JP2000298393A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JP2000298393A
JP2000298393A JP11108409A JP10840999A JP2000298393A JP 2000298393 A JP2000298393 A JP 2000298393A JP 11108409 A JP11108409 A JP 11108409A JP 10840999 A JP10840999 A JP 10840999A JP 2000298393 A JP2000298393 A JP 2000298393A
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Japan
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toner
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developing
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JP11108409A
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English (en)
Inventor
Kiyonori Tsuda
清典 津田
Shunji Kato
俊次 加藤
Hideo Yoshizawa
秀男 吉沢
Shinji Tamaki
眞二 田牧
Masayuki Yamane
正行 山根
Takeshi Imamura
剛 今村
Junichi Terai
純一 寺井
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 現像剤の動きによって現像剤収容部にトナー
を取り込む現像装置において、現像剤が部分的に速く劣
化してしまうことを防止しつつ、画像濃度ムラや地肌汚
れのない現像装置を提供する。 【解決手段】 現像剤収容部Aにおいて、現像スリーブ
4による現像剤搬送方向の下流領域bには、第1ドクタ
ーブレード6によって通過が規制された現像剤3が滞留
する現像剤滞留層Lが、上流領域aには、現像剤が循環
運動する現像剤循環層Mが形成されている。そして、ト
ナー補給口20から現像剤中に取り込まれたトナー3b
は、先ず現像剤循環層を通過し、トナーの一部が現像剤
収容部内を循環する。次に、現像剤滞留層Lとの接触領
域を通過し、現像剤滞留層との相対移動による摩擦力に
よって現像に必要な帯電量に帯電する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トナー及び磁性粒
子を含む2成分現像剤を用い、現像剤担持体上の現像剤
の量を規制部材で規制し、現像剤担持体上の現像剤のト
ナー濃度の変化によって現像剤のトナーの取り込みが自
己制御されることでトナー濃度を調節する現像装置に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の現像装置としては、容器
内で現像剤担持体上に磁性粒子層を形成するとともに、
容器内のトナー補給部においてこの磁性粒子層に接触す
るようにトナーを収容し、内部に固定配置された磁石を
有する現像剤担持体の回転に伴う磁性粒子層の磁性粒子
の移動により、該トナー補給部で磁性粒子層内にトナー
を取り込み、トナーと磁性粒子の混合された現像剤を、
現像剤規制部材で層厚規制して現像領域に搬送する現像
装置が知られている(例えば、特公平5−67233号
公報参照)。この種の現像装置のうち、上記特公平5−
67233号公報の現像装置においては、現像剤担持体
内部の磁石は、上記トナー補給部に対向する磁極を持た
ず、現像剤担持体の回転方向に関して上記トナー補給部
の下流側、かつ該規制部材の上流側に磁極を持ってい
る。そして、上記トナー補給部の下流側、かつ上記規制
部材の上流側で、該磁極の磁界が及ぶ範囲内の位置に現
像剤担持体と対向して設けられ、該現像剤担持体との間
に磁性粒子層の充満した領域(以下、現像剤収容部とい
う)を形成する遮蔽部材を有する構成となっている。上
記現像装置においては、現像剤担持体上に磁性粒子層を
形成するが、現像剤担持体表面近傍では現像剤担持体の
回転にともなった磁性粒子移動層と、遮蔽部材で塞き止
められた不動層が形成される。トナー供給部では、少な
くともその下部で移動層が露出し、磁性粒子の動きによ
りトナーを磁性粒子内に取り込む。磁性粒子層のトナー
濃度が上昇すると、不動層の体積が増し、トナー供給口
の実質的な開口幅が減少しトナーの取り込み量が減少す
る。逆にトナー濃度が下降すると、不動層の体積が減少
し、トナー供給口の実質的開口幅が増加しトナーの取り
込み量が増加する。このようにして、磁性粒子層のトナ
ー濃度の自己制御をおこなうことができるので、トナー
濃度検知手段や、複雑なトナー濃度制御機構を必要とし
ない安価で小型な現像装置を構成できる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の現像装置に
おいては、トナーを磁性粒子内に取り込むトナー供給時
には、現像剤担持体のごく表面近傍のみが磁性粒子移動
層となっており、その上層部の遮蔽部材でせき止められ
た領域が不動層となっている。このため、磁性粒子に取
り込まれたトナーが磁性粒子中で撹拌されることが殆ど
ないまま現像剤中を通過し、磁性粒子との相対移動によ
る摩擦力を受けて帯電するようになっていた。しかしな
がら、黒ベタ画像等のトナー消費量の多い画像を現像し
た後などは、トナーの現像剤への取り込みが急激に行わ
れるのにも関わらず、取り込まれたトナーが磁性粒子中
で充分に撹拌されないため、撹拌不足の現像剤によって
現像された画像に画像濃度ムラや地肌汚れ等の不具合が
生じてしまうことがあった。また、現像剤の不動層と移
動層との攪拌が行われないために両層間での現像剤の入
れ替わりが行われにくくなっている。このため、現像剤
担持体から離間した不動層にある磁性粒子はほとんど劣
化していないのに、現像剤担持体のごく表面近傍の磁性
粒子移動層にある磁性粒子ばかりにストレスがかかって
速く劣化してしまうという不具合も生じてしまった。こ
こで、不動層を全く形成せずに磁性粒子中にトナーを取
り込むようにすることも考えられるが、不動層をなくす
と磁性粒子中に取り込まれたトナーが現像剤担持体に担
持されて搬送される過程で、不動層との相対移動による
摩擦力を受ける機会がなくなってしまうため、トナー帯
電不足となり、地肌汚れ等の不具合が生じてしまう。
【0004】本発明は以上の問題点に鑑みなされたもの
であり、その目的とするところは、現像剤が部分的に速
く劣化してしまうことを防止しつつ、画像濃度ムラや地
肌汚れのない現像装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の現像装置は、内部に磁界発生手段を有
し、トナーと磁性粒子とを含む2成分現像剤を担持して
搬送する現像剤担持体と、該現像剤担持体に担持されて
搬送される上記現像剤の量を規制する現像剤規制部材
と、該現像剤規制部材に対して上記現像剤担持体による
現像剤搬送方向上流側から隣接する現像剤収容部と、内
部にトナーを収容するトナー収容部とを備え、現像剤の
移動によって該トナー収容部内のトナーを該現像剤収容
部の現像剤搬送方向上流側に形成されるトナー補給口を
通して現像剤中に取り込む現像装置において、上記現像
剤の移動が行われているときに、上記現像剤収容部内の
現像剤が、上記現像剤搬送方向における上記現像剤規制
部材のすぐ上流側に形成される現像剤が滞留する現像剤
滞留層と、該現像剤滞留層の更に現像剤搬送方向上流側
に形成される現像剤が循環移動する現像剤循環層との2
層に分かれていることを特徴とするものである。
【0006】請求項1の現像装置においては、トナー収
容部からトナー補給口を通して現像剤中に取り込まれた
トナーは、現像剤担持体に担持搬送されながら現像剤循
環層と現像剤滞留層との2つの領域を通過する。現像剤
循環層を通過するとは、トナー補給口から現像剤中に取
り込まれたトナーが、現像剤担持体に担持されつつ現像
剤循環層との対向部を通過したり、現像剤循環層で移動
する現像剤とともに移動したりすることである。これに
より、現像剤中に取り込まれたトナーが現像剤循環層で
撹拌され、磁性粒子とトナーが均一に混ざるとともに、
現像剤担持体近傍にある現像剤と現像剤担持体から離間
した位置にある現像剤とが互いに入れ替わるため、現像
剤収容部内の現像剤の劣化に部分的な偏りがなくなる。
また、現像剤滞留層の領域を通過するとは、現像剤担持
体に担持されている現像剤が、現像剤規制部材のすぐ上
流側に形成される現像剤が滞留する現像剤滞留層に接触
しながら搬送されることである。この搬送される現像剤
中のトナーが滞留層との相対移動による摩擦力を受け、
現像に必要な帯電量に帯電する。これによって、例え
ば、黒ベタ画像等のトナー消費量の多い画像を現像した
後など、現像剤中に大量のトナーが取り込まれた場合に
も、この新しいトナーを取り込んだ現像剤が現像剤担持
体に担持されつつ現像剤滞留層との接触位置を通過し、
現像剤滞留層との相対移動によって帯電する。
【0007】請求項2の現像装置は、請求項1の現像装
置において、前記現像剤循環層における現像剤の該現像
剤表面移動速度が1mm/sec以上であることを特徴とする
ものである。
【0008】特に、請求項2の現像装置においては、現
像剤循環層における現像剤の現像剤表面移動速度が1mm
/sec以上に設定されているので、現像剤循環層における
現像剤の撹拌性能が維持される。
【0009】請求項3の現像装置は、請求項1又は2の
現像装置において、前記現像剤滞留層にある現像剤量が
上記現像装置における現像剤総量の5〜30%であるこ
とを特徴とするものである。
【0010】前述したように、現像剤収容部に現像剤滞
留層のみしか形成されていないと、現像剤の撹拌不足が
生じ、逆に現像剤循環層のみしか形成されていないと、
トナー帯電不足が生じてしまう。
【0011】請求項3の現像装置においては、現像剤滞
留層に占める現像剤量を現像剤総量の5〜30%に規制
することにより、現像剤滞留層によるトナー帯電機能と
現像剤循環層による現像剤撹拌機能とのバランスを保
つ。これによって、トナー帯電機能と現像剤撹拌機能の
うちのどちらか一方の機能が弱すぎることによって生じ
る不具合の発生が予防される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を、複写機、ファク
シミリ、プリンタなどの画像形成装置の現像装置に適用
した実施形態について説明する。図1は、本実施形態に
かかる現像装置の概略構成図である。
【0013】図1において、潜像担持体である感光体ド
ラム1の側方に配設された現像装置2は、支持ケース1
0、現像剤担持体としての現像スリーブ4、現像剤収容
部Aを形成する現像剤収容部材11、第1現像剤規制部
材としての第1ドクターブレード6等から主に構成され
ている。
【0014】感光体ドラム1側に開口を有する支持ケー
ス10は、内部にトナー3bを収容するトナー収容部と
してのトナーホッパー8を形成している。トナーホッパ
ー8の感光体ドラム1側寄りには、トナー3bと磁性粒
子であるキャリア3aとからなる現像剤3を収容する現
像剤収容部Aを形成する現像剤収容部材11が、支持ケ
ース10と一体的に設けられている。ここで、本実施形
態においては、トナー3bは粒径4〜15μmの磁性ト
ナー3bを、またキャリア3aは粒径20〜50μmの
低抵抗キャリア3aを使用している。また、現像剤収容
部材11の下方に位置する支持ケース10には、現像剤
収容部材11の下部との対向面10bを有する突出部1
0aが形成されており、現像剤収容部材11の下部と対
向面10bとの間の空間によって、トナー3bを供給す
るためのトナー補給口20が形成されている。
【0015】トナーホッパー8の内部には、図示しない
駆動手段によって回動されるトナー供給手段としてのト
ナーアジテータ9が配設されている。トナーアジテータ
9は、トナーホッパー8内のトナー3bをトナー補給口
20に向けて攪拌しながら送り出す。また、トナーホッ
パー8の、感光体ドラム1と対向する側には、トナーホ
ッパー8内のトナー3bの量が少なくなったときにこれ
を検知するトナーエンド検知手段10cが配設されてい
る。
【0016】感光体ドラム1とトナーホッパー8との間
の空間には、現像スリーブ4が配設されている。図示し
ない駆動手段で図の矢印方向に回転駆動される現像スリ
ーブ4は、その内部に、現像装置2に対して相対位置不
変に配設された、磁界発生手段としての図示しない磁石
を有している。ここで、現像スリーブ表面と感光体ドラ
ム表面との間の間隔(以下、現像ギャップという)は2
00〜600μmに設定するのが好ましく、本実施形態
においてもこの範囲内に設定している。現像ギャップ
は、狭すぎるとその位置に現像剤溜まりが発生してトナ
ー濃度が部分的に上昇してしまい、現像した画像に地肌
汚れ等の不具合が発生してしまうものである。
【0017】現像剤収容部材11の、感光体ドラム側に
は、現像剤規制部材としての第1ドクターブレード6が
現像剤収容部材11と一体的に取り付けられている。第
1ドクターブレード6は、その先端と現像スリーブ4の
外周面との間に一定の隙間(以下、第1規制ギャップと
いう)を保った状態で配設されている。本実施形態の現
像装置2においては、この第1規制ギャップを100〜
500μmに設定している。
【0018】現像剤収容部材11の、トナー補給口20
の近傍に位置する部位には、第2ドクターブレード7が
配設されている。第2ドクターブレード7は、その先端
が現像スリーブ4の外周面に対して一定の隙間(以下、
第2規制ギャップという)を保つべく、現像スリーブ4
の表面に形成される現像剤3の層の流れを妨げる方向、
すなわち、自由端を現像スリーブ4の中心に向けて、基
端を現像剤収容部材11に一体的に取り付けられてい
る。本実施形態の現像装置2においては、この第2規制
ギャップを500〜2000μmに設定している。この
第2規制ギャップは、広すぎると現像スリーブ軸方向の
トナー濃度ムラが生じやすくなるため注意を要するもの
である。
【0019】ここで、上記現像剤収容部Aは、マグネッ
トローラ5の磁力が及ぶ範囲で、現像剤3を循環移動さ
せるに十分な空間を有するように構成されている。ま
た、トナー補給口20の下部を形成している対向面10
bは、トナーホッパー8側から現像スリーブ4側に向け
て下向きに傾斜するよう、所定の長さにわたって形成さ
れている。これにより、振動、現像スリーブ4の内部に
設けられたマグネットローラ5の磁力分布のむら、現像
剤3中の部分的なトナー濃度の上昇等が発生した場合
に、第2ドクターブレード7と現像スリーブ4の周面と
の間から現像剤収容部A内のキャリア3aが落下して
も、落下したキャリア3aは対向面10bで受けられて
現像スリーブ4側に移動し、磁力で現像スリーブ4に磁
着されて再び現像剤収容部A内に供給される。これによ
り現像剤収容部A内のキャリア量の減少を防止すること
ができ、画像形成時における、現像スリーブ4の軸方向
での画像濃度むらの発生を防止することができる。
【0020】上記構成により、トナーホッパー8の内部
からトナーアジテータ9によって送り出されたトナー3
bは、トナー補給口20を通って現像スリーブ4に担持
された現像剤3に供給され、現像剤収容部Aへ運ばれ
る。そして、現像剤収容部A内の現像剤3は、現像スリ
ーブ4に担持されて現像スリーブ4の矢印C方向の回転
により感光体ドラム1の外周面と対向する位置まで搬送
され、トナー3bのみが感光体ドラム1上に形成された
静電潜像と静電的に結合することにより、感光体ドラム
1上にトナー像が形成される。また、現像剤3へのトナ
ーの取り込みは、キャリア3aのトナー被覆率が100
%付近で停止するように設定している。
【0021】図2は、本実施形態の特徴部にかかる部分
拡大図である。この現像装置2は、現像剤収容部Aの天
井部に一部下方に向かって山形に突出した仕切部Sが形
成され、現像剤収容部Aを互いに連通した2つの領域に
分けている。この2つの領域は、第2ドクターブレード
7を通過した現像剤3の現像スリーブ4による現像剤搬
送方向上流側の領域がその天井部がドーム状となってい
る上流領域aで、その下流側のもう1つの領域が第1ド
クターブレード6とこの第1ドクターブレード6の上部
から現像剤収容部A中央に向かって仕切部S先端まで次
第に下降する天井部とによって形成される下流領域bで
ある。
【0022】ここで、上記トナー像形成時における現像
剤3の挙動及びトナー濃度の自己制御機構を説明する。
現像装置2に磁性粒子3aのみからなるスタート剤をセ
ットすると、磁性粒子3aは現像スリーブ4の表面に磁
着されるものと現像剤収容部A内に収容されるものとに
分かれる。次に、トナーホッパー8にトナー3bがセッ
トされると、トナー補給口20より現像スリーブ4に担
持された磁性粒子3aにトナー3bが供給される。従っ
て、現像スリーブ4は、トナー3bと磁性粒子3aとの
混合物である現像剤3を担持することとなる。現像剤中
のトナー濃度が低い間は、トナー3bの取り込みは現像
スリーブ4表面からの距離が近い所から取り込まれる。
そして、トナー3bの取り込みが進行するに従い、トナ
ー3bの取り込みは現像スリーブ4表面からの距離が遠
い所から取り込まれる。そして、第1ドクターブレード
6を通過した現像剤3が所定の飽和トナー濃度に達する
と、第2ドクターブレード7に掻き落とされて層状とな
った現像剤3がトナー補給口20を塞ぎ、トナー3bの
取り込みが終了する。
【0023】ここで、現像スリーブ4に担持された現像
剤3のうち上層部の現像剤3は第1ドクターブレード6
によって通過を規制され、これによって現像剤収容部A
内の現像剤3の嵩が増すことになる。そして、第1ドク
ターブレード6の近傍、即ち上記現像剤収容部Aの下流
領域bでは、第1ドクターブレード6によって通過が規
制された現像剤3が、下流領域b内を上昇し天井部によ
って上昇を阻止されて充満する。これによって下流領域
b内に現像剤が移動しない現像剤滞留層Lが形成され
る。一方、上記現像剤収容部Aの上流領域aは、現像剤
3がドーム状の天井部に突き当たっては落下するような
循環運動をする現像剤循環層Mが形成される。上記現像
剤滞留層Lはもちろん、現像剤循環層Mも、現像剤3が
飽和トナー濃度に達して現像剤3へのトナー3bの取り
込みが停止しているときでも常に存在している。
【0024】そして、現像剤中に取り込まれているトナ
ー3bは、現像スリーブ4に担持搬送されながら上記現
像剤循環層Mと現像剤滞留層Lとの2つの領域を通過す
る。まず、トナー補給口20から現像剤中に取り込まれ
たトナー3bは、現像スリーブ4に担持されつつ現像剤
循環層Mとの対向部を通過したり、現像剤収容部Aの上
流領域aで移動する現像剤3とともに移動したりする。
このとき、図3に示すように、現像剤循環層Mにおける
現像剤3の現像剤表面移動速度dmm/secを、現像剤循環
層Mを形成する現像剤収容部Aの上流領域aの広さとマ
グネットローラ5が現像剤に及ぼす磁力の強さによって
1mm/sec以上になるようにしている。次に、現像スリー
ブ4に担持されている現像剤3が、現像剤収容部Aの下
流領域bの現像剤滞留層Lとの接触領域を通過する。こ
のとき、搬送される現像剤中のトナー3bが現像剤滞留
層Lとの相対移動によって摩擦力を受け、現像に必要な
帯電量に帯電する。
【0025】本実施形態によれば、現像剤中に取り込ま
れたトナー3bを現像剤循環層Mで撹拌できるので、現
像剤3とトナー3bを均一に混ぜることができるととも
に、現像スリーブ4近傍にある現像剤3と現像スリーブ
4から離間した位置にある現像剤3とを互いに入れ替え
て、現像剤収容部A内の現像剤3の劣化度に部分的な偏
りが生じないようにできる。更に、本実施形態において
は、現像剤循環層Mにおける現像剤3の現像剤表面移動
速度dmm/secを、1mm/secより遅くならないように設定
しているので、現像剤循環層Mにおける現像剤3の撹拌
性能を確実に維持することができる。また、黒ベタ画像
等のトナー消費量の多い画像を現像した後など、現像剤
中に大量のトナー3bが取り込まれた場合でも、この新
しいトナー3bを取り込んだ現像剤3を現像スリーブ4
に担持させて現像剤滞留層Lとの接触位置を通過させる
ので、トナー3bを現像剤滞留層Lとの相対移動によっ
て帯電させることができ、帯電不足のまま現像に使用さ
れることがない。
【0026】また、本実施形態においては、図4に示す
ように、この現像装置に使用している現像剤総量に対す
る現像剤滞留層Lにおける現像剤量(e%)が、5〜3
0%になるよう下流領域bの広さを設定している。これ
によって、現像剤循環層Mによる現像剤撹拌機能と現像
剤滞留層Lによるトナー帯電機能とのバランスを良好に
保って、トナー帯電機能と現像剤撹拌機能のうちのどち
らか一方の機能が弱すぎたり強すぎたりしないようにす
る。従って、現像剤3の部分的な劣化を防止しつつ、画
像濃度ムラや地肌汚れ等の不具合を未然に防ぐことがで
きる。
【0027】
【発明の効果】請求項1の現像装置によれば、現像剤中
に取り込まれたトナーに摩擦力を与えて帯電させること
ができるので、トナー帯電不足による地肌汚れ等の不具
合を防止することができる。また、トナーを取り込んだ
現像剤を現像剤循環層で撹拌させることができるので、
撹拌不足による画像濃度ムラや地肌汚れ等の不具合を防
止できるのに加えて、現像剤収容部内の現像剤の劣化に
部分的な偏りが生じるのを防ぐことができる。これによ
って、現像剤が部分的に速く劣化してしまうことを防止
しつつ、画像濃度ムラや地肌汚れのない現像装置を提供
することができるという優れた効果がある。
【0028】特に、請求項2の現像装置によれば、現像
剤循環層における現像剤の現像剤表面移動速度が速く、
現像剤の撹拌性能を維持できるので、現像剤の撹拌不足
による画像濃度ムラや地肌汚れ等の不具合をより確実に
防止できるとともに、現像剤が部分的に速く劣化してし
まうことをより確実に防止することができるという優れ
た効果がある。
【0029】特に、請求項3の現像装置によれば、トナ
ー帯電機能と現像剤撹拌機能とをバランス良く作用させ
ることができるので、現像剤が部分的に速く劣化してし
まうことを防止しつつ、画像濃度ムラや地肌汚れのない
現像装置を提供することが、より確実にできるという優
れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態にかかる現像装置の概略構成図。
【図2】本実施形態の特徴部にかかる部分拡大図。
【図3】現像剤循環層における現像剤の現像剤表面移動
速度の説明図。
【図4】現像剤滞留層に占める現像剤量の説明図。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 2 現像装置 3 現像剤 3a 磁性粒子 3b トナー 4 現像スリーブ 5 マグネットローラ 6 第1ドクターブレード 7 第2ドクターブレード 8 トナーホッパ 11 現像剤収容部材 20 トナー補給口 A 現像剤収容部 a 上流領域 b 下流領域 L 現像剤滞留層 M 現像剤循環層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉沢 秀男 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 田牧 眞二 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 山根 正行 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 今村 剛 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 寺井 純一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 Fターム(参考) 2H077 AA12 AB04 AD02 AD06 AD13 AD32 BA07 BA08 CA03 DA16 DA42 EA03 EA16

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内部に磁界発生手段を有し、トナーと磁性
    粒子とを含む2成分現像剤を担持して搬送する現像剤担
    持体と、該現像剤担持体に担持されて搬送される上記現
    像剤の量を規制する現像剤規制部材と、該現像剤規制部
    材に対して上記現像剤担持体による現像剤搬送方向上流
    側から隣接する現像剤収容部と、内部にトナーを収容す
    るトナー収容部とを備え、現像剤の移動によって該トナ
    ー収容部内のトナーを該現像剤収容部の現像剤搬送方向
    上流側に形成されるトナー補給口を通して現像剤中に取
    り込む現像装置において、 上記現像剤の移動が行われているときに、上記現像剤収
    容部内の現像剤が、上記現像剤搬送方向における上記現
    像剤規制部材のすぐ上流側に形成される現像剤が滞留す
    る現像剤滞留層と、該現像剤滞留層の更に現像剤搬送方
    向上流側に形成される現像剤が循環移動する現像剤循環
    層との2層に分かれていることを特徴とする現像装置。
  2. 【請求項2】請求項1の現像装置において、 前記現像剤循環層における現像剤の該現像剤表面移動速
    度が1mm/sec以上であることを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】請求項1又は2の現像装置において、 前記現像剤滞留層にある現像剤量が上記現像装置におけ
    る現像剤総量の5〜30%であることを特徴とする現像
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008185846A (ja) * 2007-01-30 2008-08-14 Ricoh Co Ltd 現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置

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