JP2000308333A - 直流昇圧回路とこれを用いたパルス発生装置及び放電灯点灯装置 - Google Patents

直流昇圧回路とこれを用いたパルス発生装置及び放電灯点灯装置

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JP2000308333A
JP2000308333A JP10773299A JP10773299A JP2000308333A JP 2000308333 A JP2000308333 A JP 2000308333A JP 10773299 A JP10773299 A JP 10773299A JP 10773299 A JP10773299 A JP 10773299A JP 2000308333 A JP2000308333 A JP 2000308333A
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circuit
voltage
capacitors
charging
series
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Toshiaki Nakamura
俊朗 中村
Kazutoshi Suganuma
和俊 菅沼
Tsutomu Shiomi
務 塩見
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Panasonic Electric Works Co Ltd
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Matsushita Electric Works Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05BELECTRIC HEATING; ELECTRIC LIGHT SOURCES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; CIRCUIT ARRANGEMENTS FOR ELECTRIC LIGHT SOURCES, IN GENERAL
    • H05B41/00Circuit arrangements or apparatus for igniting or operating discharge lamps
    • H05B41/02Details
    • H05B41/04Starting switches
    • H05B41/042Starting switches using semiconductor devices

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  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Generation Of Surge Voltage And Current (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】所定のDC電圧入力に対して、それよりも高い
電圧を得るための手段であって、昇圧チョッパ回路のよ
うな複雑な構成をとらず、昇圧機能を有する回路手段を
提供する。 【解決手段】直流電源Vsと、複数のコンデンサC1,
C2,…,Cnの直列回路と、上記直列回路の両端に接
続された負荷回路8と、上記直列回路を直流電源Vsの
電源電圧で充電する第1の経路と、上記直列回路の一部
を直流電源Vsの電源電圧で充電する第2以降の経路を
少なくとも1つ以上有し、直流電源Vsの電圧より高い
直流電圧が負荷回路8に供給されるように、充電開始後
の時間が経過するにつれて、コンデンサの直列接続個数
のより少ない経路に主として充電電流が流れるように充
電経路を切り換える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は直流昇圧回路とこれ
を用いたパルス発生装置及び放電灯点灯装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】図19に従来例の回路図を示す。この回
路は、高輝度放電灯の点灯装置であり、放電灯4を安定
点灯させる機能を有するバラスト回路2と、放電を開始
させる始動回路3を有している。バラスト回路2は、電
源1からの入力電圧を放電灯4が必要とする電圧に変換
し、放電灯4に出力する。放電灯4の消灯時には、バラ
スト回路2からは点灯時より高い無負荷電圧が出力され
る。この無負荷電圧がバラスト回路2から出力される
と、始動回路3のダイオードD1、抵抗R1、コンデン
サC1の経路で電流が流れ、コンデンサC1に無負荷電
圧が充電される。なお、コンデンサC1の充電電圧は、
バラスト回路2から出力される無負荷電圧以上にはなら
ない。コンデンサC1に所定電圧が充電されると、スイ
ッチ素子S1はオンする。スイッチ素子S1がオンする
と、始動回路3のコンデンサC1、パルストランスPT
の1次側、スイッチ素子S1の経路でコンデンサC1の
電荷が急速に放電される。その結果、パルストランスP
Tの2次側には高電圧が出力され、放電灯4が点灯す
る。放電灯4が点灯した後、点灯時のランプ電圧は無負
荷電圧より低くなるので、始動回路3の入力電圧は低下
する。この電圧ではスイッチ素子S1は動作しないの
で、結果的に始動回路3は停止する。
【0003】放電灯4が消灯した後、すぐに再点灯動作
を行う場合には、ランプ温度はまだ高い状態にあるた
め、高い再始動電圧が必要である。よって、パルストラ
ンスPTの2次側出力電圧を高くする必要がある。パル
ストランスPTの2次側出力電圧を高くする方法として
は、次のような方法が考えられる。 (a)パルストランスPTの巻数比を高くする。 (b)バラスト回路2の無負荷電圧を高くする。 (c)昇圧回路(昇圧チョッパ回路など)をバラスト回
路2または始動回路3の中に組み込み、コンデンサC1
の充電電圧を高くする。 (d)コッククロフトウォルトン等の昇圧回路を始動回
路3の中に組み込み、コンデンサC1の充電電圧を高く
する。
【0004】しかし、これらの方法(a)〜(d)に
は、それぞれ以下に示すような問題点が挙げられる。
(a)のように、パルストランスPTの巻数比を高くす
る方法によれば、パルストランスPTの大型化を招く。
(b)のように、バラスト回路2の出力電圧を高くする
と、バラスト回路2の各部品等の耐圧を上げなければな
らない。それに伴いコストが高くなり、回路が大型化す
る可能性がある。(c)のように、昇圧回路を新たに付
加すると、コストが高くなり、回路が大型化する可能性
がある。(d)のように、コッククロフトウォルトン等
の昇圧回路を始動回路3の中に組み込むには、バラスト
回路2は基本的にAC出力となり、DC出力に比べ、フ
ィルタ回路の耐圧を上げる必要がある。また、始動回路
3はコンデンサC1の充電に数サイクルの交番が必要と
なり、充電速度を早めるためには交番周波数を高くしな
ければならない。周波数が高いと始動直後に、バラスト
回路2の出力が交番する可能性があり、ゼロ点を通過す
ることで放電灯4への押し込み電流が不足し、アーク放
電に移行せず立ち消えしてしまう可能性がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述のような
点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、所定のDC電圧入力に対して、その入力電圧より高
い電圧を得るための手段であって、昇圧チョッパ回路の
ような複雑な構成をとらず、昇圧機能を有する回路手段
を提供することにある。また、この昇圧機能を有する回
路手段によって、放電灯点灯装置の始動回路に含まれる
コンデンサの充電電圧をできるだけ高くすることで、パ
ルストランスの小型化、放電電流の抑制を可能にするこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】図1に本発明の基本構成
を示す。この回路は、DC入力電圧Vsに対し、チョッ
パ回路などを使用しないで昇圧する回路の原理を示して
いる。図1では、n個(n≧2の整数)のコンデンサC
1,C2,…,Cnを直列に接続し、その両端に負荷回
路8を接続している。また、n個のコンデンサの直列回
路の全部または一部のコンデンサの直列回路への充電を
行う電源Vsと、主として充電される箇所を切り換える
スイッチ要素S0を有している。また、充電電流を制限
する抵抗R1があっても良い。
【0007】次に、スイッチ要素S0の切換え制御につ
いて説明する。このスイッチ要素S0は、t1,t2,
t3,…,tnのタイミングで、それぞれn個、(n−
1)個、(n−2)個、…、1個のコンデンサの直列回
路を充電する。先に充電されるコンデンサの直列接続個
数は、スイッチ要素S0が切り換わって、次に充電され
るコンデンサの直列接続個数よりも多くする必要があ
る。たとえば、最初に充電されるコンデンサの直列接続
個数がn個である場合、電源Vsによってn個の直列コ
ンデンサが十分に充電された後、スイッチ要素S0によ
ってn個の直列コンデンサのうち、(n−1)個の直列
コンデンサの部分が電源Vsによって充電される。さら
に、スイッチ要素S0が切り換わり、n個のコンデンサ
のうち、(n−2)個の直列コンデンサの部分が電源V
sによって充電される。以上の動作を連続的に行い、電
源Vsで充電されるコンデンサの直列接続個数を少なく
してゆく。
【0008】このような充電動作を行うことにより、最
終的に、コンデンサ直列回路の両端には電源Vsより高
い電圧が得られる。例えば、図1のコンデンサの容量が
すべて同じで初期電荷がゼロの場合、コンデンサC1に
はVs/n、コンデンサC2にはVs/(n−1)、
…、コンデンサCnにはVsの電圧が充電されるので、
最終的に、コンデンサ直列回路の両端に得られる電圧
は、Vs(1+1/2+1/3+…+1/n)となり、
元の電源Vsよりも高い電圧が得られる。
【0009】
【発明の実施の形態】(実施例1)図2に本発明の実施
例1の回路図を示す。本実施例は、図1の基本回路を具
体化したものである。図1の基本回路では、電源Vsで
充電する直列コンデンサの直列接続個数を切り換えるた
めにスイッチ要素S0を用いていたのに対し、本実施例
では、ダイオードD1〜Dnを直列コンデンサ毎に接続
し、スイッチ要素として動作させている。ダイオードD
1〜Dnには、それぞれ直列に抵抗R1〜Rnが接続さ
れている。
【0010】ここで、m個の直列コンデンサを主として
電源Vsで充電する際に、限流素子として働く抵抗R
n-m+1 と、コンデンサCn-m+1 〜Cn の直列コンデンサ
の合成容量で決まる時定数Tm は、次式で与えられる。 Tm =Rn-m+1 /(1/Cn-m+1 +1/Cn-m+2 +…+
1/Cn ) 同様に、k個の直列コンデンサを主として電源Vsで充
電する際に、限流要素として働く抵抗Rn-k+1 と、コン
デンサCn-k+1 〜Cn の直列コンデンサの合成容量で決
まる時定数Tk は、次式で与えられる。 Tk =Rn-k+1 /(1/Cn-k+1 +1/Cn-k+2 +…+
1/Cn ) m>kであるとき、Tm <Tk であるように設定するこ
とで、動作開始初期にはコンデンサの直列接続個数が多
い部分で主として充電が行われ、時間の経過と共に、コ
ンデンサの直列接続個数が少ない部分に主として充電さ
れる箇所が切り換わって行くように動作する。
【0011】ダイオードD1〜Dnは、主として充電さ
れる直列コンデンサが切り換わったときに、既に充電さ
れた電荷が電源Vs側へ戻らないようにするためのスイ
ッチ要素の役割を果たす。以上の動作により、直列コン
デンサの両端に、電源電圧よりも高い電圧出力を得るこ
とができる。
【0012】また、図3のように限流抵抗を兼用して回
路を構成しても良い。図2では、時定数を決定する抵抗
は各充電経路内に1つであったが、図3では複数の抵抗
の直列回路で形成される。また、図2、図3では、充電
電流の制限に抵抗を用いているが、限流の働きをする素
子であればなんでも良い。また、各コンデンサの容量は
同一である必要はない。さらに、長い期間充電されるコ
ンデンサほど容量を大きくすることで、直列コンデンサ
の両端の電圧出力を高くすることができる。
【0013】(実施例2)図4に本発明の実施例2を示
す。本実施例は、上述の実施例1の構成でコンデンサの
直列数を2とした昇圧回路を放電灯点灯装置の始動回路
3に使用したものである。従来例で説明したように、放
電灯4を安定点灯維持するためのバラスト回路2の出力
電圧Vsは、放電灯4の消灯時においては、点灯時のラ
ンプ電圧よりも高い無負荷電圧を出力する。バラスト回
路2の動作開始時において、放電灯4は消灯しているた
め、バラスト回路2は無負荷電圧を出力し、この電圧が
放電灯4の両端に印加されるとともに、始動回路3に入
力される。放電灯4がHIDランプの場合、始動に際
し、高い始動電圧が必要となるので、この時点では放電
開始しない。始動回路3において、抵抗R1,R2とコ
ンデンサC1,C2の時定数を次式のように設定する。 R1/(1/C1+1/C2)<R2・C2 このように設定することにより、まず、主としてコンデ
ンサC1,C2の直列回路に無負荷電圧が充電され、そ
の後、主としてコンデンサC2に無負荷電圧が充電され
る。以上の充電動作でコンデンサC1,C2の直列回路
には無負荷電圧より高い電圧が充電される。
【0014】コンデンサC1,C2の直列回路の両端電
圧(Vc1+Vc2)が所定電圧に達すると、トリガ回
路5により、スイッチ素子S1がオンし、コンデンサC
1,C2の直列回路の両端電圧がパルストランスPTの
1次側を介して急速に放電し、パルストランスPTの2
次側に高圧パルスを発生させて、放電灯4を放電開始さ
せる。放電灯4が点灯すると、バラスト回路2の出力電
圧Vsはランプ電圧Vlaの近くまで低下する。この電
圧では、始動回路3のトリガ回路5は動作せず、したが
って、始動回路3は停止する。以上の動作を図5に示
す。
【0015】なお、図6で示すように、ダイオードD
1,D2を接続しても良い。また、図7のように、抵抗
R1,R2、ダイオードD1,D2の位置を変更しても
良い。要するに、電荷の逆流を防ぐ位置にダイオードを
接続し、前述した時定数を満足するように各充電経路の
抵抗を設定すれば良い。
【0016】(実施例3)図8に本発明の実施例3の構
成を示す。本実施例は、先の実施例2のコンデンサC1
と並列にダイオードD3を付加したものである。本実施
例の動作を図9に示す。電源Vsが印加されて最初の動
作は、先の実施例2と同じである(期間P1)。ここ
で、スイッチ素子S1がオンすると、コンデンサC1と
C2からパルストランスPTの1次巻線とスイッチ素子
S1を介して放電電流isが流れる。スイッチ素子S1
はある程度の期間オンするので、コンデンサC1とC2
の合計電圧V2がゼロになっても、パルストランスPT
の1次巻線のインダクタンス成分Lpt1によって、更
に放電電流isが流れ続ける。このため、コンデンサC
1とC2は負方向に充電されようとする。しかしなが
ら、ダイオードD3の作用により、コンデンサC1の負
方向への充電はクランプされる。よって、次の電源Vs
からの充電はコンデンサC1の電圧初期値がゼロ、コン
デンサC2の電圧初期値が負の状態(Vc2−3)から
開始する。
【0017】第2回目の充電(期間P2)の時定数は、
当然、期間P1と同等であるが、コンデンサC2の電圧
初期値が負の状態であるため、ダイオードD2を介する
充電では、コンデンサC1の充電電圧は、期間P1のV
c1−1よりも高いVc1−2になり、他方、コンデン
サC2の充電電圧は、期間P1のVc2−1よりも低い
Vc2−4となる。このあと、ダイオードD2はオフす
るので、電源VsよりダイオードD1、抵抗R2を介し
てコンデンサC2が充電されるが、この充電電圧は、コ
ンデンサC2の初期値に関係なく、期間P1と同じVc
2−2まで、即ち最大では略Vsまで充電される。
【0018】よって、期間P2ではコンデンサC1の充
電電圧が期間P1のそれより高いので、出力電圧V2は
期間P2の方が高くなる。従って、パルストランスPT
に印加される電圧が期間P2では高くなり、より高いパ
ルス電圧を発生することが可能となる。この動作は、期
間P2以降の任意の期間Pnで同じであり、期間Pnで
も期間P2と同じ出力電圧V2になる。
【0019】この実施例の昇圧回路を用いて、例えば、
HIDランプの始動装置を構成すれば、初始動時に比較
的低いパルス電圧(期間P1の第1回目のパルス)で始
動が可能であり、また、熱間再始動時には、より高いパ
ルス電圧が必要であるが、第2回目以降のパルス(期間
P2の第2回目以降のパルス)で始動させることが出来
るので、始動に必要なパルスを無駄無く発生して、始動
性能が良好になる。また、部品ストレスは低くなり、装
置の信頼性が上がる。
【0020】図10はコンデンサC2と並列にダイオー
ドD3を接続したものである。こうすると、第1回目の
パルス発生の後、コンデンサC1が負方向に充電される
ので、Vc1が負となり、ダイオードD2を介する充電
では、コンデンサC1の電圧Vc1の上限値が低くな
り、コンデンサC2の電圧Vc2の上限値は同じである
から、出力電圧V2は第2回目以降は低くなる。すなわ
ち、上記の場合とは逆になるので、図11に示すよう
に、第1回目のパルス電圧が高く、第2回目以降のパル
ス電圧が低くなる。この実施例では、第1回目のパルス
電圧で始動しなかった場合に、少し低いパルス電圧を印
加し続けるので、始動に要する時間が多少長くなって
も、素子の電圧ストレスを低く出来る。したがって、装
置の信頼性が向上する。
【0021】(実施例4)図12に本発明の実施例4の
回路構成を示す。図中、SSSはサイダック等の半導体
2端子双方向電圧応答型スイッチ素子である。本実施例
の動作を図13に示す。直流電源Vsが印加されると、
電圧応答型スイッチ素子SSSは始めオフであるから、
電源VsよりダイオードD1、抵抗R1、ダイオードD
2、コンデンサC1、C2の経路で充電電流i1が流
れ、コンデンサC1とC2を直列充電する(図13の充
電期間T1)。このとき、抵抗R1は充電時定数を決め
る。
【0022】コンデンサC1の電圧Vc1が電圧応答型
スイッチ素子SSSの応答電圧Vbに達すると、電圧応
答型スイッチ素子SSSがオンする。以降、コンデンサ
C1への充電はダイオードD2によって阻止され、電源
VsからダイオードD1、抵抗R1、電圧応答型スイッ
チ素子SSS、コンデンサC2の経路で充電電流i2が
流れ、コンデンサC2が充電される(図13の充電期間
T2)。このとき、抵抗R1は充電時定数を決める。
【0023】コンデンサC2の充電電圧は、最大、電源
Vsと同じ電圧まで上昇することが可能であるから、ス
イッチ素子S1がオンしたときにパルストランスPTの
1次側に印加される電圧V2は、コンデンサC1の充電
電圧と、略Vsまで充電されたコンデンサC2の充電電
圧の和である。このように、本実施例を用いても、パル
ストランスPTへの印加電圧を上昇させることができ
る。
【0024】(実施例5)図14に本発明の実施例5の
回路構成を示す。本実施例は、コンデンサC1、C2に
それぞれ放電用のスイッチ素子S2、S3を並列に接続
したものであり、充電動作の開始前にコンデンサC1,
C2の初期電圧をゼロに戻すことを特徴とする。
【0025】本発明では、主にn個の直列接続されたコ
ンデンサを電源電圧により所定時間充電した後、主にそ
の一部であるm個の直列接続されたコンデンサを電源電
圧により所定時間内、充電する回路方式を示した(n,
mは自然数で且つn>m)。この回路において充電開始
時、少なくとも後で充電が行われるm個の直列接続され
たコンデンサの初期電圧が低いほど昇圧能力は高い。こ
れを具体的に説明するため、例えば図4の実施例におい
て、点灯している放電灯4が消灯し、再点灯動作を行う
場合を考える。
【0026】ランプ点灯中の始動回路3の入力電圧はラ
ンプ電圧とほぼ等しく、始動回路3の内部のコンデンサ
C1、C2にはランプ電圧に対応した電圧が充電されて
いる。ランプが消灯してから再点灯までの時間が短い
と、始動回路3内部のコンデンサC1、C2には電荷が
残ったままの状態となる。つまり、コンデンサC1、C
2に電荷が残ったままの状態で、ランプの再点灯動作が
行われることになる。この時、バラスト回路2から出力
される無負荷電圧により、まず抵抗R1を介し、主に直
列接続されたコンデンサC1、C2の経路で充電が開始
するが、コンデンサC1、C2には初期電圧が残ってい
るため充電量が少ない。コンデンサC1、C2の直列回
路への充電が終了すると、次に抵抗R2を介し、主にコ
ンデンサC2が無負荷電圧で充電される。結果的に、コ
ンデンサC2については無負荷電圧と同じ電圧値まで充
電することが可能であるが、コンデンサC1の充電量が
少ないため、コンデンサC1の充電電圧とコンデンサC
2の充電電圧の重畳電圧は低い。このため、動作開始時
に、少なくともコンデンサC2の初期電圧を所定電圧以
下にする必要がある。
【0027】そこで、本実施例では、図14に示すよう
に、コンデンサC1、C2にそれぞれ放電用のスイッチ
素子S2、S3を並列に接続したものである。以下、そ
の動作を図15により説明する。放電灯4が消灯して、
バラスト回路2の出力が無負荷電圧になると、電源Vs
が上昇する。コンパレータ6は点灯時のランプ電圧より
も高く設定された基準電圧Vref1よりも電源Vsが
上昇したことを検出し、ワンショットマルチバイブレー
タ7をトリガして、スイッチ素子S2とS3を所定時間
オンさせる。これにより、コンデンサC1とC2の電荷
を放電させて、電圧Vc1とVc2の初期値を略ゼロに
する。
【0028】スイッチ素子S2とS3がオフした後、抵
抗R1を介して主にコンデンサC1、C2の直列回路を
無負荷電圧により充電し、所定電圧まで充電した後、抵
抗R2を介して主にコンデンサC2に充電させること
で、コンデンサC1、C2の直列回路の両端に無負荷電
圧以上の電圧を充電することが可能である。コンデンサ
C1、C2の充電電圧Vc1+Vc2が所定電圧に達し
たら、あるいはコンデンサC1、C2の充電時間が所定
時間に達したら、スイッチ素子S1をオンして、コンデ
ンサC1、C2の電荷をパルストランスPTの1次側を
介して放電し、パルストランスPTの2次側に高電圧を
出力する。放電灯4が点灯すればランプ電圧が低下する
ため、始動回路3の動作は停止するが、点灯に失敗すれ
ばバラスト回路2の出力は所定の無負荷電圧のままであ
るので、パルス発生動作を繰り返す。
【0029】上述のように、始動動作の開始後、最初の
経路で主に充電されるコンデンサの充電電圧の低下を防
ぐためには、後から主に充電されるコンデンサの初期電
圧(図14の例では、コンデンサC2の初期電圧)を下
げればよい。よって、図16に示すように、初期放電用
スイッチ素子S3をコンデンサC2のみに設けたもので
も良い。回路動作に関しては、図14に示した実施例と
同じである。なお、初期放電用スイッチ素子S2,S3
に直列にインピーダンス素子Z1、Z2を設けて、放電
電流を抑制したものでも良い。
【0030】(実施例6)図17に本発明の実施例6を
示す。実施例5で述べたが、動作開始後、最初の経路で
主に充電される充電電圧の低下を防ぐためには、少なく
とも充電動作の後期に主として充電されるコンデンサの
初期電圧(図14の例では、コンデンサC2の初期電
圧)を下げればよい。図14では、放電経路を別に設け
た実施例を示しているが、図17では、初期放電用スイ
ッチ素子とパルス発生時に使用するスイッチ素子S1と
の兼用を図ったものである。すなわち、始動動作を開始
し、バラスト回路2から無負荷電圧が出力されると、ス
イッチ素子S1を所定時間オンする機能を設けることに
より、コンデンサC1、C2の初期電圧を下げるもので
ある。ここでもコンデンサC1またはC2に図8または
図10に示すようなダイオードを逆方向に並列接続して
も良い。
【0031】図18に本実施例の動作波形を示す。放電
灯4が消灯して、バラスト回路2の出力が無負荷電圧に
なると、電源Vsが上昇する。コンパレータ6aは点灯
時のランプ電圧よりも高く設定された基準電圧Vref
1よりも電源Vsが上昇したことを検出し、ワンショッ
トマルチバイブレータ7aをトリガして、スイッチ素子
S1を所定時間オンさせる。これにより、コンデンサC
1とC2の電荷を放電させて、電圧Vc1+Vc2の初
期値を略ゼロにする。その後、スイッチ素子S1がオフ
すると、コンデンサC1とC2の直列回路の電圧Vc1
+Vc2は上昇し、基準電圧Vref2を越えると、コ
ンパレータ6bの出力が反転し、ワンショットマルチバ
イブレータ7bをトリガして、スイッチ素子S1を所定
時間オンさせる。これにより、パルス電圧を発生させ
て、放電灯4を再点灯させる。放電灯4が再点灯する
と、電源Vsは点灯時のランプ電圧に低下するので、始
動回路3はパルス発生動作を停止する。その他の動作
は、他の実施例と同様である。
【0032】
【発明の効果】本発明によれば、昇圧チョッパ等の複雑
な回路を用いなくとも、所定の直流入力電圧に対し、出
力電圧として入力電圧よりも高い電圧を得ることができ
る直流昇圧回路が実現できる。また、この直流昇圧回路
をパルス発生装置、放電灯点灯装置の始動回路に適用す
る場合、パルストランスの1次電圧をより高くすること
が可能なので、パルストランスの小型化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の基本構成を示す回路図である。
【図2】本発明の実施例1の回路図である。
【図3】本発明の実施例1の一変形例を示す回路図であ
る。
【図4】本発明の実施例2の回路図である。
【図5】本発明の実施例2の動作説明のための波形図で
ある。
【図6】本発明の実施例2の一変形例を示す回路図であ
る。
【図7】本発明の実施例2の他の変形例を示す回路図で
ある。
【図8】本発明の実施例3の回路図である。
【図9】本発明の実施例3の動作説明のための波形図で
ある。
【図10】本発明の実施例3の一変形例を示す回路図で
ある。
【図11】本発明の実施例3の一変形例の動作説明のた
めの波形図である。
【図12】本発明の実施例4の回路図である。
【図13】本発明の実施例4の動作説明のための波形図
である。
【図14】本発明の実施例5の回路図である。
【図15】本発明の実施例5の動作説明のための波形図
である。
【図16】本発明の実施例5の一変形例を示す回路図で
ある。
【図17】本発明の実施例6の回路図である。
【図18】本発明の実施例6の動作説明のための波形図
である。
【図19】従来例の回路図である。
【符号の説明】
C1,C2,…,Cn コンデンサ Vs 直流電源 R1 抵抗 S0 スイッチ要素 8 負荷回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05B 41/18 360 H05B 41/18 360 (72)発明者 塩見 務 大阪府門真市大字門真1048番地 松下電工 株式会社内 Fターム(参考) 3K083 AA85 AA91 BC02 BC17 BC34 BC42 BC47 CA32 5H730 AS04 AS11 BB02 BB21 BB57 BB85 DD05 EE07 EE79 FD21 FG01 5H790 BA06 BB03 BB11 CC01 CC06 DD04 EA01 EA02 EA13 EA18 EB01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直流電源と、複数のコンデンサの直列
    回路と、上記複数のコンデンサの直列回路の両端に接続
    された負荷回路と、上記複数のコンデンサの直列回路を
    直流電源の電源電圧で充電する第1の経路と、上記複数
    のコンデンサの直列回路の一部を直流電源の電源電圧で
    充電する第2以降の経路を少なくとも1つ以上有し、直
    流電源の電圧より高い直流電圧が負荷回路に供給される
    ように、充電開始後の時間が経過するにつれて、コンデ
    ンサの直列接続個数のより少ない経路に主として充電電
    流が流れるように充電経路を切り換えることを特徴とす
    る直流昇圧回路。
  2. 【請求項2】 複数のコンデンサの直列回路におい
    て、複数の充電経路にインピーダンス要素とダイオード
    を直列に接続し、各充電経路におけるコンデンサの直列
    接続個数が少ないほど充電時定数が大きくなるように回
    路定数を設定したことを特徴とする請求項1記載の直流
    昇圧回路。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2の直流昇圧回路におい
    て、上記負荷回路として、高圧パルス発生用トランスの
    1次巻線とスイッチ要素の直列回路を接続し、複数のコ
    ンデンサの直列回路の電圧が所定電圧に達したとき、又
    は複数のコンデンサの直列回路への充電時間が所定時間
    に達したときに上記スイッチ要素をオンする制御手段を
    備えたことを特徴とするパルス発生装置。
  4. 【請求項4】 電源と、放電灯と、上記電源から放電
    灯に必要な電圧を供給して安定点灯させるバラスト回路
    と、複数のコンデンサの直列回路と、上記複数のコンデ
    ンサの直列回路をバラスト回路出力で充電する充電経路
    と、上記複数のコンデンサの直列回路の一部をバラスト
    回路出力で充電する少なくとも1つ以上の充電経路とを
    有し、 各充電経路にはインピーダンス要素とダイオードが直列
    に接続されており、各充電経路におけるコンデンサの直
    列接続個数が少ないほど充電時定数が大きくなるように
    回路定数を設定され、 上記複数のコンデンサの直列回路の両端には、高圧パル
    ス発生用トランスの1次巻線とスイッチ要素の直列回路
    が接続され、上記トランスの2次巻線はバラスト回路出
    力から放電灯に至る経路に直列に接続されており、 放電灯を始動させるときに、上記複数のコンデンサの直
    列回路の電圧が所定電圧に達したとき、又は複数のコン
    デンサの直列回路への充電時間が所定時間に達したとき
    に上記スイッチ要素をオンすることにより、上記トラン
    スの2次巻線に高電圧を発生し、放電灯を点灯させる放
    電灯点灯装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100463178C (zh) * 2005-06-23 2009-02-18 精工爱普生株式会社 半导体装置以及升压电路
JP2012143121A (ja) * 2011-01-04 2012-07-26 Shozo Nanba 静電気発電装置
JP6152927B1 (ja) * 2017-03-14 2017-06-28 難波 荘三 発電装置

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