JP2000309774A - シーラント剤 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】電子レンジ対応食品容器の蓋材用シーラント剤
を提供する。 【解決手段】シーラント剤として受け器の表面処理樹脂
と同質の樹脂及び熱可塑性樹脂の混合樹脂を用いること
で、通常は混合樹脂の熱融着により蓋材と受け器は密着
しているが、食品の入ったこの容器を電子レンジにより
調理すると内容物（食品）が発熱する。この熱により熱
可塑性樹脂の部分が容易に軟化し、容器を電子レンジか
ら取出し後、簡単に蓋を開封することができる。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は電子レンジ対応食品容器
の蓋材用シーラント剤に関するものである。シーラント
剤として受け器の表面処理樹脂と同質の樹脂及び熱可塑
性樹脂の混合樹脂を用いることで、通常は混合樹脂の熱
融着により蓋材と受け器は密着しているが、食品の入っ
たこの容器を電子レンジにより調理すると内容物（食
品）が発熱する。この熱により熱可塑性樹脂の部分が容
易に軟化し、容器を電子レンジから取出し後、簡単に蓋
を開封することができる。受け器はプラスチック、紙等
を基材としたものが良いが、食品と接する面及び上縁部
は食品衛生対応グレードのポリオレフィン樹脂でラミネ
ートする必要がある。蓋材はプラスチック、紙等を基材
とし受け器と接する面に受け器の表面処理樹脂と同質の
樹脂及び熱可塑性樹脂の混合樹脂からなるシーラント剤
でシーラント層を設ける。熱可塑性樹脂としてはエチレ
ン−酢酸ビニル共重合樹脂（ＥＶＡ）、エチレン−エチ
ルアクリレート共重合樹脂（ＥＥＡ）等のヒートシール
性に優れた樹脂が好ましい。以下、実施例を記述する。

【実施例】１ 受け器用原反の作成 キャストコート紙（王子製紙製：ミラーコートゴールド
米坪：１５７ｇ／ｍ^２）の表面片面に、ポリエチレン
樹脂（三井石油化学製：ミラソンＭ−１８Ｐ）を通常の
熱溶融押出ラミネート方式によりラミ膜厚３０μでラミ
ネート加工を実施し樹脂層を設ける。 ２ シーラント剤層設置蓋材の作成 ＰＥＴ樹脂フイルム（帝人製：テイジンテトロンシート
８０μ）の表面片面に、ポリエチレン樹脂（三井石油化
学製：ミラソンＭ−１８Ｐ）とエチレン−酢酸ビニル共
重合樹脂（三井石油化学製：ミラソンＭ−２５２）を混
合比が重量比で、５０対５０に調製した混合樹脂を通常
の熱溶融押出ラミネート方式によりラミ膜厚３０μでラ
ミネート加工を実施しシーラント剤層を設ける。３ 上
記、１及び２により作成された受け器用原反、シーラン
ト剤層設置蓋材を用いて電子レンジ対応食品容器を作成
する。電子レンジ対応食品容器の形状、構造は図面にて
示す。

【発明の効果】本発明は電子レンジ対応食品容器の蓋材
用シーラント剤に関するものである。シーラント剤とし
て受け器の表面処理樹脂と同質の樹脂及び熱可塑性樹脂
の混合樹脂を用いることで、通常は混合樹脂の熱融着に
より蓋材と受け器は密着しているが、食品の入ったこの
容器を電子レンジにより調理すると内容物（食品）が発
熱する。この熱により熱可塑性樹脂の部分が容易に軟化
し、容器を電子レンジから取出し後、簡単に蓋を開封す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】はシーラント剤層設置蓋材の断面図である。

【図２】は受け器の断面図である。

【符号の説明】

１ 蓋材 ２ シーラント剤層 ３ 表面処理樹脂層 ４ 紙を基材とした受け器本体

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 蓋と受け器からなる容器において、蓋が
   受け器と接する面の樹脂が、受け器の表面処理樹脂と同
   質の樹脂及び熱可塑性樹脂の混合樹脂からなる蓋材用シ
   ーラント剤。
2. 【請求項２】 受け器の表面処理樹脂と同質の樹脂及び
   熱可塑性樹脂の混合樹脂の混合比が重量比で９０対１０
   から１０対９０の範囲にある請求項１に記載の蓋材用シ
   ーラント剤。
3. 【請求項３】 混合樹脂は通常の熱溶融押出ラミネート
   加工方法により樹脂層を形成することが可能な性能をゆ
   うする請求項１に記載の蓋材用シーラント剤。