JPH09301741A - 熱線反射ガラス - Google Patents

熱線反射ガラス

Info

Publication number
JPH09301741A
JPH09301741A JP8119894A JP11989496A JPH09301741A JP H09301741 A JPH09301741 A JP H09301741A JP 8119894 A JP8119894 A JP 8119894A JP 11989496 A JP11989496 A JP 11989496A JP H09301741 A JPH09301741 A JP H09301741A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
cobalt
heat
chromium
copper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8119894A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuto Sakai
康人 阪井
Koichi Ataka
功一 安宅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Original Assignee
Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Sheet Glass Co Ltd filed Critical Nippon Sheet Glass Co Ltd
Priority to JP8119894A priority Critical patent/JPH09301741A/ja
Publication of JPH09301741A publication Critical patent/JPH09301741A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C17/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
    • C03C17/22Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating with other inorganic material
    • C03C17/23Oxides
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C2217/00Coatings on glass
    • C03C2217/20Materials for coating a single layer on glass
    • C03C2217/21Oxides
    • C03C2217/23Mixtures

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱を伴う強化処理等を施しても可視光透過
率等膜特性が変化しにくい熱線反射ガラスを得る。 【解決手段】 ガラス板上に、コバルト、銅およびクロ
ムを含む酸化物を主成分とし、膜厚が10〜70nmで
あり、単位面積当たりの総金属量に占める上記各金属の
重量百分率がコバルト:65〜96%、銅:2〜33
%、クロム:2〜15%とした被膜を形成した熱線反射
ガラス。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車・車両用あ
るいは建築用の熱線反射ガラスの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車・車両用あるいは建築用の
ガラスには、冷房負荷の低減あるいは直接太陽光による
熱暑感の低減を目的として、可視光透過率の小さな熱線
反射ガラスが用いられている。このような可視光透過率
の小さな熱線遮蔽ガラスは、プライバシーの保護という
観点からも利用価値が高い。従来これらの要求に応える
熱線反射ガラスとしては、窒化チタンや銀といった導電
性の高い物質を、蒸着法やスパッタリング法等で成膜し
たものが知られている。また、コバルト、鉄、クロム、
ニッケル等を含む酸化物被膜を熱分解によりガラス上に
形成したものも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、窒化チ
タン膜や銀といった導電性の高い物質を蒸着法やスパッ
タリング法等で成膜した熱線反射ガラスは、製造コスト
が高いという問題がある。一方、酸化物被膜を熱分解に
よりガラス上に形成した熱線反射ガラスは、製造コスト
は安価であるものの、酸化物の組成によっては被膜を形
成したガラスに強化等を施す際に透過率が変化したり、
膜の耐薬品性が劣化する場合があった。
【0004】本発明は、これら問題点を解決するために
なされたものであって、特に強化処理等を施しても透過
率等膜特性が変化しにくく安価に製造しうる熱線反射ガ
ラスを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る熱線反射ガ
ラスは、ガラス板と、その主表面上に形成したコバル
ト、銅およびクロムを含む酸化物を主成分とする被膜と
からなる熱線反射ガラスにおいて、前記被膜は、膜厚が
10〜70nmであり、単位面積当たりの総金属量に占
めるコバルト、銅およびクロムの重量百分率がそれぞれ
以下の範囲にあることを特徴とする。 コバルト:65〜96% 銅 : 2〜33% クロム : 2〜15%
【0006】この熱線反射ガラスは、強化処理を施して
も透過率等膜特性が変化しにくいものである。すなわ
ち、この熱線反射ガラスに、これを形成するガラス板に
歪点以上軟化点以下の温度までの加熱を伴う成形および
/または強化処理を施すことにより、膜特性が変化しに
くい熱線反射熱処理ガラスを製造することができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係る被膜をガラス板上に
形成する方法としては、スパッタリング法、真空蒸着法
等種々の方法が考えられるが、加熱したガラス基板表面
において、コバルト、銅、クロムの化合物を熱分解酸化
反応でコバルト、銅。クロムの酸化物膜として、ガラス
表面上に成膜する方法が最も容易で好ましい。この熱分
解酸化反応による成膜方法としては、金属化合物をガラ
ス板上に塗布した後に焼成する方法、高温に加熱された
ガラス板上に金属化合物の蒸気を送って酸化反応により
成膜する化学気相法(CVD法)、金属化合物の粉末を
吹き付ける粉末法、金属化合物を有機溶剤や水に溶解も
しくは分散させた被膜形成溶液を微小な液滴として吹き
付けるスプレー法等がある。このうち、操作の簡便性や
製造コスト等の観点からはスプレー法が好ましい。特に
フロート法等で作製されるリボン状ガラスが高温状態に
あるときにスプレー法で成膜を行うと、ガラスを洗浄、
加熱する必要がないため、より製造コストの低減を図る
ことができるので好ましい。
【0008】本発明に係る被膜をスプレー法で形成する
場合の原料としては、コバルト、銅およびクロムの金属
化合物が溶媒中に溶解しているものが一般的である。こ
こで、コバルト化合物としては、ジプロピオニルメタン
コバルト、アセチルアセトンコバルト(2価塩、3価塩
のいずれでも可)、酢酸コバルト、塩化コバルト、安息
香酸コバルト、ほう酸コバルト、臭化コバルト、硝酸コ
バルト、フッ化コバルト、よう化コバルト、シュウ酸コ
バルト、りん酸コバルト、亜りん酸コバルト、ステアリ
ン酸コバルト、硫酸コバルト等が、銅化合物としては、
ジプロピオニルメタン銅、アセチルアセトン銅、塩化第
二銅、臭化第二銅、硫酸銅等が、クロム化合物として
は、アセチルアセトンクロム、酢酸第二クロム、塩化第
一クロム、塩化第二クロム、蟻酸第二クロム、フッ化第
二クロム、硫酸クロムアンモニウム、水酸化第二クロ
ム、硝酸第二クロム、リン酸第二クロム、硫酸カリウム
クロム、硫酸第二クロム等が挙げられる。これらの金属
化合物を溶解する溶媒としては、芳香族やエステル、ケ
トン、アルコール、エーテル等の有機溶剤が一般的であ
る。
【0009】一方、ガラス板としては、ソーダライムシ
リカガラスが一般的であるが特に限定されず、例えば、
微量着色成分を添加して着色したソーダライムシリカガ
ラスを用いることにより、光学特性や色調を調整するこ
とも商品特性を高める上で好ましい。特に、自動車用ガ
ラスとして供する場合には、外観がグリーンに着色され
たソーダライムシリカガラスを用いると美観がさらに優
れたものとなる。
【0010】また、反射率の低減や色調の微調整のため
に、該被膜中にニッケル、シリコン、アルミニウム、ア
ンチモン、チタン、亜鉛、錫、鉄、インジウム、ビスマ
ス、バナジウム、マンガン、ジルコニウム等を適宜添加
してもよい。
【0011】本発明に係る熱線反射ガラスをスプレー法
にて製造する場合、被膜形成溶液における好ましい金属
化合物含有量は、あらかじめ使用装置に応じて実験的に
定めておく必要がある。この含有量は、スプレー時の基
板温度、スプレーに用いるノズル、ガスの排気機構、成
膜速度等に応じた最適範囲が存在する。すなわち、被膜
形成溶液中の金属化合物の総量が少なすぎれば十分な成
膜速度が得られず、逆に多すぎれば良好な膜厚分布が得
られない。
【0012】単位面積当たりの総金属量に占めるコバル
トの重量百分率が65%よりも少ない場合、あるいは単
位面積当たりの総金属量に占めるクロムの重量百分率が
15%よりも多い場合には、ガラスに加熱を伴う強化処
理を施すと、可視光透過率の増大が生じたり、耐アルカ
リ性が悪くなるので好ましくない。この理由としては、
強化処理等における熱エネルギーにより、ガラスに含ま
れるアルカリ成分であるナトリウムと被膜に含まれるク
ロムとが反応してクロム酸ソーダを生成し、同時にコバ
ルトの状態が変化するためであると考えられる。すなわ
ち、コバルトの状態変化が可視光透過率の変化を導き、
クロム酸ソーダを生成が耐アルカリ性の劣化を導くと推
察される。従って、単位面積当たりの総金属量に占める
コバルトおよびクロムの重量百分率をそれぞれ65%以
上および15%以下とすることが好ましく、さらに可視
光透過率の変化が少なく良好な耐アルカリ性を保持させ
るには、コバルトおよびクロムの重量百分率をそれぞれ
70%以上および10%以下とすることがより好まし
い。
【0013】単位面積当たりの総金属量に占めるコバル
トの重量百分率が90%よりも多くなると、同じく加熱
を伴う強化処理を施した場合に、該酸化物被膜に含まれ
るコバルトが原因と推定されるくもりが発生しやすくな
り、外観上の問題が生じるので好ましくない。従って、
外観上の問題が重視される場合には、コバルトの重量百
分率を90%以下とすることが好ましい。
【0014】本発明に係る熱線反射ガラスの被膜の表面
抵抗値は、いずれも100kΩ/スクエア以上であり、
被膜上に設けたアンテナ素子のインピーダンスへの影響
が少なく、自動車車両の窓部への使用に適している。か
かる観点からは、被膜の表面抵抗値を1MΩ/スクエア
以上とするとさらにその影響は少なくなる。従って、本
発明においては、銅の重量百分率が20%以下であるこ
と及びクロムの重量百分率が5%以上であることのうち
少なくとも一方を満たすようにして被膜表面抵抗値を1
MΩ/スクエア以上とすることが好ましい。
【0015】被膜の厚さを10nm以上としたのは、こ
れよりも薄くすると熱線反射ガラスとして十分な機能を
保持できないためであり、一方、70nm以下としたの
は、これよりも厚くなると反射干渉色の影響が生じて外
観上好ましくないためである。
【0016】上述のように、本発明に係る熱線反射ガラ
スは、強化処理等を施しても透過率等膜特性が変化しに
くいものである。すなわち、ガラス板の主表面上に、膜
厚が10〜70nmであり、単位面積当たりの総金属量
に占めるコバルト、銅およびクロムの重量百分率が以下
の範囲にあるこれら金属の酸化物を主成分とする被膜を
形成して熱線反射ガラスを製造する工程と、この熱線反
射ガラスに前記ガラス板の歪点以上軟化点以下の温度ま
での加熱を伴う成形および/または強化処理を施す工程
とを含む熱線反射加工ガラスの製造により、膜特性の良
好な自動車用等の熱線反射熱処理ガラスを製造すること
ができる。 コバルト:65〜96% 銅 : 2〜33% クロム : 2〜15%
【0017】この熱線反射熱処理ガラスは、代表的に
は、平板または曲げの強化ガラスであり、場合によって
はPVB等のプラスチック中間膜を介して2枚以上の曲
げガラス板を接合した合わせガラスである。
【0018】
【実施例】以下に実施例により本発明を詳細に説明す
る。 (実施例1)大きさが150mm×150mm、厚さが
3.4mmで、実体色が緑色を呈するソーダライムガラ
ス(可視光透過率81.1%)を洗浄、乾燥して基材と
した。この基材を吊り具によって固定し、650℃に設
定された電気炉内にて5分間保持し、その後に取り出し
て、トルエン100ミリリットルに対して3価のコバル
トのジプロピオニルメタンを13.8g、銅のアセチル
アセトナートを0.56g、クロムのアセチルアセトナ
ートを0.61gを溶解させた原料液を市販のスプレー
ガンを用いて基材上に約10秒間、空気圧3.0kg/
cm2 、空気量90リットル/分、噴霧量20ミリリッ
トル/分の条件下で吹き付けた。この熱線反射ガラスに
ついて、可視光透過率および日射透過率を求め、さらに
高周波プラズマ発光分析により被膜の単位面積あたりの
総金属量に占めるコバルト、銅およびクロムの重量百分
率を求めた。次に、この熱線反射ガラスに対して、同じ
く電気炉で、ガラスの強化処理の際の一般的な加熱条件
(650℃、5分間)で加熱処理した。その後、再度可
視光透過率を求め、加熱前後の変化を調べた。同時に、
加熱処理による外観上の検査も実施した。以上の結果を
表1に示す。また、加熱処理後の試料に対し、耐薬品性
試験として1規定の硫酸および水酸化ナトリウム水溶液
に40℃の環境で24時間浸漬した後の被膜の劣化状態
を調べた。その結果を表2に示す。なお、ここで、ほと
んど劣化が観測されない場合には○とし、劣化が明らか
な場合には×とした。さらに、加熱処理後の試料に対し
て、表面抵抗値は、試料を5cm×4cmに切り出し、
長辺5cmの両端0.5cmの幅に銀ペーストを塗って
電極とし、デジタルマルチメーターにより測定した。そ
の結果を表2に示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【表2】
【0021】(実施例2)実施例1において、トルエン
100ミリリットルに対する3価のコバルトのジプロピ
オニルメタンを12.6g、銅のアセチルアセトナート
を1.14g、クロムのアセチルアセトナートを1.2
5gとし、実施例1と同様の方法で熱線反射ガラスを作
製し、加熱処理を行った。また、評価についても同様に
行った。その結果を表1および表2に併せて示す。
【0022】(実施例3)実施例1において、トルエン
100ミリリットルに対する3価のコバルトのジプロピ
オニルメタンを14.4g、銅のアセチルアセトナート
を0.22g、クロムのアセチルアセトナートを0.3
6gとし、実施例1と同様の方法で熱線反射ガラスを作
製し、加熱処理を行った。また、評価についても同様に
行った。その結果を表1および表2に併せて示す。
【0023】(実施例4)実施例1において、トルエン
100ミリリットルに対する3価のコバルトのジプロピ
オニルメタンを12.7g、銅のアセチルアセトナート
を1.72g、クロムのアセチルアセトナートを0.6
3gとし、実施例1と同様の方法で熱線反射ガラスを作
製し、加熱処理を行った。また、評価についても同様に
行った。その結果を表1および表2に併せて示す。
【0024】(比較例1)実施例1において、トルエン
100ミリリットルに対する3価のコバルトのジプロピ
オニルメタンを12.0g、銅のアセチルアセトナート
を0.34g、クロムのアセチルアセトナートを2.6
3gとし、実施例1と同様の方法で熱線反射ガラスを作
製し、加熱処理を行った。また、評価についても同様に
行った。その結果を表1および表2に併せて示す。
【0025】(比較例2)実施例1において、トルエン
100ミリリットルに対する3価のコバルトのジプロピ
オニルメタンを11.3g、銅のアセチルアセトナート
を1.80g、クロムのアセチルアセトナートを1.9
0gとし、実施例1と同様の方法で熱線反射ガラスを作
製し、加熱処理を行った。また、評価についても同様に
行った。その結果を表1および表2に併せて示す。
【0026】表1および表2より、実施例1〜4におい
ては、熱処理をしても可視光透過率の変化がほとんどな
く、被膜の耐アルカリ性にも優れた熱線反射熱処理ガラ
スが得られたことがわかる。具体的には、実施例1〜4
の熱線反射熱処理ガラスは、熱処理後も可視光透過率の
変化は3%未満であり、熱処理後の可視光透過率はいず
れも35%以下であるので良好なプライバシー保護特性
を保持し、さらに日射透過率においても30%以下であ
って良好な熱線反射特性を保持している。一方、表1に
おいて、単位面積当たりの総金属量に占めるコバルトの
重量百分率が65%よりも少ない場合や、単位面積当た
りの総金属量に占めるクロムの重量百分率が15%より
も多い場合には、熱線反射被膜形成後に加熱処理を施す
と可視光透過率の変化が大きくなり、耐アルカリ性も劣
る結果となった(比較例1、2)。また、コバルトの重
量百分率が90%より大きい場合には、可視光透過率の
変化はわずかであったが加熱処理による被膜の白濁が認
められた(実施例3)。このくもりは、被膜中に多量に
存在するコバルトに起因すると推定される。単位面積当
たりの総金属量に占める銅の重量百分率が20%よりも
多く、かつクロムの重量百分率が5%未満のときには、
加熱処理後において表面抵抗値は1MΩ/スクエア未満
となった(実施例4)。
【0027】
【発明の効果】本発明によれば、加熱を伴う基材の強化
処理を施しても、可視光透過率の変化等において問題の
ない熱線反射ガラスを得ることができる。本発明に係る
熱線反射ガラスの上記特性を利用することにより、熱処
理を伴うガラスの二次加工品一般、具体的には、強化ガ
ラス、曲げガラス、合わせガラスまたはこれらを組み合
わせた加工品の分野において、従来になく優れた特性を
有する熱線反射ガラスを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱線反射ガラスの断面図。
【符号の説明】
1:ガラス板、2:熱線反射被膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス板と、その主表面上に形成したコ
    バルト、銅およびクロムを含む酸化物を主成分とする被
    膜とからなる熱線反射ガラスにおいて、 前記被膜は、膜厚が10〜70nmであり、単位面積当
    たりの総金属量に占めるコバルト、銅およびクロムの重
    量百分率がそれぞれ以下の範囲にあることを特徴とする
    熱線反射ガラス。 コバルト:65〜96% 銅 : 2〜33% クロム : 2〜15%
  2. 【請求項2】 前記コバルトの重量百分率が90%以下
    であることを特徴とする請求項1に記載の熱線反射ガラ
    ス。
  3. 【請求項3】 前記銅の重量百分率が20%以下である
    こと及び前記クロムの重量百分率が5%以上であること
    のうち少なくとも一方を満たすことを特徴とする請求項
    1または2に記載の熱線反射ガラス。
JP8119894A 1996-05-15 1996-05-15 熱線反射ガラス Pending JPH09301741A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8119894A JPH09301741A (ja) 1996-05-15 1996-05-15 熱線反射ガラス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8119894A JPH09301741A (ja) 1996-05-15 1996-05-15 熱線反射ガラス

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09301741A true JPH09301741A (ja) 1997-11-25

Family

ID=14772865

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8119894A Pending JPH09301741A (ja) 1996-05-15 1996-05-15 熱線反射ガラス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09301741A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1335887C (en) Neutral sputtered films of metal alloy oxides
EP1923362B1 (en) Infrared reflective glass plate and laminated glass for vehicle window
KR950002470B1 (ko) 열가공성 금속 진공 피복제품
US6572990B1 (en) Transportation equipment window antireflection film, glass with antireflection film, laminated glass and production method therefor
JPH08336923A (ja) 高透過率、低輻射率の耐熱性窓またはウィンドシールドおよびその製造方法
US6451434B1 (en) Glass laminate, functional transparent article and method of its production
CN102548923B (zh) 包含介电层的低辐射率玻璃及其制备方法
JPH02225346A (ja) 熱線反射ガラス
CN101282916A (zh) 具有中间防散射层的低发射率(低-e)薄膜多层涂层
CA2139816A1 (en) Coatings on glass
US5244692A (en) Process for formation of an aluminum oxide-based layer on glass, the product thus obtained, and its use in windows incorporating a conductive layer
JP3455039B2 (ja) 自動車用窓ガラスおよびこのガラスを用いた自動車窓構造
US5178966A (en) Composite with sputtered films of bismuth/tin oxide
US3711322A (en) Glass having semitransparent colored coating
JP3058056B2 (ja) 熱線反射ガラス
JPH0986966A (ja) 熱線反射ガラス
JP2004149400A (ja) 断熱ガラスとその製造方法
JPH09301741A (ja) 熱線反射ガラス
US6291074B1 (en) Heat-radiation reflective glass
JP3094852B2 (ja) 車両用熱線遮蔽ガラス
JPH08325035A (ja) 熱線反射ガラス
GB2285634A (en) Heat ray-reflecting glass with coating film of cobalt oxide and nickel oxide
JP2528520B2 (ja) 単板断熱ガラス
JP2000272337A (ja) 熱線反射ガラス
JP2000302450A (ja) 金属酸化物膜原料及びこれを用いた金属酸化物膜の作製方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees