JP2003063238A - 車両用暖房装置 - Google Patents

車両用暖房装置

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JP2003063238A
JP2003063238A JP2001256771A JP2001256771A JP2003063238A JP 2003063238 A JP2003063238 A JP 2003063238A JP 2001256771 A JP2001256771 A JP 2001256771A JP 2001256771 A JP2001256771 A JP 2001256771A JP 2003063238 A JP2003063238 A JP 2003063238A
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Japan
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combustion
engine
heater
diesel engine
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JP2001256771A
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English (en)
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Takatomo Narahara
崇伴 楢原
Teruhiko Kameoka
輝彦 亀岡
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Denso Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃焼式ヒータに対して暖房時と異なった燃焼
制御をさせるとともに、その排気をエンジンの吸気系に
吸い込ませることで、エンジンの始動性の向上を可能と
する車両用暖房装置を実現する。 【解決手段】 吸入空気を圧縮して燃料を自己着火させ
るエンジン10を搭載する車両に搭載され、燃料を燃焼
することにより車室内を暖房する燃焼式ヒータ21を備
える車両用暖房装置において、燃焼式ヒータ21の排気
をエンジン10の吸気側に導く第1排気ダクト28aを
設けるとともに、エンジン10のクランキングのとき
に、燃焼式ヒータ21により第1排気ダクト28aに対
して未燃焼ガスが発生するように燃焼式ヒータ21の燃
焼制御を行なう電子制御装置24を有することで、エン
ジン10の始動性の向上を可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料を燃焼するこ
とにより車室内を暖房する燃焼式ヒータを備える車両用
暖房装置に関するものであり、特に燃焼式ヒータの排気
をエンジンの吸気系に吸入させる燃焼制御に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両用暖房装置として特
開昭63−71412号公報に記載されたものが知られ
ている。この公報の車両用暖房装置では、燃焼式ヒータ
の燃焼空気をディーゼルエンジンの吸気管から取り入れ
るように構成し、燃焼室で発生した排気を切換バルブに
よってディーゼルエンジンの吸気管または車室内を暖房
する暖房装置の熱交換器のいずれかに吸入するように構
成されている。
【0003】そして、ディーゼルエンジンの始動時また
は暖機時には、切換バルブは前記吸気管に連通するよう
に切り換えられ、前記ディーゼルエンジンの始動後また
は暖機後には前記熱交換器に連通されるように切り換え
られている。
【0004】これにより、ディーゼルエンジンの始動時
には、燃焼式ヒータの排気によってディーゼルエンジン
の吸気系の温度を高めることで、ディーゼルエンジンの
始動補助または暖機機能の向上を図るとともに、ディー
ゼルエンジンの暖機後には、排気が暖房用の熱交換器に
切り換えられため、直ちに熱交換器の暖房機能を最大限
に機能させることができるものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に記載の車両用暖房装置によれば、燃焼式ヒータの燃
焼空気をディーゼルエンジンの吸気系から取り入れてい
る燃焼空気を燃焼式ヒータにより酸素が消費されてしま
うため、ディーゼルエンジンで吸気する吸入空気の酸素
濃度が低下する。図9に示すように、一般的に、ディー
ゼルエンジンの始動にあたって、ディーゼルエンジンが
吸気する吸入空気の酸素濃度と吸気温度とによってエン
ジンの始動可能範囲が求められる。つまり、酸素濃度で
は、所定量の酸素濃度が必要であり、そのためには燃焼
式ヒータの燃焼能力の高低を表わす燃焼量を図中に示す
Qo1以下の低めの燃焼量とする必要がある。
【0006】また、吸気温度においても、燃焼式ヒータ
の排気によって所定値以上に高めることで始動性が向上
するが、吸気系の熱容量や外気温度などの条件によって
燃焼量を特定できないが、概して、図中に示すように、
Qt1以上の燃焼量が必要とされ前者の燃焼量であるQ
1以下と両立できないことがある。
【0007】その結果、どうしても低めの燃焼量となる
ためディーゼルエンジンの始動を行なうクランキングの
所要時間が長くなってしまう問題がある。
【0008】そこで、本発明の目的は、上記点を鑑みて
なされたもので、エンジンのクランキングのときには、
燃焼式ヒータに対して暖房時と異なった燃焼制御をさせ
るとともに、その排気をエンジンの吸気系に吸い込ませ
ることで、エンジンの始動性の向上を可能とする車両用
暖房装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1ないし請求項8に記載の技術的手段を採用
する。すなわち、請求項1に記載の発明では、エンジン
(10)を搭載する車両に搭載され、燃料および燃焼空
気を供給して燃料を燃焼することにより車室内を暖房す
る燃焼式ヒータ(21)を備える車両用暖房装置におい
て、燃焼式ヒータ(21)の排気をエンジン(10)の
吸気側に導く排気導入管(28a)を設けるとともに、
エンジン(10)のクランキングのときに、燃焼式ヒー
タ(21)により未燃焼ガスが発生するように燃焼式ヒ
ータ(21)の燃焼制御を行なう制御手段(24)を有
することを特徴としている。
【0010】請求項1に記載の発明によれば、エンジン
(10)の吸気に未燃焼ガスが吸込まれることにより、
未燃焼ガスは、熱分解の進んだガスであるため、エンジ
ン(10)の始動可能範囲が従来よりも低い酸素濃度の
吸入空気で、かつ従来よりも低い吸気温度でも始動でき
ることで、エンジン(10)の始動を行なうクランキン
グの所要時間を従来よりも短時間に完了することができ
る。従って、エンジン(10)の始動性の向上が図れ
る。
【0011】請求項2に記載の発明では、制御手段(2
4)は、燃料供給量に対する燃焼空気量の比を表わす空
気過剰率が小さいリッチ燃焼、または空気過剰率が大き
いリーン燃焼のいずれかによる燃焼制御により未燃焼ガ
スを発生することを特徴としている。
【0012】請求項2に記載の発明によれば、未燃焼ガ
スを発生するための燃焼制御には、例えば理論的には空
気過剰率が小さいリッチ燃焼、または空気過剰率が大き
いリーン燃焼の両者が相当する。好ましくは燃焼空気量
を少なくするリッチ燃焼の方が燃焼空気量を低減するよ
うに制御するため、燃焼制御が容易であり、かつ送風動
力も小さくてすむため望ましい。
【0013】請求項3に記載の発明では、エンジン(1
0)は、吸入空気を圧縮して燃料を自己着火させるディ
ーゼルエンジン(10)であり、制御手段(24)は、
ディーゼルエンジン(10)のクランキングのときに、
燃料を着火するときから未燃焼ガスを発生する着火燃焼
制御を行なうことを特徴としている。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、未燃焼ガ
スの発生量が多くなることで、クランキングの所要時間
を請求項1より短時間に完了することができる。
【0015】請求項4に記載の発明では、外気温度を検
出する外気温センサー(24b)またはディーゼルエン
ジン(10)の冷却水温度を検出する水温センサー(2
4a)のいずれかが設けられ、制御手段(24)は、外
気温センサー(24b)または水温センサー(24a)
のいずれかが検出した検出値に基づき、この検出値が所
定値以下のときに未燃焼ガスを発生するように燃焼制御
を行なうことを特徴としている。
【0016】請求項4に記載の発明によれば、外気温セ
ンサー(24b)または水温センサー(24a)のいず
れかが検出した検出値に基づき、例えば所定温度以下の
低いときに未燃焼ガスを発生するようにすることによ
り、未燃焼ガスの発生量を必要最小限に抑えることがで
きる。
【0017】請求項5に記載の発明では、制御手段(2
4)は、外気温センサー(24b)または水温センサー
(24a)のいずれかが検出した検出値が低いほど空気
過剰率が小さいリッチ燃焼となるように燃焼制御を行な
うことを特徴としている。
【0018】請求項5に記載の発明によれば、例えば外
気温センサー(24b)または水温センサー(24a)
のいずれかが所定温度よりも低いほど、空気過剰率が小
さいリッチ燃焼となるように燃焼制御を行なうことによ
り、必要に応じた未燃焼ガスの発生量に抑えることがで
きる。
【0019】請求項6に記載の発明では、吸入空気を圧
縮して燃料を自己着火させるディーゼルエンジン(1
0)を搭載する車両に搭載され、燃料および燃焼空気を
供給して燃料を燃焼することにより車室内を暖房する燃
焼式ヒータ(21)を備える車両用暖房装置において、
燃焼式ヒータ(21)の排気をディーゼルエンジン(1
0)の吸気側に導く排気導入管(28a)を設けるとと
もに、ディーゼルエンジン(10)のクランキングのと
きに、燃焼式ヒータ(21)によりディーゼルエンジン
(10)の始動に必要な酸素濃度が確保できる燃焼能力
よりも高めの燃焼能力が得られる燃焼量によって着火燃
焼させた後、ディーゼルエンジン(10)の始動に必要
な酸素濃度が確保できる燃焼能力よりも低めの燃焼能力
が得られる燃焼量によって燃焼させるように燃焼式ヒー
タ(21)の燃焼制御を行なう制御手段(24)を有す
ることを特徴としている。
【0020】請求項6に記載の発明によれば、高めの燃
焼能力が得られる燃焼量から低めの燃焼能力が得られる
燃焼量に切り換える燃焼制御を行なう制御手段(24)
を有することにより、まず、高めの燃焼能力が得られる
燃焼量によって吸気系の熱容量を短時間に上昇させるこ
とで吸気温度が高められ、その後、ディーゼルエンジン
(10)の始動に必要な酸素濃度が確保できる燃焼能力
よりも低めの燃焼能力が得られる燃焼量によって燃焼さ
せた排気を吸入させることで、従来が着火燃焼より低め
の燃焼能力が得られる燃焼量で対応していたものと比較
してクランキングの所要時間を短くすることができる。
【0021】請求項7に記載の発明では、吸気温度を検
出する吸気温度センサーが設けられ、制御手段(24)
は、着火燃焼させた後、ディーゼルエンジン(10)の
吸気温度が所定値を超えたときに、ディーゼルエンジン
(10)の始動に必要な酸素濃度が確保できる燃焼能力
よりも低めの燃焼能力が得られる燃焼量によって燃焼さ
せるように燃焼式ヒータ(21)の燃焼制御を行なうこ
とを特徴としている。
【0022】請求項7に記載の発明によれば、具体的
に、ディーゼルエンジン(10)の吸気温度を検出し
て、ディーゼルエンジン(10)の始動に必要な酸素濃
度が確保できる低めの燃焼能力が得られる燃焼量に低下
させることにより、吸気温度に応じた燃焼量の燃焼制御
ができることで、クランキングの所要時間を短くするこ
とができる。
【0023】請求項8に記載の発明では、制御手段(2
4)は、ディーゼルエンジン(10)のクランキングの
ときに、着火燃焼させた後、ディーゼルエンジン(1
0)の始動に必要な酸素濃度が確保できる燃焼能力より
も低めの燃焼能力が得られる燃焼量によって燃焼させた
後、所定の時間経過後、またはディーゼルエンジン(1
0)の回転数のいずれかが所定値を超えたときに、正常
な燃焼状態を維持することの可能な所定範囲内の空気過
剰率による燃焼制御を行なうことを特徴としている。
【0024】請求項8に記載の発明によれば、例えばク
ランキングが完了後に正常な燃焼状態を維持する燃焼を
させることにより、ディーゼルエンジン(10)の暖機
運転を早めるとともに、冷却水温度の上昇を早めること
ができる。
【0025】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものであ
る。
【0026】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明に
係る燃焼式ヒータを車両用暖房装置に適用した第1実施
形態について、図1ないし図5に基づいて説明する。な
お、本発明は液冷式の内燃エンジンに適用できるもので
あって、ここでは、最も好ましいディーゼルエンジンへ
の適用例を示す。
【0027】まず、図1に示すように、本実施形態に係
る燃焼式ヒータを車両用暖房装置に適用した全体構成図
である。10は車両走行用の水冷式ディーゼルエンジン
であり、11は、エアクリーナ12にて塵埃が除去され
た(浄化された)空気を水冷式ディーゼルエンジン(以
下、エンジンと略す。)の各気筒に導く吸気管であり、
13は各気筒から排出される排気を集合させて、後述す
る触媒14に導く排気管である。
【0028】14は排気中の炭化水素や窒素酸化などの
酸化還元反応を促進することにより排気を浄化する三元
触媒(以下、触媒と略す。)であり、この触媒14の排
気流れ下流側には、触媒14から流出する排気の騒音
(排気音)を低減するマフラー(消音器)15が配設さ
れている。
【0029】また、16はエンジン10内を循環する冷
却水(冷却液)を冷却するラジエータであり、17はエ
ンジン10から駆動力を得て冷却水を循環させるウォー
タポンプである。18はエンジン10から流出した冷却
水を、ラジエータ16を迂回させてエンジン10に還流
させるパイパス通路であり、19は冷却水温度に応じて
エンジン10から流出した冷却水をラジエータ16に流
通させる場合と、バイパス通路18に流通させる場合と
を切り換える周知のサーモスタットである。
【0030】因みに、ウォータポンプ17およびバイパ
ス通路18は、通常、エンジン10内に内蔵されてい
る。
【0031】20は冷却水を熱源として車室内に吹き出
す空気を加熱することにより、車室内を暖房するヒータ
コア(暖房手段)であり、21はヒータコア20より冷
却水流れ上流側に配設されてヒータコア20に流入する
冷却水を加熱する燃焼式ヒータである。なお、燃焼式ヒ
ータ21の詳細については、後述する。
【0032】25はエンジン10から流出した冷却水
を、電動ウォータポンプ23を迂回させて燃焼式ヒータ
21に導くバイパス通路であり、このバイパス通路25
には、電動ウォータポンプ23から吐出した冷却水がバ
イパス通路25を流通して電動ウォータポンプ23の吸
入側に還流することを防止する逆止弁26が配設されて
いる。
【0033】27は、燃焼式ヒータ21に燃焼空気を送
風する電動送風機(以下、送風機と略す。)であり、本
実施形態では、ターボ送風機を採用している。なお、タ
ーボ送風機とは、羽根車の回転運動によって気体に運動
エネルギを与える機械を言い、具体的には遠心式送風
機、斜流送風機及び軸流送風機などを言う(JIS B
0132より)。
【0034】ここで、本実施形態の送風機27は、エア
クリーナ12にて浄化された空気をエンジン10の吸気
管11から導く第1吸気ダクト29aを介して吸気する
場合と、エンジンルーム内からの空気を導く第2吸気ダ
クト29bを介して吸気する場合とを切り換えるように
送風機27の上流側に第1切換弁30aが設けられてい
る。
【0035】また、28aは燃焼式ヒータ21の排気を
エンジン10の吸気管11に導く排気導入管である第1
排気ダクトであり、28bは燃焼式ヒータ21から排出
される排気を触媒14に導く第2排気ダクトであり、両
排気ダクト28a、28bとの結合部位には、燃焼式ヒ
ータ21の排気を第1排気ダクト28aに流通させる場
合と、燃焼式ヒータ21の排気を第2排気ダクト28b
に流通させる場合とを切り換える第2切換弁30bが設
けられている。なお、第2排気ダクト28bは触媒14
より排気流れ上流側の排気管13に接続されている。
【0036】なお、第1、第2切換弁30a、30b
は、本実施形態では、ステッピングモータにより弁体を
作動させる電気式切換弁であり、これらの第1、第2切
換弁30a、30bは、電子制御装置24により制御さ
れており、エンジン10を始動させるときには、第1吸
気ダクト29aから燃焼空気を取り入れ、燃焼によって
発生した排気が第1排気ダクト28aを介してエンジン
10の吸気管11に導くように流通通路が電子制御装置
24により制御されて切り換えられる。
【0037】そして、エンジン10が始動を完了し暖機
運転が完了した後に、第2吸気ダクト29bおよび第2
排気ダクト28b側の流通通路に切換えられる。
【0038】24は制御手段である電子制御装置(以
下、ECUと称す)24であって、上記第1、第2切換
弁30a、30bの制御の他に、燃焼式ヒータ21の燃
焼制御(停止、着火または燃焼式ヒータ21の燃焼能
力)、燃焼式ヒータ21に燃料を圧送する燃料ポンプ
(F/P)22、燃焼式ヒータ21に燃焼空気を送風す
る電動送風機(A/M)27、および電動ウォータポン
プ23などを制御する。
【0039】また、これらの制御のために、ECU24
には、乗員が操作するタイマスイッチ(図示せず)、リ
モートコントロール装置(図示せず)等の設定値、水温
センサー24aおよび外気温センサー24bの検出信号
(検出温度)が入力されている。なお、24aは、エン
ジン10から流出する冷却水温度を検出する水温センサ
ーであり、24bは、車両周辺の外気温度を検出する外
気温センサーである。
【0040】次に、燃焼式ヒータ21について図2に基
づいて説明する。本実施形態の燃焼式ヒータ21は、そ
の内部に、気化部材である気化プレート210を加熱す
ることによって、燃料を気化し燃焼空気と混合させて燃
料を燃焼させる燃焼室211と、燃焼空気を燃焼室21
1に供給する給気口27aと、燃料を燃焼室211の一
部である気化プレート210に供給する燃料供給管22
aとを有している。
【0041】図2に示すように、燃焼式ヒータ21は、
左右一対の半容器体21a、21bを互いの開口縁で仕
切り板21cを挟んで結合したもので、半容器体21a
の上壁には、これを貫通して給気口27aが形成されて
おり、下壁には、排気口27bが形成されている。一方
半容器体21bには、側壁と上壁にそれぞれ、熱伝達媒
体としての水の流入口23aと流出口23bとが設けら
れており、壁内に形成された液流通路23cに通じてい
る。
【0042】そして、半容器体21a、21b内には中
心に燃焼室211が配設され、燃焼室211は仕切板2
1cの表裏にそれぞれ突設された燃焼筒部212、21
3と、燃焼筒部212の内部に配置される気化プレート
210と、気化プレート210を加熱するヒータ部材
(以下、グロープラグと称す。)214とから構成され
ている。なお、グロープラグ214はECU24により
制御されている。
【0043】また、燃焼室211の両燃焼筒部212、
213は、仕切板21cの中心に設けた開口部215に
より連通している。燃焼筒部213はやや大径の円筒体
で、仕切板21cの貫通孔215aにより排気口27b
と通じる半容器体21bの内空間に突出している。一
方、燃焼筒部212はやや小径の円筒体で、筒壁に多数
のエア導入孔212aが設けられている。
【0044】燃焼筒部212は給気口27aと通じる半
容器体21aの内空間に突出している。この突出端は閉
口されており、この閉口端面に近接する筒内にはこれを
横切って、気化部材である気化プレート210が配置さ
れている。気化プレート210は円板体で、焼結金属に
よる多数個の孔を有するものであり、燃料を一時的に保
持して燃料の気化を促進させるものである。
【0045】また、気化プレート210には、半容器体
21aの端壁を貫通し、さらに燃焼筒部212を貫通し
た燃料供給管22aの先端開口が当接している。なお、
燃料供給管22aは燃料配管22cに連結しており、燃
料ポンプ22より図示しない遮断弁を経て燃料供給管2
2aに燃料が供給される。そのため、気化プレート21
0に至った燃料は毛細管現象により広く気化プレート2
10全体に拡散する。
【0046】さらに、気化プレート210に近接して、
燃焼筒部212の筒壁を貫通して燃料供給管22aの先
端近くへ至るグロープラグ214が設けてあり、気化プ
レート210はグロープラグ214により加熱される。
燃料は、加熱された気化プレート210から蒸発気化
し、給気口27aおよびエア導入孔212aにより燃焼
筒部212内に供給された燃焼空気と混合して、グロー
プラグ214により着火し燃焼するようになっている。
【0047】次に、本実施形態の車両用暖房装置の作動
について説明する。まず、燃焼式ヒータ21の燃焼制御
を行なうECU24は、車室内を暖房するためにヒータ
コア20に循環させる冷却水を加熱するための通常燃焼
制御と、エンジン10の始動性を向上させるために、燃
焼式ヒータ21の排気がエンジン10の吸気管11に導
くとともに、その導かれる排気を未燃焼ガスが発生する
ように燃焼空気量を低減させる不完全燃焼制御とを有し
ている。
【0048】前者の通常燃焼制御は、燃焼が開始すると
きの着火時において、まず、気化プレート210を加熱
するグロープラグ214に通電する。そして、グロープ
ラグ214により気化プレート210が加熱され、気化
プレート210の温度が十分上昇するT1時間経過後、
燃料ポンプ22により所定量(着火時)の燃料を供給す
るとともに、所定量(着火時)の燃焼空気を燃焼室21
1に供給する。
【0049】そして、T2時間経過後、燃焼室211の
火炎の状態が安定となると、燃料ポンプ22を制御し、
必要な暖房能力を得る燃料供給量まで増加して、気化プ
レート210に燃料を供給する。同時に、燃焼空気量を
必要な暖房能力を得る燃焼空気量まで増加して、燃焼室
211に燃焼空気を供給する。続いて、燃料供給量およ
び燃焼空気量が設定量となってから、所定の時間が経過
したT3時間経過後、気化プレート210を加熱するグ
ロープラグ214への通電を中止する。
【0050】なお、この通常燃焼制御では、まず、第
1、第2切換弁30a、30bが第2吸気ダクト29b
から吸気を取り入れ、燃焼された排気が第2排気ダクト
28b側に導くように流通通路が切り換えられるととも
に、燃料供給量に対する燃焼空気量の比を表わす空気過
剰率λが、図3に示す通常使用範囲内(例えば1.4か
ら2.3程度)となるように燃料および燃焼空気を供給
するように制御している。これにより、排出される排気
の排気ガス濃度である排出THC濃度は、極めて低くて
クリーンな燃焼状態を得ることができるものである。
【0051】次に、乗員がエンジン10を始動する際、
つまり、エンジン10を始動させるクランキングのとき
には、上述の通常燃焼制御とは異なる不完全燃焼制御を
行なうものである。なお、クランキングとは、周知のご
とくエンジン10のクランクシャフト(図示せず)を電
動モータなどの駆動手段により回転させることにより、
吸気を吸入圧縮することを言い、本発明ではこのクラン
キングの所要時間を短縮してディーゼルエンジン10な
どエンジンの始動性を向上させたものである。
【0052】この不完全燃焼制御では、まず、第1、第
2切換弁30a、30bが第1吸気ダクト29aから燃
焼空気を取り入れ、燃焼によって発生した排気が第1排
気ダクト28aを介してエンジン10の吸気管11に導
くように流通通路が切り換えられるとともに、図4に示
すタイムチャートに基づいた不完全燃焼制御処理を行な
うものである。
【0053】図4に示すように、乗員のイグニッション
キーを0Nにより図示しないエンジン用グロープラグ0
N(図中t0)されると、(a)に示すグロープラグ2
14がONされる。次に、クランキングが開始(図中t
1)されると(c)に示す燃料ポンプ22により所定量
(着火時)の燃料を供給するとともに、(b)に示す送
風機27により所定量(着火時)の燃焼空気を燃焼室2
11に供給する。
【0054】そして、燃料供給量および燃焼空気量を順
次増加しながら着火燃焼制御を行なう。そして、燃料供
給量および燃焼空気量が設定量(F1、V1)となって
燃焼室211の火炎の状態が安定となるとグロープラグ
214がOFFされて着火燃焼制御(t2)が完了す
る。その後、空気量制御開始t3において燃焼空気量を
V2に低減させるように(b)に示す送風機27の制御
を行なう。
【0055】この燃焼空気量V2は、燃料供給量F1に
対して空気過剰率λが極めて低くなるリッチ燃焼(図3
参照)となるため、(d)に示す排気のガス濃度を表わ
す排出THC濃度が上昇して未燃焼ガスが発生する。従
って、クランキングのときには、この未燃焼ガスがエン
ジンの吸気管11に吸気されることになる。
【0056】ところで、この未燃焼ガスは、熱分解の進
んだ燃料であるため、この未燃焼ガス吸気するエンジン
10は着火しやすくなる。すなわち、図5に示すよう
に、従来技術と比較して、低い酸素濃度、低い吸気温度
でも始動性が良くなることで、クランキングの所要時間
を短縮できる。
【0057】因みに、空気量制御開始t3において燃焼
空気量を設定値V1(図4にX1で示す)のままで燃焼
を継続させると排出THC濃度は低くなる(図4にX2
で示す)が、吸気するエンジン10には、燃焼によって
酸素が消費されてしまうため、吸気するエンジン10側
の始動性が劣ってしまう。従って、t5に示すように、
クランキングの所要時間が長くなってしまう。
【0058】なお、ここでは、空気量制御開始t3にお
いて、燃焼空気量をV1に低減させるように制御したリ
ッチ燃焼で未燃焼ガスを発生させたが、逆に燃焼空気量
を増加するように制御させて空気過剰率λが極めて高く
なるリーン燃焼(図3参照)でも未燃焼ガスを発生させ
ることができる。ただし、このリーン燃焼に比較して送
風機27の動力増大、火炎の吹き消えなどの点で、好ま
しくはリッチ燃焼で不完全燃焼させる方が望ましい。
【0059】以上の第1実施形態の車両用暖房装置によ
れば、エンジン10の吸気に未燃焼ガスが吸込まれるこ
とにより、未燃焼ガスは、熱分解の進んだガスであるた
め、エンジン10の始動可能範囲が従来よりも低い酸素
濃度の吸入空気で、かつ従来よりも低い吸気温度でも始
動できることで、エンジン10の始動を行なうクランキ
ングの所要時間を従来よりも短時間に完了することがで
きる。従って、エンジン10の始動性の向上が図れる。
【0060】(第2実施形態)以上の第1実施形態で
は、ECU24の不完全燃焼制御において、着火させる
ときは、燃料供給量および燃焼空気量が設定量(F1、
V1)まで増加させ着火燃焼制御を行なったが、これに
限らず、着火するときから未燃焼ガスを発生させる不完
全燃焼制御を行なうことでも良い。
【0061】図6に示すように、クランキングが開始
(図中t1)されると(c)に示す燃料ポンプ22によ
り所定量(着火時)の燃料を供給するとともに、(b)
に示す送風機27により所定量(着火時)の燃焼空気を
燃焼室211に供給する。
【0062】そして、燃料供給量および燃焼空気量を順
次増加しながら着火燃焼制御を行なう。このとき燃料供
給量は設定値(F1)として燃焼空気量が設定量(V
1)よりも低減された(V2)リツチ燃焼を行なう。こ
れにより、(d)に示す排出THC濃度が第1実施形態
よりも多量に排出されるため、未燃焼ガスの発生量が多
くなることで、クランキングの所要時間を第1実施形態
より短時間に完了することができる。
【0063】(第3実施形態)本実施形態では、冷却水
温度や外気温度に応じて不完全燃焼の度合いをへんこう
するものである。すなわち、図7の(b)に示すように
送風機27の制御において、空気量制御開始t3を行な
うときに、(b1)に示す外気温または冷却水温度に応
じて燃焼空気量を予め設定しておいて、水温センサー2
4aまたは外気温センサー24bの検出値に応じて、例
えば燃焼空気量をV21やV22となるように送風機2
7が制御されるようにしている。なお、この燃焼空気量
V21やV22は、いずれも燃料供給量F1に対して空
気過剰率λが小さいリッチ燃焼であり、未燃焼ガスが排
出される。
【0064】これにより、エンジン10の始動時におい
て、外気温度や冷却水温度の状況に応じて、例えば所定
温度以下の低いときに未燃焼ガスを多く発生するように
制御することで、未燃焼ガスの発生量を必要最小限に抑
えることができる。
【0065】また、例えば外気温センサー24bまたは
水温センサー24aのいずれかが所定温度よりも低いほ
ど、空気過剰率λが小さいリッチ燃焼となるように燃焼
制御を行なうことにより、必要に応じた未燃焼ガスの発
生量に抑えることができる。
【0066】なお、外気温度や冷却水温度が所定温度以
上のときには、不完全燃焼制御ではなく通常燃焼制御を
行なうことでも良い。
【0067】(第4実施形態)以上の実施形態では、エ
ンジン10をクランキングのときに、燃焼式ヒータ21
の燃焼制御を未燃焼ガスが発生する不完全燃焼制御を行
なって、エンジン10の吸気に未燃焼ガスを吸込ませる
説明をしたが、これに限らず、燃焼量を可変させること
でもエンジン10の始動性を向上させることができる。
【0068】つまり、エンジ10の始動性は上述したよ
うに、エンジン10が吸気する吸入空気の酸素濃度と吸
気温度とによってエンジンの始動可能範囲が求められ
る。つまり、吸気温度を高めることによって始動性が向
上するため、必要レベル以上の酸素濃度を確保できる燃
焼式ヒータ21の燃焼制御を行なうことでエンジン10
の始動性の向上が図れる。
【0069】具体的には、図8に示すように、燃焼量を
可変する燃焼制御を行なうと良い。
【0070】すなわち、(b)に示す送風機27および
(c)に示す燃料ポンプ22の制御をクランキング開始
(図中t1)から着火燃焼制御完了t2までは、上述の
第1、第3実施形態と同様の燃料供給量および燃焼空気
量が設定量(F1、V1)となるようにエンジン10の
始動に必要な酸素濃度が確保できる燃焼能力よりも高め
の燃焼能力が得られる燃焼量によって着火燃焼させた
後、着火燃焼制御完了t2後、燃料供給量をF3、燃焼
空気量をV3に低減させて、つまり、エンジン10の始
動に必要な酸素濃度が確保できる燃焼能力よりも低めの
燃焼能力が得られる燃焼量によって燃焼させるように燃
焼式ヒータ21の燃焼制御を行なう。
【0071】なお、この時の高めの燃焼量および低めの
燃焼量はいずれも空気過剰率λが通常使用範囲(図3参
照)で燃焼している。
【0072】これにより、(g)に示すエンジン10が
吸気する吸入空気の酸素濃度が実線で示すように、高め
の燃焼量のときに必要レベル以下を示し、低めの燃焼量
にすると必要レベルが確保される。一方、(f)に示す
エンジンの吸気温度では、実線で示すように、高めの燃
焼量のときに急激に上昇し、低めの燃焼量のときに緩だ
やかであるが上昇し必要レベルに到達する。酸素濃度お
よび吸気温度の両者が必要レベルに達することでエンジ
ン始動t4が完了する。
【0073】ここで、破線で示すY1ないしY4は、酸
素濃度が必要レベルを確保するための最小の燃焼量で燃
焼制御させたものであって、最小の燃焼量であるため
に、吸気温度の上昇が緩だやかであるため、クランキン
グの所要時間が長くなる。
【0074】以上の実施状態によれば、高めの燃焼能力
が得られる燃焼量から低めの燃焼能力が得られる燃焼量
に切り換える燃焼制御を行なうことにより、まず高めの
燃焼量によって吸気系の熱容量を短時間に上昇させるこ
とで吸気温度が高められ、その後、低めの燃焼量によっ
て燃焼させた排気を吸入させることで、従来が着火燃焼
より低めの燃焼能力が得られる燃焼量で対応していたも
のと比較してクランキングの所要時間を短くすることが
できる。
【0075】なお、吸気管11内の吸気温度を検出する
吸気温度センサーを設け、この吸気温度を検出して、所
定値を超えるまで高めの燃焼量で制御させ、所定値を超
えたときに低めの燃焼量となるようにECU24により
制御させると良い。これにより、吸気温度に応じた燃焼
量の燃焼制御ができることで、クランキングの所要時間
を短くすることができる。
【0076】また、エンジン始動完了t4後所定時間経
過後またはエンジン10の回転数が所定値を超えたとき
に、燃焼式ヒータ21が通常燃焼制御に切り換えるよう
にECU24により制御させると良い。これにより、例
えばクランキングが完了後に燃焼量を増加することによ
り、ディーゼルエンジン10の暖機運転を早めるととも
に、冷却水温度の上昇を早めることができる。
【0077】(他の実施形態)以上の実施形態では、燃
焼式ヒータ21の熱を冷却水に与えて車室内を暖房した
が、燃焼式ヒータ21にて直接に車室内を加熱暖房して
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係る燃焼式ヒータ21
を車両用暖房装置に適用した模式図である。
【図2】本発明の第1実施形態における燃焼式ヒータ2
1の全体構成を示す縦断面図である。
【図3】燃焼式ヒータ21の空気過剰率λと排出THC
濃度との関係を示す特性図である。
【図4】本発明の第1実施形態における不完全燃焼制御
の制御処理を示すタイムチャートおよび特性図である。
【図5】エンジンの吸気温度および吸気酸素濃度とエン
ジンの始動可能範囲を示す特性図である。
【図6】本発明の第2実施形態における不完全燃焼制御
の制御処理を示すタイムチャートおよび特性図である。
【図7】本発明の第3実施形態における不完全燃焼制御
の制御処理を示すタイムチャートおよび特性図である。
【図8】本発明の第4実施形態における不完全燃焼制御
の制御処理を示すタイムチャートおよび特性図である。
【図9】従来技術におけるエンジンの吸気温度および吸
気酸素濃度とエンジンの始動可能範囲を示す特性図であ
る。
【符号の説明】
10…水冷式ディーゼルエンジン(エンジン、ディーゼ
ルエンジン) 21…燃焼式ヒータ 24…電子制御装置(制御手段) 24a…水温センサー 24b…外気温センサー 28a…第1排気ダクト(排気導入管)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン(10)を搭載する車両に搭載
    され、燃料および燃焼空気を供給して燃料を燃焼するこ
    とにより車室内を暖房する燃焼式ヒータ(21)を備え
    る車両用暖房装置において、 前記燃焼式ヒータ(21)の排気を前記エンジン(1
    0)の吸気側に導く排気導入管(28a)を設けるとと
    もに、前記エンジン(10)のクランキングのときに、
    前記燃焼式ヒータ(21)により未燃焼ガスが発生する
    ように前記燃焼式ヒータ(21)の燃焼制御を行なう制
    御手段(24)を有することを特徴とする車両用暖房装
    置。
  2. 【請求項2】 前記制御手段(24)は、燃料供給量に
    対する燃焼空気量の比を表わす空気過剰率が小さいリッ
    チ燃焼、または前記空気過剰率が大きいリーン燃焼のい
    ずれかによる燃焼制御により未燃焼ガスを発生すること
    を特徴とする請求項1に記載の車両用暖房装置。
  3. 【請求項3】 前記エンジン(10)は、吸入空気を圧
    縮して燃料を自己着火させるディーゼルエンジン(1
    0)であり、前記制御手段(24)は、前記ディーゼル
    エンジン(10)のクランキングのときに、燃料を着火
    するときから未燃焼ガスを発生する着火燃焼制御を行な
    うことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車
    両用暖房装置。
  4. 【請求項4】 外気温度を検出する外気温センサー(2
    4b)または前記ディーゼルエンジン(10)の冷却水
    温度を検出する水温センサー(24a)のいずれかが設
    けられ、 前記制御手段(24)は、前記外気温センサー(24
    b)または前記水温センサー(24a)のいずれかが検
    出した検出値に基づき、前記検出値が所定値以下のとき
    に未燃焼ガスを発生するように燃焼制御を行なうことを
    特徴とする請求項3に記載の車両用暖房装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段(24)は、前記外気温セ
    ンサー(24b)または前記水温センサー(24a)の
    いずれかが検出した検出値が低いほど前記空気過剰率が
    小さいリッチ燃焼となるように燃焼制御を行なうことを
    特徴とする請求項4に記載の車両用暖房装置。
  6. 【請求項6】 吸入空気を圧縮して燃料を自己着火させ
    るディーゼルエンジン(10)を搭載する車両に搭載さ
    れ、燃料および燃焼空気を供給して燃料を燃焼すること
    により車室内を暖房する燃焼式ヒータ(21)を備える
    車両用暖房装置において、 前記燃焼式ヒータ(21)の排気を前記ディーゼルエン
    ジン(10)の吸気側に導く排気導入管(28a)を設
    けるとともに、前記ディーゼルエンジン(10)のクラ
    ンキングのときに、前記燃焼式ヒータ(21)により前
    記ディーゼルエンジン(10)の始動に必要な酸素濃度
    が確保できる燃焼能力よりも高めの燃焼能力が得られる
    燃焼量によって着火燃焼させた後、前記ディーゼルエン
    ジン(10)の始動に必要な酸素濃度が確保できる燃焼
    能力よりも低めの燃焼能力が得られる燃焼量によって燃
    焼させるように前記燃焼式ヒータ(21)の燃焼制御を
    行なう制御手段(24)を有することを特徴とする車両
    用暖房装置。
  7. 【請求項7】 吸気温度を検出する吸気温度センサーが
    設けられ、前記制御手段(24)は、着火燃焼させた
    後、前記ディーゼルエンジン(10)の吸気温度が所定
    値を超えたときに、前記ディーゼルエンジン(10)の
    始動に必要な酸素濃度が確保できる燃焼能力よりも低め
    の燃焼能力が得られる燃焼量によって燃焼させるように
    前記燃焼式ヒータ(21)の燃焼制御を行なうことを特
    徴とする請求項6に記載の車両用暖房装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段(24)は、前記ディーゼ
    ルエンジン(10)のクランキングのときに、着火燃焼
    させた後、前記ディーゼルエンジン(10)の始動に必
    要な酸素濃度が確保できる燃焼能力よりも低めの燃焼能
    力が得られる燃焼量によって燃焼させた後、所定の時間
    経過後、または前記ディーゼルエンジン(10)の回転
    数のいずれかが所定値を超えたときに、正常な燃焼状態
    を維持することの可能な所定範囲内の前記空気過剰率に
    よる燃焼制御を行なうことを特徴とする請求項6または
    請求項7に記載の車両用暖房装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100710668B1 (ko) * 2005-07-05 2007-04-24 현대모비스 주식회사 연료 연소식 히터의 배기구조

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