JP2000304226A - 溶融炉への被溶融物供給方法及びその装置 - Google Patents

溶融炉への被溶融物供給方法及びその装置

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JP2000304226A JP11112759A JP11275999A JP2000304226A JP 2000304226 A JP2000304226 A JP 2000304226A JP 11112759 A JP11112759 A JP 11112759A JP 11275999 A JP11275999 A JP 11275999A JP 2000304226 A JP2000304226 A JP 2000304226A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被溶融物が溶融炉の被溶融物供給口に固着す
るのを防止できると共に、仮え被溶融物が被溶融物供給
口に固着した場合でも、溶融炉の運転を停止することな
く、固着した被溶融物を除去して新しい被溶融物を溶融
炉内へ連続的に供給できるようにする。 【解決手段】 溶融炉2の被溶融物供給口2aに接続さ
れるスクリューフィーダー6を備えた被溶融物供給装置
1により炉内へ被溶融物Aを供給するようにした溶融炉
2への被溶融物供給方法に於いて、前記被溶融物供給装
置1により炉内へ被溶融物Aを供給する際に、スクリュ
ーフィーダー6の外筒9先端部を被溶融物供給口2a内
で摺動させつつ被溶融物供給装置1を溶融炉2に対して
定期的に前後動させ、スクリューフィーダー6の先端部
で被溶融物供給口2aにある被溶融物Aを炉内へ押し出
すと共に、被溶融物供給口2aに固着した被溶融物Aを
突き崩すようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ごみ焼却炉から排
出される焼却残渣や飛灰等の被溶融物を溶融処理する溶
融炉に於いて利用されるものであり、被溶融物が溶融炉
の被溶融物供給口に固着するのを防止できると共に、仮
え被溶融物が被溶融物供給口に固着した場合でも、溶融
炉の運転を停止することなく、固着した被溶融物を除去
して新しい被溶融物を溶融炉内へ連続的に供給できるよ
うにした溶融炉への被溶融物供給方法及びその装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、都市ごみ等の焼却炉から排出され
る焼却灰や飛灰(以下被溶融物と云う)の減容化及び無
害化を図る為、被溶融物の溶融固化処理法が注目され、
現実に実用に供されている。被溶融物は溶融固化するこ
とにより、その容積を1/2〜1/3に減らすことがで
きると共に、重金属等の有害物質の溶出防止や溶融スラ
グの再利用、最終埋立処分場の延命等が可能になるから
である。
【0003】而して、前記被溶融物の溶融固化処理方法
には、アーク溶融炉やプラズマアーク炉、電気抵抗炉等
の電気式溶融炉を使用し、電気エネルギーによって被溶
融物を溶融した後、これを水冷若しくは空冷により固化
する方法と、表面溶融炉や旋回溶融炉、コークスベッド
炉等の燃焼式溶融炉を使用し、燃料の燃焼エネルギーに
よって被溶融物を溶融した後、これを水冷若しくは空冷
により固化する方法とが多く利用されて居り、都市ごみ
焼却処理設備に発電設備が併置されている場合には、前
者の電気エネルギーを用いる方法が、又、発電設備が併
置されていない場合には、後者の燃焼エネルギーを用い
る方法が夫々多く採用されている。
【0004】図3は従前のごみ焼却処理設備に併置した
直流アーク放電黒鉛電極式プラズマ溶融炉の一例を示す
ものであり、図3に於いて、20は被溶融物Aのホッ
パ、21は被溶融物Aの供給装置、22は溶融炉本体、
23は黒鉛主電極、24は黒鉛スタート電極、25は炉
底電極、26は炉底冷却ファン、27は直流電源装置、
28は不活性ガス供給装置、29は溶融スラグ流出口、
30はタップホール、31は燃焼室、32は燃焼用空気
ファン、33は助燃バーナ、34は排ガス冷却ファン、
35はバグフィルター、36は誘引通風機、37は煙
突、38は溶融飛灰コンベア、39は飛灰溜め、40は
スラグ水冷槽、41はスラグ搬出コンベア、42はスラ
グ溜め、43はスラグ冷却水冷却装置である。
【0005】而して、焼却残渣や飛灰等の被溶融物Aは
ホッパ20に貯えられ、供給装置21により溶融炉本体
22内へ連続的に供給される。溶融炉本体22には、炉
頂部より垂直且つ昇降可能に挿入され、その先端と被溶
融物Aとの間に一定の距離を設けた黒鉛主電極23(−
極)と、炉底に設置された炉底電極25(+極)とが設
けられて居り、両電極23,25間に印加された直流電
源装置27(容量約600〜1000KWh/T・被溶
融物)の直流電圧(200V〜350V)によりプラズ
マアーク電流が流れ、これによって被溶融物Aが130
0℃〜1500℃に加熱されて順次溶融スラグBとな
る。
【0006】尚、溶融前の被溶融物Aは導電性が低い
為、溶融炉の始動時には黒鉛スタート電極24を溶融炉
本体22内へ挿入してこれを+電極とし、これと黒鉛主
電極23間へ通電することにより被溶融物Aが溶融する
のを待つ。そして、被溶融物Aが溶融すると、その導電
性が上昇する為、黒鉛スタート電極24を炉底電極25
へ切り換える。
【0007】一方、前記溶融炉本体22の内部は、溶融
スラグBへの重金属類の混入を低減する為や黒鉛主電極
23等の酸化を防止する為に還元性雰囲気に保持されて
居り、その為にPSA窒素製造装置等の不活性ガス供給
装置28から窒素ガス等の不活性ガスCが、中空筒状に
形成した黒鉛主電極23及び黒鉛スタート電極24の中
空孔を通して、溶融炉本体22内へ連続的に供給されて
いる。
【0008】尚、不活性ガスCを黒鉛主電極23や黒鉛
スタート電極24の中空孔を通して溶融炉本体22内へ
供給する構成とするのは、プラズマ放電領域を濃厚な
不活性ガスCにより充満させた方が、プラズマアークの
発生や安定性等の所謂プラズマ放電性が良好になると考
えられること、及び黒鉛主電極23や黒鉛スタート電
極24の消耗がより少なくなると考えられること、等の
理由によるものである。
【0009】又、前記溶融炉本体22の炉底は、炉底冷
却ファン26からの冷風(空気)により空冷され、これ
によって炉底電極25近傍の過度な温度上昇が防止され
ている。更に、溶融炉本体22そのものは、高温に耐え
る耐火材及びそれを覆う断熱材等により構成されて居
り、必要に応じて断熱材の外部に水冷ジャケットが設け
られている。
【0010】前記被溶融物Aの溶融によって、その内部
に存在した揮発成分や炭素の酸化により起生した一酸化
炭素等は、ガス体D(以下排ガスと云う)となると共
に、鉄等の金属類やガラス、砂等の不燃性成分を含む被
溶融物Aは、プラズマアーク放電による発生熱を供給さ
れることによりその溶融点(1200℃〜1250℃)
を越える約1300℃〜1500℃の高温度にまで加熱
され、流動性を有する液体状の溶融スラグBとなる。
【0011】溶融炉本体22内に形成された溶融スラグ
Bは、溶融スラグ流出口29より連続的に溢れ出し、冷
却水を満したスラグ水冷槽40内へ落下することにより
冷却されて水砕スラグとなり、スラグ搬出コンベア41
によってスラグ溜め42へ排出される。又、溶融炉を停
止する際には、溶融炉本体22内の溶融スラグBが冷却
・固化してしまうのを防止する為、溶融スラグBの底部
レベルに設けたタップホール30より湯抜きを行い、溶
融炉本体22内は空状態にされる。
【0012】一方、前記排ガスD(ガス体)は、溶融ス
ラグ流出口29の上部空間から燃焼室31内に入り、こ
こで燃焼用空気ファン32により送入されて助燃バーナ
33によって加熱された燃焼用空気が加えられることに
より、内部の未燃分が完全に燃焼される。又、燃焼室3
1内で完全燃焼した排ガスDは、排ガス冷却ファン34
からの冷却空気(或いは水噴霧)によって冷却され、バ
グフィルター35を経て誘引通風機36により煙突37
へ排出される。そして、バグフィルター35で捕捉され
た溶融飛灰Eは、溶融飛灰コンベア38により飛灰溜め
39へ送られる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】而して、上述したプラ
ズマ溶融炉に於いては、ホッパ20内に貯留された焼却
灰や飛灰等の被溶融物Aは、溶融炉本体22の被溶融物
供給口22aに接続した供給装置21、通常は定量性能
やシール性能等に優れたスクリューフィーダーにより溶
融炉本体22内へ連続的に供給されている。ところが、
プラズマ溶融炉の運転に於いては、消耗した黒鉛主電極
23や黒鉛スタート電極24の継ぎ足し時、或いは炉底
に溜まった溶融メタルの抜き出し時にスクリューフィー
ダーによる被溶融物Aの供給を停止する時間帯がある。
【0014】その結果、溶融炉本体22に形成した被溶
融物供給口22aは炉内の高熱に晒させることになり、
被溶融物供給口22aに挿入されているスクリューフィ
ーダーの先端部が焼損すると云う問題があった。又、ス
クリューフィーダーの焼損を防止する為、スクリューフ
ィーダーの先端部を溶融炉本体22の内壁面から後退さ
せた状態でスクリューフィーダーを溶融炉本体22に接
続した場合、被溶融物供給口22aに被溶融物Aが溜ま
り、これが炉内の高熱に晒されて溶融し、被溶融物供給
口22aに固着してしまうと云う問題があった。この固
着した被溶融物Aは可なり硬い為、スクリューフィーダ
ーの供給力だけでは炉内へ押し出すことが難しく、新し
い被溶融物Aを連続的に供給できなくなり、最終的には
スクリューフィーダーの運転を行えなくなると云う問題
が発生した。
【0015】尚、上述した問題を解決する為、溶融炉本
体22の被溶融物供給口22aに固着した被溶融物Aを
除去する装置を溶融炉本体22に設置することも考えら
れるが、溶融炉本体22内が高温になる為に固着した被
溶融物Aを除去する装置を設置するのは事実上困難であ
った。特に、溶融炉本体22に於いては、炉内を還元性
雰囲気としている為、固着した被溶融物Aの付着性が強
く且つ固着した被溶融物Aも可なり硬くなるので、これ
を除去する有効な手段が見当たらなかった。
【0016】従って、被溶融物Aが溶融炉本体22の被
溶融物供給口22aに固着した場合には、プラズマ溶融
炉の運転を一旦停止して被溶融物供給口22aに固着し
た被溶融物Aを除去しなければならず、プラズマ溶融炉
の稼動率を下げる原因となっていた。
【0017】本発明は、このような問題点に鑑みて為さ
れたものであり、その目的は、被溶融物が溶融炉の被溶
融物供給口に固着するのを防止できると共に、仮え被溶
融物が被溶融物供給口に固着した場合でも、溶融炉の運
転を停止することなく、固着した被溶融物を除去して新
しい被溶融物を溶融炉内へ連続的に供給できるようにし
た溶融炉への被溶融物供給方法及びその装置を提供する
ことにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する為
に、本発明の請求項1に記載の発明は、溶融炉の被溶融
物供給口に接続されるスクリューフィーダーを備えた被
溶融物供給装置により炉内へ被溶融物を供給するように
した溶融炉への被溶融物供給方法に於いて、前記被溶融
物供給装置により炉内へ被溶融物を供給する際に、スク
リューフィーダーの外筒先端部を被溶融物供給口内で摺
動させつつ被溶融物供給装置を溶融炉に対して定期的に
前後動させ、スクリューフィーダーの先端部で被溶融物
供給口にある被溶融物を炉内へ押し出すと共に、被溶融
物供給口に固着した被溶融物を突き崩すようにしたこと
に特徴がある。
【0019】本発明の請求項2に記載の発明は、スクリ
ューフィーダーの外筒先端部を冷却しつつスクリューフ
ィーダーから被溶融物を炉内へ供給するようにしたこと
に特徴がある。
【0020】本発明の請求項3に記載の発明は、先端部
が溶融炉の被溶融物供給口内に前後方向へ摺動自在に挿
入された外筒及び外筒内に回転自在に配設されたスクリ
ューから成るスクリューフィーダーと、スクリューフィ
ーダーの外筒に接続され、被溶融物を貯留してこれを外
筒内へ供給するホッパと、スクリューフィーダーの先端
部が被溶融物供給口内で前後動するようにスクリューフ
ィーダー及びホッパを前後動させる前後移動装置とから
構成したことに特徴がある。
【0021】本発明の請求項4に記載の発明は、スクリ
ューフィーダーの外筒先端部を被溶融物供給口から引き
抜ける構成としたことに特徴がある。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は本発明の実施の形態
に係る被溶融物供給装置1の概略断面図を示し、当該被
溶融物供給装置1は、ごみ焼却炉から排出された焼却残
渣や飛灰等の被溶融物Aをプラズマ溶融炉の溶融炉本体
2内へ連続的に供給するものであり、溶融炉本体2の周
壁に分離可能に接続されている。
【0023】前記溶融炉本体2は、鋼板製のケーシング
及び耐火物等で夫々形成された周壁、底壁及び天井壁か
ら構成されて居り、その周壁には炉内へ被溶融物Aを供
給する為の被溶融物供給口2aが水平に形成されてい
る。又、被溶融物供給口2aには、後述するスクリュー
フィーダー6の外筒9の先端部外周面に摺動自在に内接
する冷却円筒3が挿入固定されている。この冷却円筒3
は、図2に示す如く、耐熱性及び耐食性等に優れた金属
材製の大小二つの筒材等により二重筒構造に形成されて
居り、筒材間に形成された環状の空間内に冷却媒体(例
えば冷却水等)を流すことによって、スクリューフィー
ダー6の外筒9の先端部を冷却できるようになってい
る。尚、溶融炉本体2は、被溶融物供給口2aに冷却円
筒3を設けたこと以外は、図3に示した従前のプラズマ
溶融炉の溶融炉本体22の場合と略同一である為、ここ
ではその詳細な説明を省略する。
【0024】前記被溶融物供給装置1は、図1に示す如
く、溶融炉本体2に対して前後動可能な架台4と、架台
4を前後動させる前後移動装置5と、架台4に支持載置
されたスクリューフィーダー6と、同じく架台4に支持
載置されたホッパ7とから構成されて居り、架台4を前
後動させることによって、スクリューフィーダー6の先
端部を溶融炉本体2の被溶融物供給口2aに挿入固定し
た冷却円筒3内で往復動させることができると共に、被
溶融物供給装置1自体を溶融炉本体2から分離させるこ
とができるようになっている。
【0025】具体的には、前記架台4は、図1に示す如
く、溶融炉本体2の周囲で且つ被溶融物供給口2aの下
方位置に水平姿勢で固定したベッド8上に水平移動可能
に支持されて居り、架台4とベッド8との間に設けた前
後移動装置5によって、被溶融物供給口2a及び冷却円
筒3の中心線に対して平行で且つ溶融炉本体2に対して
前後方向(図1の左右方向)へ移動可能となっている。
この実施の形態に於いては、前後移動装置5には、油圧
シリンダやエアシリンダ等の流体圧シリンダが使用され
ている。尚、上記の実施の形態に於いては、架台4を流
体圧シリンダにより前後方向へ移動させるようにした
が、他の実施の形態に於いては、架台4をモータ駆動に
より前後方向へ移動させるようにしても良い。
【0026】前記スクリューフィーダー6は、図1に示
す如く、耐熱性及び耐食性等に優れた金属材により円筒
状に形成され、先端部が冷却円筒3内に前後方向(図1
及び図2の左右方向)へ摺動自在に挿入された水平姿勢
の外筒9と、外筒9内に回転自在に挿入され、架台4上
に設けた軸受10に回転自在に支持されたスクリュー軸
11a及びスクリュー羽根11bから成るスクリュー1
1と、架台4上に設けられ、スクリュー11を回転駆動
するモータ12a及び伝動機構12bから成る回転駆動
装置12とから構成されて居り、外筒9内に供給された
被溶融物Aをスクリュー11の回転によって外筒9内を
被溶融物供給口2a側へ順次移送し、当該被溶融物Aを
被溶融物供給口2aから炉内へ連続的に定量供給するこ
とができるようになっている。又、スクリューフィーダ
ー6の外筒9と冷却円筒3との間には、外筒9の先端部
が冷却円筒3内を前後方向へ摺動しても、溶融炉本体2
内の高温ガスが外筒9と冷却円筒3との間から炉外へ流
出しないようにグランドシール部13が設けられてい
る。このグランドシール部13は、図2に示す如く、グ
ランドパッキン13a及びパッキン押え13b等から成
る。更に、スクリュー11のスクリュー軸11aは、そ
の内部に冷却媒体(例えば冷却水等)を流すことができ
るように構成されて居り、スクリュー軸11a内に冷却
媒体を流すことによって、スクリュー11先端部の焼損
を防止できるようになっている。
【0027】前記ホッパ7は、その下端部がスクリュー
フィーダー6の外筒9の基端部側(図1の左側部分)に
一体的に接続されて居り、被溶融物Aを一定量貯留して
これを外筒9内へ供給できるようになっている。
【0028】そして、前記被溶融物供給装置1は、架台
4を前後移動装置5により一定のストロークで前後動さ
せると、被溶融物供給装置1全体が溶融炉本体2に対し
て前後方向(図1の左右方向)へ移動し、これに伴って
スクリューフィーダー6の外筒9先端部が冷却円筒3内
を摺動しつつ前後方向へ移動すると共に、外筒9内に設
けたスクリュー11も前後方向へ移動するようになって
いる。
【0029】尚、被溶融物供給装置1の移動ストローク
は、プラズマ溶融炉の運転時に於いては、スクリューフ
ィーダー6の外筒9先端部が冷却円筒3内で前後動して
被溶融物供給口2aにある被溶融物Aを炉内へ押し出す
ことができると共に、被溶融物供給口2aに固着した被
溶融物Aを突き崩せるように設定され、又、プラズマ溶
融炉の運転停止時(メンテナンス時)や運転終了時に於
いては、スクリューフィーダー6の先端部が冷却円筒3
から引き抜かれて被溶融物供給装置1を溶融炉本体2か
ら完全に分離できるように設定されている。又、被溶融
物供給装置1を前後移動させる前後移動装置5は、被溶
融物供給装置1が定期的に前後動するように駆動制御さ
れている。更に、溶融炉本体2内への被溶融物Aの供給
時に於けるスクリューフィーダー6の外筒9及びスクリ
ュー11の位置は、外筒9の先端及びスクリュー11の
先端が溶融炉本体2の内壁面に略達するように設定され
ている。
【0030】次に、上述した被溶融物供給装置1を用い
てプラズマ溶融炉の溶融炉本体2内へ焼却残渣や飛灰等
の被溶融物Aを供給する場合について説明する。
【0031】ホッパ7内に投入された焼却残渣や飛灰等
の被溶融物Aは、ホッパ7の底部からスクリューフィー
ダー6の外筒9内に供給され、回転駆動装置12によっ
て外筒9内で回転するスクリュー11により外筒9内を
被溶融物供給口2a側へ順次移送されて行き、被溶融物
供給口2aから溶融炉本体2内へ連続的に供給される。
このとき、冷却円筒3及びスクリュー軸11a内には冷
却媒体が流されて居り、外筒9及びスクリュー軸11a
の各先端部は冷却媒体によって冷却されている。その結
果、外筒9及びスクリュー11の各先端部の焼損が防止
されることになる。
【0032】溶融炉本体2内へ供給された被溶融物A
は、炉内の溶融スラグBの液面上に傾斜面を作りながら
落下して行き、炉内の高温に晒されつつ溶融し、高温液
体状の溶融スラグBとなる。
【0033】ところで、被溶融物供給口2aから被溶融
物Aが溶融炉本体2内へ連続的に供給されておれば何ら
問題はないが、[発明が解決しようとする課題]で説明
したように、被溶融物供給口2a内で被溶融物Aが固着
する場合がある。この固着した被溶融物Aは、比較的硬
く、被溶融物供給口2aの一部を閉塞した格好になる。
その結果、スクリューフィーダー6の供給力だけでは被
溶融物Aを溶融炉本体2内へ連続的に供給できなくな
る。
【0034】従って、本発明の被溶融物供給装置1によ
り溶融炉本体2内へ被溶融物Aを供給する際には、前後
移動装置5により架台4を定期的に前後方向へ移動さ
せ、被溶融物供給装置1全体を前後動させる。これによ
って、スクリューフィーダー6の外筒9は、その先端部
が冷却円筒3内に挿入された状態で冷却円筒3内を摺動
しつつ前後方向に一定のストロークで移動する。同時に
外筒9内のスクリュー11も前後方向に一定のストロー
クで移動する。その結果、外筒9及びスクリュー11の
各先端部は、前進するときに被溶融物供給口2aにある
被溶融物Aを溶融炉本体2内へ押し出したり、或いは被
溶融物供給口2aに固着した被溶融物Aを突き崩して溶
融炉本体2内へ押し出すことになる。尚、被溶融物供給
装置1全体を前後移動させるときには、スクリュー11
の回転を止めて被溶融物Aの供給を一時的に止めても良
く、或いはスクリュー11を回転させて被溶融物Aの供
給を継続して行うようにしても良い。
【0035】このように、上述した被溶融物供給装置1
に於いては、被溶融物供給口2aにある被溶融物Aを外
筒9及びスクリュー11の各先端部で溶融炉本体2内へ
押し出したり、或いは被溶融物供給口2aに固着した被
溶融物Aを外筒9及びスクリュー11の各先端部で突き
崩したりするようにしている為、被溶融物供給口2aに
ある被溶融物Aを簡単に除去することができ、被溶融物
Aが被溶融物供給口2aに固着するのを未然に防止する
ことができる。又、仮え被溶融物供給口2aに被溶融物
Aが固着しても、プラズマ溶融炉の運転を停止すること
なく、固着した被溶融物Aを除去することができ、溶融
炉本体2内への被溶融物Aの供給を安定した状態で連続
的におこなうことができる。その結果、プラズマ溶融炉
の稼動効率を高めることができる。
【0036】そして、溶融炉本体2内への被溶融物Aの
供給を長時間停止する場合にも、被溶融物供給装置1を
前後移動装置5により一定のストロークで前後動させ、
被溶融物供給口2aにある被溶融物Aを外筒9及びスク
リュー11の先端部で溶融炉本体2内へ押し出す。これ
によって、被溶融物供給口2aが高熱に晒されても被溶
融物供給口2aに被溶融物Aが残っていない為、被溶融
物供給口2aへの被溶融物Aの固着を未然に防止するこ
とができる。
【0037】更に、メンテナンスの為にプラズマ溶融炉
の運転を一時的に停止する場合、或いは溶融炉の運転を
完全に停止する場合には、被溶融物供給装置1全体を前
後移動装置5により後退させ、スクリューフィーダー6
の先端部を冷却円筒3から完全に引き抜く。これによっ
て、被溶融物供給装置1を溶融炉本体2から完全に分離
することができ、メンテナンス等が行い易くなる。
【0038】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の請求項1に記載の被溶融物供給方法は、被溶融物供
給装置により溶融炉内へ被溶融物を供給する際に、スク
リューフィーダーの外筒先端部を被溶融物供給口内で摺
動させつつ被溶融物供給装置を溶融炉に対して定期的に
前後動させ、スクリューフィーダーの先端部で被溶融物
供給口にある被溶融物を炉内へ押し出すと共に、被溶融
物供給口に固着した被溶融物を突き崩すようにしてい
る。その結果、本発明に於いては、被溶融物供給口にあ
る被溶融物を簡単に除去することができ、被溶融物が被
溶融物供給口に固着するのを未然に防止することができ
る。又、仮え被溶融物が被溶融物供給口に固着した場合
でも、溶融炉の運転を停止することなく、固着した被溶
融物を除去することができる。延いては、溶融炉への被
溶融物の供給を安定した状態で連続的に行えることにな
り、溶融炉の稼動効率を高めることができる。
【0039】本発明の請求項2に記載の被溶融物供給方
法は、スクリューフィーダーの外筒先端部を冷却しつつ
スクリューフィーダーから被溶融物を炉内へ供給するよ
うにしている為、炉内の高熱に晒されるスクリューフィ
ーダーの外筒先端部の焼損を防止することができる。
【0040】本発明の請求項3及び請求項4に記載の被
溶融物供給装置は、上記方法を好適に実施することがで
きる。特に、本発明の請求項4に記載の被溶融物供給装
置は、スクリューフィーダーの外筒先端部を被溶融物供
給口から引き抜ける構成としている為、被溶融物供給装
置を溶融炉から完全に分離することができ、被溶融物供
給装置や溶融炉のメンテナンス等を行い易くなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る溶融炉への被溶融物
供給装置の概略縦断面図である。
【図2】被溶融物供給装置の要部の拡大縦断面図であ
る。
【図3】従前のプラズマ溶融炉の説明図である。
【符号の説明】
1は被溶融物供給装置、2は溶融炉本体、2aは被溶融
物供給口、5は前後移動装置、6はスクリューフィーダ
ー、7はホッパ、9は外筒、11はスクリュー、Aは被
溶融物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3K061 AA23 AB03 AC03 BA01 CA14 DB06 3K065 AA23 AB03 AC03 BA01 EA06 EA16 EA23 EA43 4K055 AA03 BA03 DA05

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶融炉の被溶融物供給口に接続されるス
    クリューフィーダーを備えた被溶融物供給装置により炉
    内へ被溶融物を供給するようにした溶融炉への被溶融物
    供給方法に於いて、前記被溶融物供給装置により炉内へ
    被溶融物を供給する際に、スクリューフィーダーの外筒
    先端部を被溶融物供給口内で摺動させつつ被溶融物供給
    装置を溶融炉に対して定期的に前後動させ、スクリュー
    フィーダーの先端部で被溶融物供給口にある被溶融物を
    炉内へ押し出すと共に、被溶融物供給口に固着した被溶
    融物を突き崩すようにしたことを特徴とする溶融炉への
    被溶融物供給方法。
  2. 【請求項2】 スクリューフィーダーの外筒先端部を冷
    却しつつスクリューフィーダーから被溶融物を炉内へ供
    給するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の溶
    融炉への被溶融物供給方法。
  3. 【請求項3】 先端部が溶融炉の被溶融物供給口内に前
    後方向へ摺動自在に挿入された外筒及び外筒内に回転自
    在に配設されたスクリューから成るスクリューフィーダ
    ーと、スクリューフィーダーの外筒に接続され、被溶融
    物を貯留してこれを外筒内へ供給するホッパと、スクリ
    ューフィーダーの先端部が被溶融物供給口内で前後動す
    るようにスクリューフィーダー及びホッパを前後動させ
    る前後移動装置とを具備したことを特徴とする溶融炉へ
    の被溶融物供給装置。
  4. 【請求項4】 スクリューフィーダーの外筒先端部を被
    溶融物供給口から引き抜ける構成としたことを特徴とす
    る請求項3に記載の溶融炉への被溶融物供給装置。
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