JP2000303343A - 糊付け装置 - Google Patents

糊付け装置

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JP2000303343A
JP2000303343A JP11105322A JP10532299A JP2000303343A JP 2000303343 A JP2000303343 A JP 2000303343A JP 11105322 A JP11105322 A JP 11105322A JP 10532299 A JP10532299 A JP 10532299A JP 2000303343 A JP2000303343 A JP 2000303343A
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    • D06B3/00Passing of textile materials through liquids, gases or vapours to effect treatment, e.g. washing, dyeing, bleaching, sizing, impregnating
    • D06B3/10Passing of textile materials through liquids, gases or vapours to effect treatment, e.g. washing, dyeing, bleaching, sizing, impregnating of fabrics
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 糊甘及びストップマークの発生を防止す
ること 【解決手段】 本発明の糊付け装置は、糊液を収容した
糊槽と、経糸シートを糊液に浸漬させる浸漬ローラと、
経糸シートを浸漬ローラに押圧するスクイズローラとを
含む。糊甘及びストップマークの発生は、経糸シートを
スクイズローラにより経糸シートの走行方向における浸
漬ローラの下流側外周にほぼ水平方向に押圧することに
より抑制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浸漬ローラとスク
イズローラと用いて経糸に糊付けをする装置に関する。
【0002】
【従来の技術】糊付け装置は、一般に、複数の経糸をシ
ート上に配置した経糸シートを浸漬ローラに巻きかけて
糊槽内の糊液に浸漬させ、次いで経糸シートを上下の絞
りローラ間に挟み込んで絞ることにより、糊を経糸に浸
透させつつ、余分な糊を除去する。糊付けされた経糸
は、経糸シートの形を維持した状態で、次段の乾燥装置
に送り出される(又は、引き出される)。
【0003】毛、綿等を用いたスパン糸の場合、一度の
絞りだけでは糊を充分に浸透させることができないし、
均一に糊付けをすることが難しい、という問題がある。
このため、スパン糸の場合、一度絞った後に、再度絞っ
たり、再度浸漬させてさらに絞る等、ツインスクイズ方
式を採用して前記問題を解決している。
【0004】
【解決しようとする課題】しかし、従来の糊付け装置で
は、低速運転に起因する糊甘が発生したり、運転停止に
起因するストップマークが形成される、という課題を有
する。糊甘は、経糸ビームの交換時、糸切れの処理時等
における低速運転時に糊液の持ち上げ量が少なくなるこ
とに起因して、糊付け不足になることにより発生する。
ストップマークは、経糸シートに付着している糊が、経
糸ビームの交換時、糸切れの処理時等における運転停止
の間に糊液の溜まりが形成されて乾燥し、再起動により
糊が半乾燥の状態で経糸に付着したまま移動することに
より形成される。
【0005】それゆえに、糊付け装置においては、糊甘
及びストップマークの発生を防止することが重要であ
る。
【0006】
【解決手段、作用及び効果】本発明の糊付け装置は、糊
液を収容した糊槽と、前記経糸シートを前記糊液に浸漬
させる浸漬ローラと、前記経糸シートをその走行方向に
おける前記浸漬ローラの下流側にほぼ水平方向に押圧す
るスクイズローラとを含む。
【0007】経糸シートは、浸漬ローラに巻きかけられ
て糊液に浸漬され、スクイズローラにより浸漬ローラの
下流側外周に押圧されることにより絞りが行われる。
【0008】浸漬ローラは、スクイズローラと共同して
絞りローラとして作用し、スクイズローラは経糸シート
を浸漬ローラの下流側にほぼ水平方向に押圧する。この
ため、経糸シートが浸漬された糊液の液面から絞り位置
までの距離が短く、したがって低速運転時において糊液
の持ち上げ量が不足するおそれがなく、糊甘の発生が抑
制される。
【0009】また、絞り位置において、経糸シートはス
クイズローラにより浸漬ローラの下流側にほぼ水平方向
に押圧される。このため、絞られた糊液は、自重により
糊槽に落下しやすく、したがって絞り位置に滞留するお
それが少なく、ストップマークの形成が抑制される。
【0010】本発明によれば、経糸シートを浸漬ローラ
により糊液に浸漬させると共に、その同じ浸漬ローラの
下流側に経糸シートをほぼ水平方向に押圧するから、糊
甘の発生及びストップマークの形成が抑制される。
【0011】さらに、前記糊槽内にあって前記浸漬ロー
ラより下流側に一部を前記糊液の液面から突出させた状
態に配置された仕切り板を含むことができる。このよう
にすれば、最下流の浸漬ローラの回転に起因する下流方
向への糊液の流動が防止される。
【0012】さらに、前記浸漬ローラより前記経糸シー
トの走行方向における上流側に配置されたサイジングロ
ーラと、前記経糸を前記サイジングローラに押圧する第
2のスクイズローラと、前記サイジングローラより前記
経糸シートの走行方向における上流側に配置された上流
側浸漬ローラとを含むことができる。このようにすれ
ば、スパン糸に確実に糊付をすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1を参照するに、糊付け装置1
0は、糊液12を収容した上方開放の糊槽14と、糊液
12に浸漬された3つのローラ16,18,20と、2
つのスクイズローラ22,24とを含む。複数の経糸を
シート状に配置した経糸シート26は、案内ローラ28
により糊付け装置10に案内される。
【0014】ローラ16は経糸シート26を糊液12に
浸漬させる初段の浸漬ローラであり、ローラ18はスク
イズローラ22と共同して経糸シートを絞るサイジング
ローラであり、ローラ20は経糸シート26をその走行
方向における最下流位置において経糸シート26を糊液
12に浸漬させると共にスクイズローラ24と共同して
経糸シート26を絞る最下流の浸漬ローラである。各ロ
ーラの回転方向を図1に矢印で示す。
【0015】経糸シート26は、糊付け装置10におい
て、浸漬ローラ16により糊液12に浸漬され、次いで
サイジングローラ18の上側とスクイズローラ22の下
側との間を通ることによりサイジングローラ18の上部
において初期絞りをされ、次いで最下流の浸漬ローラ2
0により再度糊液12に浸漬され、次いで最下流の浸漬
ローラ20の下流側とスクイズローラ24の上流側との
間を通ることにより最終絞りをされ、その後次段の乾燥
装置に送り出される。
【0016】スクイズローラ24は、経糸シート26を
浸漬ローラ20の下流側外周にほぼ水平方向に押圧す
る。このため、経糸シート26が絞り用部材の1つであ
る浸漬ローラ20により糊液12に浸漬されると共に、
糊液12の液面から最終絞り位置までの経糸の走行距離
が短く、その結果経糸ビームの交換時、糸切れの処理時
等における低速運転時において充分な量の糊液が最終絞
り位置に浸漬ローラ20及び経糸シート26により持ち
上げられ、したがって低速運転時における糊液の持ち上
げ量に不足を生じるおそれがなく、糊甘の発生が抑制さ
れる。
【0017】また、最終絞り位置において、経糸シート
26をスクイズローラ24により浸漬ローラ20の下流
側外周にほぼ水平方向に押圧すると、絞られた糊液は、
自重により糊槽に落下しやすくなって、最終絞り位置に
滞留するおそれが少なく、その結果経糸ビームの交換
時、糸切れの処理時等における運転停止に起因するスト
ップマークの形成が抑制される。
【0018】図2に示すように、両ローラ20,24の
中心を結ぶ仮想的な直線と、浸漬ローラ20の中心を通
る水平線とがなす角度θは、スクイズローラ24の中心
位置が前記水平線より上方のときを+とし、下方のとき
を−としたとき、+30度から−10度の範囲とするこ
とができる。
【0019】角度θが+30度をプラス方向に越える
と、糊液面から最終絞り位置までの経糸の走行距離が長
くなりすぎるから、糊甘が発生しやすくなり、また絞ら
れた糊液が自重により糊槽に落下しにくくなって最終絞
り位置に滞留しやすくなるから、ストップマークが形成
されやすくなる。
【0020】角度θが−10度をマイナス方向に越える
と、絞られた糊液がスクイズローラ24又は経糸シート
26の上に残留し、新たなマークが形成されやすくな
る。それゆえに、角度θは+7度から+10度の範囲と
することが好ましい。
【0021】浸漬ローラ20がステンレスのような金属
製の表面を有していると、その表面は放熱しやすいか
ら、糊は金属製の表面でゲル化(高粘度化)して、経糸
シート26に付着しやすい。これに対し、スクイズロー
ラ24がゴム製であると、スクイズローラの表面は冷え
にくく、糊がゲル化しにくい。
【0022】それゆえに、図2に示すように、糊付け装
置10から送り出される経糸シート26aの方向を、ロ
ーラ20及び24への経糸シート26の接触点における
接線30の方向よりわずかにスクイズローラ24の側と
することが好ましい。
【0023】そのようにすれば、最終絞りの後の経糸シ
ート26aが最終絞り位置(最終絞り点)の接線方向よ
りもスクイズローラ24の側に寄せた経路を経るから、
浸漬ローラ20に付着したゲル化した糊が最終絞り後の
経糸シート26aに付着することを防止することができ
る。
【0024】最下流の浸漬ローラ20の回転に起因する
下流方向への糊液の流れは、図2に示す仕切り板32に
より阻止される。仕切り板32は、その一部を糊液面か
ら突出させた状態に最終浸漬ローラ20より下流側に配
置されている。
【0025】本発明は、上記実施例に限定されない。例
えば、本発明は、浸漬ローラ16,サイジングローラ1
8及びスクイズローラ22を備えない糊付け装置にも適
用することができる。本発明は、その趣旨を逸脱しない
限り、種々変更することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る糊付け装置の一実施例を示す概略
【図2】最下流の浸漬ローラとスクイズローラとの関係
及び絞られた経糸シートの流出方向を説明するための図
【符号の説明】
10 糊付け装置 12 糊液 14 糊槽 16,20 浸漬ローラ 18 サイジングローラ 22,24 スクイズローラ 26 経糸シート 32 仕切り板

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 糊液を収容した糊槽と、経糸シートを前
    記糊液に浸漬させる浸漬ローラと、前記経糸シートをそ
    の走行方向における前記浸漬ローラの下流側にほぼ水平
    方向に押圧するスクイズローラとを含む、糊付け装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記糊槽内にあって前記浸漬ロ
    ーラより下流側に一部を前記糊液の液面から突出させた
    状態に配置された仕切り板を含む、請求項1に記載の糊
    付け装置。
  3. 【請求項3】 さらに、前記浸漬ローラより前記経糸シ
    ートの走行方向における上流側に配置されたサイジング
    ローラと、前記経糸を前記サイジングローラに押圧する
    第2のスクイズローラと、前記サイジングローラより前
    記経糸シートの走行方向における上流側に配置された上
    流側浸漬ローラとを含む、請求項1又は2に記載の糊付
    け装置。
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