JPH11303714A - 燃焼式ヒータを有する内燃機関 - Google Patents
燃焼式ヒータを有する内燃機関Info
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- JPH11303714A JPH11303714A JP11338198A JP11338198A JPH11303714A JP H11303714 A JPH11303714 A JP H11303714A JP 11338198 A JP11338198 A JP 11338198A JP 11338198 A JP11338198 A JP 11338198A JP H11303714 A JPH11303714 A JP H11303714A
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Abstract
に導入するようにした内燃機関において、吸気系構造物
への熱害防止ができるばかりか車室用ヒータの効きめも
十分で、さらには内燃機関の暖機性向上も期待できる燃
焼式ヒータを有する内燃機関を提供すること。 【解決手段】 吸気系の本流管29に燃焼ガスを導入す
る燃焼式ヒータ17と、燃焼式ヒータ17の燃焼熱を利
用して車輌室内の温度を上げる車室用ヒータ9とを備
え、かつ内部にウォータジャケットを有するエンジン1
において、燃焼式ヒータ17,車室用ヒータ9およびウ
ォータジャケットを結び、これら三者に機関冷却水を循
環する冷却水循環通路10を備え、車室用ヒータ9の作
動要求状態の有無に拘わらず、機関冷却水の温度が完全
暖機前温度であるときには、燃焼式ヒータ17を作動し
て冷却水循環通路10を流れる冷却水の温度を上げるこ
とを特徴とする。
Description
する内燃機関に関し、詳しくは内燃機関の吸気系に燃焼
ガスを導入する燃焼式ヒータを有する内燃機関に関す
る。
上や暖機の促進を図ることが必要である。そこで、例え
ば特開昭62−75069号公報は、多気筒の内燃機関
の吸気通路に取付けた気化式燃焼ヒータを利用した技術
を示している。この技術によれば、内燃機関の始動前、
すなわち、内燃機関の作動行程のうち爆発行程で得たピ
ストンの往復運動によってクランクシャフトの回転を開
始する前においては、この始動に先立って燃焼式ヒータ
を作動し、そのときに出る燃焼ガスの持つ熱で機関冷却
水を暖めている。一方、内燃機関の始動後は、吸気通路
に備えられかつ内燃機関の始動前には閉じているが、内
燃機関の始動後は開く開閉弁を開くことで、燃焼式ヒー
タの燃焼ガスを内燃機関の気筒に供給し、これにより気
筒を暖めている。
載の技術にあっては、内燃機関の始動後には燃焼式ヒー
タでの燃焼熱の全てが内燃機関の吸気系に流入するの
で、外気の温度が高い場合に燃焼式ヒータが作動する
と、吸気系の温度が高くなり過ぎて吸気系構造物への熱
害が及ぶ虞れがある。
室内の暖房装置である車室用ヒータに利用する旨の記載
があり、この車室用ヒータによって車室内が十分に暖ま
ると燃焼式ヒータの作動を停止するようになっている。
しかし、車室内の暖房が十分になったからといって、必
ずしも内燃機関の暖機までもが十分であるとは限らな
い。
構造物への熱害防止を図ったり、車室用ヒータの効きめ
を高めたり、内燃機関の暖機性能を向上したりすること
の全てを満足できる技術とはいえなかった。
のであって、燃焼式ヒータの燃焼ガスを内燃機関の吸気
系に導入するようにした内燃機関において、吸気系構造
物への熱害防止ができるばかりか車室用ヒータの効きめ
も十分で、さらには内燃機関の暖機性向上も期待できる
燃焼式ヒータを有する内燃機関を提供することを技術的
課題とする。
に、本発明の燃焼式ヒータを有する内燃機関は、内燃機
関の吸気系に燃焼ガスを導入する燃焼式ヒータと、この
燃焼式ヒータの燃焼熱を利用して車輌室内の温度を上げ
る車室用ヒータとを備え、かつ内部に冷却水通路を有す
る内燃機関において、以下の構成とした。
タおよび前記冷却水通路を結び、これら三者に機関冷却
水を循環する冷却水循環通路を備え、前記車室用ヒータ
の作動要求状態の有無に拘わらず、前記内燃機関の温度
が低温時であるときには、前記燃焼式ヒータを作動して
前記冷却水循環通路を流れる冷却水の温度を上げること
を特徴とするここで、 「燃焼式ヒータ」としては、その内部に冷却水が流れ
るヒータ内部冷却水通路を備え、冷却水がこのヒータ内
部冷却水通路を通過する間に、燃焼式ヒータの燃焼室か
ら熱を受けて冷却水を暖めるようになっているものが好
ましい。
ゆるウォータジャケットのことであり、他の冷却水通路
と区別するため、以降この冷却水通路のことを特に断ら
ない限りウォータジャケットということにする。
は、冷却水を暖める熱源としての燃焼式ヒータを最初と
すれば、その後順番に、車室用ヒータ,ウォータジャケ
ットへと流れ、この冷却水の流れに連れて冷却水の温度
が下がって行き、再び燃焼式ヒータに戻り、ここで燃焼
式ヒータから熱を吸収して再び冷却水の温度が上がると
いう作用を冷却水が冷却水循環通路を流れる間繰り返す
ようになっていることが好ましい。
面温度や機関冷却水温度のことである。
ば、内燃機関の温度がいわゆる完全暖機温度に満たない
温度、すなわち完全暖機前温度が挙げられる。
寒冷状態や極寒冷状態に車輌が置かれていることであっ
て、車室用ヒータを作動させたいとドライバや同乗者が
感じる温度状態のことである。
は、前記車室用ヒータの作動要求状態の有無に拘わら
ず、内燃機関の温度が低温時であるときには、前記燃焼
式ヒータを作動する。よって、そのときには燃焼式ヒー
タの燃焼ガスが内燃機関の吸気系に流れ入る。内燃機関
の吸気系に流れた燃焼ガスは、吸気系の吸気通路を経由
してやがて内燃機関の吸気ポートから気筒内に入り込む
ため、内燃機関の暖機性を向上する。この結果、暖機時
のエミッションの低減が可能であり、また暖機時の燃費
が向上する。
を効かせる必要をドライバや同乗者が感じない場合であ
っても、内燃機関の温度が低温時であるときには、燃焼
式ヒータが作動して冷却水通路を流れる冷却水を暖める
ので、この暖まった冷却水は冷却水通路を通じて燃焼式
ヒータから内燃機関に流れる。よって、内燃機関の暖機
が促進する。
ヒータには、その燃焼熱を前記冷却水に伝える伝熱部を
有し、この伝熱部を前記冷却水が通過するようにしても
よい。
うち、その内部に設けたヒータ内部冷却水通路を冷却水
が通過する間に、燃焼式ヒータの燃焼室から出る燃焼ガ
スの持つ熱が冷却水に伝わって冷却水を暖める部分をい
う。
は、伝熱部があるので、燃焼式ヒータの燃焼ガスの温度
が低下する。このため、内燃機関の吸気系に温度の低い
燃焼ガスが入ることになり、吸気系構造物の熱害を防止
できる。
関内部の冷却水通路の出口温度に基づいて、前記燃焼式
ヒータをON/OFF制御するようにしてもよい。
した図面に基いて説明する。 〈装置の全体説明〉内燃機関としてのエンジン1は水冷
式であって、エンジン本体3と、エンジン本体3の図示
しない複数の気筒内に燃焼に必要な空気を送り込む吸気
装置5と、前記気筒内で混合気が燃焼した後の排気ガス
を大気中に放出する排気装置7と、エンジン1を搭載す
る車輌の室内を暖める車室用ヒータ9とを有する。ま
た、エンジン1は、その図示しないクランクシャフトの
回転力を駆動源として次の説明に出てくる冷却水循環通
路10に機関冷却水を流す図示しない冷却水ポンプを備
えている。
水が循環する図示しない冷却水通路であるウォータジャ
ケットを備えている。そして、ウォータジャケットを起
点として、水管路W1,W2およびW3を介して、吸気
装置5に属する燃焼式ヒータ17およびエンジン本体3
外部の車室用ヒータ9の間で循環する冷却水循環通路1
0を形成する。
鮮な空気を取り入れるエアクリーナ13を吸気装置5の
始端とする。そして、このエアクリーナ13から吸気装
置5の終端であるエンジン本体3の図示しない吸気ポー
トまでの間に、吸気系構造物であるターボチャージャ1
5のコンプレッサ15a,燃焼式ヒータ17,インター
クーラ19およびインテークマニホールド21を備えて
いる。
備える吸気管23に属する。
サ15aを境に、吸気装置5に入って来る外気がコンプ
レッサ15aによって強制的に押し込んで加圧状態とす
る下流側連結管27と、そうでない上流側連結管25と
に大別できる。
は、エアクリーナ13からコンプレッサ15aに向けて
まっすぐ延びる棒状の本流管29と、本流管29に対し
てバイパス状に接続した支流管としてのヒータ用枝管3
1とからなる。
は、その途中に燃焼式ヒータ17を含み、また燃焼式ヒ
ータ17の空気の流れ方向における上流側部位と本流管
29とを結ぶとともに本流管29から燃焼式ヒータ17
に新気すなわち空気を供給する空気供給路33と、燃焼
式ヒータ17の空気の流れ方向における下流側部位と本
流管29とを結びかつ燃焼式ヒータ17から出る燃焼ガ
スを本流管29に出す燃焼ガス排出路35とを有する。
なお、ヒータ用枝管31に係る空気とは、エアクリーナ
13を経由してヒータ用枝管31に入る新気a1のこと
だけを意味するのではなく、燃焼式ヒータから出る燃焼
ガスa2も意味する。焼式ヒータの燃焼ガスは、スモー
クのほとんどない、換言すればカーボンを含まないガス
である。よって、内燃機関の吸気として使用するに支障
ない。
路35の本流管29とのそれぞれの接続箇所c1および
c2のうち、接続箇所c1は接続箇所c2よりも本流管
29の上流側に位置する。よって、エアクリーナ13か
らの空気a1は、まず接続箇所c1でヒータ用枝管31
に分岐する空気a1と分岐せずに本流管29を接続箇所
c2に向かう空気a1’とに分かれる。また、接続箇所
c2では、接続箇所c1で分岐して燃焼式ヒータ17の
燃焼に供されて燃焼ガスとなった空気a2とc1で分岐
しなかった新気a1’とが合流し、燃焼ガス混入空気a
3になる。
供給路33−燃焼式ヒータ17−燃焼ガス排出路35を
経由して接続箇所c2から本流管29に空気a2となっ
て戻る。この本流管29に戻る空気a2は、燃焼式ヒー
タ17の燃焼に供されて熱を持った燃焼ガスであるか
ら、このガスが本流管29に戻されて前記分岐しなかっ
た空気a1’と接続箇所c2で合流して燃焼ガス混入空
気a3になると、その結果、この燃焼ガス混入空気a3
がエンジン本体3に入る高温の吸気となる。
は、コンプレッサ15aとインテークマニホールド21
とを結ぶ管であり、図1で示すものはL字形をしてい
る。そして、インテークマニホールド21寄りの箇所に
はインタークーラ19を配置してある。
ジン本体3の図示しない排気ポートを排気装置7の始端
とし、そこから排気装置7の終端のマフラ41までの間
に、エキゾーストマニホールド37,ターボチャージャ
15のタービン15bおよび排気触媒39を排気管42
上に備えている。これらについては、周知であり、また
本発明と直接関係しないので説明を省略する。排気装置
7を流れる空気はエンジン1の排気ガスとして符号a4
で示す。
ータ17の構造を示す。
記ウォータジャケットと水管路W1を介してつながって
おり、燃焼式ヒータ17は、その内部に前記ウォータジ
ャケットからの冷却水を通すヒータ内部冷却水通路17
aを有する。
冷却水(図に破線矢印で示す。)は、燃焼式ヒータ17
の内部に形成した燃焼部である燃焼室17dの周りを巡
るようにして通過し、その間に燃焼室17dからの熱を
受けて暖まる。これについては、順次述べる。
の燃焼筒17bと、燃焼筒17bを覆うことで火炎が外
部に漏れないようにする円筒状の隔壁17cとからな
る。燃焼筒17bを隔壁17cで覆うことで、燃焼室1
7dが隔壁17c内に画される。そして、この隔壁17
cも燃焼式ヒータ17の燃焼室本体43の外壁43aで
覆ってあり、両者間には間隔を空けてある。この間隔を
空けることによって、外壁43aの内面と隔壁17cの
外面との間に前記ヒータ内部冷却水通路17aができ
る。
3および燃焼ガス排出路35とそれぞれ直接つながる空
気供給口17d1および排気排出口17d2を有してい
る。
は、空気供給口17d1から燃焼室17dに入るとその
中を伝って排気排出口17d2に至り、その後、燃焼ガ
ス排出路35を経由して、既述のように本流管29に空
気a2として流れ入る。よって、燃焼室17dは、燃焼
式ヒータ17内において空気a2に燃焼によって変化す
る空気a1を通す空気通路の形態になっている。
燃焼ガス排出路35を経由して本流管29に戻る空気a
2は、燃焼式ヒータ17から出る排気ガスのことであ
り、よって熱を持つ。この熱を持った空気a2が燃焼式
ヒータ17から出るまでの間において、この空気a2の
持つ熱が、隔壁17cを通して前記ヒータ内部冷却水通
路17aを流れる冷却水に伝わり、既述のように冷却水
を暖める。したがって、燃焼室17dは熱交換通路、換
言すれば燃焼式ヒータ17の燃焼室17dから出る燃焼
ガスの持つ熱が冷却水に伝わって、ヒータ内部冷却水通
路17aを流れる冷却水を暖める伝熱部である。
した燃料ポンプとつながっている燃料供給管17eを備
え、そこから前記燃料ポンプのポンプ圧を受けて燃焼用
燃料を燃焼筒17bに供給する。この供給した燃焼用燃
料は、燃焼式ヒータ17内で気化して気化燃料になり、
この気化燃料は、図示しない着火源によって火が着く。
て説明する。
本体3の前記ウォータジャケットとつながる冷却水導入
口17a1と、車室用ヒータ9とつながる冷却水排出口
17a2とを有する。
のウォータジャケットと、水管路W1を介してつながっ
ており、冷却水排出口17a2は、水管路W2を介して
車室用ヒータ9とつながっている。これらの水管路W1
およびW2を介して、燃焼式ヒータ17はエンジン本体
3の前記ウォータジャケットおよび車室用ヒータ9とつ
ながっている。また、車室用ヒータ9とエンジン本体3
も水管路W3を介してつながっている。なお、水管路W
1のウォータジャケットとの接続箇所および水管路W2
の燃焼式ヒータ17との接続箇所には、それぞれ水温セ
ンサ40a,40bを取付けてある。これらの水温セン
サ40a,40bは、エンジン全体の作動制御を行うエ
ンジン電子制御装置(以下「ECU」という。)46と
電気的に接続してある。
用いてエンジン本体3,燃焼式ヒータ17,車室用ヒー
タ9を接続することで、エンジン本体3のウォータジャ
ケットにある冷却水が、ウォータジャケットを起点とし
て、次のからの順次で流れ、再びウォータジャケッ
トに戻りこれを繰り返す、前記冷却水循環通路10を形
成する。
て冷却水導入口17a1から燃焼式ヒータ17に至り、
そこで暖められる。
17の冷却水排出口17a2から水管路W2を介して車
室用ヒータ9に至る。
9で熱交換されて温度が下がった後、あるいは車室用ヒ
ータ9の作動が停止している場合には熱交換されずに素
通りした後、水管路W3を介してウォータジャケットに
戻る。
として捉えれば、冷却水を媒体としかつ冷却水通路を通
じて、燃焼式ヒータの持つ熱が、燃焼式ヒータを起点と
してそこから車室用ヒータ,ウォータジャケットの順で
下がって行き、燃焼式ヒータに戻って新たに暖められ、
これを繰り返すということができる。
燃焼室本体43には、送風ファン45および、エンジン
電子制御装置(以下「ECU」という。)46とは分離
した燃焼式ヒータ17の作動制御を専ら行う中央処理制
御装置(以下「CPU」という。)47を有する。な
お、ECU46の図示しないCPUによって燃焼式ヒー
タ17を制御するようにすれば、燃焼式ヒータ17のC
PU47はなくてもよい。
れている関連部材)ECU46は、前記した水温センサ
40a,40b以外にも、図示しない外気温センサ,燃
焼ガス温度センサおよび回転数センサ等の各種センサ
と、ならびに送風ファン45および図示しない燃料ポン
プとCPU47を介して電気的につながっている。
て燃焼式ヒータ17のCPU47が作動し、これによっ
て燃焼式ヒータ17の燃焼状態を制御する。換言すれ
ば、CPU47によって、燃焼式ヒータ17の火炎の勢
いや大きさ,温度等を制御し、この制御によって燃焼式
ヒータ17の排気(燃焼ガス)の温度を制御する。
の接続箇所、すなわちウォータジャケットの出口に設け
た水温センサ40aが検出する温度、および水管路W2
の燃焼式ヒータ17との接続箇所、すなわち燃焼式ヒー
タの出口に設けた水温センサ40bが検出する温度を、
それぞれエンジン出口部水温および燃焼式ヒータ出口部
水温ということとし、それぞれ符号T1およびT2で示
す。
て燃焼式ヒータ17のON/OFF制御を行い、燃焼式
ヒータ出口部水温T2に基づいて、燃焼式ヒータ17の
出力制御を行う。
ータ9の作動要求状態の有無に拘わらず、冷却水の温度
が低いときには作動するようになっている。ここで、
「車室用ヒータ9の作動要求状態」とは、寒冷状態や極
寒冷状態のことであって、車室用ヒータを作動させたい
とドライバや同乗者が感じる温度に車輌が置かれている
状態のことである。具体的に、寒冷状態時とは、外気温
がほぼ−10℃〜ほぼ15℃位の状態であり、極寒冷状
態とは、外気温がほぼ−10℃よりも低い状態である。
内燃機関の温度がいわゆる完全暖機温度に満たない温
度、すなわち完全暖機前温度のことである。
御)次に図3のフローチャートで燃焼式ヒータの作動制
御および出力制御に係るルーチンを説明する。
示しない通常のフローチャートの一部であり、以下に述
べるステップ101〜ステップ108からなる。また、
以下の手順における動作はすべてECU46によるもの
である。そして、記号Sを用い、例えばステップ101
であればS101と省略して示す。
チンに移行すると、S101ではエンジン出口部水温T
1が完全暖機完了前温度TT1以下であるかどうかを判
定する。ここでいう完全暖機完了前温度TT1として
は、例えば75℃を挙げられる。なお、暖機完了時の温
度としては例えば90℃を挙げられる。S101で肯定
判定し、エンジン出口部水温T1が完全暖機完了前温度
TT1(前記例示の75℃)以下ときには、次のS10
2に進み、否定判定し、エンジン出口部水温T1が完全
暖機完了前温度TT1(前記例示の75℃)よりも高い
ときにはS103に進む。
御を行う。
制御を行う。
2が所定温度TT以上であるかどうかを判定する。S1
04で肯定判定した場合はS105に進み、否定判定し
た場合はS106に進む。なお、所定温度TTはS10
4で燃焼式ヒータ出口部水温T2と比較するので、これ
を便宜上、比較温度TTという。
Wを低出力値Loあるいは0(ゼロ)とし、その後S1
08に進む。
2が、比較温度TTよりもBだけ低い温度:TT−Bを
基準とし、燃焼式ヒータ出口部水温T2がそれ以下の温
度であるかどうかを判定する。Bは出力切換え時に生じ
る得るハンチング防止のためのヒステリシスで固定値で
あり、例えば20℃である。S106で肯定判定した場
合は次のS107に進み、そこで燃焼式ヒータ17の出
力値Wを高出力値Hiに設定してS108に進む。一
方、S106で否定判定した場合にはS107を介すこ
となくS108に進む。S108では、燃焼式ヒータ1
7が、S105またはS107で設定した出力値Wで作
動するように燃焼式ヒータ17の出力を制御するもので
あり、出力値WにS105で設定した出力値Loあるい
は0を設定した場合には、燃焼式ヒータ17の実際の出
力が低出力(あるいは停止)となる。また、出力値Wに
S107で設定した出力値Hiを設定した場合には、燃
焼式ヒータ17の実際の出力は高出力となる。
1の作用効果について説明する。
求状態の有無に拘わらず、冷却水温度が低温時であると
きには、燃焼式ヒータ17を作動する。よって、そのと
きには燃焼式ヒータ17の燃焼ガスが吸気系を構成する
本流管29に燃焼ガス排出路35を経由して流れ入る。
本流管29に流れた燃焼ガスは、その後、下流側連結管
27を経由してやがてエンジン1の吸気ポートから気筒
内に入り込むため、エンジン1の暖機性を向上する。こ
の結果、暖機時のエミッションの低減が可能であり、暖
機時の燃費性も向上する。
9を効かせる必要をドライバや同乗者が感じない場合で
あっても、冷却水温度が完全暖機前温度のときには、燃
焼式ヒータ17が作動して冷却水通路10を流れる冷却
水を暖めるので、この暖まった冷却水が冷却水通路10
を通じて燃焼式ヒータ17からエンジン本体3に流れ
る。よって、エンジン1の暖機が促進する。さらに、燃
焼式ヒータ17には、その燃焼熱を冷却水に伝える伝熱
部としてのヒータ内部冷却水通路17aを有し、このヒ
ータ内部冷却水通路17aを冷却水が通過するので、燃
焼式ヒータ17の燃焼ガスの温度が低下する。このた
め、本流管29には温度の低い燃焼ガスが入ることにな
り、ターボチャージャ15等の吸気系構造物への熱害を
防止できる。
気系構造物への熱害防止ができるばかりか車室用ヒータ
の効きめも十分で、さらには内燃機関の暖機性向上も期
待できる。
る内燃機関の概略構成図
制御および出力制御に係るルーチンを示すフローチャー
ト
気(新気) a1’…接続箇所c1で分岐せず本流管29を接続箇所
c2に向かう空気 a2…燃焼式ヒータ17の燃焼に供されて燃焼ガスとな
った空気 a3…燃焼ガス混入空気 a4…エンジン1の排気ガス
Claims (3)
- 【請求項1】 内燃機関の吸気系に燃焼ガスを導入する
燃焼式ヒータと、この燃焼式ヒータの燃焼熱を利用して
車輌室内の温度を上げる車室用ヒータとを備え、かつ内
部に冷却水通路を有する内燃機関において、 前記燃焼式ヒータ,前記車室用ヒータおよび前記冷却水
通路を結び、これら三者に機関冷却水を循環する冷却水
循環通路を備え、 前記車室用ヒータの作動要求状態の有無に拘わらず、前
記内燃機関の温度が低温時であるときには、前記燃焼式
ヒータを作動して前記冷却水循環通路を流れる冷却水の
温度を上げることを特徴とする燃焼式ヒータを有する内
燃機関。 - 【請求項2】 前記燃焼式ヒータには、その燃焼熱を前
記冷却水に伝える伝熱部を有し、この伝熱部を前記冷却
水が通過することを特徴とする請求項1に記載の燃焼式
ヒータを有する内燃機関。 - 【請求項3】 前記内燃機関内部の冷却水通路の出口温
度に基づいて、前記燃焼式ヒータをON/OFF制御す
ることを特徴とする請求項2に記載の燃焼式ヒータを有
する内燃機関。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP11338198A JP3528590B2 (ja) | 1998-04-23 | 1998-04-23 | 燃焼式ヒータを有する内燃機関 |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|
JP (1) | JP3528590B2 (ja) |
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CN111456878A (zh) * | 2020-05-06 | 2020-07-28 | 济南吉美乐电源技术有限公司 | 一种水冷静音发电机组低温启动智能控制装置 |
CN114278480A (zh) * | 2022-01-04 | 2022-04-05 | 北方魏家峁煤电有限责任公司 | 一种节省空间的煤矿内燃机加热器 |
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- 1998-04-23 JP JP11338198A patent/JP3528590B2/ja not_active Expired - Fee Related
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