JP2000307750A - 通信装置、受信装置および送信装置 - Google Patents

通信装置、受信装置および送信装置

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JP2000307750A
JP2000307750A JP11114518A JP11451899A JP2000307750A JP 2000307750 A JP2000307750 A JP 2000307750A JP 11114518 A JP11114518 A JP 11114518A JP 11451899 A JP11451899 A JP 11451899A JP 2000307750 A JP2000307750 A JP 2000307750A
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Japan
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communication control
unit
control unit
power supply
communication
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JP11114518A
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English (en)
Inventor
Shunichi Fujise
俊一 藤瀬
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Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回線に接続し通信制御手段を有する通信制御
部と、通信制御手段以外の手段を有する本体部とで構成
し、それぞれ個別に電源入力パスを有する通信装置にお
いて、使い勝手が良く、消費電力が小さい通信装置を提
供することを目的とするものである。 【解決手段】 待機状態と通信状態とにおいて、本体部
への電源供給をオフ状態にし、通信制御部への電源供給
をオン状態とする手段と、上記本体部が動作状態に移る
必要があるか否かを、上記通信制御部内で判断する手段
と、上記本体部が動作状態に移る必要があると判断され
た場合、上記本体部への電源供給をオンする手段とを有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回線に接続し通信
制御手段を有する通信制御部と、通信制御手段以外の手
段を有する本体部とで構成される通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の通信装置、たとえばG3/G4フ
ァクシミリ通信モードを搭載する通信装置等は、その通
信動作時に異常が起こった場合、使用者に可視できるよ
うな形式でその異常情報を出力する。
【0003】たとえば、具体的には、装置の操作部のL
EDを点滅させたり、LCDにメッセージを表示した
り、またその異常情報を記録紙に印字してエラーレポー
トとして出力したりする。
【0004】また、従来の通信装置、たとえば電話機、
G3/G4ファクシミリ通信モードを搭載する通信装
置、データモデムを使ったデータ通信装置等は、単一の
電源を持ち、単一の電源供給パスを通して、装置全体に
電源を常時供給しているものが多い。
【0005】しかし、近年、省エネルギーの重要性は更
に高まってきており、特に事務機器や家庭用機器等電気
製品の低消費電力化を目的とした規格や勧告等が発表さ
れ、機器装置の消費電力を低く制限することが求められ
ている。
【0006】これらに対して、特開平9−36995で
は、スタンバイ時に二次電池および太陽電池により駆動
電力を供給される主電源の動作を制御する主電源制御手
段によって、本装置の動作中にエラーが発生した場合、
そのエラーが解消されるまで、主電源を駆動するファク
シミリ装置が提案されている。
【0007】一方では、通信回線や通信方法の多様化に
より、通信装置の通信制御手段のみで構成する通信制御
部と、通信制御手段以外の操作部、読取部、記録部、表
示部等で構成する本体部とを、インタフェースで接続
し、通信装置として機能する製品が提案されている。
【0008】この場合、通信制御部と本体部とを明確に
分け、その間のインタフェースに汎用性を持たせるの
で、通信制御部と本体部との組み合わせが多様化でき、
ユーザのニーズに合わせたさまざまな通信装置の提供が
容易となる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、単一の電源を
持ち、単一の電源供給パスを通して装置全体に電源を常
時供給している通信装置は、装置が何も動作していない
待機状態であっても、たとえば10W程度の電力を消費
し、前述のような低消費電力を得る要求を満たしていな
いという問題がある。
【0010】また、特開平9−36995に開示されて
いる方式を、通信制御部と本体部とで構成する上記通信
装置に適用した場合、たとえば通信制御部において異常
状態が発生し、それを使用者へ通知しようとしても、特
にISDN回線に接続する通信制御部の消費電力を、通
常の二次電池や太陽電池により賄うのは難しく、容量の
大きい二次電池や太陽電池を採用したとしてもコストア
ッブとなったり、サイズの肥大により実装が不可能にな
り、実現の可能性が低い。
【0011】本発明は、回線に接続し通信制御手段を有
する通信制御部と、通信制御手段以外の手段を有する本
体部とで構成し、それぞれ個別に電源入力パスを有する
通信装置において、使い勝手が良く、消費電力が小さい
通信装置を提供することを目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
回線に接続し通信制御手段を有する通信制御部と、通信
制御手段以外の手段を有する本体部とで構成され、それ
ぞれ個別に電源入力パスを有し、データを送受信する通
信装置において、待機状態と通信状態とにおいて、上記
本体部への電源供給をオフ状態にし、上記通信制御部へ
の電源供給をオン状態とする手段と、上記本体部が動作
状態に移る必要があるか否かを、上記通信制御部内で判
断する手段と、上記本体部が動作状態に移る必要がある
と判断された場合、上記本体部への電源供給をオンする
手段とを有することを特徴とする通信装置である。
【0013】請求項2記載の発明は、請求項1におい
て、上記通信制御部は、上記本体部が動作状態に移る必
要があると判断した場合、電源オン信号を電源へ送出す
る手段を有し、上記電源オン信号を電源が入力すると、
上記本体部への電源供給をオンする手段を電源が有する
ことを特徴とする通信装置である。
【0014】請求項3記載の発明は、請求項1または請
求項2において、 上記通信制御部は、上記通信制御部
において異常状態が検知されると、上記本体部が動作状
態に移る必要があると判断する手段と、上記本体部がデ
ータ受け取り可能と判断したときに、上記本体部へ異常
状態情報を出力する手段とを有し、上記本体部は、上記
通信制御部から異常状態情報を入力する手段を有するこ
とを特徴とする通信装置である。
【0015】請求項4記載の発明は、請求項3におい
て、本体部は、上記異常状態情報を解析する手段を有す
ることを特徴とする通信装置である。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項3におい
て、上記本体部は、上記異常状態情報を蓄積する手段を
有することを特徴とする通信装置である。
【0017】請求項6記載の発明は、請求項3におい
て、上記本体部は、上記異常状態情報を使用者が識別可
能な形式に出力する手段を有することを特徴とする通信
装置である。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項3におい
て、上記異常状態は、呼接続、切断中の異常状態である
ことを特徴とする通信装置である。
【0019】請求項8記載の発明は、請求項3におい
て、上記異常状態は、通信手順中の異常状態であること
を特徴とする通信装置である。
【0020】請求項9記載の発明は、請求項3におい
て、上記異常状態は、データ通信中の異常状態であるこ
とを特徴とする通信装置である。
【0021】請求項10記載の発明は、請求項1〜請求
項9において、上記本体部は、動作が終了するとその旨
を通信制御部へ通知する手段を有し、上記通信制御部
は、上記本体部から動作が終了した旨の情報を入力する
と、上記本体部の電源をオフする手段を有することを特
徴とする通信装置である。
【0022】請求項11記載の発明は、請求項10にお
いて、上記本体部は、動作が終了すると動作終了信号を
上記通信制御部へ出力する手段を有し、上記通信制御部
は、動作終了信号を受け取ると、電源オフ信号を電源へ
送出する手段を有し、上記電源は、上記電源オフ信号を
入力すると、上記本体部への電源供給をオフする手段を
有することを特徴とする通信装置である。
【0023】請求項12に記載の発明は、請求項1〜請
求項11において、少なくとも2つの電源供給パスを有
し、上記本体部への電源供給パスは、オン/オフ制御が
可能な電源ユニットを有することを特徴とする通信装置
である。
【0024】請求項13に記載の発明は、請求項1〜請
求項12において、通信の種類や接続する回線によっ
て、上記通信制御部を交換できる手段を有することを特
徴とする通信装置である。
【0025】請求項14記載の発明は、回線に接続し通
信制御手段を有する通信制御部と、通信制御手段以外の
手段を有する本体部とによって構成され、それぞれ個別
に電源入力パスを有し、データを受信する受信装置にお
いて、待機状態と受信状態とにおいて、上記本体部への
電源供給をオフ状態にし、上記通信制御部への電源供給
をオン状態にする手段と、受信状態において、受信した
データを上記通信制御部の内部に蓄積する蓄積手段とを
有し、 上記通信制御部は、上記本体部が動作状態に移
る必要があると判断した場合に、電源オン信号を電源へ
送出する手段を有し、上記電源は、上記電源オン信号が
入力されると、上記本体部への電源供給をオンする手段
を有し、上記通信制御部は、上記本体部がデータ受け取
り可能と判断したときに、上記蓄積手段に蓄積されてい
たデータを上記本体部に送る手段を有し、 上記本体部
は、上記通信制御部からデータを受け取る手段とを有す
る受信装置である。
【0026】請求項15記載の発明は、回線に接続し通
信制御手段を有する通信制御部と、通信制御手段以外の
手段を有する本体部とによって構成され、それぞれ個別
に電源入力パスを有し、データを受信する受信装置にお
いて、待機状態と受信状態とにおいて、上記本体部への
電源供給をオフ状態にし、上記通信制御部への電源供給
をオン状態にする手段と、受信状態において、受信した
データを上記通信制御部の内部に蓄積する蓄積手段とを
有し、上記通信制御部は、上記受信が終了すると、電源
オン信号を電源へ送出する手段を有し、上記電源は、上
記電源オン信号が入力されると、上記本体部への電源供
給をオンする手段を有し、上記通信制御部は、上記本体
部がデータ受け取り可能と判断したときに、上記蓄積手
段に蓄積されていたデータを上記本体部に送る手段を有
し、上記本体部は、上記通信制御部からデータを受け取
る手段とを有することを特徴とする受信装置である。
【0027】請求項16記載の発明は、請求項14にお
いて、上記本体部は、上記通信制御部から受け取ったデ
ータを蓄積する手段を有することを特徴とする受信装置
である。
【0028】請求項17記載の発明は、請求項14また
は請求項16において、上記本体部は、上記通信制御部
から受け取ったデータを加工する手段を有することを特
徴とする受信装置である。
【0029】請求項18記載の発明は、請求項14〜請
求項17のいずれか1項において、上記本体部は、上記
通信制御部から受け取ったデータを出力する出力手段を
有することを特徴とする受信装置である。
【0030】請求項19記載の発明は、請求項14〜請
求項18のいずれか1項において、上記通信制御部は、
上記本体部が動作を終了したと判断したときに電源オフ
信号を電源へ送出する手段を有し、上記電源は、上記電
源オフ信号が入力されると、上記本体部への電源供給を
オフする手段を有することを特徴とする受信装置であ
る。
【0031】請求項20記載の発明は、請求項14〜請
求項19のいずれか1項において、少なくとも2つの電
源供給パスを有し、上記本体部の電源供給パスは、オン
/オフ制御が可能な電源ユニットを有することを特徴と
する受信装置である。
【0032】請求項21記載の発明は、請求項14〜請
求項20のいずれか1項において、通信の種類や接続す
る回線によって、通信制御部を交換できる手段を有する
ことを特徴とする受信装置である。
【0033】請求項22記載の発明は、回線に接続し、
通信制御手段を有する通信制御部と、通信制御手段以外
の手段を有する本体部とで構成され、それぞれ個別に電
源入力パスを有してデータを送信する送信装置におい
て、上記本体部が動作状態であるときに、上記本体部と
上記通信制御部とへの電源供給をオン状態にする手段
と、上記本体部から上記通信制御部へ動作終了信号を出
力する手段と、上記本体部から上記動作終了信号を上記
通信制御部が入力すると、上記本体部への電源供給をオ
フする手段とを有することを特徴とする送信装置であ
る。
【0034】請求項23記載の発明は、請求項22にお
いて、上記通信制御部は、上記本体部から上記動作終了
信号を入力すると、電源オフ信号を電源へ出力する手段
を有し、電源は、上記電源オフ信号が入力されると、上
記本体部への電源供給をオフする手段を有することを特
徴とする送信装置である。
【0035】請求項24記載の発明は、請求項22また
は請求項23において、上記本体部が動作状態であると
きに、上記本体部から送信データを上記通信制御部へ出
力する手段を有し、上記通信制御部は、上記本体部から
の送信データを蓄積する蓄積手段を有し、上記本体部が
送信データの出力を終了すると、上記動作終了信号を上
記通信制御部へ出力する手段を有することを特徴とする
送信装置である。
【0036】請求項25記載の発明は、請求項22〜請
求項24のいずれか1項において、上記本体部は、電源
オフ可能か否かを判断する手段を有することを特徴とす
る送信装置である。
【0037】請求項26記載の発明は、請求項25にお
いて、上記本体部は、送信データの出力終了後に電源オ
フ可能と判断すると、上記動作終了信号を上記通信制御
部へ出力する手段を有することを特徴とする送信装置で
ある。
【0038】請求項27記載の発明は、請求項25また
は請求項26において、上記本体部が送信データを出力
終了後に、上記本体部において他の動作を行なう必要が
ある場合は、動作が終了するまで、上記動作終了信号を
上記通信制御部へ出力しない手段を有することを特徴と
する送信装置である。
【0039】請求項28記載の発明は、請求項22〜請
求項27のいずれか1項において、上記通信制御部は、
上記本体部から入力し、内部に蓄積する送信データを送
信する手段を有することを特徴とする送信装置である。
【0040】請求項29記載の発明は、請求項22〜請
求項28のいずれか1項において、少なくとも2つの電
源供給パスを有し、上記本体部の電源供給パスは、オン
/オフ制御が可能な電源ユニットを有することを特徴と
する送信装置である。
【0041】請求項30記載の発明は、請求項22〜請
求項29のいずれか1項において、通信の種類、接続す
る回線に応じて、上記通信制御部が交換であることを特
徴とする送信装置である。
【0042】
【発明の実施の形態および実施例】図1は、本発明の第
1実施例であるG3/G4ファクシミリ装置FS1の構
成を示す図である。
【0043】G3/G4ファクシミリ装置FS1は、I
SDN接続のG3/G4ファクシミリ装置であり、通信
装置の一例である。
【0044】また、ファクシミリ装置FS1は、装置全
体の制御を行う本体部101と、通信機能の制御を行う
通信制御部111と、電源部131とによって構成され
ている。
【0045】本体部101は、本体部101の制御を行
うCPU102、本体部制御のプログラムを格納するR
OM103、CPU102の動作や装置の動作に必要な
パラメータやデータを格納する二次電池でバックアップ
されたSRAM104、ファクシミリ送信する、あるい
は通信した画像データを格納するDRAM105、装置
の状態を表示したりファクシミリ送信、通信する画像を
表示したりする表示部106、使用者が装置動作を指定
するため装置を操作する操作部107、ファクシミリ送
信原稿やコピー原稿を読み取るための読取部108、フ
ァクシミリ通信原稿やコピー原稿、あるいはファイル原
稿をプリントアウトするための記録部109、通信制御
部111と接続し、通信制御部を制御するために必要な
パラメータやデータ、またファクシミリ送信する、ある
いは通信した画像データのやり取りをするパラレルi/
f部110(たとえばBi-Centronics)によって構成さ
れている。
【0046】通信制御部111は、通信制御部の制御を
行うCPU112、通信制御部の制御のプログラムを格
納するROM113、CPU112や通信制御部全体の
動作に必要なパラメータやデータ、さらにはファクシミ
リ送信する、あるいは通信した画像データを格納するD
RAM114、G3ファクシミリ送通信のための通信プ
ロトコルの制御や信号の変復調、それら信号の送通信を
行うG3MODEM115、送信するG3アナログ信号
をPCMCODEに変換し、通信したPCMCODEを
アナログ信号に変換するPCMCODEC116、IS
DNDチャネルプロトコルやG4ファクシミリのプロト
コルのためにHDLCフレームを形成するHDLCコン
トローラ117、G3ファクシミリ通信とG4ファクシ
ミリ通信とを選択してISDNインタフェース119に
接続するポートスイッチ118、ISDN回線120に
接続し、ISDNDチャネル制御やBチャネル制御を行
うISDNインタフェース119、本体部101と接続
し、本体部と必要なパラメータやデータ、更にはファク
シミリ送信するあるいは通信した画像データをやり取り
するためのパラレルi/f部121(たとえばBi-Centr
onics)で構成されている。
【0047】ここで、ファクシミリ装置FS1におい
て、本体部101と通信制御部111とが分離して構成
され、汎用性のあるパラレルi/f110、121によ
って接続されているので、本体部101、通信制御部1
11のそれぞれが汎用性を持つことができる。
【0048】すなわち、上記通信制御部111は、IS
DNに接続するG3/G4ファクシミリ通信機能を持
ち、PSTN(アナログ公衆網)に接続するG3ファク
シミリ通信機能のみを持つ通信制御部であってもよい。
【0049】また、電話機能を加えた通信端末を構成し
たい場合、その電話機能を加え持った通信制御部を、本
体部101に接続すればよい。
【0050】また、本体部101をLANに接続してL
ANプリンタやLANスキャナとして使いたい場合、通
信制御部111の代わりに、LAN接続機能を持った、
たとえばボードを接続して実現することができる。
【0051】一方、本体部の機能、たとえば表示機能
(表示部106)、読み取り機能(読取部108)、記
録機能(記録部109)、メモリ機能(DRAM10
5)、全体制御機能(CPU102)等を機能アップ、
あるいは機能ダウンしたい場合は、通信制御部111に
一部、あるいは全部の機能をアップした、あるいはダウ
ンした本体部を接続し、さまざまなバージョンのファク
シミリ装置を容易に実現でき、ユーザの多様なニーズに
応えることができる。
【0052】また、複写機に汎用i/fを付加したもの
で、本体部を構成することもできる。
【0053】また、上記本体部の機能のうち、一部の機
能のみによって、本体部を構成することも可能である。
たとえば、表示機能の場合、ディスプレー装置、読み取
り機能の場合、スキャナ装置、記録機能の場合、プリン
タ装置に、それぞれ汎用i/fを付加したものによっ
て、本体部を構成する。本体部がディスプレー装置やプ
リンタ装置である場合、通信制御部は通信機能のみとな
り、通信したデータを表示したり、記録したりする。本
体部がスキャナ装置である場合、通信制御部は送信機能
のみとなり、スキャナで読み取ったデータを送信する。
【0054】電源部131は、AC入力のスイッチング
電源であり、本体部101と通信制御部111とへそれ
ぞれ必要な直流電圧の電源を供給する電源供給パス13
2、133を持つ。
【0055】ここで直流電圧は、+5V、+12V、+
24V等である。本体部101への電源供給パス132
は、IC類用の+5Vの他に、読取部108や記録部1
09のモニタ制御等に、+12Vや+24Vの直流電圧
を供給するが、通信制御部111は、+5Vで駆動する
IC類で構成できるので、電源供給パス133は+5V
のみで可能である。
【0056】そして、電源部131は、本体部101へ
の電源供給パス132の全てをオン/オフするスイッチ
134を内蔵し、外部からの信号線135によって制御
される。すなわち、信号線がHレベル(+5V)であれ
ばオフし、Lレベル(0V)であればオンする。信号線
135は、通信制御部111のCPU112、あるいは
付属するLSIのアウトポートに接続され、CPU11
2より制御される。
【0057】ここで、通信制御部111から電源オフ信
号を出力する(すなわち信号線135をHレベルにす
る)と、電源部131のオン/オフスイッチ134によ
って、本体部101への電源供給パス132が完全に遮
断されるので、本体部101は全く電力を消費しなくな
る。このときに、通信制御部111が全く動作しない状
態であると、ファクシミリ装置FS1は、低消費電力状
態になる。
【0058】次に、ファクシミリ装置FS1の動作につ
いて説明する。
【0059】図2は、ファクシミリ装置FS1における
通信制御部111の動作を示すフローチャートである。
【0060】まず、ファクシミリ装置FS1が待機状態
あるいは通信状態であるとし、このときに、通信制御部
111の信号線135用アウトポートはHレベルであ
り、このために、電源部131のオン/オフスイッチ1
34はオフとなるので、本体部101への電源供給パス
132はオフされ、すなわち本体部101には電力が供
給されず、通信制御部111のみが動作し、低消費電力
状態であることになる。
【0061】次に、通信制御部111の動作について説
明する。
【0062】この場合、通信制御部111の動作は、C
PU112の制御動作と同等であり、ROM113に格
納するプログラムの内容と同等である。
【0063】通信制御部111は、待機状態あるいは通
信状態から、図2に示すステップS101において、通
信制御部上で異常が無いか否かを検知する。具体的に
は、以下のような異常がある。 ●発呼動作がうまくいかなかった場合。 ●発呼して相手装置が応答しなかった場合。 ●発呼して相手装置がビジーだった場合。 ●発呼して相手装置が接続を拒否した場合。 ●発呼して端末属性が不一致だった場合。 ●発呼して番号が無効だった場合。 ●着呼したがうまくつながらなかった場合。 ●着呼したが本通信装置が持っている以外の情報転送能
力を要求してきた場合。 ●着呼したが本通信装置が登録している着番号以外の番
号を送ってきた場合。 ●呼切断手順が正常終了しなかった場合。 ●G3/G4ファクシミリプロトコルにより通信機能が
不一致のためファクシミリ通信ができなかった場合。 ●G3/G4プロトコル通信中、受信したプロトコルデ
ータ内容にエラーが含まれていた場合。 ●G3/G4ファクシミリプロトコル通信中やデータ通
信中に通信が中断された場合。 ●G3/G4ファクシミリプロトコル通信が正常終了し
なかった場合。 ●G3/G4ファクシミリデータを受信して、データ内
容に所定の許容以上のエラーが含まれていた場合。
【0064】上記のような通信制御部上の異常状態を検
知すると、通信制御部111は、ステップS102にお
いて、本体部101は動作状態に移る必要があると判断
し、ステップS103において、本体部101へ電力を
供給し、本体部101の動作を開始させる。具体的に
は、通信制御部111は、CPU112を介してアウト
ポートを制御し、Hレベルであった信号線135をLレ
ベルにする。これによって、電源部131はオン/オフ
スイッチ134をオンし、電源供給パス132を通し
て、本体部101へ電源の供給を開始する。
【0065】次に、ステップS104において、パラレ
ルi/f121を通して、本体部101から「開始ステ
ータス」を受け取るかどうかを監視する。「開始ステー
タス」を受けない場合は、通常、そのまま待ち続ける
が、本体部101が何らかの問題を有して「開始ステー
タス」を送れない状態であれば、たとえば通信制御部1
11が有するタイマをカウントし、タイムアウトする
と、通信制御部111から本体部101をリセットした
り、信号線135を御御し、本体部101の電源供給を
オフ/オンするようにしてもよい。
【0066】ステップS104において、通信制御部1
11が本体部101から「開始ステータス」を受け取る
と、通信制御部111は、本体部101が正常に動作を
開始し、通信制御部111からのデータを入力可能と判
断し、ステップS105において、ステップS101に
おいて検知した異常状態情報を、その異常の種類を表わ
すコードデータとして、パラレルi/f121を通して
本体部101へ出力する。
【0067】異常状態情報の出力が終了した後に、通信
制御部111が待機状態になり、ステップS106にお
いて、パラレルインタフェースi/f121を通して本
体部101から「終了ステータス」を受け取るかどうか
を監視する。「終了ステータス」を受けない場合は、通
常、本体部101は動作を継続していると判断し、その
まま待ち続ける。このときに、たとえば、回線から着呼
があり、ファクシミリ受信モードである場合、通信制御
部111が、ファクシミリ受信動作を行なうようにして
もよい。あるいは、本体部101からファクシミリ送信
命令がある場合、通信制御部111がファクシミリ送信
動作を行なうようにしてもよい。
【0068】ステップS106において、「終了ステー
タス」を受け取ると、通信制御部111は、本体部10
1が正常に動作を終了し、低消費電力の待機状態に入る
ことが可能であると判断する。
【0069】そして、ステップS107において、本体
部101への電源供給をストップするために、アウトポ
ートを制御し、Lレベルであった信号線135をHレベ
ルにする。これによって、電源部131は、オン/オフ
スイッチ134をオフし、電源供給パス132から本体
部101へ電源の供給を停止する。そして、通信制御部
111は、再び待機状態に入り、ファクシミリ装置FS
1における通信制御部111の全動作を終了する。
【0070】次に、ファクシミリ装置FS1における本
体部101の動作について説明する。
【0071】図3は、ファクシミリ装置FS1における
本体部101の動作を示すフローチャートである。
【0072】この場合、本体部101の動作は、CPU
102の制御動作と同等であり、ROM103に格納す
るプログラムの内容と同等である。
【0073】本体部101は、電源オフ状態から、図2
に示すステップS103において、通信制御部111か
ら電源オン信号が、電源部131へ出力されると、ステ
ップS121において、本体部101は動作を開始し、
まず初期化を行なう。
【0074】本体部101が初期化動作を行なって通常
動作可能状態になると、ステップS122において、パ
ラレルi/f110を通して、通信制御部111へ本体
部101が動作可能状態であることを通知する「開始ス
テータス」を送出する。
【0075】これによって、「開始ステータス」を受け
取った通信制御部111は、通信制御部111が検知し
た異常状態情報を本体部101へ送出するので、ステッ
プS123において、その異常状態情報を入力する。
【0076】そして、ステップS124において、通信
制御部111から受け取った異常状態情報を解析する。
すなわち、通信制御部111で起こった異常の種類によ
って異なるコードデータを読み取り、その異常の種類を
識別する。
【0077】ステップS125において、たとえばSR
AM104の所定のエリアに、上記異常状態情報を蓄積
するかどうか判断する。すなわち、異常状態情報の種類
によって、所定時間経過後に、過去の異常状態情報をS
RAM104から読み出し、通信管理レポート等の形態
で出力する等の所定の処理を行なう必要がある場合に、
上記のように異常状態情報を蓄積すると判断する。
【0078】そして、ステップS125において、異常
状態情報を蓄積すると判断すると、ステップS126に
おいて、SRAM104に蓄積する。蓄積すると判断し
ない場合は、そのまま次のステップに進む。
【0079】次に、ステップS127において、異常状
態情報を出力するかどうか判断する。すなわち、異常状
態情報の種類によってファクシミリ装置FS1の使用者
がその異常状態を認識することができるように出力する
かどうか判断する。出力の形態は、たとえば表示部10
6の特定のLEDを点滅あるいは点灯させる、LCDや
ディスプレーによりその異常状態を表わすメッセージを
表示する、プリンタ等の記録部109が記録紙に異常状
態情報を印字する等の方法がある。上記異常状態情報に
応じた異常状態の種類によって、出力方法を上記のうち
の1つあるいは複数を選択し、出力処理するようにして
もよい。
【0080】そして、ステップS127において、異常
状態情報を出力すると判断すると、ステップS128に
おいて、上記の出力手段によって出力する。出力すると
判断しない場合は、そのまま次のステップに進む。
【0081】上記動作において、異常状態情報の処理を
終了すると、ステップS129において、本体部101
は動作をすべて終了し、待機常態に戻ることを示す「終
了ステータス」を、通信制御部111ヘパラレルi/f
110を通して出力して、ファクシミリ装置FS1の本
体部101の全動作を終了する。
【0082】この後、通信制御部111は、信号線13
5を介して電源部131のオン/オフスイッチ134を
オフするので、本体部101への電源供給パス132は
オフされ、ファクシミリ装置FS1は、最低の電力消費
状態を得ることができる。
【0083】このときに、ステップS129で「終了ス
テータス」を通信制御部111へ出力する前に、本体部
101が何らかの他の動作を行なう必要がある場合、そ
の動作を継続して行ない、継続して行なうべき動作がな
くなると、「終了ステータス」を通信制御部111へ出
力するようにしてもよい。
【0084】上記のように、本体部101の動作が全く
必要無いときは、本体部101の電源供給をオフし、最
低消費電力状態となり、動作が必要なときに、本体部1
01の電源供給をオンし、本体部101の動作を確実に
実行することができるようになるので、動作上問題無
く、効率的に通信装置全体の電力消費を低く押さえるこ
とが可能となる。
【0085】ファクシミリ装置FS1では、通信装置が
1つのAC入力を有し、1つの電源部131を備え、本
体部101と通信制御部111とへそれぞれ電源供給パ
スを有するようにして構成する例を示したが、本体部と
通信制御部とのそれぞれ専用に電源部を備えるようにし
てもよく、その場合、通信制御部が本体部電源をオン/
オフ制御できるように構成する。
【0086】さらには、通信装置において、もし異なる
通信の種類や回線インタフェースを持つ通信制御部が必
要な場合、新たな通信制御部に上記本体部との間でデー
タのやり取りを可能にするパラレルi/fと、さらに信
号線および本体部の電源供給パスをオン/オフする制御
機能を設けることによって、その通信制御部を交換し、
本体部に接続し、異なる通信機能や回線を容易に利用す
ることができる。
【0087】具体的には、上記G3/G4ファクシミリ
通信以外に、電子メール通信やファイル通信、データ通
信等さまざまな通信動作が可能な通信制御部を構成した
り、ISDN回線に接続する以外に、PSTN回線やL
AN、広帯域ISDN等に接続可能な通信制御部を構成
し、ユーザの多様なニーズに対応することが可能にな
る。すなわち、上記実施例は、ファクシミリ装置である
が、上記実施例を、他の通信装置に適用するようにして
もよい。
【0088】図4は、本発明の第2の実施例であるIS
DN接続のG3/G4ファクシミリ装置FS2を示す構
成図である。
【0089】ファクシミリ装置FS2は、装置全体の制
御を行う本体部201、通信機能の制御を行う通信制御
部211、電源部231で構成する。
【0090】本体部201は、本体部の制御を行うCP
U202、本体部制御のプログラムを格納するROM2
03、CPU202の動作や装置の動作に必要なパラメ
ータやデータを格納する二次電池でバックアップされた
SRAM204、ファクシミリ送信する、あるいは受信
した画像データを格納するDRAM205、装置の状態
を表示したりファクシミリ送信、受信する画像を表示し
たりする表示部206、使用者が装置動作を指定するた
め装置を操作する操作部207、ファクシミリ送信原稿
やコピー原稿を読み取るための読取部208、ファクシ
ミリ受信原稿やコピー原稿、あるいはファイル原稿をプ
リントアウトするための記録部209、通信制御部21
1と接続し通信制御部を制御するために必要なパラメー
タやデータ、またファクシミリ送信する、あるいは受信
した画像データのやり取りをするためのパラレルi/f
部210(たとえばBi-Centronics)で構成する。
【0091】通信制御部211は通信制御部の制御を行
うCPU212、通信制御部の制御のプログラムを格納
するROM213、CPU212や通信制御部全体の動
作に必要なパラメータやデータ、さらにはファクシミリ
送信する、あるいは受信した画像データを格納するDR
AM214、G3ファクシミリ送受信のための通信プロ
トコルの制御や信号の変復調、それら信号の送受信を行
うG3MODEM215、送信するG3アナログ信号を
PCMCODEに変換し、受信したPCMCODEをア
ナログ信号に変換するPCMCODEC216、ISD
NDチャネルプロトコルやG4ファクシミリのプロトコ
ルのためにHDLCフレームを形成するHDLCコント
ローラ117、G3ファクシミリ通信とG4ファクシミ
リ通信を選択してISDNインタフェース219に接続
するポートスイッチ218、ISDN回線220に接続
しISDNDチャネル制御やBチャネル制御を行うIS
DNインタフェース219、本体部201と接続し本体
部と必要なパラメータやデータ、更にはファクシミリ送
信するあるいは受信した画像データをやり取りするため
のパラレルi/f部221(たとえばBi-Centronics)
で構成する。
【0092】ここで、ファクシミリ装置FS2のファク
シミリ装置が本体部201と通信制御部211が分離し
て構成され、汎用性のあるパラレルi/f210、22
1で接続されるようにできているので、それぞれ本体部
201と通信制御部211も汎用性を持つことができ
る。
【0093】すなわち、上記通信制御部211はISD
Nに接続するG3/G4ファクシミリ通信機能を持つ
が、PSTN(アナログ公衆網)に接続するG3ファク
シミリ通信機能のみを持つ通信制御部でもよい。
【0094】また、電話機能を加えた通信端末を構成し
たい場合は、その電話機能を加え持った通信制御部を本
体部201に接続すれば良い。また本体部201をLA
Nに接続してLANプリンタやLANスキャナとして使
いたい時は、上記通信制御部211の代わりにLAN接
続機能を持った、たとえばボードを接続して実現するこ
とができる。
【0095】一方、本体部の機能、たとえば表示機能
(表示部206)、読み取り機能(読取部208)、記
録機能(記録部209)、メモリ機能(DRAM20
5)、全体制御機能(CPU202)等を機能アップ、
あるいは機能ダウンしたい場合は、通信制御部211に
一部、あるいは全部の機能をアップした、あるいはダウ
ンした本体部を接続してさまざまなバージョンのファク
シミリ装置が容易に実現でき、ユーザの多様なニーズに
答えることができる。
【0096】また、複写機に汎用i/fを付加したもの
で本体部を構成することもできる。
【0097】また、上記本体部の機能のうち、一部の機
能のみで本体部を構成することも可能である。たとえ
ば、表示機能の場合はディスプレー装置、読み取り機能
の場合はスキャナ装置、記録機能の場合はプリンタ装置
にそれぞれ汎用i/fを付加したもので本体部を構成す
る。本体部がディスプレー装置やプリンタ装置の場合
は、通信制御部は受信機能のみとなり、受信したデータ
を表示したり、記録したりする。本体部がスキャナ装置
の場合は、通信制御部は送信機能のみとなり、スキャナ
で読み取ったデータを送信する。
【0098】電源部231はAC入力のスイッチング電
源であり、本体部201と通信制御部211へそれぞれ
必要な直流電圧の電源を供給する電源供給パス232、
233を持つ。ここで直流電圧は+5V、+12V、+
24V等である。本体部201への電源供給パス232
はIC類用の+5Vの他に読取部208や記録部209
のモータ制御等に+12Vや+24Vの直流電圧を供給
するが、通信制御部211は+5Vで駆動するIC類で
構成できるので、電源供給パス233は+5Vのみで可
能である。
【0099】そして、電源部231は本体部201への
電源供給パス232すべてをオン/オフするスイッチ2
34を内蔵して、外部からの信号線235により制御さ
れる。すなわち、信号線がHレベル(+5V)であれば
オフし、Lレベル(0V)であればオンする。信号線1
35は通信制御部211のCPU212、あるいは付属
するLSIのアウトポートに接続され、CPU212よ
り制御される。
【0100】ここで、通信制御部211から電源オフ信
号を出力する、すなわち信号線235をHレベルにする
と電源部231のオン/オフスイッチ234により本体
部201への電源供給パス232が完全に遮断されるの
で、本体部201は全く電力を消費しなくなる。この時
に、通信制御部211が全く動作しない状態であると、
ファクシミリ装置FS2の受信装置は低消費電力状態を
得ることになる。
【0101】次に、ファクシミリ装置FS2の動作につ
いて説明する。
【0102】まず、ファクシミリ装置FS2が待機状態
であるとし、この時に通信制御部211の信号線235
用アウトポートはHレベルであり、そのために電源部2
31のオン/オフスイッチ234はオフとなるので、本
体部201への電源供給パス232はオフされ、すなわ
ち本体部には電力が供給されず、通信制御部211のみ
が動作していて低消費電力状態であることになる。
【0103】図5は、ファクシミリ装置FS2における
通信制御部211の動作を示すフローチャートである。
【0104】この場合、CPU212の制御動作と同等
であり、ROM213に格納するプログラムの内容と同
等である。
【0105】通信制御部211は、待機状態から図5に
示す、ステップS201において、着信があると、具体
的にはたとえば相手端末の呼設定(SETUP)情報を
ISDN回線120を通じてISDNインタフェース2
19で受信すると、上記呼設定の内容を識別して、たと
えば情報転送能力が“3.1kHzオーディオ”であれ
ば、G3ファクシミリ通信、“非御限”であればG4フ
ァクシミリ通信を行なうと判断する。
【0106】そして、ステップS202において、通信
制御部211はISDNインタフェース119とポート
スイッチ218により、G3ファクシミリ通信の場合は
G3MODEM215に、G4ファクシミリ通信の場合
はHDLCコントローラ217にBチャネルを接続し
て、G3、あるいはG4プロトコルを開始する。
【0107】そして、ステップS203において、ファ
クシミリ通信が受信モードであるかどうかを判断する。
具体的には、たとえばG3ファクシミリ通信の場合は、
CPU112の制御を基にG3MODEM215により
ITU−T.30勧告のCSI、DISを送出した後、
DCSを受信すると本受信装置は受信モードで動作する
と判断する。しかし、DCSの代わりにDTCを受信す
る場合は、受信モードと判断できず、たとえば相手側が
ポーリング送信を要求しているので、ステップS204
において、終了手順を行なって回線を切断しステップS
201に戻る。たとえばG4ファクシミリ通信の場合
は、CPU112の制御を基にHDLCコントローラ2
17等を利用してレイヤ5のITU−T.62勧告のC
SS(セッション開始コマンド)を受信してRSSP
(セッション開始肯定レスポンス)を送信し、CDCL
(ドキュメント機能リストコマンド)を受信すると本受
信装置は受信モードで動作すると判断する。しかし、上
記においてRSSPを送信した後にCSCC(セッショ
ン変夏制御コマンド)を受信する場合は、受信モードと
判断できず、たとえば相手側がポーリング送信を要求し
ているので、ステップS204において、終了手順を行
なって回線を切断しステップS201に戻る。
【0108】ステップS203において、受信モードで
あると判断できた場合は、ステップS205において、
プロトコルを進めてファクシミリ画像データを受信し、
いったん、DRAM214に蓄積する。この時、必要で
あればデータ符号化形式を変換してもよい。
【0109】次に、ステップS206において、DRA
M214に蓄積する受信データを本体部201へ送るか
どうか判断する。これは、たとえばDRAM214の蓄
積サイズにより、サイズが小さければ蓄積できる受信デ
ータは少ないので、ファクシミリ画像データの受信途中
で本体部201へ送ってもよい。サイズが大きければ、
すべてのファクシミリ画像データを受信し終わってから
本体部201へ送ってもよい。
【0110】一方、ファクシミリ画像データを受信して
G3、あるいはG4のファクシミリ手順によりファクシ
ミリ受信を終了すると、ISDNインタフェース219
よりDチャネル切断手順を行ない回線を切断する。
【0111】そして、ステップS208において、本体
部201に電源供給して本体部201の動作を開始する
ために、アウトポートを制御してHレベルであった信号
線235をLレベルにする。すると、電源部231はオ
ン/オフスイッチ234をオンして電源供給パス232
を通して本体部201へ電源の供給を開始する。
【0112】次に、ステップS209において、パラレ
ルインターフェースi/f221を通して本体部201
から「開始ステータス」を受け取るかどうかを監視す
る。「開始ステータス」を受けない場合は通常、そのま
ま待ち続けるが、本体部201が何らかの問題を有して
「開始ステータス」を送れない状態の時は、たとえば通
信制御部211に有するタイマをカウントしてタイムア
ウトすると、通信制御部211から本体部201をリセ
ットしたり、信号線235を制御して本体部201の電
源供給をオフ/オンしたりしてもよい。
【0113】ステップS209において、通信制御部2
11は本体部201から「開始ステータス」を受け取る
と、通信制御部211は本体部201が正常に動作を開
始したと判断して、受信画像データをパラレルi/f2
21を通して本体部ステップS210において、DRA
M214に蓄積するファクシミリ201へ転送する。
【0114】ファクシミリ受信画像データの転送が終了
した後に通信制御部211は待機状態となり、ステップ
S211において、パラレルインターフェースi/f2
21を通して本体部201から「終了ステータス」を受
け取るかどうかを監視する。「終了ステータス」を受け
ない場合は通常、そのまま待ち続ける。この時、回線よ
り着呼がありファクシミリ受信モードである場合は、フ
ァクシミリ受信動作を行なって、再び受信データをDR
AM214へ蓄積してもよい。
【0115】ステップS211において、「終了ステー
タス」を受け取ると、通信制御部211は本体部201
が正常に動作を終了し低消費電力の待機状態に入ること
が可能であると判断する。
【0116】そして、ステップS212において、本体
部201への電源供給をストップするために、アウトポ
ートを制御してLレベルであった信号線135をHレベ
ルにする。すると、電源部231はオン/オフスイッチ
234をオフして電源供給パス232からの本体部20
1へ電源の供給を停止する。そして、通信御御部211
は再び待機状態に入り、ファクシミリ装置FS2の通信
制御部211の全動作を終了する。
【0117】次に、本体部201の動作を説明する。こ
の場合、CPU202の制御動作と同等であり、ROM
203に格納するプログラムの内容と同等である。
【0118】図6は、ファクシミリ装置FS2における
本体部201の動作を示すフローチャートを示す。
【0119】本体部201は電源オフ状態から、図5に
示すステップS208において、通信制御部211から
電源オン信号が電源部231へ出力されると、図6に示
すステップS221において、本体部201は動作を開
始してまず初期化を行なう。
【0120】本体部201が初期化動作を行なって通常
動作可能状態になると、ステップS222において、パ
ラレルi/f110を通して通信制御部211へ本体部
201が動作可能状態であることを通知する「開始ステ
ータス」を送出する。
【0121】すると、「開始ステータス」を受け取った
通信制御部211はファクシミリ受信画像データとその
内容を表わすデータ情報(たとえば、受信時刻や解像
度、符号化方式、データ量等)を本体部201へ送出し
てくるので、ステップS223において、それを受け取
る。
【0122】そして、ステップS224において、通信
制御部から受け取ったファクシミリ受信画像データをD
RAM205にいったん蓄積する。
【0123】ステップS225において、全ての受信デ
ータを受け取ると、ステップS226において、データ
情報を識別する。
【0124】ここでデータ情報の識別はデータ情報を受
け取った時点ですぐに行なってもよい。
【0125】ステップS227において、データを加工
する必要があるかどうかを判断する。データを加の後に
行なうデータ蓄積処理やデータ出力処理に必要なデータ
フォーマットと異なる場合はデータ加工処理を行ない、
同じ場合は処理を行なう必要が無いので加工処理を行な
わない。具体的には、通信制御部211から受け取った
ファクシミリ受信画像データがファクシミリ符号化方式
であるMH、MR、あるいはMMRの場合はデータ出力
の1つである記録部209での印字出力のためにビット
マップ形式に加工する。あるいは、通信制御部211か
ら受け取ったファクシミリ受信画像データの解像度が8
pel/mm×3、85line/mmの場合には記録
部209での印字出力のために記録部209の解像度、
たとえば300dpiにビット補完等行なって加工す
る。通信制御部211において既に加工が行われている
等、データ蓄積処理やデータ出力処理に必要なデータフ
ォーマットと同じ場合は、加工処理をする必要はない。
【0126】次に、ステップS229において、ファク
シミリ受信画像データを本体部201にて出力可能かど
うか判断する。通常ファクシミリ装置の場合はその記録
部によって受信したデータは印字出力されるので、記録
部209が印字出力するのに問題無い場合は出力可能と
判断し、ステップS230において、ファクシミリ受信
画像データを印字出力する。
【0127】一方、印字出力するための記録紙や記録イ
ンク、記録トナーが不足している、記録紙が詰まってい
る、記録部209が故障により動作しない等はCPU2
02により識別できその場合は、出力不可能である。し
たがって、ステップS231において、ファクシミリ受
信画像データをDRAM105に蓄積する。ここでDR
AM205はバッテリ等でバックアップされていて本体
部201が電源オフされてもデータは保持されているも
のとする。もしSRAM204の容量が十分空いていれ
ばSRAM204に蓄積してもよい。
【0128】以上はデータ出力を記録部209で行う実
施例を説明したが、表示部206で出力する、すなわち
表示部206でファクシミリ画像を表示する動作により
出力処理を行ってもよい。また、記録部209での出力
処理と表示部206での出力処理を両方並行して行って
もよい。
【0129】以上、ステップS230やS231におい
て、データ出力処理、あるいはデータ蓄積処理を終了す
ると、ステップS232において、本体部201は動作
をすべて終了し待機状態に戻ることを示す「終了ステー
タス」を通信制御部211ヘパラレルi/f210を通
して送出して、ファクシミリ装置FS2の本体部201
の全動作を終了する。
【0130】この後、通信制御部211は信号線235
により電源部231のオン/オフスイッチ234をオフ
するので、本体部201への電源供給パス232はオフ
されて、ファクシミリ装置FS2の受信装置は最低の電
力消費状態を得ることができる。
【0131】以上のように、本体部201の動作が全く
必要無い時は本体部201の電源供給をオフして最低消
費電力状態となり、動作が必要な時に本体部201の電
源供給をオンして本体部201の動作を確実に実行する
ことができるようになるので、動作上問題無く効率的に
受信装置全体工する必要がある場合は、ステップS22
8において、データ加工処理を行なう。すなわち、現在
のデータフォーマットがこの電力消費を低く押さえるこ
とが可能となる。
【0132】さらには、受信装置においてもし異なる通
信の種類や回線インタフェースを持つ通信制御部が必要
な場合は、新たな通信制御部に前述の本体部との間でデ
ータのやり取りを可能にするパラレルi/fと、さらに
信号線および本体部の電源供給パスをオン/オフする制
御機能を設けることにより、その通信制御部を交換して
本体部に接続して、異なる通信機能や回線を容易に利用
することができる。
【0133】上記実施例におけるファクシミリ装置FS
2を、他の受信装置に適用するようにしてもよい。具体
的には、前述したG3/G4ファクシミリ通信以外に、
電子メール通信やファイル通信、データ通信等さまざま
な通信動作が可能な通信制御部を構成したり、ISDN
回線に接続する以外に、PSTN回線やLAN、広帯域
ISDN等に接続可能な通信制御部を構成して、ユーザ
の多様なニーズに対応することが可能になる。
【0134】図7は、本発明の第3の実施例であるIS
DN接続のG3/G4ファクシミリ装置FS3を示す構
成図である。
【0135】ファクシミリ装置FS3は、装置全体の制
御を行う本体部301と、通信機能の制御を行う通信制
御部311と、電源部311とによって構成されてい
る。
【0136】本体部301は、本体部の制御を行うCP
U302、本体部制御のプログラムを格納するROM3
03、CPU302の動作や装置の動作に必要なパラメ
ータやデータを格納する二次電池でバックアップされた
SRAM304、ファクシミリ送信する、あるいは受信
した画像データを格納するDRAM305、装置の状態
を表示したりファクシミリ送信、受信する画像を表示し
たりする表示部306、使用者が装置動作を指定するた
め装置を操作する操作部307、ファクシミリ送信原稿
やコピー原稿を読み取るための読取部308、ファクシ
ミリ受信原稿やコピー原稿、あるいはファイル原稿をプ
リントアウトするための記録部309、通信制御部31
1と接続し通信制御部を制御するために必要なパラメー
タやデータ、またファクシミリ送信する、あるいは受信
した画像データのやり取りをするためのパラレルi/f
部310(たとえばBi-Centronics)で構成する。
【0137】通信制御部311は、通信制御部の制御を
行うCPU312、通信制御部の制御のプログラムを格
納するROM313、CPU312や通信制御部全体の
動作に必要なパラメータやデータ、さらにはファクシミ
リ送信する、あるいは受信した画像データを格納するD
RAM314、G3ファクシミリ送受信のための通信プ
ロトコルの制御や信号の変復調、それら信号の送受信を
行うG3MODEM315、送信するG3アナログ信号
をPCMCODEに変換し、受信したPCMCODEを
アナログ信号に変換するPCMCODEC316、IS
DNDチャネルプロトコルやG4ファクシミリのプロト
コルのためにHDLCフレームを形成するHDLCコン
トローラ317、G3ファクシミリ通信とG4ファクシ
ミリ通信とを選択し、ISDNインタフェース319に
接続するポートスイッチ318、ISDN回線320に
接続し、ISDNDチャネル制御やBチャネル制御を行
うISDNインタフェース319、本体部301と接続
し、本体部301と必要なパラメータやデータ、更には
ファクシミリ送信するあるいは受信した画像データをや
り取りするパラレルi/f部321(たとえばBi-Centr
onics)で構成する。
【0138】ここで、ファクシミリ装置FS3が本体部
301と通信制御部311とが分離して構成され、汎用
性のあるパラレルi/f310、321で接続されるの
で、それぞれ本体部301と通信制御部311も汎用性
を持つことができる。
【0139】すなわち、上記通信制御部311は、IS
DNに接続するG3/G4ファクシミリ通信機能を持つ
が、PSTN(アナログ公衆網)に接続するG3ファク
シミリ通信機能のみを持つ通信制御部でもよい。
【0140】また、電話機能を加えた通信端末を構成し
たい場合は、その電話機能を加え持った通信制御部を本
体部301に接続すればよい。
【0141】また、本体部301をLANに接続し、L
ANプリンタやLANスキャナとして使いたいときは、
上記通信制御部311の代わりにLAN接続機能を持っ
た、たとえばボードを接続して実現することができる。
【0142】一方、本体部301の機能、たとえば表示
機能(表示部306)、読み取り機能(読取部30
8)、記録機能(記録部309)、メモリ機能(DRA
M305)、全体制御機能(CPU302)等を機能ア
ップ、あるいは機能ダウンしたい場合は、通信制御部3
11に一部、あるいは全部の機能をアップした、あるい
はダウンした本体部を接続してさまざまなパージョンの
ファクシミリ装置が容易に実現でき、ユーザの多様なニ
ーズに答えることができる。
【0143】また、複写機に汎用i/fを付加したもの
で本体部を構成することもできる。
【0144】また、上記本体部の機能のうち、一部の機
能のみで本体部を構成することも可能である。たとえ
ば、表示機能の場合はディスプレー装置、読み取り機能
の場合は、スキャナ装置、記録機能である場合は、プリ
ンタ装置にそれぞれ汎用i/fを付加したもので本体部
を構成する。本体部がディスプレー装置やプリンタ装置
である場合は、通信制御部は受信機能のみとなり、受信
したデータを表示したり、記録したりする。本体部がス
キャナ装置である場合は、通信制御部は送信機能のみと
なり、スキャナで読み取ったデータを送信する。
【0145】電源部311は、AC入力のスイッチング
電源であり、本体部301と通信制御部311とへそれ
ぞれ必要な直流電圧の電源を供給する電源供給パス33
2、333を持つ。ここで、直流電圧は+5V、+12
V、+24V等である。本体部301への電源供給パス
332は、IC類用の+5Vの他に読取部308や記録
部309のモータ制御等に+12Vや+24Vの直流電
圧を供給するが、通信制御部311は、+5Vで駆動す
るIC類で構成できるので、電源供給パス333は+5
Vのみで可能である。
【0146】そして、電源部311は、本体部301へ
の電源供給パス332すべてをオン/オフするスイッチ
334を内蔵し、外部からの信号線335により制御さ
れる。すなわち、信号線がHレベル(+5V)であれば
オフし、Lレベル(0V)であればオンする。信号線3
35は、通信制御部311のCPU312、あるいは付
属するLSIのアウトポートに接続され、CPU312
によって制御される。
【0147】ここで、通信制御部311から電源オフ信
号を出力する、すなわち信号線335をHレベルにする
と、電源部311のオン/オフスイッチ334によっ
て、本体部301への電源供給パス332が完全に遮断
されるので、本体部301は、全く電力を消費しなくな
る。このときに、通信制御部311が全く動作しない状
態であると、ファクシミリ装置FS3は低消費電力状態
を得ることになる。
【0148】次に、ファクシミリ装置FS3の動作につ
いて説明する。
【0149】まず、ファクシミリ装置FS3は、通信制
御部311と共に本体部301も電源オンされていると
する。すなわち、通信制御部311の信号線335用ア
ウトポートはLレベルであり、そのために電源部311
のオン/オフスイッチ334はオンとなるので、本体部
301への電源供給パス332はオンされ、すなわち本
体部301には電力が供給されている。
【0150】そして、本体部301は送信準備状態で、
すなわちファクシミリ送信する画像データが入力されて
いるものとする。具体的にはたとえば、使用者が読取部
308にファクシミリ送信する原稿をセットし、操作部
307で所定の操作を行なうと、読取部308によっ
て、上記原稿を読み取り、電気的な信号に変換する。
【0151】このとき、使用者が原稿をセットする前に
本体部301が電源オフ状態、すなわち、通信制御部3
11の信号線335用アウトポートはHレベルであり、
そのために電源部311のオン/オフスイッチ334は
オフとなるので、本体部301への電源供給パス332
はオフされ、すなわち本体部301には電力が供給され
ていない状態であるとすると、読取部308の原稿検知
部のみは動作していて、原稿がセットされたことを検知
し、これによって、通信制御部311は信号線335用
アウトポートはLレベルにし、そのために電源部311
のオン/オフスイッチ334はオンとなるので、本体部
301への電源供給パス332はオンされ、すなわち本
体部301には電力が供給される。
【0152】あるいは、原稿を読取部308にセットし
て本体部301を電源オンする代わりに、操作部307
の何らかのスイッチが押下されて、これによって通信制
御部311から本体部301の電源をオンしてもよい。
【0153】読取部308によって上記原稿を電気的な
信号に変換した後、本体部301は電気的な信号をファ
クシミリ送信データとしてDRAM305に蓄積する。
このときに、必要ならば、蓄積するDRAM305の容
量を節約するために、ファクシミリ送信データをMMR
方式等で圧縮符号化してもよい。あるいは、送信するフ
ァクシミリ符号化方式(たとえばMH、MR、MMR
等)が判明していればその符号化方式に変換してDRA
M305に蓄積してもよい。
【0154】以上の説明は、ファクシミリ原稿を読取部
308で読み取り、電気信号に変換しファクシミリ送信
データとしてDRAM305に蓄積する方法についての
説明であるが、他にファクシミリ送信データを入力する
手段があればそれを採用してもよい。具体的にはたとえ
ば、送信データを蓄積したフロッピーディスク等の蓄積
媒体を該送信装置のディスク読取部にセットし、送信デ
ータを読み取りDRAM305に蓄積してもよい。
【0155】次に、ファクシミリ装置FS3における本
体部301の動作について説明する。
【0156】図8は、ファクシミリ装置FS3における
本体部301の動作を示すフローチャートである。
【0157】この場合、CPU302の制御動作と同等
であり、ROM303に格納するプログラムの内容と同
等である。本体部301は上記送信準備状態から、図8
に示すステップS301において、パラレルi/f31
0を通して通信制御部311へ「送信開始ステータス」
を出力し、今から送信動作を開始することを通信制御部
311へ通知する。
【0158】そして、ステップS302において、ファ
クシミリ送信データとファクシミリ送信データの内容を
示すデータ情報をパラレルi/fを通して通信制御部3
11へ出力する。ここで、データ情報とは、具体的にた
とえば、通信制御部311へ出力したファクシミリ送信
データの解像度、符号化方式、ぺ一ジ数、データ量、送
信宛先番号、送信日時等である。
【0159】次に、ステップS303において、全ての
送信データを通信制御部311へ出力したかどうか判断
し、まだ出力していない場合は、その出力を続ける。送
信データの出力が終了した場合は、ステップS304に
おいて、本体部301において継続して次に行なう動作
があるかどうかを検知する。
【0160】たとえば、使用者が次のファクシミリ送信
の準備をしている、操作部307において登録操作をし
ている、記録部309にてファクシミリ受信画像を印字
する、レポートを印字する、等継続して次の動作がある
場合は、ステップS305において、次の動作を実行
し、ステップS306において、その動作を終了する
と、再び、ステップS304において、本体部301に
おいて継続して次に行なう動作があるかどうかを検知す
る。
【0161】もし、次の動作が無い場合は、ステップS
307において、本体部301は、次に実行する動作が
なく本体部電源をオフしてもよいことを示す「動作終了
ステータス」を、パラレルi/f310を通して通信制
御部311へ出力し、ファクシミリ装置FS3の本体部
301の全動作を終了する。
【0162】次に、ファクシミリ装置FS3における通
信制御部311の動作について説明する。
【0163】図9は、ファクシミリ装置FS3における
通信制御部311の動作を示すフローチャートである。
【0164】この場合、CPU312の制御動作と同等
であり、ROM313に格納するプログラムの内容と同
等である。
【0165】通信制御部311は、待機状態から、ステ
ップS321において、パラレルi/f321を通して
本体部301から「送信開始ステータス」を入力する
と、通信制御部311はファクシミリ送信モードに入
る。
【0166】そして、本体部301がファクシミリ送信
データとデータ情報とを出力してくるので、ステップS
322において、それらデータをパラレルi/f321
から入力し、ファクシミリ送信データをDRAM314
へ蓄積し、データ情報はその内容を解析する。
【0167】ステップS323において、ファクシミリ
送信データを本体部301から入力し、ファクシミリ送
信を開始できる状態になると、上記データ情報から送信
相手先番号を抽出し、ISDNインタフェース319に
よって、呼接続を行ない、必要であればファクシミリ送
信データの解像度、符号化方式等を変換してファクシミ
リ送信を行なう。これらの動作は、ファクシミリ送信デ
ータの一部を入力してから行なってもよいし、全てを入
力してから行なってもよい。
【0168】次に、ステップS324において、全ての
送信データを本体部301から入力すると、ステップS
325において、本体部からパラレルi/f321を通
して「動作終了ステータス」の入力を待つ。ステップS
324において、すべての送信データをまだ入力してい
なければ、ステップS322の動作と、場合によっては
ステップS323の動作を実行する。
【0169】ステップS325において、パラレルi/
f321を通して本体部301から「動作終了ステータ
ス」を入力すると、通信制御部311は、本体部301
が正常に動作を終了し、低消費電力の待機状態に入るこ
とが可能であると判断する。そして、ステップS326
において、本体部301への電源供給をストップするた
めに、通信制御部311は、電源オフ信号を電源331
へ送出する。具体的には、通信制御部311は該当する
アウトポートをLレベルからHレベルにすることによっ
て、すなわち信号線335をHレベルにすると、電源部
311のオン/オフスイッチ334によって、本体部3
01への電源供給パス332が完全に遮断されるので、
本体部301は電源オフされ、全く電力を消費しなくな
る。このときに、たとえば通信制御部311が全く動作
しない状態であると、ファクシミリ装置FS3の送信装
置は最良の低消費電力状態を得ることになる。
【0170】以上で、ファクシミリ装置FS3の通信制
御部311の全動作を終了する。
【0171】上記のように、本体部301の動作が全く
必要無いときは、本体部301の電源供給をオフし、最
低消費電力状態となり、動作が必要なときに、本体部3
01の電源供給をオンし、本体部301の動作を確実に
実行することができるようになるので、動作上問題無
く、効率的に送信装置全体の電力消費を低く押さえるこ
とが可能となる。
【0172】さらには、送信装置において、もし異なる
通信の種類や回線インタフェースを持つ通信制御部が必
要な場合は、新たな通信制御部に前述の本体部301と
の間でデータのやり取りを可能にするパラレルi/f
と、さらに信号線および本体部の電源供給パスをオン/
オフする制御機能を設けることによって、その通信制御
部を交換し、本体部に接続し、異なる通信機能や回線を
容易に利用することができる。
【0173】つまり、上記実施例をファクシミリ装置以
外の送信装置に適用することができる。具体的には、前
述したG3/G4ファクシミリ通信以外に、電子メール
通信やファイル通信、データ通信等さまざまな通信動作
が可能な通信制御部を構成したり、ISDN回線に接続
する以外に、PSTN回線やLAN、広帯域ISDN等
に接続可能な通信制御部を構成して、ユーザの多様なニ
ーズに対応することが可能になる。
【0174】ファクシミリ装置FS1、FS2、FS3
では、通信装置に1つのAC入力を持つ1つの電源部を
備え、本体部と通信制御部へそれぞれ電源供給パスを持
ちオンオフSWを電源に持つように構成してあるが、図
10に示すように、オンオフSWを通信制御部111内
に備えるような構成にも、本発明を容易に適用できる。
また、図11に示すように、本体部101と通信制御部
111とにそれぞれ専用に電源部を備えてもよく、その
場合は、通信制御部111が本体部101の電源をオン
オフ制御できるように構成しても、本発明を容易に適用
することが可能である。なお、図10は、ファクシミリ
装置FS1の変形例であるファクシミリ装置FS1‘を
示す図であり、図11は、ファクシミリ装置FS1の変
形例であるファクシミリ装置FS1’’を示す図であ
る。
【0175】
【発明の効果】請求項1記載の通信装置によれば、回線
に接続し通信制御手段を有する通信制御部と、通信制御
手段以外の手段を有する本体部とで構成し、それぞれ個
別に電源入力パスを有してデータを送受信する通信装置
において、待機状態と通信状態とにおいて、本体部が電
源オフ状態、通信制御部が電源オン状態となり、通信制
御部は、本体部が動作状態に移る必要があるかどうか判
断し、本体部が動作状態に移る必要があると判断した場
合、本体部の電源をオンすることができるようになるの
で、待機状態中や通信状態は、本体部の電源がオフさ
れ、これによって、本体部の消費電力がゼロとなり、通
信制御部のみの消費電力がすなわちその通信装置の消費
電力となるので、その通信装置の消費電力を極力押さえ
ることができる。一方、本体部が何らかの理由によっ
て、動作する必要があるときは、通信制御部がその判断
をすることができ、本体部の電源をオンし、本体部の動
作を期待することができ、本体部の構成要素によって何
らかの動作を行なうことができ、使い勝手の良い通信装
置を提供することができるという効果を奏する。
【0176】請求項2記載の通信装置によれば、通信制
御部は、本体部が動作状態に移る必要があると判断した
場合、電源オン信号を電源へ送出し、電源は、上記電源
オン信号が入力されると本体部を電源オンすることがで
きるようになるので、電気的な制御で本体部電源を通信
制御部の信号によって制御できるようになり、さらに最
適な低消費電力を得ることができるという効果を奏す
る。
【0177】請求項3記載の通信装置によれば、通信御
御部において異常状態が検知されると、通信制御部は、
本体部が動作状態に移る必要があると判断し、通信制御
部は、本体部がデータ受け取り可能と判断したときに、
本体部へ異常状態情報を出力し、本体部は通信制御部か
ら異常状態情報を入力することができるようになるの
で、通信制御部のあらゆる異常状態を本体部に伝えるこ
とができ、その通信装置の動作として本体部はその異常
状態情報を容易に処理することが可能となり、通信装置
の使い勝手が良いという効果を奏する。
【0178】請求項4記載の通信装置によれば、本体部
は、上記異常状態情報を解析することができるので、異
常状態情報の内容を識別し、その後の処理に反映するこ
とが容易に可能となり、通信装置の使い勝手が良いとい
う効果を奏する。
【0179】請求項5記載の通信装置によれば、本体部
は上記異常状態情報を蓄積することができるので、異常
状態情報を本体部の蓄積部に蓄積し、所定時間経過後に
取り出し、何らかの処理を行なうことが容易に可能とな
り、通信装置の使い勝手が良いという効果を奏する。
【0180】請求項6記載の通信装置によれば、本体部
は、上記異常状態情報を使用者が識別可能な形式に出力
することができるので、本体部において、たとえばLE
Dを点滅あるいは点灯させる、LCDやディスプレーに
よりその異常状態を表わすメッセージを表示する、プリ
ンタ等の記録部により記録紙に異常状態情報を印字する
等の方法を使って通信制御部の異常状態情報を使用者が
識別可能なように出力することが容易に可能となり、通
信装置の使い勝手が良いという効果を奏する。
【0181】請求項7記載の通信装置によれば、上記異
常状態は、呼接続、切断中の異常状態であるので、通信
制御部単体で行なう動作の内、呼接続や呼切断等呼に関
連する動作の異常状態はすべて処理することが容易に可
能となり、通信装置の使い勝手が良いという効果を奏す
る。
【0182】請求項8記載の通信装置によれば、上記異
常状態は、通信手順中の異常状態であるので、通信制御
部単体で行なう動作の内、データを通信する通信手順中
に関連する動作の異常状態はすべて処理することが容易
に可能となり、通信装置の使い勝手が良いという効果を
奏する。
【0183】請求項9記載の通信装置によれば、上記異
常状態はデータ通信中の異常状態であるので、通信制御
部単体で行なう動作の内、データを送信あるいは受信す
る動作中に関連する異常状態はすべて処理することが容
易に可能となり、通信装置の使い勝手が良いという効果
を奏する。
【0184】請求項10記載の通信装置によれば、本体
部は動作が終了するとその旨を通信制御部へ通知し、通
信制御部は、本体部から動作が終了した旨の情報を入力
すると、本体部の電源をオフすることができるので、通
信制御部は。本体部からの情報によって本体部の電源オ
フすることができるので、本体部は、動作終了して継続
して動作しないとき、すなわち待機状態に入ることが可
能なときに動作終了を通信制御部へ通知することがで
き、通信制御部は、本体部からの動作終了通知を受けて
本体部電源をオフ制御することができるようになり、本
体部が動作していないときや動作する必要がないとき
は、常に本体部の電源がオフされ、本体部の消費電力が
ゼロとなり、通信制御部のみの消費電力がすなわちその
送信装置の消費電力となるので、その送信装置の消費電
力を極力押さえることができる。一方、本体部の電源を
オフした状態でも、通信制御部によって問題無く必要な
動作を行うことができ、通信装置の使い勝手が良いとい
う効果を奏する。
【0185】請求項11記載の通信装置によれば、本体
部は、動作が終了すると、動作終了信号を通信制御部へ
出力し、通信制御部は、動作終了信号を受け取ると、電
源オフ信号を電源へ送出し、電源は、上記電源オフ信号
が入力されると本体部を電源オフすることができるの
で、電気的な制御で本体部電源を通信制御部の信号によ
って制御できるようになり、さらに最適な低消費電力を
得ることができるという効果を奏する。
【0186】請求項12記載の通信装置によれば、少な
くとも2つの電源供給パスを有し、本体部の電源供給パ
スは、オン/オフ制御が可能な電源ユニットを有するの
で、1つの電源ユニットによって低消費電力の通信装置
を実現することが可能となり、さらには省スペース、ロ
ーコストの特徴を通信装置に持つことが容易に可能とな
るという効果を奏する。
【0187】請求項13記載の通信装置によれば、通信
の種類や接続する回線によって通信制御部を交換できる
手段を持つ通信端末を提供でき、多様化したユーザのニ
ーズに容易に対応可能になるという効果を奏する。
【0188】請求項14記載の受信装置によれば、回線
に接続し通信制御手段を有する通信制御部と、通信制御
手段以外の手段を有する本体部とで構成し、それぞれ個
別に電源入力パスを有してデータを送受信する受信装置
において、待機状態と通信状態において本体部は電源オ
フ状態、通信制御部は電源オン状態となり、通信制御部
は受信状態において受信したデータを内部の蓄積手段に
蓄積し、通信制御部は上記本体部が動作状態に移る必要
があると判断すると電源オン信号を電源へ送出し、電源
は上記電源オン信号が入力されると、本体部を電源オン
して、通信制御部は本体部がデータ受け取り可能と判断
したときに蓄積手段に蓄積するデータを受け渡し、本体
部は通信制御部からデータを受け取ることができるよう
になるので、たとえば、待機状態中や待機状態からデー
タ受信を開始してデータ受信を終了するまで本体部の電
源がオフされることにより本体部の消費電力がゼロとな
り、通信制御部のみの消費電力がすなわち該受信装置の
消費電力となるので、該受信装置の消費電力を極力押さ
えることができる。一方、本体部の電源をオフした状態
でも、通信制御部により問題無くデータを受信すること
ができ、使い勝手の良い受信装置を提供することができ
る。また、通信制御部は本体部が動作状態に移る必要が
あると判断すると本体部の電源をオンして本体部動作を
可能状態にするので、通信制御部は受信したデータを本
体部へ受け渡し、本体部は上記データを通信制御部から
受け取ることが可能となり、受信したデータの処理を本
体部が行なうことができ、使い勝手の良い受信装置を提
供することができるという効果を奏する。
【0189】請求項15記載の受信装置によれば、通信
制御部は本体部へデータを送る必要があるときに本体部
が動作状態に移る必要があると判断することができるよ
うになるので、たとえば、受信データを蓄積する通信制
御部の蓄積部がフルになりそうなとき、受信データを本
体部へ送信するように本体部を動作状態にして、蓄積部
の空き領域を設けて更に多くのデータを受信できるよう
になるという効果を奏する。
【0190】請求項16記載の受信装置によれば、本体
部は通信制御部から受け取ったデータを蓄積することが
できるようになるので、その後のデータの処理が容易に
なる。たとえば、蓄積したデータを必要な時に引き出し
て処理することができる、一部のみデータを引き出して
処理することができる、等の利点がある。
【0191】請求項17記載の受信装置によれば、本体
部は通信制御部から受け取ったデータを加工することが
できるようになるので、その後の処理に必要な形式のデ
ータを本体部は容易に得ることができるという効果を奏
する。
【0192】請求項18記載の受信装置によれば、本体
部は通信制御部から受け取ったデータを出力することが
できるようになるので、たとえばディスプレーに表示し
たり、記録部によりプリントアウトしたりして、使用者
に識別できるような形式でデータを出力することが容易
に可能となるという効果を奏する。
【0193】請求項19記載の受信装置によれば、通信
制御部は本体部が動作を終了したと判断したときに電源
オフ信号を電源へ送出し、電源は上記電源オフ信号が入
力されると本体部を電源オフすることができるようにな
るので、通信制御部の判断により本体部は電源オフされ
て装置全体として低消費電力状態になることが容易に可
能となるという効果を奏する。
【0194】請求項20記載の受信装置によれば、少な
くとも2つ以上の電源供給パスを有し、本体部の電源供
給パスはオン/オフ制御が可能な電源ユニットを有する
ことができるので、1つの電源ユニットにより低消費電
力の受信装置を実現可能となり、さらには省スペース、
ローコストの特徴を受信装置に持つことが容易に可能と
なるという効果を奏する。
【0195】請求項21記載の受信装置によれば、通信
の種類や接続する回線によって通信制御部を交換できる
手段を持つ通信端末を提供でき、多様化したユーザのニ
ーズに容易に対応可能になるという効果を奏する。
【0196】請求項22記載の送信装置によれば、回線
に接続し、通信制御手段を有する通信制御部と、通信制
御手段以外の手段を有する本体部とによって構成され、
それぞれ個別に電源入力パスを有してデータを送受信す
る送信装置において、本体部動作状態においては本体部
と通信制御部とへの電源供給をオン状態とし、本体部
は、動作終了信号を通信制御部へ出力し、通信制御部
は、本体部から動作終了信号を入力し、本体部を電源オ
フすることができるようになるので、本体部は、動作終
了し、継続し、動作しないときに動作終了を通知する動
作終了信号を通信制御部へ出力することができ、通信制
御部は、本体部からの動作終了信号を受け、本体部への
電源供給をオフ制御することができるようになり、本体
部が動作していないときや動作する必要がないときは、
常に本体部の電源がオフされ、本体部の消費電力がゼロ
となり、通信制御部のみの消費電力が送信装置全体の消
費電力となるので、その送信装置の消費電力を極力押さ
えることができ、一方、本体部の電源をオフした状態で
も、通信制御部により問題無く必要な動作を行うことが
でき、送信装置の使い勝手が良いという効果を奏する。
【0197】請求項23記載の送信装置によれば、通信
制御部は、本体部から動作終了信号を入力すると、電源
オフ信号を電源へ出力し、電源は、上記電源オフ信号が
入力されると、本体部を電源オフすることができるよう
になるので、通信制御部からの信号によって本体部の電
源を確実にオフすることができるという効果を奏する。
【0198】請求項24記載の送信装置によれば、本体
部動作状態において本体部は、送信データを通信制御部
へ出力し、通信制御部は、本体部から送信データを入力
し、内部の蓄積手段に蓄積し、本体部が送信データの出
力を終了すると、動作終了信号を通信制御部へ出力する
ことができるようになるので、送信に必要なデータを本
体部から通信制御部へ何ら問題無くスムーズに受け渡す
ことができるとともに、本体部が送信データの受け渡し
を終了すると、動作終了信号を通信制御部へ出力するこ
とによって、本体部の電源をオフすることができ、本体
部の動作が終了して動作の必要のないときに本体部の電
源をオフすることが容易に可能となるという効果を奏す
る。
【0199】請求項25記載の送信装置によれば、本体
部は、電源オフ可能か否かを判断することができるよう
になるので、本体部は動作中か否か、本体部は次の動作
を継続して行なうか否か等によって、本体部の電源をオ
ンのままにするかオフにするかを判断できるようにな
り、適切に本体部電源制御を行なえ最適な低電力消費状
態を得ることができ、さらには、本体部の動作中や複数
動作の継続の合間に不用意に電源オフすることが無くな
るという効果を奏する。
【0200】請求項26記載の送信装置によれば、本体
部は、送信データの出力終了後に電源オフ可能と判断す
ると、動作終了信号を通信制御部へ出力することができ
るので、本体部から通信制御部への送信データ出力後
に、本体部の判断によって適切に本体部の電源オフする
ことが可能になり、より最適な低電力消費状態を得るこ
とができ、さらには、本体部の動作中(送信データ出力
中等)や複数動作の継続の合間に不用意に電源オフする
ことが無くなるという効果を奏する。
【0201】請求項27記載の送信装置によれば、本体
部が送信データの出力終了後に本体部において他の動作
を行なう必要がある場合は、動作が終了するまで動作終
了信号を通信制御部へ出力しないので、本体部の送信デ
ータ出力終了後に本体部で他の動作を継続的に行なう必
要がある場合に、本体部の制御動作を中断することなく
適切に本体部の電源オンを継続することが可能になり、
本体部が一連の動作を終了し、電源オフ可能と判断した
ときに初めて通信制御部へ動作終了信号を出力し、本体
部の電源はオフされるので、より適当なときに最適な低
電力消費状態を得ることができ、さらには、本体部の動
作中や複数動作の継続の合間に不用意に電源オフするこ
とが無くなるという効果を奏する。
【0202】請求項28記載の送信装置によれば、通信
制御部は、本体部から入力し、内部に蓄積する送信デー
タを送信することができるので、本体部電源のオン/オ
フに関わらず、あるいは本体部の状態や動作に関わら
ず、通信制御部の動作のみで送信データを送信すること
が容易に可能となるという効果を奏する。
【0203】請求項29記載の送信装置によれば、少な
くとも2つの電源供給パスを有し、本体部の電源供給パ
スは、オン/オフ制御が可能な電源ユニットを有するの
で、1つの電源ユニットによって低消費電力の送信装置
を実現可能となり、さらには省スペース、ローコストの
特徴を送信装置に持つことが容易に可能となるという効
果を奏する。
【0204】請求項30記載の送信装置によれば、通信
の種類や接続する回線に応じて、通信制御部を交換で
き、多様化したユーザのニーズに容易に対応可能になる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例であるG3/G4ファクシ
ミリ装置FS1の構成を示す図である。
【図2】ファクシミリ装置FS1における通信制御部1
11の動作を示すフローチャートである。
【図3】ファクシミリ装置FS1における本体部101
の動作を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施例であるISDN接続のG
3/G4ファクシミリ装置FS2を示す構成図である。
【図5】ファクシミリ装置FS2における通信制御部2
11の動作を示すフローチャートである。
【図6】ファクシミリ装置FS2における本体部201
の動作を示すフローチャートを示す。
【図7】本発明の第3の実施例であるISDN接続のG
3/G4ファクシミリ装置FS3を示す構成図である。
【図8】ファクシミリ装置FS3における本体部301
の動作を示すフローチャートである。
【図9】ファクシミリ装置FS3における通信制御部3
11の動作を示すフローチャートである。
【図10】ファクシミリ装置FS1の変形例であるファ
クシミリ装置FS1‘を示す図である。
【図11】ファクシミリ装置FS1の変形例であるファ
クシミリ装置FS1’’を示す図である。
【符号の説明】
101、201、301…本体部、 102、202、302…CPU、 103、203、303…ROM、 104、204、304…SRAM、 105、205、305…DRAM、 106、206、306…表示部、 107、207、307…操作部、 108、208、308…読取部、 109、209、309…記録部、 110、210、310…パラレルi/f、 111、211、311…通信制御部、 112、212、312…CPU、 113、213、313…ROM、 114、214、314…DRAM、 115、215、315…G3MODEM、 116、216、316…PCMCODEC、 117、217、317…HDLCコントローラ、 118、218、318…ポートスイッチ、 119、219、319…ISDNインタフェース、 120、220、320…ISDN回線、 121、221、321…パラレルi/f、 131、231、331…電源部、 132、232、332…本体部電源供給パス、 133、233、323…通信制御部電源供給パス、 134、234、334…オンオフスイッチ、 135、235、335…信号線。

Claims (30)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回線に接続し通信制御手段を有する通信
    制御部と、通信制御手段以外の手段を有する本体部とで
    構成され、それぞれ個別に電源入力パスを有し、データ
    を送受信する通信装置において、 待機状態と通信状態とにおいて、上記本体部への電源供
    給をオフ状態にし、上記通信制御部への電源供給をオン
    状態とする手段と;上記本体部が動作状態に移る必要が
    あるか否かを、上記通信制御部内で判断する手段と;上
    記本体部が動作状態に移る必要があると判断された場
    合、上記本体部への電源供給をオンする手段と;を有す
    ることを特徴とする通信装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記通信制御部は、上記本体部が動作状態に移る必要が
    あると判断した場合、電源オン信号を電源へ送出する手
    段を有し、 上記電源オン信号を電源が入力すると、上記本体部への
    電源供給をオンする手段を電源が有することを特徴とす
    る通信装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2において、 上記通信制御部は、上記通信制御部において異常状態が
    検知されると、上記本体部が動作状態に移る必要がある
    と判断する手段と、上記本体部がデータ受け取り可能と
    判断したときに、上記本体部へ異常状態情報を出力する
    手段とを有し、 上記本体部は、上記通信制御部から異常状態情報を入力
    する手段を有することを特徴とする通信装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において、 本体部は、上記異常状態情報を解析する手段を有するこ
    とを特徴とする通信装置。
  5. 【請求項5】 請求項3において、 上記本体部は、上記異常状態情報を蓄積する手段を有す
    ることを特徴とする通信装置。
  6. 【請求項6】 請求項3において、 上記本体部は、上記異常状態情報を使用者が識別可能な
    形式に出力する手段を有することを特徴とする通信装
    置。
  7. 【請求項7】 請求項3において、 上記異常状態は、呼接続、切断中の異常状態であること
    を特徴とする通信装置。
  8. 【請求項8】 請求項3において、 上記異常状態は、通信手順中の異常状態であることを特
    徴とする通信装置。
  9. 【請求項9】 請求項3において、 上記異常状態は、データ通信中の異常状態であることを
    特徴とする通信装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜請求項9において、上記本
    体部は、動作が終了するとその旨を通信制御部へ通知す
    る手段を有し、 上記通信制御部は、上記本体部から動作が終了した旨の
    情報を入力すると、上記本体部の電源をオフする手段を
    有することを特徴とする通信装置。
  11. 【請求項11】 請求項10において、 上記本体部は、動作が終了すると動作終了信号を上記通
    信制御部へ出力する手段を有し、 上記通信制御部は、動作終了信号を受け取ると、電源オ
    フ信号を電源へ送出する手段を有し、 上記電源は、上記電源オフ信号を入力すると、上記本体
    部への電源供給をオフする手段を有することを特徴とす
    る通信装置。
  12. 【請求項12】 請求項1〜請求項11において、 少なくとも2つの電源供給パスを有し、上記本体部への
    電源供給パスは、オン/オフ制御が可能な電源ユニット
    を有することを特徴とする通信装置。
  13. 【請求項13】 請求項1〜請求項12において、 通信の種類や接続する回線によって、上記通信制御部を
    交換できる手段を有することを特徴とする通信装置。
  14. 【請求項14】 回線に接続し通信制御手段を有する通
    信制御部と、通信制御手段以外の手段を有する本体部と
    によって構成され、それぞれ個別に電源入力パスを有
    し、データを受信する受信装置において、 待機状態と受信状態とにおいて、上記本体部への電源供
    給をオフ状態にし、上記通信制御部への電源供給をオン
    状態にする手段と;受信状態において、受信したデータ
    を上記通信制御部の内部に蓄積する蓄積手段と;を有
    し、 上記通信制御部は、上記本体部が動作状態に移る必要が
    あると判断した場合に、電源オン信号を電源へ送出する
    手段を有し、 上記電源は、上記電源オン信号が入力されると、上記本
    体部への電源供給をオンする手段を有し、 上記通信制御部は、上記本体部がデータ受け取り可能と
    判断したときに、上記蓄積手段に蓄積されていたデータ
    を上記本体部に送る手段を有し、 上記本体部は、上記通信制御部からデータを受け取る手
    段とを有することを特徴とする受信装置。
  15. 【請求項15】 請求項14において、 上記通信制御部は、上記本体部へデータを送る必要があ
    るときに、上記本体部が動作状態に移る必要があると判
    断することを特徴とする受信装置。
  16. 【請求項16】 請求項14において、 上記本体部は、上記通信制御部から受け取ったデータを
    蓄積する手段を有することを特徴とする受信装置。
  17. 【請求項17】 請求項14または請求項16におい
    て、 上記本体部は、上記通信制御部から受け取ったデータを
    加工する手段を有することを特徴とする受信装置。
  18. 【請求項18】 請求項14〜請求項17のいずれか1
    項において、 上記本体部は、上記通信制御部から受け取ったデータを
    出力する出力手段を有することを特徴とする受信装置。
  19. 【請求項19】 請求項14〜請求項18のいずれか1
    項において、 上記通信制御部は、上記本体部が動作を終了したと判断
    したときに電源オフ信号を電源へ送出する手段を有し、 上記電源は、上記電源オフ信号が入力されると、上記本
    体部への電源供給をオフする手段を有することを特徴と
    する受信装置。
  20. 【請求項20】 請求項14〜請求項19のいずれか1
    項において、 少なくとも2つの電源供給パスを有し、 上記本体部の電源供給パスは、オン/オフ制御が可能な
    電源ユニットを有することを特徴とする受信装置。
  21. 【請求項21】 請求項14〜請求項20のいずれか1
    項において、 通信の種類や接続する回線によって、通信制御部を交換
    できる手段を有することを特徴とする受信装置。
  22. 【請求項22】 回線に接続し、通信制御手段を有する
    通信制御部と、通信制御手段以外の手段を有する本体部
    とで構成され、それぞれ個別に電源入力パスを有してデ
    ータを送信する送信装置において、 上記本体部が動作状態であるときに、上記本体部と上記
    通信制御部とへの電源供給をオン状態にする手段と;上
    記本体部から上記通信制御部へ動作終了信号を出力する
    手段と;上記本体部から上記動作終了信号を上記通信制
    御部が入力すると、上記本体部への電源供給をオフする
    手段と;を有することを特徴とする送信装置。
  23. 【請求項23】 請求項22において、 上記通信制御部は、上記本体部から上記動作終了信号を
    入力すると、電源オフ信号を電源へ出力する手段を有
    し、 電源は、上記電源オフ信号が入力されると、上記本体部
    への電源供給をオフする手段を有することを特徴とする
    送信装置。
  24. 【請求項24】 請求項22または請求項23におい
    て、 上記本体部が動作状態であるときに、上記本体部から送
    信データを上記通信制御部へ出力する手段を有し、 上記通信制御部は、上記本体部からの送信データを蓄積
    する蓄積手段を有し、 上記本体部が送信データの出力を終了すると、上記動作
    終了信号を上記通信制御部へ出力する手段を有すること
    を特徴とする送信装置。
  25. 【請求項25】 請求項22〜請求項24のいずれか1
    項において、 上記本体部は、電源オフ可能か否かを判断する手段を有
    することを特徴とする送信装置。
  26. 【請求項26】 請求項25において、 上記本体部は、送信データの出力終了後に電源オフ可能
    と判断すると、上記動作終了信号を上記通信制御部へ出
    力する手段を有することを特徴とする送信装置。
  27. 【請求項27】 請求項25または請求項26におい
    て、 上記本体部が送信データを出力終了後に、上記本体部に
    おいて他の動作を行なう必要がある場合は、動作が終了
    するまで、上記動作終了信号を上記通信制御部へ出力し
    ない手段を有することを特徴とする送信装置。
  28. 【請求項28】 請求項22〜請求項28のいずれか1
    項において、 上記通信制御部は、上記本体部から入力し、内部に蓄積
    する送信データを送信する手段を有することを特徴とす
    る送信装置。
  29. 【請求項29】 請求項22〜請求項28のいずれか1
    項において、 少なくとも2つの電源供給パスを有し、上記本体部の電
    源供給パスは、オン/オフ制御が可能な電源ユニットを
    有することを特徴とする送信装置。
  30. 【請求項30】 請求項22〜請求項29のいずれか1
    項において、 通信の種類、接続する回線に応じて、上記通信制御部が
    交換であることを特徴とする送信装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009080211A (ja) * 2007-09-25 2009-04-16 Canon Inc 画像形成装置
JP2011114384A (ja) * 2009-11-24 2011-06-09 Ricoh Co Ltd 通信端末装置

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