JP2001340585A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2001340585A
JP2001340585A JP2000168112A JP2000168112A JP2001340585A JP 2001340585 A JP2001340585 A JP 2001340585A JP 2000168112 A JP2000168112 A JP 2000168112A JP 2000168112 A JP2000168112 A JP 2000168112A JP 2001340585 A JP2001340585 A JP 2001340585A
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timer
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JP2000168112A
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English (en)
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Shohachi Ugawa
詔八 鵜川
Fumitaka Sekine
史高 関根
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 過剰に払出された遊技媒体の数を把握するこ
とが可能な遊技機を提供する。 【解決手段】 大入賞口もしくは入賞口への入賞検出が
ない場合においても、玉払出装置97の賞球カウントス
イッチによる遊技球の検出があれば、情報出力回路64
により、過剰に払出された遊技球の数を特定可能な情報
が遊技場の管理コンピュータへ出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パチンコ遊技機や
コイン遊技機あるいはスロットマシンなどで代表される
遊技機に関する。詳しくは、遊技に用いる遊技媒体を払
出可能な遊技媒体払出手段から払出された遊技媒体の払
出情報を出力可能な払出情報出力手段を備えた遊技機に
関する。
【0002】
【従来の技術】この種の遊技機として従来から一般的に
知られているものに、たとえば、パチンコ遊技機、コイ
ン遊技機またはスロットマシン等のように、払出情報出
力手段の一例として、払出装置から払出された遊技媒体
の検出信号の入力に対応して、払出情報を出力する遊技
制御手段を備えたものがある。
【0003】そして、たとえば、パチンコ遊技機におい
ては、遊技球の払出条件の成立、すなわち、入賞に応じ
て払出装置から払出された払出球の検出信号に基づい
て、それぞれの払出球の個数情報を遊技場ホールの管理
コンピュータへ出力するものがある。
【0004】遊技場の管理室においては、上記のパチン
コ遊技機から出力された払出球の情報に基づいて、遊技
場にとって利益となる利益情報および遊技場にとって不
利益となる不利益情報を集計して、遊技場経営データと
して利用している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
パチンコ遊技機を、遊技球の払出条件が成立していない
状態でパチンコ球の払出しが生じた場合においては、払
出球の個数情報等を遊技場ホールの管理コンピュータへ
出力しないような設定としているため、過剰な払出しが
発生した場合においては、払出球の個数情報等を管理す
ることができない。そのために、払出球の総数の個数情
報を正確に管理することができないという不都合がある
とともに、不正信号の入力による不正な制御に基づく遊
技球の払出しを把握することができないという問題があ
る。
【0006】この発明は上述の問題に鑑みてなされたも
のであって、過剰に払出された遊技媒体の払出情報をも
把握することが可能な遊技機を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の本発明
は、遊技の進行における遊技媒体払出条件の成立によ
り、遊技媒体を払出可能な遊技媒体払出手段と、該遊技
媒体払出手段による遊技媒体の払出しを検出するための
遊技媒体払出検出手段と、該遊技媒体払出検出手段の検
出に応じて、遊技媒体の払出数を特定可能な払出情報を
出力する払出情報出力手段とを備え、前記払出情報出力
手段が、前記遊技媒体払出条件の成立に基づく払出数以
外に予定外に遊技媒体が払出された場合においても、前
記遊技媒体払出検出手段の検出に応じて遊技媒体の払出
情報を出力することが可能である。
【0008】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載の発明の構成に加えて、遊技の進行を制御するための
遊技制御手段と、前記遊技媒体払出手段を制御するため
の払出制御手段とをさらに備え、前記遊技制御手段が、
前記遊技媒体払出検出手段の検出に応じて、前記払出情
報を作成する。
【0009】請求項3に記載の本発明は、請求項1また
は請求項2に記載の発明の構成に加えて、前記払出情報
が、前記遊技媒体の払出数が所定数となる毎に出力され
る。
【0010】請求項4に記載の本発明は、請求項1〜請
求項3のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記払
出情報出力手段が、払出情報を出力した後には、所定期
間払出情報を出力しない。
【0011】請求項5に記載の本発明は、請求項2〜請
求項4のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記遊
技制御手段が、前記遊技媒体払出条件の成立に基づく遊
技媒体の払出予定数を記憶可能な記憶手段を含み、前記
遊技媒体払出検出手段の検出に応じて前記記憶手段に記
憶される払出予定数を減算する。
【0012】請求項6に記載の本発明は、請求項2〜請
求項5のいずれかに記載の本発明の構成に加えて、遊技
領域における入賞口に対応して設けられ、前記入賞口に
入賞した遊技媒体を検出する入賞検出手段をさらに備
え、前記遊技制御手段が、前記入賞検出手段の検出に応
じた払出予定数を識別可能な制御信号を前記払出制御手
段に出力する。
【0013】請求項7に記載の本発明は、請求項2〜請
求項6のいずれかに記載の発明の構成に加えて、前記払
出情報出力手段は、前記払出制御手段が遊技媒体の払出
を停止している場合においても、前記遊技媒体払出検出
手段の検出に応じて前記払出情報を出力する。
【0014】請求項8に記載の本発明は、請求項1〜請
求項7のいずれかに記載の本発明の構成に加えて、前記
払出情報の出力時間は、常に一定である。
【0015】請求項9に記載の本発明は、請求項2〜請
求項8のいずれか記載の発明の構成に加えて、前記遊技
制御手段が、遊技媒体の払出が可能か否かに応じて制御
信号を出力し、前記払出制御手段が、前記制御信号に応
じて前記遊技媒体払出手段による払出停止または払出停
止解除をするための制御を行なう。
【0016】請求項10に記載の本発明は、請求項5〜
請求項9のいずれか記載の発明の構成に加えて、前記遊
技制御手段が、未払出しの遊技媒体がある場合には、未
払出しの遊技媒体がある旨を報知するための制御を行な
う。
【0017】
【作用】請求項1に記載の本発明によれば、以下の作用
がある。遊技媒体払出手段の働きによって、遊技の進行
における遊技媒体払出条件の成立により、遊技媒体が払
出される。遊技媒体払出検出手段の働きによって、該遊
技媒体払出手段による遊技媒体の払出しが検出される。
払出情報出力手段の働きにより、該遊技媒体払出検出手
段の検出に応じて、遊技媒体の払出数を特定可能な払出
情報が出力される。また、前記払出情報出力手段の働き
により、前記遊技媒体払出条件の成立に基づく払出数以
外に予定外に遊技媒体が払出された場合においても、前
記遊技媒体払出検出手段の検出に応じて遊技媒体の払出
情報が出力される。
【0018】請求項2に記載の本発明によれば、請求項
1に記載の発明の作用に加えて、払出制御手段の働きに
より、前記遊技媒体払出手段による遊技媒体の払出が制
御される。遊技制御手段の働きにより、遊技の進行が制
御されるとともに、前記遊技媒体払出検出手段の検出に
よる検出に応じて、前記払出情報が作成される。
【0019】請求項3に記載の本発明によれば、請求項
1または請求項2に記載の発明の作用に加えて、前記払
出情報が、前記遊技媒体の払出数が所定数となる毎に出
力される。
【0020】請求項4に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項3のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
前記払出情報が出力された後には、所定期間をおいて前
記払出情報が出力される。
【0021】請求項5に記載の本発明によれば、請求項
2〜請求項4のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
前記遊技制御手段に含まれる記憶手段では、前記遊技媒
体払出条件の成立に基づく遊技媒体の払出予定数が記憶
され、前記遊技媒体払出検出手段の検出に応じて前記記
憶手段に記憶される払出予定数が減算される。
【0022】請求項6に記載の本発明によれば、請求項
2〜請求項5のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
遊技領域における入賞口に対応して設けられた入賞検出
手段の働きにより、前記入賞口に入賞した遊技媒体が検
出される。前記遊技制御手段の働きにより、前記遊技媒
体入賞検出手段の検出に応じた払出予定数を識別可能な
制御信号が前記払出制御手段に出力される。
【0023】請求項7に記載の本発明によれば、請求項
2〜請求項6のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
前記払出情報出力手段によって、前記払出制御手段が遊
技媒体の払出を停止している場合においても、前記遊技
媒体払出検出手段の検出に応じて前記払出数体情報が出
力される。
【0024】請求項8に記載の本発明によれば、請求項
1〜請求項7のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
常に一定の時間で前記払出情報が出力される。
【0025】請求項9に記載の本発明によれば、請求項
2〜請求項8のいずれかに記載の発明の作用に加えて、
前記遊技制御手段の働きにより、遊技媒体の払出が可能
か否かに応じて制御信号が出力され、前記払出制御手段
の働きにより、前記制御信号に応じて前記遊技媒体払出
手段による払出停止または払出停止解除をするための制
御が行なわれる。
【0026】請求項10に記載の本発明によれば、請求
項5〜請求項9のいずれかに記載の発明の作用に加え
て、前記遊技制御手段の働きにより、未払出しの遊技媒
体がある場合には、未払出しの遊技媒体がある旨を報知
するための制御が行なわれる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて詳細に説明する。なお、以下の実施の形態
においては、遊技機の一例としてパチンコ遊技機を示す
が、本発明はこれに限らず、たとえばコイン遊技機やス
ロットマシンなどであってもよく、遊技機であれば、遊
技に用いる遊技媒体を払出することが可能な遊技媒体払
出手段から払出された遊技媒体の払出情報を出力可能な
払出情報出力手段を備えたすべての遊技機に適用するこ
とが可能である。
【0028】(実施の形態1)図1は、本発明に係る遊
技機の一例のパチンコ遊技機1およびこれに対応して設
置されたカードユニット(カード処理機ともいう)50
の正面図である。
【0029】カードユニット50には、カード利用可表
示ランプ151が設けられており、カードユニット50
が使用可能な状態にある旨が、このカード利用可表示ラ
ンプ(処理機使用可表示器ともいう)151の点灯また
は点滅により遊技者に知らされる。このカードユニット
50は、遊技機設置島に設置されている複数台のパチン
コ遊技機1の間に挿入された状態で設置されており、左
右どちらの遊技機に接続されているかが連結台方向表示
器153により表示される。
【0030】遊技者がカード残高の記録されたいわゆる
プリペイドカードをカード挿入口155に挿入すると、
そのプリペイドカードに記録されているカード残高が読
取られる。次に、遊技者が所定の貸玉操作を行なうこと
により、予め入力設定されている貸出額分の残高が減額
されるとともに、その貸出額分の打玉がパチンコ遊技機
1の打球供給皿3に貸出される。
【0031】カードユニット50には端数表示スイッチ
152が設けられている。この端数表示スイッチ152
を押圧操作することにより、たとえばカード残高やエラ
ーが発生した場合のエラーコードなどの情報がパチンコ
遊技機1に設けられた情報表示器(図示省略)に表示さ
れる。図中156はカードユニット錠であり、このカー
ドユニット錠156に所定のキーを挿入して解錠操作す
ることにより、カードユニット50の前面側を開成でき
るように構成されている。カードユニット50には、C
PU(Central Process Unit),RAM(Random Ac
cess Memory),ROM(Read Only Memory)等を備
えたマイクロコンピュータが設けられており、後述する
各種制御が行なわれる。
【0032】パチンコ遊技機1は、額縁状に形成された
ガラス扉枠2を有する。このガラス扉枠2の後方には、
遊技盤6が着脱自在に取付けられている。また、ガラス
扉枠2の下部表面には打球供給皿3がある。打球供給皿
3の下部には、打球供給皿3から溢れた玉を貯留する余
剰玉受皿4と、遊技者が打球操作するための打球操作ハ
ンドル(操作ノブ)5とが設けられている。打球操作ハ
ンドル5を遊技者が操作することにより、打球供給皿3
内に貯留されているパチンコ玉を1個ずつ発射すること
ができる。発射されたパチンコ玉は、遊技盤6に形成さ
れた区画レール2の間を通って遊技領域7に導かれる。
遊技領域7の中央には、始動口14への打玉の始動入賞
を条件にして識別情報の一例となる特別図柄を可変表示
開始させる可変表示装置8が設けられている。この可変
表示装置8には、打玉の通過ゲート11aの通過に伴っ
て普通図柄が可変表示される可変表示器10と、通過記
憶表示器10aと、始動記憶表示器18とが設けられて
いる。さらに、可変表示装置8の下方には、可動片15
が左右に設けられた始動口14と、開閉板20の傾動に
より打玉の入賞可能な開放状態となる可変入賞球装置1
9とが設けられている。また、一般入賞口として、可変
表示装置8の上部には入賞口24aが、可変入賞球装置
19の左右には入賞口24d,24eが、遊技領域7の
下方左右には入賞口24b,24cが、それぞれ設けら
れている。また、遊技盤の下部には、打込まれた打玉が
いずれの入賞口や可変入賞球装置にも入賞しなかった場
合にアウト玉として遊技球を回収するアウト口26が設
けられ、遊技盤6の左右端には、装飾ランプ25が設け
られている。
【0033】遊技領域7の外周には遊技効果LED(Li
ght Emit Diode)28aと、遊技効果ランプ28b,
28cと、払出すべき賞球に未払いがある場合に点灯す
る賞球ランプ51と、賞球と貸玉とを払出すための玉払
出装置97(図3参照)に供給される玉の玉切れが生じ
た場合に点灯する玉切れランプ52とが設けられてお
り、遊技領域7の上部の左右にはステレオ音の音声など
の効果音を発生するためのスピーカ27,27が設けら
れている。
【0034】図2は、遊技盤6の正面図である。この正
面図を参照して、以下に各種遊技装置および遊技の概要
を説明する。
【0035】可変表示装置8は、複数種類の特別図柄を
可変表示可能なCRT(Cathode Ray Tube)表示機で
構成されている。可変表示装置8の中央の可変表示部9
では始動入賞が発生したことを条件として複数種類の特
別図柄が上から下に向かってスクロール表示される。そ
の後、所定時間が経過して可変表示が終了した結果、大
当り図柄のゾロ目が停止表示されれば大当りとなる。な
お、大当り図柄のうちの所定の確変図柄で大当りが発生
した場合には、確率変動状態となり大当り確率が高い確
率に変動する。大当りとなれば、可変入賞球装置19の
開閉板20が傾動して大入賞口が開口する。これによ
り、打玉を大入賞口に入賞させることが可能な遊技者に
とって有利な第1の状態に制御され、遊技状態が遊技者
にとって有利な遊技状態(特定遊技状態)となる。
【0036】可変入賞球装置19の大入賞口は、特定入
賞領域と通常入賞領域とに区分されている。特定入賞領
域に入賞した入賞球はVカウントスイッチ22により検
出される。一方、通常入賞領域に入賞した通常入賞球は
カウントスイッチ23により検出される。Vカウントス
イッチ22とカウントスイッチ23とは、ともに遊技盤
6に設けられており、各入賞領域に入賞した入賞玉は各
スイッチ22,23により速やかに検出され、入賞玉が
検出される毎に15個の賞球が払出される。
【0037】可変入賞球装置19の第1の状態は、大入
賞口に進入した打玉の数が所定個数(たとえば9個)に
達した場合、または、所定期間(たとえば30秒間)経
過した場合のうちのいずれか早い方の条件が成立した場
合に一旦終了して開閉板20が閉成する。これにより、
可変入賞球装置19は打玉を入賞させることが不可能な
遊技者にとって不利な第2の状態に制御される。そし
て、可変入賞球装置19が第1の状態となっている期間
中に進入した打玉が特定入賞領域に特定入賞し、Vカウ
ントスイッチ22により検出されたことを条件として、
再度、可変入賞球装置19を第1の状態にする繰返し継
続制御が実行される。この繰返し継続制御の実行上限回
数はたとえば16回と定められている。繰返し継続制御
において、可変入賞球装置19が第1の状態にされてい
る状態がラウンドと呼ばれる。繰返し継続制御の実行上
限回数が16回の場合には、第1ラウンドから第16ラ
ウンドまでの16ラウンド分、可変入賞球装置19が第
1の状態にされ得る。
【0038】可変表示装置8の左側方部分および右側方
部分には、それぞれワープ入口11が設けられている。
このワープ入口11に進入した打玉は、可変表示装置8
の裏面側を通って下方に流下してワープ出口13から再
度遊技領域7に放出される。このため、ワープ出口13
から放出された打玉は、始動口14に比較的入賞しやす
い状態となる。可変表示装置8の左側方部分に設けられ
たワープ入口11に進入した打玉の通過経路には通過ゲ
ート(普通図柄始動ゲート)11aが設けられている。
【0039】通過ゲート11aに進入した打玉は、ゲー
トスイッチ12で検出される。打玉がゲートスイッチ1
2で検出されることを条件として、可変表示器10が可
変開始される。なお、可変表示器10が可変表示してい
る最中にさらに打玉がゲートスイッチ12で検出された
場合には、「4」を記憶数の上限として通過球が記憶さ
れてその記憶数が通過記憶表示器10aに表示される。
【0040】可変表示器10は7セグメント表示器で構
成されており、普通図柄と呼ばれる識別情報が可変表示
される。可変表示器10の表示結果が予め定められた特
別の表示態様(たとえば7)となれば「当り」となる。
可変表示器10に「当り」の表示結果が導出されると、
始動口14に設けられた左右1対の可動片15が開成す
る。これにより始動口14が開放状態となって打玉がよ
り始動入賞しやすくなる。始動口14が開放状態にある
際に打玉が1つ始動入賞すれば、可動片15が元の位置
まで閉成して打玉が始動入賞しにくい状態に戻る。ま
た、始動口14が開放状態となってから所定期間が経過
すれば、始動入賞が発生しなくとも可動片15が元の位
置まで閉成して開放状態は終了する。始動口14に入賞
した始動入賞球は遊技盤6に設けられた始動口スイッチ
17により速やかに検出される。始動入賞球が始動口ス
イッチ17で検出されると5個の賞球が払出されるとと
もに、その検出出力に基づいて可変表示装置8が可変開
始される。なお、可変表示装置8が可変表示中に始動口
スイッチ17により検出された始動入賞は、「4」を記
憶数の上限として記憶されてその記憶数が始動記憶表示
器18に表示される。
【0041】また、一般入賞口24(24a,24b,
24c,24d,24e)に入賞した入賞球は、遊技盤
6に設けられた各入賞口スイッチ240(240a,2
40b,240c,240d,240e)により速やか
に検出され、これに基づいて10個の賞球が払出され
る。
【0042】図3はパチンコ遊技機1の機構板36を背
面から見た背面図である。誘導樋39を通った玉は、図
3に示されるように、玉切れ検出スイッチ187(18
7a,187b)を通過して玉供給樋186(186
a,186b)を経て玉払出装置97に至る。なお、誘
導樋39には玉切れを玉切れスイッチ187よりも上流
側で検出する玉切れ検出スイッチ167が設けられてい
る。
【0043】玉払出装置97から払出された玉は、連絡
口45を通ってパチンコ遊技機1の前面に設けられてい
る打球操供給皿3に供給される。連絡口45の側方に
は、パチンコ遊技機1の前面に設けられている余剰玉受
皿4に連通する余剰玉通路46が形成されている。入賞
に基づく玉が多数払出されると、打球供給皿3が満杯に
なり、ついには、玉が連絡口45に到達する。その後に
玉が払出されると、その玉は余剰玉として余剰玉通路4
6を経て余剰玉受皿4に導かれる。さらに玉が払出され
ると、感知レバー47が満タンスイッチ48を押圧して
満タンスイッチ48がオンする。その状態では、玉払出
装置97内の払出モータ(ステッピングモータ)289
の回転が停止して玉払出装置97の動作が停止するとと
もに、必要に応じて打球発射装置34の駆動も停止す
る。
【0044】賞球の払出制御のために、始動口スイッチ
17、各入賞口スイッチ240(240a,240b,
240c,240d,240e)、Vカウントスイッチ
22およびカウントスイッチ23からの信号が、遊技制
御基板31に送られる。主基板(遊技制御基板)31に
それらのスイッチのオン信号が送られると、遊技制御基
板31から賞球玉貸基板37に賞球個数コマンドが送ら
れる。たとえば、始動口スイッチ17のオンに対応して
入賞球検出スイッチがオンすると、賞球個数「5」を示
す賞球個数コマンドが遊技制御基板31から出力され、
カウントスイッチ23またはVカウントスイッチ22の
オンに対応して賞球個数「15」を示す賞球個数コマン
ドが出力される。そして、それらのスイッチ以外の入賞
口スイッチ240がオンすると、賞球個数「10」を示
す賞球個数コマンドが出力される。
【0045】機構板36には電源ユニットボックス31
9と、図示しない電源中継基板とが重畳的に組付けられ
ている。電源ユニットボックス319内には、複数の電
圧の異なる電源を生成する電源ユニット基板(図示せ
ず)が収容されている。電源ユニット基板には、AC2
4Vの電源に対して電源コードが接続される電源コネク
タや電源スイッチ、電源中継基板と接続するための中継
基板接続コネクタ(図示せず)が実装されている。電源
ユニット基板では、電源スイッチをONすることにより
複数の電源が生成されて電源中継基板(図示せず)を介
して遊技制御基板31や賞球玉貸基板37その他の制御
基板に供給されるようになっている。
【0046】なお、電源ユニットボックス319および
電源中継基板は、遊技盤6の種類に因らず利用できる部
品であり、たとえば、遊技機の遊技盤6を他の遊技盤と
取替えた場合であっても、再利用できる。
【0047】次に、図4を参照して、パチンコ遊技機1
の背面側の機構板36に設置されている中間ベースユニ
ットの構成について説明する。中間ベースユニットに
は、玉供給樋186a,186bや玉払出装置97が設
置される。図4に示すように、中間ベースユニットの上
下には連結凹突部182が形成されている。連結凹突部
182は、中間ベースユニットと機構板(図示省略)の
上部ベースユニットおよび下部ベースユニットとを連結
固定するものである。
【0048】中間ベースユニットの上部には通路体18
4が固定されている。そして、通路体184の下部に玉
払出装置97が固定されている。通路体184は、カー
ブ樋174(図3参照)によって流下方向を左右方向に
変換された2列の玉を流下させる玉通路186a,18
6bを有する。玉通路186a,186bの上流側に
は、玉切れスイッチ187a,187bが設置されてい
る。玉切れスイッチ187a,187bは、玉通路18
6a,186b内の玉の有無を検出するものであって、
玉切れスイッチ187a,187bが玉を検出しなくな
ると玉払出装置97における払出モータ(図4において
図示せず)の回転を停止して玉払出が不能動化される。
【0049】なお、玉切れスイッチ187a,187b
は、玉通路186a,186bに27〜28個の玉が存
在することを検出できるような位置に係止片188によ
って係止されている。
【0050】通路体184の中央部は、内部を流下する
玉の玉圧を弱めるように、左右に湾曲する形状に形成さ
れている。そして、玉通路186a,186bの間に止
め孔189が形成されている。止め孔189の裏面には
中間ベースユニットに設けられている取付ボスが嵌め込
まれる。その状態で止めねじがねじ止めされて、通路体
184は中間ベースユニットに固定される。なお、ねじ
止めされる前に、中間ベースユニットに設けられている
係止突片185によって通路体184の位置合わせを行
なえるようになっている。
【0051】通路体184の下方には、玉払出装置97
に玉を供給するとともに故障時などには玉払出装置97
への玉の供給を停止する玉止め装置190が設けられて
いる。玉止め装置190の下方に設置される玉払出装置
97は、直方体状のケース198の内部に収納されてい
る。ケース198の左右4ヵ所には突部が設けられてい
る。各突部が中間ベースユニットに設けられている位置
決め突片にかかった状態で、中間ベースユニットの下部
に設けられている弾性係合片にケース198の下端が嵌
め込まれる。
【0052】図5は、玉払出装置97の分解斜視図であ
る。玉払出装置97の構成および作用を図5を参照して
説明する。この実施形態における玉払出装置97は、ス
テッピングモータ(払出モータ)289がスクリュー2
88を回転させることによりパチンコ玉を1個ずつ払出
す。なお、玉払出装置97は、入賞に基づく賞球だけで
なく、貸出すべき貸玉も払出す。
【0053】図5に示すように、玉払出装置97は、2
つのケース198a,198bを有する。それぞれのケ
ース198a,198bの左右2ヵ所に、玉払出装置9
7の設置位置上部に設けられた位置決め突片に当接され
る係合突部280が設けられている。また、それぞれの
ケース198a,198bには、玉供給路281a,2
81bが形成されている。玉供給路281a,281b
は湾曲面282a,282bを有し、湾曲面282a,
282bの終端の下方には、玉送り水平路284a,2
84bが形成されている。さらに、玉送り水平路284
a,284bの終端に玉排出路283a,283bが形
成されている。
【0054】玉供給路281a,281b、玉送り水平
路284a,284b、玉排出路283a,283b
は、ケース198a,198bをそれぞれ前後に区画す
る区画壁295a,295bの前方に形成されている。
また、区画壁295a,295bの前方において、玉圧
緩衝部材285がケース198a,198b間に挟み込
まれる。玉圧緩衝部材285は、玉払出装置97に供給
される玉を左右側方に振分けて玉供給路281a,28
1bに誘導する。
【0055】また、玉圧緩衝部材285の下部には、発
光素子LED286と受光素子(図示せず)とによる払
出モータ位置センサが設けられている。発光素子286
と受光素子とは、所定の間隔を空けて設けられている。
そして、この間隔内に、スクリュー288の先端が挿入
されるようになっている。なお、玉圧緩衝部材285
は、ケース198a,198bが貼り合わされたとき
に、完全にその内部に収納固定される。
【0056】玉送り水平路284a,284bには、払
出モータ289によって回転させられるスクリュー28
8が配置されている。払出モータ289はモータ固定板
290に固定され、モータ固定板290は、区画壁29
5a,295bの後方に固定される固定溝291a,2
91bに嵌め込まれる。その状態で払出モータ289の
モータ軸が区画壁295a,295bの前方に突出する
ので、その突出の前方にスクリュー288が固定され
る。スクリュー288の外周には、払出モータ289の
回転によって玉送り水平路284a,284bに載置さ
れた玉を前方に移動させるための螺旋突起288aが設
けられている。
【0057】そして、スクリュー288の先端には、発
光素子286を収納するように凹部が形成され、その凹
部の外周には、2つの切欠き部292が互いに180°
離れて形成されている。したがって、スクリュー288
が1回転する間に、発光素子286からの光は、切欠き
部292を介して受光素子で2回検出される。
【0058】つまり、発光素子286と受光素子とによ
る払出モータ位置センサは、スクリュー288を定位置
で停止するためのものであり、かつ、払出動作が行なわ
れた旨を検出するものである。なお、発光素子286、
受光素子および払出モータ289からの配線は、まとめ
られてケース198a,198bの後部下方に形成され
た引き出し孔から外部に引き出されコネクタに結線され
る。
【0059】玉が玉送り水平路284a,284bに載
置された状態において、払出モータ289が回転する
と、スクリュー288の螺旋突起288aによって、玉
は、玉送り水平路284a,284b上を前方に向かっ
て移動する。そして、遂には、玉送り水平路284a,
284bの終端から玉排出路283a,283bに落下
する。このとき、左右の玉送り水平路284a,284
bからの落下は交互に行なわれる。すなわち、スクリュ
ー288が半回転する毎に一方から1個の玉が落下す
る。したがって、1個の玉が落下する毎に、発光素子2
86からの光が受光素子によって1回検出される。
【0060】図4に示すように、玉払出装置97の下方
には、玉振分部材311が設けられており、さらに玉振
分部材311の下方には、近接スイッチによる賞球カウ
ントスイッチ301Aおよび玉貸しカウントスイッチ3
01Bが設けられている。
【0061】玉振分部材311は、振分用ソレノイド3
10によって駆動される。ソレノイド310が励磁され
ていない定常時には、玉振分部材311は図示実線に示
すように左側に倒れており、流下玉が賞球通路312A
を通過して賞球カウントスイッチ301Aで検出され
る。一方、ソレノイド310が励磁されると、玉振分部
材311は図示破線に示すように右側に倒れ、流下玉が
玉貸し通路312Bを通過して玉貸しカウントスイッチ
301Bで検出される。
【0062】ソレノイド310は、玉貸時に励磁され、
それ以外では励磁されない。このため、入賞に基づく賞
球時には、玉振分部材311は右側に倒れており、玉排
出路283a,283bからの玉はともに賞球カウント
スイッチ301Aを通過する。一方、玉貸時には、ソレ
ノイド310が励磁されることで玉排出路283a,2
83bからの玉はともに玉貸しカウントスイッチ301
Bを通過する。
【0063】このように、玉振分部材311を設けるこ
とによって、2条の玉流路を流下してきた玉は、賞球カ
ウントスイッチ301Aと玉貸しカウントスイッチ30
1Bとのうちのいずれか一方しか通過しない。したがっ
て、賞球であるのか玉貸であるのかの判断をすることな
く、賞球カウントスイッチ301Aまたは玉貸しカウン
トスイッチ301Bの検出出力から、直ちに賞球数また
は玉貸数を把握することができる。
【0064】このように、玉払出装置97を玉貸のため
のみならず、賞球の払出しのためにも兼用して動作させ
ることができるために、コストダウンを図ることができ
る。しかも、玉振分部材311の切換制御によって簡単
に賞球と、貸玉とをそれぞれ個別に計数することができ
る。
【0065】また、貸玉の払出しを必要としていない時
には玉が賞球カウントスイッチ301A側に案内される
ように玉振分部材311の状態が保持されているため
に、一般的には貸玉を払出す頻度よりも賞球を払出す頻
度が高いことから、玉振分部材311を切換制御する回
数を少なくすることができる。このため、切換が繰返し
行なわれることに伴う玉振分部材311およびそれに関
連する制御部品の故障を減らすことができ、それらの部
品の寿命を長くすることができる。
【0066】図6および図7は、パチンコ遊技機1の制
御に用いられる各種制御基板およびそれに関連する構成
要素を示すブロック図である。図6、図7には、制御基
板として、遊技制御基板(主基板ともいう)31、賞球
玉貸基板37、ランプ制御基板35、音声制御基板7
0、発射制御基板91および表示制御基板80が示され
ている。
【0067】遊技制御基板31、賞球玉貸基板37、ラ
ンプ制御基板35、音声制御基板70、発射制御基板9
1および表示制御基板80には、マイクロコンピュータ
等が搭載されている。これらの各制御基板では、パチン
コ遊技機1の電源の投入時に、制御基板に設けられたR
AM内のデータを初期化する等のイニシャル処理が各制
御基板毎に行なわれ、賞球玉貸基板37、ランプ制御基
板35、音声制御基板70、発射制御基板91および表
示制御基板80は、イニシャライズ処理が終了した時点
で、遊技制御基板31からのコマンドを有効に受付け可
能となる。
【0068】賞球玉貸基板37には、発射制御基板9
1、玉払出装置97、残高表示基板74、および、カー
ドユニット50が接続される。ランプ制御基板35に
は、遊技効果LED28a、賞球ランプ51、玉切れラ
ンプ52、および遊技効果ランプ28b,28cが接続
される。発射制御基板91には、操作ノブ(打球操作ハ
ンドル)5と打球ハンマー(図示省略)を駆動させるた
めの駆動モータ94とが接続される。打球ハンマーの打
球力は、操作ノブ5の操作量に従って調整される。表示
制御基板80には特別図柄用の可変表示装置8(図示省
略)が接続される。音声制御基板70にはスピーカ27
が接続される。
【0069】遊技制御基板31には、遊技制御プログラ
ムに従ってパチンコ遊技機1を制御する基本回路53
と、スイッチ回路58と、ソレノイド回路59と、ラン
プ・LED回路60と、情報出力回路64と、初期リセ
ット回路65と、アドレスデコード回路67とが設けら
れている。
【0070】基本回路53は、遊技制御用のマイクロコ
ンピュータであり、遊技制御用の遊技制御プログラム等
を記憶するROM54、ワークメモリとして使用される
RAM55、制御用のプログラムに従って制御動作を行
なうCPU56およびI/Oポート57を含む。
【0071】初期リセット回路65は、電源投入時にC
PU56をリセットする回路である。CPU56は、初
期リセット回路65から送られてきた初期リセットパル
スに応答して初期化処理を実行する。また、CPU56
は、後述するように、定期的(例えば、2ms毎)に発
生するタイマ割込によって、遊技制御用プログラムを所
定位置から再度実行する。
【0072】アドレスデコード回路67は、CPU56
から与えられるアドレス信号をデコードしてI/Oポー
ト57のうちのいずれかのポートを選択するための信号
を出力する回路である。
【0073】スイッチ回路58は、各種スイッチからの
信号をCPU56に与える回路である。スイッチ回路5
8には、ゲートスイッチ12、始動口スイッチ17、入
賞口スイッチ240(240a〜240e)、Vカウン
トスイッチ22、カウントスイッチ23、賞球カウント
スイッチ301A、満タンスイッチ48、玉切れ検出ス
イッチ167、玉切れスイッチ187(187a,18
7b)が接続される。なお、満タンスイッチ48は、余
剰玉受皿4の満タンを検出するスイッチである。満タン
スイッチ48からの検出信号は、中継基板71を介して
遊技制御基板31に入力される。また、賞球カウントス
イッチ301Aは、図4に示したように玉払出装置97
に設けられており、賞球の払出しを検出するスイッチで
ある。この賞球カウントスイッチ301Aの検出信号
は、中継基板72を介して賞球玉貸制御基板37側のI
/Oポート372bにも入力される。
【0074】情報出力回路64は、CPU56から与え
られるデータに従って、大当りの発生を示す大当り情
報、可変表示部9の可変表示に利用された始動入賞球の
個数を示す始動情報、確率変動が生じたことを示す確変
情報等をホール管理コンピュータ等のホストコンピュー
タに対して出力する回路である。ソレノイド回路59
は、始動口14の可動片15を動作させるソレノイド1
6および可変入賞球装置19の開閉板20を開閉するソ
レノイド21をCPU56からの指令に従って駆動する
回路である。ランプ・LED回路60は、始動記憶表示
器18の点灯および滅灯を行なうとともに7セグメント
LEDによる可変表示器10と装飾ランプ25を駆動す
る回路である。
【0075】遊技制御基板31から賞球玉貸基板37、
ランプ制御基板35、音声制御基板70および表示制御
基板80には、指令情報の一例となるコマンドが送信さ
れる。各制御基板では、このコマンドに基づく制御が行
なわれる。遊技制御基板31からコマンドが出力される
場合には、それにともなって、コマンドの有効期間を示
すINT信号が出力される。INT信号は、無効状態で
は信号がローレベル(オフ状態)となり、有効状態では
信号がハイレベル(オン状態)となる。コマンドは、す
べて7ビットのデータにより構成されている。
【0076】たとえば、遊技制御基板31から賞球玉貸
基板37に伝送される賞球コマンドには、賞球の払出制
御に関する指令情報としてのコマンドと、貸玉の払出制
御に関する指令情報としてのコマンド(たとえば、玉貸
し禁止コマンド、玉貸し禁止解除コマンド等)が含まれ
る。賞球コマンドを構成する7ビットのデータのうち、
下位4ビットが賞球個数の指定に用いられ、その上位側
の3ビットが制御内容の指定に用いられる。
【0077】賞球玉貸基板37には、払出制御用マイク
ロコンピュータが設けられている。この払出制御用マイ
クロコンピュータは、賞球制御(玉貸しに関する制御も
含む)用のプログラム等を記憶するROM、ワークメモ
リとして使用されるRAM、賞球制御用のプログラムに
従って制御動作を行なうCPU2915およびI/Oポ
ート372(372a〜372g)を含む。図7には、
これらのうち、CPU2915とI/Oポート372
(372a〜372g)とを図示し、その他は図示を省
略している。
【0078】I/Oポート372aには、遊技制御基板
31のI/Oポート57(ポートG577)から賞球個
数コマンド(D7〜D0)が入力される。I/Oポート
372bには、賞球カウントスイッチ301Aの検出信
号と、玉貸しカウントスイッチ301Bの検出信号と、
払出モータ位置センサ286の検出信号と、リセットス
イッチ(リセットSW)379の検出信号とが入力され
る。I/Oポート372cからは、払出モータ289へ
の駆動信号が出力される。I/Oポート372dから
は、振分用ソレノイド310への励磁信号が出力され
る。I/Oポート372eからは、エラー表示用LED
374へのエラー表示用信号が出力される。I/Oポー
ト372fはカードユニット50と接続されており、こ
のI/Oポート372fを通じてカードユニット50と
の間で各種制御信号がやりとりされる。I/Oポート3
72gからは、ターミナル基板160への玉貸し個数信
号と、ブザー75へのブザー駆動信号とが出力される。
【0079】賞球玉貸制御用のCPU2915は、賞球
コマンドおよびカードユニットからの制御信号に従って
玉払出装置97を制御する。遊技制御基板31のCPU
56は、大当りあるいは入賞等の発生に基づき、所定の
ランプ制御コマンドをランプ制御基板35へ出力する。
ランプ制御基板35は、遊技制御基板31からのランプ
制御コマンドに基づいて、上記電気的装飾部品の点灯制
御を行なう。
【0080】CPU56は、表示制御基板80に表示制
御コマンドを出力する。表示制御基板80は、表示制御
コマンドに基づいて可変表示装置8の表示制御を行な
う。表示制御コマンドには、たとえば、パチンコ遊技機
1の電源の投入に伴って、所定の初期画面を可変表示装
置8に表示することを指定するコマンドや、始動入賞に
伴って特別図柄の変動を開始させることを指定するコマ
ンド等がある。
【0081】CPU56は、大当りあるいは入賞等の発
生に基づき、所定の音声制御コマンドを音声制御基板7
0へ出力する。音声制御基板70は、遊技制御基板31
より入力される音声制御コマンドに基づいて所定の効果
音をスピーカ27から出力させるための制御を行なう。
なお、音声制御コマンドとは、遊技進行に応じて、遊技
領域7の外側に設けられているスピーカ27の音声出力
を指示するためのコマンドである。
【0082】CPU56は、玉切れ検出スイッチ167
または玉切れスイッチ187からの検出信号が玉切れ状
態を示しているか、あるいは満タンスイッチ48からの
検出信号が満タン状態を示していれば、その状況に応じ
て、賞球禁止コマンド、玉貸し禁止コマンドを賞球玉貸
基板37の払出制御用マイクロコンピュータ370へ送
り、玉払出装置97による賞球の払出しおよび貸玉の払
出しを停止させる。CPU56は、賞球カウントスイッ
チ301Aの検出信号に基づいて賞球数をカウントす
る。
【0083】基本回路53のRAM55には、各スイッ
チ17,22,23,240a〜240eからの入賞検
出信号があったことを記憶するためのカウンタ(カウン
タA,B,C)が設けられている。カウンタAには、V
カウントスイッチ22およびカウントスイッチ23の検
出信号、すなわち、払出数=15個に対応する検出信号
の回数がまとめて記憶される。カウンタBには、始動口
スイッチ17の検出信号の回数、すなわち、払出数=5
個に対応する検出信号が記憶される。カウンタCには、
入賞口スイッチ240a〜240eの検出信号、すなわ
ち、払出数=10個に対応する検出信号の回数が記憶さ
れる。
【0084】CPU56は、始動口スイッチ17、入賞
口スイッチ240(240a〜240e)、Vカウント
スイッチ22、カウントスイッチ23で打玉の入賞が検
出されると、賞球制御用のINT信号を無効状態から有
効状態にするとともに賞球個数を指定する賞球コマンド
として賞球個数コマンドを賞球玉貸基板37へ出力す
る。なお、INT信号は、ポートH 578からバッフ
ァ回路68を介して賞球玉貸基板37のCPU2915
に入力される。また、CPU56は、賞球個数コマンド
を出力する際に後述する総賞球カウンタにコマンドに対
応する数値を加算する。
【0085】CPU56は、先に出力した賞球個数コマ
ンドに基づく賞球の払出しが完了していない場合であっ
ても、遊技盤に設けられた入賞検出用のスイッチ(1
7、22、23、240a〜240e)で入賞が検出さ
れると、賞球個数コマンドを即座に出力する。賞球玉貸
基板37側のCPU2915は、賞球個数コマンドに基
づいて玉払出装置97へ与える駆動信号を制御し、賞球
個数コマンドにより特定される個数の賞球の払出し制御
等の払出し制御を行なう。賞球玉貸基板37側では、先
の賞球個数コマンドに基づく賞球の払出しが完了したか
否かに関係なく、次々に賞球個数コマンドが送られてく
るため、玉の払出しが済んでいない賞球個数コマンドの
賞球個数データについては、RAM2916にある総賞
球個数カウンタに累積的に加算記憶し、その加算記憶デ
ータに基づいて順次玉の払出しを行なう。これにより、
遊技制御基板31側では、先に出力した賞球個数コマン
ドに基づく賞球の払出しが完了していない場合であって
も、次の賞球個数コマンドを記憶する処理を行なう必要
がなく、かつ、賞球玉貸基板37側の動作状況を確認し
ながら賞球個数コマンドを出力する処理を行なう必要も
なくなるので、CPU56の制御負担が軽減されるとと
もに処理を迅速に進めることができる。
【0086】図7に示すように、遊技制御基板31側の
賞球コマンドを出力する部分は、遊技制御基板31の内
部から外部への情報の出力が可能であるが遊技制御基板
31の外部から内部への情報の入力が不可能である不可
逆性出力手段としてのバッファ回路68により構成され
ている。また、賞球玉貸基板37側において賞球コマン
ドが入力されるバッファ回路373も同様に、遊技制御
基板31から賞球玉貸基板37へ向かう方向にのみ信号
の伝送を許容するが賞球玉貸基板37側から遊技制御基
板31側へ向かう信号の伝送を行なわない不可逆性を有
する入力インタフェースである。従って、賞球玉貸基板
37側から遊技制御基板31側に信号が伝わる余地はな
い。賞球コマンドの伝送経路に不正改造が加えられて
も、不正改造によって出力される信号が遊技制御基板3
1側に伝わることはない。このため、遊技制御基板31
と賞球玉貸基板37との間の信号の一方向通信が担保さ
れ、賞球コマンドの伝送経路を介して遊技制御基板31
に不正な信号(データ)を入力させて不正な制御動作を
行なわせる不正行為を確実に防ぐことができる。
【0087】バッファ回路373と同様の回路は、賞球
玉貸基板37の他に、ランプ制御基板35、音声制御基
板70、発射制御基板91および表示制御基板80の各
制御基板にも同様の態様で設けられている。このため、
遊技制御基板31と、各制御基板35,70,80との
間の信号の一方向通信が担保され、各制御基板35,7
0,80から遊技制御基板31に不正な信号を入力させ
て不正な制御を行なわせる不正行為を確実に防ぐことが
できる。
【0088】遊技制御基板31のCPU56は、賞球カ
ウントスイッチ301A,301Bからの検出信号に基
づいて払出された賞球数を計数し、総数カウンタから順
次減算する。また、CPU56は総賞球カウンタの示す
値が未払出しの賞球があることを検出した場合には、未
払い出し賞球報知用のコマンドをランプ制御基板35に
出力する。これにより、ランプ制御基板35によって制
御される賞球ランプ51が点灯される。また、賞球カウ
ントスイッチ301Aの検出に応じて総賞球カウンタを
減算し、総賞球カウンタの値が0となり、未払出し賞球
がなくなった場合には、未払出賞球報知停止用のコマン
ドにより、ランプ制御基板35は賞球ランプ51を消灯
する。なお、賞球ランプ51は点灯、消灯に限らず、そ
の逆であっても、また、点灯パターンを異ならせるもの
でも、さらには、点灯色を異ならせるようにしてもよ
い。すなわち、賞球ランプ51に視覚的に区別できるよ
うな変化があればよい。
【0089】一方、賞球玉貸基板37側のCPU291
5は、賞球カウントスイッチ301Aの検出信号を入力
することによって、総賞球個数カウンタを減算し、払出
した賞球数を計数するとともに、玉貸しカウントスイッ
チ301Bの検出信号をカウントすることによって、払
出した貸玉数を計数する。
【0090】さらに、CPU2915は、賞球カウント
スイッチ301Aおよび玉貸しカウントスイッチ301
Bの検出信号に基づいて玉を計数する動作と並行して、
払出モータ位置センサ286からの検出信号を利用し
て、払出した賞球数および貸玉数を計数する。すなわ
ち、玉払出装置97では、玉繰出し用のスクリュー28
8が180度だけ回転して払出モータ位置センサ286
が1回ON/OFFするごとに玉が1つ払出されるよう
に構成されているために、この払出モータ位置センサ2
86の出力信号の変化に基づいて払出した玉を間接的に
検出し、玉数を計数するのである。
【0091】なお、払出モータ位置センサ286に代え
て、ステッピングモータである払出モータ289のステ
ップパルス数を検出することで、スクリュー288の払
出動作量(回転量)を検出し、これにより間接的に玉の
払出しを検出するようにしてもよい。ただし、スクリュ
ー288の回転を直接検出する払出モータ位置センサ2
86を用いる方が、精度の高い検出結果を得ることがで
きるという利点がある。ステッピングモータのステップ
パルス数に基づいてスクリュー288の払出動作量(回
転量)を検出する場合には1ステップ当りの制御量が何
らかの要因で変化すると、検出される動作量に誤差が生
じてしまうためである。
【0092】ところで、払出モータ位置センサ286の
出力信号に基づいて玉数を計数すると、スクリュー28
8からの玉の落下を待って検出信号が出力されるカウン
トスイッチ301A,301Bの出力信号に基づいて玉
を計数するよりも迅速に計数動作を進めることができる
が、スクリュー288内に整列された玉と玉との間に無
用な隙間が空いていて、スクリュー288が半回転した
ときに玉が払出されなかった場合であっても玉が1つ払
出されたものとみなされるという欠点がある。あるい
は、球噛みその他の原因によって実際には玉が払出され
なかった場合であっても玉が1つ払出されたものとみな
されてしまう。
【0093】このため、CPU2915は、この払出モ
ータ位置センサ286の出力信号に基づいて計数された
玉数が払出予定数に達した後、一旦、スクリュー288
の回転を止め、カウントスイッチ301A,Bの検出信
号に基づいた計数結果を参照して、間違いなく予定通り
の玉の払出しがあったか否かを確認し、払出数が不足す
る場合には、再度、スクリュー288を回転させて不足
分の玉を払出す制御を行なう。
【0094】このような2段階の制御をすることによっ
て、払出モータ位置センサ286の検出出力に基づいて
計数される玉(賞球または貸玉)の数が払出予定数に至
るまでは、スクリュー288を高速回転させて連続的に
玉を払出すことで、玉の払出しを迅速にすることがで
き、また、それにより払出しが不足するような場合で
も、後にその不足分の払出しを行なうことよって払出し
を正確にすることができる。
【0095】賞球玉貸基板37から発射制御基板91に
は、打玉の発射状態を制御するための発射制御信号が与
えられる。発射制御基板91においては、発射制御信号
がLOWレベルである場合に、打玉の発射が禁止され、
打玉の発射が不可能な状態に制御される。一方、発射制
御信号がHIGHレベルである場合には、打玉の発射が
許容され、打玉の発射が可能な状態に制御される。
【0096】また、CPU2915は、I/Oポート3
72を介して、貸し玉数を示す玉貸し個数信号をターミ
ナル基板160に出力する。さらに、CPU2915
は、玉貸しまたは賞球の払出しに異常が発生した場合に
は、後述する警告処理(図31参照)においてブザー駆
動信号をブザー75に出力し、エラーコード表示器37
4(図3参照)によりの原因別にコード表示を行なう。
たとえば、賞球時に払出モータが回転したが、払出され
た遊技球が玉貸し個数カウントスイッチを通過した場合
の賞球経路エラーを「0」、玉貸し時に払出モータが回
転したが、払出された遊技球が賞球個数カウントスイッ
チを通過した場合の玉貸し経路エラーを「1」、賞球個
数カウントスイッチの断線およびその遊技球検出部での
球詰まりを検出した場合の賞球スイッチエラーまたは賞
球個数カウントスイッチ球詰まりエラーを「2」、玉貸
し個数カウントスイッチの断線およびその遊技球検出部
での球詰まりを検出した場合の玉貸しスイッチエラーま
たは玉貸し個数カウントスイッチ球詰まりエラーを
「3」、賞球または玉貸しの払出し動作中のゴミ等の異
物によって遊技球が詰まり、払出モータの回転が異常と
なった場合の払出モータ球噛みエラーを「4」、賞球の
払出しが行なわれるべきではない場合に払出しが検出さ
れた場合の払出時以外での払出しエラーを「5」として
7セグメントを用いて表示する。なお、後述する払出停
止コマンドを受信した場合には払出し停止状態エラーを
「7」として表示してもよい。このエラー表示は、遊技
場の店員等によるリセットスイッチ(リセットSW)3
79の押圧操作によって停止される。カードユニット5
0には、カードユニット制御用マイクロコンピュータ
(図示省略)が搭載されている。また、残高表示基板7
4は、打球供給皿3の上面部分に設けられた図示しない
度数表示LEDと接続される。残高表示基板74からカ
ードユニット50には、遊技者の玉貸しスイッチ(図示
せず)または返却スイッチ(図示せず)の操作に応じ
て、玉貸しスイッチ信号および返却スイッチ信号が賞球
玉貸基板37を介して与えられる。
【0097】カードユニット50から残高表示基板74
には、プリペイドカードの残高を示すカード残高表示信
号および玉貸し可表示信号が賞球玉貸基板37を介して
与えられる。カードユニット50と賞球玉貸基板37と
の間では、ユニット玉貸し操作信号(BRDY信号)、
玉貸し要求信号(BRQ信号)、玉貸し完了信号(EX
S信号)およびパチンコ機動作信号(PRDY信号)が
やりとりされる。その他に、図示を省略しているが、カ
ードユニット50から賞球玉貸基板37には、カードユ
ニット50が賞球玉貸基板37に接続されていることを
賞球玉貸基板37側で確認するために用いられるカード
ユニット接続確認用信号が与えられる。
【0098】パチンコ遊技機1の電源が投入されると、
賞球玉貸基板37の賞球制御用CPU2915は、カー
ドユニット50にPRDY信号を出力する。カードユニ
ット50においてカードが受付けられ、玉貸しスイッチ
が操作され玉貸しスイッチ信号が入力されると、前記P
RDY信号から入力されていることを条件として、カー
ドユニット制御用マイクロコンピュータは、賞球玉貸基
板37にBRDY信号を出力するとともに、この時点か
ら所定の遅延時間が経過してからカードユニット制御用
マイクロコンピュータは、賞球玉貸し基板37にBRQ
信号を出力する。具体的には、BRQ信号をハイレベル
(ON)にする。そして、賞球玉貸し基板37のCPU
2915は、EXS信号をハイレベル(ON)に切換え
て、玉貸し準備信号をカードユニット制御用マイクロコ
ンピュータへ返信する。カードユニット制御用マイクロ
コンピュータは、その玉貸し準備信号の入力があったこ
とを条件として、BRQ信号をローレベル(OFF)に
切換えることにより玉貸し指令信号を賞球玉貸基板37
のCPU2915へ送信する。賞球玉貸基板37のCP
U2915は、その玉貸し指令信号を受けて、払出モー
タ289を駆動し、所定個数(たとえば、25個)の貸
玉を遊技者に払出す。そして、玉貸しが完了した段階
で、CPU2915は、EXS信号をローレベル(OF
F)に切換え、これにより玉貸し完了信号をカードユニ
ット50に送信する。つまり、EXS信号は、玉貸し準
備信号と玉貸し完了信号との2種類の情報の伝達に用い
られる。
【0099】以上のように、カードユニット50からの
信号は全て賞球玉貸基板37に入力される構成になって
いる。従って、玉貸し制御に関して、カードユニット5
0から遊技制御基板31に信号が入力されることはな
く、遊技制御基板31の基本回路53にカードユニット
50の側から不正に信号が入力される余地はない。
【0100】次に、遊技制御基板31側から賞球玉貸基
板37側へ出力される賞球コマンドについて詳細に説明
する。図8は、基本回路53から出力される賞球コマン
ドのデータの内容を説明するための説明図である。CP
U56は、図示するフォーマットからなるコマンドデー
タをランプ制御基板35、賞球玉貸基板37および音声
制御基板70へ出力する。ここでは、代表例として、賞
球コマンドを説明する。
【0101】コマンドデータは、たとえば、図示するよ
うにビット0〜ビット7の8ビットの送信可能データの
うちのビット0〜ビット6の7ビットで構成され、ビッ
ト7は、INT信号用として利用される。このように、
コマンドデータのフォーマットは、ランプ制御基板3
5、賞球玉貸基板37および音声制御基板70で共通で
あるために、各種制御基板の制御動作を指定するコマン
ドデータを作成する際の作業が容易となる。
【0102】賞球制御用のコマンドデータでは、ビット
0〜ビット3を使用して賞球個数が2進数により指定さ
れ、ビット4〜ビット6を使用して制御内容が2進数に
より指定される。なお、ビット7は、賞球個数の指定に
は使用されず、INT信号用として利用される。たとえ
ば、ビット4〜ビット6が「001」の場合は、通常払
出しが指定される。このように通常払出しが指定され賞
球コマンドは、賞球個数コマンドと呼ばれる。ビット4
〜ビット6が「010」の場合は、玉貸し禁止が指定さ
れる。ビット4〜ビット6が「011」の場合は、玉貸
し禁止解除が指定される。ビット4〜ビット6が「10
0」の場合は、発射禁止(打玉の発射禁止)が指定され
る。ビット4〜ビット6が「101」の場合は、発射禁
止解除が指定される。ビット4〜ビット6が「110」
の場合は、賞球禁止が指定される。ビット4〜ビット6
が「111」の場合は、賞球禁止解除が指定される。
【0103】入賞に応じて通常払出しが行なわれる場合
には、ビット4〜ビット6により通常払出が指定され、
ビット0〜ビット3により入賞に応じた払出し個数が指
定される。通常払出し以外の場合には、ビット4〜ビッ
ト6により制御内容が指定されるが、ビット0〜ビット
3により「0001」が固定的に指定される。つまり、
ビット0〜ビット3における「0001」は、非払出し
を指定している。したがって、通常払出し以外の場合に
は、玉を払出す個数が指定されず、払出しが行なわれな
い。
【0104】図9は、賞球玉貸基板37が賞球コマンド
を受信する態様を説明するためのタイミングチャートで
ある。前述したように、INT信号は信号状態がハイレ
ベルにある場合が有効状態であり、ローレベルにある状
態が無効状態である。遊技制御基板31は、新たなコマ
ンドデータを伝送する際にINT信号を4msの間、ロ
ーレベルからハイレベルに切換え、賞球玉貸基板37へ
必要な賞球コマンドのコマンドデータを4msの間継続
して出力する。賞球コマンドを連続して出力する必要が
ある場合には、インタバル期間としてコマンド間に最低
4msのコマンド非出力期間が設けられる。したがっ
て、賞球コマンドを連続して出力する必要がある場合に
は、INT信号が4msの間ハイレベルになるとともに
賞球コマンドが4msの間継続して出力された後、最低
4ms間INT信号がローレベルになるとともに賞球コ
マンドの出力が停止され、その後、さらに INT信号
が4msの間ハイレベルになるとともに賞球コマンドが
4msの間継続して出力されるコマンド送信態様とな
る。
【0105】賞球玉貸基板37は、INT信号がハイレ
ベルとなっている際に入力される賞球コマンドのデータ
に基づいて各種の制御を実行する。賞球玉貸基板37
は、一旦、コマンドデータに基づく制御を開始した場合
には、新たなコマンドデータが入力されるまでその制御
を継続する。
【0106】図中の「1」に示すように、賞球玉貸基板
37は、INT信号が無効状態から有効状態となった時
点で賞球コマンドデータを抽出し、これを所定の格納領
域に格納する。その後、500μsが経過した時点で、
図中の「2」に示すように、再度、賞球コマンドデータ
を抽出する。そして、新たに抽出した賞球コマンドデー
タが「1」のタイミングで抽出した賞球コマンドデータ
と一致することを確認する。その後、さらに500μs
が経過した時点で、図中の「3」に示すように、再度コ
マンドデータを抽出し、コマンドデータが変化していな
いことを条件として、その賞球コマンドデータに応じた
制御を実行する。すなわち、INT信号が有効状態とな
っている間に賞球コマンドデータを3回連続して抽出
し、抽出結果がすべて一致する場合に、その賞球コマン
ドデータを正規のデータと見なす。
【0107】また、前述したような3回のコマンドデー
タの抽出により、抽出結果がすべて一致しない場合に
は、INT信号が有効状態となっている期間中におい
て、再度3回の抽出をやり直す。そして、再抽出により
抽出結果がすべて一致した場合には、その賞球コマンド
データを正規のデータと見なす。このように、遊技制御
基板31から入力された賞球コマンドデータを所定期間
(INT信号が有効状態となっている期間中)にわたっ
て監視し、賞球コマンドデータの内容が変化しない場合
(3回抽出したデータが連続的に一致する場合)に、賞
球コマンドデータが正規のデータであるとみなし、賞球
コマンドデータに対応した制御を行なうために、ノイズ
等の影響によって瞬間的に正規のコマンドデータが本来
のものとは異なるデータに変化した場合であっても、そ
のデータに基づいて誤った制御が行なわれてしまう不都
合を防ぐことができる。その結果、精度が高い払出制御
を行なうことができる。
【0108】なお、コマンドデータは、有効期間が一連
の1回(実施形態では4mS)であればよく、INT信
号だけが立下がりコマンドデータは出力し続けていても
よい。すなわち、賞球玉貸基板側が受け取り可能な態様
の出力が1回であればよい。
【0109】このようなコマンドデータの受信は、賞球
玉貸基板37以外の各制御基板35,70,80におい
ても同様に行なわれる。したがって、賞球玉貸基板37
以外の各制御基板35,70,80においても同様の効
果を得ることができる。
【0110】また、賞球コマンドには、遊技制御基板3
1から出力する場合に、出力の優先度が予め定められて
いる。最も優先度が高いのが玉貸し禁止コマンドであ
り、以下、賞球禁止コマンド、発射禁止コマンド、玉貸
し禁止解除コマンド、賞球禁止解除コマンド、発射禁止
解除コマンド、賞球個数コマンド(図9では「払出」と
示す)の順に優先度が低くなっている。さらに、賞球個
数コマンドの場合には、同じ払出しでも、賞球数の多い
方の払出しが優先度が高い。
【0111】同時期に複数の賞球コマンドを出力する必
要がある場合には、このように定められた優先度に従
い、優先度の高い方から順に賞球コマンドが出力され
る。このように、優先順位にしたがって順に賞球コマン
ドが出力されることにより、CPU56の処理負担を軽
減することができる。その理由は次のとおりである。つ
まり、同時期に複数の賞球コマンドを出力する必要があ
る場合において、複数の賞球コマンドを同時に出力する
とすれば、送信コマンドのビット数を大幅に増やす必要
があり、そのような多数のビット数のデータを同時に用
意するために、大量のデータを同時期に処理する必要が
あるので、そのようなデータを扱うCPU56の処理負
担が増加してしまう。これに対し、優先順位にしたがっ
て順に賞球コマンドを出力する場合には、複数種類の指
令情報を同時に出力しなくても済むため、出力のために
同時に処理するデータ量を抑制することが可能になり、
CPU56の処理負担を軽減することができる。また、
賞球玉貸制御用のCPU2915の側においても、同様
に、複数種類の指令情報を同時に出力しなくても済むた
め、出力のために同時に処理するデータ量を抑制するこ
とが可能になるので、CPU2915の処理負担を軽減
することができる。
【0112】また、賞球コマンドの出力に優先順位が定
められているため、パチンコ遊技機1の制御にとって重
要なコマンドをできる限り早く出力することが可能にな
る。
【0113】次に、パチンコ遊技機1を動作させるため
の処理をフローチャートに基づいて説明する。まず、遊
技制御基板31のCPU56により実行される処理を図
10〜図24を参照して説明する。
【0114】図10は、CPU56により実行されるメ
イン処理および割込処理を説明するためのフローチャー
トである。図10においては、(a)にメイン処理が示
され、(b)に割込処理が示されている。
【0115】図10(a)を参照して、メイン処理を説
明する。メイン処理においては、まず、スタックポイン
タの指定アドレスをセットするためのスタックセット処
理を行なう(S1)。次いで、初期化処理を行なう(S
2)。初期化処理では、CPU56は、RAM55にエ
ラーが含まれているか判定し、エラーが含まれている場
合には、RAM55を初期化することおよび各種フラグ
の初期設定などの処理を行なう。さらに、初期化処理で
は、後述する割込処理を実行するタイミングを規定する
タイマ割込時間(たとえば0.002秒)をCPU56
に設定する処理がなされる。これにより、電源投入等に
よるリセット後の最初の割込処理の実行タイミング規定
のための計時が開始される。
【0116】次に、停止図柄を決定する等のための表示
用乱数更新処理を行なう(S3)。このパチンコ遊技機
1においては、可変表示装置8の可変表示での特別図柄
の停止図柄が乱数(ランダムカウンタのカウンタ値)に
基づいて決定される。このS3では、そのように停止図
柄を決定するための表示用乱数が更新される。表示用乱
数更新処理は、無限ループにより繰返し実行され続ける
が、後述する割込処理が起動された場合には、表示用乱
数更新処理を構成するプログラムのうちの実行中の位置
で一時停止され、その割込処理が終了すると一時停止し
たプログラムの位置から実行が再開される。
【0117】次に、図10(b)を参照して、割込処理
は、CPU56により管理されるタイマ割込用のタイマ
の計時値が設定値(S2またはS15で設定されるタイ
マ割込時間)になるごとに実行が開始される。
【0118】割込処理においては、まず、表示制御基板
80に送出されるコマンドコードをRAM55の所定の
領域に設定する表示制御データ設定処理を行なった後に
(S4)、コマンドコードを表示制御データとして出力
する表示制御データ出力処理を行なう(S5)。
【0119】次いで、ランプ制御基板35および音声制
御基板70に音声発生やLED点灯制御用の所定のコマ
ンドを送信するための処理を行なうとともに、ホール管
理用コンピュータに大当り情報、始動情報、確率変動情
報、賞球情報などのデータを送信するためのデータ出力
処理を行なう(S6)。また、パチンコ遊技機1の内部
に備えられている自己診断機能によって種々の異常診断
処理が行なわれ、その結果に応じて必要ならば警報が発
せられるエラー処理を行なう(S7)。
【0120】次に、遊技制御に用いられる各種の判定用
乱数を示す各カウンタを更新する判定用乱数更新処理を
行なう(S8)。S8においては、具体的に、大当り決
定用乱数等の判定用乱数が更新される。つまり、このパ
チンコ遊技機1においては、大当り決定用乱数の抽出値
に基づいて大当りを発生させるか否かが決定されるので
ある。
【0121】次に、CPU56は、特別図柄プロセス処
理を行なう(S9)。特別図柄プロセス処理では、遊技
状態に応じてパチンコ遊技機1を所定の順序で制御する
ための特別図柄プロセスフラグに従って該当する処理が
選び出されて実行される。そして、特別図柄プロセスフ
ラグの値は、遊技状態に応じて各処理中に更新される。
また、普通図柄プロセス処理を行なう(S10)。普通
図柄プロセス処理では、7セグメントLEDによる可変
表示器10を所定の順序で制御するための普通図柄プロ
セスフラグに従って該当する処理が選び出されて実行さ
れる。そして、普通図柄プロセスフラグの値は、遊技状
態に応じて各処理中に更新される。
【0122】さらに、CPU56は、ゲートスイッチ1
2、始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ22、カ
ウントスイッチ23等の状態を入力し、各入賞口や可変
入賞球装置19に対する入賞があったか否か判定するス
イッチ処理を行なう(S11)。次に、CPU56は、
S3と同一の表示用乱数更新処理を行なう(S12)。
次に、払出制御用マイクロコンピュータ370との間の
入賞球信号処理を行なう(S13)。入賞球信号処理の
詳細については、図13を用いて後述する。次に、賞球
コマンド出力処理を行なう(S14)。賞球コマンド出
力処理の詳細については、図19を用いて後述する。
【0123】また、S11では遊技機に設けられるスイ
ッチ(ゲートスイッチ12、始動口スイッチ17、Vカ
ウントスイッチ22、カウントスイッチ23、一般入賞
口に設けられるスイッチ24a、24b、24c、24
d、24e、賞球カウントスイッチ301A、満タンス
イッチ48、玉切れスイッチ187)の入力判定が行な
われる。すべてのスイッチについての入力判定を行なっ
て、オンの入力があった各スイッチに対応したタイマ
(図53第1種始動口スイッチタイマ、図56賞球カウ
ントスイッチタイマ、等)の加算を行なう。当該タイマ
は全てのスイッチに対応して設けられており、これらの
タイマ値により各スイッチのオン入力期間が識別でき
る。これらのタイマ値に基づいて他の処理でスイッチ検
出に応じた処理が行なわれる。例えば、特別図柄プロセ
ス処理においては、始動口スイッチ17に対応したタイ
マの値が2であれば、始動口スイッチ17の検出ありと
判定され、大当り判定を行なうための大当りカウンタ値
の抽出などがおこなわれる。スイッチの検出に基づいて
処理を実行することとなるタイマの値はスイッチごとに
異なり、ゲートスイッチ12、始動口スイッチ17、V
カウントスイッチ22、カウントスイッチ23、一般入
賞口に設けられるスイッチ24a、24b、24c、2
4d、24e、賞球カウントスイッチ301Aについて
はタイマ値が2であれば、検出有りと判定される。満タ
ンスイッチ48についてはタイマ値が50であれば満タ
ン時の処理が実行され、1回オフを検出した場合は満タ
ンが解消したものと判定される。玉切れスイッチ187
はタイマ値が250であれば、玉切れであると判定さ
れ、オフ検出が50であれば玉切れが解消したものと判
定される。
【0124】以上のように遊技制御の処理において使用
されるスイッチの検出をS11において一括して行なう
ことにより、各スイッチ毎に入力信号の判定時期が異な
るという不都合を解消できる。即ち、遊技制御処理のあ
る実行段階まではオンを出力していた第1のスイッチと
第2のスイッチがあった場合、第1のスイッチについて
はオンと判定され、第2のスイッチの入力信号の判定時
期には、第2のスイッチがオフとなった場合、第1のス
イッチと第2のスイッチの間において判定時期の不均衡
が生じる。
【0125】また、各スイッチについての判定を異なる
段階で行なう場合には、スイッチの入力判定のプログラ
ムを複数の段階で実行しなければならず、プログラム開
発効率が悪く、このような問題が解消されるという効果
もある。
【0126】次に、タイマ割込時間設定処理を行なう
(S15)。S15においては、前述したようなタイマ
割込時間(たとえば0.002秒)をS2の場合と同様
に設定する処理が実行される。S15の後、この割込処
理が終了する。これにより、この割込処理の終了時にS
15によってタイマ割込時間が設定され、次の割込処理
の実行タイミングを規定するための計時が開始されるこ
ととなる。したがって、割込処理が終了するごとにタイ
マ割込のための時間が計時され、その後タイマ割込時間
が経過するごとに割込処理が実行されることとなる。こ
の割込処理が終了すると、前述したメイン処理のプログ
ラムの実行が、一時停止していた位置から再開される。
【0127】図11は、始動入賞口チェック処理を説明
するためのフローチャートである。この始動入賞口チェ
ック処理は、図10に示した割込処理のS11により実
行されるスイッチ処理に含まれる処理である。CPU5
6は、はじめに、第1種始動口スイッチカウンタがスイ
ッチオン判定値と一致しないか否か確認する(SS
1)。第1種始動口スイッチカウンタは、始動口スイッ
チ17の検出信号の出力が継続することに伴って加算更
新されるカウンタである。第1種始動口スイッチカウン
タがスイッチオン判定値と一致しない場合、すなわち、
入力信号の継続時間がまだ規定値に達していない場合に
は入力された信号がノイズ等の可能性があるために処理
を終了する。一方、第1種始動口スイッチカウンタがス
イッチオン判定値と一致する場合には始動口スイッチ1
7が始動入賞を検出したと判断してカウンタBを更新
(+1)する(SS2)。
【0128】なお、カウンタBは、前述したように始動
口スイッチ17の検出信号、すなわち、払出数=5個に
対応する検出信号を記憶するカウンタである。次に、始
動記憶数をカウントする特別図柄入賞記憶カウンタが特
別図柄入賞記憶カウンタの最大値(=4)以上となって
いるか否かを判断する(SS3)。最大値となっている
場合には始動記憶することなく処理を終了する。最大値
に達していない場合には特別図柄入賞記憶カウンタを更
新(+1)する(SS4)。次に、新たに記憶した特別
図柄入賞記憶カウンタのカウント値に対応する特別図柄
判定用バンクアドレスを算出する(SS5)。次に、特
別図柄の可変表示時間を短縮するための変動短縮設定時
間を、一旦、変動短縮タイマバンクに設定する(SS
6)。なお、ここで設定された変動短縮設定時間は、後
述のSS11で評価される始動記憶数の多少に応じて通
常の可変表示時間に変更され得る。つまり、始動記憶数
が多い場合には設定がそのまま維持され、始動記憶数が
少ない場合には通常の可変表示時間に変更される。
【0129】次に、可変表示結果を大当りとするか否か
を決定するための特別図柄判定用乱数を抽出する(SS
7)。次に、可変表示途中にリーチを成立させるか否か
を決定するためのリーチ判定用乱数を抽出する(SS
8)。次に、SS7で抽出した特別図柄判定用乱数を特
別図柄判定用バンクに設定し、SS8で抽出したリーチ
判定用乱数をリーチ判定用バンクに設定する(SS
9)。次に、SS7で抽出した特別図柄判定用乱数を特
定図柄判定用バンクに設定する(SS10)。なお、特
別図柄判定用バンクとは、特別図柄判定用乱数に基づい
て大当りを発生させるか否か、確率変動を生じさせる確
変大当りを発生させるか否かを判定するバンクであり、
特定図柄判定用バンクとは、特別図柄判定用バンクによ
る判定結果に応じて停止図柄の種類を定めるために使用
されるバンクである。
【0130】次に、特別図柄判定処理を実行した後(S
S11)、処理を終了する。特別図柄判定処理では、特
定図柄判定用バンクおよび特別図柄判定用バンクの格納
値に基づいて可変表示装置8の可変表示結果が定められ
る。
【0131】図12は、大入賞口チェック処理を説明す
るためのフローチャートである。この大入賞口チェック
処理は、図10に示した割込処理のS11により実行さ
れるスイッチ処理に含まれる処理である。
【0132】この大入賞口チェック処理においては、ま
ず、カウントスイッチカウンタがスイッチオン判定値と
一致しないか否か確認する(ST1)。カウントスイッ
チカウンタは、カウントスイッチ23の検出信号の出力
が継続することに伴って加算更新されるカウンタであ
る。カウントスイッチカウンタがスイッチオン判定値と
一致しない場合には後述のST5に移行するが、一致す
る場合にはカウントスイッチ23が入賞を検出したと判
断してその旨を示すカウント通過フラグを設定する(S
T2)。次に、遊技状態を示す特別図柄プロセスフラグ
値が大入賞口開放中を表わす値以外であるか否かが判断
される(ST3)。大入賞口開放中を表わす値以外の場
合には後述のST5に移行するが、大入賞口開放中を表
わす値の場合には、大入賞口入賞カウンタ更新処理を実
行する(ST4)。
【0133】ここでは、先に設定されたカウント通過フ
ラグに基づいてカウンタAを加算更新する。なお、カウ
ンタAは、前述したようにVカウントスイッチ22およ
びカウントスイッチ23の検出信号、すなわち、払出数
=15個に対応する検出信号を記憶するカウンタであ
る。次に、Vカウントスイッチカウンタ(特定領域カウ
ントスイッチカウンタ)がスイッチオン判定値と一致し
ないか否か確認する(ST5)。Vカウントスイッチカ
ウンタは、Vカウントスイッチ22の検出信号の出力が
継続することに伴って加算更新されるカウンタである。
Vカウントスイッチカウンタがスイッチオン判定値と一
致しない場合には後述のST10に移行するが、一致す
る場合にはVカウントスイッチ22が入賞を検出したと
判断する。
【0134】そして、特別図柄プロセスフラグ値が大入
賞口開放中を表わす値以外であるか否かが判断される
(ST6)。大入賞口開放中を表わす値以外の場合には
後述のST8に移行するが、大入賞口開放中を表わす値
の場合には、大入賞口入賞カウンタ更新処理を実行する
(ST7)。ここでは、Vカウントスイッチ22の検出
信号に基づいてカウンタAを加算更新する。次に、可変
入賞球装置19の繰返し継続制御の実行回数を計数する
継続回数カウンタが継続回数カウンタの最終値(=1
6)以上となっているか否か判断する(ST8)。最終
値となっている場合には、後述のST10に移行する
が、最終値となっていない場合には打玉が特定領域を通
過したことを示す特定領域通過フラグを設定する(ST
9)。
【0135】次に、入賞口スイッチカウンタがスイッチ
オン判定値と一致しないか否か確認する(ST10)。
入賞口スイッチカウンタは、各入賞口スイッチ240
(240a,240b,240c,240d,240
e)の検出信号の出力が継続することに伴って加算更新
されるカウンタである。入賞口スイッチカウンタがスイ
ッチオン判定値と一致しない場合には処理が終了する
が、一致する場合には入賞口スイッチ240が入賞を検
出したと判断してカウンタCを加算更新する(ST1
1)。その後、大入賞口チェック処理を終了する。な
お、カウンタCは、前述したように各入賞口スイッチ2
40の検出信号、すなわち、払出数=10個に対応する
検出信号を記憶するカウンタである。
【0136】図13〜図15は、入賞球信号処理を説明
するためのフローチャートである。上述したように、入
賞球信号処理は2msに1回実行される。最初に、使用
される各タイマについて説明する。
【0137】(1) タイマTA1:玉振分部材311
が玉貸し側から賞球側に切換わるのに要する時間と払出
された玉が落下して賞球カウントスイッチ301Aによ
り検出されるまでに要する時間との和を予測するために
用いられる。
【0138】(2) タイマTA5:エラー検出時にセ
ットされ、タイムアウトするまでエラー表示が行なわれ
る。
【0139】(3) タイマTA6:タイムアウトする
度に繰り返し再起動され、タイムアウト時に累積エラー
同数が所定回数を超えていたら復帰不能なエラーとな
る。
【0140】入賞球信号処理において、CPU56は、
まず、玉貸し可能判定処理を実行する(SA1)。この
玉貸し可能判定処理は、玉貸し可能であるか否かを判定
するための処理であり、処理の内容については図16を
用いて後述する。次に、発射可能判定処理を実行する
(SA2)。この発射可能判定処理は、打玉の発射が可
能であるか否かを判定するための処理であり、処理の内
容については図17を用いて後述する。
【0141】次に、制御がSA2aへ進み、賞球カウン
トスイッチ301A(図4,図7参照)がONになって
いるか否かの判断がなされる。ONになっていなければ
SA3へ進むが、ONになっている場合にはSA2bへ
進み、賞球払出中フラグがONになっているか否かの判
断がなされる。
【0142】この賞球払出中フラグとは、賞球玉貸基板
37のCPU2915が賞球払出状態であると遊技制御
基板31のCPU56側で推測される場合にセットされ
るものである。具体的には、CPU56が賞球玉貸し基
板37側へ賞球個数コマンドを出力するための賞球個数
コマンド出力フラグがセットされることにより後述する
SA18によりON状態となり、払出すべき所定個数の
景品玉が払出されてそれが賞球カウントスイッチ301
Aにより検出されることにより後述するSB9によりO
FF状態となる。そして、正常に動作している限り、賞
球払出中フラグがONになっている場合にのみ賞球カウ
ントスイッチ301AがONとなるのであり、それらが
正常な状態の場合にはSA3へ進むが、賞球払出中フラ
グがONでないにもかかわらず賞球カウントスイッチ3
01AがONになれば制御がSA2cへ進み、エラー処
理がなされる。このエラー状態では、CPU56がホー
ルト状態(HALT状態)となり、何ら動作を行なわな
い状態となる。
【0143】次に、タイマTA6がタイムアウトしたか
否か確認する(SA3)。タイムアウトしていた場合に
は、タイマTA6のタイマ値をクリアし、賞球エラーカ
ウンタの値をチェックする(SA6)。そして、賞球エ
ラーカウンタの値が所定値を超えていた場合には、エラ
ー状態に入る(SA9)。エラー状態では、CPU56
はホールト状態(HALT状態)になる。
【0144】タイマTA6がタイムアウトしたときに、
賞球エラーカウンタの値が所定回を超えていなければ、
賞球エラーカウンタは初期化され(SA7)、再度タイ
マTA6がスタートされる(SA8)。
【0145】後述するように、賞球エラーカウンタの値
は、賞球個数の過多が検出されるとカウントアップされ
る。したがって、所定時間内に(タイマTA6のカウン
トアップ時間内に)所定個数を超える賞球過多エラーが
生ずると、解除されない状態になる。このように、賞球
過多エラーが生じたときに直ちにホールト状態となら
ず、頻繁に賞球過多エラーが生じた場合にホールト状態
となるように構成すると、一時的に生じ自然復旧するよ
うなエラーでは遊技機は動作不能状態にならない。ま
た、頻繁に賞球過多エラーが生ずる場合には点検等を要
することが多いので、そのような場合には遊技機が動作
不能状態になるようにすることができる。
【0146】なお、ここでは、エラー発生とは無関係に
タイマTA6をスタートさせタイマTA6がタイムアウ
トする度に、タイマTA6で計時される時間内における
発生エラー数をチェックするようにしたが、エラーが発
生するとタイマをスタートさせる等の他の監視方法を用
いてもよい。要するに、所定時間内に所定回を超えるエ
ラーが発生したことを検出できれば、どのような監視方
法を用いてもよい。
【0147】SA3でNOと判断されると、賞球払出中
フラグがオンしているか否か確認する(SA4)。オン
している場合には、SB1に移行する。賞球払出中フラ
グがオンしていない場合には、入賞が検出されているか
否か確認する(SA5)。具体的には、前述したRAM
55のカウンタ(カウンタA,B,C)が参照されて入
賞が検出されているか否かが判断される。入賞が検出さ
れていなければ処理を終了する。なお、本実施の形態に
おいて、フラグがONの状態とはフラグがセットされて
いる状態を意味し、フラグがOFFの状態とはフラグが
セットされていない状態すなわちクリア(リセット)さ
れた状態を意味する。一方、入賞が検出されている場合
には、賞球可能判定処理を実行する(SA10)。この
賞球可能判定処理は、賞球の払出しが可能であるか否か
を判定するための処理であり、処理の内容については図
18を用いて後述する。
【0148】次に、賞球可能判定処理の終了後、以下の
優先順序に従って入賞に応じた賞球個数コマンドが出力
される。まず、図14に示すように、Vカウントスイッ
チ22またはカウントスイッチ23で入賞が検出された
のか否かが判断される(SA11)。具体的には、カウ
ンタAに記憶値があるか否かが判断される。
【0149】この実施の形態では、大入賞口を経た入賞
については15個の賞球を払出す。よって、Vカウント
スイッチ22またはカウントスイッチ23で入賞が検出
されていた(カウンタA>0)ときには賞球予定数に1
5個を設定し(SA13)、次いで総賞球カウンタを
「15」加算更新する(SA14)。次いでカウンタA
を「1」減算更新する(SA14a)。ここで、総賞球
カウンタは、払出す予定の賞球の総数を計数するための
カウンタである。
【0150】Vカウントスイッチ22またはカウントス
イッチ23で入賞が検出されていない場合には、一般入
賞口24、すなわち、各入賞口スイッチ240(240
a,240b,240c,240d,240e)で入賞
が検出されたのか否かが判断される(SA12)。具体
的には、カウンタCに記憶値があるか否かが判断され
る。この実施の形態では、一般入賞口24を経た入賞に
ついては10個の賞球を払出す。よって、各入賞口スイ
ッチ240で入賞が検出されていた(カウンタC>0)
ときには賞球予定数に10個を設定し(SA15)、次
いで総賞球カウンタを「10」加算更新する(SA1
6)。次いでカウンタCを「1」減算更新する(SA1
6a)。
【0151】Vカウントスイッチ22、カウントスイッ
チ23、各入賞口スイッチ240のいずれによっても入
賞が検出されていない場合には、始動口スイッチ17で
入賞が検出されたと判断できる。具体的には、始動口ス
イッチ17の検出信号を記憶するためのカウンタBに記
憶値があると判断できる。この実施の形態では、始動口
14を経た入賞については5個の賞球を払出すために、
SA12でNOと判断できる場合には賞球予定数に5個
を設定し(SA19)、次いで総賞球カウンタを「5」
加算更新する(SA20)。次いでカウンタBを「1」
減算更新する(SA20a)。
【0152】以上のように、遊技制御基板31は、複数
の入賞検出用スイッチから同時に検出信号が入力された
場合であっても、所定の優先順序に従って各検出信号に
対応する前記払出制御を行なう。
【0153】また、総賞球カウンタには複数の入賞に対
応する払出予定数の総数が記憶されるために、各々の入
賞別に払出予定数を記憶する場合と比較して総賞球カウ
ンタのために遊技制御基板31のRAM55に必要とさ
れる記憶領域を削減できる。
【0154】その後、CPU56は、賞球予定数に応じ
た賞球コマンドを出力するために、賞球コマンド出力フ
ラグをセットする(SA17)。その後、賞球ランプ点
灯コマンド送出済フラグがONしているかどうかが判断
される(SA17a)。ONしている場合には、SA1
8に進み、ONしていない場合には、景品玉に未払いが
あることを示す賞球ランプ51を点灯させるコマンドを
出力するために、賞球ランプ点灯コマンド出力フラグを
セットする(SA17b)。次に、賞球ランプ点灯コマ
ンド送出済フラグをセットする(SA17c)。
【0155】以上のように、複数の入賞検出用スイッチ
から同時に検出信号が入力された場合の制御が容易とな
るように、所定の優先順序に従って各検出信号に対応す
る賞球コマンドが出力される。なお、賞球玉貸基板37
における払出制御用マイクロコンピュータ370のCP
U2915は、賞球コマンドで指定された個数の賞球払
出制御を行なう。
【0156】次に、CPU56は、賞球払出中フラグが
ONになっているか否か判定し(SA18)、ONして
いない場合には賞球払出中フラグをONして(SA18
a)、次に、タイマTA1が計時中か否か判別し(SA
18C)、計時中であればそのまま入賞信号処理を終了
するが、計時中でなければタイマTA1をスタートさせ
て(SA18d)、入賞信号処理を終了する。なお、次
に、入賞球信号処理が実行されると、SA4で賞球払出
中フラグがONしているので、SA4からSB2へ移行
する。
【0157】一方、SA18によりONしている旨の判
定がなされた場合には、SA18bにより賞球禁止フラ
グがON→OFFに切変わった瞬間か否かの判定がなさ
れ、NOの場合にはこの処理が終了する。ところが、賞
球払出中に賞球禁止フラグがセットされた後解除されれ
ばSA18bによりYESと判断されてSA18cによ
るタイマTA1のセットがなされる。なお、賞球禁止フ
ラグとは、賞球動作を禁止させるためのフラグである
(SD6,SD11参照)。
【0158】次に、図15に示すように、賞球カウント
スイッチ301Aがオンしたか否かを判断する(SB
2)。賞球カウントスイッチのオンを検出すると、賞球
カウントスイッチのオフを待ち(SB3)、オフしたら
総賞球カウンタのカウンタ値を−1する(SB5)。次
に、賞球払出カウンタ値を+1する(SB5a)。その
後、賞球払出カウンタ値が「10」でない場合は、タイ
マTA1を起動する(SB6)。また、賞球払出カウン
タ値が「10」である場合は、賞球情報出力フラグをセ
ットする(SB5c)。次に、賞球払出カウンタをクリ
アする(SB5d)。
【0159】そして、タイマTA1を起動する(SB
6)。タイマTA1は、賞球カウントスイッチの出力が
オンした後オフする度に起動または再スタートされる。
【0160】SB2において賞球カウントスイッチがオ
ンしていなければ、タイマTA1が動作中か否か確認す
る(SB4)。タイマTA1が動作中でない場合には処
理を終了する。一方、タイマTA1が動作中であれば、
CPU56は、タイマTA1がタイムアウトしたか否か
確認する(SB7)。タイムアウトしていなければSA
5へ進む。なお、次に、入賞球信号処理が実行される
と、賞球払出中フラグがオンしているので、やはりSA
4からSB2に移行する。
【0161】タイマTA1の値(起動時からタイムアウ
トするまでの時間)は、正常に払出しが行なわれている
場合には払出周期(賞球カウントスイッチ301Aがオ
ンしてから次にオンするまでの期間)よりも長く設定さ
れている。従って、正常に払出しが行なわれているとき
には、最後の払出しを除いて、タイマTA1がタイムア
ウトするよりも前に、次の賞球カウントスイッチのオン
(SB2)が発生する。すなわち、正常に払出しが行な
われているときには、タイマTA1は、最後の払出しが
行なわれた後に初めてタイムアウトする。
【0162】SB7において、タイマTA1がタイムア
ウトすると、総賞球カウンタのカウンタ値が「0」であ
るか否かが判別される(SB8)。タイマTA1がタイ
ムアウトした場合には、SB7の判別後、タイマTA1
のタイマ値をクリアする。正常に払出しが完了した場合
には、総賞球カウンタのカウンタ値は「0」になる。従
って、総賞球カウンタのカウンタ値が「0」になった場
合には、賞球ランプ51を消灯するために賞球ランプ消
灯コマンド出力フラグをオン状態にした後(SB8
a)、賞球コマンドの出力を停止させるために賞球払出
中フラグをオフ状態にし(SB9)、SA5に進む。
【0163】一方、タイマTA1がタイムアウトしたと
きに総賞球カウンタのカウンタ値が「0」になっていな
かった場合には、CPU56は、総賞球カウンタのカウ
ンタ値が「0」よりも小さいか否かチェックする(SB
10)。総賞球カウンタのカウンタ値が「0」よりも小
さくない、すなわち払出不足と判断される場合には、S
B9に進む。一方、総賞球カウンタのカウンタ値が
「0」よりも小さい、すなわち払出過多と判断される場
合には、総賞球カウンタをリセットし(SB12)、そ
の後、SB9に進む。
【0164】このように、賞球玉貸基板37側のみなら
ず、遊技制御基板31側においても賞球の未払出数が管
理されるために、賞球の未払出数をより確実に管理する
ことができる。また、遊技制御基板31が、賞球に未払
いがある場合には、賞球ランプ51を点灯するために賞
球ランプ点灯コマンド出力フラグをセット(SA17
b)し、賞球が完全に払出された場合には、賞球ランプ
51を消灯するために賞球ランプ消灯コマンド出力フラ
グ(SB8a)をオン状態にする制御を行なうため、景
品玉に未払い出しがある状態を人が確認できる。それに
より、景品遊技媒体の払出に異常が発生していることを
早期に発見して払出すべき景品玉の払出しを行なうとと
もに、早期にパチンコ遊技機の故障を修理する対策をと
ることができる。
【0165】次に、入賞球信号処理が実行されると、賞
球払出中フラグがオンしているので、SA4からSB2
に移行する。そして、SB2で賞球カウントスイッチの
オンが検出された後に賞球カウントスイッチがオフする
と、CPU56は、総賞球カウンタのカウンタ値を−1
する(SB5)。そして、タイマT1を再スタート(S
B6)してSA5へ進む。
【0166】図16は、前述した入賞球信号処理のSA
1により実行される玉貸し可能判定処理を説明するため
のフローチャートである。玉貸し可能判定処理におい
て、CPU56は、まず、満タンフラグ1がセットされ
ているか否かが判断される(SC1)。満タンフラグ1
は、玉払出装置97により払出せる貸玉が存在する状態
で余剰玉受皿4が満タンになった場合にセットされるフ
ラグであり、玉貸し時用の満タンフラグである。
【0167】満タンフラグ1がセットされていると判断
された場合は、後述するSC17に進む。一方、満タン
フラグ1がセットされていないと判断された場合は、玉
切れスイッチ187により貸玉有りの検出(払出せる貸
玉が存在していることの検出)があったか否かが判断さ
れる(SC2)。貸玉有りの検出がなかったと判断され
た場合は、後述するSC3に進む。一方、貸玉有りの検
出があったと判断された場合は、玉貸し禁止フラグがオ
ン状態(セット状態)になっているか否かが判断される
(SC8)。ここで、玉貸し禁止フラグとは、玉貸しが
禁止状態にあることを示すためのフラグである。玉貸し
禁止フラグがオン状態になっていると判断された場合
は、後述するSC9に進む。一方、玉貸し禁止フラグが
オン状態になっていないと判断された場合は、SC13
に進み、満タンスイッチ48からの検出信号に基づい
て、余剰玉受皿4の満タン状態が検出されたか否かが判
断される。
【0168】満タン状態が検出されていないと判断され
た場合には、そのままこの玉貸し可能判定処理が終了す
る。一方、満タン状態が検出されたと判断された場合に
は、タイマTA8のタイマ値を「1」だけ加算更新させ
る処理がなされる(SC14)。ここで、タイマTA8
とは、満タンの検出状態の継続時間を計時するタイマで
あり、満タンフラグ1をセットさせるか否かの判断のた
めに用いられる。
【0169】次に、タイマTA8のタイマ値が、満タン
スイッチ48からの検出信号に基づいて余剰玉受皿4が
確実に満タン状態になっていると判断できる所定値にな
ったか否かが判断される(SC15)。この場合の判断
に用いられる所定値は、ノイズにより満タン状態の誤検
出がなされないように、ノイズが混入した場合に生じ得
ないと考えられる検出継続時間および玉の流下状態によ
り瞬間的に検出状態になる場合を除外するための検出継
続時間(たとえば0.2s)に設定されている。タイマ
T8のタイマ値が、まだ所定値になっていないと判断さ
れた場合は、この玉貸し可能判定処理が終了する。一
方、タイマTA8のタイマ値が、所定値になったと判断
された場合は、余剰玉受皿4が満タン状態になったもの
とみなし、満タンフラグ1をセットする処理がなされる
(SC16)。SC16の後、SC6に進み、玉貸し禁
止フラグをオン状態(セット状態)にした後、SC7に
おいて玉貸し禁止コマンド出力フラグをオン状態(セッ
ト状態)にし、この玉貸し可能判定処理が終了する。
【0170】ここで、玉貸し禁止フラグとは、玉貸しが
禁止されている状態を示す場合にセットされるフラグで
ある。また、玉貸し禁止コマンド出力フラグとは、賞球
コマンドとして玉貸し禁止コマンドを出力させる場合に
セットされるフラグである。
【0171】また、前述したSC8により玉貸し禁止フ
ラグがオン状態になっていると判断されてSC9に進ん
だ場合は、玉貸し可能判定タイマのタイマ値を「1」だ
け加算更新させる処理がなされる(SC9)。ここで、
玉貸し可能判定タイマとは、玉切れスイッチ187によ
る玉切れ検出に基づいて玉貸し禁止状態になった後、玉
切れスイッチ187が玉切れの非検出状態になった場合
に、玉貸し禁止状態を自動的に解除するタイミングを判
断するために用いられるタイマである。つまり、玉切れ
スイッチ187が玉切れの検出状態から玉切れの非検出
状態になった場合に、ある程度の時間にわたって非検出
状態が続いたことを条件として玉切れ状態が復旧したと
判断すれば、ノイズ等による復旧の誤判断を防ぎ、玉切
れ状態の復旧を確実に判断することができる。
【0172】次に、玉貸し可能判定タイマのタイマ値
が、確実に玉切れ状態が復旧できたと判断できる所定値
(たとえば、2000mS)になったか否かが判断され
る(SC10)。この場合の判断に用いられる所定値
は、ノイズを排除可能な時間に相当する値に設定されて
いる。これにより、ノイズ等による復旧の誤判断を防
ぎ、玉切れ状態の復旧を確実に判断することができる。
このような効果を得るには、他の方法も考えられる。た
とえば、CPU56は、玉貸し可能判定タイマを持たず
に、玉貸し有り検出で即座に玉貸し禁止解除コマンドを
出力するが、賞球玉貸基板37のCPU56は、再度、
貸し玉無し判定を行ない玉貸しコマンドを送るため、玉
貸し途中で玉がなくなることを防止できる。
【0173】玉貸し可能判定タイマのタイマ値がまだ所
定値になっていないと判断された場合は、この玉貸し可
能判定処理が終了する。一方、玉貸し可能判定タイマの
タイマ値が所定値になったと判断された場合は、玉貸し
禁止フラグをオフ状態にする処理がなされる(SC1
1)。これにより、玉貸し禁止状態である旨が示されな
いようになる。玉貸し可能判定タイマのタイマ値は、S
C10において玉貸し可能判定タイマのタイマ値が所定
値になったと判断された場合に、クリアされる。そし
て、玉貸し禁止解除コマンド出力フラグをオン状態(セ
ット状態)にする処理(SC12)がなされた後、この
玉貸し可能判定処理が終了する。ここで、玉貸し禁止解
除コマンド出力フラグとは、玉貸し禁止解除コマンドを
賞球コマンドとして出力させる場合にセットされるフラ
グであるCPU56が玉貸しに関する状態を把握するた
めのものである。このように、玉貸し禁止解除コマンド
出力フラグがセットされるとともに、玉貸し禁止解除コ
マンドが賞球玉貸基板37に送られる。
【0174】また、前述したSC2により貸玉有りの検
出がなかったと判断されてSC3に進んだ場合は、タイ
マTA7のタイマ値を「1」だけ加算更新させる処理が
なされる。ここで、タイマTA7とは、貸玉が玉払出装
置97への供給通路を流れることにより生じる玉切れス
イッチ187のオフ状態が誤って玉切れとみなされない
ようにするために玉切れスイッチ187の検出有効期間
を規定するのに用いられるタイマである。
【0175】次に、タイマTA7のタイマ値が、玉切れ
スイッチ187の検出有効期間に該当する所定値になっ
ているか否かが判断される(SC4)。この場合の所定
値は、玉払出装置97に供給されるパチンコ玉の移動に
起因して生じる玉切れスイッチ187のオンオフ状態の
オフ期間に相当する値よりも長い値に設定されている。
つまり、パチンコ玉が玉払出装置97への供給通路を流
れている場合には、パチンコ玉が停滞している場合と異
なり、パチンコ玉の通過にともなって玉切れスイッチ1
87がオンオフを繰返す。ところが、極めて短いタイミ
ングにおいて玉切れスイッチ187がオン状態になって
いる場合を玉切れ検出状態とみなしてしまえば、パチン
コ玉の通過にともなうオンオフ状態中における短時間の
オフ状態が玉切れ状態として誤検出されるおそれがあ
る。このような誤検出を防ぐために、パチンコ玉の通過
にともなって生じるオンオフ状態中のオン状態の期間よ
りも長い期間待って玉切れスイッチ187がオンしてい
る場合にのみ、玉切れ状態であると判断するのである。
これは、近接のスイッチを使った場合であり、たとえ
ば、マイクロスイッチ等を用いて流路に玉が流れている
ときは、マイクロスイッチの状態が変化しなうような機
構を設けるようにすれば、タイマTA7を必ずしも設け
る必要はない。これは後述する賞球においても同様であ
る。
【0176】タイマTA7のタイマ値が、所定値になっ
ていないと判断された場合は、この玉貸し可能判定処理
が終了する。一方、タイマTA7のタイマ値が、所定値
になったと判断された場合は、玉貸し禁止フラグをオン
状態(セット状態)であるか否かが判断される(SC
5)。玉貸し禁止フラグがオン状態であると判断された
場合は、すでに玉貸し禁止状態になっているため、この
玉貸し可能判定処理が終了する。一方、玉貸し禁止フラ
グがオン状態ではないと判断された場合は、玉貸し禁止
フラグをオン状態にする処理がなされる(SC6)。こ
れにより、玉貸し禁止状態であることが示される。そし
て、玉貸し禁止コマンド出力フラグをオン状態(セット
状態)にし(SC7)、この玉貸し可能判定処理が終了
する。
【0177】SC1において満タンフラグ1がセットさ
れていると判断されてSC17に進んだ場合は、満タン
スイッチ48からの検出信号に基づいて、余剰玉受皿4
の満タン状態が検出されたか否かが判断される。満タン
状態が検出されていると判断された場合には、そのまま
この玉貸し可能判定処理が終了する。一方、満タン状態
が検出されていないと判断された場合には、タイマTA
15のタイマ値を「1」だけ加算更新させる処理がなさ
れる(SC18)。ここで、タイマTA15とは、非満
タンの検出状態の継続時間を計時するタイマであり、満
タンフラグ1をリセットさせるか否かの判断のために用
いられる。
【0178】次に、タイマTA15のタイマ値が、満タ
ンスイッチ48からの検出信号に基づいて余剰玉受皿4
が確実に非満タン状態になっていると判断できる所定値
になったか否かが判断される(SC19)。この場合の
判断に用いられる所定値は、ノイズにより非満タン状態
の誤判断がなされないように、ノイズが混入した場合に
生じ得ないと考えられる検出継続時間(たとえば0.2
s)に設定されている。タイマTA15のタイマ値が、
まだ所定値になっていないと判断された場合は、この玉
貸し可能判定処理が終了する。一方、タイマTA15の
タイマ値が、所定値になったと判断された場合は、余剰
玉受皿4が満タン状態ではなくなったものとみなし、満
タンフラグ1をリセットする処理がなされる(SC2
0)。タイマTA15のタイマ値が所定値になったと判
断された場合は、SC20においてタイマTA15のタ
イマ値がクリアされる。
【0179】満タンフラグ1をリセットする処理がなさ
れた後は、玉貸し禁止フラグをオフ状態にする処理がな
され(SC11)、その後、玉貸し禁止解除コマンド出
力フラグをオン状態(セット状態)にする処理(SC1
2)がなされる。その後、この玉貸し可能判定処理が終
了する。このように、満タン状態でなくなった場合に
は、玉貸し禁止フラグがオフ状態にされることにより、
玉貸し可能な状態であることが示され、玉貸し禁止解除
コマンド出力フラグがセットされることにより、玉貸し
禁止解除コマンドが賞球玉貸基板37に送られる。
【0180】以上に説明したように、玉払出装置97に
おける玉切れ状態が検出された場合および余剰玉受皿4
が満タン状態になった場合のそれぞれの場合には、玉貸
しが禁止される。そして、そのような玉切れ状態および
満タン状態がそれぞれ復旧した場合には、それぞれに応
じて玉貸し禁止が解除される。玉貸し禁止状態の解除が
係員の操作によらず自動的に行なわれるため、玉貸し禁
止状態の解除についての係員の手間を省くことができ
る。
【0181】また、玉切れスイッチ187による払出し
可能な貸玉の有無の検出に基づいて、玉払出装置97か
ら貸玉を払出せない状態である旨の判定を行なうことが
可能であり、貸玉を払出せない状態である旨の判定が行
なわれた場合に貸玉の払出しを禁止(停止)させる旨を
特定可能な玉貸し禁止コマンドを払出制御用マイクロコ
ンピュータ370へ出力させて玉払出装置97による貸
玉の払出しを停止させることが可能であるため、CPU
56において玉切れの面から玉払出装置97の状況を管
理することが可能になる。
【0182】また、満タンスイッチ48による満タン検
出に基づいて、玉払出装置97から貸玉を払出せない状
態である旨の判定を行なうことが可能であり、貸玉を払
出せない状態である旨の判定が行なわれた場合に貸玉の
払出しを禁止(停止)させる旨を特定可能な玉貸し禁止
コマンドを払出制御用マイクロコンピュータ370へ出
力させて玉払出装置97による貸玉の払出しを停止させ
ることが可能であるため、CPU56において余剰玉受
皿4の満タンの面から玉払出装置97の状況を管理する
ことが可能になる。
【0183】図17は、発射可能判定処理を説明するた
めのフローチャートである。この発射可能判定処理は、
図13に示された入賞球信号処理のSA2により実行さ
れる処理である。
【0184】まず、満タンスイッチ48からの検出信号
に基づいて、余剰玉受皿4の満タン状態が検出されたか
否かが判断される(SP1)。満タン状態が検出されて
いないと判断された場合には、後述するSP7に進む。
一方、満タン状態が検出されたと判断された場合には、
発射禁止フラグがオン状態(セット状態)であるか否か
が判断される(SP2)。ここで、発射禁止フラグと
は、打玉の発射が禁止された状態であることを示すため
のフラグであり、後述するSP5によりオン状態にさ
れ、後述するSP10によりオフ状態(リセット状態)
にされる。
【0185】SP2により発射禁止フラグがオン状態で
あると判断された場合には、この発射可能判定処理が終
了する。一方、SP2により発射禁止フラグがオン状態
ではないと判断された場合には、タイマTA3のタイマ
値を「1」だけ加算更新させる処理がなされる(SP
3)。ここで、タイマTA3とは、満タンの検出状態の
継続時間を計時するタイマであり、発射禁止フラグをオ
ン状態にさせるか否かの判断のために用いられる。
【0186】次に、タイマTA3のタイマ値が、満タン
スイッチ48からの検出信号に基づいて余剰玉受皿4が
確実に満タン状態になっていると判断できる所定値にな
ったか否かが判断される(SP4)。この場合の判断に
用いられる所定値は、ノイズにより満タン状態の誤検出
がなされないように、ノイズが混入した場合に生じ得な
いと考えられる検出継続時間(たとえば0.2s)に設
定されている。タイマTA3のタイマ値が、まだ所定値
になっていないと判断された場合は、この発射可能判定
処理が終了する。一方、タイマTA3のタイマ値が、所
定値になったと判断された場合は、余剰玉受皿4が満タ
ン状態になったものとみなし、発射禁止フラグをオン状
態にする処理がなされる(SP5)。そして、発射禁止
コマンド出力フラグをオン状態(セット状態)にし(S
P6)、この発射可能判定処理が終了する。このように
発射禁止コマンド出力フラグがオン状態にされた場合に
は、賞球コマンドとして発射禁止コマンドが出力され
る。
【0187】また、前述したSP1により満タン状態が
検出されていないと判断されてSP7に進んだ場合は、
発射禁止フラグがオン状態(セット状態)であるか否か
が判断される(SP7)。SP7により発射禁止フラグ
がオン状態ではないと判断された場合には、この発射可
能判定処理が終了する。一方、SP7により発射禁止フ
ラグがオン状態であると判断された場合には、タイマT
2のタイマ値を「1」だけ加算更新させる処理がなされ
る(SP8)。ここで、タイマT2とは、非満タンの検
出状態の継続時間を計時するタイマであり、発射禁止フ
ラグをオフ状態にさせるか否かの判断のために用いられ
る。
【0188】次に、タイマTA2のタイマ値が、満タン
スイッチ48からの検出信号に基づいて余剰玉受皿4が
確実に非満タン状態になっていると判断できる所定値に
なったか否かが判断される(SP9)。この場合の判断
に用いられる所定値は、ノイズにより非満タン状態の誤
判断がなされないように、ノイズが混入した場合に生じ
得ないと考えられる検出継続時間(たとえば0.2s)
に設定されている。タイマTA2のタイマ値が、まだ所
定値になっていないと判断された場合は、この発射可能
判定処理が終了する。一方、タイマTA2のタイマ値
が、所定値になったと判断された場合は、余剰玉受皿4
が満タン状態ではなくなったものとみなし、発射禁止フ
ラグをオフ状態(リセット状態)にする処理がなされる
(SP10)。そして、発射禁止解除コマンド出力フラ
グをオン状態(セット状態)にし(SP11)、この発
射可能判定処理が終了する。このように発射禁止解除コ
マンド出力フラグがオン状態にされた場合には、賞球コ
マンドとして発射禁止解除コマンドが出力される。
【0189】以上に説明したように、余剰玉受皿4が満
タン状態になった場合には、打玉の発射が禁止される。
そして、そのような満タン状態が復旧した場合には、発
射禁止が解除される。発射禁止状態の解除が係員の操作
によらず自動的に行なわれるため、発射禁止状態の解除
についての係員の手間を省くことができる。また、発射
禁止やその解除については、CPU56が賞球玉貸し基
板37にコマンドを送出し、指定するのではなく、賞球
や玉貸し禁止コマンドが発行されたら賞球玉貸し基板3
7のCPU2915が自動的に発射を禁止するようにし
てもよい。
【0190】図18は、前述した入賞球信号処理のSA
10により実行される賞球可能判定処理を説明するため
のフローチャートである。賞球可能判定処理において
は、まず、満タンフラグ2がセットされているか否かが
判断される(SD1)。満タンフラグ2は、玉払出装置
97により払出せる賞球が存在する状態で余剰玉受皿4
が満タンになった場合にセットされるフラグであり、賞
球時用の満タンフラグである。
【0191】満タンフラグ2がセットされていると判断
された場合は、後述するSD17に進む。一方、満タン
フラグ2がセットされていないと判断された場合は、玉
切れスイッチ187により賞球有りの検出(払出せる賞
球が存在していることの検出)があったか否かが判断さ
れる(SD2)。賞球有りの検出がなかったと判断され
た場合は、後述するSD3に進む。一方、賞球有りの検
出があったと判断された場合は、賞球禁止フラグがオン
状態(セット状態)になっているか否かが判断される
(SD8)。ここで、賞球禁止フラグとは、賞球の払出
しが禁止状態にあることを示すためのフラグである。賞
球禁止フラグがオン状態になっていると判断された場合
は、後述するSD9に進む。一方、賞球禁止フラグがオ
ン状態になっていないと判断された場合は、SD13に
進み、満タンスイッチ48からの検出信号に基づいて、
余剰玉受皿4の満タン状態が検出されたか否かが判断さ
れる。
【0192】満タン状態が検出されていないと判断され
た場合には、そのままこの賞球可能判定処理が終了す
る。一方、満タン状態が検出されたと判断された場合に
は、タイマT5のタイマ値を「1」だけ加算更新させる
処理がなされる(SD14)。ここで、タイマT5と
は、満タンの検出状態の継続時間を計時するタイマであ
り、満タンフラグ1をセットさせるか否かの判断のため
に用いられる。
【0193】次に、タイマTA5のタイマ値が、満タン
スイッチ48からの検出信号に基づいて余剰玉受皿4が
確実に満タン状態になっていると判断できる所定値にな
ったか否かが判断される(SD15)。この場合の判断
に用いられる所定値は、ノイズにより満タン状態の誤検
出がなされないように、ノイズが混入した場合に生じ得
ないと考えられる検出継続時間および玉の流下状態によ
り瞬間的に検出状態になる場合を除外するための検出継
続時間(たとえば0.2s)に設定されている。タイマ
TA5のタイマ値が、まだ所定値になっていないと判断
された場合は、この玉貸し可能判定処理が終了する。一
方、タイマTA5のタイマ値が、所定値になったと判断
された場合は、余剰玉受皿4が満タン状態になったもの
とみなし、満タンフラグ2をセットする処理がなされる
(SD16)。タイマTA5のタイマ値が所定値になっ
たと判断された場合は、SD16においてタイマTA5
のタイマ値がクリアされる。その後、後述するSD6に
進み、賞球禁止フラグをオン状態(セット状態)にした
後、SD12において賞球禁止コマンド出力フラグをオ
ン状態(セット状態)にし、この賞球可能判定処理が終
了する。
【0194】ここで、賞球禁止フラグとは、賞球の払出
しが禁止されている状態を示す場合にセットされるフラ
グである。また、賞球禁止コマンド出力フラグとは、賞
球コマンドとして賞球禁止コマンドを出力させる場合に
セットされるフラグである。
【0195】また、前述したSD8により賞球禁止フラ
グがオン状態になっていると判断されてSD9に進んだ
場合は、賞球可能判定タイマのタイマ値を「1」だけ加
算更新させる処理がなされる(SD9)。ここで、賞球
可能判定タイマとは、玉切れスイッチ187による玉切
れ検出に基づいて賞球禁止状態になった後、玉切れスイ
ッチ187が玉切れの非検出状態になった場合に、賞球
禁止状態を自動的に解除するタイミングを判断するため
に用いられるタイマである。つまり、玉切れスイッチ1
87が玉切れの検出状態から玉切れの非検出状態になっ
た場合に、ある程度の時間にわたって非検出状態が続い
たことを条件として玉切れ状態が復旧したと判断すれ
ば、ノイズ等による復旧の誤判断を防ぎ、玉切れ状態の
復旧を確実に判断することができる。
【0196】次に、賞球可能判定タイマのタイマ値が、
確実に玉切れ状態が復旧できたと判断できる所定値(た
とえば、2200mS)になったか否かが判断される
(SD10)。この場合の判断に用いられる所定値は、
ノイズを排除可能な時間に相当する値に設定されてい
る。これにより、ノイズ等による復旧の誤判断を防ぎ、
玉切れ状態の復旧を確実に判断することができる。
【0197】賞球可能判定タイマのタイマ値がまだ所定
値になっていないと判断された場合は、この賞球可能判
定処理が終了する。一方、賞球可能判定タイマのタイマ
値が所定値になったと判断された場合は、賞球禁止フラ
グをオフ状態にする処理がなされる(SD11)。これ
により、賞球払出し禁止状態である旨が示されないよう
になる。賞球可能判定タイマのタイマ値は、SD10に
おいて賞球可能判定タイマのタイマ値が所定値になった
と判断された場合に、クリアされる。そして、賞球禁止
解除コマンド出力フラグをオン状態(セット状態)にす
る処理(SD12)がなされた後、この賞球可能判定処
理が終了する。ここで、賞球禁止解除コマンド出力フラ
グとは、賞球禁止解除コマンドを賞球コマンドとして出
力させる場合にセットされるフラグである。このよう
に、賞球禁止解除コマンド出力フラグがセットされるこ
とにより、賞球禁止解除コマンドが賞球玉貸基板37に
送られる。
【0198】また、前述したSD2により賞球有りの検
出がなかったと判断されてSD3に進んだ場合は、タイ
マTA4のタイマ値を「1」だけ加算更新させる処理が
なされる。ここで、タイマTA4とは、パチンコ玉が玉
払出装置97への供給通路を流れることにより生じる玉
切れスイッチ187のオフ状態が誤って玉切れとみなさ
れないようにするために玉切れスイッチ187の検出有
効期間を規定するのに用いられるタイマである。
【0199】次に、タイマTA4のタイマ値が、玉切れ
スイッチ187の検出有効期間に該当する所定値になっ
ているか否かが判断される(SD4)。この場合の所定
値は、玉払出装置97に供給されるパチンコ玉の移動に
起因して生じる玉切れスイッチ187のオンオフ状態の
オン期間に相当する値よりも長い値に設定されている。
つまり、パチンコ玉が玉払出装置97への供給通路を流
れている場合には、パチンコ玉が停滞している場合と異
なり、パチンコ玉の通過にともなって玉切れスイッチ1
87がオンオフを繰返す。ところが、極めて短いタイミ
ングにおいて玉切れスイッチ187がオン状態になって
いる場合を玉切れ検出状態とみなしてしまえば、パチン
コ玉の通過にともなうオンオフ状態中における短時間の
オフ状態が玉切れ状態として誤検出されるおそれがあ
る。このような誤検出を防ぐために、パチンコ玉の通過
にともなって生じるオンオフ状態中のオフ状態の期間よ
りも長い期間待って玉切れスイッチ187がオンしてい
る場合にのみ、玉切れ状態であると判断するのである。
【0200】タイマTA4のタイマ値が、所定値になっ
ていないと判断された場合は、この賞球可能判定処理が
終了する。一方、タイマTA4のタイマ値が、所定値に
なったと判断された場合は、賞球禁止フラグをオン状態
(セット状態)であるか否かが判断される(SD5)。
賞球禁止フラグがオン状態であると判断された場合は、
すでに賞球禁止状態になっているため、この賞球可能判
定処理が終了する。一方、賞球禁止フラグがオン状態で
はないと判断された場合は、賞球禁止フラグをオン状態
にする処理がなされる(SD6)。これにより、賞球禁
止状態であることが示される。そして、賞球禁止コマン
ド出力フラグをオン状態(セット状態)にし(SD
7)、この賞球可能判定処理が終了する。
【0201】SD1において満タンフラグ2がセットさ
れていると判断されてSD17に進んだ場合は、満タン
スイッチ48からの検出信号に基づいて、余剰玉受皿4
の満タン状態が検出されたか否かが判断される。満タン
状態が検出されていると判断された場合には、そのまま
この賞球可能判定処理が終了する。一方、満タン状態が
検出されていないと判断された場合には、タイマTA1
6のタイマ値を「1」だけ加算更新させる処理がなされ
る(SD18)。ここで、タイマTA16とは、非満タ
ンの検出状態の継続時間を計時するタイマであり、満タ
ンフラグ2をリセットさせるか否かの判断のために用い
られる。
【0202】次に、タイマTA16のタイマ値が、満タ
ンスイッチ48からの検出信号に基づいて余剰玉受皿4
が確実に非満タン状態になっていると判断できる所定値
になったか否かが判断される(SD19)。この場合の
判断に用いられる所定値は、ノイズにより非満タン状態
の誤判断がなされないように、ノイズが混入した場合に
生じ得ないと考えられる検出継続時間(たとえば0.2
s)に設定されている。タイマTA16のタイマ値が、
まだ所定値になっていないと判断された場合は、この賞
球可能判定処理が終了する。一方、タイマTA16のタ
イマ値が、所定値になったと判断された場合は、余剰玉
受皿4が満タン状態ではなくなったものとみなし、満タ
ンフラグ2をリセットする処理がなされる(SD2
0)。タイマTA16のタイマ値が所定値になったと判
断された場合は、SD20においてタイマTA16のタ
イマ値がクリアされる。
【0203】満タンフラグ2をリセットする処理がなさ
れた後は、賞球禁止フラグをオフ状態にする処理がなさ
れ(SD11)、その後、賞球禁止解除コマンド出力フ
ラグをオン状態(セット状態)にする処理(SD12)
がなされる。その後、この賞球可能判定処理が終了す
る。このように、満タン状態でなくなった場合には、賞
球禁止フラグがオフ状態にされることにより、賞球の払
出しが可能な状態であることが示され、賞球禁止解除コ
マンド出力フラグがセットされることにより、賞球禁止
解除コマンドが賞球玉貸基板37に送られる。本実施の
形態では、賞球と玉貸しとが同じ装置により行われるこ
とにより、玉切れの条件が同じになるため、図18に示
す賞球可能判定処理は前述の玉貸し可能判定処理と兼用
することも可能である。
【0204】以上に説明したように、玉払出装置97に
おける玉切れ状態が検出された場合および余剰玉受皿4
が満タン状態になった場合のそれぞれの場合には、賞球
が禁止される。そして、そのような玉切れ状態および満
タン状態がそれぞれ復旧した場合には、それぞれに応じ
て賞球禁止が解除される。賞球禁止状態の解除が係員の
操作によらず自動的に行なわれるため、賞球禁止状態の
解除についての係員の手間を省くことができる。
【0205】また、玉切れスイッチ187による払出し
可能な賞球の有無の検出に基づいて、玉払出装置97か
ら貸玉を払出せない状態である旨の判定を行なうことが
可能であり、賞球を払出せない状態である旨の判定が行
なわれた場合に賞球の払出しを禁止(停止)させる旨を
特定可能な賞球禁止コマンドを払出制御用マイクロコン
ピュータ370へ出力させて玉払出装置97による賞球
の払出しを停止させることが可能であるため、CPU5
6において玉切れの面から玉払出装置97の状況を管理
することが可能になる。
【0206】また、満タンスイッチ48による満タン検
出に基づいて、玉払出装置97から貸玉を払出せない状
態である旨の判定を行なうことが可能であり、賞球を払
出せない状態である旨の判定が行なわれた場合に賞球の
払出しを禁止(停止)させる旨を特定可能な賞球禁止コ
マンドを払出制御用マイクロコンピュータ370へ出力
させて玉払出装置97による賞球の払出しを停止させる
ことが可能であるため、CPU56において余剰玉受皿
4の満タンの面から玉払出装置97の状況を管理するこ
とが可能になる。
【0207】図19〜図22は、賞球コマンド出力処理
を説明するためのフローチャートである。この賞球コマ
ンド出力処理は、図10に示したS14により実行され
る処理である。
【0208】図19を参照して、賞球コマンド出力処理
においては、まず、玉貸し禁止コマンド出力フラグがオ
ン状態になっているか否かが判断される(SE1)。玉
貸し禁止コマンド出力フラグがオン状態になっていない
と判断された場合は、後述するSE10による賞球禁止
コマンド出力フラグのチェックに進む。
【0209】一方、玉貸し禁止コマンド出力フラグがオ
ン状態になっていると判断された場合は、コマンドイン
タバルタイマのタイマ値が4mS以上になっているか否
かが判断される(SE2)。ここで、コマンドインタバ
ルタイマとは、賞球コマンドのインタバルの最短期間を
規定するために用いられるタイマである。
【0210】コマンドインタバルタイマのタイマ値が4
mS以上になっていないと判断された場合は、後述する
SE10による賞球禁止コマンド出力フラグのチェック
に進む。一方、コマンドインタバルタイマのタイマ値が
4mS以上になったと判断された場合は、コマンドタイ
マがタイムアップしたか否かが判断される(SE3)。
ここで、コマンドタイマとは、賞球コマンドの出力期間
を規定するために用いられるタイマである。このコマン
ドタイマは、所定値(4mS)に相当するタイマ値にな
った場合にタイムアップする。
【0211】コマンドタイマがタイムアップしていない
と判断された場合は、玉貸し禁止コマンドの出力データ
をセットする処理がなされる(SE7)。これにより、
玉貸し禁止コマンドが賞球コマンドとして遊技制御基板
31から出力される。次に、コマンドインタバルタイマ
をリセットする処理がなされる(SE8)。これによ
り、タイムアップしたコマンドインタバルタイマが初期
化される。次に、コマンドタイマのタイマ値を「1」だ
け加算更新する処理(SE9)がなされた後、SO10
に進む。これにより、コマンドインタバルタイマのタイ
ムアップ後には、コマンドタイマによって賞球コマンド
出力期間の計時が行なわれることとなる。
【0212】一方、コマンドタイマがタイムアップした
と判断された場合は、玉貸し禁止コマンド出力フラグを
オフ状態にする処理がなされる(SE4)。これによ
り、既に出力されていた玉貸し禁止コマンドの出力が要
求されない状態となる。そして、コマンドタイマをリセ
ットする処理がなされる(SE5)。これにより、タイ
ムアップしたコマンドタイマが初期化される。次に、コ
マンドインタバルタイマの計時をスタートさせる処理
(SE6)がなされた後、SE10に進む。これによ
り、コマンドタイマのタイムアップ後には、コマンドイ
ンタバルタイマによってインタバル期間の計時が行なわ
れることとなる。
【0213】次に、SE10では、賞球禁止コマンド出
力フラグがオン状態になっているか否かが判断される。
賞球禁止コマンド出力フラグがオン状態になっていない
と判断された場合は、後述するSF1による発射禁止コ
マンド出力フラグのチェックに進む。
【0214】一方、賞球禁止コマンド出力フラグがオン
状態になっていると判断された場合は、前述したコマン
ドインタバルタイマのタイマ値が4mS以上になってい
るか否かが判断される(SE11)。
【0215】コマンドインタバルタイマのタイマ値が4
mS以上になっていないと判断された場合は、後述する
SF1による発射禁止コマンド出力フラグのチェックに
進む。一方、コマンドインタバルタイマのタイマ値が4
mS以上になったと判断された場合は、前述したコマン
ドタイマがタイムアップしたか否かが判断される(SE
12)。
【0216】コマンドタイマがタイムアップしていない
と判断された場合は、賞球禁止コマンドの出力データを
セットする処理がなされる(SE16)。これにより、
賞球禁止コマンドが賞球コマンドとして遊技制御基板3
1から出力される。次に、前述したコマンドインタバル
タイマをリセットする処理がなされる(SE17)。こ
れにより、タイムアップしたコマンドインタバルタイマ
が初期化される。次に、前述したコマンドタイマのタイ
マ値を「1」だけ加算更新する処理(SE18)がなさ
れた後、SF1に進む。これにより、コマンドインタバ
ルタイマのタイムアップ後には、コマンドタイマによっ
て賞球コマンド出力期間の計時が行なわれることとな
る。
【0217】一方、コマンドタイマがタイムアップした
と判断された場合は、賞球禁止コマンド出力フラグをオ
フ状態にする処理がなされる(SE13)。これによ
り、既に出力されていた賞球禁止コマンドの出力が要求
されない状態となる。そして、コマンドタイマをリセッ
トする処理がなされる(SE14)。これにより、タイ
ムアップしたコマンドタイマが初期化される。次に、コ
マンドインタバルタイマの計時をスタートさせる処理
(SE15)がなされた後、SF1に進む。これによ
り、コマンドタイマのタイムアップ後には、コマンドイ
ンタバルタイマによってインタバル期間の計時が行なわ
れることとなる。
【0218】次に、図20を参照して、SF1では、発
射禁止コマンド出力フラグがオン状態になっているか否
かが判断される。発射禁止コマンド出力フラグがオン状
態になっていないと判断された場合は、後述するSF1
0による玉貸し禁止解除コマンド出力フラグのチェック
に進む。
【0219】一方、発射禁止コマンド出力フラグがオン
状態になっていると判断された場合は、前述したコマン
ドインタバルタイマのタイマ値が4mS以上になってい
るか否かが判断される(SF1)。
【0220】コマンドインタバルタイマのタイマ値が4
mS以上になっていないと判断された場合は、後述する
SF10による玉貸し禁止解除コマンド出力フラグのチ
ェックに進む。一方、コマンドインタバルタイマのタイ
マ値が4mS以上になったと判断された場合は、前述し
たコマンドタイマがタイムアップしたか否かが判断され
る(SF3)。
【0221】コマンドタイマがタイムアップしていない
と判断された場合は、発射禁止コマンドの出力データを
セットする処理がなされる(SF7)。これにより、発
射禁止コマンドが賞球コマンドとして遊技制御基板31
から出力される。次に、前述したコマンドインタバルタ
イマをリセットする処理がなされる(SF8)。これに
より、タイムアップしたコマンドインタバルタイマが初
期化される。次に、前述したコマンドタイマのタイマ値
を「1」だけ加算更新する処理(SF9)がなされた
後、SF1に進む。これにより、コマンドインタバルタ
イマのタイムアップ後には、コマンドタイマによって賞
球コマンド出力期間の計時が行なわれることとなる。
【0222】一方、コマンドタイマがタイムアップした
と判断された場合は、発射禁止コマンド出力フラグをオ
フ状態にする処理がなされる(SF4)。これにより、
既に出力されていた発射禁止コマンドの出力が要求され
ない状態となる。そして、コマンドタイマをリセットす
る処理がなされる(SF5)。これにより、タイムアッ
プしたコマンドタイマが初期化される。次に、コマンド
インタバルタイマの計時をスタートさせる処理(SF
6)がなされた後、SF10に進む。これにより、コマ
ンドタイマのタイムアップ後には、コマンドインタバル
タイマによってインタバル期間の計時が行なわれること
となる。
【0223】次に、SF10では、玉貸し禁止解除コマ
ンド出力フラグがオン状態になっているか否かが判断さ
れる。玉貸し禁止解除コマンド出力フラグがオン状態に
なっていないと判断された場合は、後述するSF1によ
る発射禁止コマンド出力フラグのチェックに進む。
【0224】一方、玉貸し禁止解除コマンド出力フラグ
がオン状態になっていると判断された場合は、前述した
コマンドインタバルタイマのタイマ値が4mS以上にな
っているか否かが判断される(SF11)。
【0225】コマンドインタバルタイマのタイマ値が4
mS以上になっていないと判断された場合は、後述する
SG1による賞球禁止解除コマンド出力フラグのチェッ
クに進む。一方、コマンドインタバルタイマのタイマ値
が4mS以上になったと判断された場合は、前述したコ
マンドタイマがタイムアップしたか否かが判断される
(SF12)。
【0226】コマンドタイマがタイムアップしていない
と判断された場合は、玉貸し禁止解除コマンドの出力デ
ータをセットする処理がなされる(SF16)。これに
より、玉貸し禁止解除コマンドが賞球コマンドとして遊
技制御基板31から出力される。次に、前述したコマン
ドインタバルタイマをリセットする処理がなされる(S
F17)。これにより、タイムアップしたコマンドイン
タバルタイマが初期化される。次に、前述したコマンド
タイマのタイマ値を「1」だけ加算更新する処理(SF
18)がなされた後、SG1に進む。これにより、コマ
ンドインタバルタイマのタイムアップ後には、コマンド
タイマによって賞球コマンド出力期間の計時が行なわれ
ることとなる。
【0227】一方、コマンドタイマがタイムアップした
と判断された場合は、玉貸し禁止解除コマンド出力フラ
グをオフ状態にする処理がなされる(SF13)。これ
により、既に出力されていた玉貸し禁止解除コマンドの
出力が要求されない状態となる。そして、コマンドタイ
マをリセットする処理がなされる(SF14)。これに
より、タイムアップしたコマンドタイマが初期化され
る。次に、コマンドインタバルタイマの計時をスタート
させる処理(SF15)がなされた後、SG1に進む。
これにより、コマンドタイマのタイムアップ後には、コ
マンドインタバルタイマによってインタバル期間の計時
が行なわれることとなる。
【0228】次に、図21を参照して、SG1では、賞
球禁止解除コマンド出力フラグがオン状態になっている
か否かが判断される。賞球禁止解除コマンド出力フラグ
がオン状態になっていないと判断された場合は、後述す
るSG10による発射禁止解除コマンド出力フラグのチ
ェックに進む。
【0229】一方、賞球禁止解除コマンド出力フラグが
オン状態になっていると判断された場合は、前述したコ
マンドインタバルタイマのタイマ値が4mS以上になっ
ているか否かが判断される(SG2)。
【0230】コマンドインタバルタイマのタイマ値が4
mS以上になっていないと判断された場合は、後述する
SG10による発射禁止解除コマンド出力フラグのチェ
ックに進む。一方、コマンドインタバルタイマのタイマ
値が4mS以上になったと判断された場合は、前述した
コマンドタイマがタイムアップしたか否かが判断される
(SG3)。
【0231】コマンドタイマがタイムアップしていない
と判断された場合は、賞球禁止解除コマンドの出力デー
タをセットする処理がなされる(SG7)。これによ
り、賞球禁止解除コマンドが賞球コマンドとして遊技制
御基板31から出力される。次に、前述したコマンドイ
ンタバルタイマをリセットする処理がなされる(SG
8)。これにより、タイムアップしたコマンドインタバ
ルタイマが初期化される。次に、前述したコマンドタイ
マのタイマ値を「1」だけ加算更新する処理(SG9)
がなされた後、SG10に進む。これにより、コマンド
インタバルタイマのタイムアップ後には、コマンドタイ
マによって賞球コマンド出力期間の計時が行なわれるこ
ととなる。
【0232】一方、コマンドタイマがタイムアップした
と判断された場合は、賞球禁止解除コマンド出力フラグ
をオフ状態にする処理がなされる(SG4)。これによ
り、既に出力されていた賞球禁止解除コマンドの出力が
要求されない状態となる。そして、コマンドタイマをリ
セットする処理がなされる(SG5)。これにより、タ
イムアップしたコマンドタイマが初期化される。次に、
コマンドインタバルタイマの計時をスタートさせる処理
(SG6)がなされた後、SG10に進む。これによ
り、コマンドタイマのタイムアップ後には、コマンドイ
ンタバルタイマによってインタバル期間の計時が行なわ
れることとなる。
【0233】次に、SG10では、発射禁止解除コマン
ド出力フラグがオン状態になっているか否かが判断され
る。発射禁止解除コマンド出力フラグがオン状態になっ
ていないと判断された場合は、後述するSH1による賞
球個数コマンド出力フラグのチェックに進む。
【0234】一方、発射禁止解除コマンド出力フラグが
オン状態になっていると判断された場合は、前述したコ
マンドインタバルタイマのタイマ値が4mS以上になっ
ているか否かが判断される(SG11)。
【0235】コマンドインタバルタイマのタイマ値が4
mS以上になっていないと判断された場合は、後述する
SH1による賞球個数コマンド出力フラグのチェックに
進む。一方、コマンドインタバルタイマのタイマ値が4
mS以上になったと判断された場合は、前述したコマン
ドタイマがタイムアップしたか否かが判断される(SG
12)。
【0236】コマンドタイマがタイムアップしていない
と判断された場合は、発射禁止解除コマンドの出力デー
タをセットする処理がなされる(SG16)。これによ
り、発射禁止解除コマンドが賞球コマンドとして遊技制
御基板31から出力される。次に、前述したコマンドイ
ンタバルタイマをリセットする処理がなされる(SG1
7)。これにより、タイムアップしたコマンドインタバ
ルタイマが初期化される。次に、前述したコマンドタイ
マのタイマ値を「1」だけ加算更新する処理(SG1
8)がなされた後、SH1に進む。これにより、コマン
ドインタバルタイマのタイムアップ後には、コマンドタ
イマによって賞球コマンド出力期間の計時が行なわれる
こととなる。
【0237】一方、コマンドタイマがタイムアップした
と判断された場合は、発射禁止解除コマンド出力フラグ
をオフ状態にする処理がなされる(SG13)。これに
より、既に出力されていた発射禁止解除コマンドの出力
が要求されない状態となる。そして、コマンドタイマを
リセットする処理がなされる(SG14)。これによ
り、タイムアップしたコマンドタイマが初期化される。
次に、コマンドインタバルタイマの計時をスタートさせ
る処理(SG15)がなされた後、SG1に進む。これ
により、コマンドタイマのタイムアップ後には、コマン
ドインタバルタイマによってインタバル期間の計時が行
なわれることとなる。
【0238】次に、図22を参照して、SH1では、賞
球個数コマンド出力フラグがオン状態になっているか否
かが判断される。賞球個数コマンド出力フラグがオン状
態になっていないと判断された場合は、この賞球コマン
ド出力処理が終了する。
【0239】一方、賞球個数コマンド出力フラグがオン
状態になっていると判断された場合は、前述したコマン
ドインタバルタイマのタイマ値が4mS以上になってい
るか否かが判断される(SH2)。
【0240】コマンドインタバルタイマのタイマ値が4
mS以上になっていないと判断された場合は、この賞球
コマンド出力処理が終了する。一方、コマンドインタバ
ルタイマのタイマ値が4mS以上になったと判断された
場合は、前述したコマンドタイマがタイムアップしたか
否かが判断される(SH3)。
【0241】コマンドタイマがタイムアップしていない
と判断された場合は、賞球個数コマンドの出力データを
セットする処理がなされる(SH7)。これにより、賞
球個数コマンドが賞球コマンドとして遊技制御基板31
から出力される。次に、前述したコマンドインタバルタ
イマをリセットする処理がなされる(SH8)。これに
より、タイムアップしたコマンドインタバルタイマが初
期化される。次に、前述したコマンドタイマのタイマ値
を「1」だけ加算更新する処理(SH9)がなされ、賞
球コマンド出力処理が終了する。
【0242】一方、コマンドタイマがタイムアップした
と判断された場合は、賞球個数コマンド出力フラグをオ
フ状態にする処理がなされる(SH4)。これにより、
既に出力されていた賞球個数コマンドの出力が要求され
ない状態となる。そして、コマンドタイマをリセットす
る処理がなされる(SH5)。これにより、タイムアッ
プしたコマンドタイマが初期化される。次に、コマンド
インタバルタイマの計時をスタートさせる処理(SH
6)がなされた後、この賞球コマンド出力処理が終了す
る。これにより、コマンドタイマのタイムアップ後に
は、コマンドインタバルタイマによってインタバル期間
の計時が行なわれ、賞球コマンド出力処理が終了する。
【0243】次に、図23を用いて、ランプ制御基板3
5が行なうランプ点灯消灯処理の一部を説明する。ま
ず、SH10では、賞球ランプ点灯コマンド出力フラグ
がオン状態になっているか否かが判断される。賞球ラン
プ点灯コマンド出力フラグがオン状態になっていないと
判断された場合は、この賞球コマンド出力処理が終了す
る。
【0244】一方、賞球ランプ点灯コマンド出力フラグ
がオン状態になっていると判断された場合は、前述した
コマンドインタバルタイマのタイマ値が4mS以上にな
っているか否かが判断される(SH11)。
【0245】コマンドインタバルタイマのタイマ値が4
mS以上になっていないと判断された場合は、この賞球
ランプ点灯コマンド出力処理が終了する。一方、コマン
ドインタバルタイマのタイマ値が4mS以上になったと
判断された場合は、前述したコマンドタイマがタイムア
ップしたか否かが判断される(SH12)。
【0246】コマンドタイマがタイムアップしていない
と判断された場合は、賞球ランプ点灯コマンドの出力デ
ータをセットする処理がなされる(SH16)。これに
より、賞球ランプ点灯コマンドが賞球コマンドとして遊
技制御基板31から出力される。次に、前述したコマン
ドインタバルタイマをリセットする処理がなされる(S
H17)。これにより、タイムアップしたコマンドイン
タバルタイマが初期化される。次に、前述したコマンド
タイマのタイマ値を「1」だけ加算更新する処理(SH
18)がなされた後、SH19に進む。これにより、コ
マンドインタバルタイマのタイムアップ後には、コマン
ドタイマによって賞球コマンド出力期間の計時が行なわ
れることとなる。
【0247】一方、コマンドタイマがタイムアップした
と判断された場合は、賞球ランプ点灯コマンド出力フラ
グをオフ状態にする処理がなされる(SH13)。これ
により、既に出力されていた賞球ランプ点灯コマンドの
出力が要求されない状態となる。そして、コマンドタイ
マをリセットする処理がなされる(SH14)。これに
より、タイムアップしたコマンドタイマが初期化され
る。次に、コマンドインタバルタイマの計時をスタート
させる処理(SH15)がなされる。これにより、コマ
ンドタイマのタイムアップ後には、コマンドインタバル
タイマによってインタバル期間の計時が行なわれること
となる。
【0248】次に、SH19では、賞球ランプ消灯コマ
ンド出力フラグがオン状態になっているか否かが判断さ
れる。賞球ランプ消灯コマンド出力フラグがオン状態に
なっていないと判断された場合は、この賞球コマンド出
力処理が終了する。
【0249】一方、賞球ランプ消灯コマンド出力フラグ
がオン状態になっていると判断された場合は、前述した
コマンドインタバルタイマのタイマ値が4mS以上にな
っているか否かが判断される(SH20)。
【0250】コマンドインタバルタイマのタイマ値が4
mS以上になっていないと判断された場合は、この賞球
ランプ消灯コマンド出力処理が終了する。一方、コマン
ドインタバルタイマのタイマ値が4mS以上になったと
判断された場合は、前述したコマンドタイマがタイムア
ップしたか否かが判断される(SH21)。
【0251】コマンドタイマがタイムアップしていない
と判断された場合は、賞球ランプ消灯コマンドの出力デ
ータをセットする処理がなされる(SH25)。これに
より、賞球ランプ消灯コマンドが賞球コマンドとして遊
技制御基板31から出力される。次に、前述したコマン
ドインタバルタイマをリセットする処理がなされる(S
H26)。これにより、タイムアップしたコマンドイン
タバルタイマが初期化される。次に、前述したコマンド
タイマのタイマ値を「1」だけ加算更新する処理(SH
27)がなされた後、ランプ点灯消灯処理を終了する。
【0252】一方、コマンドタイマがタイムアップした
と判断された場合は、賞球ランプ消灯コマンド出力フラ
グをオフ状態にする処理がなされる(SH22)。これ
により、既に出力されていた賞球ランプ消灯コマンドの
出力が要求されない状態となる。そして、コマンドタイ
マをリセットする処理がなされる(SH23)。これに
より、タイムアップしたコマンドタイマが初期化され
る。次に、コマンドインタバルタイマの計時をスタート
させる処理(SH24)がなされた後、この賞球ランプ
消灯コマンド出力処理が終了する。これにより、コマン
ドタイマのタイムアップ後には、コマンドインタバルタ
イマによってインタバル期間の計時が行なわれ、ランプ
点灯消灯処理が終了する。
【0253】以上に示した賞球コマンド出力処理によれ
ば、賞球コマンドの出力期間および非出力期間がタイマ
により時間管理される。そして、賞球コマンドには、玉
貸禁止コマンド、賞球禁止コマンド、発射禁止コマン
ド、玉貸禁止解除コマンド、賞球禁止解除、発射禁止コ
マンド、賞球個数コマンドの順に優先度(優先順位)が
予め定められており、優先度が高い方から順に各賞球コ
マンドの出力のための処理が実行されるために、前述し
たようにCPU56の処理負担を軽減することができ
る。さらに、優先度が高い方から順に各賞球コマンドの
出力のための処理が実行されるために、前述したように
払出制御用マイクロコンピュータ370の処理負担をも
軽減することができる。さらに、賞球コマンドの出力処
理について優先順位が定められているため、払出中止等
のパチンコ遊技機1の制御にとって重要なコマンドをで
きる限り早く出力することが可能になる。
【0254】さらに、賞球の払出条件が成立した場合に
は、賞球禁止コマンドにしたがって賞球の払出しが停止
されている状態であっても、賞球の払出個数を特定可能
な賞球個数コマンドが出力される。後述するように、そ
の賞球個数コマンドにより指定される賞球個数は、払出
制御用マイクロコンピュータ370側において累積的に
記憶され、その記憶情報が玉払出装置97による賞球を
払出す制御に用いられるため、賞球払出制御の状態を監
視することなく、賞球払出条件の成立に応じて賞球個数
コマンドを即座に次々と出力することができる。このよ
うに、賞球払出制御状態の監視が不要になり、賞球個数
コマンドの出力待ちのための記憶を基本回路53側で行
なう必要がないので、賞球の払出しに関する基本回路5
3の処理負担を軽減することができる。
【0255】また、1回のコマンド出力期間が終了する
とコマンド出力用のフラグがリセット(オフ)されるこ
とにより、賞球コマンドは1回のコマンド出力期間のみ
出力される。つまり、指令情報は、賞球コマンド(指
令)の出力条件が発生するごとに予め定められた出力継
続期間にわたって一度のみ出力させるだけで済む。後述
するように、払出制御用マイクロコンピュータ370側
では、1度賞球コマンドを受け取れば、その賞球コマン
ドの内容を記憶するので、賞球コマンドは1回受け取れ
ば制御に支障が生じない。このように、賞球コマンドは
1回のコマンド出力期間のみ出力するだけ済むので、C
PU56が同じ内容の賞球コマンドを繰返し出力させる
処理を行なう必要がなくなる。このため、賞球コマンド
の出力に関する処理回数を低減することが可能になるた
め、CPU56の処理負担を軽減することができる。
【0256】次に、図24〜図38を参照して、賞球玉
貸し基板37に設けられた払出制御用マイクロコンピュ
ータのCPU2915により実行される処理を説明す
る。
【0257】図24は、賞球玉貸し制御処理および50
0μSタイマ割込処理を説明するためのフローチャート
である。図24において、(a)に賞球玉貸し制御処理
が示され、(b)に500μSタイマ割込処理が示され
ている。
【0258】図24(a)を参照して、賞球玉貸し制御
処理においては、まず、RAM2916の初期化等のデ
ータの初期化を行なうイニシャル処理が行なわれる(S
I1)。次に、玉払出装置97の払出モータ289の駆
動制御を行なうための払出モータ制御処理が実行される
(SI2)。払出モータ制御処理の内容については、図
26〜図28を用いて後述する。次に、払出モータ制御
は、無限ループにより繰返し実行され続けるが、後述す
る500μSタイマ割込処理が起動された場合には、払
出モータ制御処理を構成するプログラムのうちの実行中
の位置で一時停止され、500μSタイマ割込処理が実
行される(SI3)。この500μSタイマ割込処理が
終了すると一時停止したプログラムの位置から再開され
る。
【0259】次に、図24(b)を参照して、500μ
Sタイマ割込処理を説明する。500μSタイマ割込処
理は、遊技制御基板31からINT信号および賞球コマ
ンドが送られてくると、CPU2915により管理され
るタイマ割込用のタイマの計時値が500μSになるご
とに実行が開始される。
【0260】500μSタイマ割込処理においては、ま
ず、予め定められたデータの初期化を行なうイニシャル
処理が行なわれる(SI4)。次に、遊技制御基板31
から送られてくる賞球コマンドを読込むための賞球デー
タ読込処理が実行される(SI5)。その後、この50
0μSタイマ割込処理が終了し、払出モータ制御処理の
ループが再び実行される。
【0261】図25は、賞球データ読込処理を説明する
ためのフローチャートである。この賞球データ読込処理
は、前述した500μSタイマ割込処理のSI5により
実行される処理である。この賞球データ読込処理は、5
00μS経過ごとに実行される。
【0262】賞球データ読込処理においては、まず、遊
技制御基板31から送られてきた賞球コマンドを払出制
御用マイクロコンピュータ370に読込む処理がなされ
る(SI6)。次に、INT信号がオンしているか否
か、すなわち、INT信号が有効状態となっているか否
かが判断される(SI7)。INT信号が有効状態とな
っている場合には、INT信号が立ち上がって初回のコ
マンドであるか、または、今回の処理で読込んだ賞球コ
マンドが前回の処理で読込んだ賞球コマンドと同じコマ
ンドであるか否かが判断される(SI8)。
【0263】今回の処理で読込んだ賞球コマンドがIN
T信号が立ち上がって初回のコマンドであるか、また
は、前回の処理で読込んだ賞球コマンドと同じコマンド
であると判断された場合は、賞球通信カウンタのカウン
タ値が予め定められた最大値(MAX)となっているか
否かが判断される(SI9)。ここで、賞球通信カウン
タは、INT信号が有効状態となっている期間中におい
て抽出した賞球コマンドが前回に抽出した賞球コマンド
と一致したことが続いた回数を計数するためのカウンタ
であり、その最大値は、「3」に設定されている。
【0264】賞球通信カウンタのカウンタ値が最大値に
なっていないと判断された場合は、賞球通信カウンタの
カウンタ値を「1」だけ加算更新し(SI10)、SI
12に進む。一方、賞球通信カウンタのカウンタ値が最
大値となっていると判断された場合は、賞球通信カウン
タのカウンタ値を加算更新せずにそのままSI12に進
む。
【0265】また、SI7によりINT信号が有効状態
になっていないと判断された場合、または、SI8によ
り今回の処理で読込んだ賞球コマンドが前回の処理で読
込んだ賞球コマンドと同じコマンドではないと判断され
た場合は、賞球通信カウンタのカウンタ値をクリアする
処理がなされた(SI11)後、SI12に進む。この
ように、賞球通信カウンタは、INT信号が無効状態に
なった場合と、今回の処理で読込んだ賞球コマンドが前
回の処理で読込んだ賞球コマンドと同じコマンドではな
い場合とにおいて、クリアされる。したがって、連続し
て賞球コマンドが一致しなければ、賞球通信カウンタの
カウンタ値は「0」になる。
【0266】SI12では、賞球通信カウンタのカウン
タ値が「3」であるか否かが判断される。賞球通信カウ
ンタのカウンタ値が「3」ではないと判断された場合
は、今回受信した賞球コマンドをRAM2916のワー
クエリアにセット(記憶)し(SI16)、この賞球デ
ータ読込処理が終了する。一方、賞球通信カウンタのカ
ウンタ値が「3」であると判断された場合は、3回連続
して一致した賞球コマンドを受信コマンド格納エリアに
セット(記憶)する処理がなされる(SI14)。この
受信コマンド格納エリアは、正規のコマンドデータとみ
なされたコマンドデータがセットされるエリアである。
この受信コマンド格納エリアに格納された賞球コマンド
に基づいた制御が払出制御用マイクロコンピュータ37
0により実行される。
【0267】次に、受信コマンド格納エリアに格納され
た賞球コマンドにより賞球の払出しが指定されているか
否か(賞球個数コマンドが受信されているか否か)が判
断される(SI15)。賞球の払出しが指定されていな
いと判断された場合には、今回受信した賞球コマンドを
RAM2916のワークエリアにセット(記憶)し(S
I16)、この賞球データ読込処理が終了する。賞球の
払出しが指定されていると判断された場合には、受信コ
マンド格納エリアに格納された賞球コマンドにより指定
されている賞球個数を総賞球個数カウンタ1と総賞球個
数カウンタ2とにそれぞれ加算する処理がなされる(S
I17)。その後、この賞球データ読込処理が終了す
る。
【0268】ここで、総賞球個数カウンタ1,2は、と
もに、払出すべき賞球数を記憶しておくためのカウンタ
であり、総賞球個数カウンタ1,2はともにRAM29
16の記憶領域に構成されている。賞球コマンドとして
賞球個数コマンドが入力された場合には、その賞球個数
コマンドによって指定された賞球の払出数(5個、10
個、15個のうちのいずれか)がその時点における総賞
球個数カウンタ1,2のカウンタ値にそれぞれ累積的に
加算される。したがって、賞球個数コマンドが入力され
ると、それぞれの総賞球個数カウンタには、同一の値が
加算される。
【0269】このように、総賞球個数カウンタ1,2に
は複数の賞球個数コマンドに対応する払出予定数の総数
が記憶されるために、各々の賞球個数コマンド別に払出
予定数を記憶する場合と比較してRAM2916の記憶
領域を削減できる。予め賞球個数コマンド別に記憶領域
を分割して設ける必要がないためである。
【0270】一方、賞球の払出しがある毎に、払出され
た賞球数が総賞球個数カウンタ1,2のカウンタ値から
減算されるが、総賞球個数カウンタ1は払出モータ位置
センサ286の検出信号に基づいて減算され、総賞球個
数カウンタ2は賞球カウントスイッチ301Aの検出信
号に基づいて減算される。よって、玉払出装置97内の
玉繰り出し用のスクリュー288が半回転する毎(払出
モータ位置センサ286の検出信号が1つ入力される
毎)に正確に玉が払出されている状態では、総賞球個数
カウンタ1の残数と総賞球個数カウンタ2の残数とは一
致する。しかしながら、スクリュー288で玉抜け等が
生じて玉が払出されないことがあった場合には、総賞球
個数カウンタ1の残数よりも総賞球個数カウンタ2の残
数の方が多くなり、これにより払出不足を検出できる。
【0271】なお、RAM2916は、前述したように
バックアップ用の電源(コンデンサ517)によってバ
ックアップされている。このため、停電等によって遊技
機に供給される電力が断たれた場合であっても総賞球個
数カウンタ1,2の記憶値が保持され、停電等が生じて
も遊技者に不利益が生じない。
【0272】図26〜図28は、払出モータ制御処理を
説明するためのフローチャートである。この払出モータ
制御処理は、前述した図24の賞球玉貸制御処理のSI
2により実行される処理である。
【0273】払出モータ制御処理においては、まず、玉
貸しのための玉貸しモータ制御処理が実行される(SJ
1)。玉貸しモータ制御処理の内容については、図32
〜図35を用いて後述する。
【0274】次に、前述した総賞球個数カウンタ1,2
のカウンタ値が「0」以外であるか否かの判断と、賞球
中フラグがセットされているか否かの判断とがなされる
(SJ2)。ここで、賞球中フラグは、現在が賞球中で
ある旨を示すためのフラグであり、後述するSJ5によ
りセットされる。SJ2では、総賞球個数カウンタ1,
2のカウンタ値が「0」以外であること、すなわち未払
出しの賞球があることと、賞球中フラグがセットされて
いること、すなわち賞球中であることとを判断すること
により、払出モータ289の駆動が必要か否かを判断し
ているのである。SJ2のうちの2つの判断条件のうち
の少なくとも1つの条件が満たされていれば、払出モー
タ289の駆動条件が成立していることとなる。
【0275】払出モータ289の駆動条件が成立してい
ないと判断された場合(SJ2でNO)は、賞球カウン
トスイッチがONになっているか否かが判別され(SJ
2a)、YESであれば警告処理が行なわれ(SJ2
b)、NOであれば再び玉貸しモータ制御処理(SJ
1)に戻る。一方、払出モータ289の駆動条件が成立
していると判断された場合(SJ2でYES)は、制御
がSJ3へ進み、賞球禁止フラグがONになっているか
否かの判断がなされる。ONになっていると判断された
場合にはこの払出モータ制御の処理が終了する。その結
果、賞球禁止フラグがセットされている場合には賞球
(景品玉)の払出が行なわれない状態となる。一方、賞
球禁止フラグがONになっていないと判断された場合に
は、タイマT34がタイムアウトされているか否かの判
断がなされ(SJ3a)、タイムアウトしていない場合
は、払出モータ制御処理を終了する。タイマT34がタ
イムアウトしている場合には、振分用ソレノイドがOF
Fであるか否かの判断がなされる(SJ3b)。振分用
ソレノイド310(図4,図7参照)がOFFでない場
合に、そのまま賞球払出動作を行なった場合には景品玉
が玉貸し通路側を流下して玉貸しカウントスイッチ30
1Bで検出されるという誤動作が行なわれる。そこで、
振分用ソレノイドがOFFでない場合にはSJ3cへ進
み、振分用ソレノイドをOFFにし、SJ3dによりタ
イマT22をスタートさせ、そのタイマT22がタイム
アップするまで制御がSJ4以降の賞球払出動作に移行
しないように構成されている。このタイマT22は、振
分用ソレノイド310をOFFにする制御を開始した
後、実際に玉振分部材311が賞球側に切換わるまでに
要する時間を計時するものである。そして、SJ3eに
よりタイマT22が終了したと判断された段階では、玉
振分部材311が完全に賞球側に切換わった状態となっ
ている。
【0276】SJ3bにより振分用ソレノイドがOFF
に既になっていると判断された場合には、SJ3c,S
J3dの処理を行なう必要がないために、制御が直接S
J3dへ進む。その結果、タイマT22がスタートされ
ていないために、SJ3dではYESの判断がなされて
制御がSJ4へ進むこととなる。このSJ4は、受信コ
マンド格納エリアに格納された賞球コマンドに応じて処
理を分岐させるための分岐処理であり、具体的には、図
30に基づいて後述する。
【0277】次に、前述した賞球中フラグをセットする
処理がなされる(SJ5)。これにより、賞球の払出し
中である旨が示される。
【0278】次に、払出モータ289が駆動状態(オン
状態)に制御される(SJ7)。これにより、賞球の払
出動作が行なわれる。そして、タイマT11を起動する
処理がなされる(SJ8)。ここで、タイマT11は、
払出モータ289を駆動開始したとき、または1個の賞
球払出が終了したときにセットされ、タイムアウトする
と払出モータ位置センサのエラーとされる。すなわち、
払出モータ位置センサのオンチェックタイマである。
【0279】その後、払出モータ位置センサがオンした
か否かの判定を行なう(SJ9)。オンしない場合はS
J11に進み、タイマT11がタイムアウトしたか否か
を判定し、タイマT11がタイムアウトした場合には、
球噛み等が起こっている可能性があるためにエラー処理
に移行する(SJ11,SJ12)。エラー処理につい
ては、図29を用いて後述する。一方、タイマT11が
タイムアウトしていない場合には、図27に示すSJ1
3へ進む。SJ13においては、タイマT11が作動中
か否かが判別され、YESであればSK12へ進み、N
Oであれば払出モータがONになっているかどうかが判
別される(SJ14)。NOであればSK12へ進み、
YESであればタイマT12をスタートさせる(SJ1
5)。次に、払出モータ位置センサがONからOFFに
換わったかどうかが判別され(SJ16)、NOであれ
ばタイマT12がタイムアウトしたか否かが判別される
(16a)。タイマT12がタイムアウトしていなけれ
ばSK12へ進み、タイマT12がタイムアウトしてい
ればエラー処理を行なう(SJ16b)。また、SJ1
6における判別がYESであればリトライカウンタをリ
セットし(SJ17)、その後タイマT12ストップさ
せてからSK12へ進む。
【0280】また、SJ9で払出モータ位置センサがオ
ンした場合には、リトライカウンタがリセット(SJ9
a)された後、タイマT11が停止される(SJ1
0)。この場合、図27に示すように、払出モータ位置
センサがオンしたために玉が1つ払出されたものと考え
られ、総賞球個数カウンタ1のカウンタ値を「1」だけ
減算更新する処理がなされる(SK1)。
【0281】次に、総賞球個数カウンタ1のカウンタ値
が0であるか否か、すなわち、払出予定数の玉が全て払
出されたか否かが判断される(SK2)。総賞球個数カ
ウンタ1のカウンタ値が0であると判断された場合は、
後述するSK3に進む。一方、総賞球個数カウンタ1の
カウンタ値が0ではないと判断された場合は、賞球カウ
ントスイッチ301Aがオンしたか否かが判断される
(SK12)。賞球カウントスイッチがONでなけれ
ば、タイマT13が作動中か否かが判別され(SK12
a)、YESであればSK14へ進み、NOであれば、
図28に示すように、玉貸カウントスイッチ301Bが
ONしたか否か判断される(SK27)。玉振分部材3
11が正常に切換わっている限り賞球払出動作中に玉貸
カウントスイッチ301Bで玉が検出されることはあり
えず、SK27によりNOの判断がなされる。その場合
には処理が終了する。一方、SK27でYESと判断さ
れた場合には異常であるため警告処理がなされる(SK
28)。この警告処理は図31で後述する。一方、賞球
カウントスイッチがオンしていると判断された場合に
は、タイマT13の計時がスタートされる(SK1
3)。ここで、タイマT13は、賞球カウントスイッチ
301Aのオフチェックタイマとして用いられる。
【0282】次に、賞球カウントスイッチ301Aがオ
フしたか否かが判断され(SK14)、賞球カウントス
イッチ301Aがまだオフしていないと判断された場合
にはタイマT13がタイムアウトしたか否かが判断され
る(SK17)。タイマT13がタイムアウトしていな
いと判断された場合には、後述するSK19に移行す
る。一方、賞球カウントスイッチ301Aがオフしない
ままタイマT13がタイムアウトした場合には、賞球カ
ウントスイッチの断線故障または賞球カウントスイッチ
301A付近で玉詰まり等が発生しているものと考えら
れ、この場合には警告処理が実行される(SK18)。
警告処理の詳細については、図31を用いて後述する。
【0283】タイマT13がタイムアウトする前にSK
14で賞球カウントスイッチ301Aがオフしたと判断
された場合には、タイマT13の計時がストップされ
(SK15)、続いて総賞球個数カウンタ2が減算更新
(−1)される(SK16)。つまり、賞球カウントス
イッチ301Aによって玉の払出しが検出されたため
に、その検出分の玉数を、総賞球個数カウンタ2の残数
から減算するのである。
【0284】次に、総賞球個数カウンタ2が0であるか
否かが判断される(SK19)。総賞球個数カウンタ2
が0ではないと判断された場合には、タイマT14がタ
イムアウトしたかが判断される(SK23)。
【0285】ここで、タイマT14は、総賞球個数カウ
ンタ1(払出モータ位置センサ286の検出出力によっ
て減算更新)の値が0となった時点でSK4においてセ
ットされて計時が開始されるタイマである。このタイマ
T14は、総賞球個数カウンタ1の値が0となった後、
一旦、払出モータ289を停止し、その後、所定期間内
に総賞球個数カウンタ2の値も0になるか否かを確認す
る際のその所定期間を計時するタイマである。
【0286】つまり、払出モータ位置センサ286の検
出出力が確認されてから、その検出出力に対応する払出
玉が玉繰出し用のスクリュー288から落下してやがて
賞球カウントスイッチ301Aで検出されるまでには、
ある程度の時間がかかるために、そのタイムラグを埋め
るためにタイマT14が用いられている。
【0287】総賞球個数カウンタ1がまだ0ではない状
態でSK23に進んだ場合には、タイマT14はセット
されていないために、SK23ではNOの判断がなされ
て払出モータ制御処理が終了する。
【0288】その後、賞球カウントスイッチ301Aお
よび払出モータ位置センサ286の検出出力による賞球
のカウントが進んで、総賞球個数カウンタ1,2が減算
更新されてゆき、やがて、総賞球個数カウンタ1の値が
0になった場合には、SK2でYESが判断される。こ
の場合、払出モータ位置センサ286の検出出力数によ
る限り、払出予定数の玉が全て払出されたことになるの
で、払出モータ289の駆動が一旦、停止される(SK
3)。なお、ここで、「一旦、停止」という表現を用い
たのは、前述したように玉繰出し用のスクリュー288
で玉抜けや球噛み等が生じて実際には予定数の玉の払出
しが完了していない可能性もあるため、この場合には不
足する玉の払出が再度必要になるためである。
【0289】次に、タイマT14の計時が開始され(S
K4)、前述したようにタイマT14がタイムアウトす
るまでの間で、賞球カウントスイッチ301Aによる検
出が待たれる。続いて、確認中フラグがセットされる
(SK5)。その後、一旦、払出モータ制御処理が終了
する。なお、確認中フラグがセットされることにより、
次回、払出モータ制御処理が実行された場合には、その
分岐処理(SJ4)によってそれぞれの処理に移行す
る。
【0290】以下、確認中フラグがセットされた場合の
処理を説明する。SK12以降に移行すると、賞球カウ
ントスイッチ301Aのオンオフが検出される毎に総賞
球個数カウンタ2が1ずつ減算更新される(SK1
6)。すなわち、玉の流路上手側の払出モータ位置セン
サ300Aで検出された玉が時間差をもって次々と賞球
カウントスイッチ301Aで検出され、それに伴って総
賞球個数カウンタ2が減算更新されていくのである。
【0291】その後、SK19で総賞球個数カウンタ2
の値が0であるか否かが判断され、0ではないがタイマ
T14がまだタイムアウトしていない場合には、払出モ
ータ289を停止した状態が維持される(SK23でN
O)。そして、タイマT14がタイムアウトするまでの
間に総賞球個数カウンタ2の値が0になれば、払出予定
数の全ての玉は実際に賞球カウントスイッチ301Aで
その払出しが確認されたことになり、払出予定数の全て
の玉が確実に払出されていることになるために、タイマ
T14の計時がストップされ(SK20)、続いて賞球
中フラグおよび確認中フラグがそれぞれリセットされる
(SK21、SK22)。
【0292】一方、タイマT14がタイムアウトしても
なお、総賞球個数カウンタ2の値が0にならない場合に
は、すなわち、玉払出装置97が正常に動作したにもか
かわらず、玉払出装置97内にあるパチンコ玉間に何ら
かの原因で隙間が生じたため、動作と払出した賞球個数
に差が生じたこと(空切り)が考えられるため、差を補
充するために、総賞球個数カウンタ1に対して総賞球個
数カウンタ2の値が加算される(SK26)。これによ
り、すでに払出予定数の玉の払出しの完了を示している
(=0)総賞球個数カウンタ1の値が、総賞球個数カウ
ンタ2の値によって示される未払出分の玉数に補正され
る。その後、この払出モータ制御処理が終了する。この
場合には、総賞球個数カウンタ1,2ともに未払出分の
玉数が共通に記憶されることになり、再度、払出モータ
制御処理が実行されることによって、SJ7で払出モー
タ289がオンされて未払出分の玉の払出しが行なわれ
る。したがって、この異常では、補充を行なうことによ
り、異常解除を行なうためにエラーコード表示はなされ
なく、また、払出モータの異常による停止もなされな
い。
【0293】以上、説明したように、この払出モータ制
御処理によると、払出モータ位置センサによって検出さ
れたスクリュー288の払出動作量(180度回転した
回数)が払出予定数分の賞球を払出すために必要な動作
量に達するまで連続的に賞球が払出され、その後、SK
3に示したように払出モータ289の駆動が停止されて
払出しが停止され、実際に払出予定数の賞球が検出され
たかどうかが判定された(SK19)上で、賞球の払出
しが不足する場合には不足分を払出す制御が行なわれる
(SK23〜SK26)ために、賞球の払出しを正確か
つ迅速に行なうことができる。
【0294】図29は、エラー処理を説明するためのフ
ローチャートである。エラー処理においては、まず、払
出モータ289がオフされる(SL6)。次に、リトラ
イカウンタが「1」であるか否かの判断(SL6a)が
なされ、「1」である場合は図31で後述する警告処理
(SL11)を行なう。また、リトライカウンタが
「1」でない場合には、リトライカウンタに「1」を加
える(SL6b)。続いて、払出モータ289が1ステ
ップ分だけ逆正回転される(SL7)。これにより、払
出モータ289によって駆動されるスクリュー288が
通常の払出し方向と異なる方向に逆転した後正転し、玉
噛み等の異常状態から回復される。次に、払出モータ位
置センサがオンしたか否かが判断され(SL8)、払出
モータ位置センサがオンしていないと判断された場合に
は、SJ7(図26参照)に移行する。一方、払出モー
タ位置センサがオンしたと判断された場合には、払出モ
ータがオンされた後(SL9)、エラーが発生した前の
処理に復帰する(SL10)。
【0295】このように、玉の払出動作に異常が発生し
た場合にはその異常を回復させるエラー処理が自動的に
行なわれるために、異常が発生した場合であっても遊技
場の店員の手を煩わせることがなく、遊技場の店員の遊
技機の管理が容易になる。
【0296】図30は、分岐処理を説明するためのフロ
ーチャートである。この分岐処理は、前述した払出モー
タ処理のSJ4により実行される処理である。
【0297】分岐処理においては、まず、賞球コマンド
のビット0〜3が10進数で「1」すなわち、2進数で
「0001」であるか否かが判断される(SL1)。つ
まり、ここでは、通常払出しであるか否かが判断される
のである。通常払出しであると判断された場合には、賞
球コマンドの制御内容を指定する払出制御指定処理が実
行され(SL5)、その後、後述するSL4に進む。こ
の払出制御指定処理の内容については、図36を用いて
後述する。次に、賞球禁止フラグがセットされていなけ
れば処理を終了し、賞球禁止フラグがセットされていれ
ば、図27に示すように、SK12へ進む。また、賞球
禁止フラグがセットされていなければ分岐処理を終了し
図26のSJ5へ進む。
【0298】一方、通常払出しではないと判断された場
合には、前述したタイマT11,T12,T13が作動
中であるか否かが判断される(SL2)。タイマT11
の作動中であると判断された場合には、前述したSJ9
に進む。つまり、分岐処理が実行されている時に、タイ
マT11,T12,T13が既に作動中である場合は、
前述したSJ5〜SJ8の処理の実行が不要であるた
め、それらの処理をバイパスして直接SJ9に進むので
ある。一方、タイマT11,T12,T13の作動中で
はないと判断された場合には、確認中フラグがセットさ
れているか否かが判断される(SL3)。確認中フラグ
がセットされていると判断された場合には、タイマT1
3が作動中かどうかが判断される。タイマT13が作動
中であれば、図28のSK14へ進み、タイマT13が
作動中でなければ、図27のSK12へ進む。一方、S
L3において、確認中フラグがセットされていないと判
断された場合、前述したSL4に進む。
【0299】払出制御指定処理(SL5)の実行後、ま
たは、SL3でNOの判断がなされた場合には、賞球禁
止フラグ(後述する払出制御指定処理でセットまたはリ
セットされるもの)がオン状態(セット状態)になって
いるか否かが判断される(SL4)。賞球禁止フラグが
オン状態になっていると判断された場合は、賞球の払出
しが禁止されていることにより払出モータ制御を行なう
必要がないため、払出モータ制御処理が終了する。一
方、賞球禁止フラグがオン状態になっていないと判断さ
れた場合は、この分岐処理が終了し、前述した払出モー
タ制御処理のSJ5に進む。
【0300】図31は、警告処理を説明するためのフロ
ーチャートである。警告処理においては、まず、各種タ
イマの計時が一旦ストップされ(SL11)、続いて払
出モータ289がオフされる(SL12)。次に、7セ
グメントからなるエラーコード表示374によりエラー
コードが表示されるとともに警告音が発生され(SL1
3)、リセットスイッチ379がオンされたか否かが判
断される(SL14)。そしてリセットスイッチ379
のオンが検出されるまで継続してエラーコード表示と警
告音が発生される。たとえば、この警告音に気づいた遊
技場の店員が遊技機に駆け寄り、エラーコード表示によ
りエラー原因を確認し、玉詰まり等の異常を解消させた
後、リセットスイッチ379を操作すると、そのリセッ
トスイッチ379の操作が検出されて警告音の出力は止
み、タイマの計時がリスタートされ(SL15)、その
後リトライカウンタがリセットされて(SL16)か
ら、処理が終了する。
【0301】なお、上記エラーコードを表示する7セグ
メントには、SK27においてYESと判定された場
合、賞球経路エラーを意味する「0」が表示され、SV
27においてYESと判定された場合、玉貸し経路エラ
ーを意味する「1」が表示され、SK17においてYE
Sと判定された場合、賞球スイッチまたは賞球個数カウ
ントスイッチ球詰まりエラーを意味する「2」が表示さ
れ、SV29においてYESと判定された場合、玉貸し
スイッチまたは玉貸し個数カウントスイッチ球詰まりエ
ラーを意味する「3」が表示され、SJ11,SV13
においてYESと判定された場合、払出モータ球噛みエ
ラーを意味する「4」が表示され、SJ2aにおいてY
ESと判定された場合、払出時以外での払出しエラーを
意味する「5」が表示される。
【0302】次に、図32〜図35を用いて、玉貸しモ
ータ制御の一部を説明する。図32〜図34は、玉貸し
モータ制御を説明するためのフローチャートである。ま
ず、図32に示すように、賞球中フラグがONしている
かどうかが判断される(SO1)。賞球中フラグがON
していれば、玉貸しモータ制御処理を終了する。賞球中
フラグがONしていなければ、カードユニットに接続し
ているか否かが判断される(SO1a)。NOであれば
発信制御信号をLOWにして(SO20)玉貸しモータ
制御処理を終了する。YESであれば、PRDY信号を
HIGH(SO1b)にした後、発射禁止フラグがセッ
トされているか否かが判断される(SO2)。NOであ
れば発射制御信号をHIGHにして後述するSO4に進
む。YESであれば発射制御信号をLOW(SO22)
にした後、玉貸し中フラグがセットされているか否かが
判別される(SO4)。YESであれば、玉貸し分岐処
理(SO4a)に進む。NOであれば、玉貸し待機フラ
グがセットされているか否かが判断される(SO5)。
NOであれば、玉貸し禁止フラグがセットされているか
否かが判別される(SO6)。YESであれば玉貸しモ
ータ処理を終了する。NOであれば、玉貸し要求(BR
DY)信号がONしているか否かが判断され(SO
8)、NOであれば玉貸し待機フラグがセットされる
(SO8a)。YESであれば、玉貸待機フラクがセッ
ト(SO9)されて玉貸しモータ制御処理が終了する。
【0303】一方、SO5においてYESと判別されれ
ば、玉貸し実行要求(BRQ)がONになっていいるか
否かが判断され(SO10)、NOであれば玉貸しモー
タ制御処理が終了する。YESであれば玉貸し実行中
(EXS)がONとなる(SO11)。次に、振分けソ
レノイドがON(SO11a)となる。その後、タイマ
T33がスタートする(SO12)。続いて、玉貸中フ
ラグセットおよび玉貸待機フラグリセットされて(SO
13)玉貸しモータ制御処理が終了する。
【0304】また、図33に示すように、SO4におい
て、玉貸し中フラグがセットされている場合、玉貸し分
岐処理によりSV1へ進むことが決定されれば、玉貸し
要求信号(BRQ)がOFFになっていいるか否かが判
断される(SV1)。NOであれば玉貸しモータ制御処
理が終了する。YESであれば、払出モータをON(S
V3)した後タイマT30をスタートさせる(SV
4)。次に、払出モータ位置センサがOFFからONに
なったか否かが判断される(SV5)。NOであればタ
イマT30がタイムアウトしているか否かが判断され
(SV13)、タイムアウトしていれば、図29におけ
るエラー処理(SV14)を行なう。タイマT30がタ
イムアウトしていなければ図34において示すSV15
に進む。また、SV5において払出モータ位置センサが
ONしていれば、リトライカウンタをセットし(SV
6)、タイマT30をストップさせる(SV7)。その
後、玉貸しカウンタ1に「1」を加算する(SV8)。
次に、玉貸しカウンタ1が「25」であるか否かが判断
される。NOであれば、図34を用いて後述するSV1
5に進む。玉貸しカウンタ1が「25」であれば払出モ
ータをOFFにし(SV10)その後、タイマT32を
スタートさせる(SV11)。その後、玉貸し確認中フ
ラグをセットして(SV12)玉貸しモータ制御処理を
終了する。
【0305】次に、図34に示すように、玉貸しカウン
トスイッチがONになっているか否かが判断される(S
V15)。NOであれば賞球カウントスイッチがONに
なっているか否かが判断され(SV27)、YESであ
れば図31において説明する警告処理(SV28)を行
ない、NOであれば玉貸しモータ制御処理を終了する。
【0306】一方、玉貸しカウントスイッチがONであ
ればリトライカウンタをリセット(SV16)した後、
タイマT31をスタートさせる(SV17)。次に、玉
貸しカウントスイッチがOFFになっているか否かが判
断され(SV17a)、NOであれば、タイマT31が
タイムアウトしているか否かが判断される(SV2
9)。YESであれば警告処理を行ない、NOであれば
後述するSV20に進む。また、玉貸しカウントスイッ
チがOFFであればタイマT31をストップ(SV1
8)した後、玉貸しカウンタ2に「1」を加算する(S
V19)。次に、玉貸しカウンタ2が「25」になって
いるか否かが判断される(SV20)。NOであれば、
玉貸しカウンタ2が「25」であれば、タイマT32を
ストップし(SV21)、「25」でなければタイマT
32がタイムアウトしているか否かかが判断され(SV
33)、タイムアウトしていなければ処理を終了するが
タイムアウトしていれば警告処理する(SV34)。ま
た、タイマT32をストップした場合、玉貸中フラグを
リセット(SV22)した後、玉貸確認中フラグをリセ
ットする(SV23)。続いて玉貸実行中(EXS)を
OFFにする(SV24)。その後、玉貸要求(BRD
Y)がONか否かが判断され(SV25)、YESであ
れば玉貸待機フラグをセット(SV26)した後、玉貸
しモータ制御処理を終了する。また、玉貸要求(BRD
Y)がONでなければ、タイマT34をスタートさせ
(SV31)た後、振分けソレノイドをOFFしてから
玉貸しモータ制御処理を終了する。
【0307】次に、図35を用いて、図32のSO4a
の玉貸し分岐処理を説明する。図35に示すように、タ
イマT30が作動中か否かが判断される(SX1)。Y
ESであれば図33を用いて示したSV5に進み、NO
であれば玉貸確認中フラグがセットされているか否かが
判断される(SX2)。NOでれば玉貸し分岐処理を終
了し、YESであれば、タイマT31が作動中か否かが
判断される(SX3)。NOでれば図34を用いて示し
たSV15に進み、YESであれば図34のSV17a
に進む。
【0308】図36は、払出制御指定処理を説明するた
めのフローチャートである。この払出制御指定処理は、
前述した分岐処理の図30のSL5により実行される処
理である。
【0309】払出制御指定処理においては、まず、受信
した賞球コマンドが玉貸禁止コマンドであるか否かが判
断される(SN1)。玉貸禁止コマンドであると判断さ
れた場合は、玉貸禁止フラグをセットする処理がなされ
る(SN3)。これにより、玉貸禁止が指令されている
旨が示される。その後、この払出制御指定処理が終了す
る。一方、玉貸禁止コマンドではないと判断された場合
は、受信した賞球コマンドが賞球禁止コマンドであるか
否かが判断される(SN2)。
【0310】賞球禁止コマンドであると判断された場合
は、賞球禁止フラグをセットする処理がなされる(SN
5)。これにより、賞球禁止が指令されている旨が示さ
れる。その後、この払出制御指定処理が終了する。一
方、賞球禁止コマンドではないと判断された場合は、受
信した賞球コマンドが発射禁止コマンドであるか否かが
判断される(SN4)。
【0311】発射禁止コマンドであると判断された場合
は、発射禁止フラグがセットされ(SN7)、その後、
払出制御指定処理が終了する。一方、発射禁止コマンド
ではないと判断された場合は、受信した賞球コマンドが
玉貸禁止解除コマンドであるか否かが判断される(SN
6)。
【0312】玉貸禁止解除コマンドであると判断された
場合は、玉貸禁止フラグをリセットする処理がなされる
(SN10)。これにより、玉貸禁止が指令されている
旨が示されなくなる。その後、この払出制御指定処理が
終了する。一方、玉貸禁止解除コマンドではないと判断
された場合は、受信した賞球コマンドが賞球禁止解除コ
マンドであるか否かが判断される(SN9)。
【0313】賞球禁止解除コマンドであると判断された
場合は、賞球禁止フラグをリセットする処理がなされる
(SN12)。これにより、賞球禁止が指令されている
旨が示されなくなる。その後、この払出制御指定処理が
終了する。一方、賞球禁止解除コマンドではないと判断
された場合は、受信した賞球コマンドが発射禁止解除コ
マンドであるか否かが判断される(SN11)。
【0314】発射禁止解除コマンドであると判断された
場合は、発射禁止フラグがリセットされ(SN13)、
その後、この払出制御指定処理が終了する。一方、発射
禁止解除コマンドではないと判断された場合は、この払
出制御指定処理が終了する。
【0315】このように、払出制御指定処理によれば、
通常払出し以外の賞球コマンドを解読し、賞球コマンド
により指定された制御内容に応じて、各種フラグの制御
および制御信号の制御が行なわれる。
【0316】図37には、賞球時の基本的な制御動作が
示されている。図37においては、入賞球検出スイッチ
(始動口スイッチ17、Vカウントスイッチ22、カウ
ントスイッチ23、および、入賞口スイッチ240の総
称)から遊技制御基板31への入力、遊技制御基板31
からのINT信号の出力、遊技制御基板31からの賞球
コマンドの出力、賞球カウントスイッチ301Aから遊
技制御基板31への入力、賞球玉貸基板37から払出モ
ータ289への駆動信号の出力、および、遊技制御基板
31側のエラー動作の状態が示されている。
【0317】図37を参照して、入賞球検出スイッチに
より5個払出分の入賞、15個払出分の入賞、および、
5個払出分の入賞が続けて検出された場合、それぞれの
入賞に応じて、INT信号と、払出個数を指定した賞球
コマンドとが遊技制御基板31から即座に出力される。
そのような賞球コマンドによる払出し個数は、払出制御
用マイクロコンピュータ370のRAM2916に記憶
される。そして、そのような払出し個数の記憶情報に基
づいて、5個払出回転分、15個払出回転分、5個払出
回転分の駆動信号が賞球玉貸基板37から払出モータ2
89にそれぞれ出力される。これにより、5個の賞球、
15個の賞球、5個の賞球が順次払出され、その賞球個
数が賞球カウントスイッチにより検出される。この場
合、遊技制御基板31側のエラー動作は生じていない。
【0318】図38には、パチンコ遊技機1の電源投入
時の制御動作が示されている。図38においては、入賞
球検出スイッチ(始動口スイッチ17、Vカウントスイ
ッチ22、カウントスイッチ23、および、入賞口スイ
ッチ240の総称)から遊技制御基板31への入力、玉
切れスイッチ187から遊技制御基板31への入力、玉
切れ検出スイッチ167から遊技制御基板31への入
力、遊技制御基板31からのINT信号の出力、遊技制
御基板31からの賞球コマンドの出力、賞球カウントス
イッチ301Aから遊技制御基板31への入力、賞球玉
貸基板37から払出モータ289への駆動信号の出力が
示されている。
【0319】図38を参照して、パチンコ遊技機1の電
源が投入されると、前述したメイン処理における初期化
処理(S2)において、発射禁止フラグ、玉貸禁止フラ
グ、および、賞球禁止フラグがそれぞれオン状態にされ
る。そして、まず、満タンスイッチ48が満タン状態を
検出していないことを条件として、発射禁止フラグがオ
フ状態にされ、INT信号に伴って発射禁止解除コマン
ドが出力される。そして、玉切れスイッチ187がオフ
状態(玉切れ非検出状態)であることが確認されてから
2000mS経過後に玉貸し禁止フラグがオフ状態にさ
れ、INT信号に伴って玉貸し禁止解除コマンドが出力
される。そして、玉切れ検出スイッチ167がオフ状態
(玉切れ非検出状態)であることが確認されてから22
00mS経過後に賞球禁止フラグがオフ状態にされ、I
NT信号に伴って賞球禁止解除コマンドが出力される。
【0320】また、この場合は、賞球禁止解除コマンド
の出力後において入賞球検出スイッチにより5個払出分
の入賞が検出されている。この5個分の賞球の払出しの
ための賞球コマンドは、賞球禁止解除コマンドの出力後
において出力される。その賞球コマンドによる払出し個
数は、払出制御用マイクロコンピュータ370のRAM
2916の総賞球個数カウンタ1,2に記憶される。そ
のような賞球個数を指定した賞球コマンドに応じて5個
払出回転分の駆動信号が賞球玉貸基板37から払出モー
タ289に出力される。これにより、5個の賞球が払出
され、その賞球個数が賞球カウントスイッチにより検出
される。なお、複数の賞球コマンドが連続して賞球玉貸
基板37に入力された場合には、その複数の賞球コマン
ドに基づく賞球個数の総数分の玉をまとめて連続的に払
出すために、その総数払出分の駆動信号が払出モータ2
89に出力される。
【0321】次に、パチンコ遊技機1に設けられている
外部接続端子を説明する。まず、枠用外部端子、すなわ
ち、機構板に設けられている外部接続端子1を説明す
る。外部接続端子1には、玉切れ端子、玉貸し端子およ
び賞球端子の3つがある。
【0322】玉切れ端子は、図39に示すように、遊技
中に遊技機の遊技球貯留タンクである誘導樋39が遊技
球不足状態となった場合に、遊技球不足状態であること
を遊技球補給装置へ出力する端子であり、この球切れ端
子からは、図40に示すように、遊技球貯留タンクであ
る誘導樋39に遊技球が不足している間、球切れ情報検
出スイッチがオンとなっている間、球切れ信号(HIG
H)が出力される。
【0323】なお、球切れ端子から出力される信号は、
端子間の導通により出力され、最大定格電圧DC(Dire
ct Current)30V、最大定格電流1Aである。
【0324】また、玉貸し端子は、図41に示すよう
に、遊技機が玉貸し中であることを管理用コンピュータ
へ出力する端子であり、この玉貸し端子からは、図42
に示すように、球貸しカウントスイッチ301Bが25
回検出信号を出力するごと、すなわち、玉貸し個数の累
積が25個の単位毎に1回(0.100秒間)賞球玉貸
基板37から送られてきた玉貸し信号(HIGH)が出
力される。この球貸し信号は0.1秒オンすることによ
り25個の払出しがあったことを出力した後少なくとも
0.100秒間オフとなる。このように球貸し信号がオ
フされる期間を担保することで連続して信号を出力する
場合も、確実に区切って出力するので正確な情報出力が
可能となる。
【0325】また、賞球端子は、図43に示すように、
遊技機が賞球中であることを管理コンピュータへ出力す
る端子であり、この賞球端子からは、図44に示すよう
に、賞球カウントスイッチ301Aが10回検出信号を
出力するごと、すなわち、賞球払出個数の累積が10個
の単位ごとに1回(0.100秒間)主基板31から送
られてきた賞球信号が出力される。この賞球信号は0.
1秒オンすることにより10個の払出があったことを出
力した後少なくとも0.100秒間オフとなる。このよ
うに賞球信号がオフされる期間を担保することで連続し
て信号を出力する場合も、確実に区切って出力するので
正確な情報出力が可能となる。
【0326】なお、球貸し端子および賞球端子から出力
される信号は、端子間の導通により出力され、最大定格
電圧DC24V、最大定格電流0.1Aである。
【0327】次に、遊技盤用外部端子、すなわち、遊技
盤に設けられている外部接続端子2を、図45〜図52
を用いて説明する。外部接続端子2には、始動口端子、
図柄確定回数1端子、大当たり1端子、確率変動端子お
よび大当り2端子の5つがある。
【0328】また、始動口端子は、図45に示すよう
に、始動入賞口14(第1種始動口)、すなわち、普通
電動役物に係る入賞口への入賞回数の情報を管理用コン
ピュータへ出力する端子であり、この始動口端子から
は、図46に示すように、始動入賞口14(第1種始動
口)に入賞した遊技球1個につき1回(0.500秒
間)、すなわち、第1種始動口スイッチオン信号(HI
GH)の1回の出力に対して始動口信号(LOW)が1
回出力される。始動口信号は出力された後0.500秒
間オフとなり、次の始動入賞検出に基づく第1種始動口
スイッチオンにより再び0.500秒間始動口信号が出
力される。
【0329】また、図柄確定回数1端子は、図47に示
すように、特別図柄の変動回数の情報を管理用コンピュ
ータへ出力する端子であり、この図柄確定回数1端子か
らは、特別図柄変動停止時、すなわち、特別図柄信号オ
フ(HIGHからLOWへ)に1回(0.500秒間)
図48に示す図柄確定回数1信号が出力される(LO
W)。図柄確定回数1信号が出力された後0.500秒
たてばオフ(HIGH)となる。
【0330】また、大当り1端子は、図47に示すよう
に、遊技機が条件装置の作動中(特定遊技状態中)であ
ることを管理コンピュータへ出力する端子であり、この
大当たり1端子からは、条件装置が作動することとなる
特別図柄の停止から1.000秒後より、条件装置の作
動が終了することとなる大入賞口の閉鎖から10.00
0秒後までの間図48に示す大当たり1信号(LOW)
が出力される。
【0331】また、確率変動端子は、図47に示すよう
に、高確率時であることを管理用コンピュータへ出力す
る端子であり、この確率変動端子からは、図48に示す
ように、特別図柄による条件装置の作動が終了すること
となる大入賞口の閉鎖から10.000秒後までの間大
当り1信号が出力される(LOW)か、または、定めら
れた回数の特別図柄の変動の終了から1.000秒後ま
での間確率変動信号が出力される(LOW)。
【0332】また、大当り2端子は、図47に示すよう
に、高確率時および条件装置の作動中であることを管理
用コンピュータへ出力する端子であり、この大当り2端
子からは、図48に示す大当り1信号(LOW)または
確率変動信号(LOW)が出力状態であるときに大当り
2信号(LOW)が出力される。
【0333】また、図柄確定回数2端子は、図49に示
すように、普通図柄の変動回数の情報を管理用コンピュ
ータへ出力する端子であり、この確定回数2端子から
は、図50に示すように、普通図柄変動停止時、すなわ
ち、普通図柄信号オフ(HIGHからLOWへ)に1回
(0.500秒間)図柄確定回数2信号(LOW)が出
力される。
【0334】また、役物回数端子は、図51に示すよう
に、普通電動役物が作動中であることを管理用コンピュ
ータへ出力する端子であり、この役物回数端子からは、
図52に示すように、普通電動役物が作動中、すなわ
ち、普通電動役物信号がオンのときに役物回数信号(L
OW)が出力される。
【0335】なお、始動口端子、図柄確定回数1端子、
大当たり端子1、確率変動端子および大当り2端子から
出力される信号は、オープンコレクタ出力され、最大定
格電圧DC12V、最大定格電流0.05Aである。
【0336】次に、図53〜図57のフローチャートを
用いて、主基板31(遊技制御基板)における情報出力
処理を説明する。主基板31が行なう情報出力処理にお
いては、まず、出力前の出力情報を格納する情報バッフ
ァに初期値(00H)をセットする(SX1)、すなわ
ち、情報バッファに格納されていた前回の情報出力処理
で出力された出力情報を消去する。次に、遊技球が始動
口14に入賞した回数を記憶している始動口情報記憶カ
ウンタの値を抽出する(SX2)。これにより、以下の
ステップによって始動口スイッチの検出結果が適正であ
れば、抽出された始動口記憶カウンタの値の回数だけ、
第1種始動口スイッチによる遊技球の検出回数として情
報が出力されることになる。
【0337】次に、それぞれの遊技球が検出されたとき
の検出信号の検出時間を示す第1種始動口スイッチタイ
マを抽出する(SX3)。第1種始動口スイッチによる
遊技球が検出されたときの検出信号の検出時間と、スイ
ッチオン判定値(2)によって規定されるスイッチオン
が適正か否かの判定基準時間との対比が行われる。な
お、スイッチオン判定値(2)とは、2msごとに始動
入賞検出信号の検出を2回行い、2回ともオンと判定さ
れること、すなわち、始動入賞検出信号が少なくとも2
ms間オンであったか否かを判定するための判定値であ
る。
【0338】SX4において、YESと判定された場
合、すなわち、適正な始動口スイッチ信号が検出されな
かった場合SX8へ進むが、NOと判定された場合、す
なわち、適正な始動口スイッチによる検出信号が検出さ
れた場合SX5へ進み、始動口情報記憶カウンタを1加
算する。これにより、始動入賞情報が1回出力されるこ
とになる。次に、始動口情報記憶カウンタの値が「0」
であれば、ポインタが指す始動口情報記憶カウンタの値
を1減算して、8ビットでカウントできる最大値「25
5」としてからSX8へ進むが、始動口情報記憶カウン
タの値が「0」でなければ、そのままSX8へ進む。
【0339】SX8においては、始動口情報が出力中か
否かが判別され、出力中であれば図54のSX12へ進
むが、始動口情報が出力中でなければSX9へ進み、再
び始動口情報記憶カウンタの値が「0」か否かが判別さ
れる。始動口情報記憶カウンタの値が「0」であれば、
図54のSX16へ進むが、始動口情報記憶カウンタの
値が「0」でなければ、始動口情報を1回出力するので
始動口記憶カウンタを1減算する(SX10)。
【0340】その後、図54のSX11に進み、始動口
情報を出力している信号の出力時間である始動口情報出
力時間をセットする。次に、始動口情報が出力されてい
る時間である始動口情報ON時間が終了したか否かが判
別され(SX12)、始動口情報ON時間が終了してい
なければ始動口情報ONタイマの値を1減算(SX1
3)してから、始動口情報を出力するために情報バッフ
ァの始動口情報出力ビット位置(0)をセットする(S
X14)が、始動口情報ON時間が終了していれば始動
口情報の出力のインターバルとなる始動口情報OFF時
間を計時する始動口情報OFFタイマを1減算(SX1
5)してから特別図柄停止情報処理(SX16)へ進
む。これにより、一時期に連続して始動入賞があれば、
始動口情報が所定時間出力された後、所定時間のインタ
ーバルをとってから再度出力される。
【0341】図55に示すように、特別図柄停止情報処
理においては、まず、特別図柄停止情報出力時間か否か
が判別される(SX17)、すなわち、図48において
示した特別図柄信号がONからOFF(変動から停止
へ)に切換ったか否かが判別される。SX17におい
て、NOであればSX20へ進むが、YESであれば、
図柄確定回数をカウントする特別図柄停止情報タイマを
1減算(SX18)してから減算された1に対応して情
報バッファの図柄確定回数1出力ビット位置(1)をセ
ットする(SX19)、すなわち、図柄確定回数1信号
を出力するためのビット位置を、図48に示す図柄確定
回数1信号(LOW)の出力が行なえる状態にしてから
普通図柄停止情報処理へ進む(SX20)。
【0342】普通図柄停止情報処理においては、まず、
普通図柄停止情報出力時間か否かが判別される(SX2
1)、すなわち、図50において示す普通図柄信号がO
NからOFF(変動から停止へ)に切換ったか否かが判
別される。SX21において、NOであればSX24へ
進むが、YESであれば普通図柄の停止回数をカウント
する普通図柄停止情報タイマを1減算(SX22)して
から情報バッファの図柄確定回数2出力ビット位置
(5)をセットする(SX23)、すなわち、図50の
図柄確定回数2信号(LOW)を出力するための図柄確
定回数2出力ビット位置(5)を信号の出力が行なえる
状態にしてから大当り中情報処理へ進む(SX24)。
【0343】大当り中処理においては、まず、大当り中
情報バッファの内容をセットする(SX25)、すなわ
ち、大当りが発生していれば図48の大当り1信号(L
OW)を、該大当り1信号を出力するビット位置から出
力できる状態にする。次に、確変中情報をセットする
(SX26)、すなわち、確率変動状態となっていれ
ば、図48の確率変動信号(LOW)を、該確率変動信
号出力ビット位置から出力できる状態にする。次に、大
当り中情報および確変中情報の論理和をセットする(S
X27)、すなわち、大当り中情報および確変中情報の
うち少なくともいずれか一方が発生していれば、図48
の大当り2信号(LOW)を、大当り2信号出力ビット
位置から出力できる状態にする。その後、普通電動役物
作動情報処理へ進む(SX28)。
【0344】図56に示すように、普通電動役物作動情
報処理においては、まず、普通電動役物作動情報バッフ
ァの内容をセットする(SX29)、すなわち、普通電
動役物が作動していれば、図52の役物回数信号(LO
W)を出力できる状態にする。次に、賞球が玉払出装置
から払出されたか否かを判別するために用いる、賞球検
出信号の検出時間を計時する賞球カウントスイッチタイ
マを抽出する(SX30)。次に、賞球カウントスイッ
チタイマの計時時間が、スイッチオン判定値(2)であ
るか否かが判別される、すなわち、2ms間隔で2回賞
球検出信号を検出したか否かが判別される(SX3
1)。
【0345】SX31において、YESであれば、図5
7のSX40に進むが、NOでれば、賞球個数情報カウ
ンタをロードする(SX32)、すなわち、今回の賞球
が発生するまでに入賞により払出された賞球がいくつか
あったかを一時的に記憶している賞球個数カウンタの値
を抽出する。次に、賞球個数カウンタの値を1加算す
る、すなわち、今回の賞球の検出に基づいて、前回まで
に検出された賞球の個数に1を加える。次に、賞球個数
情報カウンタの値と10とを比較する(SX34)。
【0346】SX34において、賞球個数情報カウンタ
の値が10以下であれば、SX39に進み、賞球個数情
報カウンタの値が10になっていれば、賞球個数情報カ
ウンタの値の10に対応して1加算される賞球情報カウ
ンタをロード(SX35)して、賞球情報カウンタの値
に1を加える(SX36)。次に、賞球情報カウンタを
ストアして(SX37)から賞球情報カウンタにクリア
データ(00H)をセットする(SX38)、すなわ
ち、賞球情報カウンタの値を格納した後で賞球個数情報
カウンタを消去する(SX35)。
【0347】次に、図57に示すように、賞球情報に関
する信号を出力する時間を計時するための賞球情報タイ
マをロードする(SX40)。次に、賞球情報出力中で
あるか否かが判別され(SX41)、賞球情報が出力中
であればSX46に進み、NOであれば賞球情報カウン
タをロードする(SX42)。次に、賞球情報カウンタ
が「0」であるか否かが判別され(SX43)、「0」
であれば出力値をポート5に出力するが、「0」以外で
あれば賞球情報カウンタを1減算して(SX44)から
賞球情報を出力する時間を規定した賞球情報動作時間
(100)をセットする(SX45)。次に、賞球情報
が出力されている時間を計時する賞球情報タイマによっ
て計時された時間と、賞球情報の出力を終了するための
判定値である賞球情報オン出力判定値(51)、すなわ
ち、0.1秒(2ms×50回)とを比較する(SX4
6)。
【0348】SX47において、YES、すなわち、球
貸し情報タイマの内容が51よりも小さい値であれば情
報出力のセットを行なわずにSX49に進むが、NOで
あれば出力される情報が格納されている情報バッファの
情報出力ビット位置をセットする(SX49)、すなわ
ち、賞球情報の出力を行なうための情報を設定する。次
に、賞球情報タイマを1減算して(SX49)から賞球
情報タイマをストアした(SX50)後、情報バッファ
のそれぞれの情報出力ビット位置にセットされている出
力値をポート5に出力する。
【0349】次に、図58のフローチャートを用いて、
賞球玉貸基板37(払出制御基板)における情報出力処
理を説明する。賞球玉貸基板37が行なう情報出力処理
においては、まず、貸球が球払出装置97から払出され
たか否かを判別するために用いる、貸球検出信号の継続
時間を計時する球貸し個数カウントスイッチタイマをロ
ードする(SSS1)。次に、球貸し個数カウントスイ
ッチタイマの計時時間が、スイッチオン判定値(2)で
あるか否かが判別される、すなわち、2ms間隔で2回
球貸し検出信号を検出したか否かが判別される(SSS
2,3)。
【0350】SSS3において、YESであれば、SS
S13に進むが、NOでれば、球貸し払い出し個数情報
カウンタをロードする(SSS4)、すなわち、今回の
球貸し要求が発生するまでに球貸しにより払出された貸
球がいくつあったかを一時的に記憶している球貸し個数
カウンタの値を抽出する。次に、球貸し個数カウンタの
値を1加算する(SSS5)、すなわち、今回の貸球の
検出に基づいて、前回までに検出された貸球の個数に1
を加える。次に、貸し球払い出し個数情報カウンタの値
と「25」とを比較する(SSS6,7)。
【0351】SSS7において、球貸し払い出し個数情
報カウンタの値が「25」以下であれば、SSS12に
進み、球貸し払い出し個数情報カウンタの値が「25」
になっていれば、球貸し情報出力回数カウンタをロード
(SSS8)して、球貸し情報出力回数カウンタの値に
1を加算する(SSS9)。次に、フラグレジスタにお
いて算出された球貸し情報カウンタの値を球貸し情報カ
ウンタにストアして(SSS10)から球貸し情報カウ
ンタにクリアデータ(00H)をセットする(SSS1
1)、すなわち、球貸し情報カウンタの値を格納した後
で球貸し情報カウンタがロードされていた作業領域のデ
ータを消去する。その後、フラグレジスタにおいて算出
された球貸し情報カウンタの値を再び球貸し情報カウン
タにストアする(SSS12)。球貸し払い出し個数カ
ウンタの値が25となったあとは、その値を「0」に
し、また、球貸し払い出し個数カウンタの値が25以下
であった場合は、その時点での球貸し払い出し個数カウ
ンタの値を記憶することになる。
【0352】次に、図59に示すように、球貸し信号を
出力するためのポートC出力バッファのアドレスをポイ
ンタにセットする(SSS13)。ポインタの指すポー
トC出力バッファの球貸し出力ビット位置をクリア、す
なわち、新たな出力が行なえる状態にする(SSS1
4)。次に、球貸し情報に関する信号を出力する時間を
計時するための球貸し情報信号出力タイマをロードする
(SSS15)。次に、球貸し情報信号出力タイマの状
態を一時記憶するためのフラグレジスタに、球貸し情報
信号出力タイマの値を反映する(SSS16)。
【0353】次に、図60に示すように、球貸し情報出
力中であるか否かが判別され(SSS17)、球貸し情
報が出力中であればSSS24に進み、NOであれば球
貸し情報を出力すべき回数を計数する球貸し情報出力回
数カウンタをロードする(SSS18)。次に、球貸し
情報出力回数カウンタの状態を一時記憶するフラグレジ
スタに反映する(SSS19)。次に、球貸し情報回数
カウンタが「0」であるか否かが判別され(SSS2
0)、「0」であれば賞球玉貸基板37の情報出力処理
をするが、「0」以外であれば球貸し情報出力回数カウ
ンタを1減算し(SS44)、さらに、算出した球貸し
情報出力回数カウンタの値を再び球貸し情報出力回数カ
ウンタにストア(SSS22)してから球貸し情報を出
力する時間を規定した球貸し情報動作時間(100)を
セットする(SSS23)。次に、球貸し情報が出力さ
れている時間を計時する球貸し情報信号出力タイマによ
って計時された時間と、球貸し情報の出力を終了するた
めの判定値である球貸し情報信号出力時間判定値(5
1)、すなわち、0.1秒(2ms×50回)とを比較
する(SSS25)。
【0354】SSS25において、YESであればSS
S27に進むが、NOであれば出力される情報が格納さ
れている、ポインタの指すポートC出力バッファの球貸
し情報出力ビット位置をセットする(SSS26)、す
なわち、球貸し情報の出力を終了し得る状態にする。次
に、球貸し情報タイマを1減算して(SSS27)から
フラグレジスタにおいて算出された球貸し情報信号出力
タイマの値を球貸し情報信号出力タイマに再びストアし
て(SSS28)賞球玉貸基板の情報出力処理を終了す
る。
【0355】上記本実施の形態のパチンコ遊技機1に関
しては、次に示すような効果がある。
【0356】上記本実施の形態のパチンコ遊技機1にお
いては、前述のS4〜S14において、それぞれS11
で設定されたタイマ値を参照して処理が実行されるた
め、情報出力回路64が、大入賞口もしくは入賞口24
a,24b,24c,24d,24eへの入賞、およ
び、貸出要求信号BRQに基づく貸出要求がない場合に
おいても、満タン、玉切れの発生により、払出制御が停
止している状態および不正電波の検出や遊技機の部品の
故障等により遊技制御が停止している状態、ガラス扉が
開放されていることを検出したことに基づく遊技停止中
等においても、玉払出装置97の賞球カウントスイッチ
301Aまたは玉貸カウントスイッチ301Bによる遊
技球の検出があれば、払出すべきまたは貸出すべき数量
の範囲を超えて払出されまたは貸出された遊技球の数量
を特定可能な情報を遊技場の管理コンピュータへ出力す
る。すなわち、賞球情報または球貸し情報は、払出可能
か否かの判定やエラー発生により遊技が中断しているか
否かの判定等に影響を受けることなく、スイッチの検出
のみに基づいて出力される、言い換えれば、入賞検出に
基づく払出予定数の範囲か否かに関わらず出力される。
【0357】そのため、遊技場の係り員は、入賞口へ遊
技球の入賞およびカードからの球貸し要求のうちいずれ
もがない状態において払出されまたは貸出された遊技球
の数量、すなわち、遊技機の故障または遊技機に対する
不正な制御に基づいて払出もしくは貸出されたと推定さ
れる遊技球の数量を把握することができる。
【0358】また、情報出力回路64は、払出された遊
技球の数量が10個または貸出された遊技球の数量が2
5個となる毎に、遊技球の数量を特定可能な情報を出力
するため、遊技球1単位毎に情報を出力する場合に比較
して情報出力の効率化を図ることができる。
【0359】また、遊技球の払出数量の情報は、主基板
31から出力された後、さらにバッファ回路を介して出
力されるため、不正信号が主基板31を介して遊技機に
入力されることを防止することができる。
【0360】また、賞球通路312Aには、賞球の払出
を検出する賞球カウントスイッチ301Aが設けられ、
玉貸し通路312Bには、貸球の貸出を検出する玉貸カ
ウントスイッチ301Bが設けられているため、賞球お
よび貸玉それぞれの数量を把握することが可能となる。
【0361】また、賞球が賞球通路312Aを通過し、
貸玉が玉貸し通路312Bを通過するように、賞球通路
312Aと玉貸し通路312Bとを切換える玉振分部材
311が設けられているため、容易な構造で賞球の払出
の検出と貸玉の貸出の検出とを行なうことができる。
【0362】さらに、上記本実施の形態のパチンコ遊技
機1においては、大当り1信号が、可変入賞球装置19
の開閉板20が閉成状態となった後においても10.0
秒間継続して出力されるため、可変入賞球装置19の開
閉板20が閉成状態となった後であって、大当り状態が
終了したことを表示している間においても大当り1信号
を継続して出力することができる。それにより、可変入
賞球装置19がの開閉板20が閉成状態となった後の1
0.0秒間に行われる、大当り状態における入賞に対応
した賞球の払出および大当り中であることの可変表示装
置8による表示等の大当り状態に基づく一連の動作の終
了を大当り1信号の終了により正確に把握することがで
きる。
【0363】また、大当り1信号が特定の停止図柄で停
止した時点から1.0秒間経過した後に出力開始(大当
り1信号がHIGHからLOW)となるため、大当り図
柄で停止した後1.0秒間に大当り状態になる旨を表示
してから大当り状態とすることが可能となる。その結
果、遊技者は大当り状態となることを、可変入賞球装置
19の開閉板20が開成状態となる前に認識することが
できるため、開閉板20が開成状態となることを想定し
て遊技を続行することができる。
【0364】大当り1信号は、確率変動状態となる条件
を具備する場合には、確率変動信号が出力終了(LOW
からHIGH)となることにより出力開始(HIGHか
らLOW)となり、確率変動信号は、大当り1信号が出
力開始(HIGHからLOW)となることにより出力終
了(LOWからHIGH)となるため、大当り状態中に
確率変動状態となることがない。
【0365】確率変動信号は、確率変動状態中におい
て、可変表示装置8の図柄のスクロール停止回数(変動
回数)が予め定められた所定回数になったことを条件と
して出力終了(LOWからHIGH)となるため、特別
遊技状態としての確率変動状態が可変表示装置8の図柄
のスクロール後の停止回数が予め定められた所定回数に
なったことを条件として確率変動状態を終了する遊技機
にも適用することが可能となる。
【0366】また、主基板31は、大当り1信号および
確率変動信号のうち少なくともいずれか一方の信号が出
力されている間、大当り状態および確率変動状態のうち
少なくともいずれか一方の状態であることを示す大当り
2信号を出力するため、大当り2信号により遊技者に有
利な状態が発生していることを把握することが可能とな
る。
【0367】本発明の第1の所定時間としての大当り状
態終了後の大当り状態を示す情報の出力時間が、可変表
示装置8が図柄のスクロールを停止した後さらに次の図
柄のスクロールを開始するまでの間となるように、1
0.0秒間に設定されているため、前回の大当り1信号
の出力と今回の大当り1信号の出力とが重なることに起
因する大当り1信号の発生回数の計数誤りを防止するこ
とができる。
【0368】可変表示装置8が大当り図柄で停止した後
大当り状態の開始を表示するまでの間が1.0秒間にな
るように設定されているため、大当り状態の開始を表示
するまでに大当り1信号を出力開始することができる。
その結果、大当り1信号の出力先である管理コンピュー
タ等においては、遊技者が大当り状態になったことを認
識する前に大当り状態となったことを把握することがで
きる。
【0369】大当り1信号、確率変動信号および大当り
2信号のそれぞれはオープンコレクタ出力されるため、
出力端子から主基板31へ不正信号およびノイズが入力
されることが防止される。
【0370】次に、図61を用いて、払出モータ制御処
理の別実施の形態を説明する。この図61に示したフロ
ーチャートは、図26〜図28に示した払出モータ制御
処理のうちの図28に示したフローチャート部分の変形
例である。
【0371】図28に示した処理では、玉の払出し数が
不足する旨が判定されること(SK19,SK23)に
伴って、払出しが不足する玉を払出せるように総賞球個
数カウンタ1の値が補正される(SK26)。この図6
1に示した変形例では、それらの処理が同様に行なわれ
るが、総賞球個数カウンタ1の値が補正される前に、異
常の発生がブザー75による警告音で報知される。
【0372】図61を参照して、SKK19において
は、図28に示したSK19と同様に、総賞球個数カウ
ンタ2の値が0であるか否かが判断される。そして、総
賞球個数カウンタ2の値が0であると判断された場合に
は、図28に示したSK20〜SK22と同様の処理が
実行される(SKK20〜SKK22)。
【0373】一方、総賞球個数カウンタ2の値が0では
ないと判断された場合には、タイマT14がタイムアウ
トしたか否かが判断され(SKK23)、タイムアウト
していないと判断された場合には処理が終了する。タイ
ムアウトしていると判断された場合には、警告音がブザ
ー75から発生される(SKK26)。次に、リセット
スイッチ(リセットSW)379がオンしたか否かが判
断され(SKK27)、リセットスイッチ379がオン
されるまで継続的に警告音が出力される。そして、リセ
ットスイッチ379がオンされた時点で、警告音の出力
が止み、総賞球個数カウンタ1に対して総賞球個数カウ
ンタ2の値が加算される(SKK28)。これにより、
総賞球個数カウンタ1に未払出分の賞球数が与えられ、
総賞球個数カウンタ1の値が補正される。その後、処理
が終了する。
【0374】この変形例によれば、たとえば、タイマT
14がタイムアウトしても総賞球個数カウンタ2が
「0」にならないような故障が生じている場合でも、遊
技場の店員が迅速に対応できる。すなわち、図27に示
した処理によると、タイマT14がタイムアウトしても
なお総賞球個数カウンタ2が「0」にならない場合には
総賞球個数カウンタ1の値が補正され、払出モータ制御
処理(図28参照)のルーチンを抜けるため、再度、S
K19,SK23で玉の払出し不足が検出され、同じ処
理が繰返される恐れがある。このため、たとえば、遊技
者によって異常が指摘されるまで、その異常が放置され
ることになる。一方、図62に示す変形例によれば、払
出モータ制御処理のルーチンを抜ける前(ここでは、総
賞球個数カウンタ1の値が補正される前)に、異常の発
生がブザー75による警告音で報知され、リセットスイ
ッチ379がオンされるまで処理が待機状態となるため
に、その異常に対して店員が迅速に対応できる。また、
異常が発生しても何らその旨が報知されることなく自動
復帰するように構成された場合に比較して、たとえば、
異常状態が頻発しているか否かを店員が確認できるよう
になる。さらに、総賞球個数カウンタ1の値が補正され
る前に、処理が待機状態となるために、店員が払出不足
数がどの程度であるのかをチェックすることができ、店
員自身の手によって不足する玉を遊技者に付与し、不足
分を補償することもできる。
【0375】上記の本実施の形態では、賞球カウントス
イッチ301A又は玉貸しカウントスイッチ301Bの
検出のみ応じて払出数の情報出力を行なうことで遊技球
の入賞や貸出要求の有無に関わらず払出数の情報出力を
行なう例を示したが、予め定められた払出数を超えた払
出数であることを識別可能な態様で情報出力を行なって
もよい。
【0376】このような例として、賞球情報、玉貸し情
報、さらに払出超過情報を出力するようにして、通常は
賞球情報又は玉貸し情報により払出情報を出力するが、
遊技制御手段又は払出制御手段が認識している払出数外
の払出を行なった場合には払出超過情報を出力する。賞
球情報又は玉貸し情報が出力される場合に同時に払出超
過情報が出力されていれば、当該賞球情報又は玉貸し情
報が予定された払出数の範囲を超えて払い出されたもの
であることが識別できる。
【0377】また、入賞検出により遊技制御手段が払出
制御手段に賞球数を指定するコマンドを出力する場合
に、当該コマンドにより指定した払出数を識別可能な情
報を外部にも出力する構成にして、更に賞球カウントス
イッチ301Aの検出に応じて賞球情報を出力するよう
にしてもよい。また、貸出要求があった場合に、貸出要
求があった旨を外部に出力可能に構成し、更に玉貸しカ
ウントスイッチ301Bの検出に応じて玉貸し情報を出
力するようにしてもよい。このようにすれば、コマンド
により指定した払出数又は貸出要求と、賞球情報又は玉
貸し情報との対比により、予定された払出数の範囲を超
えて払い出されたものであるか否かを識別することがで
きる。また、コマンドにより指定した払出数又は貸出要
求を賞球情報又は玉貸し情報として出力し、賞球カウン
トスイッチ301A又は玉貸しカウントスイッチ301
Bの検出により遊技制御手段又は払出制御手段が払出の
超過を検出した場合に、払出超過数量情報として当該数
量を識別可能に出力する構成にしてもよい。
【0378】(実施の形態2)次に、本発明の第2実施
の形態を図62および図63に基づいて説明する。
【0379】前述した第1実施の形態では、所定個数の
玉を払出して払出モータをOFFにした後所定個数の払
出玉の最後のものが賞球カウントスイッチ301Aまた
は玉貸しカウントスイッチ301Bにより検出されて確
実に所定個数の払出が終了したことを確認した上で振分
用ソレノイドを制御して玉振分部材311を切換えるよ
うに制御したが、この第2実施の形態では、所定個数の
玉の払出が行なわれて払出モータをOFFにした後所定
個数の払出玉のうちの最後のものが玉振分部材311を
通過するのに要する時間を計時するタイマをスタートさ
せ、そのタイマがタイムアップしてから振分用ソレノイ
ドを制御して玉振分部材311を切換えるように制御す
る。
【0380】図62においては、第1実施の形態に示し
たフローチャートのうち、変更する部分のみを示してい
る。図62(a)に示すように、第1実施の形態の図2
7のSK3により払出モータをOFFに制御した後SK
29へ進み、タイマT25をスタートさせ、SK4へ進
み、タイマT14をスタートさせた後図27のSK5へ
進む。
【0381】また、図62の(b)に示すように、第1
実施の形態における図33のSV10により払出モータ
をOFFに制御した後SV29へ進み、タイマT25を
スタートさせた後SV1のタイマT32タートさせる処
理がなされた後図33のSV12へ進む。このSK2
9,SV29のタイマT25は、払出モータをOFFに
制御した後最後の払出玉が玉振分部材311を通過する
のに要する十分な時間を計時するものである。
【0382】次に、図63の(c)に示すように、第1
実施の形態の図26のSJ3bにより振分用ソレノイド
がOFFになっているか否かの判断がなされ、振分用ソ
レノイドがOFFになっている場合にはSJ13ヘ進
み、前述したタイマT25が終了したか否かの判断がな
され、未だ終了していない場合には図26のSJ3eに
進み、タイマT22が終了したか否かの判断がなされ
る。一方、タイマT25が終了したと判断された場合に
は制御がSJ3cへ進み、振分用ソレノイド310をO
FFに制御して玉振分部材311を賞球側に切換えるた
めの動作が開始される。すなわち、タイマT22をスタ
ートさせた後、タイマT25が終了するまで待って玉振
分部材311を賞球側に切換える制御が開始されるので
ある。そのために、玉払出装置97から払出された払出
玉の最後のものが玉振分部材311を通過するまで待っ
て玉振分部材311が賞球側に切換えられる。また、タ
イマT32がタイムアウトすれば、図31において示し
たように、警告処理が行なわれる。
【0383】さらに、図63(d)に示すように、第1
実施の形態における図32のSO5により玉貸し待機フ
ラグがON状態になっているか否かの判断がなされ、N
Oの場合はSO6に進み、YES、すなわち、玉貸し待
機フラグがON状態である場合にはSO16へ進み、タ
イマT25が終了したか否かの判断がなされ、終了する
まで待ってSO10に進む。次に、玉貸実行要求信号
(BRQ)がONか否かが判断され、NOであれば処理
を終了し、YESであれば図32のSO11へ進む。タ
イマT25がタイムアップするまで待って玉振分部材3
11を玉貸し側に切換えるための制御が開始される。そ
の結果、玉払出装置97から払出された払出玉の最後の
ものが玉振分部材311を通過するまで待って玉振分部
材311を玉貸し側に切換える制御が開始される。
【0384】(実施の形態3)図64〜図65は、第3
実施の形態を示す図である。図64は、第1実施の形態
における図4に対応するものである。共通する部分につ
いては同じ参照番号を付している。図4との相違点は、
玉振分け部材311が賞球側あるいは玉貸し側のいずれ
に切換わった状態であるかを検出する切換わり検出器3
00A,300Bが設けられている点である。具体的に
は、300Aが賞球側切換わり検出器であり、玉振分け
部材311が賞球側(図64の実線で示された側)に切
換わっている状態を検出するものである。300Bは玉
貸し側切換わり検出器であり、玉振分け部材311が玉
貸し側(図64の破線で示した側)に切換わった状態を
検出するものである。この賞球側切換わり検出器300
Aと玉貸し側切換わり検出器300Bとは、賞球玉貸し
基板307のI/Oポート372bに接続されており、
それぞれの検出信号がI/Oポート372bから入力さ
れるように構成されている。
【0385】図65は、それぞれ第1実施の形態におけ
る図26に対応するサブルーチンプログラムを示すフロ
ーチャートである。同じ処理をするステップについては
同じステップ番号を付し、ここでは相違点について主に
説明する。図65に示すように、SJ3により賞球禁止
フラグONか否かの判断がなされ、ONでない場合には
払出モータ制御を終了し、ONの場合にはSJ3aへ進
み、賞球側切換わり検出器300AがON状態であるか
否かの判断がなされる。次に、賞球側切換わり検出器3
00AがすでにON状態になっている場合には、玉振分
け部材311を賞球側へ切換える必要がないためにSJ
4へ直接進む。一方、賞球側切換わり検出器300Aが
ON状態でない場合にはSJ14へ進み、玉振分け部材
賞球側切換処理を実行する。これについては、後述す
る。次にSJ15へ進み、賞球側切換中フラグがON状
態であるか否かの判断がなされ、ON状態の場合にはこ
のサブルーチンプログラムが終了するが、ON状態ない
場合にはSJ4へ進む。この賞球側切換中フラグとは、
玉振分け部材311が賞球側に切換わる動作を行なって
いる最中にON状態となっているフラグであり、図69
(a)を用いて後述するSV2によりセットされSV6
によりリセットされる。
【0386】図66〜図68は、第1実施の形態におけ
る図32〜図34に対応するフローチャートである。図
66〜図68と図32〜図34との相違点は、以下のと
おりである。
【0387】まず、図66において、SO10において
玉貸実行要求(BRQ)がONになっているか否かが判
断され、ONの場合にSO11aへ進み、玉振分け部材
玉貸側切換処理が実行された後SO11bへ進む。SO
11bにおいては、玉貸側切換中フラグがONになって
いるか否かが判断され、ONの場合に玉貸モータ制御処
理を終了し、OFFの場合はSO13へ進む。
【0388】次に、図67においては、SV1において
玉貸要求信号(BRQ)がOFFになっている場合に
は、タイマを用いずにSV3へ進み、払出モータをON
にする。
【0389】さらに、図68においては、SV25にお
いて、玉貸要求(BRDY)がONになっていない場合
に玉振分部材賞球側切換処理が行なわれてから、玉貸モ
ータ制御処理が終了する。
【0390】図69(a)と(b)とは、SO11a,
SV25aにより示された玉振分け部材賞球側切換処理
と玉振分け部材玉貸し側切換処理とのサブルーチンプロ
グラムを示すフローチャートである。
【0391】玉振分け部材賞球側切換処理では、図69
(a)に示すように、まず、SV1により、賞球側切換
中フラグがONになっているか否かの判断がなされる。
ONになっていない場合にはSV2へ進み、賞球側切換
中フラグがセットされる。その結果のこの玉振分け部材
賞球側切換処理のサブルーチンの次回の実行に際して
は、SV1によりYESの判断がなされることとなる。
【0392】次に、SV3へ進み、振分け用ソレノイド
310をOFFに制御する処理がなされる。次に、SV
4へ進み、賞球側切換用タイマをスタートさせる処理が
なされる。この賞球側切換用タイマとは、振分け用ソレ
ノイド310をOFFにする処理を開始した後実際に玉
振分け部材311が賞球側に切換わるまでに要する十分
な時間を計時するためのタイマである。
【0393】次にSV5へ進み、賞球側切換わり検出器
300AがONになったか否かの判断がなされ、未だな
っていない場合にはSV7へ進み、賞球側切換用タイマ
がタイムアップしたか否かの判断がなされ、未だタイム
アップしていない場合にはこのサブルーチンプログラム
が終了する。そして、玉振分け部材311の切換動作が
正常に行なわれている場合には、賞球側切換用タイマが
タイムアップする以前の段階で賞球側切換わり検出器3
00AがONとなる。その結果、制御がSV6へ進み、
賞球側切換中フラグがリセットされる。一方、玉振分け
部材311の個所で玉噛み等の異常や振分用ソレノイド
310の故障等の何らの異常が発生した場合には、賞球
側切換用タイマがタイムアップしたとしても賞球側切換
わり検出器300AがONにならない。その場合には
(SV7)、制御がSV8へ進み、警告処理がなされ
る。この警告処理は図31と同様のものである。
【0394】また、図69(b)に示すように、玉振分
け部材玉貸し側切換処理では、まずSW1により、玉貸
し側切換中フラグがONになっているか否かの判断がな
される。ONになっていない場合にはSW2へ進み、玉
貸し側切換中フラグをセットする処理がなされる。その
結果、このサブルーチンプログラムの次回の実行に際し
てはSW1によりYESの判断がなされる。次に、SW
3へ進み、振分け用ソレノイド310をONにする処理
がなされる。次に、SW4へ進み、玉貸し側切換用タイ
マをスタートさせる処理がなされる。この玉貸し側切換
用タイマとは、振分け用ソレノイド310をONにする
制御を開始した後玉振分け部材311が実際に玉貸し側
に切換わるまでの十分な時間を計時するためのものであ
る。
【0395】次にSW5へ進み、玉貸し側切換わり検出
器300BがONになったか否かの判断がなされ、未だ
ONになっていない場合にはSW7へ進み、玉貸し側切
換用タイマがタイムアップしたか否かの判断がなされ、
未だタイムアップしていない場合にはこのサブルーチン
プログラムが終了する。
【0396】玉振分け部材311が正常に切換動作をし
ている限り、玉貸し側切換用タイマがタイムアップする
以前の段階で玉貸し側切換わり検出器300BがONに
なる。その場合には、制御がSW6へ進み、玉貸し側切
換中フラグをリセットする処理がなされる。一方、玉振
分け部材311の個所で玉噛み等の何らかの異常が発生
して玉振分け部材311が正常に切換動作を行なえない
状態となっている場合には、玉貸し側切換わり検出器3
00BがONになることなく玉貸し側切換用タイマがタ
イムアップする(SW7)。その場合には、制御がSW
8へ進み、警告処理が行なわれる。この警告処理は、図
31に示したものと同様である。
【0397】(実施の形態4)次に、図70に基づいて
第4実施の形態を説明する。前述した第1実施の形態で
は、玉貸し単位額(100円)に相当する貸玉(25
個)を払出す1単位玉貸し動作中であっても入賞が発生
すれば、その1単位玉貸し動作を途中で中断させて賞球
払出動作に移行するという完全賞球優先制御であった
が、この第5実施の形態では、前述した1単位玉貸し動
作が終了した後入賞が発生していれば賞球払出動作に移
行するように構成されたものである。
【0398】図66は、第1実施の形態における図26
に相当するフローチャートであり、相違点といえば、S
J2によりYESの判断がなされた場合には、SJ15
により1単位玉貸し中フラグがONになっているかの判
断が行なわれる点である。ONになっていると判断され
た場合にはこのサブルーチンプログラムが終了するが、
ONになっていないと判断された場合には制御がSJ3
aへ進む。この玉貸し中フラグがONになっているとい
うことは、前述した1単位玉貸し動作の実行中であると
いうことであり、この1単位玉貸し動作の実行中の場合
にはSJ3a以降の賞球払出動作が実行されない。そし
て、1単位玉貸し動作が終了して玉貸し中フラグがOF
Fになった段階でSJ3a以降の賞球払出動作に移行す
る。
【0399】(実施の形態5)次に、図71〜図75に
基づいて第5実施の形態を説明する。上記実施の形態1
〜4においては、分岐弁を有する場合に用いられる玉払
出装置を使用することを前提にして説明したが、本実施
の形態においては、分岐弁を有しない場合に用いられる
玉払出装置を、図71〜図75を参照して説明する。ま
ず、主として図71および図73を参照して球貸用の機
構について説明する。球貸用の機構は、第1ケース24
2と第2ケース243とに集約して構成される。すなわ
ち、第1ケース242の第2ケース243に対面する凹
状空間部の前端面よりには、「く」字状に形成される貸
球通路1250が形成され、その貸球通路1250の上
端が球貸用玉入口245となっており、貸球通路125
0の他端が球貸用玉出口1251となっている。この球
貸用玉出口1251には、玉が通過する玉通過穴129
0が形成される球貸しカウントスイッチ250が臨むよ
うにスイッチ係止爪1292とスイッチ係合凹部129
3とによって取付けられる。
【0400】具体的には、スイッチ係止爪1292を上
方に押上げた状態で直方体状に形成される球貸しカウン
トスイッチ250の一側端面をスイッチ係合凹部129
3に差込んでスイッチ係止爪1292を離すことによ
り、スイッチ係止爪1292と球貸しカウントスイッチ
250の他側端部とが係合して外れないように装着し得
る。球貸しカウントスイッチ250に接続される配線1
291は、配線透視開口1225を通って払出ユニット
中継基板256のコネクタ1237に接続される。な
お、第1ケース242の下部には、スイッチ係止爪12
22を第1ケース242と一体成形するために係止爪形
成開口1292aが形成されている。
【0401】また、貸球通路1250の屈曲部には、支
持穴1253を有する支持ボス1252が突設されてい
る。支持穴1253には、後述する玉払出部材1261
を回転支持する軸支ピン1260の先端が挿入支持され
るものである。なお、貸球通路1250の屈曲部は、通
路1250の中程よりやや上流側に形成されているもの
である。
【0402】また、貸球通路1250の第2ケース24
3側の側面は、第1挟持部材1254によって接続され
ている。この第1挟持部材1254は、第1ケース24
2と第2ケース243とを組付けたときに第1ケース2
42内に収容配置されるものであるが、その上部に形成
される位置決め穴1255を予め第2ケース243の位
置決めピン1258(ただし、上部の位置決めピンは図
示しない)に差込んだ状態で第1ケース242と第2ケ
ース243とを組付けるものである。また、第1挟持部
材1254には、その中程に玉払出部材1261の歯車
部1262および球貸しモータ位置センサ基板278の
先端部分が収容される円弧凹部1256が形成されると
ともにその下端に球貸しカウントスイッチ250の先端
側面に当接するスイッチ当接片1257が追加されてい
る。
【0403】一方、第2ケース243の第1ケース24
2と対面する側には、位置決めピン1258が突設され
るとともに玉払出部材1261を回転自在に軸支する軸
支ピン1260が突設されている。この軸支ピン126
0に回転自在に軸支される玉払出部材1261は、円板
状の中心に軸支ピン1260が挿通される回転軸穴12
65が形成されるとともにその内周に歯車部1262を
有し、その円形状の第1ケース242側に複数の玉送り
突片1263が突設され、円板状の第2ケース243側
の外周に検出片1264が突設されている。玉送り突片
1263は、貸球通路1250を流下する玉が落入する
間隔をもって複数(本実施の形態の場合には3つ)突設
され、検出片1264は、図73に示すように、玉送り
突片1263の中間位置に対応する裏面に突設されるも
のである。なお、歯車部1262の歯先の高さはすべて
同じではなく、図73に示すように、等間隔ごとに歯先
の低い低歯部1267となっている。これは、後述する
ギア1273との噛み合わせ位置を整合させるものであ
り、特に噛み合わせ位置とすべき低歯部1273の円板
の内側位置には、目印穴1266が形成されている。ま
た、第2ケース243の第1ケース242と対面する側
には、球貸しモータ248と球貸しモータ位置センサ基
板278とを取付けるための構成が設けられている。す
なわち、球貸しモータ248が取付けられるモータ取付
板1268の上部位置側には、位置決め穴1271が形
成されており、その位置決め穴1271と第2ケース2
43に突設される位置決めボス1294に差込む。ま
た、球貸しモータ位置センサ基板278の一側上部にも
位置決め穴1280が形成され、この位置決め穴128
0を位置決めボス1294に差込む。これによってモー
タ取付板1268と球貸しモータ位置センサ基板278
とが重複して位置決めボス1294に係止される。ま
た、球貸しモータ位置センサ基板278の他側上部に
は、取付穴1281が形成され、この取付穴1281を
第2ケース243に形成される止めボス1231に一致
させてビス1282で止着することにより、球貸しモー
タ位置センサ基板278を固定する。この球貸しモータ
位置センサ基板278を固定する際に球貸しモータ位置
センサ基板278と第2ケース243の垂直壁面とでモ
ータ取付板1268を挟持することにより、モータ24
8も一時的に固定される。
【0404】また、モータ取付板1268に取付けられ
る球貸しモータ248からは、モータ配線1270が引
出され、配線透視開口1223および配線透視用切欠1
233を通って払出ユニット中継基板256の上部のコ
ネクタ1235に接続されている。また、球貸しモータ
248は、第2ケース243に形成されたモータ貫通穴
1276を貫通して第2ケース243の凹状空間部に位
置するようになっているとともに、球貸しモータ248
の出力軸としてのモータ軸1272(図73参照)にギ
ア1273が固定されている。このギア1273は、図
73に示すように、歯車部1262の歯数よりも少ない
数(図示の実施の形態の場合には、1/2)を有し、す
べての歯底部が同一深さとなっているわけではなく、等
間隔毎に歯低部の高い高歯部1275となっている。こ
れは、歯車部1262との噛み合わせ位置を制御させる
ものであり、高歯部1275の内側位置には目印穴12
74が形成されている。
【0405】しかして、歯車部1262の目印穴126
6が係止された低歯部1266とギア1273の目印穴
1274が形成された高歯部1275とを一致させて噛
合させた場合には、玉払出部材1261の玉送り突片1
263のあいだに貸球通路1250を流下する玉を受入
れる位置であり、しかも、検出片1264が球貸しモー
タ位置センサ基板278に実装されるモータ位置センサ
252によって検出される位置である。これによって球
貸しモータ248の停止位置を正確にすることができ
る。仮に、低歯部1266と高歯部1275との噛合が
正確に行なわれないときには、球貸しモータ248が回
転してもギア1273と歯車部1262に回転が行なわ
れないので、事前に手でギア1273または歯車部12
62を回してみることにより、正確に噛合しているか否
かを確認することができる。なお、球貸しモータ248
のモータ軸1272とギア1273との圧入は、球貸し
モータ248を励磁してモータ軸1272が回転しない
状態(励磁力の強い2相励磁ポイントを基準励磁ポイン
トとする)で行なわれるものである。これによって球貸
しモータ248の停止時に慣性力による歯回転を防止す
ることができるものである。なお、玉払出部材1261
の回転軸である軸支ピン1260と球貸しモータ248
のモータ軸1272とは、平行状に配置されている。
【0406】なお、球貸しモータ位置センサ基板278
には、その第1ケース242と対面する側の先端に透受
光方式のセンサからなるモータ位置センサ252が実装
されるとともに配線1279が接続され、その配線12
79が配線透視開口1222および配線透視用切欠12
32を通って位置センサ基板254のコネクタ1228
に接続されている。また、モータ位置センサ252が実
装される部分に対応する第2ケース243の垂直面に
は、ねじ穴1259が形成されており、モータ位置セン
サ252の裏面のはんだ付け部分が入り込むようになっ
ている。
【0407】しかして、第2ケース243に前述したよ
うに第1挟持部材1254と玉払出部材1261とモー
タ取付板1268と球貸しモータ位置センサ基板278
とを装着した状態で、側方から第1ケース242を嵌め
合わせることにより、第1ケース242の上部と中間部
とに形成される組付ボス穴1285a,1285bと第
2ケース243に形成される組付ボス穴1286a,1
286bとが一致し、その状態で当該組付穴1285
a,1285b,1286a,1286bを締着するよ
うに第1ケース242の側方から組付ビス1287a,
1287bを螺着する。これによって第1ケース242
と第2ケース243とを並列状に組付けることができる
が、この際、第1ケース242の凹状空間部に突設され
る挟持ボス1284の先端面が球貸しモータ位置センサ
基板278に当接して球貸しモータ位置センサ基板27
8を微動しないように固定し、さらに中間部の組付ボス
穴1285bに挿通される組付ビス1287bが挿通さ
れるビス挿通筒体1288の先端面がモータ取付板12
68の下部中央部を押圧してモータ取付板1268を微
動しないように固定している。なお、ビス挿通筒体12
88は、組付ボス穴1285bが形成されるボスと一体
的に形成してもよい。
【0408】上記のようにして第1ケース242と第2
ケース243とを組付けた状態においては、図73に示
すように、玉払出部材1261の玉送り突片1263が
貸球通路1250の屈曲部の下方に臨み、玉払出部材1
261の歯車部1262と球貸しモータ248のモータ
軸1272に固着されるギア1273とが右上がり斜め
の状態で噛合しており、さらに球貸しモータ248が第
2ケース243の賞球通路1300の後方の凹状空間部
の上方に位置するようになっている。
【0409】次に、主として図72および図74を参照
して賞球用の機構について説明する。賞球用の機構は、
第2ケース243と第3ケース244とに集約して構成
される。すなわち、第2ケース243の第3ケース24
4に対面する凹状空間部の前端面よりには、「く」字状
に形成される賞球通路1300が形成され、賞球通路1
300の上端が賞球用玉入口246となっており、賞球
通路1300の下端が賞球用玉出口1302となってい
る。この賞球用玉出口1302には、玉が通過する玉通
過穴1344が形成される第1賞球カウントスイッチ2
51aが臨むようにスイッチ係止爪1346とスイッチ
係合凹部1347とによって取付けられる。この取付構
造は、球貸しカウントスイッチ250と同じであるの
で、詳細には説明しないが、第1賞球カウントスイッチ
251aに接続される配線1345は、配線透視開口1
226を通って払出ユニット中継基板256のコネクタ
1237に接続される。また、賞球通路1300の屈曲
部には、支持穴1304aを有する支持ボス1304が
突設されている。支持穴1304aには、玉払出部材1
315を回転支持する軸支ピン1314の先端部が挿入
支持されるものである。なお、賞球通路1300の屈曲
部は、通路1300の中程よりやや下流側に形成されて
いるものである。
【0410】一方、第3ケース244の第2ケース24
3に対面する凹状空間部の先端面よりにも、「く」字状
に形成される賞球通路1301が形成され、その賞球通
路1301の上端が賞球用玉入口247となっており、
賞球通路1301の下端が賞球用玉出口1303となっ
ている。この賞球用玉出口1303には、玉が通過する
玉通過穴1349が形成される第2賞球カウントスイッ
チ251bが臨むようにスイッチ係止爪1351とスイ
ッチ係合凹部1352とによって取付けられる。この取
付構造は、球貸しカウントスイッチ250と同じである
ので、詳細には説明しないが、第2賞球カウントスイッ
チ251bに接続される配線1350は、配線透視開口
1226を通って払出ユニット中継基板256のコネク
タ1237に接続される。なお、第3ケース244の下
部には、スイッチ係止爪1351を第3ケース244と
一体成型するために係止爪形成開口1351aが形成さ
れている。また、賞球通路1301の屈曲部には、軸支
ピン1314を有する支持ボス1313が突設されてい
る。軸支ピン1314は、後述する玉払出部材1315
を回転支持するものである。なお、賞球通路1301の
屈曲部は、通路1301の中程よりやや下流側に形成さ
れているものである。
【0411】また、第2ケース243と第3ケース24
4との間には、第2挾持部材1305が挾持される。こ
の第2挾持部材1305は、第2ケース243と第3ケ
ース244とを組み付けたときにその上端の仕切り頭部
1306が第2ケース243および第3ケース244の
賞球用玉入口246,247部分の後方に形成された挾
持段部1353に挾持されるようになっている。また、
第2挾持部材1305の仕切り頭部1306の下端から
左右に誘導傾斜面1307が形成され、賞球用入口24
6,247から入った玉を斜め側方に向けて誘導するよ
うになっている。また、誘導傾斜面1307の下端辺か
らは1対の板状部が垂下されるが、各板上部には、大き
さの異なる円弧凹部1308,1309が形成されてい
る。しかし、1対の板状部の間には、後述する玉払出部
材1315の歯車部1316および賞球モータ位置セン
サ基板332の先端部分が収容される。そして、第2ケ
ース243に対面する板状部に形成される第1円弧凹部
1308には、玉払出部材1315の第1玉送り凸片1
317が貫通し、第3ケース244に対面する板状部に
形成される第2円弧凹部1309には、玉払出部材31
5の第2玉送り凸片1318が貫通するものである。し
かし、玉払出部材1315の台形の歯車部1316が第
2円弧凹部1309に近接した部分に配置されるので、
第1円弧凹部1308の径を小さくして玉が賞球通路1
300から進入しないようにしている。なお、第2円弧
凹部1309の径が大きくても歯車部1316が形成さ
れる円盤でその第2円弧凹部1309を閉塞することが
できるので、賞球通路1301から玉が進入することは
ない。また、第2挾持部材1305の下端に第1賞球カ
ウントスイッチ251aおよび第2賞球カウントスイッ
チ251bの先端側面に当接するスイッチ当接片131
0が追加されている。なお、賞球通路1300,130
1の前端面よりの屈曲部には、上記した第1円弧凹部1
308および第2円弧凹部1309とを係合する位置決
め支持片1311,1312が突設されている。
【0412】一方、第3ケース244に突設される軸支
ピン1314に回転自在に軸支される玉払出部材131
5は、円盤状の中心に軸支ピン1314が挿通される回
転軸穴1320が形成されるとともにその外周に歯車部
1316を有し、その円盤状の第2ケース243側に複
数の第1玉送凸片1317と複数の検出片1319とが
突設され、円盤状の第3ケース244側に第2玉送り凸
片1318が突設されている。第1玉送り凸片1317
および第2玉送り凸片1318は、賞球通路1300を
流下する玉が落入する間隔をもって複数(本実施形態の
上には3つずつ)突設され、検出片1319は、第1玉
送り凸片1317と第2玉送り凸片1318の合計と同
じ数(本実施形態の場合には6つ)が等間隔で突設され
るものであり、その突設間隔は、後述するモータ位置セ
ンサ253が1つの検出片1319を検出している位置
で一方の玉送り凸片の間に玉が落入し、他方の玉送り凸
片上に玉が載置した状態となる間隔である。なお、第1
玉送り凸片1317と第2玉送り凸片1318とは交互
に突設されている。また、歯車部1316の刃先の高さ
はすべて同じではなく、図74に示すように、等間隔ご
とに刃先の低い低歯部1322となっている。これは、
後述するギア1328との噛み合わせ位置を整合させる
ものであり、低歯部1322の円盤側の内側位置には、
目印穴1321が形成されている。
【0413】また、第2ケース243の第3ケース24
4と対面する側には、賞球モータ249と賞球モータ位
置センサ基板332とを取付けるための構成が設けられ
ている。すなわち、賞球モータ249が取付けられるモ
ータ取付板1323の下部位置側には、位置決め穴13
26が形成されており、その位置決め穴1326を第2
ケース243の凹状空間部の位置側下方に突設される位
置決めボス1338に差込む。また、賞球モータ位置セ
ンサ基板332の位置側下部にも位置決め穴1335が
形成され、この位置決め穴1335を位置決めボス13
38に差し込む。これによってモータ取付板1323と
賞球モータ位置センサ基板332とが重複して位置決め
ボス1338に係止される。また、賞球モータ位置セン
サ基板332の他側上部には、取付穴1336が形成さ
れ、この取付穴1336を第2ケース243に形成され
る透明ボス1339に一致させてビス1337で止着す
ることにより、賞球モータ位置センサ基板332を固定
する。この賞球モータ位置センサ基板332を固定する
際にモータ位置センサ基板1322と第2ケース243
の位置決めボス1338とでモータ取付板1323の下
部を挾持することにより、モータ249も一時的に固定
される。なお、ギア1328とモータ取付板1323と
を含む賞球モータ249は、ギア1273とモータ取付
板1268とを含む球貸しモータ248とは、全く同じ
ものであり、これを上下逆方向へかつモータ軸が逆方向
を向くように使用しているに過ぎない。
【0414】また、モータ取付板1323に取付けられ
る賞球モータ249からは、モータ配線1325が引出
され、配線透視開口1224および配線透視開口123
8を通って払出ユニット中継基板256の下部のコネク
タ1235に接続されている。また、賞球モータ249
は、位置決めボス1338と止めボス1339とに取付
けられて第2ケース243の凹状空間部の下方に位置す
るようになっているが、第2ケース243には、賞球モ
ータ249の当面が臨むモータ用開口1331が形成さ
れている。また、賞球モータ249のモータ軸1327
にギア1328が固定されている。このギア1328
は、図74に示すように、歯車部1316の歯数よりも
少ない歯数(図示の実施形態の場合には1/2)を有
し、すべての歯底部が同一深さとなっているわけではな
く、等間隔ごとに歯底部の高い高歯底部1330となっ
ている。これは、歯車部1316との噛み合わせ位置を
整合させるものであり、高歯底部1330の内側位置に
は、目印穴1329が形成されている。しかして、歯車
部1316の目印穴1321が形成された低歯部132
2とギア1328の目印穴1329が形成された高歯底
部1330とを一致させて噛合した場合には、玉払出部
材1315の一方の玉送り凸片の間に賞球通路を流下す
る玉を受入れる位置であり他方の玉送り凸片の間に他方
の賞球通路を流下する玉が載置する位置であり、しか
も、検出片1319が賞球モータ位置センサ基板332
に実装されるモータ位置センサ253によって検出され
る位置である。これによって賞球モータ249の停止位
置を正確にすることができる。仮に、低歯部1322と
高歯底部1330との噛合が正確に行なわれていないと
きには、賞球モータ249が回転してもギア1328と
歯車部1316の回転が行なわれないので、事前に手で
ギア1328または歯車部1316を回してみることに
より、正確に噛合しているか否かを確認することができ
る。なお、賞球モータ249のモータ軸1327とギア
1328との圧入は、賞球モータ249を励磁してモー
タ軸1327が回転しない状態(励磁力の強い2層励磁
ポイントを基準励磁ポイントとする)で送られるもので
ある。これによって賞球モータ249の停止時に慣性力
による過回転を防止することができるものである。な
お、玉払出部材1315の回転軸である軸支ピン131
4と賞球モータ249のモータ軸1327とは、平行状
に配置されている。
【0415】なお、賞球モータ位置センサ基板332に
は、その第3ケース244と対面する側の先端に投受光
方式のセンサからなるモータ位置センサ253が実装さ
れるとともに配線1334が接続され、その配線133
4が配線透視開口1222および配線透視用切欠123
2を通って位置センサ基板254のコネクタ1229に
接続されている。
【0416】しかして、第2ケース243に第2挾持部
材1305と玉払出部材1315とモータ取付板132
3と賞球モータ位置センサ基板332とを装着した状態
で、側方から第3ケース244を嵌め合わせることによ
り、第3ケース244の頂部と中間部とに形成される組
付ボス穴1341a,1341bと第2ケース243に
形成される組付ボス穴1286a,1286bとが一致
し、その状態で当該組付穴1341a,1341b,1
286a,1286bを定着するように第3ケース24
4の側方から組付ビス1342a,1342bを螺着す
る。これによって第2ケース243と第3ケース244
とを並列状に組付けることができるが、この際、第3ケ
ース244の凹状空間部に突設される透磁ボス1340
の先端面が賞球モータ位置センサ基板332に当接して
賞球モータ位置センサ基板332を微動しないように固
定し、さらに中間部の組付ボス穴1341bのボス穴の
先端面と組付ボス穴1286aのボス部の先端面とでモ
ータ取付板1323の上部中央を挾持してモータ取付板
1323を微動しないように固定している。
【0417】上記のようにして第2ケース243と第3
ケース244とを組付けた状態においては、図72およ
び図74に示すように、玉払出部材1315の第1玉送
り凸片1317および第2玉送り凸片1318が賞球通
路1300,1301の屈曲部の下方にそれぞれ臨み、
玉払出部材1315の歯車部1316と賞球モータ24
9のモータ軸1327に固着されるギア1328とが左
下がり斜めの状態で噛合しており、さらに図75に示す
ように、賞球モータ249が第2ケース243の賞球通
路1300の後方の凹状空間部の下方に位置するように
なっている。
【0418】以上、本実施形態に係る玉払出装置240
の構成について説明したが、本実施形態においては、玉
供給部としての賞球タンク204から受入れた玉を入賞
の発生に基づく賞球と球貸要求信号に基づく貸球とを払
出すことが可能な玉払出装置240を備えたパチンコ遊
技機1において、玉払出装置240は、賞球を導く賞球
通路1300,1301に臨む球払出部材1315を駆
動する賞球用電源的駆動源としての賞球モータ249と
貸球を導く貸球通路1250に臨む球払出部材261を
駆動する球貸用電気的駆動源としての球貸しモータ24
8とを独立して駆動するように設けるとともに、賞球通
路1300,1301と貸球通路1250とが形成され
るケース241内に賞球用モータ249と球貸しモータ
248とを上下方向に配置固定したことにより、玉払出
装置240のケース241内の賞球モータ249と球貸
しモータ248とが横方向に重複することなく上下の位
置関係で設けられるため、ケース241の横幅寸法を大
きくする必要がない。このため、玉払出装置240が設
けられる機構板200の側方部の横幅を大きくとる必要
がなく、機構板200の中央のコの字型開口窓202の
大型化を保持することができる。
【0419】また本実施の形態においては、ケース24
1には、賞球通路1300,1301と貸球通路125
0とを併せて3列の玉通路1300,1301,125
0が並列状に形成されるとともに、その3列の玉通路1
300,1301,1250の中央の玉通路1300を
構成する第2ケース243に賞球モータ249および球
貸しモータ248を取付けたことにより、中央の球通路
1300を構成する第2ケース243に予め賞球モータ
249および球貸しモータ248を取付けておき、左右
の玉通路を構成する第1ケース242および第3ケース
244をその中央の玉通路を構成する第2ケース243
に組付けるだけで玉払出装置240を完成することがで
き、組付作業が行ないやすいという利点がある。なお、
2つのモータ248,249が取付けられる1つの部材
としては、上記の実施形態のように第2ケース243の
側壁およびその側壁から突設されたボスに限らず、たと
えば、第1挾持部材1254を後方に延設してその両面
に取付ける構造のものでもよい。要は、ケース241に
内蔵される1つの部材に2つのモータ248,249が
取付けられる構造であればよい。
【0420】さらに、本実施形態においては、球貸しモ
ータ248の出力軸であるモータ軸1272と賞球モー
タ249の出力軸であるモータ軸1327とが逆向きと
なるように球貸しモータ248および賞球モータ249
を配置し、それぞれのモータ軸1272,1327とそ
れに対応する玉払出部材1261,1315の回転軸で
ある軸支ピン1260,1314を平行状に配置すると
ともに各モータ軸1272,1327に固着されるギア
1273,1328とを玉払出部材1261,1315
に形成される歯車部1262,1316とを噛合せしめ
たことにより、賞球払出にかかる機構と球貸にかかる機
構とが左右対称となるため、同一の部品を逆向きに使用
すればよいので、結果的に賞球通路や貸球通路の構成を
簡略化することができるとともに、玉払出装置を設計す
る際の自由度が高くなるという利点がある。
【0421】なお、上記した実施形態においては、賞球
および貸球を払出すための電気的駆動源としてステッピ
ングモータを例示して説明したが、通常のシンクロナス
モータであっても、あるいはソレノイドであってもよ
い。また、上記した実施形態においては、貸球通路12
50が1条で賞球通路1300,1301が2条のもの
を説明したが、貸球通路も賞球通路も1条のものであっ
てもよい。
【0422】また、景品遊技媒体検出手段の一例の第1
および第2賞球カウントスイッチ251a,251b、
または、景品遊技媒体検出手段の一例のモータ位置セン
サ253により、払出された玉の検知が行われ、払出検
出信号が遊技制御基板31および玉貸し基板37の両方
に対して出力される。これにより、実施の形態1〜6に
記載の遊技機と同様に、遊技制御基板31により払出さ
れた玉の数を特定する情報が外部に出力されるため、玉
貸し基板37の制御の負担が軽減される。
【0423】なお、今回開示された実施の形態はすべて
の点で例示であって制限的なものではないと考えられる
べきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく特許
請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意
味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図
される。
【0424】
【課題を解決するための手段の具体例】(1) 図4お
よび図5に示される玉払出装置97または図71〜図7
5に示される玉払出装置240により、遊技の進行にお
ける遊技媒体払出条件の成立(入賞検出)により、遊技
媒体(パチンコ玉)を払出可能な遊技媒体払出手段が構
成されている。賞球カウントスイッチ301A,251
a,251bにより、該遊技媒体払出手段による遊技媒
体の払出しを検出するための遊技媒体払出検出手段が構
成されている。図6の情報出力回路64により、該遊技
媒体払出検出手段の検出に応じて、遊技媒体の払出数を
特定可能な払出情報を出力する払出情報出力手段が構成
されている。前記払出情報出力手段は、前記遊技媒体払
出条件の成立に基づく払出数以外に予定外に遊技媒体が
払出された場合においても、前記遊技媒体払出検出手段
の検出に応じて遊技媒体の払出情報(賞球カウントスイ
ッチ301A,251a,251bによって検出された
払出されるはずではない遊技球の検出数)を出力可能で
ある(図6の情報出力回路、図10のS6、図56のS
X30〜SX39、図57のSX40〜SX51)。
【0425】(2) 遊技制御基板31により、遊技の
進行を制御するための遊技制御手段が構成されている。
賞球球貸基板37により、前記遊技媒体払出手段による
遊技媒体の払出を制御するための払出制御手段が構成さ
れている。前記遊技制御手段は、前記遊技媒体払出検出
手段の検出に応じて、前記払出情報を作成する(図56
のSX30〜SX39)。
【0426】(3) 前記払出情報(図44の賞球信
号)は、前記遊技媒体の払出数が所定数(たとえば、賞
球10個)となる毎に出力される(図56SX34)。
【0427】(4) 前記払出情報出力手段は、払出情
報を出力した後には、所定期間払出情報を出力しない
(図44)。
【0428】(5) 前記遊技制御手段は、前記遊技媒
体払出条件の成立に基づく遊技媒体の払出予定数を記憶
可能な記憶手段(総賞球個数カウンタ1,2)を含み、
前記遊技媒体払出検出手段の検出に応じて前記記憶手段
に記憶される払出予定数を減算する(図27のSK1〜
SK16)。
【0429】(6) 始動入賞スイッチ17および入賞
口スイッチ240により、遊技領域における入賞口に対
応して設けられ、前記入賞口に入賞した遊技媒体を検出
する入賞検出手段が構成されている。前記遊技制御手段
は、前記入賞検出手段の検出に応じた払出予定数を識別
可能な制御信号を前記払出制御手段に出力する(図14
のSA17および図22のSH1〜SH9)。
【0430】(7) 前記払出情報出力手段は、前記払
出制御手段が遊技媒体の払出を停止している場合におい
ても、前記遊技媒体払出検出手段の検出に応じて前記払
出数体情報を出力する(図56のSX30〜SX39お
よび図57のSX41〜SX51)。
【0431】(8) 前記払出情報の出力時間は、常に
一定である(図44、図57のSX40〜SX51)。
【0432】(9) 前記遊技制御手段は、遊技媒体の
払出が可能か否かに応じて制御信号を出力し、前記払出
制御手段は、前記制御信号に応じて前記遊技媒体払出手
段による払出停止または払出停止解除をするための制御
を行なう(図18、図26のSJ3)。
【0433】(10) 前記遊技制御手段は、未払出し
の遊技媒体がある場合には、未払出しの遊技媒体がある
旨を報知するための制御を行なう(図14のSA17
a)。
【0434】
【課題を解決するための手段の具体例の効果】請求項1
に関しては、払出情報出力手段が、遊技媒体払出条件の
成立に基づく払出数以外に予定外に遊技媒体が払出され
た場合においても、遊技媒体払出検出手段の検出に応じ
て遊技媒体の払出情報を出力することが可能であるた
め、遊技媒体払出条件が成立していない状態において払
出された遊技媒体の数を把握することができる。そのた
め、遊技機の故障や遊技機への不正行為等により余計に
払出された遊技媒体の払出数含めて払出された遊技媒体
の総数を計数することができる。
【0435】請求項2に関しては、請求項1に関する効
果に加えて、遊技制御手段は、遊技媒体払出検出手段の
検出に応じて、払出情報を作成するため、払出情報を遊
技制御手段が管理することが可能となる。
【0436】請求項3に関しては、請求項1または請求
項2に関する効果に加えて、払出情報が、遊技媒体の払
出数が所定数となる毎に出力されるため、遊技媒体1単
位毎に情報を出力する場合に比較して情報出力の効率化
を図ることができる。
【0437】請求項4に関しては、請求項1〜請求項3
のいずれかに関する効果に加えて、払出情報出力手段
が、払出情報を出力した後には、所定期間払出情報を出
力しないため、情報を出力をする期間と情報を出力をし
ない期間とが区切られることにより、確実な情報の出力
が可能となる。
【0438】請求項5に関しては、請求項2〜請求項4
のいずれかに関する効果に加えて、遊技制御手段が、遊
技媒体払出条件の成立に基づく遊技媒体の払出予定数を
記憶可能な記憶手段を含み、遊技媒体払出手段の検出に
応じて記憶手段に記憶される払出予定数を減算するた
め、遊技制御手段において、払出されるべき遊技媒体の
残存数をリアルタイムで管理することができる。
【0439】請求項6に関しては、請求項2〜請求項5
のいずれかに関する効果に加えて、遊技制御手段が、入
賞検出手段の検出に応じた払出予定数を識別可能な制御
信号を前記払出制御手段に出力することにより、払出制
御手段においても遊技媒体の入賞検出毎に払出されるべ
き遊技媒体の予定数をリアルタイムで管理することがで
きる。
【0440】請求項7に関しては、請求項2〜請求項6
のいずれかに関する効果に加えて、払出情報出力手段
が、払出制御手段が遊技媒体の払出しを停止している場
合においても払出情報を出力するため、遊技媒体の払出
が禁止されることによって停止している場合において払
出情報が出力されなくなるために正確な払出情報が得ら
れないということを防止することができる。
【0441】請求項8に関しては、請求項1〜請求項7
のいずれかに関する効果に加えて、払出情報の出力時間
が常に一定であるため、払出数の計数が容易である。
【0442】請求項9に関しては、請求項2〜請求項8
のいずれかに関する効果に加えて、遊技制御手段が、遊
技媒体の払出が可能か否かに応じて制御信号を出力し、
払出制御手段が、制御信号に応じて遊技媒体払出手段に
よる払出停止または払出停止解除をするための制御を行
なうため、払出が可能でない場合に払出しを停止させ、
払出が可能となれば払出しを再開することができる。
【0443】請求項10に関しては、請求項5〜請求項
9のいずれかに関する効果に加えて、遊技制御手段が、
未払出しの遊技媒体がある場合には、未払出しの遊技媒
体がある旨を報知するための制御を行なうため、遊技者
は未払出しの遊技媒体があることを認識することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 遊技機の一例のパチンコ遊技機およびカード
ユニットを示す全体正面図である。
【図2】 パチンコ遊技機の遊技盤面を示す正面図であ
る。
【図3】 パチンコ遊技機の機構板を示す全体背面図で
ある。
【図4】 パチンコ遊技機に用いられる玉払出機構を示
す図である。
【図5】 玉払出装置の分解斜視図である。
【図6】 パチンコ遊技機に用いられる制御回路を示す
ブロック図である。
【図7】 パチンコ遊技機に用いられる制御回路を示す
ブロック図である。
【図8】 基本回路から出力される賞球コマンドのデー
タの内容を説明するための説明図である。
【図9】 賞球玉貸し基板が賞球コマンドを受信する態
様を説明するためのタイミングチャートである。
【図10】 メイン処理および割込処理を説明するため
のフローチャートである。
【図11】 始動入賞口チェック処理を説明するための
フローチャートである。
【図12】 大入賞口チェック処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図13】 入賞球信号処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図14】 入賞球信号処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図15】 入賞球信号処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図16】 玉貸し可能判定処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図17】 発射可能判定処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図18】 賞球可能判定処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図19】 賞球コマンド出力処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図20】 賞球コマンド出力処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図21】 賞球コマンド出力処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図22】 賞球コマンド出力処理を説明するためのフ
ローチャートである。
【図23】 ランプ制御基板35が行なうランプ点灯消
灯処理の一部を説明するためのフローチャートである。
【図24】 賞球玉貸し制御および500μSタイマ割
込を説明するためのフローチャートである。
【図25】 賞球データ読込処理を説明するためのフロ
ーチャートである。
【図26】 払出モータ制御を説明するためのフローチ
ャートである。
【図27】 払出モータ制御を説明するためのフローチ
ャートである。
【図28】 払出モータ制御を説明するためのフローチ
ャートである。
【図29】 エラー処理を説明するためのフローチャー
トである。
【図30】 分岐処理を説明するためのフローチャート
である。
【図31】 警告処理を説明するためのフローチャート
である。
【図32】 玉貸しモータ制御を説明するためのフロー
チャートである。
【図33】 玉貸しモータ制御を説明するためのフロー
チャートである。
【図34】 玉貸しモータ制御を説明するためのフロー
チャートである。
【図35】 玉貸し分岐処理を説明するためのフローチ
ャートである。
【図36】 払出制御指定処理を説明するためのフロー
チャートである。
【図37】 賞球および玉貸しについての代表的な制御
動作を示すタイミングチャートである。
【図38】 賞球および玉貸しについての代表的な制御
動作を示すタイミングチャートである。
【図39】 球切れ端子の用途、情報内容および詳細、
信号形式を説明するための表を示す図である。
【図40】 球切れ信号のタイミングチャートである。
【図41】 球貸し端子の用途、情報内容および詳細、
信号形式を説明するための表を示す図である。
【図42】 球貸し信号のタイミングチャートである。
【図43】 賞球端子の用途、情報内容および詳細、信
号形式を説明するための表を示す図である。
【図44】 賞球信号のタイミングチャートである。
【図45】 始動口端子の用途、情報内容および詳細、
信号形式を説明するための表を示す図である。
【図46】 始動口信号のタイミングチャートである。
【図47】 図柄確定回数1端子、大当り1端子、確率
変動端子、大当り2端子の用途、情報内容および詳細、
信号形式を説明するための表を示す図である。
【図48】 図柄確定回数1信号、大当り1信号、確率
変動信号、大当り2信号のタイミングチャートである。
【図49】 図柄確定回数2端子の用途、情報内容およ
び詳細、信号形式を説明するための表を示す図である。
【図50】 図柄確定回数2信号のタイミングチャート
である。
【図51】 役物回数端子の用途、情報内容および詳
細、信号形式を説明するための表を示す図である。
【図52】 役物回数信号のタイミングチャートであ
る。
【図53】 主基板の情報出力処理を示すフローチャー
トである。
【図54】 主基板の情報出力処理を示すフローチャー
トである。
【図55】 主基板の情報出力処理を示すフローチャー
トである。
【図56】 主基板の情報出力処理を示すフローチャー
トである。
【図57】 主基板の情報出力処理を示すフローチャー
トである。
【図58】 賞球玉貸基板の情報出力処理を示すフロー
チャートである。
【図59】 賞球玉貸基板の情報出力処理を示すフロー
チャートである。
【図60】 賞球玉貸基板の情報出力処理を示すフロー
チャートである。
【図61】 払出モータ制御処理の一部の処理を変形し
た例を説明するためのフローチャートである。
【図62】 実施の形態2を説明するためのフローチャ
ートである。
【図63】 実施の形態2を説明するためのフローチャ
ートである。
【図64】 実施の形態3における玉払出機構を示す図
である。
【図65】 実施の形態3を説明するためのフローチャ
ートである。
【図66】 実施の形態3を説明するためのフローチャ
ートである。
【図67】 実施の形態3を説明するためのフローチャ
ートである。
【図68】 実施の形態3を説明するためのフローチャ
ートである。
【図69】 実施の形態3を説明するためのフローチャ
ートである。
【図70】 実施の形態4を説明するためのフローチャ
ートである。
【図71】 実施の形態5において用いる玉払出装置の
球貸払出装置部分の分解斜視図である。
【図72】 実施の形態5において用いる玉払出装置の
賞球払出装置部分の分解斜視図である。
【図73】 実施の形態5において用いる玉払出装置の
球貸払出装置側の構造を示す側面図である。
【図74】 実施の形態5において用いる玉払出装置の
賞玉払出装置側の構造を示す側面図である。
【図75】 実施の形態5において用いる玉払出装置
を、玉払出装置と機構板との当接面側から見た背面図で
ある。
【符号の説明】
97,240 玉払出装置、301A,251a,25
1b 賞球カウントスイッチ、301B,250 玉貸
カウントスイッチ、14,24a,24b,24c,2
4d,24e 入賞口、31 主基板、37 賞球玉貸
基板、312A賞球通路、312B 玉貸し通路、玉振
分部材311、可変入賞球装置19、開閉板20。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技の進行における遊技媒体払出条件の
    成立により、遊技媒体を払出可能な遊技媒体払出手段
    と、 該遊技媒体払出手段による遊技媒体の払出しを検出する
    ための遊技媒体払出検出手段と、 該遊技媒体払出検出手段の検出に応じて、遊技媒体の払
    出数を特定可能な払出情報を出力する払出情報出力手段
    とを備え、 前記払出情報出力手段は、前記遊技媒体払出条件の成立
    に基づく払出数以外に予定外に遊技媒体が払出された場
    合においても、前記遊技媒体払出検出手段の検出に応じ
    て遊技媒体の払出情報を出力することが可能であること
    を特徴とする、遊技機。
  2. 【請求項2】 遊技の進行を制御するための遊技制御手
    段と、 前記遊技媒体払出手段を制御するための払出制御手段と
    をさらに備え、 前記遊技制御手段は、前記遊技媒体払出検出手段の検出
    に応じて、前記払出情報を作成することを特徴とする、
    請求項1に記載の遊技機。
  3. 【請求項3】 前記払出情報は、前記遊技媒体の払出数
    が所定数となる毎に出力されることを特徴とする、請求
    項1または請求項2に記載の遊技機。
  4. 【請求項4】 前記払出情報出力手段は、払出情報を出
    力した後には、所定期間払出情報を出力しないことを特
    徴とする、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の遊技
    機。
  5. 【請求項5】 前記遊技制御手段は、前記遊技媒体払出
    条件の成立に基づく遊技媒体の払出予定数を記憶可能な
    記憶手段を含み、前記遊技媒体払出検出手段の検出に応
    じて前記記憶手段に記憶される払出予定数を減算するこ
    とを特徴とする、請求項2〜請求項4のいずれかに記載
    の遊技機。
  6. 【請求項6】 遊技領域における入賞口に対応して設け
    られ、前記入賞口に入賞した遊技媒体を検出する入賞検
    出手段をさらに備え、 前記遊技制御手段は、前記入賞検出手段の検出に応じた
    払出予定数を識別可能な制御信号を前記払出制御手段に
    出力することを特徴とする、請求項2〜請求項5のいず
    れかに記載の遊技機。
  7. 【請求項7】 前記払出情報出力手段は、前記払出制御
    手段が遊技媒体の払出を停止している場合においても、
    前記遊技媒体払出検出手段の検出に応じて前記払出情報
    を出力することを特徴とする、請求項2〜請求項6のい
    ずれかに記載の遊技機。
  8. 【請求項8】 前記払出情報の出力時間は、常に一定で
    ある、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の遊技機。
  9. 【請求項9】 前記遊技制御手段は、遊技媒体の払出が
    可能か否かに応じて制御信号を出力し、 前記払出制御手段は、前記制御信号に応じて前記遊技媒
    体払出手段による払出停止または払出停止解除をするた
    めの制御を行なう、請求項2〜請求項8のいずれかに記
    載の遊技機。
  10. 【請求項10】 前記遊技制御手段は、未払出しの遊技
    媒体がある場合には、未払出しの遊技媒体がある旨を報
    知するための制御を行なう、請求項5〜請求項9のいず
    れかに記載の遊技機。
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