JP2000300607A - 介助具 - Google Patents

介助具

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JP2000300607A
JP2000300607A JP11113108A JP11310899A JP2000300607A JP 2000300607 A JP2000300607 A JP 2000300607A JP 11113108 A JP11113108 A JP 11113108A JP 11310899 A JP11310899 A JP 11310899A JP 2000300607 A JP2000300607 A JP 2000300607A
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JP11113108A
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Kenichi Fujita
健一 藤田
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IKEMOTO RIKA KOGYO KK
Ikemoto Scientific Tech
Original Assignee
IKEMOTO RIKA KOGYO KK
Ikemoto Scientific Tech
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造コストが高価であり、設備費、運転費を
要し不経済であり、而も吊り上げによる移乗時に要介助
者に不安を与え、また大きな占有空間を要する従来の介
助機器の不都合を解消し、介助機器の使用を廃し、製造
コストが安価で要介助者に不安を与えることなく介助者
による移乗の際に労力を軽減し得られ、而も歩行時の介
助ができ、不使用時も場所を取らない介助具を提供す
る。 【解決手段】 要介助者Yの腰に固定自在に取り付けら
れるベルト本体1の表面に、要介助者Yの背面から左右
側面に対応する面域1bに少なくとも1個の把手を設
け、必要に応じ、左右に連結具7,7を配設した要介助
者装着用介助具A。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、病院や特別養護老
人ホーム、リハビリセンター、一般家庭などで使用され
る介助具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、患者や老人などがベッドから車椅
子に移したり、或いはトイレや風呂場などの所望の場所
に移動するときに介助者の助けを要する者(以下、「要
介助者」と略称する)は、例えば、ベッドから車椅子
に、また、車椅子からベッドに移すには、介助人は、要
介助者を抱きかゝえるため、相当の労力を要し且つ難儀
であり、しばしば腰を痛めることがある。そこで、介助
者が要介助者を抱きかゝえず、ベッドから車椅子やトイ
レ、或いは床からベッドなどへ機械力や動力を用いて乗
り移らせる介護用機器が種々開発されている。例えば、
電動式又は油圧式で昇降する吊り具と該吊り具に連結し
て使用される患者を載せるシートとから成る移動式介護
用リフト、部屋の天井にレールを付設し、該レールを走
行する天井走行リフトを設け、該走行リフトにより患者
を電動で昇降自在に且つ走行移動するようにした大規模
な介助機器、或いはベッドや車椅子に座った患者の尻の
下にまわした補助ベルトの両端を移乗機に具備したトラ
ンスファー機構に連結し、患者が移乗機のフットレスト
上に載せた状態で、介助者が操作杆を操作して機械的に
患者をベッド又は車椅子から移乗機上に移すと共に患者
の前にかゝる体重をクッション材から成る胸当てで受け
止めると共にアームサポーターにより患者の腋下部をサ
ポートした状態で、介助者がハンドルを操作して所望の
場所に患者を移動するようにした介助機器などが開発さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら、上記従来
の各種介助用機器は、介助者が要介助者を抱きかゝえる
労力を省くことはできるが、各種の機材を用いて相当の
製造工程、作業を要して製造されるため、製品がきわめ
て高価となり、また、機種によっては、上記のように大
規模な設備作業、設備費を要し、また使用の都合、電力
などを消費し不経済である。更に、これらの機器は、不
使用時の収納用スペースを要する。一方、患者などの要
介助者は、リフトで吊り上げられるときは、比較的ゆっ
くり吊り上げられるが、不安を感じ好ましくない。要介
助者に心の安らぎを与えるため、このような種々の不都
合を有する機器を利用することなく、介助者が、抱きか
ゝえる式を採用し、而も介助者が要介助者を抱きかゝえ
て他の場所へ移す作業を容易にすることができるように
することが望ましい。また、最近は、できるだけ病後の
患者や老人などの要介助者を、寝たきりで体力を弱めて
しまわないようにするために、自力で歩行できるようリ
ハビリに努めることが奨励されている。この点に関し、
移乗機のような機械に頼ることなく、直接介助者が要介
助者の歩行を助け、簡単且つ容易に心の安らぎを与え乍
ら所望の場所へ移行できるようにすることが望ましい。
本発明は、上記の各種の機器の不都合を解決すると共に
上記の要望を満足し、安価に作製でき、且つ容易に使用
でき、而も不使用時にはコンパクトにしまっておくこと
ができる安価な介助具を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決し、上
記の目的を達成する本発明は、要介助者の腰に固定自在
に取り付けられるベルト本体の表面に、要介助者の背面
から左右側面に対応する面域に少なくとも1個の把手を
設けたことを特徴とする要介助者装着用介助具に存す
る。更に本発明は、前記のベルト本体に、更に、連結具
を左右に配設して成る要介助者装着用介助具と、介助者
にその1側の肩から他側の腋の下を通して介助者の胸部
をめぐり固定自在に取り付けられるショルダーベルトに
先端に連結具を具備するリフトベルトを左右に配設して
成る介助者装着用介助具との組み合わせを特徴とする介
助具に存する。更に本発明は、上記の介助具を安定良好
に使用できるようにしたもので、該要介助者装着用介助
具の裏面及び該介助者装着用介助具の裏面は夫々滑り止
め面としたことを特徴とする介助具に存する。更に本発
明は、上記の介助具を正しく使用することを容易にした
もので、該要介助者装着用介助具の左右の雌型又は雄型
の連結具の色及び該介助者装着用介助具の左右の雄型又
は雌型の連結具の色は夫々互いに異色とすると共に、連
結時において夫々対向する雌,雄連結具は同色であるよ
うに配色したことを特徴とする介助具に存する。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の実施の1例の介助具を添
付図面の図1及び図3に基づいて説明する。図1は、要
介助者装着用介助具Aの正面図、図2は、その裏面図を
示す。該要介助者装着用介助具Aは、要介助者の腰に固
定自在に巻き付けられる適当な長さと幅を有するベルト
本体1とその表面に付設した少なくとも1個の把手2か
ら成る。好ましくは、そのベルト本体1は、要介助者の
腰にフィットする図示のような形状のコルセット型と
し、その長さは、腰に巻きつけたとき、前面でその両端
部1a,1aが充分に重なり合うものとし、その重なり
合ったときの両端部1a,1aの夫々の対向面に、即
ち、その内側に位置する端部1aの外面に設けたファス
ナー3aとその外側に位置する端部1aの内面に設けた
ファスナー3bとで互いに着脱自在に係合結着し得るよ
うにし、該ベルト本体1をその巻き付けたベルト本体1
が腰に締め付け固定した状態で取り付けられるように
し、不使用時は、その相互係止を解き、腰からベルト本
体1を取り脱し、適当に折り畳んで置き、必要に応じ収
納袋などにしまうようにできるものである。
【0006】そのファスナー3a,3bとしては、図示
の例では、マジックテープ(商標名)即ち、雄型の面フ
ァスナーと雌型の面ファスナーを用い、その夫々を該ベ
ルト本体1に図示のように縫着により固着した形式のも
のを示したが、ファスナー3a,3bの形式はこれに限
定されない。ボタンとボタンホール、又はホック、スラ
イドファスナー、紐などいずれでも良い。図面におい
て、点線は縫着を示す。
【0007】ベルト本体1は、天然又は合成繊維から成
る織布又は不織布、ナイロンなどの合成樹脂製シート、
ゴム製シート、合成皮革などの皮製シートから適宜選択
した所望のシートを素材として、比較的肉厚で強靭且つ
折り曲げ自在の柔軟性を有するものに作製すれば良い。
図示の例は、ナイロンなどの合成樹脂繊維から成る表装
シート4に比較的肉厚の皮革シート5を重ね合わせ、そ
の積層シートの周縁をナイロンなどの強靭な補強用織布
6で抱持し、一体に縫合してベルト本体の周縁を補強し
たものである。かくして、そのベルト本体1の裏面は、
皮革シート5の微細な凹凸部から成る滑り止め面5aで
形成されるようにし、該ベルト本体1を要介助者の腰に
巻き付けたとき、その裏面1bがその要介助者の着衣面
にフィットしたとき位置ずれが防止され、その固定状態
を更に安定良好にした。また、その補強用織布6は、図
1に示すようにそのベルト本体1を補強するべく、その
中間面域部1bにおいて、その複数個所で図示では4個
所でその幅方向を横切り縫着せしめることが好ましい。
【0008】更に、該ベルト本体1の表面には、要介助
者の腰部に巻き付けたとき、その患者の背面から両側面
に対応するベルト本体1の中間面域1bに、少なくとも
1個の把手2を設ける。かくして、要介助者が歩行する
場合に、介助者は、該把手2を把持して、要介助者の歩
行を介助することができるようにした。該把手2は、図
示のように強靭な矩形状の布製のものを使用し、而もそ
の中間部を内側に円弧状に弯曲して細幅として把持した
とき、当たりが柔らかく把持し易い形状としたものを、
該ベルト本体1に縫い付けたものが好ましい。また、図
1に明示するように、把手2は、その中間面域1bの中
央部に1個その左右の両側部に2個合計3個配設するこ
とが好ましく一般である。
【0009】図4は、要介助者装着用介助具Aの使用状
態を示し、連結具7,7を具備した側を上にして、要介
助者Yの腰に、図示のように背面から前面にかけて巻き
つけ、前面に位置するその両端部1a,1aを重ね合わ
せ、互いに対向する面ファスナー3a,3bを互いに係
着することにより、該介助具Aは、要介助者Yの腰に圧
着固定状態で取り付けられる。その取り付けは、通常、
要介助者Yがベッド又は車椅子に座っている状態で、要
介助者自身又は介助者によって行う。要介助者Yの歩行
を介助するには、介助者(図示しない)は要介助者Yの
背後から、その中央に位置する把手2を把持した状態
で、或いはその両側の把手2を把持した状態で付き添う
か、要介助者Yの右側又は左側に立ち、背後から腕を延
ばし、その夫々の反対側の左側の把手2又は右側の把手
2を把持して付き添う。かくして、要介助者Yは、介助
者が常に支えてくれるので、所望の場所へ不安なく歩行
して行くことができ、或いは歩行訓練することができ
る。尚、各把手2は、当たりが柔らかく且つ把持し易い
ように、図示のようにその中間部を内側に円弧状に弯曲
した形状とし、その中央部の把手2は、水平状態にその
左右の把手2,2は、ハの字形の対象的な姿勢をとるよ
うに配置し取り付けた。特に、ハの字状に配設した左右
の把手2,2は、後記に明らかにするように、要介助者
を前面から両手で把持し易くする効果をもたらす。尚ま
た、相互に係着固定する対向する面ファスナー3a,3
bの長さと幅は、図示のように、要介助者の腰まわりが
ある程度相互しても充分且つ確実な相互係着が得られる
長さと幅を持つ大きさのものに設けることが好ましい。
【0010】更に、本発明は、上記の要介助者装着用介
助具Aを利用し、介助者が要介助者を直接介助し、安心
感を与え乍ら、要介助者をベッドから車椅子へ、車椅子
からベッドへトランスファーする、即ち、移す際に当た
り、その労力を軽減し得られる介助者装着用介助具を提
供するもので、前記のベルト本体1に、連結具7を左右
に配設して成る要介助者装着用介助具Aと、介助者に、
その1側の肩から他側の腋の下を通して介助者の胸部を
めぐり固定自在に取り付けられるショルダーベルト8に
先端に連結具9を設けた懸吊用ベルト10を左右に配設
して成る介助者装着用介助具Bとを組み合わせたことを
特徴とする。尚、連結具7,9としては、そのいずれか
一方を雌型とし、その他方を雄型とし、簡単且つ容易に
相互の着脱ができる式のものが好ましい。
【0011】更に、本発明の上記の組み合わせの介助具
A,Bにつき、その添付図面に基づいてその好ましい実
施例につき詳述する。要介助者の腰に装着自在上記の介
助具Aのベルト本体1に、要介助者の腰に巻き付けたと
き、その前面の左右に対応する位置に、例えば図示のよ
うな雌型の連結具7を左右に配設する。その左右の雌型
連結具7,7の夫々は、図3に明示するように、矩形状
の合成樹脂製又は金属製の平扁な硬質成形体から成り、
該ベルト本体1に強靭な矩形状の布片11を介し次のよ
うに取り付けた。該連結具7の基端に設けた取り付け用
囲枠7a内の貫通孔7bに通し2つ折りした布片11
を、その重合する基端部でベルト本体1に縫着して取り
付けた。かくして、該連結具7は、その一端7bを抱持
した布片11の折り曲げ側の遊離端が該ベルト本体1の
長さ方向の縁より外方へ突出した状態で取り付けられて
いるので、揺動自在である。
【0012】雌型の該連結具7は、図3に明示したよう
な構造を有する。即ち、その扁平容器の外端に、雄型の
連結具9を受容するための矩形状の開口部7cを有し、
その左右の両側壁の中間を略U字状の凹状壁面7dに形
成すると共に、その外側に凹部空間7e,7eを形成
し、その中間の凹状壁面7d,7dに該凹部空間7e,
7eと該扁平容器の内部空間7fとを連通する貫通口7
g,7gを形成し、更にその内部空間7fの上方及び下
方にその扁平容器の上壁及び下壁から開口部7cに対し
直交し且つ中心軸に平行に延びる夫々一対の案内突条7
h,7h及び7h,7hを夫々互いに対向して配設する
と共にその上部案内突条7h,7hと下部案内突条7
h,7h間に所定の間隔7i,7iを存せしめたもので
ある。
【0013】介助者に取り付けられる介助者固定用介助
具Bの好ましい実施例は、図5乃至図7に示す。即ち、
そのショルダーベルト8は、比較的広幅肉厚のショルダ
ーベルト本体8aと固定用ベルト8bの2部材で構成し
た。該ショルダーベルト本体8aは、前記のベルト本体
1と同じ材料で略同じ構成を有する。即ち、ナイロンな
どの合成繊維から成る表装シート12と比較的肉厚の合
成皮革シート13とを積層シートの外周縁を強靭なナイ
ロンなどの強靭な補強用織布14で一体に縫合したもの
で、その裏面13aは粗面から成る滑り止め面となって
いる点は、前記のベルト本体1と同じであるが、その幅
はベルト本体1よりも細く且つその長さは、介助者の1
側の肩からその背面を斜めに横断し少なくともその他側
の腋の下の胸部の左側面までの長さを有するものとし、
更に、その一端部例えば肩に当たる側の端部の裏面にベ
ルト本体1で使用したと同じ雌型又は雄型の面ファスナ
ー15aを縫着して具備せしめたものである。第2部材
である該固定用ベルト8bは、合成繊維などの織布又は
不織布、或いは合成皮革などから成る強靭な材料から成
り、好ましくは、長さを調節可能に構成する。即ち、長
さ調節自在の固定用ベルト8bは、2部材の基部ベルト
8b1と可動ベルト8b2から成り、該基部ベルト8b
1の一端部は、前記のショルダーベルト本体8aの他端
部、即ち、前記の面ファスナー15aのない他端部に縫
着されて居り、その他端部は、金属製又は合成樹脂製の
留環16の中心軸に2つ折りして抱持し、その折り曲げ
端を該基部ベルト自体に縫着している。該可動固定ベル
ト8b2は、所望の長さを有し、前記の留環16とその
中心軸との間を挿通され、その先端部には、雄型又は雌
型の面ファスナー15bを縫着して具備し、その内端部
は、2つに折り畳み、折り畳み部を縫着して肉厚とし、
留環16に対する抜け止め防止用の係止用端部17を形
成せしめたものである。前記の面ファスナー8cと係合
結着自在の雄型又は雌型の面ファスナー8dが縫着され
ている。
【0014】該介助者装置用介助具Bは、更に、上記の
ショルダーベルト8に、前記の要介助者装着用介助具A
の左右に配設した上記の雌型の連結具7,7に対し係合
結着自在の雄型の連結具9,9を夫々先端に設けた懸吊
用ベルト10,10を該ショルダーベルト8の表面に、
その両端部から所望の長さ長く前方へ導出せしめて配設
せしめて構成したものである。図示の例では、製作を容
易にするため、共通1本の極めて長手の強靭なベルト1
8を用い、その中間部18aを該ショルダーベルト8の
表装シート4面側に添着し、ショルダーベルト8に縫着
して、該ショルダーベルト8の左右両端から左右一対の
懸吊用ベルト10,10が所望の等しい長さが一挙に取
り付けられるようにした。
【0015】上記の強靭な懸吊用ベルト10,10は、
合成繊維織布、合成樹脂成形品、合成皮革、金属などの
所望の各種の素材で作製され、要介助者を懸吊保持でき
る強靭なものであれば、その材質は問わない。左右の懸
吊用ベルト10,10は夫々、その長さを調節し得るよ
うに、次のように構成した。即ち、先端に雄型の連結具
9,9を取り付けた夫々の懸吊用ベルト10,10は、
図7に明示するように、その先端部を金属製又は合成樹
脂製の留環18を挿通した後、該連結具9の連結用囲枠
9aの孔9bを通して折り返し、その折り返し端部を該
留具18の中心軸18aを抱持するように折り畳み、そ
の折り畳み部で縫着×印することにより、長さ調節自在
に雄型の連結具9に連結せしめたものである。
【0016】該左右の雄型連結具9,9は、夫々次のよ
うな構成を有する。即ち、該連結具9は、硬質合成樹
脂、金属などの硬質な成形体から成り、図7に示すよう
に、前記の雌型連結具7に嵌合係止するに適した厚さと
形状を有する。即ち、各該連結部9は、例えば、合成樹
脂製の硬質成形体から成り、その基端部は、前記した矩
形状の連結用囲枠9aの前端壁面には、これから一体に
前方に突出してその左右に対象的な形状を有し、且つ両
外側からの押圧で内側に傾動し得る可撓性を有する係合
自在突起9c,9cとその中央の中心軸線状に前方に突
出し雌型連結具7の上部案内突条7h,7h間及び下部
案内突条7h,7h間に挿入される中心軸杆9dと該中
心軸杆9dの両側から左右に張り出し、該上部案内突条
7h,7h及び下部案内突条7h,7h間の間隙7i,
7i内に挿入される上下の案内突条と係合する翼状係合
用突起9e,9eとを形成された成形体から成る。かく
して、各雄型連結具9を対向する各雌型連結具7に挿入
する過程で、該雄型連結具9の左右の係着自在突起9
b,9bは、該雌型連結具7の該開口部7cの左右の両
側壁に当接し、これにより外側から押されて内側に撓む
ので、該雄型連結具9は、該雌型連結具7の内部空間7
e内に挿入され、該係合自在突起9b,9bがその雌型
連結具7の両側凹状壁7d,7dに配設された貫通孔7
g,7gに来たとき、前記の押圧力から解放されるの
で、該貫通孔7g,7gの両外側の凹部空間7e,7e
内に飛び出し、その凹状壁面7d,7dと係合状態とな
るので、その係着による雌,雄連結具7,9の連結状態
が確保される。この連結状態において、該雄型連結具9
の中心軸杆9とその左右の翼状係合用突起9e,9e
は、雌型連結具7の上下の案内突条と係合するので、雄
型連結具9の上下左右の動揺は防止され、安定堅牢な連
結状態が得られる。この連結状態を解くには、即ち、雄
型連結具9を雌型連結具7から離脱せしめるには、その
左右の係合自在突起9b,9bを指で外側から押圧すれ
ば内側へ撓むので、該凹状壁面7d,7dとの係合が解
かれるので、この状態から、該雄型連結具9を手前に引
けば、雌型連結具7から引き抜くことができる。尚、図
6に明示するように、該左右の係合自在突起9b,9b
の先端及びその左右の翼状係合用突起9e,9eの先端
を夫々傾斜面9fに形成しておけば、雌型連結具7への
挿入を更に円滑に行うことができる。このように、該要
介助者装着用介助具Aの左右の雌型連結具7,7に対す
る介助者装着用介助具Bの左右の雄型連結具9,9の連
結及び離脱作業は、極めて簡単且つ迅速に行うことがで
きる。
【0017】介助者が要介助者を例えばベッドから車椅
子へ或いは車椅子からベッドへ移す(トランスファー)
する場合には、図8に示すように、介助者Kは、介助者
装着用介助具Bを次のように身に付ける。即ち、そのシ
ョルダーベルト8のショルダーベルト本体8aをその一
端部を介助者Kの1方の肩にかけて背中を斜めに横切
り、その他側の腋の下を通し胸部の側面にその他端部が
来るようにすると共にその他端部から延びる固定用ベル
ト8bを胸の前を斜め上方に横断して前記の1側の肩ま
でまわし、その先端部を前記のショルダーベルト本体8
aの一端部に重ねると共に対向する面ファスナー8c,
8dで相互に係着して取り付ける。この場合、該ショル
ダーベルト8が使用する介助者の胸部にしっかり締付け
圧着固定するように、該固定用ベルと8bの長さを調節
し乍ら行われる。かくして、このように介助者Kが介助
具Bを身につけたとき、図8に示すように、介助者Kの
1側の肩から前方へ延びる懸吊用ベルト10とその他側
の胸元から導出された前方へ延びる懸吊用ベルト10が
配置された状態のものが用意される。かくして、介助者
Kが要介助者Yを例えばベッドから車椅子へ移すには、
図9に示すように、介助者Kは、例えば、ベッドCに座
した要介助者Yに腰をかゞめて対面し、予め装着した要
介助者装着用介助具Aの左右に配設した雌型連結具7,
7に、その左右の懸吊用ベルト10,10の先端の雄型
連結具9,9を差し込むことにより前記したように、夫
々の雄型連結具9は、雌型連結具7,7に自動的に係止
連結する。この場合、介助者Kは、その左右の懸吊用ベ
ルト10,10の長さを適宜調節する。次で要介助者Y
は腰を延ばして肩から要介助者Yを懸吊する。この場
合、介助者Kは、その両手で該要介助者装着用介助具A
の左右の把手2,2を把持し乍ら懸吊することが好まし
い。かくして、介助者Kは、要介助者Yの体重を肩にか
けて支えることができるので、従来のように両腕で要介
助者を抱きかゝえるに比し、腰にかゝる負担を軽減し得
られ、また、機器により吊り上げるときのような要介助
者に不安を与えることなく、安心感を与え乍ら、容易に
車椅子への移行を完了することができる。尚、介助者Y
は、図9示の状態から両腕を介助者Kの首にまわし、抱
き付いた連繋姿勢をとることにより、一層安定良好な懸
吊移行作業を行うことができる。その移行後は、前記し
た要領により雄型連結具9,9を雌型連結具7,7から
容易、迅速に離脱せしめることができる。
【0018】このように、両介助具A,Bは、極めて安
価に製造でき、使用が簡便であるばかりか、その使用に
おいて、従来のような介助用の設備費を要せず、また、
電気、油圧などの一式の動力を要せず、経済的である。
また、両介助具A,Bは、不使用時には、折り畳んで片
隅に保管でき、衣類と同様に殆ど占有空間を要しない。
必要により、収納袋にしまい込むことができる。
【0019】尚、上記の夫々の介助具A,Bの使用状態
において、その夫々の介助具A,Bの裏面1b,8b
は、夫々滑り止め面5a,13aに形成されているの
で、その要介助者Y及び介助者Kの夫々の着衣に対し位
置ずれが防止され、介助具A,Bの安定した所定個所で
の取り付けが確保される。
【0020】尚また、上記の雄雌型連結具の連結を行う
に当たり、要介助者装着用介助具Aに配設した左右の雌
型連結具7,7の色を互いに異色とし、例えば、図4に
示すように、例えば、介助具Aを要介助者Yに取り付け
たとき、例えば、要介助者Yの右側に位置する連結具7
を赤色とし、その左側に位置する連結具7を白色とする
一方、図8に示すように、介助具Bを介助者Kに取り付
けたとき、介助者Kの左側に位置する連結具9を赤色と
し、その右側に位置する連結具9を白色とする。かくし
て介助者Kが要介助者Yと対面するとき、要介助者Yに
取り付けた介助具Aの左右の雌型連結具7,7と介助者
Kに取り付けた介助具Bの左右の雄型連結具9,9とを
連結するとき、図9に示すように、その同じ色の連結具
で合わせるようにして雌雄連結すれば、自ら正しい相互
の雌雄連結を行うことができて使用に便利である。
【0021】本発明の上記介助具A,Bは、病院の患
者、特別養護老人ホーム、老人介護施設、老人介護ステ
ーション、老人、身障者などのリハビリ施設、一般家庭
など広範囲に使用することができる。
【0022】
【発明の効果】上記から明らかなように、請求項1に係
る発明の介助具は、これを単に要介助者の腰に装着する
だけで、介助者はその把手を把持して要介助者に付き添
い、安心感を与え乍らその歩行を介助し、所望の場所へ
移動したり、歩行訓練を行うことができる。また、請求
項2に係る発明の介助具により、前記の歩行の介助に加
え、介助者は、必要により、要介助者を肩で懸吊し腰の
負担を軽減して、而も要介助者に不安感を与えることな
く、ベッドから車椅子へ或いは車椅子からベッドへな
ど、所定の場所から場所へ転移させることができる。而
も、要介助者装着用介助具及び介助者装着用介助具は安
価に製造でき、而も経済的且つ容易に使用でき、更に
は、折り畳んで片隅に保管しておくことができる。尚、
夫々の介助具A,Bの裏面を滑り止め面としておくとき
は、要介助者及び介助者の身に位置ずれなく固定して取
り付けることができる。また、介助具A,Bに夫々配設
した左右の雌,雄連結具の色を夫々互いに異色とし、且
つ連結時に対向する各雌,雄連結具の色を同色とすると
きは、介助者は、その色に合わせて夫々の雌雄連結作業
を容易且つ適確に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の1例の要介助者装着用介助具
の正面図。
【図2】 同介助具の裏面図。
【図3】 同介助具に具備した連結具の一部を裁除した
拡大斜視図。
【図4】 同介助具の使用状態の正面図。
【図5】 介助者装着用介助具の一部を裁除した正面
図。
【図6】 同介助具の一部を裁除した裏面図。
【図7】 同介助具に具備した連結具の拡大斜視図。
【図8】 同介助具の使用状態の正面図。
【図9】 同介助具を要介助者装着用介助具に連結した
使用状態の斜視図。
【符号の説明】
A 要介助者装着用介助具 1 ベルト本体 2 把手 3a ファスナ
ー、面ファスナー 3b ファスナー、面ファスナー 5a 滑り止め
面 7 連結具、雄型連結具 B 介助者装着
用介助具 8 ショルダーベルト 8a ショルダ
ーベルト本体 8b 固定用ベルト 9 連結具、雌
型連結具 13a 滑り止め面 15a 面ファ
スナー 15b 面ファスナー Y 要介助者 K 介助者

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 要介助者の腰に固定自在に取り付けられ
    るベルト本体の表面に、要介助者の背面から左右側面に
    対応する面域に少なくとも1個の把手を設けたことを特
    徴とする要介助者装着用介助具。
  2. 【請求項2】 該ベルト本体に、連結具を左右に配設し
    て成る請求項1に記載の要介助者装着用介助具と、介助
    者にその1側の肩から他側の腋の下を通して介助者の胸
    部をめぐり固定自在に取り付けられるショルダーベルト
    に先端に連結具を具備する懸吊用ベルトを左右に配設し
    て成る介助者装着用介助具との組み合わせを特徴とする
    介助具。
  3. 【請求項3】 該要介助者装着用介助具の裏面及び該介
    助者装着用介助具の裏面は夫々滑り止め面としたことを
    特徴とする請求項2に記載の介助具。
  4. 【請求項4】 該要介助者装着用介助具の左右の雌型又
    は雄型の連結具の色及び該介助者装着用介助具の左右の
    雄型又は雌型の連結具の色は夫々互いに異色とすると共
    に、連結時において夫々対向する雌,雄連結具は同色で
    あるように配色したことを特徴とする介助具。
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