JP2000302353A - エレベータのばね緩衝器 - Google Patents
エレベータのばね緩衝器Info
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- JP2000302353A JP2000302353A JP11115364A JP11536499A JP2000302353A JP 2000302353 A JP2000302353 A JP 2000302353A JP 11115364 A JP11115364 A JP 11115364A JP 11536499 A JP11536499 A JP 11536499A JP 2000302353 A JP2000302353 A JP 2000302353A
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- car
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- shock absorber
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-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B66—HOISTING; LIFTING; HAULING
- B66B—ELEVATORS; ESCALATORS OR MOVING WALKWAYS
- B66B5/00—Applications of checking, fault-correcting, or safety devices in elevators
- B66B5/28—Buffer-stops for cars, cages, or skips
- B66B5/282—Structure thereof
Landscapes
- Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エレベータの昇降路の底部に設置されるばね
緩衝器に、衝撃吸収能力を持たせる。 【解決手段】 昇降路の底部に設置されたばね緩衝器2
00は、一部に輪状に形成された薄肉部203aを有す
る筒状のサポート部203と、このサポート部に載置し
たコイルばね204とで形成し、エレベータの乗りかご
を定格速度でばね緩衝器に載せたときにはサポート部2
03は変形せず、エレベータの非常止め装置が作動すべ
き速度で乗りかごがばね緩衝器に衝突したときに、サポ
ート部203は前記輪状の薄肉部203aから圧壊する
ように構成した。従って、高速衝突時にはサポート部2
03が圧壊して、衝突エネルギの一部が消費されるの
で、ばね緩衝器から乗りかごが受ける反力を低減させる
ことができる。
緩衝器に、衝撃吸収能力を持たせる。 【解決手段】 昇降路の底部に設置されたばね緩衝器2
00は、一部に輪状に形成された薄肉部203aを有す
る筒状のサポート部203と、このサポート部に載置し
たコイルばね204とで形成し、エレベータの乗りかご
を定格速度でばね緩衝器に載せたときにはサポート部2
03は変形せず、エレベータの非常止め装置が作動すべ
き速度で乗りかごがばね緩衝器に衝突したときに、サポ
ート部203は前記輪状の薄肉部203aから圧壊する
ように構成した。従って、高速衝突時にはサポート部2
03が圧壊して、衝突エネルギの一部が消費されるの
で、ばね緩衝器から乗りかごが受ける反力を低減させる
ことができる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータの安全
装置に係り、昇降路の底部に設けられる衝撃を緩和させ
るためのばね緩衝器に関する。
装置に係り、昇降路の底部に設けられる衝撃を緩和させ
るためのばね緩衝器に関する。
【0002】
【従来の技術】図4は、ロープ式エレベータ装置の概略
的な構造を示した斜視図である。この図に示されている
ように、昇降路1の最上部に設けられた機械室に巻上機
2が設置されており、エレベータの乗りかご3は、機械
室の巻上機2から垂下された主索4の一端に固定され、
主索4の他端には乗りかご3の重量に対してほぼ釣り合
うように釣り合いおもり5が固定されている。なお、乗
りかご3は、主索4の一端に吊り下げられたかご枠6に
搭載されている。
的な構造を示した斜視図である。この図に示されている
ように、昇降路1の最上部に設けられた機械室に巻上機
2が設置されており、エレベータの乗りかご3は、機械
室の巻上機2から垂下された主索4の一端に固定され、
主索4の他端には乗りかご3の重量に対してほぼ釣り合
うように釣り合いおもり5が固定されている。なお、乗
りかご3は、主索4の一端に吊り下げられたかご枠6に
搭載されている。
【0003】乗りかご3を搭載しているかご枠6は、上
端に横設されている上梁7と、この上梁7の両端に垂直
方向に固定された立枠8と、この立枠8の下端に両端が
固定された下梁9とから大略構成されている。そして、
上梁7の中央部に、主索4の下端部に結合されている主
索固定棒10が貫通し、この主索固定棒10に圧縮コイ
ルばね11を係合させて止着することにより、上梁7と
主索4とが固定されている。
端に横設されている上梁7と、この上梁7の両端に垂直
方向に固定された立枠8と、この立枠8の下端に両端が
固定された下梁9とから大略構成されている。そして、
上梁7の中央部に、主索4の下端部に結合されている主
索固定棒10が貫通し、この主索固定棒10に圧縮コイ
ルばね11を係合させて止着することにより、上梁7と
主索4とが固定されている。
【0004】また、昇降路1の底部1aには、乗りかご
3または釣り合いおもり5が、何等かの原因で最下階を
行き過ぎて昇降路1の底部に衝突した場合の衝撃を緩和
させるために、緩衝器12、12が設置されている。
3または釣り合いおもり5が、何等かの原因で最下階を
行き過ぎて昇降路1の底部に衝突した場合の衝撃を緩和
させるために、緩衝器12、12が設置されている。
【0005】一方、乗りかご3の底部の構造は、図5に
示すように、下梁9に載置された床受枠13に防振装置
14を介して取付けられたフレーム15に、上面板1
6、下面板17および補強部材18から成るかご床19
が固定され、さらにフレーム15にかご床19の上面外
周を囲むように取付けられた幅木部材20と、この幅木
部材20の上面に複数の側板21が立設される構成とな
っており、側板21の上端に図示しない天井が固定され
て、乗りかご3が箱形に形成されている。なお、フレー
ム15は断面がコ形をした鉄製の板曲げ材で形成されて
おり、ボルト締結用の穴が多数穿設されていて、この穴
を利用してフレーム15に防振装置14や幅木部材20
がボルトで固定されている。
示すように、下梁9に載置された床受枠13に防振装置
14を介して取付けられたフレーム15に、上面板1
6、下面板17および補強部材18から成るかご床19
が固定され、さらにフレーム15にかご床19の上面外
周を囲むように取付けられた幅木部材20と、この幅木
部材20の上面に複数の側板21が立設される構成とな
っており、側板21の上端に図示しない天井が固定され
て、乗りかご3が箱形に形成されている。なお、フレー
ム15は断面がコ形をした鉄製の板曲げ材で形成されて
おり、ボルト締結用の穴が多数穿設されていて、この穴
を利用してフレーム15に防振装置14や幅木部材20
がボルトで固定されている。
【0006】さて、昇降路1の底部1aに設置されてい
る緩衝器12は、乗りかご3または釣り合いおもり5
が、何等かの原因で最下階を行き過ぎて昇降路1の底部
1aに衝突した場合の衝撃を緩和させるために装備され
ている安全装置である。この緩衝器12の他にもエレベ
ータには、主索4が破断した場合に乗りかご3または釣
り合いおもり5の落下を阻止するための、非常止め装置
の設置が義務付けられている。この非常止め装置は、通
常調速機により下降速度の異常を検出して作動する構造
のものが用いられ、定格速度の1.4倍(定格速度が4
5m/min以下のものでは68m/min)を越えな
いうちに作動することが定められている。
る緩衝器12は、乗りかご3または釣り合いおもり5
が、何等かの原因で最下階を行き過ぎて昇降路1の底部
1aに衝突した場合の衝撃を緩和させるために装備され
ている安全装置である。この緩衝器12の他にもエレベ
ータには、主索4が破断した場合に乗りかご3または釣
り合いおもり5の落下を阻止するための、非常止め装置
の設置が義務付けられている。この非常止め装置は、通
常調速機により下降速度の異常を検出して作動する構造
のものが用いられ、定格速度の1.4倍(定格速度が4
5m/min以下のものでは68m/min)を越えな
いうちに作動することが定められている。
【0007】よって、非常止め装置が作動すべき速度で
乗りかご3が衝突したときの衝撃緩和が緩衝器12の役
目であり、緩衝器12には自由落下に対する緩衝能力が
要求されているわけではない。
乗りかご3が衝突したときの衝撃緩和が緩衝器12の役
目であり、緩衝器12には自由落下に対する緩衝能力が
要求されているわけではない。
【0008】緩衝器12にはばね式と油入式のものとが
あり、エレベータの定格速度が60m/minを超過す
る場合は油入緩衝器の使用が義務付けられていて、ばね
緩衝器は、エレベータの定格速度が60m/min以下
の低速度の場合にのみ使用することが可能となってい
る。本発明は、ばね緩衝器に関するものであり、油入緩
衝器についての説明は省略して以下説明する。
あり、エレベータの定格速度が60m/minを超過す
る場合は油入緩衝器の使用が義務付けられていて、ばね
緩衝器は、エレベータの定格速度が60m/min以下
の低速度の場合にのみ使用することが可能となってい
る。本発明は、ばね緩衝器に関するものであり、油入緩
衝器についての説明は省略して以下説明する。
【0009】図6は、従来のばね緩衝器12の概略構造
を示したものであり、図6(a)は平面図、図6(b)
は正面図である。従来のばね緩衝器12は、ビーム12
1に取付けたプレート122を基台とし、このプレート
122にサポート部123を載置し、さらにこのサポー
ト部123の上にコイルばね124を固定して構成され
たものであった。
を示したものであり、図6(a)は平面図、図6(b)
は正面図である。従来のばね緩衝器12は、ビーム12
1に取付けたプレート122を基台とし、このプレート
122にサポート部123を載置し、さらにこのサポー
ト部123の上にコイルばね124を固定して構成され
たものであった。
【0010】この従来のばね緩衝器12は、コイルばね
124で衝撃を受け止める装置であるが、原理上乗りか
ご3から受けた衝撃は反力として、図4に示したかご枠
6の特に下梁9に戻っていくだけであり、衝突によるエ
ネルギを吸収して衝撃を緩和する機能を有するものでは
なかった。また、コイルばね124の下に位置するサポ
ート部123は、乗りかご3の下梁9または釣り合いお
もり5の下部が最低位置に到達したときの昇降路1の底
部1aまでの空隙を埋めるために設けられたものであ
り、前述の非常止め装置が作動すべき速度で乗りかご3
あるいは釣り合いおもり5がコイルばね124に衝突し
た際でも、圧壊されることのないように強固な筒体で形
成されていた。なお、種々のエレベータにおいて乗りか
ご3や釣り合いおもり5と底部1aまでのクリアランス
を調整するために図示しないスペーサが取付けられてい
る。
124で衝撃を受け止める装置であるが、原理上乗りか
ご3から受けた衝撃は反力として、図4に示したかご枠
6の特に下梁9に戻っていくだけであり、衝突によるエ
ネルギを吸収して衝撃を緩和する機能を有するものでは
なかった。また、コイルばね124の下に位置するサポ
ート部123は、乗りかご3の下梁9または釣り合いお
もり5の下部が最低位置に到達したときの昇降路1の底
部1aまでの空隙を埋めるために設けられたものであ
り、前述の非常止め装置が作動すべき速度で乗りかご3
あるいは釣り合いおもり5がコイルばね124に衝突し
た際でも、圧壊されることのないように強固な筒体で形
成されていた。なお、種々のエレベータにおいて乗りか
ご3や釣り合いおもり5と底部1aまでのクリアランス
を調整するために図示しないスペーサが取付けられてい
る。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、定格速度が
60m/min以下のエレベータには通常ばね緩衝器が
採用されているが、このばね緩衝器の使命は前述のよう
に、制御装置の不良などにより乗りかご3が最下階より
行き過ぎてしまったり、過速度により非常止め装置が動
作する前に乗りかご3が昇降路1の底部1aに到達して
しまうような、底部1aに近い位置からの乗りかご3の
落下に対する衝撃を緩和するための装置である。
60m/min以下のエレベータには通常ばね緩衝器が
採用されているが、このばね緩衝器の使命は前述のよう
に、制御装置の不良などにより乗りかご3が最下階より
行き過ぎてしまったり、過速度により非常止め装置が動
作する前に乗りかご3が昇降路1の底部1aに到達して
しまうような、底部1aに近い位置からの乗りかご3の
落下に対する衝撃を緩和するための装置である。
【0012】しかし、定格速度が60m/min以下の
エレベータであっても、多人数乗りのエレベータではそ
の質量が大きいので、小人数乗りのエレベータに比べて
同速度で比較すれば衝突の際に発生するエネルギは大き
くなる。従って、ばね緩衝器にも衝撃の吸収能力を持た
せることにより、乗りかご3がばね緩衝器に衝突した際
に、乗りかご3に作用する反力を小さくなるようにし
て、より安全性を高めたいという要望があった。本発明
は、このような要望に応えるためになされたものであ
る。
エレベータであっても、多人数乗りのエレベータではそ
の質量が大きいので、小人数乗りのエレベータに比べて
同速度で比較すれば衝突の際に発生するエネルギは大き
くなる。従って、ばね緩衝器にも衝撃の吸収能力を持た
せることにより、乗りかご3がばね緩衝器に衝突した際
に、乗りかご3に作用する反力を小さくなるようにし
て、より安全性を高めたいという要望があった。本発明
は、このような要望に応えるためになされたものであ
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記のような
要望に応えるためになされたもので、請求項1に記載の
発明は、エレベータの昇降路の底部に設置されたサポー
ト部と、このサポート部に載置したコイルばねとから成
るばね緩衝器において、前記サポート部は、エレベータ
の乗りかごを定格速度で前記ばね緩衝器に載せたときに
は変形せず、エレベータの非常止め装置が作動すべき速
度で前記乗りかごが前記ばね緩衝器に衝突したときには
圧壊するように構成されたことを特徴とする。
要望に応えるためになされたもので、請求項1に記載の
発明は、エレベータの昇降路の底部に設置されたサポー
ト部と、このサポート部に載置したコイルばねとから成
るばね緩衝器において、前記サポート部は、エレベータ
の乗りかごを定格速度で前記ばね緩衝器に載せたときに
は変形せず、エレベータの非常止め装置が作動すべき速
度で前記乗りかごが前記ばね緩衝器に衝突したときには
圧壊するように構成されたことを特徴とする。
【0014】これにより、サポート部によって衝突のエ
ネルギの一部が消費されるので、ばね緩衝器から乗りか
ごが受ける反力を低減することができる。
ネルギの一部が消費されるので、ばね緩衝器から乗りか
ごが受ける反力を低減することができる。
【0015】また、請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載のエレベータのばね緩衝器において、前記サポー
ト部の周りに間隙を置いてガイド部材が配置され、前記
ガイド部材は、前記サポート部を垂直方向に圧壊するよ
うに案内するように構成されたことを特徴とする。
に記載のエレベータのばね緩衝器において、前記サポー
ト部の周りに間隙を置いてガイド部材が配置され、前記
ガイド部材は、前記サポート部を垂直方向に圧壊するよ
うに案内するように構成されたことを特徴とする。
【0016】これにより、サポート部を順次垂直方向に
圧壊させて、無駄なく衝撃を吸収させることができる。
圧壊させて、無駄なく衝撃を吸収させることができる。
【0017】また、請求項3に記載の発明は、請求項1
または請求項2に記載のエレベータのばね緩衝器におい
て、前記サポート部が圧壊したことを検知する圧壊検知
装置を設けたことを特徴とする。
または請求項2に記載のエレベータのばね緩衝器におい
て、前記サポート部が圧壊したことを検知する圧壊検知
装置を設けたことを特徴とする。
【0018】これにより、サポート部の圧壊を検知でき
るので、保守点検員はすみやかに必要な措置を講じるこ
とができるようになる。
るので、保守点検員はすみやかに必要な措置を講じるこ
とができるようになる。
【0019】また、請求項4に記載の発明は、請求項3
に記載のエレベータのばね緩衝器において、前記圧壊検
知装置は、前記サポート部に設けた腕部材の移動により
検知信号を得るように構成されたことを特徴とする。
に記載のエレベータのばね緩衝器において、前記圧壊検
知装置は、前記サポート部に設けた腕部材の移動により
検知信号を得るように構成されたことを特徴とする。
【0020】これにより、簡単な構成で確実にサポート
部の圧壊を検知することができる。
部の圧壊を検知することができる。
【0021】請求項5に記載の発明は、エレベータの昇
降路の底部に設置されたコイルばねと、このコイルばね
に載置されたハット部とから成るばね緩衝器において、
前記ハット部は、エレベータの乗りかごを定格速度で前
記ばね緩衝器に載せたときには変形せず、エレベータの
非常止め装置が作動すべき速度で前記乗りかごが前記ば
ね緩衝器に衝突したときには圧壊するように構成された
ことを特徴とする。
降路の底部に設置されたコイルばねと、このコイルばね
に載置されたハット部とから成るばね緩衝器において、
前記ハット部は、エレベータの乗りかごを定格速度で前
記ばね緩衝器に載せたときには変形せず、エレベータの
非常止め装置が作動すべき速度で前記乗りかごが前記ば
ね緩衝器に衝突したときには圧壊するように構成された
ことを特徴とする。
【0022】これにより、ハット部によって衝突のエネ
ルギの一部が消費されるので、ばね緩衝器から乗りかご
が受ける反力を低減することができる。
ルギの一部が消費されるので、ばね緩衝器から乗りかご
が受ける反力を低減することができる。
【0023】また、請求項6に記載の発明は、請求項5
に記載のエレベータのばね緩衝器において、前記ハット
部が圧壊したことを検知する圧壊検知装置を設けたこと
を特徴とする。
に記載のエレベータのばね緩衝器において、前記ハット
部が圧壊したことを検知する圧壊検知装置を設けたこと
を特徴とする。
【0024】これにより、請求項3に記載の発明と同様
に、保守点検員はすみやかに必要な措置を講じることが
できる。
に、保守点検員はすみやかに必要な措置を講じることが
できる。
【0025】さらに、請求項7に記載の発明は、請求項
6に記載のエレベータのばね緩衝器において、圧壊検知
装置は、前記ハット部に設けた腕部材の移動により検知
信号を得るように構成されたことを特徴とする。
6に記載のエレベータのばね緩衝器において、圧壊検知
装置は、前記ハット部に設けた腕部材の移動により検知
信号を得るように構成されたことを特徴とする。
【0026】これにより、請求項4に記載の発明と同様
に、簡単な構成で確実にサポート部またはハット部の圧
壊を検知することができる。
に、簡単な構成で確実にサポート部またはハット部の圧
壊を検知することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下本発明に係るエレベータのば
ね緩衝器の実施の形態を、図1ないし図3を参照して詳
細に説明する。なおこれらの図において、同一部分には
同一符号を付して示してある。
ね緩衝器の実施の形態を、図1ないし図3を参照して詳
細に説明する。なおこれらの図において、同一部分には
同一符号を付して示してある。
【0028】本発明は、ばね緩衝器によって乗りかごが
衝突した際のエネルギの一部を吸収できるようにしたも
のであり、先ず衝突によるエネルギを吸収する仕組みに
ついて説明する。
衝突した際のエネルギの一部を吸収できるようにしたも
のであり、先ず衝突によるエネルギを吸収する仕組みに
ついて説明する。
【0029】図1は、本発明に係るばね緩衝器200の
サポート部203とその上に固定したコイルばね204
とを示したものであり、図1(a)は衝撃を受けていな
い初期状態を示した正面図、図1(b)は衝撃を受けた
後の状態をサポート部203断面を示した正面図であ
る。すなわち、サポート部203は筒体で構成されてお
り、その表面に輪状に溝を形成して薄肉部203aが形
成されている。
サポート部203とその上に固定したコイルばね204
とを示したものであり、図1(a)は衝撃を受けていな
い初期状態を示した正面図、図1(b)は衝撃を受けた
後の状態をサポート部203断面を示した正面図であ
る。すなわち、サポート部203は筒体で構成されてお
り、その表面に輪状に溝を形成して薄肉部203aが形
成されている。
【0030】このサポート部203は、保守点検の際に
作業者がばね緩衝器200上に乗りかご3を載せたり、
或いは、乗りかご3の行き過ぎなどのように、エレベー
タの定格速度以内で乗りかご3がばね緩衝器200に衝
突したときには、図1(a)に示すように変形せずに初
期状態を維持し、乗りかご3が不慮の事故等のために落
下して、非常制動をかけても停止できず、エレベータの
非常止め装置が作動すべき速度以上の速度で衝突する
と、図1(b)に示すように圧縮されたように変形する
ものである。
作業者がばね緩衝器200上に乗りかご3を載せたり、
或いは、乗りかご3の行き過ぎなどのように、エレベー
タの定格速度以内で乗りかご3がばね緩衝器200に衝
突したときには、図1(a)に示すように変形せずに初
期状態を維持し、乗りかご3が不慮の事故等のために落
下して、非常制動をかけても停止できず、エレベータの
非常止め装置が作動すべき速度以上の速度で衝突する
と、図1(b)に示すように圧縮されたように変形する
ものである。
【0031】すなわち、乗りかご3が図1(a)に示す
ばね緩衝器200のコイルばね204に衝突すると、コ
イルばね204が縮むとともに、サポート部203に衝
突のエネルギが伝達され、その薄肉部203aが変形し
て圧壊される。このように、サポート部203の薄肉部
203aが変形することは、薄肉部203aで衝突のエ
ネルギの一部が消費されることを意味している。そし
て、薄肉部203aでの圧壊をトリガとして、図1
(b)に示すように、順次筒状のサポート部203全体
に圧壊が波及し、衝突のエネルギは変形によるエネルギ
として消費される。
ばね緩衝器200のコイルばね204に衝突すると、コ
イルばね204が縮むとともに、サポート部203に衝
突のエネルギが伝達され、その薄肉部203aが変形し
て圧壊される。このように、サポート部203の薄肉部
203aが変形することは、薄肉部203aで衝突のエ
ネルギの一部が消費されることを意味している。そし
て、薄肉部203aでの圧壊をトリガとして、図1
(b)に示すように、順次筒状のサポート部203全体
に圧壊が波及し、衝突のエネルギは変形によるエネルギ
として消費される。
【0032】よって、衝突のエネルギの一部がサポート
部203で吸収されるので、この分ばね緩衝器200の
コイルばね204から乗りかご3の下梁9へ伝達される
反力は低減される。
部203で吸収されるので、この分ばね緩衝器200の
コイルばね204から乗りかご3の下梁9へ伝達される
反力は低減される。
【0033】このような仕組みに基づく、本発明に係る
エレベータのばね緩衝器の第1の実施の形態について、
図2を参照して詳細に説明する。
エレベータのばね緩衝器の第1の実施の形態について、
図2を参照して詳細に説明する。
【0034】図2は、本発明に係るエレベータのばね緩
衝器の第1の実施の形態を示したものであり、図2
(a)は要部平面図、図2(b)は正面図である。
衝器の第1の実施の形態を示したものであり、図2
(a)は要部平面図、図2(b)は正面図である。
【0035】本発明のばね緩衝器200は、ビーム20
1に取付けたプレート202を基台とし、このプレート
202に載置されるサポート部203の上にコイルばね
204が固定されている。そして、サポート部203の
一部には、図1に示したように輪状に薄肉部203aが
形成されており、さらに、サポート部203の上部には
略水平方向へ延びた腕205が固定されている。
1に取付けたプレート202を基台とし、このプレート
202に載置されるサポート部203の上にコイルばね
204が固定されている。そして、サポート部203の
一部には、図1に示したように輪状に薄肉部203aが
形成されており、さらに、サポート部203の上部には
略水平方向へ延びた腕205が固定されている。
【0036】また、サポート部203の周りには間隙を
置いてガイド部材206が配置されている。このガイド
部材206は、プレート202に植設されており、サポ
ート部203の外周との間に所定の間隙を保つように配
置されているとともに、ばね緩衝器200への乗りかご
3の衝突による、コイルばね204とサポート部203
との圧縮変形したときの寸法よりも若干短い寸法に形成
されている。なおガイド部材206は、柱状に形成され
た複数本をサポート部203の周りに配置したものであ
るが、筒状に形成してサポート部203の外周を囲むよ
うに配置したものでもよい。
置いてガイド部材206が配置されている。このガイド
部材206は、プレート202に植設されており、サポ
ート部203の外周との間に所定の間隙を保つように配
置されているとともに、ばね緩衝器200への乗りかご
3の衝突による、コイルばね204とサポート部203
との圧縮変形したときの寸法よりも若干短い寸法に形成
されている。なおガイド部材206は、柱状に形成され
た複数本をサポート部203の周りに配置したものであ
るが、筒状に形成してサポート部203の外周を囲むよ
うに配置したものでもよい。
【0037】そして、サポート部203から略水平方向
へ延びた腕205の先端部の近傍に、圧壊検知装置20
7が設けられている。この圧壊検知装置207は、支柱
207aに取り付けられたレバー207bを有する例え
ばマイクロスイッチである。このようなばね緩衝器20
0は、エレベータの昇降路1の底部1aに設置される。
へ延びた腕205の先端部の近傍に、圧壊検知装置20
7が設けられている。この圧壊検知装置207は、支柱
207aに取り付けられたレバー207bを有する例え
ばマイクロスイッチである。このようなばね緩衝器20
0は、エレベータの昇降路1の底部1aに設置される。
【0038】次に、このように構成された本発明のばね
緩衝器200の作用を説明する。
緩衝器200の作用を説明する。
【0039】サポート部203は、保守点検の際に作業
者が乗りかご3をばね緩衝器200上に載せたり、或い
は、かごの行き過ぎなどのようにエレベータの定格速度
以内で乗りかご3がばね緩衝器200に衝突したときに
は変形しない程度の強度に作られている。そして、乗り
かご3が不慮の事故等のために落下して、非常制動をか
けても停止できず、エレベータの非常止め装置が作動す
べき速度以上の速度で、乗りかご3がばね緩衝器200
に衝突すると、コイルばね204が縮むことによりポテ
ンシャルエネルギが蓄えられ、それと同時に、サポート
部203は図1(b)に示したように圧縮されて変形す
ることで衝突エネルギを消費する。
者が乗りかご3をばね緩衝器200上に載せたり、或い
は、かごの行き過ぎなどのようにエレベータの定格速度
以内で乗りかご3がばね緩衝器200に衝突したときに
は変形しない程度の強度に作られている。そして、乗り
かご3が不慮の事故等のために落下して、非常制動をか
けても停止できず、エレベータの非常止め装置が作動す
べき速度以上の速度で、乗りかご3がばね緩衝器200
に衝突すると、コイルばね204が縮むことによりポテ
ンシャルエネルギが蓄えられ、それと同時に、サポート
部203は図1(b)に示したように圧縮されて変形す
ることで衝突エネルギを消費する。
【0040】すなわち、乗りかご3がばね緩衝器200
に衝突することにより、先ずサポート部203の薄肉部
203aが変形して圧壊される。さらに、これをトリガ
として、筒状のサポート部203全体に圧壊が波及する
ことになるが、サポート部203の周りには間隙を置い
てガイド部材206が配置されているので、筒状のサポ
ート部203はガイド部材206にガードされるように
して順次垂直方向へ圧壊が波及していく。このように、
衝突のエネルギは変形によるエネルギとして消費される
こととなり、衝突のエネルギの一部がサポート部203
で順次吸収されて、この分ばね緩衝器200のコイルば
ね204から乗りかご3の下梁9へ伝達される反力も低
減することになる。
に衝突することにより、先ずサポート部203の薄肉部
203aが変形して圧壊される。さらに、これをトリガ
として、筒状のサポート部203全体に圧壊が波及する
ことになるが、サポート部203の周りには間隙を置い
てガイド部材206が配置されているので、筒状のサポ
ート部203はガイド部材206にガードされるように
して順次垂直方向へ圧壊が波及していく。このように、
衝突のエネルギは変形によるエネルギとして消費される
こととなり、衝突のエネルギの一部がサポート部203
で順次吸収されて、この分ばね緩衝器200のコイルば
ね204から乗りかご3の下梁9へ伝達される反力も低
減することになる。
【0041】また、乗りかご3の衝突によりサポート部
203が圧縮変形して下降したときに、水平方向へ延び
た腕205によって圧壊検知装置207のレバー207
bを動作させる。よって、圧壊検知装置207のスイッ
チが入り、そのことが図示しない監視センタなどへ信号
として供給され、乗りかご3が落下したことやサポート
部203が圧壊したことを知らせるので、保守点検員が
すみやかに必要な措置を講じることができる。
203が圧縮変形して下降したときに、水平方向へ延び
た腕205によって圧壊検知装置207のレバー207
bを動作させる。よって、圧壊検知装置207のスイッ
チが入り、そのことが図示しない監視センタなどへ信号
として供給され、乗りかご3が落下したことやサポート
部203が圧壊したことを知らせるので、保守点検員が
すみやかに必要な措置を講じることができる。
【0042】なお、エレベータを復旧させる際には、ば
ね緩衝器200のサポート部203を交換すれば、通常
コイルばね204はそのまま使用することが可能であ
る。
ね緩衝器200のサポート部203を交換すれば、通常
コイルばね204はそのまま使用することが可能であ
る。
【0043】このように、本発明のエレベータのばね緩
衝器は、サポート部203によって衝突のエネルギの一
部を吸収するので、ばね緩衝器200から乗りかご3が
受ける反力は低減され、乗りかご3の下梁9に作用する
荷重が小さくなるので、下梁9の板厚を薄くしたりして
乗りかご3を軽量化することもできる。
衝器は、サポート部203によって衝突のエネルギの一
部を吸収するので、ばね緩衝器200から乗りかご3が
受ける反力は低減され、乗りかご3の下梁9に作用する
荷重が小さくなるので、下梁9の板厚を薄くしたりして
乗りかご3を軽量化することもできる。
【0044】また、単純な構造で衝突エネルギを吸収・
減少させることができるので、オイルダンパを用いた緩
衝器の代わりに、本発明のばね緩衝器200を高速エレ
ベータにも適用することが可能となる。
減少させることができるので、オイルダンパを用いた緩
衝器の代わりに、本発明のばね緩衝器200を高速エレ
ベータにも適用することが可能となる。
【0045】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。
説明する。
【0046】図3は、本発明に係るエレベータのばね緩
衝器の第2の実施の形態を示したものであり、図3
(a)は平面図、図3(b)は正面図である。この実施
の形態では、第1の実施の形態に対して、サポート部2
03とコイルばね204との位置が上下逆になってお
り、サポート部203に対応する部材をハット部208
と称するものとする。
衝器の第2の実施の形態を示したものであり、図3
(a)は平面図、図3(b)は正面図である。この実施
の形態では、第1の実施の形態に対して、サポート部2
03とコイルばね204との位置が上下逆になってお
り、サポート部203に対応する部材をハット部208
と称するものとする。
【0047】すなわち、この第2の実施の形態のばね緩
衝器200は、ビーム201に取付けたプレート202
を基台とし、このプレート202にコイルばね204の
下部が固定されている。そして、コイルばね204の上
に、コイルばね204の一部を覆うように、ハット部2
08が載置されている。すなわち、ハット部208は筒
体で構成されており、その筒体内の下方部には仕切り板
208bが筒体と一体になるように強固に形成されてい
る。さらに、ハット部208の表面には仕切り板208
bより上方に位置するように輪状に溝が設けられて薄肉
部208aが形成されている。
衝器200は、ビーム201に取付けたプレート202
を基台とし、このプレート202にコイルばね204の
下部が固定されている。そして、コイルばね204の上
に、コイルばね204の一部を覆うように、ハット部2
08が載置されている。すなわち、ハット部208は筒
体で構成されており、その筒体内の下方部には仕切り板
208bが筒体と一体になるように強固に形成されてい
る。さらに、ハット部208の表面には仕切り板208
bより上方に位置するように輪状に溝が設けられて薄肉
部208aが形成されている。
【0048】また、コイルばね204の周りには間隙を
置いてガイド部材209が配置されている。このガイド
部材209は、プレート202に植設されており、コイ
ルばね204の外周との間に若干の間隙を保つように配
置されているとともに、ばね緩衝器200に乗りかご3
が衝突してコイルばね204が圧縮変形したときに、ハ
ット部208の下端がガイド部材209の先端に当接し
て、ハット部208の圧壊を促進させるような寸法に形
成されている。
置いてガイド部材209が配置されている。このガイド
部材209は、プレート202に植設されており、コイ
ルばね204の外周との間に若干の間隙を保つように配
置されているとともに、ばね緩衝器200に乗りかご3
が衝突してコイルばね204が圧縮変形したときに、ハ
ット部208の下端がガイド部材209の先端に当接し
て、ハット部208の圧壊を促進させるような寸法に形
成されている。
【0049】なおこのハット部208は、第1の実施の
形態におけるサポート部203と同様に、保守点検の際
に作業者がばね緩衝器200上に乗りかご3を載せた
り、或いは、かごの行き過ぎなどのように、エレベータ
の定格速度以内で乗りかご3がばね緩衝器200に衝突
したときには、変形せずに初期状態を維持し、乗りかご
3が不慮の事故等のために落下して、非常制動をかけて
も停止できず、エレベータの非常止め装置が作動すべき
速度以上の速度で衝突すると、圧縮されて変形するもの
である。
形態におけるサポート部203と同様に、保守点検の際
に作業者がばね緩衝器200上に乗りかご3を載せた
り、或いは、かごの行き過ぎなどのように、エレベータ
の定格速度以内で乗りかご3がばね緩衝器200に衝突
したときには、変形せずに初期状態を維持し、乗りかご
3が不慮の事故等のために落下して、非常制動をかけて
も停止できず、エレベータの非常止め装置が作動すべき
速度以上の速度で衝突すると、圧縮されて変形するもの
である。
【0050】また、この第2の実施の形態においても、
図示を省略したが第1の実施の形態と同様に、ハット部
208の上部に略水平方向へ延びた腕205を固定し、
腕205の先端部の近房に、圧壊検知装置207が設け
られている。
図示を省略したが第1の実施の形態と同様に、ハット部
208の上部に略水平方向へ延びた腕205を固定し、
腕205の先端部の近房に、圧壊検知装置207が設け
られている。
【0051】このように構成された本発明の第2の実施
の形態の動作を説明する。
の形態の動作を説明する。
【0052】ハット部208は、保守点検の際に作業者
が乗りかご3をばね緩衝器200上に載せたり、或い
は、かごの行き過ぎなどのようにエレベータの定格速度
以内で乗りかご3がばね緩衝器200に衝突したときに
は変形しない程度の強度に作られている。そして、乗り
かご3が不慮の事故等のために落下して、非常制動をか
けても停止できず、エレベータの非常止め装置が作動す
べき速度以上の速度で、乗りかご3が緩衝器200のハ
ット部208に衝突すると、ハット部208の薄肉部2
08aが変形して圧壊し、この薄肉部208aでの圧壊
をトリガとして、順次ハット部208全体に圧壊が波及
して、衝突のエネルギを吸収する。同時に、衝突のエネ
ルギはコイルばね204に伝達され、コイルばね204
が縮んでポテンシャルエネルギを蓄える。このように、
衝突のエネルギは変形によるエネルギとして消費される
こととなり、衝突のエネルギの一部がハット部208で
順次吸収されて、この分ばね緩衝器200のコイルばね
204から乗りかご3の下梁9へ伝達される反力も低下
することになる。
が乗りかご3をばね緩衝器200上に載せたり、或い
は、かごの行き過ぎなどのようにエレベータの定格速度
以内で乗りかご3がばね緩衝器200に衝突したときに
は変形しない程度の強度に作られている。そして、乗り
かご3が不慮の事故等のために落下して、非常制動をか
けても停止できず、エレベータの非常止め装置が作動す
べき速度以上の速度で、乗りかご3が緩衝器200のハ
ット部208に衝突すると、ハット部208の薄肉部2
08aが変形して圧壊し、この薄肉部208aでの圧壊
をトリガとして、順次ハット部208全体に圧壊が波及
して、衝突のエネルギを吸収する。同時に、衝突のエネ
ルギはコイルばね204に伝達され、コイルばね204
が縮んでポテンシャルエネルギを蓄える。このように、
衝突のエネルギは変形によるエネルギとして消費される
こととなり、衝突のエネルギの一部がハット部208で
順次吸収されて、この分ばね緩衝器200のコイルばね
204から乗りかご3の下梁9へ伝達される反力も低下
することになる。
【0053】また、ハット部208はコイルばね204
の上に載せるだけの構造なので、ハット部208が圧壊
した後の復旧作業では、新しいハット部208と取り替
えるのみの作業で済ませることが可能であり、作業が容
易となる。
の上に載せるだけの構造なので、ハット部208が圧壊
した後の復旧作業では、新しいハット部208と取り替
えるのみの作業で済ませることが可能であり、作業が容
易となる。
【0054】なお図示を省略したが、乗りかご3の衝突
によりハット部208が圧縮変形したときに、水平方向
へ延びた腕205が下降して圧壊検知装置207を動作
させるので、そのことが図示しない監視センタなどへ信
号として供給され、乗りかご3が落下したことやハット
部208が圧壊したことを知らせるので、保守点検員が
すみやかに必要な措置を講じることができるようにな
る。なお、エレベータを復旧させる際には、ばね緩衝器
200のハット部208を交換すれば、通常コイルばね
204はそのまま使用することが可能である。
によりハット部208が圧縮変形したときに、水平方向
へ延びた腕205が下降して圧壊検知装置207を動作
させるので、そのことが図示しない監視センタなどへ信
号として供給され、乗りかご3が落下したことやハット
部208が圧壊したことを知らせるので、保守点検員が
すみやかに必要な措置を講じることができるようにな
る。なお、エレベータを復旧させる際には、ばね緩衝器
200のハット部208を交換すれば、通常コイルばね
204はそのまま使用することが可能である。
【0055】なお、上記第1及び第2の実施の形態にお
いて、薄肉部を輪状に形成した場合について説明した
が、小孔を周方向に間隔をおいて形成したり、切込みを
周方向に入れたりして弱点部とすることもできる。ま
た、サポート部またはハット部の形状によって、所定の
機械的強度に設定することも可能である。
いて、薄肉部を輪状に形成した場合について説明した
が、小孔を周方向に間隔をおいて形成したり、切込みを
周方向に入れたりして弱点部とすることもできる。ま
た、サポート部またはハット部の形状によって、所定の
機械的強度に設定することも可能である。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1または請求
項5に記載の発明によれば、サポート部あるいはハット
部によって、衝突のエネルギの一部を吸収し軽減するこ
とのできるばね緩衝器が提供される。よって、ばね緩衝
器から乗りかごが受ける反力は低減され、乗りかごの下
梁に作用する荷重が小さくなるので、下梁の板厚を薄く
したりして乗りかごを軽量化することもできる。
項5に記載の発明によれば、サポート部あるいはハット
部によって、衝突のエネルギの一部を吸収し軽減するこ
とのできるばね緩衝器が提供される。よって、ばね緩衝
器から乗りかごが受ける反力は低減され、乗りかごの下
梁に作用する荷重が小さくなるので、下梁の板厚を薄く
したりして乗りかごを軽量化することもできる。
【0057】また、請求項2に記載の発明によれば、ガ
イド部によりサポート部を順次垂直方向に圧壊させるの
で、請求項1の効果に加えて、無駄なく衝撃を吸収させ
ることができる。
イド部によりサポート部を順次垂直方向に圧壊させるの
で、請求項1の効果に加えて、無駄なく衝撃を吸収させ
ることができる。
【0058】また、請求項3または請求項6に記載の発
明によれば、サポート部またはハット部が圧壊したこと
が遠隔的に検知できるので、保守点検員がすみやかに必
要な措置を講じることができるようになり、請求項1,
2あるいは請求項5における発明の効果に加えて、乗客
の救出の迅速化と、故障箇所の点検・修理のスピードア
ップを図ることができる。
明によれば、サポート部またはハット部が圧壊したこと
が遠隔的に検知できるので、保守点検員がすみやかに必
要な措置を講じることができるようになり、請求項1,
2あるいは請求項5における発明の効果に加えて、乗客
の救出の迅速化と、故障箇所の点検・修理のスピードア
ップを図ることができる。
【0059】また、請求項4または請求項7に記載の発
明によれば、圧壊検知装置は検知信号を得るのに腕部材
を用いたので、請求項3あるいは請求項6に記載の発明
の効果に加えて、簡単な構成で確実にサポート部または
ハット部の圧壊を検知することができる。
明によれば、圧壊検知装置は検知信号を得るのに腕部材
を用いたので、請求項3あるいは請求項6に記載の発明
の効果に加えて、簡単な構成で確実にサポート部または
ハット部の圧壊を検知することができる。
【図1】図1(a)及び(b)は、本発明に係るエレベ
ータのばね緩衝器における衝撃吸収の原理を説明するた
めに示した正面図である。
ータのばね緩衝器における衝撃吸収の原理を説明するた
めに示した正面図である。
【図2】図2(a)は、本発明に係るエレベータのばね
緩衝器の第1の実施の形態を示した要部平面図、図2
(b)は正面図である。
緩衝器の第1の実施の形態を示した要部平面図、図2
(b)は正面図である。
【図3】図3(a)は、発明に係るエレベータのばね緩
衝器の第2の実施の形態を示した平面図、図3(b)は
その正面図である。
衝器の第2の実施の形態を示した平面図、図3(b)は
その正面図である。
【図4】ロープ式エレベータ装置の概略的な構造を示し
た斜視図である。
た斜視図である。
【図5】図4における乗りかごの底部を拡大して示した
説明図である。
説明図である。
【図6】図6(a)は、従来のエレベータのばね緩衝器
を示した平面図、図6(b)はその正面図である。
を示した平面図、図6(b)はその正面図である。
200 ばね緩衝器 201 ビーム 202 プレート 203 サポート部 203a 薄肉部 204 コイルばね 205 腕 206 ガイド部材 207 圧壊検知装置
Claims (7)
- 【請求項1】 エレベータの昇降路の底部に設置された
サポート部と、このサポート部に載置されたコイルばね
とから成るばね緩衝器において、 前記サポート部は、エレベータの乗りかごを定格速度で
前記ばね緩衝器に載せたときには変形せず、エレベータ
の非常止め装置が作動すべき速度で前記乗りかごが前記
ばね緩衝器に衝突したときには圧壊するように構成され
たことを特徴とするエレベータのばね緩衝器。 - 【請求項2】 前記サポート部の周りに間隙を置いてガ
イド部材が配置され、前記ガイド部材は、前記サポート
部を垂直方向に圧壊するように案内するように構成され
たことを特徴とする請求項1に記載のエレベータのばね
緩衝器。 - 【請求項3】 前記サポート部が圧壊したことを検知す
る圧壊検知装置を設けたことを特徴とする請求項1また
は請求項2に記載のエレベータのばね緩衝器。 - 【請求項4】 前記圧壊検知装置は、前記サポート部に
設けた腕部材の移動により検知信号を得るように構成さ
れたことを特徴とする請求項3に記載のエレベータのば
ね緩衝器。 - 【請求項5】 エレベータの昇降路の底部に設置された
コイルばねと、このコイルばねに載置されたハット部と
から成るばね緩衝器において、 前記ハット部は、エレベータの乗りかごを定格速度で前
記ばね緩衝器に載せたときには変形せず、エレベータの
非常止め装置が作動すべき速度で前記乗りかごが前記ば
ね緩衝器に衝突したときには圧壊するように構成された
ことを特徴とするエレベータのばね緩衝器。 - 【請求項6】 前記ハット部が圧壊したことを検知する
圧壊検知装置を設けたことを特徴とする請求項5に記載
のエレベータのばね緩衝器。 - 【請求項7】 前記圧壊検知装置は、前記ハット部に設
けた腕部材の移動により検知信号を得るように構成され
たことを特徴とする請求項6に記載のエレベータのばね
緩衝器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11115364A JP2000302353A (ja) | 1999-04-22 | 1999-04-22 | エレベータのばね緩衝器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11115364A JP2000302353A (ja) | 1999-04-22 | 1999-04-22 | エレベータのばね緩衝器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000302353A true JP2000302353A (ja) | 2000-10-31 |
Family
ID=14660706
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11115364A Pending JP2000302353A (ja) | 1999-04-22 | 1999-04-22 | エレベータのばね緩衝器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000302353A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006033135A1 (ja) * | 2004-09-21 | 2006-03-30 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | エレベータ用緩衝装置 |
CN104150313A (zh) * | 2014-07-31 | 2014-11-19 | 康力电梯股份有限公司 | 一种电梯底坑防撞保护装置 |
CN105173964A (zh) * | 2015-01-15 | 2015-12-23 | 杨伦 | 电梯冲顶和蹲底事故的缓冲装置 |
CN105480813A (zh) * | 2016-01-21 | 2016-04-13 | 昆山铁生机械有限公司 | 电梯支座 |
WO2016118443A1 (en) * | 2015-01-21 | 2016-07-28 | Otis Elevator Company | Buffering device for multiple-car elevator system |
CN109516342A (zh) * | 2019-01-08 | 2019-03-26 | 福州大学 | 一种改进式电梯缓冲器 |
-
1999
- 1999-04-22 JP JP11115364A patent/JP2000302353A/ja active Pending
Cited By (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006033135A1 (ja) * | 2004-09-21 | 2006-03-30 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | エレベータ用緩衝装置 |
EP1792866A1 (en) * | 2004-09-21 | 2007-06-06 | Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha | Shock absorbing device for elevator |
EP1792866A4 (en) * | 2004-09-21 | 2012-01-18 | Mitsubishi Electric Corp | SHOCK ABSORBER DEVICE FOR ELEVATOR |
CN104150313A (zh) * | 2014-07-31 | 2014-11-19 | 康力电梯股份有限公司 | 一种电梯底坑防撞保护装置 |
CN105173964A (zh) * | 2015-01-15 | 2015-12-23 | 杨伦 | 电梯冲顶和蹲底事故的缓冲装置 |
CN105173964B (zh) * | 2015-01-15 | 2017-05-31 | 杨伦 | 电梯冲顶和蹲底事故的缓冲装置 |
WO2016118443A1 (en) * | 2015-01-21 | 2016-07-28 | Otis Elevator Company | Buffering device for multiple-car elevator system |
CN107207204A (zh) * | 2015-01-21 | 2017-09-26 | 奥的斯电梯公司 | 用于多轿厢电梯系统的缓冲装置 |
CN105480813A (zh) * | 2016-01-21 | 2016-04-13 | 昆山铁生机械有限公司 | 电梯支座 |
CN109516342A (zh) * | 2019-01-08 | 2019-03-26 | 福州大学 | 一种改进式电梯缓冲器 |
CN109516342B (zh) * | 2019-01-08 | 2024-02-02 | 福州大学 | 一种改进式电梯缓冲器 |
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