JP2000297906A - 燃焼式ヒータ - Google Patents

燃焼式ヒータ

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JP2000297906A
JP2000297906A JP11350718A JP35071899A JP2000297906A JP 2000297906 A JP2000297906 A JP 2000297906A JP 11350718 A JP11350718 A JP 11350718A JP 35071899 A JP35071899 A JP 35071899A JP 2000297906 A JP2000297906 A JP 2000297906A
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Japan
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fuel
combustion
heater
heating means
chamber
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JP11350718A
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English (en)
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Masashi Takagi
正支 高木
Hikari Sugi
光 杉
Toshio Morikawa
敏夫 森川
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼式ヒータの着火性を向上させる。 【解決手段】 燃料ヒータ216を燃料ポンプ22とグ
ロープラグ219との間に設る。これにより、グロープ
ラグ219には気化された燃料が供給されるので、グロ
ープラグ219の発熱温度を燃料の着火温度以上に維持
しても、グロープラグ219周りに気化した燃料の層が
発生することを防止できる。したがって、グロープラグ
219周りに新たな液体の燃料及び酸素(空気)がスム
ーズに供給されるので、燃料の着火性を向上させること
ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料を燃焼させる
燃焼式ヒータに関するもので、吸入空気を圧縮して燃料
を自己着火させるディーゼルエンジンを搭載する車両に
適用して有効である。
【0002】
【従来の技術】一般的な燃焼式ヒータは、例えば特開平
8−135921号公報にごとく、グロープラグ等の発
熱体に所定時間(30〜60sec程度)通電してグロ
ープラグの周壁面及びウィックを加熱した後、燃料を燃
焼室に向けて供給することにより、燃料を着火燃焼させ
るている。
【0003】なお、ウィックとは、周知のごとく、多数
個の孔を有して燃料を一時的に保持して燃料の気化を促
すものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、グロープラグ
にて燃料を加熱しても、燃料が直ぐに気化しないので、
上記公報に記載のごとく、1本のグロープラグにて燃料
を加熱気化させた後、着火させると、着火するまで時間
を要するという問題がある。
【0005】本発明は、上記点に鑑み、燃焼式ヒータの
着火性を向上させることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を用いる。
【0007】請求項1〜9に記載の発明では、燃料を加
熱して燃料を気化させる加熱手段(216、219b、
216a)と、加熱手段(216、219b、216
a)と独立して設けられ、加熱手段(216、219
b、216a)にて気化した燃料を着火させる着火手段
(219、219a)とを備えることを特徴とする。
【0008】これにより、着火手段(219、219
a)には気化された燃料が供給されるので、着火手段
(219、219a)の発熱温度を燃料の着火温度以上
に維持しても、着火手段(219、219a)周りに気
化した燃料の層が発生することを防止できる。
【0009】したがって、着火手段(219、219
a)周りに新たな液体の燃料及び酸素(空気)がスムー
ズに供給されるので、燃料の着火性を向上させることが
できる。
【0010】請求項2に記載の発明では、燃焼室より小
さい空間を有する補助燃焼室(210a)を設け、この
補助燃焼室(210a)で燃料を着火させた後、前記燃
焼室にて燃料を燃焼させることを特徴とする。
【0011】これにより、燃焼室より熱容量(ヒートマ
ス)が小さい補助燃焼室(210a)にて確実に着火さ
せることが可能なので、燃焼式ヒータをより確実に着火
燃焼させることができる。
【0012】請求項3に記載の発明では、着火手段(2
19、219a)は、補助燃焼室(210a)内に設け
られていることを特徴とする。
【0013】これにより、着火性をより向上させること
ができる。
【0014】請求項4に記載の発明では、加熱手段(2
16)に直接に燃料が衝突するように、前記加熱手段
(216)に向けて燃料が供給されることを特徴とす
る。
【0015】これにより、液体の燃料を確実に加熱気化
させることができる。
【0016】請求項5に記載の発明では、加熱手段(2
16)を収納するヒータ室(217)のうち、上方側に
は着火手段(219)に至る第1燃料通路(220)が
設けられ、下方側には燃焼室(210)に至る第2燃料
通路(221)が設けられていることを特徴とする。
【0017】これにより、後述するように、燃料中のタ
ール成分が第2燃料通路(221)を経由して燃焼室
(210)側に供給されて、既に燃焼している高温の燃
焼熱により完全燃焼させられる。したがって、タール成
分がヒータ室(217)内に過度に溜まることを防止で
きるので、燃料を速やかに気化させることができ、燃焼
式ヒータの燃焼効率が低下してしまうことを防止でき
る。
【0018】請求項6に記載の発明では、第1燃料通路
(220)は、第2燃料通路(221)より少ない量の
燃料が流通するように構成されていることを特徴とす
る。
【0019】これにより、加熱手段(219)に過度に
燃料が供給されて加熱手段(219)の温度が過度に低
下してしまうことを防止できるので、気化した燃料を確
実に着火燃焼させることができる。
【0020】請求項7に記載の発明では、ヒータ室(2
17)には、多数個の孔を有するウィック(222)が
配設されていることを特徴とする。
【0021】これにより、液体の燃料を確実に気化させ
ることができる。
【0022】請求項8に記載の発明では、ウィック(2
22)は、前記ヒータ室(217)の内壁と所定の隙間
を有して離隔した状態で、前記加熱手段(216)に接
触して配設されていることを特徴とする。
【0023】これにより、ウィック(222)に保持さ
れた液体の燃料をウィック(222)と加熱手段(21
6)との接触部において確実に気化させることができる
とともに、その気化した燃料をウィック(222)とヒ
ータ室(217)の内壁との隙間から第1燃料通路(2
20)に向けて流通させることができる。したがって、
燃焼式ヒータの着火性をさらに向上させることができ
る。
【0024】請求項9に記載の発明では、燃焼室(21
0)内の温度変化が所定値以上のときには、加熱手段
(216)を稼働させ、前記温度変化が所定値未満のと
きには、加熱手段(216)を停止させることを特徴と
する。
【0025】これにより、必要以上に加熱手段(21
6)の消費エネルギが増加することを抑制することがで
きる。
【0026】請求項10に記載の発明では、燃料を加熱
する加熱手段(219)は、燃料の着火温度以上の発熱
温度まで発熱した時から所定時間が経過した後に、その
発熱温度を低下させるように構成されていることを特徴
とする。
【0027】これにより、後述するように、着火時の初
期においては、加熱手段(219)の発熱温度の上昇に
応じて、燃料が気化・着火燃焼するとともに、その後
は、加熱手段(219)の発熱温度が低下するため、加
熱手段(219)が気化した燃料により覆われてしまう
ことを防止でき、燃焼式ヒータの着火性を向上させるこ
とができる。
【0028】請求項10に記載の発明では、燃焼室内で
燃料を燃焼することにより、室内を暖房する燃焼式ヒー
タであって、燃料を加熱して燃料を気化させる加熱手段
(216、219b、216a)と、加熱手段(21
6、219b、216a)にて気化した燃料を着火させ
る着火手段(219、219a)と、着火手段(21
9、219a)の近傍に設けられ、、多数個の孔を有す
る第1ウィック(214)と、加熱手段(216)の近
傍に設けられ、多数個の孔を有する第2ウィック(22
2)とを備え、第2ウィック(222)は、第1ウィッ
ク(214)より小さいことを特徴とする。
【0029】これにより、第1ウィック(214)より
熱容量の小さい第2ウィック(222)が加熱手段(2
16)の近傍に設けられているので、確実に燃料を気化
させることができ、燃焼式ヒータの着火性を向上させる
ことができる。
【0030】請求項12に記載の発明では、ディーゼル
エンジン(10)の始動時に、請求項1ないし11のい
ずれか1つに記載の燃焼式ヒータ(21)の排気をディ
ーゼルエンジン(10)の吸気側に導く排気導入管(2
9)と、ディーゼルエンジン(10)の始動時に、燃焼
式ヒータ(21)が着火したことを乗員に表示する表示
手段(31)とを備えることを特徴とする。
【0031】これにより、ディーゼルエンジン(10)
の始動性を向上させることができるとともに、後述する
ように、不必要なクランキングを抑制することが可能と
な。因みに、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実
施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であ
る。
【0032】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)本実施形態は、
本発明に係る燃焼式ヒータを車両用暖房装置に適用した
ものであり、図1は車両用暖房装置の模式図である。
【0033】図1中、10は車両走行用の水冷式ディー
ゼルエンジン(液冷式内燃機関)であり、11は、エア
クリーナ12にて塵埃が除去された(浄化された)空気
を水冷式ディーゼルエンジン(以下、エンジンと略
す。)の各気筒に導く吸気管であり、13は各気筒から
排出される排気を集合させて、後述する触媒14に導く
排気管である。
【0034】14は排気中の炭化水素や窒素酸化などの
酸化還元反応を促進することにより排気を浄化する三元
触媒(以下、触媒と略す。)であり、この触媒14の排
気流れ下流側には、触媒14から流出する排気の騒音
(排気音)を低減するマフラー(消音器)15が配設さ
れている。
【0035】また、16はエンジン10内を循環する冷
却水(冷却液)を冷却するラジエータであり、17はエ
ンジン10から駆動力を得て冷却水を循環させるウォー
タポンプである。18はエンジン10から流出した冷却
水を、ラジエータ16を迂回させてエンジン10に還流
させるパイパス通路であり、19は冷却水温度に応じて
エンジン10から流出した冷却水をラジエータ16に流
通させる場合と、バイパス通路18に流通させる場合と
を切り換える周知のサーモスタットである。
【0036】因みに、ウォータポンプ17及びバイパス
通路18は、通常、エンジン10内に内蔵されている。
【0037】20は冷却水を熱源として車室内に吹き出
す空気を加熱することにより、車室内を暖房するヒータ
コア(暖房手段)であり、21はヒータコア20より冷
却水流れ上流側に配設されてヒータコア20に流入する
冷却水を加熱する燃焼式ヒータである。なお、燃焼式ヒ
ータ21の詳細については、後述する。
【0038】そして、燃焼式ヒータ21の燃焼状態(停
止、着火又は燃焼式ヒータ21の発熱量)、燃焼式ヒー
タ21に燃料を圧送する燃料ポンプ(F/P)22、及
び電動ウォータポンプ23は、乗員が操作するタイマス
イッチ(図示せず)又はリモートコントロール装置(図
示せず)等の設定値及び水温センサ24aの検出信号
(検出温度)に基づいて電子制御装置(ECU)24に
より制御される。因みに、24aは、エンジン10から
流出する冷却水温度を検出する水温センサ(温度検出手
段)である。
【0039】また、25はエンジン10から流出した冷
却水を、電動ウォータポンプ23を迂回させて燃焼式ヒ
ータ21に導くバイパス通路であり、このバイパス通路
25には、電動ウォータポンプ23から吐出した冷却水
がバイパス通路25を流通して電動ウォータポンプ23
の吸入側に還流することを防止する逆止弁26が配設さ
れている。
【0040】27は、エアクリーナ12にて浄化された
空気をエンジン10の吸気管11から吸入して燃焼式ヒ
ータ21に送風する電動送風機(以下、送風機と略
す。)であり、本実施形態では、ターボ送風機を採用し
ている。
【0041】なお、ターボ送風機とは、羽根車の回転運
動によって気体に運動エネルギを与える機械を言い、具
他的には遠心式送風機、斜流送風機及び軸流送風機等を
言う(JIS B 0132より)。
【0042】そして、28は燃焼式ヒータ21から排出
される排気を触媒14に導く第1排気ダクトであり、こ
の排気ダクト28は触媒14より排気流れ上流側の排気
管13に接続されている。
【0043】29は燃焼式ヒータ21の排気をエンジン
10の吸気管11に導く第2排気ダクト(排気導入管)
であり、両排気ダクト28、29との結合部位には、燃
焼式ヒータ21の排気を第1排気ダクト28に流通させ
る場合と、燃焼式ヒータ21の排気を第2排気ダクト2
9に流通させる場合とを切り換える切換弁30が設けら
れている。
【0044】なお、切換弁30は、本実施形態では、ス
テッピングモータにより弁体を作動させる電気式切換弁
であり、この切換弁30は、ECU24により制御され
ている。
【0045】次に、燃焼式ヒータ21について述べる。
【0046】図2は燃焼式ヒータ21の模式図であり、
210は燃料が燃焼する第1燃焼室であり、この第1燃
焼室210には送風機27から送風される空気が流入す
る送風口211が設けられている。
【0047】また、送風口211は、先端側(紙面左
側)がノズル状に絞られた円筒状の覆い部材212によ
り覆われており、覆い部材212には、グロープラグ
(着火手段)219側に空気を供給する一次空気通路2
11a、及び覆い部材212の外側に設けられた第1ウ
ィック214に送風空気を供給する二次空気通路212
aが設けられている。
【0048】そして、覆い部材212の外側で燃料と混
合された空気は、覆い部材212から第2燃焼室(燃焼
筒)213に向けて吹き出す空気と共に、第1ウィック
214から供給される(気体)燃料と一緒に燃焼する。
【0049】なお、第1ウィック214及び後述する第
2ウィック222は、多数個の孔からなる金属メッシュ
製のもので、その多数個の孔に燃料を一時的に保持する
ことにより燃料の気化を促すものであり、第2ウィック
222は第1ウィック214より小さい。
【0050】また、215は燃料ポンプ22から第1燃
焼室210に供給される液体の燃料を気化させる燃料ガ
ス化装置(燃料気化手段)であり、この燃料ガス化装置
215は、液体の燃料を加熱して燃料を気化させる燃料
ヒータ(本実施形態では、PTCヒータ)216、及び
燃料ヒータ216を収納するヒータ室217を形成する
ケーシング218を有して構成されている。
【0051】このとき、燃料ガス化装置215(ヒータ
室217)に供給される燃料は、燃料ヒータ216に直
接に衝突するように、燃料ヒータ216の上方側から燃
料ヒータ216に向けて供給される。
【0052】また、ヒータ室217の上方側には、燃料
を着火温度以上まで加熱して燃料を着火させるグロープ
ラグ(着火手段)219に至る第1燃料通路220が設
けられ、下方側には、第1燃焼室210のうち第1ウィ
ック214に至る第2燃料通路221が設けられてい
る。そして、燃料ガス化装置215からグロープラグ2
19に供給された燃料は、グロープラグ219の先端側
(図2の左側端部)周囲の空間(以下、補助燃焼室と呼
ぶ。)210aにて着火した後、第1燃焼室210にて
燃焼する。
【0053】そして、第1燃料通路220に第2燃料通
路221より少ない量の燃料を流通させるべく、第1燃
料通路220の通路断面積を第2燃料通路221の通路
断面積より小さくして、第1燃料通路220の圧力損失
(流通抵抗)が第2燃料通路221の圧力損失より大き
くしている。
【0054】また、ヒータ室217内には、第2ウィッ
ク222がヒータ室217の内壁と所定の隙間を有して
離隔するとともに、棒状の燃料ヒータ216に巻き付け
らた状態で燃料ヒータ216に接触して配設されてい
る。
【0055】なお、223は第2燃焼室213(燃焼
筒)から排出される排気を放出する排気口であり、22
4は冷却水が流通するチューブ(熱交換器)である。
【0056】次に、車両用暖房装置の作動を図3に示す
フローチャートに基づいて述べる。
【0057】先ず、タイマスイッチ又はリモートコント
ロール装置からの信号がECU24に読み込みこまれ
(S100)、その信号が燃焼式ヒータ21を着火(稼
働)する(ON信号)か否か(OFF信号か)を判定さ
れる(S110)。
【0058】そして、信号がOFF信号であると判定さ
れた場合には、切換弁30を、燃焼式ヒータ21の排気
が第2ダクト29に流通するような状態(以下、この状
態をポジションAと呼ぶ。)として(S120)、燃焼
式ヒータ21を停止させる(S130)。なお、既に燃
焼式ヒータ21が停止している場合には、停止状態(O
FF状態)を維持する。
【0059】また、S110にて信号がON信号である
と判定された場合には、燃料噴射装置等のエンジン電装
品(図示せず)への信号に基づいてエンジン10が稼働
中(ON)であるか否(OFF)かを判定し(S14
0)、エンジン10が稼働中であるときは、切換弁30
をポジションAとして(S150)、燃料ポンプ22及
び送風機27を稼働させて燃焼式ヒータ21を稼働(着
火)させる(S160)。なお、既に燃焼式ヒータ21
が稼働している場合には、稼働状態(ON状態)を維持
する。
【0060】一方、エンジン10が停止している場合に
は、切換弁30を、燃焼式ヒータ21の排気が第1ダク
ト28に流通するような状態(以下、この状態をポジシ
ョンBと呼ぶ。)として(S170)、燃料ポンプ2
2、電動ウォータポンプ23及び送風機27を稼働させ
て燃焼式ヒータ21を稼働(着火)させる(S16
0)。なお、既に燃焼式ヒータ21が稼働している場合
には、稼働状態(ON状態)を維持する。
【0061】なお、燃焼式ヒータ21の稼働時にエンジ
ン10が稼働したときには、エンジン10は、吸入空気
と共に燃焼式ヒータ21の排気を吸入して燃焼(爆発)
することとなるので、エンジン10の燃料噴射装置(図
示せず)は、燃焼式ヒータ21の排気が吸入空気中に混
入したことによる、吸入空気中の酸素量の低下を考慮し
て燃料噴射する必要がある。
【0062】次に、本実施形態に係る燃焼式ヒータ21
の特徴を述べる。
【0063】本実施形態によれば、燃料ヒータ216が
燃料ポンプ22とグロープラグ219との間に設けられ
ているので、グロープラグ219には、第1燃料通路2
20を介して燃料ヒータ216により十分に気化された
燃料が供給される。
【0064】このため、グロープラグ219には気化さ
れた燃料のみが供給されるので、グロープラグ219の
発熱温度を燃料の着火温度以上に維持しても、グロープ
ラグ219周りに気化した燃料の層が発生することを防
止できる。したがって、グロープラグ219周りに新た
な液体の燃料及び酸素(空気)がスムーズに供給される
ので、燃料の着火性を向上させることができる。
【0065】また、燃料ガス化装置215(ヒータ室2
17)に供給される燃料は、燃料ヒータ216に直接に
衝突するように供給されるので、液体の燃料を確実に加
熱気化させることができる。
【0066】ところで、燃料(本実施形態では軽油)中
には、大きく分けて、比較的すぐに気化して完全燃焼し
てしまう成分(以下、この成分をガス化成分と呼ぶ。)
と、気化し難く不完全燃焼によりタールとなってしまう
成分(以下、この成分をタール成分と呼ぶ。)とが存在
する。
【0067】そして、ヒータ室217内に過度にタール
成分が溜まると、燃料を速やかに気化させることができ
なくなり、燃焼式ヒータ21の燃焼効率が低下を招くお
それがある。
【0068】これに対して、本実施形態では、ヒータ室
217の上方側に第1燃料通路220を設け、下方側に
第2燃料通路221を設けているので、燃料のガス化成
分は第1燃料通路220を経て第1、2燃焼室210、
213にて燃焼し、一方、タール成分は、第2燃料通路
221を経由して第1、2燃焼室210、213側に供
給されて、既に燃焼しているガス化成分の高温の燃焼熱
により完全燃焼させられる。
【0069】したがって、タール成分がヒータ室217
内に過度に溜まることを防止できるので、燃料を速やか
に気化させることができ、燃焼式ヒータ21の燃焼効率
の低下を防止できる。
【0070】また、第1燃料通路220に第2燃料通路
221より少ない量の燃料が流通するように構成されて
いるので、グロープラグ219に過度に燃料が供給され
てグロープラグ219の温度が過度に低下してしまうこ
とを防止できる。したがって、気化した燃料を確実に着
火燃焼させることができる。
【0071】また、ヒータ室217内に第2ウィック2
22が設けられているので、燃料ガス化装置215に供
給された液体の燃料を確実に気化させることができる。
【0072】また、第2ウィック222がヒータ室21
7の内壁と所定の隙間を有して離隔するとともに、棒状
の燃料ヒータ216に巻き付けらた状態で燃料ヒータ2
16に接触して配設されているので、第2ウィック22
2に保持された液体の燃料を第2ウィック222と燃料
ヒータ216との接触部において確実に気化させること
ができるとともに、その気化した燃料を第2ウィック2
22とヒータ室217の内壁との隙間から第1燃料通路
220に向けて流通させることができる。したがって、
燃焼式ヒータ21の着火性をさらに向上させることがで
きる。
【0073】また、第1燃焼室210より小さい空間を
有する補助燃焼室210aを設け、この補助燃焼室21
0aで燃料を着火させた後、第1燃焼室210にて燃料
を燃焼させるので、第1燃焼室210より熱容量(ヒー
トマス)が小さい補助燃焼室210aにて確実に着火さ
せることが可能となり、燃焼式ヒータ21をより確実に
着火燃焼させることができる。
【0074】これにより、グロープラグ219を補助燃
焼室210a内に設けているので、第1燃焼室210よ
り熱容量(ヒートマス)が小さい補助燃焼室210aに
て確実に着火させることが可能となり、燃焼式ヒータ2
1をより確実に着火燃焼させることができる。
【0075】また、第1ウィック214より熱容量の小
さい第2ウィック222をが燃料ヒータ216の近傍に
設けているので、確実に燃料を気化させることができ、
燃焼式ヒータ21の着火性を向上させることができる。
【0076】(第2実施形態)第1実施形態では、ヒー
タ室217にて第1燃料通路220側に供給される燃料
と第2燃料通路221側に供給される燃料とを分岐して
いたが、本実施形態は、図4に示すように、燃料ポンプ
22(以下、この燃料ポンプ22を第1燃料ポンプ22
と呼ぶ。)に加えて第2燃料ポンプ22aを設け、第1
燃料ポンプ22によりヒータ室217(燃料ガス化装置
215)に燃料を供給し、第2燃料ポンプ22aにより
第2燃料通路221に燃料を直接供給するようにしたも
のである。
【0077】このため、本実施形態も第1実施形態と同
様に、気化した燃料が第1燃料通路220からグロープ
ラグ219側に供給され、一方、液体燃料が第2燃料通
路221に供給される。
【0078】(第3実施形態)第1実施形態では、ヒー
タ室217にて第1燃料通路220側に供給される燃料
と第2燃料通路221側に供給される燃料とを分岐して
いたが、本実施形態は、図5に示すように、ヒータ室2
17を迂回して液体の燃料を第1燃焼室210に導くよ
うに第2燃料通路221を設けたものである。
【0079】(第4実施形態)上述の実施形態では、気
化した燃料を着火する着火手段として、通電することに
より発熱するグロープラグ219を採用したが、本実施
形態は、図6に示すように、空隙を介して対極する電極
から高圧電流を放電するスパークプラグ219aとした
ものである。
【0080】(第5実施形態)上述の実施形態では、燃
料を加熱気化させる加熱手段として燃料ヒータ216を
採用したが、本実施形態は、図7(b)に示すように、
グロープラグ219bを加熱手段とし、スパークプラグ
219aを着火手段とするとともに、グロープラグ21
9bとスパークプラグ219aとを一体化して、図7
(a)に示すように、燃料ヒータ216を廃止したもの
である。なお、図7中、222aはウィックである。
【0081】これにより、第1実施形態と同様に、燃焼
式ヒータ21の着火性を向上させることができる。
【0082】(第6実施形態)本実施形態では、エンジ
ン10の始動時に、燃焼式ヒータ21の排気をエンジン
10の吸気側に排出することにより、エンジン10に吸
入される吸気を加熱することにより、エンジン10の始
動性を向上させるべく、燃焼式ヒータ21の着火性の向
上を図ったものである。
【0083】そして、燃焼式ヒータ21の着火性を向上
させるために、本実施形態では、図8に示すように、燃
料ヒータ215を廃止するとともに、グロープラグ21
9の発熱温度を燃焼状態に応じて制御している。
【0084】なお、ECU24には、図9に示すよう
に、車室外空気の温度を検出する外気温センサ24bの
検出信号、及び第1燃焼室210内の温度(燃料の燃焼
温度)を検出するフレームセンサ(燃焼温度検出手段)
24cの検出信号は入力されている。
【0085】因みに、フレームセンサ24cは、第1燃
焼室210内の温度(燃料の燃焼温度)が安定した(第
1燃焼室210内の温度(燃料の燃焼温度)変化が所定
値未満となった)ときに、燃焼式ヒータ21が完全に着
火したものとみなしてON信号を発するものである。
【0086】以下、図10に示すフローチャートに基づ
いてグロープラグ219の制御を述べる。
【0087】先ず、水温センサ24a、外気温センサ2
4b及びフレームセンサ24cの検出信号を読み込むと
ともに(S100)、イグニッションスイッチ(I/G
スイッチ)がON状態であるか否かを判定する(S11
0)。ここで、I/GスイッチがON状態であるとは、
燃料噴射装置等の車両電装品に電力が供給され得る状態
になっていることを言う。
【0088】次に、外気温センサ24bの検出温度(外
気温)が所定外気温度(本実施形態では、10℃)Ta
以下か否かを判定し(S120)、外気温が所定外気温
度Ta以下であるときには、水温センサ24aの検出信
号(水温)が第1所定水温(本実施形態では、60℃)
Tw1以下か否かを判定する(S130)。
【0089】そして、水温が第1所定水温Tw1以下で
あるときには、グロープラグ219に最大電圧(本実施
形態では12V)を印加して、グロープラグ219の発
熱温度を燃焼式ヒータ21の燃料の着火温度以上まで上
昇させる(S140)。なお、本実施形態では、燃焼式
ヒータ21はエンジン10の燃料(軽油)を気化させて
いる。
【0090】その後、グロープラグ219の発熱温度が
燃料の着火温度以上の温度まで発熱した時から所定時間
(本実施形態では、約10sec)が経過した後に、印
加電圧を6Vに低下させてその発熱温度を低下させると
ともに、フレームセンサ24cからON信号が発せられ
まで、グロープラグ219に6Vの電圧を印加し続ける
(S150〜S170)。一方、S130にて水温が第
1所定水温Tw1より高いと判定されたときには、S1
70を実行する。
【0091】また、S120にて外気温が所定外気温度
Ta未満であると判定されたときには、水温が第1所定
水温Tw1より低い第2所定水温(本実施形態では、約
45℃)Tw2以下か否かを判定し(S180)、水温
が第2所定水温Tw2以下であるときにはS140を実
行し、一方、水温が第2所定水温Tw2より高いときに
は、S170を実行する。
【0092】なお、S110にてI/GスイッチがON
状態でないと判定されたときにも、S170を実行す
る。
【0093】次に、本実施形態の特徴をの述べる。
【0094】グロープラグ219に通電すると、グロー
プラグ219の発熱温度は、時間と共に室温又は外気温
から燃料の着火温度以上まで上昇していくので、燃料も
グロープラグ219の発熱温度の上昇に応じて気化した
後、着火する。
【0095】しかし、着火した後も、グロープラグ21
9の発熱温度を燃料の着火温度以上に維持し続けると、
「発明が解決しようとする課題」の欄で述べたように、
グロープラグ219が気化した燃料により覆われた状態
となってしまい、グロープラグ219周りに新たな液体
の燃料及び酸素(空気)が供給されないので、一旦は着
火するものの、その後すぐに失火してしまうおそれが高
い。
【0096】これに対して、本実施形態によれば、燃料
の着火温度以上の発熱温度までグロープラグ219を発
熱させた時から所定時間が経過した後に、その発熱温度
を低下させるので、着火時の初期においては、グロープ
ラグ219の発熱温度の上昇に応じて、燃料が気化・着
火燃焼するとともに、その後は、グロープラグ219の
発熱温度が低下するため、グロープラグ219が気化し
た燃料により覆われてしまうことを防止できる。
【0097】したがって、燃焼式ヒータ21の着火性を
向上させることができるので、エンジン10の始動性を
向上させることができる。
【0098】(第7実施形態)本実施形態は、第6実施
形態において、乗員がエンジン10を始動する際に、不
必要なクランキングを実行することを防止するために、
図11に示すように、燃焼式ヒータ21が確実に着火し
たことを乗員に向けて表示するインジケータ(表示手
段)31を設けたものである。
【0099】なお、クランキングとは、周知のごとく、
エンジン10のクランクシャフト(図示せず)を電動モ
ータ等の駆動手段により回転させることにより、吸気を
吸入圧縮することを言う。
【0100】以下、インジケータ31のON−OFF
(点灯・消灯)制御について、図12に示すフローチャ
ートに基づいて述べる。
【0101】先ず、水温センサ24a、外気温センサ2
4b及びフレームセンサ24cの検出信号を読み込むと
ともに(S200)、I/GスイッチがON状態である
か否かを判定する(S210)。
【0102】次に、外気温が所定外気温度Ta以下か否
かを判定し(S220)、外気温が所定外気温度Ta以
下であるときには、水温が第1所定水温Tw1以下か否
かを判定する(S230)。
【0103】そして、水温が第1所定水温Tw1以下で
あるときには、インジケータ31を点灯(ON)して乗
員に対してクランキングの停止を促すとともに(S24
0)、燃焼式ヒータ21を着火させる(S250)。そ
の後、フレームセンサ24cからON信号が発せられて
燃焼式ヒータ21が完全に着火したものと見なされたと
きには(S260)、インジケータ31を消灯(OF
F)して乗員に対してクランキングを促す表示を行う
(S270)。一方、S230にて水温が第1所定水温
Tw1より高いと判定されたときには、S270を実行
する。
【0104】また、S220にて外気温が所定外気温度
Ta未満であると判定されたときには、水温が第1所定
水温Tw1より低い第2所定水温(本実施形態では、約
45℃)Tw2以下か否かを判定し(S280)、水温
が第2所定水温Tw2以下であるときにはS240を実
行し、一方、水温が第2所定水温Tw2より高いときに
は、S270を実行する。
【0105】なお、S210にてI/GスイッチがON
状態でないと判定されたときにも、S270を実行す
る。
【0106】(第8実施形態)第1実施形態では、燃焼
式ヒータ21を着火する際には、常に燃料ヒータ216
に通電していたが、本実施形態は、図13のフローチャ
ートに示すように、水温及び燃料の温度に基づいて燃焼
式ヒータ21の通電を制御するものである。
【0107】なお、本実施形態では、ECU24には、
図14に示すように、水温センサ24aの検出信号に加
えて、液体の燃料が蓄えられた燃料タンク(図示せず)
内の燃料温度を検出する燃料温度センサ24dの信号が
入力されている。
【0108】以下、図13について説明する。
【0109】先ず、水温センサ24a、及び燃料温度セ
ンサ24dの検出信号を読み込むとともに(S30
0)、I/GスイッチがON状態であるか否かを判定す
る(S310)。
【0110】次に、水温が第1所定水温Tw1以下か否
かを判定し(S320)、水温が第1所定水温Tw1以
下であるときには、燃焼式ヒータ21に要求されている
発熱量(以下、この発熱量を要求熱量Qrと呼ぶ。)が
燃焼式ヒータ21が発揮しうる最大発熱量Qmax未満
か否かを判定する(S330)。
【0111】そして、要求熱量がQrが最大発熱量Qm
ax未満であるときには、燃料温度センサ24dの検出
温度(燃料温度)が所定温度Tf以下か否かを判定し
(S340)、燃料温度が所定温度Tf以下であるとき
には、燃料ヒータ216に通通電して燃料ガス化装置2
15にて液体の燃料を気化させる(S350)。
【0112】一方、燃料温度が所定温度Tfより高いと
きには、燃料ガス化装置215にて液体の燃料を気化さ
せるまでもなく、グロープラグにて219にて液体の燃
料をい気化して着火させることができるものと見なし
て、燃料ヒータ216への通電を停止させる(S36
0)。
【0113】なお、S310にてI/GスイッチがON
状態でないと判定されたとき、S320にて水温が第1
所定水温Tw1より高いと判定されたとき、及びS33
0にて要求熱量がQrが最大発熱量Qmax以上である
と判定されたときには、燃料ヒータ216への通電を停
止させる(S360)。
【0114】以上に述べたように、本実施形態では、必
要以上に燃料ヒータ216への通電を抑制することがで
きるので、電力消費を抑制することができる。
【0115】(第9実施形態)第1実施形態では、燃焼
式ヒータ21を着火する際には、常に燃料ヒータ216
に通電していたが、本実施形態は、着火直後から燃焼式
ヒータ21が最大発熱量Qmaxを発揮して燃焼する間
での間、及び要求熱量がQrが所定の発熱量Q1(<Q
max)以下である場合は、燃焼状態が不安定であるた
め、これらの場合のみ燃料ヒータ216へ通電を行うも
のである。
【0116】(第10実施形態)本実施形態は、図15
に示すように、棒状の燃料ヒータ216に代えて、円環
状の燃料ヒータ216aとしたものである。なお、本実
施形態では、ヒータ室217は設けられておらず、燃料
ヒータ216aは、第1燃焼室210の外壁側から燃料
及び第1ウィック214を加熱している。
【0117】(第11実施形態)第1実施形態では、棒
状の燃料ヒータ216が鉛直方向に延びるようにヒータ
室217内に収納されていたが、第1実施形態は、燃料
ガス化装置215(ヒータ室217)に供給される燃料
が燃料ヒータ216に直接に衝突するように供給される
ものであるから、図16に示すように、燃料ヒータ21
6を水平又は傾けた状態でヒータ室217内に配設して
もよい。
【0118】(第12実施形態)本実施形態は、フレー
ムセンサ24cに基づいて燃料ヒータ216のON−O
FF制御を行うものである。
【0119】具体的には、フレームセンサ24cからO
N信号が発せられたときには、燃焼式ヒータ21が完全
に着火し、燃料が安定的に燃焼しているものとみなし
て、燃料ヒータ216への通電を遮断して燃料ヒータ2
16を停止させる。一方、フレームセンサ24cからO
FF信号が発せられたとき(ON信号が発せられないと
き)には、燃焼状態が不安定であるか又は完全に着火し
ていないものとして、燃料ヒータ216に通電して燃料
ヒータ216をを稼働させる。
【0120】これにより、必要以上に燃料ヒータ216
への通電を抑制することができるので、電力消費を抑制
することができる。
【0121】ところで、上述の実施形態では、燃焼式ヒ
ータ21の熱を冷却水に与えて車室内を暖房したが、燃
焼式ヒータ21にて直接に車室内を加熱暖房してもよ
い。
【0122】また、本発明に係る燃焼式ヒータ21は、
エンジン10の排気が有するエネルギにてエンジン10
の吸気を過給するターボチャージャ付きエンジンにも適
用することができる。
【0123】また、上述の実施形態では、着火手段とし
てグロープラグを用いたが、本発明はこれに限定される
ものではなく、火打ち石やプラズマ発生手段等のその他
のものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態に係る車両用暖房装置の模式図で
ある。
【図2】第1実施形態に係る燃焼式ヒータの模式図であ
る。
【図3】車両用暖房装置の制御フローを示すフローチャ
ートである。
【図4】第2実施形態に係る燃焼式ヒータの模式図であ
る。
【図5】第3実施形態に係る燃焼式ヒータの模式図であ
る。
【図6】第4実施形態に係る燃焼式ヒータの模式図であ
る。
【図7】(a)は第5実施形態に係る燃焼式ヒータの模
式図であり、(b)はA部の拡大図である。
【図8】(a)は第6実施形態に係る燃焼式ヒータの模
式図であり、(b)はB部の拡大図である。
【図9】第7実施形態に係る車両用暖房装置の模式図で
ある。
【図10】第8実施形態に係る燃焼式ヒータの制御フロ
ー示すフローチャートである。
【図11】第9施形態に係る車両用暖房装置の模式図で
ある。
【図12】第10施形態に係る燃焼式ヒータの制御フロ
ー示すフローチャートである。
【図13】第11施形態に係る燃焼式ヒータの制御フロ
ー示すフローチャートである。
【図14】第10施形態に係る車両用暖房装置の模式図
である。
【図15】第11施形態に係る燃焼式ヒータの模式図で
ある。
【図16】第11施形態に係る燃焼式ヒータにおける、
燃料ヒータの配置を示す説明図である。
【符号の説明】
21…燃焼式ヒータ、22…燃料ポンプ、210…第1
燃焼室、211…送風口、212…覆い部材、213…
第2燃焼室、214…第1ウィック、215…燃料ガス
化装置、216…燃料ヒータ(加熱手段)、217…ヒ
ータ室、218…ケーシング、219…グロープラグ
(着火手段)、220…第1燃料通路、221…第2燃
料通路、222…第2ウィック。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森川 敏夫 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3K052 AA01 AB06 AB08 AC01 AC05 CA04 CA12

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃焼室内で燃料を燃焼することにより、
    室内を暖房する燃焼式ヒータであって、 燃料を加熱して燃料を気化させる加熱手段(216、2
    19b、216a)と、 前記加熱手段(216、219b、216a)と独立し
    て設けられ、前記加熱手段(216、219b、216
    a)にて気化した燃料を着火させる着火手段(219、
    219a)とを備えることを特徴とする燃焼式ヒータ。
  2. 【請求項2】 前記燃焼室より小さい空間を有する補助
    燃焼室(210a)を設け、 前記補助燃焼室(210a)で燃料を着火させた後、前
    記燃焼室にて燃料を燃焼させることを特徴とする請求項
    1に記載の燃焼式ヒータ。
  3. 【請求項3】 前記着火手段(219、219a)は、
    前記補助燃焼室(210a)内に設けられていることを
    特徴とする請求項2に記載の燃焼式ヒータ。
  4. 【請求項4】 前記加熱手段(216)に直接に燃料が
    衝突するように、前記加熱手段(216)に向けて燃料
    が供給されることを特徴とする請求項3に記載の燃焼式
    ヒータ。
  5. 【請求項5】 前記加熱手段(216)を収納するヒー
    タ室(217)のうち、上方側には前記着火手段(21
    9)に至る第1燃料通路(220)が設けられ、下方側
    には前記燃焼室(210)に至る第2燃料通路(22
    1)が設けられていることを特徴とする請求項1ないし
    4のいずれか1つに記載の燃焼式ヒータ。
  6. 【請求項6】 前記第1燃料通路(220)は、前記第
    2燃料通路(221)より少ない量の燃料が流通するよ
    うに構成されていることを特徴とする請求項5に記載の
    燃焼式ヒータ。
  7. 【請求項7】 前記ヒータ室(217)には、多数個の
    孔を有するウィック(222)が配設されていることを
    特徴とする請求項5又は6に記載の燃焼式ヒータ。
  8. 【請求項8】 前記ウィック(222)は、前記ヒータ
    室(217)の内壁と所定の隙間を有して離隔した状態
    で、前記加熱手段(216)に接触して配設されている
    ことを特徴とする請求項7に記載の燃焼式ヒータ。
  9. 【請求項9】 前記燃焼室(210)内の温度変化が所
    定値以上のときには、前記加熱手段(216)を稼働さ
    せ、前記温度変化が所定値未満のときには、前記加熱手
    段(216)を停止させることを特徴とする請求項1な
    いし8のいずれか1つに記載の燃焼式ヒータ。
  10. 【請求項10】 燃焼室(210)内で燃料を燃焼する
    ことにより、室内を暖房する燃焼式ヒータであって、 燃料を加熱する加熱手段(219)を有し、 前記加熱手段(219)は、燃料の着火温度以上の発熱
    温度まで発熱した時から所定時間が経過した後に、その
    発熱温度を低下させるように構成されていることを特徴
    とする燃焼式ヒータ。
  11. 【請求項11】 燃焼室内で燃料を燃焼することによ
    り、室内を暖房する燃焼式ヒータであって、 燃料を加熱して燃料を気化させる加熱手段(216、2
    19b、216a)と、 前記加熱手段(216、219b、216a)にて気化
    した燃料を着火させる着火手段(219、219a)
    と、 前記着火手段(219、219a)の近傍に設けら
    れ、、多数個の孔を有する第1ウィック(214)と、 前記加熱手段(216)の近傍に設けられ、多数個の孔
    を有する第2ウィック(222)とを備え、 前記第2ウィック(222)は、前記第1ウィック(2
    14)より小さいことを特徴とする燃焼式ヒータ。
  12. 【請求項12】 吸入空気を圧縮して燃料を自己着火さ
    せるディーゼルエンジン(10)を搭載する車両に適用
    されるエンジン着火促進装置であって、 車室内を暖房する請求項1ないし11のいずれか1つに
    記載の燃焼式ヒータ(21)と、 前記ディーゼルエンジン(10)の始動時に、前記燃焼
    式ヒータ(21)の排気を前記ディーゼルエンジン(1
    0)の吸気側に導く排気導入管(29)と、 前記ディーゼルエンジン(10)の始動時に、前記燃焼
    式ヒータ(21)が着火したことを乗員に表示する表示
    手段(31)とを備えることを特徴とするエンジン着火
    促進装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007516881A (ja) * 2003-12-12 2007-06-28 ベール フランス ルファッシェ エス・アー・エス 自動車用電気加熱機構

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