JP2000303485A - 擁壁構造 - Google Patents

擁壁構造

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JP2000303485A
JP2000303485A JP11112309A JP11230999A JP2000303485A JP 2000303485 A JP2000303485 A JP 2000303485A JP 11112309 A JP11112309 A JP 11112309A JP 11230999 A JP11230999 A JP 11230999A JP 2000303485 A JP2000303485 A JP 2000303485A
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vegetation block
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 護岸の美感を向上させること。 【解決手段】 上面開口の客土室を有する基本サイズの
植生用ブロックと、同植生用ブロックよりも高さ方向に
のみ複数倍の大きさとなるように大きく形成した大型サ
イズの植生用ブロックとを、それぞれ組み合せて段積み
することにより構築した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、擁壁構造に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、擁壁構造の一形態として、地山の
法面に沿わせて植生用ブロックを段積みすることにより
法面保護用又は護岸用の擁壁を構築したものがある。
【0003】そして、植生用ブロックは、ブロック本体
を上面開口の箱型に形成して、同ブロック本体内に客土
を充填し、同客土に植物を植生するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記した擁
壁構造では、植生用ブロックの大きさが全て同一である
ために、景観が単調となるという美感上の不具合があ
る。
【0005】また、植生用ブロックのブロック本体内の
容積が一定であるために、充填できる客土の量も一定で
あり、その結果、植生可能な植物の種類も限られて、植
生植物のバリエーションが乏しく、この点からも美感上
の不具合がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明では、上
面開口の客土室を有する基本サイズの植生用ブロック
と、同植生用ブロックよりも高さ方向に複数倍の大きさ
となるように大きく形成した大型サイズの植生用ブロッ
クとを、それぞれ組み合せて段積みすることにより構築
したことを特徴とする擁壁構造を提供せんとするもので
ある。
【0007】また、本発明は、上面開口の客土室を有
し、かつ、高さが異なる複数種類の基本サイズの植生用
ブロックと、これら複数種類の基本サイズの植生用ブロ
ックを段積みした高さと同じ高さとなるように、高さ方
向に大きく形成した大型サイズの植生用ブロックとを、
それぞれ組み合せて段積みすることにより構築したこ
と、更に、左右方向に複数個連続させた大型サイズの植
生用ブロックの組を、左右方向及び/又は上下方向に間
隔を開けて配置したことにも特徴を有する。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態につ
いて説明する。
【0009】すなわち、本発明に係る擁壁は、上面開口
の客土室を有する基本サイズの植生用ブロックと、同植
生用ブロックよりも高さ方向に複数倍の大きさとなるよ
うに大きく形成した大型サイズの植生用ブロックとを、
それぞれ組み合せて段積みすることにより構築してい
る。
【0010】このようにして、植生用ブロックの画一性
を排除することができて、擁壁の美感を高めることがで
きる。その結果、法面の景観を大きく変化させることが
できる。
【0011】しかも、大型サイズの植生用ブロックに
は、大量の客土を充填することができるために、大きな
木を植生することもでき、この大きな木が大きな日陰を
つくることから、鳥や虫や爬虫類等の小動物が好んで生
息する空間を形成することができ、その結果、自然な生
態系をとりもどすことができる。
【0012】また、上面開口の客土室を有し、かつ、高
さが異なる複数種類の基本サイズの植生用ブロックと、
これら複数種類の基本サイズの植生用ブロックを段積み
した高さと同じ高さとなるように、高さ方向に大きく形
成した大型サイズの植生用ブロックとを、それぞれ組み
合せて段積みすることにより構築している。
【0013】このようにして、前記した効果に加えて、
基本的サイズの植生用ブロックにも変化をもたせること
ができて、植生する植物の種類のバリエーションを大き
くして、擁壁の美感をより一層高めることができる。
【0014】そして、左右方向に複数個連続させた大型
サイズの植生用ブロックの組を、左右方向及び/又は上
下方向に間隔を開けて配置している。
【0015】このようにして、擁壁全体の中で、大型サ
イズの植生用ブロックを部分的に配置することができ、
前記した効果に加えて、擁壁を部分的に強調するという
美的効果をもたせることができる。
【0016】ここで、大型サイズの植生用ブロックの左
右幅と前後幅は、基本サイズの植生用ブロックの左右幅
と前後幅と同一に形成するのが好ましいが、必ずしもこ
れに限られるものではなく、大型サイズの植生用ブロッ
クの左右幅を基本サイズの植生用ブロックの左右幅より
も広幅若しくは細幅に形成することもできる。
【0017】
【実施例】以下に、本発明の実施例を図面を参照しなが
ら説明する。
【0018】図1〜図6に示すYは、本発明に係る擁壁
構造としての法面保護用の擁壁であり、同擁壁Yは、上
面開口の客土室を有する基本サイズの植生用ブロックA
と、同植生用ブロックAよりも高さ方向にのみ2倍の大
きさとなるように大きく形成した大型サイズの植生用ブ
ロックBとを、それぞれ組み合せて段積みしている。D
は地山、Eは角部充填コンクリート、Gは客土、Jは客
土受壁、Kは、砕石や栗石等の透水性の良い埋戻し材、
Nは法面、Qは目つぶし材、Uは埋戻し材仕切壁であ
る。
【0019】しかも、大型サイズの植生用ブロックB
は、二個を一組として左右方向に連続させ、この組を左
右方向及び上下方向に間隔を開けて所望の位置に配置し
ている。
【0020】このようにして、植生用ブロックAの画一
性を排除することができて、地山Dの法面Nの景観を大
きく変化させることができ、その結果、擁壁Yの美感を
高めることができる。
【0021】しかも、大型サイズの植生用ブロックB
は、大量の客土Gを充填することができるために、大き
な木を植生することもでき、この大きな木が大きな日陰
をつくることから、鳥や虫や爬虫類の小動物が好んで生
息する空間を形成することができ、その結果、自然な生
態系をとりもどすことができる。
【0022】さらに、法面保護擁壁Yの中で、大型サイ
ズの植生用ブロックBを所望の位置に部分的に配置する
ことにより、擁壁Yを部分的に強調する美的効果をもた
せることができる。
【0023】基本サイズの植生用ブロックAは、図7及
び図8にも示すように、前壁2と左右側壁3,4と後壁
5とから平面視矩形枠状のブロック本体1を形成し、同
ブロック本体1の左側前部に上下垂直方向に伸延する接
続・嵌合用凹条部6を形成する一方、右側前部に同接続
・嵌合用凹条部6に嵌合すべく上下方向に伸延する接続
・嵌合用凸条部7を形成している。
【0024】ここで、接続・嵌合用凹条部6は、平面視
にて半円弧凹状に形成する一方、接続・嵌合用凸条部7
は、平面視にて半円弧凸状に形成している。
【0025】そして、ブロック本体1の内部に形成され
る上・下面開口空間を客土室8としている。
【0026】このようにして、植生用ブロックAを左右
方向に連続させて敷設して一段目のブロック群を形成
し、この一段目のブロック群の上に植生用ブロックAを
千鳥状となるように段積みすると共に、左右方向に連続
させて敷設する。
【0027】この際、左右方向に隣接する植生用ブロッ
クA,A同士は、接続・嵌合用凹条部6と接続・嵌合用
凸条部7とを嵌合させて接続する。
【0028】しかも、植生用ブロックAは、上下垂直方
向に伸延する接続・嵌合用凹条部6を、平面視にて半円
弧凹状に形成する一方、上下垂直方向に伸延する接続・
嵌合用凸条部7を、平面視にて半円弧凸状に形成してい
るために、法面Nが左右方向に弯曲している場合にも、
各植生用ブロックAを法面Nの弯曲面に沿わせて敷設す
ると共に、接続・嵌合用凹条部6と接続・嵌合用凸条部
7とを嵌合させて接続することができる。
【0029】そして、各植生用ブロックAの客土室8内
に、客土Gを充填して、各客土Gに植物を植生すること
ができる。
【0030】大型サイズの植生用ブロックBは、図9に
示すように、基本的構造を前記した基本サイズの植生用
ブロックAと同じくしているが、ブロック本体40を高さ
方向にブロック本体の2倍の大きさに形成している点で
大きく異なる。41は左右方向仕切り壁、42は前壁、43は
左側壁、44は右側壁、45は後壁、46は接続・嵌合用凹条
部、47は接続・嵌合用凹条部である。
【0031】図10は、第1変容例としての植生用ブロ
ックBを示しており、同植生用ブロックBは、基本的構
造を前記植生用ブロックAと同じくしているが、上半部
ブロック形成体10と下半部ブロック形成体11とに上下二
分割して形成している点で異なる。
【0032】そして、下半部ブロック形成体11の左右側
壁11a,11a の上端面に嵌合用凸部11b,11b を形成する一
方、上半部ブロック形成体10の左右側壁10a,10a の下端
面に、上記嵌合用凸部11b,11b と嵌合する嵌合用凹部10
b,10b を形成して、同嵌合用凹部10b,10b を嵌合用凸部
11b,11b に嵌合させることにより、下半部ブロック形成
体11上に上半部ブロック形成体10を整合させて載置する
ことができると共に、大型サイズの植生用ブロックBを
形成することができる。
【0033】従って、大型サイズの植生用ブロックBを
下半部ブロック形成体11と上半部ブロック形成体10とに
分離して、順次段積みすることができるために、擁壁Y
の構築作業を大型作業機を使用することなく行える。
【0034】その結果、大型作業機を搬入することがで
きない作業現場においても、擁壁Yを構築することがで
きる。
【0035】図11は、第2変容例としての植生用ブロ
ックBを示しており、同植生用ブロックBは、上記第1
変容例としての植生用ブロックBと基本的構造を同じく
しているが、左右側壁11a,10a に嵌合用凹・凸部11b,10
b を形成することなく、連結板12を介して連結ボルト13
により上・下半部ブロック形成体10,11 を連結するよう
にした点で異なる。
【0036】このようにして、第1変容例としての植生
用ブロックBが奏する効果に加えて、上・下半部ブロッ
ク形成体10,11 が相互に上下・左右のいずれの方向にも
ずれることがないようにしている。
【0037】図12及び図13は、第2実施例としての
擁壁Yを示しており、同擁壁Yでは、高さのみが異なる
三種類の基本サイズの第1・第2・第3植生用ブロック
A1,A2,A3と、これら植生用ブロックA1,A2,A3を段積みし
た高さと同じ高さとなるように高さ方向にのみ大きく形
成した大型サイズの植生用ブロックBとを、それぞれ組
み合せて段積みすることにより構築している。
【0038】ここで、h1は第1植生用ブロックA1の高
さ、h2は第2植生用ブロックA2の高さ、h3は第3植生用
ブロックA3の高さ、Hは大型サイズの植生用ブロックB
の高さであり、 h1+h2+h3=H の関係式が成立するようにしている。
【0039】このようにして、基本サイズの第1・第2
・第3植生用ブロックA1・A2・A3の高さにも変化をもた
せることができて、植生する植物の種類のバリエーショ
ンを大きくして、擁壁Yの美感をより一層高めることが
できる。
【0040】図14及び図15は、第3実施例としての
護岸用の擁壁Yを示しており、同擁壁Yは、第1段と第
2段に下段配置用ブロックCを敷設し、同下段配置用ブ
ロックCの上に基本サイズの植生用ブロックAと大型サ
イズの植生用ブロックBとを段積みしている。
【0041】植生用ブロックAは、図16〜図18にも
示すように、平面視矩形枠状に形成したブロック本体1
と、同ブロック本体1の中途部に配設した上面開口で箱
型の集水・給水体20と、同集水・給水体20とブロック本
体1との間に介設した左右方向仕切り壁19とを具備して
いる。
【0042】ブロック本体1は、前壁2と、同前壁2の
左右側端部より後方へ伸延させた左右側壁3,4と、両
側壁3,4の後端間に介設した後壁5と、前壁2の左右
側端面と左右側壁3,4の前端部左右側面とにわたって
形成した接続部としての接続・嵌合用凹条部6及び接続
・嵌合用凸条部7とから形成している。
【0043】そして、前壁2は、前高後低の前傾姿勢と
なし、同前壁2の左右側後面に左右側壁3,4の前端部
3a,4a を連設し、同前端部3a,4a の下半部を後方へ水平
に伸延させて左右側壁本体3b,4b を形成し、両左右側壁
本体3b,4b の前部上面には、集水・給水体受用突片3c,4
c を突設し、また、左右側壁本体3b,4b の後端間には、
両左右側壁本体3b,4b と同一高さに形成した後壁5を前
低後高の後傾姿勢に介設している。
【0044】また、前壁2の後面の左右側部と中央部と
には、それぞれ左右方向仕切り壁19の前端部を嵌入する
ための嵌入溝21,21,21を形成している。
【0045】接続・嵌合用凸条部7は、前壁2の左側端
面の下端よりブロック本体1の底面に対して略垂直上方
向に伸延させて形成すると共に、水平断面形状を半円弧
凸状に形成しており、一方、接続・嵌合用凹条部6は、
前壁2の右側端面の下端よりブロック本体1の底面に対
して略垂直上方向に伸延させて形成すると共に、水平断
面形状を上記接続・嵌合用凸条部7が嵌合可能な半円弧
凹状に形成している。
【0046】集水・給水体20は、図19及び図20にも
示すように、ブロック本体1の左右側壁3,4間に横架
すべく横長矩形状の箱型に形成しており、左右側底部2
2,22を左右側壁3,4間に横架状に載置すべく形成し、
内部に集水・給水室31を形成している。
【0047】そして、集水・給水体20の前壁24の上端縁
部には、複数の雨水等流入路25を左右方向に間隔を開け
て凹状に形成し、同前壁24には複数の雨水等流出路26を
左右方向に間隔を開けて形成し、同前壁24の前面の左右
側部と中央部とには、それぞれ左右方向仕切り壁19の後
端部を嵌入するための嵌入溝27,27,27を形成している。
【0048】また、前壁24の左・右側端部には、それぞ
れ前・後面側にテーパー面を有する仕切壁形成片24a,24
a を外側方へ突出させて形成して、これらにより客土G
と埋戻し材Kとを仕切るようにしている。
【0049】集水・給水体20の左右側壁36,37 の後半上
部には、オーバーフロー用凹部33,33 を段付凹状に形成
しており、同オーバーフロー用凹部33,33 の後端は、後
壁34の上面と同等位置に設定して、同後壁34の上面を地
下水等流入用凹部35となしている。
【0050】上記のように、植生用ブロックAは、ブロ
ック本体1上に集水・給水体20を横架すると共に、ブロ
ック本体1の集水・給水体受用突片3c,4c に集水・給水
体20の前端下部を当接させ、続いて、同ブロック本体1
の前壁2と集水・給水体20の前壁24との間に左右方向仕
切り壁19を嵌入溝27,21 を介して横架することにより組
立てることができる。
【0051】このようにして、ブロック本体1の前壁2
と集水・給水体20の前壁24との間に客土室8を形成し、
同客土室8内に客土Gを充填するようにしている。
【0052】そして、ブロック本体1は、図15に示す
ように、上面に雨水等流入用開口部28を形成すると共
に、下面に雨水等流出用開口部29を形成している。
【0053】また、集水・給水体20は、図15に示すよ
うに、上面に、上方に段積みしたブロック本体1の雨水
等流出用開口部29と上下方向に連通する連通用開口部30
を形成している。
【0054】また、客土室8内を左右方向仕切り壁19に
より河川の流れ方向と略直交する方向に配置して仕切る
ことにより、洪水時等において、河川の水位が上昇した
際にも、客土室8内に充填した客土Gが河川の流水によ
り洗掘される量を、左右方向仕切り壁19により抑制する
ことができ、客土Gの流失を可及的に少なくして、ブロ
ック本体1が具備する植生機能、さらには、生物の保護
・管理機能を良好に確保することができる。
【0055】このようにして、最上段の植生用ブロック
Aの集水・給水体20内に流入した雨水等は、客土室8内
に流出され、同客土室8より直下方の別個の植生用ブロ
ックAの集水・給水室31内に流入し、同様に客土室8→
集水・給水室31→客土室8→……を繰返しながら順次流
下するが、常時、客土室8内に雨水等が流入して、客土
Gに植生した植物やバクテリア等の小動物に水分と養分
を供給することができるようにしている。
【0056】ここで、集水・給水室31内には、客土Gの
上面を流れる雨水等が雨水等流入路25を通して流入して
集水されることも、また、地下水等が地下水等流入用凹
部35を通して流入して集水されることもあり、これら雨
水や地下水等も、常時、客土室8へむだなく供給される
ことになる。
【0057】また、客土Gの表面に接している大気と、
集水・給水室31内とは雨水等流入路25を介して連通さ
せ、同集水・給水室31内と地山Dとは埋戻し材Kを介し
て連通させているために、空気を、大気と地山Dとの間
で活発に流動させることができて、客土Gと地山Dの両
方を活性化することができる。
【0058】ブロック本体1の左右側壁3,4の前部間
に出入通路形成板32を横架状に一体成形して、同出入通
路形成板32を、下段の集水・給水体20に形成した雨水等
流入路25上に配置することにより、同雨水等流入路25の
直上方を被覆して、同雨水等流入路25が埋戻し材K等に
より閉塞されるのを防止し、小動物が、常時、雨水等流
入路25を通して集水・給水体20内へ確実に出入りできる
ようにしている点で異なる。
【0059】しかも、各雨水等流出路26には、毛細管現
象生起材Mを挿通して、集水・給水室31内の雨水等を毛
細管現象により毛細管現象生起材Mを通して後述する客
土室8に供給可能としている。
【0060】ここで、毛細管現象生起材Mとしては、雨
水等流出路26に挿通可能な繊維製の紐を使用することが
できる。
【0061】大型サイズの植生用ブロックBは、図21
〜図23に示すように、基本的構造を前記した基本サイ
ズの植生用ブロックAと同じくしているが、ブロック本
体40を高さ方向にブロック本体の2倍の大きさに形成し
ている点で大きく異なる。43c,44c は集水・給水体受用
突片、48は排水孔、49は連通孔、50,51は嵌入溝、52は
出入通路形成板である。
【0062】また、ブロック本体40内には、上面が開口
した箱型の集水・給水体53を、客土G中に埋設状態にて
配置し、同集水・給水体53とブロック本体40上に載置し
た集水・給水体20との間に毛細管現象生起材Mを介在さ
せ、同集水・給水体53より客土G中に毛細管現象生起材
Mを引出している。54は集水・給水室、Rは、栗石や砕
石等の塊状物である。
【0063】上記のように、植生用ブロックA,Bは、
ブロック本体1の左右側3,4間に客土受壁Jを壁取付
用溝部3d,4d を介して横架し、両左右側壁3,4,43,4
4 上に集水・給水体20,20を横架し、続いて、各ブロッ
ク本体1,1の前壁2,42と集水・給水体20,20の前壁
24,24との間に左右方向仕切り壁19,41を嵌入溝27,21,
50,51 を介して横架することにより組立てることができ
る。
【0064】この際、各前壁2,42は、前傾姿勢となし
ているために、客土G上面の植生面積を可及的に大きく
形成することができ、同客土Gに植生した植物により上
段に配置した植生用ブロックA,Bの前壁2,42を覆う
ことができる。
【0065】特に、保護すべき法面が急勾配の場合で
も、植生面積を広く確保することができる。
【0066】また、河川の法面に沿わせて擁壁を構築し
た場合には、前壁2,42が前傾姿勢となっているため
に、上段に配置した植生用ブロックA,Bの前壁2,42
が、その下方に配置した植生用ブロックA,Bの客土G
の上方を覆って、同客土Gが河川の流れにより洗掘され
るのを低減することができる。
【0067】そして、集水・給水室31内に流入した雨水
等は、客土室8内に流出させることができて、同客土室
8内の客土Gに植生した植物やバクテリア等の小動物に
水分と養分と新鮮な空気とを供給することができる。
【0068】しかも、矩形枠状のブロック本体1内や、
同ブロック本体1と地山Dとの間に埋戻し材Kを充填す
ることにより、客土室8内に充填した客土Gと地山Dと
を連続状態にすることができて、客土Gの外気温の影響
を少なくすることができ、客土Gに植生した植物やバク
テリア等の小動物は、地山Dからも水分や養分さらには
新鮮な空気を補給することができる。
【0069】また、客土Gと地山Dとの間の空気の流動
をより一層活発にして、客土Gと地山Dを活性化するこ
とができ、この点からも生物の生育環境を良好に確保す
ることができる。
【0070】従って、植生用ブロックAを配設している
にもかかわらず、自然の生態系を阻害することなく、生
物を自然の状態にて育成することができて、生物の保護
・管理のための手間や費用を不要にすることができる。
【0071】また、集水・給水体20は、集水機能のみな
らず、生物の生息空間としても機能するために、小動物
は、客土室8と集水・給水室31とを自由に往来すること
ができて、生物に快適な住・生息空間を提供することが
できる。
【0072】従って、小動物の生育を保護することがで
きて、植生した植物の成育環境も良好にすることができ
る。
【0073】しかも、地山Dから排出される養分を含ん
だ地下水を集水・給水室31→客土室8内に案内すること
ができて、同客土室8内に充填した客土Gに養分を与え
ることができる。
【0074】また、客土室8内に充填した客土Gの表面
に降りそそいだ雨水等が、集水・給水室31内に流入した
場合には、同雨水等を雨水等流入路25を通して客土室8
内の客土G中に案内することができて、客土G中の湿度
を良好に確保することができる。
【0075】そして、客土室8内に充填した客土Gと地
山Dとの間の空気は、活発に流動し、客土Gと地山Dの
両方を活性化することができる。
【0076】しかも、小動物が客土室8内に充填した客
土Gの上を往来し、この客土G上に糞等をしたり、死骸
を残すことにより、それが客土Gの養分となって、植生
した植物の生育環境を良くすることができる。
【0077】従って、これらの点からも、植生した植物
の成育環境を良好に確保することができる。
【0078】また、客土室8内を左右方向仕切り壁19,
41により河川の流れ方向と略直交する方向に配置して仕
切ることにより、洪水時等において、河川の水位が上昇
した際にも、客土室8内に充填した客土Gが河川の流水
により洗掘される量を、左右方向仕切り壁19,41により
抑制することができ、客土Gの流出を可及的に少なくし
て、ブロック本体1が具備する植生機能、さらには、生
物の保護・管理機能を良好に確保することができる。
【0079】最上段の植生用ブロックAの集水・給水室
31内に流入した雨水等は、毛細管現象生起材Mを通した
毛細管現象により、客土室8内に供給され、同客土室8
より直下方の別個の植生用ブロックBの集水・給水室31
内に流入し、同様に客土室8→集水・給水室54→客土室
8→……を繰返しながら順次流下するが、常時、客土室
8内に雨水等が流入して、客土Gに植生した植物やバク
テリア等の小動物に、水分と養分を供給することができ
るようにしている。
【0080】ここで、集水・給水室31内には、雨水等流
入路25や地下水等流入用凹部35からも雨水等や地下水等
が流入するものであり、これらも、常時、客土室8へ毛
細管現象生起材Mを通して少量づつ継続的に供給される
ことになる。
【0081】次に、植生用ブロックAを段積みする工法
について、図15を参照しながら説明する。
【0082】(1) ブロック本体1だけを載置し、同ブ
ロック本体1内の下層部に埋戻し材Kを敷設する。
【0083】(2) ブロック本体1に集水・給水体20を
前記のように横架する。
【0084】(3) 集水・給水体20の雨水等流出路26中
に毛細管現象生起材Mを挿通して、同毛細管現象生起材
Mをブロック本体1の客土室8内と集水・給水室31との
間に介在させる。
【0085】(4) 集水・給水体20の集水・給水室31内
に塊状物Rを充填する。
【0086】(5) ブロック本体1内に埋戻し材Kを充
填すると共に、地山D側へも埋戻し材Kを充填して、ブ
ロック本体1内と地山Dとを連続状態にする。
【0087】(6) ブロック本体1の客土室8内に客土
Gを充填する。
【0088】(7) 上記ブロック本体1と集水・給水体
20の上に別の大型サイズの植生用ブロックBのブロック
本体40を配置する。
【0089】この際、上段に配置するブロック本体40の
前壁42は、下段に配置した集水・給水体20の前端上方近
傍に配置して、集水・給水室31内の塊状物Rの直上方位
置に上段の客土室8が配置されるようにする。
【0090】(8) ブロック本体40内の下層部に埋戻し
材Kを敷設する。
【0091】(9) ブロック本体40内の中層部に客土G
を入れる。
【0092】このようにして、集水・給水室31内の塊状
物Rと上段の客土室8内の客土Gとを埋戻し材Kを介し
て連続させて、客土G内の余剰水が集水・給水室31内に
円滑かつ確実にとり込まれるようにする。
【0093】(10) 客土G上に集水・給水体53を載置す
る。
【0094】(11) 集水・給水体53の集水・給水室54と
ブロック本体40の客土室8内との間に毛細管現象生起材
Mを介在させる。
【0095】(12) 集水・給水室54内に塊状物Rを充填
する。
【0096】(13) ブロック本体40の客土室8内に客土
Gを充填する。
【0097】(14) ブロック本体40に集水・給水体20を
前記のように横架する。
【0098】(15) 集水・給水体20の雨水等流出路26中
に毛細管現象生起材Mを挿通して、同毛細管現象生起材
Mをブロック本体40の客土室8内と集水・給水室31との
間に介在させる。
【0099】(16) 集水・給水体20の集水・給水室31内
に塊状物Rを充填する。
【0100】(17) 前記(1) 〜(16)を繰返す。
【0101】(18) 前記(1) 〜(17)を所望の擁壁高さが
得られるまで繰返し行なう。
【0102】図24及び図25は、地山Dの法面Nが緩
勾配の場合の護岸用の擁壁Yを示しており、大型サイズ
のブロック本体40の後壁45の上端より後方へ伸延する張
出し受体55,55 を埋戻し材K上に載置し、両集水・給水
張出し受体55,55 間に集水・給水体20を載置して、同集
水・給水体20上に基本サイズの植生用ブロックAの前部
を載置するようにしている。
【0103】図26は、大型サイズの植生用ブロック
B,Bの接続部の平面図であり、図27は、同接続部の
背面図である。
【0104】そして、60は第1仕切り壁、61は第2仕切
り壁、Z1は第1空間、Z2は第2空間、Z3は第3空間であ
り、これら第1〜第3空間Z1,Z2,Z3内には埋戻し材Kま
たは客土Gを充填するが、その充填形態が護岸擁壁(河
川用)の場合と法面保護擁壁(陸上用)の場合とで、表
1及び表2に示すように異なる。
【0105】ここで、第1仕切り壁60の高さは第2範囲
X2の高さと同一であり、また、第2仕切り壁61の高さ
は第1範囲X1の高さと同一である。
【0106】そして、護岸擁壁の場合は、第1仕切り壁
60のみを配設するが、法面保護擁壁の場合は、第1仕切
り壁60と第2仕切り壁61の両方を配設する。
【0107】
【表1】
【0108】
【表2】
【0109】
【発明の効果】本発明によれば、次のような効果が得ら
れる。
【0110】 請求項1記載の本発明では、上面開口
の客土室を有する基本サイズの植生用ブロックと、同植
生用ブロックよりも高さ方向にのみ複数倍の大きさとな
るように大きく形成した大型サイズの植生用ブロックと
を、それぞれ組み合せて段積みすることにより構築して
いるために、植生用ブロックの画一性を排除することが
できて、擁壁の美感を高めることができ、その結果、法
面の景観を大きく変化させることができる。
【0111】しかも、大型サイズの植生用ブロックに
は、大量の客土を充填することができるために、大きな
木を植生することもでき、この大きな木が大きな日陰を
つくることから、鳥や虫や爬虫類等の小動物が好んで生
息する空間を形成することができ、その結果、自然な生
態系をとりもどすことができる。
【0112】 請求項2記載の本発明では、上面開口
の客土室を有し、かつ、高さのみわずかに異なる複数種
類の基本サイズの植生用ブロックと、これら複数種類の
基本サイズの植生用ブロックを段積みした高さと同じ高
さとなるように、高さ方向にのみ大きく形成した大型サ
イズの植生用ブロックとを、それぞれ組み合せて段積み
することにより構築しているために、上記の効果に加
えて、基本サイズの植生用ブロックにも変化をもたせる
ことができて、植生する植物の種類のバリエーションを
大きくして、擁壁の美感をより一層高めることができ
る。
【0113】 請求項3記載の本発明では、左右方向
に複数個連続させた大型サイズの植生用ブロックの組
を、左右方向及び上下方向に間隔を開けて配置している
ために、擁壁全体の中で、大型サイズの植生用ブロック
を部分的に配置することができ、上記又はの効果に
加えて、擁壁を部分的に強調するという美的効果をもた
せることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る擁壁構造としての法面保護用の擁
壁の側面説明図。
【図2】同擁壁の正面説明図。
【図3】同擁壁の平面説明図。
【図4】同擁壁の断面側面図。
【図5】同擁壁の断面側面図。
【図6】同擁壁の拡大平面図。
【図7】基本サイズの植生用ブロックの側面図。
【図8】同基本サイズの植生用ブロックの平面図。
【図9】大型サイズの植生用ブロックの側面図。
【図10】第1変容例としての植生用ブロックの側面
図。
【図11】第2変容例としての植生用ブロックの側面
図。
【図12】第2実施例としての擁壁の側面説明図。
【図13】同擁壁の正面説明図。
【図14】第3実施例としての擁壁の側面説明図。
【図15】同擁壁の断面側面図。
【図16】基本サイズの植生用ブロックの側面図。
【図17】同植生用ブロックの背面図。
【図18】同植生用ブロックの平面図。
【図19】集水・給水体の側面図。
【図20】同集水・給水体の正面図。
【図21】大型サイズの植生用ブロックの側面図。
【図22】同植生用ブロックの背面図。
【図23】同植生用ブロックの平面図。
【図24】緩勾配法面に構築した擁壁の側面説明図。
【図25】同擁壁の断面側面図。
【図26】大型サイズの植生用ブロックの接続部の平面
説明図。
【図27】同植生用ブロックの接続部の背面説明図。
【符号の説明】
Y 擁壁 A 基本サイズの植生用ブロック B 大型サイズの植生用ブロック 1 ブロック本体 2 前壁 3 左側壁 4 右側壁 5 後壁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面開口の客土室を有する基本サイズの
    植生用ブロックと、同植生用ブロックよりも高さ方向に
    複数倍の大きさとなるように大きく形成した大型サイズ
    の植生用ブロックとを、それぞれ組み合せて段積みする
    ことにより構築したことを特徴とする擁壁構造。
  2. 【請求項2】 上面開口の客土室を有し、かつ、高さが
    異なる複数種類の基本サイズの植生用ブロックと、これ
    ら複数種類の基本サイズの植生用ブロックを段積みした
    高さと同じ高さとなるように、高さ方向に大きく形成し
    た大型サイズの植生用ブロックとを、それぞれ組み合せ
    て段積みすることにより構築したことを特徴とする擁壁
    構造。
  3. 【請求項3】 左右方向に複数個連続させた大型サイズ
    の植生用ブロックの組を、左右方向及び/又は上下方向
    に間隔を開けて配置したことを特徴とする請求項1又は
    2記載の擁壁構造。
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