JP3551228B2 - 燃焼式ヒータの出力制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、燃焼式ヒータの出力制御装置に関し、詳しくは内燃機関の暖機促進を図るため内燃機関の吸気系に燃焼ガスを導入する燃焼式ヒータの出力制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
燃焼式ヒータで内燃機関の機関冷却水を加熱する技術は周知であり、例えば実開昭60−121152号公報に記載されている。この公報では、内燃機関のウォータジャケットと燃焼式ヒータとの間において、機関冷却水を電動ポンプによって強制循環する技術を示している。このように電動ポンプを用いて内燃機関のウォータジャケットと燃焼式ヒータとの間で冷却水を循環する場合は、機関冷却水の循環量を内燃機関の運転状況に関わりなく一定にする、あるいは所定の範囲内に収まるようにできる。
【0003】
一方、電動ポンプを用いることなく、クランクシャフトの回転力を駆動源とするポンプを用いて内燃機関のウォータジャケットと燃焼式ヒータとの間で機関冷却水を循環することも考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このように電動ポンプを用いない技術にあっては、冷却水循環量は一定ではなく内燃機関の機関回転数によって変わる。このため、燃焼式ヒータから冷却水が受ける熱量は一定でも温度上昇は一定ではない。よって、冷却水の燃焼式ヒータからの受熱量による温度上昇を考慮せずに燃焼式ヒータの出力制御が為されたとすると機関暖機性能の低下を招来したり、あるいは燃焼式ヒータの出力が必要以上に高まって燃焼式ヒータの耐熱性を損なう虞れがある。
【0005】
本発明は、このような状況を鑑みて発明したものであって、その解決しようとする課題は、電動ポンプを用いることなく、クランクシャフトの回転力を駆動源とするポンプを用いて内燃機関本体と燃焼式ヒータとの間で機関冷却水を循環する内燃機関であって、内燃機関の暖機性を好適にできるばかりか燃焼式ヒータの耐熱性を損なうことがない燃焼式ヒータの出力制御装置を提供することを技術的課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明の燃焼式ヒータの出力制御装置は、以下の構成とした。
【0007】
すなわち、本発明の燃焼式ヒータの出力制御装置は、
(1)クランクシャフトの回転力を駆動源として冷却水循環通路に機関冷却水を流す冷却水ポンプを備えた内燃機関で用いるとともに前記冷却水循環通路上に配置して前記機関冷却水を暖める燃焼式ヒータの出力を制御する燃焼式ヒータの出力制御装置であって、この燃焼式ヒータ出力制御装置は、前記冷却水循環通路を流れる冷却水のうち前記燃焼式ヒータによる加熱前の冷却水および前記燃焼式ヒータによる加熱後の冷却水のそれぞれの温度に基づいて、前記燃焼式ヒータの出力を制御することを特徴とする。
【0008】
ここで、「冷却水循環通路上に配置されて前記機関冷却水を暖める燃焼式ヒータ」とは、燃焼式ヒータの内部に冷却水の流れる冷却水通路を備え、冷却水がこの冷却水通路を通過する間に、燃焼式ヒータの燃焼室から熱を受けて冷却水を暖める構造のものである。
【0009】
本発明の燃焼式ヒータの出力制御装置では、前記冷却水循環通路を流れる冷却水のうち前記燃焼式ヒータによる加熱前の冷却水および前記燃焼式ヒータによる加熱後の冷却水のそれぞれの温度に基づいて、前記燃焼式ヒータの出力を制御する。よって、燃焼式ヒータによる加熱後の冷却水の温度から燃焼式ヒータによる冷却水加熱状態を把握できるので、この加熱状態から燃焼式ヒータの出力制御ができる。このとき内燃機関の回転数によって冷却水の循環量が変化してしまうと前記加熱後の冷却水温度だけでは内燃機関の暖機状態を把握することはできない。しかし、本発明においては、燃焼式ヒータによる冷却水加熱前の温度も考慮し、この温度に基づいて燃焼式ヒータの出力を制御する。したがって、燃焼式ヒータによる冷却水の過不足ない加熱ができる。よって、機関暖機性能の低下を招来したり、あるいは燃焼式ヒータの出力が必要以上に高まって燃焼式ヒータの耐熱性を損なう虞れがない。
(2)前記加熱後の冷却水の温度が所定温度以上の場合には、前記燃焼式ヒータの出力を低下することを特徴とするようにしてもよい。
【0010】
この場合、燃焼式ヒータの加熱防止ができる。
(3)前記加熱前の冷却水の温度が低い場合は、前記所定温度の値を高めることを特徴とすることもできる。
【0011】
クランクシャフトの回転力を駆動源として冷却水循環通路に機関冷却水を流す冷却水ポンプを備えた内燃機関では、機関回転数が低いと冷却水の循環量が少ない。ところが冷却水の循環量に比して燃焼式ヒータの出力が高い場合には、燃焼式ヒータによる冷却水の加熱後温度は十分高い。しかし、だからといって冷却水の量が少なくては内燃機関の暖機は必ずしも促進されない。暖機促進には、十分な量の冷却水と、この冷却水が十分に受熱していることが必要だからである。
【0012】
本発明では、冷却水量が十分でなくとも、その分を冷却水温度を高めることで補っているため、燃焼式ヒータによる冷却水の加熱前温度が低温状態にある場合には、加熱後の冷却水温度に係る所定温度を高めるようになる。よって、燃焼式ヒータの暖機促進が一層効果的に行われる。
(4)前記加熱前の冷却水の温度は、内燃機関本体に設けた冷却水通路の出口またはその近傍で測定することが好適である。
【0013】
ここで、
▲1▼「内燃機関本体に設けた冷却水通路」とはウォータジャケットのことである。
【0014】
▲2▼「内燃機関本体に設けた冷却水通路の出口の近傍」とは、内燃機関の冷却水循環通路のうち内燃機関本体の冷却水通路の出口から燃焼式ヒータの冷却水通路の入り口までの間の部分をいうものとする。
【0015】
燃焼式ヒータによる加熱前の冷却水温度を内燃機関本体に設けた冷却水通路の出口またはその近傍で測定するので、内燃機関本体の温度、すなわち実際の暖機温度を正確に測定できる。
(5)前記加熱後の冷却水の温度は、前記燃焼式ヒータの出口またはその近傍で測定するようにしてもよい。
【0016】
ここで、「燃焼式ヒータの出口の近傍」とは、内燃機関の冷却水循環通路のうち、燃焼式ヒータの冷却水通路の出口温度との誤差が小さい温度値を検出できる部分をいうものとする。
【0017】
燃焼式ヒータによる加熱後の冷却水温度を燃焼式ヒータの出口またはその近傍で測定するので、燃焼式ヒータ内の実際の温度を正確に測定できる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を添付した図面に基いて説明する。
〈装置の全体説明〉
内燃機関としてのエンジン1は水冷式であって、エンジン本体3と、エンジン本体3の図示しない複数の気筒内に燃焼に必要な空気を送り込む吸気装置5と、前記気筒内で混合気が燃焼した後の排気ガスを大気中に放出する排気装置7と、エンジン1を搭載する車輌の室内を暖める車室用ヒータ9とを有する。また、エンジン1は、その図示しないクランクシャフトの回転力を駆動源として次の説明に出てくる冷却水循環通路10に機関冷却水を流す図示しない冷却水ポンプを備えている。
〈装置構成部材の説明〉
(エンジン本体3)
エンジン本体3は、その内部に冷却水が循環する図示しない冷却水通路であるウォータジャケットを備えている。そして、ウォータジャケットを起点として、水管路W1,W2およびW3を介して、吸気装置5に属する燃焼式ヒータ17およびエンジン本体3外部の車室用ヒータ9の間で循環する冷却水循環通路10を形成する。
(吸気装置5)
吸気装置5は、気筒内に新鮮な空気を取り入れるエアクリーナ13を吸気装置5の始端とする。そして、このエアクリーナ13から吸気装置5の終端であるエンジン本体3の図示しない吸気ポートまでの間に、吸気系構造物であるターボチャージャ15のコンプレッサ15a,燃焼式ヒータ17,インタークーラ19およびインテークマニホールド21を備えている。
【0019】
これらの吸気系構造物は、複数の連結管を備える吸気管23に属する。
(吸気管23)
吸気管23は、コンプレッサ15aを境に、吸気装置5に入って来る外気がコンプレッサ15aによって強制的に押し込んで加圧状態とする下流側連結管27と、そうでない上流側連結管25とに大別できる。
(上流側連結管25)
上流側連結管25は、エアクリーナ13からコンプレッサ15aに向けてまっすぐ延びる棒状の本流管29と、本流管29に対してバイパス状に接続される支流管としてのヒータ用枝管31とからなる。
(ヒータ用枝管31)
ヒータ用枝管31は、その途中に燃焼式ヒータ17を含み、また燃焼式ヒータ17の空気の流れ方向における上流側部位と本流管29とを結ぶとともに本流管29から燃焼式ヒータ17に新気すなわち空気を供給する空気供給路33と、燃焼式ヒータ17の空気の流れ方向における下流側部位と本流管29とを結びかつ燃焼式ヒータ17から出る燃焼(排気)ガスを本流管29に出す燃焼ガス排出路35とを有する。なお、ヒータ用枝管31に係る空気とは、エアクリーナ13を経由してヒータ用枝管31に入る新気a1のことだけを意味するのではなく、燃焼式ヒータから出る燃焼ガスa2も意味する。焼式ヒータの燃焼ガスは、スモークのほとんどない、換言すればカーボンを含まないガスである。よって、内燃機関の吸気として使用するに支障ない。
【0020】
また、空気供給路33および燃焼ガス排出路35の本流管29とのそれぞれの接続箇所c1およびc2のうち、接続箇所c1は接続箇所c2よりも本流管29の上流側に位置する。よって、エアクリーナ13からの空気a1は、まず接続箇所c1でヒータ用枝管31に分岐する空気a1と分岐せずに本流管29を接続箇所c2に向かう空気a1’とに分かれる。また、接続箇所c2では、接続箇所c1で分岐して燃焼式ヒータ17の燃焼に供されて燃焼ガスとなった空気a2とc1で分岐しなかった新気a1’とが合流し、燃焼ガス混入空気a3になる。
【0021】
接続箇所c1で分岐した空気a1は、空気供給路33−燃焼式ヒータ17−燃焼ガス排出路35を経由して接続箇所c2から本流管29に空気a2となって戻る。この本流管29に戻る空気a2は、燃焼式ヒータ17の燃焼に供されて熱を持った燃焼ガスであるから、このガスが本流管29に戻されて前記分岐しなかった空気a1’と接続箇所c2で合流して燃焼ガス混入空気a3になると、その結果、この燃焼ガス混入空気a3がエンジン本体3に入る高温の吸気となる。
【0022】
また、図1において、下流側連結管27は、コンプレッサ15aとインテークマニホールド21とを結ぶ管であり、図1で示すものはL字形をしている。また、インテークマニホールド21寄りの箇所にはインタークーラ19を配置してある。
【0023】
(排気装置7)
一方、排気装置7は、エンジン本体3の図示しない排気ポートを排気装置7の始端とし、そこから排気装置7の終端のマフラ41までの間に、エキゾーストマニホールド37,ターボチャージャ15のタービン15bおよび排気触媒39を排気管42上に備えている。これらについては、周知であり、また本発明と直接関係しないので説明を省略する。排気装置7を流れる空気はエンジン1の排気ガスとして符号a4で示す。
(燃焼式ヒータ17)
図2を用いて焼式ヒータ17の構造を示す。
【0024】
燃焼式ヒータ17は、エンジン本体3の前記ウォータジャケットと水管路W1を介してつながっており、燃焼式ヒータ17は、その内部に前記ウォータジャケットからの冷却水を通す冷却水通路17aを有する。
【0025】
この冷却水通路17aを流れる冷却水(図に破線矢印で示す。)は、燃焼式ヒータ17の内部に形成した燃焼部である燃焼室17dの周りを巡るようにして通過し、その間に燃焼室17dからの熱を受けて暖まる。これについては、順次詳しく述べる。
【0026】
燃焼室17dは、火炎を出す燃焼源としての燃焼筒17bと、燃焼筒17bを覆うことで火炎が外部に漏れないようにする円筒状の隔壁17cとからなる。燃焼筒17bを隔壁17cで覆うことで、燃焼室17dが隔壁17c内に画される。そして、この隔壁17cも燃焼式ヒータ17の燃焼室本体43の外壁43aで覆ってあり、両者間には間隔を空けてある。この間隔を空けることによって、外壁43aの内面と隔壁17cの外面との間に前記冷却水通路17aができる。
【0027】
また、燃焼室17dは、前記空気供給路33および燃焼ガス排出路35とそれぞれ直接つながる空気供給口17d1および排気排出口17d2を有している。
【0028】
空気供給路33から流れて来た空気a1は、空気供給口17d1から燃焼室17dに入るとその中を伝って排気排出口17d2に至り、その後、燃焼ガス排出路35を経由して、既述のように本流管29に空気a2として流れ入る。よって、燃焼室17dは、燃焼式ヒータ17内において空気a2に燃焼によって変化する空気a1を通す空気通路の形態になっている。
【0029】
そして、燃焼式ヒータ17が燃焼した後、燃焼ガス排出路35を経由して本流管29に戻る空気a2は、燃焼式ヒータ17から出る排気ガスのことであり、よって熱を持つ。この熱を持った空気a2が燃焼式ヒータ17から出るまでの間において、この空気a2の持つ熱が、隔壁17cを通して前記冷却水通路17aを流れる冷却水に伝わり、既述のように冷却水を暖める。したがって、燃焼室17dは熱交換通路でもある。
【0030】
なお、燃焼筒17bは、図示しない燃料ポンプとつながっている燃料供給管17eを備え、そこから前記燃料ポンプのポンプ圧を受けて燃焼用燃料を燃焼筒17bに供給する。この供給した燃焼用燃料は、燃焼式ヒータ17内で気化して気化燃料になり、この気化燃料は、図示しない着火源によって着火する。
【0031】
なお、空気供給路33と燃焼ガス排出路35とは、燃焼式ヒータ17のみに用いるものである。よって、これらは燃焼式ヒータ17に属する。
(冷却水循環)
次に、冷却水の循環について説明する。
【0032】
冷却水通路17aは、エンジン本体3の前記ウォータジャケットとつながる冷却水導入口17a1と、車室用ヒータ9とつながる冷却水排出口17a2とを有する。
【0033】
冷却水導入口17a1は、エンジン本体3のウォータジャケットと、水管路W1を介してつながっており、冷却水排出口17a2は、水管路W2を介して車室用ヒータ9とつながっている。これらの水管路W1およびW2を介して、燃焼式ヒータ17はエンジン本体3の前記ウォータジャケットおよび車室用ヒータ9とつながっている。また、車室用ヒータ9とエンジン本体3も水管路W3を介してつながっている。なお、水管路W1のウォータジャケットとの接続箇所および水管路W2の燃焼式ヒータ17との接続箇所には、それぞれ水温センサ40a,40bを取付けてある。これらの水温センサ40a,40bは、エンジン全体の作動制御を行うエンジン電子制御装置(ECU)46と電気的に接続してある。
【0034】
このように水管路W1,W2およびW3を用いてエンジン本体3,燃焼式ヒータ17,車室用ヒータ9を接続することで、エンジン本体3のウォータジャケットにある冷却水が、ウォータジャケットを起点として、次の▲1▼から▲3▼の順次で流れ、再びウォータジャケットに戻り、これを繰り返す前記冷却水循環通路10を形成する。
【0035】
冷却水の循環を詳しく述べれば、
▲1▼冷却水は、ウォータジャケットから水管路W1を介して冷却水導入口17a1から燃焼式ヒータ17に至り、そこで暖められる。
【0036】
▲2▼▲1▼で暖められた冷却水は、燃焼式ヒータ17の冷却水排出口17a2から水管路W2を介して車室用ヒータ9に至る。
【0037】
▲3▼そして、冷却水は、これが車室用ヒータ9で熱交換されて温度が下がった後、あるいは車室用ヒータ9の作動が停止している場合には熱交換されずに素通りした後、水管路W3を介してウォータジャケットに戻る。
(燃焼室本体43の他の構成部材)
また、燃焼室本体43には、送風ファン45および、エンジン電子制御装置(ECU)46とは分離した燃焼式ヒータ17の作動制御を専ら行う中央処理制御装置(CPU)47を有する。なお、ECU46の図示しないCPUによって燃焼式ヒータ17を制御するようにすれば、燃焼式ヒータ17のCPU47はなくてもよい。
(ECU46およびこれと電気的に接続されている関連部材)
ECU46は、図示しない外気温センサ,燃焼ガス温度センサおよび回転数センサ等の各種センサと、ならびに送風ファン45および図示しない燃料ポンプとCPU47を介して電気的につながっている。
【0038】
そして、各種センサの各パラメータに応じて燃焼式ヒータ17のCPU47が作動し、これによって燃焼式ヒータ17の燃焼状態を制御する。換言すれば、CPU47によって、燃焼式ヒータ17の火炎の勢いや大きさ,温度等を制御し、この制御によって燃焼式ヒータ17の排気(燃焼ガス)の温度を制御する。
【0039】
なお、水管路W1のウォータジャケットとの接続箇所、すなわちウォータジャケットの出口に設けた水温センサ40aが検出する温度、および水管路W2の燃焼式ヒータ17との接続箇所、すなわち燃焼式ヒータの出口に設けた水温センサ40bが検出する温度を、それぞれエンジン出口部水温および燃焼式ヒータ出口部水温ということとし、それぞれ符号T1およびT2で示す。これらの水温T1およびT2は、それぞれ燃焼式ヒータ17によって加熱される前の冷却水温度および燃焼式ヒータ17によって加熱された後の冷却水温度といえる。
【0040】
冷却水循環通路10を流れる冷却水のうち燃焼式ヒータ17による加熱前の冷却水および燃焼式ヒータ17による加熱後の冷却水のそれぞれの温度T1およびT2に基づいて、燃焼式ヒータ17の出力を制御するものが、発明の実施の形態に係る燃焼式ヒータの出力制御装置である。
【0041】
(作動制御ルーチン)
次に図3のフローチャートで燃焼式ヒータの出力制御装置の作動制御ルーチンを説明する。
【0042】
このルーチンは、エンジン1を駆動する図示しない通常のフローチャートの一部であり、以下に述べるステップ101〜ステップ108からなる。また、以下の手順における動作はすべてECU46によるものである。そして、記号Sを用い、例えばステップ101であればS101と省略して示す。
【0043】
エンジン1のスタート後、処理がこのルーチンに移行すると、S101ではエンジン出口部水温(燃焼式ヒータによる加熱前の温度)T1が完全暖機完了前温度TT1以下であるかどうかを判定する。ここでいう完全暖機完了前温度TT1としては、例えば75℃を挙げられる。なお、暖機完了時の温度としては例えば90℃を挙げられる。
【0044】
S101で肯定判定し、エンジン出口部水温T1が完全暖機完了前温度TT1(前記例示の75℃)以下ときには、次のS102に進み、否定判定し、エンジン出口部水温T1が完全暖機完了前温度TT1(前記例示の75℃)よりも高いときにはS103に進む。
【0045】
S102では、燃焼式ヒータ17の出力制御を行う上で必要な所定温度TTをTT2+Aに設定し、S103では前記所定温度TTを固定値TT2に設定する。ここでTT2は、本実施の形態では85℃である。また、Aも固定値であり、本実施の形態では10℃である。よってTT2+Aは固定値同士の加算値であるからこれも固定値となり、例えば95℃である。ただし、Aの値は変動値でもよい。
S102およびS103で所定温度TTを設定した後は、次のS104に進む。
【0046】
S104では、燃焼式ヒータ出口部水温T2が所定温度TT以上であるかどうかを判定する。S104で肯定判定した場合はS105に進み、否定判定した場合はS106に進む。なお、所定温度TTはS104でT2と比較するので、これを便宜上、比較温度TTという。
【0047】
S105では、燃焼式ヒータ17の出力値Wを低出力値Loあるいは0(ゼロ)を目標として、その後S108に進む。
【0048】
S106では、燃焼式ヒータ出口部水温T2が、比較温度TTよりもBだけ低い温度:TT−Bを基準とし、燃焼式ヒータ出口部水温T2がそれ以下の値であるかどうかを判定する。ここでBは固定値であり、本実施の形態では20℃である。S106で肯定判定した場合は次のS107に進み、そこで燃焼式ヒータ17の出力値Wを今度Hiに設定してS108に進む。一方、S106で否定判定した場合にはS107を介すことなくS108に進む。なお、燃焼式ヒータ17の出力値Wは、HiまたはLoあるいは0を目標としたものであるから以降特に断らない限り燃焼式ヒータ17の出力値Wを以下「目標出力値W」という。
【0049】
S108では、燃焼式ヒータ17が、S105またはS107で設定した目標出力値Wで作動するように燃焼式ヒータ17の出力を制御するものであり、目標出力値WにS105で設定した出力値Loあるいは0を設定した場合には、燃焼式ヒータ17の実際の出力が低出力(あるいは停止)となる。また、目標出力値WにS107で設定した出力値Hiを設定した場合には、燃焼式ヒータ17の実際の出力は高出力となる。
【0050】
次に図4に基づいて、図3のフローチャートを実行した場合の燃焼式ヒータ17の出力制御状態を示す。
【0051】
図4の縦軸は、燃焼式ヒータ17の出力の度合いを示し、横軸は燃焼式ヒータの出口部水温T2を示す。また図4における破線は、エンジン出口部温度T1が完全暖機完了前温度TT1(前記例示の75℃)以下の場合(S101からS102に移行する場合)の燃焼式ヒータ17の出力制御状態を示し、実線はエンジン出口部温度T1が完全暖機完了前温度TT1(前記例示の75℃)よりも高い場合(S101からS103に移行する場合)の燃焼式ヒータ17の出力制御状態を示す。
【0052】
前記破線が意味するところは、エンジン出口部温度T1が完全暖機完了前温度TT1(前記例示の75℃)よりも高い場合において、燃焼式ヒータ出口部水温T2がTT2+A(例えば95℃)のときに、燃焼式ヒータ17は、その出力が前記高出力から前記低出力に切り換わることを示す。そして、このように燃焼式ヒータ17を低出力にすることで、燃焼式ヒータ出口部水温T2がTT2+A−B(例えば75℃)になると、燃焼式ヒータ17は、今度は低出力から高出力に切り換わることを意味する。ここで低出力から高出力に切り換わるときと、反対に高出力から低出力に切り換わるときとの間には、B(例えば20℃)だけヒステリシスを設けてあり、これによって出力切換え時に生じる得るハンチングを防止している。
【0053】
また、前記実線が意味するところは、エンジン出口部温度T1が完全暖機完了前温度TT1(前記例示の75℃)以下の場合において、燃焼式ヒータ出口部水温T2がTT2(例えば85℃)のときに、燃焼式ヒータ17は、その出力が高出力(縦軸のHiの位置のこと)から低出力(縦軸のLoあるいは0の位置のこと)に切り換わることを示す。そして、このように燃焼式ヒータ17の出力が低出力になることで燃焼式ヒータ出口部水温T2がTT2−B(例えば65℃)になると、燃焼式ヒータ17は、今度は前記低出力から前記高出力に切り換わることを意味する。ここで低出力から高出力に切り換わるときと、反対に高出力から低出力に切り換わるときとの間には、破線の場合と同様にB(例えば20℃)だけヒステリシスを設けてあり、これによって出力切換え時に生じる得るハンチングを防止している。
【0054】
このように、燃焼式ヒータ17は、燃焼式ヒータ出口部水温T2が高くなると、実線の場合でも破線の場合でもその出力が高出力から低出力に切り換わり、これにより燃焼式ヒータ17の耐久性の低下を防止する。
【0055】
一方、実線で示すエンジン出口部水温T1が完全暖機完了前温度TT1よりも高い場合の燃焼式ヒータ17の高出力から低出力への切り換わり温度TT2に比べ、破線で示すエンジン出口部水温T1が完全暖機完了前温度TT1以下の場合の燃焼式ヒータ17の高出力から低出力への切り換わり温度TT2+Aは高い。したがって、エンジン1の暖機が不十分でエンジン出口部水温T1が低いときには、燃焼式ヒータ17の出力低下が抑制され、エンジン1の暖機性低下を防止できる。
〈実施の形態の作用効果〉
次に、実施の形態に係る燃焼式ヒータの出力制御装置の作用効果について説明する。
【0056】
燃焼式ヒータの出力制御装置では、冷却水循環通路10を流れる冷却水のうち燃焼式ヒータ17による加熱前の冷却水および燃焼式ヒータ17による加熱後の冷却水のそれぞれの温度に基づいて、燃焼式ヒータ17の出力を制御する。よって、燃焼式ヒータ17による加熱後の冷却水の温度から燃焼式ヒータ17による冷却水加熱状態を把握できるので、この加熱状態から燃焼式ヒータ17の出力制御ができる。このときエンジン1の回転数によって冷却水の循環量が変化してしまうと加熱後の冷却水温度だけではエンジン1の暖機状態を把握することはできない。しかし、この実施の形態に係るエンジン1では、その燃焼式ヒータ17による冷却水加熱前の温度も考慮し、この温度に基づいて燃焼式ヒータ17の出力を制御する。したがって、燃焼式ヒータ17による冷却水の過不足ない加熱ができる。よって、機関暖機性能の低下を招来したり、あるいは燃焼式ヒータの出力が必要以上に高まって燃焼式ヒータ17の耐熱性を損なう虞れがない。
【0057】
また、エンジン1では、機関回転数が低いと前記図示しないとした冷却水ポンプの回転数も低いため、冷却水循環通路10に流れる冷却水の循環量が少ない。ところが冷却水の循環量に比して燃焼式ヒータ17の出力が高い場合には、燃焼式ヒータ17による冷却水の加熱後温度は十分高い。しかし、だからといって冷却水の量が少なくてはエンジン1の暖機は必ずしも促進されない。暖機促進には、十分な量の冷却水と、この冷却水が十分に受熱していることが必要だからである。しかし、エンジン1では、燃焼式ヒータ17による冷却水の加熱前温度が低温状態にある場合には、加熱後の冷却水温度に係る所定温度を高めるようになっているので、燃焼式ヒータ17の暖機促進が一層効果的に行われる。
【0058】
さらに、燃焼式ヒータ17による加熱前の冷却水温度をエンジン本体3に設けたウォータジャケットの出口またはその近傍で測定するので、エンジン本体3の温度、すなわち実際の暖機温度を正確に測定できる。
【0059】
そして、燃焼式ヒータ17による加熱後の冷却水温度を燃焼式ヒータ17の出口またはその近傍で測定するので、燃焼式ヒータ17の実際の温度を正確に測定できる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、電動ポンプを用いることなく、クランクシャフトの回転力を駆動源とするポンプを用いて内燃機関本体と燃焼式ヒータとの間で機関冷却水を循環する内燃機関において、内燃機関の暖機性を好適にできるばかりか燃焼式ヒータの耐熱性を損なうことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る燃焼式ヒータを有する内燃機関の概略構成図
【図2】燃焼式ヒータの概略断面図
【図3】本発明の実施の形態に係る燃焼式ヒータを有する内燃機関の作動制御ルーチンを示すフローチャート
【図4】図3のフローチャートを実行した場合の燃焼式ヒータ17の出力制御状態を示す図
【符号の説明】
1…エンジン(内燃機関)
3…エンジン本体(内燃機関本体)
5…吸気装置
7…排気装置
9…車室用ヒータ
10…冷却水循環通路
13…エアクリーナ
15…ターボチャージャ
15a…コンプレッサ
15b…ターボチャージャのタービン
17…燃焼式ヒータ
17a…燃焼式ヒータの冷却水通路
17a1…冷却水導入口
17a2…冷却水排出口
17b…燃焼筒
17c…円筒状隔壁
17d…燃焼室
17d1…空気供給口
17d2…排気排出口
17e…燃料供給管
19…インタークーラ
21…インテークマニホールド
23…吸気管
25…上流側連結管
27…下流側連結管
29…本流管
31…ヒータ用枝管
33…空気供給路
35…燃焼ガス排出路
37…エキゾーストマニホールド
39…排気触媒
40a…水温センサ
40b…水温センサ
41…マフラ
42…排気管
43…燃焼室本体
43a…外壁
45…送風ファン
46…ECU
47…CPU
c1…空気供給路33と本流管29との接続箇所
c2…燃焼ガス排出路35と本流管29との接続箇所
T:エンジン出口部水温
T1…ウォータジャケットの出口に設けた水温センサ40aが検出する温度 (加熱前の冷却水の温度)
T2…燃焼式ヒータの出口に設けた水温センサ40bが検出する温度(加熱後の冷却水の温度)
TT…比較温度(所定温度)
TT1…完全暖機前温度(設定温度)
TT2…固定値
TT2+A…固定値
A…固定値
B…ヒステリシス
W…燃焼式ヒータ17の目標出力値
W1…水管路
W2…水管路
W3…水管路
a1…エアクリーナ13から本流管29に入って来る外気(新気)
a1’…接続箇所c1で分岐せず本流管29を接続箇所c2に向かう空気
a2…燃焼式ヒータ17の燃焼に供されて燃焼ガスとなった空気
a3…燃焼ガス混入空気
a4…エンジン1の排気ガス

Claims (3)

  1. クランクシャフトの回転力を駆動源として冷却水循環通路に機関冷却水を流す冷却水ポンプを備えた内燃機関で用いるとともに前記冷却水循環通路上に配置して前記機関冷却水を暖める燃焼式ヒータの出力を制御する燃焼式ヒータの出力制御装置であって、
    この燃焼式ヒータ出力制御装置は、前記冷却水循環通路を流れる冷却水のうち前記燃焼式ヒータによる加熱後の冷却水が所定温度以上の場合には、前記燃焼式ヒータの出力を低下し、さらに、前記冷却水循環通路を流れる冷却水のうち前記燃焼式ヒータによる加熱前の冷却水の温度が低い場合は、前記所定温度の値を高めることを特徴とする燃焼式ヒータの出力制御装置。
  2. 前記加熱前の冷却水の温度は、内燃機関本体に設けた冷却水通路の出口またはその近傍で測定することを特徴とする請求項1記載の燃焼式ヒータの出力制御装置。
  3. 前記加熱後の冷却水の温度は、前記燃焼式ヒータの出口またはその近傍で測定することを特徴とする請求項1または2に記載の燃焼式ヒータの出力制御装置。
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