JP2000310377A - 樹脂製管継手 - Google Patents

樹脂製管継手

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JP2000310377A JP11121411A JP12141199A JP2000310377A JP 2000310377 A JP2000310377 A JP 2000310377A JP 11121411 A JP11121411 A JP 11121411A JP 12141199 A JP12141199 A JP 12141199A JP 2000310377 A JP2000310377 A JP 2000310377A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 専用の治具・工具を用いなくても適正な締付
管理を作業性よく実行することができ、しかも、過剰な
締付けによる継手本体の破損などを確実に防止すること
ができるようにする。 【解決手段】 継手本体3側で樹脂製管1の端部を差し
込み接続可能な差込み口部2の根元に形成されている軸
線に対して垂直な基準面4と継手本体3側の差込み口部
2にねじ込み可能な締付部材7との間に継手本体3側の
差込み口部2の外側に回転可能に嵌合保持させてリング
状締付規制具8が介在され、このリング状締付規制具8
と締付部材7との軸線方向の対向面に、締付部材7のね
じ込みに伴い両者が接触した位置から共廻りを開始し適
正締付け範囲にあることを呈し、かつ、更に締付けが進
行した位置で締付部材7のそれ以上のねじ込み移動を規
制するような相互係合部8A,7Aが形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂製管継手に関
するもので、詳しくは、半導体製造工程で使用される薬
液や純水など耐薬品性や耐蝕性が要求されるという使用
環境下での流体輸送用配管の接続箇所や分岐箇所に介在
される樹脂製管継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の樹脂製管継手においては、継手
本体側の差込み口部に樹脂性管の端部を差込み接続した
上で、差込み口部の外周面に形成された雄ねじ部に押輪
などの締付部材の雌ねじ部をねじ込んで該締付部材を締
付けることによって、樹脂管の不測の抜け出しを防止す
ると同時に、その接続箇所のシール性を確保するような
構造が採用されているのが一般的であり、このような抜
け出し防止機能およびシール性確保のための機能を確実
に発揮させるためには、締付部材による締付けに伴って
発生する面圧が基準面圧に保たれていることが重要であ
る。
【0003】すなわち、締付部材による締付力が弱い
と、シール性が低下して流体漏れが発生しやすく、逆に
締付力が強過ぎると、継手本体側に破損などを生じやす
くなるため、通常、締付部材の締付量の上限と下限を管
理しながら接続施工される。したがって、樹脂製管継手
の施工に際しては、その性能維持の面から締付量の管理
が非常に重要なファクターであり、従来では、トルクレ
ンチを用いて締付けトルクを常に測定しながら締付部材
をねじ込んだり、締付部材のねじ込み回転数を計数し把
握しながら所定回数だけねじ込んだり、あるいは、締付
寸法を隙間ゲージなどで繰り返し測定しながら締付部材
を少しずつねじ込んだりする方法で締付量を管理する手
段が採られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような締付量の管理による接続方法では、施工作業者
の個人差に伴う施工品質のばらつきや、締付け過剰によ
る継手本体の破損回避は難しい。また、トルクレンチや
隙間ゲージといった専用の治具・工具を用いる必要があ
るために、面倒で熟練を要するばかりでなく、作業性が
非常に悪いという問題もある。さらに、施工後の管継手
を見ても締付けが適正であるか否かを判断することがで
きず、施工後に流体を流したときに初めて漏れが発生し
ている事実を知ることになるために、接続施工後に漏れ
が発生する可能性があり、その場合には流体の流れを一
旦止めて再度、締付部材を締め直すなど手間のかかる作
業が強いられる不都合があった。
【0005】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、専用の治具・工具を用いなくても適正な締付管理を
作業性よく実行することができ、しかも、過剰な締付け
による継手本体の破損などを確実に防止することができ
る樹脂製管継手を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明に係る樹脂製管継手は、樹脂製管
(1)の端部を差し込み接続可能な差込み口部(2)を
有する継手本体(3)側の上記差込み口部(2)の根元
にその軸線に対して垂直に形成されている基準面(4)
と上記継手本体(3)側の差込み口部(2)の外周面に
形成された雄ねじ部(5)にねじ込み可能な雌ねじ部
(6)を有する締付部材(7)との間にリング状の締付
規制具(8)を介在させてなる樹脂製管継手であって、
上記リング状の締付規制具(8)は継手本体(3)側の
差込み口部(2)の外側に回転可能に嵌合保持されてい
るとともに、このリング状締付規制具(8)と上記締付
部材(7)との軸線方向の対向面には、締付部材(7)
のねじ込みに伴い両者が接触した位置から共廻りを開始
して適正締付け範囲にあることを呈し、かつ、更に締付
けが進行した位置でリング状締付規制具(8)が締付部
材(7)のねじ込み移動を規制するような相互係合部
(8A),(7A)が形成されていることを特徴とする
ものである。
【0007】上記のような構成の請求項1に記載の発明
によれば、締付部材のねじ込みに伴って、該締付部材と
継手本体側の差込み口部の外側に回転可能に嵌合保持さ
れているリング状締付規制具との対向面に形成の相互係
合部が接触し、この位置から両者が共廻りを開始して適
正な締付け範囲にあることを視覚的に判断することが可
能である。そして、更に締付部材による締付けが進行し
た位置ではリング状締付規制具がストッパー機能を発揮
して締付部材のそれ以上のねじ込み移動が規制されるた
めに、過剰締付けによる継手本体側の破損などを防止す
ることが可能であり、専用の治具・工具を用いなくても
適正な締付管理を作業性よく実行することができる。
【0008】上記請求項1に記載の発明において、上記
相互係合部として、回転周方向に沿った鋸歯状の突起か
ら形成するときは、それら鋸歯状突起の高さ(突出量)
およびリング状締付規制具の軸線方向厚さを適宜に設定
することで、適正締付範囲および締付限界を任意に設定
することが可能である。
【0009】また、上記請求項1に記載の発明におい
て、リング状締付規制具を、継手本体の差込み口部の外
側に単に回転可能に嵌合させるだけでなく、係合手段な
どで軸線方向に移動不能に保持させる構成を採用するこ
とにより、リング状締付規制具を軸線方向へぶれ移動さ
せないで継手本体の差込み口部根元に形成されている基
準面への当接状態を保ち、例えば両者間に異物が侵入す
ることによる適正締付け範囲の変化を防ぎ、所定の適正
締付管理を常に的確に行なうことができる。
【0010】さらに、請求項4に記載の発明に係る樹脂
製管継手は、樹脂製管(1)の端部を差し込み接続可能
な差込み口部(2)を有する継手本体(3)側の上記差
込み口部(2)の根元にその軸線に対して垂直に形成さ
れている基準面(4)と上記継手本体(3)側の差込み
口部(2)の外周面に形成された雄ねじ部(5)にねじ
込み可能な雌ねじ部(6)を有する締付部材(7)との
間にリング状の締付規制具(8)を介在させてなる樹脂
製管継手であって、上記リング状の締付規制具(8)
は、その周方向の一箇所に欠除部(8a)を有して継手
本体(3)側の差込み口部(2)の外側に嵌合保持され
ているとともに、このリング状締付規制具(8)と上記
締付部材(7)との軸線方向の対向面には、締付部材
(7)のねじ込みに伴い両者が接触した初期位置では上
記欠除部(8a)を閉じ姿勢に保って適正締付け範囲に
あることを呈し、かつ、更に締付けが進行して両者が接
触状態のままで互いに軸線方向に一定量相対移動した位
置では上記リング状締付規制具(8)に上記欠除部(8
a)を開き姿勢に変化させるような拡径力を作用させる
拡径力発生部(8B),(7B)が形成されていること
を特徴とするものである。
【0011】上記のような構成の請求項4に記載の発明
によれば、締付部材のねじ込みに伴って、該締付部材と
継手本体側の差込み口部の外側に嵌合保持されているリ
ング状締付規制具との対向面に形成の拡径力発生部が接
触した初期位置では、リング状締付規制具の周方向の一
箇所に設けられている欠除部が閉じ姿勢に保たれてお
り、適正な締付け範囲にあることを視覚的あるいは手探
り感覚で判断することが可能である。そして、更に締付
部材による締付けが進行して両者が接触状態のままで互
いに軸線方向に一定量相対移動した位置では拡径力発生
部によってリング状締付規制具に一定以上の拡径力が作
用して該リング状締付規制具の欠除部が開き姿勢に変化
されることになり、このような欠除部の姿勢変化は視覚
的あるいは手探り感覚で容易に判断することが可能であ
るために、締付部材によるそれ以上の締付けを停止する
ことで過剰締付けによる継手本体側の破損などを防止す
ることができ、請求項1の発明と同様に、専用の治具・
工具を用いなくても適正な締付管理を作業性よく実行す
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にもとづいて説明する。図1及び図2は本発明の第1実
施例による樹脂製管継手の外観側面図及び部分縦断側面
図である。この樹脂製管継手Aは、端部にインナーリン
グ9を差し込み嵌合させた樹脂製管1の端部を差し込み
接続可能な差込み口部2を有する継手本体3側の差込み
口部2の根元に、その軸線Cに対して垂直な基準面4が
形成されているとともに、差込み口部2の外周面には雄
ねじ部5が形成されている。
【0013】一方、上記継手本体3側の差込み口部2外
周の雄ねじ部5にねじ込み可能な雌ねじ部6を有する袋
ナット状の締付部材7には、その雌ねじ部6を継手本体
3側の雄ねじ部5にねじ込んだときに、差込み口部2に
差し込まれている樹脂製管1及びインナーリング9を軸
線方向の内側ヘ押し付けるように作用する押圧部10が
一体に形成されており、差込み口部2外周の雄ねじ部5
に締付部材7の雌ねじ部6をねじ込んだとき、上記押圧
部10を介して樹脂製管1及びインナーリング9を軸線
方向の内側ヘ押し付けることによって、継手本体3側の
差込み口部2と樹脂製管1との接続箇所のシール性を確
保すると同時に、樹脂製管1の抜出しを防止するように
構成されている。
【0014】上記のような基本構造を備えた樹脂製管継
手Aにおける継手本体3側の上記基準面4と締付部材7
との間には、リング状の締付規制具8が介在されてい
る。このリング状締付規制具8は、その軸線方向の一端
面8aが基準面4に当接する状態で上記継手本体3側の
差込み口部2の外側に回転可能に嵌合保持されている。
また、このリング状締付規制具8は、図示省略するが、
継手本体3側の差込み口部2から径外方に向けて突出さ
せた突起を該リング状締付規制具8の内周面に形成した
環状溝に係合させるなどの係合手段を介して軸線方向に
移動不能に保持されていることが好ましい。
【0015】上記リング状締付規制具8と上記締付部材
7との軸線方向の対向面には、回転周方向に沿った鋸歯
状の突起からなる相互係合部8A,7Aが形成されてい
る。これら相互係合部8A,7Aは、締付部材7のねじ
込みに伴って両者8A,7Aが接触した位置から共廻り
を開始して適正締付範囲の上限にあることを呈し、か
つ、締付部材7により更に締付けが進行した位置ではリ
ング状締付規制具8が移動ストッパー機能を発揮して、
締付部材7のそれ以上のねじ込み移動を規制し適正締付
範囲の下限を保持するように構成されている。
【0016】次に、上記のような構成の樹脂製管継手A
を用いて樹脂製管1と継手本体3を接続施工する作業要
領について説明する。図1及び図2は、締付部材7の締
付け前の状態を示し、この状態から締付部材7をねじ込
んでゆくと、図3に示すように、締付部材7側の相互係
合部7Aの先端とリング状締付規制具8側の相互係合部
8Aの先端とが接触し、この位置からのねじ込み時には
両者7,8が共廻りを開始して図4の状態となる。この
状態は適正締付範囲の上限にあることを呈し、これは目
視により容易に判断することが可能である。
【0017】さらに、締付部材7をねじ込んでゆくと、
上記相互係合部7A,8Aが互いに完全に係合した図5
の状態になり、この状態ではリング状締付規制具8が移
動ストッパーとして機能し、締付部材7のそれ以上のね
じ込み移動が規制されて適正締付範囲の下限に達したこ
とを呈し、専用の治具・工具を用いなくても適正な締付
管理を作業性よく実行し、過剰な締付けによる継手本体
3側の破損などを防止して所定の抜け出し防止機能およ
びシール性確保のための機能が確実に発揮されるような
接続状態が得られる。
【0018】図6及び図7は、本発明の第2実施例によ
る樹脂製管継手の部分縦断側面図である。この第2実施
例による樹脂製管継手Aの基本構造は上記第1実施例に
よる樹脂製管継手Aと同様であり、該当部分には同一の
符号を付して、それらの説明を省略し、第1実施例と相
違する部分についてのみ以下詳述する。
【0019】すなわち、継手本体3の差込み口部2の根
元に形成されている基準面4と袋ナット状の締付部材7
との間に介在されているリング状の締付規制具8が、図
8および図9に示すように、その周方向の一箇所に欠除
部8bを有する形状に形成されており、このようなリン
グ状の締付規制具8が継手本体3側の差込み口部2の外
側に嵌合保持されている。
【0020】上記リング状締付規制具8と上記締付部材
7との軸線方向の対向面には、それぞれ軸線方向に沿っ
て円錐面形状の拡径力発生部8B,7Bが形成されてい
る。これら円錐面形状の拡径力発生部8B,7Bは、軸
線Cに対して同一傾斜角度または締付部材7側の方が少
し大きい傾斜角度を有する円錐面8c,7cとこれに連
ねて軸線に垂直に形成された環状垂直面8d,7dとか
らなる。
【0021】このような構成を有する第2実施例の樹脂
製管継手Aにおいては、締付部材7のねじ込みに伴い、
図6に示すように、両者8B,7Bの円錐面8c,7c
同士が互いに接触した初期位置では、リング状締付規制
具8の上記欠除部8bを図8のような閉じ姿勢に保って
適正締付け範囲にあることを呈し、これは目視あるいは
手探り感覚により容易に判断することが可能である。
【0022】更に、締付部材7による締付けが進行して
両者8B,7Bの円錐面8c,7c同士の接触状態のま
まで互いに軸線方向に一定量相対移動して、図7に示す
ように、両者8B,7Bの環状垂直面8d,7dが互い
に当接した位置では拡径力発生部8B,7Bによってリ
ング状締付規制具8に一定以上の拡径力が作用して該リ
ング状締付規制具8の欠除部8bが図9のような開き姿
勢に変化されることになるとともに、この状態ではリン
グ状締付規制具8が移動ストッパーとして機能し、この
ような欠除部8bの姿勢変化は視覚的あるいは手探り感
覚で容易に判断することが可能であるために、締付部材
7によるそれ以上の締付けを停止することで過剰締付け
による継手本体3側の破損などを防止することができ、
実施例1の場合と同様に、専用の治具・工具を用いなく
ても適正な締付管理を作業性よく実行して所定の抜け出
し防止機能およびシール性確保のための機能が確実に発
揮されるような接続状態が得られる。
【0023】
【発明の効果】以上のように、請求項1および請求項4
に記載の発明によれば、トルクレンチや隙間ゲージなど
の専用の治具・工具を用いることなく、単に締付部材を
ねじ込み操作するという単純かつ簡単な作業を行なうだ
けで、作業者による視覚判断や手探り感覚により適正な
締付管理を容易に実行することができる。しかも、過剰
な締付けによる継手本体の破損などを確実に防止して所
定の抜け出し防止機能およびシール性確保のための機能
を発揮するような接続状態を確実に得ることができると
いう効果を奏する。
【0024】特に、請求項1に記載の発明において、リ
ング状締付規制具と締付部材との軸線方向の対向面に形
成する相互係合部として、回転周方向に沿った鋸歯状の
突起から形成するときは、それら鋸歯状突起の高さ(突
出量)およびリング状締付規制具の軸線方向厚さを適宜
に設定することで、適正締付範囲および締付限界を任意
に設定することができ、各種の大きさ、寸法の樹脂製管
継手に有効に適用することができる。
【0025】また、上記請求項1に記載の発明におい
て、リング状締付規制具を、継手本体の差込み口部の外
側に単に回転可能に嵌合させるだけでなく、係合手段な
どで軸線方向に移動不能に保持させる構成を採用すると
きは、リング状締付規制具を軸線方向へぶれ移動させな
いで継手本体の差込み口部根元に形成されている基準面
への当接状態を保ち、例えば両者間に異物が侵入するこ
とによる適正締付け範囲の変化を防ぎ、所定の適正締付
管理を常に的確に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による樹脂製管継手の外観
側面図である。
【図2】同上第1実施例による樹脂製管継手の部分縦断
側面図である。
【図3】同上第1実施例による樹脂管継手の接続施工時
における第1動作状態を説明する外観側面図である。
【図4】同上第1実施例による樹脂管継手の接続施工時
における第2動作状態を説明する外観側面図である。
【図5】同上第1実施例による樹脂管継手の接続施工時
における第3動作状態を説明する外観側面図である。
【図6】本発明の第2実施例による樹脂製管継手の接続
施工時における第1動作状態を説明する部分縦断側面図
である。
【図7】同上第2実施例による樹脂製管継手の接続施工
時における第2動作状態を説明する部分縦断側面図であ
る。
【図8】同上第2実施例による樹脂製管継手の接続施工
時における第1動作状態でのリング状締付規制具の正面
図である。
【図9】同上第2実施例による樹脂製管継手の接続施工
時における第2動作状態でのリング状締付規制具の正面
図である。
【符号の説明】
1 樹脂製管 2 差込み口部 3 継手本体 4 基準面 5 雄ねじ部 6 雌ねじ部 7 締付部材 8 リング状締付規制具 7A,8A 相互係合部 7B,8B 拡径力発生部 8b 欠除部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月27日(2000.3.2
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 樹脂製管継手
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、樹脂製管継手に関
するもので、詳しくは、半導体製造工程で使用される薬
液や純水など耐薬品性や耐蝕性が要求されるという使用
環境下での流体輸送用配管の接続箇所や分岐箇所に介在
される樹脂製管継手に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の樹脂製管継手においては、継手
本体側の差込み口部に樹脂性管の端部を差込み接続した
上で、差込み口部の外周面に形成された雄ねじ部に押輪
などの締付部材の雌ねじ部をねじ込んで該締付部材を締
付けることによって、樹脂管の不測の抜け出しを防止す
ると同時に、その接続箇所のシール性を確保するような
構造が採用されているのが一般的であり、このような抜
け出し防止機能およびシール性確保のための機能を確実
に発揮させるためには、締付部材による締付けに伴って
発生する面圧が基準面圧に保たれていることが重要であ
る。
【0003】すなわち、締付部材による締付力が弱い
と、シール性が低下して流体漏れが発生しやすく、逆に
締付力が強過ぎると、継手本体側に破損などを生じやす
くなるため、通常、締付部材の締付量の上限と下限を管
理しながら接続施工される。したがって、樹脂製管継手
の施工に際しては、その性能維持の面から締付量の管理
が非常に重要なファクターであり、従来では、トルクレ
ンチを用いて締付けトルクを常に測定しながら締付部材
をねじ込んだり、締付部材のねじ込み回転数を計数し把
握しながら所定回数だけねじ込んだり、あるいは、締付
寸法を隙間ゲージなどで繰り返し測定しながら締付部材
を少しずつねじ込んだりする方法で締付量を管理する手
段が採られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような締付量の管理による接続方法では、施工作業者
の個人差に伴う施工品質のばらつきや、締付け過剰によ
る継手本体の破損回避は難しい。また、トルクレンチや
隙間ゲージといった専用の治具・工具を用いる必要があ
るために、面倒で熟練を要するばかりでなく、作業性が
非常に悪いという問題もある。さらに、施工後の管継手
を見ても締付けが適正であるか否かを判断することがで
きず、施工後に流体を流したときに初めて漏れが発生し
ている事実を知ることになるために、接続施工後に漏れ
が発生する可能性があり、その場合には流体の流れを一
旦止めて再度、締付部材を締め直すなど手間のかかる作
業が強いられる不都合があった。
【0005】本発明は上記実情に鑑みてなされたもの
で、専用の治具・工具を用いなくても適正な締付管理を
作業性よく実行することができ、しかも、過剰な締付け
による継手本体の破損などを確実に防止することができ
る樹脂製管継手を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明に係る樹脂製管継手は、樹脂製管
(1)の端部を差し込み接続可能な差込み口部(2)を
有する継手本体(3)側の上記差込み口部(2)の根元
にその軸線に対して垂直に形成されている基準面(4)
と上記継手本体(3)側の差込み口部(2)の外周面に
形成された雄ねじ部(5)にねじ込み可能な雌ねじ部
(6)を有する締付部材(7)との間にリング状の締付
規制具(8)を介在させてなる樹脂製管継手であって、
上記リング状の締付規制具(8)は継手本体(3)側の
差込み口部(2)の外側に回転可能に嵌合保持されてい
るとともに、このリング状締付規制具(8)と上記締付
部材(7)との軸線方向の対向面には、回転周方向に沿
った鋸歯状の突起から形成されるものであって、締付部
材(7)のねじ込みに伴い両者が接触した位置から共廻
りを開始して適正締付け範囲にあることを呈し、かつ、
更に締付けが進行した位置でリング状締付規制具(8)
が締付部材(7)のねじ込み移動を規制するような相互
係合部(8A),(7A)が形成されていることを特徴
とするものである。
【0007】上記のような構成の請求項1に記載の発明
によれば、締付部材のねじ込みに伴って、該締付部材と
継手本体側の差込み口部の外側に回転可能に嵌合保持さ
れているリング状締付規制具との対向面に形成の鋸歯状
の突起からなる相互係合部が接触し、この位置から両者
が共廻りを開始して適正な締付け範囲にあることを視覚
的に判断することが可能である。そして、更に締付部材
による締付けが進行した位置ではリング状締付規制具が
ストッパー機能を発揮して締付部材のそれ以上のねじ込
み移動が規制されるために、過剰締付けによる継手本体
側の破損などを防止することが可能であり、専用の治具
・工具を用いなくても適正な締付管理を作業性よく実行
することができる。
【0008】また、上記の相互係合部、回転周方向に
沿った鋸歯状の突起から形成されているので、それら鋸
歯状突起の高さ(突出量)およびリング状締付規制具の
軸線方向厚さを適宜に設定することで、適正締付範囲お
よび締付限界を任意に設定することが可能である。
【0009】また、上記請求項1に記載の発明におい
て、リング状締付規制具を、継手本体の差込み口部の外
側に単に回転可能に嵌合させるだけでなく、係合手段な
どで軸線方向に移動不能に保持させる構成を採用するこ
とにより、リング状締付規制具を軸線方向へぶれ移動さ
せないで継手本体の差込み口部根元に形成されている基
準面への当接状態を保ち、例えば両者間に異物が侵入す
ることによる適正締付け範囲の変化を防ぎ、所定の適正
締付管理を常に的確に行なうことができる。
【0010】さらに、請求項に記載の発明に係る樹脂
製管継手は、樹脂製管(1)の端部を差し込み接続可能
な差込み口部(2)を有する継手本体(3)側の上記差
込み口部(2)の根元にその軸線に対して垂直に形成さ
れている基準面(4)と上記継手本体(3)側の差込み
口部(2)の外周面に形成された雄ねじ部(5)にねじ
込み可能な雌ねじ部(6)を有する締付部材(7)との
間にリング状の締付規制具(8)を介在させてなる樹脂
製管継手であって、上記リング状の締付規制具(8)
は、その周方向の一箇所に欠除部(8a)を有して継手
本体(3)側の差込み口部(2)の外側に嵌合保持され
ているとともに、このリング状締付規制具(8)と上記
締付部材(7)との軸線方向の対向面には、締付部材
(7)のねじ込みに伴い両者が接触した初期位置では上
記欠除部(8a)を閉じ姿勢に保って適正締付け範囲に
あることを呈し、かつ、更に締付けが進行して両者が接
触状態のままで互いに軸線方向に一定量相対移動した位
置では上記リング状締付規制具(8)に上記欠除部(8
a)を開き姿勢に変化させるような拡径力を作用させる
拡径力発生部(8B),(7B)が形成されていること
を特徴とするものである。
【0011】上記のような構成の請求項に記載の発明
によれば、締付部材のねじ込みに伴って、該締付部材と
継手本体側の差込み口部の外側に嵌合保持されているリ
ング状締付規制具との対向面に形成の拡径力発生部が接
触した初期位置では、リング状締付規制具の周方向の一
箇所に設けられている欠除部が閉じ姿勢に保たれてお
り、適正な締付け範囲にあることを視覚的あるいは手探
り感覚で判断することが可能である。そして、更に締付
部材による締付けが進行して両者が接触状態のままで互
いに軸線方向に一定量相対移動した位置では拡径力発生
部によってリング状締付規制具に一定以上の拡径力が作
用して該リング状締付規制具の欠除部が開き姿勢に変化
されることになり、このような欠除部の姿勢変化は視覚
的あるいは手探り感覚で容易に判断することが可能であ
るために、締付部材によるそれ以上の締付けを停止する
ことで過剰締付けによる継手本体側の破損などを防止す
ることができ、請求項1の発明と同様に、専用の治具・
工具を用いなくても適正な締付管理を作業性よく実行す
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
にもとづいて説明する。図1及び図2は本発明の第1実
施例による樹脂製管継手の外観側面図及び部分縦断側面
図である。この樹脂製管継手Aは、端部にインナーリン
グ9を差し込み嵌合させた樹脂製管1の端部を差し込み
接続可能な差込み口部2を有する継手本体3側の差込み
口部2の根元に、その軸線Cに対して垂直な基準面4が
形成されているとともに、差込み口部2の外周面には雄
ねじ部5が形成されている。
【0013】一方、上記継手本体3側の差込み口部2外
周の雄ねじ部5にねじ込み可能な雌ねじ部6を有する袋
ナット状の締付部材7には、その雌ねじ部6を継手本体
3側の雄ねじ部5にねじ込んだときに、差込み口部2に
差し込まれている樹脂製管1及びインナーリング9を軸
線方向の内側ヘ押し付けるように作用する押圧部10が
一体に形成されており、差込み口部2外周の雄ねじ部5
に締付部材7の雌ねじ部6をねじ込んだとき、上記押圧
部10を介して樹脂製管1及びインナーリング9を軸線
方向の内側ヘ押し付けることによって、継手本体3側の
差込み口部2と樹脂製管1との接続箇所のシール性を確
保すると同時に、樹脂製管1の抜出しを防止するように
構成されている。
【0014】上記のような基本構造を備えた樹脂製管継
手Aにおける継手本体3側の上記基準面4と締付部材7
との間には、リング状の締付規制具8が介在されてい
る。このリング状締付規制具8は、その軸線方向の一端
面8aが基準面4に当接する状態で上記継手本体3側の
差込み口部2の外側に回転可能に嵌合保持されている。
また、このリング状締付規制具8は、図示省略するが、
継手本体3側の差込み口部2から径外方に向けて突出さ
せた突起を該リング状締付規制具8の内周面に形成した
環状溝に係合させるなどの係合手段を介して軸線方向に
移動不能に保持されていることが好ましい。
【0015】上記リング状締付規制具8と上記締付部材
7との軸線方向の対向面には、回転周方向に沿った鋸歯
状の突起からなる相互係合部8A,7Aが形成されてい
る。これら鋸歯状の突起からなる相互係合部8A,7A
は、締付部材7のねじ込みに伴って両者8A,7Aが接
触した位置から共廻りを開始して適正締付範囲の上限に
あることを呈し、かつ、締付部材7により更に締付けが
進行した位置ではリング状締付規制具8が移動ストッパ
ー機能を発揮して、締付部材7のそれ以上のねじ込み移
動を規制し適正締付範囲の下限を保持するように構成さ
れている。
【0016】次に、上記のような構成の樹脂製管継手A
を用いて樹脂製管1と継手本体3を接続施工する作業要
領について説明する。図1及び図2は、締付部材7の締
付け前の状態を示し、この状態から締付部材7をねじ込
んでゆくと、図3に示すように、締付部材7側の相互係
合部7Aの先端とリング状締付規制具8側の相互係合部
8Aの先端とが接触し、この位置からのねじ込み時には
両者7,8が共廻りを開始して図4の状態となる。この
状態は適正締付範囲の上限にあることを呈し、これは目
視により容易に判断することが可能である。
【0017】さらに、締付部材7をねじ込んでゆくと、
上記相互係合部7A,8Aが互いに完全に係合した図5
の状態になり、この状態ではリング状締付規制具8が移
動ストッパーとして機能し、締付部材7のそれ以上のね
じ込み移動が規制されて適正締付範囲の下限に達したこ
とを呈し、専用の治具・工具を用いなくても適正な締付
管理を作業性よく実行し、過剰な締付けによる継手本体
3側の破損などを防止して所定の抜け出し防止機能およ
びシール性確保のための機能が確実に発揮されるような
接続状態が得られる。
【0018】図6及び図7は、本発明の第2実施例によ
る樹脂製管継手の部分縦断側面図である。この第2実施
例による樹脂製管継手Aの基本構造は上記第1実施例に
よる樹脂製管継手Aと同様であり、該当部分には同一の
符号を付して、それらの説明を省略し、第1実施例と相
違する部分についてのみ以下詳述する。
【0019】すなわち、継手本体3の差込み口部2の根
元に形成されている基準面4と袋ナット状の締付部材7
との間に介在されているリング状の締付規制具8が、図
8および図9に示すように、その周方向の一箇所に欠除
部8bを有する形状に形成されており、このようなリン
グ状の締付規制具8が継手本体3側の差込み口部2の外
側に嵌合保持されている。
【0020】上記リング状締付規制具8と上記締付部材
7との軸線方向の対向面には、それぞれ軸線方向に沿っ
て円錐面形状の拡径力発生部8B,7Bが形成されてい
る。これら円錐面形状の拡径力発生部8B,7Bは、軸
線Cに対して同一傾斜角度または締付部材7側の方が少
し大きい傾斜角度を有する円錐面8c,7cとこれに連
ねて軸線に垂直に形成された環状垂直面8d,7dとか
らなる。
【0021】このような構成を有する第2実施例の樹脂
製管継手Aにおいては、締付部材7のねじ込みに伴い、
図6に示すように、両者8B,7Bの円錐面8c,7c
同士が互いに接触した初期位置に達するまでは、リング
状締付規制具8の上記欠除部8bを図8のような閉じ姿
勢に保って適正締付け範囲にあることを呈し、これは目
視あるいは手探り感覚により容易に判断することが可能
である。
【0022】更に、締付部材7による締付けが進行して
両者8B,7Bの円錐面8c,7c同士の接触状態のま
まで互いに軸線方向に一定量相対移動して、図7に示す
ように、両者8B,7Bの環状垂直面8d,7dが互い
に当接した位置では拡径力発生部8B,7Bによってリ
ング状締付規制具8に一定以上の拡径力が作用して該リ
ング状締付規制具8の欠除部8bが図9のような開き姿
勢に変化されることになるとともに、この状態ではリン
グ状締付規制具8が移動ストッパーとして機能し、この
ような欠除部8bの姿勢変化は視覚的あるいは手探り感
覚で容易に判断することが可能であるために、締付部材
7によるそれ以上の締付けを停止することで過剰締付け
による継手本体3側の破損などを防止することができ、
実施例1の場合と同様に、専用の治具・工具を用いなく
ても適正な締付管理を作業性よく実行して所定の抜け出
し防止機能およびシール性確保のための機能が確実に発
揮されるような接続状態が得られる。
【0023】
【発明の効果】以上のように、請求項1および請求項
に記載の発明によれば、トルクレンチや隙間ゲージなど
の専用の治具・工具を用いることなく、単に締付部材を
ねじ込み操作するという単純かつ簡単な作業を行なうだ
けで、作業者による視覚判断や手探り感覚により適正な
締付管理を容易に実行することができる。しかも、過剰
な締付けによる継手本体の破損などを確実に防止して所
定の抜け出し防止機能およびシール性確保のための機能
を発揮するような接続状態を確実に得ることができると
いう効果を奏する。
【0024】特に、請求項1に記載の発明において
リング状締付規制具と締付部材との軸線方向の対向面に
形成する相互係合部として、回転周方向に沿った鋸歯状
の突起から形成されているので、それら鋸歯状突起の高
さ(突出量)およびリング状締付規制具の軸線方向厚さ
を適宜に設定することで、適正締付範囲および締付限界
を任意に設定することができ、各種の大きさ、寸法の樹
脂製管継手に有効に適用することができる。
【0025】また、上記請求項1に記載の発明におい
て、リング状締付規制具を、継手本体の差込み口部の外
側に単に回転可能に嵌合させるだけでなく、係合手段な
どで軸線方向に移動不能に保持させる構成を採用すると
きは、リング状締付規制具を軸線方向へぶれ移動させな
いで継手本体の差込み口部根元に形成されている基準面
への当接状態を保ち、例えば両者間に異物が侵入するこ
とによる適正締付け範囲の変化を防ぎ、所定の適正締付
管理を常に的確に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例による樹脂製管継手の外観
側面図である。
【図2】同上第1実施例による樹脂製管継手の部分縦断
側面図である。
【図3】同上第1実施例による樹脂管継手の接続施工時
における第1動作状態を説明する外観側面図である。
【図4】同上第1実施例による樹脂管継手の接続施工時
における第2動作状態を説明する外観側面図である。
【図5】同上第1実施例による樹脂管継手の接続施工時
における第3動作状態を説明する外観側面図である。
【図6】本発明の第2実施例による樹脂製管継手の接続
施工時における第1動作状態を説明する部分縦断側面図
である。
【図7】同上第2実施例による樹脂製管継手の接続施工
時における第2動作状態を説明する部分縦断側面図であ
る。
【図8】同上第2実施例による樹脂製管継手の接続施工
時における第1動作状態でのリング状締付規制具の正面
図である。
【図9】同上第2実施例による樹脂製管継手の接続施工
時における第2動作状態でのリング状締付規制具の正面
図である。
【符号の説明】 1 樹脂製管 2 差込み口部 3 継手本体 4 基準面 5 雄ねじ部 6 雌ねじ部 7 締付部材 8 リング状締付規制具 7A,8A 相互係合部 7B,8B 拡径力発生部 8b 欠除部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂製管の端部を差し込み接続可能な差
    込み口部を有する継手本体側の上記差込み口部の根元に
    その軸線に対して垂直に形成されている基準面と上記継
    手本体側の差込み口部の外周面に形成された雄ねじ部に
    ねじ込み可能な雌ねじ部を有する締付部材との間にリン
    グ状の締付規制具を介在させてなる樹脂製管継手であっ
    て、 上記リング状の締付規制具は継手本体側の差込み口部の
    外側に回転可能に嵌合保持されているとともに、このリ
    ング状締付規制具と上記締付部材との軸線方向の対向面
    には、締付部材のねじ込みに伴い両者が接触した位置か
    ら共廻りを開始して適正締付け範囲にあることを呈し、
    かつ、更に締付けが進行した位置でリング状締付規制具
    が締付部材のねじ込み移動を規制するような相互係合部
    が形成されていることを特徴とする樹脂製管継手。
  2. 【請求項2】 上記相互係合部が、回転周方向に沿った
    鋸歯状の突起から形成されている請求項1に記載の樹脂
    製管継手。
  3. 【請求項3】 上記リング状の締付規制具は、継手本体
    側の差込み口部の外側に軸線方向に移動不能で、回転の
    み可能に嵌合保持されている請求項1または2に記載の
    樹脂管継手。
  4. 【請求項4】 樹脂製管の端部を差し込み接続可能な差
    込み口部を有する継手本体側の上記差込み口部の根元に
    その軸線に対して垂直に形成されている基準面と上記継
    手本体側の差込み口部の外周面に形成された雄ねじ部に
    ねじ込み可能な雌ねじ部を有する締付部材との間にリン
    グ状の締付規制具を介在させてなる樹脂製管継手であっ
    て、 上記リング状の締付規制具は、その周方向の一箇所に欠
    除部を有して継手本体側の差込み口部の外側に嵌合保持
    されているとともに、このリング状締付規制具と上記締
    付部材との軸線方向の対向面には、締付部材のねじ込み
    に伴い両者が接触した初期位置では上記欠除部を閉じ姿
    勢に保って適正締付け範囲にあることを呈し、かつ、更
    に締付けが進行して両者が接触状態のままで互いに軸線
    方向に一定量相対移動した位置ではリング状締付規制具
    に上記欠除部を開き姿勢に変化させるような拡径力を作
    用させる拡径力発生部が形成されていることを特徴とす
    る樹脂製管継手。
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