JP2000309069A - 積層体 - Google Patents

積層体

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アルミニウム箔の層を含まずに優れた保形性
を呈する、容器の蓋材に適した積層体を提供すること。 【解決手段】 引張破断伸びが2%以下であるプラスチ
ック材料からなる第一の層、および二種類以上の熱可塑
性樹脂を含み、前記熱可塑性樹脂の内の少なくとも一つ
からなる連続相中に他の熱可塑性樹脂からなる分散相が
分散した構造を有する樹脂組成物からなる第二の層を有
し、前記第二の層の厚み方向の少なくとも一つの断面に
おける前記分散相の平均アスペクト比が3以上である積
層体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紙や合成樹脂から
なるカップ、椀、トレイなどの容器を密閉するための蓋
材に適した樹脂積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、飲料、即席ラーメン等の食品を充
填する紙や合成樹脂などからなる容器を密閉するための
蓋材として、ポリエステルフィルム層、印刷層、アルミ
ニウム箔層およびヒートシール層からなる積層体が多く
使われている。上記のような蓋材においてアルミニウム
箔が用いられるのは、これが光や空気を遮断して内容物
を保護することができることに加え、蓋を部分的に開け
て容器から内容物を取り出したり、容器内にお湯を注ぐ
時に、蓋材が反り返った状態を保持する性能(保形性)
を有するためである。しかしながら、アルミニウム箔を
用いた蓋材は、廃棄処理時に安全衛生性や環境汚染等の
問題を抱えており、また、食品などの内容物を入れた容
器をこのような積層体で密閉すると、内容物に金属粉が
混入していないかどうかを金属探知器で検査する場合、
積層体中のアルミニウム箔が障害となり、検査が困難と
なる。特開平9−52313号公報には、アルミニウム
箔を用いない積層フィルムとして、マトリックス樹脂、
前記マトリックス樹脂に対して非相溶の熱可塑性樹脂お
よびフィラーを含む組成物からなる層とオレフィンホモ
又はコポリマーからなるヒートシール層とからなるフィ
ルムが提案されているが、保形性の更なる向上が望まれ
ている。
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、アル
ミニウム箔の層を含まずに優れた保形性を呈する、容器
の蓋材に適した積層体を提供することにある。
【0003】
【課題を解決するための手段】かかる事情に鑑み、本発
明者らは、上記課題を解決すべく鋭意検討した結果、特
定の引張破断伸びを持つプラスチック材料からなる層
と、二種類以上の熱可塑性樹脂によって構成される特定
の相分離構造を有する樹脂組成物からなる層とを併せ有
する積層体が本発明の目的を達成することを見出し、本
発明を完成させた。
【0004】すなわち、本発明は、引張破断伸びが2%
以下であるプラスチック材料からなる第一の層、および
二種類以上の熱可塑性樹脂を含み、前記熱可塑性樹脂の
内の少なくとも一つからなる連続相中に他の熱可塑性樹
脂からなる分散相が分散した構造を有する樹脂組成物か
らなる第二の層を有し、第二の層の厚み方向の少なくと
も一の断面における前記分散相の平均アスペクト比が3
以上であることを特徴とする積層体を提供する。ここ
で、分散相を構成する「他の熱可塑性樹脂」とは、第二
の層に含まれる熱可塑性樹脂の内、連続相を構成する熱
可塑性樹脂以外の樹脂を意味する。上記積層体の好まし
い態様の一つは、第一の層用のプラスチック材料が、合
成樹脂と、該合成樹脂100重量部当たり50〜300
重量部の無機フィラーとを含有する樹脂組成物である積
層体である。上記積層体の他の好ましい態様は、第二の
層がヒートシール性を有する層である積層体である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明にかかる積層体は、特定の
引張破断伸びを持つプラスチック材料からなる第一の
層、および二種類以上の熱可塑性樹脂によって形成され
た特定の相分離構造を有する樹脂組成物からなる第二の
層を併せ有することにより、アルミニウム箔の層を有す
る従来の積層体と同等の保形性を有する。本明細書にお
いて、積層体の「保形性」は、その積層体に外力を与え
て該積層体が反り曲がるように変形させたとき、その外
力を除いてもその変形した形状を維持する性能を意味す
る。
【0006】本発明の積層体において、第一の層は、引
張破断伸びが2%以下、好ましくは0.01%〜1.5
%のプラスチック材料からなり、かかる層の存在は、本
発明の積層体の優れた保形性に大きく寄与する。
【0007】プラスチック材料の引張破断伸びの試験
は、JIS K6781(1977)に準拠し、本規格
に規定の仕様のダンベル型試験片を用いて引張速度5m
m/分で行なう。引張破壊伸びは下記式(1)より求め
る。 L=[(L1−L0)/L0]×100 (1) ここで、Lは引張破壊伸び(%)、L0は初期標線間距
離(mm)、L1は破断時の標線間距離(mm)を表わ
す。
【0008】本発明において、第一の層を構成するプラ
スチック材料は、引張破断伸びが2%以下であればその
組成は特に限定されないが、その好ましい例としては、
合成樹脂と、該合成樹脂100重量部当たり50〜30
0重量部の無機フィラーを含有する樹脂組成物が挙げら
れる。
【0009】前記合成樹脂としては、ポリエチレン系樹
脂やポリプロピレン系樹脂などのポリオレフィン系樹
脂、ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート樹脂、アク
リル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹
脂、ポリアミド系樹脂、フェノール系樹脂、エポキシ樹
脂等が用いられ、中でもポリオレフィン系樹脂およびポ
リスチレン系樹脂、特にポリプロピレン系樹脂、ポリエ
チレン系樹脂およびポリスチレン系樹脂が好ましい。上
記合成樹脂としては、上記のような樹脂を1種または2
種以上組合わせて使用することができる。前記無機フィ
ラーとしては、例えば炭酸カルシウム、珪酸カルシウ
ム、シリカ、カオリン、酸化チタン、水酸化アルミニウ
ム、水酸化マグネシウム、珪酸マグネシウム、、硫酸マ
グネシウム、タルク、焼成タルク、ガラスフレーク、マ
イカ、ハイドロタルサイト、ウォラストナイト、チタン
酸カリウム、カーボンブラック等が挙げられるが、必ず
しもこれらに限定されるものではない。上記無機フィラ
ーは、表面処理剤等により表面処理が施されたものであ
ってもよい。第一の層において、無機フィラーの量は合
成樹脂100重量部に対して50〜300重量部である
ことが好ましく、65〜250重量部であることがより
好ましい。50重量部未満では、第一の層の剛性が小さ
くなって積層体の十分な保形性が達成されないことがあ
り、300重量部以上では積層体製造時の加工性が損な
われることがある。
【0010】上記の樹脂組成物は、例えば、一軸押出
機、二軸押出機、バンバリーミキサー、混練ロール、ブ
ラベンダープラストグラフ、ニーダー等の装置を使用し
てポリオレフィン系樹脂に無機フィラーおよびその他の
所望の材料を混合することにより調製することができ
る。本発明の積層体において、第一の層の厚みは、積層
体の全厚みの15%以上95%以下が好ましく、20%
以上95%以下がより好ましく、25%以上90%以下
が特に好ましい。
【0011】本発明の積層体において、第二の層は、二
種類以上の熱可塑性樹脂を含み、前記熱可塑性樹脂の内
の少なくとも一つからなる連続相中に他の熱可塑性樹脂
からなる分散相が分散した構造を有する樹脂組成物から
なり、且つ第二の層の厚み方向の少なくとも一つの断面
における前記分散相の平均アスペクト比が3以上であ
る。第二の層の樹脂組成物において、上記二種類以上の
熱可塑性樹脂は、合計で65重量%以上を占めるのが好
ましく、70〜100重量%を占めるのがより好まし
い。
【0012】本明細書において、分散相の「平均アスペ
クト比」は、第二の層の厚み方向の断面において観察さ
れる分散相のアスペクト比の平均値を意味し、具体的に
は、第二の層の厚み方向の断面の電子顕微鏡写真におい
て、30個以上の分散相を含む連続した領域に含まれる
全ての分散相のアスペクト比の平均値を意味する。個々
の分散相のアスペクト比は、図1に概略的に示されるよ
うに、第二の層の厚み方向の断面において観察される連
続相(1)中の分散相(2)の断面の、厚み方向の長さ(x)
に対する厚み方向に垂直な方向の長さ(y)の比(y/
x)として定義される。本発明の積層体において、分散
相の平均アスペクト比は、3以上であり、4〜40の範
囲にあることが好ましい。分散相の平均アスペクト比が
3未満であると、積層体の保形性が不十分となる。
【0013】連続相および分散相を形成する熱可塑性樹
脂組成物としては、海島構造を形成する二種類以上の樹
脂を選択して使用する。海島構造については、一つの連
続相中に分散相が分散している限り、各相の組成は特に
限定されない。例えば、連続相は一種類の熱可塑性樹脂
から構成されてもよいし、二種以上の熱可塑性樹脂から
構成されてもよい。分散相についても同様である。ま
た、全ての分散相の組成は同一である必要はなく、互い
に異なる組成の分散相が混在していてもよい。海島構造
を形成し得る限り、同系統の熱可塑性樹脂同士の組み合
わせも可能であるが、好ましくは、互いに非相溶である
異なる系統の熱可塑性樹脂が用いられる。
【0014】連続相に使用する熱可塑性樹脂としては、
ポリエチレン系樹脂やポリプロピレン系樹脂などのポリ
オレフィン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、アクリル系樹
脂、ポリエステル系樹脂等が好ましく、中でもポリプロ
ピレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂およびポリスチレン
系樹脂が好ましい。これらは単独で用いられてもよく、
また、連続相を形成するものであれば二種類以上が組み
合わされて用いられてもよい。分散相に使用する熱可塑
性樹脂は、連続相を形成する樹脂との相溶性を考慮して
適宜選択され、例えば連続相がポリオレフィン系樹脂の
場合はアクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂など、連続
相がポリスチレン系樹脂の場合は、ポリオレフィン系樹
脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂など、連続相
がポリエステル系樹脂の場合は、ポリオレフィン系樹
脂、アクリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂などを選択す
ることができる。
【0015】連続相の熱可塑性樹脂と分散相の熱可塑性
樹脂の重量比(連続相/分散相)は、40/60〜95
/5が好ましく、50/50〜90/10がより好まし
い。上記重量比が40/60よりも小さいと、あるいは
95/5よりも大きいと、第二の層が破壊され難くな
る。
【0016】本発明の積層体が容器の蓋材として使用さ
れる場合には、第二の層は、ヒートシール性を有するこ
とが好ましく、イージーピール性を併せ有することがよ
り好ましい。特に第二の層は、ポリプロピレン系樹脂、
ポリエチレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステ
ル系樹脂およびポリアミド系樹脂から選ばれる少なくと
も一つの樹脂に対してヒートシール性を有することが好
ましく、またヒートシール性に加えて、これらの樹脂に
対してイージーピール性を併せ有することがより好まし
い。本明細書において、「積層体がヒートシール性を有
する」とは、接着剤等を用いることなく積層体が加圧、
加熱によって被着体に接着され得ることを意味する。ま
た、「積層体がイージーピール性を有する」とは、被着
体との間の剥離強度が0.3〜2kg/15mm巾の範
囲にあることを意味する。本発明の積層体の容器の蓋材
としての用途(積層体と容器との間に接着剤等を用いな
い)においては、剥離強度が0.3kg/15mm未満
であると、積層体の保形性(特に第一の層の保形性)が
十分に発現され難くなり、2kg/15mmを越える
と、剥離時に積層体の破断が発生することがある。尚、
剥離強度は、厚さ300μmの被着体とそれに貼着され
た積層体とからなる15mm巾の試験片を、引張試験機
を用いて剥離速度:300mm/分の速度で剥離して測
定する。第二の層の厚みは、積層体の全厚みに対して通
常は2〜50%、好ましくは5〜30%である。
【0017】尚、上記の第一および第二の層は、帯電防
止剤、耐ブロッキング剤、滑剤、防曇剤、安定剤、造核
剤などの各種添加剤を適宜含有してもよい。本発明の積
層体には、本発明の効果を阻害しない範囲で接着剤層、
ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、ポリプロピレ
ンなどからなる耐熱保護層、印刷層やガスバリア層など
などを有しても良い。本発明の積層体は、共押出による
インフレーション法、Tダイ法、プレス法などの従来公
知の加工方法によって製造することができる。また、別
々に作成されたフィルムを2液反応型接着剤などを用い
るドライラミネーション法やサンドイッチラミネーショ
ン法等により積層し製造することもできる。積層体の各
層用のフィルムは、例えば、インフレーション法、Tダ
イ法、プレス法など、種々の方法で製造することができ
る。
【0018】
【発明の効果】本発明の積層体は、外力の作用によって
変形すると、アルミニウム箔層を含まないにもかかわら
ず優れた保形性を発現して、その変形した状態を保持す
ることができる。かかる本発明の積層体は、容器の蓋材
として好適に用いることができ、これを容器の蓋材とし
て用いると、内容物の金属探知器による検査を容易に行
うことができる。
【0019】
【実施例】以下に本発明を実施例に基づき更に説明する
が、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0020】実施例及び比較例における積層体の物性
は、次の方法に従って評価した。引張破断伸び JIS K6781(1977)に準拠して、引張試験
機(島津製作所製、AGS−500D)を用い、本規格
に規定された仕様のダンベル型試験片を引張速度5mm
/分で引張ることにより、引張破断試験を行った。引張
破壊伸びは下記式(1)より求めた。 L=[(L1−L0)/L0]×100 (1) ここで、Lは引張破壊伸び(%)、L0は初期標線間距
離(mm)、L1は破断時の標線間距離(mm)を表わ
す。保形性 直径10cmの円形にカットされた積層体(蓋)(3)
と、幅0.3mmのフランジ部で囲まれた内径9cmの
円形開口を有するポリスチレン製下容器(4)を用意し
た。積層体を下容器の前記フランジ部に180℃でヒー
トシールし、密封容器を作製した。下容器を固定した状
態で積層体の一端(以下、T点と称する。図2中、(5)
で示す。)をつまみ、積層体の未剥離部分に対し45°
の方向に向けて引いて積層体を下容器から剥離し、下容
器の開口部の半分まで密封容器を開封した。開封後、外
力から開放された積層体のE点の、下容器のフランジ部
からの高さを測定した。積層体の保形性を以下の基準で
評価した。 ○:T点の高さが3cm以上であり、保形性に優れる。 ×:T点の高さが3cm未満であり、保形性に劣る。分散相の平均アスペクト比 ミクロトームにより厚み方向に切断し、断面を四酸化ル
テニウムによって染色した。その後、更にミクロトーム
により切削し、観察用の超薄切片を得た。日立製作所製
の透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて上記超薄切片の
写真を撮影した。得られた写真中の少なくとも30個の
分散相を含む領域について、該領域に含まれる全てのア
スペクト比を測定し、その結果から分散相の平均アスペ
クト比を算出した。
【0021】実施例1 積層体の第一の層用の、ポリプロピレン(住友化学工業
(株)製、住友ノーブレンY101、融点:158℃、
メルトフローレート:10g/10分)100重量部及
び含水珪酸マグネシウム(林化成(株)製、HS−T
0.5、見掛比重:0.5g/cc)100重量部を含
有する樹脂組成物を、230℃のTダイから押出しつつ
30℃の冷却ドラムで巻き取り、厚み100μmのフィ
ルムを作製した。また、積層体の第二の層となるヒート
シール材として、ゴム変性耐衝撃ポリスチレンを75重
量部、線状低密度ポリエチレンを20重量部、スチレン
−エチレン・プロピレン−スチレンブロック共重合体を
10重量部、エチレン−メチルメタクリレート共重合体
を30重量部含有する樹脂組成物を、上記と同様の加工
方法でフィルムに加工した。上記第一層用のフィルムの
片面に接着剤(大日本インキ(株)製、ディックドライ
LX−75A/KW−40)を塗布し、更にその上に上
記第二層用のフィルムをドライラミネーション法により
積層して、第一の層(100μm厚)、接着剤の層、お
よび第二の層(35μm厚)がこの順に積層された積層
体を製造した。評価結果を表1に示す。
【0022】比較例1 第二の層用のヒートシール材としてエチレン/酢酸ビニ
ル共重合体(東セロCMPS008C)を用いた以外は
実施例1と同様にして、第一の層(100μm厚)/接
着剤/第二の層(35μ厚)の構成からなる積層体を製
造した。評価結果を表1に示す。
【0023】
【表1】
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の積層体における第二の層の概
略断面図である。
【図2】図2は、本発明の実施例および比較例の保形性
試験における、蓋の開封方向を示す概略図である。
【符号の説明】
1:連続相 2:分散相 3:積層体(蓋) 4:下容器 5:T点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒田 竜磨 大阪府高槻市塚原2丁目10番1号 住友化 学工業株式会社内 Fターム(参考) 4F100 AA00A AA00H AA03A AA03H AK01A AK01B AK07A AK12B AK12J AK63B AK64B AK64J AK71B AK80B AL02B AL05B AL06B AN00B BA02 BA10A BA10B BA15 CA23A CB00 GB18 GB23 JB16B JK08A JL12B YY00A YY00B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】引張破断伸びが2%以下であるプラスチッ
    ク材料からなる第一の層、および二種類以上の熱可塑性
    樹脂を含み、前記熱可塑性樹脂の内の少なくとも一つか
    らなる連続相中に他の熱可塑性樹脂からなる分散相が分
    散した構造を有する樹脂組成物からなる第二の層を有
    し、前記第二の層の厚み方向の少なくとも一つの断面に
    おける前記分散相の平均アスペクト比が3以上であるこ
    とを特徴とする積層体。
  2. 【請求項2】第一の層のプラスチック材料が、100重
    量部の合成樹脂と50〜300重量部の無機フィラーと
    を含有する樹脂組成物である請求項1記載の積層体
  3. 【請求項3】第二の層がヒートシール性を有する層であ
    る請求項1記載の積層体。
  4. 【請求項4】請求項1〜3のいずれかに記載の積層体か
    らなる容器用蓋材。
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