JP2000309749A - 塗料組成物 - Google Patents

塗料組成物

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Abstract

(57)【要約】 【課題】塗装後の早い時期から低汚染性を発現し得る塗
膜を形成する塗料組成物を提供する。 【解決手段】塗料組成物に、(A)オルガノシリケ−ト
及び/又はその縮合物を、塗料組成物中の樹脂固形分1
00重量部当たり0.1〜50重量部、及び(B)酸性
を示す界面活性剤あるいはホウ酸系化合物を、(A)の
固形分100重量部当たり0.1〜50重量部配合して
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗装後の早い時期
から低汚染性を発現し得る塗膜を形成する塗料組成物に
関する。
【0002】
【従来技術及びその課題】従来より、屋外の基材(例え
ば建築物、表示物、ガ−ドフェンス、機械、車輌など)
には、装飾又は保護を目的として耐候性に優れた屋外用
塗料が塗装されている。しかしこれまでの塗料では、得
られる塗装物表面が暴露中に排気ガスや砂塵、鉄粉、
雨、太陽光線などの影響によって汚れやすくなり塗膜外
観が悪くなるという欠点があった。
【0003】これに対し本出願人は、塗料組成物にオル
ガノシリケ−ト及び/又はその縮合物を配合して、自浄
性を有し汚れにくい塗膜を形成することを提案した(国
際公開WO94/06870号公報)。しかしながら、
塗装時や塗装直後の天候によって、塗膜中のオルガノシ
リケ−トの加水分解がスム−ズに進行せずに、自浄性が
発現するまで汚れやすいという不具合があった。初期の
汚れは経時でなくなるものの、顧客からのクレ−ムとな
りやすく、塗装直後の早い時期から自浄性を発揮するこ
とが望まれていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決すべく鋭意検討した結果、オルガノシリケ−ト及
び/又はその縮合物及び酸性を示す界面活性剤あるいは
ホウ酸系化合物を特定量配合してなる塗料組成物が、塗
装後の早い時期から低汚染性を発現し得る塗膜を形成で
き、その塗膜は下地面との層間付着性にも優れることを
見出し本発明に到達した。
【0005】即ち本発明は、塗料組成物に、(A)下記
一般式
【0006】
【化2】 (式中、Rは同一もしくは異なって水素原子又は炭素数
1〜10の1価の炭化水素基を示す)で表されるオルガ
ノシリケ−ト及び/又はその縮合物を、塗料組成物中の
樹脂固形分100重量部当たり0.1〜50重量部、及
び(B)酸性を示す界面活性剤あるいはホウ酸系化合物
を、オルガノシリケ−ト及び/又はその縮合物(A)固
形分100重量部当たり0.1〜50重量部配合してな
ることを特徴とする塗料組成物を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明で使用されるオルガノシリ
ケ−ト及び/又はその縮合物(A)は、上記式で表され
るものであり、式中のRとしては、例えばアルキル基、
アリ−ル基等が例示される。
【0008】Rがアルキル基の場合、直鎖状又は分岐状
のいずれのタイプであってもよく、例えばメチル、エチ
ル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i−ブ
チル、t−ブチル、n−ペンチル、i−ペンチル、ネオ
ペンチル、n−ヘキシル、i−ヘキシル、n−オクチル
基などが挙げられ、中でも炭素数1〜4の低級アルキル
基が好適である。またRがアリ−ル基の場合、単環及び
多環のいずれのタイプのものであってもよく、例えばフ
ェニル、トルイル、キシリル、ナフチル基などが挙げら
れ、中でもフェニル基が好適である。
【0009】上記オルガノシリケ−トの具体例として
は、例えばテトラヒドロキシシラン、テトラメトキシシ
ラン、テトラエトキシシラン、テトラプロポキシシラ
ン、テトラブトキシシラン、テトラフェノキシシラン、
ジメトキシジエトキシシランなどが挙げられる。これら
は1種又は2種以上組み合わせて用いてもよい。
【0010】上記オルガノシリケ−トの縮合物として
は、前記一般式で表されるオルガノシリケ−ト同士の分
岐状もしくは直鎖状の縮合物であって、縮合度が2〜1
00のものが好ましく、具体的には式:
【0011】
【化3】 (式中、Rは前記と同様の意味を示し、nは2〜100
整数を示す)で表される縮合物が好ましい。nは100
を越えると耐汚染性の効果が小さくなるので好ましくな
い。該オルガノシリケ−トの縮合物としては、Rが炭素
数1〜4の低級アルキル基であって縮合度が2〜15の
ものが特に好ましい。
【0012】本発明では、上記オルガノシリケ−ト及び
/又はその縮合物(A)を水性塗料に配合する場合に
は、該オルガノシリケ−ト及び/又はその縮合物に、ポ
リアルキレングリコール系化合物を反応させた変性オル
ガノシリケートとして配合してもよい。
【0013】該変性オルガノシリケートは、上記オルガ
ノシリケ−ト及び/又はその縮合物中のアルコキシシリ
ル基にポリアルキレングリコール系化合物を一部反応さ
せたものであり、該ポリアルキレングリコール系化合物
は、一般式 R1O−(R2O)n−H (式中、R1は水素原子、アルキル基又はアリール基、
2は、炭素数2〜4のアルキレン基、nは2〜60を
示す)で表されるものであり、例えばポリエチレングリ
コール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレ
ングリコールなどのポリアルキレングリコール;メトキ
シポリエチレングリコール、エトキシポリエチレングリ
コール、エトキシポリプロピレングリコール、エトキシ
ポリブチレングリコールなどのアルコキシポリアルキレ
ングリコール;ポリオキシエチレンノニルフェニルエー
テル、ポリオキシエチレンオクチルフェニルエーテルな
どのポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル等
が挙げられ、特にポリエチレングリコール、ポリオキシ
エチレンノニルフェニルエーテルが好適である。
【0014】上記オルガノシリケ−ト及び/又はその縮
合物とポリアルキレングリコール系化合物との反応は、
加熱により脱アルコール反応させることで行われる。こ
の際、反応を促進させるために、触媒を添加してもよ
い。該触媒としては、アルコキシシリル基とアルコール
との交換反応を促進するものであれば特に制限なく使用
でき、例えばブチル錫トリオクトエート、ジブチル錫ジ
ラウレートなどの有機錫化合物、金属アルコキシド類、
ルイス酸類、有機プロトン酸類、無機プロトン酸類など
が挙げられる。
【0015】上記変性オルガノシリケートは上記オルガ
ノシリケ−ト及び/又はその縮合物のアルコキシシリル
基1モルに対して、ポリアルキレングリコール系化合物
を0.001〜0.5モル、好ましくは0.01〜0.
2モル反応させて得られる。該モル量が0.001モル
未満では、水性塗料への混入が難しくなり、0.5モル
を超えるとオルガノシリケートの加水分解が低下し耐汚
染性が劣ることになるので望ましくない。
【0016】本発明では、上記オルガノシリケ−ト及び
/又はその縮合物(A)を、塗料組成物中の樹脂固形分
100重量部当たり0.1〜50重量部、好ましくは1
〜20重量部配合する。該配合量が0.1重量部未満で
は塗膜の耐汚染性が劣り、50重量部を越えると塗膜が
堅くなり、ワレ、光沢低下などの欠陥を生じる恐れがあ
るので好ましくない。
【0017】本発明において酸性を示す界面活性剤ある
いはホウ酸系化合物(B)は、上記オルガノシリケ−ト
及び/又はその縮合物(A)の加水分解を促進させる作
用を有するものであり、特に制限なく従来公知のもの
で、界面活性剤(B−1)としては、例えばリン酸エス
テル塩系、スルホン酸塩系、硫酸エステル塩系、カルボ
ン酸塩系などの界面活性剤が挙げられ、ホウ酸系化合物
(B−2)としては、例えばホウ酸、ホウ酸トリアルキ
ルなどが挙げられる。
【0018】上記リン酸エステル塩系の界面活性剤(B
−1)としては、例えばポリオキシエチレンリン酸エス
テル、アルキルリン酸エステル塩などが挙げられる。ス
ルホン酸塩系の界面活性剤としては、例えばラウリルス
ルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸ナト
リウムなどのアルキル又はアルキルベンゼンスルホン酸
塩;イソプロピルナフタレンスルホン酸ナトリウムなど
のアルキルナフタレンスルホン酸塩;アルキルジフェニ
ルエ−テルスルホン酸塩などが挙げられる。また、硫酸
エステル塩系の界面活性剤としては、例えばアルキル又
はアルキルベンゼン硫酸塩、(ポリ)オキシエチレンア
ルキルフェニルエ−テル硫酸塩などが挙げられ、カルボ
ン酸塩系の界面活性剤としては、例えばアルキルスルホ
コハク酸塩などが挙げられる。これら界面活性剤のう
ち、リン酸エステル塩系の界面活性剤が好適である。
【0019】上記ホウ酸系化合物(B−2)であるホウ
酸トリアルキルとしては、ホウ酸トリメチル、ホウ酸ト
リエチル、ホウ酸トリブチルなどが挙げられる。
【0020】また本発明では、前記オルガノシリケ−ト
及び/又はその縮合物(A)とホウ酸系化合物(B−
2)とを縮合させた形で配合してもよい。該ホウ酸変性
のオルガノシリケ−トやその縮合物は、例えば特開平1
−69634号公報に示されているように、前記オルガ
ノシリケ−ト及び/又はその縮合物(A)であるテトラ
メトキシシラン、テトラエトキシシラン、メチルトリメ
トキシシラン、エチルトリメトキシシラン及びこれらの
縮合物などに、オルトホウ酸やメタホウ酸をアルコ−ル
溶剤の存在下で加熱反応せしめてなるものである。
【0021】本発明では上記界面活性剤あるいはホウ酸
系化合物(B)を、オルガノシリケ−ト及び/又はその
縮合物(A)固形分100重量部当たり0.1〜50重
量部、好ましくは1〜30重量部配合する。該配合量が
0.1未満では、塗装初期からの親水性を発現しにくく
なり、一方50重量部を越えると、使用時期が短くなっ
たり、光沢低下などを生じるので好ましくない。
【0022】本発明において、上記オルガノシリケ−ト
及び/又はその縮合物(A)及び界面活性剤あるいはホ
ウ酸系化合物(B)が配合される塗料組成物は、有機溶
剤系、水系、粉体など各形態のものが包含される。
【0023】有機溶剤系塗料としては、反応硬化形、非
架橋形のいずれであってもよく、反応硬化形塗料は、こ
れ自体反応硬化して架橋塗膜構造を形成することができ
る硬化性樹脂組成物を有機溶剤に溶解もしくは分散して
なるものであり、例えばフッ素系樹脂、アクリル系樹
脂、ポリエステル系樹脂、アルキド系樹脂、シリコ−ン
系樹脂などの水酸基含有樹脂を基体樹脂として、これと
ポリイソシアネ−ト、アミノ樹脂などの架橋剤からなる
硬化性樹脂組成物を含む塗料が挙げられる。またシラノ
−ル基及び/又は加水分解性シリル基、水酸基及びエポ
キシ基を必須官能基成分として含有する樹脂又は樹脂混
合物を基体樹脂とし、これに硬化触媒を配合してなる硬
化性樹脂組成物を含む塗料も挙げられる。さらに非架橋
形塗料は、常温もしくは加熱により有機溶剤が揮発する
ことによって塗膜を形成する溶液形もしくは分散形の塗
料組成物であり、例えばセルロ−ス誘導体系塗料、アク
リル樹脂系塗料、ウレタン樹脂系塗料、塩化ビニル樹脂
系塗料、フッ素樹脂系塗料、アルキド樹脂系塗料、酢酸
ビニル樹脂系塗料、スチレン−ブタジエン樹脂系塗料等
が挙げられる。
【0024】水系塗料としては、架橋形、非架橋形のい
ずれであってもよく、従来公知の水分散性樹脂や水溶性
樹脂を含む塗料が使用でき、該水分散性樹脂や水溶性樹
脂としては、例えば特開平4−249587号、特開平
7−11193号公報に開示されているようなカルボニ
ル基とヒドラジド基による架橋系や特開平10−219
190号公報に開示されているような水酸基とイソシア
ネート基による架橋系であるアクリル樹脂エマルション
やアクリルウレタン樹脂エマルションと架橋剤との組合
せ、さらにはこれら以外のアクリル樹脂エマルション、
酢酸ビニルエマルション、酢酸ビニル−アクリル樹脂エ
マルション、エチレン−酢酸ビニルエマルション、シリ
コンアクリルエマルション、エポキシ樹脂エマルショ
ン、アルキド樹脂エマルション、ウレタン樹脂エマルシ
ョン、ポリウレタンエマルション、水溶性アクリル樹
脂、ポリビニルアルコ−ル、天然もしくは合成ゴムラテ
ックス等が挙げられる。
【0025】本発明の塗料組成物には、さらに必要に応
じて着色剤、充填剤、流動調整剤、可塑剤、硬化触媒、
紫外線吸収剤などの塗料用添加剤を配合してもよい。
【0026】本発明の塗料組成物は、各種素材面及びそ
の塗装面上に適用可能で、その塗装は、ハケ塗り、スプ
レ−塗り、ロ−ラ−塗り、各種コ−タ−塗装等の一般的
な方法により行なうことができる。塗布量は、乾燥膜厚
で2〜100μm、好ましくは10〜40μmの範囲内
が好適である。
【0027】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細に
説明する。尚、以下「部」及び「%」はそれぞれ「重量
部」及び「重量%」を示す。
【0028】実施例1〜4及び比較例1〜8 表1に示す各市販塗料に、オルガノシリケ−ト及び/又
はその縮合物、酸性界面活性剤又はホウ酸化合物を表1
記載の配合(塗料樹脂固形分に対する使用量)で、混合
・攪拌して各塗料を作成した。尚、表1における(注
1)〜(注7)は下記の通りである。 (注1)「アレスレタン」:関西ペイント社製、溶剤型
アクリルウレタン樹脂塗料 (注2)「アレスアクアレタン」:関西ペイント社製、
架橋型水性アクリルウレタン樹脂塗料 (注3)「ES48」:コルコ−ト社製、エチルシリケ
−トの低縮合物 (注4)変性オルガノシリケート:攪拌機、温度計、環
流管、窒素導入管、水分離器を備えた反応容器に、「エ
チルシリケート48」(多摩化学社製)500g、「N
ewcol 568」(日本乳化剤社製、ポリオキシエ
チレンノニルフェニルエーテル)324.5g、「Sc
at24」(三共有機合成社製)0.082gを仕込
み、窒素雰囲気で攪拌しながら120℃に昇温し、その
後4時間かけて160℃に昇温し同温度で1時間保持し
た。その際に蒸発するエタノール等が水分離器にて25
g留去されて変性オルガノシリケート800gを得た。 (注5)ホウ酸変性エチルシリケ−ト:反応容器に、
「エチルシリケ−ト40」(多摩化学社製)744g、
オルトホウ酸62g、およびエチルアルコ−ル178g
を加え、これを還流下で2時間加熱し反応させた。その
後、脱溶剤量が316gになるまで脱溶剤しながら縮合
反応を1時間行ない、不揮発分80%のホウ酸変性エチ
ルシリケ−トを得た。 (注6)ホウ酸トリエチル:東京化成工業社製試薬品 (注7)「プライサ−フA−212E」:第一工業製薬
社製、酸性リン酸エステル
【0029】
【表1】
【0030】性能評価試験 リン酸亜鉛処理した鋼板(0.8mm厚)に「エポマリ
ンプライマ−」(関西ペイント社製、エポキシ樹脂系下
塗り塗料)を乾燥膜厚が50μmになるように塗装し1
日乾燥後、「エポマリン中塗り」(関西ペイント社製、
エポキシ樹脂系中塗り塗料)を乾燥膜厚が30μmにな
るように塗装し1日乾燥して試験板を作成した。尚、耐
雨筋汚れ性試験には図1の形状にした試験板を用いた。 (*1)親水性:試験板に、実施例及び比較例の各塗料
を乾燥膜厚で約20μmになるように塗装し、20℃・
65%RHの条件で7日間乾燥して試験塗板を得た。こ
れをサンシャイン・カ−ボンア−ク・ウエザメ−タ−に
40時間供した後、塗膜面の水接触角(°)を測定し
た。 (*2)耐雨筋汚れ性:図1の形状にした試験板に、上
記(*1)と同様に実施例及び比較例の各塗料を塗装し
て試験塗板とした後、これを東京都大田区において北面
に図1の状態で2か月間屋外暴露し、試験塗板の垂直部
の雨筋汚れを観察した。
【0031】 ◎:雨筋は認められない ○:雨筋がやや認められる △:雨筋は認められないが全面に汚れが認められる ×:雨筋も見られ、全面に汚れも認められる (*3)セルフリコ−ト性:試験板に、実施例及び比較
例の各塗料を乾燥膜厚で約20μmになるように塗装
し、20℃・65%RHの条件で7日間乾燥した後、さ
らに各塗料を乾燥膜厚で約20μmになるように再塗装
し、20℃・65%RHの条件で7日間乾燥して試験塗
板を得た。これを48時間完全没水させ、引き上げて2
時間後にクロスカットを入れセロテ−プを密着させ直ぐ
に剥がしたときの塗膜面を観察した。
【0032】 ○:剥離は認められない △:部分的に剥離が認められる ×:全体に剥離が認められる (*4)光沢:試験板に、実施例及び比較例の各塗料を
乾燥膜厚で約20μmになるように塗装し、20℃・6
5%RHの条件で7日間乾燥して試験塗板を得た。これ
ら塗膜面の光沢を目視観察した。○は良好、×はツヤ引
けしている、を夫々示す。
【0033】
【発明の効果】本発明の塗料組成物によれば、塗装後の
早い時期から低汚染性を発現し得る塗膜を形成でき、そ
の塗膜は下地面との層間付着性にも優れるものである。
【0034】
【表2】
【図面の簡単な説明】
【図1】耐雨筋汚れ性試験に用いた試験板の形状の概略
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中井 一寿 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関 西ペイント株式会社内 (72)発明者 埜村 峰之 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関 西ペイント株式会社内 (72)発明者 久津間 秀一 神奈川県平塚市東八幡4丁目17番1号 関 西ペイント株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塗料組成物に、(A)下記一般式 【化1】 (式中、Rは同一もしくは異なって水素原子又は炭素数
    1〜10の1価の炭化水素基を示す)で表されるオルガ
    ノシリケ−ト及び/又はその縮合物を、塗料組成物中の
    樹脂固形分100重量当たり0.1〜50重量部、及び
    (B)酸性を示す界面活性剤あるいはホウ酸系化合物
    を、(A)の固形分100重量部当たり0.1〜50重
    量部配合してなることを特徴とする塗料組成物。
  2. 【請求項2】 オルガノシリケ−ト及び/又はその縮合
    物(A)に、ポリアルキレングリコール系化合物を反応
    させて変性オルガノシリケートとして配合してなる請求
    項1記載の塗料組成物。
  3. 【請求項3】 界面活性剤(B)が、リン酸エステル塩
    系である請求項1記載の塗料組成物。
  4. 【請求項4】 ホウ酸系化合物(B)が、ホウ酸トリア
    ルキルである請求項1記載の塗料組成物。
  5. 【請求項5】 オルガノシリケ−ト及び/又はその縮合
    物(A)とホウ酸系化合物(B)とを縮合させた形で配
    合してなる請求項1記載の塗料組成物。
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