JP2000300817A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2000300817A
JP2000300817A JP11110925A JP11092599A JP2000300817A JP 2000300817 A JP2000300817 A JP 2000300817A JP 11110925 A JP11110925 A JP 11110925A JP 11092599 A JP11092599 A JP 11092599A JP 2000300817 A JP2000300817 A JP 2000300817A
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JP
Japan
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ball
prize ball
control board
timer
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JP11110925A
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第三者機関による形式試験において、入賞検
出信号の検査を容易にすることが可能な遊技機を提供す
る。 【解決手段】 遊技盤等に設けられた入賞検出スイッチ
の入賞検出信号が遊技制御基板31上に搭載された遊技
制御用マイコンに入力される遊技機1において、入賞検
出信号を遊技制御用マイコンに伝送する遊技制御基板3
1上のプリント配線部分に分岐点を設け、その分岐点か
ら遊技制御基板31の端部(突出片)31aまで別途、
プリント配線を施し、そのプリント配線の末端に検査用
コネクタ47を取付ける。さらに、遊技制御基板ボック
ス87内に遊技制御基板31を収納した場合にその突出
片31aが遊技制御基板ボックス87の外部に露出する
ように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、たとえばパチンコ
遊技機やコイン遊技機などで代表される遊技機に関し、
詳しくは、遊技領域に入賞領域が形成され、該入賞領域
への入賞に応じて所定の遊技結果価値を遊技者に付与可
能となる遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機として従来から一般的に
知られたものに、たとえば、遊技領域に入賞領域が形成
され、該入賞領域への入賞に応じて遊技結果価値の一例
となる賞球を払出し可能となる遊技機があった。この種
の遊技機においては、遊技制御基板上に遊技制御手段の
一例となる遊技制御用マイクロコンピュータが搭載さ
れ、該遊技制御用マイクロコンピュータには、同じく遊
技制御基板に搭載されたスイッチ入力回路を介して、入
賞領域への入賞を検出する入賞検出器の入賞検出信号が
入力される。遊技制御用マイクロコンピュータは、入賞
検出信号に応じて、遊技結果価値付与制御手段の一例と
なる賞球払出制御用マイクロコンピュータが搭載された
賞球制御基板へ賞球個数信号を出力する。賞球払出制御
用マイクロコンピュータは、賞球個数信号に応じて所定
個数の賞球を払出す制御を行なう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この種の遊技機につい
ては、第三者機関(保安電子通信技術協会)による入賞
検出信号を含めた検査(形式試験)が義務づけられてお
り、その試験に合格した機種のみが製品として出荷する
ことが許される。しかしながら、従来においては、遊技
制御基板を含めて遊技機自体が入賞検出信号の第三者機
関による検査の便宜を考慮しては製造されていなかった
ため、入賞検出信号の検査に手間がかかるという問題が
あった。
【0004】本発明は、係る実情に鑑み考え出されたも
のであり、その目的は、入賞検出信号の検査を容易にす
ることが可能な遊技機を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、遊技領域に入賞領域が形成され、該入賞領域への入
賞に応じて所定の遊技結果価値を遊技者に付与可能とな
る遊技機であって、前記遊技機の遊技状態を制御する遊
技制御手段と、該遊技制御手段が設けられた遊技制御基
板と、前記入賞領域への入賞を検出する入賞検出手段
と、前記遊技制御基板に設けられ、前記入賞検出手段か
ら出力された入賞検出信号を前記遊技制御手段へ入力す
るための信号入力手段と、前記入賞検出信号に応じて前
記遊技制御手段が出力する指令情報に基づいて、前記遊
技結果価値を遊技者に付与する制御を行なう遊技結果価
値付与制御手段と、前記遊技制御手段が出力する指令情
報に基づいて、前記入賞領域への入賞に起因する遊技状
態の変化に対応した音を音発生装置から発生させる制御
を行なう音制御手段と、前記遊技制御手段が出力する指
令情報に基づいて、複数の発光体を前記入賞領域への入
賞に起因する遊技状態の変化に対応した発光態様に制御
する発光体制御手段とを含み、前記遊技制御基板には、
前記入賞検出手段から出力される入賞検出信号を前記遊
技制御手段に送信する信号経路であって前記信号入力手
段を含む第1の信号経路と、該第1の信号経路より分岐
して前記入賞検出信号を前記遊技制御基板の端部近傍の
所定箇所に送信する第2の信号経路とが設けられている
ことを特徴とする。
【0006】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、前記遊技制御基板の前記端部
近傍の所定箇所に位置する前記第2の信号経路の末端に
は、前記入賞検出信号を外部へ取出すための信号取出部
を接続可能な接続手段が設けられていることを特徴とす
る。
【0007】請求項3に記載の本発明は、請求項2に記
載の発明の構成に加えて、前記遊技制御基板は、前記接
続部の設けられた部分を折り曲げると該接続部を含む予
め定められた範囲に亘って前記遊技制御基板の一部が切
除される切除容易化処理が施されていることを特徴とす
る。
【0008】請求項4に記載の本発明は、請求項1〜請
求項3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記信
号入力手段は、前記入賞検出手段から出力された入賞検
出信号をアナログ信号からデジタル信号に変換する信号
変換部を備え、前記第2の信号経路が前記第1の信号経
路から分岐する分岐箇所は、前記信号変換部でデジタル
信号に変換された入賞検出信号が送信される箇所である
ことを特徴とする。
【0009】請求項5に記載の本発明は、請求項1〜請
求項4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記遊
技制御基板を収納する収納ケース体をさらに含み、前記
遊技制御基板は、前記収容ケース体に収容された状態で
前記遊技制御基板の前記端部近傍の所定箇所が前記収容
ケース体の外部に露出することを特徴とする。
【0010】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、遊技制御基
板に設けられた遊技制御手段の働きにより、遊技機の遊
技状態が制御される。入賞検出手段の働きにより、入賞
領域への入賞が検出される。前記遊技制御基板に設けら
れた信号入力手段の働きにより、前記入賞検出手段から
出力された入賞検出信号が前記遊技制御手段へ入力され
る。前記入賞検出信号に応じて前記遊技制御手段が出力
する指令情報に基づいて、遊技結果価値付与制御手段の
働きにより、前記遊技結果価値を遊技者に付与する制御
が行なわれる。前記遊技制御手段が出力する指令情報に
基づいて、音制御手段の働きにより、前記入賞領域への
入賞に起因する遊技状態の変化に対応した音を音発生装
置から発生させる制御が行なわれる。前記遊技制御手段
が出力する指令情報に基づいて、発光体制御手段の働き
により、複数の発光体が前記入賞領域への入賞に起因す
る遊技状態の変化に対応した発光態様に制御される。さ
らに、前記遊技制御基板には、前記入賞検出手段から出
力される入賞検出信号を前記遊技制御手段に送信する信
号経路であって前記信号入力手段を含む第1の信号経路
と、該第1の信号経路より分岐して前記入賞検出信号を
前記遊技制御基板の端部近傍の所定箇所に送信する第2
の信号経路とが設けられている。
【0011】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、前記遊技制御基板の前
記端部近傍の所定箇所に位置する前記第2の信号経路の
末端には接続手段が設けられており、該接続手段に対し
て前記入賞検出信号を外部へ取出すための信号取出部を
接続可能とされる。
【0012】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
2に記載の発明の作用に加えて、前記接続部の設けられ
た部分を折り曲げると該接続部を含む予め定められた範
囲に亘って前記遊技制御基板の一部が切除される。
【0013】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
前記信号入力手段に備わる信号変換部の働きにより、前
記入賞検出手段から出力された入賞検出信号がアナログ
信号からデジタル信号に変換される。前記第2の信号経
路では、前記信号変換部でデジタル信号に変換された入
賞検出信号が送信される。
【0014】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項4のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
前記収容ケース体に前記遊技制御基板を収容した状態で
前記入賞検出信号を取出し可能とされる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態
においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示す
が、本発明はこれに限らず、たとえばコイン遊技機など
であってもよく、遊技領域に入賞領域が形成され、該入
賞領域への入賞に応じて所定の遊技結果価値を遊技者に
付与可能となる遊技機であれば、すべてに適用すること
が可能である。
【0016】第1実施の形態 図1は、本発明に係る遊技機の一例のパチンコ遊技機1
およびこれに対応して設置されたカードユニット50の
正面図である。
【0017】カードユニット50には、カード利用可表
示ランプ161が設けられており、カードユニット50
が使用可能な状態にある旨が、このカード利用可表示ラ
ンプ161の点灯または点滅により遊技者に知らされ
る。このカードユニット50は、遊技機設置島に設置さ
れている複数台のパチンコ遊技機1の間に挿入された状
態で設置されており、左右どちらの遊技機に接続されて
いるかが連結台方向表示器163により表示される。
【0018】遊技者がカード残高の記録されたプリペイ
ドカードをカード挿入口165に挿入すると、そのプリ
ペイドカードに記録されているカード残高が読取られ
る。次に、遊技者が所定の貸玉操作を行なうことによ
り、予め入力設定されている貸出単位額分の残高が減額
されるとともに、その貸出単位額分の打玉がパチンコ遊
技機1の打球供給皿3に貸出される。
【0019】カードユニット50には端数表示スイッチ
162が設けられている。この端数表示スイッチ162
を押圧操作することにより、たとえばカード残高やエラ
ーが発生した場合のエラーコードなどの情報がパチンコ
遊技機1に設けられた情報表示器(図示省略)に表示さ
れる。図中166はカードユニット錠であり、このカー
ドユニット錠166に所定のキーを挿入して解錠操作す
ることにより、カードユニット50の前面側を開成でき
るように構成されている。
【0020】パチンコ遊技機1は、額縁状に形成された
ガラス扉枠2を有する。このガラス扉枠2の後方には、
遊技盤6が着脱自在に取付けられている。また、ガラス
扉枠2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿
3の下部には、打球供給皿3から溢れた玉を貯留する下
皿4と、遊技者が打球操作するための操作ノブ5とが設
けられている。操作ノブ5を遊技者が操作することによ
り、打球供給皿3内に貯留されているパチンコ玉を1個
ずつ発射することができる。遊技領域7の中央には、始
動口14への打玉の始動入賞を条件にして識別情報の一
例となる特別図柄を可変表示開始させる可変表示装置8
が設けられている。この可変表示装置8には、打玉の通
過ゲート11aの通過に伴って普通図柄が可変表示され
る可変表示器10と、通過記憶表示器10aと、始動記
憶表示器18とが設けられている。さらに、可変表示装
置8の下方には、可動片15が左右に設けられた始動口
14と、開閉板20の傾動により打玉の入賞可能な開放
状態となる可変入賞球装置19とが設けられている。ま
た、一般入賞口として、可変表示装置8の上部には入賞
口24aが、可変入賞球装置19の左右には入賞口24
d,24eが、遊技領域7の下方左右には入賞口24
b,24cが、それぞれ設けられている。また、26
は、打込まれた打玉がいずれの入賞口や可変入賞球装置
にも入賞しなかった場合にアウト玉として回収するアウ
ト口であり、25は、装飾ランプである。
【0021】遊技領域7の外周には枠ランプ(遊技効果
LED28aおよび遊技効果ランプ28b,28c)
と、賞球の払出し時に点灯する賞球ランプ51と、玉切
れ中に点灯するランプ玉切れランプ52とが設けられて
おり、遊技領域7の上部の左右にはステレオ音の音声な
どの効果音を発生するためのスピーカ27,27が設け
られている。
【0022】図2は、遊技盤6の正面図である。この正
面図を参照して、以下に各種遊技装置および遊技の概要
を説明する。
【0023】可変表示装置8は、複数種類の特別図柄を
可変表示可能なCRT表示機で構成されている。可変表
示装置8の中央の可変表示部9では始動入賞が発生した
ことを条件として複数種類の特別図柄が上から下に向か
ってスクロール表示される。その後、所定時間が経過し
て可変表示が終了した結果、大当り図柄のゾロ目が停止
表示されれば大当りとなる。大当りとなれば、可変入賞
球装置19の開閉板20が傾動して大入賞口が開口す
る。これにより、打玉を大入賞口に入賞させることが可
能な遊技者にとって有利な第1の状態に制御され、遊技
状態が遊技者にとって有利な特定遊技状態(大当り状
態)となる。なお、大当り図柄のうちの所定の確変図柄
で大当りが発生した場合には、特定遊技状態となる他、
確率変動状態となり大当り確率が通常よりも高くなる。
【0024】可変入賞球装置19の大入賞口は、特定入
賞領域と通常入賞領域とに区分されている。特定入賞領
域に入賞した入賞球はVカウントスイッチ22により検
出される。一方、通常入賞領域に入賞した通常入賞球は
カウントスイッチ23により検出される。Vカウントス
イッチ22とカウントスイッチ23は、ともに遊技盤6
に設けられており、各入賞領域に入賞した入賞玉は各ス
イッチ22,23により速やかに検出され、入賞玉が検
出される毎に15個の賞球が払出される。
【0025】可変入賞球装置19の第1の状態は、大入
賞口に進入した打玉の数が所定個数(たとえば9個)に
達した場合、または所定期間(たとえば30秒間)経過
した場合のうちのいずれか早い方の条件が成立した場合
に一旦終了して開閉板20が閉成する。これにより、可
変入賞球装置19は打玉を入賞させることが不可能な遊
技者にとって不利な第2の状態に制御される。そして、
可変入賞球装置19が第1の状態となっている期間中に
進入した打玉が特定入賞領域に特定入賞し、Vカウント
スイッチ22により検出されたことを条件として、再
度、可変入賞球装置19を第1の状態にする繰返し継続
制御が実行される。この繰返し継続制御の実行上限回数
はたとえば16回と定められている。繰返し継続制御に
おいて、可変入賞球装置19が第1の状態にされている
状態がラウンドと呼ばれる。繰返し継続制御の実行上限
回数が16回の場合には、第1ラウンドから第16ラウ
ンドまでの16ラウンド分、可変入賞球装置19が第1
の状態にされ得る。
【0026】可変表示装置8の左側方部分および右側方
部分には、それぞれワープ入口11が設けられている。
このワープ入口11に進入した打玉は、可変表示装置8
の裏面側を通って下方に流下してワープ出口13から再
度遊技領域7に放出される。このため、ワープ出口13
から放出された打玉は、始動口14に比較的入賞しやす
い状態となる。可変表示装置8の左側方部分に設けられ
たワープ入口11に進入した打玉の通過経路には普通図
柄始動ゲート11aが設けられている。
【0027】普通図柄始動ゲート11aに進入した打玉
は、ゲートスイッチ12で検出される。打玉がゲートス
イッチで検出されることを条件として、可変表示器10
が可変開始される。なお、可変表示器10が可変表示し
ている最中にさらに打玉がゲートスイッチ12で検出さ
れた場合には、「4」を記憶数の上限として通過球が記
憶されてその記憶数が通過記憶表示器10aに表示され
る。
【0028】可変表示器10は7セグメント表示器で構
成されており、普通図柄と呼ばれる識別情報が可変表示
される。可変表示器10の表示結果が予め定められた特
別の表示態様(たとえば7)となれば「当り」となる。
可変表示器10に「当り」の表示結果が導出されると、
始動口14に設けられた左右1対の可動片15が開成す
る。これにより始動口14が開放状態となって打玉がよ
り始動入賞しやすくなる。始動口14が開放状態にある
際に打玉が1つ始動入賞すれば、可動片15が元の位置
まで閉成して打玉が始動入賞しにくい状態に戻る。ま
た、始動口14が開放状態となってから所定期間が経過
すれば、始動入賞が発生しなくとも可動片15が元の位
置まで閉成して開放状態は終了する。始動口14に入賞
した始動入賞球は遊技盤6に設けられた始動口スイッチ
17により速やかに検出される。始動入賞球が始動口ス
イッチ17で検出されると5個の賞球が払出されるとと
もに、その検出出力に基づいて可変表示装置8が可変開
始される。なお、可変表示装置8が可変表示中に始動口
スイッチ17により検出された始動入賞は、「4」を記
憶数の上限として記憶されてその記憶数が始動記憶表示
器18に表示される。
【0029】また、一般入賞口24(24a,24b,
24c,24d,24e)に入賞した入賞球は、遊技盤
6に設けられた各入賞口スイッチ240(240a,2
40b,240c,240d,240e)により速やか
に検出され、これに基づいて10個の賞球が払出され
る。
【0030】図3は、図1に示したパチンコ遊技機1と
カードユニット50の背面図である。パチンコ遊技機1
の裏面には、機構板153がコの字状に介在自在に設け
られている。機構板153には、発射した入賞玉に基づ
いて所定個数の賞球を払出す玉タンク154、玉タンク
154内の玉を玉払出装置97(図8に示す97a,9
7b)に送る玉整列レール155、カーブ樋157、通
路体158、玉払出装置97(97a,97b)、入賞
球集合樋73、遊技制御基板31を収容した遊技制御基
板ボックス87、賞球玉貸制御基板37を収容した賞球
玉貸制御基板ボックス65、ランプ制御基板35を収容
したランプ制御基板ボックス77、ターミナル基板16
0を収容したターミナル基板ボックス68が設けられて
いる。その他、図示を省略するが、図8を用いて後述す
る音声制御基板70や発射制御基板91、表示制御基板
80といった制御基板が設けられている。
【0031】機構板153の中央には窓開口156が開
設され、該窓開口156からは、遊技盤3の裏面に取付
けられた入賞玉集合カバー体168が貫通されている。
入賞玉集合カバー体168には、中継基板78と、可変
表示装置(CRT表示機)8とが設けられている。中継
基板78には、遊技盤6上の各種電気部品が接続される
とともに、遊技制御基板31が接続されている。さら
に、賞球玉貸制御基板ボックス65の下方には打球用駆
動モータ94が設けられている。
【0032】遊技制御基板31には、可変表示装置8内
部の表示制御基板80や中継基板78と配線接続するた
めのコネクタ188が設けられている。この遊技制御基
板31には可変表示装置8や可変入賞球装置19などの
遊技装置の遊技動作を制御する基本回路(遊技制御用マ
イクロコンピュータ)53が実装されている。
【0033】遊技制御基板31は、長方形の一辺に対し
て突出片31aが形成された基板形状とされており(図
6(a)参照)、その突出片31aが遊技制御基板ボッ
クス87の図示向かって左側部から露出する。突出片3
1aには信号入力端子を接続することによって、各種入
賞口に対応して設けられた入賞検出用スイッチから出力
される入賞検出信号を外部の検査装置でモニタすること
が可能な検査用コネクタ47が設けられている。
【0034】賞球玉貸制御基板37は、カードユニット
50と接続されている。この賞球玉貸制御基板37に
は、玉払出装置97を駆動して賞球および貸玉の払出し
を制御する賞球玉貸制御用マイクロコンピュータ370
が実装されている。
【0035】ランプ制御基板35は、遊技制御基板31
からのコマンドデータ(以下、単にコマンドという)に
基づいてパチンコ遊技機1の前面の電気的装飾部品の動
作を制御する。ターミナル基板160は、パチンコ遊技
機1に設けられる各種電気的装置に電源を供給するとと
もに、パチンコ遊技機1の内部での信号線の中継、ある
いはパチンコ遊技機1と外部との信号線の中継を行な
う。打球用駆動モータ94は、遊技者が操作ノブ5(図
1参照)を操作することにより作動して、打玉を1つず
つ遊技領域内に発射するためのものである。
【0036】図4は、遊技制御基板31が収納された遊
技制御基板ボックス87の一部を示す平面図であり、図
5は、遊技制御基板31が収納された遊技制御基板ボッ
クス87の一部を示す側面図(図4のA方向から見た
図)である。また、図6は、遊技制御基板31の一部で
ある突出片31a部分の構造を示す平面図である。
【0037】図4および図5を参照して、遊技制御基板
ボックス87は、遊技制御基板31を収容するボックス
本体110と、遊技制御基板31を収容した状態で蓋を
するカバー体90とから構成されている。
【0038】カバー体90には透明性を有する部材によ
って構成された透明窓部90aが設けられており、遊技
制御基板ボックス87内の遊技制御基板31に設けられ
ている基本回路(遊技制御用マイクロコンピュータ)5
3が正規のものであるか否かを遊技制御基板ボックス8
7の上部から確認可能である。カバー体90は、透明窓
部90aを含む上板とカバー枠との組付け体から成り、
上板とカバー枠とが複数の接合部92eにおいて溶着さ
れている。カバー体90の両側部には、図3または図4
に示すように、ボックス本体110とカバー体90とを
組付けるための逆L字状の取付片部(かしめ部)80a
〜80cが設けられている。これらの取付片部80a〜
80cは、各々刻印「1」〜「4」が付された連結部9
3a〜93eによってカバー体90と連結されている。
さらに、これらの取付片部80a〜80cは、同じく刻
印「1」〜「3」が付された各連結部94a〜94c
(図7参照)によって、互いに連結されている。これら
の取付片部80a〜80cには、ボックス本体110と
カバー体90とを固着するためのねじが螺着される取付
穴(ボス部)95a〜95dが形成されている。
【0039】一方、ボックス本体110には、取付穴
(ボス部)95a〜95dに対応する取付穴134〜1
37(図7参照)が形成されている。また、ボックス本
体110の側部には、遊技制御基板31の突出片31a
を遊技制御基板ボックス87外部に露出させるための開
口が形成されている。
【0040】遊技制御基板31を遊技制御基板ボックス
87内に収納する際には、まず、遊技制御基板31をボ
ックス本体110に形成された開口側に傾けて突出片3
1aをその開口に挿入し、スライドさせ、その後、遊技
制御基板31を水平にしてボックス本体110内の所定
位置に固定する。次に、ボックス本体110の上部をカ
バー体90で覆い、ボックス本体110とカバー体90
とを組付ける。次に、取付片部80aに形成された取付
穴(ボス部)95a〜95dのいずれかにねじをねじ込
むことよってカバー体90とボックス本体110とが非
可逆的な固着状態とされるが、初めて遊技制御基板31
を遊技制御基板ボックス87内に収納する際には取付穴
(ボス部)95aにねじをねじ込む。遊技制御基板31
のROMが正規のものが否かを検査する等の必要性が遊
技制御基板ボックス87への収納後に生じる場合を考慮
したものであり、その理由については、図7を用いて後
述する。ここで、取付穴95dに螺着されるねじは、
“ワンウェイねじ”と呼ばれるねじ締め方向にしか回ら
ない特殊なねじである。このため、一旦、ワンウェイね
じを締めつけると、ねじまたはねじの取付部である取付
片部80aとカバー体90とをつなぐ連結部93a〜9
3c,94a〜94cを破壊しない限り遊技制御基板ボ
ックス87内の遊技制御基板31を取外すことができな
くなり、第三者が不正目的で遊技制御基板ボックス87
を開封することを防止できる。
【0041】図6(a)〜図6(c)を参照して、突出
片31aの構造について説明する。図6(a)に示すよ
うに、突出片31aは遊技制御基板31の一部として形
成されている。なお、遊技制御基板31には基本回路5
3を含む多数の電子部品が搭載され、それら電子部品を
接続する多数のプリント配線が施されているが、図6
(a)においては、それらの電子部品およびプリント配
線の図示を省略している。
【0042】遊技制御基板31には、基本回路53の
他、各種入賞口に対応して遊技盤6等に設けられる各種
入賞検出用スイッチからの入賞検出信号が入力されるス
イッチ回路58等が実装されており(図8参照)、遊技
制御基板31に実装された各種回路はプリント配線によ
って接続されている。この遊技制御基板31には、各種
入賞口に対応する入賞検出用スイッチからの入賞検出信
号を基本回路53へ伝送するための各種入賞検出用スイ
ッチに対応する複数のプリント配線の他、その複数のプ
リント配線の各々より分岐して遊技制御基板31端部の
突出片31aへ延長された複数のプリント配線312が
施されており、そのプリント配線312の末端311に
は検査用コネクタ47が取付けられている。
【0043】図6(b)に示すように、プリント配線3
12の末端部分311はドーナツ形状に形成されたスル
ーホール311aが形成されている、そのスルーホール
311aの中央部分は基板を含めて打抜かれている。こ
の打抜き部の各々に対して、検査用コネクタ47に設け
られた複数の端子が接合されることにより、図6(c)
に示すように検査用コネクタ47がプリント配線312
の末端部分311に取付けられる。この検査用コネクタ
47に信号取出用のコネクタを接続することによって入
賞検出信号を外部の検査装置で容易にモニタすることが
可能となる。
【0044】このように、入賞検出信号を遊技制御基板
31の端部から取出すことができるために、多数のプリ
ント配線や電子部品で密集する遊技制御基板31におい
て、入賞検出信号が伝送されるプリント配線を見つけ出
し、検査用の外部出力用配線をそのプリント配線にハン
ダ付け等して入賞検出信号を取出す作業をする必要がな
い。このため、入賞検出信号を取出すための作業が多数
のプリント配線の存在によって煩雑となることや、誤っ
て目的とするプリント配線以外のプリント配線から信号
を取り出してしまうこと、さらには、プリント配線同士
をショートさせてしまうことを防止でき、入賞検出信号
の検査を容易にすることができる。しかも、遊技制御基
板ボックス87に遊技制御基板31を収容した状態で入
賞検出信号を取出し可能であるために、より一層、容易
に検査することができる。
【0045】また、突出片31aには、検査用コネクタ
47の設けられた部分を折り曲げるとその検査用コネク
タ47を含む突出片31a部分が破線32に沿って容易
に遊技制御基板31から切除されるように、予め破線3
2に沿って基板に切除容易化処理が施されている。よっ
て、検査用コネクタ47に検査装置を接続しての検査が
終了した後は、図6(c)に示すように検査用コネクタ
47を含む突出片31a部分を容易に切除することがで
きる。これにより、遊技機の出荷納入後において、検査
用コネクタ47にいわゆる“ぶら下げ基板”を接続して
始動入賞信号の発生時期をずらし、大当りを発生させる
ような不正行為が極めて容易に行なわれてしまうことを
防止できる。しかも、その不正行為防止のための作業を
容易に行なうことができる。
【0046】次に、図7を参照して、遊技制御基板ボッ
クス87を遊技制御基板31の検査(出荷納入後にRO
Mが正規のものが否かを検査する)のために開放し、そ
の後再度閉塞状態に復元する手順を説明する。なお、図
7においては、遊技制御基板31の図示を省略してい
る。
【0047】まず、図7(a)に示す遊技制御基板ボッ
クス87の閉塞状態においては、取付片部80aの取付
穴(ボス部)95aにワンウェイねじ140が螺着され
ている。なお、図7において、134〜137は、ボッ
クス本体110に形成された取付け穴である。これらの
取付け穴134〜137のうち、遊技制御基板ボックス
87を図7(a)に示す閉塞状態とするのに使用されて
いない取付け穴135〜137には、後の使用のために
予めワンウェイねじ140を装備しておくことが可能に
構成されている。
【0048】図7(a)に示す遊技制御基板ボックス8
7の閉塞状態を解除する場合、刻印「1」を目印に各連
結部93a、94aをニッパーなどの切断工具で切断す
る。すると、特に図4を参照すると容易に理解されるよ
うに、取付片部80aは、ワンウェイねじ140によっ
てボックス本体110に固着された状態のまま、カバー
体90から完全に分離される。これにより、ボックス本
体110に対するカバー体90の固着がすべて解除され
て、遊技制御基板ボックス87の開放が可能になる。そ
して、図7(b)に示すように、ボックス本体110か
らカバー体90を取外して遊技制御基板87の検査を行
なう。また、このようなカバー体90の取外し(連結部
93a、94aの切断)によって、各取付穴(装備穴)
135〜137に挿通されたワンウェイねじ140は、
取出し可能な状態となり、このうち装備穴135に挿通
されたワンウェイねじ140を遊技制御基板ボックス8
7の復元用に取出す。その後、遊技制御基板ボックス8
7を閉塞するときには、図7(c)に示すように、カバ
ー体90をボックス本体110に被せた状態で、取出し
たワンウェイねじ140を刻印「2」を目印に取付片部
80bの取付穴95bに螺着する。これにより、取付片
部80bの取付穴95bとこれに対応するボックス本体
110の取付穴135とがワンウェイねじ140によっ
て共締めされて、カバー体90とボックス本体110と
が非可逆的な固着状態となる。なお、この取付片部80
bのワンウェイねじ140止め部分にホログラムシール
を貼着し、遊技制御基板ボックス87の閉塞状態を保証
できるように構成してもよい。
【0049】その後、遊技制御基板ボックス87を再度
検査(2回目の検査)する際には、刻印「2」を目印に
各連結部93b、94bを切断する。これにより、取付
片部80bをカバー体90から分離させて遊技制御基板
ボックス87を開放する。後は同様に、各連結部93
b、94bの切断に伴って取出したワンウェイねじ14
0(装備穴136のワンウェイねじ140)を刻印
「3」を目印に取付片部80cの取付穴95cに螺着す
る。またこの際、新しいホログラムシールを貼着しても
よい。これにより、遊技制御基板ボックス87が再度閉
塞状態となる。それ以降、遊技制御基板ボックス87を
検査(3回目の検査)する場合には、刻印「3」を目印
に各連結部93c、94cを切断することで、取付片部
80cをカバー体90から分離させて遊技制御基板ボッ
クス87を開放する。また、遊技制御基板ボックス87
を閉塞状態とする際には、各連結部93c、94cの切
断に伴って取出したワンウェイねじ140(装備穴13
7のワンウェイねじ140)を最後に残った取付穴95
dに螺着する。
【0050】図8および図9は、パチンコ遊技機1の制
御に用いられる各種制御基板およびそれに関連する構成
要素を示すブロック図である。図8、図9には、制御基
板として、遊技制御基板(主基板ともいう)31、賞球
玉貸制御基板(賞球玉貸基板)37、ランプ制御基板3
5、音声制御基板70、発射制御基板91および表示制
御基板80が示されている。
【0051】賞球玉貸制御基板37、ランプ制御基板3
5、音声制御基板70、発射制御基板91および表示制
御基板80には、マイクロコンピュータ等が搭載されて
おり、たとえば、図9に示す賞球玉貸制御基板37のよ
うに、CPUやI/Oポートが構成されている。
【0052】賞球玉貸制御基板37には、発射制御基板
91、玉払出装置(賞球装置97a、玉貸装置97
b)、および、カードユニット50が接続される。ラン
プ制御基板35には、遊技効果LED28a、賞球ラン
プ51、玉切れランプ52、および遊技効果ランプ28
b,28cが接続される。発射制御基板91には、操作
ノブ(打球操作ハンドル)5と打球ハンマー(図示省
略)を駆動する駆動モータ94とが接続される。駆動モ
ータ94の駆動力は、操作ノブ5の操作量に従って調整
される。表示制御基板80には特別図柄用の可変表示装
置8(図示省略)が接続される。音声制御基板70には
スピーカ27が接続される。
【0053】遊技制御基板31には、遊技制御プログラ
ムに従ってパチンコ遊技機1を制御する基本回路53
と、スイッチ回路58と、ソレノイド回路59と、ラン
プ・LED回路60と、情報出力回路64と、初期リセ
ット回路65と、定期リセット回路66と、アドレスデ
コード回路67と、ランプ回路35aと、賞球回路69
と、音声回路170と、表示回路180とが設けられて
おり、さらに、検査用コネクタ47が設けられている。
【0054】基本回路53は、遊技制御用のマイクロコ
ンピュータであり、遊技制御用のプログラム等を記憶す
るROM54、ワークメモリとして使用されるRAM5
5、制御用のプログラムに従って制御動作を行なうCP
U56およびI/Oポート57を含む。
【0055】初期リセット回路65は、電源投入時に基
本回路53をリセットする回路である。基本回路53
は、初期リセット回路65から送られてきた初期リセッ
トパルスに応答してパチンコ遊技機1を初期化する。定
期リセット回路66は、基本回路53に対し、定期的
(たとえば2msec毎)にリセットパルスを与え、R
OM54に記憶されている遊技制御プログラムを先頭か
ら繰返し実行させる回路である。アドレスデコード回路
67は、基本回路53から与えられるアドレス信号をデ
コードしてI/Oポート57のうちのいずれかのポート
を選択するための信号を出力する回路である。
【0056】スイッチ回路58は、各種スイッチからの
信号を基本回路53に与える回路である。スイッチ回路
58には、ゲートスイッチ12、始動口スイッチ17、
入賞口スイッチ240a〜240e、Vカウントスイッ
チ22、カウントスイッチ23、賞球カウントスイッチ
301A,301B、満タンスイッチ402、賞球切れ
検出スイッチ167、貸玉切れ検出スイッチ187が接
続される。なお、満タンスイッチ402は、下皿4の満
タンを検出するスイッチである。また、賞球カウントス
イッチ301A,301Bは、賞球装置97aに設けら
れており、賞球の払出しを検出するスイッチである。こ
の賞球カウントスイッチは、後述するように賞球装置9
7aの2条の賞球通路の各々に個別に設けられているた
めに、301A,301Bの2種類ある。また、賞球切
れ検出スイッチ167は賞球装置97aに設けられてお
り、貸玉切れ検出スイッチ187は玉貸装置97bに設
けられている。
【0057】情報出力回路64は、基本回路53から与
えられるデータに従って、大当りの発生を示す大当り情
報、可変表示部9の可変表示に利用された始動入賞球の
個数を示す始動情報、確率変動が生じたことを示す確変
情報等をホール管理コンピュータ等のホストコンピュー
タに対して出力する回路である。ソレノイド回路59
は、始動口14の可動片15を動作させるソレノイド1
6および可変入賞球装置19の開閉板20を開閉するソ
レノイド21を基本回路53からの指令に従って駆動す
る回路である。ランプ・LED回路60は、始動記憶表
示器18の点灯および滅灯を行なうとともに7セグメン
トLEDによる可変表示器10と装飾ランプ25を駆動
する回路である。
【0058】遊技制御基板31から賞球玉貸制御基板3
7、ランプ制御基板35、音声制御基板70、および表
示制御基板80には、制御指令情報の一例となるコマン
ドが送信される。各制御基板では、このコマンドに基づ
く制御が行なわれる。遊技制御基板31からコマンドが
出力される場合には、それにともなって、コマンドの有
効期間を示すINT信号が出力される。INT信号は、
無効状態では信号がローレベル(オフ状態)となり、有
効状態では信号がハイレベル(オン状態)となる。コマ
ンドは、7ビットのデータにより構成されている。
【0059】遊技制御基板31から(基本回路53から
賞球回路69を介して)賞球玉貸制御基板37に伝送さ
れる賞球コマンドには、賞球の払出制御に関する指令情
報としてのコマンドと、貸玉の払出制御に関する指令情
報としてのコマンド(たとえば、玉貸し禁止コマンド、
玉貸し禁止解除コマンド等)が含まれる。賞球コマンド
を構成する7ビットのデータのうち、下位4ビットが賞
球個数の指定に用いられ、その上位側の3ビットが制御
内容の指定に用いられる。
【0060】賞球玉貸制御基板37には、図9に示すよ
うに賞球玉貸制御用マイクロコンピュータ370が設け
られている。この賞球玉貸制御用マイクロコンピュータ
370は、賞球制御(玉貸しに関する制御も含む)用の
プログラム等を記憶するROM375、ワークメモリと
して使用されるRAM376、賞球制御用のプログラム
に従って制御動作を行なうCPU371およびI/Oポ
ート372を含む。こ賞球玉貸制御用マイクロコンピュ
ータ370は、賞球コマンドに従って賞球装置97aお
よび玉貸装置97bの双方をそれぞれ個別に制御する。
【0061】基本回路53は、大当りあるいは入賞等の
発生に基づき、所定のランプ制御コマンドをランプ回路
35aを介してランプ制御基板35へ出力する。ランプ
制御基板35には、ランプ制御コマンドに基づいて各遊
技効果ランプ28b,28c、および遊技効果LED2
8a等の電気的装飾部品の動作を制御するランプ制御用
マイクロコンピュータ350が実装されている。ランプ
制御用マイクロコンピュータ350は、遊技制御基板3
1からのランプ制御コマンドに基づいて、上記電気的装
飾部品の点灯制御を行なう。
【0062】基本回路53は、大当りあるいは入賞等の
発生に基づき、所定の音声制御コマンドを音声回路17
0を介して音声制御基板70へ出力する。音声制御基板
70には、音声制御コマンドに基づいて、スピーカ27
から出力される効果音を制御する音声制御用マイクロコ
ンピュータ700が実装されている。音声制御基板70
(音声制御用マイクロコンピュータ700)は、遊技制
御基板31より入力される音声制御コマンドに基づいて
所定の効果音をスピーカ27から出力させるための制御
を行なう。なお、音声制御コマンドとは、遊技進行に応
じて、遊技領域7の外側に設けられているスピーカ27
の音声出力を指示するためのコマンドである。
【0063】基本回路53は、賞球切れ検出スイッチ1
67または貸玉切れ検出スイッチ187からの検出信号
が玉切れ状態を示しているか、あるいは満タンスイッチ
402からの検出信号が満タン状態を示していれば、そ
の状況に応じて、賞球禁止コマンド、玉貸し禁止コマン
ドを賞球玉貸制御基板37の賞球玉貸制御マイクロコン
ピュータ370へ送り、賞球装置97aによる賞球の払
出しおよび玉貸装置97bによる貸玉の払出しを停止さ
せる。基本回路53は、賞球カウントスイッチ301
A,301Bの検出信号に基づいて賞球数をカウントす
る。スイッチ回路58から基本回路53に入力される検
出信号は、検査用コネクタ47側にも入力され、始動口
14を含む各種入賞口で入賞が発生したこと、V入賞が
あったこと、普通図柄始動ゲート11aの通過等を示す
信号として検査用コネクタ47から出力される。
【0064】基本回路53のRAM55には、入賞検出
信号を記憶するためのカウンタ(カウンタA,B,C)
が設けられている。カウンタAには、Vカウントスイッ
チ22およびカウントスイッチ23の検出信号、すなわ
ち、払出数=15個に対応する検出信号がまとめて記憶
される。カウンタBには、始動口スイッチ17の検出信
号、すなわち、払出数=5個に対応する検出信号が記憶
される。カウンタCには、入賞口スイッチ240a〜2
40eの検出信号、すなわち、払出数=10個に対応す
る検出信号が記憶される。基本回路53は、これらのカ
ウンタの値に従って払出すべき賞球数を特定し、賞球制
御用のINT信号を無効状態から有効状態にするととも
に払出しの制御内容および賞球個数を指定した賞球コマ
ンドを賞球玉貸制御基板37へ出力する。
【0065】遊技制御基板31は、先に出力した賞球コ
マンドに基づく賞球の払出しが完了していない場合であ
っても、賞球コマンドを即座に出力する。遊技制御基板
31から賞球玉貸制御基板37に送られた賞球コマンド
およびINT信号は、バッファ回路373を介してI/
Oポート372に入力される。賞球玉貸制御用マイクロ
コンピュータ370は、賞球コマンドに基づいて賞球装
置97aまたは玉貸装置97bへ与える駆動信号を制御
し、賞球コマンドにより特定される個数の賞球の払出し
制御等の払出し制御を行なう。賞球玉貸制御基板37側
では、先の賞球コマンドに基づく賞球の払出しが完了し
たか否かに関係なく、次々に賞球コマンドが送られてく
るため、玉の払出しが済んでいない賞球コマンドの賞球
個数データについては、RAM376に記憶し、その記
憶データに基づいて順次玉の払出しを行なう。これによ
り、遊技制御基板31側では、先に出力した賞球コマン
ドに基づく賞球の払出しが完了していない場合であって
も、次の賞球コマンドを記憶する処理を行なう必要がな
く、かつ、賞球玉貸制御基板37側の動作状況を確認し
ながら賞球コマンドを出力する処理を行なう必要もなく
なるので、基本回路53の制御負担が軽減される。
【0066】図9に示すように、基本回路53のI/O
ポート57における賞球コマンドを出力する部分は、遊
技制御基板31の内部から外部への情報の出力が可能で
あるが遊技制御基板31の外部から内部への情報の入力
が不可能である不可逆性出力手段としての出力バッファ
により構成されている。また、賞球玉貸制御基板37側
において賞球コマンドが入力されるバッファ回路373
も同様に、遊技制御基板31から賞球玉貸制御基板37
へ向かう方向にのみ信号の伝送を許容するが賞球玉貸制
御基板37側から遊技制御基板31側へ向かう信号の伝
送を行なわない不可逆性を有する入力インタフェースで
ある。従って、賞球玉貸制御基板37側から遊技制御基
板31側に信号が伝わる余地はない。賞球コマンドの伝
送経路に不正改造が加えられても、不正改造によって出
力される信号が遊技制御基板31側に伝わることはな
い。このため、遊技制御基板31と賞球玉貸制御基板3
7との間の信号の一方向通信が担保され、賞球コマンド
の伝送経路を介して遊技制御基板31に不正な信号(デ
ータ)を入力させて不正な制御動作を行なわせる不正行
為を確実に防ぐことができる。
【0067】バッファ回路373と同様の回路は、賞球
玉貸制御基板37の他に、ランプ制御基板35、音声制
御基板70、発射制御基板91および表示制御基板80
の各制御基板にも同様の態様で設けられている。このた
め、遊技制御基板31と、各制御基板35,70,80
との間の信号の一方向通信が担保され、各制御基板3
5,70,80から遊技制御基板31に不正な信号を入
力させて不正な制御を行なわせる不正行為を確実に防ぐ
ことができる。
【0068】賞球装置97aおよび玉貸装置97bのそ
れぞれには、玉の払出通路が個別に設けられており、賞
球装置97aおよび玉貸装置97bのそれぞれに供給さ
れたパチンコ玉が各々の払出通路(賞球通路、玉貸通
路)から賞球および貸玉として払出される。一方、賞球
装置97aおよび玉貸装置97bに対して玉を供給する
供給通路は、賞球装置97aおよび玉貸装置97bにお
ける玉の流下上手側において1本の通路から分岐したも
のである。つまり、パチンコ遊技機1の裏面側に設けら
れた玉タンクから供給されるパチンコ玉を誘導する通路
が2つに分岐して賞球装置97aおよび玉貸装置97b
のそれぞれに対する供給通路を構成しているのである。
【0069】賞球装置97aへのパチンコ玉の供給通路
には、その供給通路における玉の存在の有無を検出可能
な賞球切れ検出スイッチ167が設けられており、この
賞球切れ検出スイッチ167により賞球装置97aの玉
切れ状態が検出される。玉貸装置97bへのパチンコ玉
の供給通路には、その供給通路における玉の存在の有無
を検出可能な貸玉切れ検出スイッチ187が設けられて
おり、この貸玉切れ検出スイッチ187により玉貸装置
97bの玉切れ状態が検出される。
【0070】賞球装置97aの内部には、賞球を払出す
ための払出通路として2条の賞球通路A,Bが形成され
ており、両賞球通路A,Bの間には、両通路A,Bから
交互に賞球を繰出すための賞球繰出用スクリュー(図示
省略)およびその賞球繰出用スクリューを駆動する賞球
モータ289Aが設けられている。賞球装置97aで
は、賞球玉貸制御基板37から与えられる駆動信号によ
り、賞球モータ289Aが駆動されて賞球の払出しが行
なわれる。
【0071】さらに、賞球装置97aの内部には、賞球
繰出用スクリューが所定角度回転したことを検出するた
めの賞球モータ位置センサ300Aと、賞球繰出用スク
リューで繰出された後、賞球通路から払出される賞球を
賞球通路の下手側で検出するための賞球カウントスイッ
チ301A,301Bとが設けられている。賞球カウン
トスイッチ301Aは、賞球通路Aに対応して設けら
れ、賞球通路Aから払出される賞球を検出する。一方、
賞球カウントスイッチ301Bは、賞球通路Bに対応し
て設けられ、賞球通路Bから払出される賞球を検出す
る。賞球装置97aでは、賞球繰出用スクリューが所定
角度だけ回転して賞球モータ位置センサ300Aが1回
ON/OFFするごとに賞球装置97aから賞球が1つ
払出される。
【0072】一方、玉貸装置97bには、貸玉を払出す
ための払出通路として1つの貸玉通路が形成され、その
貸玉通路から貸玉を繰出すための貸玉繰出用スクリュー
(図示省略)と、その貸玉繰出用スクリューを駆動する
玉貸モータ289Cとが設けられている。玉貸装置97
bでは、賞球玉貸制御基板37から与えられる駆動信号
により、玉貸モータ289Cが駆動されて貸玉の払出し
(貸出し)が行なわれる。
【0073】また、玉貸装置97bの貸玉通路には、貸
玉繰出用スクリューが所定角度回転したことを検出する
ための玉貸モータ位置センサ300Cと、貸玉繰出用ス
クリューで繰出された後、貸玉通路から払出される貸玉
を貸玉通路の下手側で検出するための玉貸カウントスイ
ッチ301Cとが設けられている。玉貸装置97bで
は、貸玉繰出用スクリューが所定角度だけ回転して玉貸
モータ位置センサ300Cが1回ON/OFFするごと
に玉貸装置97bから貸玉が1つ払出される。
【0074】遊技制御基板31の基本回路53は、賞球
カウントスイッチ301A,301Bからの検出信号に
基づいて払出された賞球数を計数し、予定数の賞球の払
出しが行なわれているか否かを判断する。そして、賞球
の払出数が不足しているにもかかわらず、所定期間が経
過しても賞球カウントスイッチ301A,301Bから
検出信号が入力されなくなった場合には、エラーが発生
したものと判断し、エラー報知用のコマンドを音声制御
基板70や表示制御基板80に出力する。これにより、
音声制御基板70によって制御されるスピーカ27から
は所定の報知音が発生し、表示制御基板80によって制
御される可変表示装置8では所定のエラー表示がなされ
る。これにより、パチンコ遊技機1はエラー状態とな
る。
【0075】賞球モータ位置センサ300Aからの検出
信号は、賞球玉貸制御基板37のI/Oポート372に
入力される。賞球玉貸制御用マイクロコンピュータ37
0は、賞球モータ位置センサ300Aからの検出信号に
基づいて、払出された賞球数を計数し、払出された賞球
数が予定数に達した場合には賞球の払出しを終える。賞
球玉貸制御基板37には、賞球カウントスイッチ301
A,301Bの検出信号が入力されないために、賞球玉
貸制御用マイクロコンピュータ370は、賞球モータ位
置センサ300Aからの検出信号を利用して賞球数を計
数するのである。なお、賞球が予定通りに払出されたか
否かの最終的な判断は賞球カウントスイッチ301A,
301Bの検出信号が入力される遊技制御基板31側で
行なわれる。このため、賞球玉貸制御用マイクロコンピ
ュータ370が予定数の賞球の払出しが終了したと判断
した場合であっても、遊技制御基板31側の基本回路5
3により賞球が不足すると判断された場合には、パチン
コ遊技機1がエラー状態になる。
【0076】玉貸カウントスイッチ301Cからの検出
信号と、玉貸モータ位置センサ300Cからの検出信号
は、賞球玉貸制御基板37のI/Oポート372に入力
される。賞球玉貸制御用マイクロコンピュータ370
は、玉貸カウントスイッチ301Cからの検出信号に基
づいて貸玉の払出しが正常に行なわれたか否かを判断す
る。
【0077】賞球玉貸制御基板37から発射制御基板9
1には、打玉の発射状態を制御するための発射制御信号
が与えられる。発射制御基板91においては、発射制御
信号がLOWレベルである場合に、打玉の発射が禁止さ
れ、打玉の発射が不可能な状態に制御される。一方、発
射制御信号がHIGHレベルである場合には、打玉の発
射が許容され、打玉の発射が可能な状態に制御される。
【0078】また、賞球玉貸制御用マイクロコンピュー
タ370は、I/Oポート372を介して、貸し玉数を
示す玉貸し個数信号をターミナル基板160に出力し、
ブザー駆動信号をブザー基板75に出力する。ブザー基
板75にはブザーが搭載されている。さらに、I/Oポ
ート372を介して、エラー表示用LED374にエラ
ー信号を出力するための信号が入力される。
【0079】カードユニット50には、カードユニット
制御用マイクロコンピュータ(図示省略)が搭載されて
いる。また、残高表示基板74は、上皿3の上面部分に
設けられた図示しない度数表示LEDと接続される。残
高表示基板74からカードユニット50には、遊技者の
操作に応じて、玉貸しスイッチ信号および返却スイッチ
信号が賞球玉貸制御基板37を介して与えられる。
【0080】カードユニット50から残高表示基板74
には、プリペイドカードの残高を示すカード残高表示信
号および玉貸し可表示信号が賞球玉貸制御基板37を介
して与えられる。カードユニット50と賞球玉貸制御基
板37の間では、ユニット玉貸し操作信号(BRDY信
号)、玉貸し要求信号(BRQ信号)、玉貸し完了信号
(EXS信号)およびパチンコ機動作信号(PRDY信
号)がやりとりされる。その他に、図示を省略している
が、カードユニット50から賞球玉貸制御基板37に
は、カードユニット50が賞球玉貸制御基板37に接続
されていることを賞球玉貸制御基板37側で確認するた
めに用いられるカードユニット接続確認用信号が与えら
れる。
【0081】パチンコ遊技機1の電源が投入されると、
賞球玉貸制御基板37の賞球制御用CPU371は、カ
ードユニット50にPRDY信号を出力する。カードユ
ニット50においてカードが受付けられ、玉貸しスイッ
チが操作され玉貸しスイッチ信号が入力されると、カー
ドユニット制御用マイクロコンピュータは、賞球玉貸制
御基板37にBRDY信号を出力する。この時点から所
定の遅延時間が経過すると、カードユニット制御用マイ
クロコンピュータは、賞球玉貸制御基板37にBRQ信
号を出力する。そして、賞球玉貸制御基板37の賞球制
御用CPU371は、玉貸しモータ289Cを駆動し、
所定個数の貸し玉を遊技者に払出す。玉貸しが実行中で
ある場合には、EXS信号がオン状態にされる。これに
より、賞球玉貸制御基板37からカードユニット50
に、玉貸し中であることが知らされる。つまり、EXS
信号は、玉貸し中であることをカードユニット50に知
らせるためにも用いられる。そして、払出しが完了した
ら、賞球制御用CPU371は、カードユニット50に
与えるEXS信号をオフ状態にする。これにより、賞球
玉貸制御基板37からカードユニット50に、玉貸しが
完了したことが知らされる。つまり、EXS信号は、玉
貸し中と、玉貸し完了との2種類の情報の伝達のために
用いられる。
【0082】以上のように、カードユニット50からの
信号は全て賞球玉貸制御基板37に入力される構成にな
っている。従って、玉貸し制御に関して、カードユニッ
ト50から遊技制御基板31に信号が入力されることは
なく、遊技制御基板31の基本回路53にカードユニッ
ト50の側から不正に信号が入力される余地はない。
【0083】図10は、スイッチ回路58(図8参照)
に含まれるスイッチ入力回路58Aの回路図である。ス
イッチ回路58には、各種入賞検出用スイッチ17,2
2,23,240a〜240e、ゲートスイッチ12の
出力をパルスに変換して基本回路53に与えるための複
数のスイッチ入力回路58Aが含まれる。図10には、
このスイッチ入力回路58Aと、各種入賞口スイッチ1
7,22,23,240およびゲートスイッチ12とし
て用いられる近接スイッチSWとの接続態様が示されて
いる。
【0084】図10を参照して、スイッチ入力回路58
Aは、一方の極板が接地電位、他方の極板が接点Aを介
して近接スイッチ24の−端子に接続されたキャパシタ
58Cと、接点Aと接地電位との間に、キャパシタ58
Cと並列接続された抵抗58R1と、接点Aに一端が接
続された抵抗58R2と、抵抗58R1の接点A側の一
端と、抵抗58R2の接点Aと反対側の接点Cとの間に
接続されたツェナーダイオード58Dおよびインバータ
58G1と、接点Cに入力が接続されたインバータ58
G2とを含み、キャパシタ58Cと、抵抗58R1,4
7と、ツェナーダイオード58Dおよびインバータ58
G1とが時定数回路を形成する。
【0085】インバータ58G2の出力端子と基本回路
(遊技制御用マイクロコンピュータ)53の入力端子と
の間には、図8において図示を省略した集合抵抗48お
よび入力バッファ回路49が接続されている。集合抵抗
48は、抵抗の集合体よりなり、5Vの電位が印加され
ている。入力バッファ回路49は、インバータを含み、
入力された信号の信号レベルを反転させた信号を出力す
る。
【0086】インバータ58G2の出力は、スイッチ入
力回路58Aを含むスイッチ回路58から出力された
後、集合抵抗48および入力バッファ回路49を介し
て、基本回路(遊技制御用マイクロコンピュータ)53
に与えられる。また、インバータ58G2から集合抵抗
48に向かう信号経路の途中にある接点Bには、検査用
コネクタ47と接続されたプリント配線312が分岐接
続されている。なお、ツェナーダイオード58Dは、イ
ンバータ58G1が適正に動作することが可能となるよ
うに、インバータ58G1の入力電圧のレベルを調整す
るためのものであるが、他の回路定数を適当に選ぶこと
により、ツェナーダイオード58Dが不要となることも
あり得る。
【0087】次に、近接スイッチSWによって打玉が検
出された場合のスイッチ入力回路58Aの動作、およ
び、その動作によってスイッチ入力回路58Aから基本
回路53と検査用コネクタ47とに出力される入賞検出
信号(ゲートスイッチ12の場合にはゲート通過検出信
号である)について説明する。
【0088】打玉が近接スイッチSW内を通過していな
い時、近接スイッチSWのインピーダンスは低い。接点
Aは近接スイッチSWを介して+12Vの電源に接続さ
れているため、接点Aには近接スイッチSWのインピー
ダンスと抵抗58R1の抵抗値との比率に応じた電圧が
印加され、キャパシタ58Cには接点Aの電位に対応し
た電荷が蓄積されている。このため、接点Cの電位はハ
イレベルである。したがってインバータ58G2の出
力、すなわち接点Bの電位はローレベルである。基本回
路53へは、集合抵抗48および入力バッファ回路49
を介して、入力バッファ回路49により反転されたハイ
レベルの信号が出力される。一方、検査用コネクタ47
へは、接点Bよりプリント配線312を介してローレベ
ルの信号が出力される。
【0089】近接スイッチSWに打玉が進入すると、打
玉が近接スイッチSW内を通過している間、近接スイッ
チSWのインピーダンスが高くなる。このため、キャパ
シタ58Cに蓄積されていた電荷の一部は抵抗58R1
を介して接地電位に放電され、接点Aの電位が低下す
る。接点Aの電位の低下につれて接点Cの電位も低下す
る。接点Cの電位がインバータ58G2のしきい値電圧
以下となると、接点Bの電位がハイレベルとなる。打玉
が近接スイッチSWを通過し終えた後は接点Bの電位が
再びローレベルとなる。すなわち、インバータ58G2
は、打玉が近接スイッチSWを通過したことに応答し
て、入力バッファ回路49へ向けてハイレベルの方形パ
ルスを1つだけ出力する。このパルス信号は、集合抵抗
および入力バッファ回路49を介して、入力バッファ回
路49により反転され、基本回路53へローレベルのパ
ルス信号が出力される。一方、検査用コネクタ47へ
は、接点Bよりプリント配線312を介してハイレベル
のパルス信号が出力される。検査用コネクタ47に検査
装置が接続されている場合には、検査用コネクタ47を
介して方形パルスのデジタル信号が検査装置側に出力さ
れる。
【0090】以上、説明したように、近接スイッチSW
によって入賞が検出された場合には、近接スイッチSW
から入賞検出信号として出力されるアナログ信号(接点
Aの電位の変動)がスイッチ入力回路58Aによって方
形パルスのデジタル信号に変換され、その変換された信
号が検査用コネクタ47へ向けて伝送される。このた
め、検査用コネクタ47に検査装置を接続して入賞検出
信号を検査する場合には、検査装置側で安定した信号が
得られる。これにより、検査結果の信頼性を高めること
ができる。
【0091】なお、検査用コネクタ47と接続されるプ
リント配線312を接点Bと接続することに代えて、入
力バッファ回路49と基本回路53との間にあるプリン
ト配線部分と接続してもよい。これにより、基本回路5
3に入力される入賞検出信号と同一の信号を検査用コネ
クタ47を介して検査装置側でモニタすることができ
る。その他、集合抵抗48と入力バッファ回路49との
間にあるプリント配線部分と接続してもよく、さらに、
信号接点Aと接続するように構成してもよい。信号接点
Aと接続することにより、近接スイッチSWから出力さ
れる信号と同一の波形の入賞検出信号を検査用コネクタ
47を介して検査装置側でモニタすることができる。
【0092】次に、引き続き図10を参照して、無線電
波によるノイズの混入時、近接スイッチSWの断線時お
よび近接スイッチSWのショート発生時のスイッチ入力
回路58Aの動作について説明する。
【0093】まず、スイッチ入力回路58Aに入力され
る信号に、無線電波などによるノイズが混入している場
合を考える。スイッチ入力回路58Aの接点Aの電位
は、近接スイッチSWに打玉が進入していない場合、ハ
イレベルであり、入力信号に無線電波によるノイズが混
入した場合、接点Aの電位がさらに高くなるだけであ
る。そのために、入力信号にノイズが混入しても、それ
に起因してインバータ58G2の入力電圧が、インバー
タ58G2のしきい値電圧以下になることはない。接点
Bの電位はハイレベルとなることはなく、基本回路53
に誤った信号が与えられるおそれはない。
【0094】また、断線時には、次のようにして異常の
発生を知ることができる。近接スイッチSWに打玉が進
入していない時、スイッチ入力回路58Aの接点Aはハ
イレベルであり、キャパシタ58Cには所定の電荷が蓄
積されている。近接スイッチSWが断線すると、キャパ
シタ58Cに蓄積されている電荷抵抗58R1を介して
接地電位に放電され、接点Aの電位は低下する。接点A
の電位、すなわち接点Cの電位がインバータ58G2の
しきい値以下となると、接点Bの電位はハイレベルとな
る。断線の場合には接点Aの電位は再びハイレベルとな
ることはないので、接点Bがハイレベルのままである。
基本回路53では、入力バッファ回路49により反転さ
れて入力される信号が所定時間以上ローレベルであるこ
とを検出し、近接スイッチSWに何らかの異常が発生し
たことを知ることができる。
【0095】次に、近接スイッチSWがショートした場
合を考える。スイッチ入力回路58Aの接点Aは近接ス
イッチSWを介して+12Vの電源に接続されるため、
その電位は徐々に上昇し、接点Cの電位もそれに伴い上
昇する。接点Aの電位がツェナーダイオード58Dとイ
ンバータ58G1とのしきい値電圧を超えると、インバ
ータ58G1の出力、すなわち接点Cの電位が反転して
ローレベルとなる。これにより、インバータ58G2の
入力がローレベルに変化するため、インバータ58G2
の出力、すなわち接点Bの電位はハイレベルに変化す
る。近接スイッチSWがショートしているわけであるか
ら、この状態が保持される。基本回路53は、入力バッ
ファ回路49により反転されて入力される信号が所定時
間以上ローレベルであることを検出することにより、近
接スイッチSWに何らかの異常が発生したことを知るこ
とができる。
【0096】次に、ランプ制御コマンドについて説明す
る。図11は、ランプ制御コマンドの一例を示す説明図
である。ランプ制御コマンドとしては、たとえば、図1
1に示すようなデータがある。各ランプ制御コマンドは
7ビットで構成され、それぞれ、遊技の制御に応じたラ
ンプ・LEDの点灯パターンおよび消灯を指定する。遊
技制御基板31は、遊技状況に応じたランプ制御コマン
ドをランプ制御基板35へ出力する。ランプ制御基板3
5は、遊技制御基板31から出力されるランプ制御コマ
ンドに基づき、遊技効果LED28a,遊技効果ランプ
28b,28c等の点灯制御を行なう。
【0097】図11を参照して、コマンド「00H」に
より、すべてのランプ・LEDを消灯することが指定さ
れる。コマンド「01H」により、通常時(可変表示部
9において可変表示が行なわれていない状態、以下同
様)に対して予め定められたランプ表示を実行すること
が指定され、「02H」により、確率変動状態(高確率
時)にある場合の通常時に対して予め定められたランプ
表示を実行することが指定され、「03H」により、可
変表示装置8で特別図柄の可変表示が行なわれている場
合に対して予め定められたランプ表示を実行することが
指定され、「04H」により、特に確率変動状態中に可
変表示装置8で特別図柄の可変表示が行なわれている場
合に対して予め定められたランプ表示を実行することが
指定される。
【0098】コマンド「05H」,「07H」により、
特殊な状態で可変表示装置8が可変表示している場合に
対して予め定められたランプ表示を実行することが指定
される。コマンド「06H」,「08H」により、パチ
ンコ遊技機1が確率変動状態に制御されている場合であ
って、特殊な状態で可変表示装置8が可変表示している
場合に対して予め定められたランプ表示を実行すること
が指定される。
【0099】コマンド「09」により、大当り確率が変
動していない通常遊技状態中に大当り予告をする時のラ
ンプ表示を実行することが指定され、「0AH」によ
り、確率変動状態中に大当り予告をする時のランプ表示
を実行することが指定される。コマンド「0B」によ
り、通常遊技状態中に可変表示装置8の表示結果が導出
表示された際のランプ表示を実行することが指定され、
コマンド「0CH」により、確率変動状態中に可変表示
装置8の表示結果が導出表示された際のランプ表示を実
行することが指定される。
【0100】コマンド「0DH」により、始動入賞に起
因する可変表示装置8での可変表示の結果、大当りが発
生した場合の効果音としてスピーカ27から発せられる
ファンファーレ音と同期するランプ表示制御を所定の態
様で実行することが指定される。コマンド「0EH」に
より、開閉板20が開放されている際のランプ表示を実
行することが指定される。コマンド「0FH」により、
開閉板20が開放された後閉じられる際のランプ表示を
実行することが指定される。コマンド「10H」によ
り、大当り状態が終了する際のランプ表示を実行するこ
とが指定される。
【0101】コマンド「70H」により、賞球ランプ5
1を点灯することが指定される。コマンド「71H」,
「72H」により、玉切れランプ52を点灯することが
指定される。コマンド「7FH」により、パチンコ遊技
機1がエラー状態にあることを報知するランプ表示を実
行することが指定される。
【0102】図12は、ランプ制御コマンドのビット構
成を示す説明図である。図12に示すように、各ランプ
制御コマンドは7ビットで構成され、1バイト中のビッ
ト7はINT信号として使用される。また、ビット0〜
ビット6の7ビットが、図11に示されたランプ制御コ
マンド部分として使用され、それぞれ、遊技の制御に応
じたランプ・LEDの点灯パターンおよび消灯を指定す
る。
【0103】図13は、遊技制御基板31からランプ制
御基板35へ出力されるINT信号とランプ制御コマン
ドの出力のタイミングを示す図である。本実施の形態で
は、ランプ制御コマンドの遊技制御基板31からの出力
は、2msに1回実行される。そして、図13に示すよ
うに、ランプ制御コマンド(D0−D6)が出力される
ときに、4ms間INT信号[INT(D7)]がロー
レベルになる。このランプ制御コマンドは、所定のパタ
ーンに従って出力される。
【0104】図14に、本実施の形態におけるランプ制
御コマンドのパターンを示す。本実施の形態では、通
常、ランプ制御コマンドは、図14に示す13個のパタ
ーンのいずれかのパターンに従って出力される。なお、
図14に示したランプ制御コマンドのパターンは、ラン
プ制御基板35のランプ制御用マイクロコンピュータ3
50が備えるROMに記憶されている。
【0105】たとえば、ランプ制御基板35に通常パタ
ーンの制御を実行させる際には、遊技制御基板31は、
「01H」,「03H」,「0BH」の3つのランプ制
御コマンドを、順に送信する。これによりパチンコ遊技
機1において実行されるランプ表示を、図11を参照し
つつ説明する。まず、通常時に対して予め定められたラ
ンプ表示が行なわれる。なお、通常時とは、前述したよ
うに、可変表示部9において可変表示が行なわれていな
い状態である。次に、変動中の状態に対して予め定めら
れたランプ表示が行なわれる。なお、変動中の状態と
は、可変表示部9において可変表示が実行されている状
態である。そして、確定時に対して予め定められたラン
プ表示が行なわれる。なお、確定時とは、可変表示部9
において表示結果が導出表示された状態である。
【0106】また、ランプ制御基板35に高確率時(確
率変動状態)の特殊変動パターン1の制御を実行させる
際には、遊技制御基板31は、「02H」,「04
H」,「06H」,「0CH」の4つのランプ制御コマ
ンドを順に送信する。これにより、パチンコ遊技機1に
おいて実行されるランプ表示を図11を参照しつつ説明
する。
【0107】まず、ランプ制御コマンド「02H」によ
る「通常時ランプ指定(高確率時)」に従い、確率変動
状態中であって、可変表示部9において特別図柄が可変
表示されていない(特別図柄が変動していない)状態に
対応する予め定められたランプ表示が行なわれる。
【0108】次に、ランプ制御コマンド「04H」によ
る「変動中ランプ指定(高確率時)」に従い、確率変動
状態中であって、可変表示部9において特別図柄が可変
表示されている状態に対応する予め定められたランプ表
示が行なわれる。
【0109】次に、ランプ制御コマンド「06H」によ
る「特殊変動時ランプ指定1(高確率時)」に従い、確
率変動状態中であって、可変表示部9において特別図柄
が特殊変動している状態に対応する予め定められたラン
プ表示が行なわれる。
【0110】次に、ランプ制御コマンド「0CH」によ
る「確定時ランプ指定(高確率時)」に従い、確率変動
状態中であって、可変表示部9の可変表示結果が確定し
た状態に対応する予め定められたランプ表示が行なわれ
る。
【0111】また、遊技制御基板31は、始動入賞に基
づく可変表示装置8の可変表示の結果、遊技状態が特定
遊技状態に変化すれば、その始動入賞に起因する遊技状
態の変化に対応した点灯態様に遊技効果ランプ28b,
28c等を制御させるための「0DH」,「0EH」,
「0FH」,「10H」の4つのランプ制御コマンドを
ランプ制御基板35に順に送信する。ランプ制御基板3
5は、このランプ制御コマンドに従い、遊技効果ランプ
28b,28c等を制御する。
【0112】図15は、音声制御コマンドの一例を示す
説明図である。各音声制御コマンドは7ビットで構成さ
れ、それぞれ、遊技の制御に応じた効果の種類を指定す
る。
【0113】図15を参照して、コマンド「00H」に
より、スピーカ27を無音にすることが指定される。ま
た、コマンド「01H」により、リール変動音を発生さ
せること(変動1)が指定され、「02H」により、左
図柄の停止音を発生させること(左図柄停止)が指定さ
れ、「03H」により、右図柄の停止音を発生させるこ
と(右図柄停止)が指定され、「04H」により、中図
柄の停止音を発生させること(中図柄停止)が指定され
る。
【0114】コマンド「05H」により、右図柄がすべ
る際の効果音を発生させること(右図柄すべり)が指定
され、「06H」により、右図柄のすべりが停止する際
の効果音を発生させること(右図柄すべり停止)が指定
される。
【0115】コマンド「07H」により、リーチ状態が
開始される際の効果音を発生させることが指定され、コ
マンド「08H」により、図柄をコマ送りで可変表示さ
せる際の効果音を発生させることが指定され、コマンド
「09H」により、可変表示部9の全図柄を停止させる
際の効果音を発生させることが指定される。
【0116】コマンド「0AH」により、所定の図柄
(たとえばその図柄が停止表示されればリーチ状態が発
生するような図柄等)が停止表示される際の効果音を発
生させることが指定され、コマンド「0BH」により、
特定の図柄(たとえばその図柄が停止表示されれば大当
り状態や確率変動状態が発生するような図柄等)が停止
表示される際の効果音を発生させることが指定される。
【0117】「0CH」〜「0FH」のそれぞれによ
り、所定のキャラクタ(キャラクタ1,2)の所定状態
(#1,#2)に対応する効果音を発生させることが指
定される。
【0118】コマンド「10H」、「11H」のそれぞ
れにより、大当り予告1、大当り予告2の画像表示に対
応する効果音を発生させること(予告1、予告2)が指
定される。また、コマンド「1AH」により、始動入賞
に起因する可変表示装置8での可変表示の結果、大当り
が発生した場合の効果音としてファンファーレ音を発生
させることが指定される。「1BH」,「1CH」のそ
れぞれにより、大当り制御が実行されている際の効果
音,大当り制御が終了する際の効果音を発生させること
が指定される。コマンド「1FH」により、可変表示部
9の全図柄を「ゾロ目」としながら一斉に可変表示させ
る際の効果音を発生させることが指定される。
【0119】スピーカ27は、0〜2の3つのチャンネ
ルを有するが、コマンド「7CH」,「7DH」のそれ
ぞれにより、チャンネル2,チャンネル0およびチャン
ネル1をそれぞれ停止させることが指定され、「7E
H」により、0〜2のすべてのチャンネルを停止させる
ことが指定される。
【0120】図16は、音声制御コマンドのビット構成
を示す説明図である。図16に示すように、1バイト中
のビット7はINT信号として使用される。また、ビッ
ト0〜ビット6の7ビットが、図15に示された音声制
御コマンド部分として使用される。
【0121】本実施の形態では、音声制御コマンドの出
力処理は、2msに1回実行される。そして、図17に
示すように、音声制御コマンド(D0−D6)が出力さ
れるときに、4ms間INT信号[INT(D7)]が
ローレベルになる。この音声制御コマンドは、所定のパ
ターンに従って出力される。図18に、本実施の形態に
おける、音声制御コマンドのパターンを示す。
【0122】本実施の形態では、通常、音声制御コマン
ドは、図18に示す7個のパターンのいずれかのパター
ンに従って、出力される。なお、図18に示した音声制
御コマンドのパターンは、音声制御基板70の音声制御
用マイクロコンピュータ700が備えるROMに記憶さ
れている。
【0123】たとえば、音声制御用マイクロコンピュー
タ700に通常パターンの制御を実行させる際には、遊
技制御基板31は、「01H」,「02H」,「03
H」,「04H」,「09H」の5つの音声制御コマン
ドを順に送信する。これにより、パチンコ遊技機1にお
いて実行される効果音制御を図15を参照しつつ説明す
る。まず、通常変動音として予め定められた効果音が発
生する。なお、通常変動音とは、通常変動を行なってい
る際の音である。通常変動とは、パチンコ遊技機1が通
常状態(大当り確率が変動していない遊技状態)にある
場合に行なわれる可変表示部9での可変表示である。次
に、左図柄停止音として予め定められた効果音が発生す
る。次に、右図柄停止音として予め定められた効果音が
発生する。次に、中図柄停止音として予め定められた効
果音が発生する。そして、全図柄停止音として予め定め
られた効果音が発生する。
【0124】また、遊技制御基板31は、始動入賞に基
づく可変表示装置8の可変表示の結果、遊技状態が特定
遊技状態に変化すれば、その始動入賞に起因する遊技状
態の変化に対応した効果音をスピーカ27から出力させ
るために、「1AH」,「1BH」,「1CH」の3つ
のランプ制御コマンドを音声制御基板70に順に送信す
る。音声制御基板70は、このランプ制御コマンドに従
い、スピーカ27から大当りの発生に対応するファンフ
ァーレ音を出力させる制御、大当り制御中に対応する効
果音を出力させる制御、大当り制御終了に対応する効果
音を出力させる制御を順に行なう。
【0125】次に、賞球コマンドについて詳細に説明す
る。図19は、遊技制御基板31の基本回路53から出
力される賞球コマンドのデータの内容を説明するための
説明図である。基本回路53は、図示するフォーマット
からなるコマンドを賞球玉貸制御基板37へ出力する。
【0126】賞球コマンドは、たとえば、図示するよう
に8ビットの送信可能データのうちの7ビットで構成さ
れている。このうち、ビット7は、INT信号用として
利用される。このように、コマンドのフォーマットは、
ランプ制御基板35、賞球玉貸制御基板37、音声制御
基板70で共通であり、さらに表示制御基板80におい
ても共通であるために、各種制御基板の制御動作を指定
するコマンドを作成する際の作業が容易となる。
【0127】賞球制御用のコマンドでは、ビット0〜ビ
ット3を使用して賞球個数が2進数により指定され、ビ
ット4〜ビット6を使用して制御内容が2進数により指
定される。なお、ビット7は、賞球個数の指定には使用
されず、INT信号用として利用される。たとえば、ビ
ット4〜ビット6が「001」の場合は、通常払出しが
指定される。このように通常払出しが指定され賞球コマ
ンドは、賞球個数コマンドと呼ばれる。ビット4〜ビッ
ト6が「010」の場合は、玉貸し禁止が指定される。
ビット4〜ビット6が「011」の場合は、玉貸し禁止
解除が指定される。ビット4〜ビット6が「100」の
場合は、発射禁止(打玉の発射禁止)が指定される。ビ
ット4〜ビット6が「101」の場合は、発射禁止解除
が指定される。ビット4〜ビット6が「110」の場合
は、賞球禁止が指定される。ビット4〜ビット6が「1
11」の場合は、賞球禁止解除が指定される。
【0128】入賞に応じて通常払出しが行なわれる場合
には、ビット4〜ビット6により通常払出が指定され、
ビット0〜ビット3により入賞に応じた払出し個数が指
定される。通常払出し以外の場合には、ビット4〜ビッ
ト6により制御内容が指定されるが、ビット0〜ビット
3により「0001」が固定的に指定される。つまり、
ビット0〜ビット3における「0001」は、非払出し
を指定している。したがって、通常払出し以外の場合に
は、玉を払出す個数が指定されず、払出しが行なわれな
い。
【0129】図20は、賞球玉貸制御基板37が賞球コ
マンドを受信する態様を説明するためのタイミングチャ
ートである。前述したように、INT信号は信号状態が
ハイレベルにある場合が有効状態であり、ローレベルに
ある状態が無効状態である。遊技制御基板31は、新た
なコマンドを伝送する際にINT信号を4msの間、ロ
ーレベルからハイレベルに切換え、賞球玉貸制御基板3
7へ必要な賞球コマンドのコマンドを4msの間継続し
て出力する。賞球コマンドを連続して出力する必要があ
る場合には、インタバル期間としてコマンド間に最低4
msのコマンド非出力期間が設けられる。したがって、
賞球コマンドを連続して出力する必要がある場合には、
INT信号が4msの間ハイレベルになるとともに賞球
コマンドが4msの間継続して出力された後、最低4m
s間INT信号がローレベルになるとともに賞球コマン
ドの出力が停止され、その後、さらに INT信号が4
msの間ハイレベルになるとともに賞球コマンドが4m
sの間継続して出力されるコマンド送信態様となる。
【0130】賞球玉貸制御基板37は、INT信号がハ
イレベルとなっている際に入力される賞球コマンドのデ
ータに基づいて各種の制御を実行する。賞球玉貸制御基
板37は、一旦、コマンドに基づく制御を開始した場合
には、新たなコマンドが入力されるまでその制御を継続
する。
【0131】図中の「1」に示すように、賞球玉貸制御
基板37は、INT信号が無効状態から有効状態となっ
た時点で賞球コマンドを抽出し、これを所定の格納領域
に格納する。その後、500μsが経過した時点で、図
中の「2」に示すように、再度、賞球コマンドを抽出す
る。そして、新たに抽出した賞球コマンドがのタイミ
ングで抽出した賞球コマンドと一致することを確認す
る。その後、さらに500μsが経過した時点で、図中
の「3」に示すように、再度コマンドを抽出し、コマン
ドが変化していないことを条件として、その賞球コマン
ドに応じた制御を実行する。すなわち、INT信号が有
効状態となっている間に賞球コマンドを3回連続して抽
出し、抽出結果がすべて一致する場合に、その賞球コマ
ンドを正規のデータと見なす。
【0132】また、前述したような3回のコマンドの抽
出により、抽出結果がすべて一致しない場合には、IN
T信号が有効状態となっている期間中において、再度3
回の抽出をやり直す。そして、再抽出により抽出結果が
すべて一致した場合には、その賞球コマンドを正規のデ
ータと見なす。このように、遊技制御基板31から入力
された賞球コマンドを所定期間(INT信号が有効状態
となっている期間中)にわたって監視し、賞球コマンド
の内容が変化しない場合(3回抽出したデータが連続的
に一致する場合)に、賞球コマンドが正規のデータであ
るとみなし、賞球コマンドに対応した制御を行なうため
に、ノイズ等の影響によって瞬間的に正規のコマンドが
本来のものとは異なるデータに変化した場合であって
も、そのデータに基づいて誤った制御が行なわれてしま
う不都合を防ぐことができる。その結果、精度が高い払
出制御を行なうことができる。
【0133】なお、コマンドは、有効期間が一連の1回
(実施形態では4mS)であればよく、INT信号だけ
が立下がりコマンドは出力し続けていてもよい。すなわ
ち、賞球玉貸制御基板側が受け取り可能な態様の出力が
1回であればよい。
【0134】このようなコマンドの受信は、賞球玉貸制
御基板37以外の各制御基板35,70,80において
も同様に行なわれる。したがって、賞球玉貸制御基板3
7以外の各制御基板35,70,80においても同様の
効果を得ることができる。
【0135】また、賞球コマンドには、遊技制御基板3
1から出力する場合に、出力の優先度が予め定められて
いる。最も優先度が高いのが玉貸し禁止コマンドであ
り、以下、賞球禁止コマンド、発射禁止コマンド、玉貸
し禁止解除コマンド、賞球禁止解除コマンド、発射禁止
解除コマンド、賞球個数コマンド(図20では「払出」
と示す)の順に優先度が低くなっている。さらに、賞球
個数コマンドの場合には、同じ払出しでも、賞球数の多
い方の払出しが優先度が高い。
【0136】同時期に複数の賞球コマンドを出力する必
要がある場合には、このように定められた優先度に従
い、優先度の高い方から順に賞球コマンドが出力され
る。このように、優先順位に従って順に賞球コマンドが
出力されることにより、基本回路53の処理負担を軽減
することができる。その理由は次のとおりである。つま
り、同時期に複数の賞球コマンドを出力する必要がある
場合において、複数の賞球コマンドを同時に出力すると
すれば、送信コマンドのビット数を大幅に増やす必要が
あり、そのような多数のビット数のデータを同時に用意
するために、大量のデータを同時期に処理する必要があ
るので、そのようなデータを扱う基本回路53の処理負
担が増加してしまう。これに対し、優先順位に従って順
に賞球コマンドを出力する場合には、複数種類の指令情
報を同時に出力しなくても済むため、出力のために同時
に処理するデータ量を抑制することが可能になり、基本
回路53の処理負担を軽減することができる。また、賞
球玉貸制御用マイクロコンピュータ370の側において
も、同様に、複数種類の指令情報を同時に出力しなくて
も済むため、出力のために同時に処理するデータ量を抑
制することが可能になるので、賞球玉貸制御用マイクロ
コンピュータ370の処理負担を軽減することができ
る。
【0137】また、賞球コマンドの出力に優先順位が定
められているため、パチンコ遊技機1の制御にとって重
要なコマンドをできる限り早く出力することが可能にな
る。
【0138】次にパチンコ遊技機1を動作させるための
処理をフローチャートに基づいて説明する。まず、基本
回路53により実行される処理を図21〜図33を参照
して説明する。
【0139】図21は、基本回路53により実行される
メイン処理および割り込み処理を示すフローチャートで
ある。図21においては、(a)にメイン処理が示さ
れ、(b)に割り込み処理が示されている。
【0140】図21の(a)を参照して、メイン処理に
おいては、まず、スタックポインタの指定アドレスをセ
ットするためのスタックセット処理が行なわれる(S
1)。次いで、初期化処理が行なわれる(S2)。初期
化処理では、RAM55にエラーが含まれているか判定
され、エラーが含まれている場合には、RAM55を初
期化することおよび各種フラグの初期設定などの処理が
行なわれる。さらに、初期化処理では、後述する割り込
み処理を実行するタイミングを規定するタイマ割り込み
時間(たとえば0.002秒)をCPU56に設定する
処理がなされる。これにより、電源投入等によるリセッ
ト後の最初の割り込み処理の実行タイミング規定のため
の計時が開始される。
【0141】次に、停止図柄を決定する際に使用される
乱数を更新するための表示用乱数更新処理が行なわれる
(S3)。このパチンコ遊技機1においては、可変表示
装置8の可変表示での特別図柄の停止図柄が乱数(ラン
ダムカウンタのカウンタ値)に基づいて決定される。こ
のS3では、そのように停止図柄を決定するための表示
用乱数が更新される。表示用乱数更新処理は、無限ルー
プにより繰返し実行され続けるが、後述する割り込み処
理が起動された場合には、表示用乱数更新処理を構成す
るプログラムのうちの実行中の位置で一時停止され、そ
の割り込み処理が終了すると一時停止したプログラムの
位置から実行が再開される。
【0142】次に、図21の(b)を参照して、割り込
み処理は、CPU56により管理されるタイマ割り込み
用のタイマの計時値が設定値(S2またはS15で設定
されるタイマ割り込み時間)になるごとに実行が開始さ
れる。
【0143】割り込み処理においては、まず、表示制御
基板80に送出されるコマンドコードをRAM55の所
定の領域に設定する表示制御データ設定処理が行なわれ
た後に(S4)、コマンドコードを表示制御データとし
て出力する表示制御データ出力処理が行なわれる(S
5)。
【0144】次いで、ランプ制御基板35および音声制
御基板70に音声発生やLED点灯制御用の所定のコマ
ンドを送信するための処理が行なわれるとともに、ホー
ル管理用コンピュータに大当り情報、始動情報、確率変
動情報などのデータを送信するためのデータ出力処理が
行なわれる(S6)。また、パチンコ遊技機1の内部に
備えられている自己診断機能によって種々の異常診断処
理が行なわれ、その結果に応じて必要ならば警報が発せ
られるエラー処理が行なわれる(S7)。
【0145】次に、遊技制御に用いられる各種の判定用
乱数を示す各カウンタを更新する処理が行なわれる(S
8)。S8においては、具体的に、大当り決定用乱数等
の判定用乱数が更新される。つまり、このパチンコ遊技
機1においては、大当り決定用乱数の抽出値に基づいて
大当りを発生させるか否かが決定されるのである。
【0146】次に、特別図柄プロセス処理が行なわれる
(S9)。特別図柄プロセス処理では、遊技状態に応じ
てパチンコ遊技機1を所定の順序で制御するための特別
図柄プロセスフラグに従って該当する処理が選び出され
て実行される。そして、特別図柄プロセスフラグの値
は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。次に、普
通図柄プロセス処理が行なわれる(S10)。普通図柄
プロセス処理では、7セグメントLEDによる可変表示
器10を所定の順序で制御するための普通図柄プロセス
フラグに従って該当する処理が選び出されて実行され
る。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状態
に応じて各処理中に更新される。
【0147】次に、ゲートスイッチ12、始動口スイッ
チ17a、Vカウントスイッチ22、カウントスイッチ
23等の状態を入力し、各入賞口や可変入賞球装置に対
する入賞があったか否か等を判定するスイッチ処理が行
なわれる(S11)。次に、停止図柄を決定する等のた
めの表示用乱数を更新する表示用乱数更新処理が行なわ
れる(S12)。
【0148】次に、賞球玉貸制御用マイクロコンピュー
タ370との間の入賞球信号処理が行なわれる(S1
3)。すなわち、所定の条件が成立すると、基本回路5
3は、賞球玉貸制御用マイクロコンピュータ370に対
して、賞球コマンドおよびINT信号を出力する。次
に、賞球コマンドを出力するための賞球コマンド出力処
理が行なわれる(S14)。賞球玉貸制御用マイクロコ
ンピュータ370は、出力された賞球コマンドに従って
賞球装置57aを駆動制御する。
【0149】次に、タイマ割り込み時間設定処理が行な
われる(S15)。S15においては、前述したような
タイマ割り込み時間(たとえば0.002秒)をS2の
場合と同様に設定する処理が実行される。S14の後、
この割り込み処理が終了する。これにより、この割り込
み処理の終了時にS14によってタイマ割り込み時間が
設定され、次の割り込み処理の実行タイミングを規定す
るための計時が開始されることとなる。したがって、割
り込み処理が終了するごとにタイマ割り込みのための時
間が計時され、その後タイマ割り込み時間が経過するご
とに割り込み処理が実行されることとなる。この割り込
み処理が終了すると、前述したメイン処理のプログラム
の実行が、一時停止していた位置から再開される。
【0150】図22は、基本回路53が実行する始動入
賞口チェック処理を示すフローチャートである。
【0151】この大入賞口チェック処理は、図21に示
した割り込み処理のS11により実行されるスイッチ処
理に含まれる処理である。まず、第1種始動口スイッチ
カウンタがスイッチオン判定値と一致しないか否かが確
認される(SS1)。第1種始動口スイッチカウンタ
は、始動口スイッチ17の検出信号の出力が継続するこ
とに伴って加算更新されるカウンタである。第1種始動
口スイッチカウンタがスイッチオン判定値と一致しない
場合、すなわち、入力信号の継続時間がまだ規定値に達
していない場合には入力された信号がノイズ等の可能性
があるために処理が終了する。一方、第1種始動口スイ
ッチカウンタがスイッチオン判定値と一致する場合には
始動口スイッチ17が始動入賞を検出したと判断されて
カウンタBが更新(+1)される(SS2)。なお、カ
ウンタBは、前述したように始動口スイッチ17の検出
信号、すなわち、払出数=5個に対応する検出信号を記
憶するカウンタである。次に、始動記憶数をカウントす
る特別図柄入賞記憶カウンタが特別図柄入賞記憶カウン
タの最大値(=4)以上となっているか否かが判断され
る(SS3)。最大値となっている場合には始動記憶す
ることなく処理が終了する。最大値に達していない場合
には特別図柄入賞記憶カウンタが更新(+1)される
(SS4)。次に、新たに記憶した特別図柄入賞記憶カ
ウンタのカウント値に対応する特別図柄判定用バンクア
ドレスが算出される(SS5)。次に、特別図柄の可変
表示時間を短縮するための変動短縮設定時間が、一旦、
変動短縮タイマバンクに設定される(SS6)。なお、
ここで設定された変動短縮設定時間は、後述のSS11
で評価される始動記憶数の多少に応じて通常の可変表示
時間に変更され得る。つまり、始動記憶数が多い場合に
は設定がそのまま維持され、始動記憶数が少ない場合に
は通常の可変表示時間に変更される。
【0152】次に、可変表示結果を大当りとするか否か
を決定するための特別図柄判定用乱数が抽出される(S
S7)。次に、可変表示途中にリーチを成立させるか否
かを決定するためのリーチ判定用乱数が抽出される(S
S8)。次に、SS7で抽出した特別図柄判定用乱数が
特別図柄判定用バンクに設定され、SS8で抽出したリ
ーチ判定用乱数がリーチ判定用バンクに設定される(S
S9)。次に、SS7で抽出した特別図柄判定用乱数が
特定図柄判定用バンクに設定される(SS10)。な
お、特別図柄判定用バンクとは、特別図柄判定用乱数に
基づいて大当りを発生させるか否か、確率変動を生じさ
せる確変大当りを発生させるか否かを判定するバンクで
あり、特定図柄判定用バンクとは、特別図柄判定用バン
クによる判定結果に応じて停止図柄の種類を定めるため
に使用されるバンクである。
【0153】次に、特別図柄判定処理が実行された後
(SS11)、処理が終了する。特別図柄判定処理で
は、特定図柄判定用バンクおよび特別図柄判定用バンク
の格納値に基づいて可変表示装置8の可変表示結果が定
められる。
【0154】図23は、基本回路53が実行する大入賞
口チェック処理を示すフローチャートである。この大入
賞口チェック処理は、図21に示した割り込み処理のS
11により実行されるスイッチ処理に含まれる処理であ
る。
【0155】この大入賞口チェック処理においては、ま
ず、カウントスイッチカウンタがスイッチオン判定値と
一致しないか否かが確認される(ST1)。カウントス
イッチカウンタは、カウントスイッチ23の検出信号の
出力が継続することに伴って加算更新されるカウンタで
ある。カウントスイッチカウンタがスイッチオン判定値
と一致しない場合には後述のST5に移行するが、一致
する場合にはカウントスイッチ23が入賞を検出したと
判断されてその旨を示すカウント通過フラグが設定され
る(ST2)。次に、遊技状態を示す特別図柄プロセス
フラグ値が大入賞口開放中を表わす値以外であるか否か
が判断される(ST3)。大入賞口開放中を表わす値以
外の場合には後述のST5に移行するが、大入賞口開放
中を表わす値の場合には、大入賞口入賞カウンタ更新処
理が実行される(ST4)。ここでは、先に設定された
カウント通過フラグに基づいてカウンタAが加算更新さ
れる。なお、カウンタAは、前述したようにVカウント
スイッチ22およびカウントスイッチ23の検出信号、
すなわち、払出数=15個に対応する検出信号を記憶す
るカウンタである。次に、Vカウントスイッチカウンタ
(特定領域カウントスイッチカウンタ)がスイッチオン
判定値と一致しないか否か確認する(ST5)。Vカウ
ントスイッチカウンタは、Vカウントスイッチ22の検
出信号の出力が継続することに伴って加算更新されるカ
ウンタである。Vカウントスイッチカウンタがスイッチ
オン判定値と一致しない場合には後述のST10に移行
するが、一致する場合にはVカウントスイッチ22が入
賞を検出したと判断される。そして、特別図柄プロセス
フラグ値が大入賞口開放中を表わす値以外であるか否か
が判断される(ST6)。大入賞口開放中を表わす値以
外の場合には後述のST8に移行するが、大入賞口開放
中を表わす値の場合には、大入賞口入賞カウンタ更新処
理が実行される(ST7)。ここでは、Vカウントスイ
ッチ22の検出信号に基づいてカウンタAが加算更新さ
れる。次に、可変入賞球装置19の繰返し継続制御の実
行回数を計数する継続回数カウンタが継続回数カウンタ
の最終値(=16)以上となっているか否かが判断され
る(ST8)。最終値となっている場合には、後述のS
T10に移行するが、最終値となっていない場合には打
玉が特定領域を通過したことを示す特定領域通過フラグ
が設定される(ST9)。
【0156】次に、入賞口スイッチカウンタがスイッチ
オン判定値と一致しないか否かが確認される(ST1
0)。入賞口スイッチカウンタは、各入賞口スイッチ2
40(240a,240b,240c,240d,24
0e)の検出信号の出力が継続することに伴って加算更
新されるカウンタである。入賞口スイッチカウンタがス
イッチオン判定値と一致しない場合には処理が終了する
が、一致する場合には入賞口スイッチ240が入賞を検
出したと判断してカウンタCが加算更新される(ST1
1)。その後、処理が終了する。なお、カウンタCは、
前述したように各入賞口スイッチ240の検出信号、す
なわち、払出数=10個に対応する検出信号を記憶する
カウンタである。
【0157】図24および図25は、基本回路53が実
行する入賞球信号処理を示すフローチャートである。上
述したように、入賞球信号処理は2msに1回実行され
る。
【0158】入賞球信号処理においては、まず、玉貸し
可能判定処理が実行される(SA1)。この玉貸し可能
判定処理は、玉貸し可能であるか否かを判定するための
処理であり、処理の内容については図26を用いて後述
する。次に、発射可能判定処理が実行する(SA2)。
この発射可能判定処理は、打玉の発射が可能であるか否
かを判定するための処理であり、処理の内容については
図27を用いて後述する。
【0159】次に、タイマT6がタイムアウトしたか否
かが確認される(SA3)。ここで、タイマT6は、タ
イムアウトする度に繰り返し再起動され、タイムアウト
時に累積エラー回数が所定回数を超えていた場合に復帰
不能なエラーとするために、エラー回数のチェック期間
を規定するために用いられるタイマである。タイマT6
がタイムアウトしていた場合には、タイマT6のタイマ
値がクリアされ、賞球エラーカウンタの値がチェックさ
れる(SA6)。タイマT6がタイムアウトした場合に
は、SA3の判断後、タイマT6のタイマ値がクリアさ
れる。賞球エラーカウンタの値が所定値を超えていた場
合には、エラー状態に入る(SA9)。エラー状態で
は、基本回路53はホールト状態(HALT状態)にな
る。
【0160】タイマT6がタイムアウトしたときに、賞
球エラーカウンタの値が所定回を超えていなければ、賞
球エラーカウンタは初期化され(SA7)、再度タイマ
T6がスタートされる(SA8)。
【0161】後述するように、賞球エラーカウンタの値
は、賞球個数の払出不足が検出されるとカウントアップ
される。したがって、所定時間内に(タイマT6のカウ
ントアップ時間内に)所定個数に満たない賞球不足エラ
ーが生ずると、解除されない状態になる。このように、
賞球不足エラーが生じたときに直ちにホールト状態とな
らず、頻繁に賞球不足エラーが生じた場合にホールト状
態となるように構成すると、一時的に生じ自然復旧する
ようなエラーでは遊技機は動作不能状態にならない。ま
た、頻繁に賞球不足エラーが生ずる場合には点検等を要
することが多いので、そのような場合には遊技機が動作
不能状態になるようにすることができる。
【0162】なお、ここでは、エラー発生とは無関係に
タイマT6をスタートさせタイマT6がタイムアウトす
る度に、時間T6における発生エラー数をチェックする
ようにしたが、エラーが発生するとタイマをスタートさ
せる等の他の監視方法を用いてもよい。要するに、所定
時間内に所定回を超えるエラーが発生したことを検出で
きれば、どのような監視方法を用いてもよい。
【0163】次に、賞球払出中フラグがオンしているか
否かが確認される(SA4)。オンしている場合には、
SB1に移行する。賞球払出中フラグがオンしていない
場合には、入賞が検出されているか否かが確認される
(SA5)。具体的には、前述したRAM55のカウン
タ(カウンタA,B,C)が参照されて入賞が検出され
ているか否かが判断される。入賞が検出されていなけれ
ば処理が終了する。一方、入賞が検出されている場合に
は、賞球可能判定処理が実行される(SA10)。この
賞球可能判定処理は、賞球の払出しが可能であるか否か
を判定するための処理であり、処理の内容については図
28を用いて後述する。
【0164】次に、賞球可能判定処理の終了後、以下の
優先順序に従って入賞に応じた賞球個数コマンドが出力
される。まず、Vカウントスイッチ22またはカウント
スイッチ23で入賞が検出されたのか否かが判断される
(SA11)。具体的には、カウンタAに記憶値がある
か否かが判断される。
【0165】この実施の形態では、大入賞口を経た入賞
については15個の賞球を払出す。よって、Vカウント
スイッチ22またはカウントスイッチ23で入賞が検出
されていた(カウンタA>0)ときには賞球予定数に1
5個が設定され(SA13)、次いで総賞球カウンタが
「15」加算更新される(SA14)。次いでカウンタ
Aが「1」減算更新される(SA15)。ここで、総賞
球カウンタは、払出す予定の賞球の総数を計数するため
のカウンタである。
【0166】Vカウントスイッチ22またはカウントス
イッチ23で入賞が検出されていない場合には、一般入
賞口24a〜24eの各入賞口スイッチ240a〜24
0eで入賞が検出されたのか否かが判断される(SA1
2)。具体的には、カウンタCに記憶値があるか否かが
判断される。この実施の形態では、一般入賞口24a〜
24eを経た入賞については10個の賞球を払出す。よ
って、各入賞口スイッチ240a〜240eで入賞が検
出されていた(カウンタC>0)ときには賞球予定数に
10個が設定され(SA16)、次いで総賞球カウンタ
が「10」加算更新される(SA17)。次いでカウン
タCが「1」減算更新される(SA18)。
【0167】Vカウントスイッチ22、カウントスイッ
チ23、各入賞口スイッチ240a〜240eのいずれ
によっても入賞が検出されていない場合には、始動口ス
イッチ17で入賞が検出されたと判断できる。具体的に
は、始動口スイッチ17の検出信号を記憶するためのカ
ウンタBに記憶値があると判断できる。この実施の形態
では、始動口14を経た入賞については5個の賞球を払
出すために、SA12でNOと判断できる場合には賞球
予定数に5個が設定され(SA21)、次いで総賞球カ
ウンタが「5」加算更新される(SA22)。次いでカ
ウンタBが「1」減算更新される(SA23)。
【0168】以上のように、遊技制御基板31は、複数
の入賞検出用スイッチから同時に検出信号が入力された
場合であっても、所定の優先順序に従って各検出信号に
対応する前記払出制御を行なう。
【0169】その後、基本回路53は、賞球予定数に応
じた賞球コマンドを出力するために、賞球コマンド出力
フラグがセットされる(SA19)。
【0170】以上のように、複数の入賞検出用スイッチ
から同時に検出信号が入力された場合の制御が容易とな
るように、所定の優先順序に従って各検出信号に対応す
る賞球コマンドが出力される。なお、賞球玉貸制御基板
37における賞球玉貸制御用マイクロコンピュータ37
0は、賞球コマンドで指定された個数の賞球払出制御を
行なう。
【0171】次に、賞球払出中フラグをオン状態として
(SA20)処理が終了する。なお、次に、入賞球信号
処理が実行されると、SA4で賞球払出中フラグがオン
しているので、SA4からSB1に移行する。その場合
には、SB1において、エラー表示フラグがオンしてい
るか否かが確認される。オンしていれば、SB14に移
行する。エラー表示フラグがオンしていなければ、賞球
カウントスイッチONフラグがオンしているか否かが判
断される(SB2)。なお、賞球カウントスイッチON
フラグは、賞球カウントスイッチがONしたことに伴っ
て後述のSB4でセットされるフラグである。
【0172】賞球カウントスイッチONフラグがオンし
ている場合には、後述のSB6に移行する。賞球カウン
トスイッチONフラグがオンしていない場合には、賞球
カウントスイッチがオンしたか否かが判断される(SB
3)。ここで、この入賞球信号処理において用いられる
賞球カウントスイッチの出力は、実際には賞球カウント
スイッチ301A,賞球カウントスイッチ301Bの出
力のオア(OR)をとったものに相当する。賞球カウン
トスイッチのオンが検出されると、賞球カウントスイッ
チONフラグがオンにセットされる(SB4)。その
後、賞球カウントスイッチがオフしたか否かが判断され
(SB6)、賞球カウントスイッチがオフしていない場
合には、一旦、入賞球信号処理が終了して、再度、入賞
球信号処理が実行された際に、SB6で賞球カウントス
イッチがオフしたか否かが判断される。そして、オフし
たら総賞球カウンタのカウンタ値が減算更新(−1)さ
れ(SB8)、タイマT1が起動される(SB9)。こ
こで、タイマT1は、賞球カウントスイッチの出力がオ
ンした後オフする度に起動または再起動されるタイマで
あり、このタイマT1がタイムアウトすると払出個数の
チェックが行なわれる。
【0173】SB3において賞球カウントスイッチがオ
ンしていなければ、タイマT1が動作中か否かが確認さ
れる(SB5)。タイマT1が動作中でない場合には処
理が終了する。一方、タイマT1が動作中であれば、タ
イマT1がタイムアウトしたか否かが確認される(SB
10)。タイムアウトしていなければ処理が終了する。
なお、次に、入賞球信号処理が実行されると、賞球払出
中フラグがオンしているので、やはりSA4からSB1
に移行する。
【0174】タイマT1の値(起動時からタイムアウト
するまでの時間)は、正常に払出しが行なわれている場
合には払出周期(賞球カウントスイッチ301Aまたは
301Bがオフしてから次にオンするまでの期間)より
も長く設定されている。従って、正常に払出しが行なわ
れているときには、最後の払出しを除いて、タイマT1
がタイムアウトするよりも前に、次の賞球カウントスイ
ッチのオン(SB3)が発生する。すなわち、正常に払
出しが行なわれているときには、タイマT1は、最後の
払出しが行なわれた後に初めてタイムアウトする。
【0175】SB10において、タイマT1がタイムア
ウトすると、総賞球カウンタのカウンタ値が「0」であ
るか否かが判断される(SB11)。タイマT1がタイ
ムアウトした場合には、SB10の判断後、タイマT1
のタイマ値がクリアされる。正常に払出しが完了した場
合には、総賞球カウンタのカウンタ値は「0」になる。
従って、総賞球カウンタのカウンタ値が「0」になった
場合には、賞球コマンドの出力を停止させるために賞球
払出中フラグがオフ状態とされ(SB12)、SA5に
進む。
【0176】一方、タイマT1がタイムアウトしたとき
に総賞球カウンタのカウンタ値が「0」になっていなか
った場合には、総賞球カウンタのカウンタ値が「0」よ
りも小さいか否かチェックされる(SB13)。総賞球
カウンタのカウンタ値が「0」よりも小さくない、すな
わち払出不足と判断される場合には、エラー表示処理が
実行され(SB14)、その後、SB12に進む。この
エラー表示処理の内容については、図33を用いて後述
する。
【0177】このように、遊技制御基板31側では、賞
球カウントスイッチ301A,賞球カウントスイッチ3
01Bの検出信号に基づいて賞球の払出状況が監視され
る。このため、賞球玉貸制御基板37から遊技制御基板
31に賞球の払出状況を示す情報をわざわざ入力する必
要がない。したがって、遊技制御基板31に関する不正
行為防止のために遊技制御基板31から賞球玉貸制御基
板37への一方向通信による情報の伝送が行なわれるよ
うに構成したとしても、それにより、遊技制御基板31
側で賞球の払出状況が把握不可能となる等という問題が
生じることはない。
【0178】一方、総賞球カウンタのカウンタ値が
「0」よりも小さい、すなわち払出過多と判断される場
合には、総賞球カウンタがリセットされ(SB15)、
その後、SB12に進む。
【0179】次に、入賞球信号処理が実行されると、賞
球払出中フラグがオンしているので、SA4からSB1
に移行する。そして、SB2で賞球カウントスイッチオ
ンフラグがセットされていると判断された後に賞球カウ
ントスイッチがオフすると、賞球カウントスイッチオン
フラグがリセットされ(SB7)、総賞球カウンタのカ
ウンタ値が−1される(SB8)。そして、タイマT1
が再スタート(SB9)して処理が終了する。
【0180】図26は、前述した入賞球信号処理のSA
1により実行される玉貸し可能判定処理を示すフローチ
ャートである。玉貸し可能判定処理において、基本回路
53は、まず、満タンフラグ1がセットされているか否
かの判断がなされる(SC1)。満タンフラグ1は、玉
貸装置57bにより払出せる貸玉が存在する状態で下皿
4が満タンになった場合にセットされるフラグであり、
玉貸し時用の満タンフラグである。
【0181】満タンフラグ1がセットされていると判断
された場合は、後述するSC17に進む。一方、満タン
フラグ1がセットされていないと判断された場合は、貸
玉切れ検出スイッチ187により貸玉有りの検出(払出
せる貸玉が存在していることの検出)があったか否かの
判断がなされる(SC2)。貸玉有りの検出がなかった
と判断された場合は、後述するSC3に進む。一方、貸
玉有りの検出があったと判断された場合は、玉貸し禁止
フラグがオン状態(セット状態)になっているか否かの
判断がなされる(SC8)。ここで、玉貸し禁止フラグ
とは、玉貸しが禁止状態にあることを示すためのフラグ
である。玉貸し禁止フラグがオン状態になっていると判
断された場合は、後述するSC9に進む。一方、玉貸し
禁止フラグがオン状態になっていないと判断された場合
は、SC13に進み、満タンスイッチ402からの検出
信号に基づいて、下皿4の満タン状態が検出されたか否
かの判断がなされる。
【0182】満タン状態が検出されていないと判断され
た場合には、そのままこの玉貸し可能判定処理が終了す
る。一方、満タン状態が検出されたと判断された場合に
は、タイマT8のタイマ値を「1」だけ加算更新させる
処理がなされる(SC14)。ここで、タイマT8と
は、満タンの検出状態の継続時間を計時するタイマであ
り、満タンフラグ1をセットさせるか否かの判断のため
に用いられる。
【0183】次に、タイマT8のタイマ値が、満タンス
イッチ402からの検出信号に基づいて下皿4が確実に
満タン状態になっていると判断できる所定値になったか
否かの判断がなされる(SC15)。この場合の判断に
用いられる所定値は、ノイズにより満タン状態の誤検出
がなされないように、ノイズが混入した場合に生じ得な
いと考えられる検出継続時間および玉の流下状態により
瞬間的に検出状態になる場合を除外するための検出継続
時間(たとえば0.2s)に設定されている。タイマT
8のタイマ値が、まだ所定値になっていないと判断され
た場合は、この玉貸し可能判定処理が終了する。一方、
タイマT8のタイマ値が、所定値になったと判断された
場合は、下皿4が満タン状態になったものとみなし、満
タンフラグ1をセットする処理がなされる(SC1
6)。なお、タイマT8のタイマ値が所定値になったと
判断された場合は、SC16においてタイマT8のタイ
マ値がクリアされる。SC16の後、後述するSC6に
進み、玉貸し禁止フラグをオン状態(セット状態)にし
た後、SC7において玉貸し禁止コマンド出力フラグを
オン状態(セット状態)にし、この玉貸し可能判定処理
が終了する。ここで、玉貸し禁止コマンド出力フラグと
は、賞球コマンドとして玉貸し禁止コマンドを出力させ
る場合にセットされるフラグである。
【0184】また、前述したSC8により玉貸し禁止フ
ラグがオン状態になっていると判断されてSC9に進ん
だ場合は、玉貸し可能判定タイマのタイマ値を「1」だ
け加算更新させる処理がなされる(SC9)。ここで、
玉貸し可能判定タイマとは、貸玉切れ検出スイッチ18
7による玉切れ検出に基づいて玉貸し禁止状態になった
後、貸玉切れ検出スイッチ187が玉切れの非検出状態
になった場合に、玉貸し禁止状態を自動的に解除するタ
イミングを判断するために用いられるタイマである。つ
まり、貸玉切れ検出スイッチ187が玉切れの検出状態
から玉切れの非検出状態になった場合に、ある程度の時
間にわたって非検出状態が続いたことを条件として玉切
れ状態が復旧したと判断すれば、ノイズ等による復旧の
誤判断を防ぎ、玉切れ状態の復旧を確実に判断すること
ができる。
【0185】次に、玉貸し可能判定タイマのタイマ値
が、確実に玉切れ状態が復旧できたと判断できる所定値
(たとえば、2000mS)になったか否かの判断がな
される(SC10)。この場合の判断に用いられる所定
値は、ノイズを排除可能な時間に相当する値に設定され
ている。これにより、ノイズ等による復旧の誤判断を防
ぎ、玉切れ状態の復旧を確実に判断することができる。
【0186】玉貸し可能判定タイマのタイマ値がまだ所
定値になっていないと判断された場合は、この玉貸し可
能判定処理が終了する。一方、玉貸し可能判定タイマの
タイマ値が所定値になったと判断された場合は、玉貸し
禁止フラグをオフ状態にする処理がなされる(SC1
1)。これにより、玉貸し禁止状態である旨が示されな
いようになる。玉貸し可能判定タイマのタイマ値は、S
C10において玉貸し可能判定タイマのタイマ値が所定
値になったと判断された場合に、クリアされる。そし
て、玉貸し禁止解除コマンド出力フラグをオン状態(セ
ット状態)にする処理(SC12)がなされた後、この
玉貸し可能判定処理が終了する。ここで、玉貸し禁止解
除コマンド出力フラグとは、玉貸し禁止解除コマンドを
賞球コマンドとして出力させる場合にセットされるフラ
グである。このように、玉貸し禁止解除コマンド出力フ
ラグがセットされることにより、玉貸し禁止解除コマン
ドが賞球玉貸制御基板37に送られる。
【0187】また、前述したSC2により貸玉有りの検
出がなかったと判断されてSC3に進んだ場合は、タイ
マT7のタイマ値を「1」だけ加算更新させる処理がな
される。ここで、タイマT7とは、パチンコ玉が玉貸装
置97bへの供給通路を流れることにより生じる貸玉切
れ検出スイッチ187のオフ状態が誤って玉切れとみな
されないようにするために貸玉切れ検出スイッチ187
の検出有効期間を規定するのに用いられるタイマであ
る。
【0188】次に、タイマT7のタイマ値が、貸玉切れ
検出スイッチ187の検出有効期間に該当する所定値に
なっているか否かの判断がなされる(SC4)。この場
合の所定値は、玉貸装置97bに供給されるパチンコ玉
の移動に起因して生じる貸玉切れ検出スイッチ187の
オンオフ状態のオフ期間に相当する値よりも長い値に設
定されている。つまり、パチンコ玉が玉貸装置97bへ
の供給通路を流れている場合には、パチンコ玉が停滞し
ている場合と異なり、パチンコ玉の通過にともなって貸
玉切れ検出スイッチ187がオンオフを繰返す。ところ
が、極めて短いタイミングにおいて貸玉切れ検出スイッ
チ187がオン状態になっている場合を玉切れ検出状態
とみなしてしまえば、パチンコ玉の通過にともなうオン
オフ状態中における短時間のオフ状態が玉切れ状態とし
て誤検出されるおそれがある。このような誤検出を防ぐ
ために、パチンコ玉の通過にともなって生じるオンオフ
状態中のオン状態の期間よりも長い期間待って貸玉切れ
検出スイッチ187がオンしている場合にのみ、玉切れ
状態であると判断するのである。
【0189】タイマT7のタイマ値が、所定値になって
いないと判断された場合は、この玉貸し可能判定処理が
終了する。一方、タイマT7のタイマ値が、所定値にな
ったと判断された場合は、玉貸し禁止フラグがオン状態
(セット状態)であるか否かの判断がなされる(SC
5)。玉貸し禁止フラグがオン状態であると判断された
場合は、すでに玉貸し禁止状態になっているため、この
玉貸し可能判定処理が終了する。一方、玉貸し禁止フラ
グがオン状態ではないと判断された場合は、玉貸し禁止
フラグをオン状態にする処理がなされる(SC6)。こ
れにより、玉貸し禁止状態であることが示される。そし
て、玉貸し禁止コマンド出力フラグをオン状態(セット
状態)にし(SC7)、この玉貸し可能判定処理が終了
する。
【0190】SC1において満タンフラグ1がセットさ
れていると判断されてSC17に進んだ場合は、満タン
スイッチ402からの検出信号に基づいて、下皿4の満
タン状態が検出されたか否かの判断がなされる。満タン
状態が検出されていると判断された場合には、そのまま
この玉貸し可能判定処理が終了する。一方、満タン状態
が検出されていないと判断された場合には、タイマT1
5のタイマ値を「1」だけ加算更新させる処理がなされ
る(SC18)。ここで、タイマT15とは、非満タン
の検出状態の継続時間を計時するタイマであり、満タン
フラグ1をリセットさせるか否かの判断のために用いら
れる。
【0191】次に、タイマT15のタイマ値が、満タン
スイッチ402からの検出信号に基づいて下皿4が確実
に非満タン状態になっていると判断できる所定値になっ
たか否かの判断がなされる(SC19)。この場合の判
断に用いられる所定値は、ノイズにより非満タン状態の
誤判断がなされないように、ノイズが混入した場合に生
じ得ないと考えられる検出継続時間(たとえば0.2
s)に設定されている。タイマT15のタイマ値が、ま
だ所定値になっていないと判断された場合は、この玉貸
し可能判定処理が終了する。一方、タイマT15のタイ
マ値が、所定値になったと判断された場合は、下皿4が
満タン状態ではなくなったものとみなし、満タンフラグ
1をリセットする処理がなされる(SC20)。タイマ
T15のタイマ値が所定値になったと判断された場合
は、SC20においてタイマT15のタイマ値がクリア
される。
【0192】満タンフラグ1をリセットする処理がなさ
れた後は、玉貸し禁止フラグをオフ状態にする処理がな
され(SC11)、その後、玉貸し禁止解除コマンド出
力フラグをオン状態(セット状態)にする処理(SC1
2)がなされる。その後、この玉貸し可能判定処理が終
了する。このように、満タン状態でなくなった場合に
は、玉貸し禁止フラグがオフ状態にされることにより、
玉貸し可能な状態であることが示され、玉貸し禁止解除
コマンド出力フラグがセットされることにより、玉貸し
禁止解除コマンドが賞球玉貸制御基板37に送られる。
【0193】以上に説明したように、玉貸装置97bに
おける玉切れ状態が検出された場合および下皿4が満タ
ン状態になった場合のそれぞれの場合には、玉貸しが禁
止される。そして、そのような玉切れ状態および満タン
状態がそれぞれ復旧した場合には、それぞれに応じて玉
貸し禁止が解除される。玉貸し禁止状態の解除が係員の
操作によらず自動的に行なわれるため、玉貸し禁止状態
の解除についての係員の手間を省くことができる。
【0194】また、貸玉切れ検出スイッチ187による
払出し可能な貸玉の有無の検出に基づいて、玉貸装置9
7bから貸玉を払出せない状態である旨の判定を行なう
ことが可能であり、貸玉を払出せない状態である旨の判
定が行なわれた場合に貸玉の払出しを禁止(停止)させ
る旨を特定可能な玉貸し禁止コマンドを賞球玉貸制御用
マイクロコンピュータ370へ出力させて玉貸装置97
bによる貸玉の払出しを停止させることが可能であるた
め、基本回路53において玉切れの面から玉貸装置97
bの状況を管理することが可能になる。
【0195】また、満タンスイッチ402による満タン
検出に基づいて、玉貸装置97bから貸玉を払出せない
状態である旨の判定を行なうことが可能であり、貸玉を
払出せない状態である旨の判定が行なわれた場合に貸玉
の払出しを禁止(停止)させる旨を特定可能な玉貸し禁
止コマンドを賞球玉貸制御用マイクロコンピュータ37
0へ出力させて玉貸装置97bによる貸玉の払出しを停
止させることが可能であるため、基本回路53において
下皿4の満タンの面から玉貸装置97bの状況を管理す
ることが可能になる。
【0196】図27は、発射可能判定処理を示すフロー
チャートである。この発射可能判定処理は、図24に示
された入賞球信号処理のSA2により実行される処理で
ある。
【0197】まず、満タンスイッチ402からの検出信
号に基づいて、下皿4の満タン状態が検出されたか否か
の判断がなされる(SQ1)。満タン状態が検出されて
いないと判断された場合には、後述するSQ7に進む。
一方、満タン状態が検出されたと判断された場合には、
発射禁止フラグがオン状態(セット状態)であるか否か
の判断がなされる(SQ2)。ここで、発射禁止フラグ
とは、打玉の発射が禁止された状態であることを示すた
めのフラグであり、後述するSQ5によりオン状態にさ
れ、後述するSQ10によりオフ状態(リセット状態)
にされる。
【0198】SQ2により発射禁止フラグがオン状態で
あると判断された場合には、この発射可能判定処理が終
了する。一方、SQ2により発射禁止フラグがオン状態
ではないと判断された場合には、タイマT3のタイマ値
を「1」だけ加算更新させる処理がなされる(SQ
3)。ここで、タイマT3とは、満タンの検出状態の継
続時間を計時するタイマであり、発射禁止フラグをオン
状態にさせるか否かの判断のために用いられる。
【0199】次に、タイマT3のタイマ値が、満タンス
イッチ402からの検出信号に基づいて下皿4が確実に
満タン状態になっていると判断できる所定値になったか
否かの判断がなされる(SQ4)。この場合の判断に用
いられる所定値は、ノイズにより満タン状態の誤検出が
なされないように、ノイズが混入した場合に生じ得ない
と考えられる検出継続時間(たとえば0.2s)に設定
されている。タイマT3のタイマ値が、まだ所定値にな
っていないと判断された場合は、この発射可能判定処理
が終了する。一方、タイマT3のタイマ値が、所定値に
なったと判断された場合は、下皿4が満タン状態になっ
たものとみなし、発射禁止フラグをオン状態にする処理
がなされる(SQ5)。そして、発射禁止コマンド出力
フラグをオン状態(セット状態)にし(SQ6)、この
発射可能判定処理が終了する。このように発射禁止コマ
ンド出力フラグがオン状態にされた場合には、賞球コマ
ンドとして発射禁止コマンドが出力される。
【0200】また、前述したSQ1により満タン状態が
検出されていないと判断されてSQ7に進んだ場合は、
発射禁止フラグがオン状態(セット状態)であるか否か
の判断がなされる(SQ7)。SQ7により発射禁止フ
ラグがオン状態ではないと判断された場合には、この発
射可能判定処理が終了する。一方、SQ7により発射禁
止フラグがオン状態であると判断された場合には、タイ
マT2のタイマ値を「1」だけ加算更新させる処理がな
される(SQ8)。ここで、タイマT2とは、非満タン
の検出状態の継続時間を計時するタイマであり、発射禁
止フラグをオフ状態にさせるか否かの判断のために用い
られる。
【0201】次に、タイマT2のタイマ値が、満タンス
イッチ402からの検出信号に基づいて下皿4が確実に
非満タン状態になっていると判断できる所定値になった
か否かの判断がなされる(SQ9)。この場合の判断に
用いられる所定値は、ノイズにより非満タン状態の誤判
断がなされないように、ノイズが混入した場合に生じ得
ないと考えられる検出継続時間(たとえば0.2s)に
設定されている。タイマT2のタイマ値が、まだ所定値
になっていないと判断された場合は、この発射可能判定
処理が終了する。一方、タイマT2のタイマ値が、所定
値になったと判断された場合は、下皿4が満タン状態で
はなくなったものとみなし、発射禁止フラグをオフ状態
(リセット状態)にする処理がなされる(SQ10)。
そして、発射禁止解除コマンド出力フラグをオン状態
(セット状態)にし(SQ11)、この発射可能判定処
理が終了する。このように発射禁止解除コマンド出力フ
ラグがオン状態にされた場合には、賞球コマンドとして
発射禁止解除コマンドが出力される。
【0202】以上に説明したように、下皿4が満タン状
態になった場合には、打玉の発射が禁止される。そし
て、そのような満タン状態が復旧した場合には、発射禁
止が解除される。発射禁止状態の解除が係員の操作によ
らず自動的に行なわれるため、発射禁止状態の解除につ
いての係員の手間を省くことができる。
【0203】図28は、前述した入賞球信号処理のSA
10により実行される賞球可能判定処理を示すフローチ
ャートである。賞球可能判定処理において、基本回路5
3は、まず、満タンフラグ2がセットされているか否か
の判断がなされる(SD1)。満タンフラグ2は、賞球
装置57aにより払出せる賞球が存在する状態で下皿4
が満タンになった場合にセットされるフラグであり、賞
球時用の満タンフラグである。
【0204】満タンフラグ2がセットされていると判断
された場合は、後述するSD17に進む。一方、満タン
フラグ2がセットされていないと判断された場合は、賞
球切れ検出スイッチ167により賞球有りの検出(払出
せる賞球が存在していることの検出)があったか否かの
判断がなされる(SD2)。賞球有りの検出がなかった
と判断された場合は、後述するSD3に進む。一方、賞
球有りの検出があったと判断された場合は、賞球禁止フ
ラグがオン状態(セット状態)になっているか否かの判
断がなされる(SD8)。ここで、賞球禁止フラグと
は、賞球の払出しが禁止状態にあることを示すためのフ
ラグである。賞球禁止フラグがオン状態になっていると
判断された場合は、後述するSD9に進む。一方、賞球
禁止フラグがオン状態になっていないと判断された場合
は、SD13に進み、満タンスイッチ402からの検出
信号に基づいて、下皿4の満タン状態が検出されたか否
かの判断がなされる。
【0205】満タン状態が検出されていないと判断され
た場合には、そのままこの賞球可能判定処理が終了す
る。一方、満タン状態が検出されたと判断された場合に
は、タイマT5のタイマ値を「1」だけ加算更新させる
処理がなされる(SD14)。ここで、タイマT5と
は、満タンの検出状態の継続時間を計時するタイマであ
り、満タンフラグ1をセットさせるか否かの判断のため
に用いられる。
【0206】次に、タイマT5のタイマ値が、満タンス
イッチ402からの検出信号に基づいて下皿4が確実に
満タン状態になっていると判断できる所定値になったか
否かの判断がなされる(SD15)。この場合の判断に
用いられる所定値は、ノイズにより満タン状態の誤検出
がなされないように、ノイズが混入した場合に生じ得な
いと考えられる検出継続時間および玉の流下状態により
瞬間的に検出状態になる場合を除外するための検出継続
時間(たとえば0.2s)に設定されている。タイマT
5のタイマ値が、まだ所定値になっていないと判断され
た場合は、この玉貸し可能判定処理が終了する。一方、
タイマT5のタイマ値が、所定値になったと判断された
場合は、下皿4が満タン状態になったものとみなし、満
タンフラグ2をセットする処理がなされる(SD1
6)。タイマT5のタイマ値が所定値になったと判断さ
れた場合は、SD16においてタイマT5のタイマ値が
クリアされる。その後、後述するSD6に進み、賞球禁
止フラグをオン状態(セット状態)にした後、SD12
において賞球禁止コマンド出力フラグをオン状態(セッ
ト状態)にし、この賞球可能判定処理が終了する。ここ
で、賞球禁止コマンド出力フラグとは、賞球コマンドと
して賞球禁止コマンドを出力させる場合にセットされる
フラグである。
【0207】また、前述したSD8により賞球禁止フラ
グがオン状態になっていると判断されてSD9に進んだ
場合は、賞球可能判定タイマのタイマ値を「1」だけ加
算更新させる処理がなされる(SD9)。ここで、賞球
可能判定タイマとは、賞球切れ検出スイッチ167によ
る玉切れ検出に基づいて賞球禁止状態になった後、賞球
切れ検出スイッチ167が玉切れの非検出状態になった
場合に、賞球禁止状態を自動的に解除するタイミングを
判断するために用いられるタイマである。つまり、賞球
切れ検出スイッチ167が玉切れの検出状態から玉切れ
の非検出状態になった場合に、ある程度の時間にわたっ
て非検出状態が続いたことを条件として玉切れ状態が復
旧したと判断すれば、ノイズ等による復旧の誤判断を防
ぎ、玉切れ状態の復旧を確実に判断することができる。
【0208】次に、賞球可能判定タイマのタイマ値が、
確実に玉切れ状態が復旧できたと判断できる所定値(た
とえば、2200mS)になったか否かの判断がなされ
る(SD10)。この場合の判断に用いられる所定値
は、ノイズを排除可能な時間に相当する値に設定されて
いる。これにより、ノイズ等による復旧の誤判断を防
ぎ、玉切れ状態の復旧を確実に判断することができる。
【0209】賞球可能判定タイマのタイマ値がまだ所定
値になっていないと判断された場合は、この賞球可能判
定処理が終了する。一方、賞球可能判定タイマのタイマ
値が所定値になったと判断された場合は、賞球禁止フラ
グをオフ状態にする処理がなされる(SD11)。これ
により、賞球払出し禁止状態である旨が示されないよう
になる。賞球可能判定タイマのタイマ値は、SD10に
おいて賞球可能判定タイマのタイマ値が所定値になった
と判断された場合に、クリアされる。そして、賞球禁止
解除コマンド出力フラグをオン状態(セット状態)にす
る処理(SD12)がなされた後、この賞球可能判定処
理が終了する。ここで、賞球禁止解除コマンド出力フラ
グとは、賞球禁止解除コマンドを賞球コマンドとして出
力させる場合にセットされるフラグである。このよう
に、賞球禁止解除コマンド出力フラグがセットされるこ
とにより、賞球禁止解除コマンドが賞球玉貸制御基板3
7に送られる。
【0210】また、前述したSD2により賞球有りの検
出がなかったと判断されてSD3に進んだ場合は、タイ
マT4のタイマ値を「1」だけ加算更新させる処理がな
される。ここで、タイマT4とは、パチンコ玉が賞球装
置97aへの供給通路を流れることにより生じる賞球切
れ検出スイッチ167のオフ状態が誤って玉切れとみな
されないようにするために賞球切れ検出スイッチ167
の検出有効期間を規定するのに用いられるタイマであ
る。
【0211】次に、タイマT4のタイマ値が、賞球切れ
検出スイッチ167の検出有効期間に該当する所定値に
なっているか否かの判断がなされる(SD4)。この場
合の所定値は、賞球装置97aに供給されるパチンコ玉
の移動に起因して生じる賞球切れ検出スイッチ167の
オンオフ状態のオン期間に相当する値よりも長い値に設
定されている。つまり、パチンコ玉が賞球装置97aへ
の供給通路を流れている場合には、パチンコ玉が停滞し
ている場合と異なり、パチンコ玉の通過にともなって賞
球切れ検出スイッチ167がオンオフを繰返す。ところ
が、極めて短いタイミングにおいて賞球切れ検出スイッ
チ167がオン状態になっている場合を玉切れ検出状態
とみなしてしまえば、パチンコ玉の通過にともなうオン
オフ状態中における短時間のオフ状態が玉切れ状態とし
て誤検出されるおそれがある。このような誤検出を防ぐ
ために、パチンコ玉の通過にともなって生じるオンオフ
状態中のオフ状態の期間よりも長い期間待って賞球切れ
検出スイッチ167がオンしている場合にのみ、玉切れ
状態であると判断するのである。
【0212】タイマT4のタイマ値が、所定値になって
いないと判断された場合は、この賞球可能判定処理が終
了する。一方、タイマT4のタイマ値が、所定値になっ
たと判断された場合は、賞球禁止フラグをオン状態(セ
ット状態)であるか否かの判断がなされる(SD5)。
賞球禁止フラグがオン状態であると判断された場合は、
すでに賞球禁止状態になっているため、この賞球可能判
定処理が終了する。一方、賞球禁止フラグがオン状態で
はないと判断された場合は、賞球禁止フラグをオン状態
にする処理がなされる(SD6)。これにより、賞球禁
止状態であることが示される。そして、賞球禁止コマン
ド出力フラグをオン状態(セット状態)にし(SD
7)、この賞球可能判定処理が終了する。
【0213】SD1において満タンフラグ2がセットさ
れていると判断されてSD17に進んだ場合は、満タン
スイッチ402からの検出信号に基づいて、下皿4の満
タン状態が検出されたか否かの判断がなされる。満タン
状態が検出されていると判断された場合には、そのまま
この賞球可能判定処理が終了する。一方、満タン状態が
検出されていないと判断された場合には、タイマT16
のタイマ値を「1」だけ加算更新させる処理がなされる
(SD18)。ここで、タイマT16とは、非満タンの
検出状態の継続時間を計時するタイマであり、満タンフ
ラグ2をリセットさせるか否かの判断のために用いられ
る。
【0214】次に、タイマT16のタイマ値が、満タン
スイッチ402からの検出信号に基づいて下皿4が確実
に非満タン状態になっていると判断できる所定値になっ
たか否かの判断がなされる(SD19)。この場合の判
断に用いられる所定値は、ノイズにより非満タン状態の
誤判断がなされないように、ノイズが混入した場合に生
じ得ないと考えられる検出継続時間(たとえば0.2
s)に設定されている。タイマT16のタイマ値が、ま
だ所定値になっていないと判断された場合は、この賞球
可能判定処理が終了する。一方、タイマT16のタイマ
値が、所定値になったと判断された場合は、下皿4が満
タン状態ではなくなったものとみなし、満タンフラグ2
をリセットする処理がなされる(SD20)。タイマT
16のタイマ値が所定値になったと判断された場合は、
SD20においてタイマT16のタイマ値がクリアされ
る。
【0215】満タンフラグ2をリセットする処理がなさ
れた後は、賞球禁止フラグをオフ状態にする処理がなさ
れ(SD11)、その後、賞球禁止解除コマンド出力フ
ラグをオン状態(セット状態)にする処理(SD12)
がなされる。その後、この賞球可能判定処理が終了す
る。このように、満タン状態でなくなった場合には、賞
球禁止フラグがオフ状態にされることにより、賞球の払
出しが可能な状態であることが示され、賞球禁止解除コ
マンド出力フラグがセットされることにより、賞球禁止
解除コマンドが賞球玉貸制御基板37に送られる。
【0216】以上に説明したように、賞球装置97aに
おける玉切れ状態が検出された場合および下皿4が満タ
ン状態になった場合のそれぞれの場合には、賞球が禁止
される。そして、そのような玉切れ状態および満タン状
態がそれぞれ復旧した場合には、それぞれに応じて賞球
禁止が解除される。賞球禁止状態の解除が係員の操作に
よらず自動的に行なわれるため、賞球禁止状態の解除に
ついての係員の手間を省くことができる。
【0217】また、賞球切れ検出スイッチ167による
払出し可能な賞球の有無の検出に基づいて、賞球装置9
7aから貸玉を払出せない状態である旨の判定を行なう
ことが可能であり、賞球を払出せない状態である旨の判
定が行なわれた場合に賞球の払出しを禁止(停止)させ
る旨を特定可能な賞球禁止コマンドを賞球玉貸制御用マ
イクロコンピュータ370へ出力させて賞球装置97a
による賞球の払出しを停止させることが可能であるた
め、基本回路53において玉切れの面から賞球装置97
aの状況を管理することが可能になる。
【0218】また、満タンスイッチ402による満タン
検出に基づいて、賞球装置97aから貸玉を払出せない
状態である旨の判定を行なうことが可能であり、賞球を
払出せない状態である旨の判定が行なわれた場合に賞球
の払出しを禁止(停止)させる旨を特定可能な賞球禁止
コマンドを賞球玉貸制御用マイクロコンピュータ370
へ出力させて賞球装置97aによる賞球の払出しを停止
させることが可能であるため、基本回路53において下
皿4の満タンの面から賞球装置97aの状況を管理する
ことが可能になる。
【0219】図29〜図32は、基本回路53が実行す
る賞球コマンド出力処理を示すフローチャートである。
この賞球コマンド出力処理は、図21に示した割り込み
処理のS14により実行される処理である。
【0220】図29を参照して、賞球コマンド出力処理
においては、まず、玉貸し禁止コマンド出力フラグがオ
ン状態になっているか否かの判断がなされる(SE
1)。玉貸し禁止コマンド出力フラグがオン状態になっ
ていないと判断された場合は、後述するSE10による
賞球禁止コマンド出力フラグのチェックに進む。
【0221】一方、玉貸し禁止コマンド出力フラグがオ
ン状態になっていると判断された場合は、コマンドイン
タバルタイマのタイマ値が4mS以上になっているか否
かの判断がなされる(SE2)。ここで、コマンドイン
タバルタイマとは、賞球コマンドのインタバルの最短期
間を規定するために用いられるタイマである。
【0222】コマンドインタバルタイマのタイマ値が4
mS以上になっていないと判断された場合は、後述する
SE10による賞球禁止コマンド出力フラグのチェック
に進む。一方、コマンドインタバルタイマのタイマ値が
4mS以上になったと判断された場合は、コマンドタイ
マがタイムアップしたか否かの判断がなされる(SE
3)。ここで、コマンドタイマとは、賞球コマンドの出
力期間を規定するために用いられるタイマである。この
コマンドタイマは、所定値(4mS)に相当するタイマ
値になった場合にタイムアップする。
【0223】コマンドタイマがタイムアップしていない
と判断された場合は、玉貸し禁止コマンドの出力データ
をセットする処理がなされる(SE7)。これにより、
玉貸し禁止コマンドが賞球コマンドとして遊技制御基板
31から出力される。次に、コマンドインタバルタイマ
をリセットする処理がなされる(SE8)。これによ
り、タイムアップしたコマンドインタバルタイマが初期
化される。次に、コマンドタイマのタイマ値を「1」だ
け加算更新する処理(SE9)がなされた後、SE10
に進む。これにより、コマンドインタバルタイマのタイ
ムアップ後には、コマンドタイマによって賞球コマンド
出力期間の計時が行なわれることとなる。
【0224】一方、コマンドタイマがタイムアップした
と判断された場合は、玉貸し禁止コマンド出力フラグを
オフ状態にする処理がなされる(SE4)。これによ
り、既に出力されていた玉貸し禁止コマンドの出力が要
求されない状態となる。そして、コマンドタイマをリセ
ットする処理がなされる(SE5)。これにより、タイ
ムアップしたコマンドタイマが初期化される。次に、コ
マンドインタバルタイマの計時をスタートさせる処理
(SE6)がなされた後、SE10に進む。これによ
り、コマンドタイマのタイムアップ後には、コマンドイ
ンタバルタイマによってインタバル期間の計時が行なわ
れることとなる。
【0225】次に、SE10では、賞球禁止コマンド出
力フラグがオン状態になっているか否かの判断がなされ
る。賞球禁止コマンド出力フラグがオン状態になってい
ないと判断された場合は、後述するSF1による発射禁
止コマンド出力フラグのチェックに進む。
【0226】一方、賞球禁止コマンド出力フラグがオン
状態になっていると判断された場合は、前述したコマン
ドインタバルタイマのタイマ値が4mS以上になってい
るか否かの判断がなされる(SE11)。
【0227】コマンドインタバルタイマのタイマ値が4
mS以上になっていないと判断された場合は、後述する
SF1による発射禁止コマンド出力フラグのチェックに
進む。一方、コマンドインタバルタイマのタイマ値が4
mS以上になったと判断された場合は、前述したコマン
ドタイマがタイムアップしたか否かの判断がなされる
(SE12)。
【0228】コマンドタイマがタイムアップしていない
と判断された場合は、賞球禁止コマンドの出力データを
セットする処理がなされる(SE16)。これにより、
賞球禁止コマンドが賞球コマンドとして遊技制御基板3
1から出力される。次に、前述したコマンドインタバル
タイマをリセットする処理がなされる(SE17)。こ
れにより、タイムアップしたコマンドインタバルタイマ
が初期化される。次に、前述したコマンドタイマのタイ
マ値を「1」だけ加算更新する処理(SE18)がなさ
れた後、SF1に進む。これにより、コマンドインタバ
ルタイマのタイムアップ後には、コマンドタイマによっ
て賞球コマンド出力期間の計時が行なわれることとな
る。
【0229】一方、コマンドタイマがタイムアップした
と判断された場合は、賞球禁止コマンド出力フラグをオ
フ状態にする処理がなされる(SE13)。これによ
り、既に出力されていた賞球禁止コマンドの出力が要求
されない状態となる。そして、コマンドタイマをリセッ
トする処理がなされる(SE14)。これにより、タイ
ムアップしたコマンドタイマが初期化される。次に、コ
マンドインタバルタイマの計時をスタートさせる処理
(SE15)がなされた後、SF1に進む。これによ
り、コマンドタイマのタイムアップ後には、コマンドイ
ンタバルタイマによってインタバル期間の計時が行なわ
れることとなる。
【0230】次に、図30を参照して、SF1では、発
射禁止コマンド出力フラグがオン状態になっているか否
かの判断がなされる。発射禁止コマンド出力フラグがオ
ン状態になっていないと判断された場合は、後述するS
F10による玉貸し禁止コマンド出力フラグのチェック
に進む。
【0231】一方、発射禁止コマンド出力フラグがオン
状態になっていると判断された場合は、前述したコマン
ドインタバルタイマのタイマ値が4mS以上になってい
るか否かの判断がなされる(SF1)。
【0232】コマンドインタバルタイマのタイマ値が4
mS以上になっていないと判断された場合は、後述する
SF10による玉貸し禁止コマンド出力フラグのチェッ
クに進む。一方、コマンドインタバルタイマのタイマ値
が4mS以上になったと判断された場合は、前述したコ
マンドタイマがタイムアップしたか否かの判断がなされ
る(SF3)。
【0233】コマンドタイマがタイムアップしていない
と判断された場合は、発射禁止コマンドの出力データを
セットする処理がなされる(SF7)。これにより、発
射禁止コマンドが賞球コマンドとして遊技制御基板31
から出力される。次に、前述したコマンドインタバルタ
イマをリセットする処理がなされる(SF8)。これに
より、タイムアップしたコマンドインタバルタイマが初
期化される。次に、前述したコマンドタイマのタイマ値
を「1」だけ加算更新する処理(SF9)がなされた
後、SF1に進む。これにより、コマンドインタバルタ
イマのタイムアップ後には、コマンドタイマによって賞
球コマンド出力期間の計時が行なわれることとなる。
【0234】一方、コマンドタイマがタイムアップした
と判断された場合は、発射禁止コマンド出力フラグをオ
フ状態にする処理がなされる(SF4)。これにより、
既に出力されていた発射禁止コマンドの出力が要求され
ない状態となる。そして、コマンドタイマをリセットす
る処理がなされる(SF5)。これにより、タイムアッ
プしたコマンドタイマが初期化される。次に、コマンド
インタバルタイマの計時をスタートさせる処理(SF
6)がなされた後、SF10に進む。これにより、コマ
ンドタイマのタイムアップ後には、コマンドインタバル
タイマによってインタバル期間の計時が行なわれること
となる。
【0235】次に、SF10では、玉貸し禁止解除コマ
ンド出力フラグがオン状態になっているか否かの判断が
なされる。玉貸し禁止解除コマンド出力フラグがオン状
態になっていないと判断された場合は、後述するSF1
による発射禁止コマンド出力フラグのチェックに進む。
【0236】一方、玉貸し禁止解除コマンド出力フラグ
がオン状態になっていると判断された場合は、前述した
コマンドインタバルタイマのタイマ値が4mS以上にな
っているか否かの判断がなされる(SF11)。
【0237】コマンドインタバルタイマのタイマ値が4
mS以上になっていないと判断された場合は、後述する
SG1による賞球禁止解除コマンド出力フラグのチェッ
クに進む。一方、コマンドインタバルタイマのタイマ値
が4mS以上になったと判断された場合は、前述したコ
マンドタイマがタイムアップしたか否かの判断がなされ
る(SF12)。
【0238】コマンドタイマがタイムアップしていない
と判断された場合は、玉貸し禁止解除コマンドの出力デ
ータをセットする処理がなされる(SF16)。これに
より、玉貸し禁止解除コマンドが賞球コマンドとして遊
技制御基板31から出力される。次に、前述したコマン
ドインタバルタイマをリセットする処理がなされる(S
F17)。これにより、タイムアップしたコマンドイン
タバルタイマが初期化される。次に、前述したコマンド
タイマのタイマ値を「1」だけ加算更新する処理(SF
18)がなされた後、SG1に進む。これにより、コマ
ンドインタバルタイマのタイムアップ後には、コマンド
タイマによって賞球コマンド出力期間の計時が行なわれ
ることとなる。
【0239】一方、コマンドタイマがタイムアップした
と判断された場合は、玉貸し禁止解除コマンド出力フラ
グをオフ状態にする処理がなされる(SF13)。これ
により、既に出力されていた玉貸し禁止解除コマンドの
出力が要求されない状態となる。そして、コマンドタイ
マをリセットする処理がなされる(SF14)。これに
より、タイムアップしたコマンドタイマが初期化され
る。次に、コマンドインタバルタイマの計時をスタート
させる処理(SF15)がなされた後、SG1に進む。
これにより、コマンドタイマのタイムアップ後には、コ
マンドインタバルタイマによってインタバル期間の計時
が行なわれることとなる。
【0240】次に、図31を参照して、SG1では、賞
球禁止解除コマンド出力フラグがオン状態になっている
か否かの判断がなされる。賞球禁止解除コマンド出力フ
ラグがオン状態になっていないと判断された場合は、後
述するSG10による発射禁止解除コマンド出力フラグ
のチェックに進む。
【0241】一方、賞球禁止解除コマンド出力フラグが
オン状態になっていると判断された場合は、前述したコ
マンドインタバルタイマのタイマ値が4mS以上になっ
ているか否かの判断がなされる(SG1)。
【0242】コマンドインタバルタイマのタイマ値が4
mS以上になっていないと判断された場合は、後述する
SG10による玉貸し禁止コマンド出力フラグのチェッ
クに進む。一方、コマンドインタバルタイマのタイマ値
が4mS以上になったと判断された場合は、前述したコ
マンドタイマがタイムアップしたか否かの判断がなされ
る(SG3)。
【0243】コマンドタイマがタイムアップしていない
と判断された場合は、賞球禁止解除コマンドの出力デー
タをセットする処理がなされる(SG7)。これによ
り、賞球禁止解除コマンドが賞球コマンドとして遊技制
御基板31から出力される。次に、前述したコマンドイ
ンタバルタイマをリセットする処理がなされる(SG
8)。これにより、タイムアップしたコマンドインタバ
ルタイマが初期化される。次に、前述したコマンドタイ
マのタイマ値を「1」だけ加算更新する処理(SG9)
がなされた後、SG10に進む。これにより、コマンド
インタバルタイマのタイムアップ後には、コマンドタイ
マによって賞球コマンド出力期間の計時が行なわれるこ
ととなる。
【0244】一方、コマンドタイマがタイムアップした
と判断された場合は、賞球禁止解除コマンド出力フラグ
をオフ状態にする処理がなされる(SG4)。これによ
り、既に出力されていた賞球禁止解除コマンドの出力が
要求されない状態となる。そして、コマンドタイマをリ
セットする処理がなされる(SG5)。これにより、タ
イムアップしたコマンドタイマが初期化される。次に、
コマンドインタバルタイマの計時をスタートさせる処理
(SG6)がなされた後、SG10に進む。これによ
り、コマンドタイマのタイムアップ後には、コマンドイ
ンタバルタイマによってインタバル期間の計時が行なわ
れることとなる。
【0245】次に、SG10では、発射禁止解除コマン
ド出力フラグがオン状態になっているか否かの判断がな
される。発射禁止解除コマンド出力フラグがオン状態に
なっていないと判断された場合は、後述するSH1によ
る賞球個数コマンド出力フラグのチェックに進む。
【0246】一方、発射禁止解除コマンド出力フラグが
オン状態になっていると判断された場合は、前述したコ
マンドインタバルタイマのタイマ値が4mS以上になっ
ているか否かの判断がなされる(SG11)。
【0247】コマンドインタバルタイマのタイマ値が4
mS以上になっていないと判断された場合は、後述する
SH1による賞球個数コマンド出力フラグのチェックに
進む。一方、コマンドインタバルタイマのタイマ値が4
mS以上になったと判断された場合は、前述したコマン
ドタイマがタイムアップしたか否かの判断がなされる
(SG12)。
【0248】コマンドタイマがタイムアップしていない
と判断された場合は、発射禁止解除コマンドの出力デー
タをセットする処理がなされる(SG16)。これによ
り、発射禁止解除コマンドが賞球コマンドとして遊技制
御基板31から出力される。次に、前述したコマンドイ
ンタバルタイマをリセットする処理がなされる(SG1
7)。これにより、タイムアップしたコマンドインタバ
ルタイマが初期化される。次に、前述したコマンドタイ
マのタイマ値を「1」だけ加算更新する処理(SG1
8)がなされた後、SH1に進む。これにより、コマン
ドインタバルタイマのタイムアップ後には、コマンドタ
イマによって賞球コマンド出力期間の計時が行なわれる
こととなる。
【0249】一方、コマンドタイマがタイムアップした
と判断された場合は、発射禁止解除コマンド出力フラグ
をオフ状態にする処理がなされる(SG13)。これに
より、既に出力されていた発射禁止解除コマンドの出力
が要求されない状態となる。そして、コマンドタイマを
リセットする処理がなされる(SG14)。これによ
り、タイムアップしたコマンドタイマが初期化される。
次に、コマンドインタバルタイマの計時をスタートさせ
る処理(SG15)がなされた後、SH1に進む。これ
により、コマンドタイマのタイムアップ後には、コマン
ドインタバルタイマによってインタバル期間の計時が行
なわれることとなる。
【0250】次に、図32を参照して、SH1では、賞
球個数コマンド出力フラグがオン状態になっているか否
かの判断がなされる。賞球個数コマンド出力フラグがオ
ン状態になっていないと判断された場合は、この賞球コ
マンド出力処理が終了する。
【0251】一方、賞球個数コマンド出力フラグがオン
状態になっていると判断された場合は、前述したコマン
ドインタバルタイマのタイマ値が4mS以上になってい
るか否かの判断がなされる(SH2)。
【0252】コマンドインタバルタイマのタイマ値が4
mS以上になっていないと判断された場合は、この賞球
コマンド出力処理が終了する。一方、コマンドインタバ
ルタイマのタイマ値が4mS以上になったと判断された
場合は、前述したコマンドタイマがタイムアップしたか
否かの判断がなされる(SH3)。
【0253】コマンドタイマがタイムアップしていない
と判断された場合は、賞球個数コマンドの出力データを
セットする処理がなされる(SH7)。これにより、賞
球個数コマンドが賞球コマンドとして遊技制御基板31
から出力される。次に、前述したコマンドインタバルタ
イマをリセットする処理がなされる(SH8)。これに
より、タイムアップしたコマンドインタバルタイマが初
期化される。次に、前述したコマンドタイマのタイマ値
を「1」だけ加算更新する処理(SH9)がなされた
後、処理が終了する。
【0254】一方、コマンドタイマがタイムアップした
と判断された場合は、賞球個数コマンド出力フラグをオ
フ状態にする処理がなされる(SH4)。これにより、
既に出力されていた賞球個数コマンドの出力が要求され
ない状態となる。そして、コマンドタイマをリセットす
る処理がなされる(SH5)。これにより、タイムアッ
プしたコマンドタイマが初期化される。次に、コマンド
インタバルタイマの計時をスタートさせる処理(SH
6)がなされた後、この賞球コマンド出力処理が終了す
る。これにより、コマンドタイマのタイムアップ後に
は、コマンドインタバルタイマによってインタバル期間
の計時が行なわれることとなる。
【0255】以上に示した賞球コマンド出力処理によれ
ば、賞球コマンドの出力期間および非出力期間がタイマ
により時間管理される。そして、賞球コマンドには、玉
貸禁止コマンド、賞球禁止コマンド、発射禁止コマン
ド、玉貸禁止解除コマンド、賞球禁止解除、発射禁止コ
マンド、賞球個数コマンドの順に優先度(優先順位)が
予め定められており、優先度が高い方から順に各賞球コ
マンドの出力のための処理が実行されるために、前述し
たように基本回路53の処理負担を軽減することができ
る。さらに、優先度が高い方から順に各賞球コマンドの
出力のための処理が実行されるために、前述したように
賞球玉貸制御用マイクロコンピュータ370の処理負担
をも軽減することができる。さらに、賞球コマンドの出
力処理について優先順位が定められているため、払出中
止等のパチンコ遊技機1の制御にとって重要なコマンド
をできる限り早く出力することが可能になる。
【0256】さらに、賞球の払出条件が成立した場合に
は、賞球禁止コマンドにしたがって賞球の払出しが停止
されている状態であっても、賞球の払出個数を特定可能
な賞球個数コマンドが出力される。後述するように、そ
の賞球個数コマンドにより指定される賞球個数は、賞球
玉貸制御用マイクロコンピュータ370側において記憶
され、その記憶情報が賞球装置97aによる賞球を払出
す制御に用いられるため、賞球払出制御の状態を監視す
ることなく、景品玉払出条件の成立に応じて賞球個数コ
マンドを即座に出力することができる。このように、賞
球払出制御状態の監視が不要になり、賞球個数コマンド
の出力待ちのための記憶を基本回路53側で行なう必要
がないので、賞球の払出しに関する基本回路53の処理
負担を軽減することができる。
【0257】また、1回のコマンド出力期間が終了する
とコマンド出力用のフラグがリセット(オフ)されるこ
とにより、賞球コマンドは1回のコマンド出力期間のみ
出力される。つまり、指令情報は、賞球コマンド(指
令)の出力条件が発生するごとに予め定められた出力継
続期間にわたって一度のみ出力させるだけで済む。後述
するように、賞球玉貸制御用マイクロコンピュータ37
0側では、1度賞球コマンドを受け取れば、その賞球コ
マンドの内容を記憶するので、賞球コマンドは1回受け
取れば制御に支障が生じない。このように、賞球コマン
ドは1回のコマンド出力期間のみ出力するだけ済むの
で、基本回路53が同じ内容の賞球コマンドを繰返し出
力させる処理を行なう必要がなくなる。このため、賞球
コマンドの出力に関する処理回数を低減することが可能
になるため、基本回路53の処理負担を軽減することが
できる。
【0258】図33は、エラー表示処理の一例を示すフ
ローチャートである。このエラー表示処理は、入賞球信
号処理のSB14により実行される処理である。
【0259】エラー表示処理において、基本回路53
は、まず、タイマT9が動作中であるかどうか確認する
(S41)。動作中でなければ、エラー表示フラグをオ
ンし(S42)、エラー表示要求をセットする(S4
3)。そして、タイマT9を起動する(S44)。ま
た、賞球エラーカウンタの値を+1する(S45)。賞
球エラーカウンタの値は、SA6でチェックされ、所定
時間内にその値が所定値を超えると自動復旧しない完全
エラー状態とされる。なお、エラー表示要求がセットさ
れると、例えば、図21に示された表示制御データ設定
処理(S4)および表示制御データ出力処理(S5)に
おいて、可変表示装置8にエラー表示がなされるように
制御されたり、データ出力処理(S6)においてスピー
カ27からエラー報知音が発生されるように制御された
りする。
【0260】そして、遊技状態が通常状態であるならば
(S46)、ホールト状態になる。通常状態とは、大当
り遊技状態および可変表示部9に可変表示がなされてい
る状態以外の状態である。なお、ホールト状態は、定期
リセット信号によっても解除されない遊技制御停止状態
であり、遊技機の電源がオフされ、電源再投入によって
解除される。
【0261】S41においてタイマT9が動作中である
場合には、基本回路53は、タイマT9がタイムアウト
しているか否か確認する(S47)。タイムアウトした
場合には、エラー表示要求をリセットするとともに(S
48)、エラー表示中フラグをオフする(S49)。ま
た、賞球払出中フラグをオフする(S50)。よって、
遊技機は、再度入賞球検出と賞球払出制御を行なえる状
態に復帰する。なお、エラー表示フラグがオンしている
ときには、遊技進行は中断されている。
【0262】以上のように、基本回路53が実際の払出
数が賞球予定数を超えたと判断したら、遊技制御が中断
され、エラー報知がなされる。そして、タイマT9がタ
イムアウトしたら正常遊技状態に復帰する。また、その
ようなエラー状態の発生が所定期間内に所定回を超えた
場合には、電源断によらなければ復帰しない完全エラー
状態とされる。さらに、例えば大当たり中や確率変動中
等の遊技者にとって有利な状態となっていない通常状態
では、直ちに完全エラー状態とされる。
【0263】次に、賞球玉貸制御基板37に設けられた
賞球玉貸制御用マイクロコンピュータ370により実行
される処理を説明する。
【0264】図34は、賞球玉貸制御用マイクロコンピ
ュータ370により実行される賞球制御処理および50
0μSタイマ割り込み処理を示すフローチャートであ
る。図34においては、(a)に賞球制御処理が示さ
れ、(b)に500μSタイマ割り込み処理が示されて
いる。
【0265】図34の(a)を参照して、賞球制御処理
においては、まず、RAM376の初期化等のデータの
初期化を行なうイニシャル処理が行なわれる(SI
1)。次に、賞球装置97aの賞球モータ289Aおよ
び玉貸装置97bの玉貸しモータ289Cの駆動制御を
行なうための賞球モータ制御処理が実行される(SI
2)。賞球モータ制御処理の内容については、図36〜
図37を用いて後述する。賞球モータ制御処理は、無限
ループにより繰返し実行され続けるが、後述する500
μSタイマ割り込み処理が起動された場合には、賞球モ
ータ制御処理を構成するプログラムのうちの実行中の位
置で一時停止され、500μSタイマ割り込み処理が実
行される(SI3)。その500μSタイマ割り込み処
理が終了すると一時停止したプログラムの位置から実行
が再開される。
【0266】次に、図34の(b)を参照して、500
μSタイマ割り込み処理を説明する。500μSタイマ
割り込み処理は、遊技制御基板31からINT信号およ
び賞球コマンドが送られてくると、賞球玉貸制御用マイ
クロコンピュータ370により管理されるタイマ割り込
み用のタイマの計時値が500μSになるごとに実行が
開始される。
【0267】500μSタイマ割り込み処理において
は、まず、予め定められたデータの初期化を行なうイニ
シャル処理が行なわれる(SI4)。次に、遊技制御基
板31から送られてくる賞球コマンドを読込むための賞
球データ読込処理が実行される(SI5)。その後、こ
の500μSタイマ割り込み処理が終了し、賞球モータ
制御処理のループが再び実行される。
【0268】図35は、賞球玉貸制御用マイクロコンピ
ュータ370により実行される賞球データ読込処理を示
すフローチャートである。この賞球データ読込処理は、
前述した500μSタイマ割り込み処理のSI5により
実行される処理である。この賞球データ読込処理は、5
00μS経過ごとに実行される。
【0269】賞球データ読込処理においては、まず、遊
技制御基板31から送られてきた賞球コマンドを賞球玉
貸制御用マイクロコンピュータ370に読込む処理がな
される(SI6)。次に、INT信号がオンしているか
否か、すなわち、INT信号が有効状態となっているか
否かが判断される(SI7)。INT信号が有効状態と
なっている場合には、INT信号が立ち上がって初回の
コマンドであるか、または、今回の処理で読込んだ賞球
コマンドが前回の処理で読込んだ賞球コマンドと同じコ
マンドであるか否かの判断がなされる(SI8)。
【0270】今回の処理で読込んだ賞球コマンドがIN
T信号が立ち上がって初回のコマンドであるか、また
は、前回の処理で読込んだ賞球コマンドと同じコマンド
であると判断された場合は、賞球通信カウンタのカウン
タ値が予め定められた最大値(MAX)となっているか
否かの判断がなされる(SI9)。ここで、賞球通信カ
ウンタは、INT信号が有効状態となっている期間中に
おいて抽出した賞球コマンドが前回に抽出した賞球コマ
ンドと一致したことが続いた回数を計数するためのカウ
ンタであり、その最大値は、「3」に設定されている。
【0271】賞球通信カウンタのカウンタ値が最大値に
なっていないと判断された場合は、賞球通信カウンタの
カウンタ値を「1」だけ加算更新し(SI10)、SI
12に進む。一方、賞球通信カウンタのカウンタ値が最
大値となっていると判断された場合は、賞球通信カウン
タのカウンタ値を加算更新せずにそのままSI12に進
む。
【0272】また、SI7によりINT信号が有効状態
になっていないと判断された場合、または、SI8によ
り今回の処理で読込んだ賞球コマンドが前回の処理で読
込んだ賞球コマンドと同じコマンドではないと判断され
た場合は、賞球通信カウンタのカウンタ値をクリアする
処理がなされた(SI11)後、SI12に進む。この
ように、賞球通信カウンタは、INT信号が無効状態に
なった場合と、今回の処理で読込んだ賞球コマンドが前
回の処理で読込んだ賞球コマンドと同じコマンドではな
い場合とにおいて、クリアされる。したがって、連続し
て賞球コマンドが一致しなければ、賞球通信カウンタの
カウンタ値は「0」になる。
【0273】SI12では、賞球通信カウンタのカウン
タ値が「3」であるか否かの判断がなされる。賞球通信
カウンタのカウンタ値が「3」ではないと判断された場
合は、今回受信した賞球コマンドをRAM376のワー
クエリアにセット(記憶)し(SI16)、この賞球デ
ータ読込処理が終了する。一方、賞球通信カウンタのカ
ウンタ値が「3」であると判断された場合は、3回連続
して一致した賞球コマンドを受信コマンド格納エリアに
セット(記憶)する処理がなされる(SI14)。この
受信コマンド格納エリアは、正規のコマンドとみなされ
たコマンドがセットされるエリアである。この受信コマ
ンド格納エリアに格納された賞球コマンドに基づいた制
御が賞球玉貸制御用マイクロコンピュータ370により
実行される。
【0274】次に、受信コマンド格納エリアに格納され
た賞球コマンドにより賞球の払出しが指定されているか
否かの判断がなされる(SI15)。賞球の払出しが指
定されていないと判断された場合には、今回受信した賞
球コマンドをRAM376のワークエリアにセット(記
憶)し(SI16)、この賞球データ読込処理が終了す
る。賞球の払出しが指定されていると判断された場合に
は、受信コマンド格納エリアに格納された賞球コマンド
により指定されている賞球個数に対応する個数の賞球カ
ウンタのカウンタ値を「1」だけ加算更新する処理がな
される(SI17)。その後、この賞球データ読込処理
が終了する。
【0275】ここで、賞球カウンタとは、5個、10
個、15個というような賞球の払出数を指定した賞球コ
マンドの受信数を計数記憶するカウンタをいい、1払出
単位数の賞球を何単位分払出すかを特定可能なものであ
る。この賞球カウンタは、RAM376において計数記
憶される。賞球カウンタは、1個から15個までの合計
15種類の賞球単位数のそれぞれに対応して別個に設け
られている。したがって、SI17においては、1個か
ら15個までの合計15種類のそれぞれに対応する賞球
カウンタのうち、賞球コマンドが指定する賞球個数に対
応する個数の賞球カウンタが加算更新される。
【0276】図36および図37は、賞球玉貸制御用マ
イクロコンピュータ370により実行される賞球モータ
制御処理を示すフローチャートである。この賞球モータ
制御処理は、前述した図34の賞球制御処理のSI2に
より実行される処理である。
【0277】賞球モータ制御処理においては、まず、玉
貸装置97bの玉貸しモータ289Cの駆動制御を行な
うための玉貸しモータ制御処理が実行される(SJ
1)。玉貸しモータ制御処理の内容については、図41
を用いて後述する。
【0278】次に、前述した賞球カウンタのカウンタ値
が「0」以外であるか否かの判断と、賞球中フラグがセ
ットされているか否かの判断とがなされる(SJ2)。
ここで、賞球中フラグは、現在が賞球中である旨を示す
ためのフラグであり、後述するSJ5によりセットされ
る。SJ2では、賞球カウンタのカウンタ値が「0」以
外であること、すなわち未払出しの賞球があることと、
賞球中フラグがセットされていること、すなわち賞球中
であることとを判断することにより、賞球モータ289
Aの駆動が必要か否かを判断しているのである。SJ2
のうちの2つの判断条件のうちの少なくとも1つの条件
が満たされていれば、賞球モータ289Aの駆動条件が
成立していることとなる。
【0279】賞球モータ289Aの駆動条件が成立して
いないと判断された場合(SJ2,N)は、玉貸モータ
制御に戻る。一方、賞球モータ289Aの駆動条件が成
立していると判断された場合(SJ2,Y)は、受信コ
マンド格納エリアに格納された賞球コマンドに応じて処
理を分岐させるための分岐処理が実行される(SJ
4)。この分岐処理の内容については、図38を用いて
後述する。
【0280】次に、前述した賞球中フラグをセットする
処理がなされる(SJ5)。これにより、賞球の払出し
中である旨が示される。次に、賞球の払出し予定個数を
設定するための払出予定数設定処理が実行される(SJ
6)。これにより、賞球の払出予定個数が設定される。
この払出予定数設定処理の内容については、図39を用
いて後述する。
【0281】次に、賞球モータ289Aを駆動状態(オ
ン状態)にする(SJ7)。これにより、賞球の払出動
作が行なわれる。そして、タイマT11を起動する処理
がなされる(SJ8)。ここで、タイマT11は、賞球
モータ289Aを駆動開始したとき、または1個の賞球
払出が終了したときにセットされ、タイムアウトすると
賞球モータ位置センサ300Aのエラーとされる。すな
わち、賞球モータ位置センサ300Aのオンチェックタ
イマである。
【0282】その後、賞球モータ位置センサ300Aが
オンしたか否かの判定を行なう(SJ9)。オンしない
場合はSJ11に進み、タイマT11がタイムアウトし
たか否かを判定し、タイマT11がタイムアウトした場
合には、エラー処理に移行する(SJ11,SJ1
2)。一方、タイマT11がタイムアウトするとこの賞
球モータ制御処理が終了する。また賞球モータ位置セン
サ300Aがオンした場合には、タイマT11を停止さ
せる(SJ10)。
【0283】次に、図37を参照して、賞球個数カウン
タのカウンタ値を「1」だけ加算更新する処理がなされ
る(SK1)。ここで、賞球個数カウンタは、賞球装置
97aから払出された賞球の個数をカウントするための
カウンタであり、賞球モータ位置センサ300Aがオン
した場合に、賞球が払出しが行なわれたとみなして加算
更新される。
【0284】次に、賞球個数カウンタのカウンタ値が前
述したように設定された払出予定数と一致するか否かの
判断がなされる(SK2)。賞球個数カウンタのカウン
タ値が払出予定数と一致すると判断された場合は、後述
するSK3に進む。一方、賞球個数カウンタのカウンタ
値が払出予定数と一致しないと判断された場合は、タイ
マT12を起動する(SK6)。ここで、タイマT12
は、賞球モータ位置センサ300Aがオンすることに応
じてセットされるタイマである。タイマT12がタイム
アウトした場合には、賞球モータ位置センサ300Aの
エラーとされる。すなわち、賞球モータ289Aにより
賞球の払出しが行なわれる場合には、玉繰出用スクリュ
ーで繰出された玉が払出されて賞球モータ位置センサ3
00Aにより検出されなくなることについてもチェック
が行なわれる。つまり、タイマT12は、賞球モータ位
置センサ300Aのオフチェックタイマとして用いられ
る。
【0285】タイマT12の起動後、賞球モータ位置セ
ンサ300Aがオフしたか否かの判定を行なう(SK
7,SK10)。そして、賞球モータ位置センサ300
Aがオフする前にタイマT12がタイムアウトするとエ
ラー処理に移行する(SK10,SK11)。一方、賞
球モータ位置センサ300Aがオフすると、タイマT1
2を停止して(SK8)、この賞球モータ制御処理が終
了する。
【0286】また、前述したSK2により賞球個数カウ
ンタのカウンタ値が払出予定数と一致すると判断されて
SK3に進んだ場合は、遊技制御基板31からの賞球個
数信号で指令された個数の賞球の払出制御が完了したこ
とになるので、賞球モータ289Aの駆動を停止させる
(SK3)。そして、賞球個数カウンタをリセットし
(SK4)、賞球中フラグもリセットする(SK5)。
つまり、賞球個数カウンタにセットされた個数の賞球の
払出しが完了したことに応じて、賞球個数カウンタおよ
び賞球中フラグがリセットされるのである。その後、こ
の賞球モータ処理が終了する。
【0287】図38は、分岐処理を示すフローチャート
である。この分岐処理は、前述した賞球モータ処理のS
J4により実行される処理である。
【0288】分岐処理においては、まず、賞球コマンド
のビット0〜3が10進数で「1」すなわち、2進数で
「0001」であるか否かの判断がなされる(SL
1)。つまり、ここでは、通常払出しであるか否かが判
断されるのである。通常払出しであると判断された場合
には、賞球コマンドの制御内容を指定する払出制御指定
処理が実行され(SL5)、その後、後述するSL4に
進む。この払出制御指定処理の内容については、図40
を用いて後述する。
【0289】一方、通常払出しではないと判断された場
合には、前述したタイマT11の作動中であるか否かの
判断がなされる(SL2)。タイマT11の作動中であ
ると判断された場合には、前述したSJ9に進む。つま
り、分岐処理が実行されている時に、タイマT11が既
に作動中である場合は、前述したSJ5〜SJ8の処理
の実行が不要であるため、それらの処理をバイパスして
直接SJ9に進むのである。一方、タイマT11の作動
中ではないと判断された場合には、前述したタイマT1
2の作動中であるか否かの判断がなされる(SL3)。
【0290】タイマT12の作動中であると判断された
場合には、前述したSK7に進む。分岐処理が実行され
ている時に、タイマT12が既に作動中である場合は、
前述したSJ5以降でSK7よりも前の処理の実行が不
要であるため、それらの処理をバイパスして直接SK7
に進むのである。一方、タイマT12の作動中ではない
と判断された場合には、前述したSL4に進む。
【0291】払出制御処理の実行後、または、タイマT
11およびタイマT12が作動中でないことによりSL
4に進んだ場合は、賞球禁止フラグ(後述する払出制御
指定処理でセットまたはリセットされるもの)がオン状
態(セット状態)になっているか否かの判断がなされ
る。賞球禁止フラグがオン状態になっていると判断され
た場合は、賞球の払出しが禁止されていることにより賞
球モータ制御を行なう必要がないため、賞球モータ制御
処理が終了する。一方、賞球禁止フラグがオン状態にな
っていないと判断された場合は、この分岐処理が終了
し、前述した賞球モータ制御処理のSJ5に進む。
【0292】図39は、払出予定数設定処理を示すフロ
ーチャートである。この払出予定数設定処理は、前述し
た賞球モータ処理のSJ6により実行される処理であ
る。
【0293】払出予定数設定処理においては、まず、1
5種類のそれぞれの賞球単位個数に対応する賞球カウン
タのうち、賞球単位個数の多い賞球カウンタから順に、
カウンタ値をチェックする処理がなされる(SL6)。
つまり、15個、14個、…3個、2個、1個の順に対
応する賞球カウンタのカウンタ値がチェックされる。そ
して、カウンタ値が1以上の賞球カウンタのうち、対応
する払出単位個数が最も多い賞球カウンタの払出単位個
数を前述した払出予定数としてセットする処理がなされ
る(SL7)。たとえば、15個の賞球単位個数の賞球
カウンタが1以上の場合は、払出予定数として「15」
をセットする。この払出予定数は、賞球玉貸制御用マイ
クロコンピュータ370のRAM376の所定領域に記
憶設定される。そして、払出予定数の設定に応じて、払
出予定数の設定に用いられた賞球カウンタのカウンタ値
を「1」だけ減算更新させる処理がなされる(SL
8)。これにより、払出予定数の設定に用いられた賞球
カウンタは、カウンタ値が「1」ずつ減算更新されるの
である。
【0294】図40は、払出制御指定処理を示すフロー
チャートである。この払出制御指定処理は、前述した分
岐処理のSL5により実行される処理である。
【0295】払出制御指定処理においては、まず、受信
した賞球コマンドが玉貸禁止コマンドであるか否かの判
断がなされる(SN1)。玉貸禁止コマンドであると判
断された場合は、玉貸禁止フラグをセットする処理がな
される(SN3)。これにより、玉貸禁止が指令されて
いる旨が示される。その後、この払出制御指定処理が終
了する。一方、玉貸禁止コマンドではないと判断された
場合は、受信した賞球コマンドが賞球禁止コマンドであ
るか否かの判断がなされる(SN2)。
【0296】賞球禁止コマンドであると判断された場合
は、賞球禁止フラグをセットする処理がなされる(SN
5)。これにより、賞球禁止が指令されている旨が示さ
れる。その後、この払出制御指定処理が終了する。一
方、賞球禁止コマンドではないと判断された場合は、受
信した賞球コマンドが発射禁止コマンドであるか否かの
判断がなされる(SN4)。
【0297】発射禁止コマンドであると判断された場合
は、発射禁止フラグがセットされ(SN7)、発射制御
信号がLOWレベルにされる(SN8)。これにより、
発射禁止が指令されている旨が示されるとともに、打玉
の発射が不可能な状態に制御される。その後、払出制御
指定処理が終了する。一方、発射禁止コマンドではない
と判断された場合は、受信した賞球コマンドが玉貸禁止
解除コマンドであるか否かの判断がなされる(SN
6)。
【0298】玉貸禁止解除コマンドであると判断された
場合は、玉貸禁止フラグをリセットする処理がなされる
(SN10)。これにより、玉貸禁止が指令されている
旨が示されなくなる。その後、この払出制御指定処理が
終了する。一方、玉貸禁止解除コマンドではないと判断
された場合は、受信した賞球コマンドが賞球禁止解除コ
マンドであるか否かの判断がなされる(SN9)。
【0299】賞球禁止解除コマンドであると判断された
場合は、賞球禁止フラグをリセットする処理がなされる
(SN12)。これにより、賞球禁止が指令されている
旨が示されなくなる。その後、この払出制御指定処理が
終了する。一方、賞球禁止解除コマンドではないと判断
された場合は、受信した賞球コマンドが発射禁止解除コ
マンドであるか否かの判断がなされる(SN11)。
【0300】発射禁止解除コマンドであると判断された
場合は、発射禁止フラグがリセットされ(SN13)、
発射制御信号がHIGHレベルにされる(SN14)。
これにより、発射禁止が指令されている旨が示されなく
なるとともに、打玉の発射が可能な状態に制御される。
その後、この払出制御指定処理が終了する。一方、発射
禁止解除コマンドではないと判断された場合は、この払
出制御指定処理が終了する。
【0301】このように、払出制御指定処理によれば、
通常払出し以外の賞球コマンドを解読し、賞球コマンド
により指定された制御内容に応じて、各種フラグの制御
および制御信号の制御が行なわれる。また、賞球モータ
289Aを駆動しているときに、所定時間内に賞球モー
タ位置センサ300Aがオンしなかったりオフしなかっ
た場合には、エラーと判定される。賞球モータ位置セン
サ300Aがオンしなかったりオフしなかった場合に
は、賞球機構部分の玉繰出用スクリューが回転しなかっ
たり、玉詰まりが生じて玉繰出用スクリューの回転が阻
害されている場合等が考えられるからである。
【0302】また、賞球モータ位置センサ300Aの出
力が正常であるにもかかわらず、賞球機構部分の下手側
に設けられている賞球カウントスイッチ301A,30
1Bがオンしなかった場合には、賞球カウントスイッチ
301A,301Bの故障等が考えられるので、やはり
エラーと判定される。そして、賞球カウントスイッチ3
01A,301Bがオフしなかった場合には、賞球カウ
ントスイッチ301A,301Bの近傍で玉詰まりが生
じている等が考えられるので、やはりエラーと判定され
る。
【0303】図41は、玉貸しモータ制御処理を示すフ
ローチャートである。この玉貸しモータ制御処理は、前
述した賞球モータ制御処理のSJ1により実行される処
理である。
【0304】玉貸しモータ制御処理においては、まず、
カードユニット50が賞球玉貸制御基板37に接続され
ているか否かの判断がなされる(SP1)。具体的に
は、前述したカードユニット接続確認用信号が入力され
ている場合には、カードユニット50が接続されている
と判断する。カードユニット50が接続されていないと
判断された場合は、発射制御信号をLOWレベルにする
処理がなされる(SP20)。これにより、打玉の発射
が不可能な状態にされる。一方、カードユニット50が
接続されていると判断された場合は、前述した発射禁止
フラグ(払出制御指定処理でセットまたはリセットされ
る発射禁止フラグ)がオン状態(セット状態)にあるか
否かの判断がなされる(SP2)。
【0305】発射禁止フラグがオン状態にあると発射さ
れた場合は、発射制御信号をLOWレベルにする処理が
なされ(SP22)、後述するSP4に進む。これによ
り、打玉の発射が不可能な状態にされる。一方、発射禁
止フラグがオン状態にないと発射された場合は、発射制
御信号をHIGHレベルにする処理がなされ(SP
3)、SP4に進む。これにより、打玉の発射が可能な
状態にされる。
【0306】SP4では、玉貸中フラグがセットされて
いるか否かの判断がなされる。ここで、玉貸中フラグ
は、玉貸中である旨を示すフラグであり、後述するSP
13によりセットされ得る。玉貸中フラグがセットされ
ていると判断された場合は、後述するSP14に進む。
一方、玉貸中フラグがセットされていないと判断された
場合は、玉貸待機フラグがセットされているか否かの判
断がなされる(SP5)。ここで、玉貸待機フラグと
は、玉貸しの待機状態にあることを示すフラグであり、
後述するSP9によりセットされ得る。
【0307】玉貸待機フラグがセットされていると判断
された場合は、後述するSP10に進む。一方、玉貸待
機フラグがセットされていないと判断された場合は、玉
貸し禁止フラグ(払出制御指定処理でセットまたはリセ
ットされる玉貸し禁止フラグ)がオン状態(セット状
態)になっているか否かの判断がなされる(SP6)。
玉貸し禁止フラグがオン状態になっていると判断された
場合は、玉貸しが禁止されている状態にあるため、カー
ドユニット50に与えるPRDY信号(パチンコ機動作
信号)をLOWレベルにする処理がなされる(SP2
1)。PRDY信号が、LOWレベルになった場合、カ
ードユニット50においては、玉貸し操作の受付が不可
能な状態にされる。その後、この玉貸しモータ制御処理
が終了する。このように、玉貸装置97bにおいて貸玉
の玉切れまたは下皿4の満タンにより貸玉の払出しが不
可能な状態になり、玉貸禁止フラグがセットされた場合
には、PRDY信号により、玉貸しが不可能である旨が
カードユニット50に通知される。このような信号によ
る通知により、パチンコ遊技機1の外部において、玉貸
しが不可能である旨を知ることができる。また、玉貸し
操作が行なわれるカードユニット50の側で、PRDY
信号により玉貸しが不可能である旨を知ることができる
ので、玉貸しに関する操作の受付を停止させる等、玉貸
しが不可能な状態に対応する処置をカードユニット50
において行なうことができる。
【0308】一方、玉貸し禁止フラグがオン状態になっ
ていないと判断された場合は、玉貸しが禁止されていな
い状態にあるため、カードユニット50に与えるPRD
Y信号をHIGHレベルにする処理がなされる(SP
7)。PRDY信号が、HIGHレベルになった場合、
カードユニット50においては、玉貸しが可能な状態に
される。
【0309】次に、玉貸しスイッチの操作に応じて玉貸
しを要求するBRDY信号(ユニット玉貸し操作信号)
がオン状態になっているか否かの判断がなされる(SP
8)。
【0310】BRDY信号がオン状態になっていないと
判断された場合は、玉貸し動作をする必要がないため、
この玉貸しモータ制御処理が終了する。一方、BRDY
信号がオン状態になっていると判断された場合は、玉貸
し動作のための待機をするために、玉貸待機フラグをセ
ットする処理がなされ(SP9)。その後、この玉貸し
モータ制御処理が終了する。このように玉貸待機フラグ
がセットされると、その回の玉貸しモータ制御処理の実
行時においては、玉貸し動作が行なわれないが、次回以
降の玉貸しモータ制御処理の実行時においてBRQ信号
(玉貸し要求信号)の受信を条件として玉貸し動作が行
なわれることとなる。これにより、玉貸しスイッチの操
作から所定時間遅延して玉貸し動作が行なわれる。
【0311】前述したSP5により玉貸待機フラグがセ
ットされていると判断されてSP10に進んだ場合は、
玉貸し実行のためにBRQ信号がオン状態になっている
か否かの判断がなされる。BRQ信号がオン状態になっ
ていないと判断された場合は、この玉貸しモータ制御処
理が終了する。これにより、BRQ信号の受信が待たれ
る。一方、BRQ信号がオン状態になっていると判断さ
れた場合は、玉貸しモータ289Cを駆動状態にする処
理がなされる(SP11)。これにより、玉貸装置57
bから貸玉が払出される。
【0312】次に、EXS信号(玉貸し完了信号)をオ
ン状態にする処理がなされる(SP12)。これによ
り、玉貸しの実行中であることがカードユニット50に
知らされる。次に、玉貸中フラグがセットされるととも
に、玉貸待機フラグがリセットされる(SP13)。こ
れにより、玉貸し待機状態が終了し、玉貸しの実行中で
あることが示される。
【0313】次に、玉貸カウントスイッチ301Cによ
り貸玉の払出しが検出されたか否かの判断がなされる
(SP14)。貸玉の払出しが検出されていないと判断
された場合は、この玉貸しモータ処理が終了する。一
方、貸玉の払出しが検出されたと判断された場合は、玉
貸しカウンタを「1」だけ加算更新させる処理がなされ
る(SP15)。ここで、玉貸しカウンタは、玉貸装置
57bから払出された貸玉の数をカウントするためのカ
ウンタである。
【0314】次に、玉貸カウンタのカウンタ値が「2
5」になったか否かの判断がなされる(SP16)。こ
こで、カウンタ値が「25」になった場合とは、1払出
し単位分(100円)の貸玉数である。つまり、PRD
Y信号は、1払出し単位ごとに出力されるため、貸玉の
払出しは、1払出し単位分ずつ行なわれる。カウンタ値
が「25」になっていないと判断された場合は、この玉
貸しモータ制御処理が終了し、玉貸カウンタのカウンタ
値が「25」になるまで待たれる。一方、玉貸カウンタ
のカウンタ値が「25」になったと判断された場合は、
1払出し単位分の払出しが行なわれたため、玉貸中フラ
グをリセットする処理がなされる(SP17)。これに
より、玉貸中の状態ではないことが示される。
【0315】次に、玉貸モータ289Cを停止状態にす
る処理がなされる(SP18)。これにより、1払出し
単位分の払出しに応じて、貸玉の払出しが停止される。
そして、EXS信号(玉貸し完了信号)をオフ状態にす
る処理がなされる(SP19)。これにより、玉貸しが
完了したことがカードユニット50に知らされる。その
後、この玉貸しモータ処理制御が終了する。
【0316】第2実施の形態 次に、図42および図43を参照して、遊技制御基板ボ
ックス87内に収納する遊技制御基板31の構成につい
ての第2実施の形態を説明する。
【0317】図42は、第2実施の形態に係る遊技制御
基板31が収納された遊技制御基板ボックス87の一部
を示す平面図である。図42においては、図4と比較す
ると突出片31aの構成のみが異なるため、遊技制御基
板ボックス87の構成部分を示す符号の図示を省略して
いる。また、図43は、第2実施の形態に係る各種制御
基板およびそれに関連する構成要素を示すブロック図で
ある。
【0318】この第2実施の形態に係る遊技制御基板3
1は、図4等を用いて説明した第1実施の形態に係る遊
技制御基板31と比較して、遊技制御基板ボックス87
から突出する突出片31aに検査用コネクタ47が設け
られておらず、入賞検出信号が伝送されるプリント配線
312が剥き出しの状態となっている。突出片31aの
端部にまで延長されたプリント配線312は、図43に
示すように、第1実施の形態と同様にスイッチ回路58
から基本回路53に向かう配線と接続されている。この
ため、プリント配線312により方形パルスの入賞検出
信号(およびゲートスイッチ12によるゲート通過検出
信号)が突出片31aの端部にまで伝送される。第2実
施の形態に係る遊技制御基板31における入賞検出信号
の状態を外部の検査装置で検査する際には、所定のプロ
ーブを突出片31aに位置する各プリント配線312に
対して接触させる。実際に販売するものでは、検査用コ
ネクタ47の設けられた部分を折り曲げ、第1実施の形
態と同様に、突出片31a部分が破線32に沿って容易
に遊技制御基板31から切除したものとなる。よって、
遊技機の出荷納入後において、検査用コネクタ47に
“ぶら下げ基板”を接続して始動入賞信号の発生時期を
ずらし、大当りを発生させるような不正行為が極めて容
易に行なわれてしまうことを防止できる。
【0319】なお、複数のプリント配線312の各々
と、各入賞検出用スイッチ(各種入賞口スイッチ24
0、始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ22、カ
ウントスイッチ23)、ゲートスイッチ12との対応関
係が容易に把握できるように、各プリント配線312に
対応するスイッチの種類を突出片31aに印字しておく
ように構成してもよい。また、突出片31aの端部にま
で延長されているプリント配線312の末端部分につい
ては、図6(b)に示すようにスルーホール311aを
形成してもよい。
【0320】次に、以上説明した実施の形態の変形例や
特徴点を以下に列挙する。 (1) 突出片31aに対して“ぶら下げ基板”を接続
する不正行為を防止するために、破線32に示す切除容
易化処理を施す位置を極力遊技制御基板ボックス87内
部とし、突出片31aを折曲げると遊技制御基板ボック
ス87内部位置から突出片31aが切除されるようにし
てもよい。また、切除容易化処理としては、破線32に
沿う溝を形成する、プリント配線312に傷を付けない
ように基板裏面側に破線32に沿って折り傷を付けてお
く、破線32に沿って基板を脆化させておくなどするこ
とも考えられる。
【0321】また、突出片31aには、「前記入賞検出
信号を前記遊技制御基板の端部近傍の所定箇所に送信す
る第2の信号経路」として、プリント配線312を例に
挙げたが、プリント配線に限らず、図10に示す接点B
とハンダ付けされ、遊技制御基板31の端部にまで延び
る被覆された導線であってもよい。この場合には、遊技
制御基板31に突出片31aを形成することなく、遊技
制御基板ボックス87に収納された遊技制御基板31か
ら単にその導線端部を遊技制御基板ボックス87外部に
引出しておくように構成してもよい。
【0322】(2) 前記賞球(景品玉)の払出しの代
わりにコインを払出してもよい。つまり、本願発明でい
う遊技結果価値(景品遊技媒体)とは、景品玉ばかりで
なく、コインも含む概念である。また、遊技結果価値付
与の例として賞球(景品玉)を払出すものを示したが、
その代わりに、得点を加算更新し、遊技終了時に得点を
記録媒体に記録させて排出するようにしてもよい。具体
的には、例えばパチンコ遊技機内部に封入された打玉を
弾発発射することにより打玉が遊技領域に打込まれた後
回収されて打玉が循環するという封入循環方式のパチン
コ遊技機を用いて遊技を行ない、入賞が発生すれば得点
が加算更新され、遊技終了操作に従って得点が記録され
た記録媒体を排出する。
【0323】(3) 本発明は、クレジット式のパチン
コ遊技機にも適用可能である。クレジット式のパチンコ
遊技機は、たとえば、以下のように構成されている。遊
技機の玉貯留皿(上皿、下皿)の底部が遊技機設置島内
の玉通路に連通しており、玉抜きレバーの操作により
(あるいは、遊技機の玉貯留皿が所定量の玉で満たされ
たことを条件に自動的に)、遊技機の玉貯留皿(上皿、
下皿)に貯留された玉が玉貯留皿の底部から排出されて
遊技機設置島内の玉通路に案内され、所定位置に設けら
れた玉検出器によってその排出玉が検出される。遊技機
の所定位置には、玉検出器の検出に基づいてクレジット
を加算更新して表示するクレジット表示器が設けられ、
玉貯留皿からの玉の排出と引換えにしてクレジット数が
加算更新される。遊技者が遊技を終了し、すべての貯留
玉をクレジットに変換した場合には、その後の所定操作
によって、所定のクレジット数特定用カードにクレジッ
トが記録され、所定位置からそのクレジット数特定用カ
ードが遊技者に排出される。遊技者は、そのクレジット
数特定用カードにより特定されるクレジットを用いて景
品交換等を行なう。
【0324】(4) 本実施の形態では、ランプ制御コ
マンドは、図14に示す13個のパターンのいずれかの
パターンで送信される。また、音声制御コマンドは、図
18に示す7個のパターンのいずれかのパターンで送信
される。なお、1台の遊技機が備えるランプ制御コマン
ドまたは音声制御コマンドのパターン数は、これらに限
定されない。
【0325】(5) 本実施の形態では、ランプ制御コ
マンドは、遊技制御基板31が、図14に示すパターン
のいずれかのパターンに従って、ランプ制御基板35に
出力する。なお、図14に示すパターンは、ランプ制御
基板35が備えるROMに記憶されている。そして、ラ
ンプ制御基板35のランプ制御用マイクロコンピュータ
350は、遊技制御基板31からランプ制御コマンドを
送信されると、当該ランプ制御コマンドを、自身のRO
Mに記憶するパターンと比較し、ROM内に記憶するパ
ターンのいずれかに適合するか否かを判断する。
【0326】なお、遊技制御基板31は、ランプ制御基
板35に、所定のパターンに従ったランプ制御コマンド
とともに、当該パターンに対応したパターン番号を出力
するように構成することもできる。そして、ランプ制御
基板35は、自身のROMに図14に示す複数のパター
ンのパターン番号のみを記憶するように構成することが
できる。
【0327】(6) 今回開示された実施の形態はすべ
ての点で例示であって制限的なものではないと考えられ
るべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて
特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等
の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが
意図される。
【0328】
【課題を解決するための手段の具体例】パチンコ遊技機
1により、遊技領域に入賞領域が形成され、該入賞領域
への入賞に応じて所定の遊技結果価値を遊技者に付与可
能となる遊技機が構成されている。一般入賞口24a〜
24e、可変入賞球装置19の大入賞口、始動口14に
より、前記入賞領域が構成されている。なお、本発明で
いう「入賞」とは、遊技領域内のパチンコ玉が所定の入
賞領域に進入して再度遊技盤面に放出されるといういわ
ゆる「通過」をも含む広い概念である。遊技領域7によ
り、前記遊技領域が構成されている。賞球により、前記
遊技結果価値が構成されている。
【0329】基本回路53により、前記遊技機の遊技状
態を制御する遊技制御手段が構成されている。遊技制御
基板31により、前記遊技制御手段が設けられた遊技制
御基板が構成されている。各種入賞口スイッチ240a
〜240e、始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ
22、カウントスイッチ23により、前記入賞領域への
入賞を検出する入賞検出手段が構成されている。スイッ
チ回路58により、前記遊技制御基板に設けられ、前記
入賞検出手段から出力された入賞検出信号を前記遊技制
御手段へ入力するための信号入力手段が構成されてい
る。賞球玉貸制御基板37(賞球玉貸制御用マイクロコ
ンピュータ370)により、前記入賞検出信号に応じて
前記遊技制御手段が出力する指令情報に基づいて、前記
遊技結果価値を遊技者に付与する制御を行なう遊技結果
価値付与制御手段が構成されている。賞球コマンドによ
り、前記指令情報が構成されている。音声制御基板70
(音声制御用マイクロコンピュータ700)により、前
記遊技制御手段が出力する指令情報に基づいて、前記入
賞領域への入賞に起因する遊技状態の変化に対応した音
を音発生装置から発生させる制御を行なう音制御手段が
構成されている。スピーカ27により、前記音発生装置
が構成されている。音声制御コマンドにより、前記指令
情報が構成されている。たとえば、図15に示す、大当
りの発生に伴って出力されるファンファーレ音(1A
H)により、前記入賞領域への入賞に起因する遊技状態
の変化に対応した音の具体例が開示されている。この例
での入賞領域は始動口14となり、この始動口14への
始動入賞に起因して大当りが発生すると遊技状態が遊技
者にとって有利な特定遊技状態となる。
【0330】ランプ制御基板35(ランプ制御用マイク
ロコンピュータ350)により、前記遊技制御手段が出
力する指令情報に基づいて、複数の発光体を前記入賞領
域への入賞に起因する遊技状態の変化に対応した発光態
様に制御する発光体制御手段が構成されている。ランプ
制御コマンドにより、前記指令情報が構成されている。
遊技効果LED28a、遊技効果ランプ28b,28c
等により、前記複数の発光体が構成されている。たとえ
ば、図11に示す、大当りの発生に伴って出力されるフ
ァンファーレ時ランプ指定(0DH)によって指定され
る点灯態様により、前記入賞領域への入賞に起因する遊
技状態の変化に対応した発光態様が開示されている。こ
の例での入賞領域は始動口14となり、この始動口14
への始動入賞に起因して大当りが発生すると遊技状態が
遊技者にとって有利な特定遊技状態となる。
【0331】遊技制御基板31上において、スイッチ入
力回路58A(図10参照)を含むスイッチ回路58、
集合抵抗48、および入力バッファ回路49を介して、
基本回路(遊技制御用マイクロコンピュータ)53に至
るまでの経路により、前記入賞検出手段から出力される
入賞検出信号を前記遊技制御手段に送信する信号経路で
あって前記信号入力手段を含む第1の信号経路が構成さ
れている。プリント配線312により、前記第1の信号
経路より分岐して前記入賞検出信号を前記遊技制御基板
の端部近傍の所定箇所に送信する第2の信号経路が構成
されている。図6には、前記端部近傍の所定箇所が示さ
れている。なお、前記端部近傍の所定箇所としてはこれ
に限らず、図6(a)に示す遊技制御基板31の下部あ
るいは上部に突出片31aを設けてその突出片31aの
位置としてもよい。
【0332】図6(c)等により、前記遊技制御基板の
前記端部近傍の所定箇所に位置する前記第2の信号経路
の末端には、前記入賞検出信号を外部へ取出すための信
号取出部を接続可能な接続手段が設けられていることが
開示されている。検査用コネクタ47により、前記接続
手段が構成されている。
【0333】図6(c)等に示す破線32により、前記
遊技制御基板は、前記接続部の設けられた部分を折り曲
げると該接続部を含む予め定められた範囲に亘って前記
遊技制御基板の一部が切除される切除容易化処理が施さ
れていることが開示されている。
【0334】スイッチ入力回路58Aにより、前記入賞
検出手段から出力された入賞検出信号をアナログ信号か
らデジタル信号に変換する信号変換部が構成されてい
る。プリント配線312は接点B(図10参照)と接続
されていることにより、前記第2の信号経路が前記第1
の信号経路から分岐する分岐箇所は、前記信号変換部で
デジタル信号に変換された入賞検出信号が送信される箇
所であることが開示されている。
【0335】遊技制御基板ボックス87により、前記遊
技制御基板を収納する収納ケース体が構成されている。
図3〜図5、図42により、前記遊技制御基板は、前記
収容ケース体に収容された状態で前記遊技制御基板の前
記端部近傍の所定箇所が前記収容ケース体の外部に露出
することが開示されている。
【0336】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、入賞検出信号を第2の信号経路が設けられ
た遊技制御基板の端部から取出すことができるために、
第1の信号経路を含む多数の信号経路で密集する遊技制
御基板の部分において、第1の信号経路に検査用の外部
出力用配線をハンダ付け等して入賞検出信号を取出す作
業をする必要がない。このため、第1の信号経路から入
賞検出信号を取出すための作業が第1の信号経路の近傍
にある別の信号経路の存在によって煩雑となることや、
第1の信号経路ではない別の信号経路を第1の信号経路
と間違えてしまうこと、さらには、信号経路同士をショ
ートさせてしまうことを防止でき、入賞検出信号の検査
を容易にすることができる。
【0337】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、遊技制御基板の端部近傍の所定箇所に位置
する第2の信号経路の末端に設けられた接続手段に対し
て、入賞検出信号を外部へ取出すための信号取出部を接
続可能であり、入賞検出信号を外部へ取出す作業が容易
となる。
【0338】請求項3に関しては、請求項2に関する効
果に加えて、遊技制御基板において、接続部の設けられ
た部分を折り曲げると該接続部を含む予め定められた範
囲に亘って遊技制御基板の一部が切除されるため、接続
部を利用して不正行為が行なわれるのを防止することが
でき、しかもそのために検査の終了した遊技機から遊技
制御基板の接続部を含む部分を切除するための作業も容
易に行なうことができる。
【0339】請求項4に関しては、請求項1〜請求項3
のいずれかに関する効果に加えて、入賞検出信号として
デジタル信号が取出されるために、安定した信号が得ら
れ、検査結果の信頼性を高めることができる。
【0340】請求項5に関しては、請求項1〜請求項4
のいずれかに関する効果に加えて、収容ケース体に遊技
制御基板を収容した状態で入賞検出信号を取出し可能で
あるために、より一層、容易に検査可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パチンコ遊技機およびこれに対応して設置され
たカードユニットの正面図である。
【図2】遊技盤の正面図である。
【図3】パチンコ遊技機とカードユニットの背面図であ
る。
【図4】遊技制御基板が収納された遊技制御基板ボック
スの一部を示す平面図である。
【図5】遊技制御基板が収納された遊技制御基板ボック
スの一部を示す側面図である。
【図6】遊技制御基板の突出片部分の構造を示す平面図
である。
【図7】遊技制御基板ボックスを開放し、その後再度閉
塞状態に復元する手順を説明するための説明図である。
【図8】パチンコ遊技機の制御に用いられる各種制御基
板およびそれに関連する構成要素を示すブロック図であ
る。
【図9】パチンコ遊技機の制御に用いられる各種制御基
板およびそれに関連する構成要素を示すブロック図であ
る。
【図10】スイッチ回路に含まれるスイッチ入力回路の
回路図である。
【図11】パチンコ遊技機におけるランプ制御コマンド
の一例を示す説明図である。
【図12】ランプ制御コマンドのビット構成を示す説明
図である。
【図13】ランプ制御基板へ出力されるINT信号とラ
ンプ制御コマンドの出力のタイミングを示す図である。
【図14】ランプ制御コマンドのパターンの一例を示す
図である。
【図15】音声制御コマンドの一例を示す説明図であ
る。
【図16】音声制御コマンドのビット構成を示す説明図
である。
【図17】音声制御基板へ出力されるINT信号と音声
制御コマンドの出力のタイミングを示す図である。
【図18】音声制御コマンドのパターンの一例を示す図
である。
【図19】基本回路から出力される賞球コマンドのデー
タの内容を説明するための説明図である。
【図20】賞球玉貸制御基板が賞球コマンドを受信する
態様を説明するためのタイミングチャートである。
【図21】基本回路により実行されるメイン処理および
割り込み処理を示すフローチャートである。
【図22】始動入賞口チェック処理を示すフローチャー
トである。
【図23】大入賞口チェック処理を示すフローチャート
である。
【図24】入賞球信号処理を示すフローチャートであ
る。
【図25】入賞球信号処理を示すフローチャートであ
る。
【図26】玉貸し可能判定処理を示すフローチャートで
ある。
【図27】発射可能判定処理を示すフローチャートであ
る。
【図28】賞球可能判定処理を示すフローチャートであ
る。
【図29】賞球コマンド出力処理を示すフローチャート
である。
【図30】賞球コマンド出力処理を示すフローチャート
である。
【図31】賞球コマンド出力処理を示すフローチャート
である。
【図32】賞球コマンド出力処理を示すフローチャート
である。
【図33】エラー表示処理の一例を示すフローチャート
である。
【図34】賞球制御処理および500μSタイマ割り込
み処理を示すフローチャートである。
【図35】賞球データ読込処理を示すフローチャートで
ある。
【図36】賞球モータ制御処理を示すフローチャートで
ある。
【図37】賞球モータ制御処理を示すフローチャートで
ある。
【図38】分岐処理を示すフローチャートである。
【図39】払出予定数設定処理を示すフローチャートで
ある。
【図40】払出制御指定処理を示すフローチャートであ
る。
【図41】玉貸しモータ制御処理を示すフローチャート
である。
【図42】遊技制御基板が収納された遊技制御基板ボッ
クスの一部を示す平面図である。
【図43】パチンコ遊技機の制御に用いられる各種制御
基板およびそれに関連する構成要素を示すブロック図で
ある。
【符号の説明】
1はパチンコ遊技機、31は遊技制御基板、31aは遊
技制御基板31の端部に形成された突出片、32は切除
容易化処理が施された箇所を示す破線、37は賞球玉貸
制御基板、47は検査用コネクタ、53は基本回路、5
8はスイッチ回路、58Aはスイッチ回路58に含まれ
るスイッチ入力回路、87は遊技制御基板ボックス、3
11はプリント配線312の末端、312は突出片31
aへ延長されたプリント配線、370は賞球玉貸制御用
マイクロコンピュータである。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技領域に入賞領域が形成され、該入賞
    領域への入賞に応じて所定の遊技結果価値を遊技者に付
    与可能となる遊技機であって、 前記遊技機の遊技状態を制御する遊技制御手段と、 該遊技制御手段が設けられた遊技制御基板と、 前記入賞領域への入賞を検出する入賞検出手段と、 前記遊技制御基板に設けられ、前記入賞検出手段から出
    力された入賞検出信号を前記遊技制御手段へ入力するた
    めの信号入力手段と、 前記入賞検出信号に応じて前記遊技制御手段が出力する
    指令情報に基づいて、前記遊技結果価値を遊技者に付与
    する制御を行なう遊技結果価値付与制御手段と、 前記遊技制御手段が出力する指令情報に基づいて、前記
    入賞領域への入賞に起因する遊技状態の変化に対応した
    音を音発生装置から発生させる制御を行なう音制御手段
    と、 前記遊技制御手段が出力する指令情報に基づいて、複数
    の発光体を前記入賞領域への入賞に起因する遊技状態の
    変化に対応した発光態様に制御する発光体制御手段とを
    含み、 前記遊技制御基板には、 前記入賞検出手段から出力される入賞検出信号を前記遊
    技制御手段に送信する信号経路であって前記信号入力手
    段を含む第1の信号経路と、 該第1の信号経路より分岐して前記入賞検出信号を前記
    遊技制御基板の端部近傍の所定箇所に送信する第2の信
    号経路とが設けられていることを特徴とする、遊技機。
  2. 【請求項2】 前記遊技制御基板の前記端部近傍の所定
    箇所に位置する前記第2の信号経路の末端には、前記入
    賞検出信号を外部へ取出すための信号取出部を接続可能
    な接続手段が設けられていることを特徴とする、請求項
    1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記遊技制御基板は、前記接続部の設け
    られた部分を折り曲げると該接続部を含む予め定められ
    た範囲に亘って前記遊技制御基板の一部が切除される切
    除容易化処理が施されていることを特徴とする、請求項
    2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記信号入力手段は、前記入賞検出手段
    から出力された入賞検出信号をアナログ信号からデジタ
    ル信号に変換する信号変換部を備え、 前記第2の信号経路が前記第1の信号経路から分岐する
    分岐箇所は、前記信号変換部でデジタル信号に変換され
    た入賞検出信号が送信される箇所であることを特徴とす
    る、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の遊技機。
  5. 【請求項5】 前記遊技制御基板を収納する収納ケース
    体をさらに含み、 前記遊技制御基板は、前記収容ケース体に収容された状
    態で前記遊技制御基板の前記端部近傍の所定箇所が前記
    収容ケース体の外部に露出することを特徴とする、請求
    項1〜請求項4のいずれかに記載の遊技機。
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