JP2000301705A - 加熱式定着装置を備える画像記録装置 - Google Patents

加熱式定着装置を備える画像記録装置

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JP2000301705A
JP2000301705A JP11637099A JP11637099A JP2000301705A JP 2000301705 A JP2000301705 A JP 2000301705A JP 11637099 A JP11637099 A JP 11637099A JP 11637099 A JP11637099 A JP 11637099A JP 2000301705 A JP2000301705 A JP 2000301705A
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fixing device
recording medium
type fixing
roll paper
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JP11637099A
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English (en)
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Kenji Yoshinaga
憲治 吉永
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Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置内部の搬送路の構造を簡略化することが
でき、しかも、定着装置から放出される熱の記録部への
伝達を比較的少なくすることができること。 【解決手段】 定着装置58の配置位置が、記録部54
に対して上方となるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録部により記録
された画像の定着を行うべく記録媒体に対して加熱処理
を行う加熱式定着装置を備える画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】画像記録装置として、例えば、インクジ
ェット記録装置が広く実用に供されている。インクジェ
ット記録装置においては、その記録部により記録された
画像の定着を行うべく記録媒体に対して加熱処理を行う
加熱式定着装置を備えるものが知られている。
【0003】このような加熱式定着装置を備えるインク
ジェット記録装置は、例えば、図4に示されるように、
記録媒体としてのロール紙Paが配される給紙部4と、
給紙部4からのロール紙Paの記録面に対して記録動作
を行う記録部6と、記録部6により記録され所定の長さ
に切断された用紙Pacを、その搬送方向を反転させて
記録部6の真下に配される定着装置10に対して搬送可
能な状態とするスイッチバック機構部8と、装置の筐体
2の下部に配され用紙Pacの記録面に形成された画像
を加熱して定着させる定着装置10と、定着装置10か
ら排出された用紙Pacを外部に排出する排紙部12と
を含んで構成されている。
【0004】給紙部4におけるロール紙Paは、筐体2
内に回動可能に支持される紙管Pcのまわりに巻装され
ている。ロール紙Paは、その最外表層にあるインク透
過性構造のラテックス層と、その下層にあるインクの吸
収保持層との多層構造で構成されている。
【0005】このようなロール紙Paの記録面にインク
が付着した場合、インクは、ラテックス層を通過してイ
ンクの吸収保持層に到達する。その後、後述する定着装
置10により、その記録された記録面が加圧されながら
加熱処理されるとき、熱処理によってロール紙Paに吸
収されたインクの水分が蒸発するので画像が定着される
こととなる。また、そのラテックス層は、平滑なフィル
ム状に変化するような材質特性を有しており、この処理
によってラテックス層は、インク吸収性保持層を保護
し、ロール紙Paの耐水性や耐候性を向上させる。
【0006】記録部6と給紙部4との間に配される引き
出しローラ14Aおよび14B、中間ローラ16Aおよ
び16Bが作動状態とされることにより、ロール紙Pa
の先端部は、協働して挟持されて搬送ローラ26Bおよ
びピンチローラ26A近傍まで矢印の示す方向に沿って
搬送される。
【0007】記録部6は、ロール紙Paの記録面に対し
てインクを吐出して記録動作を行う記録ヘッド24と、
記録ヘッド24が選択的に装着されるキャリッジ部材2
2と、記録ヘッド24が装着されるキャリッジ部材22
を紙面に対して垂直方向に往復動可能に支持するガイド
シャフト18および20と、図示が省略されるが、その
キャリッジ部材22を往復動させる駆動手段とを主な要
素として含んで構成されている。
【0008】また、記録部6の下方には、ロール紙Pa
を記録部6の記録動作に応じて断続的に搬送する搬送ロ
ーラ26Bおよびピンチローラ26A、搬送ローラ26
Bおよびピンチローラ26Aに同期して連動する補助ロ
ーラ28Aおよび28Bが搬送路に配設されている。さ
らに、搬送ローラ26Bおよびピンチローラ26Aと補
助ローラ28Aおよび28Bとの間には、ロール紙Pa
の記録面を下方側から支持し平坦な状態に維持すること
により、記録ヘッド24のインク吐出口形成面と記録面
との距離を適正とするプラテン部材Puが記録ヘッド2
4に対向して設けられている。
【0009】搬送路において、補助ローラ28Aおよび
28Bよりも下流側部分には、ロール紙Paを所定の長
さに切断するロータリカッターユニット30が設けられ
ている。ロータリカッターユニット30は、例えば、カ
ッターが紙面に対して垂直方向に移動せしめられること
により、ロール紙Paの上流側の端部を切断するものと
される。ロータリカッターユニット30とスイッチバッ
ク機構部8との間には、ロール紙Paを搬送路の下流側
に向けて搬送する中間ローラ32Aおよび32Bが配さ
れている。
【0010】スイッチバック機構部8は、中間ローラ3
2Aおよび32Bにより搬送されるロール紙Paを案内
導き入れるガイド部材36と、ガイド部材36が図4で
実線で示される位置にあるとき、ガイド部材36により
導き入れられたロール紙Paをさらに下流側に向けて搬
送するとともに、ガイド部材36が図4で二点鎖線で示
される位置にあるとき、切断された用紙Pacを協働し
て下方にある加熱式定着装置10に向けて供給するスイ
ッチバックローラ34Aおよび34Bとを含んで構成さ
れている。中間ローラ32Aおよび32Bは、図4に示
される矢印に示す方向に沿って所定の角度範囲において
回動可能に筐体2に支持されている。
【0011】スイッチバックローラ34Aおよび34B
は、ロール紙Paが切断されてその上流側の端部がガイ
ド部材36内に導き入れられるまで一方向に回転せしめ
られ、一方、切断されたロール紙Paの上流側の端部が
ガイド部材36内に導き入れられるとき、他方向に回転
せしめられる。
【0012】従って、ガイド部材36が図4で実線で示
される位置にあるとき、スイッチバックローラ34Aお
よび34Bが一方向に回転せしめられることにより、順
次記録されたロール紙Paの下流側の端部が開口部OP
を介して外部に露出することとなる。
【0013】次に、記録されたロール紙Paが所定の長
さに達したとき、ロール紙Paにおけるロータリカッタ
ーユニット30に対向する部分が、ロータリカッターユ
ニット30により切断され、それから、ロール紙Pac
の切断部がガイド部材36内に導かれるように、スイッ
チバックローラ34Aおよび34Bが一方向に所定の回
転角度分回転せしめられて停止される。
【0014】続いて、ガイド部材36が図4で実線で示
される位置から二点鎖線で示される位置まで回転せしめ
られた後、スイッチバックローラ34Aおよび34Bが
他方向に所定の回転角度分回転せしめられる。これによ
り、記録された用紙Pacの切断された端部側が、搬送
ローラ38Aの外周部と搬送ローラ38Bの外周部との
間に到達することとなる。その際、スイッチバック機構
部8と定着装置10との間に配された搬送ローラ38A
および38B、搬送ローラ40Aおよび40Bは、記録
された用紙Pacが定着装置10に搬送されるように同
期して回転せしめられる。
【0015】定着装置10の搬入ローラ40Aおよび4
0Bに到達した用紙Pacは、搬入ローラ40Aおよび
40Bが作動状態とされることにより、定着ローラ44
Aの外周部と定着ローラ44Bの外周部との間に導かれ
る。
【0016】定着ローラ44Aおよび44Bは、それぞ
れ、その内部にヒータ44AH、ヒータ44BHを有し
ている。ヒータ44AH、および、ヒータ44BHは、
それぞれ、回転される定着ローラ44Aおよび44Bの
外周部を加熱するものとされる。
【0017】このような構成により、定着ローラ44A
および44Bは、用紙Pacを加圧しながら加熱処理を
行う。従って、その熱処理によって用紙Pacに吸収さ
れたインクの水分が蒸発するので画像が定着されること
となる。
【0018】定着された用紙Pacは、順次、搬出ロー
ラ46Aおよび46Bにより定着ローラ44Aおよび4
4Bから引き出され定着装置10から排出される。
【0019】定着装置10から排出された用紙Pac
は、排紙部における排紙ローラ48Aおよび48Bによ
り挟持されて外部に排出されることとなる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】上述のような加熱式の
定着装置10が記録部6の真下となる位置に配設される
場合、定着装置10から放出される熱が記録部6に伝達
される虞がある。記録部6がその熱の影響を受けた場
合、記録部6の記録ヘッド24内のインクの粘度が増す
ことにより、インク滴の不吐出の原因となる場合があ
る。また、記録部6からインクが漏出した場合を仮に想
定してそのインクが定着装置10内に侵入しないように
特別にシール部材を定着装置10に設ける必要もある。
【0021】また、インクジェット記録装置において、
印刷中、ロール紙Paを断続的に搬送しなければならな
いので搬送路の下流側に配される定着装置10に、連続
して印刷中にロール紙Paを供給することができない。
このような場合、記録部6と定着装置10との相互間距
離が、使用される用紙の搬送方向に沿った最大長さより
も大に設定されることにより、用紙の先端が印刷中、定
着装置10内に侵入しないように構成することも考えら
れるが、しかし、装置の小型化に反することとなる。従
って、上述のように、定着装置10が記録部6の下方と
なる位置に配設される場合、上述のようなスイッチバッ
ク機構部8が必要となる。その結果、装置内部の搬送路
の構造が、複雑となる。
【0022】以上の問題点を考慮し、本発明は、記録部
により記録された画像の定着を行うべく記録媒体に対し
て加熱処理を行う加熱式定着装置を備える画像記録装置
であって、装置内部の搬送路の構造を簡略化することが
でき、しかも、定着装置から放出される熱の記録部への
伝達を比較的少なくすることができる加熱式定着装置を
備える画像記録装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明に係る加熱式定着装置を備える画像記録装
置は、記録媒体の記録面に対して記録動作を行う記録部
と、記録部に対して上方となる位置に配され記録部によ
り記録された画像の定着を行うべく記録媒体に対して加
熱処理を行う加熱式定着装置と、記録部と加熱式定着装
置との間に配され、記録部により記録された記録媒体を
加熱式定着装置に導く記録媒体搬送路とを備えている。
【0024】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る加熱式定着
装置を備える画像記録装置の一例の概略的な構成を示
す。
【0025】図1において、画像記録装置は、例えば、
インクジェット記録装置とされる。
【0026】インクジェット記録装置は、筐体50の内
側における下部に設けられ、記録媒体としてのロール紙
Paを備える給紙部52と、給紙部52から供給される
ロール紙Paの記録面に対して記録動作を行う記録部5
4と、記録部54の配置位置よりも上方の位置に配され
所定の長さに切断された用紙Pacにおいて画像が形成
された表面を順次加熱して定着させる定着装置58と、
記録部54と定着装置58との間に配されロール紙Pa
の搬送路を形成するとともに、ロール紙Paの一部分を
下方側から支えるガイドアーム部材86と、定着装置5
8から排出された用紙Pacを外部に排出する排紙部9
6とを含んで構成されている。
【0027】筐体50は、給紙部54等が収容される本
体部と、その本体部の上部の開口部を開状態または閉状
態とする天板部材50Tとから構成されている。
【0028】給紙部52は、筐体50の本体部に回動可
能に支持される紙管62と、紙管62の円周方向に沿っ
て巻装されたロール紙Paと、ロール紙Paの一端を引
き出し、それを記録部54に供給する引出しローラユニ
ット64とを含んで構成されている。
【0029】紙管62は、その軸線が紙面に対して垂直
となるように支持されている。ロール紙Paは、その長
手方向の両縁部が紙管62の軸線に交わるように巻きか
けられている。
【0030】ロール紙Paは、その外表層を形成するイ
ンク透過性構造のラテックス層と、その下層にあるイン
クの吸収性保持層との多層構造で構成されている。その
ラテックス層は、加熱処理されることにより、平滑なフ
ィルム状に変化するような特性を有している。
【0031】この構造により、ロール紙Paの記録面に
インクが付着するとき、そのインクは、ラテックス層を
透過して下層のインク吸収保持層に到達することとな
る。その後、後述する定着装置58により、その表面が
加圧されながら加熱処理されるとき、ロール紙Paに吸
収されたインクの水分が蒸発するので記録面に形成され
た画像が記録面に定着される。また、そのラテックス層
は、インク吸収性保持層を保護する。その結果、ロール
紙Paの記録面の耐水性や耐候性が、向上することとな
る。
【0032】引出しローラユニット64は、協働してロ
ール紙Paの一端を挟持し、それを記録部54に向けて
引き出す引出しローラ64Aおよび64Bと、図示が省
略されるが、引出しローラ64Aおよび64Bのうちの
少なくとも一方に連結される駆動モータとを含んで構成
されている。駆動モータは、後述する制御ユニット10
0により制御される。
【0033】ロール紙Paの搬送経路は、後述する記録
部52および定着装置58を経由した後、排紙部96に
至る経路とされる。
【0034】筐体50における給紙部52の位置に対し
て図1において上下方向に沿って高い位置に配される記
録部54は、ロール紙Paの記録面に対してインクを吐
出して記録動作を行う記録ヘッド74を有するインクカ
ートリッジ72と、インクカートリッジ72が選択的に
装着されるキャリッジ部材70と、インクカートリッジ
72が装着されるキャリッジ部材70を紙面に対して垂
直方向に往復動可能に支持するガイドシャフト66およ
び68と、キャリッジ部材70に連結され図示が省略さ
れる一対のプーリに巻きかけられるベルトBEと、その
一方のプーリに連結される駆動モータとを主な要素とし
て含んで構成されている。
【0035】インクカートリッジ72は、キャリッジ部
材70の被装着部に対して選択的に着脱可能な構造を有
し、その内部に所定の色のインクが貯留されている。イ
ンクカートリッジ72におけるロール紙Paの記録面に
対向した部分に、記録ヘッド74が設けられている。例
えば、バブルジェット式とされる記録ヘッド74は、ロ
ール紙Paの搬送方向に沿って所定の相互間隔で複数の
インク吐出口が配列形成されるインク吐出口形成面をロ
ール紙Paの記録面に対向して有している。
【0036】各インク吐出口に通じる各インク流路に
は、インクを加熱し膜沸騰現象によりインクを吐出する
電気熱変換体としてのヒータがそれぞれ設けられてい
る。
【0037】また、記録ヘッド74のヒータは、図示が
省略される記録動作制御部からの画像データに基づく駆
動制御パルス信号に応じて制御される。
【0038】キャリッジ部材70は、その透孔70aお
よび70bにそれぞれ摺動可能に嵌合されるガイドシャ
フト66および68により支持されている。互いに平行
に配置されるガイドシャフト66および68は、その軸
線がロール紙Paの搬送方向に対して略直交する方向に
延びるように配置されている。
【0039】そのプーリを回転させベルトBEを移動さ
せる駆動モータは、後述する制御ユニット100により
制御される。
【0040】記録部54の下方には、ロール紙Paを記
録部54の記録動作に応じて断続的に搬送する搬送ロー
ラ76Bおよびピンチローラ76Aと、搬送ローラ76
Bおよびピンチローラ76Aに同期して連動する補助ロ
ーラ78Aおよび78Bとが搬送路上に配設されてい
る。搬送ローラ76Bおよびピンチローラ76A、補助
ローラ78Aおよび78Bは、それぞれ、両端が筐体5
0に回動可能に支持される回転軸に支持されている。各
回転軸は、その軸線がロール紙Paの搬送方向に対して
略直交する方向に延びるように配置されている。
【0041】搬送ローラ76Bおよびピンチローラ76
Aによるロール紙Paの挟持力は、補助ローラ78Aお
よび78Bによるロール紙Paの挟持力に比して大に設
定されている。
【0042】従って、記録部54におけるロール紙Pa
の間欠搬送の速度精度は、搬送ローラ76Bおよびピン
チローラ76Aによる搬送力が支配的に働くように設定
されていることとなる。また、補助口ーラ78Aと補助
口ーラ78Bとの挟持により、仮に、ロール紙Paに屈
曲によるストレスが記録部54よりも搬送下流側で作用
した場合でも、プラテン80上のロール紙Paの記録面
に対するインクの着弾位置に影響が及ばないものとされ
る。
【0043】さらに、搬送ローラ76Bおよびピンチロ
ーラ76Aと補助ローラ78Aおよび78Bとの間に
は、プラテン部材80が、記録ヘッド74に対向して設
けられている。プラテン部材80は、ロール紙Paの記
録面を裏面側(下方側)から支持し平坦な状態に維持す
ることにより、記録ヘッド74のインク吐出口形成面と
その記録面との距離を適正とするものとされる。
【0044】補助ローラ78Aおよび78Bよりも下流
側部分には、ロール紙Paを所定の長さに切断するロー
タリカッターユニット82が設けられている。ロータリ
カッターユニット82は、例えば、ロータリカッターが
ロール紙Paを挟んで固定歯に対して紙面に対して垂直
方向に相対的に移動せしめられることにより、ロール紙
Paの上流側の端部を切断するものとされる。
【0045】ロール紙Paの搬送経路におけるロータリ
カッターユニット82よりも下流側部分には、記録媒体
の搬送路の一部を形成するガイドアーム部材86が、所
定の角度範囲において回動可能に支持されている。
【0046】ガイドアーム部材86は、その基端部に設
けられる透孔86aに挿入される回転軸84の一端に固
定されている。回転軸84の他端は、図示が省略される
駆動モータの出力軸に連結されている。駆動モータは、
後述する制御ユニット100により制御される。これに
より、その駆動モータが、作動状態とされ一方向に回動
されるとき、ガイドアーム部材86は、図1において実
線で示される位置から二点鎖線で示されるような、ロー
ル紙Paの一部が下方に向けて大きく湾曲するようにそ
の先端部を斜め下方となる位置まで回動される。また、
その駆動モータが、作動状態とされ他方向に回動される
とき、図1において二点鎖線で示される位置から実線で
示されるような、ロール紙Paの先端部が後述するガイ
ド部材88に接触するようにその先端部を斜め上方とな
る位置まで回動される。
【0047】ロール紙Paの搬送経路において記録部5
4およびガイドアーム部材86が設けられる部分よりも
下流側であって、記録部54およびガイドアーム部材8
6よりも上方となる位置には、定着装置58が設けられ
ている。
【0048】定着装置58は、そのケーシングの斜め下
方に向けて開口する開口端部から下方に向けて突出する
ガイド部材88と、ガイド部材88により案内されたロ
ール紙Paの先端部を協働して挟持し、それを導入する
搬入ローラ90Aおよび90Bと、搬入ローラ90Aお
よび90Bにより、導入されたロール紙Paに対して順
次、加熱して定着処理を行う定着ローラ92Aおよび9
2Bとを含んで構成されている。
【0049】ガイド部材88は、搬送されるロール紙P
aの先端を下方側から支持するとともに、搬入ローラ9
0Aの外周部と搬入ローラ90Bの外周部との間にその
先端を案内するものとされる。
【0050】搬入ローラ90Aおよび90Bは、ガイド
部材88の延長線に対して略直交する方向に沿って互い
に相対向配置されている。搬入ローラ90Aおよび90
Bのうちのいずれか一方には、駆動モータの出力軸がワ
ンウェイクラッチを介して連結されている。駆動モータ
は、後述する制御ユニット100により、選択的に定速
回転駆動、停止制御される。搬入ローラ90Aおよび9
0Bの回転速度は、定着ローラ92Aおよび92Bの回
転速度に比して若干遅い速度に設定されている。
【0051】このワンウェイクラッチは、ロール紙Pa
の先端が導入されて搬入ローラ90Aおよび90Bの外
周部に回転負荷が作用されるとき、駆動力を伝達するも
のとされ、一方、ワンウェイクラッチは、搬送経路下流
側の定着ローラ92Aおよび92Bにより、ロール紙P
aを介して回転方向と同一方向に回転作用力を受ける場
合、駆動力を伝達しないものとされる。
【0052】即ち、ロール紙Paが定着ローラ92Aお
よび92Bに挟持されて搬送状態となるとき、ワンウェ
イクラッチにより駆動力が伝達されないので搬入ローラ
90Aおよび90Bは、搬送されるロール紙Paの摩擦
で従動される。これにより、搬入ローラ90Aおよび9
0Bと定着ローラ92Aおよび92Bとの相互間におい
て、ロール紙Paが無用に圧縮されて座屈しないことと
なる。
【0053】定着ローラ92Aおよび92Bは、搬入ロ
ーラ90Aおよび90Bに対して略平行に斜め上方の位
置に配されている。定着ローラ92Aの外周部と定着ロ
ーラ92Bの外周部とは、互いに当接している。定着ロ
ーラ92Aおよび92Bのうちのいずれか一方には、駆
動モータの出力軸が連結されている。その駆動モータ
は、制御ユニット100により制御される。その際、定
着ローラ92Aおよび92Bに挟持されたロール紙Pa
の搬送速度は、記録部54の断続的な搬送動作の単位時
間あたりの平均速度とほぼ同一速度に設定されている。
【0054】また、円筒状とされる定着ローラ92Aお
よび92Bは、それぞれ、その内部にヒータ92AH、
ヒータ92BHを有している。ヒータ92AH、およ
び、ヒータ92BHは、それぞれ、回転される定着ロー
ラ92Aおよび92Bの外周部を加熱するものとされ
る。ヒータ92AH、および、ヒータ92BHは、制御
ユニット100により制御される。
【0055】搬入ローラ90Aおよび90Bに到達した
用紙Pacは、搬入ローラ90Aおよび90Bが作動状
態とされて定着ローラ92Aの外周部と定着ローラ92
Bの外周部との間に導かれる。
【0056】定着され切断された用紙Pacは、定着装
置58におけるケーシングの斜め上方に向けて開口する
開口端部を通じて順次、排紙部96に供給される。排紙
部96は、定着装置58よりもさらに上方の位置に配設
されている。排紙部96は、排紙ローラ94Aおよび9
4Bを有している。排紙ローラ94Aおよび94Bは、
図示が省略される伝達機構を介して定着ローラ44Aお
よび44Bの回転に連動するものとされる。また、排紙
部96における排紙ローラ94Aおよび94Bの排出側
には、外部に連通する開口部96Aが天板50Tに設け
られている。これにより、排紙ローラ94Aおよび94
Bが作動状態とされるとき、印刷された用紙Pacが開
口部96Aを通じて排出されることとなる。
【0057】また、天板50Tにおける定着装置58に
対して真上となる位置には、装置内の空気および熱を外
部に排出するファンユニット10が設けられている。フ
ァンユニット10は、制御ユニット100により制御さ
れる。
【0058】本発明に係る加熱式定着装置を備える画像
記録装置の一例においては、図2にに示されるように、
制御ユニット100を備えている。
【0059】制御ユニット100には、インクジェット
記録装置に設けられる操作部102からのロール紙Pa
を所定の長さ分だけ引き出し記録動作可能状態とする命
令をあらわす指令信号Ss、記録動作開始の命令をあら
わす記録開始指令信号Sp、および、ロール紙Paの搬
送方向の末端が搬入ローラ90Aおよび90Bに到達し
たことを検知する末端検出器104からの到達したこと
をあらわす検出出力信号Seが供給される。
【0060】制御ユニット100は、給紙部52、キャ
リッジ部材70、ガイドアーム部材86および定着装置
58の動作制御プログラムのデータなどが記憶されるメ
モリ部100mを備えている。
【0061】制御ユニット100は、操作部102から
の指令信号Ssに基づいて給紙用駆動用モータ124を
作動状態とすべく、制御信号Cpを形成し、それを搬送
制御部110に供給する。搬送制御部110は、給紙用
駆動用モータ124に制御信号Cpに基づいて駆動制御
信号を形成しそれを供給する。これにより、ロール紙P
aの先端が引出しローラユニット64により引き出され
て搬送ローラ76Bおよびピンチローラ76Aに到達す
ることとなる。
【0062】次に、制御ユニット100は、記録開始指
令信号Spに基づいて記録ヘッド部74が搭載されるキ
ャリッジ部材70を所定の記録領域の間を往復動させる
べく、制御信号Ccを形成し、それをキャリッジ動作制
御部108に供給すると共に、ロール紙Paを記録ヘッ
ド部74の記録動作に応じて断続的に搬送すべく、制御
信号Chを形成し、それを搬送制御部110に供給す
る。キャリッジ動作制御部108は、制御信号Ccに基
づいて駆動制御信号を形成し、それをキャリッジモータ
120に供給する。また、搬送制御部110は、制御信
号Chに基づいて駆動制御信号を形成し、それを搬送用
の駆動モータ122に供給する。
【0063】これにより、記録動作を行う記録ヘッド部
74が搭載されるキャリッジ部材70が往復動せしめら
れるとともに、ロール紙Paが搬送ローラ76Bおよび
ピンチローラ76Aにより、断続的にプラテン部材80
上を搬送されることとなる。
【0064】記録されたロール紙Paは、搬送ローラ7
6Bおよびピンチローラ76Aに連動する補助ローラ7
8Aおよび78Bにより、ロータリカッターユニット8
2を通過して図1に実線で示される位置に停止されるガ
イドアーム部材86上に断続的に搬送されて載置され
る。
【0065】制御ユニット100は、末端検出器104
からのロール紙Paの末端がガイド部材88に案内され
て搬入ローラ90Aおよび90Bに到達したことをあら
わす検出出力信号Seが供給されるとき、ガイドアーム
部材86を図1の二点鎖線で示される位置まで回動させ
るべく、制御信号Caを形成し、それをガイドアーム制
御部112に供給する。ガイドアーム制御部112は、
制御信号Caに基づいて駆動信号を形成し、それを駆動
用モータ126に供給する。従って、補助ローラ78A
および78Bにより搬送されるロール紙Paは、図1に
二点鎖線で示されるように、下に向けて湾曲される。
【0066】続いて、制御ユニット100は、搬入ロー
ラ90Aおよび90Bを回動させ記録されたロール紙P
aの記録面を定着させるべく、制御信号Ctを形成し、
それを定着装置制御部114に供給する。定着装置制御
部114は、制御信号Ctに基づいて搬入ローラ用の駆
動モータ、定着ローラ用の駆動モータを回動させるべ
く、駆動信号をそれぞれ形成し、それらを定着ローラ用
の駆動モータ128および搬入ローラ用の駆動モータ1
30に供給する。また、定着装置制御部114は、制御
信号Ctに基づいてヒータ92AHおよび92BHを作
動状態とすべく、駆動信号をヒータ92AHおよび92
BHに供給する。
【0067】その際、制御ユニット100は、ファンユ
ニット10を作動状態とすべく、制御信号Cfを形成
し、それをファン駆動制御部118に供給する。ファン
駆動制御部118は、制御信号Cfに基づいて駆動信号
を形成し、それをファンユニット10に供給する。
【0068】定着ローラ92Aおよび92Bにより、そ
の表面が加圧されながら加熱処理されるとき、ロール紙
Paに吸収されたインクの水分が蒸発するので記録面に
形成された画像が記録面に定着される。
【0069】その際、記録部54における搬送の単位時
間あたりの平均速度と定着速度とは略同等に設定されて
いるので、定着装置58において搬送中、記録部54に
おいて記録動作が続行される場合、ロール紙Paのルー
プ量は、断続的な搬送1回分程度しかガイドアーム部材
86上で変化せず、安定した搬送動作がなされる。
【0070】また、補助ローラ78Aおよび78Bによ
りロール紙Paが挟持される場合、ロール紙Paのルー
プによる反力は、プラテン80上でのロール紙Paの姿
勢に影響しないので、記録部54で安定した記録動作が
なされ、しかも、定着装置58における定着搬送と同時
に記録動作が可能となる。
【0071】さらに、定着装置58から放出される熱
は、ファンユニット10により、内気とともに外部に排
気されることとなる。
【0072】制御ユニット100は、記録部54におい
て所定量の記録動作が終了する直前において、ガイドア
ーム部材86をさらに下方に回動させてロール紙Paの
湾曲の空間を確保すべく、制御信号Caを形成し、それ
をガイドアーム制御部112に供給する。また、制御ユ
ニット100は、記録部54において所定量の記録動作
が終了時、一旦、記録部54における搬送動作を停止す
べく、制御信号CpおよびChの供給を停止する。
【0073】なお、ロール紙Paは、定着装置58にお
いて搬送中、その最後端部側がガイドアーム部材86か
ら離隔するまでの期間において、ロータリカッターユニ
ット82により、切断される。その切断は、ロール紙P
aが湾曲状態のとき行われるので、切断中に定着ローラ
92Aおよび92Bと補助ローラ78Aおよび78Bと
の相互間において、ロール紙Paが、突張って搬送不良
や切断位置の不良を起こすことはない。
【0074】そのロール紙Paの湾曲の形状は、下方向
に凸形状であって、その軌跡が定着ローラ92Aおよび
92Bの位置よりも高くはならない。従って、仮に、記
録部54からの漏出インクがロール紙Paに垂れた場合
でも、そのインクが、ロール紙Paを伝わって定着ロー
ラ92Aおよび92Bに到達する虞はない。
【0075】また、制御ユニット100は、給紙用駆動
用モータ124、および、駆動モータ122を逆方向に
回転させロール紙Paにおいて切断された最下流側端部
を、所定の記録開始位置まで戻すべく、制御信号Chお
よびCpを形成し、それらを搬送制御部110に供給す
る。その際、制御ユニット100は、ガイドアーム部材
86を図1に実線で示される初期位置に戻すべく、制御
信号Caを形成し、それをガイドアーム制御部112に
供給する。
【0076】そして、排紙ローラ94Aおよび94B
が、定着ローラ92Aおよび92Bに連動して回転され
ることにより、定着され切断された用紙Pacは、外部
に排出される。
【0077】図3は、本発明に係る加熱式定着装置を備
える画像記録装置の他の一例の概略的な構成を示す。
【0078】なお、図3では、図1に示される例におい
て同一とされる構成要素については同一の符号を付して
示し、その重複説明を省略する。また、本例において
も、図2に示されるような制御ユニット100が備えら
れている。
【0079】図3において、筐体140は、給紙部52
等が収容される本体部と、その本体部の上部の開口部を
開状態または閉状態とする天板部材140Tとから構成
されている。
【0080】ロール紙Pa’は、紙を基材としその最外
表層にインクの吸収性保持層を含んで構成されている。
ロール紙Pa’の表面は、後述の熱転写フィルム150
のラテックス層が加熱接触されるとき、溶融化したラテ
ックス層が、転写接着されるような性質を有する。この
処理により、そのインク吸収性保持層が保護され、ロー
ル紙Pa’の記録面の耐水性および耐候性が向上せしめ
られる。また熱処理によってロール紙Pa’に吸収され
たインクの水分が蒸発するので、加熱処理される場合、
記録された画像が定着されることとなる。
【0081】ロール紙Pa’の搬送経路におけるロータ
リカッターユニット82が設けられる部分よりも下流側
には、ロール紙Paを後述する定着装置146に案内す
るU字状のガイド部材142Aおよび142Bの一端が
配設されている。そのガイド部材142Aおよび142
Bの他端は、天板部材140T内における記録部54に
対して上方の位置に配設される定着装置146の入口内
に配されている。
【0082】ガイド部材142Aおよび142Bは、所
定の間隔をもって、相対向配置されている。従って、ガ
イド部材142Aおよび142Bにより、記録部54と
定着装置146との間のロール紙Paの搬送路の一部が
その内側に形成されることとなる。
【0083】また、ガイド部材142Aおよび142B
の中間位置においては、ロール紙Pa’を協働して定着
装置146に送り出す搬送ローラ144Aおよび144
Bが設けられている。搬送ローラ144Aおよび144
Bは、ロール紙Pa’を挟むように配され、補助ローラ
78Aおよび78Bに連動するものとされる。
【0084】補助ローラ78Aおよび78Bと後述する
定着ローラ158との相互間の搬送経路長は、本装置仕
様の最大記録サイズのロール紙Pa’の長さよりも長く
設定され、また、補助ローラ78Aおよび78Bと搬送
ローラ144Aおよび144Bとの相互間の搬送経路長
は、装置仕様の最小記録サイズのロール紙Pa’の長さ
よりも短く設定されている。
【0085】この構成によれば、どの記録サイズのロー
ル紙Pa’においても記録部54の記録動作中、ロール
紙Pa’下流側の先端は、定着口ーラ158に到達する
ことはなく、しかも、定着ローラ158と加圧ローラ1
56とによる搬送力によって画像記録動作に影響を与え
ることはない。また、最小記録サイズのロール紙Pa’
は、搬送ローラ144Aおよび144Bにより、確実に
定着ローラ158側へ搬送されることとなる。
【0086】定着装置146は、相対向配置され加熱定
着処理を行う定着ローラ158および加圧ローラ156
と、定着ローラ158および加圧ローラ156により、
ロール紙Pa’の記録面に接着される転写フィルム15
0と、転写フィルム150が巻装される送出しローラ1
52と、転写済みの転写フィルムを巻き取る巻取りロー
ラ154とを含んで構成されている。
【0087】定着ローラ158および加圧ローラ156
は、それぞれ、筐体140の上下方向に沿って対向配置
されている。定着ローラ158の外周部と加圧ローラ1
56の外周部とは、互いに当接している。定着ローラ1
58および加圧ローラ156のうちのいずれか一方に
は、駆動モータの出力軸が連結されている。その駆動モ
ータは、制御ユニット100により制御される。
【0088】また、円筒状とされる定着ローラ158
は、その内部にヒータ158Hを有している。ヒータ1
58Hは、回転される定着ローラ158の外周部を加熱
するものとされる。ヒータ158Hは、制御ユニット1
00により制御される。
【0089】送出しローラ152と巻取りローラ154
とは、それぞれ、定着ローラ158側に、定着ローラ1
58を挟んで対向配置されている。巻取りローラ154
は、定着ローラ158に連動して駆動され、矢印の示す
方向に回転せしめられる。
【0090】転写フィルム150は、熱伝導性耐熱フィ
ルムを基材とし、導入されるロール紙Pa’と接触する
側の面に、熱溶融性のラテックス層を有している。転写
フィルム150の一端側は、送出しローラ152に連結
され、転写フィルム150の他端は、巻取りローラ15
4に連結されている。
【0091】転写フィルム150における送出しローラ
152および巻取りローラ154の相互間の部分は、定
着ローラ158の外周部と加圧ローラ156の外周部と
の当接部にロール紙Pa’とともに扶持されている。
【0092】ロール紙Pa’は、転写フィルム150の
ラテックス層に接触しつつ加熱圧接される。そのラテッ
クス層は、定着ローラ158および加圧ローラ156の
加熱と圧接とにより、一旦溶融されて転写フィルム15
0の基材から剥離され、ロール紙Pa’の記録面側へ転
写するものとされる。
【0093】巻取りローラ154は、定着ローラ158
によるロール紙Pa’の搬送速度と転写フィルム150
の移動速度とがほぼ同一となるように回転制御される。
【0094】送出しローラ152には、転写フィルム1
50に対してバックテンションを加える方向、即ち、矢
印の示す方向とは反対方向に負荷が加えられている。従
って、送出しローラ152および巻取りローラ154の
回転は、転写フィルム150が撓ないように制御される
こととなる。
【0095】定着装置146の出口側には、切断された
用紙Pac’を協働して外部に排出する排紙ローラ16
0Aおよび160Bが、設けられている。排紙ローラ1
60Aおよび160Bは、定着ローラ158に連動して
駆動される。これにより、切断され定着処理された用紙
Pac’が外部に排紙口50Eを通じて排出される。
【0096】また、ガイド部材142Aおよび142B
の上方には、定着装置146から放出される熱および内
気を排出するファンユニット148が設けられている。
【0097】かかる構成において、上述の例と同様に、
ロール紙Pa’の記録面に対して記録動作が開始され、
その後、記録されたロール紙Pa’は、順次、ガイド部
材142Aおよび142Bに案内されるとともに、搬送
ローラ144Aおよび144Bに挟持されて定着装置1
46に導入される。
【0098】制御ユニット100は、記録部54におい
て所定量の記録動作が終了時、一旦、記録部54におけ
る搬送動作を停止すべく、制御信号CpおよびChの供
給を停止する。なお、ロール紙Pa’は、所定のタイミ
ングで、ロータリカッターユニット82により、切断さ
れる。
【0099】次に、制御ユニット100は、定着ローラ
158および加圧ローラ156を回動させ記録されたロ
ール紙Pa’の記録面を定着させるべく、制御信号Ct
を形成し、それを定着装置制御部114に供給する。定
着装置制御部114は、制御信号Ctに基づいて定着ロ
ーラ用の駆動モータを回動させるべく、駆動信号をそれ
ぞれ形成し、それらを定着ローラ用の駆動モータに供給
する。また、定着装置制御部114は、制御信号Ctに
基づいてヒータ158Hを作動状態とすべく、駆動信号
をヒータ158Hに供給する。
【0100】その際、制御ユニット100は、ファンユ
ニット148を作動状態とすべく、制御信号Cfを形成
し、それをファン駆動制御部118に供給する。ファン
駆動制御部118は、制御信号Cfに基づいて駆動信号
を形成し、それをファンユニット148に供給する。
【0101】また、制御ユニット100は、給紙用駆動
モータ124、および、駆動モータ122を逆方向に回
転させロール紙Paにおいて切断された最下流側端部
を、所定の記録開始位置まで戻すべく、制御信号Chお
よびCpを形成し、それらを搬送制御部110に供給す
る。
【0102】これにより、転写フィルム150の移動
が、ロール紙Pa’の搬送速度と同一の速度で開始され
る。転写フィルム150上のラテックス層は、定着ロー
ラ158によって溶融されつつ、ロール紙Pa’の記録
面に加圧されながら接触するのでラテックス層はロール
紙Pa’の記録面に転写され接着される。また、その加
熱により、ロール紙Pa’内のインクの水分が蒸発さ
れ、記録面に形成された画像が記録面に定着される。
【0103】ガイド部材142Aおよび142Bにより
構成される搬送路内において、ロール紙Pa’の位置
は、定着ローラ158の熱作用点、すなわち、定着ロー
ラ158と加圧ローラ156との当接点の位置よりも高
くはならないので、仮に、記録部54からの漏出インク
がロール紙Pa’に垂れた場合であっても、そのインク
がロール紙Pa’を伝わり定着ローラ158に到達する
事はない。
【0104】本実施例の構成の場合、第1の実施例の効
果の他に、画像記録手段と定着手段とが図中、左右方向
に併設されていないので装置本体の設置面積を縮小する
ことができるという効果を奏する。
【0105】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る加熱式定着装置を備える画像記録装置によれば、
記録媒体搬送路により、記録部により記録された記録媒
体が加熱式定着装置に導かれるもとで、加熱式定着装置
が、記録部に対して上方となる位置に配され記録された
画像の定着を行うべく記録媒体に対して加熱処理を行う
ので装置内部の搬送路の構造を簡略化することができ、
しかも、定着装置から放出される熱の記録部への伝達を
比較的少なくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る加熱式定着装置を備える画像記録
装置の一例の要部の構成を概略的に示す構成図である。
【図2】図1に示される例に備えられる制御ブロックの
構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係る加熱式定着装置を備える画像記録
装置の他の一例の要部の構成を概略的に示す構成図であ
る。
【図4】従来の装置の要部の構成を概略的に示す構成図
である。
【符号の説明】
54 記録部 56 用紙搬送路 58、146 定着装置 142A,142B ガイド部材 Pa,Pa’ ロール紙

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体の記録面に対して記録動作を行
    う記録部と、 前記記録部に対して上方となる位置に配され該記録部に
    より記録された画像の定着を行うべく記録媒体に対して
    加熱処理を行う加熱式定着装置と、 前記記録部と前記加熱式定着装置との間に配され、前記
    記録部により記録された記録媒体を該加熱式定着装置に
    導く記録媒体搬送路と、 を具備して構成される加熱式定着装置を備える画像記録
    装置。
  2. 【請求項2】 前記記録媒体搬送路の最下端の位置は、
    前記加熱式定着装置において記録媒体に対して加熱する
    加熱部の位置よりも低い位置とされることを特徴とする
    請求項1記載の加熱式定着装置を備える画像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記記録媒体搬送路における前記記録媒
    体の搬送方向に沿った長さが、前記記録媒体において所
    定の記録動作に応じて搬送される搬送方向の最大長さに
    比して大とされることを特徴とする請求項1記載の加熱
    式定着装置を備える画像記録装置。
  4. 【請求項4】 前記記録媒体搬送路における前記記録媒
    体の搬送方向に沿った実質的な長さが、前記記録部によ
    り記録された記録媒体において搬送方向の長さに応じて
    増減することを特徴とする請求項1記載の加熱式定着装
    置を備える画像記録装置。
  5. 【請求項5】 前記記録媒体は、断続的に搬送されつつ
    記録され、前記記録媒体搬送路を通じて前記加熱式定着
    装置に連続的に導入されることを特徴とする請求項1記
    載の加熱式定着装置を備える画像記録装置。
  6. 【請求項6】 前記記録媒体は、湾曲可能なシート材料
    で作られることを特徴とする請求項1記載の加熱式定着
    装置を備える画像記録装置。
  7. 【請求項7】 前記記録媒体の断面構造は、付着された
    インクが透過可能であり、加熱されることにより、平滑
    化された記録面を形成する第1の層と、該第1の層の下
    に形成され該第1の層を透過したインクを保持する第2
    の層とを含んでなることを特徴とする請求項1記載の加
    熱式定着装置を備える画像記録装置。
  8. 【請求項8】 前記加熱式定着装置は、付着されたイン
    クを保持する保持層を有する記録媒体に溶融した樹脂を
    接着させることにより、前記記録された画像を定着させ
    ることを特徴とする請求項1記載の加熱式定着装置を備
    える画像記録装置。
  9. 【請求項9】 前記加熱式定着装置は、前記記録媒体の
    第1の層を加熱することにより前記記録された画像を定
    着させることを特徴とする請求項7記載の加熱式定着装
    置を備える画像記録装置。
  10. 【請求項10】 前記記録部は、インクを加熱し吐出さ
    せる電気熱変換体を有することを特徴とする請求項1記
    載の加熱式定着装置を備える画像記録装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003175667A (ja) * 2001-12-11 2003-06-24 Toyobo Co Ltd インクジェットプリンター用記録ロール体の製造方法
US10982391B2 (en) 2016-06-01 2021-04-20 Ecolab Usa Inc. High-efficiency strength program used for making paper in higher charge demand system

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