JP2000302450A - 金属酸化物膜原料及びこれを用いた金属酸化物膜の作製方法 - Google Patents

金属酸化物膜原料及びこれを用いた金属酸化物膜の作製方法

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガラス基板上に金属酸化物膜を効率よく作製
でき、また、この金属酸化物膜上に着色セラミックスカ
ラーフリットを融着した時に白曇り欠点が発生しない、
コバルト含有の金属酸化物膜原料および膜の作製方法を
提供する。 【解決手段】 有機溶媒中に、炭素数5のβ−ジケトン
及び炭素数7のβ−ジケトンを配位子とするコバルト錯
塩を溶解した溶液であって、溶液中のコバルト金属濃度
が5g/リットル以上、30g/リットル未満である金属酸化物
膜原料を、高温ガラス表面に供給し、熱分解法により金
属酸化物膜を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラス表面に形成
させる金属酸化物膜の原料、および、この原料を用いた
金属酸化物膜の作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】金属酸化物膜で被覆されたガラスは建築
用、自動車・車両用、電子機器用として、幅広く利用さ
れている。特にコバルトを含む金属酸化物で被覆された
ガラスは、熱線反射ガラスとして建築用あるいは自動車
・車両用に用いられている。
【0003】コバルトを含む金属酸化物膜は、有機溶媒
にコバルトを含む有機金属化合物を溶解した溶液を高温
のガラスに吹き付け、熱分解によってガラス表面に形成
させるいわゆる熱分解スプレー法にて一般に作製されて
いる。
【0004】一方、ガラス施工時の美観上の観点からガ
ラスの少なくとも一部分に顔料及びガラス粉末からなる
着色セラミックスカラーフリットを施したガラスが知ら
れている。一例として、自動車用窓ガラス板の窓枠に沿
った周辺部に、帯状もしくは種々の形状の着色不透明の
着色セラミックスカラーフリットの被覆層を焼き付ける
ことによって、車内のガラス板周辺の端子や装着用のシ
ーラントが車外から透視できないようにすることが行わ
れている。
【0005】このような自動車用のセラミックスカラー
フリット被覆層は通常、10〜30%の耐熱顔料(通常
は黒色ないし灰色)、60〜90%の低融点バインダー
ガラス、0〜25%の低膨張耐火物フィラーとから構成
されている(特開昭56−5348号)。
【0006】自動車用熱線反射ガラス板に着色セラミッ
クスカラーフリットを被覆する方法として通常実施され
ている方法では、前記着色セラミックスカラーフリット
構成物の粉末混合物をパインオイル等の有機溶剤で混錬
してペースト化した後、ガラス上の所望の部分にスクリ
ーン印刷法等によって塗布する。熱線反射ガラス被膜や
着色セラミックスカラーフリットの物理的、化学的な耐
久性は、通常のガラス板よりも劣ることから、ガラス上
の熱線反射ガラス被膜上に着色セラミックスカラーフリ
ットを施す構成にすることが一般的である。
【0007】次いで、ペーストを乾燥させるためにペー
スト中に含有されている有機溶剤を蒸発、分解させた
後、ガラス板の強化もしくは曲げ加工の工程でガラス板
を軟化温度に加熱すると同時に着色セラミックスカラー
フリットをガラス板表面に融着させ焼き付ける。この方
法では曲げ強化加工のための加熱と着色セラミックスカ
ラーフリットを融着させるための加熱工程とを同時に行
うことができる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】コバルトを含む金属酸
化物膜を有機溶媒に有機金属化合物を溶解した溶液を高
温のガラスに吹き付けて熱線反射ガラス被膜を形成させ
た場合、コバルト化合物として炭素数5のβ−ジケトン
あるいは炭素数7のβ−ジケトンを配位子とするコバル
ト錯塩が主に使用されているが、炭素数5のβ−ジケト
ンを配位子とするコバルト錯塩は有機溶媒への溶解性が
悪く、溶液中の濃度を上げることができない。炭素数7
のβ−ジケトンを配位子とするコバルト錯塩は有機溶媒
への溶解性はよいが、熱分解性が悪いため製膜効率が悪
い等の問題がある。
【0009】また、上記のコバルト錯塩を含む熱線反射
ガラス被膜上に着色セラミックスカラーフリットを融着
させると、しばしば熱線反射膜に白曇り欠点が発生して
しまうという問題がある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明は、有機溶媒に有機金属化合物を溶解した溶液に
おいて、炭素数5のβ−ジケトン及び炭素数7のβ−ジ
ケトンを配位子とするコバルト錯塩を含み、溶液中のコ
バルト金属濃度が5g/リットル以上30g/リットル未満であ
ることを特徴とする。
【0011】また、上記溶液を高温のガラス表面に吹き
付けることによって、熱分解法によりコバルトを含む金
属酸化物膜を形成させることを特徴とする。
【0012】本発明により製膜効率良く金属酸化物膜
(熱線反射膜)を作製することができるとともに、着色
セラミックスカラーフリットを熱線反射膜に融着させた
時に見られる白曇り欠点の発生を抑制することができ
る。
【0013】本発明者らは、有機溶媒に有機金属化合物
を溶解した溶液において、炭素数5のβ−ジケトン及び
炭素数7のβ−ジケトンを配位子とするコバルト錯塩を
含むことによって有機溶媒への溶解性が向上し、この溶
液を高温のガラス表面に吹き付けてコバルトを含む金属
酸化物膜を形成させることによって製膜効率が向上する
こと見いだした。
【0014】炭素数5のβ−ジケトンと炭素数6〜8の
β−ジケトンを配位子とする金属錯塩を使用する方法は
特開昭56−109842号公報に提案されているが、
これは金属酸化物膜の膜ムラを抑制することを目的とし
ている。この方法では溶液中のコバルト金属濃度が30
g/リットル以上であり、金属錯塩濃度が高いために供給液
量を少なくすることができるが、供給金属あたりの製膜
効率の向上は見られない。
【0015】本発明では特にコバルト錯塩について炭素
数5のβ−ジケトンと炭素数7のβ−ジケトンを配位子
とする化合物を使用し、溶液中のコバルト金属濃度が5
g/リットル以上30g/リットル未満であると、製膜効率が良
くなることを見いだした。
【0016】β−ジケトンは炭素数が同じであれば何で
も良いが、特に炭素数5としてはアセチルアセトンが好
ましく、炭素数7としてはジプロピオニルメタンが好ま
しい。有機溶媒は特に限定されないが、例えばメタノー
ル、エタノール、イソプロパノールなどの低級脂肪族ア
ルコール系溶媒、アセトン、メチルエチルケトンなどの
ケトン系溶媒、酢酸エチル、酢酸ブチルなどの低級脂肪
族カルボン酸エステル系溶媒、ヘプタンなどの脂肪族炭
化水素系溶媒、ベンゼン、トルエン、キシレンなどの芳
香族炭化水素系溶媒、ジクロロメタンなどのハロゲン化
脂肪族炭化水素系溶媒あるいはジメチルホルムアミドな
どを1種類あるいは混合溶媒として使用することが好ま
しい。
【0017】溶媒中のコバルト錯塩の濃度が5g/リットル
未満と低い場合、所定の膜厚を得るためには、溶液量が
たくさん必要になり、供給金属当りの製膜効率が低下す
る。また濃度が30g/リットル以上になると溶液量は少な
くて済むが、溶解性の悪い炭素数5のβ−ジケトンの代
わりに溶解性の良い炭素数7のβ−ジケトンが多くなる
ために、供給金属当たりの製膜効率の低下がみられ、ま
た着色セラミックスカラーフリットを融着した場合の熱
線反射膜に白曇り欠点が多く発生するようになる。従っ
て、溶媒中のコバルト錯塩の濃度は5g/リットル以上30
g/リットル未満が必要になる。より好ましくは、製膜効率
の点から10g/リットル以上25g/リットル以下が良い。
【0018】コバルト錯塩を含む溶液は、コバルト化合
物に加えて、ニッケル、鉄、クロム、シリコン、アルミ
ニウム、チタン、亜鉛、錫、銅、インジウム、ビスマ
ス、バナジウム、マンガン、ジルコニウムなどの有機化
合物を適宜添加してもよく、この溶液を使用して作製し
た金属酸化物膜中に添加されてもよい。特に鉄及びクロ
ムを添加することにより、熱線反射性能及び美観に優れ
たものになる。
【0019】溶液中に含まれる金属に対するコバルト比
率はいくらでもよいが、溶液の単位体積当たりに含まれ
る総金属量に占めるコバルトの重量百分率が40%以上
であることが好ましく、鉄及びクロムも含めて重量百分
率が以下の範囲がより好ましい。
【0020】 コバルト:60%以上、96%以下 鉄 : 2%以上、40%以下 クロム : 2%以上、35%以下
【0021】この溶液を使用して作製された金属酸化膜
中に含まれる金属に対するコバルトの比率として、膜の
単位体積当たりに含まれる総金属量中に占めるコバルト
の重量百分率が50%以上であることが好ましく、鉄及
びクロムも含めて重量百分率が以下の範囲がより好まし
い。
【0022】 コバルト:65%以上、96%以下 鉄 : 2%以上、33%以下 クロム : 2%以上、25%以下
【0023】上記範囲の溶液を使用して金属酸化物膜を
高温のガラス上に吹き付けて作製することにより、製膜
効率の向上効果がより顕著に現れる。上記範囲の金属酸
化物膜は特開平9−30837号で提案されており、こ
の金属酸化物膜にて被覆された熱線反射ガラスは、強化
処理等の加熱処理を施しても透過率などの膜特性が変化
しにくいものになる。
【0024】更に、コバルトの重量百分率が90%を超
えると加熱を伴う強化処理を施した場合にくもりが発生
しやすくなるため、外観上の問題が重視される場合には
コバルトの重量百分率を90%以下にすることが好まし
い。
【0025】また鉄の重量百分率が10%以下であるこ
と、クロムの重量百分率が8%以下であること、クロム
の重量百分率が18%以上であることからなる一群の条
件の内、少なくとも一つを満たすようにすることが好ま
しい。この範囲からはずれることにより、金属酸化物膜
の耐酸性あるいは耐アルカリ性が良好とならない。
【0026】金属酸化物膜の膜厚はいくらでも良いが、
10nm以上、70nm以下の範囲が好ましい。10n
m未満になると熱線反射機能が低下し、70nmを超え
ると反射干渉色の影響が生じて外観上好ましくない。
【0027】ガラス板としては特に限定されないが、ソ
ーダライムガラスが一般的である。熱分解法により金属
酸化物膜を形成する方法としては特に限定されないが、
熱分解スプレー法にて形成させる際には、フロート法な
どで作製されるリボン状ガラスが高温状態にあるときに
製膜を行うと、ガラスを洗浄、加熱する必要がないた
め、より製膜コストの低減を図ることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下に実施例により本発明の詳細
を説明する。 (実施例1)大きさが150mm×150mm、厚み4
mmのソーダライムガラスを洗浄、乾燥して基材とし
た。この基材を吊り具によって固定し、650℃に設定
した電気炉内にて5分間保持し、その後に取り出して、
トルエン100mlに対して3価のコバルトにアセチル
アセトンとジプロピオニルメタンの比率が1:1になる
ように配位させた錯塩をコバルト金属量として1.5g
含有した溶液を市販のスプレーガンを用いて基材に約3
秒間、空気圧1.5kg/cm2、空気量80リットル/
分、噴霧量100ml/分の条件下で吹き付けた。
【0029】この金属酸化物膜について高周波プラズマ
発光分光により単位面積当たりの総金属量を求め、被膜
面積と噴霧金属量から製膜効率を求めた。その結果を表
1に示す。
【0030】また、黒色セラミックスカラーフリットを
この金属酸化物膜に融着したときの白曇り欠点の発生状
況を目視観察した結果を表1に示した。黒色セラミック
スカラーフリットは、表2の黒色セラミックスカラーフ
リットペーストを、スクリーン印刷法で金属酸化物膜に
塗布後、このガラスを700℃に設定した電気炉内で1
50秒保持した後、炉外に取り出して冷却し、融着させ
た。
【0031】(実施例2)トルエン100mlに対し
て、3価のコバルトにアセチルアセトンとジプロピオニ
ルメタンの比率が1:1になるように配位させた錯塩を
コバルト金属量として1.5g、3価の鉄のアセチルア
セトナートを鉄金属量として0.1g、クロムのアセチ
ルアセトナートをクロム金属量として0.3g含有され
た溶液を使用する以外は実施例1と同様の方法で金属酸
化物膜を作製し、この金属酸化物膜上に黒色セラミック
スカラーフリットを融着させた。その時の製膜効率、お
よび白曇り欠点の発生状況を表1に示す。
【0032】(比較例1)トルエン100mlに対して
3価のコバルトのジプロピオニルメタンをコバルト金属
量として1.5g含有された溶液を使用する以外は実施
例1と同様の方法で金属酸化物膜を作製し、この金属酸
化物膜上に黒色セラミックスカラーフリットを融着させ
た。その時の製膜効率、および白曇り欠点の発生状況を
表1に示す。
【0033】(比較例2)トルエン100mlに対して
3価のコバルトのジプロピオニルメタンをコバルト金属
量として1.5g含有された溶液を使用する以外は実施
例2と同様の方法で金属酸化物膜を作製し、この金属酸
化物膜上に黒色セラミックスカラーフリットを融着させ
た。その時の製膜効率、および白曇り欠点の発生状況を
表1に示す。
【0034】
【表1】
【0035】表1より実施例1が比較例1より20%、
実施例2が比較例2より15%製膜効率が上昇する結果
となった。
【0036】
【表2】
【0037】(比較例3)トルエン100mlに対して
3価のコバルトのアセチルアセトンをコバルト金属量と
して1.5g含有された溶液を作製すると、沈殿が発生
した。
【0038】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
熱分解スプレー法において、ガラス基板上にコバルトを
含有する金属酸化物膜を効率よく作製することができる
溶液を提供することができる。また、着色セラミックス
カラーフリットを融着した時に白曇り欠点が発生しない
コバルトを含有する金属酸化物膜を作製することができ
る溶液を提供することができる。これによって金属酸化
物膜製造のコストを低減することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4G002 AA06 AB02 AB07 AD02 AE05 4G048 AA03 AB01 AB05 AC08 AD02 AD04 AE08 4G059 EA06 EB06 4H050 AA03 AB92 WB13 WB21

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機溶媒に有機金属化合物を溶解した溶
    液であって、前記有機金属化合物が、炭素数5のβ−ジ
    ケトン及び炭素数7のβ−ジケトンを配位子とするコバ
    ルト錯塩を含み、溶液中のコバルト金属濃度が5g/リッ
    トル以上30g/リットル未満であることを特徴とする金属酸
    化物膜原料。
  2. 【請求項2】 コバルト錯塩の配位子のうち、炭素数5
    のβ−ジケトンの数が30%以上、70%以下であるこ
    とを特徴とする請求項1に記載の金属酸化物膜原料。
  3. 【請求項3】 前記炭素数5のβ−ジケトンがアセチル
    アセトン、炭素数7のβ−ジケトンがジプロピオニルメ
    タンであることを特徴とする請求項1に記載の金属酸化
    物膜原料。
  4. 【請求項4】 単位体積当たりに含まれる総金属量に占
    めるコバルトの重量百分率が40%以上であることを特
    徴とする請求項1に記載の金属酸化物膜原料。
  5. 【請求項5】 前記有機金属化合物がコバルト、鉄及び
    クロムの化合物を主成分とすることを特徴とする請求項
    1に記載の金属酸化物膜原料。
  6. 【請求項6】 単位体積当たりに含まれる総金属量に占
    めるコバルト、鉄及びクロムの重量百分率がそれぞれ以
    下の範囲であることを特徴とする請求項5に記載の金属
    酸化物膜原料。 コバルト:60%以上、96%以下 鉄 : 2%以上、40%以下 クロム : 2%以上、35%以下
  7. 【請求項7】 高温のガラス表面に請求項1乃至請求項
    6のいずれかに記載の金属酸化物膜原料を供給して熱分
    解法によってコバルトを含む金属酸化物膜を形成させる
    ことを特徴とする金属酸化物膜の作製方法。
  8. 【請求項8】 前記金属酸化物膜の単位体積当たりの総
    金属量に占めるコバルトの重量百分率が50%以上であ
    ることを特徴とする請求項7に記載の金属酸化物膜の作
    製方法。
  9. 【請求項9】 前記金属酸化物膜がコバルト、鉄及びク
    ロムの酸化物を主成分とすることを特徴とする請求項7
    に記載の金属酸化物膜作製方法。
  10. 【請求項10】 前記金属酸化物膜の膜厚が10nm以
    上70nm以下であり、単位体積当たりの総金属量に占
    めるコバルト、鉄及びクロムの重量百分率がそれぞれ以
    下の範囲であることを特徴とする請求項9に記載の金属
    酸化物膜の作製方法。 コバルト:65%以上、96%以下 鉄 : 2%以上、33%以下 クロム : 2%以上、25%以下
  11. 【請求項11】 前記コバルトの重量百分率が90%以
    下であることを特徴とする請求項10に記載の金属酸化
    物膜の作製方法。
  12. 【請求項12】 前記鉄の重量百分率が10%以下であ
    ること、クロムの重量百分率が8%以下であること、ク
    ロムの重量百分率が18%以上であることからなる一群
    の条件のうち、少なくとも一つを満たすようにしたこと
    を特徴とする請求項10または11に記載の金属酸化物
    膜の作製方法。
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