JP2000300121A - 中通し釣竿及びその製造方法 - Google Patents

中通し釣竿及びその製造方法

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JP2000300121A
JP2000300121A JP11108058A JP10805899A JP2000300121A JP 2000300121 A JP2000300121 A JP 2000300121A JP 11108058 A JP11108058 A JP 11108058A JP 10805899 A JP10805899 A JP 10805899A JP 2000300121 A JP2000300121 A JP 2000300121A
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Hidetoshi Shigefuji
秀俊 重藤
Yasutoku Harada
泰徳 原田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 薄肉テープの竿管本体に対する接着性を向上
して、釣糸ガイドに安定した耐摩耗性及び撥水性を付与
することができる中通し釣竿及びその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 中通し釣竿の製造方法は、芯金1にその
軸方向に隙間3をあけて剥離テープ2を巻回し、少なく
とも隙間3を覆うように薄肉テープ4を巻回し、その上
面の隙間3に対応する部分に釣糸ガイド形成素材6を配
置し、竿管本体形成用プリプレグ9を巻回し、加圧焼成
し、次いで、剥離テープ2を除去する工程からなってい
る。薄肉テープ4が、テープ本体5aと、その両面のう
ちの少なくとも芯金1側の面に設けられた、アルキド樹
脂等の耐摩耗性合成樹脂又は金属からなる耐摩耗層5b
とから構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中通し釣竿及びそ
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】中通し釣竿は、竿管の内部を釣糸が通過
するように構成されており、竿管内面に釣糸を案内する
ための螺旋状又はリング状の突部が形成されている。
【0003】特開平10−127211号公報(以下、
「先行技術」という)は、この種の中通し釣竿の製造方
法を開示している。この先行技術の製造方法は、厚肉テ
ープ巻回工程と、薄肉テープ巻回工程と、釣糸ガイド形
成素材巻回工程と、竿管本体形成用プリプレグ巻回工程
と、加圧焼成工程と、テープ除去工程とからなってい
る。
【0004】厚肉テープ巻回工程は、芯金の外周面にそ
の軸方向に隙間をあけて、フッ素材等の耐熱性の厚肉テ
ープ(即ち、剥離テープ)を螺旋状に巻回することによ
って行なわれる。薄肉テープ巻回工程は、上記隙間を覆
うように、ポリプロピレン等の薄肉テープを螺旋状に巻
回することによって行なわれる。釣糸ガイド形成素材巻
回工程は、カーボン束等に樹脂を含浸させることによっ
て得られた釣糸ガイド形成素材を、上記薄肉テープ上面
の上記隙間に対応する部分に螺旋状に配置することによ
って行なわれる。竿管本体形成用プリプレグ巻回工程
は、上述したように巻回された厚肉テープ、薄肉テー
プ、釣糸ガイド形成素材の外側に竿管本体形成用プリプ
レグを巻回することによって行なわれる。加圧焼成工程
は、巻回された竿管本体形成用プリプレグの外側を緊締
テープで加圧しながら、これを焼成することによって行
なわれる。テープ除去工程は、加圧焼成工程完了後に、
緊締テープを除去し、芯金を抜き取り、そして、薄肉テ
ープ及び厚肉テープを除去することによって行なわれ
る。
【0005】上述した先行技術は、必要に応じて、薄肉
テープを除去することなく、これを竿管最内層として残
存させることを開示している。この場合、残存した薄肉
テープは、釣糸ガイドの表面を平滑な鏡面状にしたり、
これに耐摩耗性や撥水性を付与したりする効果を有する
ものとして説明されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、先行技
術において、薄肉テープをポリプロピレンから形成した
場合には、これは、上述した緊締テープと同一素材で剥
離性に優れており、従って、これは、加圧焼成工程後に
竿管本体から極めて容易に剥離する。先行技術の開示に
基づいて、釣糸ガイド形成素材、厚肉テープ及び薄肉テ
ープの上から、竿管本体形成用プリプレグに使用された
樹脂と同一の樹脂を塗布しても、この樹脂は、これらテ
ープを仮止めし、作業の安定化を図る程度に寄与するも
のであって、薄肉テープを竿管本体に強固に固定できる
ものではなく、たとえ、このような樹脂を塗布した場合
であっても、剥離テープは竿管本体から容易に剥離し、
実現性に欠ける。
【0007】また、先行技術は、釣糸ガイドの表面を鏡
面状にすることを目的とする薄肉テープとして、ポリア
ミド、ポリエチレン等の熱可塑性樹脂や、金属箔や、金
属コーティングした樹脂テープを使用することを開示し
ているが、この種の熱可塑性樹脂は耐摩耗性に劣ってお
り、そして、金属箔や上記樹脂テープは、厚肉テープ間
の隙間において良好に屈曲できず、釣糸ガイド形成素材
を上記隙間内に適切に落とし込むことができない。
【0008】本発明の目的は、薄肉テープの竿管本体に
対する接着性を向上して、釣糸ガイドに安定した耐摩耗
性及び撥水性を付与することができる中通し釣竿及びそ
の製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の本発明の中通し釣竿の製造方法は、
芯金(1)にその軸方向に隙間(3)をあけて剥離テー
プ(2)を巻回し、少なくとも前記隙間(3)を覆うよ
うに薄肉テープ(4)を巻回し、前記薄肉テープ(4)
上面の前記隙間(3)に対応する部分に釣糸ガイド形成
素材(6)を配置し、竿管本体形成用プリプレグ(9)
を巻回し、加圧焼成し、次いで、前記剥離テープ(2)
を除去する工程からなる中通し釣竿の製造方法におい
て、前記薄肉テープ(4)が、テープ本体(5a)と、
前記テープ本体(5a)の両面のうちの少なくとも前記
芯金(1)側の面に設けられた、アルキド樹脂等の耐摩
耗性合成樹脂又は金属からなる耐摩耗層(5b)とから
構成されていることを特徴とする。
【0010】請求項2の本発明は、請求項1の方法にお
いて、前記テープ本体(5a)の前記両面のうちの少な
くとも一方の面に物理的又は化学的な接着性向上処理を
施すことを特徴とする。
【0011】請求項3の本発明は、請求項1又は請求項
2の方法において、前記釣糸ガイド形成素材(6)は、
4以上の単一繊維(8a)が編み込まれた編組を含むこ
とを特徴とする。
【0012】請求項4の本発明は、請求項1乃至請求項
3の何れかの方法において、前記釣糸ガイド形成素材
(6)の外側に巻回される前記竿管本体形成用プリプレ
グ(9)の補強繊維方向は、前記釣糸ガイド形成素材
(6)の巻回方向にほぼ平行であることを特徴とする。
【0013】請求項5の本発明は、中通し釣竿が、請求
項1乃至請求項4の何れかに記載の方法により製造され
ることを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係る中通し釣
竿の製造方法を図1乃至図4を参照して以下に説明す
る。
【0015】本発明の中通し釣竿の製造方法は、剥離テ
ープ巻回工程と、薄肉テープ巻回工程と、釣糸ガイド形
成素材巻回工程と、竿管本体形成用プリプレグ巻回工程
と、加圧焼成工程と、テープ除去工程と、撥水処理工程
とからなっている。
【0016】剥離テープ巻回工程は、芯金1の外周面に
その軸方向に隙間3をあけて、剥離テープ2を螺旋状に
巻回することによって行なわれる。この剥離テープ2と
して、加熱変形し難く、剥離性に優れたポリオレフィン
系樹脂やフッ素系樹脂等が使用される。剥離テープ2と
して、ポリビニルアルコール樹脂等の水溶性テープを使
用してもよい。
【0017】薄肉テープ巻回工程は、上記剥離テープ2
の隣接する部分間の隙間3を覆うように、薄肉テープ4
を螺旋状に巻回することによって行なわれる。この薄肉
テープ4は、剥離テープ2の幅の約2倍の幅を有してお
り、上述したように巻回された剥離テープ2のほぼ中央
の部分において、薄肉テープ4の隣接する側縁が僅かな
長さをもって重なり合うように巻回される。釣糸ガイド
形成素材巻回工程前においては、このように薄肉テープ
4の隣接する側縁は相互に重なり合っているが、この釣
糸ガイド形成素材巻回工程後においては、釣糸ガイド形
成素材6によって、薄肉テープ4の幅方向における中央
部は上記隙間3内に押し込まれ、その結果、薄肉テープ
4の隣接する側縁は、図1に示すように、相互に突き合
わされた状態に置かれる。
【0018】上述した薄肉テープ4は、テープ本体5a
と、その両面のうちの芯金1側の面に設けられた耐摩耗
層5bとから構成されている。
【0019】テープ本体5aを形成する材料として、ナ
イロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリ
ブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、
ポリアミド、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリカー
ボネート、ポリエーテルスルホン、ポリフェニレンサル
ファイド、ポリエーテルエーテルケトン、ポリメチルペ
ンテン等が使用される。
【0020】耐摩耗層5bを形成する材料として、アル
キド樹脂等の耐摩耗性合成樹脂や、チタン等の金属が使
用される。アルキド樹脂として、グリプタル樹脂(商品
面)を使用される。この場合には、耐熱性、滑り性、耐
摩耗性及び離型性のすべてにおいて優れ、表面硬度(即
ち、ロックウェル硬さ E95)が高いという特性が得
られる。このグリプタル樹脂の硬度は、通常の中通し釣
竿の釣糸ガイドの形成に使用される、カーボンヤーンに
含浸されるエポキシ樹脂、フェノール樹脂等の硬度より
も遙かに高い。
【0021】耐摩耗層5bが上述したアルキド樹脂から
形成される場合には、この耐摩耗層5bはテープ本体5
aの一方の面、即ち、芯金1側の面に接着されるが、前
者の後者に対する接着性を向上するために、テープ本体
5aの両面にコロナ放電処理を施して、その両面を粗面
にすることが望ましい。勿論、テープ本体5aの他方の
面には、耐摩耗層5bは設けられていないが、この他方
の面も上述したようにコロナ放電処理によって粗面にす
ることにより、竿管本体形成用プリプレグ9との接着性
が向上する。このような接着性向上処理は、物理的であ
っても化学的であってもよく、このような処理として、
上述したコロナ放電処理以外に、紫外線照射処理、重ク
ロム酸処理、硫酸混液処理等を行なってもよい。尚、上
述においては、テープ本体5aの両面に接着性向上処理
を施すものとして説明したが、テープ本体5aの少なく
とも一方の面、即ち、芯金1側の面に施せばよい。
【0022】アルキド樹脂として、その各種の変性樹
脂、例えば、ロジン変性アルキド樹脂、フェノール変性
アルキド樹脂、エポキシ変性アルキド樹脂、シリコーン
変性アルキル樹脂、アクリル変性アルキド樹脂、ウレタ
ン変性アルキド樹脂等を使用してもよい。
【0023】また、耐摩耗層5bが金属から形成される
場合には、金属箔を、テープ本体5aの一方の面、即
ち、芯金1側の面に接着するか、又は、この面に蒸着処
理を施して、そこに金属被膜を形成することが望まし
い。
【0024】従って、上述したように形成された薄肉テ
ープ4は、耐摩耗層5bが剥離テープ2に接触するよう
にして、そのまわりに巻回される。
【0025】釣糸ガイド形成素材巻回工程は、釣糸ガイ
ド形成素材6を、上記薄肉テープ4上面の上記隙間3に
対応する部分に螺旋状に配置することによって行なわれ
る。釣糸ガイド形成素材6は、上記隙間3内に収容可能
な直径を有する横断面円形の紐状に熱硬化性樹脂から形
成された成形体7と、この成形体7内に埋め込まれた芯
材8とから構成されている。この芯材8は、4本のカー
ボン繊維8a(1K…7μX1000本)を編み込むこ
とによって得られる編組からなっている。即ち、釣糸ガ
イド形成素材6は、上記編組として構成された芯材8に
熱硬化性樹脂を含浸させることによって得られる。上記
芯材8を形成する材料として、カーボン繊維8a以外
に、ガラス繊維、セラミック繊維、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)繊維、ナイロン繊維等を使用しても
よい。上述したように芯材8は、繊維を編み込むことに
よって形成されているため、中通し釣竿の釣糸ガイドと
して通常使用するために、複数本の繊維を単に束ねて捻
ることによって得られた所謂ヤーンに比して、釣糸ガイ
ド形成素材6の直径方向における大きな強度が得られ、
この方向における潰れに対する抵抗力が大きく、従っ
て、加圧されても、横断面において実質的に真円形状が
保持される。
【0026】竿管本体形成用プリプレグ巻回工程におい
て使用される竿管本体形成用プリプレグ9は、内側層1
0と、外側層11とから構成される。内側層10は、カ
ーボン等の補強繊維に熱硬化性樹脂が含真されたプリプ
レグシートであり、この補強繊維の配向方向は、釣糸ガ
イド形成素材6の芯金1の軸方向に対する巻回角度と実
質的に一致する。外側層11も同様に、カーボン等の補
強繊維に熱硬化性樹脂が含真されたプリプレグシートで
あるが、この補強繊維の配向方向は、芯金1の軸方向と
一致する。
【0027】従って、竿管本体形成用プリプレグ巻回工
程は、上述したように巻回された剥離テープ2、薄肉テ
ープ4、釣糸ガイド形成素材6の外側に、先ず、上述し
た内側層10を巻回し、次いで、そのまわりに、外側層
11を巻回することによって行なわれる。
【0028】尚、内側層10及び外側層11は、それぞ
れ上述したプリプレグシートを細幅に裁断することによ
って得られるスリットテープであってもよい。
【0029】加圧焼成工程は、巻回された竿管本体形成
用プリプレグとしての外側層11のまわりに緊締テープ
(図示せず)を巻回し、これを焼成することによって行
なわれる。この際、上述したように、釣糸ガイド形成素
材6は、その直径方向における大きな強度を有してお
り、加圧されても、横断面において実質的に真円形状を
保持しようとするため、釣糸ガイド形成素材6の一部が
内側層10に食い込む。しかしながら、内側層10の補
強繊維の配向方向は、釣糸ガイド形成素材6の芯金1の
軸方向に対する巻回角度と実質的に一致するため、加圧
焼成工程の実施中に、釣糸ガイド形成素材6が食い込ん
だ内側層10の部分における補強繊維は、図1における
矢印A及びB方向に移動し、その結果、内側層10が同
図における矢印C方向に盛り上がることはなく、均一な
竿管外面を形成できる。
【0030】テープ除去工程は、加圧焼成工程完了後
に、緊締テープを除去し、芯金1を抜き取り、そして、
剥離テープ2を除去することによって行なわれる。
【0031】撥水処理工程は、撥水処理液を、浸漬等の
方法により、竿管Rの内面に付着させ、乾燥させること
によって行なわれる。撥水処理液は、表面からフッ素原
子を取り除く等の、化学処理が施された4弗化エチレン
樹脂固体潤滑粉を、バインダーとしてのフッ素系共重合
物を含む希釈剤、例えば、MTF−TFM,1.3ピス
トリフルオロメチルベンゼンに分散させることによって
得られる。竿管Rの内面に付着した撥水処理液中の希釈
剤は蒸発して、竿管Rの内面にバインダーによってフッ
素固体潤滑粉が付着する。これにより、竿管Rの内面に
フッ素固体潤滑粉が浸透し、非常に優れた撥水性、非粘
着性が得られる。
【0032】上述した撥水処理工程が完了した後、中通
し釣竿の竿管Rの製造が完成する。図3は、このように
して得られた竿管Rの部分縦断面図である。図3に示す
ように、竿管Rの内面には、釣糸ガイドGが突出してい
る。この釣糸ガイドGは、その両裾が左右方向に広げら
れた略半円形状を有している。釣糸ガイドGの上部は滑
らかな円弧形状を有している。図3は、竿管Rの断面構
造を模式的に示しているため、耐摩耗層は図示されてい
ないが、図4に示すように、竿管Rの内側に配置された
薄肉テープ4は、竿管Rの内側に露出した耐摩耗層5b
を有しており、その表面上には、フッ素固体潤滑粉が付
着している。従って、釣糸ガイドGに適度な表面硬度と
優れた撥水性が付与され、釣糸に対する抵抗の低減を図
ることができる。
【0033】上述した実施形態においては、最終工程と
して撥水処理工程が施されるものとして説明したが、釣
糸ガイドの耐摩耗性のみを考慮した場合には、この撥水
処理工程を省略してもよい。
【0034】
【発明の効果】請求項1に記載したように、本発明の中
通し釣竿の製造方法は、テープ本体の両面のうちの少な
くとも芯金側の面に、アルキド樹脂等の耐摩耗性合成樹
脂又は金属からなる耐摩耗層を設けているため、形成さ
れる釣糸ガイドの表面に適切な耐摩耗性が付与され、耐
久性が向上する。
【0035】請求項1の方法において、請求項2に記載
したように、テープ本体の両面のうちの少なくとも一方
の面に物理的又は化学的な接着性向上処理を施し、例え
ば、その両面のうちの芯金側の面にこの処理を施した場
合には、テープ本体と耐摩耗層との接着性を向上するこ
とができ、他方の面にこの処理を施した場合には、テー
プ本体と竿管本体形成用プリプレグとの接着性を向上す
ることができ、その結果、製造が容易になると同時に、
釣糸ガイドの耐久性が向上する。
【0036】請求項1又は請求項2の方法において、請
求項3に記載したように、釣糸ガイド形成素材が、4以
上の単一繊維が編み込まれた編組を含むように構成すれ
ば、加圧焼成工程の実施中に釣糸ガイド形成素材が潰れ
ることなく、適切な形状且つ円滑は表面を有する釣糸ガ
イドを形成することができる。
【0037】請求項1乃至請求項3の何れかの方法にお
いて、請求項4に記載したように、釣糸ガイド形成素材
の外側に巻回される竿管本体形成用プリプレグの補強繊
維方向を、釣糸ガイド形成素材の巻回方向にほぼ平行に
維持すれば、加圧焼成工程の実施中に、釣糸ガイド形成
素材が食い込んだ竿管本体形成用プリプレグの部分にお
ける補強繊維は、その周囲に移動し、竿管の中心方向に
向かって盛り上がることはなく、均一な竿管外面を形成
できる。
【0038】請求項1乃至請求項4の何れかの方法によ
って製造される請求項5に記載した中通し釣竿によれ
ば、形成される釣糸ガイドの表面に適切な耐摩耗性が付
与され、耐久性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の中通し釣竿の製造方法を示す部分概略
縦断面図
【図2】図1の拡大部分断面図
【図3】本発明の方法によって製造された中通し釣竿の
部分縦断面図
【図4】図3の部分拡大断面図
【符号の説明】
1 芯金 2 剥離テープ 3 隙間 4 薄肉テープ 5a テープ本体 5b 耐摩耗層 6 釣糸ガイド形成素材 8a 単一繊維 9 竿管本体形成用プリプレグ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芯金にその軸方向に隙間をあけて剥離テ
    ープを巻回し、 少なくとも前記隙間を覆うように薄肉テープを巻回し、 前記薄肉テープ上面の前記隙間に対応する部分に釣糸ガ
    イド形成素材を配置し、 竿管本体形成用プリプレグを巻回し、 加圧焼成し、次いで、 前記剥離テープを除去する工程からなる中通し釣竿の製
    造方法において、 前記薄肉テープが、テープ本体と、前記テープ本体の両
    面のうちの少なくとも前記芯金側の面に設けられた、ア
    ルキド樹脂等の耐摩耗性合成樹脂又は金属からなる耐摩
    耗層とから構成されていることを特徴とする中通し釣竿
    の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記テープ本体の前記両面のうちの少な
    くとも一方の面に物理的又は化学的な接着性向上処理を
    施すことを特徴とする請求項1に記載の中通し釣竿の製
    造方法。
  3. 【請求項3】 前記釣糸ガイド形成素材は、4以上の単
    一繊維が編み込まれた編組を含むことを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載の中通し釣竿の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記釣糸ガイド形成素材の外側に巻回さ
    れる前記竿管本体形成用プリプレグの補強繊維方向は、
    前記釣糸ガイド形成素材の巻回方向にほぼ平行であるこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の
    中通し釣竿の製造方法。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4の何れかに記載の
    方法により製造される中通し釣竿。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100902555B1 (ko) * 2001-09-06 2009-06-11 가부시키가이샤 시마노 장대의 제조 방법

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