JP2000298356A - 微細パターン形成材料を用いた半導体装置の製造方法および半導体装置 - Google Patents

微細パターン形成材料を用いた半導体装置の製造方法および半導体装置

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健夫 石橋
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  • Photosensitive Polymer And Photoresist Processing (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 残渣の発生がなく、非常に微細なパターンの
形成を実現するとともに、パターン形状および面内のサ
イズ均一性をさらに向上させる半導体装置の製造方法を
提供する。 【解決手段】 半導体基材上に酸を発生し得る第1のレ
ジストパターンを形成する工程、前記レジストパターン
上に酸の存在により架橋反応を起こす第2のレジストを
形成する工程、第1のレジストパターンからの酸の供給
により第2のレジストに架橋膜を形成する工程、第2の
レジストの非架橋部分を水溶液を用いて溶解剥離して第
2のレジストパターンを形成する工程、この第2のレジ
ストパターンを形成する工程を複数回繰り返す工程、さ
らにこの第2のレジストパターンをマスクとして半導体
基材をエッチングする工程からなる方法により半導体装
置を製造する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体プロセスに
おいて、レジストパターンを形成する際にパターンの分
離サイズまたはホール開口サイズを縮小する微細分離レ
ジストパターン用の材料と、それを用いた微細分離パタ
ーンの形成方法、さらにはこの微細分離レジストパター
ンを用いた半導体装置の製造方法、ならびにこの製造方
法によって製造された半導体装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体デバイスの高集積化に伴って、製
造プロセスに要求される配線および分離幅は非常に微細
化されている。一般的に、微細パターンの形成は、フォ
トリソグラフィ技術によりレジストパターンを形成し、
形成したレジストパターンをマスクとして、下地の各種
薄膜をエッチングする方法により行われている。
【0003】そのため、微細パターンの形成において
は、フォトリソグラフィ技術が非常に重要となる。フォ
トリソグラフィ技術は、レジスト塗布、マスク合わせ、
露光、現像で構成されており、微細化に対しては露光波
長の制約から、微細化には限界が生じている。
【0004】そのため、従来の露光によるフォトリソグ
ラフィ技術の限界を超える微細なレジストパターンの形
成方法として、特開平6−250379号公報、特開平
7−134422号公報などの手法が提案されている。
これらの手法は、第1のレジストと第2のレジストの樹
脂成分の相互拡散を利用するものである。しかし、これ
らの方法では、第2のレジストとして、第1のレジスト
を溶解させうる有機溶媒に可溶なフォトレジスト材料を
用いており、第1のレジストパターンを変形させるとい
う問題がある。
【0005】また、第2のレジストを剥離する方法は、
第2のレジストを露光し、酸を発生させ、第2のレジス
トを溶解させうる現像液(たとえば、テトラメチルアン
モニウム水和物(以下、「TMAH」と略す)水溶液な
どのアルカリ性現像液、あるいはキシレンなど)を用い
て第2のレジストを溶解除去している。しかし、第2の
レジストの露光時に、下地である第1のレジストに対し
ても露光することになるために、可溶化することがあ
る。可溶化された第1のレジストは、第2のレジストの
溶解除去時に、第1のレジストが溶解される可能性が高
く、プロセスとしてもマージンが小さく、さらに第2の
レジストを除去する方法では、プロセスが煩雑になる。
【0006】また、第1のレジスト中に存在する酸によ
る架橋反応を用いる手法も提案されている。しかし、第
2のレジストとして用いる材料の反応性が低いために、
第1のレジスト中に新たに酸を発生させる工程が必要で
あり、その場合、前述したように第1のレジストが第2
のレジストの現像液に溶解するなどの可能性が高く、パ
ターン形状が維持できないという問題がある。
【0007】また、第2のレジストとして、特開平6−
250379号公報に記載のポリビニルアルコールを用
いた場合には、下地である第1のレジストを溶解させる
可能性は低いが、その効果が小さいこと、処理後のパタ
ーン形状が悪いこと、また、水のみで現像を行うため、
充分な洗浄が行われず、パターン上にシミなどの現像残
渣が残りやすく、次工程であるエッチング時にパターン
欠陥などを発生する問題が残る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
従来の露光によるフォトリソグラフィ技術では、その波
長の限界を超える微細なレジストパターンの形成は困難
であった。また、波長限界を超えるパターン形成を可能
とする手法も提案されているが、いくつかの問題が残っ
ており、実際の半導体製造に適用することは難しい。
【0009】本発明は、分離パターン、ホールパターン
の微細化において、波長限界を超えるパターン形成を可
能とし、さらに残渣の発生が少ない微細分離レジストパ
ターン形成を実現する材料を提供するとともに、これを
用いた微細分離レジストパターン形成技術を提供するも
のである。
【0010】すでに、我々は、特開平10−73927
号公報において、第2のレジストに用いる溶媒または第
2レジストの未架橋部分を除去するリンス液に、水また
は水にアルコールなどの水溶性有機溶媒を混合した水溶
液を用い、多段階で洗浄することにより、良好な形状の
レジストパターンが得られ、残渣の発生がない簡便な手
法を提案している。さらにこの方法は、水溶性材料を用
いるため下地である第1のレジストを溶解することな
く、また、第2レジスト材料に非常に反応性の高い新し
い材料を見出したことにより、第1のレジストをパター
ニングする際に発生して現像後のパターン界面に残存す
る微量な酸を利用可能となり、さらに第1のレジストに
新たな酸発生を生じさせる処理工程を必要としないとい
う効果を有している。
【0011】しかし、この提案手法は、1回の架橋膜形
成処理で微細パターンを形成する手法であるため、非常
に微細なサイズのパターンを形成する場合、架橋剤濃度
の増加または加熱処理温度の上昇などの手法を用いる必
要があった。これらの場合、寸法精度の低下、あるいは
リンス残渣が残りやすくなるなどの問題があった。
【0012】そこで、これらの問題を解消するために、
架橋膜の形成工程を複数回にわけて処理することによっ
て、残渣の発生をなくし、非常に微細なパターンの形成
を実現するとともに、パターン形状、面内のサイズ均一
性をさらに向上させた非常に有効な手法を提供するもの
である。
【0013】さらには、これらの微細分離レジストパタ
ーン形成技術を用いた半導体装置の製造方法を提供する
ものであり、またこの製造方法によって製造した半導体
装置を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1にかかわる発明
は、第1のレジストにより半導体基材上に酸を発生し得
る第1のレジストパターンを形成する工程、前記第1の
レジストパターン上に酸の存在により架橋反応を起こす
第2のレジストを形成する工程、前記第1のレジストパ
ターンからの酸の供給により前記第2のレジストの前記
第1のレジストパターンに接する部分に架橋膜を形成す
る工程、前記第2のレジストの非架橋部分を水あるいは
水溶性有機溶媒の水溶液を用いて溶解剥離して第2のレ
ジストパターンを形成する工程、この第2のレジストパ
ターンを形成する工程を複数回繰り返す工程、さらにこ
の第2のレジストパターンをマスクとして前記半導体基
材をエッチングする工程を含むことを特徴とする半導体
装置の製造方法である。
【0015】請求項2にかかわる発明は、前記第1のレ
ジストパターンを形成する工程において、第1のレジス
トが、露光により酸を発生するレジスト、予め酸を含有
するレジスト、あるいは加熱処理により酸を発生するレ
ジストである請求項1記載の半導体装置の製造方法であ
る。
【0016】請求項3にかかわる発明は、前記第1のレ
ジストパターン中に発生した酸が、前記第1のレジスト
パターンを露光した際に、第1のレジスト中に含まれる
感光剤または酸発生剤が分解することによって発生し、
現像後、形成されたパターン界面近傍に残存し、新たに
酸を発生させる処理が必要ないことを特徴とする請求項
1記載の半導体装置の製造方法である。
【0017】請求項4にかかわる発明は、前記第1のレ
ジストパターン中に発生した酸の供給が、前記第1のレ
ジストをパターニングする際に発生し、パターン側壁近
傍部分に存在する酸を第2のレジスト中に拡散させるこ
とにより行われることを特徴とする請求項1記載の半導
体装置の製造方法である。
【0018】請求項5にかかわる発明は、前記第2のレ
ジストが、1種類または2種類以上の水溶性樹脂、2種
類以上の水溶性樹脂の共重合物、1種類または2種類以
上の水溶性架橋剤あるいはこれらの混合物を主成分とす
ることを特徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方
法である。
【0019】請求項6にかかわる発明は、前記水溶性樹
脂が、ポリアクリル酸、ポリビニルアセタール、ポリビ
ニルピロリドン、ポリビニルアルコール、ポリエチレン
イミン、ポリエチレンオキシド、スチレン−無水マレイ
ン酸共重合体、ポリビニルアミン、ポリアリルアミン、
オキサゾリン基含有水溶性樹脂、水溶性メラミン樹脂、
水溶性尿素樹脂、アルキッド樹脂、スルホンアミドのう
ちの1種類または2種類以上の混合物、あるいはこれら
の塩を主成分とし、前記水溶性架橋剤が、メラミン誘導
体、尿素誘導体、ベンゾグアナミン、グリコールウリル
のうちの1種類またはこれらの2種類以上の混合物を主
成分とすることを特徴とする請求項5記載の半導体装置
の製造方法である。
【0020】請求項7にかかわる発明は、前記水溶性架
橋剤が、メラミン、アルコキシメチレンメラミン、尿
素、アルコキシメチレン尿素、N−アルコキシメチレン
尿素、エチレン尿素、エチレン尿素カルボン酸の1種類
またはこれらの2種類以上の混合物を主成分とすること
を特徴とする請求項6記載の半導体装置の製造方法であ
る。
【0021】請求項8にかかわる発明は、前記水溶性樹
脂が、ポリビニルアセタール、ポリビニルアルコール、
またはポリビニルアルコールとポリビニルアセタールと
の混合物のいずれかであり、前記水溶性架橋剤が、メラ
ミン誘導体、尿素誘導体、またはメラミン誘導体と尿素
誘導体との混合物のいずれかであることを特徴とする請
求項6記載の半導体装置の製造方法である。
【0022】請求項9にかかわる発明は、前記第2のレ
ジストに用いる溶媒または第2のレジストの未架橋部分
を溶解除去するための溶液が、純水、水溶性の有機溶媒
を混合した水溶液、またはこれらに界面活性剤を混合し
た水溶液であることを特徴とする請求項1記載の半導体
装置の製造方法である。
【0023】請求項10にかかわる発明は、請求項1、
2、3、4、5、6、7、8または9記載の半導体装置
の製造方法によって製造した半導体装置である。
【0024】
【発明の実施の形態】実施の形態1 図1は、本発明で対象とする微細分離されたレジストパ
ターンを形成するためのマスクパターンの例を示す図で
ある。図1(a)は微細ホールのマスクパターン10
0、図1(b)は微細スペースのマスクパターン20
0、図1(c)は、孤立の残しのパターン300を示
す。図2および図3は、本発明の実施の形態1の微細分
離レジストパターン形成方法を説明するためのプロセス
フロー図である。
【0025】まず、図1および図2を参照しながら、こ
の実施の形態の微細分離レジストパターン形成方法、な
らびにこれを用いた半導体装置の製造方法を説明する。
なお、ここではわかりやすくするためにポジ型レジスト
パターンを用いて説明するが、本発明はネガ型レジスト
パターンに対しても有効である。
【0026】第1のレジストにより半導体基材上に酸を
発生し得る第1のレジストパターンを形成する工程 図2(a)で示すように、半導体基板(半導体ウェハ)
3に、適当な加熱処理により内部から酸を供給する第1
のフォトレジスト1を塗布する(たとえば、厚さ0.7
〜1.0μm程度)。
【0027】この第1のフォトレジスト1は、半導体基
板3上にスピンコートなどにより塗布し、プリべーク
(70〜110℃で1分程度の熱処理)を施して第1の
レジスト中の溶剤を蒸発させる。
【0028】つぎに、第1のレジストパターンを形成す
るために、g線、i線、またはDeep−UV、KrF
エキシマ、ArFエキシマ、EB(電子線)、X−ra
yなど、適用した第1のレジストの感度波長に対応した
光源を用い、図1に示すようなパターンを含むマスクを
用いて投影露光する。
【0029】ここで用いる第1のフォトレジストは、と
くに限定されるものではなく、加熱処理または光などの
照射によりレジスト内部に酸性成分が発生する機構を用
いたレジスト、さらには予め酸を含有するレジストであ
ればよい。また、ポジ型、ネガ型レジストのどちらでも
用いることができる。
【0030】光などの照射によりレジスト内部に酸性成
分が発生する機構を用いたレジストとしては、たとえば
g線、i線、Deep−UV、KrFエキシマ、ArF
エキシマ、EB(電子線)、X−rayなどの照射によ
り酸の発生が生じるレジストがあげられる。第1のレジ
ストとしては、たとえばノボラック樹脂、ナフトキノン
ジアジド系感光剤から構成されるポジ型レジストなどが
あげられる。
【0031】さらに、第1のレジストとしては、露光に
より酸を発生する機構を用いた化学増幅型レジストの適
用も可能であり、露光により酸を発生する反応系を利用
したレジスト材料であれば、とくに限定されることはな
い。化学増幅型レジストとしては、たとえばポリヒドロ
キシスチレン樹脂とオニウム塩系の酸発生剤から構成さ
れるポジ型レジストなどがあげられる。
【0032】予め酸を含有するレジストとしては、一般
的にエキシマ用またはEB露光で用いられる化学増幅型
レジスト、あるいはノボラック型のi線レジストなど
に、あらかじめ酸を含ませるものであり、混合する酸と
しては、カルボン酸などの低分子の有機酸が好適であ
る。
【0033】第1のレジストの露光を行った後、必要に
応じて、露光後加熱(以下、「PEB」と略す)を行い
(たとえば、PEB温度:50〜130℃)、フォトレ
ジストの解像度を向上させる。つぎに、TMAHなどの
0.05〜3.0wt%のアルカリ水溶液を用いて現像す
る。図2(b)は、こうして形成された第1のレジスト
1のレジストパターン1aを示す。
【0034】現像処理を行った後、必要に応じて、ポス
トデベロッピングベークを行うこともできる。この熱処
理は、後のミキシング反応に影響するため、用いる第1
のレジストまたは第2のレジスト材料にあわせて、適切
な温度に設定することが望ましいが、通常、ベーク温度
60〜120℃で60秒程度であることが好ましい。レ
ジストパターンの界面には、微量な酸が残存している。
【0035】以上は、酸を発生するレジスト1を用いる
という点を別にすれば、プロセスとしては、一般的なレ
ジストブロセスによるレジストパターンの形成と同様で
ある。なお、レジストパターン中の酸濃度を増加させる
場合には、第1レジストパターンを形成後、第1レジス
トパターン中に酸を発生させるために、第1レジスト中
の吸収波長に合わせて、露光する、あるいは酸を発生さ
せる代わりに、加熱処理により酸の発生を行う。
【0036】前記第1のレジストパターンの上に酸の存
在により架橋反応を起こす第2のレジストを形成する工
程 図2(c)に示すように、半導体基板1上に、酸の存在
により架橋する架橋成分を含み、第1のレジスト1を溶
解しない水または水に水溶性の有機溶媒(たとえば、イ
ソプロパノール)を加えた混合溶液に溶解された第2の
レジスト2を塗布する。
【0037】第2のレジストの塗布方法は、第1のレジ
ストパターン上に均一に塗布可能であれば、とくに限定
されるものではなく、スプレーによる塗布または第2の
レジスト溶液中に浸漬(ディッピング)することにより
塗布することも可能である。
【0038】第2のレジスト2の塗布後、必要に応じて
これをブリベークし(たとえば85℃、60秒程度)、
第2のレジスト層を形成する。第1のレジストを溶解し
ないため、第1のレジスト形状を保持したまま第2レジ
スト層を形成することが可能である。
【0039】前記第1のレジストパターンからの酸の供
給により前記第2のレジストの前記第1のレジストパタ
ーンに接する部分に架橋膜を形成する工程 図2(d)に示すように、半導体基板1に形成された第
1のレジストパターン1aと、この上に形成された第2
のレジスト2とを加熱処理(ミキシングベーク、以下必
要に応じ「MB」と略す。)し、第1のレジストパター
ン1aからの酸の拡散を促進させ、第2のレジスト2中
へ供給し、第2のレジスト2と第1のレジストパターン
1との界面において、架橋反応を発生させる。この場合
のMB温度/時間は、たとえば85〜150℃/60〜
120秒であり、用いるレジスト材料の種類、必要とす
る反応層の厚みにより、最適な条件を設定すればよい。
【0040】前記第2のレジストの非架橋部分を水ある
いは水溶性有機溶媒の水溶液を用いて溶解剥離して第2
のレジストパターンを形成する工程 図2(e)に示すように、第1のレジストを溶解しない
水と水溶性有機溶媒(たとえば、イソプロパノール)の
混合溶液で洗浄したのちに、水で洗浄することにより、
架橋していない第2のレジスト2を剥離し、架橋膜4を
第1のレジストを被覆するように形成する。以上の処理
により、ホール内径または分離幅を縮小、あるいは孤立
残しパターンの面積を拡大したレジストパターンを得る
ことが可能となる。
【0041】水に対するイソプロパノールの濃度は、1
〜30wt%程度の範囲で設定すればよく、第1のレジ
ストを溶解しない範囲で、かつ第2のレジストの未架橋
部分を充分溶解する範囲とすればよい。水に混合する他
の水溶性有機溶媒を混合する場合にも同様である。
【0042】この第2のレジストパターンを形成する工
程を複数回繰り返す工程 さらに、図2(f)に示すように、半導体基板1上に、
酸の存在により架橋する架橋性化合物を含み、第1のレ
ジスト1を溶解しない水または水溶性有機溶媒(たとえ
ば、イソプロパノール)を加えた混合溶液に溶解された
第2のレジスト2aを塗布する。
【0043】第2のレジストの塗布方法は、第1のレジ
ストパターン上に均一に塗布可能であれば、とくに限定
されるものではなく、スプレーによる塗布、または第2
のレジスト溶液中に浸漬(ディッピング)することによ
り塗布することも可能である。
【0044】第2のレジスト2aの塗布後、必要に応じ
てこれをブリベークし(たとえば、85℃、60秒程
度)、第2のレジスト層を形成する。
【0045】図2(g)に示すように、半導体基板1に
形成された第1のレジストパターン1aと、この上に形
成された第2のレジスト2aとを加熱処理(MB)し、
第1のレジストパターン1aおよび架橋膜4からの酸の
拡散を促進させ、第2のレジスト2a中へ供給し、第2
のレジストの架橋膜4と第2のレジストパターン2aと
の界面において、架橋反応を発生させる。この場合のM
B温度/時間は、用いるレジスト材料の種類、必要とす
る反応層の厚みにより最適な条件を設定すればよいが、
85〜150℃/60〜120秒であることが好まし
い。
【0046】図2(h)に示すように、第1のレジスト
を溶解しない水と水溶性有機溶媒(たとえば、イソプロ
パノール)の混合溶液で洗浄し、つぎに、水で洗浄する
ことにより、架橋していない第2のレジスト2aを剥離
し、架橋膜4aを第1のレジストを被覆するように形成
する。以上の処理により、ホール内径または分離幅を縮
小、あるいは、孤立残しパターンの面積を拡大したレジ
ストパターンを得ることが可能となる。
【0047】水に対するイソプロパノールの濃度は、1
〜30wt%程度の範囲で設定すればよく、第1のレジ
ストを溶解しない範囲で、かつ第2のレジストの未架橋
部分を充分溶解する範囲とすればよい。水に混合する他
の水溶性有機溶媒を混合する場合にも同様である。
【0048】さらに、(f)〜(h)の処理を繰り返す
ことにより、第1のレジストパターン上に架橋膜を形成
することが可能となり、必要とされる寸法が得られるま
で繰り返すことができる。また、同じ架橋膜の厚みを得
る場合にもプロセスの工程数増が許容される範囲で、処
理を複数回に分けることににより、寸法精度の架橋膜の
厚みを実現することが可能となる。
【0049】この第2のレジストパターンをマスクとし
て前記半導体基材をエッチングする工程 このようにしてえられたレジストパターンをマスクとし
て半導体基材をエッチングして、半導体を製造すること
ができる。
【0050】以上、図2を参照して説明した微細レジス
トパターン形成方法では、第1のレジストパターン1a
上に第2のレジスト層2を形成した後に、レジストパタ
ーン1aのパターン側面、あるいは側面と上面の界面付
近に残存する微量な酸を適当な加熱処理により第1のレ
ジストパターン中から、第2のレジスト2へ拡散する方
法について説明した。
【0051】なお、第2のレジストを塗布し、架橋膜を
形成する処理工程について、複数回処理する場合には、
それぞれの処理条件は、同じであっても異なる処理条件
を用いても良く、また、用いる第2のレジストの材料に
ついても同じ物を用いても異なる材料を用いても良く、
必要な架橋膜の厚みあるいは、下地レジストに最適な組
み合わせを選択すればよい。
【0052】つぎに、加熱処理に代わって、あるいは、
加熱処理に先立って、露光により酸を発生させ、拡散す
る方法について説明する。
【0053】図3は、この場合の微細分離レジストパタ
ーンの形成方法を説明するためのプロセスフロー図であ
る。図3(a)〜(c)の工程は、図2(a)〜(c)
と同様であるから、説明を省略する。
【0054】この場合に、第1のレジスト1としては、
露光により酸を発生する機構を用いた化学増幅レジスト
の適用も可能である。化学増幅レジストでは、光や電子
線、X線などによる酸触媒の生成反応が起こり、生成し
た酸の触媒により引き起こされる増幅反応を利用する。
【0055】前記第1のレジストパターンの上に酸の存
在により架橋反応を起こす第2のレジストを形成する工
程 つぎに図3(c)で示される第2のレジスト層を形成し
た後、図3(d)に示すように、再度Hgランプのg線
またはi線またはKrFエキシマレーザなどの紫外線
(露光6)で半導体基板を全面露光し、第1のレジスト
1a中に酸を発生させ、これにより図3(e)に示すよ
うに、第1のレジストパターン1aに接する第2のレジ
スト2の界面に架橋膜4を形成する。
【0056】この時の露光に用いる光源は、第1のレジ
ストの感光波長に応じて、Hgランプ、KrFエキシ
マ、ArFエキシマ、電子線(EB)、X線などなどを
用いることも可能であり、露光により酸の発生が可能で
あればとくに限定されるものではなく、用いた第1のレ
ジストの感光波長に応じた光源と露光量を用いて露光す
ればよい。
【0057】このように、図3では、第2レジスト2の
塗布後に露光し、第1レジストパターン1a中に酸を発
生させるものである。第1のレジストパターン1を、第
2のレジスト2に覆われた状態で露光するため、第1の
レジストパターン1a中で発生する酸の量を露光量の調
整により、広い範囲で正確に制御できるため、架橋膜4
の膜厚が精度良く制御できる。
【0058】前記第1のレジストパターンからの酸の供
給により前記第2のレジストの前記第1のレジストパタ
ーンに接する部分に架橋膜を形成する工程 必要に応じて、半導体基板1を加熱処理(ミキシングベ
ーク)し、第1のレジストパターン1aからの酸の拡散
を促進させ、第2のレジスト2中へ供給し、第2のレジ
スト2と第1のレジストパターン1との界面において、
架橋反応を促進させる。この場合のMB温度/時間は、
たとえば、60〜130℃/60〜120秒であり、用
いるレジスト材料の種類、必要とする反応層の厚みによ
り、最適な条件を設定すればよい。
【0059】このミキシングベークにより、架橋反応を
起こした架橋膜4が、第1のレジストパターン1aを被
覆するように第2のレジスト2の中に形成される。
【0060】図3(f)の工程は、図2(e)と同様で
ある。以上の処理により、ホール内径またはラインパタ
ーンの分離幅を縮小し、あるいは、孤立残しパターンの
面積を拡大したレジストパターンを得ることが可能とな
る。
【0061】この第2のレジストパターンを形成する工
程を複数回繰り返す工程 図3(g)に示すように、半導体基板1上に、酸の存在
により架橋する架橋性化合物を含み、図1のレジスト1
を溶解しない水または水溶性の有機溶媒(たとえば、イ
ソプロパノール)を加えた混合溶液に溶解された第2の
レジスト2aを塗布する。
【0062】第2のレジストの塗布方法は、第1のレジ
ストパターン上に均一に塗布可能であれば、とくに限定
されるものではなく、スプレーによる塗布または第2の
レジスト溶液中に浸漬(ディッピング)することにより
塗布することも可能である。
【0063】第2のレジスト22の塗布後、必要に応じ
てこれをブリベークし(たとえば、85℃、60秒程
度)、第2のレジスト層を形成する。
【0064】図3(h)に示すように、半導体基板1に
形成された第1のレジストパターン1aと、この上に形
成された第2のレジスト2aとを加熱処理(ミキシング
ベーク)し、第1のレジストパターン1aおよび架橋膜
4からの酸の拡散を促進させ、第2のレジスト2a中へ
供給し、第2のレジストの架橋膜4と第2のレジスト2
aとの界面において、架橋反応を発生させる。この場合
のMB温度/時間は、たとえば、85〜150℃/60
〜120秒であり、用いるレジスト材料の種類、必要と
する反応層の厚みにより、最適な条件を設定すればよ
い。
【0065】図3(i)に示すように、第1のレジスト
を溶解しない水と水溶性有機溶媒(たとえば、イソプロ
パノール)の混合溶液で洗浄し、つぎに、水で洗浄する
ことにより、架橋していない第2のレジスト2aを剥離
することによって、架橋膜4aを第1のレジストを被覆
するように形成する。以上の処理により、ホール内径ま
たは分離幅を縮小、あるいは、孤立残しパターンの面積
を拡大したレジストパターンを得ることが可能となる。
【0066】水に対するイソプロパノールの濃度は、1
〜30wt%程度の範囲で設定すればよく、第1のレジ
ストを溶解しない範囲で、かつ第2のレジストの未架橋
部分を充分溶解する範囲とすればよい。水に混合する他
の水溶性有機溶媒を混合する場合にも同様である。
【0067】さらに、(g)〜(i)の処理を繰り返す
ことにより、第1のレジストパターン上に架橋膜を形成
することが可能となり、必要とされる寸法が得られるま
で繰り返すことができる。また、同じ架橋膜の厚みを得
る場合にもプロセスの工程数増が許容される範囲で、処
理を複数回に分けることににより、寸法精度の架橋膜の
厚みを実現することが可能となる。
【0068】なお、図3を参照して説明した方法のよう
に、露光により第1のレジストパターン1a中に酸成分
を発生させる工程は、適用する第1のレジスト1と第2
レジスト2の反応性が低い場合、あるいは、必要とする
架橋膜の厚みが比較的厚い場合、または、架橋反応を均
一化する場合にとくに適する。
【0069】ここで、第2のレジストに用いられる材料
について説明する。
【0070】第2のレジストとしては、1種類または2
種類以上の架橋性の水溶性樹脂、1種類または2種類以
上の水溶性架橋剤、または、これらの混合物が用いられ
る。
【0071】第2のレジストとして混合物を用いる場合
には、それらの材料組成は、適用する第1のレジスト材
料、あるいは設定した反応条件などにより、最適な組成
を設定すればよく、とくに限定されるものではない。
【0072】第2のレジストに用いられる水溶性樹脂と
しては、以下に示すようなポリビニルアセタール樹脂、
ポリビニルアルコール樹脂、ポリアクリル酸樹脂、オキ
サゾリン含有水溶性樹脂、水性ウレタン樹脂、ポリアリ
ルアミン樹脂、ポリエチレンイミン樹脂、ポリビニルア
ミン樹脂、水溶性フェノール樹脂、水溶性エポキシ樹
脂、ポリエチレンイミン樹脂、スチレン−マレイン酸共
重合体などがあげられる。また、酸性成分存在下で架橋
反応を生じる、あるいは、架橋反応が生じないか、低い
場合には、水溶性架橋剤との混合が可能であればとくに
限定されない。また、これらを単独で用いても、混合物
として用いても有効である。
【0073】
【化1】
【0074】これらの水溶性樹脂は、1種類あるいは2
種類以上の混合物として用いてもよく、下地レジストと
の反応量、反応条件などにより、適宜調整することが可
能である。また、これらの水溶性樹脂は、水への溶解性
を向上させる目的で、塩酸塩などの塩にして用いてもよ
い。
【0075】第2のレジストに用いることができる水溶
性架橋剤としては、以下に示すようなメチロールメラミ
ン、メトキシメチロールメラミンなどのメラミン系架橋
剤、メトキシメチロール尿素、エチレン尿素などの尿素
系架橋剤、イソシアネート、ベンゾグアナミン、グリコ
ールウリル等のアミノ系架橋剤などが有効であるが、酸
によって架橋を生じる水溶性の架橋剤であればとくに限
定されるものではない。
【0076】
【化2】
【0077】さらに第2のレジストに用いられる具体的
な水溶性レジスト材料としては、前記水溶性樹脂の単独
あるいは混合物に、前記水溶性架橋剤の単独または混合
物を、相互に混合して用いることも有効である。
【0078】第2のレジストとしては、たとえば水溶性
樹脂としてポリビニルアセタール樹脂を用い、水溶性架
橋剤としてメトキシメチロールメラミン、あるいはエチ
レン尿素などを混合したものなどがあげられる。この場
合、相互溶解性が高いため、混合溶液の保存安定性に優
れる。
【0079】なお、第2のレジストに適用される材料
は、水溶性または第1のレジストパターンを溶解しない
水溶性溶媒に可溶であり、かつ、酸成分の存在下で、架
橋反応を生じる材料であればとくに限定されるものでは
ない。
【0080】なお、これらの材料は、第1のレジストパ
ターン1aのパターン界面付近に残存する微量な酸に対
して充分な反応性を持つため、第1のレジストパターン
1aへの再露光による酸発生を行わず、加熱処理だけで
架橋反応を実現できることは先に説明したとおりであ
る。この場合、第2のレジスト2として、反応性の高い
適当な材料を選択し、適当な加熱処理(たとえば、85
〜150℃)を行うことが望ましい。
【0081】この場合、たとえば、第2のレジストとし
て、ポリビニルアセタール樹脂に、エチレン尿素、ポリ
ビニルアルコールとエチレン尿素、あるいは、これらを
適当な割合で混合した水溶性材料組成物を用いることが
有効である。
【0082】第1のレジストと第2のレジストとの架橋
反応の制御は、第1のレジストパターン1a上に形成さ
れる架橋膜4の厚みを制御することが重要である。架橋
反応の制御は、適用する第1のレジストと第2のレジス
トとの反応性、第1のレジストパターン1aの形状、必
要とする架橋反応層4の厚みなどに応じて、最適化する
ことが望ましい。
【0083】第1のレジストと第2のレジストとの架橋
反応の制御は、プロセス条件の調整による手法と、第2
のレジスト材料の組成を調整する手法がある。
【0084】架橋反応のプロセス的な制御手法として
は、(1)第1のレジストパターンへの露光量を調整す
る方法、(2)MB(ミキシングベーク)温度、処理時
間を調整する方法などの手法が有効である。とくに、加
熱して架橋する時間を調整することにより、架橋膜の厚
みを制御することが可能であり、非常に反応制御性の高
い手法である。
【0085】また、第2のレジストに用いる材料組成の
面からは、(3)適当な2種類以上の水溶性樹脂を混合
し、その混合比を調節することにより、第1のレジスト
との反応量を調整する方法、(4)水溶性樹脂に、適当
な水溶性架橋剤を混合し、その混合比を調整することに
より、第1のレジストとの反応量を調整する方法などの
手法が有効である。
【0086】しかしながら、これらの架橋反応の制御
は、一元的に決定されるものではなく、(1)第2のレ
ジスト材料と適用する第1のレジスト材料との反応性、
(2)第1のレジストパターンの形状と膜厚、(3)必
要とする架橋剤層の膜厚、(4)使用可能な露光条件ま
たは加熱処理(MB)条件、(5)塗布条件などのさま
ざまな条件を勘案して決定する必要がある。
【0087】とくに、第1のレジストと第2のレジスト
との反応性は、第1のレジスト材料の組成により影響を
受けることがわかっており、実際に本発明を適用する場
合には、上述した要因を勘案し、第2のレジスト材料組
成物を最適化することが望ましい。
【0088】したがって、第2のレジストに用いられる
水溶性材料の種類とその組成比は、とくに限定されるも
のではなく、用いる材料の種類、熱処理条件などに応じ
て、最適化する。
【0089】なお、第2のレジスト材料に、エチレング
リコール、グリセリン、トリエチレングリコールなどの
可塑剤を添加剤として加えてもよい。また、第2のレジ
スト材料に関して、成膜性向上を目的として、たとえば
のフロラード(3M(株)製)、ノニポール(三洋化成
(株)製)などの水溶性界面活性剤を添加剤として加え
てもよい。
【0090】つぎに、第2のレジストに用いられる溶媒
について説明する。
【0091】第2のレジストの用いる溶媒には、第1レ
ジストのパターンを溶解させないこと、さらに水溶性材
料を充分に溶解させることが必要であるが、これを満た
す溶媒であればとくに限定されるものではない。
【0092】たとえば、第2のレジストの溶媒として
は、水(純水)、または水とIPAなどのアルコール系
溶媒、あるいはN−メチルピロリドンなどの水溶性有機
溶媒の単独、あるいは混合溶液を用いればよい。
【0093】水に混合する溶媒としては、水溶性であれ
ば、とくに限定されるものではなく、たとえばエタノー
ル、メタノール、イソプロピルアルコールなどのアルコ
ール類、γ−ブチロラクトン、アセトンなどを用いるこ
とが可能であり、第2のレジスト用いる材料の溶解性に
合わせて、第1のレジストパターンを溶解しない範囲で
混合すればよい。
【0094】以上の例では、半導体基板1の全面で微細
レジストパターンを形成する方法について説明したが、
つぎに、半導体基板1の所望領域のみ選択的に微細レジ
ストパターンを形成する方法について説明する。
【0095】図4は、この場合の製造方法のプロセスフ
ロー図である。図4(a)〜(c)の工程は、図3
(a)〜(c)と同様である。
【0096】前記第1のレジストパターンの上に酸の存
在により架橋反応を起こす第2のレジストを形成する工
程 図4(c)のように、第2のレジスト層2を形成した後
に、図4(d)に示すように、半導体基板3の一部を遮
光板5で遮光し、選択された領域に対して、再度Hgラ
ンプのg線またはi線あるいはKrFエキシマ、ArF
エキシマなどレジストの吸収波長に応じた光で露光し、
第1のレジストパターン1a中に酸を発生させる。これ
により、図4(e)に示すように、露光された部分にお
いて、第1のレジスト1aに接する第2のレジスト2の
界面に架橋膜4を形成する。
【0097】その後の図4(f)〜(i)の工程は、図
3(f)〜(i)の工程と同様であるので、説明は省略
する。
【0098】このようにして、図4(i)に示すよう
に、半導体基板3の選択された領域では、第1のレジス
トパターン1a上に架橋膜4および4aを形成し、その
他の領域では第1のレジストパターン1a上に架橋膜を
形成しないようにすることが可能である。
【0099】このような形成方法によれば、適当な露光
マスクを用いることにより、半導体基板1上で選択的に
露光して、露光部分と未露光部分を区別し、第2のレジ
ストパターンが第1のレジストパターンとの境界部分に
おいて、架橋する領域と架橋しない領域とを形成するこ
とができる。これにより、同一半導体基板上において、
異なる寸法の微細ホールまたは微細スペースを形成する
ことができる。
【0100】以上、半導体基板3上に微細分離レジスト
パターンを形成する形成方法について詳細に説明した
が、本発明の微細分離レジストパターンは、半導体基板
3上に限られず、半導体装置の製造プロセスに応じて、
シリコン酸化膜などの絶縁層の上に、またはポリシリコ
ン膜などの導電層の上に形成することもできる。
【0101】このように、本発明の微細分離レジストパ
ターンの形成は、とくに下地膜に制限されるものではな
く、レジストパターンを形成できる基材上であれば、ど
の場合においても適用可能であり、必要に応じた基材の
上に形成されるものである。これらを総称して、半導体
基材と称することとする。
【0102】本発明においては、上述のように形成した
微細分離レジストパターンをマスクとして、下地の各種
薄膜をエッチングし、下地薄膜に微細スペースあるい
は、微細ホールを形成して、半導体装置を製造するもの
である。
【0103】実施の形態2 図5は、この発明の実施の形態2の微細分離レジストパ
ターン形成方法を説明するためのプロセスフロー図であ
る。図1および図5を参照して、この実施の形態2の微
細分離パターンの形成方法およびこれを用いた半導体装
置の製造方法を説明する。
【0104】第1のレジストにより半導体基材上に酸を
発生し得る第1のレジストパターンを形成する工程 図5(a)に示すように、半導体基板3に、内部に若干
の酸性物質を含有する第1のフォトレジスト11を塗布
する。第1のフォトレジストはプリベーク(70〜10
0℃で1分程度の熱処理)を施した後、たとえば、Kr
Fエキシマレーザを用い、図1のようなパターンを含む
マスクを用い投影露光する(図5では省略)。図5
(b)はこうして形成された第1のレジストのパターン
11aを示す。
【0105】ここで用いる第1のレジスト11の材料と
しては、実施の形態1で説明したものが有効に用いられ
る。また、第1のレジスト11に含ませる酸としては、
具体的には、カルボン酸系の低分子酸などが好適であ
る。
【0106】この後、必要に応じて、PEB温度(10
〜130℃)で熱処理し、フォトレジストの解像度を向
上させた後、TMAHの約2.38%希釈水溶液を用い
て現像する。
【0107】この後、必要に応じポストデベロッピング
ベークを行う場合もある。この熱処理は後のミキシング
反応に影響するため、適切な温度に設定する必要があ
る。以上は、酸を含むレジスト11を用いるという点を
別にすれば、プロセスとしては、従来のレジストプロセ
スによるレジストパターンの形成と同様である。
【0108】前記第1のレジストパターンの上に酸の存
在により架橋反応を起こす第2のレジストを形成する工
程 図5(b)のパターン形成後、図5(c)に示すよう
に、半導体基板(ウェハ)3上に、酸の存在により架橋す
る架橋性化合物を含み、第1のレジスト11を溶解しな
い溶剤に溶かされた第2のレシスト12を塗布する。
【0109】ここで用いる第2のレジスト12の材料お
よびその溶媒は、実施の形態1で述べたものと同様のも
のが適用でき、また有効である。
【0110】第2のレジスト12の塗布後、必要に応じ
これをプリベークする。この熱処理は後のミキシング反
応に影響するため、適切な温度に設定することが望まし
い。
【0111】前記第1のレジストパターンからの酸の供
給により前記第2のレジストの前記第1のレジストパタ
ーンに接する部分に架橋膜を形成する工程 図5(d)に示すように、半導体基板3を熱処理(60
〜130℃)し、第1のレジスト11aに含まれる若干
の酸性物質からの酸の供給により、第2のレジスト12
の第1のレジスト11aとの界面で架橋反応を起こさせ
る。これにより、第1のレジスト11aを被覆するよう
に架橋反応を起こした架橋膜14が第2のレジスト12
中に形成される。
【0112】前記第2のレジストの非架橋部分を水ある
いは水溶性有機溶媒の水溶液を用いて溶解剥離して第2
のレジストパターンを形成する工程 図5(e)に示すように、第1のレジストを溶解しない
水と水溶性の有機溶媒(たとえば、イソプロパノール)
の混合溶液で洗浄し、つぎに、水で洗浄することによ
り、架橋していない第2のレジスト12を剥離する。以
上の処理により、ホール内径または分離幅を縮小、ある
いは、孤立残しパターンの面積を拡大したレジストパタ
ーンを得ることが可能となる。
【0113】この第2のレジストパターンを形成する工
程を複数回繰り返す工程 さらに、図5(f)に示すように、半導体基板1上に、
酸の存在により架橋する架橋性化合物を含み、第1のレ
ジスト1を溶解しない水あるいは水に水溶性の有機溶媒
(たとえば、イソプロパノール)を加えた混合溶液に溶
解された第2のレジスト12aを塗布する。
【0114】第2のレジストの塗布方法は、第1のレジ
ストパターン上に均一に塗布可能であれば、とくに限定
されるものではなく、スプレーによる塗布または第2の
レジスト溶液中に浸漬(ディッピング)することにより
塗布することも可能である。
【0115】第2のレジスト12aの塗布後、必要に応
じてこれをブリベークし(たとえば、85℃、60秒程
度)、第2のレジスト層2aを形成する。
【0116】図5(g)に示すように、半導体基板1に
形成された第1のレジストパターン1aと、この上に形
成された第2のレジスト12aとを加熱処理(ミキシン
グベーク)し、第1のレジストパターン11aおよび架
橋膜14からの酸の拡散を促進させ、第2のレジスト1
2a中へ供給し、第2のレジストの架橋膜14と第2の
レジスト2aとの界面において、架橋反応を発生させ
る。この場合のMB温度/時間は、たとえば、85〜1
50℃/60〜120秒であり、用いるレジスト材料の
種類、必要とする反応層の厚みにより、最適な条件を設
定すればよい。
【0117】つぎに、図5(h)に示すように、第1の
レジストを溶解しない水と水溶性の有機溶媒(たとえ
ば、イソプロパノール)の混合溶液で洗浄し、つぎに、
水で洗浄することにより、架橋していない第2のレジス
ト12aを剥離することによって、架橋膜14aを第1
のレジストを被覆するように形成する。以上の処理によ
り、ホール内径または分離幅を縮小、あるいは、孤立残
しパターンの面積を拡大したレジストパターンを得るこ
とが可能となる。
【0118】水に対するイソプロパノールの濃度は、1
〜30wt%程度の範囲で設定すればよく、第1のレジ
ストを溶解しない範囲で、かつ第2のレジストの未架橋
部分を充分溶解する範囲とすればよい。水に混合する他
の水溶性有機溶媒を混合する場合にも同様である。
【0119】さらに、(f)〜(h)の処理を繰り返す
ことにより、第1のレジストパターン上に架橋膜を形成
することが可能となり、必要とされる寸法が得られるま
で繰り返すことができる。また、同じ架橋膜の厚みを得
る場合にもプロセスの工程数増が許容される範囲で、処
理を複数回に分けることににより、良好な寸法精度で架
橋膜を実現することが可能となる。
【0120】以上のように、この実施の形態2における
第1のレジスト11は、露光によって酸を発生させる必
要が無く、レジスト膜11自体に酸を含むように調整さ
れており、熱処理によりその酸を拡散させて架橋させる
ようにしている。この第1のレジスト11に含ませる酸
としては、カルボン酸系の低分子酸などが好適である
が、レジスト11に混合させることが可能であればとく
に限定はされない。
【0121】また、この微細分離レジストパターンを、
各種の半導体基材上に形成し、これをマスクとして、半
導体基材上に微細な分離スペースあるいは微細なホール
などを形成できることは、先に述べた実施の形態1と同
様である。
【0122】実施の形態3 図6は、この発明の実施の形態3の微細分離レジストパ
ターンの形成方法を説明するためのプロセスフロー図で
ある。図1および図6を参照してこの実施の形態3の微
細分離レジストパターンの形成方法およびこれを用いた
半導体装置の製造方法を説明する。
【0123】第1のレジストにより半導体基材上に酸を
発生し得る第1のレジストパターンを形成する工程 図6(a)に示すように、半導体基板3に、第1のフォ
トレジスト21を塗布する。第1のレジスト21にプリ
ベーク(70〜100℃で1分程度の熱処理)を施した
後、第1のレジスト21の感光波長に応じて、たとえ
ば、g線、またはi線、あるいはKrFエキシマレーザ
を用い、図1の様なパターンを含むマスクを用いて投影
露光する(図6中では図示を省略している)。
【0124】必要に応じて、PEB温度(10〜130
℃)で熱処理しフオトレジストの解像度向上させた後、
TMAHの約2.0%希釈水溶液を用い現像する。図6
(b)は、こうして形成された第1のレジストのパター
ン21aを示す。
【0125】この後、必要に応じポストデベロッピング
ベークを行う場合もある。この熱処理は後のミキシング
反応に影響するため、適切な温度に設定する必要があ
る。以上は、プロセスとしては、従来のレジストプロセ
スによるレジストパターンの形成と同様である。
【0126】前記第1のレジストパターンの上に酸の存
在により架橋反応を起こす第2のレジストを形成する工
程 つぎに、図6(b)のパターン形成後、図6(c)に示
すように、半導体基板(ウェハ)3を酸性溶液で浸漬処理
する。その処理方法は、通常のパドル現象の方式でよ
い。また、酸性溶液のベーパライズ(吹き付け)で行っ
てもよい。また、この場合の酸性溶液は、有機酸、無機
酸のいずれでもよい。たとえば、低濃度の酢酸が好適な
例としてあげられる。
【0127】この工程において、酸が第1のレジストの
パターン21aの界面近傍に染み込み、酸を含む薄い被
膜25が形成される。この後、必要に応じて純水を用い
てリンスする(図6(d))。
【0128】前記第1のレジストパターンからの酸の供
給により前記第2のレジストの前記第1のレジストパタ
ーンに接する部分に架橋膜を形成する工程 図6(e)に示すように、第1のレジストパターン21
の上に、酸の存在により架橋する架橋性化合物を含み、
第1のレジスト21を溶解しない溶剤に溶かされた第2
のレジスト22を塗布する。
【0129】ここで用いる第2のレジストの構成および
その溶媒は、実施の形態1で述べたものと同様なものが
有効に用いられる。第2のレジスト22の塗布後、必要
に応じ、第2のレジスト22をプリベークする。この熱
処理は、後のミキシング反応に影響するため、適切な温
度に設定する。
【0130】つぎに、図6(f)に示すように、半導体
基板3を熱処理(60〜130℃)して架橋ベークを行
い、第1のレジスト21aからの酸の供給で第2のレジ
ストの22のレジスト21の第1のレジスト21aとの
界面で架橋反応を起こさせる。これにより、第1のレジ
スト21を被覆するように架橋反応を起こした架橋膜2
4が第2のレジスト22中に形成される。
【0131】前記第2のレジストの非架橋部分を水ある
いは水溶性有機溶媒の水溶液を用いて溶解剥離して第2
のレジストパターンを形成する工程 図6(g)に示すように、第1のレジストを溶解しない
水と水溶性有機溶媒(たとえば、イソプロパノール)の
混合溶液で洗浄し、つぎに、水で洗浄することにより、
架橋していない第2のレジスト22を剥離する。以上の
処理により、ホール内径または分離幅を縮小、あるい
は、孤立残しパターンの面積を拡大したレジストパター
ンを得ることが可能となる。
【0132】この第2のレジストパターンを形成する工
程を複数回繰り返す工程 さらに、図6(h)〜(j)に示す処理を行うことによ
り、寸法精度の良好なパターンが得られるが、この処理
は図5(f)〜(h)に示す処理と同じであるため、詳
細な説明は省略する。
【0133】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、露光処理により、第1のレジストに酸を発生させる
工程を必要とせず、第1のレジストパターン21a上に
第2のレジスト22を成膜する前に、酸性液体による表
面処理を施し、熱処理により酸を拡散させて架橋するよ
うにするものである。
【0134】また、このようにして形成した微細分離レ
ジストパターンを、各種の半導体基板上に形成し、これ
をマスクとして、半導体基板上に微細な分離スペースま
たは微細ホールなどを形成して半導体装置を製造するこ
とは、前記実施の形態1および2と同様である。
【0135】
【実施例】製造例1 第1のレジストとして、ノボラック樹脂とナフトキノン
ジアジドから構成され、溶媒として2−ヘプタノンを用
いたi線レジスト(住友化学工業(株)製)を用いてレ
ジストパターンを形成した。
【0136】前記レジストをSiウェハ上に滴下、回転
塗布により膜厚約0.8μmとなるように成膜した。つ
ぎに85℃/70秒でプリベークを行い、レジスト中の
溶媒を乾燥させた。続いて、i線縮小投影露光装置を用
い、図1に示すようなマスクで露光した。つぎに、12
0℃/70秒でPEB処理を行い、続いて、アルカリ現
像液(東京応化(株)製、NMD3)を用いて現像を行
い、図7に示すような分離サイズを持つレジストパター
ンを得た。
【0137】得られたパターンのホールサイズ、スペー
スサイズは、それぞれ0.35μmであった。また、ホ
ールサイズについて、8インチウェハ面内の15点を測
長した結果、その寸法精度は、レンジで±0.035μ
mであった。
【0138】製造例2 第1のレジストとして、化学増幅型エキシマレジスト
(東京応化株式会社製)を用い、レジストパターンを形
成した。
【0139】前記レジストをSiウェハ上に滴下、回転
塗布により膜厚約0.8μmとなるように成膜した。つ
ぎに90℃/90秒でプリベークを行い、レジスト中の
溶媒を乾燥させた。続いて、KrFエキシマ縮小投影露
光装置を用いて、図1に示すようなマスクで露光した。
つぎに、100℃/90秒でPEB処理を行い、続い
て、アルカリ現像液(東京応化株式会社製、NMD−
W)を用いて現像を行い、図8に示すようなレジストパ
ターンを得た。
【0140】得られたパターンのホールサイズ、スペー
スサイズは、それぞれ0.24μmであった。また、ホ
ールサイズについて、8インチウェハ面内の15点を測
長した結果、その寸法精度はレンジで±0.025μm
であった。
【0141】製造例3 第1のレジストとして、t−Boc化ポリヒドロキシス
チレンと酸発生剤から構成されるの化学増幅型レジスト
(菱電化成社製、MELKER、J.Vac.Sci.Technol.,B
11(6)2773,(1993))を用い、レジストパターンを形成し
た。
【0142】前記レジストをSiウェハ上に滴下、回転
塗布により膜厚約0.52μmとなるように成膜した。
つぎに、120℃/180秒でベークを行い、レジスト
中の溶媒を乾燥させた。続いて、このレジスト上に、帯
電防止膜としてエスペイサー(昭和電工社製、ESP−
100)を同様にして回転塗布した後、80℃/120
秒でベークを行った。つぎに、EB描画装置を用いて、
17.4μC/cm2で描画を行った。
【0143】つぎに、80℃/120秒でPEBを行っ
たのち、純水を用いて帯電防止膜を剥離、続くTMAH
アルカリ現像液(東京応化社製、NMD−W)を用いて
レジストパターンの現像を行った。その結果、図9に示
すような約0.2μmのEBレジストパターンを得た。
【0144】製造例4 1Lメスフラスコを用い、第2のレジスト材料としてポ
リビニルアセタール樹脂(エスレックKW3およびKW
1、積水化学(株)製)、ポリビニルアルコール樹脂、
オキサゾリン含有水溶性樹脂(日本触媒(株)製 エポ
クロスWS500)の20wt%水溶液のそれぞれ10
0gに純水100gを加え、室温で6時間攪拌混合し、
それぞれの10wt%水溶液を得た。
【0145】さらに、メトキシメチロールメラミン(三
井サイナミド社製・サイメル370)、(N−メトキシ
メチル)メトキシエチレン尿素、(N−メトキシメチ
ル)ヒドロキシエチレン尿素、N−メトキシメチル尿素
のそれぞれ100gに、純水860g、IPA40gを
室温にて6時間攪拌混合し、それぞれの約10wt%の
水溶液を得た。
【0146】製造例5 第2のレジスト材料として、製造例4で得たポリビニル
アセタール/KW3の10wt%水溶液200gとメト
キシメチロールメラミン、(N−メトキシメチル)メト
キシエチレン尿素、(N−メトキシメチル)ヒドロキシ
エチレン尿素、N−メトキシメチル尿素の10wt%水
溶液のそれぞれ20g、40g、60gとを室温で6時
間攪拌混合し、KW3に対する水溶性架橋剤の濃度が1
0、20、30wt%である4種類の混合水溶液を得
た。
【0147】比較例1 製造例1で得た第1のレジストパターンが形成されたS
iウェハ上に、第2のレジスト材料として、製造例5で
得たKW3とメトキシメチロールメラミンの混合水溶液
を滴下してスピンコートした後、85℃/70秒でプリ
ベークを行い、第2のレジスト膜を形成した。120℃
/60秒でミキシングベーク(MB)を行い、架橋反応
を進行させた。つぎに、非架橋膜を10wt%イソプロ
ピルアルコール水溶液で10秒間静止洗浄し、さらに水
で60秒間洗浄することにより溶解除去した。さらにス
ピン乾燥、続く90℃/90秒でポストベークを行うこ
とにより、第1のレジストパターン上に第2のレジスト
架橋膜を形成した。
【0148】この場合、架橋剤の混合量を変えることに
より、第1のレジスト上に形成される架橋膜の厚みを制
御することが可能である(表1)。さらに、8インチウ
ェハ面内の15点でホールサイズを測長した結果、その
寸法精度は、±0.035μmであった(表2)。
【0149】実施例1 製造例1で得た第1のレジストパターンが形成されたS
iウェハ上に、第2のレジスト材料として、製造例5で
得たKW3とメトキシメチロールメラミンの混合水溶液
を滴下、スピンコートした後、85℃/70秒でプリベ
ークを行い、第2のレジスト膜を形成した。110℃/
60秒でミキシングベーク(MB)を行い、架橋反応を
進行させた。つぎに、非架橋膜を10wt%イソプロピ
ルアルコール水溶液で10秒間静止洗浄し、さらに水で
60秒間洗浄することにより溶解除去して、スピン乾
燥、続く90℃/90秒でポストベークを行うことによ
り、第1のレジストパターン上に第2のレジスト架橋膜
を形成した。
【0150】得られたパターン上に、第2のレジスト材
料として、製造例5で得たKW3とメトキシメチロール
メラミンの混合水溶液を滴下、スピンコートした後、8
5℃/70秒でプリベークを行い、第2のレジスト膜を
形成した。110℃/60秒でミキシングベーク(M
B)を行い、架橋反応を進行させた。非架橋膜を10w
t%イソプロピルアルコール水溶液で10秒間静止洗浄
し、さらに水で60秒間洗浄することにより溶解除去し
た。さらにスピン乾燥、続く90℃/90秒でポストベ
ークを行うことにより、図10に示すように、第1のレ
ジストパターン上に第2のレジスト架橋膜を形成した。
【0151】この場合、架橋剤の混合量を変えることに
より、第1のレジスト上に形成される架橋膜の厚みを制
御することが可能である(表1)。また、比較例1に比
べて架橋膜の厚みは、2回処理することによりさらに厚
く形成することが可能であることがわかる。
【0152】1回処理の場合には、第2のレジスト材料
として架橋剤濃度が20wt%の溶液を用いて、0.2
7μmサイズのホールパターンが得られるのに対し、2
回処理では、架橋剤濃度10wt%の溶液を用い、1回
処理よりも低い加熱温度で同じサイズのホールパターン
が得られることがわかる。さらに、8インチウェハ面内
15点でホールサイズを測長した結果、その寸法精度
は、±0.025μmであり(表2)、複数回処理した
場合には、得られるパターンの寸法精度が向上すること
がわかる。
【0153】
【表1】
【0154】
【表2】
【0155】比較例2 製造例2で得た第1のレジストパターンが形成されたS
iウェハ上に、製造例5で得たKW3と(N−メトキシ
メチル)ヒドロキシエチレン尿素(20wt%)の水溶
液を第2のレジスト材料として滴下、スピンコートした
後、85℃/70秒でプリベークを行い、第2のレジス
ト膜を形成した。
【0156】つぎに、KrFエキシマレーザ露光装置を
用いて、照射量5mJ/cm2で選択的にウェハに露光
を行った。さらに、120℃/60秒でミキシングベー
ク(MB)を行い、架橋反応を進行させた。非架橋膜を
イソプロピルアルコール水溶液で10秒間静止洗浄し、
さらに水で60秒間洗浄することにより溶解除去した。
さらにスピン乾燥、続く110℃/90秒でポストベー
クを行うことにより、図11に示すように、第1のレジ
ストホールパターン上に第2のレジスト架橋膜を形成し
た。
【0157】実施例2 比較例2で得た第1のレジストパターンが形成されたS
iウェハ上に、製造例5で得たKW3と(N−メトキシ
メチル)ヒドロキシエチレン尿素(20wt%)の水溶
液を第2のレジスト材料として滴下、スピンコートした
後、85℃/70秒でプリベークを行い、第2のレジス
ト膜を形成した。
【0158】つぎに、KrFエキシマレーザ露光装置を
用いて、照射量5mJ/cm2で選択的にウェハに露光
を行った。さらに、120℃/60秒でミキシングベー
ク(MB)を行い、架橋反応を進行させた。非架橋膜を
イソプロピルアルコール水溶液で10秒間静止洗浄し、
さらに水で60秒間洗浄することにより溶解除去した。
さらにスピン乾燥し、続く110℃/90秒でポストベ
ークを行うことにより、図11に示すように、第1のレ
ジストホールパターン上に第2のレジスト架橋膜を形成
した。
【0159】得られたパターン上に、第2のレジスト材
料の混合水溶液を滴下、スピンコートした後、85℃/
70秒でプリベークを行い、第2のレジスト膜を形成し
た。120℃/60秒でミキシングベーク(MB)を行
い、架橋反応を進行させた。非架橋膜を10wt%イソ
プロピルアルコール水溶液で10秒間静止洗浄し、さら
に水で60秒間洗浄することにより溶解除去した。さら
にスピン乾燥し、続く90℃/90秒でポストベークを
行うことにより、図10に示すように、第1のレジスト
パターン上に第2のレジスト架橋膜を形成した。
【0160】この場合、架橋剤の混合量を変えることに
より、第1のレジスト上に形成される架橋膜の厚みを制
御することが可能である(表3)。また、比較例2に比
べて架橋膜の厚みは、2回処理することによりさらに厚
く形成することが可能である。
【0161】これにより、架橋膜を形成する前の第1の
0.24μmのレジストホールパターンサイズは、架橋
剤濃度30%の場合には、露光を行った部分では0.1
0μm、露光を行わない部分では0.13μmとなり、
選択的に異なるサイズのホール形成が実現できた(表
4)。また、MBベーク前に全面露光を行うことによ
り、行わない場合に較べて、架橋反応がより進行し、第
1のレジスト表面に架橋膜が厚く形成された。
【0162】
【表3】
【0163】
【表4】
【0164】比較例3 製造例3で得た第1のレジストパターンが形成されたS
iウェハ上に、製造例5で得たポリビニルアセタール樹
脂KW3とエチレン尿素の混合溶液を第2のレジストと
して用いた。
【0165】第2のレジスト材料を滴下、スピンコート
した後、105℃/90秒、115℃/90秒、125
℃/90秒の三種類の条件でミキシングベーク(MB)
を行い、架橋反応を行った。
【0166】つぎに、非架橋膜をイソプロピルアルコー
ル水溶液で10秒間静止洗浄し、さらに水で60秒間洗
浄することにより溶解除去した。さらにスピン乾燥し、
続く90℃/90秒でポストベークを行うことにより、
図10に示すように第1のレジストパターン上に第2の
レジスト架橋膜を形成した。
【0167】さらに、0.14μmサイズのホールが得
られる125℃で加熱処理したパターンについて、8イ
ンチウェハ面内15点でホールサイズを測長した結果、
その寸法精度は、±0.022μmであった(表6)。
【0168】実施例3 比較例3で得られたパターン上に、第2のレジスト材料
の混合水溶液を滴下、スピンコートした後、85℃/7
0秒でプリベークを行い、第2のレジスト膜を形成し
た。115℃/60秒でミキシングベーク(MB)を行
い、架橋反応を進行させた。非架橋膜を10wt%イソ
プロピルアルコール水溶液で10秒間静止洗浄し、さら
に水で60秒間洗浄することにより溶解除去した。さら
にスピン乾燥し、続く90℃/90秒でポストベークを
行うことにより、図10に示すように、第1のレジスト
パターン上に第2のレジスト架橋膜を形成した。
【0169】その結果、製造例2で形成した0.24μ
mサイズのホールパターンの内径およびラインパターン
と孤立残しパターンにおけるスペースのサイズが、架橋
膜形成後のレジストパターンでは、表5に示すように縮
小されており、水溶性架橋剤量、反応温度により差が認
められる。このことから、本発明は、光照射により酸を
発生する化学増幅型レジストを用いて複数回処理を実施
した場合にも、架橋反応によるレジストパターンサイズ
の制御が可能であることがわかる。
【0170】さらに、比較例3で加熱処理温度が125
℃で得られた0.14μmと同等のホールサイズにおい
て、8インチウェハ面内15点でホールサイズを測長し
た結果、その寸法精度は±0.018μmであり(表
6)、複数回処理した場合には得られるパターンの寸法
精度の向上が実現できる。
【0171】
【表5】
【0172】
【表6】
【0173】比較例4 製造例2で得た第1のレジストパターンが形成されたS
iウェハ上に、製造例5で得たポリビニルアセタール/
KW3水溶液およびKW3と水溶性架橋剤である(N−
メトキシメチル)−ジメトキシエチレン尿素混合水溶
液、(N−メトキシメチル)ヒドロキシメトキシエチレ
ン尿素、N−メトキシメチル尿素をKW3、およびポリ
ビニルアルコールに(N−メトキシメチル)ヒドロキシ
メトキシエチレン尿素を樹脂に対して20wt%混合し
たそれぞれの混合水溶液を第2のレジストとして用い
た。
【0174】第2のレジスト材料を滴下、スピンコート
した後、115℃/60秒でミキシングベーク(MB)
を行い、架橋反応を行った。非架橋膜をイソプロピルア
ルコール水溶液で10秒間静止洗浄し、さらに水で60
秒間洗浄することにより溶解除去した。さらにスピン乾
燥し、続く90℃/90秒でポストベークを行うことに
より、第1のレジストパターン上に第2のレジスト架橋
膜を形成した。
【0175】実施例4 比較例4で得られたパターン上に、第2のレジスト材料
の混合水溶液を滴下、スピンコートした後、85℃/7
0秒でプリベークを行い、第2のレジスト膜を形成し
た。120℃/60秒でミキシングベーク(MB)を行
い、架橋反応を進行させた。非架橋膜を10wt%イソ
プロピルアルコール水溶液で10秒間静止洗浄し、さら
に水で60秒間洗浄することにより溶解除去した。さら
にスピン乾燥し、続く90℃/90秒でポストベークを
行うことにより、図11に示すように、第1のレジスト
パターン上に第2のレジスト架橋膜を形成した。
【0176】その結果、製造例2で形成した約0.24
μmサイズのホールパターンの内径およびスペースサイ
ズは、表7に示すように縮小されており、その縮小量
は、水溶性架橋剤違いにより差が認められる。
【0177】
【表7】
【0178】実施例5 比較例4において、KW3+(N−メトキシメチル)ジ
メトキシエチレン尿素(20wt%)で処理して得られ
たパターン上に、第2のレジスト材料として、比較例4
とは異なるKW3+(N−メトキシメチル)ヒドロキシ
メトキシエチレン尿素(20wt%)の混合水溶液を滴
下、スピンコートした後、85℃/70秒でプリベーク
を行い、第2のレジスト膜を形成した。120℃/60
秒でミキシングベーク(MB)を行い、架橋反応を進行
させた。非架橋膜を10wt%イソプロピルアルコール
水溶液で10秒間静止洗浄し、さらに水で60秒間洗浄
することにより溶解除去した。さらにスピン乾燥し、続
く90℃/90秒でポストベークを行うことにより、図
11に示すように、第1のレジストパターン上に第2の
レジスト架橋膜を形成した。
【0179】その結果、1回目の処理と2回目の処理に
用いる第2レジストの材料を変更することによっても架
橋反応の制御が可能であることがわかる。
【0180】比較例5 製造例3で得た第1のレジストパターンが形成されたS
iウェハ上に、製造例5で得たポリビニルアセタール樹
脂KW3とエチレン尿素の混合溶液を第2のレジストと
して用いた。
【0181】第2のレジスト材料を滴下、スピンコート
した後、105℃/90秒、115℃/90秒、125
℃/90秒の三種類の条件でミキシングベーク(MB)
を行い、架橋反応を行った。
【0182】非架橋膜をイソプロピルアルコール水溶液
で10秒間静止洗浄し、さらに水で60秒間洗浄するこ
とにより溶解除去した。さらにスピン乾燥し、続く90
℃/90秒でポストベークを行うことにより、図11に
示すように、第1のレジストパターン上に第2のレジス
ト架橋膜を形成した。得られたパターンサイズを測長し
た結果を表8に示す。
【0183】実施例6 製造例3で得られたパターン上に、第2のレジスト材料
の混合水溶液を滴下、スピンコートした後、85℃/7
0秒でプリベークを行い、第2のレジスト膜を形成し
た。120℃/60秒でミキシングベーク(MB)を行
い、架橋反応を進行させた。非架橋膜を10wt%イソ
プロピルアルコール水溶液で10秒間静止洗浄し、さら
に水で60秒間洗浄することにより溶解除去した。さら
にスピン乾燥し、続く90℃/90秒でポストベークを
行うことにより、図10に示すように、第1のレジスト
パターン上に第2のレジスト架橋膜を形成した。
【0184】その結果、製造例2で形成した0.20μ
mサイズのホールパターンの内径およびラインパターン
と孤立残しパターンにおけるスペースのサイズが、架橋
膜形成後のレジストパターンでは、表8に示すように縮
小されており、水溶性架橋剤量、反応温度により差が認
められる。このことから、本発明は、電子線レジストを
用いて複数回処理を実施した場合にも、架橋反応による
レジストパターンサイズの制御が可能であることが分か
る(表8)。
【0185】
【表8】
【0186】
【発明の効果】本発明によれば、レジストの分離パター
ン、ホールパターンの微細化において、波長限界を越え
るパターン形成を可能とする微細分離レジストパターン
形成用材料とそれを用いた微細パターン形成方法が得ら
れる。
【0187】これにより、ホール系レジストパターンの
ホール径を従来より縮小することができ、またスペース
系レジストパターンの分離幅を従来より縮小することが
できる。
【0188】また、このようにして形成した微細分離レ
ジストパターンをマスクとして用いて、半導体基材上に
微細分離されたスペースあるいはホール形成することが
できる。
【0189】また、このような製造方法により、微細分
離されたスペースあるいはホールを有する半導体装置を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 発明の実施の形態1のレジストパターン形成
方法を説明するためのマスクパターンの図である。
【図2】 発明の実施の形態1のレジストパターン形成
方法を説明するための工程フロー図である。
【図3】 発明の実施の形態1のレジストパターン形成
方法を説明するための工程フロー図である。
【図4】 発明の実施の形態1のレジストパターン形成
方法を説明するための工程フロー図である。
【図5】 発明の実施の形態2のレジストパターン形成
方法を説明するための工程フロー図である。
【図6】 発明の実施の形態3のレジストパターン形成
方法を説明するための工程フロー図である。
【図7】 製造例1における第1のレジストパターンで
ある。
【図8】 製造例2における第1のレジストパターンで
ある。
【図9】 製造例3における第1のレジストパターンで
ある。
【図10】 実施例1、3および6における第2のレジ
ストパターンである。
【図11】 実施例2、4および5における第2のレジ
ストパターンである。
【符号の説明】
1 第1のレジスト、1a 第1のレジストパターン、
2 第2のレジスト、2a 第2のレジスト、3 半導
体基板、4 架橋膜、4a 架橋膜、5 マスク、6
露光、11 第1のレジスト、11a 第1のレジスト
パターン、12 第2のレジスト、12a 第2のレジ
スト、14 架橋膜、21 第1のレジスト、21a
第1のレジストパターン、22 第2のレジスト、22
a 第2のレジスト、24 架橋膜、24a 架橋膜、
25 被膜、45 レジストパターン、46 測長場
所、51 マスクパターン100、52 マスクパター
ン200、53 マスクパターン300。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 21/027 H01L 21/30 569E 573 (72)発明者 田中 幹宏 兵庫県伊丹市瑞原四丁目1番地 菱電セミ コンダクタシステムエンジニアリング株式 会社内 (72)発明者 石橋 健夫 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 保田 直紀 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 Fターム(参考) 2H025 AA02 AB16 AC04 AC05 AD01 AD03 BE02 2H096 AA25 BA01 BA09 CA12 HA01 KA02 KA07 5F046 AA02 AA13 BA07 CA04 JA04 MA02

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1のレジストにより半導体基材上に酸
    を発生し得る第1のレジストパターンを形成する工程、
    前記第1のレジストパターン上に酸の存在により架橋反
    応を起こす第2のレジストを形成する工程、前記第1の
    レジストパターンからの酸の供給により前記第2のレジ
    ストの前記第1のレジストパターンに接する部分に架橋
    膜を形成する工程、前記第2のレジストの非架橋部分を
    水あるいは水溶性有機溶媒の水溶液を用いて溶解剥離し
    て第2のレジストパターンを形成する工程、この第2の
    レジストパターンを形成する工程を複数回繰り返す工
    程、さらにこの第2のレジストパターンをマスクとして
    前記半導体基材をエッチングする工程を含むことを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記第1のレジストパターンを形成する
    工程において、第1のレジストが、露光により酸を発生
    するレジスト、予め酸を含有するレジスト、あるいは加
    熱処理により酸を発生するレジストである請求項1記載
    の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記第1のレジストパターン中に発生し
    た酸が、前記第1のレジストパターンを露光した際に、
    第1のレジスト中に含まれる感光剤または酸発生剤が分
    解することによって発生し、現像後、形成されたパター
    ン界面近傍に残存するもであることを特徴とする請求項
    1記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記第1のレジストパターン中に発生し
    た酸の供給が、前記第1のレジストをパターニングする
    際に発生し、パターン側壁近傍部分に存在する酸を第2
    のレジスト中に拡散させることにより行われることを特
    徴とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記第2のレジストが、1種類または2
    種類以上の水溶性樹脂、2種類以上の水溶性樹脂の共重
    合物、1種類または2種類以上の水溶性架橋剤あるいは
    これらの混合物を主成分とすることを特徴とする請求項
    1記載の半導体装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 前記水溶性樹脂が、ポリアクリル酸、ポ
    リビニルアセタール、ポリビニルピロリドン、ポリビニ
    ルアルコール、ポリエチレンイミン、ポリエチレンオキ
    シド、スチレン−無水マレイン酸共重合体、ポリビニル
    アミン、ポリアリルアミン、オキサゾリン基含有水溶性
    樹脂、水溶性メラミン樹脂、水溶性尿素樹脂、アルキッ
    ド樹脂、スルホンアミドのうちの1種類または2種類以
    上の混合物、あるいはこれらの塩を主成分とし、前記水
    溶性架橋剤が、メラミン誘導体、尿素誘導体、ベンゾグ
    アナミン、グリコールウリルのうちの1種類またはこれ
    らの2種類以上の混合物を主成分とすることを特徴とす
    る請求項5記載の半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記水溶性架橋剤が、メラミン、アルコ
    キシメチレンメラミン、尿素、アルコキシメチレン尿
    素、N−アルコキシメチレン尿素、エチレン尿素、エチ
    レン尿素カルボン酸の1種類または2種類以上の混合物
    を主成分とすることを特徴とする請求項6記載の半導体
    装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記水溶性樹脂が、ポリビニルアセター
    ル、ポリビニルアルコール、またはポリビニルアルコー
    ルとポリビニルアセタールとの混合物のいずれかであ
    り、前記水溶性架橋剤が、メラミン誘導体、尿素誘導
    体、またはメラミン誘導体と尿素誘導体との混合物のい
    ずれかであることを特徴とする請求項6記載の半導体装
    置の製造方法。
  9. 【請求項9】 前記第2のレジストに用いる溶媒または
    第2のレジストの未架橋部分を溶解除去するための溶液
    が、純水、水溶性の有機溶媒を混合した水溶液、または
    これらに界面活性剤を混合した水溶液であることを特徴
    とする請求項1記載の半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、3、4、5、6、7、
    8または9記載の半導体装置の製造方法によって製造し
    た半導体装置。
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