリフトトラック
における作業機の油圧制御装置において、前記制御コン
トローラでは、作業機アクチュエータ用操作手段とリフ
ト用操作手段とが同時に操作されたことを検知すると、
作業機アクチュエータ用制御手段に出力する作業機アク
チュエータ用操作手段の操作量に基づいた信号に、リフ
ト用操作手段の操作量に応じたリフト操作量係数を加味
するようにする。
【0010】第二の発明は、第一の発明のフォークリフ
トトラックにおける作業機の油圧制御装置において、リ
フトシリンダの負荷を検出する負荷検出手段を備えると
共に、前記制御コントローラでは、作業機アクチュエー
タ用制御手段に出力する作業機アクチュエータ用操作手
段の操作量に基づいた信号に、リフト用操作手段の操作
量に応じたリフト操作量係数と負荷検出手段で検出した
負荷に応じた負荷係数を加味するようにする。
【0011】
【作用】第一の発明によれば、作業者が作業機アクチュ
エータ用操作手段とリフト用操作手段とを同時に操作し
ても、必要作動圧の低い作業機アクチュエータへの作動
油の供給量を低くすることにより、リフトシリンダへの
必要作動圧を確保することができ、これにより、同時操
作の際のリフトシリンダが全く作動しない、あるいは速
度が大幅に遅くなるといったことをなくすことができ
る。
【0012】第二の発明によれば、フォーク上に積載す
る荷物の重量に左右されることなく、同時操作の際、常
に最適なリフトシリンダの作動を行うことができる。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明によるフォークリフトトラ
ックにおける作業機の油圧制御装置の第一の実施の形態
について説明する。フォークリフトトラックにおいて、
従来と同様、図1に示すように、車体1の前部に作業機
2を備えており、この作業機2は、車体1の前部に作業
機アクチュエータの一種であるチルトシリンダ3により
傾動するマスト4を備え、このマスト4に沿ってリフト
シリンダ5により昇降動作するフォーク6を備えた構成
となる。
【0014】この作業機の油圧制御装置としては、図2
に示すように、油圧タンク10の作動油を吐出する油圧
源である油圧ポンプ11と、この油圧ポンプ11を駆動
するポンプモータ12とを備え、この油圧ポンプ11よ
り吐出する作動油の流量を規制して所望の流量を作業機
アクチュエータの一種であるチルトシリンダ3に供給す
る作業機アクチュエータ用制御手段としてのチルト比例
電磁弁13を備える。さらに、油圧ポンプ11より吐出
する作動油の流量を規制して所望の流量をリフトシリン
ダ5に供給するリフト用制御手段であるリフト比例電磁
弁14を備える。
【0015】このチルト比例電磁弁13は、入力する信
号に基づいてソレノイドaとソレノイドbによりスプー
ルを動かして、チルトシリンダ3のボトム3a側(後
側)に作動油を供給するようになる前傾位置F、作動油
の流れを遮断するようになる停止位置N、チルトシリン
ダ3のロッド3b側(前側)に作動油を供給するように
なる後傾位置Bにおいて移動するようになり、作動油の
流れる方向と作動油の流量を変更して、チルトシリンダ
3における前傾、停止、後傾を行う。
【0016】また、リフト比例電磁弁14はソレノイド
aとソレノイドbによりスプールを動かして、リフトシ
リンダ5のボトム5a側に作動油を供給するようになる
上昇位置U、作動油の流れを遮断するようになる停止位
置N、リフトシリンダ5のボトム5a側より作動油を油
圧タンク10に流すようになる下降位置Dにおいて移動
するようになり、作動油の流れる方向と作動油の流量を
変更して、リフトシリンダ5における上昇、停止、下降
を行う。
【0017】そして、これらのチルト比例電磁弁13の
各ソレノイドa,bとリフト比例電磁弁14の各ソレノ
イドa,bとは制御コントローラ15に接続しており、
この制御コントローラ15より信号を受けて制御されて
いる。この制御コントローラ15は、CPU、RAM、
ROM、クロック、各種のインターフェース等から構成
されており、図1に示すように、車体1の運転室7内に
備えた作業者が操作してマスト4の前後傾動を行う作業
機アクチュエータ用操作手段の一種であるチルト操作手
段としてのチルトレバー16と、フォーク6の昇降動を
行うリフト操作手段としてのリフトレバー17とに接続
し、このチルトレバー16とリフトレバー17とより信
号を入力し、これに基づいてチルト比例電磁弁13の各
ソレノイドa,bとリフト比例電磁弁14の各ソレノイ
ドa,bとに信号を出力して、チルト比例電磁弁13と
リフト比例電磁弁14それぞれの作動を制御する。
【0018】すなわち、作業者がチルトレバー16を操
作するとマスト4の前後傾動(チルト動)を行うように
なり、また、作業者がリフトレバー17を操作するとフ
ォーク6の昇降動を行うようになる。
【0019】このようになる作業機の油圧制御装置にお
いて、前記制御コントローラ15では、チルトレバー1
6とリフトレバー17とが同時に操作されたことを検
知、すなわちチルトレバー16とリフトレバー17より
同時に信号が入力すると、まず、リフトレバー17の操
作量に基づいた信号を演算して算出し、これをリフト比
例電磁弁14に出力する。一方、チルトレバー16の操
作量Stに基づいた信号αを演算して算出すると共に、
リフトレバー17の操作量Srに基づいて、予め設定し
ていたリフトレバー17の操作量Srに応じたリフト操
作量係数βを算出し、このリフト操作量係数βを前述し
たチルトレバー16の操作量Stに基づいた信号αに加
味して、最終的な信号を算出し、これをチルト比例電磁
弁13に出力する。
【0020】これを具体的に述べると、制御コントロー
ラ15では、チルトレバー16とリフトレバー17とが
同時に操作された際、チルトレバー16の操作量Stに
基づいた信号αを演算して算出し、これは図3に示すよ
うに、予め設定しておいたチルト信号用演算マップM1
を用いて算出する。これと同時に、リフトレバー17の
操作量Srに基づいて、リフトレバー17の操作量Sr
に応じたリフト操作量係数βであるリフト操作量係数率
βを算出し、これは図4に示すように、予め設定してお
いたリフト操作量係数用演算マップM2を用いて算出す
る。なお、このリフト操作量係数用演算マップM2にお
いては、実験等によって、チルトレバー16とリフトレ
バー17を同時操作した場合にリフトシリンダ5が正し
く作動する値を求めておき、これを算出するようにな
る。そして、算出したチルトレバー16の操作量Stに
基づいた信号αに、先程算出したリフト操作量係数率β
を乗算(α×β)することで、リフト操作量係数率βを
加味して、最終的な信号を算出し、これを出力する。
【0021】これにより、制御コントローラ15より出
力されるリフト操作量係数率を加味した信号をチルト比
例電磁弁13に出力するようになり、図5に示すよう
に、チルト比例電磁弁13に出力するチルトレバー16
の操作量に基づいた信号がリフトレバー17の操作量に
応じて変化するようになる。これはリフトレバー17の
操作量が大きいほどチルト比例電磁弁13に出力するチ
ルトレバー16の操作量に基づいた信号における傾きが
緩くなり、リフトレバー17の操作量が小さいほどチル
ト比例電磁弁13に出力するチルトレバー16の操作量
に基づいた信号における傾きがきつくなる。
【0022】また、制御コントローラ15におけるチル
ト比例電磁弁13へ出力する信号にあっては、前述のよ
うな算出方法ではなく、次のような算出方法でも良い。
これは、チルトレバー16の操作量Stに基づいた信号
αを演算して算出すると同時に、リフトレバー17の操
作量Srに基づいて、リフトレバー17の操作量Srに
応じたリフト操作量係数βを算出する。そして、算出し
たチルトレバー16の操作量Stに基づいた信号αに、
先程算出したリフト操作量係数βを減算(α−β)する
ことで、リフト操作量係数βを加味して、最終的な信号
を算出する。
【0023】これにより、制御コントローラ15より出
力されるリフト操作量係数を加味した信号をチルト比例
電磁弁13に出力するようになり、図6に示すように、
チルト比例電磁弁13に出力するチルトレバー16の操
作量に基づいた信号がリフトレバー17の操作量に応じ
て変化するようになる。これはリフトレバー17の操作
量が大きいほどチルト比例電磁弁13に出力するチルト
レバー16の操作量に基づいた信号が低くなり、リフト
レバー17の操作量が小さいほどチルト比例電磁弁13
に出力するチルトレバー16の操作量に基づいた信号が
大きくなる。
【0024】このようになることで、作業者がチルトレ
バー16とリフトレバー17とを同時に操作しても、必
要作動圧の低いチルトシリンダ16への作動油の供給量
を低くすることにより、リフトシリンダ5への必要作動
圧を確保することができ、これにより、同時操作の際の
リフトシリンダ5が全く作動しない、あるいは速度が大
幅に遅くなるといったことをなくすことができる。
【0025】次に、本発明によるフォークリフトトラッ
クにおける作業機の油圧制御装置の第二の実施の形態に
ついて説明する。作業機の油圧制御装置としては、前述
の第一の実施の形態とほぼ同様であるが、図7に示すよ
うに、リフトシリンダ5の負荷を検出する負荷検出手段
としての圧力センサ18を備えており、この圧力センサ
18によりリフトシリンダ5の負荷を検出することで、
フォーク6上に積載する荷物の重量を検出することが可
能となっている。
【0026】そして、前記制御コントローラ15では、
チルトレバー16とリフトレバー17とが同時に操作さ
れたことを検知、すなわちチルトレバー16とリフトレ
バー17より同時に信号が入力すると、まず、リフトレ
バー17の操作量に基づいた信号を演算して算出し、こ
れをリフト比例電磁弁14に出力する。一方、チルトレ
バー16の操作量Stに基づいた信号αを演算して算出
すると共に、リフトレバー17の操作量Srに基づい
て、予め設定したリフトレバー17の操作量Srに応じ
たリフト操作量係数βを算出し、さらに、圧力センサ1
8で検出したリフトシリンダ5の負荷Pより負荷係数γ
を算出する。そして、リフト操作量係数βと負荷係数γ
を前述したチルトレバー16の操作量Stに基づいた信
号αに加味して、最終的な信号を算出し、これをチルト
比例電磁弁13に出力する。
【0027】これを具体的に述べると、制御コントロー
ラ15では、チルトレバー16とリフトレバー17とが
同時に操作された際、チルトレバー16の操作量Stに
基づいた信号αを演算して算出(第一の実施の形態と同
様)する。これと同時に、リフトレバー17の操作量S
rに基づいて、リフトレバー17の操作量Srに応じた
リフト操作量係数βであるリフト操作量係数率βを算出
(第一の実施の形態と同様)し、さらに、圧力センサ1
8で検出したリフトシリンダ5の負荷Pより負荷係数γ
を算出し、これは図8に示すように、予め設定しておい
た負荷係数用演算マップM3を用いて算出する。なお、
このリフト操作量係数用演算マップM3も実験等によっ
て最適なものを求めておく。そして、算出したチルトレ
バー16の操作量Stに基づいた信号αに、先程算出し
たリフト操作量係数率βと負荷係数γを乗算(α×β×
γ)することで、リフト操作量係数率βと負荷係数γを
加味して、最終的な信号を算出し、これを出力する。
【0028】これにより、制御コントローラ15より出
力されるリフト操作量係数率と負荷係数を加味した信号
をチルト比例電磁弁13に出力するようになり、図9に
示すように、チルト比例電磁弁13に出力するチルトレ
バー16の操作量に基づいた信号がリフトレバー17の
操作量とリフトシリンダ5の負荷に応じて変化するよう
になる。これはリフトレバー17の操作量が大きくかつ
リフトシリンダ5の負荷が大きいほどチルト比例電磁弁
13に出力するチルトレバー16の操作量に基づいた信
号における傾きが緩くなり、リフトレバー17の操作量
が小さくかつリフトシリンダ5の負荷が小さいほどチル
ト比例電磁弁13に出力するチルトレバー16の操作量
に基づいた信号の傾きがきつくなる。
【0029】なお、この制御コントローラ15における
チルト比例電磁弁13へ出力する信号にあっても、前述
のような算出方法ではなく、チルトレバー16の操作量
Stに基づいた信号αを演算して算出すると同時に、リ
フトレバー17の操作量Srに基づいて、リフトレバー
17の操作量Srに応じたリフト操作量係数βを算出
し、さらに、リフトシリンダ5の負荷より負荷係数γを
算出し、これは図10に示すように、予め設定しておい
た負荷係数用演算マップM4を用いて算出する。なお、
このリフト操作量係数用演算マップM4も実験等によっ
て最適なものを求めておく。そして、算出したリフト操
作量係数βに負荷係数γを乗算(β×γ)すると共に、
算出したチルトレバー16の操作量Stに基づいた信号
αに、この負荷係数γを乗算したリフト操作量係数βを
減算(α−β×γ)することで、リフト操作量係数βと
負荷係数γを加味して、最終的な信号を算出するように
しても良い。
【0030】このようになることで、第一の実施の形態
と同様、作業者がチルトレバー16とリフトレバー17
とを同時に操作しても、必要作動圧の低いチルトシリン
ダ3への作動油の供給量を低くすることにより、リフト
シリンダ5への必要作動圧を確保することができ、これ
により、同時操作の際のリフトシリンダ5が全く作動し
ない、あるいは速度が大幅に遅くなるといったことをな
くすことができる。しかも、フォーク6上に積載する荷
物の重量に左右されることなく、常に最適なリフトシリ
ンダ5の作動を行うことができる。
【0031】次に、前述した第一及び第二の実施の形態
において、チルト操作手段としてはチルトレバー16を
用いたもので説明していたが、このチルトレバー16の
代わりにオンオフ方式のボタンスイッチ19を用いても
良く、この場合は、作業機の油圧制御装置としては、図
11に示すように、第一の実施の形態とほぼ同様とな
り、チルトレバー16の代わりにオンオフ方式のボタン
スイッチ19を備えた構成となるものである。
【0032】これにより、従来はチルト操作手段として
オンオフ方式のボタンスイッチであると、チルトシリン
ダの作動を少なめにすることができなかったが、前述の
ような実施の形態にすると、オンオフ方式のボタンスイ
ッチ19を用いても同時操作の際にチルトシリンダ3の
作動を少なめにすることができるようになり、第一及び
第二の実施の形態と同様、リフトシリンダ5が全く作動
しない、あるいは速度が大幅に遅くなるといったことを
なくすことができる。
【0033】なお、このオンオフ方式のボタンスイッチ
19を備えた構成となるものにおいても、第二の実施の
形態と同様、リフトシリンダ5の負荷を検出する負荷検
出手段としての圧力センサ18を備えて、制御コントロ
ーラで、チルト比例電磁弁13に出力するチルトレバー
16の操作量に基づいた信号に、圧力センサ18で検出
した負荷に応じた負荷係数を加味するようにしても良
い。
【0034】また、チルト操作手段としてオンオフ方式
のボタンスイッチを用いた際、ボタンスイッチをオンし
た時のチルト比例電磁弁13へ出力する信号が小さい場
合、リフトシリンダ5ではなくチルトシリンダ3が作動
しなくなるおそれがあったが、このような場合は、制御
コントローラ15においては、リフトレバー17の操作
量Srに基づいて、リフトレバーの操作量に応じたリフ
ト操作量係数βであるリフト操作量係数率βを、図12
に示すリフト操作量係数用演算マップM5を用いて算出
し、このリフト操作量係数用演算マップM5は、実験等
によって同時操作した場合にチルトシリンダ3が正しく
作動する値を求めておくもので、この算出したリフト操
作量係数率βをチルト比例電磁弁13へ出力する信号に
乗算することにより、リフト操作量係数率βを加味し
て、最終的な信号を出力することで、チルトシリンダ3
が作動しないのを防止できるようになる。
【0035】さらに、前述した第一及び第二の実施の形
態において、作業機アクチュエータとしてはチルトシリ
ンダ3を用いたもので説明していたが、これに限定され
るものではなく、この代わりに、リーチフォークリフト
トラックにおけるマストを前後に摺動するリーチシリン
ダや他の既作業機用シリンダ等であっても良い。
【0036】また、前述した第一及び第二の実施の形態
において、リフト用操作手段やリフト用制御手段とし
て、リフトレバー17やリフト比例電磁弁14を用いた
もので説明していたが、この代わりに、オンオフ方式の
ボタンスイッチやリフト手動操作弁等を用いるようにし
ても良い。
【0037】なお、前述した第一及び第二の実施の形態
では、リフトシリンダとチルトシリンダの二つを同時に
操作する場合において説明していたが、三つ以上の複数
のものを同時に操作する場合でも同様に行うことがで
き、これにより同様の効果を得ることができる。
【0038】
【発明の効果】作業者が作業機アクチュエータ用操作手
段とリフト用操作手段とを同時に操作しても、必要作動
圧の低い作業機アクチュエータへの作動油の供給量を低
くすることにより、リフトシリンダへの必要作動圧を確
保することができ、これにより、同時操作の際のリフト
シリンダが全く作動しない、あるいは速度が大幅に遅く
なるといったことをなくすことができ、作業機アクチュ
エータ用操作手段とリフト用操作手段とにおける微調整
操作をなくして、フォークリフトトラックの作業機にお
ける操作性を良好にすることができる。特に、操作に不
慣れな初心者にあっても容易に操作することができるよ
うになる。
【0039】また、負荷検出手段で検出した負荷に応じ
ることで、フォーク上に積載する荷物の重量に左右され
ることなく、同時操作の際、常に最適なリフトシリンダ
の作動を行うことができ、さらにフォークリフトトラッ
クの作業機における操作性を良好にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】フォークリフトトラックの全体図である。
【図2】フォークリフトトラックにおける作業機の油圧
制御装置の構成図である。
【図3】制御コントローラにおけるチルトレバーの操作
量に基づいた信号を説明する図表である。
【図4】制御コントローラにおけるリフトレバーの操作
量に応じたリフト操作量係数を説明する図表である。
【図5】制御コントローラにおけるチルト比例電磁弁に
出力する信号を説明する図表である。
【図6】制御コントローラにおけるチルト比例電磁弁に
出力する信号を説明する図表である。
【図7】フォークリフトトラックにおける作業機の油圧
制御装置の構成図である。
【図8】制御コントローラにおけるリフトシリンダの負
荷に応じた負荷係数を説明する図表である。
【図9】制御コントローラにおけるチルト比例電磁弁に
出力する信号を説明する図表である。
【図10】制御コントローラにおけるリフトシリンダの
負荷に応じた負荷係数を説明する図表である。
【図11】フォークリフトトラックにおける作業機の油
圧制御装置の構成図である。
【図12】制御コントローラにおけるリフトレバーの操
作量に応じたリフト操作量係数を説明する図表である。
【符号の説明】
1…車体、2…作業機、3…チルトシリンダ、3a…ボ
トム、3b…ロッド、4…マスト、5…リフトシリン
ダ、5a…ボトム、6…フォーク、7…運転室、10…
油圧タンク、11…油圧ポンプ、12…ポンプモータ、
13…チルト比例電磁弁、14…リフト比例電磁弁、1
5…制御コントローラ、16…チルトレバー、17…リ
フトレバー、18…圧力センサ、19…ボタンスイッ
チ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動油を吐出する油圧源を備え、この油
    圧源より吐出する作動油の流量を規制して所望の流量を
    作業機アクチュエータに供給する作業機アクチュエータ
    用制御手段を備えると共に、油圧源より吐出する作動油
    の流量を規制して所望の流量をリフトシリンダに供給す
    るリフト用制御手段を備え、作業者が操作する作業機ア
    クチュエータ用操作手段の操作量に基づいた信号を作業
    機アクチュエータ用制御手段に出力して作業機アクチュ
    エータ用制御手段を制御する制御コントローラを備えた
    フォークリフトトラックにおける作業機の油圧制御装置
    において、 前記制御コントローラでは、作業機アクチュエータ用操
    作手段とリフト用操作手段とが同時に操作されたことを
    検知すると、作業機アクチュエータ用制御手段に出力す
    る作業機アクチュエータ用操作手段の操作量に基づいた
    信号に、リフト用操作手段の操作量に応じたリフト操作
    量係数を加味するようにしたことを特徴とするフォーク
    リフトトラックにおける作業機の油圧制御装置。
  2. 【請求項2】 リフトシリンダの負荷を検出する負荷検
    出手段を備えると共に、前記制御コントローラでは、作
    業機アクチュエータ用制御手段に出力する作業機アクチ
    ュエータ用操作手段の操作量に基づいた信号に、リフト
    用操作手段の操作量に応じたリフト操作量係数と負荷検
    出手段で検出した負荷に応じた負荷係数を加味するよう
    にしたことを特徴とする請求項1記載のフォークリフト
    トラックにおける作業機の油圧制御装置。
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