JP3348098B2 - 光学的情報読取装置 - Google Patents

光学的情報読取装置

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JP3348098B2
JP3348098B2 JP2002052162A JP2002052162A JP3348098B2 JP 3348098 B2 JP3348098 B2 JP 3348098B2 JP 2002052162 A JP2002052162 A JP 2002052162A JP 2002052162 A JP2002052162 A JP 2002052162A JP 3348098 B2 JP3348098 B2 JP 3348098B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、バーコード等を光
学的に読み取る光学的情報読取装置、詳しくはレーザ光
照射手段から出射するレーザ光の出射角度の調整に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】たとえば、物体の搬送ラインの傍らに光
学的情報読取装置を設置し、そのラインに沿って搬送移
動する物体の表面に貼り付けあるいは印刷されたバーコ
ード(読取対象)を読み取り、読み取ったバーコードに
よって搬送移動している物体を識別することはよく知ら
れている。
【0003】このような光学的情報読取装置として、バ
ーコードにレーザ光を走査して照射するレーザ光照射手
段、照射したレーザ光によるバーコードからの拡散反射
光を受光して受光量に応じた電圧信号を出力する受光手
段、受光手段の電気信号を入力して読取対象を解読する
解読処理手段を主として有し、各手段を構成する部品
を、照射および受光するレーザ光を透過する窓を設けた
直方体状の筐体内に収納して構成したものがある。
【0004】この場合、筐体は、その内部に各部を構成
する部品を位置決め固定するためのたとえば凹凸などの
固定部が形成されており、各部品をこの固定部に合わせ
て位置決め配置し、工具などを挿入してたとえばねじ止
め固定するようにしている。そして、一般にレーザ光照
射手段はレーザ光を発生する光源およびレンズ、スリッ
トなどの光学系を一つの筐体内に設置し、この筐体を光
学的情報読取装置を収納する筐体内の固定部にねじある
いは接着剤により所定の位置に所定の角度で固定してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、レーザ光照射
手段の筐体を光学的情報読取装置を収納する筐体内の固
定部にねじにより固定する方法では、該レーザ光照射手
段にタップ加工するスペースが必要になり、その分レー
ザ光照射手段が大きくなり、また、レーザ光照射手段を
光学的情報読取装置を収納する筐体内の固定部に接着剤
で固定する方法では、該レーザ光照射手段の位置決めが
難しく、その作業に手間取り、かつ着脱が容易でないと
いう問題があった。
【0006】さらに、レーザ光照射手段の筐体を所定の
位置に所定の角度で固定しても出射するレーザ光の照射
方向がX軸方向およびY軸方向およびその両軸方向にず
れている場合があり、この方向のずれを修正する必要が
ある場合がある。この修正はレーザ光照射手段の筐体の
向きをX軸方向およびY軸方向に調整できる機構を設け
ることにより可能となるが、X軸方向およびY軸方向の
それぞれの方向に調整するための部材やねじなどが必要
となり、レーザ光照射手段の固定構造が大型化するとと
もに、X軸方向およびY軸方向のそれぞれの方向につい
て別個に調整しなければならないため、その作業に長い
時間を要するという問題があった。
【0007】本発明は、このような問題に鑑みなされた
もので、レーザ光照射手段の装置への着脱が容易であっ
て小型化を可能にし、また照射方向のずれを簡単に修正
することのできる光学的情報読取装置を提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明
は、レーザ光照射手段と、前記レーザ光照射手段からの
レーザ光を走査するモータにより回転するポリゴンミラ
ーと、前記ポリゴンミラーにより走査されたレーザ光の
照射による読取対象からの反射光を受光して電気信号に
変換する受光手段と、前記受光手段の電気信号をアナロ
グ処理するアナログ処理回路および前記アナログ処理回
路の信号を入力してデジタル処理するデジタル処理回路
とからなる前記読取対象を解読する解読処理手段とを備
えてなる光学的情報読取装置において、前記レーザ光照
射手段はレーザ光出射方向に延び、底面に突起と前記突
起を挾みレーザ光出射方向の両側のそれぞれにねじ孔を
有する保持体に固定されるとともに、前記保持体は前記
モータにより回転するポリゴンミラーを装着したモータ
基板に、前記基板に対して直交する方向に揺動自在に前
記突起を当接して前記基板を貫通するねじを前記それぞ
れのねじ孔へのねじ込み量を調整して前記レーザ光照射
手段のレーザ光出射方向を所定の方向に向けてねじ締め
固定されてなることを特徴とする
【0009】請求項1に係る本発明では、保持体を基板
に対して突起を支点にして揺動可能に装着するので、保
持体を揺動させてレーザ光の照射方向を調整することが
でき、その調整作業は容易かつ短時間で行なうことがで
きる。また保持体は基板に当接する側面に突起およびそ
の突起を挾む両側の端部すなわちレーザ光の照射方向に
対する前後端部にたとえば基板にねじ締め固定するねじ
孔を形成する簡素な構造とすることができる。
【0010】請求項2に係る本発明は、請求項1に係る
本発明において、前記保持体の前記モータ基板に接近し
て対向する底面をレーザ光の出射方向に沿って延びる幅
狭に形成し、前記幅狭に形成した底面に円弧状の前記突
起を形成してなることを特徴とする
【0011】請求項3に係る本発明は、請求項2に係る
本発明において、保持体の幅狭の底面が前記保持体のレ
ーザ光の出射方向に延びる一側の側面に片寄せしてなる
ことを特徴とし、請求項4に係る本発明は、請求項1又
は請求項2又は請求項3に係る本発明において、前記モ
ータ基板の一側縁に近接し、かつ前記縁に沿って前記ポ
リゴンミラーと前記レーザ光照射手段とを並設してなる
ことを特徴とし、請求項5に係る本発明は、請求項1な
いし請求項4のいずれかに記載の本発明において、前記
モータ基板と、受光した信号をアナログ処理するアナロ
グ処理回路を実装するアナログ信号処理基板と、読取対
象を解読するデジタル処理回路を実装するデジタル信号
処理基板とを備えてなることを特徴とする
【0012】請求項6に係る本発明は、請求項5に係る
本発明において、モータ基板を挾んで、その上下にアナ
ログ信号処理基板とデジタル信号処理基板とを互いに近
接配置してなることを特徴とする
【0013】請求項7に係る本発明は、請求項5又は請
求項6に記載の本発明において、前記モータ基板と、ア
ナログ信号処理基板と、デジタル信号処理基板とを単一
の枠体内に収納してなることを特徴とし、請求項8に係
る本発明は、請求項7に記載の本発明において、前記単
一の枠体内に、読取対象からの反射光を受光する受光素
子モジュールをに収納してなることを特徴とし、請求項
9に係る本発明は、請求項8に記載の本発明において、
受光素子モジュールが、前記アナログ信号処理基板と前
記デジタル信号処理基板との間で前記モータ基板の一側
縁に隣接して配置されてなることを特徴とする。
【0014】
【0015】
【0016】請求項2ないし請求項9に係る本発明で
は、保持体を基板に対して突起を支点にして揺動可能に
装着するので、保持体を揺動させてレーザ光の照射方向
を調整することができ、その調整作業は容易かつ短時間
で行なうことができる。また、突起が形成された底面の
を狭くした場合には、基板に装着したときの保持体の
揺動をしやすく、かつ保持体が基板を占める割合を小さ
くすることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて図を参照して説明する。図1は本発明の実施の形態
に係る光学的情報読取装置のレーザ光照射手段の取付け
構造を示す斜視図、図2は図1の取付け構造の説明図、
図3は本発明の実施の形態に係る光学的情報読取装置の
組立て斜視図、図4はレーザ光照射部の斜視図、図5は
回路基板の平面図、図6は本発明の実施の形態に係る光
学的情報読取装置の全体の回路構成の概略を示すブロッ
ク図である。
【0018】まず、実施の形態に係る光学的情報読取装
置の全体の回路構成について、図6を参照して説明す
る。光学的情報読取装置は、バーコード8にレーザ光を
走査して照射するレーザ光照射部1と、バーコード8か
らの反射光を受光して受光量に応じた電圧信号を出力す
る受光部2と、受光部2の電圧信号を増幅して2値化す
るアナログ信号処理部3と、アナログ信号処理部3の2
値化信号を入力しバーコードを解読すると共に、各部の
制御信号を形成するデジタル信号処理部4と、デジタル
信号処理部4と外部機器とのやり取りをする外部インタ
フェース部5(5aは通信用のインタフェース、5bは
タイミング信号や読み取りOK、NGなどの入出力用の
インタフェース)と、テストスイッチ6a及び処理結果
等を表示するLED表示部6bを有する操作部6と、設
定データなどを格納するEEPPOM7とにより構成さ
れている。
【0019】レーザ光照射部1は、レーザ駆動回路1a
とレーザ駆動回路1aの駆動によりレーザ光を発光する
レーザダイオード1bからなるレーザ光源と、レンズ1
cとスリット1dとからなる光学系を内蔵するレーザ光
照射手段1Aと、モータ駆動回路1eとモータ駆動回路
1eの駆動により回転する図示しないモータとモータの
回転により回転しレーザ光照射手段1Aから出射された
レーザ光を走査する8面からなるポリゴンミラー1fと
走査角を制御するために必要なモータの回転位置に同期
した同期信号を出力する同期信号出力部1gとにより構
成された走査手段とで構成されている。
【0020】なお、モータの同期信号は、走査光を直接
にホトダイオードで検出、ポリゴンミラー1fの角部を
ホトインタラプタで検出、モーターロータ部に回転用に
用いている磁石の回転による磁束の変化を駆動用のコイ
ルあるいはホール素子で検出、モーターロータ部に回転
用とは別に埋め込んだ磁石の回転により磁束の変化をホ
ール素子で検出、あるいはモーターロータ部に光学的な
マーキングを施し、ホトインタラプタで検出などいずれ
でもよいが、この実施の形態では光学的情報読取装置の
さらなる小型化を図るために、モーターロータ部に埋め
込んだ磁石で検出するようにしている。
【0021】受光部2は、バーコード8を走査して照射
されたレーザ光の反射光を受光する。受光する反射光は
バーコード8の明暗に応じた光量を有し、受光部2はこ
の光量に応じた電圧信号を出力する。すなわち図示のよ
うに右から左に1回走査するとき、その走査開始から順
次バーコード8の明暗に応じた反射光量を受光し、この
光量に応じた電圧信号、たとえば明の場合には高く暗の
場合には低い電圧信号を出力し、その走査の終了時点で
バーコード8に対応した電圧信号が得られる。
【0022】受光部2で形成された受光量に応じた電圧
信号は、アナログ信号処理部3に送られここで前置増幅
回路3a、可変利得増幅回路および増幅率設定可能の増
幅回路などからなる増幅処理部3bを介して2値化可能
の適正値に増幅し、適正値に増幅された増幅処理部3b
の出力電圧信号を2値化回路3cで2値化してデジタル
信号処理部4へ送る。
【0023】デジタル信号処理部4は、たとえばモータ
の同期信号を入力してレーザダイオード1bの点滅を制
御するなどの各部の制御、外部機器とのコマンドやデー
タのやり取り、EEPROM7への設定データの書込、
読出、アナログ信号処理部3のデジタルポテンショメー
タの抵抗値の変更、設定(各増幅回路の増幅率の調整)
などを行なうとともに、2値化回路3cの2値化信号を
入力してその信号に基づいてバーコードを解読し、その
結果をインタフェース部5を介して外部機器に転送し、
またLED表示部6bに表示する。
【0024】たとえば、予め設定した走査時間でバーコ
ード7に対応した信号が得られない場合には、バーコー
ド7の読み取り不良のNG信号をLED表示部6bに表
示し、インタフェース5aからNG出力を行なうととも
に、インタフェース5bから外部機器にNGコマンドな
どを転送し、解読した場合はバーコード7の読み取りO
K信号をLED表示部6bに表示し、インタフェース5
aからOK出力を行なうとともに、インタフェース5b
からバーコードデータなどを外部機器に転送する。
【0025】このように構成された光学的情報読取装置
は、光学的情報読取装置に電源が投入されることによ
り、モータ駆動回路1eが駆動されモータが回転し、ポ
リゴンミラー1fが回転する。デジタル信号処理部4は
モータの同期信号を入力し、ポリゴンミラー1fの1つ
の面の所定の位置がレーザ光の反射位置(その面におけ
る走査開始点)となったとき、レーザ駆動回路1aに点
灯信号を送りレーザダイオード1bを点灯し、その面に
おける反射を終了する所定の位置(その面における走査
終了点)になったときレーザ駆動回路1aに消灯信号を
送りレーザダイオード1bを消灯する。
【0026】つまりモータの同期信号に基づいて発光ダ
イオード1bの点灯・消灯信号を形成し、ポリゴンミラ
ー1fの1つの面でバーコード7を横切る1回の走査レ
ーザ光が形成され、その走査範囲θはこの実施の形態で
は60度に設定されている。なお、受光部2は受光手
段、アナログ信号処理部3およびデジタル信号処理部4
を併せた処理手段を解読処理手段に相当する。
【0027】受光部2は、バーコード8へ走査にしたが
い照射したレーザ光の拡散反射光を受光し、受光光量に
応じた大きさの電圧信号に変換して出力する。その電圧
信号はアナログ信号処理部3に送られここで前置増幅回
路3a、可変利得増幅回路3bを介して適正値に増幅し
2値化回路3cで2値化してデジタル信号処理部4へ送
る。デジタル信号処理部4では通常2回の走査により一
致した場合にバーコード8に対応した信号と判断してバ
ーコード8を解読する。
【0028】そして、光学的情報読取装置を構成するレ
ーザ光照射部1、受光部2およびアナログ信号処理部
3、デジタル信号処理部4、インタフェース部5、EE
PROM7などからなる信号処理回路部は、光透過窓を
有する筐体内に収納して構成される。この実施の形態に
係る光学的情報読取装置では、レーザ光照射部1は、図
4に示すように、モータの基板11に、回転軸にポリゴ
ンミラー1fを固定したモータ14とレーザ光照射手段
1Aを位置決め固定したホルダー(保持体)13を固定
するように構成されている。
【0029】信号処理回路部を構成する部品はプリント
基板(回路基板)に実装するが、回路基板は図5に示す
ように、回路基板21a〜21eに5分割され、各回路
基板21a〜21eは折り曲げて底面側、後側面、左右
両側面および上面側に位置するようにフレキシブル回路
基板22により電気的機械的に連結されている。そして
例えば底面側に位置する回路基板21aにはアナログ信
号処理部3の回路部品が、上面に位置する回路基板21
cにはデジタル信号処理部4の回路部品が、後側面に位
置する回路基板21bには電線接続部が形成されてい
る。
【0030】図3は光学的情報読取装置の組立て図であ
る。図5に示す各回路基板21a〜21eに部品が装着
されると、底面側に位置する回路基板21aの上面に装
着部品と干渉しない隙間をあけて図4に示すレーザ光照
射手段1Aおよびポリゴンミラー1fを固定したモータ
基板11を固定し、ブッシング24を固定したケーブル
23を接続し、各回路基板21b〜21dをレーザ光照
射手段1Aおよびポリゴンミラー1fを囲むようにフレ
キシブル回路基板22部で折り曲げ、回路基板21eを
レーザ光照射手段1Aに接続して装置本体25をコンパ
クト化する。
【0031】コンパクト化された装置本体25は、全方
向から部品の観察や操作ができるように開口された樹脂
製のシャーシ(枠体)27に嵌めあわせて固定し、その
前面に受光素子モジュール2を固着した枠26を嵌め込
み固定される。受光素子モジュール2を固着した枠26
は、上部にレーザ光を透過する空間26bが形成され、
その下部に反射光を透過する窓が形成され、その窓の内
側にホトダイオード等の受光素子モジュール2を固定し
ている。そしてその窓には、外乱光および外乱電磁波を
遮断する機構26aが配置されている。
【0032】28は上部を形成する筐体でその前面にレ
ーザ光の照射および反射光を透過する窓28aが、側面
にケーブル23に固定したブッシング24を固定する三
角状の開口28bが形成され、この開口28bと対向す
る反対側の側面にキートップ35を装着する開口28c
が形成され底面は開口している。
【0033】窓28aには窓ガラス29が嵌められ、そ
の内側および上部筐体28の後面内側に絶縁シート31
および32が取り付けられる。34は底部筐体で受光素
子モジュール2が位置する下部に絶縁シート33を敷
き、装置本体25および受光素子モジュール2を装着し
た枠26を固定した枠体27を載置し、上部筐体28を
被せてねじ36で固定する。すなわち、枠体27に装置
本体を構成する各部品を固定した後、この枠体27を筐
体28内に嵌合収納する構造に構成する。
【0034】ところで、レーザ光照射手段1Aのモータ
の基板11への取り付け構造について図1および図2を
参照して具体的に説明すると、レーザ光照射手段1A
は、レーザ光を発光するレーザ光源および光学系は断面
外形円形もしくは楕円形に形成され前面にレーザ出射窓
61を有する筒状の筐体内に配置収納され、その筐体の
中央部分62は端部に比し大径に形成されている(図1
(a))。
【0035】保持体13は樹脂で一体成形されており、
レーザ光照射手段1Aの筐体と嵌合する凹部63が長手
方向に形成され、その凹部63の長手方向の両側端部に
凹部63を挾んで互いに対向するフック(把持手段)6
4が突出して形成されている(図1(b))。長手方向
の両側端部に位置する把持手段64間の間隔はレーザ光
照射手段1Aの筐体の大径部62が嵌合する間隙にされ
ており、この凹部63にレーザ光照射手段1Aの筐体を
把持手段64の把持力に抗して嵌め込むとき、この間隙
に筐体の大径部62を嵌合する。この嵌合によって長手
方向の位置も固定される(図1(c))。筐体を嵌め込
んだ後筐体を外すには把持力に抗して抜き取ればよい。
すなわち、レーザ光照射手段1Aは着脱自在に保持体1
3に位置決め保持される。
【0036】保持体13の基板11に当接する側の側面
(底面)には、長手方向の中央部に円弧状の突起65が
形成され、その突起65を挾む両側の端部に固定用のね
じと螺合するねじ孔66が形成されている。また突起6
5が形成された側面の幅dは狭く、すなわち、図1およ
び図4に示すように、保持体13の基板11と対向する
底面に、基板11側に突出し、レーザ光の出射方向に沿
って延びる段差を形成し、その段差により形成された基
板11側に突出する保持体13のレーザ光の出射方向に
延びる一側の側面に片寄せした底面の幅dは狭く、基板
11に当接したときの保持体13の回動をしやすく、か
つ保持体13が基板11を占める割合を小さくしてい
る。
【0037】一方、基板11のレーザ光照射手段1A、
つまり保持体13の固定箇所には、保持体13を締め付
け固定するねじ68を挿通するねじ68のねじ部の外径
よりも大きい径の孔67が形成されている(図1
(d))。レーザ光照射手段1Aを位置決め保持した保
持体13は、突起65を基板11に当接してねじ孔66
を基板11の孔67に対向させ、ねじ68を孔67を挿
通してねじ孔66に嵌めて締め付け固定する。
【0038】この固定に際し、両側のねじ68の保持体
13へのねじ込み量、たとえばレーザ光の出射方向に対
して前方に位置する側、すなわちレーザ出射窓61側に
位置するねじ68のねじ込み量を多く、反対側のねじ込
み量を少なくするにしたがい保持体13は突起65を支
点にしてレーザ出射窓61側が基板11に接近する方向
に揺動して、逆にレーザ光の出射方向に対して後方に位
置する側のねじ68のねじ込み量を多く、前方に位置す
る側のねじ込み量を少なくするにしたがい保持体13は
突起65を支点にしてレーザ出射窓61側が基板11に
離れる方向に揺動する。この揺動を利用してレーザ光の
Y軸方向に対する照射方向のずれを修正する(図2
(a))。
【0039】また、この実施の形態では、基板11の孔
67の径が挿通するねじ68のねじ部の外径よりも大き
いので、その大きい分保持体13を突起65を支点にし
て基板11の平面上を回動することができ、この回動を
利用してレーザ光のX軸方向に対する照射方向のずれを
修正する(図2(b))。つまり、保持体13を突起6
5を支点にして揺動および回動してレーザ光のX軸方向
およびY軸方向の照射方向のずれを調整し、調整した状
態を維持してねじ68を締め付けて固定する。
【0040】このようにすると、レーザ光照射手段1A
をポリゴンミラー1fを固定した基板11に固定し、ま
たその固定は光学的情報読取装置を収納する筐体28の
外部で行なうので、レーザ光のX軸方向およびY軸方向
の照射方向のずれを調整する作業はきわめて容易であ
り、かつ正確に行なうことができる。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば基
板に保持体にてレーザ光照射手段を保持し、その保持体
の基板に当接する側の面に突起を設けることにより、そ
の突起を支点にして揺動させることができるので、レー
ザ光の照射方向のずれの調整作業がより簡単かつ短時間
に行なうことができ、レーザ光の照射方向のずれの調整
が可能でありながらその構造は簡素であり、光学情報読
取装置におけるレーザ光照射手段のために要するスペー
スが低減され光学情報読取装置の小型化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る光学的情報読取装置
のレーザ光照射手段の取付け構造を示す斜視図である。
【図2】図1の取付け構造の説明図である。
【図3】本発明の実施の形態に係る光学的情報読取装置
の組立て斜視図である。
【図4】図3に示すレーザ光照射部の斜視図である。
【図5】図3に示す回路基板の平面図である。
【図6】本発明の実施の形態に係る光学的情報読取装置
の全体の回路構成の概略を示すブロック図である。
【符号の説明】
1A レーザ光照射手段 1a レーザ駆動回路 1b レーザダイオード 1c レンズ 1d スリット 1f ポリゴンミラー 2 受光部 3 アナログ信号処理部 3b 利得可変の増幅手段 3c 2値化回路 4 デジタル信号処理部 5 インタフェース部 6 操作部 7 EEPROM 8 バーコード 11 基板 13 レーザ光照射手段の保持体 14 モータ 21a〜21e 回路基板 22 フレキシブル回路基板 23 ケーブル 24 ブッシング 25 装置本体 26 枠 26a 外乱光および外乱電磁波遮断機構 27 枠体 28 上部筐体 28a 光透過窓 34 底部筐体 61 レーザ出射窓 62 大径部 63 凹部 64 把持手段(フック) 65 突起 67 孔 1 レーザ光照射部 68 ねじ

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光照射手段と、前記レーザ光照射
    手段からのレーザ光を走査するモータにより回転するポ
    リゴンミラーと、前記ポリゴンミラーにより走査された
    レーザ光の照射による読取対象からの反射光を受光して
    電気信号に変換する受光手段と、前記受光手段の電気信
    号をアナログ処理するアナログ処理回路および前記アナ
    ログ処理回路の信号を入力してデジタル処理するデジタ
    ル処理回路とからなる前記読取対象を解読する解読処理
    手段とを備えてなる光学的情報読取装置において、前記
    レーザ光照射手段はレーザ光出射方向に延び、底面に突
    起と前記突起を挾みレーザ光出射方向の両側のそれぞれ
    にねじ孔を有する保持体に固定されるとともに、前記保
    持体は前記モータにより回転するポリゴンミラーを装着
    したモータ基板に、前記基板に対して直交する方向に揺
    動自在に前記突起を当接して前記基板を貫通するねじを
    前記それぞれのねじ孔へのねじ込み量を調整して前記レ
    ーザ光照射手段のレーザ光出射方向を所定の方向に向け
    てねじ締め固定されてなることを特徴とする光学的情報
    読取装置。
  2. 【請求項2】 前記保持体の前記モータ基板に接近して
    対向する底面をレーザ光の出射方向に沿って延びる幅狭
    に形成し、前記幅狭に形成した底面に円弧状の前記突起
    を形成してなることを特徴とする請求項1に記載の光学
    的情報読取装置。
  3. 【請求項3】 前記保持体の幅狭の底面が前記保持体の
    レーザ光の出射方向に延びる一側の側面に片寄せしてな
    ることを特徴とする請求項2に記載の光学的情報読取装
    置。
  4. 【請求項4】 前記モータ基板の一側縁に近接し、かつ
    前記縁に沿って前記ポリゴンミラーと前記レーザ光照射
    手段とを並設してなることを特徴とする請求項1ないし
    請求項3のいずれかに記載の光学的情報読取装置。
  5. 【請求項5】 前記モータ基板と、受光した信号をアナ
    ログ処理するアナログ処理回路を実装するアナログ信号
    処理基板と、読取対象を解読するデジタル処理回路を実
    装するデジタル信号処理基板とを備えてなることを特徴
    とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の光学
    的情報読取装置。
  6. 【請求項6】 前記モータ基板を挾んで、その上下にア
    ナログ信号処理基板とデジタル信号処理基板とを互いに
    近接配置してなることを特徴とする請求項5に記載の光
    学的情報読取装置。
  7. 【請求項7】 前記モータ基板と、アナログ信号処理基
    板と、デジタル信号処理基板とを単一の枠体内に収納
    てなることを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の
    光学的情報読取装置。
  8. 【請求項8】 前記単一の枠体内に、読取対象からの反
    射光を受光する受光素子モジュールをに収納してなる
    を特徴とする請求項7に記載の光学的情報読取装置。
  9. 【請求項9】 前記受光素子モジュールが、前記アナロ
    グ信号処理基板と前記デジタル信号処理基板との間で
    記モータ基板の一側縁に隣接して配置されてなることを
    特徴とする請求項8に記載の光学的情報読取装置。
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