JP2000309294A - 自動二輪車用連動ブレーキ装置 - Google Patents
自動二輪車用連動ブレーキ装置Info
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Abstract
レーキ操作力の伝達効率が良好であり,しかも配索作業
を容易に行うことができるようにする。 【解決手段】 ヘッドパイプ2h近傍に設置されるイコ
ライザケース15内にイコライザレバー17を収容し,
ステアリングハンドル9の一端部に軸支される連動ブレ
ーキレバー101 に連なる第1入力ケーブル241 をイ
コライザレバー17の中間部に接続し,後輪ブレーキB
r及び前輪ブレーキBfに連なる第1出力ケーブル25
1 及び第2出力ケーブル252 をイコライザレバー17
の第1端部171 及び第2端部172 に接続する。
Description
ブレーキ装置に関し,特に,自動二輪車のヘッドパイプ
近傍に設置されるイコライザケース内にイコライザ部材
を収容し,自動二輪車のステアリングハンドルの一端部
に軸支される連動ブレーキレバーに連なる第1入力ケー
ブルと,自動二輪車の前輪ブレーキ及び後輪ブレーキの
各作動レバーにそれぞれ連なる第1出力ケーブル及び第
2出力ケーブルとを上記イコライザ部材を介して接続
し,連動ブレーキレバーの操作により両ブレーキを連動
作動するようにしたものゝ改良に関する。
は,例えば特開平8−104280号公報に開示されて
いるように,既に知られている。
輪車用連動ブレーキ装置では,イコライザ部材としてス
プロケットが用いられ,このスプロケットの外周に掛け
たチェーンの一端に,連動ブレーキレバーに連なる入力
ケーブルを接続し,同チェーンの他端に前輪ブレーキの
作動レバーに連なる第1出力ケーブルを接続し,さらに
同スプロケットの支軸に,後輪ブレーキの作動レバーに
連なる第2出力ケーブルを接続している。
1出力ケーブルは,イコライザケースの上壁を貫通して
一旦上方へ延びた後,Uターンをして下方へ延び,前輪
ブレーキに向かうという,比較的長い屈曲経路を通るの
で,ブレーキ操作力の伝達効率が良好とは言い難く,ま
た配索作業も面倒となる。
ので,ブレーキ操作力の伝達効率が良好であり,しかも
配索作業を容易にし得る自動二輪車用連動ブレーキ装置
を提供することを目的とする。
に,本発明は,自動二輪車のヘッドパイプ近傍に設置さ
れるイコライザケース内にイコライザレバーを収容し,
自動二輪車のステアリングハンドルの一端部に軸支され
る連動ブレーキレバーに連なる第1入力ケーブルを,イ
コライザケースの天井壁に貫通してイコライザレバーの
中間部に接続し,また自動二輪車の後輪ブレーキ及び前
輪ブレーキの作動レバーにそれぞれ連なる第1出力ケー
ブル及び第2出力ケーブルをイコライザケースの底壁に
貫通してイコライザレバーの第1端部及び第2端部にそ
れぞれ接続したことを第1の特徴とする。
レバーに連なる第1入力ケーブルがイコライザケースの
天井壁を貫通してイコライザレバーの中間部に接続さ
れ,後輪ブレーキ及び前輪ブレーキにそれぞれ連なる第
1出力ケーブル及び第2出力ケーブルがイコライザケー
スの底壁を貫通してイコライザレバーの第1及び第2端
部に接続されることにより,入,出力ケーブルにはU字
状のような極端な屈曲部を存在させずに済み,したがっ
て,入,出力ケーブル間での操作力の伝達を効率良く行
うことができ,ブレーキ操作を軽快にすることができ
る。また入,出力ケーブルに大きな屈曲部が存在しない
ことにより,配索作業の容易化とケーブルによる操舵抵
抗の低減を図ることができる。
ライザケース内に,イコライザレバーの第2端部及び第
2出力ケーブル間を接続するジョイント部材を収容し,
前記ステアリングハンドルの他端部に軸支される独立ブ
レーキレバーに連なる第2入力ケーブルを,イコライザ
ケースの天井壁に貫通してジョイント部材を介して第2
出力ケーブルに同軸上で接続したことを第2の特徴とす
る。
ーを操作して第2入力ケーブルを牽引すれば,ジョイン
ト部材を介して第2出力ケーブルを更に牽引し,前輪ブ
レーキを単独作動することができる。この場合,第2入
力ケーブル及び第2出力ケーブルはジョイント部材を介
して同軸上で接続されているから,両ケーブル間での操
作力の伝達を一層効率良く行うことができ,前輪ブレー
キを一層軽快に作動することができる。
ブレーキ及び前輪ブレーキを連動作動している最中に,
独立ブレーキレバーを操作すれば,その操作力を第2出
力ケーブルにのみ加えて,前輪ブレーキの制動力を増強
することができる。
2入力ケーブル及びジョイント部材間に,イコライザレ
バーによるジョイント部材の上動を第2入力ケーブルに
対して無効にする第1ロストモーション機構を設け,ま
たイコライザレバー及びジョイント部材間に,第2入力
ケーブルによるジョイント部材の上動をイコライザレバ
ーに対して無効にする第2ロストモーション機構を設け
たことを第3の特徴とする。
バーの操作時には,第1ロストモーション機構の作用に
より,ジョイント部材側から第2入力ケーブル及び独立
ブレーキレバーに無用な動きを与えることが回避され,
また独立ブレーキレバーの操作時には,第2ロストモー
ション機構の作用により,ジョイント部材側からイコラ
イザレバーに無用な動きを与えることが回避される。こ
うして,連動ブレーキレバー及び独立ブレーキレバーの
相互干渉を防止して,操作フィーリングを良好にするこ
とができる。
て,イコライザレバーの第2端部を下向きに付勢するデ
ィレイスプリングをイコライザケースに収容したことを
第4の特徴とする。
バーの操作時,前輪ブレーキの作動タイミングを後輪ブ
レーキより遅らせて,自動二輪車の良好な制動フィーリ
ングを得ることができる。
に示す本発明の一実施例に基づいて以下に説明する。
自動二輪車の側面図,図2はその連動ブレーキ装置の系
統図,図3は同連動ブレーキ装置要部の部分破断正面
図,図4は図3の4−4線断面図,図5は図3の5−5
線断面図,図6〜図10は作用説明図である。
フレーム2は,ヘッドパイプ2hから下方に延びるダウ
ンチューブ部2d及びその下端から後方へ水平に延びる
ボトム部2bからなるフロントフレーム2Fと,ボトム
部2bの後端にボルト結合されて上方へ延び,途中から
上方及び後方へ延びるリヤフレーム2Rとを有し,ヘッ
ドパイプ2hには,前輪Wfを軸支するフロントフォー
ク4が操向可能に支承され,リヤフレーム2Rの中間部
には,後輪Wrを支持しながら駆動するパワーユニット
5が上下揺動可能に取付けられると共に,リヤフレーム
2R及びパワーユニット5の後端部間にリヤクッション
6が介裝される。またリヤフレーム2R上には,ヘルメ
ット等を納める収納ボックス7が設けられ,その上に,
リッドを兼ねるシート8が取付けられる。こうして,自
動二輪車1はスクータ型に構成される。
ーク4のステアリングステム4aの上端に連結したステ
アリングハンドル9には,左グリップ91 に隣接して連
動ブレーキレバー101 が,また右グリップ92 に隣接
して独立ブレーキレバー10 2 が軸支される。一方,前
輪Wf及び後Wrには,何れもドラム式の前輪ブレーキ
Bf及び後輪ブレーキBrがそれぞれ装備され,これら
ブレーキBf,Brの作動レバー121 ,122 に前記
ブレーキレバー101 ,102 が連動装置13を介して
接続され,連動ブレーキレバー101 を操作することに
より,前輪ブレーキBf及び後輪ブレーキBrを連動作
動することができ,また独立ブレーキレバー102 を操
作することにより,前輪ブレーキBfを単独作動するこ
とができようになっている。
り説明する。
取付けられるイコライザケース15を備えている。この
イコライザケース15は,背面を開放したケース本体1
5aと,このケース本体15aの背面にボルト16で接
合されるケースカバー15bとで構成され,そのケース
カバー15bがヘッドパイプ2hの外面に取付けられ
る。
レバー17,ジョイント部材,スプリングリテーナ19
及びディレイスプリング20が収容される。イコライザ
レバー17は,イコライザケース15内で昇降及び揺動
し得るもので,その中央部,左端部171 (以下,第1
端部という)及び右端部172 (以下,第2端部とい
う)に接続孔21a,22a,23aを有しており,中
央部の接続孔21aには,連動ブレーキレバー101 に
一端を接続した第1入力ケーブル241 の他端の円柱状
接続端子21bが嵌合して接続され,第1端部171 の
接続孔22aには,後輪ブレーキBrの作動レバー12
2 の一端を接続した第1出力ケーブル25 1 の他端部の
円柱状接続端子22bが嵌合して接続される。また第2
端部172の接続孔23aには,イコライザレバー1
7,ジョイント部材18及びスプリングリテーナ19の
三者を連結する連結軸23bが嵌合して取付けられる。
相対向する一対の支持壁18a,18aと,これら支持
壁18a,18aを一側で一体に連結する連結壁18b
とからなっており,支持壁18a,18aには,上方か
ら順に第1長孔271 ,第2長孔272 ,接続孔28が
穿設される。その際,第1,第2長孔271 ,27
2は,何れも長軸を上下方向に向けて形成される。そし
て,第1長孔271 には,独立ブレーキレバー102 に
一端を接続した第2入力ケーブル242 の他端部の円柱
状接続端子29が摺動自在に嵌合され,接続孔28に
は,前輪ブレーキBfの作動レバー122 に接続する第
2出力ケーブル252 の他端部の円柱状接続端子30が
嵌合して,接続される。こうして,第2入力ケーブル2
42 及び第2出力ケーブル252 は,ジョイント部材1
8を介して同軸上で連結される。
8a,18aの外側面に摺動可能に接するする一対の側
壁19a,19aと,これら側壁19a,19aを一側
で一体に連結する連結壁19bとからなっており,その
両側壁19a,19aに前記連結軸23bの両端部が結
合される。両側壁19a,19aの下端部には,それを
外方へ直角に曲げてストッパ片31,31が形成され,
これらストッパ片31,31は,前記ケース本体15a
及びケースカバー15bにそれぞれ設けられた角形の規
制孔32,32に上下方向摺動可能に係合される。
子29の摺動可能ストロークL1 は,規制孔32,32
でのストッパ片31,31の摺動ストロークL2 より大
きく設定され,また第2長孔272 での連結軸23bの
摺動可能ストロークL3 は,前記ストロークL1 より大
きく設定される。而して,第1長孔271 及び接続端子
29によって第1ロストモーション機構331 が構成さ
れ,第2長孔272 及び連結軸23bによって第2ロス
トモーション機構332 が構成される。
9a,19aの上端には,幅広の受け部34,34が形
成され,これら受け部34,34とイコライザケース1
5の上壁との間に所定の圧縮荷重を付与されたディレイ
スプリング20が縮設され,これによってスプリングリ
テーナ19は,ストッパ片31,31が規制孔32,3
2の下端面に当接する下降位置に向けて付勢される。さ
らに両側壁19a,19aの上端には,ディレイスプリ
ング20の内周面に当接する位置決め突起35,35が
形成される。
天井壁には,第1及び第2入力ケーブル241 ,242
がそれぞれ貫通するボス371 ,372 が一体に形成さ
れており,これらボス371 ,372 に,第1及び第2
入力ケーブル241 ,242のガイドチューブ381 ,
382 の端部を支承する,ロックナット401 ,40 2
付きの調節ボルト391 ,392 が螺着される。またケ
ース本体15a底壁には,第1及び第2出力ケーブル2
51 ,252 がそれぞれ貫通するボス411 ,412 が
一体に形成されており,これらボス411 ,412 の外
端面によって,第1及び第2出力ケーブル251 ,25
2 のガイドチューブ421 ,422 の端部が支承され
る。
ら突出する複数の支持アーム43,44が形成され,そ
れらの先端部の取付け孔43a,44aに,電線類4
5,46を把持するクリップ47,47が装着される。
10を参照しながら説明する。
Brの非作動状態を示すもので,スプリングリテーナ1
9は,ディレイスプリング20のセット荷重により,ス
トッパ片31,31がイコライザケース15の規制孔3
2,32の下端面に当接する下降限に保持され,またジ
ョイント部材18はイコライザケース15の底壁に受け
止められる下降限に位置し,またイコライザレバー17
は,その第1端部17 1 をイコライザケース15の底壁
に当接されると共に,第2端部172 の連結軸23bを
第2長孔272 の上端面に当接させている。一方,第1
長孔271 では,第2入力ケーブル242 の接続端子2
9が該長孔271 の上端面に当接する上昇限に位置して
いる。
て,第1入力ケーブル241 を牽引し,イコライザレバ
ー17の中央部を引き上げると,当初,イコライザレバ
ー17の第2端部172 の連結軸23bは,ディレイス
プリング20のセット荷重によりスプリングリテーナ1
9を介して下降限に保持されているから,図7に示すよ
うに,先ずイコライザレバー17は,連結軸23bを支
点として上方へ揺動して第1出力ケーブル251 を牽引
し,これにより後輪ブレーキBrが最初に作動される。
連動ブレーキレバー101 の操作力を増すことにより,
第1入力ケーブル241 の牽引力がディレイスプリング
20のセット荷重を越えると,図8に示すように,イコ
ライザレバー17全体が上昇するようになり,第1出力
ケーブル251 を更に牽引すると共に,連結軸23bが
スプリングリテーナ19を伴い上昇しつゝディレイスプ
リング20を圧縮すると共に,第2長孔272 の上端面
でジョイント部材18を押し上げることにより第2出力
ケーブル252 を牽引するので,前輪ブレーキBfが作
動される。このように,前輪ブレーキBfの作動タイミ
ングを後輪ブレーキBrより遅らせることは,自動二輪
車1の良好な制動フィーリングを得る上に有効である。
即ち連結軸23bが所定位置まで上昇すると,それと共
に移動するスプリングリテーナ19のストッパ片31,
31がイコライザケース15の規制孔32,32の上端
面に受け止められて,それ以上の上昇が阻止される。そ
の結果,第2出力ケーブル252 の牽引力の増加がその
時点で抑制され,前輪ブレーキBfの制動力を一定に保
持することができる。
力を更に増加すると,イコライザレバー17は,再び停
止状態の連結軸23bを支点として上方へ揺動して,第
1出力ケーブル251 のみを更に牽引することになるか
ら,後輪ブレーキBrの制動力が更に増強される。
る制動中,ジョイント部材18の第1長孔271 に係合
している第2入力ケーブル242 の接続端子29は,ジ
ョイント部材18の上昇に伴い相対的に第1長孔271
内を下降し,即ち第1ロストモーション機構331 の作
用により,ジョイント部材18側から第2入力ケーブル
242 及び独立ブレーキレバー102 に無用な動きを与
えることが回避される。
輪ブレーキBrの非作動状態に戻り,今度は独立ブレー
キレバー102 を操作して,第2入力ケーブル242 を
牽引すると,図10に示すように,第2入力ケーブル2
42 の接続端子29が第1長孔271 の上端面でジョイ
ント部材18を引き上げるので,このジョイント部材1
8により第2出力ケーブル252 が牽引され,前輪ブレ
ーキBfを作動することができる。
272 に係合している連結軸23bは,ジョイント部材
18の上昇に伴い,相対的に第2長孔272 内を下降す
ること,即ち第2ロストモーション機構332 の作用に
より,ジョイント部材18側からイコライザレバー1
7,第1入力ケーブル241 に無用な動きを与えること
が回避される。
より,後輪ブレーキBr及び前輪ブレーキBfを連動作
動している最中に,独立ブレーキレバー102 を操作し
て,第2入力ケーブル242 を牽引すれば,スプリング
リテーナ19のストッパ片31,31がイコライザケー
ス15の規制孔32,32の上端面に当接してイコライ
ザレバー17の第2端部172 が上昇限に留まっていて
も,第2入力ケーブル242 の牽引力はジョイント部材
18を介して第2出力ケーブル252 に加わるので,前
輪ブレーキBfの制動力をより増強することができる。
独立ブレーキレバー102 にそれぞれ連なる第1入力ケ
ーブル241 第2入力ケーブル242 は,イコライザケ
ース15の天井壁を貫通して,イコライザレバー17及
びジョイント部材18にそれぞれ接続され,また後輪ブ
レーキBr及び前輪ブレーキBfにそれぞれ連なる第1
出力ケーブル251 及び第2出力ケーブル252 はイコ
ライザケース15の底壁を貫通してイコライザレバー1
7及びジョイント部材18にそれぞれ接続されるので,
全ケーブル241 ,242 ,251 ,252 には,U字
状のような極端な屈曲部が存在せず,したがって,各ケ
ーブル間での操作力の伝達を効率良く行うことができ,
ブレーキ操作を軽快にすることができる。
力ケーブル252 は,ジョイント部材18を介して同軸
上で接続されるので,第2入,出力ケーブル242 ,2
52間での操作力の伝達を一層効率良く行うことがで
き,前輪ブレーキBfを一層軽快に作動することができ
る。
252 に大きな屈曲部が存在しないことは,配索作業の
容易化と,全ケーブル241 ,242 ,251 ,252
による操舵抵抗の低減をももたらす。
はなく,その要旨を逸脱しない範囲で種々の設計変更が
可能である。
ば,自動二輪車のヘッドパイプ近傍に設置されるイコラ
イザケース内にイコライザレバーを収容し,自動二輪車
のステアリングハンドルの一端部に軸支される連動ブレ
ーキレバーに連なる第1入力ケーブルを,イコライザケ
ースの天井壁に貫通してイコライザレバーの中間部に接
続し,また自動二輪車の後輪ブレーキ及び前輪ブレーキ
の作動レバーにそれぞれ連なる第1出力ケーブル及び第
2出力ケーブルをイコライザケースの底壁に貫通してイ
コライザレバーの第1端部及び第2端部にそれぞれ接続
したので,入,出力ケーブルにはU字状のような極端な
屈曲部を存在させず,入,出力ケーブル間での操作力の
伝達を効率良く行い,ブレーキ操作を軽快にすることが
できる。また入,出力ケーブルに大きな屈曲部が存在し
ないことにより,配索作業の容易化とケーブルによる操
舵抵抗の低減を図ることができる。
イザケース内に,イコライザレバーの第2端部及び第2
出力ケーブル間を接続するジョイント部材を収容し,前
記ステアリングハンドルの他端部に軸支される独立ブレ
ーキレバーに連なる第2入力ケーブルを,イコライザケ
ースの天井壁に貫通してジョイント部材を介して第2出
力ケーブルに同軸上で接続したので,独立ブレーキレバ
ーの操作により前輪ブレーキを単独作動することができ
る。その際,第2入力ケーブル及び第2出力ケーブルが
ジョイント部材を介して同軸上で接続されているから,
両ケーブル間での操作力の伝達を一層効率良く行うこと
ができ,前輪ブレーキを一層軽快に作動することができ
る。また連動ブレーキレバーの操作により後輪ブレーキ
及び前輪ブレーキを連動作動している最中に,独立ブレ
ーキレバーを操作すれば,その操作力を第2出力ケーブ
ルにのみ加えて,前輪ブレーキの制動力を増強すること
ができる。
入力ケーブル及びジョイント部材間に,イコライザレバ
ーによるジョイント部材の上動を第2入力ケーブルに対
して無効にする第1ロストモーション機構を設け,また
イコライザレバー及びジョイント部材間に,第2入力ケ
ーブルによるジョイント部材の上動をイコライザレバー
に対して無効にする第2ロストモーション機構を設けの
で,連動ブレーキレバー及び独立ブレーキレバーの相互
干渉を防止して,良好な操作フィーリングを得ることが
できる。
イコライザレバーの第2端部を下向きに付勢するディレ
イスプリングをイコライザケースに収容したので,連動
ブレーキレバーの操作時,前輪ブレーキの作動タイミン
グを後輪ブレーキより遅らせて,自動二輪車の良好な制
動フィーリングを得ることができる。
の側面図。
Claims (4)
- 【請求項1】 自動二輪車(1)のヘッドパイプ(2
h)近傍に設置されるイコライザケース(15)内にイ
コライザレバー(17)を収容し,自動二輪車(1)の
ステアリングハンドル(9)の一端部に軸支される連動
ブレーキレバー(101 )に連なる第1入力ケーブル
(241 )を,イコライザケース(15)の天井壁に貫
通してイコライザレバー(17)の中間部に接続し,ま
た自動二輪車(1)の後輪ブレーキ(Br)及び前輪ブ
レーキ(Bf)の作動レバー(12 1 ,122 )にそれ
ぞれ連なる第1出力ケーブル(251 )及び第2出力ケ
ーブル(252 )をイコライザケース(15)の底壁に
貫通してイコライザレバー(17)の第1端部(1
71 )及び第2端部(172 )にそれぞれ接続したこと
を特徴とする,自動二輪車用連動ブレーキ装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の自動二輪車用連動ブレー
キ装置において,イコライザケース(15)内に,イコ
ライザレバー(17)の第2端部(17 2 )及び第2出
力ケーブル(252 )間を接続するジョイント部材(1
8)を収容し,前記ステアリングハンドル(9)の他端
部に軸支される独立ブレーキレバー(102 )に連なる
第2入力ケーブル(242 )を,イコライザケース(1
5)の天井壁に貫通してジョイント部材(18)を介し
て第2出力ケーブル(25 2 )に同軸上で接続したこと
を特徴とする,自動二輪車用連動ブレーキ装置。 - 【請求項3】 請求項2記載の自動二輪車用連動ブレー
キ装置において,第2入力ケーブル(242 )及びジョ
イント部材(18)間に,イコライザレバー(17)に
よるジョイント部材(18)の上動を第2入力ケーブル
(242)に対して無効にする第1ロストモーション機
構(331 )を設け,またイコライザレバー(17)及
びジョイント部材(18)間に,第2入力ケーブル(2
4 2 )によるジョイント部材(18)の上動をイコライ
ザレバー(17)に対して無効にする第2ロストモーシ
ョン機構(332 )を設けたことを特徴とする,自動二
輪車用連動ブレーキ装置。 - 【請求項4】 請求項3記載の自動二輪車用連動ブレー
キ装置において,イコライザレバー(17)の第2端部
(172 )を下向きに付勢するディレイスプリング(2
0)をイコライザケース(15)に収容したことを特徴
とする,自動二輪車用連動ブレーキ装置。
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