JP2000310305A - 無段変速機用プーリおよびその製造方法 - Google Patents

無段変速機用プーリおよびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 不動フランジと可動フランジとを備えた無段
変速機用プーリにおいて、従来では、可動フランジ駆動
用の圧力室を可動フランジと別体のシリンダ部材で構成
していたため、可動フランジの重量が大きくなり、製造
に手間やコストがかかるという問題があった。 【解決手段】 回転軸S1に固定した不動フランジ6と
回転軸S2の軸線方向に往復動する可動フランジ8とを
備えた無段変速機用プーリにおいて、圧力室16を形成
するシリンダ部11を可動フランジ8から塑性加工によ
り一体成形し、可動フランジ8の重量軽減、シリンダ部
11の精度向上および製造コストの節減を実現した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車の動
力伝達装置を構成する無段変速機に用いられる無段変速
機用プーリおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】無段変速機は、例えば図5に示すよう
に、入力側回転軸101に入力側プーリ102を備える
と共に、図示しない出力側回転軸に出力側プーリ103
(一部を示す)を備え、両プーリ102,103に動力
伝達用のベルト104が巻き掛けてある。入力側プーリ
102は、入力側回転軸101に一体化した不動フラン
ジ105と、入力側回転軸101の軸線方向に往復動す
る可動フランジ106を備えている。両フランジ10
5,106には、テーパ状の滑動面105a,106a
が設けてある。また、出力側プーリ103も、入力側と
同様に、滑動面107a,108aを有する不動フラン
ジ107と可動フランジ108を備えている。この無段
変速機は、入力側回転軸101の回転を各プーリ10
2,103およびベルト104を介して出力側回転軸に
伝達すると共に、各プーリ102,103において、各
可動フランジ106,108を往復動させることによ
り、ベルト104の巻き掛け位置をプーリの直径方向に
スライドさせて、変速比を無段階的に変化させるもので
ある。
【0003】上記の無段変速機において、入力側プーリ
102の可動フランジ106は、入力側回転軸101に
装着するための軸部109と、環状のシリンダ部材11
0を圧入固定するための段部111を有すると共に、軸
部109には、その内外に連通する油流通孔112が形
成してある。また、軸部109の先端には、環状のピス
トン部材113が固定してある。この可動フランジ10
6に対して、入力側回転軸101には、ピストン部材1
13を摺動自在に収容するシリンダ114と、シリンダ
部材110を摺動自在に収容する隔壁115が設けてあ
り、シリンダ部材110と隔壁115との間で第1圧力
室116を形成すると共に、隔壁115とシリンダ11
4とピストン部材113との間で第2圧力室117を形
成している。第1および第2の圧力室116,117
は、図5の中心線の上下に示すように、可動フランジ1
06の往復動に伴って容積が反比例的に増減する。そし
て、可動フランジ106は、入力側回転軸101の軸線
上に形成した流路118と第1および第2の圧力室11
6,117との間で作動油を流通させることにより、そ
の圧力で往復動する。このとき、軸部109の油流通孔
112は、第1圧力室116に対する作動油の流通に用
いられる。また、出力側プーリ103の可動フランジ1
08にあっても、入力側とほぼ同様の構成によって往復
動するようになっている。
【0004】ところで、上記した無段変速機用プーリに
おいて、とくに可動フランジ106は、図6に示す工程
により製造していた。すなわち、図6(a)に示すよう
に、鍛造によって所定形状の可動フランジ素材150を
形成したのち、図6(b)に示すように、機械加工によ
って可動フランジ素材150に軸部109、段部111
および油流通孔112等を形成し、図6(c)に示すよ
うに、可動フランジ素材150を熱処理する。その後、
図6(d)に示すように、可動フランジ素材150を仕
上げ加工して滑動面106aを有する可動フランジ10
6を得る。その一方では、図6(e)に示すように、プ
レス等によって環状のシリンダ部材110を製造する。
そして、最終的に、図6(f)に示すように、可動フラ
ンジ106の段部111にシリンダ部材110を圧入固
定するようにしていた。なお、シリンダ部材110が油
流通孔112の孔軸の延長線上に位置しているので、先
に油流通孔112の形成を行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来の無段変速機用プーリにあっては、可動フ
ランジ106に、別途製造したシリンダ部材110を圧
入固定していたため、シリンダ部材圧入用の段部111
を有する厚肉構造によって可動フランジ106の重量が
大きいものとなるほか、可動フランジ106とシリンダ
部材110とを精度良く組合わせるのに手間がかかるた
め、製造コストがかさむなどの問題点があり、これらの
問題点を解決することが課題であった。
【0006】
【発明の目的】本発明は、上記従来の課題に着目して成
されたもので、回転軸に固定した不動フランジと回転軸
の軸線方向に往復動する可動フランジとを備えた無段変
速機用プーリにおいて、とくに、可動フランジの重量軽
減、および製造コストの節減などを実現することができ
る無段変速機用プーリおよびその製造方法を提供するこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる無段変速
器用プーリは、請求項1として、回転軸に固定した不動
フランジと回転軸の軸線方向に往復動する可動フランジ
とを備えた無段変速機用プーリにおいて、可動フランジ
を往復動させるための圧力室を形成するシリンダ部を可
動フランジから塑性加工により一体成形した構成として
おり、上記の構成をもって従来の課題を解決するための
手段としている。
【0008】なお、請求項1において、可動フランジか
らシリンダ部を一体成形する塑性加工としては、 ビレットを後方押出し等の型鍛造により可動フラン
ジにシリンダ部を一体成形する手段、 型鍛造にて可動フランジを成形した後、この可動フ
ランジからスピニング加工にてシリンダ部を一体成形す
る手段、 鋳造にて可動フランジを成形した後、この可動フラ
ンジからスピニング加工にてシリンダ部を一体成形する
手段、 ビレットを回転鍛造して可動フランジを成形しなが
ら、スピニング加工を施すことによってシリンダ部を一
体成形する手段、などを挙げることができる。
【0009】そして、上記の手段は、鍛造による強度
アップが期待できるため、シリンダ部の肉厚を薄くする
ことができ、一層の軽量化を図ることができる。また、
の手段は、鍛造による強度アップが期待できるため、
シリンダ部の肉厚を薄くすることができ、一層の軽量化
を図ることができるのに加えて、スピニング加工は高精
度な加工が可能であるため、機械加工代が少なくなり、
その分製造コストを低減できる。さらに、の手段は、
鋳造段階で最終形状に近い可動フランジを成形しておけ
ば、加工精度の高いスピニング加工と相俟って、機械加
工代が少なくなり、その分製造コストを低減できる。そ
してさらに、の手段は、回転鍛造に併せてその回転を
利用してスピニング加工を行うため、加工工数が少な
く、効率が高いものとなり、また、スピニング加工は高
精度な加工が可能であるため、機械加工代が少なくな
り、その分製造コストを低減できる。
【0010】本発明に係わる無段変速機用プーリの製造
方法は、請求項2として、回転軸に固定した不動フラン
ジと回転軸の軸線方向に往復動する可動フランジとを備
えた無段変速機用プーリにおける可動フランジを製造す
るに際し、可動フランジ素材を機械加工して、回転軸に
装着する軸部と、軸部の内外に連通する油流通孔を形成
したのち、可動フランジ素材の外周部分をスピニング加
工してシリンダ部を形成し、その後、可動フランジ素材
に熱処理および仕上げ加工を施して可動フランジを得る
構成とし、請求項3として、可動フランジ素材の外周部
分にスピニング加工でシリンダ部を形成したのち、可動
フランジ素材を機械加工してから熱処理を行う構成とし
ており、上記の構成をもって従来の課題を解決するため
の手段としている。
【0011】また、本発明に係わる無段変速器用プーリ
の製造方法は、請求項4として、回転軸に固定した不動
フランジと、回転軸の軸線方向に往復動する可動フラン
ジとを備えた無段変速機用プーリにおける可動フランジ
を製造するに際し、可動フランジ素材を機械加工して、
その外周側にシリンダ部成形用の厚肉部を形成し、可動
フランジ素材を浸炭焼入れ処理したのち、可動フランジ
素材の厚肉部をスピニング加工してシリンダ部を形成
し、その後、可動フランジ素材に仕上げ加工を施して可
動フランジを得る構成とし、請求項5として、可動フラ
ンジ素材を機械加工して、回転軸に装着する軸部と、軸
部の内外に連通する油流通孔を形成する構成とし、請求
項6として、可動フランジ素材の厚肉部に防炭処理を施
したのち、可動フランジ素材に浸炭焼入れ処理を行う構
成とし、請求項7として、可動フランジ素材の少なくと
も厚肉部を加熱してスピニング加工を行う構成としてお
り、上記の構成をもって従来の課題を解決するための手
段としている。
【0012】なお、請求項7において可動フランジ素材
の少なくとも厚肉部を加熱する際には、浸炭焼き入れ処
理によって得た可動フランジの必要硬度を維持し得る温
度範囲とし、例えば750〜1050℃の範囲とするの
が良い。
【0013】
【発明の作用】本発明の請求項1に係わる無段変速機用
プーリでは、不動フランジと可動フランジを備えた無段
変速機用プーリにおいて、シリンダ部を可動フランジか
ら塑性加工により一体成形したので、可動フランジにシ
リンダ部分を取付けるための構造および取付け作業が不
要となり、可動フランジの重量を小さくすることが可能
になると共に、シリンダ部の精度を容易に確保すること
が可能となる。
【0014】本発明の請求項2に係わる無段変速機用プ
ーリの製造方法では、不動フランジと可動フランジを備
えた無段変速機用プーリの可動フランジを製造するに際
し、可動フランジ素材を機械加工して、回転軸に装着す
る軸部と、軸部の内外に連通する油流通孔を形成する。
この時点では、シリンダ部が形成されていないので、軸
部に油流通孔を形成することが容易である。その後、可
動フランジ素材の外周部分をスピニング加工してシリン
ダ部を形成し、可動フランジ素材に熱処理および仕上げ
加工を施して可動フランジを得る。これにより、可動フ
ランジは、シリンダ部を一体に備えたものとなるので、
可動フランジにシリンダ部分を取付けるための構造およ
び取付け作業が不要となり、可動フランジの重量が小さ
いものになると共に、シリンダ部の精度を容易に確保す
ることが可能となり、製造コストが低減される。
【0015】本発明の請求項3に係わる無段変速機用プ
ーリの製造方法では、可動フランジ素材の外周部分にス
ピニング加工によりシリンダ部を形成したのち、可動フ
ランジ素材を機械加工してから熱処理を行うので、スピ
ニング加工による歪みが解放され、熱処理時に発生する
歪みのばらつきが抑制される。
【0016】本発明の請求項4に係わる無段変速機用プ
ーリの製造方法では、不動フランジとシリンダ部を有す
る可動フランジとを備えた無段変速機用プーリにおい
て、可動フランジを製造するに際し、機械加工により外
周側に厚肉部を形成した可動フランジ素材に対して、先
に浸炭焼入れ処理を行うので、とくに硬化層が必要であ
る滑動面を下向きにして可動フランジ素材に焼入れを行
った場合に、焼入れ用油の持ち出しが少ないものとな
る。そして、浸炭焼き入れ処理を施した可動フランジ素
材に対して、厚肉部をスピニング加工してシリンダ部を
形成するので、例えばシリンダ部が薄肉であっても精度
良く形成されることとなり、その後、可動フランジ素材
に仕上げ加工を施して可動フランジを得る。これによ
り、可動フランジは、シリンダ部を一体に備えたものと
なるので、可動フランジにシリンダ部分を取付けるため
の構造および取付け作業が不要となり、可動フランジの
重量が小さいものになる。
【0017】本発明の請求項5に係わる無段変速機用プ
ーリの製造方法では、可動フランジ素材を機械加工し
て、シリンダ部成形用の厚肉部のほかに、回転軸に装着
する軸部と、軸部の内外に連通する油流通孔を形成す
る。つまり、この時点では、シリンダ部が未成形である
ので、軸部に油流通孔を容易に形成し得る。
【0018】本発明の請求項6に係わる無段変速機用プ
ーリの製造方法では、可動フランジ素材の厚肉部に防炭
処理を施したのち、可動フランジ素材に浸炭焼入れ処理
を行うので、滑動面等に必要な硬化層が得られる一方
で、厚肉部には変形能が確保され、後に行う厚肉部のス
ピニング加工が容易で且つ良好なものとなる。
【0019】本発明の請求項7に係わる無段変速機用プ
ーリの製造方法では、可動フランジ素材の少なくとも厚
肉部を加熱してスピニング加工を行うので、厚肉部の変
形能が高められ、スピニングの加工性が向上する。
【0020】
【発明の効果】本発明の請求項1に係わる無段変速機用
プーリによれば、不動フランジと可動フランジを備えた
無段変速機用プーリにおいて、シリンダ部を可動フラン
ジから塑性加工により一体成形したことで、従来のシリ
ンダ部材を取付けるための厚肉構造を解消して、可動フ
ランジの重量を軽減することができると共に、シリンダ
部の精度を容易に確保することができ、また、従来のシ
リンダ部材の製造や取付け作業を不要にして、製造コス
トを大幅に低減することができる。
【0021】本発明の請求項2に係わる無段変速機用プ
ーリの製造方法によれば、不動フランジと可動フランジ
を備えた無段変速機用プーリの可動フランジを製造する
に際し、可動フランジ素材を機械加工して軸部と油流通
孔を形成することから、この時点で、軸部における油流
通孔の設計の自由度を確保することができ、その後、可
動フランジ素材の外周部分をスピニング加工してシリン
ダ部を形成し、可動フランジ素材に熱処理および仕上げ
加工を施すことから、可動フランジにシリンダ部が一体
成形されたものとなり、従来のシリンダ部材を取付ける
ための厚肉構造を解消して、可動フランジの重量を軽減
することができると共に、シリンダ部の精度を容易に確
保することができ、従来のシリンダ部材の製造や取付け
作業を不要にして、製造コストを大幅に低減することが
できる。
【0022】本発明の請求項3に係わる無段変速機用プ
ーリの製造方法によれば、請求項2と同様の効果を得る
ことができるうえに、可動フランジ素材の外周部分にス
ピニング加工でシリンダ部を形成したのち、可動フラン
ジ素材を機械加工してから熱処理を行うことにしたた
め、スピニング加工による歪みを解放して、熱処理時に
発生する歪みのばらつきを抑制し得ることとなり、これ
により、仕上げ加工代の節減やさらなる精度の向上を実
現することができる。
【0023】本発明の請求項4に係わる無段変速機用プ
ーリの製造方法によれば、不動フランジとシリンダ部を
有する可動フランジとを備えた無段変速機用プーリにお
ける可動フランジを製造するに際し、シリンダ部が未成
形であるうちに浸炭焼入れ処理を行うことから、可動フ
ランジ素材の熱変形を抑制することができると共に、と
くに硬化層が必要である滑動面を下向きにして可動フラ
ンジ素材に焼入れを行うことで、焼入れ用油の持ち出し
をきわめて少なくすることができる。また、浸炭焼き入
れ処理後の可動フランジ素材に対して、厚肉部をスピニ
ング加工してシリンダ部を形成することから、シリンダ
部が薄肉であっても、これを精度良く形成することがで
き、これにより、後に行う仕上げ加工での加工代を最小
限にすることができる。そして、可動フランジにシリン
ダ部が一体成形されることから、従来のシリンダ部材を
取付けるための厚肉構造を解消して、可動フランジの重
量を軽減することができると共に、従来のシリンダ部材
の製造や取付け作業を不要にして、製造コストを大幅に
節減することができる。
【0024】本発明の請求項5に係わる無段変速機用プ
ーリの製造方法によれば、請求項4と同様の効果を得る
ことができるうえに、シリンダ部が未成形の段階で、可
動フランジ素材に軸部および油流通孔を形成することか
ら、軸部および油流通孔の加工をきわめて容易に行うこ
とができると共に、軸部における油流通孔の設計の自由
度を確保することができる。
【0025】本発明の請求項6に係わる無段変速機用プ
ーリの製造方法によれば、請求項4および5と同様の効
果を得ることができるうえに、可動フランジ素材の厚肉
部に防炭処理を施して同可動フランジ素材に浸炭焼き入
れ処理を行うことから、厚肉部の変形能が確保されるの
で、後の厚肉部のスピニング加工において、素材の割れ
や工具の破損等を防止して、厚肉部を容易に且つ良好に
スピニング加工することができると共に、シリンダ部の
成形の自由度を高めることもできる。
【0026】本発明の請求項7に係わる無段変速機用プ
ーリの製造方法によれば、請求項4〜6と同様の効果を
得ることができるうえに、可動フランジ素材の少なくと
も厚肉部を加熱してスピニング加工を行うことから、滑
動面等の必要硬度を確保したうえで厚肉部の変形能を高
めて、スピニングの加工性を向上させることができ、と
くに、請求項6の厚肉部の防炭処理と組合わせれば、厚
肉部の変形能がより一層高められ、スピニングの加工性
をさらに向上させることができる。
【0027】
【実施例】図1〜図3は、本発明に係わる無段変速機用
プーリおよびその製造方法の一実施例を説明する図であ
る。
【0028】図2において、無段変速機Aは、軸受1,
2により回転自在に保持された入力側回転軸S1に入力
側プーリP1を備えると共に、軸受3,4により回転自
在に保持された出力側回転軸S2に出力側プーリP2を
備え、両プーリにP1,P2に動力伝達用のベルト5が
巻き掛けてある。
【0029】入力側および出力側の各プーリP1,P2
は、各々の回転軸S1,S2に一体化した不動フランジ
6,7と、各々の回転軸S1,S2の軸線方向に往復動
する可動フランジ8,9を備えており、各フランジ6〜
9には、外側方向に向けて双方の間隔が漸次増大するテ
ーパ状の滑動面6a〜9aが設けてある。これらの滑動
面6a〜9aに対してベルト5がプーリ半径方向にスラ
イド可能に巻き掛けてある。
【0030】無段変速機Aは、入力側回転軸S1の回転
を各プーリP1,P2とベルト5を介して出力側回転軸
S2に伝達すると共に、各プーリP1,P2において、
各可動フランジ8,9を軸線方向に往復動させることに
より、ベルト5の巻き掛け位置をプーリの直径方向にス
ライドさせて、変速比を無段階的に変化させる。
【0031】上記の無段変速機Aにおいて、入力側プー
リP1の可動フランジ8は、滑動面8aの反対側に、入
力側回転軸S1に対して軸線方向に移動自在に且つ回転
自在に装着するための円筒形の軸部10を有すると共
に、可動フランジ8の外周部近傍から張出した環状のシ
リンダ部11が塑性加工により同心状に一体成形してあ
る。軸部10には、その内外を連通させる油流通孔12
が形成してあると共に、先端に環状のピストン部材13
が固定してある。なお、シリンダ部11は、油流通孔1
2の孔軸の延長線上に位置しているので、後記する製造
方法によって、油流通孔12の形成後に設けられる。
【0032】この可動フランジ8に対して、入力側回転
軸S1には、ピストン部材13を摺動自在に収容するシ
リンダ14と、シリンダ部11を摺動自在に収容する隔
壁15が設けてあって、シリンダ部11と隔壁15との
間で第1圧力室16を形成すると共に、隔壁15とシリ
ンダ14とピストン部材13との間で第2圧力室17を
形成している。第1および第2の圧力室16,17は、
図2の中心線の上下に示すように、可動フランジ8の往
復動に伴って容積が反比例的に増減する。
【0033】さらに、入力側回転軸S1には、その一端
側(図2の右側)から軸線上に作動油の流路18が形成
してある。この流路18は、可動フランジ8の油流通孔
12を介して第1圧力室16に通じると共に、図示しな
い別の経路を介して第2圧力室17に通じている。つま
り、可動フランジ8は、入力側回転軸S1の流路18と
第1および第2の圧力室16,17との間で作動油を流
通させることにより、その圧力で往復動する。
【0034】他方、出力側プーリP2の可動フランジ9
は、入力側と同様に軸部19とシリンダ部20が同心状
に一体成形してあると共に、軸部19に油流通孔21を
有している。ここで、入力側プーリP1の可動フランジ
8では、軸部10の基端部寄りに油流通孔12が形成し
てあるのに対して、出力側プーリP2の可動フランジ9
では、軸部19の中間部分に油流通孔21が形成してあ
る。また、可動フランジ9は、シリンダ部20の先端側
に、環状のカバー材22を備えている。
【0035】この可動フランジ9に対して、出力側回転
軸S2には、シリンダ部20およびカバー材22の内側
に収容される隔壁23が設けてあり、入力側と同様に、
シリンダ部20と隔壁23の間で第1圧力室24を形成
すると共に、隔壁23とカバー材22の間で第2圧力室
25を形成している。また、可動フランジ9と隔壁23
の間には、軸部19の外周にコイルばね25が装着して
ある。
【0036】さらに、出力側回転軸S2には、その両端
側から軸線上に作動油の流路26,27が形成してあ
る。図2中左側の一方の流路26は、可動フランジ9の
油流通孔21を介して第1圧力室24に通じており、他
方の流路27は、隔壁23に形成した流通孔28を介し
て第2圧力室25に通じている。この可動フランジ9に
あっても、入力側と同様に、出力側回転軸S2の各流路
26,27と第1および第2の圧力室24,25との間
で作動油を流通させることにより、その圧力で往復動す
る。
【0037】上記無段変速機Aの各プーリP1,P2に
おいて、とくに可動フランジ8,9は、図1に示す工程
により製造する。なお、図1は、入力側プーリP1の可
動フランジ8を製造する場合を示している。
【0038】すなわち、図1(a)に示すように、鍛造
により可動フランジ素材Wを形成する。このとき、可動
フランジ素材Wは、軸孔Hおよび後に軸部(10)とな
る部分Qを有しているが、シリンダ部(11)に相当す
るものは無く、外周には、後にシリンダ部を形成し得る
のに充分な肉量の厚肉部分Rを有している。この厚肉部
分Rは、後に油流通孔(12)を穴あけ加工する際に、
加工装置と干渉することのない突出量となっている。
【0039】次に、図1(b)に示すように、可動フラ
ンジ素材Wを機械加工(荒加工)して、軸部10および
油流通孔12などを形成する。このとき、肉厚部分Rに
は、肉量調整のための切削等は行われるが、シリンダ部
(11)の形成は行わない。したがって、軸部10に油
流通孔12を形成することが容易であり、先述の如く入
力側と出力側の可動フランジ8,9において油流通孔1
2,21の位置が異なる場合でも、これらを自在に形成
することができる。
【0040】こののち、図1(c)に示すように、可動
フランジ素材Wの外周部分をスピニング加工してシリン
ダ部11を形成する。このスピニング加工は、例えば図
3に示すスピニング装置を用いて行う。スピニング装置
は、可動フランジ素材Wの軸孔Hに挿入する保持シャフ
ト30と、可動フランジ素材Wを軸線方向の両側から挟
持する一方および他方のマンドレル31,32を備える
と共に、これらの外周側に複数のスピニング用ローラ3
3を配置した構成になっている。各ローラ33は、移動
可能な支持体34に軸体35を介して回転自在に設けて
ある。そして、スピニング装置は、両マンドレル31,
32とともに可動フランジ素材Wを軸回りに回転させ
て、各ローラ33を可動フランジ素材Wの肉厚部分Rに
圧接し、さらに、各ローラ33を軸線方向に移動させる
ことにより、肉厚部分Rをシリンダ部11に形成する。
【0041】上記のスピニング加工により、可動フラン
ジ素材Wには、シリンダ部11が同心状に精度良く一体
成形される。こののち、当該無段変速機用プーリの製造
方法では、可動フランジ素材Wを再び機械加工(荒加
工)してから、図1(d)に示すように、可動フランジ
素材Wを浸炭焼入れし、その後、可動フランジ素材Wを
仕上げ加工することにより、図1(e)に示すように、
滑動面8aを有する可動フランジ8が得られる。
【0042】このように、スピニング加工の後に、機械
加工をしてから浸炭焼入れを行えば、スピニング加工に
よる歪みが解放され、浸炭焼入れ時に発生する歪みのば
らつきが抑制される。したがって、仕上げ加工代を小さ
いものすることができ、また、加工精度もより一層高め
られる。
【0043】以上のように、当該無段変速機用プーリお
よびその製造方法では、可動フランジ8,9にシリンダ
部11,20を一体成形しているので、別体のシリンダ
部材を用いていた従来(図5および図6参照)に比べ
て、可動フランジ8,9にシリンダ部分を取付けるため
の厚肉構造(段部111)や取付け作業が不要となり、
可動フランジ8,9の重量が小さいものになると共に、
シリンダ部11,20の精度も高いものになり、また、
製造コストも低減し得ることとなる。
【0044】図4は、本発明に係わる無段変速機用プー
リの製造方法の他の実施例を説明する図である。なお、
図4は、図2に示す無段変速機Aの各プーリP1,P2
において、入力側プーリP1の可動フランジ8を製造す
る場合を示している。
【0045】すなわち、図4(a)に示すように、鍛造
あるいは鋳造により可動フランジ素材Wを形成する。こ
のとき、可動フランジ素材Wは、軸孔Hおよび後に軸部
(10)となる部分Qを有しているが、シリンダ部(1
1)に相当するものは無く、外周には、後にシリンダ部
を形成し得るのに充分な肉量の膨出部分(図1の実施例
では厚肉部分)Rを有している。この膨出部分Rは、後
に油流通孔(12)を穴あけ加工する際に、加工装置と
干渉することのない突出量となっている。
【0046】次に、図4(b)に示すように、可動フラ
ンジ素材Wを機械加工して、軸部10、油流通孔12お
よび軸孔H内で油流通孔12に対応する溝部29などを
形成すると共に、膨出部分Rを切削してシリンダ部成形
用の厚肉部Bを形成する。この時点では、シリンダ部が
未成形であるので、軸部10に油流通孔12を形成する
ことが容易であり、先述の如く入力側と出力側の可動フ
ランジ8,9において油流通孔12,21の位置が異な
る場合でも、これらを自在に形成することができる。
【0047】上記の如く機械加工した可動フランジ素材
Wには、図4(c)に示すように、浸炭焼入れ処理が施
される。ここで、浸炭を行うに際し、厚肉部Bには予め
防炭処理が施される。そして、浸炭後においては、とく
に硬化層が必要である滑動面側(図4左側)が下向きに
なる姿勢で焼入れが行われる。このとき、フランジ素材
Wには、シリンダ部が未成形であるので、先の姿勢で焼
入れを行っても焼入れ油の持ち出しが少ないものとな
る。
【0048】このようにして、可動フランジ素材Wに浸
炭焼入れ処理を行うことにより、可動フランジ素材Wに
はシリンダ部のような薄肉部分が無いので、可動フラン
ジ素材Wの熱変形が抑制されると共に、必要な硬化層が
得られることとなり、また、防炭処理により、後にスピ
ニング加工される厚肉部Bの変形能が確保される。
【0049】こののち、図4(d)に示すように、可動
フランジ素材Wの厚肉部Bをスピニング加工してシリン
ダ部11を形成する。このとき、可動フランジ素材Wの
少なくとも厚肉部Bを750〜1050℃の範囲で加熱
することにより、先の浸炭焼入れ処理で得た可動フラン
ジの必要硬度を維持したうえで、厚肉部Bの変形能をよ
り高めてスピニング加工を行う。スピニング加工は、例
えば、先の実施例で説明した図3に示すスピニング装置
を用いて行われる。
【0050】上記のスピニング加工により、可動フラン
ジ素材Wには、シリンダ部11が同心状に精度良く一体
成形される。このとき、厚肉部Bは、浸炭焼入れ処理の
前に防炭処理が施されており、さらに、スピニング加工
時に加熱されるので、変形能が一層高められて、非常に
加工しやすくなり、同時に素材の割れや工具の破損とい
った加工時の不具合も防止し得る。また、シリンダ部1
1を精度良く形成すれば、後に行う仕上げ加工の加工代
を最小限にすることが可能になり、こののち、可動フラ
ンジ素材Wを仕上げ加工することにより、図4(e)に
示すように、滑動面8aを有する可動フランジ8が得ら
れる。
【0051】以上のように、当該無段変速機用プーリお
よびその製造方法では、可動フランジ8,9にシリンダ
部11,20を一体成形しているので、別体のシリンダ
部材を用いていた従来(図5および図6参照)に比べ
て、可動フランジ8,9にシリンダ部分を取付けるため
の厚肉構造(段部111)や取付け作業が不要となり、
可動フランジ8,9の重量が小さいものになると共に、
シリンダ部11,20の精度も高いものになり、また、
製造コストも節減し得ることとなる。そして、充分な硬
化層を有し且つ精度の良いなシリンダ部11,20を有
する高品質の可動フランジ8,9が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる無段変速機用プーリの製造方法
の一実施例において、可動フランジの製造過程を説明す
る各々片側省略の断面図(a)〜(e)である。
【図2】無段変速機を説明する断面図である。
【図3】スピニング装置を説明する断面図である。
【図4】本発明に係わる無段変速機用プーリの製造方法
の他の実施例において、可動フランジの製造過程を説明
する各々片側省略の断面図(a)〜(e)である。
【図5】従来における無段変速機を説明する断面図であ
る。
【図6】従来における可動フランジの製造過程を説明す
る各々片側省略の断面図(a)〜(f)である。
【符号の説明】
A 無段変速機 B 厚肉部 P1 入力側プーリ P2 出力側プーリ S1 入力側回転軸 S2 出力側回転軸 W 可動フランジ素材 6 7 不動フランジ 8 9 可動フランジ 10 19 軸部 11 20 シリンダ部 12 21 油流通孔 16 24 第1圧力室

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に固定した不動フランジと回転軸
    の軸線方向に往復動する可動フランジとを備えた無段変
    速機用プーリにおいて、可動フランジを往復動させるた
    めの圧力室を形成するシリンダ部を可動フランジから塑
    性加工により一体成形したことを特徴とする無段変速機
    用プーリ。
  2. 【請求項2】 回転軸に固定した不動フランジと回転軸
    の軸線方向に往復動する可動フランジとを備えた無段変
    速機用プーリにおける可動フランジを製造するに際し、
    可動フランジ素材を機械加工して、回転軸に装着する軸
    部と、軸部の内外に連通する油流通孔を形成したのち、
    可動フランジ素材の外周部分をスピニング加工してシリ
    ンダ部を形成し、その後、可動フランジ素材に熱処理お
    よび仕上げ加工を施して可動フランジを得ることを特徴
    とする無段変速機用プーリの製造方法。
  3. 【請求項3】 可動フランジ素材の外周部分にスピニン
    グ加工でシリンダ部を形成したのち、可動フランジ素材
    を機械加工してから熱処理を行うことを特徴とする請求
    項2に記載の無段変速機用プーリの製造方法。
  4. 【請求項4】 回転軸に固定した不動フランジと、回転
    軸の軸線方向に往復動する可動フランジとを備えた無段
    変速機用プーリにおける可動フランジを製造するに際
    し、可動フランジ素材を機械加工して、その外周側にシ
    リンダ部成形用の厚肉部を形成し、可動フランジ素材を
    浸炭焼入れ処理したのち、可動フランジ素材の厚肉部を
    スピニング加工してシリンダ部を形成し、その後、可動
    フランジ素材に仕上げ加工を施して可動フランジを得る
    ことを特徴とする無段変速機用プーリの製造方法。
  5. 【請求項5】 可動フランジ素材を機械加工して、回転
    軸に装着する軸部と、軸部の内外に連通する油流通孔を
    形成することを特徴とする請求項4に記載の無段変速機
    用プーリの製造方法。
  6. 【請求項6】 可動フランジ素材の厚肉部に防炭処理を
    施したのち、可動フランジ素材に浸炭焼入れ処理を行う
    ことを特徴とする請求項4または5に記載の無段変速機
    用プーリの製造方法。
  7. 【請求項7】 可動フランジ素材の少なくとも厚肉部を
    加熱してスピニング加工を行うことを特徴とする請求項
    4〜6のいずれかに記載の無段変速機用プーリの製造方
    法。
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