JP2000302512A - 人造大理石の製造方法 - Google Patents

人造大理石の製造方法

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JP2000302512A JP11414399A JP11414399A JP2000302512A JP 2000302512 A JP2000302512 A JP 2000302512A JP 11414399 A JP11414399 A JP 11414399A JP 11414399 A JP11414399 A JP 11414399A JP 2000302512 A JP2000302512 A JP 2000302512A
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Hiroshi Sawada
浩 澤田
Sadao Yabu
貞男 薮
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面平滑性に優れて、外観を良くすることが
できる人造大理石の製造方法を提供することにある。 【解決手段】 樹脂組成物を硬化成形して形成されるバ
ック層(5)に柄材(1)を含有させることで模様が表
現される人造大理石の製造方法において、上記樹脂組成
物に同樹脂組成物の硬化に伴う収縮を低減させる低収縮
剤を配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、人造大理石の製造
方法に関し、具体的には、家具の部材、洗面化粧台やシ
ステムキッチンなどの天板、あるいは、浴室や浴槽など
の建材として用いられる人造大理石の製造方法に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、人造大理石の製造方法として
は、熱硬化型樹脂と充填剤、硬化剤、図2の(a)に示
すごとき球状、粒状のような塊状柄材(2)や図3の
(a)に示すごとき雲母のような偏平状柄材(3)とい
った柄材(1)などの添加物を添加配合した樹脂組成物
を所望の形状金型に注型し、この注型物を硬化させるこ
とによって人造大理石を形成することが行われていたも
のであった。例えば、塊状柄材(2)としては、寒水石
が用いられていたものであり、偏平状柄材(3)として
は、上述したように、雲母が用いられていたものであ
る。
【0003】なお、上記柄材(1)により、高級感や御
影石調や大理石調などの天然調の造出が行われており、
このような人造大理石は、流し台の天板やテーブルの表
面材あるいは家具部材の表面材あるいは壁面材などの用
途に供されていたものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな人造大理石の製造方法においては、上述の柄材
(1)を添加配合した樹脂組成物を硬化成形したもの
が、熱硬化型樹脂の硬化収縮により、膨れまたは窪みを
生じるものであった。
【0005】具体的には、図2の(a)に示すごとき球
状、粒状のような塊状柄材(2)を用いた場合では、図
4に示すごとく、バック層(5)からゲルコート(6)
に向かって、荷重が矢印Dのようにかかり、塊状柄材
(2)としては点接触するようになり、そのまま硬化の
過程にうつると、熱硬化型樹脂の硬化収縮により、矢印
Cのごとき熱硬化型樹脂が中心部へひけるような移動が
起こるとともに、表面張力を小さくしつつ、矢印Eのご
とき塊状柄材(2)の周囲に付着するような移動も起こ
り、その結果、得られた人造大理石(4)の表面として
は、同図2の(b)に示すごとく、塊状柄材(2)直下
の人造大理石(4)の表面中心部分が凸となり、その周
囲が凹となった高低差Aのような凹凸が同人造大理石
(4)の表面に形成されるものであった。
【0006】また、図3の(a)に示すごとき雲母のよ
うな偏平状柄材(3)を用いた場合では、図5に示すご
とく、硬化の過程で、熱硬化型樹脂の硬化収縮により、
矢印Cのごとき熱硬化型樹脂が中心部へひけるような移
動が起こり、熱硬化型樹脂は偏平状柄材(3)にて邪魔
されて、矢印Eのごとき同偏平状柄材(3)の端部に集
中するように起こり、その結果、熱硬化型樹脂において
矢印Cの移動と矢印Eの移動とがぶつかり合って、得ら
れた人造大理石(4)の表面としては、同図3の(b)
に示すごとく、偏平状柄材(3)直下の人造大理石
(4)の表面中心部分が凹となり、その周囲が凸となっ
た高低差Bのような凹凸が同人造大理石(4)の表面に
形成されるものであった。
【0007】そして、塊状柄材(2)や偏平状柄材
(3)のいずれであっても、この凹凸を解消するのに得
られた人造大理石(4)の表面を研削する必要があり、
生産性とコストの点から、面倒で難しいものであった。
【0008】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であって、その目的とするところは、表面平滑性に優れ
て、外観を良くすることができる人造大理石の製造方法
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
人造大理石の製造方法は、樹脂組成物を硬化成形して形
成されるバック層(5)に柄材(1)を含有させること
で模様が表現される人造大理石の製造方法において、上
記樹脂組成物に同樹脂組成物の硬化に伴う収縮を低減さ
せる低収縮剤を配合することを特徴とする。
【0010】本発明の請求項2に係る人造大理石の製造
方法は、上記低収縮剤の配合量が、上記樹脂組成物中の
樹脂分100重量部に対して、固形分で5〜15重量部
であることを特徴とする。
【0011】本発明の請求項3に係る人造大理石の製造
方法は、上記低収縮剤が、ポリメチルメタアクリレート
とポリスチレンの共重合体であることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。
【0013】図1は、本発明の一実施形態に係る人造大
理石の製造方法を示した概略図である。
【0014】本発明の人造大理石の製造方法は、図1に
示すごとく、樹脂組成物を硬化成形して形成されるバッ
ク層(5)に柄材(1)を含有させることで模様が表現
される人造大理石の製造方法において、上記樹脂組成物
に同樹脂組成物の硬化に伴う収縮を低減させる低収縮剤
を配合するものである。
【0015】上記樹脂組成物は、熱硬化型樹脂を主成分
としているものである。この熱硬化型樹脂としては、人
造大理石の製造の際の主成分であり、例えば、アクリル
樹脂、ビニルエステル樹脂、不飽和ポリエステル樹脂な
どのものを用いることができるものである。
【0016】また、上記熱硬化型樹脂の他に、充填剤や
硬化剤を必要に応じて必要な量だけ、使用することがで
きるものである。さらに、着色剤や離型剤、低収縮剤、
抗菌剤、酸化防止剤などを含んでいてもかまわないもの
である。
【0017】なお、上記充填剤としては、一例を挙げる
と、炭酸カルシウムやガラスパウダー、シリカ、溶融性
シリカ粉末、水酸化アルミニウム、炭酸マグネシウム、
酸化マグネシウムなどの無機系充填剤を用いることがで
きるものである。
【0018】上記バック層(5)は、上記樹脂組成物を
硬化成形して形成されるものであり、柄材(1)を含有
させることで模様が表現されているものである。この柄
材(1)としては、図1に示すごとき平らな形状を有す
る偏平状柄材(3)では樹脂組成物を金型の中に流し込
んだ際に、流れに沿って偏平状柄材(3)が並ぶため
に、無研削で表面に2〜5mmの粒を表すことができ、
同偏平状柄材(3)が良く採用されるものである。
【0019】そして、上記偏平状柄材(3)としては、
例えば、マイカ、熱硬化性樹脂成形物、熱可塑性樹脂成
形物、鉄片などのような金属製のものが挙げられるもの
である。
【0020】上記ゲルコート(6)は、上記バック層
(5)を形成する際に、予め設けられているものであ
る。このゲルコート(6)は、柄材(1)を含有してい
ないものである。なお、このゲルコート(6)の存在に
より、光沢を生み出しているものであり、その結果、得
られる人造大理石としては、この光沢により外観上で凹
凸の有無などがはっきりと目視で確認することができる
ものであり、目視による凹凸の外観の評価が行いやすい
ものである。
【0021】そして、上記材料を用いて人造大理石を成
形するにあたっては、まず熱硬化型樹脂に、偏平状柄材
(3)の柄材(1)とともに、必要に応じて、減粘剤お
よび消泡剤を添加し、均一に攪拌混合する。次に、充填
剤を攪拌混合したものを熱硬化型樹脂と均一に攪拌混合
する。
【0022】本発明では、さらに、上記樹脂組成物の硬
化に伴う収縮を低減させる低収縮剤を同樹脂組成物中に
配合されているものであり、この低収縮剤の配合の際に
は、必要に応じて、内部離型剤などの添加剤を添加して
もかまわないものである。
【0023】次に、図1に示すごとく、ゲルコート
(6)を塗布にて形成した後、この樹脂組成物(コンパ
ウンド)を注型用金型に注入してバック層(5)を硬化
形成させるようにする。このようにして熱硬化型樹脂に
充填剤、硬化剤、柄材(1)などの添加物を添加配合し
た人造大理石を成形することができるものである。
【0024】本発明では、このような製造方法をとるこ
とによって、低収縮剤を配合してバック層(5)を形成
するために、低収縮剤にて樹脂組成物の硬化に伴う不均
一な収縮を低減させて、同バック層(5)の凹凸を吸収
し、表面の窪みを低減させて凹凸が外観上で目視によっ
て略目立たず、美しい外観を呈するようにすることがで
きるものである。すなわち、本発明は、低収縮剤にて、
樹脂組成物の不均一な収縮力に打ち勝ち、表面平滑性に
確実に優れて、外観を確実に良くすることができるもの
である。
【0025】具体的には、図1に示すごとく、硬化の過
程で、熱硬化型樹脂の硬化収縮により、同図1に示す矢
印Cのごとき熱硬化型樹脂が中心部へひけるような移動
とともに、矢印Eのごとき熱硬化型樹脂が柄材(1)の
端部に流れるような移動が起こるが、低収縮剤により、
バック層(5)の凹凸を吸収し、表面の窪みを低減させ
て凹凸が外観上で目視によって略目立たず、美しい外観
を呈するようにすることができるものである。特に、矢
印Eのごとき熱硬化型樹脂が柄材(1)の端部に流れる
ような移動が小さくて済むために、その結果、熱硬化型
樹脂の移動が小さくなり、表面に形成される凹凸も小さ
くなるものである。
【0026】しかも、熱硬化型樹脂が硬化反応時に発熱
すると、低収縮剤中の熱可塑成分の膨張により、体積が
稼がれて、低収縮作用がより一層有効に発現されるもの
である。そして、硬化反応終了後には形成されたバック
層(5)の温度が低下するので、低収縮剤中の熱可塑成
分が収縮して、同低収縮剤と周辺の熱硬化型樹脂との間
に微細な空隙が生じ、この微細な空隙により入射光が乱
反射されて、白色が現出されるものである。すなわち、
色調調整のための白色顔料を別途用いなくても、白御影
石の色調が現出されるものである。
【0027】特に、上記低収縮剤の配合量が、上記樹脂
組成物中の樹脂分100重量部に対して、固形分で5〜
15重量部であると、この適度な配合量の低収縮剤を配
合してバック層(5)を形成するために、この適度な配
合量の低収縮剤にて樹脂組成物の硬化に伴う不均一な収
縮をより一層確実に低減させて、同バック層(5)の凹
凸をより一層確実に吸収し、表面の窪みをより一層確実
に低減させて凹凸が外観上で目視によって目立たず、美
しい外観をより一層確実に呈するようにすることができ
るものである。すなわち、本発明は、適度な配合量の低
収縮剤にて、樹脂組成物の不均一な収縮力により一層確
実に打ち勝ち、表面平滑性に確実に優れて、外観をより
一層確実に良くすることができるものである。しかも、
色調調整のための白色顔料を別途用いなくても、白御影
石の色調がより一層確実に現出されるものである。
【0028】なお、上記低収縮剤の配合量が、上記樹脂
組成物中の樹脂分100重量部に対して、固形分で5重
量部未満であると、低収縮剤の配合量が少なすぎて、樹
脂組成物の硬化に伴う不均一な収縮を充分に低減させる
ことができず、同バック層(5)の凹凸を充分、かつ、
確実に吸収することができないものとなり、表面の窪み
を確実に低減させられずに凹凸が外観上で目視によって
充分に目立たないようにすることができないものであ
る。そして、美しい外観を充分に呈するようにすること
ができないものである。
【0029】また、このように低収縮剤の配合量が少な
すぎると、上述したような白御影石の色調が充分に現出
させられないものである。
【0030】逆に、上記低収縮剤の配合量が、上記樹脂
組成物中の樹脂分100重量部に対して、固形分で15
重量部を越えるものであると、低収縮剤の配合量が多す
ぎて、低収縮剤中の熱可塑成分の過度な膨張により、熱
硬化型樹脂に対して従来の場合と逆な移動現象を起こさ
せてしまい、その結果として、従来とは逆の凹凸を形成
するものである。
【0031】さらに、上記低収縮剤が、ポリメチルメタ
アクリレートとポリスチレンの共重合体であると、この
ポリメチルメタアクリレートとポリスチレンの共重合体
にて樹脂組成物の硬化に伴う不均一な収縮をより一層確
実に低減させて、バック層(5)の凹凸をより一層確実
に吸収し、表面の窪みをより一層確実に低減させて凹凸
が外観上で目視によって目立たず、美しい外観をより一
層確実に呈するようにすることができるものである。す
なわち、本発明は、適度な配合量の低収縮剤にて、樹脂
組成物の不均一な収縮力により一層確実に打ち勝ち、表
面平滑性に確実に優れて、外観をより一層確実に良くす
ることができるものである。しかも、色調調整のための
白色顔料を別途用いなくても、白御影石の色調がより一
層確実に現出されるものである。
【0032】
【実施例】以下、本発明を実施例によって詳述する。
【0033】(実施例1〜2および比較例1〜2)下記
の表1に示すごとく、ゲルコート(6)とバック層
(5)ともに、熱硬化型樹脂として不飽和ポリエステル
樹脂を用い、硬化剤(日本油脂株製 パーキュアWO)
をそれぞれ使用し、さらに、バック層(5)の柄材
(1)として粒径3mmの雲母を採用し、実施例1〜2
と比較例2においては低収縮剤としてポリメチルメタア
クリレートとポリスチレンの共重合体を採用し、比較例
1においては白色顔料を採用し、実施例1〜2および比
較例1〜2のそれぞれにおいて、均一攪拌混合して、ま
ず、ゲルコート(6)を塗布してから、次に、バック層
(5)を形成する樹脂組成物を添加混合して金型に注型
し、80〜90℃に加熱して硬化させ、実施例1〜2と
比較例1〜2とでそれぞれバック層(5)厚みが12m
mの人造大理石を得た。
【0034】なお、ゲルコート(6)の配合の中で、下
記の同表1に示すごとく、ゲルコート樹脂とあるのは、
不飽和ポリエステル樹脂をさすものであり、硬化促進剤
は、ナフテン酸コバルト(日本化学産業株製)をさして
いるものである。
【0035】なお、表1中に示すphrは、樹脂分10
0重量部に対する配合割合を表すもので、この場合は、
不飽和ポリエステル樹脂(ゲルコート樹脂)100重量
部に対する配合割合を表しているものである。
【0036】
【表1】
【0037】得られた人造大理石は、実施例と比較例に
おいて、凹凸の高低差(単位は、μmである。)と目視
による凹凸の外観の評価(表2中では、凹凸の外観と記
す。)と白御影石の色調が現出されているかどうかの評
価(表2中では、白御影石の色調と記す。)で人造大理
石の外観の様子をそれぞれ調べた。実施例と比較例のそ
れぞれの結果を下記の表2に示しておいた。
【0038】なお、凹凸の外観の評価において、◎は、
凹凸が全く目立たず、平滑性が非常に高いものであり、
○は、凹凸が目立たず、平滑性が高いものであり、×
は、凹凸が目立つものである。同様に、白御影石の色調
の評価において、○は、白御影石の色調が現出されてい
るものであり、×は、白御影石の色調が現出されていな
いものである。
【0039】
【表2】
【0040】上記の表2で実施例1〜2および比較例1
〜2を凹凸の高低差と凹凸の外観の項目において比べて
みてわかるように、実施例1〜2のものは、比較例1〜
2のものと比較して、外観の様子がはるかに優れている
ものであり、低収縮剤を配合してバック層(5)を形成
するために、低収縮剤にて樹脂組成物の硬化に伴う不均
一な収縮を低減させて、同バック層(5)の凹凸を吸収
し、表面の窪みを低減させて凹凸が外観上で目視によっ
て略目立たず、美しい外観を呈するようにすることがで
きるものであるといえる。すなわち、本発明は、低収縮
剤にて、樹脂組成物の不均一な収縮力に打ち勝ち、表面
平滑性に確実に優れて、外観を確実に良くすることがで
きるものであるといえる。
【0041】しかも、実施例1〜2のものは比較例1の
もののように色調調整のための白色顔料を別途用いてい
ないが、白御影石の色調が現出されているものであり、
このことから、色調調整のための白色顔料を別途用いな
くても、白御影石の色調が現出されるものであるといえ
る。
【0042】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る人造大理石の製
造方法によると、低収縮剤を配合してバック層(5)を
形成するために、低収縮剤にて樹脂組成物の硬化に伴う
不均一な収縮を低減させて、同バック層(5)の凹凸を
吸収し、表面の窪みを低減させて凹凸が外観上で目視に
よって略目立たず、美しい外観を呈するようにすること
ができるものである。すなわち、本発明は、低収縮剤に
て、樹脂組成物の不均一な収縮力に打ち勝ち、表面平滑
性に確実に優れて、外観を確実に良くすることができる
ものである。しかも、色調調整のための白色顔料を別途
用いなくても、白御影石の色調が現出されるものであ
る。
【0043】本発明の請求項2に係る人造大理石の製造
方法によると、請求項1記載の場合に加えて、この適度
な配合量の低収縮剤を配合してバック層(5)を形成す
るために、この適度な配合量の低収縮剤にて樹脂組成物
の硬化に伴う不均一な収縮をより一層確実に低減させ
て、同バック層(5)の凹凸をより一層確実に吸収し、
表面の窪みをより一層確実に低減させて凹凸が外観上で
目視によって目立たず、美しい外観をより一層確実に呈
するようにすることができるものである。すなわち、本
発明は、適度な配合量の低収縮剤にて、樹脂組成物の不
均一な収縮力により一層確実に打ち勝ち、表面平滑性に
確実に優れて、外観をより一層確実に良くすることがで
きるものである。しかも、色調調整のための白色顔料を
別途用いなくても、白御影石の色調がより一層確実に現
出されるものである。
【0044】本発明の請求項3に係る人造大理石の製造
方法によると、請求項1または請求項2記載の場合に加
えて、このポリメチルメタアクリレートとポリスチレン
の共重合体にて樹脂組成物の硬化に伴う不均一な収縮を
より一層確実に低減させて、バック層(5)の凹凸をよ
り一層確実に吸収し、表面の窪みをより一層確実に低減
させて凹凸が外観上で目視によって目立たず、美しい外
観をより一層確実に呈するようにすることができるもの
である。すなわち、本発明は、適度な配合量の低収縮剤
にて、樹脂組成物の不均一な収縮力により一層確実に打
ち勝ち、表面平滑性に確実に優れて、外観をより一層確
実に良くすることができるものである。しかも、色調調
整のための白色顔料を別途用いなくても、白御影石の色
調がより一層確実に現出されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る人造大理石の製造方
法を示した概略図である。
【図2】(a)は、一従来例に係る人造大理石の製造方
法に用いられる柄材を示した概略図であり、(b)は、
一従来例に係る人造大理石の製造方法にて得られた人造
大理石の表面付近を示した概略図である。
【図3】(a)は、他の一従来例に係る人造大理石の製
造方法に用いられる柄材を示した概略図であり、(b)
は、他の一従来例に係る人造大理石の製造方法にて得ら
れた人造大理石の表面付近を示した概略図である。
【図4】図2の柄材にて人造大理石が製造される過程を
示した概略図である。
【図5】図3の柄材にて人造大理石が製造される過程を
示した概略図である。
【符号の説明】
1 柄材 5 バック層

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 樹脂組成物を硬化成形して形成されるバ
    ック層に柄材を含有させることで模様が表現される人造
    大理石の製造方法において、上記樹脂組成物に同樹脂組
    成物の硬化に伴う収縮を低減させる低収縮剤を配合する
    ことを特徴とする人造大理石の製造方法。
  2. 【請求項2】 上記低収縮剤の配合量が、上記樹脂組成
    物中の樹脂分100重量部に対して、固形分で5〜15
    重量部であることを特徴とする請求項1記載の人造大理
    石の製造方法。
  3. 【請求項3】 上記低収縮剤が、ポリメチルメタアクリ
    レートとポリスチレンの共重合体であることを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載の人造大理石の製造方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101954769A (zh) * 2010-08-20 2011-01-26 山本卫浴(福建)有限公司 一种人造大理石及其使用该人造大理石制造卫浴设备的方法
CN104691039A (zh) * 2014-04-02 2015-06-10 施朗格(漳州)建材科技有限公司 一种人造石基底复合石砖

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