JP2000310875A - 電子写真用カラートナー、現像剤及び画像形成方法 - Google Patents

電子写真用カラートナー、現像剤及び画像形成方法

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JP2000310875A
JP2000310875A JP11858299A JP11858299A JP2000310875A JP 2000310875 A JP2000310875 A JP 2000310875A JP 11858299 A JP11858299 A JP 11858299A JP 11858299 A JP11858299 A JP 11858299A JP 2000310875 A JP2000310875 A JP 2000310875A
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toner
image
wax
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stress
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JP11858299A
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English (en)
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Kaori Ooishi
かおり 大石
Susumu Yoshino
進 吉野
Yasuhiro Oya
康博 大矢
Koichi Hamano
弘一 濱野
Masanobu Ninomiya
正伸 二宮
Kotaro Yoshihara
宏太郎 吉原
Tetsuya Taguchi
哲也 田口
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速で複写する場合でも、良好な定着性能を
保持しつつ、静電荷像担持体および中間転写体の寿命を
短くすることなくクリーニング性を長期に満足させるこ
とが可能な電子写真用カラートナー、現像剤およびこれ
を用いる画像形成方法を提供すること。 【解決手段】 少なくとも結着樹脂と、着色剤およびワ
ックスを含む電子写真用カラートナーであって、ストレ
スを与える前のトナーの摩擦係数が0.35〜0.75
であり、ストレスを与えた後のトナーの摩擦係数との差
が0.15以下であることを特徴とする電子写真用カラ
ートナー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法、静電
記録法において静電潜像の現像のために使用する静電荷
像現像用カラートナー、静電荷像現像用現像剤およびそ
れを用いる画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写機やレーザービームプリンタ
等において画像を形成する場合、光学的手段によって感
光体上に形成された静電潜像は現像工程で現像された
後、転写工程で記録紙等の記録媒体に転写され、次に定着
工程で一般に熱と圧力で記録紙等の記録媒体に定着され
る。そして、上記感光体は繰り返し使用する為、転写後に
感光体上に残る残存トナーを取り除く為にクリーニング
装置が設置されている。 トナー像を定着する方式としては加熱ローラーや加熱フ
ィルムによる加熱定着方式があるが、加熱ローラー方式
は、熱効率が良く高速定着が可能であることから広く用
いられている。
【0003】この定着方式の問題として、加熱ローラー
表面と溶融状態のトナー像が加圧下で接触する為、トナ
ー像の一部が加熱ローラーに付着し、付着したトナーが
再転写されて複写画像を汚染する所謂オフセット現象を
発生せしめることがある。この現象を防止することを目
的に加熱ローラー表面をトナーに対する離型性に優れた
シリコンゴムやフッ素樹脂で形成し、更にその表面にシ
リコーンオイル等の離型性液体を供給する方法がとられ
ている。この方法はトナーのオフセット現象を防止する
点では極めて有効であるが、オフセット防止液を供給す
るための装置が必要になる等の問題がある。これは、小
型化、軽量化と逆の方向であり、また、オフセット防止
液が加熱されて蒸発して不快臭を与えることや、機内の
汚染を生じることがある。
【0004】このような問題を改善する為に、トナーの
粘度を限定する方法(特開平1−133065、2−1
61466、2−100059、3−229265号公
報)、トナーに離型性のある樹脂等のワックスを含有さ
せる方法(特公昭52―3304号公報)、ワックスの溶
融粘度を限定する方法(特開平3−260659、3−
122660号公報)等が提案されている。しかし、ワ
ックスを現像剤中に含有させると、マシン内で使用して
いるうちに機械的ストレスにより外添剤が埋め込まれて
しまい、トナー表面に存在するワックスの存在率が高く
なり、トナー担持体との摩擦係数が低くなってしまい、
クリーニング不良が発生してしまう。
【0005】またフルカラー用現像剤の場合、白黒用ト
ナーに比較し、一枚の画像を形成するのに必要なトナー
量が多くなることがおおく、また高画質を達成するため
に小粒径トナーを用いるためトナー担持体との付着力が
おおきくなり、クリーニングする必要のあるトナー量が
増えてしまう。また最近ではカラー化、特にオンデマン
ド印刷の要求が高く、高速枚数複写対応のため転写ベル
トに多色像を形成し、1度にその多色像を像固定材料に
転写し、定着する手法が報告されている。(特開平8-115
007号公報)
【0006】感光体から転写ベルトへ転写する工程を一
次転写、転写ベルトから像固定材料に転写する工程を二
次転写とすると、いずれの転写工程においても転写残ト
ナーが発生するためトナーの総合的な転写性は低下す
る。また当然、それに伴いクリーニング工程が必要とな
る。すなわち感光体上のクリーニングと転写ベルト上の
クリーニングの両方を満足することが必要となる。そこ
で、フルカラー用現像剤では白黒用トナーよりもクリー
ニング性を向上させる必要が生じる。従来よりクリーニ
ング性を向上するために脂肪酸金属塩やポリオレフィン
等を外部添加する方法が検討されている(特開昭54−
16219号公報、特開昭60−198556号公報、
特開昭61−231562号公報、特開昭61−231
563号公報等)。しかしながら、上記公報に開示され
ている脂肪酸金属塩やポリオレフィン等は、いずれも、
その添加当初は有効であるとしても、添加剤自体が感光
体上にフィルミングし易い性質を持っているため、繰り
返しクリーニングされる間に、感光体とクリーニング部
材間の圧力等により、感光体表面に不均一なフィルミン
グが生じ、感光体の感度低下による濃度低下、かぶり、
画像の白ぬけおよび画像ぼけを発生させるという問題が
ある。一方、アクリル酸エステルモノマー、メタクリル
酸エステルモノマー、スチレン系モノマー等の単独重合
体または共重合体の樹脂微粉末によりトナー表面を被覆
することが検討されている(特公平2−3188号公
報)。
【0007】これらの樹脂微粉末をトナーに添加するこ
とは、クリーニング性の向上のためには一つの有効な手
段ではあるが、最近では、複写機やプリンターの複写速
度はより高速化する傾向にあり、それに伴ってクリーニ
ング時に感光体にかかるストレス(荷重、速度)も増加
するため、上記樹脂微粉末が、感光体表面で変形し、フ
ィルミング等の問題を引き起こすという問題がある。ま
た特開平4-102860号公報ではポリテトラフルオロエチレ
ンの微粒子を加えてクリーニング性の向上を図る方法が
開示されている。特開平3-110569号公報ではポリエチレ
ンを外添または混合することにより感光体上にポリエチ
レン膜を形成することによりクリーニング性を向上させ
る方法が開示されている。しかし、これらも感光体上に
移行してしまうまたは感光体上に膜を形成するため、感
光体の寿命を短くしてしまうという欠点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のよう
な従来の技術の実情に鑑みてなされたものであり、その
目的は、高速で複写する場合でも、良好な定着性能を保
持しつつ、静電荷像担持体および中間転写体の寿命を短
くすることなくクリーニング性を長期に満足させること
が可能な電子写真用カラートナー、現像剤およびこれを
用いる画像形成方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は、以下の電子
写真用カラートナー、現像剤および画像形成方法を提供
することにより解決される。 1.(1)少なくとも結着樹脂と、着色剤およびワック
スを含む電子写真用カラートナーであって、ストレスを
与える前のトナーの摩擦係数が0.35〜0.75であ
り、ストレスを与えた後のトナーの摩擦係数との差が
0.15以下であることを特徴とする電子写真用カラー
トナー。このような電子写真用カラートナーを画像形成
に用いることにより、高速で複写する場合でも、良好な
定着性能を保持しつつ、静電荷像担持体および中間転写
体の寿命を短くすることなくクリーニング性を長期に満
足させることが可能であり、特に一次転写媒体として中
間転写体を用いかつ定着ロールにオイルを供給しないシ
ステムにおいて前記トナーを使用することにより前記効
果が有効に発現される。 (2)前記(1)の電子写真用カラートナーにおいて、
該トナーが以下の構造式(I)で示されるスチレン系モ
ノマーと下記構造式(II)で示されるインデン系モノマ
ーとの共重合樹脂を含むことが好ましい。
【0010】
【化1】
【0011】前記構造式(I)中、R1、R2、R3、お
よびR4は、同一でも異なってもよく、水素原子または
炭素数4以下のアルキル基を示す。また前記構造式(I
I)中、R5、R6、およびR7は同一でも異なってもよ
く、水素原子または炭素数6以下のアルキル基を示す。
このスチレン系モノマーとインデン系モノマーとの共重
合体は、(I)/(II)のモル比が40/60〜80/20であること
が好ましい。 (3)また前記(1)または(2)の電子写真用カラー
トナーにおいて、結着樹脂がポリエステルであることが
好ましい。 (4)前記(1)ないし(3)のいずれか1に記載の電
子写真用カラートナーにおいて、該ワックスが80〜1
20℃の温度範囲で溶融し、かつ120℃における溶融
粘度が300cs以下であるワックスであることが好ま
しい。 2.前記1.に記載の電子写真用トナーとキャリアを含
む二成分現像剤。
【0012】3.(1)静電荷像担持体上に静電潜像を
形成する工程、前記静電潜像を現像剤により現像する工
程、現像された像を転写媒体あるいは一旦中間転写体に
転写した後さらに転写媒体に転写する工程、転写媒体上
の像を定着する工程、および静電荷像担持体および/ま
たは中間転写体に残存するトナーを除去するクリーニン
グ工程とを有する画像形成方法において、該現像剤とし
て前記1.に記載の電子写真用カラートナーを含有する
現像剤を用いることを特徴とする画像形成方法。本発明
の画像形成方法においては、前記の特定の現像剤を用い
ることにより、上記1.で記載した効果を達成すること
ができる。 (2)前記中間転写体としてはベルト状の中間転写体を
用いることが好ましい。 (3)前記(1)または(2)の画像形成方法におい
て、中間転写体上に多色のトナー像を形成し、これを一
度に転写させることを特徴とする画像形成方法。 (4)前記(1)ないし(3)のいずれか1に記載の画
像形成方法において、定着工程において、実質的にオイ
ルを用いないことを特徴とする画像形成方法。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明者らは、従来の技術におけ
る上述のような欠点を改善すべく、主にトナーをいまま
でと異なる観点に基づき、鋭意、研究検討した結果か
ら、以下の構成を採用することにより、上記の課題を解
決することに成功した。即ち、少なくとも結着樹脂、着
色剤、ワックスから構成される本発明の電子写真用カラ
ートナーにおいては、トナーに対するワックスの添加量
を3〜10重量%、より好ましくは3〜6重量%にする
必要がある。ワックスの添加量が3重量%より少ない
と、十分な定着ラチチュード(トナーのオフセットなし
に定着できる定着ロール温度範囲)が得られず、また1
0重量%より多いと、ワックスがトナーから脱離して遊
離しているワックス量が増え、トナーの粉体流動性が悪
化し、また、静電潜像を形成する感光体表面に遊離ワッ
クスが付着して、静電潜像が正確に形成できなくなった
りする。また、ワックスは結着樹脂と比較すると透明性
が劣るため、OHP等の画像の透明性を低下させ、黒ず
んだ投影像となってしまう。
【0014】また、本発明の電子写真用カラートナーに
おいては、ストレスを与える前、すなわち使用前のトナ
ーの摩擦係数が0.35〜0.75であることが必要で
ある。摩擦係数が0.35より小さいとクリーニング性
が低下し、また0.75より大きいとブレードがめくれ
てしまうなどの不都合が生ずるので、上記範囲内にある
ことが適切である。また、本発明の電子写真用カラート
ナーにおいては、さらに、ストレスを与える前のトナー
摩擦係数と、ストレスを与えた後のトナーの摩擦係数と
の差が0.15以下であることが目的を達成するのに必要と
なる。例えば、トナー粒子の組成あるいは製造法によ
り、得られるトナー粒子の表面にワックスが比較的に多
量露出しているトナーの場合には、ストレスを受ける前
には外添剤粒子によりワックスの露出が防止されていて
も、ストレスを受けて外添剤が埋め込まれてしまうと、
トナー粒子表面のワックスが露出することになり、スト
レスを受けた後のトナーの摩擦係数がストレスを受ける
前のトナーの摩擦係数より小さくなってしまう。そして
その差が0.15より大きくなってしまうと、トナーは
クリーニングブレードをすり抜けて、クリーニング不良
を引き起こしてしまう。一方、たとえば、トナー粒子表
面が比較的少量のワックス露出で構成されている場合に
は、ストレスにより外部添加剤が埋め込まれると、トナ
ーの摩擦係数は、ストレスを受ける前の外添剤により覆
われているトナーの摩擦係数より大きくなってしまう。
そしてその差が0.15より大きくなってしまうと、ク
リーニングブレードのめくれなどが起こってしまい、そ
の後クリーニングの機能を果たさなくなる。したがっ
て、ストレスを受ける前と後のトナーの摩擦係数の差が
0.15以下であることが必要である。ここで、ストレ
スを与えた後のトナーの摩擦係数とは、少なくとも50
00枚複写後にクリーニングされたトナーの摩擦係数を
いい、好ましくは10000枚複写後にクリーニングさ
れたトナーの摩擦係数をいう。通常複写枚数が多ければ
多いほど摩擦係数の変化が大きくなる。
【0015】上記のごとき条件を満足する本発明のトナ
ーを使用することにより、一般にクリーニング助剤とい
われる大径の高級アルコール粒子等を加えなくとも、ト
ナーを感光体或いは転写ベルト上からクリーニングブレ
ードにより除去する際、必要以上にブレードを感光体或
いは転写ベルトに押し付ける必要がなくなり、感光体や
転写ベルトの摩耗や、フィルミング、傷を引き起こすこ
となく、確実にクリーニングすることが可能となる。し
たがって、静電荷像担持体および中間転写体の寿命を長
くすることができる。また、定着性能に悪影響を与える
こともない。特に、トナーが大きなストレスを受ける高
速複写システムの場合でも、前記のごときクリーニング
性を長期に満足させることが可能で、かつオイルを供給
することなく高速定着が可能で、良好な定着性能を保持
することができる。中でも一次転写媒体として中間転写
体を用いかつ定着ロールにオイルを供給しないシステム
において、前記トナーを使用することにより前記効果が
有効に発現する。また、本発明のトナーを用いることに
より本発明の画像形成においては、画像担持体の種類を
選ばず、良好な画像を長期にわたり提供できる
【0016】摩擦係数の測定法は次の様に行った。すな
わちFujiXerox製コピーマシン4060に使用
しているベルト状感光体にトナー3gをのせ、その上か
らFujiXerox製Vivace560に使用のク
リーニングブレードと金属板の重り(クリーニングブレ
ード+重りの荷重236gf)を置き、水平方向に引っ
張るときの摩擦力(gf)を繰り返し30回測定し、30回
目の摩擦力/垂直荷重(236gf)=摩擦係数とし
た。またストレスを与えた後のトナーの摩擦係数の測定
は、コピー後に、クリーニングされてトナー回収ボック
スに回収されたトナーの摩擦係数を測定することによっ
て行った。
【0017】本発明の摩擦係数を有するトナーを得るた
めの手段としては特に限定されるものではないが、以下
の様な方法を例示することができる。まず、ストレスを
与える前のトナーの摩擦係数を0.35〜0.75の範
囲内に調節するには、例えばワックスの量を調節した
り、外部添加剤の量と調節することにより前記範囲内に
摩擦係数を制御することができる。さらに、本発明にお
いてはトナーを粉砕または分級する際に、少量の外添剤
を加えながら行うと、通常のブレンド装置で付着させる
よりも非常に強く付着させることができるので、新たな
外添剤の埋まり込みが防止でき、本発明の摩擦係数をも
ったトナーをえることができる。
【0018】次にストレスを与えた後のトナーの摩擦係
数とストレスを与える前のトナーの摩擦係数との差を
0.15以下に抑える方法は、たとえばトナー表面に露
出するワックス量を抑制する方法を挙げることができ
る。トナー表面に露出するワックス量を抑制する方法と
しては、ワックスの結着樹脂中での分散径を小さくする
ことが有効であり、そのためには以下の構造式(I)で
示されるスチレン系モノマーと、以下の構造式(II)で
示されるインデン系モノマーとの共重合樹脂をトナー中
に含有させることが有効である。
【0019】
【化2】
【0020】前記構造式(I)中、R1、R2、R3、お
よびR4は、同一でも異なってもよく、水素原子または
炭素数4以下のアルキル基を示す。また前記構造式(I
I)中、R5、R6、およびR7は同一でも異なってもよ
く、水素原子または炭素数6以下のアルキル基を示す。
このスチレン系モノマーとインデン系モノマーとの共重
合体は、(I)/(II)のモル比が40/60〜80/20であること
が好ましい。また、前記共重合樹脂の軟化点Tmが100〜1
70 ℃の範囲にあることが好ましい。より好ましくは130
〜160 ℃である。軟化点が170 ℃以上であると低温定着
性を悪化させる懸念がある。
【0021】上記共重合体を製造する際、純度の高いピ
ュアモノマーを使用すると、樹脂の着色や、加熱時の臭
気を低く押さえることができるのでより好ましい。また
この共重合樹脂は、低分子量(低溶融粘度)でありながら
高い軟化点を有していることを特徴としており、さらに
各種樹脂、エラストマー、ワックスとの相溶解性のバラ
ンスが良いという特徴も有しているため、この共重合樹
脂を結着樹脂に添加して溶融ブレンドすることにより、
熱保存性と粉砕性を両立させることが可能である。ま
た、トナーの帯電特性にも影響を与えない。
【0022】前記共重合樹脂の使用量は、トナー結着樹
脂100重量部に対して1〜20重量部が好ましい。より好ま
しくは3〜15重量部である。1重量部以下であると粉砕性
に効果がなく、また20重量部以上であるとトナーが過粉
砕性されやすくなり、現像機の中でトナーの粒子径が大
きく変化してしまう懸念がある。また、一般に前記共重
合樹脂は結着樹脂より高価であることが多く、価格の面
からもその使用量は必要最低限にするのが好ましい。
【0023】さらに、トナー表面に露出するワックス量
を抑制する他の方法としては、トナー混練時に水を添加
することが有効である。添加する水は混練物総量の1w
t%から20wt%望ましくは3wt%から15wt%
が望ましい。1wt%以下であると、水を添加する効果
が十分に得られない。また20wt%以上になってしま
うと混練物が水分を保持するために、装置に付着しやす
くなり、製造性が悪くなる。 また、前記トナーにスチレン−インデン共重合体を添加
すると共に、トナー材料混練時水を添加することが好ま
しい。さらに、ストレスを与えた後のトナーの摩擦係数
とストレスを与える前のトナーの摩擦係数との差を0.
15以下に抑える他の方法として、前述の、トナーを粉
砕または分級する際に、少量の外添剤を加えながら行う
方法を挙げることができる。この方法によると、通常の
ブレンド装置で付着させるよりも非常に強く付着させる
ことができるので、新たな外添剤の埋まり込みが防止で
き、前記の条件を備えた本発明のトナーを得ることがで
きる。
【0024】本発明に使用されるトナーは少なくとも着
色剤と結着樹脂とワックスとよりなる。 結着樹脂としては、スチレン、クロロスチレン等のスチレ
ン類、エチレン、プロピレン、ブチレン、イソプレン等のモ
ノオレフィン、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、安息香
酸ビニル、酢酸ビニル等のビニルエステル、アクリル酸メ
チル、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸
ドデシル、アクリル酸オクチル、アクリル酸フェニル、メ
タクリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸ブ
チル、メタクリル酸ドデシル等の a -メチレン脂肪族モ
ノカルボン酸エステル、ビニルメチルエーテル、ビニルエ
チルエーテル、ビニルブチルエーテル等のビニルエーテ
ル、ビニルメチルケトン、ビニルヘキシルケトン、ビニル
イソプロペニルケトン等のビニルケトン等の単独重合体
あるいは共重合体を例示することができ、特に代表的な
結着樹脂としては、ポリスチレン、スチレン-アクリル酸
アルキル共重合体、スチレン-メタクリル酸アルキル共重
合体、スチレン-アクリロニトリル共重合体、スチレン-ブ
タジエン共重合体、スチレン-無水マレイン酸共重合体、
ポリエチレン、ポリプロピレンをあげることができる。更
に、ポリエステル、ポリウレタン、エポキシ樹脂、シリコン
樹脂、ポリアミド、変性ロジン、パラフィン、ワックス類を
あげることができる。この中でも、特にポリエステルを結
着樹脂とした場合に有効である。
【0025】本発明に使用されるポリエステル樹脂とし
てはポリオール成分とポリカルボン酸成分から重縮合に
より合成される。使用されるポリオール成分としては、
エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−
ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、2,3ブタ
ンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリ
コール、1,5−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジ
オール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジメ
タノール、水添ビスフェノールA、ビスフェノール−A
エチレンオキサイド付加物、ビスフェノール−Aプロピ
レンオキサイド付加物などが挙げられる。ポリオール成
分としては、マレイン酸、フマル酸、フタル酸、イソフ
タル酸、テレフタル酸、コハク酸、ドデセニルコハク
酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、シクロヘキサン
トリカルボン酸、2,5,7−ナフタレントリカルボン
酸、1,2,4−ナフタレントリカルボン酸1,2,5
ヘキサントリカルボン酸、1,3−ジカルボキシル−2
−メチレンカルボキシプロパンテトラメチレンカルボン
酸およびそれらの無水物が挙げられる。好ましくは、例
えば、ビスフェノールAと多価芳香族カルボン酸とを主単
量体成分とした重縮合物よりなる線状ポリエステル樹脂
が使用される。 これらのポリエステル樹脂のなかでも、軟化点90〜150
℃、ガラス転移点55〜75℃、数平均分子量2000〜6000、重
量平均分子量8000〜150000、酸価5〜30、水酸基価5〜40を
示すポリエステル樹脂が特に好ましく使用できる。
【0026】本発明においては次のようなワックスが用
いられる。たとえば、パラフィンワックス及びその誘導
体、モンタンワックス及びその誘導体、マイクロクリス
タリンワックス及びその誘導体、フィッシャートロプシ
ュワックス及びその誘導体、ポリオレフィンワックス及
びその誘導体等が挙げられる。前記誘導体にはその酸化
物、ビニルモノマーとの重合体、グラフト変性物等が含
まれる。この他に、アルコール、脂肪酸、植物系ワック
ス、動物系ワックス、鉱物系ワックス、エステルワック
ス、酸アミド等も利用できる。
【0027】ワックスは80〜120℃の範囲内で溶融
し、かつ120℃において300cs以下の溶融粘度を
示すことが望ましく、より好ましくは1〜100csの
溶融粘度を示すことが望ましい。溶融するのが80℃未
満ではワックスの変化温度が低すぎ、耐ブロッキング性
が劣ったり、複写機内温度が高まった時に現像性が悪化
したりする。120℃を超える場合には、ワックスの変化
温度が高すぎ低温定着性を悪化させる。軟化温度が高い
ワックスの場合、高温で定着を行えば定着性の問題はク
リアされるが、省エネルギーの観点で望ましくない。ま
た、300csより高い溶融粘度ではトナーからの溶出が
弱く、定着剥離性が不十分となってしまう。
【0028】また、トナー粒子の着色剤としては、カーボ
ンブラック、ニグロシン、アニリンブルー、カルコイルブ
ルー、クロムイエロー、ウルトラマリンブルー、デュポン
オイルレッド、キノリンイエロー、メチレンブルークロリ
ド、フタロシアニンブルー、マラカイトグリーン・オキサ
レート、ランプブラック、ローズベンガル、C.I.ピグメン
ト・レッド48:1、C.I.ピグメント・レッド122、C.I.ピグメ
ント・レッド57:1、C.I.ピグメント・イエロー97、C.I.ピグ
メント・イエロー12、C.I.ピグメント・ブルー15:1、C.I.ピ
グメント・ブルー15:3などを代表的なものとして例示す
ることができる。
【0029】本発明に使用されるトナーは、結着樹脂、
着色剤およびワックスの他に、必要に応じて、内部添加剤
として帯電を調整する帯電制御剤を一つ以上含んで構成
してもよい。更に、トナーの長期保存性、流動性、現像性、
転写性をより向上させる為に、本発明に使用されるトナ
ーはそのトナー粒子表面に無機粉、樹脂粉を単独又は併
用して添加してもよい。無機粉としては例えば、カーボン
ブラック、シリカ、アルミナ、チタニア、酸化亜鉛、樹脂粉
としてはPMMA,ナイロン、メラミン樹脂、ベンゾグアナミ
ン樹脂、フッ素系樹脂等の球状粒子、そして、フッ化ビニ
リデン、脂肪酸金属塩等の不定形粉末があげられる。表面
に添加する場合それぞれの添加量は0.5 〜 4重量%、より
好ましくは0.5 〜 3重量%の配合量になるように添加さ
れる。
【0030】本発明において、トナー粒子は、約30μmよ
り小さく、好ましくは4〜20μmの平均粒径を有するもの
を用いることができる。 また、本発明の二成分現像剤は前記電子写真用カラート
ナーとキャリアを含む。二成分現像剤に使用するキャリ
アとしては、鉄粉系キャリア、ガラスビーズ、フェライ
ト粉系キャリア、表面コートフェライトキャリア等が使
用でき、特に制限されるものではない。また、それぞれの
表面添加粉末は所望の表面処理を施して用いてもよい。 また、本発明の電子写真トナーは、二成分現像剤として
だけでなく、一成分現像剤として使用できることは勿論
である。特に搬送性の点で二成分系現像剤が好ましく用
いられる。
【0031】さらに、本発明は、静電荷像担持体上に静
電潜像を形成する工程、前記静電潜像を現像剤により現
像する工程、現像された像を転写媒体あるいは一旦中間
転写体に転写した後さらに転写媒体に転写する工程、転
写媒体上の像を定着する工程、および静電荷像担持体お
よび/または中間転写体に残存するトナーを除去するク
リーニング工程とを有する画像形成方法において、該現
像剤として前記電子写真用カラートナーを含有する現像
剤を用いる画像形成方法にも関するものである。本発明
の画像形成方法においては、上で説明した電子写真用カ
ラートナーを使用しているため、高速転写・高速定着を
行う高速複写システムにおいても、良好な定着性能を保
持しつつ、静電荷像担持体および中間転写体の寿命を短
くすることなくクリーニング性を長期に満足させること
が可能であり、特に一次転写媒体として中間転写体を用
いかつ定着ロールにオイルを供給しないシステムにおい
て前記トナーを使用することにより前記効果が有効に発
現される。
【0032】本発明における静電荷像担持体および/ま
たは中間転写体のクリーニング工程における、クリーニ
ング法としては、ブレード圧着によるクリーニング法、
ウェブファーブラシクリーニング法、ロール法、静電ブ
ラシ法等を用いることができる。
【0033】また、本発明の画像形成方法においては、
定着工程において、実質的にオイルを用いないいわゆる
オイルレスシステムを採用することが可能である。一般
に、定着工程で使用する定着ロールに塗布されるシリコ
ーンオイル等の離型性液体は限りなく少ないことが好ま
しい。その理由は、離型性液体は定着ラチチュードに対
しては有効であるが、定着される被転写材に転移する
為、ベトツキがあり、また、テープを貼れない、マジッ
クで文字を書き加えられない等の問題があるからであ
る。この問題はOHPについて特に顕著である。また、
離型性液体は定着表面の荒さをスムーズにできないの
で、OHP透明性の低下の要因にもなっている。しか
し、本発明の画像形成方法においては上記のごとき構成
の電子写真用カラートナーを使用するため、十分な定着
ラチチュードを示す。したがって、本発明の画像形成方
法においては、定着ロールに塗布されるシリコーンオイ
ル等の離型性液体はごくわずかでよい。例えば、A4用
紙1枚当たりで1μl以下でよい。この程度の範囲にあ
れば、前述の諸問題は実質上回避できる
【0034】前記の画像形成方法において、中間転写体
上に多色のトナー像を形成し、これを一度に転写させる
ことができる。この方法によりフルカラーの画像形成を
することができる。
【0035】本発明で用いられる中間転写体は、ドラム
状のもの、ベルト状のものなどが使用できるが、特にベ
ルト状の中間転写体の場合には転写媒体の種類が限定さ
れないため好ましく用いられる。ベルト状の中間転写体
の材料としては、孔質で伸び縮みが少なく、摩耗や付着
しにくいものが好ましい。具体的にはポリアミド樹脂、
ポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、エポキシ樹脂、
ポリカーボネート樹脂、ポリイミド樹脂などの樹脂を用
いることができる。また、抵抗制御のためにこれらの樹
脂にカーボンブラック、メタロセン化合物、芳香族アミ
ン化合物、酸化金属などの導電性材料を用いることもで
きるが、これらに限定されるものではない。また、定着
ロールの表面は、トナーを付着させない目的で、例えば
ロール表面をトナーに対して離型性の優れたシリコンゴ
ムやフッ素系樹脂材料などで形成する必要がある。
【0036】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに具体的に
説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるもの
ではない。なお以下の説明において、特に断りのない限
り、「部」はすべて「重量部」を意味する。 実施例1(現像剤1) 線状ポリエステル 82部 (テレフタル酸/ビスフェノールA プロピレンオキシド付加物/シクロヘキサ ンジメタノールから選られた線状ポリエステル:Tg=64℃、Mn=3,500 、Mw=35,000、酸価=11、水酸価=24) シアン顔料(C.I.ピグメント・ブルー15:3) 3部 カルナバワックス(m.p.:83℃、120℃における溶融粘度50cs) 5部 イソプロペニルトルエン・インデン共重合体(共重合比7/3、m.p.:75℃、M w:2000、Mn:1200) 5部 水 5部 上記混合物をエクストルーダーで混練した。水は混練時
に添加した。得られたスラブを圧延、冷却、破砕後、ジ
ェットミルで20nmのチタニア粒子0.5部を加えな
がら粉砕した。さらに、風力式分級機で分級した粗粉と
微粉を除去し、平均粒子径6.5μmの分級品を得た。こ
の分級品に平均粒子径50nmの負帯電性シリカ1.0部
と、平均粒子径20nmのチタニア粒子0.5部を添加し
てトナーを得た。このトナーと、さらにコートキャリア
として、ポリメチルメタクリレート(綜研化学社製)を
1重量%被覆した平均粒子径50μmのフェライトキャ
リアを用い、トナー濃度が5重量%の現像剤1とした。
【0037】 実施例(現像剤2) 線状ポリエステル2 79部 (テレフタル酸/ビスフェノールA プロピレンオキシド付加物/シクロヘキサ ンジメタノールから選られた線状ポリエステル:Tg=68℃、Mn=4,00 0、Mw=45,000、酸価=11、水酸価=24) シアン顔料(C.I.ピグメント・ブルー15:3) 3部 ポリエチレン(PW725、東洋ペトロライト社製、融点102℃、120℃におけ る溶融粘度50cs) 5部 イソプロペニルトルエン・インデン共重合体(共重合比6/4、m.p.:73℃、M w:2050、Mn:1140) 3部 水 10部 上記混合物を用い、実施例1と同様にして現像剤2を得
た。
【0038】 実施例3(現像剤3) 線状ポリエステル 79部 (テレフタル酸/ビスフェノールA プロピレンオキシド付加物/シクロヘキサ ンジメタノールから選られた線状ポリエステル:Tg=68℃、Mn=4,00 0、Mw=45,000、酸価=11、水酸価=24) シアン顔料(C.I.ピグメント・ブルー15:3) 3部 カルナバワックス(m.p.:83℃、120℃における溶融粘度50cs)3.5部 イソプロペニルトルエン・インデン共重合体(共重合比6/4、m.p.:73℃、M w:2050、Mn:1140) 4.5部 水 10部 上記混合物を用い、実施例1と同様にして現像剤3を得
た。
【0039】 実施例4(現像剤4) 線状ポリエステル 87部 (テレフタル酸/ビスフェノールA エチレンオキシド付加物/シクロヘキサン ジメタノールから選られた線状ポリエステル:Tg=62℃、Mn=3,200 、Mw=30,000、酸価=18、水酸価=24) シアン顔料(C.I.ピグメント・ブルー15:3) 3部 カルナバワックス(m.p.:83℃、120℃における溶融粘度50cs) 5部 イソプロペニルトルエン・インデン共重合体(共重合比6/4、m.p.:73℃、M w:2050、Mn:1140) 5部 上記混合物を用い、実施例1と同様にして現像剤4を得
た。
【0040】 実施例5(現像剤5) 線状ポリエステル 87部 (テレフタル酸/ビスフェノールA・エチレンオキシド付加物/ビスフェノール A・プロピレンオキシド付加物/シクロヘキサンジメタノールから選られた線状 ポリエステル:Tg=70℃、Mn=4,600、Mw=38,000、酸価= 15、水酸価=23) シアン顔料(C.I.ピグメント・ブルー15:3) 3部 カルナバワックス(m.p.:83℃、120℃における溶融粘度50cs) 5部 イソプロペニルトルエン・インデン共重合体(共重合比7/3、m.p.:75℃、M w:2000、Mn:1200) 5部 上記混合物を用い、実施例1と同様にして現像剤5を得
た。
【0041】 比較例1(現像剤6) 線状ポリエステル 90部 (テレフタル酸/ビスフェノールA プロピレンオキシド付加物/シクロヘキサ ンジメタノールから選られた線状ポリエステル:Tg=64℃、Mn=3,500 、Mw=35,000、酸価=11、水酸価=24) シアン顔料(C.I.ピグメント・ブルー15:3) 3部 カルナバワックス(m.p.:83℃、120℃における溶融粘度50cs) 2部 水 5部 上記混合物を粉砕時にチタニア粒子を加えずに粉砕し、
分級品に実施例1と同じ負帯電性シリカとチタニア粒子
をそれぞれ1.0部加える他は実施例1と同様にして現
像剤6を得た。
【0042】 比較例2(現像剤7) 線状ポリエステル 87部 (テレフタル酸/ビスフェノールA プロピレンオキシド付加物/シクロヘキサ ンジメタノールから選られた線状ポリエステル:Tg=64℃、Mn=3,500 、Mw=35,000、酸価=11、水酸価=24) シアン顔料(C.I.ピグメント・ブルー15:3) 3部 カルナバワックス(m.p.:83℃、120℃における溶融粘度50cs) 10部 上記混合物を用い、比較例1と同様にして現像剤7を得
た。
【0043】 比較例3(現像剤8) 線状ポリエステル 87部 (テレフタル酸/ビスフェノールA プロピレンオキシド付加物/シクロヘキサ ンジメタノールから選られた線状ポリエステル:Tg=64℃、Mn=3,500 、Mw=35,000、酸価=11、水酸価=24) シアン顔料(C.I.ピグメント・ブルー15:3) 3部 ポリプロピレンワックス (120℃にて溶融せず) 10部 上記混合物を用い、比較例1と同様にして、現像剤8を
得た。
【0044】上記の現像剤1〜8を用いてクリーニング
性等の画像形成の評価を行った。その結果を表1に示
す。なお前記の評価は、A-Color635(富士ゼロックス社
製)にベルト状の中間転写体を取り付け、定着機をPF
Aフィルムコート定着ロールに乗せ換え、潤滑剤の供給
を遮断できるように改造したA-Color635を用いた。感光
体およびそのクリーニングユニットはA-Color635に使用
のものを用い、中間転写体およびそのクリーニングユニ
ットは、Color Laser Wind3320PS(富士ゼロックス社
製)に使用のものを用いてクリーニングを行った。この
装置を用いて10000枚コピーを行い、クリーニング
性等の評価を行った。また使用する前の(ストレスを受
ける前の)トナーの摩擦係数、および10000枚コピ
ー後に感光体上の余剰のトナーをクリーニングし回収し
たトナーを用いてストレス後のトナーの摩擦係数の測定
を前記の方法を用いて行った。
【0045】
【表1】
【0046】実施例1〜5に使用した現像剤は使用前と
ストレス後の摩擦係数の差が0.15以下で、1000
0枚コピー後もクリーニング性は良好であった。比較例
1および3に使用した現像剤は初期から定着機に紙が巻
き付くトラブルが多発し、テストを継続できなかった。
比較例2の現像剤は10000枚コピー後の摩擦係数が
大きく低下し、クリーニング不良が発生した。
【0047】
【発明の効果】本発明は、上記のように特定のトナーを
使用したことにより、感光体や転写ベルトの摩耗や、フ
ィルミング、傷を引き起こすことなく、確実にクリーニ
ングすることが可能となる。したがって、静電荷像担持
体および中間転写体の寿命を長くすることができる。ま
た、定着性能に悪影響を与えることもない。特に、トナ
ーが大きなストレスを受ける高速複写システムの場合で
も、前記のごときクリーニング性を長期に満足させるこ
とが可能で、かつオイルを供給することなく高速定着が
可能で、良好な定着性能を保持することができる。中で
も一次転写媒体として中間転写体を用いかつ定着ロール
にオイルを供給しないシステムにおいて、前記トナーを
使用することにより前記効果が有効に発現する。また、
本発明のトナーを用いることにより本発明の画像形成方
法は、画像担持体の種類を選ばず、良好な画像を長期に
わたり提供できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大矢 康博 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 濱野 弘一 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 二宮 正伸 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 吉原 宏太郎 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 (72)発明者 田口 哲也 神奈川県南足柄市竹松1600番地 富士ゼロ ックス株式会社内 Fターム(参考) 2H005 AA06 AA21 CA05 CA14 CA21 DA07 DA10 EA10

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも結着樹脂と、着色剤およびワ
    ックスを含む電子写真用カラートナーであって、ストレ
    スを与える前のトナーの摩擦係数が0.35〜0.75
    であり、ストレスを与えた後のトナーの摩擦係数との差
    が0.15以下であることを特徴とする電子写真用カラ
    ートナー。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の電子写真用トナーとキ
    ャリアを含む二成分現像剤。
  3. 【請求項3】 静電荷像担持体上に静電潜像を形成する
    工程、前記静電潜像を現像剤により現像する工程、現像
    された像を転写媒体あるいは一旦中間転写体に転写した
    後に転写媒体に転写する工程、転写媒体上の像を定着す
    る工程、および静電荷像担持体および/または中間転写
    体に残存するトナーを除去するクリーニング工程とを有
    する画像形成方法において、該現像剤として請求項1に
    記載の電子写真用カラートナーを含有する現像剤を用い
    ることを特徴とする画像形成方法。
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