JP2000308328A - リニアモータ - Google Patents
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- JP2000308328A JP2000308328A JP11111864A JP11186499A JP2000308328A JP 2000308328 A JP2000308328 A JP 2000308328A JP 11111864 A JP11111864 A JP 11111864A JP 11186499 A JP11186499 A JP 11186499A JP 2000308328 A JP2000308328 A JP 2000308328A
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- core
- coil
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Abstract
(57)【要約】
【課題】電機子コイルの渡り線および中性点の接続処理
を容易にし、コアブロックの単位体積当たりの推力を大
きくできるリニアモータを提供する。 【解決手段】界磁用の永久磁石5と磁気的空隙Gを介し
て対向する電機子2を備え、電機子2が、推力方向に複
数に分割されたコアブロック31で構成してなる電機子
コア3と電機子コイル7aを有するリニアモータにおい
て、各々のコアブロック31に巻装される電機子コイル
は、コイル導体の巻始め部分と巻終わり部分がコアブロ
ック31の両側面で反対側に配置されるように、コイル
導体の巻終わり部分を巻始め部分側に2分の1ターン巻
きほどいて取り出し、電機子コア3の継鉄部の両側面
に、電機子コイルの渡り線および中性点を接続する配線
パターンを有する配線基板13を設けてある。
を容易にし、コアブロックの単位体積当たりの推力を大
きくできるリニアモータを提供する。 【解決手段】界磁用の永久磁石5と磁気的空隙Gを介し
て対向する電機子2を備え、電機子2が、推力方向に複
数に分割されたコアブロック31で構成してなる電機子
コア3と電機子コイル7aを有するリニアモータにおい
て、各々のコアブロック31に巻装される電機子コイル
は、コイル導体の巻始め部分と巻終わり部分がコアブロ
ック31の両側面で反対側に配置されるように、コイル
導体の巻終わり部分を巻始め部分側に2分の1ターン巻
きほどいて取り出し、電機子コア3の継鉄部の両側面
に、電機子コイルの渡り線および中性点を接続する配線
パターンを有する配線基板13を設けてある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械等のテー
ブル送りに利用されるフラット形構造で、かつ、永久磁
石同期機形のリニアモータに関する。
ブル送りに利用されるフラット形構造で、かつ、永久磁
石同期機形のリニアモータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、工作機械等のテーブル送りに利用
されると共に、フラット形構造で、かつ、永久磁石同期
機形のリニアモータは、図4のようになっている。図で
は、9個のコアブロックを有する電機子コアに対して、
8個の界磁磁極が対向するリニアモータの例を用いて説
明する。図4は従来のリニアモータであって、(a)は
リニアモータの推力方向である正面図、(b)は電機子
取付板を取り外した状態で、一つのコアブロックを上面
から見た平面図である。図において、1はリニアモー
タ、2は可動部となる電機子、3は電磁鋼板を積層して
なる電機子コア、4は電機子2の上部に取り付けられた
電機子取付板、5は電機子2に磁気的空隙Gを介して対
向配置された永久磁石、6は図示しない架台に固定され
た界磁ヨークであり、界磁ヨーク6は図における紙面と
垂直方向に極性が異なる複数の永久磁石5を交互に並べ
て配置している。また、電機子2の推力を発生させるス
トローク長さ方向の構成については、図5に示すように
なっている。図5は図4(a)の矢視R方向から見たリ
ニアモータの右側面図である。図5において、図4
(a)で示される電機子コア3が、複数のコアブロック
31で構成されている。コアブロック31は、略長方形
状に打ち抜いた電磁鋼板の継鉄部の片側に係合突起31
aを形成し、かつ反対側にこの係合突起31aに噛み合
うように嵌合部31bを形成している。電機子コア3
は、このような複数のコアブロック31を順次に嵌合連
結することにより組み立てられる。また、各々のコアブ
ロック31には、巻線収納溝31cを設けてあり、巻線
収納溝31cにそれぞれU相からなる電機子コイル27
a、27b、27c、V相からなる電機子コイル27
d、27e、27fおよびW相からなる電機子コイル2
7g、27h、27iを整列巻きして収納している。こ
こで、一つのコアブロック31に巻回される電機子コイ
ルから出ているコイル導体は、図4(b)に示すように
U相の電機子コイルを有するコアブロックを例にとる
と、コアブロック31へのコイル挿入側となるコイル導
体の巻始め部分と、コアブロック31からコイル取り出
し側となる巻終わり部分が何れもコアブロック31の同
じ右側面側に配置されている。このことは他のコアブロ
ックの電機子コイルでも同じである。したがって、各々
のコアブロック間の電機子コイルを接続するために、図
5において、U相の電機子コイル27a〜27cのう
ち、コイル導体27aと27bの巻終わり側を渡り線3
0aで接続し、コイル導体27bと27cの巻き始め側
を渡り線29aで接続している。同じように、V相の電
機子コイル27d〜27fでは、コイル導体27dと2
7eの巻き終わり側を渡り線30bで接続し、コイル導
体27eと27fの巻き始め側を渡り線29bで接続し
ている。また、W相の電機子コイル27g〜27iで
は、コイル導体27gと27hの巻き終わり側を渡り線
30cで接続し、コイル導体27hと27iの巻き始め
側を渡り線29cで接続している。またさらに、各相の
電機子コイルのコイル導体27a、27d、27gの巻
き始め側に、それぞれ図示しない電源と接続するための
リード線28a、28b、28cを設け、各相の電機子
コイルのコイル導体27c、27f、27iの巻き終わ
り側を中性点34により接続している。このようなリニ
アモータ1は、図示しない電源より各相の電機子コイル
に電流を印加すると、電機子2と永久磁石5の電磁作用
により、永久磁石5の長手方向に沿って推力を発生し、
滑らかな直線移動を行う。
されると共に、フラット形構造で、かつ、永久磁石同期
機形のリニアモータは、図4のようになっている。図で
は、9個のコアブロックを有する電機子コアに対して、
8個の界磁磁極が対向するリニアモータの例を用いて説
明する。図4は従来のリニアモータであって、(a)は
リニアモータの推力方向である正面図、(b)は電機子
取付板を取り外した状態で、一つのコアブロックを上面
から見た平面図である。図において、1はリニアモー
タ、2は可動部となる電機子、3は電磁鋼板を積層して
なる電機子コア、4は電機子2の上部に取り付けられた
電機子取付板、5は電機子2に磁気的空隙Gを介して対
向配置された永久磁石、6は図示しない架台に固定され
た界磁ヨークであり、界磁ヨーク6は図における紙面と
垂直方向に極性が異なる複数の永久磁石5を交互に並べ
て配置している。また、電機子2の推力を発生させるス
トローク長さ方向の構成については、図5に示すように
なっている。図5は図4(a)の矢視R方向から見たリ
ニアモータの右側面図である。図5において、図4
(a)で示される電機子コア3が、複数のコアブロック
31で構成されている。コアブロック31は、略長方形
状に打ち抜いた電磁鋼板の継鉄部の片側に係合突起31
aを形成し、かつ反対側にこの係合突起31aに噛み合
うように嵌合部31bを形成している。電機子コア3
は、このような複数のコアブロック31を順次に嵌合連
結することにより組み立てられる。また、各々のコアブ
ロック31には、巻線収納溝31cを設けてあり、巻線
収納溝31cにそれぞれU相からなる電機子コイル27
a、27b、27c、V相からなる電機子コイル27
d、27e、27fおよびW相からなる電機子コイル2
7g、27h、27iを整列巻きして収納している。こ
こで、一つのコアブロック31に巻回される電機子コイ
ルから出ているコイル導体は、図4(b)に示すように
U相の電機子コイルを有するコアブロックを例にとる
と、コアブロック31へのコイル挿入側となるコイル導
体の巻始め部分と、コアブロック31からコイル取り出
し側となる巻終わり部分が何れもコアブロック31の同
じ右側面側に配置されている。このことは他のコアブロ
ックの電機子コイルでも同じである。したがって、各々
のコアブロック間の電機子コイルを接続するために、図
5において、U相の電機子コイル27a〜27cのう
ち、コイル導体27aと27bの巻終わり側を渡り線3
0aで接続し、コイル導体27bと27cの巻き始め側
を渡り線29aで接続している。同じように、V相の電
機子コイル27d〜27fでは、コイル導体27dと2
7eの巻き終わり側を渡り線30bで接続し、コイル導
体27eと27fの巻き始め側を渡り線29bで接続し
ている。また、W相の電機子コイル27g〜27iで
は、コイル導体27gと27hの巻き終わり側を渡り線
30cで接続し、コイル導体27hと27iの巻き始め
側を渡り線29cで接続している。またさらに、各相の
電機子コイルのコイル導体27a、27d、27gの巻
き始め側に、それぞれ図示しない電源と接続するための
リード線28a、28b、28cを設け、各相の電機子
コイルのコイル導体27c、27f、27iの巻き終わ
り側を中性点34により接続している。このようなリニ
アモータ1は、図示しない電源より各相の電機子コイル
に電流を印加すると、電機子2と永久磁石5の電磁作用
により、永久磁石5の長手方向に沿って推力を発生し、
滑らかな直線移動を行う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来技術で
は、リニアモータの性能を上げるために電機子の発生起
磁力極数を大きくした場合、電機子コアを構成するコア
ブロックの総数が増え、これに応じてコアブロックから
出るコイル導体の数もコアブロックの総数の2倍に増え
ることになる。このため、同相コイル間のコイル導体と
渡り線の接続、異相コイル間のコイル導体と中性点の接
続処理が複雑になる上、面倒であるという問題があっ
た。また、このような電機子コイルと渡り線、中性点の
接続処理をした上で、電機子をモールド樹脂(図示せ
ず)により固着すると、電機子全体に占めるコイル導体
接続部のスペースが大きくなることから、コイルの推力
発生に寄与する電機子全体の体積寸法が大きくなり、そ
の結果、コアブロックの単位体積当たりの推力を大きく
できないという問題があった。そこで、本発明は、電機
子を組み立てる過程で、電機子コイルのコイル導体と渡
り線および中性点の接続処理を容易にし、電機子コアを
構成するコアブロックの単位体積当たりの推力を大きく
できるリニアモータを提供することを目的とする。
は、リニアモータの性能を上げるために電機子の発生起
磁力極数を大きくした場合、電機子コアを構成するコア
ブロックの総数が増え、これに応じてコアブロックから
出るコイル導体の数もコアブロックの総数の2倍に増え
ることになる。このため、同相コイル間のコイル導体と
渡り線の接続、異相コイル間のコイル導体と中性点の接
続処理が複雑になる上、面倒であるという問題があっ
た。また、このような電機子コイルと渡り線、中性点の
接続処理をした上で、電機子をモールド樹脂(図示せ
ず)により固着すると、電機子全体に占めるコイル導体
接続部のスペースが大きくなることから、コイルの推力
発生に寄与する電機子全体の体積寸法が大きくなり、そ
の結果、コアブロックの単位体積当たりの推力を大きく
できないという問題があった。そこで、本発明は、電機
子を組み立てる過程で、電機子コイルのコイル導体と渡
り線および中性点の接続処理を容易にし、電機子コアを
構成するコアブロックの単位体積当たりの推力を大きく
できるリニアモータを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するた
め、請求項1記載の本発明は、固定部を構成する界磁ヨ
ークと、前記界磁ヨークに交互に極性が異なるように配
設された複数の永久磁石と、前記永久磁石列の長手方向
に沿って磁気的空隙を介して設けられると共に可動部を
構成する電機子を備え、前記電機子は、積層された複数
のコアブロックを順次に嵌合連結した電機子コアと前記
各々のコアブロックに設けた電機子コイルとで構成され
たリニアモータにおいて、前記各々のコアブロックは、
相数の整数倍の個数を有しており、前記各々のコアブロ
ックに巻装される電機子コイルは、コイル導体の挿入側
となる巻始め部分と取り出し側となる巻終わり部分がコ
アブロックの両側面で互いに反対側に配置してあり、前
記電機子コアの継鉄部の両側面側は、前記各々のコアブ
ロックから出る電機子コイルの同相間コイル導体の渡り
線および異相間コイル導体の中性点を接続する配線パタ
ーンを有した配線基板を設けてある。また、請求項2記
載の本発明は、請求項1に記載のリニアモータにおい
て、前記電機子は、前記電機子コア、前記電機子コイル
および前記配線基板を覆うようにモールド樹脂により固
着したものである。
め、請求項1記載の本発明は、固定部を構成する界磁ヨ
ークと、前記界磁ヨークに交互に極性が異なるように配
設された複数の永久磁石と、前記永久磁石列の長手方向
に沿って磁気的空隙を介して設けられると共に可動部を
構成する電機子を備え、前記電機子は、積層された複数
のコアブロックを順次に嵌合連結した電機子コアと前記
各々のコアブロックに設けた電機子コイルとで構成され
たリニアモータにおいて、前記各々のコアブロックは、
相数の整数倍の個数を有しており、前記各々のコアブロ
ックに巻装される電機子コイルは、コイル導体の挿入側
となる巻始め部分と取り出し側となる巻終わり部分がコ
アブロックの両側面で互いに反対側に配置してあり、前
記電機子コアの継鉄部の両側面側は、前記各々のコアブ
ロックから出る電機子コイルの同相間コイル導体の渡り
線および異相間コイル導体の中性点を接続する配線パタ
ーンを有した配線基板を設けてある。また、請求項2記
載の本発明は、請求項1に記載のリニアモータにおい
て、前記電機子は、前記電機子コア、前記電機子コイル
および前記配線基板を覆うようにモールド樹脂により固
着したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図に基づ
いて説明する。図1は、本発明の実施例を示すリニアモ
ータであって、(a)はリニアモータの推力方向から見
た正面図、(b)は電機子取付板を取り外した状態で、
一つのコアブロックを上面から見た平面図である。図2
は図1(a)の矢視R方向から見たリニアモータの右側
面図、図3は図1(b)の矢視L方向から見たリニアモ
ータの左側面図である。なお、従来と同じ構成要素につ
いては同一符号を付してその説明を省略し、異なる点の
みを説明する。本発明が従来と異なる点は、以下のとお
りである。すなわち、各々のコアブロックに巻装される
各相の電機子コイルのうち、U相電機子コイル7aで説
明すると、図1(b)において、電機子コイル7aのコ
イル導体のコアブロック31への挿入側となる巻始め部
分と、コイル導体のコアブロック31からの取り出し側
となる巻終わり部分を,コアブロック31の両側面で反
対側になるように、コイル導体の巻終わり部分を巻始め
部分側に2分の1ターン巻きほどいて取り出している点
である。なお、この点は他のコアブロックの電機子コイ
ルについても同じなので説明を省略する。また、図2、
図3において、各々のコアブロック31は、相数の整数
倍の個数を有しており,電機子コア3の継鉄部の両側面
には、絶縁処理を施した、例えばガラスエポキシ樹脂板
からなる配線基板13を設けると共に、この配線基板1
3には、電機子コイル7a〜7iのうち、同相コイル間
の渡り線となる接続導体および異相間コイルの中性点と
なる接続導体を有する配線パターンを形成した点であ
る。ここで、これらのコイル導体を接続する配線パター
ン構成を図2および図3で説明する。各相の電機子コイ
ル7a〜7iの中はOPEN、CLOSE、OPEN…
…の順で接続している。詳細に説明すると、U相の電機
子コイル7a〜7cのうち、コイル導体7bと7cの巻
き始め側を渡り線となる配線パターン9aで接続し、コ
イル導体7aと7bの巻終わり側を渡り線となる配線パ
ターン10aで接続している。同じように、V相の電機
子コイル7d〜7fでは、コイル導体7eと7fの巻き
始め側を渡り線となる配線パターン9bで接続し、コイ
ル導体7dと7eの巻き終わり側を渡り線となる配線パ
ターン10bで接続している。また、W相の電機子コイ
ル7g〜7iでは、コイル導体7hと7iの巻き始め側
を渡り線となる配線パターン9cで接続し、コイル導体
7gと7hの巻き終わり側を渡り線となる配線パターン
10cで接続している。またさらに、図示しない電源と
接続するリード線8a〜8cは、コイル導体7a,7
d,7gの巻き始め側に接続しており、各相の電機子コ
イルのうち、コイル導体7c、7f、7iの巻き終わり
側を中性点14により接続している。また、電機子2
は、電機子2を構成する電機子コア3および電機子コイ
ル7a〜7i、配線基板13を覆うようにスタイキャス
ト等のモールド樹脂11により固着している。次に、こ
のようなリニアモータの電機子の組立工程を説明する。
まず、最初に電機子コアを構成する各々のコアブロック
31にU相,V相、W相の電機子コイル7a〜7c、7
d〜7f、7g〜7iを巻回する。この時、コイルの巻
始め部と巻終わり部がそれぞれコアブロック31の両側
面の反対側から出るように、コイルの終端を2分の1タ
ーン巻きほどく形にして振り分けられる。次にコアブロ
ックに巻回後、同相間の電機子コイルの渡り線接続と中
性点接続を配線基板13により行う。U相の電機子コイ
ル7a〜7cの渡り線接続を、配線パターン9a、10
aで行い、同じようにV相の電機子コイル7d〜7fの
渡り線接続を、配線パターン9b、10bで行うと共
に、W相の電機子コイル7g〜7iの渡り線接続を、配
線パターン9c、10cで行う。そして、電機子コイル
のコイル導体7c、7f、7iの巻き終わり側を中性点
14により接続し、電機子2を構成する電機子コア3お
よび電機子コイル7a〜7i、配線基板13をモールド
樹脂11により固着して電機子を組み立てる。したがっ
て、本発明の実施例は、各々のコアブロックに巻装され
る電機子コイルの巻始め部分と巻終わり部分を、コアブ
ロックの両側面で反対側になるように取り出して配置
し、電機子コイルのコイル導体と渡り線および中性点の
接続処理を配線基板により行う構成にしたので、電機子
を組み立てる過程で、コイル導体と渡り線および中性点
の接続処理を容易にすることができる。また、配線基板
も含めた電機子全体を樹脂でモールドする構成にしたの
で、電機子全体に占めるコイル導体接続部のスペースを
小さくでき、その結果、電機子コアを構成するコアブロ
ックの単位体積当たりの推力を大きくすることができ
る。なお、各々のコアブロックに巻回する電機子コイル
の巻始め部と巻終わり部を、コアブロックの両側面の反
対側にそれぞれコイル導体を取り出しているが、コイル
導体の巻終わり部分を巻始め部分側に対して、2分の1
ターン余分に巻く様にしても構わない。
いて説明する。図1は、本発明の実施例を示すリニアモ
ータであって、(a)はリニアモータの推力方向から見
た正面図、(b)は電機子取付板を取り外した状態で、
一つのコアブロックを上面から見た平面図である。図2
は図1(a)の矢視R方向から見たリニアモータの右側
面図、図3は図1(b)の矢視L方向から見たリニアモ
ータの左側面図である。なお、従来と同じ構成要素につ
いては同一符号を付してその説明を省略し、異なる点の
みを説明する。本発明が従来と異なる点は、以下のとお
りである。すなわち、各々のコアブロックに巻装される
各相の電機子コイルのうち、U相電機子コイル7aで説
明すると、図1(b)において、電機子コイル7aのコ
イル導体のコアブロック31への挿入側となる巻始め部
分と、コイル導体のコアブロック31からの取り出し側
となる巻終わり部分を,コアブロック31の両側面で反
対側になるように、コイル導体の巻終わり部分を巻始め
部分側に2分の1ターン巻きほどいて取り出している点
である。なお、この点は他のコアブロックの電機子コイ
ルについても同じなので説明を省略する。また、図2、
図3において、各々のコアブロック31は、相数の整数
倍の個数を有しており,電機子コア3の継鉄部の両側面
には、絶縁処理を施した、例えばガラスエポキシ樹脂板
からなる配線基板13を設けると共に、この配線基板1
3には、電機子コイル7a〜7iのうち、同相コイル間
の渡り線となる接続導体および異相間コイルの中性点と
なる接続導体を有する配線パターンを形成した点であ
る。ここで、これらのコイル導体を接続する配線パター
ン構成を図2および図3で説明する。各相の電機子コイ
ル7a〜7iの中はOPEN、CLOSE、OPEN…
…の順で接続している。詳細に説明すると、U相の電機
子コイル7a〜7cのうち、コイル導体7bと7cの巻
き始め側を渡り線となる配線パターン9aで接続し、コ
イル導体7aと7bの巻終わり側を渡り線となる配線パ
ターン10aで接続している。同じように、V相の電機
子コイル7d〜7fでは、コイル導体7eと7fの巻き
始め側を渡り線となる配線パターン9bで接続し、コイ
ル導体7dと7eの巻き終わり側を渡り線となる配線パ
ターン10bで接続している。また、W相の電機子コイ
ル7g〜7iでは、コイル導体7hと7iの巻き始め側
を渡り線となる配線パターン9cで接続し、コイル導体
7gと7hの巻き終わり側を渡り線となる配線パターン
10cで接続している。またさらに、図示しない電源と
接続するリード線8a〜8cは、コイル導体7a,7
d,7gの巻き始め側に接続しており、各相の電機子コ
イルのうち、コイル導体7c、7f、7iの巻き終わり
側を中性点14により接続している。また、電機子2
は、電機子2を構成する電機子コア3および電機子コイ
ル7a〜7i、配線基板13を覆うようにスタイキャス
ト等のモールド樹脂11により固着している。次に、こ
のようなリニアモータの電機子の組立工程を説明する。
まず、最初に電機子コアを構成する各々のコアブロック
31にU相,V相、W相の電機子コイル7a〜7c、7
d〜7f、7g〜7iを巻回する。この時、コイルの巻
始め部と巻終わり部がそれぞれコアブロック31の両側
面の反対側から出るように、コイルの終端を2分の1タ
ーン巻きほどく形にして振り分けられる。次にコアブロ
ックに巻回後、同相間の電機子コイルの渡り線接続と中
性点接続を配線基板13により行う。U相の電機子コイ
ル7a〜7cの渡り線接続を、配線パターン9a、10
aで行い、同じようにV相の電機子コイル7d〜7fの
渡り線接続を、配線パターン9b、10bで行うと共
に、W相の電機子コイル7g〜7iの渡り線接続を、配
線パターン9c、10cで行う。そして、電機子コイル
のコイル導体7c、7f、7iの巻き終わり側を中性点
14により接続し、電機子2を構成する電機子コア3お
よび電機子コイル7a〜7i、配線基板13をモールド
樹脂11により固着して電機子を組み立てる。したがっ
て、本発明の実施例は、各々のコアブロックに巻装され
る電機子コイルの巻始め部分と巻終わり部分を、コアブ
ロックの両側面で反対側になるように取り出して配置
し、電機子コイルのコイル導体と渡り線および中性点の
接続処理を配線基板により行う構成にしたので、電機子
を組み立てる過程で、コイル導体と渡り線および中性点
の接続処理を容易にすることができる。また、配線基板
も含めた電機子全体を樹脂でモールドする構成にしたの
で、電機子全体に占めるコイル導体接続部のスペースを
小さくでき、その結果、電機子コアを構成するコアブロ
ックの単位体積当たりの推力を大きくすることができ
る。なお、各々のコアブロックに巻回する電機子コイル
の巻始め部と巻終わり部を、コアブロックの両側面の反
対側にそれぞれコイル導体を取り出しているが、コイル
導体の巻終わり部分を巻始め部分側に対して、2分の1
ターン余分に巻く様にしても構わない。
【0006】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、各
々のコアブロックに巻装される電機子コイルの巻始め部
分と巻終わり部分を、コアブロックの両側面で反対側に
なるように取り出して配置し、電機子コイルのコイル導
体と渡り線、中性点の接続処理を配線基板により行うよ
うにしたので、電機子を組み立てる過程で、各相のコイ
ル導体の接続処理を容易にすることができる。また、配
線基板も含めた電機子全体を樹脂でモールドするように
したので、電機子全体に占めるコイル導体接続部のスペ
ースを小さくでき、その結果、電機子コアを構成するコ
アブロックの単位体積当たりの推力を大きくすることが
できる。
々のコアブロックに巻装される電機子コイルの巻始め部
分と巻終わり部分を、コアブロックの両側面で反対側に
なるように取り出して配置し、電機子コイルのコイル導
体と渡り線、中性点の接続処理を配線基板により行うよ
うにしたので、電機子を組み立てる過程で、各相のコイ
ル導体の接続処理を容易にすることができる。また、配
線基板も含めた電機子全体を樹脂でモールドするように
したので、電機子全体に占めるコイル導体接続部のスペ
ースを小さくでき、その結果、電機子コアを構成するコ
アブロックの単位体積当たりの推力を大きくすることが
できる。
【図1】本発明の実施例を示すリニアモータであって、
(a)はリニアモータの推力方向から見た正断面図、
(b)は電機子取付板を取り外した状態で、一つのコア
ブロックを上面から見た平面図である。
(a)はリニアモータの推力方向から見た正断面図、
(b)は電機子取付板を取り外した状態で、一つのコア
ブロックを上面から見た平面図である。
【図2】図1(a)の矢視R方向から見たリニアモータ
の右側面図である。
の右側面図である。
【図3】図1(b)の矢視L方向から見たリニアモータ
の左側面図である。
の左側面図である。
【図4】従来のリニアモータであって、(a)はリニア
モータの推力方向から見た断面図、(b)は電機子取付
板を取り外した状態で、一つのコアブロックを上面から
見た平面図である。
モータの推力方向から見た断面図、(b)は電機子取付
板を取り外した状態で、一つのコアブロックを上面から
見た平面図である。
【図5】図4(a)の矢視R方向から見た右側面図であ
る。
る。
1 リニアモータ 2 電機子 3 電機子コア 4 電機子取付板 5 永久磁石 6 界磁ヨーク 31 コアブロック 7a〜7c:電機子コイル(U相) 7d〜7f:電機子コイル(V相) 7g〜7i:電機子コイル(W相) 8a〜8c:リード線 9a〜9c:配線パターン(渡り線) 10a〜10c:配線パターン(渡り線) 11 モールド樹脂 12 コイルインシュレータ 13 配線基板(ガラスエポキシ樹脂板) 14 配線パターン(中性点用)
Claims (2)
- 【請求項1】固定部を構成する界磁ヨークと、前記界磁
ヨークに交互に極性が異なるように配設された複数の永
久磁石と、前記永久磁石列の長手方向に沿って磁気的空
隙を介して設けられると共に可動部を構成する電機子を
備え、前記電機子は、積層された複数のコアブロックを
順次に嵌合連結した電機子コアと前記各々のコアブロッ
クに設けた電機子コイルとで構成されたリニアモータに
おいて、 前記各々のコアブロックは、相数の整数倍の個数を有し
ており、 前記各々のコアブロックに巻装される電機子コイルは、
コイル導体の挿入側となる巻始め部分と取り出し側とな
る巻終わり部分がコアブロックの両側面で互いに反対側
に配置してあり、 前記電機子コアの継鉄部の両側面側は、前記各々のコア
ブロックから出る電機子コイルの同相間コイル導体の渡
り線および異相間コイル導体の中性点を接続する配線パ
ターンを有する配線基板を設けてあることを特徴とする
リニアモータ。 - 【請求項2】前記電機子は、前記電機子コア、前記電機
子コイルおよび前記配線基板を覆うようにモールド樹脂
により固着してある請求項1記載のリニアモータ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11111864A JP2000308328A (ja) | 1999-04-20 | 1999-04-20 | リニアモータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11111864A JP2000308328A (ja) | 1999-04-20 | 1999-04-20 | リニアモータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000308328A true JP2000308328A (ja) | 2000-11-02 |
Family
ID=14572090
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11111864A Pending JP2000308328A (ja) | 1999-04-20 | 1999-04-20 | リニアモータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000308328A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2004034556A1 (ja) * | 2002-10-08 | 2004-04-22 | Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki | 直列配置リニアモータ |
US6919660B2 (en) * | 2001-04-09 | 2005-07-19 | Bel Technologies, Inc. | Linear brushless DC motor with ironcore composite armature assembly |
US7362012B2 (en) | 2001-04-09 | 2008-04-22 | Bei Sensors And Systems Company, Inc. | Ironcore linear brushless DC motor with reduced detent force |
US7538456B2 (en) | 2003-07-16 | 2009-05-26 | Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki | Moving magnet type linear actuator |
-
1999
- 1999-04-20 JP JP11111864A patent/JP2000308328A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6919660B2 (en) * | 2001-04-09 | 2005-07-19 | Bel Technologies, Inc. | Linear brushless DC motor with ironcore composite armature assembly |
US7362012B2 (en) | 2001-04-09 | 2008-04-22 | Bei Sensors And Systems Company, Inc. | Ironcore linear brushless DC motor with reduced detent force |
WO2004034556A1 (ja) * | 2002-10-08 | 2004-04-22 | Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki | 直列配置リニアモータ |
US7291941B2 (en) | 2002-10-08 | 2007-11-06 | Kabushiki Kaisha Yasakawa Denki | Tandem arrangement linear motor |
US7538456B2 (en) | 2003-07-16 | 2009-05-26 | Kabushiki Kaisha Yaskawa Denki | Moving magnet type linear actuator |
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