JP2000306038A - 光学的情報読取装置 - Google Patents

光学的情報読取装置

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JP2000306038A
JP2000306038A JP11111080A JP11108099A JP2000306038A JP 2000306038 A JP2000306038 A JP 2000306038A JP 11111080 A JP11111080 A JP 11111080A JP 11108099 A JP11108099 A JP 11108099A JP 2000306038 A JP2000306038 A JP 2000306038A
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light
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JP11111080A
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Naoki Tanai
直樹 棚井
Shinichi Tsukiki
伸一 槻木
Toshiki Kita
俊樹 喜多
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Keyence Corp
Original Assignee
Keyence Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用時には必要としない無駄なスペースを低
減し、筐体内における光学的情報読取装置の各部を構成
する部品の配置密度を高め、より小型化した光学的情報
読取装置を提供すること。 【解決手段】筐体28内に嵌合固定される挿脱自在の枠
体27を形成し、レーザ光照射部1、受光部2、アナロ
グおよびデジタル信号処理部3、4などの信号処理回路
部を折り曲げ可能の回路基板21a〜21eに装着して
折り曲げ形成した装置本体25を前記枠体27に取り付
け固定して筐体28内に収納する。また受光部に光透過
および非透過部材を交互に積層したルーバーを配置し、
さらに受光部に電磁シールどを施し外乱光および外乱電
磁波を遮断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バーコード等を光
学的に読み取る光学的情報読取装置、詳しく光学的情報
読取装置の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、物体の搬送ラインの傍らに光
学的情報読取装置を設置し、そのラインに沿って搬送移
動する物体の表面に貼り付けあるいは印刷されたバーコ
ード(読取対象)を読み取り、読み取ったバーコードに
よって搬送移動している物体を識別することはよく知ら
れている。
【0003】このような光学的情報読取装置として、バ
ーコードにレーザ光を走査して照射するレーザ光照射
部、照射したレーザ光によるバーコードからの拡散反射
光を受光して受光量に応じた電圧信号を出力する受光
部、受光部からの電圧信号を増幅し2値化するアナログ
信号処理や2値化信号を入力しバーコードを解読するデ
ジタル信号処理などの信号処理回路部を主として有し、
各部を構成する部品を、照射および受光するレーザ光を
透過する窓を設けた直方体状の筐体内に収納して構成し
たものがある。
【0004】この場合、筐体は、その内部に各部を構成
する部品を位置決め固定するためのたとえば凹凸などの
固定部が形成されており、各部品をこの固定部に合わせ
て位置決め配置し、工具などを挿入してたとえばねじ止
め固定するようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、筐体に形成し
た固定部に光学的情報読取装置の各部を構成する部品を
位置決め固定する構造では、工具などを挿入するための
スペースを必要とし、光学的情報読取装置の更なる小型
化を図ることが困難であるという問題がある。
【0006】本発明は、このような問題に鑑みなされた
もので、使用時には必要としない無駄なスペースを低減
し、筐体内における光学的情報読取装置の各部を構成す
る部品の配置密度を高め、より小型化した光学的情報読
取装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、光透過窓を有する筐体と前記筐体内に嵌合固定され
る挿脱自在の枠体とを有し、前記枠体に、読取対象にレ
ーザ光を走査して前記窓を介して照射するレーザ光照射
部と、前記レーザ光照射部で照射したレーザ光の前記読
取対象からの反射光を前記窓を介して受光する受光部
と、前記レーザ光照射部および前記受光部の信号を処理
する信号処理回路部とを取り付け固定し、前記各部を固
定した枠体を前記筐体内に収納してなることを特徴とす
る。
【0008】請求項2に係る本発明は、請求項1に記載
の光学的情報読取装置において、複数面に折り曲げ可能
にされた回路基板の一面上にレーザ光照射部を配置し、
他の面を前記レーザ光照射部を囲んで折り曲げ、折り曲
げた前記回路基板を前記枠体に固定してなることを特徴
とする。
【0009】請求項1および2に係る本発明では、筐体
内を簡素に形成しこの筐体内に嵌合固定する枠体を樹脂
などで作成する。筐体外においてこの枠体に光学的情報
読取装置の各部を構成する部品を位置決め固定し、これ
を筐体内に挿入して固定する。各部を構成する部品の組
み付けを筐体外で行なうことができ、また枠体に組み付
けることから全方向から部品の観察、操作ができ部品の
組み付け作業が容易であり、かつ部品の配置を高密度化
することができる。
【0010】請求項3に係る本発明は、光透過窓を有す
る筐体内に、読取対象にレーザ光を走査して前記窓を介
して照射するレーザ光照射部と、前記レーザ光照射部で
照射したレーザ光の前記読取対象からの反射光を前記窓
を介して受光する受光部と、前記レーザ光照射部および
前記受光部の信号を処理する信号処理回路部と、前記レ
ーザ光照射部から出射したレーザの方向を変更するミラ
ーとを備えてなる光学的情報読取装置において、前記筐
体の光透過窓を、前記レーザ光照射部から出射し前記ミ
ラーに到る光軸と平行する面に対して傾斜させてなるこ
とを特徴とする。
【0011】請求項4に係る本発明は、側面に光透過窓
を有する直方体状の筐体内に、読取対象にレーザ光を走
査して前記窓を介して照射するレーザ光照射部と、前記
レーザ光照射部で照射したレーザ光の前記読取対象から
の反射光を前記窓を介して受光する受光部と、前記レー
ザ光照射部および前記受光部の信号を処理する信号処理
回路部とを備えてなる光学的情報読取装置において、前
記筐体の光透過窓を前記側面に対して傾斜面としてなる
ことを特徴とする。
【0012】請求項3および4に係る本発明では、レー
ザ光照射部から出射した走査レーザ光の方向をミラーで
変更し、筐体の側面に形成した光透過窓から斜め前方
(読取対象(たとえばバーコード)の直角方向に対して
略15度傾斜した方向)に位置する読取対象(たとえば
バーコード)に走査レーザ光を照射するようにした光学
的情報読取装置で、光透過窓を読取対象に向かうように
傾斜させるので、傾斜させた分筐体の寸法を短くするこ
とができる。
【0013】請求項5に係る本発明は、読取対象にレー
ザ光を照射するレーザ光照射部と、前記レーザ光照射部
で照射したレーザ光の前記読取対象からの反射光を受光
する受光部と、前記レーザ光照射部および前記受光部の
信号を処理する信号処理回路部とを備えてなる光学的情
報読取装置において、前記受光部に光透過および非透過
部材を交互に積層したルーバーを設け、前記ルーバーを
介して前記反射光を受光してなることを特徴とする。
【0014】請求項5に係る本発明では、たとえば透明
の薄いシリコンシートと黒色の薄いシリコンシートを交
互に複数積み重ね、これを所要の厚みに切断して透明部
および非透明部の密度の高いルーバーを形成し、このル
ーバーを受光部の前部に配置して外乱光の受光部への進
入を遮断するので、ルーバーは入射光路方向に対して短
く外乱光を遮断するに要するスペースを低減することが
できる。
【0015】請求項6に係る本発明は、読取対象にレー
ザ光を照射するレーザ光照射部と、前記レーザ光照射部
で照射したレーザ光の前記読取対象からの反射光を受光
する受光部と、前記レーザ光照射部および前記受光部の
信号を処理する信号処理回路部とを備えてなる光学的情
報読取装置において、前記受光部を電磁シールドすると
ともに、前記電磁シールドを介して前記反射光を受光し
てなることを特徴とする。
【0016】請求項び6に係る本発明では、受光部を電
磁シールドするので外乱電磁波に対する誤動作を防止す
ることがきる。特に受光部の反射光を透過する窓部には
たとえば透光性の導電性フィルムを設けて外乱電磁波を
遮断すると、透明部および非透明部の密度が高く、厚み
の薄いルーバーを用いることができ、外乱光および外乱
電磁波を遮断する機構を小型化することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態
に係る光学的情報読取装置の組立て斜視図、図2はレー
ザ光照射部の斜視図、図3は回路基板の平面図、図4は
外乱光および外乱電磁波の遮断機構の拡大断面図、図5
は他の実施の形態に係る光学的情報読取装置の構造を示
す概略断面図、図6は図5の光学的情報読取装置の構造
の説明図、図7は本発明の実施の形態に係る光学的情報
読取装置の全体の回路構成の概略を示すブロック図であ
る。
【0018】まず、実施の形態に係る光学的情報読取装
置の全体の回路構成について、図7を参照して説明す
る。光学的情報読取装置は、バーコード8にレーザ光を
走査して照射するレーザ光照射部1と、バーコード8か
らの反射光を受光して受光量に応じた電圧信号を出力す
る受光部2と、受光部2の電圧信号を増幅して2値化す
るアナログ信号処理部3と、アナログ信号処理部3の2
値化信号を入力しバーコードを解読すると共に、各部の
制御信号を形成するデジタル信号処理部4と、デジタル
信号処理部4と外部機器とのやり取りをする外部インタ
フェース部5(5aは通信用のインタフェース、5bは
タイミング信号や読み取りOK、NGなどの入出力用の
インタフェース)と、テストスイッチ6a及び処理結果
等を表示するLED表示部6bを有する操作部6と、設
定データなどを格納するEEPROM7とにより構成さ
れている。
【0019】レーザ光照射部1は、レーザ駆動回路1a
とレーザ駆動回路1aの駆動によりレーザ光を発光する
レーザダイオード1bとレンズ1cとスリット1dとか
らなるレーザ光形成モジュール1A(以下、LDモジュ
ール1Aという。)と、モータ駆動回路1eとモータ駆
動回路1eの駆動により回転する図示しないモータとモ
ータの回転により回転しLDモジュール1Aから出射さ
れたレーザ光を走査する8面からなるポリゴンミラー1
fと走査角を制御するために必要なモータの回転位置に
同期した同期信号を出力する同期信号出力部1gとによ
り構成されている。
【0020】なお、モータの同期信号は、走査光を直接
にホトダイオードで検出、ポリゴンミラー1fの角部を
ホトインタラプタで検出、モーターロータ部に回転用に
用いている磁石の回転による磁束の変化を駆動用のコイ
ルあるいはホール素子で検出、モーターロータ部に回転
用とは別に埋め込んだ磁石の回転により磁束の変化をホ
ール素子で検出、あるいはモーターロータ部に光学的な
マーキングを施し、ホトインタラプタで検出などいずれ
でもよいが、この実施の形態では光学的情報読取装置の
さらなる小型化を図るために、モーターロータ部に埋め
込んだ磁石で検出するようにしている。
【0021】受光部2は、バーコード8を走査して照射
されたレーザ光の反射光を受光する。受光する反射光は
バーコード8の明暗に応じた光量を有し、受光部2はこ
の光量に応じた電圧信号を出力する。すなわち図示のよ
うに右から左に1回走査するとき、その走査開始から順
次バーコード8の明暗に応じた反射光量を受光し、この
光量に応じた電圧信号、たとえば明の場合には高く暗の
場合には低い電圧信号を出力し、その走査の終了時点で
バーコード8に対応した電圧信号が得られる。
【0022】受光部2で形成された受光量に応じた電圧
信号は、アナログ信号処理部3に送られここで前置増幅
回路3a、可変利得増幅回路および増幅率設定可能の増
幅回路などからなる増幅処理部3bを介して2値化可能
の適正値に増幅し、適正値に増幅された増幅処理部3b
の出力電圧信号を2値化回路3cで2値化してデジタル
信号処理部4へ送る。
【0023】デジタル信号処理部4は、たとえばモータ
の同期信号を入力してレーザダイオード1bの点滅を制
御するなどの各部の制御、外部機器とのコマンドやデー
タのやり取り、EEPROM7への設定データの書込、
読出、アナログ信号処理部3のデジタルポテンショメー
タの抵抗値の変更、設定(各増幅回路の増幅率の調整)
などを行なうとともに、2値化回路3cの2値化信号を
入力してその信号に基づいてバーコードを解読し、その
結果をインタフェース部5を介して外部機器に転送し、
またLED表示部6bに表示する。
【0024】たとえば、予め設定した走査時間でバーコ
ード7に対応した信号が得られない場合には、バーコー
ド7の読み取り不良のNG信号をLED表示部6bに表
示し、インターフェース5aからNG出力を行なうとと
もに、インタフェース5bから外部機器にNGコマンド
などを転送し、解読した場合はバーコード7の読み取り
OK信号をLED表示部6bに表示し、インターフェー
ス5aからOK出力を行なうとともに、インタフェース
5bからバーコードデータなどを外部機器に転送する。
【0025】このように構成された光学的情報読取装置
は、光学的情報読取装置に電源が投入されることによ
り、モータ駆動回路1eが駆動されモータが回転し、ポ
リゴンミラー1fが回転する。デジタル信号処理部4は
モータの同期信号を入力し、ポリゴンミラー1fの1つ
の面の所定の位置がレーザ光の反射位置(その面におけ
る走査開始点)となったとき、レーザ駆動回路1aに点
灯信号を送りレーザダイオード1bを点灯し、その面に
おける反射を終了する所定の位置(その面における走査
終了点)になったときレーザ駆動回路1aに消灯信号を
送りレーザダイオード1bを消灯する。
【0026】つまりモータの同期信号に基づいて発光ダ
イオード1bの点灯・消灯信号を形成し、ポリゴンミラ
ー1fの1つの面でバーコード7を横切る1回の走査レ
ーザ光が形成され、その走査範囲θはこの実施の形態で
は60度に設定されている。
【0027】受光部2は、バーコード8へ走査にしたが
い照射したレーザ光の拡散反射光を受光し、受光光量に
応じた大きさの電圧信号に変換して出力する。その電圧
信号はアナログ信号処理部3に送られここで前置増幅回
路3a、可変利得増幅回路3bを介して適正値に増幅し
2値化回路3cで2値化してデジタル信号処理部4へ送
る。デジタル信号処理部4では通常2回の走査により一
致した場合にバーコード8に対応した信号と判断してバ
ーコード8を解読する。
【0028】そして、光学的情報読取装置を構成するレ
ーザ光照射部1、受光部2およびアナログ信号処理部
3、デジタル信号処理部4、インタフェース部5、EE
PROM7などからなる信号処理回路部は、光透過窓を
有する筐体内に収納して構成される。この実施の形態に
係る光学的情報読取装置では、レーザ光照射部1は、図
2に示すように、モータ基板11に回転軸にポリゴンミ
ラー1fを固定したモーター14とLDモジュール1A
を固定したLDモジュールホルダー13を固定する。L
Dモジール1Aは断面外形円形もしくは楕円形に形成さ
れ、長手方向の両側端部をLDモジールホルダー13に
嵌め合わせて固定されている。
【0029】信号処理回路部を構成する部品はプリント
基板(回路基板)に実装するが、回路基板は図3に示す
ように、回路基板21a〜21eに5分割され、各回路
基板21a〜21eは折り曲げて底面側、後側面、左右
両側面および上面側に位置するようにフレキシブル回路
基板22により電気的機械的に連結されている。そして
例えば底面側に位置する回路基板21aにはアナログ信
号処理部3の回路部品が、上面に位置する回路基板21
cにはデジタル信号処理部4の回路部品が、後側面に位
置する回路基板21bには電線接続部が形成されてい
る。
【0030】図1は光学的情報読取装置の組立て図であ
る。図3に示す各回路基板21a〜21eに部品が装着
されると、底面側に位置する回路基板21aの上面に装
着部品と干渉しない隙間をあけて図2に示すLDモジー
ル1Aおよびはポリゴンミラー1fを固定したモータ基
板11を固定し、ブッシュ24を固定したケーブル23
を接続し、各回路基板21b〜21dをLDモジール1
Aおよびはポリゴンミラー1fを囲むようにフレキシブ
ル回路基板22部で折り曲げ、回路基板21eをLDモ
ジール12に接続して装置本体25をコンパクト化す
る。
【0031】コンパクト化された装置本体25は、全方
向から部品の観察や操作ができるように開口された樹脂
製のシャーシ(枠体)27に嵌めあわせて固定し、その
前面に受光素子モジュール2を固着した枠26を嵌め込
み固定される。受光素子モジュール2を固着した枠26
は、上部にレーザ光を透過する空間26bが形成され、
その下部に反射光を透過する窓が形成され、その窓の内
側にホトダイオード等の受光素子モジュール2を固定し
ている。そしてその窓には、外乱光および外乱電磁波を
遮断する機構26aが配置されている。
【0032】外乱光および外乱電磁波を遮断する機構2
6aは、この実施の形態では図4の拡大図に示すよう
に、透明の薄いシリコンシート26b1と黒色の薄いシ
リコンシート26b2を交互に複数積み重ね、これを所
要の厚みに切断して形成した透明部および非透明部の間
隔の小さいルーバー26bと、このルーバー26bを覆
って透光性の導電性フィルムからなる電磁遮蔽体26c
を設けて形成されている。なお、電磁遮蔽体26cはル
ーバー26bの前面あるいは後面のいずれであってもよ
【0033】すなわち、ルーバー26bの透明部および
非透明部の間隔を小さくすることにより、薄く、つまり
ルーバー26b内を通過する光路を短くして受光すべき
反射光の入射光路方向に対して斜め方向からの外乱光の
入射を遮断するようにしている。これにより外乱光を遮
断するに要するスペースを低減することができる。この
場合、このルーバー26bは絶縁体であるために、外乱
光に対しては遮断するが電磁波を透過して誤動作する恐
れがあり、この電磁波を遮断するために透光性の導電性
フィルム26cでルーバー26bの前面を覆っている。
なお、ルーバー26bを導電性部材で形成する場合ある
いは導電性部材でコーティングする場合には、導電性フ
ィルム26cを設けなくてもよいことは言うまでもな
い。また枠26の全外周面にはニッケルなどの導電性金
属による蒸着を施して電磁遮蔽されている。
【0034】28は上部を形成する筐体でその前面にレ
ーザ光の照射および反射光を透過する窓28aが、側面
にケーブル23に固定したブッシュ24を固定する三角
状の開口28bが形成され、この開口28bと対向する
反対側の側面にキートップ35を装着する開口28cが
形成され底面は開口している。
【0035】窓28aには窓ガラス29が嵌められ、そ
の内側および上部筐体28の後面内側に絶縁シート31
および32が取り付けられる。34は底部筐体で受光素
子モジュール2が位置する下部に絶縁シート33を敷
き、装置本体25および受光素子モジュール2を装着し
た枠26を固定した枠体27を載置し、上部筐体28を
被せてねじ36で固定する。すなわち、枠体27に装置
本体を構成する各部品を固定した後、この枠体27を筐
体28内に嵌合収納する構造に構成する。
【0036】以上の実施の形態に係る光学的情報読取装
置の構造では、上部筐体28および底部筐体34で形成
される筐体は略直方体状に形成され、レーザ光照射部1
から出射されたレーザ光はそのまま直進して筐体の正面
に形成された窓28aから出射してバーコード8を照射
するように構成されている。しかし、このように構成す
ると、略直方体状の筐体の広い側面すなわち前記実施の
形態の底面を通常設置面とすることとなり、広い設置ス
ペースが必要である。この設置スペースを狭くするため
に、たとえば筐体の上面に光透過窓を形成し、筐体内に
ミラーを設置してレーザ光照射部1から出射されたレー
ザ光をミラーで曲げて、筐体の上面に形成した光透過窓
から出射するように構成し、略直方体状の筐体の狭い側
面を設置面とする場合がある。
【0037】図5はこの場合の実施の形態に係る光学的
情報読取装置の構造の概略を示すもので、この図におい
て、41は筐体、42は光透過窓、43はポリゴンミラ
ー、44はミラー、45は受光部、46は外乱光および
外乱電磁波を遮断する機構である。光透過窓42は、ポ
リゴンミラー43で走査されたレーザ光がミラー44に
到る光軸と平行する面、すなわち上面に対して傾斜さ
せ、ミラー44が位置する側の筐体41の端部41aの
高さ寸法をこれに対向する筐体41の端部41bの高さ
寸法よりも小さく形成されている。
【0038】すなわち、バーコードからの正反射光を受
光する(反射光量が大き過ぎる)ことを避けるために、
バーコードの直角方向に対して略15度傾斜した方向か
らバーコードにレーザ光を照射するが、直方体に形成さ
れた筐体の上面と面一に光透過窓42を形成すると、図
6に示すように、筐体41Aの寸法L1と長いが、光透
過窓42を傾斜させることによってその寸法をdだけ短
くしたLとすることができる。なお、図6に示す点線矢
印はラスタースキャンする場合のラスターの幅を示して
おり、このラスターの幅は筐体の寸法を短くしても確保
される。つまりラスターの幅を保持して筐体の寸法を短
くしている。
【0039】この実施の形態における外乱光および外乱
電磁波を遮断する機構46は、前記の実施の形態の外乱
光および外乱電磁波を遮断する機構26aと同様に形成
されるが、透明部材および非透明部材の積層は入射光と
平行するように斜めに積層されている。また、ポリゴン
ミラー43で走査したレーザ光をミラー44で曲げるの
で、光透過窓42面にける走査幅(図6に示す紙面に対
して直角方向)が広くなっており、より光学的情報読取
装置に近いバーコードを読み取ることができる。
【0040】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば筐
体内に嵌合固定される挿脱自在の枠体を形成し、レーザ
光照射部、受光部、信号処理回路部とを折り曲げ可能の
回路基板に装着して折り曲げ形成した装置本体を枠体に
取り付け固定して筐体内に収納するので、筐体内に部品
を取り付けるための複雑な固定部等を形成する必要がな
く、筐体が極めて単純化され、また、筐体外で組み付け
や調整などの作業が容易であるとともに、工具などを筐
体内に挿入する必要がなく、したがって殆どデッドスペ
ースのない極めて小型の光学的情報読取装置を形成する
ことができる。
【0041】また、受光部に光透過および非透過部材を
交互に積層したルーバーを設けると、極めて短い寸法で
外乱光を遮断することができ、また受光部を電磁シール
ドすることによって、外乱電磁波を遮断することがで
き、誤動作の少ないより一層の小型化を図ることができ
る。
【0042】さらに、レーザ光照射部から出射したレー
ザ光の方向をミラーで変更し、筐体の側面に形成した光
透過窓から斜め前方に位置する読取対象に走査レーザ光
を照射するようにした光学的情報読取装置で、光透過窓
を読取対象に向かうように傾斜させると、傾斜させた分
筐体の寸法を短くすることができ、小型化を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る光学的情報読取装置
の組み立て斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る光学的情報読取装置
のレーザ光照射部の斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る光学的情報読取装置
の回路基板の平面図である。
【図4】本発明の実施の形態に係る光学的情報読取装置
の外乱光および外乱電磁波の遮断機構の拡大断面図であ
る。
【図5】本発明の他の実施の形態に係る光学的情報読取
装置の構造を示す概略断面図である。
【図6】図5に示す光学的情報読取装置の構造の説明図
である。
【図7】本発明の実施の形態に係る光学的情報読取装置
の全体の回路構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 レーザ光照射部 1A LDモジュール 1a レーザ駆動回路 1b レーザダイオード 1c レンズ 1d スリット 1f ポリゴンミラー 2 受光部 3 アナログ信号処理部 3b 利得可変の増幅手段 3c 2値化回路 4 デジタル信号処理部 5 インタフェース部 6 操作部 7 EEPROM 8 バーコード 11 モータ基板 13 LDモジュールホルダー 14 モーター 21a〜21e 回路基板 22 フレキシブル回路基板 23 ケーブル 24 ブッシュ 25 装置本体 26 枠 26a 外乱光および外乱電磁波遮断機構 26b ルーバー 26c 透光性の導電性フィルム 27 枠体 28 上部筐体 28a 光透過窓 28b ブッシュ固定開口 34 底部筐体 41 筐体 42 光透過窓 43 ポリゴンミラー 44 ミラー 45 受光部 46 外乱光および外乱電磁波遮断機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 喜多 俊樹 大阪府大阪市東淀川区東中島1丁目3番14 号 株式会社キーエンス内 Fターム(参考) 2H045 AA01 AA34 BA18 DA02 DA04 5B072 AA03 CC24 DD02 HH20 JJ09 JJ10

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光透過窓を有する筐体と前記筐体内に嵌合
    固定される挿脱自在の枠体とを有し、前記枠体に、読取
    対象にレーザ光を走査して前記窓を介して照射するレー
    ザ光照射部と、前記レーザ光照射部で照射したレーザ光
    の前記読取対象からの反射光を前記窓を介して受光する
    受光部と、前記レーザ光照射部および前記受光部の信号
    を処理する信号処理回路部とを取り付け固定し、前記各
    部を固定した枠体を前記筐体内に収納してなることを特
    徴とする光学的情報読取装置。
  2. 【請求項2】複数面に折り曲げ可能にされた回路基板の
    一面上にレーザ光照射部を配置し、他の面を前記レーザ
    光照射部を囲んで折り曲げ、折り曲げた前記回路基板を
    前記枠体に固定してなる請求項1に記載の光学的情報読
    取装置。
  3. 【請求項3】光透過窓を有する筐体内に、読取対象にレ
    ーザ光を走査して前記窓を介して照射するレーザ光照射
    部と、前記レーザ光照射部で照射したレーザ光の前記読
    取対象からの反射光を前記窓を介して受光する受光部
    と、前記レーザ光照射部および前記受光部の信号を処理
    する信号処理回路部と、前記レーザ光照射部から出射し
    たレーザの方向を変更するミラーとを備えてなる光学的
    情報読取装置において、前記筐体の光透過窓を、前記レ
    ーザ光照射部から出射し前記ミラーに到る光軸と平行す
    る面に対して傾斜させてなることを特徴とする光学的情
    報読取装置。
  4. 【請求項4】側面に光透過窓を有する直方体状の筐体内
    に、読取対象にレーザ光を走査して前記窓を介して照射
    するレーザ光照射部と、前記レーザ光照射部で照射した
    レーザ光の前記読取対象からの反射光を前記窓を介して
    受光する受光部と、前記レーザ光照射部および前記受光
    部の信号を処理する信号処理回路部とを備えてなる光学
    的情報読取装置において、前記筐体の光透過窓を前記側
    面に対して傾斜面としてなることを特徴とする光学的情
    報読取装置。
  5. 【請求項5】読取対象にレーザ光を照射するレーザ光照
    射部と、前記レーザ光照射部で照射したレーザ光の前記
    読取対象からの反射光を受光する受光部と、前記レーザ
    光照射部および前記受光部の信号を処理する信号処理回
    路部とを備えてなる光学的情報読取装置において、前記
    受光部に光透過および非透過部材を交互に積層したルー
    バーを設け、前記ルーバーを介して前記反射光を受光し
    てなることを特徴とする光学的情報読取装置。
  6. 【請求項6】読取対象にレーザ光を照射するレーザ光照
    射部と、前記レーザ光照射部で照射したレーザ光の前記
    読取対象からの反射光を受光する受光部と、前記レーザ
    光照射部および前記受光部の信号を処理する信号処理回
    路部とを備えてなる光学的情報読取装置において、前記
    受光部を電磁シールドするとともに、前記電磁シールド
    を介して前記反射光を受光してなることを特徴とする光
    学的情報読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010509673A (ja) * 2006-11-09 2010-03-25 株式会社オプトエレクトロニクス バーコード走査装置モジュール
JP2011065607A (ja) * 2009-09-18 2011-03-31 Keyence Corp 光学的情報読取装置

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