JP2000302621A - 歯周病治療用徐放性製剤 - Google Patents

歯周病治療用徐放性製剤

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JP2000302621A
JP2000302621A JP11112262A JP11226299A JP2000302621A JP 2000302621 A JP2000302621 A JP 2000302621A JP 11112262 A JP11112262 A JP 11112262A JP 11226299 A JP11226299 A JP 11226299A JP 2000302621 A JP2000302621 A JP 2000302621A
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Hisayoshi Shimizu
久義 清水
Hidekazu Yoshii
英一 吉居
Nobuko Shizutani
信子 静谷
Yoko Ishihara
容子 石原
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
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Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水に不安定なセフェム系抗生物質を安定な状
態で歯周ポケットに投与でき、且つ口腔内局所で長時間
持続的に薬物を放出できる徐放性を備えた新規な歯周病
治療用徐放性製剤を提供する。 【解決手段】 歯周病治療用徐放性製剤を(A)油脂,
ワックス及び高級炭化水素より選ばれた1種以上、
(B)ポリオキシエチレンアルキルエーテル、(C)セ
ルロース誘導体、(D)カルシウム化合物、(E)セフ
ェム系抗生物質を含有する構成にする。好ましい含有量
は、A成分:5〜95重量%,B成分:1〜50重量
%,C成分:1〜75重量%,D成分:1〜50重量
%,E成分:0.1〜50重量%である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する利用分野】本発明は、セフェム系抗生物
質の1種である例えばセフメノキシム又はその塩を安定
に含有し、且つ長時間投与部位に滞留して持続的効果を
発揮する歯周病治療用徐放性製剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、抗生物質の歯科領域への適用が種
々検討されており、特に口腔内局所である歯周炎症部位
への直接投与が盛んに検討されている。抗生物質を歯周
炎症部位である歯周ポケットに投与して長時間その投与
部位に滞留させるためには、歯周病治療用製剤中に含有
されている抗生物質を安定化させると同時に徐放させる
必要がある。これまで一部の抗生物質については歯周局
所投与用の治療薬が実用化されている(特公平2−34
325号公報参照)が、投与後、充分長時間に亘って持
続的に薬物を供出するという点で満足できるものとは言
い難い。また、セフェム系抗生物質については特願平5
−177016号で油脂,ワックス,高級炭化水素の1
種以上と界面活性剤と水溶性高分子とから成る基剤がセ
フメノキシム或いはその塩の安定化と徐放とに効果があ
るとされているが、薬剤の徐放性及び安定性については
未だ充分とは言えない。
【0003】即ち、歯周炎症部位へ直接投与される歯周
病治療用製剤は、常時唾液や歯肉溝からの滲出液で洗わ
れている口腔の歯周ポケット内に投与されるものである
ため薬剤が瞬時に流失し、抗生物質がその効果を上げる
ための時間だけ作用させることが困難である。特に、水
分が存在すると直ぐに加水分解されて効能が無くなる水
に不安定なセフェム系抗生物質を安定な状態で歯周ポケ
ットに投与でき、且つ患部で充分な薬剤濃度を長時間維
持できる徐放性を備えた歯周病治療用徐放性製剤の開発
が望まれていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記従来技
術の欠点を解消し、歯周病治療に有効であるが水に不安
定なセフェム系抗生物質を安定な状態で歯周ポケットに
投与でき、且つ患部で充分な薬剤濃度を長時間維持でき
る徐放性を備えた新規な歯周病治療用徐放性製剤を提供
することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、よ
り安定にセフェム系抗生物質が配合され且つその効果も
長時間に亘る歯周病治療用徐放性製剤を開発すべく鋭意
検討した結果、(A)油脂,ワックス及び高級炭化水素
より選ばれた1種以上、(B)ポリオキシエチレンアル
キルエーテル、(C)セルロース誘導体、(D)カルシ
ウム化合物、(E)セフェム系抗生物質を含有すること
を特徴とする歯周病治療用徐放性製剤が、セフェム系抗
生物質の安定性を向上させ、長時間に亘って投与部位に
滞留すると共に、患部で充分な薬剤濃度を長時間維持で
きる徐放性を備えていることを究明し、本発明を完成す
るに至った。
【0006】
【発明の実施の形態】即ち本発明に係る歯周病治療用徐
放性製剤は、A成分である油脂,ワックス及び高級炭化
水素より選ばれた1種以上により、E成分である水分に
対して安定性の低いセフェム系抗生物質を保護すると共
に、量的な配分により適正なちょう度を与え、B成分で
あるポリオキシエチレンアルキルエーテルとD成分であ
るカルシウム化合物とにより徐放性及び安定性に寄与さ
せ、C成分であるセルロース誘導体により口腔内の水分
で溶解、膨潤し、局所での製剤残留性と徐放性とに寄与
させるものである。以上の如く、本発明に係る歯周病治
療用徐放性製剤は、口腔内局所、詳細には主な歯周疾患
部位である歯周ポケットに直接投与でき、充分な期間に
亘って安定に効果を発揮するものである。
【0007】本発明に係る歯周病治療用徐放性製剤にお
いて用いられる成分A成分中の一つである油脂は、動物
性又は植物性の油脂或いはこれを原料とする加工油であ
ればいずれでも良く、例えば、ツバキ油,ゴマ油,オリ
ブ油,菜種油,サフラワー油、アーモンド油,ヒマワリ
油,ホホバ油,大豆油,小麦胚芽油,トウモロコシ油,
米ヌカ油,綿実油,落花生油,アボガド油,杏仁油,グ
レープシード油,サザンカ油,アマニ油,ヒマシ油,カ
カオ脂,ヤシ油,パーム油,牛脂,豚脂,馬脂,羊脂,
イワシ油,タラ肝油及びこれらの油を原料とした硬化油
並びにこれらの油を構成する脂肪酸トリグリセリドなど
が挙げられ、特にツバキ油、ゴマ油が好ましい。
【0008】本発明に係る歯周病治療用徐放性製剤にお
いて用いられる成分A成分中の他の一つであるワックス
としては、(さらし)ミツロウ,カルナウバロウ,鯨ロ
ウ,セラックロウ,木ロウが用いられるが、優れた疎水
性を持ち、製剤に滑沢性も付与するさらしミツロウが最
適である。
【0009】本発明に係る歯周病治療用徐放性製剤にお
いて用いられる成分A成分中の更に他の一つである高級
炭化水素としては、パラフィン,(白色)ワセリン,流
動パラフィン,スクワラン,スクワレン,セレシンが用
いられるが、好ましくは白色ワセリンが挙げられる。
【0010】本発明に係る歯周病治療用徐放性製剤にお
いては、前記した油脂,ワックス及び高級炭化水素の中
の単独或いは2種以上を、それぞれを組み合わせて用い
ることができる。
【0011】本発明に係る歯周病治療用徐放性製剤にお
いて用いられるB成分であるポリオキシエチレンアルキ
ルエーテルとしては、ポリオキシエチレン(P.O.
E.)の付加モル数が2〜50である例えばポリオキシ
エチレンラウリルエーテル,ポリオキシエチレンセチル
エーテル,ポリオキシエチレンステアリルエーテル,ポ
リオキシエチレンオレイルエーテル,ポリオキシエチレ
ンベヘニルエーテルが挙げられ、これらは単独或いは2
種以上組み合わせて用いることができる。特にポリオキ
シエチレンラウリルエーテルが好ましい。
【0012】本発明に係る歯周病治療用徐放性製剤にお
いて用いられるC成分であるセルロース誘導体として
は、ヒドロキシプロピルセルロース,ヒドロキシプロピ
ルメチルセルロース,ヒドロキシプロピルメチルセルロ
ースフタレート,ヒドロキシプロピルメチルセルロース
アセテートサクシネート,ヒドロキシプロピルエチルセ
ルロースが挙げられ、これらは単独或いは2種以上組み
合わせて用いることができる。これらは水分でハイドロ
ゲルを形成するが、製剤の粘膜面への付着性及びセフメ
ノキシムの徐放性の点から、ヒドロキシプロピルセルロ
ースが望ましい。
【0013】本発明に係る歯周病治療用徐放性製剤にお
いて用いられるD成分であるカルシウム化合物として
は、カルボキシメチルセルロースカルシウム,ステアリ
ン酸カルシウム,沈降炭酸カルシウム,リン酸二水素カ
ルシウムが挙げられ、これらは単独或いは2種以上組み
合わせて使用することができる。特にカルボキシメチル
セルロースカルシウムが好ましい。
【0014】本発明に係る歯周病治療用徐放性製剤にお
いて、A成分である油脂,ワックス及び高級炭化水素か
ら選ばれた1種以上の含有量は、製剤に充分な疎水性を
付与して薬物の徐放性,安定性を確保すると共に適正な
ちょう度を与え、且つ口腔内で適切な速度で薬物を放出
させるための適当な疎水性の確保という観点から5〜9
5重量%が好ましく、より好ましくは20〜70重量%
である。
【0015】本発明に係る歯周病治療用徐放性製剤にお
いて、B成分であるポリオキシエチレンアルキルエーテ
ルの含有量は、製剤の徐放性を確保し且つA成分である
油脂,ワックス及び高級炭化水素から選ばれた1種以上
が持つ疎水性を有効に利用して口腔内での製剤の徐放性
と安定性とを確保する観点から1〜50重量%が好まし
く、より好ましくは5〜30重量%である。
【0016】本発明に係る歯周病治療用徐放性製剤にお
いて、C成分であるセルロース誘導体の含有量は、口腔
内で水分を吸収し粘膜に付着して残留させ且つ製剤の徐
放性を確保する観点から1〜75重量%が好ましく、よ
り好ましくは5〜50重量%である。
【0017】本発明に係る歯周病治療用徐放性製剤にお
いて、D成分であるカルシウム化合物の含有量は、製剤
の安定性と徐放性とを確保する観点から1〜50重量%
が好ましく、より好ましくは5〜30重量%である。
【0018】本発明に係る歯周病治療用徐放性製剤にお
いて、E成分であるセフェム系抗生物質として例えばセ
フメノキシム又はその塩が好ましく、その含有量は、薬
効上の観点から0.1〜50重量%が好ましく、より好
ましくは2〜30重量%である。
【0019】前述した構成から成る本発明に係る歯周病
治療用徐放性製剤は、通常の製剤化技術に従って調製す
ることができるが、E成分であるセフェム系抗生物質と
して例えばセフメノキシム又はその塩などのような水分
に不安定な薬物を配合する際には、製剤への水分の混入
を厳重に阻止することが肝要である。例えば、A成分で
ある油脂,ワックス及び高級炭化水素より選ばれた1種
以上、B成分であるポリオキシエチレンアルキルエーテ
ル等が常温で個体の場合には適宜加熱して一旦溶解混合
し、これを冷却してからC成分であるセルロース誘導
体、D成分であるカルシウム化合物及びE成分であるセ
フメノキシム又はその塩を添加混合する方法が挙げられ
る。これらの工程を、例えば相対湿度40%以下で行う
ことにより、E成分である水分に不安定なセフェム系抗
生物質の安定性を向上させることができる。なお、具体
的な手法は後述する実施例において詳細に述べる。
【0020】以上のようにして得られた本発明に係る歯
周病治療用徐放性製剤は、人、犬、猫などの哺乳動物の
口腔内局所、詳細には歯周疾患部である歯周ポケット内
に直接投与することができ、充分な期間に亘って効能を
発揮することができる。
【0021】以下、本発明に係る歯周病治療用徐放性製
剤の具体例を挙げるが、本発明はこれらの例に限定され
るものではない。
【0022】〔実施例1〕下記表1に示す処方1に従
い、ツバキ油,サラシミツロウ及びポリオキシエチレン
ラウリルエーテルを70℃に加熱して溶解した後、攪拌
しながら冷却した。固化後、更に10℃まで冷却してか
ら塩酸セフメノキシム、ヒドロキシプロピルセルロース
及びカルボキシメチルセルロースカルシウムを添加し、
均一に混合して歯周病治療用徐放性製剤を得た。
【0023】
【表1】
【0024】〔実施例2〕下記表2に示す処方2に従
い、白色ワセリン及びポリオキシエチレンラウリルエー
テルを70℃に加熱して溶解した後、攪拌しながら冷却
した。固化後、更に10℃まで冷却してから塩酸セフメ
ノキシム、ヒドロキシプロピルセルロース及びカルボキ
シメチルセルロースカルシウムを添加し、均一に混合し
て歯周病治療用徐放性製剤を得た。
【0025】
【表2】
【0026】〔実施例3〕下記表3に示す処方3に従
い、ツバキ油、サラシミツロウ及びポリオキシエチレン
ラウリルエーテルを70℃に加熱して溶解した後、攪拌
しながら冷却した。固化後、更に10℃まで冷却してか
ら塩酸セフメノキシム、ヒドロキシプロピルセルロース
及びカルボキシメチルセルロースカルシウムを添加し、
均一に混合して歯周病治療用徐放性製剤を得た。
【0027】
【表3】
【0028】〔実施例4〕実施例3に示す処方3におい
て、ツバキ油の代わりに同量のゴマ油を用い、同様にし
て歯周病治療用徐放性製剤を得た。
【0029】〔実施例5〕実施例3に示す処方3におい
て、ポリオキシエチレンラウリルエーテルの代わりに同
量のポリオキシエチレンセチルエーテル(P.O.E.
の付加モル数:5.5)を用い、同様にして歯周病治療
用徐放性製剤を得た。
【0030】〔実施例6〕実施例3に示す処方3におい
て、ポリオキシエチレンラウリルエーテルの代わりに同
量のポリオキシエチレンステアリルエーテル(P.O.
E.の付加モル数:4)を用い、同様にして歯周病治療
用徐放性製剤を得た。
【0031】〔実施例7〕実施例3に示す処方3におい
て、ヒドロキシプロピルセルロースの代わりに同量のヒ
ドロキシプロピルメチルセルロースを用い、同様にして
歯周病治療用徐放性製剤を得た。
【0032】〔実施例8〕実施例3に示す処方3におい
て、カルボキシメチルセルロースカルシウムの代わりに
同量のステアリン酸カルシウムを用い、同様にして歯周
病治療用徐放性製剤を得た。
【0033】〔比較例1〕下記表4に示す処方4に従
い、ツバキ油、グリセリルモノステアレート及びサラシ
ミツロウを70℃に加熱して溶解した後、攪拌しながら
冷却した。固化後、更に10℃まで冷却してから予め混
合した塩酸セフメノキシムとヒドロキシプロピルセルロ
ースを添加し、均一に混合して歯周病治療用製剤を得
た。
【0034】
【表4】
【0035】〔比較例2〕下記表5に示す処方5に従
い、白色ワセリン及びグリセリルモノステアレートを7
0℃に加熱して溶解した後、攪拌しながら冷却した。固
化後、更に10℃まで冷却してから予め混合した塩酸セ
フメノキシムとゼラチンを添加し、均一に混合して歯周
病治療用製剤を得た。
【0036】
【表5】
【0037】ここで、各製剤について行った溶出試験に
ついて述べる。 溶出試験 歯周病治療用製剤としての徐放性を確認するため、下記
の溶出試験を行った。具体的には第13改訂日本薬局方
の溶出試験法(2)第2法(パドル法)に準じて実施し
た。即ち、歯周病治療用製剤試料約100mgを深さ
0.5mm、直径15mmのステンレス製金型に充填
し、容器の底に設置した。溶媒は日局精製水400ml
を用い、37±0.5℃で回転数50rpmの条件下で
試験を行った。サンプリングは、試験開始から6、2
4、48及び72時間後に行った。採取したサンプル液
は、日本抗生物質医薬品基準解説1998の塩酸セフメ
ノキシム1.力価試験法(2)液体クロマトグラフ法に
準じて力価を測定し、溶出率を算出した。試料としては
実施例1、2、3、6及び比較例1、2の各製剤を用い
た。比較例1及び2は特願平5−177016号でセフ
メノキシム或いはその塩の安定化と徐放に効果があると
されている油脂、ワックス、高級炭化水素の1種以上と
界面活性剤と水溶性高分子から成る基剤によって製剤化
した歯周病治療用製剤である。その結果を図1に示す。
実施例1、2、3、6では試験開始から72時間後まで
セフメノキシムを徐放しているが、比較例1及び2では
48時間後以降、溶出が少なく、徐放性が劣っており、
更にセフメノキシムの総溶出量も少ないことが明らかで
ある。
【0038】次に、各製剤について行った溶出安定性試
験について述べる。 溶出安定性試験 歯周病治療用製剤の溶出安定性を確認するために、下記
の溶出安定性試験を行った。具体的には、アルミ袋で包
装した製剤を30℃中で保管して、1、3及び6ヶ月後
に前述の溶出試験を実施した。この時、保存前の24時
間後のセフメノキシムの溶出量を100%とした場合の
各保存期間経過後の溶出量の割合(相対溶出率)を求め
た。試料としては実施例1、2、3及び比較例1、2を
用いた。その結果を表6に示す。実施例1、2、3では
明らかに比較例1及び2に比べてセフメノキシムの溶出
安定性に優れていることが分かる。
【0039】
【表6】 値は相対溶出率(%)
【0040】
【発明の効果】以上に詳述した如く、本発明に係る歯周
病治療用徐放性製剤は、水に不安定なセフェム系抗生物
質であるセフメノキシム又はその塩を安定な状態で歯周
ポケットに投与でき、且つ口腔内局所で長時間持続的に
薬物を放出できる徐放性を備えた画期的な製剤であり、
歯科分野に貢献する価値の非常に大きなものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1、2、3、6及び比較例1、2の製
剤についての経時的なセフメノキシムの溶出試験の結果
を表すグラフである。
フロントページの続き (72)発明者 静谷 信子 東京都板橋区蓮沼町76−1 株式会社ジー シー内 (72)発明者 石原 容子 東京都板橋区蓮沼町76−1 株式会社ジー シー内 Fターム(参考) 4C089 AA20 BC01 BC05 BC10 BE08 BE15

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)油脂,ワックス及び高級炭化水素よ
    り選ばれた1種以上、(B)ポリオキシエチレンアルキ
    ルエーテル、(C)セルロース誘導体、(D)カルシウ
    ム化合物、(E)セフェム系抗生物質を含有することを
    特徴とする歯周病治療用徐放性製剤。
  2. 【請求項2】(A)油脂,ワックス及び高級炭化水素よ
    り選ばれた1種以上:5〜95重量%、(B)ポリオキ
    シエチレンアルキルエーテル:1〜50重量%、(C)
    セルロース誘導体:1〜75重量%、(D)カルシウム
    化合物:1〜50重量%、(E)セフェム系抗生物質:
    0.1〜50重量%を含有する請求項1に記載の歯周病
    治療用徐放性製剤。
  3. 【請求項3】 A成分中の油脂が、動物性又は植物性の
    油脂或いはこれを原料とする加工油から選ばれた少なく
    とも1種である請求項1又は2に記載の歯周病治療用徐
    放性製剤。
  4. 【請求項4】 A成分中のワックスが、(さらし)ミツ
    ロウ,カルナバロウ,鯨ロウ,セラックロウ及び木ロウ
    から成る群より選ばれる少なくとも1種である請求項1
    から3までのいずれか1項に記載の歯周病治療用徐放性
    製剤。
  5. 【請求項5】 A成分中の炭化水素が、ワセリン,流動
    パラフィン,固形パラフィン,スクワラン,スクワレ
    ン,セレシンから成る群より選ばれる少なくとも1種で
    ある請求項1から4までのいずれか1項に記載の歯周病
    治療用徐放性製剤。
  6. 【請求項6】 B成分であるポリオキシエチレンアルキ
    ルエーテルが、ポリオキシエチレンラウリルエーテル,
    ポリオキシエチレンセチルエーテル,ポリオキシエチレ
    ンステアリルエーテル,ポリオキシエチレンオレイルエ
    ーテル及びポリオキシエチレンベヘニルエーテルから成
    る群より選ばれる少なくとも1種である請求項1から5
    までのいずれか1項に記載の歯周病治療用徐放性製剤。
  7. 【請求項7】 C成分であるセルロース誘導体が、ヒド
    ロキシプロピルセルロース,ヒドロキシプロピルメチル
    セルロース,ヒドロキシプロピルメチルセルロースフタ
    レート,ヒドロキシプロピルメチルセルロースアセテー
    トサクシネート及びヒドロキシプロピルエチルセルロー
    スから成る群より選ばれる少なくとも1種である請求項
    1から6までのいずれか1項に記載の歯周病治療用徐放
    性製剤。
  8. 【請求項8】 D成分であるカルシウム化合物が、カル
    ボキシメチルセルロースカルシウム,ステアリン酸カル
    シウム,沈降炭酸カルシウム及びリン酸二水素カルシウ
    ムから成る群より選ばれる少なくとも1種である請求項
    1から7までのいずれか1項に記載の歯周病治療用徐放
    性製剤。
  9. 【請求項9】 E成分であるセフェム系抗生物質が、セ
    フメノキシム又はその塩である請求項1から8までのい
    ずれか1項に記載の歯周病治療用徐放性製剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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