JP2000304669A - 落下式衝撃試験装置の懸垂装置 - Google Patents

落下式衝撃試験装置の懸垂装置

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JP2000304669A
JP2000304669A JP11115121A JP11512199A JP2000304669A JP 2000304669 A JP2000304669 A JP 2000304669A JP 11115121 A JP11115121 A JP 11115121A JP 11512199 A JP11512199 A JP 11512199A JP 2000304669 A JP2000304669 A JP 2000304669A
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正勝 峯岸
Ikuo Kumakura
郁夫 熊倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 重錘の懸垂解除の時点を正確に制御すること
のできる落下式衝撃試験装置の懸垂装置を得る。 【解決手段】 懸垂部9Aと、その懸垂部9Aに回動自
在に軸支され、重錘5に設けられたピン5Aと係合する
懸垂用フック9Bと、送りねじ13と、その送りねじ1
3を駆動するモータ12と、そのモータ12を制御する
コントローラ14と、送りねじ13と螺合して直線移動
せしめられるナット16と、そのナット16及び懸垂用
フック9B間に取付けられたロッド17とを有し、モー
タ12による送りねじ13の駆動によって、ナット16
を移動させることにより、懸垂用フック9Bを回動させ
て、その懸垂用フック9Bの重錘5のピン5Aとの係合
を解除する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は落下式衝撃試験装置
の懸垂装置に関する。
【0002】
【従来の技術】落下式衝撃試験装置では、重錘を懸垂装
置で懸垂し、その後、その懸垂状態を解除して、その重
錘を自由落下させ、床面上に載置されている供試体上に
落下せしめて、その供試体に衝撃荷重を与えてその供試
体の衝撃試験を行う。その際、その供試体の変形、破壊
等の状況を、光学式変位計で計測したり、高速度カメラ
で撮影する。
【0003】この落下式衝撃試験装置の従来の懸垂装置
の懸垂解除手段として、空気圧式アクチュエータを用い
たものがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、供試体の変
形、破壊等の状況を光学式変位計で計測する場合、デー
タの計測条件によっても異なるが、通常使用する応答速
度から、サンプリング速度は1μsec /wordであり、変
位計のデータ記憶用メモリの記憶容量は4kwordである
ため、このケースでは、4msec の間の変位の測定が可
能である。又、サンプリング速度50倍遅い50μsec
/wordの計測の場合でも、200msec の間の測定が最
大となる。
【0005】ところが、落下式衝撃試験装置の従来の懸
垂装置の懸垂解除手段として、空気圧式アクチュエータ
を用い、懸垂装置に懸垂された重錘を、スプリングを圧
縮する空気源を共通に用いて、空気式アクチュエータの
力で、重錘から懸垂装置のフックを外すことによって、
懸垂の解除を行っていた。この空気式アクチュエータを
用いた懸垂装置は、重錘の自由落下の有効高さが約10
00mmと低いため、重錘にスプリングの反発力を付加
して落下に初速を与え、衝撃速度(最大13.4m/se
c で、そのときの最大エネルギーは224Joule とな
る)を増大させるため、そのアクチュエータの作動時間
が1〜5秒の間でばらついて、一定でないため、次のよ
うな問題点があった。
【0006】即ち、高速度カメラの撮影開始点や、変位
計による計測開始点を正確に設定できないため、不必要
な大量の撮影を行ったり、不必要な大量のデータを取得
したり、撮影すべき場面を逃したり、計測すべきデータ
を計測し損なったりすることがあった。又、落下式衝撃
試験装置の従来の懸垂装置の懸垂解除手段として、空気
圧式アクチュエータを用いたものでは、重錘に供試体を
取り付けることができなかった。
【0007】かかる点に鑑み、本発明は、落下式衝撃試
験装置の懸垂装置において、重錘の懸垂解除の時点を正
確に制御することのできるものを提案しようとするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、懸垂装置と、
その懸垂装置に懸垂されると共に、その懸垂装置による
重錘に対する懸垂を解除することによって、自由落下し
て、床面上に載置された供試体、又は、重錘の下端に取
付けられた供試体に衝撃荷重を与える重錘とを有する落
下式衝撃試験装置の懸垂装置において、懸垂部と、その
懸垂部に回動自在に軸支され、重錘に設けられたピンと
係合するフックと、送りねじと、その送りねじを駆動す
るモータと、送りねじと螺合して直線移動せしめられる
ナットと、そのナット及びフック間に取付けられたロッ
ドとを有し、モータによる送りねじの駆動によって、ナ
ットを移動させることによって、フックを回動させて、
そのフックの重錘のピンとの係合を解除することによっ
て、懸垂部による重錘の懸垂を解除するようにした落下
式衝撃試験装置の懸垂装置である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下に、図面を参照して、本発明
の実施の形態の落下式衝撃試験装置の懸垂装置を説明す
る。先ず、落下式衝撃試験装置の横断面図を示す図3を
説明する。FLはフレーム(枠体)を示し、以下、この
フレームFLについて説明する。1A〜1Dは直角四辺
形の頂点に植立された、互いに平行な4本の柱を示す。
柱1D、1A間及び柱1B、1C間にそれぞれ壁2A、
2Bが形成され、これら壁2A、2Bは互いに略平行に
配されている。尚、図示せざるも、これら壁2A、2B
の一部には覗き窓が設けられている。
【0010】柱1A、1Bの下半分には、柱1Aに取り
付けた蝶番を軸として回動する片開きの透明耐衝撃性ガ
ラス扉3Aが設けられている。柱1Bのガラス扉3Aが
当たる部分には、ドアスイッチ4Aが取付けられてお
り、このドアスイッチ4Aによって、ガラス扉3Aの開
放状態を検出し得るようにしている。同様に、柱1C、
1Dの下半分には、柱1Dに取り付けた蝶番を軸として
回動する片開きの透明耐衝撃性ガラス扉3Cが設けられ
ている。柱1Cのガラス扉3Cが当たる部分には、ドア
スイッチ4Cが取付けられており、このドアスイッチ4
Cによって、ガラス扉3Aの開放状態を検出し得るよう
にしている。
【0011】柱1B、1Cの下半分には、それぞれ柱1
B、1Cに取付けられた蝶番を軸として回動する両開き
の透明耐衝撃性ガラス扉3Ba、3Bbが設けられてい
る。壁2Bの中央部のガラス扉3Ba、3Bbが当たる
部分にはドアスイッチ4Ba、4Bbが取り付けられて
おり、これらドアスイッチ4Ba、4Bbによって、ガ
ラス扉3Ba、3Bbの各別の開放状態を検出し得るよ
うになされている。同様に、柱1D、1Aの下半分に
は、それぞれ柱1D、1Aに取付けられた蝶番を軸とし
て回動する両開きの透明耐衝撃性ガラス扉3Da、3D
bが設けられている。壁2Aの中央部のガラス扉3D
a、3Dbが当たる部分にはドアスイッチ4Da、4D
bが取り付けられており、これらドアスイッチ4Da、
4Dbによって、ガラス扉3Da、3Dbの各別の開放
状態を検出し得るようになされている。
【0012】5は重錘で、この重錘5がその両側の直動
軸受け7A、7Bを介して、壁2A、2Bのそれぞれ中
央部に、上下に延在する如く取付けられた一対のレール
6A、6Bに案内されて、上下に移動し得るように取付
けられている。この重錘5は2枚の板を有し、その2枚
の板の中央部貫通する如く、ピン5Aが取付けられてい
る。
【0013】次に、落下式衝撃試験装置及びその動作状
態を示す縦断面図を示す図4を説明する。図4Aは重錘
の懸垂状態を示し、図4Bは重錘の懸垂状態が解除され
て、重錘が落下した状態を示す。尚、図4において、図
3と対応する部分には、同一符号が付してある。図4
A、Bにおいて、9は懸垂装置で、懸垂部9A及びその
懸垂部9Aに取付けられた懸垂用フック9Bを備えてい
る。懸垂部9Aは、その両側の直動軸受け10A、10
Bを介して、フレームFLの壁2A、2Bのそれぞれ中
央部に、上下に延在する如く取付けられた一対のレール
6A、6Bに案内されて、上下に移動し得るように取付
けられている。懸垂部9Aは、図示を省略するも、ワイ
ヤロープの一端に取付けられ、そのワイヤロープが巻き
取り器に巻き取られ、その巻き取り器がモータによって
回転駆動され、これによって懸垂部9Aが上下に移動可
能とされ、又、所定位置に固定せしめられる。又、この
懸垂装置9は、例えば、数kg〜200kg程度の懸垂
能力を有する。このため、重錘5に供試体10を取り付
けた状態で落下させることもできる。
【0014】図4A、Bにおいて、懸垂装置9の懸垂部
9Aは上下方向の所定位置に固定されている。そして、
図4Aでは、懸垂部9Aに取付けられたフック9Bが重
錘5に植立されたピン5Aと係合でしているので、重錘
5は懸垂装置9に懸垂された状態にある。そして、供試
体10が、重錘5の下方の床面11上にに載置されてい
る。
【0015】図4Bは、懸垂部9Aに取付けられた懸垂
用フック9Bの重錘5のピンとの係合が解除され、即
ち、懸垂装置9による重錘5の懸垂状態が解除さて、重
錘5がその自重で落下して、床面PT上の供試体10に
衝撃負荷を与え、供試体5が変形していることを示して
いる。
【0016】重錘5には、これに負荷重量を追加するこ
とができる。又、供試体10を重錘5の下端(下面)
に、直接に、又は、供試体10の構造、重量等に応じた
種々の取付け金具等を用いて固定し、懸垂装置9による
重錘5に対する懸垂を解除して、供試体10を床面11
に衝突せしめて、重錘5及び床面11にて、供試体10
に衝撃荷重を与えるようにしても良い。
【0017】供試体10としては、板、パイプ等の単純
な形状のものの他に、航空機の構成要素自体、又は、そ
のの模型等の複雑な形状のものもあり、又、その材質も
金属、複合材料等である。
【0018】次に、図1を参照して、落下式衝撃試験装
置の懸垂装置9の重錘5の懸垂解除手段を説明する。1
2はモータ、この例ではステッピングモータで、このス
テッピングモータ12は、送りねじ、この例では、高精
度の送りねじであるボールねじ13を回転駆動する。こ
のステッピングモータ12は、この例では、駆動トルク
の大きな5相のステッピングモータである。ステッピン
グモータ12は、相数が大きい程、駆動トルクが大きく
しかも低振動である。このステッピングモータ12はコ
ントローラ14によって、その回動の有無が制御され
る。
【0019】このコントローラ14には、緊急停止スイ
ッチ15及びドアスイッチ4(図3のドアスイッチ4
A、4Ba、4Bb、4C、4Da、4Db)が設けら
れている。緊急停止スイッチ15を操作すると、コント
ローラ14の制御によって、ステッピングモータ12の
回転を停止させることができる。又、ドアスイッチ4を
構成する図3のドアスイッチ4A、4Ba、4Bb、4
C、4Da、4Dbのいずれかの少なくとも1つが、ガ
ラス扉の開放状態によって、OFFとなっているとき
は、コントローラ14の制御によって、ステッピングモ
ータ12が回転しないようになされている。
【0020】16は、ボールねじ13に螺合されて直線
移動するナットで、実線のナット16の位置Aから破線
のナット16′の位置Bまでの範囲内を移動し得る。こ
のナット16には、回動自在に板状のロッド17が取り
付けられている。このロッド17には、両端を除いて幅
の一定な長孔17aが形成され、その長孔17aに、懸
垂用フック9B上に植立されているピン18が、相互に
移動自在に係合するようになされている。
【0021】フック9Bの、図1において、上方の部分
で、軸18によって、点Pの回りに回動自在に、懸垂部
9Aに取付けられている。又、このフック9Bの、図1
において、上方の部分で、軸18とは離間した部分と、
懸垂部9Aとの間に、フック9Bを定位置に復帰させる
ためのコイルばね19が架張されている。
【0022】そして、ナット16が点Aに位置するとき
は、フック9Bの湾曲部9Baに、点Oに位置する重錘
5のピン5Aが係合して、懸垂部9Aが、フック9B及
びピン5Aの係合によって、荷重wを有する重錘5を懸
垂している。このときの軸18の点P及びピン5Aの点
Oからの鉛直線L1 、L2 間の差分dによるモーメント
と、フック9Bを定位置に復帰させるためのコイルばね
19の弾性力によって、フック9Bは点Pを軸として点
Oを時計方向に押す力、即ち、フック9Bとピン18と
の間の係合を保持する力が作用している。尚、SLは、
フック9Bの下側の傾斜部である。
【0023】そして、光学式変位計や高速度カメラをコ
ントローラ14に接続しておく。ステッピングモータ1
2がボールねじ13を駆動して、ナット16が16′に
て示す点Bの位置まで移動すると、ロッド17の移動に
より、フック9Bを、コイルばね19の弾性力に抗し
て、フック9Bを一点鎖線で示す9B′の位置まで反時
計方向に回動させ、これにより、フック9Bの湾曲部9
Baの先端の点Sが、ピン5Aの下端を通過すると、重
錘5の自重によって、フック9Bの湾曲部9Baと、重
錘5のピン5Aとの係合が解除され、即ち、懸垂装置9
の懸垂部9Aにより重錘5の懸垂状態が解除されて、重
錘5は自由落下するが、このとき、光学式変位計の計測
が開始され、又、高速度カメラの撮影が開始されて、そ
の後の供試体11(図4参照)の破壊、変形状態が計測
され、又は、高速度撮影される。
【0024】尚、ナット16は点Bの位置に所定時間留
まった後、コントローラ14のプログラムに基づく制御
によって、ステッピングモータ12が回転して、点Aの
位置まで戻される。
【0025】次に、図2を参照して、懸垂用フックの自
動復帰動作の説明を行う。図4Bに示すように、落下し
て停止している重錘5′に対し、懸垂装置9の懸垂部9
Aが下降する。かくすると、フック9Bの傾斜部SLが
重錘5′のピン5A′に接触し、コイルばね19による
フック9Bの反時計方向の回動偏倚と、懸垂装置9の懸
垂部9Aの自重とによって、フック9B′の傾斜部SL
がピン5Aを滑り、反時計方向に回動し、フック9Bの
点Sがピン5A′を通過した後、コイルバネ19の弾性
力によって、フック9B′が時計方向に回動して、ピン
5A′が、フック9B′の湾曲部9Baと係合し、この
とき懸垂装置9の懸垂部9Aの下降は停止し、懸垂装置
9の懸垂部9Aが、そのフック9Bによって重錘5′が
懸垂された状態で、所定高さ位置まで上昇し、再び、落
下式衝撃試験が行われる。
【0026】上述の実施の形態によれば、懸垂部9Aに
回動自在に軸支され、重錘5に設けられたピン5Aと係
合する懸垂用フック9Bと、送りねじ13と、その送り
ねじ13を駆動するモータ12と、送りねじ13と螺合
して直線移動せしめられるナット16と、そのナット1
6及び懸垂用フック9B間に取付けられたロッド17と
を有し、モータ12による送りねじ13の駆動によっ
て、ナット16を移動させることによって、懸垂用フッ
ク9Bを回動させて、その懸垂用フック9Bの重錘5の
ピン5Aとの係合を解除することによって、懸垂部9A
による重錘5の懸垂を解除するようにしたので、重錘9
Bの懸垂解除の時点を正確に制御することができる。
【0027】又、上述の実施の形態において、モータ1
2としてステッピングモータを使用すると共に、送りね
じ13としてボールねじを使用することにより、重錘の
懸垂解除の時点を一層正確に制御することができる
【0028】更に、上述の実施の形態において、懸垂用
フック9Bには、重錘5に設けられたピン5Aと係合す
る湾曲部9Baと、その湾曲部9Baの下側の傾斜部S
Lとが設けられると共に、懸垂用フック9Bと懸垂部9
Aとの間に自動復帰用ばね19が架張されてなり、懸垂
用フック9Bの下降によって、傾斜部SLがピンと接触
しながら移動することによって、懸垂用フック9Bが一
の方向に回動して、湾曲部9Baとピン5Aとの接触が
開始され、自動復帰用ばね19の張力によって、湾曲部
9Baとピン5Aとが係合するようにしたので、懸垂用
フック9Bを容易に重錘5のピン5Aに係合させること
ができる。
【0029】更に、上述の実施の形態において、落下式
衝撃試験装置は、コントローラ14に接続されたドアス
イッチ4が設けられた扉3A、3Ba、3Bb、3C、
3Da、3Dbを有するフレーム(枠体)FL内に収容
されてなり、扉が開放状態のときは、モータ12の回転
を停止するようにしたので、落下式衝撃試験装置の試験
中に、人が誤って扉を開けたときでも、重錘の自由落下
によって人が被害を受けるのを回避することができる。
【0030】更に、上述の実施の形態において、コント
ローラ14には、モータ12の回転を停止するための緊
急停止スイッチ15が接続されてなるので、必要時には
いつでも、懸垂装置の懸垂用フックによる重錘の懸垂の
解除を停止して、落下式衝撃試験装置自体の障害や人に
与える被害を回避することができる。
【0031】
【発明の効果】第1の本発明によれば、懸垂装置と、そ
の懸垂装置に懸垂される重錘とを有し、その懸垂装置に
よる重錘の懸垂の解除によって、重錘が自由落下し、そ
の重錘の自由落下によって、床面上に載置された供試
体、又は、重錘の下端に取付けられた供試体に衝撃荷重
を与えるようにした落下式衝撃試験装置の懸垂装置にお
いて、懸垂部と、その懸垂部に回動自在に軸支され、重
錘に設けられたピンと係合する懸垂用フックと、送りね
じと、その送りねじを駆動するモータと、そのモータを
制御するコントローラと、送りねじと螺合して直線移動
せしめられるナットと、そのナット及び懸垂用フック間
に取付けられたロッドとを有し、モータによる送りねじ
の駆動によって、ナットを移動させることによって、懸
垂用フックを回動させて、そのフックの重錘のピンとの
係合を解除するようにしたので、重錘の懸垂解除の時点
を正確に制御することができる落下式衝撃試験装置の懸
垂装置を得ることができる。
【0032】第2の本発明によれば、第1の本発明の落
下式衝撃試験装置の懸垂装置において、モータはステッ
ピングモータであると共に、送りねじは、ボールねじで
あるので、重錘の懸垂解除の時点を一層正確に制御する
ことができる落下式衝撃試験装置の懸垂装置を得ること
ができる。
【0033】第3の本発明によれば、第1の本発明の落
下式衝撃試験装置の懸垂装置において、懸垂用フックに
は、重錘に設けられたピンと係合する湾曲部と、その湾
曲部の下側の傾斜部とが設けられると共に、懸垂用フッ
クと懸垂部との間に自動復帰用ばねが架張されてなり、
懸垂用フックの下降によって、傾斜部がピンと接触しな
がら移動することによって、懸垂用フックが一の方向に
回動して、湾曲部とピンとの接触が開始され、自動復帰
用ばねの張力によって、湾曲部とピンとが係合するよう
にしたので、重錘の懸垂解除の時点を正確に制御するこ
とができると共に、懸垂用フックを容易に重錘のピンに
係合させることのできる落下式衝撃試験装置の懸垂装置
を得ることができる。
【0034】第4の本発明によれば、第1の本発明の落
下式衝撃試験装置の懸垂装置において、落下式衝撃試験
装置は、コントローラに接続されたドアスイッチが設け
られた扉を有する枠体内に収容されてなり、扉が開放状
態のときは、モータの回転を停止するようにしたので、
重錘の懸垂解除の時点を正確に制御することができると
共に、落下式衝撃試験装置の試験中に、人が誤って扉を
開けたときでも、重錘の自由落下によって人が被害を受
けるのを回避することのできる落下式衝撃試験装置の懸
垂装置を得ることができる。
【0035】第5の本発明によれば、第1の本発明の落
下式衝撃試験装置の懸垂装置において、コントローラに
は、モータの回転を停止するための緊急停止スイッチが
接続されてなるので、重錘の懸垂解除の時点を正確に制
御することができると共に、必要時にはいつでも、懸垂
装置の懸垂用フックによる重錘の懸垂の解除を停止し
て、落下式衝撃試験装置自体の障害や人に与える被害を
回避することのできる落下式衝撃試験装置の懸垂装置を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の落下式衝撃試験装置の懸
垂装置の懸垂解除手段を示す略線図である。
【図2】本発明の実施の形態の落下式衝撃試験装置の懸
垂装置の懸垂解除手段の懸垂用フックの自動復帰の動作
の説明図である。
【図3】本発明の実施の形態の落下式衝撃試験装置の懸
垂装置のその落下式衝撃試験装置の横断面図である。
【図4】本発明の実施の形態の落下式衝撃試験装置の懸
垂装置のその落下式衝撃試験装置及びその動作状態を示
す縦断面図である。
【符号の説明】
FL フレーム(枠体)、3A、3Ba、3Bb、3
C、3Da、3Db 透明耐衝撃性ガラス扉、4(4
A、4Ba、4Bb、4C、4Da、4Db)ドアスイ
ッチ、5 重錘、5A ピン、6A、6B レール、7
A、7B 直動軸受け、9 懸垂装置、9A 懸垂部、
9B 懸垂用フック、9Ba 湾曲部、10A、10B
直動軸受け、11 供試体、PT 床面、12 ステ
ッピングモータ、13 ボールねじ(送りねじ)、14
コントローラ、15 緊急停止スイッチ、16 ナッ
ト、17 ロッド、18 軸、19 コイルばね(定位
置自動復帰用ばね)、20 ピン。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年1月11日(2000.1.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、懸垂装置と、
その懸垂装置に懸垂されると共に、その懸垂装置による
重錘に対する懸垂を解除することによって、自由落下し
て、床面上に載置された供試体、又は、重錘の下端に取
付けられた供試体に衝撃荷重を与える重錘とを有する落
下式衝撃試験装置の懸垂装置において、懸垂部と、その
懸垂部に回動自在に軸支され、重錘に設けられたピンと
係合するフックと、ボールねじと、そのボールねじを駆
動するステッピングモータと、ボールねじと螺合して直
線移動せしめられるナットと、そのナット及びフック間
に取付けられたロッドとを有し、ステッピングモータに
よるボールねじの駆動によって、ナットを移動させるこ
とによって、フックを回動させて、そのフックの重錘の
ピンとの係合を解除することによって、懸垂部による重
錘の懸垂を解除するようにした落下式衝撃試験装置の懸
垂装置である。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】上述の実施の形態によれば、懸垂部9Aに
回動自在に軸支され、重錘5に設けられたピン5Aと係
合する懸垂用フック9Bと、ボールねじ13と、そのボ
ールねじ13を駆動するステッピングモータ12と、ボ
ールねじ13と螺合して直線移動せしめられるナット1
6と、そのナット16及び懸垂用フック9B間に取付け
られたロッド17とを有し、ステッピングモータ12に
よるボールねじ13の駆動によって、ナット16を移動
させることによって、懸垂用フック9Bを回動させて、
その懸垂用フック9Bの重錘5のピン5Aとの係合を解
除することによって、懸垂部9Aによる重錘5の懸垂を
解除するようにしたので、コントローラ14によって、
ステッピングモータ12の回転速度、回転方向、ステッ
プ数等を任意に制御し得るところから、ボールネジ13
上のナット16の移動を正確に制御することができ、こ
れによって、重錘5の重量の大小に拘らず、重錘5の懸
垂解除の時点、即ち、重錘9Bが懸垂用フック9Bから
離脱する時点を頗る正確に制御することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】削除
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正内容】
【0031】
【発明の効果】第1の本発明によれば、懸垂装置と、そ
の懸垂装置に懸垂される重錘とを有し、その懸垂装置に
よる重錘の懸垂の解除によって、重錘が自由落下し、そ
の重錘の自由落下によって、床面上に載置された供試
体、又は、重錘の下端に取付けられた供試体に衝撃荷重
を与えるようにした落下式衝撃試験装置の懸垂装置にお
いて、懸垂部と、その懸垂部に回動自在に軸支され、重
錘に設けられたピンと係合する懸垂用フックと、ボール
ねじと、そのボールねじを駆動するステッピングモータ
と、そのステッピングモータを制御するコントローラ
と、ボールねじと螺合して直線移動せしめられるナット
と、そのナット及び懸垂用フック間に取付けられたロッ
ドとを有し、ステッピングモータによるボールねじの駆
動によって、ナットを移動させることによって、懸垂用
フックを回動させて、そのフックの重錘のピンとの係合
を解除するようにしたので、コントローラによって、ス
テッピングモータの回転速度、回転方向、ステップ数等
を任意に制御し得るところから、ボールネジ上のナット
の移動を正確に制御することができ、これによって、重
錘の重量の大小に拘らず、重錘の懸垂解除の時点、即
ち、重錘が懸垂用フックから離脱する時点を頗る正確に
制御することができる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0032
【補正方法】削除
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0033
【補正方法】変更
【補正内容】
【0033】第2の本発明によれば、第1の本発明の落
下式衝撃試験装置の懸垂装置において、懸垂用フックに
は、重錘に設けられたピンと係合する湾曲部と、その湾
曲部の下側の傾斜部とが設けられると共に、懸垂用フッ
クと懸垂部との間に自動復帰用ばねが架張されてなり、
懸垂用フックの下降によって、傾斜部がピンと接触しな
がら移動することによって、懸垂用フックが一の方向に
回動して、湾曲部とピンとの接触が開始され、自動復帰
用ばねの張力によって、湾曲部とピンとが係合するよう
にしたので、第1の本発明と同様の効果が得られると共
に、懸垂用フックを容易に重錘のピンに係合させること
のできる落下式衝撃試験装置の懸垂装置を得ることがで
きる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0034
【補正方法】変更
【補正内容】
【0034】第3の本発明によれば、第1の本発明の落
下式衝撃試験装置の懸垂装置において、落下式衝撃試験
装置は、コントローラに接続されたドアスイッチが設け
られた扉を有する枠体内に収容されてなり、扉が開放状
態のときは、モータの回転を停止するようにしたので、
第1の本発明と同様の効果が得られると共に、落下式衝
撃試験装置の試験中に、人が誤って扉を開けたときで
も、重錘の自由落下によって人が被害を受けるのを回避
することのできる落下式衝撃試験装置の懸垂装置を得る
ことができる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】 第4の本発明によれば、第1の本発明の
落下式衝撃試験装置の懸垂装置において、コントローラ
には、モータの回転を停止するための緊急停止スイッチ
が接続されてなるので、第1の本発明と同様な効果が得
られると共に、必要時にはいつでも、懸垂装置の懸垂用
フックによる重錘の懸垂の解除を停止して、落下式衝撃
試験装置自体の障害や人に与える被害を回避することの
できる落下式衝撃試験装置の懸垂装置を得ることができ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G061 AA14 AB04 DA07 DA20 EA02 EA10 EB07

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 懸垂装置と、該懸垂装置に懸垂される重
    錘とを有し、該懸垂装置による上記重錘の懸垂の解除に
    よって、上記重錘が自由落下し、該重錘の自由落下によ
    って、床面上に載置された供試体、又は、上記重錘の下
    端に取付けられた供試体に衝撃荷重を与えるようにした
    落下式衝撃試験装置の懸垂装置において、 懸垂部と、 該懸垂部に回動自在に軸支され、上記重錘に設けられた
    ピンと係合する懸垂用フックと、 送りねじと、 該送りねじを駆動するモータと、 該モータを制御するコントローラと、 上記送りねじと螺合して直線移動せしめられるナット
    と、 該ナット及び上記懸垂用フック間に取付けられたロッド
    とを有し、 上記モータによる送りねじの駆動によって、上記ナット
    を移動させることによって、上記懸垂用フックを回動さ
    せて、該フックの上記重錘のピンとの係合を解除するよ
    うにしたことを特徴とする落下式衝撃試験装置の懸垂装
    置。
  2. 【請求項2】 上記モータはステッピングモータである
    と共に、上記送りねじは、ボールねじであることを特徴
    とする請求項1に記載の落下式衝撃試験装置の懸垂装
    置。
  3. 【請求項3】 上記懸垂用フックには、上記重錘に設け
    られたピンと係合する湾曲部と、該湾曲部の下側の傾斜
    部とが設けられると共に、 上記懸垂用フックと上記懸垂部との間に自動復帰用ばね
    が架張されてなり、 上記懸垂用フックの下降によって、上記傾斜部が上記ピ
    ンと接触しながら移動することによって、上記上記懸垂
    用フックが一の方向に回動して、上記湾曲部と上記ピン
    との接触が開始され、上記自動復帰用ばねの張力によっ
    て、上記湾曲部と上記ピンとが係合するようにしたこと
    を特徴とする請求項1に記載の落下式衝撃試験装置の懸
    垂装置。
  4. 【請求項4】 上記落下式衝撃試験装置は、上記コント
    ローラに接続されたドアスイッチが設けられた扉を有す
    る枠体内に収容されてなり、 上記扉が開放状態のときは、上記モータの回転を停止す
    るようにしたことを特徴とする請求項1に記載の落下式
    衝撃試験装置の懸垂装置。
  5. 【請求項5】上記コントローラには、上記モータの回転
    を停止するための緊急停止スイッチが接続されてなるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の落下式衝撃試験装置の
    懸垂装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006047277A (ja) * 2004-07-08 2006-02-16 Nitto Denko Corp 衝撃試験装置及び衝撃試験方法
JP2007315840A (ja) * 2006-05-24 2007-12-06 Delta Kogyo Co Ltd 柔軟変形物の機械インピーダンス計測装置及び計測方法

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