JP2000302001A - ルーフサイドインナーとその取り付け構造 - Google Patents

ルーフサイドインナーとその取り付け構造

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JP2000302001A JP11113871A JP11387199A JP2000302001A JP 2000302001 A JP2000302001 A JP 2000302001A JP 11113871 A JP11113871 A JP 11113871A JP 11387199 A JP11387199 A JP 11387199A JP 2000302001 A JP2000302001 A JP 2000302001A
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健太郎 岩永
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 別部材のカバー等がなく美観に優れ、平常時
における車室内の圧迫感やデザインの制約もなく、しか
も、エアバッグ膨張時に破損して飛散することのないル
ーフサイドインナーおよびその取り付け構造を提供す
る。 【解決手段】 エアバッグ40の基部41付近を覆って
車体パネル50に取り付けられる樹脂製ルーフサイドイ
ンナー10であって、前記エアバッグ基部被覆部分20
付近にはエアバッグの膨張時におけるルーフサイドイン
ナー裏面10aの押圧によって屈曲する屈曲予定部21
がエアバッグの配設方向に沿って形成されるとともに、
前記エアバッグ基部被覆部分付近に車体パネルへの固着
部22が形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、自動車のルーフ
サイドインナーとその取り付け構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車の乗員を衝突時の衝撃から
安全に保護するために、車室内の正面や側面にエアバッ
グ装置が設けられている。この内、自動車側面からの衝
撃に対し乗員頭部がサイドガラス等と衝突するのを防ぐ
ために設けられるエアバッグ装置は、インストルメント
パネル付近に設けられているインフレータから発生する
ガスによって、フロントピラーガーニッシュの裏側及び
ルーフサイドの内装部材の裏側に収納されたエアバッグ
が膨張し、車室内に展開するようになっていた。また、
エアバッグ装置は高速衝突時にしか作動しないため、低
速での衝突時の衝撃を吸収するためにピラーガーニッシ
ュ裏側やサイドレール等に樹脂製のリブ状エネルギー吸
収体が設けられることがあった。
【0003】しかし、前記したようにインフレータがイ
ンストルメントパネル付近に設けられていると、幅の細
いフロントピラーガーニッシュにエアバッグとリブ状エ
ネルギー吸収体の両方を収納しなければならず、このた
め、リブ状エネルギー吸収体の大きさ、形状等が制約さ
れたり、エアバッグ膨張時にリブ状エネルギー吸収体が
エアバッグによって押圧され、破損して飛散する恐れが
あった。また、インフレータが近くにあるため、フロン
トピラーガーニッシュにかかる応力は大きく、より破損
しやすい状況にあった。さらに、事故によってエアバッ
グが展開した後のリペアを考慮した場合、インフレータ
がインストルメントパネル付近に設けられていると、リ
ペア時にインストルメントパネルを外す必要があり、リ
ペア作業が煩雑になる問題もあった。
【0004】そこで、近年、インフレータを車室後部の
ルーフサイドインナーの裏側に配置するようになってき
た。これにより、フロントピラーガーニッシュにおける
エアバッグの収納範囲は、フロントピラーガーニッシュ
の半分程度で良くなり、リブ状エネルギー吸収体の大き
さ、形状等の制約が緩和されるようになった。また、フ
ロントピラーガーニッシュに収納されたエアバッグがイ
ンフレータからみて最奥部に位置することになるため、
フロントピラーガーニッシュにかかる応力が小さくな
り、エアバッグ膨張時にリブ状エネルギー吸収体がエア
バッグによる押圧で破損、飛散し難くなった。加えて、
リペア時にインストルメントパネルを外す必要がないた
め、リペアの作業効率が上がった。なお、ルーフサイド
インナーは、車種によってはリアピラーガーニッシュと
称される場合もある。
【0005】ところで、ルーフサイドインナーは美観上
の点から表面が一の樹脂で一連にできているのが望まし
い。しかし、前記したようなルーフサイドインナー裏側
にインフレータを配置したものにおいてエアバッグが膨
張すると、その膨張前のエアバッグの基部が収納されて
いたルーフサイドインナーと車体パネル間の隙間よりも
膨張時のエアバッグ基部の直径が大きくなり、その膨張
時の衝撃でルーフサイドインナーのエアバッグ基部付近
に過度の力が加わり、ルーフサイドインナーの当該部分
が破損して飛散する恐れがある。それを防ぐために、ル
ーフサイドインナーのエアバッグの基部付近を覆う部分
については破損し難い別部材のカバー等を積層しなけれ
ばならず、ルーフサイドインナーの見栄えが悪くなると
いう不具合を生じている。
【0006】もちろん、あらかじめルーフサイドインナ
ーの裏面と車体パネル間の間隔をエアバッグ膨張時のエ
アバッグ基部の径よりも大に設定しておけば、エアバッ
グ膨張時にルーフサイドインナーに加わる応力を零又は
小さくすることができ、ルーフサイドインナーの破損や
飛散を防止することができる。しかし、その場合には、
平常時においてもルーフサイドインナーが車室内側に突
出した状態となるため、乗員が圧迫感を受けたり、車室
内デザインが制約を受ける等の問題が発生する。
【0007】その他、前記ルーフサイドインナーに設け
られるリブ状エネルギー吸収体についても、前記ルーフ
サイドインナーの破損時に同様に破損して飛散する恐れ
があるため、コストアップになってもリブ状エネルギー
吸収体をルーフサイドインナーとは別成形しなければな
らないという問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、前記の点
に鑑みなされたもので、別部材のカバー等がなく美観に
優れ、平常時における車室内の圧迫感やデザインの制約
もなく、しかも、エアバッグ膨張時に破損して飛散する
ことのないルーフサイドインナーおよびその取り付け構
造を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】すなわち、請求項1の発
明は、エアバッグの基部付近を覆って車体パネルに取り
付けられる樹脂製ルーフサイドインナーであって、前記
エアバッグ基部被覆部分付近にはエアバッグの膨張時に
おけるルーフサイドインナー裏面の押圧によって屈曲す
る屈曲予定部がエアバッグの配設方向に沿って形成され
るとともに、前記エアバッグ基部被覆部分付近に車体パ
ネルへの固着部が形成されていることを特徴とする。
【0010】また、請求項2の発明は、裏面にリブ状エ
ネルギー吸収体が一体に立設されていることを特徴とす
る請求項1に記載のルーフサイドインナーに係る。
【0011】請求項3の発明は、車室側からのルーフサ
イドインナー表面の押圧時に車体パネルと当接してルー
フサイドインナー表面の湾曲を防止する支持リブが裏面
に立設されていることを特徴とする請求項1または2に
記載のルーフサイドインナーに係る。
【0012】請求項4の発明は、ルーフサイドインナー
上端裏面のエアバッグの脇に、エアバッグ膨張時にエア
バッグの一部がルーフサイドインナー上端外方からルー
フサイドインナーと車体パネル間に進入するのを防止す
るエアバッグ進入防止リブが立設されていることを特徴
とする請求項1ないし3のいずれかに記載のルーフサイ
ドインナーに係る。
【0013】請求項5の発明は、請求項3に記載の支持
リブと、請求項4に記載のエアバッグ進入防止リブと
が、一連に形成されていることを特徴とする請求項1ま
たは2に記載のルーフサイドインナーに係る。
【0014】請求項6の発明は、請求項1ないし5のい
ずれかに記載されたルーフサイドインナーのエアバッグ
基部被覆部分付近に車体パネルへの固着部として棒状固
定具の一端固定部が形成され、前記棒状固定具の他端側
の先端係止部が車体パネルの係止孔に挿通されて該係止
孔から離れた位置となるようにしてルーフサイドインナ
ーが車体パネルに取り付けられ、前記エアバッグの膨張
時におけるルーフサイドインナー裏面の押圧によって、
前記係止孔に棒状固定具の先端係止部が係止するまでル
ーフサイドインナーのエアバッグ基部被覆部分が車室内
側へ移動可能となっていることを特徴とするルーフサイ
ドインナーの取り付け構造に係る。
【0015】請求項7の発明は、エアバッグ膨張前のエ
アバッグ基部被覆部分裏面と車体パネル間の距離C1、
エアバッグ膨張前の車体パネルの係止孔裏面と棒状固定
具の先端係止部間の距離C2、エアバッグ膨張時におけ
るエアバッグ基部の直径C3の関係が、C3≦C1+C
2であることを特徴とする請求項6記載のルーフサイド
インナーの取り付け構造に係る。
【0016】
【発明の実施の形態】以下添付の図面に従ってこの発明
を詳細に説明する。図1はこの発明の一実施例に係るル
ーフサイドインナーを表側から見た図、図2は図1のル
ーフサイドインナーを裏側から見た図、図3はルーフサ
イドインナー裏側にエアバッグの基部及びインフレータ
が配置された自動車内を示す概略図、図4は図1のA−
A断面図、図5は図3におけるエアバッグ膨張時を示す
概略図、図6は図4におけるエアバッグ膨張時を示す断
面図、図7は図1のB−B断面図、図8は他の実施例に
係るルーフサイドインナーを表側から見た図、図9は図
8のC−C断面図、図10はさらに他の実施例に係るル
ーフサイドインナーの要部断面図である。
【0017】図1及び図2に示すものは、この発明の一
実施例に係るルーフサイドインナー10である。この実
施例のルーフサイドインナー10は、図3に示すよう
に、自動車の車室後部の側面における、いわゆるリアピ
ラーと称される部分を覆うように、前傾した状態で、車
室内後部の所定部に下端10eが差し込み等により係止
され、また後述するクリップFおよび棒状固定具60で
取り付けられるものである。このルーフサイドインナー
10の裏側の天井に近い後部側部分にインフレータI及
びルーフサイドの内装部材Nの裏側に配設されたエアバ
ッグ40の基部41が斜め前方に傾斜した状態で収納さ
れている。
【0018】前記ルーフサイドインナー10は、前記エ
アバッグ基部41を覆う部分に相当するエアバッグ基部
被覆部分20及びその他の一般部30で構成されてい
る。また、前記エアバッグ基部被覆部分20と一般部3
0は同一樹脂からなっており、一連に形成されている。
なお、この実施例では、前記ルーフサイドインナー10
は、硬質のPPF樹脂(無機質添加(例えば、タルク添
加)プロピレン樹脂)からなっている。
【0019】前記エアバッグ基部被覆部分20あるいは
その付近には、インフレータIの作動によるエアバッグ
40膨張時におけるルーフサイドインナー裏面10aの
押圧によって屈曲する屈曲予定部21がエアバッグ40
の配設方向に沿って形成されている。この屈曲予定部2
1の存在によって、エアバッグ膨張時にルーフサイドイ
ンナー裏面10aが押圧された際に、屈曲予定部21で
容易に屈曲して押圧エネルギーを吸収するため、ルーフ
サイドインナー10の不規則な破損や飛散を防止するこ
とができる。この実施例では、図4に拡大図示するよう
に、他部よりも薄肉となる溝状の屈曲予定部21が、エ
アバッグ基部被覆部分20の裏面20aにおけるエアバ
ッグ基部41の真上近くに形成されている。また、この
例の屈曲予定部21は、ルーフサイドインナー10の上
端10bからエアバッグ基部41とインフレータIとの
境界部分にかけて形成されている。
【0020】さらに、前記エアバッグ基部被覆部分20
付近におけるルーフサイドインナー後端10c側には、
車体パネル50への固着部22が形成されている。この
実施例では、一端61及び他端62側の先端に形成され
た先端係止部64が軸部63よりも大径となっている棒
状固定具60に対する一端固定部を固着部22としてエ
アバッグ基部被覆部分裏面20a側へ突出した厚肉形状
で形成し、該固着部22に棒状固定具60の一端61を
埋設している。前記棒状固定具60としては、樹脂また
は金属からなり、ボルトの先端にナットを螺着したもの
でもよい。
【0021】また、リアピラーを構成する車体パネル5
0における、前記ルーフサイドインナー10の固着部2
2と対応する位置には、前記棒状固定具60の他端62
を係止するための係止孔51が形成されている。この係
止孔51は、一端が大径の孔となった細長い長孔からな
り、前記係止孔51一端の大径孔に前記棒状固定具60
の他端62側先端係止部64を挿通した後、係止孔51
の狭い他端側へスライドさせることにより、棒状固定具
60を係止することができ、その係止によってエアバッ
グ基部被覆部分20付近を車体パネル50に固着するよ
うになっている。このとき、前記棒状固定具60の他端
62側の先端係止部64と車体パネル50の係止孔51
とは、適宜の距離で離れており、密着していないのが好
ましい。
【0022】より好ましくは、エアバッグ40膨張前の
エアバッグ基部被覆部分裏面20aと車体パネル50間
の距離C1、エアバッグ40膨張前の車体パネル50の
係止孔51裏面51aと棒状固定具60の他端62側先
端係止部64間の距離C2並びに図5及び図6に示すよ
うにエアバッグが膨張したときにおけるエアバッグ基部
41の直径C3の関係が、C3≦C1+C2となるよう
に前記棒状固定具60の他端側先端係止部64と車体パ
ネル50の係止孔51との距離が設定されているのがよ
い。
【0023】さらに、この実施例のルーフサイドインナ
ー10は、その前部に公知のクリップFが装着され、該
クリップFを車体パネル50の対応する位置に形成され
たクリップ係止孔(図示せず)に嵌合することによっ
て、より確実に車体に取り付け固定されるようになって
いる。なお、ルーフサイドインナーの形状等によって
は、さらに他の位置でもクリップ等で係止されるが、そ
の場合、エアバッグ基部付近については完全に固定する
のは避けるのが好ましく、エアバッグ膨張による押圧で
外れるクリップ等が好ましい。
【0024】そして、前記ルーフサイドインナー10
は、平常時、前記クリップF等によって、棒状固定具6
0の先端係止部64が車体パネル50の係止孔51から
離れた状態で車体パネル50に取り付けられているた
め、車室内に出っ張らず、乗員に圧迫感を与えたり、車
室内デザインに制約を生じることがない。
【0025】また、図5に破線で示すようにエアバッグ
40が膨張したときには、図6に拡大図示するように、
エアバッグ基部41がエアバッグ基部被覆部分20をル
ーフサイドインナー裏面10a側から押圧することによ
り、車体パネル50の係止孔51に棒状固定具60の他
端62側の先端係止部64が係止するまでエアバッグ基
部被覆部分20が車室内側へ移動し、エアバッグ基部被
覆部分20の裏面20aと車体パネル50間の間隔が拡
大し、その拡大空間Kに前記膨張して大径となったエア
バッグ基部41が収納される。そのため、エアバッグの
膨張が妨げられることなくスムーズに行われ、しかも、
ルーフサイドインナー10に加わる応力も小さく、ルー
フサイドインナー10の破損、飛散を防止できる。特
に、前記C3≦C1+C2の関係にあれば、エアバッグ
基部41が膨張して径が拡大しても、より確実にルーフ
サイドインナー10の破損、飛散を防止できる。
【0026】さらに、前記ルーフサイドインナー10
は、エアバッグ膨張途中にルーフサイドインナー10裏
面10aが瞬間的に押圧される場合、あるいは前記前部
のクリップFや下端10eの係止等によってルーフサイ
ドインナー10の周縁で自由な移動が妨げられる場合に
も、前記屈曲予定部21で屈曲して、ルーフサイドイン
ナー10に過度の応力が加わるのを防止できるので、破
損や飛散を効率よく防ぐことができる。なお、前記屈曲
予定部21は、過度の力がかかったときには、屈曲する
とともに破断する構造になっていてもよい。その場合で
も不規則な破断を防止できるため、前記飛散の発生を防
ぐことができる。
【0027】また、一般部30裏面30aには、低速で
の衝突時の衝撃を吸収するため、リブ状エネルギー吸収
体70が一般部30と一体に立設して、衝撃吸収性を一
層向上させるのが好ましい。この実施例では、一般部3
0の前端30d付近の裏面に格子状のエネルギー吸収体
70が、前記エアバッグ基部41と略平行に立設されて
いる。
【0028】さらに、この実施例では、図7に拡大図示
するように、ルーフサイドインナー上端10bの裏面1
0aにおけるエアバッグ40の脇に、エアバッグ膨張時
にエアバッグの一部がルーフサイドインナー上端10b
外方からルーフサイドインナー10と車体パネル50間
に進入してエアバッグの正常な膨張が妨げられるのを防
止するエアバッグ進入防止リブ80が立設されている。
符号Dは、ルーフダクトである。なお、車体パネル50
には、前記エアバッグ進入防止リブ80の位置決め並び
にエアバッグが進入するのを確実に防ぐためにエアバッ
グ進入防止リブ用溝部52が設けられており、エアバッ
グ進入防止リブ80の先端81がここに挿入、係止され
ている。さらに、エアバッグ40とエアバッグ進入防止
リブ80の間の車体パネル50には、段部53が設けら
れており、これによって、エアバッグ40がルーフサイ
ドインナー10と車体パネル50間により確実に進入し
難くなっている。
【0029】また、図8及び図9に示すルーフサイドイ
ンナー10Aでは、車室側から表面が押圧された際の湾
曲を防止する支持リブ90が、エアバッグ基部被覆部分
20付近のルーフサイドインナー裏面10aに形成され
ており、前記車室側からの押圧時にその先端91が車体
パネル50の当接するようになっている。この例では、
前記支持リブ90は、エアバッグの配設方向に沿って形
成され、前記先端91は、車体パネル50に設けられた
支持リブ用溝部54に挿入されて位置決めされている。
この支持リブ90は、特にルーフサイドインナー10A
が硬質樹脂でない樹脂(TPO(ポリオレフィン系熱可
塑性エラストマー)等)でできている場合に有用であ
る。なお、前記実施例と同一のものについては同一の符
号が付してある。また、この実施例では、前記エアバッ
グ進入防止リブ80と支持リブ90は、独立して立設さ
れているが、エアバッグ進入防止リブ80と支持リブ9
0を一連に形成してもよい。
【0030】さらに、前記ルーフサイドインナーは、図
10に示すルーフサイドインナー10Bのように、樹脂
製基材11にポリウレタン等の発泡体12とプラスチッ
クレザー等の表皮13が積層されたものでも良い。ルー
フサイドインナーを積層構造にすれば、低速時の衝撃吸
収性を高めることができるのみならず、手触りを良好に
することができる。この場合、樹脂性基材11は、前記
実施例で示した一層のルーフサイドインナー10と同様
の構造からなる。また、この実施例では、ルーフサイド
インナーはPPF樹脂でできていたが、他の硬質樹脂
や、TPO(ポリオレフィン系熱可塑性エラストマー)
等の非硬質樹脂でできていてもよい。
【0031】また、図10に示すように、破断予定部2
1を挟んで固着部22と対向する位置にルーフサイドイ
ンナー10Bを車体パネル50に固定する固定部Tが形
成されていると、破断予定部21への応力集中が起こり
やすく、破断予定部21が、エアバッグ膨張時に、より
破断し易くなる。この実施例では、固定部Tは前記固着
部22とほぼ同じ構造となっている。510,510
a,600,610,620,630,640はそれぞ
れ係止孔51,係止孔裏面51a,棒状固定具60,一
端61,他端62,軸部63,先端係止部64に相当す
る。また、前記棒状固定具600の他端620側の先端
係止部640と車体パネル50の係止孔510とは、固
着部22と同じ距離で離れている。
【0032】
【発明の効果】以上図示し説明したように、この発明に
おけるルーフサイドインナーおよびその取り付け構造に
よれば、エアバッグ基部被覆部分とその他の一般部が同
一樹脂からなっており、一連に形成されているため、別
部材のカバー等が存在せず、美観に優れている。また、
屈曲予定部が形成されていることによって、エアバッグ
膨張時にルーフサイドインナーに破損や飛散を生じにく
く、さらに、エアバッグ膨張時の押圧によってルーフサ
イドインナーのエアバッグ基部被覆部分が車室内側へ移
動するようにしたため、エアバッグ膨張時にルーフサイ
ドインナーが破損して飛散するのをより確実に防止でき
る。しかも、平常時にはルーフサイドインナーが車室内
に大きく出っ張ることもなく、乗員に圧迫感を与えた
り、車室内の設計デザインに制約を及ぼすことがない。
また、リブ状エネルギー吸収体を一般部と一体に形成す
ることもできる。
【0033】加えて、ルーフサイドインナー上端裏面の
エアバッグの脇にエアバッグ進入防止リブを立設したも
のにあっては、エアバッグ膨張時にエアバッグの一部が
ルーフサイドインナー上端外方からルーフサイドインナ
ーと車体パネル間に進入して、エアバッグの正常な展開
が妨げられたり、前記進入によるルーフサイドインナー
の破損を防止することができる。さらに、ルーフサイド
インナー裏面に支持リブを立設したものにあっては、車
室側からの押圧による表面の湾曲を防止することもでき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係るルーフサイドインナ
ーを表側から見た図である。
【図2】図1のルーフサイドインナーを裏側から見た図
である。
【図3】ルーフサイドインナー裏側にエアバッグの基部
及びインフレータが配置された自動車内を示す概略図で
ある。
【図4】図1のA−A断面図である。
【図5】図3におけるエアバッグ膨張時を示す概略図で
ある。
【図6】図4におけるエアバッグ膨張時を示す断面図で
ある。
【図7】図1のB−B断面図である。
【図8】他の実施例に係るルーフサイドインナーを表側
から見た図である。
【図9】図8のC−C断面図である。
【図10】さらに他の実施例に係るルーフサイドインナ
ーの要部断面図である。
【符号の説明】
10,10A,10B ルーフサイドインナー 11 樹脂製基材 12 発泡体 13 表皮 20 エアバッグ基部被覆部分 21 屈曲予定部 22 固着部(一端固定部) 30 一般部 40 エアバッグ 41 エアバッグ基部 50 車体パネル 51 係止孔 60 棒状固定具 61 棒状固定具一端 62 棒状固定具他端 64 先端係止部 70 リブ状エネルギー吸収体 80 エアバッグ進入防止リブ 90 支持リブ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩永 健太郎 愛知県安城市今池町3−1−36 株式会社 イノアックコーポレーション安城事業所内 (72)発明者 北村 和康 愛知県安城市藤井町東長先8−1 株式会 社イノアックコーポレーション桜井事業所 内 Fターム(参考) 3D023 BA01 BA07 BB02 BB09 BB14 BC01 BD08 BD10 BE03 BE06 BE09 BE24 3D054 AA07 AA18 AA20 FF04

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアバッグの基部付近を覆って車体パネ
    ルに取り付けられる樹脂製ルーフサイドインナーであっ
    て、 前記エアバッグ基部被覆部分付近にはエアバッグの膨張
    時におけるルーフサイドインナー裏面の押圧によって屈
    曲する屈曲予定部がエアバッグの配設方向に沿って形成
    されるとともに、前記エアバッグ基部被覆部分付近に車
    体パネルへの固着部が形成されていることを特徴とする
    ルーフサイドインナー。
  2. 【請求項2】 裏面にリブ状エネルギー吸収体が一体に
    立設されていることを特徴とする請求項1に記載のルー
    フサイドインナー。
  3. 【請求項3】 車室側からのルーフサイドインナー表面
    の押圧時に車体パネルと当接してルーフサイドインナー
    表面の湾曲を防止する支持リブが裏面に立設されている
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のルーフサイ
    ドインナー。
  4. 【請求項4】 ルーフサイドインナー上端裏面のエアバ
    ッグの脇に、エアバッグ膨張時にエアバッグの一部がル
    ーフサイドインナー上端外方からルーフサイドインナー
    と車体パネル間に進入するのを防止するエアバッグ進入
    防止リブが立設されていることを特徴とする請求項1な
    いし3のいずれかに記載のルーフサイドインナー。
  5. 【請求項5】 請求項3に記載の支持リブと、請求項4
    に記載のエアバッグ進入防止リブとが、一連に形成され
    ていることを特徴とする請求項1または2に記載のルー
    フサイドインナー。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載され
    たルーフサイドインナーのエアバッグ基部被覆部分付近
    に車体パネルへの固着部として棒状固定具の一端固定部
    が形成され、前記棒状固定具の他端側の先端係止部が車
    体パネルの係止孔に挿通されて該係止孔から離れた位置
    となるようにしてルーフサイドインナーが車体パネルに
    取り付けられ、前記エアバッグの膨張時におけるルーフ
    サイドインナー裏面の押圧によって、前記係止孔に棒状
    固定具の先端係止部が係止するまでルーフサイドインナ
    ーのエアバッグ基部被覆部分が車室内側へ移動可能とな
    っていることを特徴とするルーフサイドインナーの取り
    付け構造。
  7. 【請求項7】 エアバッグ膨張前のエアバッグ基部被覆
    部分裏面と車体パネル間の距離C1、エアバッグ膨張前
    の車体パネルの係止孔裏面と棒状固定具の先端係止部間
    の距離C2、エアバッグ膨張時におけるエアバッグ基部
    の直径C3の関係が、C3≦C1+C2であることを特
    徴とする請求項6記載のルーフサイドインナーの取り付
    け構造。
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