JP2000312663A - 電子内視鏡装置 - Google Patents

電子内視鏡装置

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JP2000312663A
JP2000312663A JP11123862A JP12386299A JP2000312663A JP 2000312663 A JP2000312663 A JP 2000312663A JP 11123862 A JP11123862 A JP 11123862A JP 12386299 A JP12386299 A JP 12386299A JP 2000312663 A JP2000312663 A JP 2000312663A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 通常の利用時および保守作業時における操作
を容易に行うことができる電子内視鏡装置を提供する。 【解決手段】 システムコントロール部210の記憶手
段には登録パスワードとモニタ300の画像表示動作を
制御するための設定情報とが対応して記憶されている。
キーボード400から入力されたパスワードが登録パス
ワードと一致した場合、システムコントロール部210
は登録パスワードに対応する設定情報の画像表示設定情
報に基づいてモニタ300の画像表示動作が行われるよ
うにタイミングコントロール部207と信号処理部20
8を制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子内視鏡装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】電子内視鏡装置は、内視鏡部と、本体装
置部と、周辺装置部とを備えて構成されている。内視鏡
部は、本体装置部から供給される照明光によって体腔内
を照明すると共に、CCDなどの撮像素子によって体腔
内を撮影するようになっている。内視鏡部には内視鏡回
路が設けられており、内視鏡回路によって撮像素子の信
号処理などが行われるようになっている。本体装置部
は、内視鏡部に照明光を与えると共に、内視鏡回路に電
力を供給するようになっている。周辺装置部は、例えば
内視鏡部によって撮影された画像を表示するためのCR
Tなどモニタや上記画像を印刷するプリンタなどから構
成されている。そして、本体装置部と内視鏡部はコネク
タを介して接続され、映像信号などの電気信号が内視鏡
回路から本体装置部に与えられると共に、本体装置部か
ら内視鏡回路に電力が供給されるようになっている。ま
た、本体装置部と周辺装置部はコネクタを介して接続さ
れ、本体装置部から周辺装置部に映像信号などの電気信
号が授受されるようになっている。また、前記表示装置
の画像表示動作の状態、例えば色バランスの度合い、明
るさの度合い、画像強調の度合いなどの設定は本体装置
部に対して所定の操作を行うことで任意に調整できるよ
うに構成されている。画像表示動作の設定は電子内視鏡
装置の電源をオフされても内蔵のメモリに保存されるよ
うになっており、次に電子内視鏡の電源をオンしたとき
に上記メモリに保存されている設定で画像表示動作が行
われるように構成されている。
【0003】また、通常動作では設定する必要がなく、
保守作業時等の特殊な場合に設定される特殊な設定情
報、例えば画像表示のガンマ値や色調等の設定情報の設
定操作は、電子内視鏡装置の操作モードを通常設定モー
ドとは異なる特殊設定モードに切り換えることによって
行うことができるようになっている。ところで、操作モ
ードの特殊設定モードへの切り換えが容易な操作で行え
るようになっていると、電子内視鏡装置を通常利用して
いる利用者が操作モードを特殊設定モードに切り換えて
しまい、特殊な設定情報を誤って設定(変更)してしま
うおそれがある。このため、操作モードを通常設定モー
ドから特殊設定モードに切り換えるためには、利用者が
容易に行うことのできない特殊な作業を行うようにして
いる。例えば、本体装置部の筐体内部に配設されている
マイクロコンピュータを含む回路基板に実装されている
ROMを保守作業用のROMと交換すると、マイクロコ
ンピュータのCPUが保守作業用のROMに格納されて
いるデータに基づいて、電子内視鏡の操作モードを通常
設定モードから特殊設定モードに切り換えるようになっ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した前者のよう
に、画像表示動作の設定が電子内視鏡装置に保存される
電子内視鏡装置では、この電子内視鏡装置を複数の利用
者が用いる場合に次のような不都合があった。例えば、
ある利用者が画像表示動作の設定を調整して電子内視鏡
装置を使用した後、電源をオフにし、次に、別の利用者
が電源をオンして画像表示動作の設定を変更して電源を
オフしたとすると、別の利用者によって変更された設定
が電子内視鏡装置に保存される。ここで、再び最初の利
用者が電源をオンして電子内視鏡装置を使用しようとす
ると、当然別の利用者によって変更された設定に基づい
て画像表示動作が行われる。このため、最初の利用者は
設定変更がなされたことに気がつかず、電子内視鏡装置
の画像表示動作に異常が生じたのではないかと考えてと
まどう不都合があった。また、画像表示動作の設定が電
子内視鏡装置に保存されないようにした場合には、上記
の不都合は生じないが、電子内視鏡を使用する毎、設定
を行わなくてはならないという問題がある。一方、上述
した後者のように、操作モードを通常設定モードから特
殊設定モードに切り換えるために特殊な作業を行うこと
が必要な電子内視鏡装置では、通常利用している利用者
が誤って特殊な設定情報を変更してしまうことが防止さ
れる反面、保守作業の際に本体装置部の筐体を分解して
内部の回路基板を取り出すといった煩雑で時間のかかる
作業が必要となる欠点があった。すなわち、従来の電子
内視鏡装置は、通常の利用時における操作も、保守作業
時に行う特殊設定モード下における操作も面倒で手間が
かかるという問題があった。本発明は前記事情に鑑み案
出されたものであって、本発明の目的は、通常の利用時
および保守作業時における操作を容易に行うことができ
る電子内視鏡装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目標を達成するた
め、本発明は、内視鏡部から入力される映像信号に基い
て画像を表示する表示手段と、設定情報に基づいて前記
表示手段の画像表示動作を制御する第1制御手段と、前
記設定情報を設定する設定手段とを備えた電子内視鏡装
置において、記憶手段と、パスワード入力手段と、パス
ワード判定手段と、第2制御手段とを備え、前記記憶手
段は、登録パスワードと前記設定情報を互いに対応付け
て記憶するように構成され、前記パスワード入力手段
は、パスワードを前記パスワード判定手段に入力するよ
うに構成され、前記パスワード判定手段は、前記パスワ
ード入力手段から入力された前記パスワードと前記記憶
手段に記憶されている前記登録パスワードとを比較して
一致するか否かを判定するように構成され、前記第2制
御手段は、前記パスワード判定手段が肯定の判定をした
ときに、前記パスワードと一致した前記登録パスワード
に対応する前記設定情報を前記第1制御手段に設定する
ように構成されていることを特徴とする。また、本発明
は、前記第2制御手段は、前記パスワード判定手段が前
記パスワードと前記登録パスワードが不一致であると判
定したときに、所定の標準設定情報を前記第1制御手段
に設定するように構成されていることを特徴とする。ま
た、本発明は、前記第2制御手段は、前記パスワード入
力手段に前記パスワードが入力されなかったときに、所
定の標準設定情報を前記第1制御手段に設定するように
構成されていることを特徴とする。
【0006】また、本発明は、前記記憶手段は、前記登
録パスワードに対応して利用者の名前を示す利用者名情
報を記憶するように構成されており、前記記憶手段に記
憶されている前記利用者名情報をリスト形式で前記表示
手段に表示させるリスト表示制御手段と、前記表示手段
に表示された前記利用者名情報のうちから1つを選択す
る操作を行う選択操作手段とを設け、前記パスワード判
定手段による判定動作は、前記パスワード入力手段から
入力された前記パスワードと前記選択操作手段で選択さ
れた前記利用者名情報に対応する前記登録パスワードと
を比較することによって行われることを特徴とする。ま
た、本発明は、前記記憶手段は、前記登録パスワードに
対応して利用者の名前を示す利用者名情報を記憶するよ
うに構成されており、利用者名情報の入力を要求する表
示を前記表示手段に表示させる利用者名入力要求表示制
御手段と、前記利用者名情報を入力する利用者名入力手
段とを設け、前記パスワード判定手段による判定動作
は、前記パスワード入力手段から入力された前記パスワ
ードと前記利用者名入力手段から入力された前記利用者
名情報に対応する前記登録パスワードとを比較すること
によって行われることを特徴とする。また、本発明は、
前記選択操作手段はキーボードによって構成されている
ことを特徴とする。また、本発明は、前記利用者名入力
手段はキーボードによって構成されていることを特徴と
する。また、本発明は、前記第2制御手段は、前記パス
ワード判定手段が肯定の判定をした場合に、前記第1制
御手段に設定されている前記設定情報を前記パスワード
に一致した前記登録パスワードに対応させて前記記憶手
段に記憶させることを特徴とする。また、本発明は、前
記設定情報の前記記憶手段への記憶を行うか否かの選択
を促す旨を前記表示手段に表示させる登録選択表示制御
手段と、前記記憶手段への記憶を行うか否かを選択する
操作を行う登録選択操作手段とを設け、前記第2制御手
段は、前記登録選択操作手段に対して前記設定情報の前
記記憶手段への記憶を行うことを選択する操作が行なわ
れたときに、前記第1制御手段に設定されている前記設
定情報の前記記憶手段への記憶を行うことを特徴とす
る。また、本発明は、前記登録パスワードに対応する前
記設定情報の前記第1制御手段への再設定を指示するた
めの再設定操作手段を設け、前記第2制御手段は、前記
登録選択操作手段に対して前記設定情報の前記記憶手段
への記憶を行うことを選択する操作が行なわれない場合
に、前記パスワード判定手段によって前記パスワード入
力手段から入力された前記パスワードと前記記憶手段に
記憶されている前記登録パスワードとが一致すると判定
されている状態で前記再生設定操作手段が操作されたと
きに、前記パスワードと一致した前記登録パスワードに
対応する前記設定情報を前記第1制御手段に設定するよ
うに構成されていることを特徴とする。また、本発明
は、前記第2制御手段による前記設定情報の前記記憶手
段への記憶は前記設定手段によって前記設定情報が変更
されたときに行われることを特徴とする。また、本発明
は、前記パスワード入力手段はキーボードによって構成
されることを特徴とする。
【0007】また、本発明は、前記設定情報は前記表示
手段による画像表示動作の色バランスの度合いを設定す
る色バランス設定情報または画像強調の度合いを設定す
る画像強調設定情報の少なくとも一方を含むことを特徴
とする。また、本発明は、前記表示手段には前記画像の
他に所定の付加情報が表示されるように構成されてお
り、前記設定情報は前記表示手段に表示される前記画像
の表示位置、前記付加情報の表示形式および前記付加情
報の表示位置の少なくとも1つを設定する表示形態設定
情報を含むことを特徴とする。また、本発明は、前記付
加情報は、前記設定情報の少なくとも一部と、現在日時
を示す日時情報と、カラーバーとの少なくとも1つを含
むことを特徴とする。また、本発明は、前記表示手段に
は前記画像の他に所定の付加情報が表示されるように構
成されており、前記設定情報は前記表示手段に表示され
る前記画像の表示位置、前記付加情報の表示形式および
前記付加情報の表示位置の少なくとも1つを設定する表
示形態設定情報を含み、前記付加情報は前記利用者名情
報を含み、前記利用者名情報は、前記パスワード判定手
段によって前記パスワード入力手段から入力された前記
パスワードと前記登録パスワードとの比較結果が一致し
たときに特定される前記登録パスワードに対応する前記
利用者名情報であることを特徴とする。また、本発明
は、前記設定手段は、表示面と前記表示面に設けられた
複数のタッチスイッチを有するタッチパネルを備え、前
記タッチスイッチに対して操作が行われたときに、前記
タッチスイッチに対応して設定された操作信号を生成し
て前記第1制御手段に入力するように構成され、前記設
定情報は前記タッチスイッチに割り当てられる前記操作
信号の種類を設定するタッチスイッチ設定情報を含み、
前記第1制御手段は前記設定情報に含まれる前記タッチ
スイッチ設定情報に基いて前記タッチスイッチに前記操
作信号の種類を割り当てるように構成されていることを
特徴とする。
【0008】また、本発明は、画像を撮像するための光
を前記内視鏡部に供給する光供給手段を有し、前記設定
情報は光量設定情報を含み、前記第1制御手段は前記設
定情報に含まれる前記光量設定情報に基づいて前記光供
給手段から前記内視鏡部に供給される光量を制御するよ
うに構成されていることを特徴とする。また、本発明
は、前記光供給手段は、画像を撮像するための光を前記
内視鏡部に導くライトガイドケーブルと、前記ライトガ
イドケーブルに与える光を生成する光源とを備え、前記
光量設定情報は前記光源の光量を複数段階に切り換えて
設定する光量段階設定情報によって構成されていること
を特徴とする。
【0009】本発明は、設定された設定情報に基づいて
動作を行う電子内視鏡装置であって、前記設定情報を設
定する際の操作モードが通常設定モードと特殊設定モー
ドに切り換えられるように構成され、前記通常設定モー
ドは前記設定情報のうち、通常動作時に設定される第1
設定情報の設定操作のみを可能に構成され、前記特殊モ
ードは前記設定情報のうち、保守作業時等に設定される
第2設定情報の設定操作を可能に構成された電子内視鏡
装置において、記憶手段と、パスワード入力手段と、パ
スワード判定手段と、モード制御手段とを設け、前記記
憶手段はメンテナンス用パスワードを記憶するように構
成され、前記パスワード入力手段はパスワードを前記パ
スワード判定手段に入力するように構成され、前記パス
ワード判定手段は前記パスワード入力手段から入力され
た前記パスワードと前記記憶手段に記憶されている前記
メンテナンス用パスワードとを比較して一致するか否か
を判定するように構成され、前記モード制御手段は前記
パスワード入力手段による前記パスワードの前記パスワ
ード判定手段への入力が行われないとき、または、前記
パスワード判定手段が否定の判定をしたときに前記操作
モードを前記通常設定モードに切り換えるように構成さ
れ、前記パスワード判定手段が肯定の判定をしたときに
前記操作モードを前記特殊設定モードに切り換えるよう
に構成されていることを特徴とする。また、本発明は、
内視鏡部から入力される映像信号に基づいて画像を表示
する表示手段と、前記設定情報に基づいて前記表示手段
の画像表示動作を制御する第1制御手段と、前記設定情
報を設定する設定手段とを備え、前記設定手段は前記通
常設定モードの際に前記第1設定情報の設定を行い、か
つ、前記特殊設定モードの際に前記第2設定情報の設定
を行うように構成されていることを特徴とする。
【0010】また、本発明は、前記パスワード入力手段
はキーボードから構成されていることを特徴とする。ま
た、本発明は、操作入力手段と、前記操作入力手段に所
定の操作が行われたときに、前記表示手段に前記メンテ
ナンス用パスワードに対応するパスワードの入力を要求
するパスワード入力要求表示を行うメンテナンス用パス
ワード入力要求表示制御手段とを設け、前記パスワード
判定手段による判定は、前記パスワード入力要求表示に
応じて前記パスワード入力手段から入力された前記パス
ワードと前記記憶手段に記憶されている前記メンテナン
ス用パスワードとを比較することで行われることを特徴
とする。また、本発明は、前記操作入力手段がキーボー
ドから構成されていることを特徴とする。また、本発明
は、前記第1設定情報は前記表示手段による画像表示動
作の色バランスの度合いを設定する色バランス設定情報
または画像強調の度合いを設定する画像強調設定情報の
少なくとも一方を含むことを特徴とする。また、本発明
は、画像を撮像するための光を前記内視鏡部に供給する
光供給手段を有し、前記第1設定情報は光量設定情報を
含み、前記第1制御手段は前記第1設定情報に含まれる
前記光量設定情報に基づいて前記光供給手段から前記内
視鏡部に供給される光量を制御するように構成されてい
ることを特徴とする。また、本発明は、前記光供給手段
は、画像を撮像するための光を前記内視鏡部に導くライ
トガイドケーブルと、前記ライトガイドケーブルに与え
る光を生成する光源とを備え、前記第1設定情報に含ま
れる前記光量設定情報は前記光源の光量を複数段階に切
り換えて設定する光量段階設定情報によって構成され、
前記第2設定情報は前記光量段階設定情報によって設定
される複数段階の光量を段階毎に設定する個別光量設定
情報を含むことを特徴とする。
【0011】また、本発明は、前記表示手段には前記画
像の他に所定の付加情報が表示されるように構成されて
おり、前記第1設定情報は前記表示手段に表示される前
記画像の表示位置、前記付加情報の表示形式および前記
付加情報の表示位置の少なくとも1つを設定する表示形
態設定情報を含むことを特徴とする。また、本発明は、
前記付加情報は、前記設定情報の少なくとも一部と、現
在日時を示す日時情報と、カラーバーとの少なくとも1
つを含むことを特徴とする。また、本発明は、前記第2
設定情報は前記表示手段による画像表示動作のガンマ値
を設定するガンマ値設定情報または色調の度合いを設定
する色調設定情報の少なくとも一方を含むことを特徴と
する。また、本発明は、前記内視鏡部は画像を撮像する
ための固体撮像素子を有し、前記第2設定情報は前記固
体撮像素子による画像取り込み動作時間を設定するシャ
ッタ速度設定情報を含むことを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電子内視鏡装置の
実施の形態について説明する。図1は本発明の第1の実
施の形態の電子内視鏡装置の全体構成図、図2は本発明
の電子内視鏡装置の第1の実施の形態の構成を示すブロ
ック図、図3はシステムコントロール部の構成を示すブ
ロック図、図4はバッテリーバックアップRAMの記憶
内容を示す説明図、図5は設定変更時の表示画面の例を
示す説明図、図6は通常時における動作例を説明するフ
ローチャート、図7は標準設定情報が設定された時の表
示画面の例を示す説明図、図8は利用者名情報がリスト
形式で表示された表示画面の例を示す説明図、図9はパ
スワード入力要求画面を示す説明図、図10は登録され
ていた設定情報が設定された時の表示画面の例を示す説
明図、図11は設定情報の変更動作を示すフローチャー
トである。また、図12はバッテリーバックアップRA
Mの記憶内容を示す説明図、図13は特殊設定モードに
おける表示画面の例を示す説明図、図14は特殊設定モ
ードにおけるメンテナンス用設定情報の変更動作を示す
フローチャートである。
【0013】まず、図1、図2を参照して電子内視鏡装
置の概略構成について説明する。内視鏡装置1000
は、内視鏡部100、本体装置部200、モニタ(特許
請求の範囲の表示手段に相当)300、キーボード40
0を備えている。内視鏡部100は、術者(以下利用者
という)が操作する操作部102、この操作部102の
延在方向の一端から突設され患者の体腔内に挿入される
可撓管104、操作部102の延在方向の他端から突設
されたランプガイドケーブル106、ランプガイドケー
ブル106の端部に設けられ本体装置部200に接続さ
れる内視鏡部側コネクタ部108を有している。
【0014】可撓管104の先端部にはCCD110が
設けられ、内視鏡部側コネクタ部108にはCCD11
0を駆動しCCD110から出力される映像信号を処理
するための信号処理回路112が設けられている。内視
鏡部側コネクタ部108は、本体装置部200に設けら
れている内視鏡部接続用コネクタ部(不図示)に接続さ
れた状態で、信号処理回路112から出力される映像信
号を本体装置部200の信号処理部208に入力すると
共に、本体装置部200の電源部(不図示)から供給さ
れる電源を信号処理回路112に入力する電気コネクタ
部を有している。また、内視鏡部側コネクタ部108
は、本体装置部200の内視鏡部接続用コネクタ部に接
続された状態で、本体装置部200のランプ202によ
り発生される照明光を入力してランプガイドケーブル1
06に導く光コネクタ部を有している。
【0015】本体装置部200は、ランプ202、絞り
機構203、フロントパネル204、ペリフェラルコン
トロール部206、タイミングコントロール部207、
システムコントロール部210などを備えている。ラン
プ202は前述したように内視鏡部100に供給する照
明光を発生する光源を構成するものである。なお、光源
は本体装置部に内蔵される場合と、本体装置部とは別体
に設けられる場合もある。絞り機構203は、ランプ2
02と該ランプ202から発生する光をライトガイドケ
ーブル106に導く光コネクタ部との間に配設され、ラ
ンプ202の光量を調整するように構成されている。こ
の絞り機構203は後述するシステムコントロール部2
10からペリフェラルコントロール部206を介して入
力される制御信号に基づいて絞り機構の大きさを変化さ
せることでライトガイドケーブル106に導かれる光量
を調整する構成となっている。すなわち、ランプ202
と絞り機構203によって特許請求の範囲の光供給手段
が構成されている。フロントパネル204は本体装置部
200に対する操作を行うための表示面204Aと、こ
の表示面204Aに設けられた複数のタッチスイッチ2
04Bを備えたいわゆるタッチパネルによって構成され
ており、タッチスイッチ204Bの操作によって生成さ
れた操作信号をシステムコントロール部210に入力す
ると共に、システムコントロール部210からの制御情
報に基づいて操作に必要な表示情報を表示面に表示する
ように構成されている。
【0016】ペリフェラルコントロール部206は、シ
ステムコントロール部210の制御に基いて、上述した
絞り機構203を含む周辺装置と信号を授受して制御を
行うように構成されている。信号処理部208は信号処
理回路112から入力された映像信号に基づいてRGB
信号、Y/C信号、NTSC信号を生成し、これら各信
号をコネクタ209A、209B、209Cに出力する
ように構成されている。モニタ300は、これらコネク
タ209A、209B、209Cの何れかに接続され、
RGB信号、Y/C信号、NTSC信号の何れかの信号
に基づいて内視鏡部100のCCD110によって撮像
された画像を表示するように構成されている。タイミン
グコントロール部207は、信号処理部208の動作の
うち、モニタ300に対する画像表示動作を制御するよ
うに構成されており、例えばモニタ300の画面上にお
ける画像の表示位置の制御を行うものであり、画像メモ
リなどを具備している。
【0017】システムコントロール部210は後述する
ようにマイクロコンピュータによって構成されており、
ランプ202、絞り機構203、フロントパネル20
4、ペリフェラルコントロール部206、タイミングコ
ントロール部207、信号処理部208の制御を行うよ
うに構成されている。また、本体装置部200にはコネ
クタ212を介してキーボード400が接続可能に設け
られており、キーボード400からの操作信号をシステ
ムコントロール部210に入力することで、フロントパ
ネル204での操作と同様の操作をキーボード400で
行うことができるように構成されている。また、後述す
るように、パスワードなどの情報をシステムコントロー
ル部210に入力するように構成されている。すなわ
ち、キーボード400によって特許請求の範囲のパスワ
ード入力手段が構成されている。モニタ300は、本体
装置部200とケーブル301を介して接続されてお
り、このケーブル301を経由して入力される信号に基
いて、内視鏡部100で撮像された画像や後述する付加
情報を画面302に表示するように構成されている。キ
ーボード400は、本体装置部200とケーブル401
を介して接続されており、本体装置部200のシステム
コントロール部210に情報を入力するように構成され
ている。キーボード400は、例えば、英字、数字、ひ
らかな、カタカナ、記号などを入力するためのアルファ
ニューメリックキー、数字を入力するためのテンキー、
特定の機能が割り当てられるファンクションキー、エス
ケープキーなどの特殊キー、モニタ300の画面上で反
転表示や点滅表示を行っているカーソルを移動させるた
めの矢印キーなどを備えている。
【0018】次に、図3を参照してシステムコントロー
ル部210の構成について説明する。システムコントロ
ール部210は、CPU210A、ROM210B、R
AM210C、バッテリーバックアップされたRAM2
10D(以下バッテリーバックアップRAMという)、
インターフェース部210Eなどを備えて構成されてい
る。
【0019】ROM210BはCPU210Aの制御プ
ログラムなどを格納し、RAM210Cはワークエリア
などを提供するものである。バッテリーバックアップR
AM210D(特許請求の範囲の記憶手段に相当)は後
述する登録パスワードと利用者名情報と設定情報(特許
請求の範囲の第1設定情報に相当)を格納するように構
成され、本体装置部200の電源がオフとなっても記憶
内容を保持すると共に、記憶内容を書きかえることがで
きるようになっている。インターフェース部210Eは
CPU210Aと、前述した各部、すなわち、ランプ2
02、フロントパネル204、キーボード214、ペリ
フェラルコントロール部206、タイミングコントロー
ル部207、信号処理部208との間で信号と情報の授
受を行うように構成されている。
【0020】図4はバッテリーバックアップRAM21
0Dの記憶領域を示す説明図である。バッテリーバック
アップRAM210Dには、複数の登録パスワードDp
w(Dpw1乃至Dpwn、但しnは自然数)を記憶す
る記憶領域A1と、各登録パスワードDpwに対応する
利用者名情報Dun(Dun1乃至Dunn、但しnは
自然数)を記憶する記憶領域A2と、各登録パスワード
Dpwに対応する設定情報Dsd(Dsd1乃至Dsd
n、但しnは自然数)を記憶する記憶領域A3とがテー
ブル形式で設けられている。つまり、登録パスワードD
pwと、利用者名情報Dunと、設定情報Dsdとが対
応してバッテリーバックアップRAM210Dに記憶さ
れるようになっている。
【0021】登録パスワードDpwは、この電子内視鏡
装置1000を利用する利用者に対して割り当てられた
情報である。利用者名情報Dunはこの電子内視鏡装置
1000を利用する利用者の名前であり、登録パスワー
ドDpwに対応している。また、設定情報Dsdは、上
記登録パスワードDpwに対応して設定されており、次
述するようにモニタ300の画像表示動作に関わる設定
内容や光供給手段の光量の設定内容を示す情報を含むも
のである。なお、上記設定情報Dsdには、後述する図
7に示すモニタ300における画像の表示位置、付加情
報の表示位置や表示形態を示す表示形態設定情報も含ま
れている。
【0022】次に、図5を参照してモニタ300の画像
表示動作に関わる設定内容や光供給手段の光量の設定内
容を設定するための設定操作について説明する。図5は
設定変更画面を示している。この設定変更画面は、本体
装置部200のフロントパネル204のタッチスイッチ
204Bに所定操作を行って本体装置部200を通常設
定モードにすることで表示されるようになっている。な
お、通常設定モードとは、利用者が通常の使用において
設定の変更を行うことが可能なモードである。モニタ3
00の表示画面には、画像表示動作に関わる設定内容を
示す情報として、モニタ300の画像強調の度合いを設
定する画像強調設定情報D1を示す「Ennhance
ment」、色バランスの度合いを設定する色バランス
設定情報D2を示す「Color Balance」が
それぞれ表示されるようになっている。また、モニタ3
00の表示画面には、光供給手段の光量の設定内容を示
す情報として、ランプ202からライトガイドケーブル
106に導かれる光量を複数の段階で設定する光量段階
設定情報D3を示す「Brightness」の設定内
容が表示されるようになっている。図5の例では、画像
表示動作の画像強調設定情報D1は「High」
(高)、「Middle」(中)、「Low」(低)、
「Off」(画像強調無)の4段階を選択して設定でき
るようになっている。また、色バランス設定情報D2は
「Blue」(青色)、「Red」(赤色)、「Gre
en」(緑色)の3色毎に数値で設定できるようになっ
ている。また、光量段階設定情報D3は数値で設定でき
るようになっている。
【0023】これら画像強調設定情報D1、色バランス
設定情報D2、光量段階設定情報D3を含む設定情報の
設定は、本体装置部200のフロントパネル204のタ
ッチスイッチを操作することによって変更され、変更さ
れた設定情報がシステムコントロール部210によって
RAM210Cに一時的に記憶される。そして、システ
ムコントロール部210は、RAM210Cに記憶され
た設定情報のうち画像強調設定情報D1と色バランス設
定情報D2に基づいてモニタ300の画像表示動作が行
われるように信号処理部208を制御するように構成さ
れている。また、システムコントロール部210は、R
AM210Cに記憶された設定情報に含まれる光量段階
設定情報D3(特許請求の範囲の光量設定情報に相当)
に基いて前述した光供給手段の絞り機構を制御してライ
トガイドケーブル106に導かれる光量を複数段階に切
り替えて設定するように構成されている。また、後述す
る表示形態設定情報の設定も、本体装置部200のフロ
ントパネル204のタッチスイッチ204Bを操作する
ことによって変更され、変更された設定情報がシステム
コントロール部210によってRAM210Cに一時的
に記憶されるようになっている。そして、システムコン
トロール部210は、RAM210Cに記憶された設定
情報に含まれる表示形態設定情報に基づいてモニタ30
0の画像表示動作が行われるようにタイミングコントロ
ール部207と信号処理部208を制御するように構成
されている。すなわち、システムコントロール部21
0、タイミングコントロール部207、信号処理部20
8によって特許請求の範囲の第1制御手段が構成されて
いる。また、システムコントロール部210とフロント
パネル204によって特許請求の範囲の設定手段が構成
されている。なお、フロントパネル204の代わりにキ
ーボード400を用いることも可能であり、この場合に
は、システムコントロール部210とキーボード400
によって特許請求の範囲の設定手段が構成されている。
【0024】また、システムコントロール部210のR
OM210Bには、標準的な画像強調設定情報D1、色
バランス設定情報D2、光量段階設定情報D3からなる
デフォルト値としての標準設定情報が予め格納されてい
る。また、この標準設定情報には、後述する表示形態設
定情報のデフォルト値としての標準表示形態設定情報が
含まれている。
【0025】次に、図6のフローチャートを参照して第
1の実施の形態の電子内視鏡装置の動作について説明す
る。まず、本体装置部200のメインスイッチ(不図
示)をオンして電子内視鏡装置1000の電源を投入す
る(S10)。システムコントロール部210のCPU
210Aは、RAM210C上において変数PWに
“0”を代入して初期設定する(S12)。なお、この
変数PWは入力されたパスワードと登録パスワードDp
wとの照合結果の一致、不一致の状態を示すための変数
であり、“0”で照合結果が不一致であることを示し、
“1”で照合結果が一致していることを示している。
【0026】次いで、システムコントロール部210は
ROM210Bに格納されている標準設定情報のうちの
画像強調設定情報D1および色バランス設定情報D2に
基づいてモニタ300の画像表示動作が行われるように
信号処理部208を制御すると共に、上記標準設定情報
に含まれる光量段階設定情報D3に基づいて光供給手段
の光量を制御して通常処理を行う(S14)。この通常
処理では、図7に示すような画像がモニタ300に表示
される。すなわち、モニタ300の画面302には、内
視鏡部100によって撮像された画像304の他に付加
情報が表示されている。付加情報は、日時情報306、
カラーバー308、色バランスの設定情報D1を示す色
バランス設定値310(Rは赤色、Bは青色の色バラン
ス設定情報D1にそれぞれ対応する)などを含むもので
ある。画像304と付加情報の画面302上での表示位
置および表示形態の設定は、表示形態設定情報に基づい
て行なわれる。図7の表示例では、画像304と付加情
報の画面302上での表示位置および表示形態の設定
は、ROM210Bに格納されているデフォルト値とし
ての標準表示形態設定情報に基いて行なわれるようにな
っている。すなわち、図7に示されているように、画像
304が画面302の左側寄りに位置しており、日時情
報306が画面302の右上箇所に位置している。ま
た、カラーバー308が左下箇所に位置し、色バランス
の設定情報D1を示す色バランス設定値310が画面3
02の中央の下側箇所に位置している。なお、カラーバ
ー308は、色バランス設定情報D2の設定内容の変更
を目視で確認するために表示されるものである。
【0027】また、この通常処理においては、フロント
パネル204のタッチスイッチ204Bを操作すること
によって、設定情報(すなわち画像強調設定情報D1、
色バランス設定情報D2、光量段階設定情報D3、表示
形態設定情報など)の設定を変更することができるよう
になっている。この設定変更の処理については図11を
参照して後述する。
【0028】そして、システムコントローラ部210
は、キーボード400からキー入力による割り込みがな
されたか否かを判定し(S16)、この判定結果が否定
であれば通常処理を継続する(S32)。キー入力によ
る割り込みがなされた場合には、そのキー入力が利用者
リスト(図6ではDr.(ドクター)リストと示す)表
示対応のキー入力であるか否かを判定する(S18)。
この判定結果が否定ならばS32に移行して先と同じ通
常処理を継続する。S18の判定結果が肯定ならば、シ
ステムコントローラ部210は、バッテリーバックアッ
プRAM210Dに記憶されている利用者名情報Dun
を図8に示すようにリスト形式でモニタ300に表示す
る(S20)。図8において網掛けで示されている部分
は反転表示がされているカーソル312を示している。
利用者は、自分の名前の箇所にカーソル312を移動さ
せて名前が反転表示されるようにキーボード400の操
作キー(例えば矢印キー)を操作し、自分の名前が判定
表示されている状態で確定キーを操作することで利用者
名情報Dunを選択する(S22)。利用者名情報Du
nが選択されると、図9に示すように、パスワードの入
力を要求するパスワード入力画面313をモニタ300
に表示させる(S24)。次いで、利用者が自分のパス
ワードをキーボード400からキー操作により入力する
と、システムコントローラ210は、入力されたパスワ
ードと、ステップS22で選択された利用者名情報Du
nに対応する、バッテリーバックアップRAM210D
に記憶されている登録パスワードDpwとを比較する
(S26)。比較結果が正しい(一致する)場合には、
入力された登録パスワードDpwに対応する設定情報D
sdに基いてモニタ300の画像表示動作と付加情報表
示動作が行われるように信号処理部208を制御すると
共に、光供給手段の光量を制御する(S28)。この結
果、図10に示すように、モニタ300の画面302に
は画像304と付加情報が設定情報Dsdの表示形態設
定情報に基いた表示位置と表示形態で表示されている。
図10に示されている表示例では、画像304が画面3
02のほぼ中央に位置しており、日時情報306が画面
302の右下箇所に位置している。また、カラーバー3
08の表示が省略され、色バランスの設定情報D1を示
す色バランス設定値310が画面302の左下箇所に位
置している。また、ステップS26によって特定された
利用者名情報Dunを示す利用者名314、すなわち利
用者名情報Dunとしての利用者名314が付加情報と
して画面302の左上箇所に表示されている。そして、
変数PWに“1”を代入して通常処理を行う(S3
2)。一方、ステップS26で比較結果が正しくない
(不一致)の場合には、図9のパスワード入力画面31
3を表示してパスワードの再入力を要求する(S2
7)。また、ステップS26で処理のキャンセルを示す
キー(例えばエスケープキー)が操作された場合には、
先に述べた通常処理を継続する(S32)。
【0029】次に、図11のフローチャートを参照して
設定情報の変更を行う場合の動作について説明する。ま
ず、本体装置部200のメインスイッチ(不図示)をオ
ンして電子内視鏡装置1000の電源を投入する(S4
0)。そして、先に説明した図6のフローチャートのよ
うな処理が行われ通常処理が行われる(S42)。本体
装置部200のフロントパネル204のタッチスイッチ
204Bが操作され、モニタ300に図5に示す設定変
更画面が表示される通常設定モードに移行し、この通常
設定モードによって画面の色バランス設定情報D2(図
11では「色バランスのレベル」と表記する)などの設
定情報が任意に変更され、変更された設定情報がRAM
210Cに一時的に保存される(S44)。なお、上記
設定情報には、画像強調設定情報D1の他、色バランス
設定情報D2、光量段階設定情報D3、表示形態設定情
報などが含まれている。次に、システムコントロール部
210は、変数PWが“1”か否か、すなわちパスワー
ドの照合結果が正しいか否かを判定する(S46)。ス
テップS46の判定結果が肯定であれば、ステップS4
4でRAM210Cに保存されている設定情報をバッテ
リーバックアップRAM210Dにも保存する(S4
8)。すなわち、バッテリーバックアップRAM210
Dに保存されていた旧い設定情報をS44で設定された
新しい設定情報に変更して保存する。そして、バッテリ
ーバックアップRAM210Dに保存された新しい設定
情報に基いてモニタ300の画像表示動作と付加情報表
示動作が行われるように信号処理部208を制御すると
共に、光供給手段の光量を制御し(S50)、通常処理
が行われる(S52)。一方、ステップS46の判定結
果が否定であれば、ステップS44でRAM210Cに
保存されている設定情報をバッテリーバックアップRA
M210Dに保存することなく、ステップS50、S5
2の処理を行う。
【0030】上述の動作によれば、キーボード400か
ら入力されたパスワードとバッテリーバックアップRA
M210Dに記憶されている登録パスワードDpwとが
一致すれば、設定情報を変更した際には該変更された設
定情報がバッテリーバックアップRAM210Dに保存
されるが、バッテリーバックアップRAM210Dに記
憶されている登録パスワードDpwと一致するパスワー
ドがキーボード400から入力なければ、変更された設
定情報はバッテリーバックアップRAM210Dに保存
されない。したがって、バッテリーバックアップRAM
210Dに記憶されている登録パスワードDpwを入力
することができる利用者のみが設定情報を電子内視鏡装
置に保存することができる。
【0031】また、バッテリーバックアップRAM21
0Dに記憶されている登録パスワードDpwと一致する
パスワードを入力することで、保存されている設定情報
Dsdに基づく動作が電子内視鏡装置1000によって
行われ、かつ、変更した設定情報を保存することができ
る。したがって、バッテリーバックアップRAM210
Dに記憶されている登録パスワードDpwと一致するパ
スワードを入力することができる利用者は、画像表示動
作の設定、光供給手段の光量の設定、モニタの表示画面
の表示形態の設定が変更されていても、保存されている
設定情報の設定に容易に戻すことができ、従来と違って
意図しない設定の変更によってとまどうことがない。ま
た、電子内視鏡装置に保存する設定情報の変更はバッテ
リーバックアップRAM210Dに記憶されている登録
パスワードDpwと一致するパスワードを入力できる利
用者に限られるので、意図しない設定情報の変更が行わ
れることもない。
【0032】上述した動作例では、システムコントロー
ル部210によって特許請求の範囲のパスワード判定手
段、第2制御手段、リスト表示制御手段が構成され、キ
ーボード400によって選択操作手段が構成されてい
る。なお、登録パスワードDpwと設定情報Dsdを保
存する記憶手段としてバッテリーバックアップRAM2
10Dを用いたが、これに限定されるものではなく、例
えばEEPROMであってもよい。また、入力されたパ
スワードが登録パスワードDpwと不一致の場合、RO
M210Bに保存された標準設定情報に基づいて画像表
示動作の設定、光供給手段の光量の設定、モニタの表示
画面の表示形態の設定を行うようにしたが、本発明はこ
れに限定されない。また、モニタ300にリスト形式で
表示した利用者名情報を選択し、その選択された利用者
名情報に対応する登録パスワードと、入力されたパスワ
ードとを比較するようにしたが、モニタ300に利用者
名情報の入力を要求する表示を表示させ、この表示に応
じて入力された利用者名情報に対応する登録パスワード
と、入力されたパスワードとを比較するようにしてもよ
い。この場合には、システムコントロール部210によ
って特許請求の範囲の利用者名入力要求表示制御手段が
構成され、キーボード400によって利用者名入力手段
が構成されている。
【0033】また、設定情報としては上述した画像表示
動作の設定、光供給手段の光量の設定、モニタの表示画
面の表示形態の設定を行うものに限定されない。例え
ば、設定情報が、本体装置部200のタッチパネル20
4のタッチスイッチ204Bに割り当てられる操作信号
の種類を設定するタッチスイッチ設定情報を含むもので
あってもよい。この場合には、システムコントローラ部
210は設定情報に含まれる上記タッチスイッチ設定情
報に基いてタッチスイッチ204Bに操作信号の種類を
割り当てるように構成されている。
【0034】また、上記パスワードが入力されない場合
には、設定情報を変更した際に設定情報がRAM210
Cに一時的に保存されるが、この保存された設定情報
は、本体装置部200の電源がオフとなることで消去さ
れる。
【0035】次に、メンテナンス時などの際にのみ設定
される特殊設定モードに設定する場合の動作について説
明する。図12に示すように、バッテリーバックアップ
RAM210Dには、メンテナンス用パスワードDmp
wを記憶する記憶領域A20、メンテナンス時にのみ変
更が可能なメンテナンス用設定情報Dmsd(特許請求
の範囲の第2設定情報に相当)を記憶する記憶領域A2
1が設けられている。メンテナンス用パスワードDmp
wは保守作業を行う作業者のみが知っており、利用者に
は知らされていない。メンテナンス用設定情報Dmsd
は、後述するガンマ値設定情報D20、個別光量設定情
報D21、シャッタ速度情報D22、色調設定情報D2
3等を含んで構成されている。
【0036】次に、メンテナンス用設定情報の変更動作
について説明する。電子内視鏡装置1000は、後述す
るようにメンテナンス用パスワードを入力することで、
本体装置部200の操作モードが特殊設定モードに切り
換えられ、モニタ300の表示画面304には特殊設定
モードのメニュー画面が表示される。図13に示されて
いるように、モニタ300の表示画面304には、モニ
タ300による画像表示動作のガンマ値を設定するガン
マ値設定情報D20を示す「γ Level」、前述し
た光量段階設定情報D3によって設定される複数段階の
光量を段階毎に設定する個別光量設定情報D21を示す
「DiaphragmStep Table」、CCD
110による画像取り込み動作時間を設定するシャッタ
速度情報D22を示す「Shutter Spee
d」、色調の度合いを設定する色調設定情報D23を示
す「Color Step」がそれぞれ表示されるよう
になっている。
【0037】図13の例では、ガンマ値設定情報D20
は数値で設定できるようになっている。また、個別光量
設定情報D21は、段階光量設定情報D3の+5から−
5までの11種類の段階毎に、段階間における光量の差
を所定のステップ数で設定するようようになっている。
つまり、段階+5と段階+4間の光量の差のステップ数
は「10」に、段階+4と段階+3間の光量の差のステ
ップ数は「05」にといったように段階間の光量の差を
それぞれ個別に設定できるようになっている。また、シ
ャッタ速度情報D22は数値で設定できるようになって
いる。また、色調設定情報D23は「Red」(赤
色)、「Blue」(青色)、「Green」(緑色)
の3色毎に数値で設定できるようになっている。これら
ガンマ値設定情報D20、個別光量設定情報D21、シ
ャッタ速度情報D22、色調設定情報D23等を含むメ
ンテナンス用設定情報Dmsd(特許請求の範囲の第2
設定情報Dsd2に相当)は、保守作業等の際にのみ設
定される設定情報であり、通常の操作者が不用意に変更
することが好ましくない設定情報である。
【0038】次に、図14のフローチャートを参照して
特殊設定モードにおけるメンテナンス用設定情報の変更
動作について説明する。まず、本体装置部200のメイ
ンスイッチ(不図示)をオンして電子内視鏡装置100
0の電源を投入する(S100)。システムコントロー
ル部210のCPU210Aは、RAM210C上にお
いて変数PWに“0”を代入して初期設定する(S10
2)。そして、先に説明した図6のフローチャートのよ
うな処理が行われ通常処理が行われる(S104)。そ
して、システムコントローラ部210は、キーボード4
00からキー入力による割り込みがなされたか否かを判
定し(S106)、この判定結果が否定であれば通常処
理を継続する(S124)。キー入力による割り込みが
なされた場合には、そのキー入力がメンテナンス表示対
応のキー入力であるか否かを判定する(S108)。こ
の判定結果が否定ならばステップS124に移行して通
常処理を継続する。ステップS108の判定結果が肯定
ならば、システムコントロール部210は、モニタ30
0にメンテナンス用パスワードの入力を要求する画面を
表示する(S110)。次いで、作業員がメンテナンス
用パスワードをキーボード400からキー操作により入
力すると、システムコントローラ210は、入力された
パスワードと、バッテリーバックアップRAM210D
に記憶されているメンテナンス用パスワードDmpwと
を比較する(S112)。比較結果が正しい(一致す
る)場合には、モニタ300に図12で示した特殊設定
モードのメニュー画面を表示させて特殊設定モードに移
行する(S116)。そして、メンテナンス用設定情報
Dmsdを変更する場合には、フロントパネル204の
操作に基づいてメンテナンス用設定情報Dmsdを設定
(変更)し(S118)、設定されたメンテナンス用設
定情報Dmsdを、バッテリーバックアップRAM21
0Dに保存する(S120)。そして、バッテリーバッ
クアップRAM210Dに保存されているメンテナンス
用設定情報Dmsdに基づいて動作が行われるようにモ
ニタ300の画像表示動作と光供給手段の光量を制御す
る通常処理を行う(S122、S124)。一方、ステ
ップS112の判定結果が否定の場合には、メンテナン
ス用パスワードの再入力を要求する画面表示を行う(S
114、S110)。また、S112で処理のキャンセ
ルを示すキー(例えばエスケープキー)が操作された場
合には、先に述べた通常処理を継続する(S124)。
【0039】上述の動作によれば、メンテナンス表示対
応のキー入力を行い、メンテナンス用パスワードDmp
wと一致するパスワードを入力すれば、電子内視鏡装置
1000の操作モードが特殊設定モードに速やかに切り
換えられる。このため、メンテナンス表示対応のキー入
力の内容と、メンテナンス用パスワードDmpwとを知
っている特定の操作者(保守作業員等)以外は、特殊設
定モードに切り換えることができず、通常の操作者がメ
ンテナンス用設定情報Dmsdの変更を行うことが防止
される。また、メンテナンス表示対応のキー入力とメン
テナンス用パスワードDmpwと一致するパスワードを
キー入力するだけで操作モードを特殊設定モードに速や
かに切り換えることができるので、従来と違ってモード
切り換え作業に手間がかからないという利点がある。
【0040】なお、上述の動作例では、メンテナンス用
パスワードDmpwとメンテナンス用設定情報Dmsd
を保存する記憶手段としてバッテリーバックアップRA
M210Dを用いたが、これに限定されるものではな
く、例えばEEPROMであってもよい。また、上述の
動作例においては、システムコントロール部210によ
って特許請求の範囲のパスワード判定手段、モード制御
手段、メンテナンス用パスワード入力要求表示制御手段
が構成されている。また、キーボード400によって特
許請求の範囲のパスワード入力手段、操作入力手段が構
成されている。
【0041】なお、上述した第1の実施の形態では、図
11のフローチャートの動作においてS46でパスワー
ドの照合結果が正しいと判定された場合には、バッテリ
ーバックアップRAM210Dに保存されていた旧い設
定情報が新しい設定情報によって書き換えられてしまう
ため、旧い設定情報の保存ができない。次に説明する第
2の実施の形態では、図11のフローチャートの動作の
一部を変更することで、新しい設定情報に基いて設定変
更を行う一方、バッテリーバックアップRAM210D
の旧い設定情報を新しい設定情報によって書き換える
か、そのまま残しておくかを選択可能とし、旧い設定情
報の保存を可能としている。
【0042】図15は本発明の電子内視鏡装置の第2の
実施の形態における設定変更時の表示画面の例を示す説
明図、図16は第2の実施の形態における設定情報の変
更動作を示すフローチャートである。なお、図15にお
いて図5と同一部分には同一符号を付して説明を省略す
る。
【0043】この実施の形態では、システムコントロー
ル部210のCPU210Aは、任意の記憶手段、例え
ばRAM210Cに変数MEを設定するようになってい
る。この変数MEは、新しく設定した設定情報をバッテ
リーバックアップRAM210Dに保存するか(旧い設
定情報を新しい設定情報に書き換えるか)否かの選択入
力を促すためのメッセージを表示画面に表示させるか、
否かを設定するための変数である。変数MEが“0”で
メッセージ不表示、“1”でメッセージ表示を示してい
る。
【0044】図15に示されているように、設定変更時
の表示画面には、画像強調設定情報各設定情報D1、色
バランス設定情報D2、光量段階設定情報D3に加え
て、メッセージの表示の有無を設定するメッセージ表示
有無情報D4を示す「Message」が表示されるよ
うになっている。このメッセージ表示有無情報D4は、
On(1:メッセージ表示あり)とOff(0:メッセ
ージ表示なし)の何れか一方を選択して設定するように
なっている。メッセージ表示有無情報D4のOnとOf
fの設定操作は、本体装置部200のフロントパネル2
04のタッチスイッチを操作することによって設定さ
れ、その設定内容がシステムコントロール部210によ
って例えばRAM210Cに記憶される。なお、この第
2の実施の形態においても、フロントパネル204での
操作と同様の操作をキーボード400で行うことができ
るように構成されていることはもちろんである。
【0045】次に、図16のフローチャートに基いて動
作説明を行う。なお、図16に示されているS60、S
62、S64、S66、S68、S70、S72の処理
は、図11に一点鎖線で囲ったS44、S46、S4
8、S50、S52を含む設定変更処理S54と置換さ
れる処理である。したがって、図11におけるS40、
S42の処理は先に説明したとおりであるため説明を省
略する。まず、本体装置部200のフロントパネル20
4のタッチスイッチ204Bが操作され、モニタ300
に図5に示す設定変更画面が表示される通常設定モード
に移行し、この通常設定モードによって設定情報が任意
に変更され、変更された設定情報がRAM210Cに一
時的に保存される(S60)。ここで、システムコント
ロール部210は、変数PWが“1”か否か、すなわち
パスワードの照合結果が正しいか否かを判定する(S6
2)。ステップS62の判定結果が肯定であれば、変数
MEが“1”か否かか、すなわちメッセージ表示有無情
報D4の表示の有無を判定する(S64)。ステップS
64の判定結果が肯定ならば、「この設定を保存します
か?」というメッセージをモニタ300の画面に表示さ
せ、設定の保存の有無の判定入力を促す(S66)。こ
こで設定保存を行う旨の操作入力を本体装置部200の
フロントパネル204のタッチスイッチ204Bによっ
て行った場合には(S66で肯定)、RAM210Cに
保存されている設定情報をバッテリーバックアップRA
M210Dに保存する(S68)。そして、バッテリー
バックアップRAM210Dに保存された新しい設定情
報に基いてモニタ300の画像表示動作と付加情報表示
動作が行われるように信号処理部208の制御を行うと
共に、光供給手段の光量を制御する設定変更処理を行い
(S70)、通常処理が行われる(S72)。ステップ
S66での判定結果が否定ならば、すなわち設定保存を
行わない旨の操作入力を本体装置部200のフロントパ
ネル204のタッチスイッチ204Bによって行った場
合には、ステップS60でRAM210Cに保存されて
いる設定情報をバッテリーバックアップRAM210D
に保存することなく、RAM210Cに保存されている
設定情報に基いて設定変更処理を行い(S70)、通常
処理が行われる(S72)。また、ステップS62の判
定結果が否定ならば、ステップS60でRAM210C
に保存されている設定情報をバッテリーバックアップR
AM210Dに保存することなく、RAM210Cに保
存されている設定情報に基いて設定変更処理を行い(S
70)、通常処理が行われる(S72)。
【0046】上述の動作によれば、新しい設定情報に基
いて設定変更を行う一方、バッテリーバックアップRA
M210Dの旧い設定情報を新しい設定情報によって書
き換えるか、そのまま残しておくかを利用者が選択する
ことができ、必要に応じて旧い設定情報の保存を可能と
することができるという利点がある。
【0047】なお、第2の実施の形態においてシステム
コントロール部210は第2制御手段および登録選択表
示制御手段を構成し、タッチスイッチ204Bは登録選
択操作手段を構成している。
【0048】上述した図16のフローチャートの動作例
では、S66で設定の保存を選択しなかった場合には、
RAM210Cに保存されている設定情報、すなわち利
用者がそのときに変更した設定情報に基いて設定変更処
理と通常処理が行われる(S70、S72)。このよう
にしていったん設定変更処理が行なわれた後、次に説明
する図17のフローチャートに示されているように、所
定操作(以下、設定リロード操作という)を行うことに
よって登録パスワードに対応して既に登録されている設
定情報を再設定(リロード)することができればさらに
便利である。
【0049】図17は第3の実施の形態における設定情
報の再設定動作を示すフローチャートである。図17の
フローチャートに基いて動作説明を行う。なお、図17
に示されているS82、S84、S86、S88、S9
0、S92、S94、S96の処理は、図16に一点鎖
線で囲ったS66、S68、S70、S72を含む処理
S65と置換される処理である。また、図17のフロー
チャートには示されていないが、S80の処理が開始さ
れる前に、図6のフローチャートのS26の処理におい
て登録パスワードDpwに一致するパスワードが既に入
力されており、変数PWは“1”に設定されている。そ
して、上記登録パスワードDpwに対応する設定情報D
sdがバッテリバックアップRAM210Dに既に登録
されている。
【0050】まず、図16のS60、S62、S64と
同様の処理(各種設定変更処理)が行なわれる(S8
0)。なお、変数MEは“1”に設定されているものと
する。次に、「この設定を保存しますか?」というメッ
セージをモニタ300の画面に表示させ、設定の保存の
有無の判定入力を促す(S82)。ここで、設定保存を
行う旨の操作入力を本体装置部200のフロントパネル
204のタッチスイッチ204Bによって行った場合に
は(S82で肯定)、RAM210Cに保存されている
設定情報をバッテリーバックアップRAM210Dに保
存し(S84)、RAM210Cに保存されている設定
情報(すなわちバッテリーバックアップRAM210D
に保存された新しい設定情報と同じ設定情報)に基いて
モニタ300の画像表示動作と付加情報表示動作が行わ
れるように信号処理部208の制御を行うと共に、光供
給手段の光量を制御する設定変更処理を行い(S8
6)、通常処理に移行する(S88)。一方、ステップ
S82での判定結果が否定ならば、すなわち設定保存を
行わない旨の操作入力を本体装置部200のフロントパ
ネル204のタッチスイッチ204Bによって行った場
合には、ステップS80でRAM210Cに保存されて
いる設定情報をバッテリーバックアップRAM210D
に保存することなく、RAM210Cに保存されている
設定情報に基いて設定変更処理を行い(S86)、通常
処理に移行する(S88)。
【0051】そして、S88の通常処理において、シス
テムコントローラ部210は、予めキーボード400に
割り当てられた設定リロード操作用のキー(再設定操作
手段に相当)が操作されてキー入力による割り込みがな
されたか否かを判定し、この判定結果が否定であれば通
常処理を継続する。なお、上記設定リロード操作用のキ
ーの代わりに内視鏡部100の操作部102に操作用の
スイッチ(図17ではスコープのボタンと記す)を設
け、システムコントローラ部210がこの操作用のスイ
ッチの操作信号を割り込み信号として扱うようにしても
よい。また、従来から操作部102には上述したような
操作用のスイッチが設けられており、この操作用のスイ
ッチの操作に応じてシステムコントローラ部210がモ
ニタ300の画像を静止させたり、外部に接続されたビ
デオデッキの録画動作を開始させるなどの制御を行うよ
うになっている。一方、この判定結果が肯定であれば
(S90)、システムコントローラ210は、図6のフ
ローチャートの動作で既に入力された登録パスワードD
pwに対応する設定情報Dsdをバッテリバックアップ
RAM210Dから読み出す(S92)。そして、読み
出した設定情報Dsdに基いてモニタ300の画像表示
動作と付加情報表示動作が行われるように信号処理部2
08を制御すると共に、光供給手段の光量を制御し(S
94)、通常処理を行う(S96)。
【0052】上述した第3の実施の形態によれば、設定
リロード操作を行うことによって利用者が既に登録して
いた設定情報を再設定することができ、使い勝手が向上
するという効果を奏することができる。また、第3の実
施の形態においてもシステムコントロール部210が第
2制御手段を構成している。
【0053】なお、上述した第1乃至第3の実施の形態
では、設定情報Dsdがモニタ300の画像表示動作の
制御、光源手段の光量、モニタの表示画面の表示形態に
関するものであり、メンテナンス用設定情報Dmsdが
モニタ300の画像表示動作の制御と光源手段の光量に
関するものであった。しかしながら、本発明はこれらに
限定されるものではなく、設定情報、メンテナンス用設
定情報としては上述した動作以外の動作に関するもので
あってもよい。
【0054】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように本発明の電
子内視鏡装置によれば、パスワード判定手段は、パスワ
ード入力手段から入力されたパスワードと記憶手段に記
憶されている登録パスワードとを比較して一致するか否
かを判定するように構成され、第2制御手段は、パスワ
ード判定手段が肯定の判定をしたときに、パスワードと
一致した登録パスワードに対応する設定情報を第1制御
手段に設定するように構成されている。そのため、パス
ワード入力手段によって入力されたパスワードが記憶手
段に記憶されている登録パスワードと一致する場合には
記憶手段に保存されている設定情報に基づく画像表示動
作が表示手段によって行われる。このため、画像表示動
作の設定が変更されていても、その設定内容を記憶手段
に保存されている設定情報に基づいた設定に容易に戻す
ことができ、従来と違って意図しない画像設定の変更に
よってとまどうことがなく、操作を容易に行うことがで
きる。
【0055】また、本発明の電子内視鏡装置によれば、
パスワード判定手段はパスワード入力手段から入力され
たパスワードと記憶手段に記憶されている前記メンテナ
ンス用パスワードとを比較して一致するか否かを判定す
るように構成され、モード制御手段はパスワード入力手
段によるパスワードのパスワード判定手段への入力が行
われないとき、または、パスワード判定手段が否定の判
定をしたときに操作モードを通常設定モードに切り換え
るように構成され、パスワード判定手段が肯定の判定を
したときに操作モードを前記特殊設定モードに切り換え
るように構成されている。そのため、パスワード入力手
段によって入力されたパスワードが記憶手段に記憶され
ているメンテナンス用パスワードと一致する場合には電
子内視鏡装置の操作モードが特殊設定モードに切り換え
られる。このため、メンテナンス用パスワードと一致す
るパスワードを入力しない限り操作モードを特殊設定モ
ードに切り換えることができず、メンテナンス用パスワ
ードと一致するパスワードを入力すれば操作モードを特
殊設定モードに速やかに切り換えることができる。した
がって、一般の操作者による操作モードの誤切り換えを
防止し、かつ、保守作業時には操作モードを速やかに切
り換えることが可能となり、保守作業時の操作を容易に
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の電子内視鏡装置の
全体構成図である。
【図2】本発明の電子内視鏡装置の第1の実施の形態の
構成を示すブロック図である。
【図3】システムコントロール部の構成を示すブロック
図である。
【図4】バッテリーバックアップRAMの記憶内容を示
す説明図である。
【図5】設定変更時の表示画面の例を示す説明図であ
る。
【図6】通常時における動作例を説明するフローチャー
トである。
【図7】標準設定情報が設定された時の表示画面の例を
示す説明図である。
【図8】利用者名情報がリスト形式で表示された表示画
面の例を示す説明図である。
【図9】パスワード入力要求画面を示す説明図である。
【図10】登録されていた設定情報が設定された時の表
示画面の例を示す説明図である。
【図11】設定情報の変更動作を示すフローチャートで
ある。
【図12】バッテリーバックアップRAMの記憶内容を
示す説明図である。
【図13】特殊設定モードにおける表示画面の例を示す
説明図である。
【図14】特殊設定モードにおけるメンテナンス用設定
情報の変更動作を示すフローチャートである。
【図15】本発明の電子内視鏡装置の第2の実施の形態
における設定変更時の表示画面の例を示す説明図であ
る。
【図16】第2の実施の形態における設定情報の変更動
作を示すフローチャートである。
【図17】第3の実施の形態における設定情報の再設定
動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1000 電子内視鏡装置 100 内視鏡部 200 本体装置部 210 システムコントロール部(第1制御手段、第2
制御手段、設定手段、パスワード判定手段、リスト表示
制御手段、利用者名入力要求表示制御手段、モード制御
手段、メンテナンス用パスワード入力要求表示制御手
段) 300 モニタ(表示手段) 400 キーボード(パスワード入力手段、利用者名入
力手段、選択操作手段、操作入力手段) Dsd 設定情報(第1設定情報) Dmsd メンテナンス用設定情報(第2設定情報)
フロントページの続き Fターム(参考) 2H040 BA11 CA10 GA00 GA02 GA05 GA06 GA07 GA11 4C061 AA00 BB00 CC06 DD03 JJ11 JJ18 NN01 NN05 NN07 PP12 QQ09 RR02 RR03 RR25 TT02 TT03 TT12 TT20 WW14 YY14

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡部から入力される映像信号に基い
    て画像を表示する表示手段と、設定情報に基づいて前記
    表示手段の画像表示動作を制御する第1制御手段と、前
    記設定情報を設定する設定手段とを備えた電子内視鏡装
    置において、 記憶手段と、パスワード入力手段と、パスワード判定手
    段と、第2制御手段とを備え、 前記記憶手段は、登録パスワードと前記設定情報を互い
    に対応付けて記憶するように構成され、 前記パスワード入力手段は、パスワードを前記パスワー
    ド判定手段に入力するように構成され、 前記パスワード判定手段は、前記パスワード入力手段か
    ら入力された前記パスワードと前記記憶手段に記憶され
    ている前記登録パスワードとを比較して一致するか否か
    を判定するように構成され、 前記第2制御手段は、前記パスワード判定手段が肯定の
    判定をしたときに、前記パスワードと一致した前記登録
    パスワードに対応する前記設定情報を前記第1制御手段
    に設定するように構成されている、 ことを特徴とする電子内視鏡装置。
  2. 【請求項2】 前記第2制御手段は、前記パスワード判
    定手段が前記パスワードと前記登録パスワードが不一致
    であると判定したときに、所定の標準設定情報を前記第
    1制御手段に設定するように構成されていることを特徴
    とする請求項1記載の電子内視鏡装置。
  3. 【請求項3】 前記第2制御手段は、前記パスワード入
    力手段に前記パスワードが入力されなかったときに、所
    定の標準設定情報を前記第1制御手段に設定するように
    構成されていることを特徴とする請求項1または2記載
    の電子内視鏡装置。
  4. 【請求項4】 設定された設定情報に基づいて動作を行
    う電子内視鏡装置であって、 前記設定情報を設定する際の操作モードが通常設定モー
    ドと特殊設定モードに切り換えられるように構成され、
    前記通常設定モードは前記設定情報のうち、通常動作時
    に設定される第1設定情報の設定操作のみを可能に構成
    され、前記特殊モードは前記設定情報のうち、保守作業
    時等に設定される第2設定情報の設定操作を可能に構成
    された電子内視鏡装置において、 記憶手段と、パスワード入力手段と、パスワード判定手
    段と、モード制御手段とを設け、 前記記憶手段はメンテナンス用パスワードを記憶するよ
    うに構成され、 前記パスワード入力手段はパスワードを前記パスワード
    判定手段に入力するように構成され、 前記パスワード判定手段は前記パスワード入力手段から
    入力された前記パスワードと前記記憶手段に記憶されて
    いる前記メンテナンス用パスワードとを比較して一致す
    るか否かを判定するように構成され、 前記モード制御手段は前記パスワード入力手段による前
    記パスワードの前記パスワード判定手段への入力が行わ
    れないとき、または、前記パスワード判定手段が否定の
    判定をしたときに前記操作モードを前記通常設定モード
    に切り換えるように構成され、前記パスワード判定手段
    が肯定の判定をしたときに前記操作モードを前記特殊設
    定モードに切り換えるように構成されていることを特徴
    とする電子内視鏡装置。
  5. 【請求項5】 内視鏡部から入力される映像信号に基づ
    いて画像を表示する表示手段と、前記設定情報に基づい
    て前記表示手段の画像表示動作を制御する第1制御手段
    と、前記設定情報を設定する設定手段とを備え、前記設
    定手段は前記通常設定モードの際に前記第1設定情報の
    設定を行い、かつ、前記特殊設定モードの際に前記第2
    設定情報の設定を行うように構成されていることを特徴
    とする請求項4記載の電子内視鏡装置。
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