JP2000299972A - 電磁作動装置、電磁光量調節装置および光学機器 - Google Patents

電磁作動装置、電磁光量調節装置および光学機器

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JP2000299972A
JP2000299972A JP11102995A JP10299599A JP2000299972A JP 2000299972 A JP2000299972 A JP 2000299972A JP 11102995 A JP11102995 A JP 11102995A JP 10299599 A JP10299599 A JP 10299599A JP 2000299972 A JP2000299972 A JP 2000299972A
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coil
electromagnetic
outer peripheral
stator yoke
moving member
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Takashi Suzuki
隆司 鈴木
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の電磁光量調節装置では、装置本体に対
してステッピングモータやセンサが出っ張る形で配置さ
れている。 【解決手段】 第1のコイル7への通電により励磁され
る第1のステータヨーク3,4と、第2のコイル8への
通電により励磁される第2のステータヨーク5,6と、
これらステータヨークにそれぞれ対向する第1および第
2の着磁部1,2を有してこれら着磁部の間に移動部材
14(遮光部材13)を駆動するための回転出力部1c
を有するロータRとを有する電磁光量調節装置におい
て、第1のコイルおよび第1のステータヨークを第1の
固定部材の外周端面に略対向するスペースに配置すると
ともに、第2のコイルおよび第2のステータヨークを第
2の固定部材の外周端面に略対向するスペースに配置
し、移動部材の外周端面に略対向するスペースに移動部
材の移動を検出するための検出手段15を配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイルへの通電に
よりロータを駆動する電磁駆動部を備えた電磁作動装置
および電磁光量調節装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記のような電磁作動装置としては、例
えばステッピングモータを駆動源とした電磁光量調節装
置がある。このような電磁光量調節装置では、ステッピ
ングモータが、絞り羽根(遮光部材)やこれを駆動する
移動部材を内蔵した装置本体(固定部材)に搭載される
とともに、絞り羽根又は移動部材の移動を検知するセン
サ(検出手段)も装置本体に搭載されるのが一般的であ
る。そして、この場合、ステッピングモータおよびセン
サは、装置本体から光軸方向に出っ張る形で配置されて
いる場合が多い。
【0003】一方、ステッピングモータを制御するため
には、制御回路を有する回路基板とステッピングモータ
とを電気的に接続する必要がある。そして、ステッピン
グモータおよびセンサに設けられた通電用又は信号伝達
用の端子部は、フレキシブルプリント基板等に半田付け
されて回路基板と電気的に接続されるのが一般的であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、装置本
体に対してステッピングモータやセンサが出っ張る形で
配置されていると、この電磁光量調節装置をレンズ鏡筒
やカメラ等の光学機器製品に搭載する場合、上記出っ張
り部分を避けた形で製品の設計を行なう必要がある。そ
してこのことにより、製品の構造が複雑化し、さらには
製品小型化への対応に支障をきたしてしまうという問題
がある。
【0005】また、ステッピングモータやセンサに設け
られた端子部も装置本体に対して出っ張るように配置さ
れている場合も多く、この場合、前述したステッピング
モータやセンサの出っ張り部分を避けるとともに、端子
部の出っ張りを避ける必要があるため、構造の複雑化が
さらに顕著になり、製品の小型化をほとんど達成するこ
とができなくなってしまう。
【0006】さらに、ステッピングモータの通電用端子
の突出方向とセンサの信号伝達用端子部の突出方向とが
異なっている場合があり、この場合には、同一方向から
の組込みおよび半田付けができず、フレキシブルプリン
ト基板を引き回しするための組立工数のアップや、半田
付け工数のアップが発生してしまう。しかも、フレキシ
ブルプリント基板自体が大型化し、これによりコストア
ップの要因となってしまう。
【0007】そこで、本発明は、電磁駆動部や検出手段
を装置本体に対してほとんど出っ張りのない形で搭載
し、光学機器等の製品小型化の要求に対応できる電磁作
動装置および電磁光量調節装置を提供することを目的と
している。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本願第1の発明では、装置本体を構成する第1お
よび第2の固定部材と、これら両固定部材の間に配置さ
れ、これら固定部材に対して移動可能な移動部材と、第
1のコイルと、この第1のコイルへの通電により励磁さ
れる第1のステータヨークと、第2のコイルと、この第
2のコイルへの通電により励磁される第2のステータヨ
ークと、第1および第2のステータヨークにそれぞれ対
向する第1および第2の着磁部を有するとともにこれら
着磁部の間に移動部材を駆動する回転出力部を有するロ
ータとを有して構成される電磁作動装置において、第1
のコイルおよび第1のステータヨークを第1の固定部材
の外周端面に略対向するスペースに配置するとともに、
第2のコイルおよび第2のステータヨークを第2の固定
部材の外周端面に略対向するスペースに配置し、ささら
に移動部材の外周端面に略対向するスペースに、移動部
材の移動を検出するための検出手段を配置している。
【0009】また、本願第2の発明では、光を通過させ
る開口部を有して装置本体を構成する第1および第2の
固定部材と、これら両固定部材の間に配置され、これら
固定部材に対して移動可能な移動部材と、両固定部材の
間に配置され、移動部材の移動により駆動されて上記開
口部を通過する光量を変化させる遮光部材と、第1のコ
イルと、この第1のコイルへの通電により励磁される第
1のステータヨークと、第2のコイルと、この第2のコ
イルへの通電により励磁される第2のステータヨーク
と、第1および第2のステータヨークにそれぞれ対向す
る第1および第2の着磁部を有するとともにこれら着磁
部の間に移動部材を駆動する回転出力部を有するロータ
とを有して構成される電磁光量調節装置において、第1
のコイルおよび第1のステータヨークを第1の固定部材
の外周端面に略対向するスペースに配置するとともに、
第2のコイルおよび第2のステータヨークを第2の固定
部材の外周端面に略対向するスペースに配置し、さらに
移動部材の外周端面に略対向するスペースに、移動部材
の移動を検出するための検出手段を配置している。
【0010】これら発明により、第1および第2のコイ
ル、第1および第2のステータヨークおよびロータから
構成される電磁駆動部や検出手段を、装置における両固
定部材および移動部材の配置方向(例えば、電磁光量調
節装置における光軸方向)外方にほとんど出っ張らない
ようにすることが可能となる。このため、小型化製品へ
の展開等、種々の製品への搭載条件に十分対応できる電
磁作動装置ないし電磁光量調節装置を実現することが可
能となる。
【0011】なお、これら発明においては、第1のコイ
ルと第2のコイルとを両固定部材および移動部材の配置
方向に並ぶように配置するとともに、第1のコイルの端
子部と、第2のコイルの端子部と、検出手段の端子部と
を、両固定部材および移動部材の配置方向に対して直交
する略同一方向に延出させるようにするのが望ましい。
これにより、上記各端子部に対してフレキシブルプリン
ト基板に一度で半田付けすることが可能となり、組立工
数の削減が図れるとともに、フレキシブルプリント基板
の大型化を防止でき、優れたコストダウン効果を得るこ
とが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)図1は本発明の
第1実施形態である電磁絞り装置(電磁光量調節装置)
の分解斜視図、図2は上記電磁絞り装置に搭載されたス
テッピングモータ部の作動図、図3は上記電磁絞り装置
のステッピングモータ部における断面図、図4は上記電
磁絞り装置のセンサー部における断面図である。なお、
本電磁絞り装置は、レンズ鏡筒やカメラ等の光学機器に
搭載される。
【0013】本実施形態の電磁絞り装置は、ステッピン
グモータ部と、絞り駆動部Bとから構成される。ここで
は、まず、ステッピングモータ部Aについて、図1を用
いて説明する。
【0014】図1において、1は外周面に6極の磁極が
できるように着磁された第1の着磁体である。この第1
の着磁体1には、保持軸1aと、回転軸1bと、回転出
力部となるギア1cと、挿入軸1dとが一体形成されて
いる。
【0015】2は外周面に6極の磁極ができるように着
磁された第2の着磁体である。この第2の着磁体2の中
心部には穴部2aが形成されている。第2の着磁体2
は、穴部2aに第1の着磁体1の挿入軸部1dが挿入さ
れ固着されることにより、第1の着磁体1と一体的に連
結される。そして、これにより、第1の着磁体1と第2
の着磁体2とを連結する軸上における両着磁体1,2の
間の部分にギア1cを有するロータRが構成される。な
お、第1の着磁体1の着磁位相と第2の着磁体2の着磁
位相とは電気角で90°ずれている。
【0016】3,4は軟磁性体により形成されたステー
タヨーク片であり、これら2つのステータヨーク片が組
み合わされて第1のステータヨークが構成される。ステ
ータヨーク片3は、第1の着磁体1の磁極部に対面する
2箇所の突起部3a,3bを有しており、突起部3aと
突起部3bは第1の着磁体1の磁極に対して電気角で3
60°離間して配置されている。
【0017】また、ステータヨーク片4は、第1の着磁
体1の磁極部に対面する2箇所の突起部4a,4bを有
しており、突起部4aと突起部4bは第1の着磁体1の
磁極に対して電気角で360°離間して配置されてい
る。
【0018】なお、突起部3aに対して突起部4aは電
気角で180°、突起部3bに対して突起部4bは電気
角で180°離間して設けており、ステータヨーク片3
とステータヨーク片4のそれぞれの根元部3c,4cを
当接させることにより第1の着磁体1との間で磁路を閉
成し、二相タイプのステッピングモータとしての片方の
相を構成している。
【0019】5,6は軟磁性体により形成されたステー
タヨーク片であり、これら2つのステータヨーク片が組
み合わされて第2のステータヨークが構成される。ステ
ータヨーク片5は、第2の着磁体2の磁極部に対面する
2箇所の突起部5a,5bを有しており、突起部5aと
突起部5bは第2の着磁体2の磁極に対して電気角で3
60°離間して配置されている。
【0020】また、ステータヨーク片6は、第2の着磁
体2の磁極部に対面する2箇所の突起部6a,6bを有
しており、突起部6aと突起部6bは第2の着磁体2の
磁極に対して電気角で360°離間して配置されてい
る。
【0021】なお、突起部5aに対して突起部6aは電
気角で180°、突起部5bに対して突起部6bは電気
角で180°離間して設けており、ステータヨーク片5
とステータヨーク片6のそれぞれの根元部5c,6cを
当接させることにより第2の着磁体2との間で磁路を閉
成し、二相タイプのステッピングモータとしてのもう一
方の相を構成している。
【0022】また、第1のステータヨーク3,4は、第
2のステータヨーク5,6に対してロータRの軸方向に
て重なるように配置されている。
【0023】7は第1のコイルであり、通電用の端子部
7a,7bを有するとともに、ステータヨーク片3に取
り付けられる。端子部7a,7bを介して第1のコイル
7に通電することにより、第1のステータヨーク3,4
が励磁される。
【0024】8は第2のコイルであり、通電用の端子部
8a,8bを有するとともに、ステータヨーク片5に取
り付けられる。端子部8a,8bを介して第2のコイル
8に通電することにより、第2のステータヨーク5,6
が励磁される。
【0025】なお、第1のコイル7と第2のコイル8
は、ロータRの外周部より外側の一方向に集約されるよ
うに配置されている。
【0026】9は、第1のステータヨーク3,4を公知
の方法にて位置決め固定する第1のモータケース(保持
部材)である。この第1のモータケース9には、第1の
着磁体1の保持軸1aを回転可能に嵌合保持する穴部9
aが形成されている。
【0027】10は、第2のステータヨーク5,6を公
知の方法にて位置決め固定する第2のモータケース(保
持部材)である。この第2のモータケース10には、第
2の着磁体2の穴2aに貫通挿入された第1の着磁体1
の保持軸1aを回転可能に嵌合保持する穴部10aが形
成されている。
【0028】また、第2のモータケース10には、爪部
10b,10cが設けられており、これら爪部10b,
10cを第1のモータケース9に設けられた溝部9bお
よび穴部9cに挿入して位置決め係合させることで、図
2および図3に示すようにステッピングモータ部Aがユ
ニット化される。
【0029】このように構成されたステッピングモータ
部Aでは、ギア1cをロータRの軸上中間部に設けた構
成であることから、第1のステータヨーク3,4と第2
のステータヨーク5,6とのスラスト間隙より回転出力
を取り出すことができる。言い換えれば、図3に示すよ
うに、第1のステータヨーク3,4と第2のステータヨ
ーク5,6との間には、各ステータヨークに厚みのある
コイル7,8を取り付ける関係上、隙間が生ずるが、本
ステッピングモータ部Aではこの隙間をギヤ1cを配置
するためのスペースとして有効利用してロータRの軸方
向外方への突出量をできるだけ少なくし、モータ全体の
薄型化を図っている。
【0030】次に、絞り駆動部Bについて図1を用いて
説明する。図1において、11は導電性の環状地板(第
1の固定部材)である。この環状地板11の中央部に
は、光(撮影光等)を通過させるための開口部11aが
形成されている。
【0031】この環状地板11の周方向一部には、前述
した第1のモータケース9を配置するスペースを形成す
るための切り欠き部11cが設けられている。そして、
第1のモータケース9は、このスペース内に配置され、
環状地板11に接着、圧入等の方法で固定される。これ
により、図3に示すように、第1のモータケース9およ
びこれによって保持されている第1のステータヨーク
3,4(さらには第1のコイル7)が、環状地板11の
切り欠き部11cの外周端面に近接して、すなわち環状
地板11の径方向外側の近接位置に配置固定される。
【0032】12は絶縁部材により成形された環状のカ
ム板(第2の固定部材)である。このカム板12には、
複数本の絞りカム12aが切られている。このカム板1
2の周方向一部には、前述した第2のモータケース10
を配置するスペースを形成するための切り欠き部12c
が設けられている。そして、第2のモータケース10
は、このスペース内に配置され、カム板12に接着、圧
入等の方法で固定される。これにより、図3に示すよう
に、第2のモータケース10およびこれによって保持さ
れている第2のステータヨーク5,6(さらには第2の
コイル8)が、カム板12の切り欠き部12cの外周端
面に近接して、すなわちカム板12の径方向外側の近接
位置に配置固定される。
【0033】13は複数枚の絞り羽根(遮光部材)であ
り、各絞り羽根13の裏面に設けられたダボ13aがカ
ム板12の各絞りカム12aに嵌合している。
【0034】14は光軸を中心に回転する回転リング
(移動部材)であり、中央には光(撮影光等)を通過さ
せるための開口部が形成されている。この回転リング1
4には複数の穴14aが形成されており、各穴14aに
は各絞り羽根13の表面に設けられたダボ13bが嵌合
している。
【0035】回転リング14のフランジ部14bは、環
状地板11の開口部11aに嵌合しており、これにより
回転リング14は環状地板11に回転自在に支持され
る。
【0036】また、回転リング14の外周の一部にはギ
ア部14cが設けられており、このギア部14cにはス
テッピングモータ部A内のギア1cが噛み合う。さら
に、回転リング14には突起部14dが設けられてい
る。
【0037】一方、カム板12には台座12bが設けら
れており、この台座12bの小径軸部が環状地板11に
設けられた穴11cに挿入され、ビス止め等の方法にて
固定されることにより、回転リング14および絞り羽根
13を挟んで環状地板11とカム板12とが一体化され
る。こうして、環状地板11と、カム板12と、絞り羽
根13と、回転リング14とがユニット化され、絞り駆
動部Bが構成されている。
【0038】また、この絞り装置は絞り羽根13が開放
位置にあるか否かを検出するセンサ15を備えている。
このセンサ15はフォトインタラプタであり、互いに対
向する投光部と受光部とを有するとともに、これら投光
部と受光部につながる端子部15a〜15dを有してい
る。フォトインタラプタ15は、第1のモータケース9
と第2のモータケース10との間に挟まれるようなかた
ちで、これらモータケース9,10に接着等の方法によ
り固定される。これにより、フォトインタラプタ15
は、環状地板11とカム板12との間のスペースの外周
端の近傍に配置される。
【0039】このフォトインタラプタ15は、回転リン
グ14の外周に設けられた突起部(遮光部)14dが投
光部と受光部との間に入り込み、投光部から受光部に照
射される検出光を遮断することにより絞り羽根13が開
放位置にあることを検出する。
【0040】16は第1のコイル7の端子部7a,7
b、第2のコイル8の端子部8a,8bおよびフォトイ
ンタラプタ15の端子部15a〜15dが半田付けされ
るフレキシブルプリント基板である。
【0041】図1から分かるように、第1のコイル7の
端子部7a,7b、第2のコイル8の端子部8a,8b
およびフォトインタラプタ15の端子部15a〜15d
の延出方向は、全て略同一方向であり、その方向は、環
状地板11、回転リング14およびカム板12の配置方
向、すなわち光軸方向に対して直交する方向である。こ
のため、上記端子部7a,7b,8a,8b,15a〜
15dをフレキシブルプリント基板15に半田付けする
際には、一度にこれら全ての端子部の半田付けが可能と
なり、組立工数の増加を招かない。また、フレキシブル
プリント基板16自体も大型化することがない。なお、
フレキシブルプリント基板16は図示しないモータ駆動
制御回路基板に電気的に接続される。
【0042】次に、ステッピングモータ部Aの作動につ
いて、図2を用いて説明する。なお、図2は、ステッピ
ングモータ部Aを1−2相駆動方式で駆動する場合を示
している。また、図2において、左側に示す図は第1の
ステータヨーク3,4により磁気回路を形成するステッ
ピングモータの第1相部分(例えば、A相)を表わして
おり、右側に示す図は第2のステータヨーク5,6によ
り磁気回路を形成するステッピングモータの第2相部分
(例えば、B相)を表わしている。
【0043】まず、図2(a)に初期状態を示す。この
状態においては、第1のコイル7に通電してステータヨ
ーク片3の突起部3a,3bがS極に、ステータヨーク
片4の突起部4a,4bがN極となるよう励磁すること
で、第1の着磁体1の着磁角度中心を突起部3a,3
b,4a,4bの角度中心と一致させている。また、こ
の状態では、第2のコイル8に通電していないため、第
2のステータヨーク5,6は励磁されず、第2の着磁体
2の着磁角度中心は第2のステータヨーク5,6の突起
部5a,5b,6a,6bの角度中心に対して電気角で
90°ずれるように位置する。
【0044】この状態にて第2のコイル8に通電してス
テータヨーク片5の突起部5a,5bがS極に、ステー
タヨーク片6の突起部6a,6bがN極となるよう励磁
すると、第2の着磁体2の各磁極による引き付けと反発
とにより、ロータR全体が図中時計回り方向に回転す
る。但し、この状態では、第1のステータヨーク3,4
は励磁状態に維持されるために、ロータRは、図2
(b)に示すように、電気角で45°回転した状態で静
止する。
【0045】次に、第1のステータヨーク3,4の励磁
を解くと、第2の着磁体2に第2のステータヨーク5,
6の励磁によりこの第2の着磁体2の着磁部角度中心を
突起部5a,5b,6a,6bの角度中心と一致させる
よう駆動力が作用し、図2(c)に示すように、ロータ
Rはさらに時計回り方向に電気角で45°回転した状態
で停止する。
【0046】次に、第1のコイル7に再通電することに
なるが、今度はステータヨーク片3の突起部3a,3b
がN極に、ステータヨーク片4の突起部4a,4bがS
極になるように第1のステータヨーク3,4を励磁す
る。これにより、第1の着磁体1の各磁極による引き付
けと反発とが行なわれ、ロータRはさらに時計回り方向
に回転する。但し、この状態では、第2のステータヨー
ク5,6は励磁状態に維持されるので、図2(d)に示
すように、ロータRは時計回り方向に電気角で45°回
転した状態で静止する。
【0047】次に第2のステータヨーク5,6の励磁を
解くと、第1の着磁体1には第1のステータヨーク3,
4の励磁により、第1の着磁体1の着磁部角度中心を突
起部3a,3b,4a,4bの角度中心と一致させるよ
う駆動力が作用し、図2(e)に示すように、ロータR
はさらに時計回り方向に電気角で45°回転した状態で
停止する。
【0048】以上の駆動ステップは、モータ駆動制御回
路基板からフレキシブルプリント基板16を介してコイ
ル7,8の端子部7a,7b,8a,8bに供給される
励磁パルスの数だけ繰り返えされる。これにより、ステ
ッピングモータ部Aによる絞り羽根13の閉じ方向での
多段階の位置制御が行われる。なお、ステッピングモー
タ部Aによる絞り羽根13の開き方向での多段階の位置
制御は、前述した励磁関係を逆にすることによって行わ
れる。
【0049】次に、ステッピングモータ部Aから駆動力
を受けて作動する絞り駆動部Bの作動について説明す
る。モータ部Aが回転すると その出力はギア1cを介
して回転リング14のギア部14cに伝達され、回転リ
ング14を所定角度回転させる。この回転リング14の
回転によって、絞り羽根13の表面ダボ13bは回転方
向に移動される。
【0050】そして、絞り羽根13の裏面ダボ13aは
カム板12に設けられた絞りカム12aと作用により、
絞り羽根13を開き方向もしくは閉じ方向に揺動させて
絞り開閉動作を行い、これによりカメラ撮影のための露
出調節等が行われる。
【0051】次に、図3を用いてステッピングモータ部
Aと絞り駆動部Bとの配置関係(レイアウト関係)を、
図4を用いてフォトインタラプタ15と絞り装置Bの配
置関係(レイアウト関係)を説明する。
【0052】図3に示すように、第1のコイル7および
第1のステータヨーク3,4は環状地板11の切り欠き
部11cの外端面(環状地板11の外周端面)に略対向
するスペースに配置収納される一方、第2のコイル8お
よび第2のステータヨーク5,6はカム板12の切り欠
き部12cの外端面(カム板12の外周端面)に略対向
するスペースに配置収納される。
【0053】ここで、図3から分かるように、前述のよ
うに薄型化されたステッピングモータ部Aの軸方向外端
面は、環状地板11およびカム板12の光軸方向外端面
からほとんど出っ張らない。したがって、この絞り装置
をレンズ鏡筒やカメラ等の光学機器に搭載する場合に、
光学機器の設計が、出っ張ったステッピングモータ部に
より影響されることをなくすることができる。また、ス
テッピングモータ部Aは、その軸方向中間位置に出力部
としてのギヤ1cを有するため、本実施形態のように、
環状地板11とカム板12との間に配置された回転リン
グ14を駆動する場合に特にマッチングがよい。
【0054】また、モータ部Aを絞り駆動部Bに取り付
ける際には 絞り駆動部Bに対してモータ部Aを光軸直
交方向にスライドさせ、回転リング14のギア部14c
にモータ部A内のギア1cを噛み合わせれば足りるた
め、組立てが容易である。
【0055】さらに、図4に示すように、フォトインタ
ラプタ15は、回転リング14の外周端面に略対向する
スペース(言い換えれば、環状地板11とカム板12と
の間のスペースの外周端に対向するスペース)に、第1
のモータケース9と第2のモータケース10とに挟まれ
るかたちで収納されている。したがって、絞り駆動部B
からフォトインタラプタ15が出っ張らず、この絞り装
置をレンズ鏡筒やカメラ等の光学機器に搭載する場合
に、光学機器の設計が、出っ張ったセンサにより影響さ
れることをなくすることができる。
【0056】なお、上記実施形態では、電磁絞り装置
(電磁光量調節装置)について説明したが、本発明は電
磁光量調節装置以外の各種電磁作動装置にも適用可能で
ある。
【0057】また、上記実施形態では、装置動作を検出
するためにフォトリインタラプタを用いた場合について
説明したが、これに代えて、フォトリフレクタや電気的
スイッチ等の検出手段を用いてもよい。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本願第1の発明に
よれば、第1および第2のコイル、第1および第2のス
テータヨークおよびロータから構成される電磁駆動部や
検出手段を、装置における両固定部材および移動部材の
配置方向(例えば、電磁光量調節装置における光軸方
向)外方にほとんど出っ張らないようにすることが可能
となる。このため、小型化製品への展開等、種々の製品
への搭載条件に十分対応できる電磁作動装置ないし電磁
光量調節装置を実現することができる。
【0059】なお、これら発明において、第1のコイル
と第2のコイルとを両固定部材および移動部材の配置方
向に並ぶように配置するとともに、第1のコイルの端子
部と、第2のコイルの端子部と、検出手段の端子部と
を、両固定部材および移動部材の配置方向に対して直交
する略同一方向に延出させるようにすれば、上記各端子
部に対してフレキシブルプリント基板に一度で半田付け
することが可能となり、組立工数の削減が図れるととも
に、フレキシブルプリント基板の大型化を防止でき、優
れたコストダウン効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態である電磁絞り装置の分
解斜視図。
【図2】上記電磁絞り装置に搭載されたステッピングモ
ータの作動図。
【図3】上記電磁絞り装置のステッピングモータ部分に
おける断面図。
【図4】上記電磁絞り装置のセンサー部分における断面
図。
【符号の説明】
1 第1の着磁体 2 第2の着磁体 R ロータ 3,4 第1のステータヨーク 5,6 第2のステータヨーク 7 第1のコイル 8 第2のコイル 7a,7b,8a,8b 端子部 9 第1のモータケース 10 第2のモータケース 11 環状地板 12 カム板 13 絞り羽根 14 回転リング 15 フォトインタラプタ 15a〜15d 端子部 16 フレキシブルプリント基板 A ステッピングモータ部 B 絞り駆動部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置本体を構成する第1および第2の固
    定部材と、これら両固定部材の間に配置され、これら固
    定部材に対して移動可能な移動部材と、第1のコイル
    と、この第1のコイルへの通電により励磁される第1の
    ステータヨークと、第2のコイルと、この第2のコイル
    への通電により励磁される第2のステータヨークと、前
    記第1および第2のステータヨークにそれぞれ対向する
    第1および第2の着磁部を有するとともにこれら着磁部
    の間に前記移動部材を駆動する回転出力部を有するロー
    タとを有して構成される電磁作動装置において、 前記第1のコイルおよび前記第1のステータヨークを前
    記第1の固定部材の外周端面に略対向するスペースに配
    置するとともに、前記第2のコイルおよび前記第2のス
    テータヨークを前記第2の固定部材の外周端面に略対向
    するスペースに配置し、 前記移動部材の外周端面に略対向するスペースに、前記
    移動部材の移動を検出するための検出手段を配置したこ
    とを特徴とする電磁作動装置。
  2. 【請求項2】 前記検出手段が、発光部と受光部とを有
    し、これら発光部と受光部との間に前記移動部材の外周
    端部に形成された遮光部が出入りすることにより前記移
    動部材の移動を検出する光学的センサであることを特徴
    とする請求項1に記載の電磁作動装置。
  3. 【請求項3】 前記第1のコイルと前記第2のコイルと
    を前記両固定部材および前記移動部材の配置方向に並ぶ
    ように配置するとともに、 前記第1のコイルの端子部と、前記第2のコイルの端子
    部と、前記検出手段の端子部とを、前記両固定部材およ
    び前記移動部材の配置方向に対して直交する略同一方向
    に延出させたことを特徴とする請求項1又は2に記載の
    電磁作動装置。
  4. 【請求項4】 前記ロータの両端部を回転可能に保持す
    るとともに、前記両ステータヨークを保持する保持部材
    を有しており、 前記検出手段が、前記保持部材の内側にて保持されてい
    ることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の
    電磁作動装置。
  5. 【請求項5】 光を通過させる開口部を有して装置本体
    を構成する第1および第2の固定部材と、これら両固定
    部材の間に配置され、これら固定部材に対して移動可能
    な移動部材と、前記両固定部材の間に配置され、前記移
    動部材の移動により駆動されて前記開口部を通過する光
    量を変化させる遮光部材と、第1のコイルと、この第1
    のコイルへの通電により励磁される第1のステータヨー
    クと、第2のコイルと、この第2のコイルへの通電によ
    り励磁される第2のステータヨークと、前記第1および
    第2のステータヨークにそれぞれ対向する第1および第
    2の着磁部を有するとともにこれら着磁部の間に前記移
    動部材を駆動する回転出力部を有するロータとを有して
    構成される電磁光量調節装置において、 前記第1のコイルおよび前記第1のステータヨークを前
    記第1の固定部材の外周端面に略対向するスペースに配
    置するとともに、前記第2のコイルおよび前記第2のス
    テータヨークを前記第2の固定部材の外周端面に略対向
    するスペースに配置し、 前記移動部材の外周端面に略対向するスペースに、前記
    移動部材の移動を検出するための検出手段を配置したこ
    とを特徴とする電磁作動装置。
  6. 【請求項6】 前記検出手段が、発光部と受光部とを有
    し、これら発光部と受光部との間に前記移動部材の外周
    端部に形成された遮光部が出入りすることによりこの移
    動部材の移動を検出する光学的センサであることを特徴
    とする請求項5に記載の電磁光量調節装置。
  7. 【請求項7】 前記第1のコイルと前記第2のコイルと
    を前記両固定部材および前記移動部材の配置方向に並ぶ
    ように配置するとともに、 前記第1のコイルの端子部と、前記第2のコイルの端子
    部と、前記検出手段の端子部とを、前記両固定部材およ
    び前記移動部材の配置方向に対し直交する略同一方向に
    延出させたことを特徴とする請求項5又は6に記載の電
    磁光量調節装置。
  8. 【請求項8】 前記ロータの両端部を回転可能に保持す
    るとともに、前記両ステータヨークを保持する保持部材
    を有しており、 前記検出手段が、前記保持部材の内側に収納保持されて
    いることを特徴とする請求項5から7のいずれかに記載
    の電磁光量調節装置。
  9. 【請求項9】 請求項5から8のいずれかに記載の電磁
    光量調節装置を備えたことを特徴とする光学機器。
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