JP2000272337A - 熱線反射ガラス - Google Patents

熱線反射ガラス

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JP2000272337A JP8206999A JP8206999A JP2000272337A JP 2000272337 A JP2000272337 A JP 2000272337A JP 8206999 A JP8206999 A JP 8206999A JP 8206999 A JP8206999 A JP 8206999A JP 2000272337 A JP2000272337 A JP 2000272337A
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chromium
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Toru Yamamoto
透 山本
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Nippon Sheet Glass Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被膜の表面抵抗値が100MΩ/□以上と導
電性が低く、安価に製造しうる熱線反射ガラスを提供す
る。 【解決手段】 ガラス板と、その主表面上に形成したコ
バルトを含む酸化物を主成分とする被膜とからなる熱線
反射ガラスにおいて、前記被膜の膜厚が10以上70n
m以下であり、単位面積当たりの総金属量に占めるコバ
ルトの重量百分率が86%以下の範囲である熱線反射ガ
ラスを作る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車・車両用あ
るいは建築用の熱線反射ガラスの技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】近年、自動車・車両用あるいは建築用の
ガラスには、冷房負荷の軽減あるいは直接太陽光による
熱暑感の低減を目的として、可視光透過率の小さな熱線
反射ガラスが用いられている。このような可視光透過率
の小さい熱線反射ガラスは、プライバシーの保護という
観点からも利用価値が高い。従来これらの要求に応える
熱線反射ガラスとしては、窒化チタンや銀といった導電
性の高い物質を、蒸着法やスパッタリング法などで成膜
することにより得られていた。また、コバルト、クロ
ム、ニッケルなどを含む酸化物被膜を熱分解によりガラ
ス上に形成する方法もある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
被膜製造方法において窒化チタンや銀といった導電性の
高い物質を蒸着法やスパッタリング法などで成膜する方
法は製造コストが高いという問題がある。またガラスに
アンテナ機能を付加させた場合に、被膜の導電性が高い
とアンテナ性能を阻害するという問題がある。一方、酸
化物被膜を熱分解でガラス上に形成する方法は、操作が
簡便であり製造コストが安価であるものの、酸化物被膜
の組成によっては、導電性が高く、アンテナ性能を阻害
するという問題があった。本発明では、これらの問題を
解決するためになされたものであって、特に被膜の表面
抵抗値が100MΩ/□以上と導電性が低く、安価に製
造しうる熱線反射ガラスを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項1に記載の熱線反射ガラスの発明は、ガラ
ス板と、その主表面上に形成したコバルトを含む酸化物
を主成分とする被膜とからなる熱線反射ガラスにおい
て、前記被膜の膜厚が10nm以上70nm以下であ
り、単位面積当たりの総金属量に占めるコバルトの重量
百分率が86%以下の範囲であることが必要である。
【0005】また請求項2に記載の熱線反射ガラスの発
明は、請求項1に記載の熱線反射ガラスにおいて、前記
被膜がコバルト、鉄及びクロムを含む酸化物を主成分と
し、単位面積当たりの総金属量に占めるコバルト、鉄及
びクロムの重量百分率がそれぞれ以下の範囲である。 コバルト:65〜86% クロム : 2〜25% 鉄 : 2〜33%
【0006】さらに請求項3に記載の熱線反射ガラスの
発明は、請求項1または2に記載の熱線反射ガラスにお
いて、前記鉄の重量百分率が10%以下であること、前
記クロムの重量百分率が8%以下であることおよび前記
クロムの重量百分率が18%以上であることからなる一
群の条件のうち、少なくとも一つを満たすようにする。
【0007】またさらに請求項4に記載の熱線反射ガラ
スの発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の
熱線反射ガラスにおいて、前記被膜の表面抵抗値が10
0MΩ/□以上である。
【0008】また請求項5に記載の熱線反射ガラスの発
明は、請求項4に記載の熱線反射ガラスにおいて、前記
熱線反射ガラスが加熱を伴う強化および/または曲げ加
工を施されている。
【0009】さらに請求項6に記載の熱線反射ガラスの
発明は、請求項5に記載の熱線反射ガラスにおいて、前
記熱線反射ガラスが自動車及び車両用のガラスである。
【0010】本発明では、被膜の単位面積当たりの総金
属量に占めるコバルトの重量百分率を86%以下にする
ことにより、前記被膜の表面抵抗値が100MΩ/□以
上になることを見出した。前記被膜表面の抵抗値が10
0MΩ/□未満だと、前記被膜の形成されたガラスにア
ンテナ機能を付加させ、これを用いた場合、アンテナ性
能に悪影響を及ぼす可能性が高いため好ましくない。ま
た強化処理や曲げ加工処理などに伴う加熱処理を行うと
被膜の表面抵抗値がさらに上昇するため、即ち、導電性
が非常に低くなるため、自動車・車両用ガラスとしてよ
り好ましい。
【0011】上記のように本発明の熱線反射ガラスは、
被膜表面の抵抗値が100MΩ/□以上となり、テレ
ビ、ラジオ、携帯電話などの電波への悪影響をおよぼさ
なくなるため、特に本発明の熱線反射ガラスを用いて、
自動車のリアガラスなどガラス表面にアンテナ機能を付
加させる場合に好適である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明に係る被膜をガラス板上に
形成する方法としては、スパッタリング法、真空蒸着法
など種々の方法が考えられるが、加熱したガラス基板表
面において、コバルトなどの化合物を熱分解酸化反応で
酸化物膜として、ガラス表面上に成膜する方法が最も容
易で好ましい。被膜はコバルトの酸化物を主成分とする
ものであれば何でもよいが、特にコバルト、鉄及びクロ
ムを主成分とする酸化物膜がより好ましい。
【0013】この熱分解酸化反応による成膜方法として
は金属化合物をガラス上に塗布した後に焼成する方法、
高温に加熱されたガラス上に金属化合物の蒸気を送って
酸化反応により成膜する化学気相法(CVD法)、金属
化合物の粉末を吹き付ける粉末法、金属化合物を有機溶
剤や水に溶解もしくは分散させた被膜形成溶液を微小な
液滴として吹き付けるスプレー法などがある。このう
ち、操作の簡便さや製造コストなどの観点からはスプレ
ー法が好ましい。
【0014】特に、フロート法などで作製されるリボン
状ガラスが高温状態にあるときにスプレー法で成膜を行
うと、ガラスを洗浄、加熱する必要がないため、より製
造コストの低減を図ることができる。
【0015】本発明に係る被膜をスプレー法で形成する
場合の原料としては、コバルトの金属化合物が液体の溶
媒中に溶解あるいは分散しているものが一般的である。
ここで、コバルト化合物としては炭素数5〜8のβ−ジ
ケトンが一種あるいは複種配位したコバルト錯塩(2価
塩、3価塩のいずれでも可)、酢酸コバルト、塩化コバ
ルト、安息香酸コバルト、ほう酸コバルト、臭化コバル
ト、硝酸コバルト、フッ化コバルト、ヨウ化コバルト、
シュウ酸コバルト、りん酸コバルト、亜りん酸コバル
ト、ステアリン酸コバルト、硫酸コバルトなどが挙げら
れる。また、被膜に鉄及びクロムを含む場合の原料とし
ては、コバルトの金属化合物とともに鉄及びクロムの金
属化合物が液体の溶媒中に溶解あるいは分散しているも
のを使用する。鉄化合物としては炭素数5〜8のβ−ジ
ケトンが一種あるいは複種配位した鉄錯塩、塩化第一
鉄、塩化第二鉄、クエン酸第二鉄、シュウ酸第二鉄アン
モニウム、硫酸第二鉄アンモニウム、フルオホウ酸鉄、
フッ化第二鉄、フルオ珪酸鉄、乳酸第二鉄、硝酸第二
鉄、シュウ酸第一鉄、りん酸第一鉄、りん酸第二鉄、硫
酸第一鉄、硫酸第二鉄、酒石酸第一鉄などが、クロム化
合物としては炭素数5〜8のβ−ジケトンが一種あるい
は複種配位したクロム錯塩、酢酸第二クロム、塩化第一
クロム、塩化第二クロム、蟻酸第二クロム、フッ化第二
クロム、硫酸クロムアンモニウム、水酸化第二クロム、
硝酸第二クロム、りん酸第二クロム、硫酸カリウムクロ
ム、硫酸第二クロムなどが挙げられる。これらの金属化
合物を溶解する溶媒としては、芳香族やエステル、ケト
ン、アルコール、エーテルなどの有機溶剤が一般的であ
る。
【0016】一方、ガラス板としてはソーダライムシリ
カガラスが一般的であるが特に限定されず、例えば、微
量着色成分を添加して着色したソーダライムシリカガラ
スを用いることにより、光学特性や色調を調整すること
も商品特性を高める上で好ましい。
【0017】また、反射率の低減や色調の微調整のため
に、被膜中にニッケル、シリコン、アルミニウム、アン
チモン、チタン、亜鉛、錫、銅、インジウム、ビスマ
ス、バナジウム、マンガン、ジルコニウムなどを適宜添
加してもよい。
【0018】本発明に係る熱線反射ガラスをスプレー法
にて製造する場合、被膜形成溶液における好ましい金属
化合物含有量は、あらかじめ使用装置に応じて実験的に
決めておく必要がある。この含有量は、スプレー時の基
板温度、スプレーに用いるノズル、ガスの排気機構、成
膜速度などに応じた最適範囲が存在する。すなわち、吹
き付け液中の金属化合物の総量が少なすぎれば十分な成
膜速度が得られず、逆に多すぎれば良好な膜厚分布が得
られない。
【0019】被膜の単位面積当たりの総金属量に占める
コバルトの重量百分率を86%以下にしないと、前記被
膜の表面抵抗値が100MΩ/□以上にならない。この
理由は、コバルトの濃度が86%を越えて高くなるとコ
バルトが酸化され難くなり、酸化物薄膜中の酸素空孔が
増加し、この酸素空孔が多くなればなるほど導電性が高
くなるためと推察される。従って、被膜の単位面積当た
りの総金属量に占めるコバルトの重量百分率は86%以
下とする必要がある。
【0020】被膜の単位面積当たりの総金属量に占める
コバルトの重量百分率が65%未満の場合、あるいは単
位面積当たりの総金属量に占めるクロムの重量百分率が
25%よりも多い場合には、ガラスに加熱を伴う強化処
理等を施すと、可視光透過率の増大が生じたり、耐アル
カリ性が悪くなるので、単位面積当たりの総金属量に占
めるコバルトおよびクロムの重量百分率はそれぞれ65
%以上および25%以下が好ましい。さらに可視光透過
率の変化が少なく良好な耐アルカリ性を保持させるに
は、コバルトおよびクロムの重量百分率をそれぞれ70
%以上および15%以下とすることがより好ましい。
【0021】被膜の単位面積当たりの総金属量に占める
鉄の重量百分率が10%よりも多くかつ単位面積当たり
の総金属量に占めるクロムの重量百分率が8%よりも多
く18%未満である範囲においては、耐酸性が十分では
ない。従って、耐酸性についても良好な被膜を必要とす
る場合には、鉄の重量百分率が10%以下であること、
クロムの重量百分率が8%以下であることおよびクロム
の重量百分率が18%以上であることからなる一群の条
件のうち少なくとも一つを満たすようにすることが好ま
しい。
【0022】被膜の膜厚を10nm以上としたのは、こ
れよりも薄くすると熱線反射ガラスとして充分な機能を
保持できないためであり、一方、70nm以下としたの
は、これよりも厚くすると反射干渉色の影響が生じて外
観上好ましくないからである。
【0023】この熱線反射ガラスは、代表的には、平板
または曲げの強化ガラスであり、PVB等のプラスチッ
ク中間膜を介して2枚以上の曲げガラス板を接合した合
わせガラスとすることもできる。
【0024】
【実施例】以下に実施例により本発明を詳細に説明す
る。 (実施例1)大きさが150mm×150mm、厚みが
4mmのソーダライムガラスを洗浄、乾燥して基材とし
た。この基材を吊り具によって固定し、650℃に設定
された電気炉内にて5分間保持し、その後に取り出し
て、トルエン100ミリリットルに対して3価のコバル
トのジプロピオニルメタンを12.5g、3価の鉄のア
セチルアセトナートを0.62g、クロムのアセチルア
セトナートを1.83gを溶解させた原料液を市販のス
プレーガンを用いて基材上に約10秒間、空気圧3.0
kg/cm、空気量90リットル/分、噴霧量20ミ
リリットル/分の条件下で吹き付けた。
【0025】この熱線反射ガラスについて、被膜の表面
抵抗値をハイレスタ(三菱化学社製)でHRSタイプの
プローブを使用して求めた。この測定はJISK691
1に規定されている方法を簡素化した方法となってい
る。さらに高周波プラズマ発光分析により被膜の単位面
積当たりの総金属量に占めるコバルト、鉄およびクロム
の重量百分率を求めた。以上の結果を表1に示す。
【0026】(実施例2)実施例1において、トルエン
100ミリリットルに対して、3価のコバルトのジプロ
ピオニルメタンを11.18g、3価の鉄のアセチルア
セトナートを1.28g、クロムのアセチルアセトナー
トを2.53gとし、実施例1と同様の方法で熱線反射
ガラスを作製し、実施例1と同様の評価を行った。その
結果を表1に示す。
【0027】(実施例3)実施例1において、トルエン
100ミリリットルに対して、3価のコバルトのジプロ
ピオニルメタンを12.50g、3価の鉄のアセチルア
セトナートを1.95g、クロムのアセチルアセトナー
トを0.55gとし、実施例1と同様の方法で熱線反射
ガラスを作製し、実施例1と同様の評価を行った。その
結果を表1に示す。
【0028】(実施例4)基材の大きさを1000mm
×1200mmとした以外は、実施例1において、トル
エン100ミリリットルに対して、3価のコバルトのジ
プロピオニルメタンを13.10g、3価の鉄のアセチ
ルアセトナートを0.55g、クロムのアセチルアセト
ナートを1.35gとし、実施例1と同様の方法で熱線
反射ガラスを作製し、実施例1と同様の評価を行った。
【0029】次にこの熱線反射ガラス膜面側にパターン
(放射、接地用等)をスクリーン印刷で形成し、いわゆ
るガラスアンテナを形成した。このガラスアンテナの感
度(雑音の発生)を調べた。以上の結果を表1に示す。
【0030】(実施例5)基材の大きさを1000mm
×1200mmとした以外は、実施例1において、トル
エン100ミリリットルに対して、3価のコバルトのジ
プロピオニルメタンを10.52g、3価の鉄のアセチ
ルアセトナートを1.24g、クロムのアセチルアセト
ナートを3.28gとし、実施例1と同様の方法で熱線
反射ガラスを作製し、実施例1と同様の評価を行った。
次に実施例4と同様の方法でガラスアンテナを形成し
て、実施例4と同様の評価を行った。これらの結果を表
1に示す。
【0031】(実施例6)基材の大きさを1000mm
×1200mmとした以外は、実施例1において、トル
エン100ミリリットルに対して、3価のコバルトのジ
プロピオニルメタンを8.11g、3価の鉄のアセチル
アセトナートを1.87g、クロムのアセチルアセトナ
ートを5.02gとし、実施例1と同様の方法で熱線反
射ガラスを作製し、実施例1と同様の評価を行った。次
に実施例4と同様の方法でガラスアンテナを形成して、
実施例4と同様の評価を行った。これらの結果を表1に
示す。
【0032】(比較例1)基材の大きさを1000mm
×1200mmとした以外は、実施例1において、トル
エン100ミリリットルに対して、3価のコバルトのジ
プロピオニルメタンを13.79g、3価の鉄のアセチ
ルアセトナートを0.61g、クロムのアセチルアセト
ナートを0.60gとし、実施例1と同様の方法で熱線
反射ガラスを作製し、実施例1と同様の評価を行った。
次に実施例4と同様の方法でガラスアンテナを形成し
て、実施例4と同様の評価を行った。これらの結果を表
1に示す。
【0033】
【表1】 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 重量百分率(%) 表面抵抗 感度 コハ゛ルト 鉄 クロム (MΩ/□)(雑音の有無) −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 実施例1 81 4 15 200 − 実施例2 68 10 22 500 − 実施例3 84 11 5 130 − 実施例4 86 5 9 100 ○ 実施例5 65 12 23 600 ○ 実施例6 51 12 23 1200 ◎ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 比較例1 91 4 5 50 × −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− (◎:非常によい、○:よい、×:悪い、−:未実施)
【0034】表1より、実施例1〜6においては、被膜
の単位面積当たりの総金属量に占めるコバルトの重量百
分率が86%以下で、被膜の表面抵抗値が100MΩ/
□以上になり、感度がよいことがわかる。
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、表面抵抗値が大きく、
テレビ、ラジオ、携帯電話等の電波を阻害しない熱線反
射ガラスが得られ、特にガラスにアンテナ機能を付加さ
せた場合でも、アンテナ性能に悪影響を及ぼさない熱線
反射ガラスを得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る熱線反射ガラスの断面図
【図2】ガラスアンテナのパターン図の一例図
【符号の説明】
1 ガラス板 2 熱線反射被膜 3 アンテナ線条群 4 給電点

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガラス板と、その主表面上に形成したコ
    バルトを含む酸化物を主成分とする被膜とからなる熱線
    反射ガラスにおいて、前記被膜の膜厚が10〜70nm
    であり、単位面積当たりの総金属量に占めるコバルトの
    重量百分率が86%以下であることを特徴とする熱線反
    射ガラス。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の熱線反射ガラスにおい
    て、前記被膜がコバルト、鉄及びクロムを含む酸化物を
    主成分とし、単位面積当たりの総金属量に占めるコバル
    ト、鉄及びクロムの重量百分率がそれぞれ以下の範囲で
    あることを特徴とする熱線反射ガラス。 コバルト:65〜86% クロム : 2〜25% 鉄 : 2〜33%
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の熱線反射ガラ
    スにおいて、前記鉄の重量百分率が10%以下であるこ
    と、前記クロムの重量百分率が8%以下であることおよ
    び前記クロムの重量百分率が18%以上であることから
    なる一群の条件のうち、少なくとも一つを満たすように
    したことを特徴とする熱線反射ガラス。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載
    の熱線反射ガラスにおいて、前記被膜の表面抵抗値が1
    00MΩ/□以上であることを特徴とする熱線反射ガラ
    ス。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の熱線反射ガラスにおい
    て、前記熱線反射ガラスが加熱を伴う強化および/また
    は曲げ加工を施されていることを特徴とする熱線反射ガ
    ラス。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の熱線反射ガラスにおい
    て、前記熱線反射ガラスが自動車及び車両用のガラスで
    あることを特徴とする熱線反射ガラス。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002173341A (ja) * 2000-12-07 2002-06-21 Central Glass Co Ltd 着色酸化物被覆ガラス

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JP2002173341A (ja) * 2000-12-07 2002-06-21 Central Glass Co Ltd 着色酸化物被覆ガラス

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