JP2000299446A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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Abstract
リのメモリトランジスタとの各ゲートを共通の工程で製
造し得る半導体装置の製造方法を提供する。 【解決手段】 多結晶シリコン膜7、NMOSFETゲ
ート形成用マスク31a、PMOSFETゲート形成用
マスク31b上に、タングステンシリサイド膜32、窒
化膜11を堆積させる。その後、窒化膜11上に、レジ
スト膜Pr2を形成する。次に、パターニングした後の
上面保護膜91、NMOSFETゲート形成用マスク3
1aおよびPMOSFETゲート形成用マスク31bを
マスクとして用いて、エッチングを行うことにより、D
RAMメモリセル部Rmのトランジスタのゲート電極3
3、CMOS部Rcの各トランジスタの下部電極34a、
34bを同時に形成する。よって、CMOS部Rcの各ト
ランジスタのゲート電極とDRAMメモリセルのゲート
電極とを共通の工程により製造することができる。
Description
ランジスタと、DRAMメモリセルとを同一半導体基板
上に混載集積化した半導体装置の製造方法に関わる。
MOS部の各トランジスタと、DRAM等の高密度メモ
リと、他のデバイスとを混載集積化する提案が数多くみ
られる。このような混載型半導体装置の場合、DRAM
メモリセル部のメモリセルトランジスタとCMOS部の
各トランジスタとでは、ゲートや拡散層の構造が異なる
ため、それぞれ別々の工程で形成していた。例えば、D
RAMメモリセル部では、高密度化を実現するためにセ
ルフアラインコンタクト形成工程を用いるのが一般的で
あり、そのためにはゲート電極上にセルフアラインコン
タクト用の保護絶縁膜を形成する必要がある。一方、C
MOS部では、デュアルゲート構造が採用され、高速動
作を実現するためにソース・ドレイン拡散層及びゲート
電極の低抵抗化が必要であり、そのためにゲート電極及
びソース・ドレイン拡散層を同時にシリサイド化するサ
リサイド工程が一般的に用いられている。このようなD
RAMメモリセル部とCMOS部を混載した場合、CM
OS部のゲート電極上にはシリサイド化するためにセル
フアラインコンタクト用の保護絶縁膜が形成されないよ
うにする必要があり、DRAMメモリセル部ではソース
・ドレイン拡散層をシリサイド化すると、ソース・ドレ
イン拡散層─基板間のリークが大きくなることからシリ
サイド化されないようにする必要があり、それぞれ別々
の工程で形成するのが一般的である。
ような従来の混載型半導体装置の製造方法では、CMO
S部の各トランジスタおよびDRAM等の高密度メモリ
とを別々に作っていたため、工程が複雑でコストもかか
るという不具合があった。一方、両者のゲートを同時に
形成しようとするとCMOS部とDRAMメモリセル部
とにおけるゲートの高低差のためにレジストパターンが
崩れて、特に、CMOS部のゲートを形成する際のパタ
ーニング精度が確保できないという不具合もあった。
くことなく、CMOS部の各トランジスタと、DRAM
等の高密度メモリのメモリトランジスタとの各ゲートを
共通の工程により製造し得る半導体装置の製造方法を提
供することである。
造方法は、素子分離により半導体基板をCMOSFET
を形成しようとする第1の領域と高密度メモリのメモリ
セルトランジスタを形成しようとする第2の領域とに分
ける工程(a)と、上記第1の領域に第1ゲート絶縁膜
を形成する工程(b)と、上記第2の領域に第2ゲート
絶縁膜を形成する工程(c)と、上記第1ゲート絶縁膜
及び上記第2ゲート絶縁膜の上に第1導体膜を形成する
工程(d)と、上記第1導体膜上にマスク用絶縁膜を堆
積した後、上記マスク用絶縁膜をパターニングして上記
第1の領域のゲート電極を形成しようとする領域の上に
第1ゲート形成用マスクを形成する工程(e)と、上記
第1導体膜上および上記第1ゲート形成用マスク上に、
上記第1導体膜より低抵抗の第2導体膜を形成する工程
(f)と、上記第2導体膜の上に上記第2の領域のゲー
ト電極を形成しようとする領域の上に第2ゲート形成用
マスクを形成する工程(g)と、エッチングにより、第
1の領域においては上記第1のゲート形成用マスクを用
いて上記第1の導体膜をパターニングして上記CMOS
FETのゲート電極を形成する一方、第2の領域におい
ては上記第2のゲート形成用マスクを用いて上記第1お
よび第2の導体膜をパターニングして上記メモリセルト
ランジスタのゲート電極を形成する工程(h)と、上記
第1及び第2の領域における各ゲート電極の両側方に位
置する領域にメモリセルトランジスタ、CMOSFET
のソース・ドレイン拡散層を形成する工程(i)とを含
む。
のゲート電極とDRAMメモリセルのゲート電極とを共
通の工程により製造することができる。その場合、CM
OSFETのゲート電極上の第2導体膜は工程(h)の
初期段階ですべて除去され、第1ゲート形成用マスクに
より第1導体膜が直接、パターニングされるので、CM
OSFETのゲート長を決定するゲート電極下端部の第
1ゲート形成用マスクに対する寸法シフトが小さく抑制
される。すなわち、CMOSFETのゲート電極の寸法
精度を確保できる。
工程(h)の後に、上記第1の領域において、上記第1
ゲート形成用マスクを除去した後、上記CMOSFET
のゲート電極の上部及びソース・ドレイン拡散層の上部
をシリサイド化する工程をさらに含むことにより、CM
OSFETのゲート電極およびソース・ドレイン拡散層
の低抵抗化による高速動作を実現できる。
工程(h)の後、シリサイド化する工程の前に第2の領
域上にシリサイド化阻止用保護絶縁膜を形成する工程を
さらに含むことにより、メモリセル部のソース・ドレイ
ン拡散層がシリサイド化されるのを阻止することがで
き、メモリセルにおけるリークを抑制できる。
工程(f)の後で上記工程(g)の前に、上記第2導体
膜の上にセルフコンタクト用保護絶縁膜を形成する工程
と、上記工程(i)の後に、上記第2の領域におけるゲ
ート電極の両側に絶縁体サイドウォールを形成した後、
基板上に層間絶縁膜を形成し、上記層間絶縁膜を貫通し
て上記第2の領域のソース・ドレイン拡散層に到達する
セルフアラインコンタクトを形成する工程とをさらに含
むことにより、DRAMメモリセルの高密度化を実現で
きる。
置の構造について説明する。
造を示す断面図である。本実施形態に係る半導体装置に
おいては、P型シリコン基板1上に、DRAMメモリセ
ル部Rmと、CMOS部Rcとが設けられており、CMOS
部Rcにおいては、PMOSFET部Rpと、NMOSFE
T部Rnとが設けられている。DRAMメモリセル部Rm
と、PMOSFET部Rpと、NMOSFET部Rnとは、
トレンチ型の素子分離用絶縁膜3により隔てられてい
る。
ウェル領域4上にゲート酸化膜6cとDRAMメモリセ
ル部Rmのトランジスタのゲート電極33とが下から順次
積み上げられている。このDRAMメモリセル部Rmのト
ランジスタのゲート電極33は、下部電極33aと、上
部電極33bとが下から順次積み上げられた構造となっ
ており、ゲート電極上には、窒化膜からなる上面保護膜
91が設けられている。また、DRAMメモリセル部Rm
のトランジスタのゲート電極33の両側には、窒化膜サ
イドウォール14が設けられている。また、下地となる
P型ウェル領域4中のDRAMメモリセル部Rmのトラン
ジスタのゲート電極33の両側方に位置する領域には第
一、第二のN型ソース・ドレイン拡散層35a、35b
が設けられている。また、P型シリコン基板1上には、
第一の層間絶縁膜60が設けられ、第一の層間絶縁膜6
0を貫通して第一のN型ソース・ドレイン拡散層35a
に到達するビット線コンタクト61が形成されている。
第一の層間絶縁膜60の上には、ビット線コンタクト6
1につながるビット線62が設けられている。また、第
一の層間絶縁膜60上には第二の層間絶縁膜63が設け
られている。また、第一、第二の層間絶縁膜60、63
を貫通して第二のN型ソース・ドレイン拡散層35bに
到達する容量蓄積部コンタクト68が形成されている。
この容量蓄積部コンタクト68の上には、容量蓄積電極
70が設けられている。この容量蓄積電極70の周囲に
は、容量絶縁膜71が形成され、さらに、その周囲には
プレート電極72が形成されている。
ル領域5上にゲート酸化膜6bとゲート電極39とが下
から順次積み上げられている。このゲート電極39は、
ポリシリコン膜からなる下部電極34bと、コバルトシ
リサイド膜からなる上部電極16aとが下から積み上げ
られた構造となっている。この下部電極34bの両側に
は、窒化膜サイドウォール14が設けられている。ま
た、下地となるN型ウェル領域5中のゲート電極39の
両側方に位置する領域にはP型ソース・ドレイン拡散層
18bとLDD拡散層18aとが設けられている。ま
た、P型ソース・ドレイン拡散層18b上には、コバル
トシリサイド膜16bが形成されている。さらに、P型
ソース・ドレイン拡散層18bは、コバルトシリサイド
膜16bを介して、その上部に第一の層間絶縁膜60を
貫通して設けられたコンタクトプラグ20と電気的に接
続されている。このコンタクトプラグ20の上には、配
線64が設けられている。
ル領域4上にゲート酸化膜6bとゲート電極40とが下
から順次積み上げられている。このゲート電極40は、
ポリシリコン膜からなる下部電極34aと、コバルトシ
リサイド膜からなる上部電極16cとが下から積み上げ
られた構造となっている。この下部電極34aの両側に
は、窒化膜サイドウォール14が設けられている。ま
た、下地となるP型ウェル領域4中の下部電極34aの
両側方に位置する領域にはN型ソース・ドレイン拡散層
17bとLDD拡散層17aとが設けられている。ま
た、N型ソース・ドレイン拡散層17b上には、コバル
トシリサイド膜16dが形成されている。さらに、N型
ソース・ドレイン拡散層17bは、コバルトシリサイド
膜16dを介して、その上部に第一の層間絶縁膜60を
貫通して設けられたコンタクトプラグ20と電気的に接
続されている。このコンタクトプラグ20の上には、配
線64が設けられている。
工程について説明する。図2(a)、図2(b)、図3(a)、
図3(b)、図4(a)、図4(b)、図5(a)および図5(b)
は、本実施形態に係る半導体装置の製造工程を示す断面
図である。
熱酸化により、P型シリコン基板1上に膜厚が約20n
mの保護酸化膜2を形成する。ここで、このP型シリコ
ン基板1の比抵抗は10〜20Ω・cmであり、また、
P型シリコン基板1の主面は、(100)面である。
上に保護窒化膜を100nm程度の膜厚となるまで堆積
させる。その後、フィールド領域を開口したレジスト膜
をマスクとして用いて、ドライエッチングによりフィー
ルド領域の保護窒化膜および保護酸化膜2のエッチング
を行なった後、さらに、ドライエッチングによりフィー
ルド領域のP型シリコン基板1中に400nm程度の深
さのトレンチを形成する。
により、保護酸化膜を20nm程度の膜厚となるまで形
成させた後、CVD法により、トレンチを含む基板上に
シリコン酸化膜をトレンチの底部から800nm程度の
膜厚となるまで堆積させる。次に、CMP法により、シ
リコン酸化膜を保護窒化膜の表面が露出するまで研磨す
ることにより、トレンチ内にシリコン酸化膜を埋め込ん
で、DRAMメモリセル部Rm、PMOSFET部Rp、N
MOSFET部Rnを互いに分離する素子分離用絶縁膜3
を形成する。その後、熱燐酸を用いて保護窒化膜を全て
除去する。
ET部Rnにボロンのイオン注入を行う。すなわち、しき
い値電圧を制御するためのイオン注入(注入エネルギー
10keV、ドーズ量6×1012cm-2)、チャネルス
トッパーの形成のためのイオン注入(注入エネルギー2
00keV、ドーズ量6×1012cm-2)、およびP型
ウェル領域4の形成のためのイオン注入(注入エネルギ
ー400keV、ドーズ量1×1013cm-2)を行う。
また、DRAMメモリセル部Rmにボロンのイオン注入を
行う。すなわち、しきい値電圧を制御するためのイオン
注入(注入エネルギー10keV、ドーズ量3×1012
cm-2)、チャネルストッパーの形成のためのイオン注
入(注入エネルギー200keV、ドーズ量3×1012
cm-2)、およびP型ウェル領域4の形成のためのイオ
ン注入(注入エネルギー400keV、ドーズ量1×1
013cm-2)を行う。次に、PMOSFET部Rpに燐の
イオン注入を行う。すなわち、しきい値電圧を制御する
ためのイオン注入(注入エネルギー50keV、ドーズ
量6×1012cm-2)、チャネルストッパーの形成のた
めのイオン注入(注入エネルギー400keV、ドーズ
量6×1012cm-2)、およびN型ウェル領域5の形成
のためのイオン注入(注入エネルギー800keV、ド
ーズ量1×1013cm-2)を行う。次に、P型ウェル領
域4とN型ウェル領域5との不純物を拡散、活性化させ
るため、熱処理(900℃、約30分間)を行う。さら
に、ウェットエッチングにより保護酸化膜2を除去した
後、ゲート酸化膜6を850℃の熱酸化により5nm程
度の膜厚となるまで形成させる。
膜6全面上に多結晶シリコン膜7をCVD法により15
0nm程度の膜厚となるまで堆積する。この多結晶シリ
コン膜7は、以下に述べる工程により、CMOS部Rcの
各トランジスタのゲート電極、およびDRAMメモリセ
ル部Rmのトランジスタのゲート電極の一部となるもので
ある。次に、NMOSFET部Rn、およびDRAMメモ
リセル部Rmの多結晶シリコン膜7にレジスト膜をマスク
として用いて、N型不純物として燐のイオン注入(注入
エネルギー15keV、ドーズ量7×1015cm-2)を
行い、また、PMOSFET部Rpの多結晶シリコン膜7
にレジスト膜をマスクとして用いて、P型不純物として
ボロンのイオン注入(注入エネルギー8keV、ドーズ
量4×1015cm-2)を行う。次に、注入した不純物を
拡散させるための熱処理(800℃、約30分間)を加
えた後、多結晶シリコン膜7の全面上に、CMOS部Rc
の各トランジスタにおけるゲート電極のパターン形成の
ためにマスクとして用いる窒化膜8を、CVD法により
50nm程度の膜厚となるまで成長させる。次に、その
窒化膜8上に、CMOS部Rcにおけるゲート電極を形成
しようとする領域を覆うレジスト膜Pr1を形成する。
Pr1をマスクとして用いて窒化膜8をドライエッチン
グすることにより、NMOSFETゲート形成用マスク
31a、PMOSFETゲート形成用マスク31bを形
成する。
コン膜7、NMOSFETゲート形成用マスク31aお
よびPMOSFETゲート形成用マスク31b上に、D
RAMメモリセル部Rmのトランジスタのゲート電極の一
部となるタングステンシリサイド膜32をCVD法によ
り150nm程度の膜厚となるまで堆積する。次に、タ
ングステンシリサイド膜32全面上にコンタクトエッチ
ングストッパー用の窒化膜11をCVD法により150
nm程度の膜厚となるまで堆積する。その後、窒化膜1
1上に、DRAMメモリセル部Rmのトランジスタのゲー
ト電極を形成するためレジスト膜Pr2を形成する。
チングによりレジスト膜Pr2をマスクとして用いて窒
化膜11をパターニングした後、レジスト膜Pr2を除
去する。次に、このパターニングした後の窒化膜からな
る上面保護膜91をマスクとして用いて、タングステン
シリサイド膜32と多結晶シリコン膜7とをエッチング
する。こうして、下部電極33aと上部電極33bとが
積み上げられた構造のDRAMメモリセル部Rmのトラン
ジスタのゲート電極33を形成する。さらに、このと
き、NMOSFETゲート形成用マスク31a、PMO
SFETゲート形成用マスク31bが、多結晶シリコン
膜7のドライエッチングに対するマスクとなることによ
り、NMOSFETの下部電極34a、PMOSFET
の34b下部電極が同時に形成される。
17aを形成するためのNMOSFET部Rnの開口した
レジスト膜及びゲート電極をマスクとして用いて、砒素
のイオン注入(注入エネルギー10keV、ドーズ量1
×1014cm-2)を行う。また、NMOSFET部Rnの
パンチスルーストッパを形成するため、パンチスルース
トッパを形成しようとする領域を開口したレジスト膜を
マスクとして用いて、ボロンのイオン注入(注入エネル
ギー30keV、ドーズ量1×1013cm-2)を行う。
さらに、PMOSFET部RpのLDD拡散層18aを形
成するためのレジスト膜及びゲート電極をマスクとして
用いて、BF2 +のイオン注入(注入エネルギー20ke
V、ドーズ量1×1013cm-2)を行う。また、PMO
SFET部Rpのパンチスルーストッパを形成するため、
レジスト膜をマスクとして用いて、燐のイオン注入(注
入エネルギー80keV、ドーズ量1×1013cm-2)
を行う。また、DRAMメモリセル部Rmの第一、第二の
N型ソース・ドレイン拡散層35a、35bを形成する
ため、レジスト膜をマスクとして用いて、燐のイオン注
入(注入エネルギー50keV、ドーズ量1×1013c
m-2)を行う。
により、基板全面上にサイドウォール用窒化膜を100
nm程度の膜厚となるまで堆積させた後、ドライエッチ
ングにより、窒化膜サイドウォール14を形成する。ま
た、このときのドライエッチングにより、同時にNMO
SFETゲート形成用マスク31a、PMOSFETゲ
ート形成用マスク31bおよび余分のゲート酸化膜6を
除去する。
ドレイン拡散層17bを形成するためのレジスト膜をマ
スクとして用いて、砒素のイオン注入(注入エネルギー
50keV、ドーズ量3×1015cm-2)を行う。ま
た、PMOSFET部RpのP型ソース・ドレイン拡散層
18bを形成するため、レジスト膜をマスクとして用い
て、ボロンのイオン注入(注入エネルギー10keV、
ドーズ量2×1015cm -2)を行う。その後、不純物を
活性化するための熱処理として短時間アニール(Rapid
Thermal Annealing)(1000℃、10秒間)を行うこ
とにより、NMOSFET部RnのN型ソース・ドレイン
拡散層17b、PMOSFET部RpのP型ソース・ドレ
イン拡散層18bを形成する。
酸化膜15を50nm程度の膜厚となるまで堆積した
後、シリサイド化しようとする領域を開口したレジスト
膜をマスクとして用いて、ウェットエッチングにより、
シリサイド化する領域にある保護酸化膜15の一部を除
去する。次に、基板全面上にコバルト膜をスパッタ法に
より10nm程度の膜厚となるまで堆積させた後、短時
間の熱処理(600℃・30秒間、若しくは800℃・
30秒間)を行うことにより、コバルトをシリサイド化
する。その後、未反応のコバルト膜をウェットエッチン
グによって除去する。これにより、N型ソース・ドレイ
ン拡散層17b、P型ソース・ドレイン拡散層18b上
にコバルトシリサイド膜16d、16bを形成し、ま
た、下部電極34a、34b上にコバルトシリサイド膜
からなる上部電極16c、16aを形成する。この工程
により、CMOS部Rcにおいては、ソース・ドレイン拡
散層、ゲート電極にシリサイド層が設けられる。つま
り、PMOSFET部Rpの構造、NMOSFET部Rnの
構造は、いわゆるサリサイド(Salicide)構造となる。な
お、保護酸化膜15により、DRAMメモリセル部にお
ける第一、第二のN型ソース・ドレイン拡散層35a、
35bのシリサイド化は防止される。したがって、P型
ウェル領域4─第一、第二のN型ソース・ドレイン拡散
層35a、35b間の接合リークを抑制できることにな
る。
15を除去する。次に、CVD法により、第一の層間絶
縁膜60を1000nm程度の膜厚となるまで堆積させ
た後、ドライエッチングにより、DRAMメモリセル部
Rmの第一のN型ソース・ドレイン拡散層35a、NMO
SFET部RnのN型ソース・ドレイン拡散層17b、P
MOSFET部RpのP型ソース・ドレイン拡散層18b
にそれぞれ到達するコンタクトホールを形成する。この
時、DRAMメモリセル部においては、ゲート電極上の
上面保護膜91及び窒化膜サイドウォール14が第一の
層間絶縁膜60エッチング時のストッパーとなるため、
自己整合的に第一のN型ソース・ドレイン拡散層35a
へのコンタクト形成が実現されることにより、セルフア
ラインコンタクト部36が形成される。次に、CVD法
及びCMP法により、各コンタクトホール内にタングス
テンを埋め込み、コンタクトプラグ20、ビット線コン
タクト61を形成する。次に、アルミニウム合金膜を第
一の層間絶縁膜60上に堆積した後、これをパターニン
グしてビット線62、配線64を形成する。
63を堆積する。次に、CVD法及びCMP法により、
容量蓄積部コンタクト68を形成した後、エッチングに
より、容量蓄積電極70を形成する。次に、CVD法に
より、窒化膜を堆積した後、熱酸化により、容量絶縁膜
71を形成する。次に、ノンドープポリシリコンを堆積
することにより、プレート電極72を形成する。このよ
うにして、CMOS部Rcの各トランジスタとDRAMメ
モリセル部Rmのトランジスタとの複合LSIを製造す
る。
Tゲート形成用マスク31a、PMOSFETゲート形
成用マスク31bを窒化膜としたが、酸化膜若しくは酸
化膜と窒化膜との積層膜としてもよい。
リセル部Rmのトランジスタのゲート電極33をタングス
テンシリサイド膜と多結晶シリコン膜との積層膜とした
が、タングステンシリサイド膜に代えて、高融点金属、
高融点金属シリサイド膜、高融点金属と高融点金属ナイ
トライド膜の積層膜、または高融点金属シリサイド膜と
高融点金属ナイトライド膜の積層膜のいずれとしてもよ
い。
リセル部Rmのトランジスタのゲート電極をエッチング形
成する際のマスクとして、レジスト膜Pr2と上面保護
膜91をマスクとしたが、窒化膜である上面保護膜91
を酸化膜若しくは窒化膜と酸化膜の積層膜としてもよ
い。
リセル部Rmのトランジスタのゲート電極33となる下部
電極33aと上部電極33bをエッチングにより形成す
る際のマスクとして、上面保護膜91のみをマスクとし
たが、レジスト膜Pr2及び上面保護膜91をマスクと
してもよい。
のサイドウォールを窒化膜サイドウォール14とした
が、窒化膜に代えて、酸化膜若しくは酸化膜と窒化膜の
積層膜としてもよい。
a、34b、34aを多結晶シリコン膜で構成したが、
多結晶シリコン膜に代えて、アモルファスシリコン膜で
もよい。
6は、窒化酸化膜としてもよい。
の各トランジスタのゲート酸化膜6bとDRAMメモリ
セル部Rmのトランジスタのゲート酸化膜6cは、同一膜
厚、同一膜種であるが、異なる膜厚、異なる膜種として
もよい。
ンジスタ及びDRAMメモリセル部Rmのトランジスタを
搭載した半導体装置を形成することによって、以下の効
果を得ることができる。
トランジスタのゲート電極とDRAMメモリセル部Rmの
ゲート電極とを同一基板において、共通の工程により製
造することができる。
タングステンシリサイド膜32はすべて除去され、NM
OSFETゲート形成用マスク31a、PMOSFET
ゲート形成用マスク31bにより多結晶シリコン膜7が
直接、パターニングされるので、CMOSFETのゲー
ト長を決定する下部電極34a、34b下端部のNMO
SFETゲート形成用マスク31a、PMOSFETゲ
ート形成用マスク31bに対する寸法シフトが小さく抑
制される。すなわち、CMOSFETのゲート電極の寸
法精度を確保できる。
の膜構成、およびその膜厚の点において異なるDRAM
メモリセル部Rmのトランジスタのゲート電極とCMOS
部Rcの各トランジスタのゲート電極とをそれらの膜を同
時に堆積し、かつ、同時にエッチングすることにより形
成している。よって、別々にゲート電極を堆積、エッチ
ングした場合のように、ゲート電極側面にポリシリコン
膜が余分に残ることがない。よって、ゲート電極間の間
隔を狭めることがなく、メモリセル部の高密度化を阻害
しない。
に示す工程において、DRAMメモリセル部Rmのゲート
電極33を窒化膜からなる上面保護膜91と窒化膜サイ
ドウォール14とにより完全に覆うため、DRAMメモ
リセル部の第一のN型ソース・ドレイン拡散層35aへ
のコンタクト形成において、セルフアラインコンタクト
を適用することができる。よって、DRAMメモリセル
の高密度化を実現できることとなる。
においては、窒化膜11を除去した後、下部電極34
a、34bを形成するので、NMOSFETの下部電極
34a、PMOSFETの下部電極34b、N型ソース
・ドレイン拡散層17bおよびP型ソース・ドレイン拡
散層18bを同時にシリサイド化するサリサイドプロセ
スを適用することができる。よって、CMOSFETの
ゲート電極39、40およびソース・ドレイン拡散層1
7b、18bが低抵抗化され、高速動作を実現すること
ができる。
モリセル部における第一、第二のN型ソース・ドレイン
拡散層35a、35bのシリサイド化は防止される。し
たがって、P型ウェル領域4─第一、第二のN型ソース
・ドレイン拡散層35a、35b間の接合リークを抑制
できるまた、この効果を得るためには、DRAMメモリ
セル部Rmのみを形成する工程に比べて、僅かマスク1枚
の増加で済むので、別々にDRAMメモリセルのゲート
電極とCMOS部Rcの各トランジスタのゲート電極とを
堆積、形成した場合に比べて、工程数、コストとも大幅
に削減することができる。
示す工程で、多結晶シリコン膜7、膜厚が極めて薄いN
MOSFETゲート形成用マスク31aおよび膜厚が極
めて薄いPMOSFETゲート形成用マスク31b上
に、タングステンシリサイド膜32を堆積させた後、さ
らに、その上に窒化膜11を堆積させる。このとき、N
MOSFETゲート形成用マスク31aの膜厚およびP
MOSFETゲート形成用マスク31bの膜厚は極めて
薄いため、タングステンシリサイド膜32および窒化膜
11は、基板上に、一律にほぼ平坦に堆積させることが
できる。したがって、窒化膜11上に、ほぼ同一の寸法
精度のよいレジスト膜Pr2を形成することができる。
ゆえに、フォトリソグラフィーの精度の低下が起こらな
いので、微細なDRAMメモリセル部Rmのトランジスタ
のゲートパターン形成に際し、寸法ばらつき、パターン
の欠落といった不具合を生ずることはない。よって、本
実施形態に係る製造方法により、CMOS部Rcの各トラ
ンジスタのゲート電極とDRAMメモリセル部Rmのゲー
ト電極とを同一基板において、共通の工程により製造し
ても、高精度、高密度のDRAMメモリセル部Rmのトラ
ンジスタと高精度、高性能、高密度のCMOS部Rcの各
トランジスタを形成できることになる。
S部Rcの各トランジスタのゲート電極とDRAMメモリ
セルのゲート電極とを共通の工程により製造することが
できる。
図である。
断面図である。
断面図である。
断面図である。
断面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 素子分離により半導体基板をCMOS
FETを形成しようとする第1の領域と高密度メモリの
メモリセルトランジスタを形成しようとする第2の領域
とに分ける工程(a)と、 上記第1の領域に第1ゲート絶縁膜を形成する工程
(b)と、 上記第2の領域に第2ゲート絶縁膜を形成する工程
(c)と、 上記第1ゲート絶縁膜及び上記第2ゲート絶縁膜の上に
第1導体膜を形成する工程(d)と、 上記第1導体膜上にマスク用絶縁膜を堆積した後、上記
マスク用絶縁膜をパターニングして上記第1の領域のゲ
ート電極を形成しようとする領域の上に第1ゲート形成
用マスクを形成する工程(e)と、 上記第1導体膜上および上記第1ゲート形成用マスク上
に、上記第1導体膜より低抵抗の第2導体膜を形成する
工程(f)と、 上記第2導体膜の上に上記第2の領域のゲート電極を形
成しようとする領域の上に第2ゲート形成用マスクを形
成する工程(g)と、 エッチングにより、第1の領域においては上記第1のゲ
ート形成用マスクを用いて上記第1の導体膜をパターニ
ングして上記CMOSFETのゲート電極を形成する一
方、第2の領域においては上記第2のゲート形成用マス
クを用いて上記第1および第2の導体膜をパターニング
して上記メモリセルトランジスタのゲート電極を形成す
る工程(h)と、 上記第1及び第2の領域における各ゲート電極の両側方
に位置する領域にメモリセルトランジスタ、CMOSF
ETのソース・ドレイン拡散層を形成する工程(i)と
を含む半導体装置の製造方法。 - 【請求項2】 請求項1記載の半導体装置の製造方法に
おいて、 上記工程(h)の後に、上記第1の領域において、上記
第1ゲート形成用マスクを除去した後、上記CMOSF
ETのゲート電極の上部及びソース・ドレイン拡散層の
上部をシリサイド化する工程をさらに含む半導体装置の
製造方法。 - 【請求項3】 請求項2記載の半導体装置の製造方法に
おいて、 上記工程(h)の後、シリサイド化する工程の前に第2
の領域上にシリサイド化阻止用保護絶縁膜を形成する工
程をさらに含む半導体装置の製造方法。 - 【請求項4】 請求項1〜3のうちいずれか1つに記載
の半導体装置の製造方法において、 上記工程(f)の後で上記工程(g)の前に、上記第2
導体膜の上にセルフコンタクト用保護絶縁膜を形成する
工程と、 上記工程(i)の後に、上記第2の領域におけるゲート
電極の両側に絶縁体サイドウォールを形成した後、基板
上に層間絶縁膜を形成し、上記層間絶縁膜を貫通して上
記第2の領域のソース・ドレイン拡散層に到達するセル
フアラインコンタクトを形成する工程とをさらに含む半
導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10608699A JP3588566B2 (ja) | 1999-04-14 | 1999-04-14 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2000299446A true JP2000299446A (ja) | 2000-10-24 |
JP3588566B2 JP3588566B2 (ja) | 2004-11-10 |
Family
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JP (1) | JP3588566B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003046001A (ja) * | 2001-08-02 | 2003-02-14 | Hitachi Ltd | 半導体集積回路装置の製造方法 |
JP2009200517A (ja) * | 2009-04-28 | 2009-09-03 | Renesas Technology Corp | 半導体装置の製造方法 |
KR100977099B1 (ko) | 2002-12-27 | 2010-08-23 | 크로스텍 캐피탈, 엘엘씨 | 실리사이드 공정의 공정 마진을 향상시킨 시모스 이미지 센서의 제조 방법 |
-
1999
- 1999-04-14 JP JP10608699A patent/JP3588566B2/ja not_active Expired - Fee Related
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