JP2000298463A - 静止画像表示装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 表示中の画像の上に上書きするだけか、表示
をオンオフするか、どちらかの機能しかなかった。 【解決手段】原画像のデータ及び処理画像データを主メ
モリ１に格納するとともに、原画像と処理画像の二つの
画像を静止画像メモリ５中の異なるフレームメモリに主
メモリ１からダウンロードした後、静止画像メモリ５の
中の原画像データと処理画像データを瞬時に切り替えて
ＤＡ変換器６に出力する瞬時切り替えモードと、静止画
像メモリ５からＤＡ変換器６への出力動作中に、原画像
データが書き込まれた静止画像メモリ５のフレームメモ
リに、処理画像データを低速度で書き込む低速書き替え
モードを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理技術の研
究等において原画像と処理後の画像との比較を行う場合
に、複数の画面表示モードを選択できるようにした静止
画像表示装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術とその問題点】原画像と処理後の画像の画
質を比較するには次のような方法が考えられる。 ｉ．原画像と処理画像の画面を瞬間的に切り替える瞬時
切り替えモード。 ii．原画を表示した状態から画像処理後の画像をゆっく
りと画面上端から下端に向かって書換えながら表示する
低速書き替えモード。

【０００３】どちらのモードの方が画質の違いを見分け
やすいかは、そのときの画像の種類や状態によって異な
る。ところが、従来の静止画像表示装置は、画面表示を
行いながらフレームメモリへアクセスして表示画像の書
換えを行っていたので画面の切り替えに時間がかかって
いた。このため、表示中の画像の上に上書きするだけ
か、表示をオンオフするか、いずれかの機能しかなかっ
た。本発明は、回路規模を増やさずに、複数の表示方法
を選択可能とした静止画像表示装置を提供することを目
的とするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明による静止画像表
示装置は、複数枚の静止画像のデータを保存する主メモ
リ１と、主メモリ１からの静止画像データの読み出しと
静止画像メモリ５への格納及び出力を制御する制御部２
と、制御部２に対して動作設定を行う入力手段３と、制
御部２が指定した複数枚の静止画像データを格納する静
止画像メモリ５と、静止画像表示用の表示装置７と、静
止画像メモリ５から読み出した静止画像データをアナロ
グ信号に変換して表示装置に加えるＤＡ変換器６とを備
え、原画像のデータ及び画像処理された後の処理画像デ
ータを主メモリ１に格納するとともに、原画像と処理画
像の二つの画像を静止画像メモリ５の中の異なるフレー
ムメモリに主メモリ１からダウンロードした後、静止画
像メモリ５の中の原画像データと処理画像データをフレ
ーム信号に同期して瞬時に切り替えてＤＡ変換器６に出
力する第１の画面表示モード（瞬時切り替えモード）
と、静止画像メモリ５からＤＡ変換器６への出力動作中
に、原画像データが書き込まれた静止画像メモリ５のフ
レームメモリに、処理画像データを低速度で書き込む第
２の画面表示モード（低速書き替えモード）を設けた構
成を特徴とする。

【０００５】

【実施例】本発明の一実施例について図面と共に説明す
る。図１は静止画像表示装置の構成例を示すブロック図
である。１は多数枚の高精細の静止画像データを格納保
存できるハードディスク等からなる主メモリである。制
御部２は主メモリ１に対する静止画像データの読み書き
動作や、静止画像メモリ５への静止画像データの格納及
び出力動作を制御する。制御部２に対する入力手段３は
キーボードやマウスなどで構成される。制御部２には、
設定画面を表示するための設定表示部４が設けられてい
る。ＤＡ変換器６は静止画像メモリ５から読み出した静
止画像データをアナログ信号に変換して表示装置７に供
給する。表示装置７としては高精細のモニターが使用さ
れる。

【０００６】図２は静止画像メモリ５部分の細部を示す
もので、51は原画像と処理画像を複数枚格納するＩＣメ
モリからなる静止画用のＤＲＡＭ、52はＤＲＡＭ51への
三通りのアクセス要求を調停（アービトレーション）す
るアービターである。アービター52は、制御部２からの
データの入出力とＤＡ変換器６へのデータ出力及びＤＲ
ＡＭ51リフレッシュの時間の割り振りを行いアクセスの
優先度を調整する。

【０００７】今、図１における主メモリ１には原画像デ
ータと画像処理された後の処理画像データが格納されて
いる。この状態から、原画像の画面と画像処理後の画面
とを瞬時に切り替える瞬時切り替えモードの動作を行う
には、静止画像メモリ５の２画面分を使用して次のよう
にする。まず、主メモリ１内に格納されている原画像デ
ータのファイルと処理画像データのファイルを設定表示
部４で確認しながら、入力手段３のキーボードやマウス
を操作して、原画像と処理画像の二つの画像データをそ
れぞれ静止画像メモリ５の別のフレームメモリにダウン
ロードする。

【０００８】このとき静止画像メモリ５からＤＡ変換器
６への出力はなく、ダウンロ−ドは瞬時に行われる。静
止画像メモリ５からＤＡ変換器６への出力は、このダウ
ンロ−ドが済んだ後で行う。原画像と処理画像のそれぞ
れの画像データはフレーム信号に同期して切り替えられ
る。これにより、表示装置７の画面上で原画像と処理画
像の瞬時切り替えによる比較検討が行える。

【０００９】図３は、この瞬時切り替えモードのときの
静止画像メモリ５に対する制御部２とＤＡ変換器６のア
クセス状態を示すものである。ＤＡ変換器６への出力動
作がない分だけ制御部２からのデータ格納用アクセス回
数を多くでき、後述する図４の低速書き替えモードの場
合に比べて読み出し／書き込みの回数を増すことができ
る。

【００１０】一方、原画像を表示している画面上で処理
画像を上部からゆっくり書き替える低速書き替えモード
の場合は静止画像メモリ５の１画面分を使用して次のよ
うに行う。原画像データを主メモリ１から静止画像メモ
リ５に移した後、主メモリ１内の処理画像データを同じ
静止画像メモリ５に移動する。このときは静止画像メモ
リ５からＤＡ変換器６への出力動作が行われている。処
理画像データを静止画像メモリ５に書き込む速度は入力
手段３から任意に設定可能とし、書込み方向は上、下、
左、右いずれの方向でも設定できるようになされる。

【００１１】図４は、低速書き替えモードのときの静止
画像メモリ５に対する制御部２とＤＡ変換器６のアクセ
ス状態を示している。画面表示中の原画像、処理画像の
データを交互に書き替えるため、ＤＡ変換器６への出力
が最優先のアクセス権を持っている。制御部２からのア
クセスが次に優先され、最後にリフレッシュ要求が入る
ようにアービトレーションされる。

【００１２】

【発明の効果】本発明によれば、瞬時切り替えモードか
低速書き替えモードの任意の画面表示モードを選択して
使用できるので、画像の種類や状態に応じて適した方を
選ぶことにより、原画像と処理画像との間の比較検討を
容易に行える効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例を示すブロック図

【図２】 静止画像メモリ部のブロック図

【図３】 瞬時切り替えモード時のメモリアクセスタイ
ムチャート

【図４】 低速書き替えモード時のメモリアクセスタイ
ムチャート

【符号の説明】

１ 主メモリ ２ 制御部 ５ 静止画像メモリ ６ ＤＡ変換器

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数枚の静止画像のデータを保存する主
   メモリと、主メモリからの静止画像データの読み出しと
   静止画像メモリへの格納及び出力を制御する制御部と、
   制御部に対して動作設定を行う入力手段と、制御部が指
   定した複数枚の静止画像データを格納する静止画像メモ
   リと、静止画像表示用の表示装置と、静止画像メモリか
   ら読み出した静止画像データをアナログ信号に変換して
   表示装置に加えるＤＡ変換器とを備え、原画像のデータ
   及び画像処理された後の処理画像データを主メモリに格
   納するとともに、原画像と処理画像の二つの画像を静止
   画像メモリ中の異なるフレームメモリに主メモリからダ
   ウンロードした後、静止画像メモリの中の原画像データ
   と処理画像データをフレーム信号に同期して瞬時に切り
   替えてＤＡ変換器に出力する第１の画面表示モードと、
   静止画像メモリからＤＡ変換器への出力動作中に、原画
   像データが書き込まれた静止画像メモリのフレームメモ
   リに、処理画像データを低速度で書き込む第２の画面表
   示モードを設けたことを特徴とする静止画像表示装置。