JP2000297063A - 置換オレフィンの製造 - Google Patents

置換オレフィンの製造

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JP2000297063A
JP2000297063A JP2000038987A JP2000038987A JP2000297063A JP 2000297063 A JP2000297063 A JP 2000297063A JP 2000038987 A JP2000038987 A JP 2000038987A JP 2000038987 A JP2000038987 A JP 2000038987A JP 2000297063 A JP2000297063 A JP 2000297063A
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JP2000038987A
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Peter Dr Schwab
ペーター,シュヴァプ
Michael Schultz
ミヒャエル,シュルツ
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BASF SE
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C45/00Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds
    • C07C45/61Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups
    • C07C45/67Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton
    • C07C45/68Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton by increase in the number of carbon atoms
    • C07C45/72Preparation of compounds having >C = O groups bound only to carbon or hydrogen atoms; Preparation of chelates of such compounds by reactions not involving the formation of >C = O groups by isomerisation; by change of size of the carbon skeleton by increase in the number of carbon atoms by reaction of compounds containing >C = O groups with the same or other compounds containing >C = O groups
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07BGENERAL METHODS OF ORGANIC CHEMISTRY; APPARATUS THEREFOR
    • C07B37/00Reactions without formation or introduction of functional groups containing hetero atoms, involving either the formation of a carbon-to-carbon bond between two carbon atoms not directly linked already or the disconnection of two directly linked carbon atoms

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 C6−炭化水素を二官能化するための反応経
路を開発すること。 【解決手段】式(I): E−CH2−CH=CH−CH2−E1 (I) で表されるC6化合物を、式(II)及び/又は(II
I): R−CH=CH−CH2−E (II) R1−CH=CH−CH2−E1 (III) [但し、E、E1が独立して、−CHO、−COOH、
−COOR2、−C(O)NR34、−CNを表し、
R、R1が独立して、水素、C1-12アルキル、C6-12
リール又はC7-13アルキルアリールを表し、R2、R3
4が独立して、水素、C1-12アルキル、C7-13アラル
キルを表す]で表される化合物を、ルテニウム化合物又
はルテニウム錯体を含む均一触媒の存在下に自己複分解
又は交差複分解させて得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は、自己複分解又は交差複
分解させることにより置換オレフィンを製造する方法に
関する。
【0002】
【従来の技術】オレフィン複分解(不均化)は、その最
も簡易な形態において、炭素−炭素二重結合を破壊し、
再構成することにより、オレフィンを可逆的に金属接触
アルキリデン交換反応を起こさせることである。非環式
オレフィンを複分解する場合には、例えば、オレフィン
を分子量が異なる2種類のオレフィン混合物に変化させ
る自己複分解(例えば、プロペンをエテン及び2−ブテ
ンに転化する)と、2種類の異なるオレフィンの反応で
ある交差複分解又は相互複分解(例えば、プロペンを1
−ブテンと反応させて、エテン及び2−ペンテンを得
る)を区別することができる。オレフィン複分解の別の
利用分野としては、環式オレフィンの開環複分解重合
(POMP)及びα,ω−ジエンの非環式ジエン複分解
重合(ADMET)による不飽和重合体の合成が挙げら
れる。最近では、環式オレフィンと非環式オレフィンの
選択開環反応に、さらにα,ω−ジエンを好ましくは出
発化合物として、環の大きさが異なる不飽和環を形成し
得る環化反応(RCM)に利用されている。
【0003】複分解反応に適している触媒は、主に均一
及び不均一遷移金属化合物である。
【0004】例えばモリブデン、タングステン又はレニ
ウム等の各酸化物を無機酸化物担体に担持した均一触媒
は、非官能化オレフィンの反応において高活性及び再生
性を示すが、オレイン酸メチル等の官能化オレフィンを
用いる場合には、屡々アルキル化剤で前処理して活性を
増大させなければならない。プロトン性の官能基(例え
ば、ヒドロキシル基、カルボキシル基又はアミノ基)を
含むオレフィンにより、均一触媒は自然に失活する。
【0005】本発明は、例えばアジピン酸及びその誘導
体等を表すECH2CH=CHCH2E型の二官能化C6
炭化水素を製造する方法に関するものであり、このC6
位の形成に、RCH=CHCH2E型オレフィンの複分
解反応が重要工程として行われる。
【0006】
【化2】 この種類のC6−炭化水素は、官能化後、工業的に重要な
前駆体及び中間体となる:例えばアジピン酸は、ナイロ
ン6.6製造用前駆体の役割を担い(繊維分野)、また
これまでは主としてシクロヘキサンを酸化的開裂して製
造されてきた。近年、例えば中間体1,4−ジメトキシ
−2−ブテンをカルボニル化するモンサント法及びメタ
ノールの存在下においてブタジエンを2段階でカルボニ
ル化するBASF法による、ブタジエンからのアジピン
酸形成反応が開発されている。
【0007】この2段階のカルボニル化反応は、厳しい
反応条件が必要であり、且つブタジエンを出発化合物と
しても、アジピン酸を適度な収量で、即ち2段階を通じ
て約70%でしか得られない。
【0008】そのため、上述の複分解反応は、所望の化
合物へのこれに代わる可能な経路があると考えられてい
る。
【0009】アクリル酸又はその誘導体等の電子供与オ
レフィンを用いる場合には、オレフィンに対する均一複
分解触媒の一般的な高い活性が大幅に低下する。Eが電
子吸引基を、nが0又は1を、そしてRが水素、アルキ
ル又はアリールを表す場合、特に、RCH=CH(CH
2n型オレフィンを自己複分解反応を起こさせて、RC
H=CHR及びE(CH2nCH=CH(CH2nEを
形成することは、公知の複分解触媒の存在下において問
題となる。自己複分解反応において3−ペンテン酸メチ
ル、3−ペンテン酸又は3−ペンテノニトリル等の置換
オレフィンを使用することは、活性が満足できないほど
低いため、結果として文献にほとんど記載されていな
い。
【0010】J. Chem. Soc., Chem. Commun. 1983, 262
〜263頁、 J. Chem. Soc., Chem. Commun. 1981, 1081
〜1082頁及びJ. Organomet. Chem. 1985, 280, 115〜12
2頁には、SnMe4又はSnEt4で活性化された均一
触媒Re27/Al23の存在下にCH2=CH(C
2nCN型不飽和ニトリルを自己複分解する旨の記載
がある。4−ペンテノニトリルは約90%までの収率で
反応するが、シアン化アリルはクロトノニトリルを形成
する異性化反応を除いて、生産的な複分解反応を受ける
ことはない。
【0011】Recl. Trav. Chim. Pays-Bas 1977, 96(1
1), 86〜90頁には、均一触媒組成物WCl6/SnMe4
を用いる低分子量不飽和エステルの複分解反応が記載さ
れている。2モル%のWCl6/SnMe4の存在下に、
3−ペンテン酸メチルを95%の選択性で反応させて2
−ブテン及びデヒドロアジピン酸エステルを形成したと
しても、給送中における不純物に対する触媒組成物の高
い選択性は不都合である。上述の触媒組成物を用いる場
合、不飽和酸を使用する複分解反応は起こり得ない。
【0012】J. Mol. Catal. 1992, 76, 181〜187頁
は、触媒組成物WCl6(又はWOCl 4)/1,1,
3,3−テトラメチル−1、3−ジシラシクロブタン
(DSBC)を用いる官能化オレフィンの複分解に関す
るものである。WOCl4/DSBCを用いる最善の実
験では、4−ペンテン酸メチルは、選択率94%、転化
率54%で対応するC8−ジエステルに転化される。同
じ触媒組成物の存在下、シアン化アリルは、選択率82
%、転化率53%で、エテンを除去しながらデヒドロア
ジポジニトリルに転化される。
【0013】Chem. Lett. 1976, 1021〜1024頁には、W
Cl6/Me2Al2Cl2を用いる場合に60%の転化率
で、4−ペンテン酸メチルを自己複分解する旨が記載さ
れている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、一般
的に利用可能で好適な触媒組成物を用いて、穏和な反応
条件下に、容易に入手可能な出発材料から二官能化C6
−炭化水素への経済的に優れた反応経路を開発すること
にある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、この目的
が式(I): E−CH2−CH=CH−CH2−E1 (I) で表されるC6化合物の製造方法であって、式(II)
及び/又は(III): R−CH=CH−CH2−E (II) R1−CH=CH−CH2−E1 (III) [但し、E、E1が独立して、−CHO、−COOH、
−COOR2、−C(O)NR34、−CNを表し、
R、R1が独立して、水素、C1-12アルキル、C6-12
リール又はC7-13アルキルアリールを表し、R2、R3
4が独立して、水素、C1-12アルキル、C7-13アラル
キルを表す]で表される化合物を、ルテニウム化合物又
はルテニウム錯体を含む均一触媒の存在下に自己複分解
又は交差複分解させて得ることを特徴とする製造方法に
より達成されることを見出した。
【0016】
【発明の実施の形態】従って、本発明の目的は、ECH
2CH=CHCH2E型のC6−炭化水素形成用としての
重要工程が、以下の反応式によるRCH=CHCH2
型オレフィンの自己複分解反応である処理経路により達
成される。
【0017】
【化3】 副生成物として、RCH=CHRを化学量論量で形成
し、必要により続く反応でさらに処理することができ
る。例えばCH2=CHR型α−オレフィンは、RCH
−CHRをエテノール分解(ethenolysis)して得るこ
とができる。
【0018】上述の反応式において、Eはアルデヒド、
エステル、酸、酸アミド又はニトリル基を表す。Rは水
素又はアルキル、アリール若しくはアルキルアリール基
を表す。アルキル基Rとしては、直鎖C1-6アルキル基
(例えば、メチル又はエチル)、又は分岐点が二重結合
から離れている少なくとも1種のメチレン基である分岐
1-6アルキル基が好ましい。
【0019】相互に異なる基R、R1及びE、E1を有す
る物質を交差複分解反応させても良い。この場合、混合
状態の反応生成物が予想される。
【0020】
【化4】 EとE’ 及びRとR’が同一であることが好ましい。
EとE’はエステル又はカルボキシル基であることが特
に好ましい。RとR’はメチル又はエチル基であること
が好ましい。
【0021】本発明の方法は、ルテニウム化合物又はル
テニウム錯体を含む均一触媒の存在下に行われる。触媒
として、ルテニウム−アルキリデン錯体を用いることが
好ましい。このルテニウム−アルキリデン錯体は、
【0022】
【化5】 [但し、は他の配位子L4により安定され得るもので
あり、且つXが配位していないか、或いは金属中心に弱
く配位しているだけのアニオンを表し、Yが単座又は多
座のアニオン性配位子を表し、R及びR’が相互に独立
して、それぞれ水素、置換又は非置換のC1-20アルキ
ル、C6-20アリール又はC7-20アルキルアリール基を表
し、L1、L2、L3及びL4が相互に独立して、それぞれ
非電荷電子供与体配位子を表す]で表されるA又はB、
或いは式C又はD RuX’Y’(=CH−CH2R”)L12 (C) RuX’Y’(=CHR”)L12 (D) [但し、X’、Y’が同一又は異なるアニオン性の配位
子を表し、R”が水素、置換又は非置換のC1-20アルキ
ル基又はC6-20アリール基を表し、L1及びL2が相互に
独立して、それぞれ非電荷電子供与体配位子を表す]で
表されるルテニウム錯体から好ましくは選択される。
【0023】非電荷電子供与体配位子は、ホスフィン、
アルシン、少なくとも2種の嵩高い基を含有するスチビ
ン、アミン、ピリジン、π−配位オレフィン又は溶剤分
子であることが好ましい。非電荷電子供与体配位子は、
式PRabc{但し、Ra及びRbが相互に独立して、
それぞれフェニル基又は立体障害がある有機基を表し、
cが水素、置換又は非置換のC1-12アルキル基又はC
6-20アリール基を表すか、或いはRaと同義である}で
表されるホスフィンから選択されることが特に好まし
い。
【0024】RaとRbは、i−プロピル、tert−ブ
チル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フェニル又は
メンチル(menthyl)から選択されることが好ましい。
【0025】このような錯体は、例えばWO93/20
111、WO96/04289、WO96/0618
5、WO97/03096及びDE−A1973660
9、DE−A19800934に記載されている。
【0026】カチオン性触媒組成物は、活性成分として
(カチオン性カルビン錯体)若しくは(カチオン
性カルベン錯体)
【0027】
【化6】 [但し、は他の配位子L4により安定され得るもので
ある]で表されるカチオン性ルテニウム錯体又はこれら
を含む混合物から成る。
【0028】この及びの構造で、X-は配位してい
ないか、或いは金属中心に弱く配位しているだけのアニ
オンを表し、例えば、周期表第III〜VII主族の錯
アニオンであり、例えばBR”4 -(R”はフッ素、置換
基として1個以上のフッ素原子又は過フッ化C1-6アル
キル基を有していても良いフェニル(例えば、nが1〜
5を表すC65-nn))、PF6 -、AsF6 -、SbF6
-、ClO4 -、CF3SO3 -又はFSO3 -を表し、Yは単
座又は多座のアニオン性配位子を表し、R及びR’は相
互に独立して、それぞれ水素、置換又は非置換のC1-20
アルキル、C6-20アリール又はC7-20アルキルアリール
若しくはC7-20アラルキル基を表し、L1、L2、L3
びL4が相互に独立して、それぞれ非電荷電子供与体配
位子、好ましくは窒素供与体(例えば、アミン及びピリ
ジン)、ホスフィン、アルシン、少なくとも2種の嵩高
い基(例えば、i−プロピル、tert−ブチル、シク
ロペンチル、シクロヘキシル、メンチル等)を含有する
スチビン、π−配位オレフィン又は溶剤分子を表す。
【0029】これらの基は、それぞれ以下の意味を有す
ることが好ましい:X-がBR”4 -(R”はフッ素又は
63(m−CF32を表す)を表し、Yがハロゲン、
好ましくは塩素を表すか、或いはOR(RはC1-6アル
キル、C6-12アリール、好ましくはフェノキシドを表
す)を表し、Rが水素を表し、R’がC1-6アルキル、
6-12アリール、C7-20アラルキル、好ましくはメチル
又はベンジルを表し、L1、L2が少なくとも2種の嵩高
い基を含有するホスフィンを表し、L3、L4が環式若し
くは非環式エーテル、又は第3級アミン(例えば、NM
2フェニル、NMe3、NEt3)を表す。
【0030】活性成分及び/又は又はこれら活性成
分を含む混合物の合成は、多くの有機金属化合物を出発
材料として、例えば以下のようにして行うことができ
る:RuClH(H2)L12を末端アルキンHC=C
Rと反応させることにより合成することができるRuY
(H)(=C=CHR)L12型のヒドリド(ビニリデ
ン)錯体を、R+-(X-は非配位アニオン又は弱く配
位しているアニオンを表す)と反応させることにより行
うことができる。RuClH(H2)L2は、文献に記載
の方法、例えばLの存在下に水素雰囲気下で、重合性ル
テニウム前駆体[RuCl2(COD)]x(COD=シ
クロオクタジエン)のi−プロパノール溶液から(Wern
er et al., Organometallics 1996, 15, 1960〜1962
頁)、或いはL及び第3級アミン(NEt3)の存在下
に水素雰囲気下で、同じ出発材料のsec−ブタノール
溶液から出発して(Grubbs et al., Organometallics 1
997, 16, 3867〜3869頁)製造することができる。さら
にRuClH(H2)L2は、RuCl3・H2OのTHF
溶液を出発材料として、活性化マグネシウムの存在下に
水素雰囲気下でLと反応させることにより得られ(BA
SF AG、先の優先権を有するが、先行文献ではない
DE−A19800934)、また1−アルキンとその
場で反応させて対応するヒドリド(クロロ)ビニリデン
錯体RuClH(=C=CHR)L2を得ることが好ま
しい。後者の場合、単離するか、或いはその場でH+-
(X-は非配位アニオンを表す)と反応させて、本発明
に使用される活性成分及び/又はを得ることができ
る。
【0031】RuYY’(=CHR)L12型の化合物
(YはY’と同義であっても良い)を、R+-(X-
非配位アニオン又は弱く配位しているアニオンを表す)
と反応させて行うことができる。混合アニオン性のアル
キリデン錯体RuXY(=CHCH2R)L2は、DE−
A19800934に記載されているようにRuXH
(=C=CHR)L2を出発材料として得られる。
【0032】配位子L3の存在下に、RuYY’(=C
HR)L12型の化合物を、アニオン引抜き金属塩M+
-又はBF3若しくはAlCl3等のルイス酸と反応さ
せることにより行うことができ、且つこのX-は非配位
アニオン又は弱く配位しているアニオンを表し、アニオ
ン性配位子Y及びY’は同一でも又は異なっていても良
い。MXは、例えばAgPF4、AgB(C654、A
gPF6又はAgSbF6を表していても良い。
【0033】R+-、M+-及び対応するルイス酸は、
有機金属出発材料に対するモル比を1:10〜100
0:1で使用することが好ましい。
【0034】活性成分及び/又はを形成する反応
は、不活性ガス雰囲気下に有機溶剤中で、特に配位によ
り不飽和金属中心を安定させることができる溶剤中で行
うことが好ましく、この有機溶剤の例としては脂肪族若
しくは環式エーテル(例えば、ジオキサン、THF)、
アミン、DMSO、ニトリル、ホスフィン、アリシン、
スチビン、水、オレフィン又は他の2電子供与体が挙げ
られる。反応は、−100〜100℃、好ましくは−8
0〜−40℃の温度、1ミリバール〜100バール、
0.5〜5バールの圧力でTHF中にて行うことが好ま
しい。
【0035】1モル当量以上のR+-を用いて反応を行
っても良い。過剰量のR+-を用いる場合に形成するL
1-3RXは反応に悪影響を与えない。得られた活性成分
及び/又は含有組成物を、高活性複分解触媒組成物
としてその場で用いるか、或いは不活性ガス雰囲気下に
おいて低温で貯蔵することができる。必要によりさらに
活性成分及び/又はを単離形態で用いることができ
る。
【0036】一般に、1秒〜10時間、好ましくは3秒
〜1時間後に反応は完結する。一般に適当な反応容器
は、必要によりセラミックで接合されていても良いガラ
ス又はスチール容器である。
【0037】式(C): RuX’Y’(=CH−CH2R”)L12 (C) [但し、X’、Y’が同一又は異なるアニオン性配位子
を表し、R”が水素、置換又は非置換のC1-20アルキル
基又はC6-20アリール基を表し、L1及びL2が相互に独
立して、それぞれ非電荷電子供与体配位子を表す]で表
されるルテニウム錯体の製造は、(a)RuX3をL1
びL2と、不活性溶剤中で還元剤及び水素の存在下に、
そして式IV: R”−C≡CH (IV) [但し、R”は上記と同義である]で表される化合物と
水の存在下又は不存在下に反応させて、式V: RuX’H(=C=CHR”)L12 (V) [但し、X’、R”、L1、L2は上記と同義である]で
表される化合物を得、(b)式Vの化合物を反応混合物
から分離し、次いでそれを不活性溶剤中、HY’、(H
1)Y’又は(HL2)Y’と、そして水の存在下又は
不存在下に式IV: R”−C≡CH (IV) [但し、R”は上記と同義である]で表される化合物と
反応させ、(c)次いで、生成物をHY’、[HL1
Y’又は[HL2]Y’と反応させることにより行うこ
とが好ましい。
【0038】上述のルテニウム錯体は、RuX’3、好
ましくはRuCl3・3(H2O)から、還元剤の存在
下、中間体を単離することなく、配位子L1及びL2、水
素並びに式IVの末端アルキンとの簡易な反応により、
極めて高い収率で直接得ることができる。こららのルテ
ニウム錯体は、カルベン炭素原子にビニル性の置換基が
含まれていない。この出発材料は安価に製造することが
でき、容易に入手することができる。
【0039】式(C)で表される混合アニオン性錯体を
製造するために、式Vの中間体を得又は単離し、次いで
さらに反応させる。これにより、異なる配位子X’及び
Y’を導入することができる。
【0040】合成の第1段階において、不活性溶剤中、
RuX’3と配位子L1及びL2との還元剤及び水素の存
在下における反応を行う。使用可能な溶剤は、芳香族化
合物、ヘテロ芳香族化合物、環式又は非環式エーテルで
ある。トルエン、NMP、テトラヒドロフラン、ジアル
キルエーテル、グリコールエーテル及びジオキサンが好
ましい溶剤である。テトラヒドロフランが特に好まし
い。
【0041】還元剤として、反応条件下にRu(II
I)をRu(II)に還元する還元剤はどんなものでも
用いることができる。この還元は、金属性又は非金属性
の還元剤の存在下、好ましくは金属形態であり及び/又
は担体に施すことができるアルカリ金属、アルカリ土類
金属又は遷移金属(例えば、パラジウム、亜鉛)の存在
下に水素を用いて行うことが好ましい。アルカリ土類金
属、好ましくはマグネシウムを活性化状態で用いること
が好ましい。例えば、塩素含有有機溶剤と接触させるこ
とにより活性化させることができる。例えば、不活性ガ
ス雰囲気下での単一容器反応において、マグネシウムを
反応容器中の希薄な塩素含有有機溶剤、例えばジクロロ
エタンに導入することができ、導入して1秒〜10時
間、好ましくは1分〜1時間後、水素雰囲気下に溶剤、
RuX’3並びに配位子L1及びL2と反応させる。この
反応工程(a)における温度は、好ましくは0〜100
℃、特に好ましくは20〜80℃、極めて好ましくは4
0〜60℃である。圧力は、好ましくは0.1〜100
バール、特に好ましくは0.5〜5バール、極めて好ま
しくは0.8〜1.5バールである。反応は、好ましく
は10分〜100時間、特に好ましくは1時間〜10時
間に亘り行う。配位子L1及びL2まとめての使用される
ルテニウム塩に対するモル比は、好ましくは2〜20:
1、特に好ましくは2〜5:1である。工程(a)での
反応後、1−アルキンとの反応混合物は、好ましくは−
80〜100℃、特に好ましくは−40〜50℃、極め
て好ましくは−30〜20℃の範囲内の温度である。こ
こでは、最初に使用されるルテニウム塩の1−アルキン
に対するモル比が、好ましくは1:1〜1:10であ
る。反応は、0.1〜10バール、好ましくは0.8〜
1.5バール、特に好ましくは1〜1.4バールの圧力
で、30秒〜10時間、特に好ましくは1分〜1時間に
亘り行うことが好ましい。
【0042】式(C)で表されるルテニウム錯体におい
て、X’は単座のアニオン性配位子、例えばハロゲン、
ハロゲノイド、カルボキシラート、ジケトネート(dike
tonate)を表す。X’は、好ましくはハロゲン、特に好
ましくは臭素又は塩素、極めて好ましくは塩素を表す。
反応は、RuCl3・3(H2O)を用いて行うことが特
に好ましい。
【0043】式(C)で表されるルテニウム錯体におい
て、Y’はX’と同じ配位子を表しても良い。X’とは
異なるハロゲン、又は重合体若しくは担体に結合するカ
ルボキシル基(触媒を担体に固定することが可能とな
る)が好ましい。式Vで表される中間体の配位子X’
を、塩複分解してMY’{Mはアルカリ金属又はアンモ
ニウム、好ましくはカリウムを表す}で置き代えても良
い。これにより、生成物混合物を得ることも可能とな
る。
【0044】上述のL1及びL2は、非電荷電子供与体配
位子である。基Rは水素、置換又は非置換のC1-20−、
好ましくはC1-6アルキル基又はC6-20−、好ましくは
6-8アリール基である。式(C)で表されるルテニウ
ム錯体は、RuCl2(=CH−CH3)(PCy32
びRuCl2(=CH−CH2−Ph)(PCy32{C
yはシクロヘキシル基、Phはフェニル基を表す}が特
に好ましい。
【0045】式: RuX’2(=CH−CH2R”)L12 [但し、X’がアニオン性配位子を表し、R”が水素、
置換又は非置換のC1-20アルキル基又はC6-20アリール
基を表し、L1及びL2が相互に独立して、それぞれ非電
荷電子供与体配位子を表す]で表されるルテニウム錯体
は、(a)RuX’3をジエンと、1種以上の脂肪族第
2級アルコールを基礎とする溶剤中、還元助剤の存在下
又は不存在下に反応させ、次いでL1及びL2と、少なく
とも1種の配位弱塩基及び水素の存在下に、中間体を単
離することなく反応させ、(b)次いで生成物を、式: R”−C≡CH [但し、R”は上記と同義である]で表される化合物
と、可溶性塩素源の存在下に反応させることにより得ら
れる。
【0046】従来技術に記載された触媒組成物と比較し
て、本発明に用いられるルテニウム錯体は、特に選択性
を高くすると共に触媒作用寿命を比較的長くすること
を、穏和な反応条件下(温度0〜200℃、圧力1バー
ル(絶対圧))に触媒濃度が極めて低い(100ppm
〜1%)場合でさえ可能にした。
【0047】RがMe又はEtを表す内部オレフィンR
CH=CHCH2Eを用いる場合には、エチレンの導入
が必要であるし、或いは以下の反応式による転化率を増
大させるために少なくとも有用であろう。この場合、エ
チレンをストリッピングガスとして用いることができ
る。
【0048】
【化7】 例えばペンタン、アセトン、エーテル及びトルエン等の
溶剤を添加することは、上述の反応において必要ない
が、反応に悪影響を与えるわけでもない。
【0049】反応は、0〜200℃及び0.01〜10
0バールの圧力で行われ、一般に10分〜100時間後
に完結する。
【0050】反応は、ガラス反応器、反応槽、管状反応
器又は循環反応器等の反応器のおいて連続的に又はバッ
チ式で行うことができる。反応は平衡反応であるから、
転化率を極めて高くするためにできるだけ早くこの平衡
から処理生成物を取り除くことが有利である。これは、
エテン、2−ブテン又はプロペン等の低沸点物質が副生
成物として形成する反応に特に有用である。
【0051】処理生成物を単離するために、この生成物
に溶解又は懸濁させた触媒を含んでいても良い反応混合
物を、蒸留して後処理し、そして精製蒸留後に処理生成
物を単離することができる。触媒含有塔底蒸留生成物を
反応に戻しても良い。触媒は、高沸点溶剤中で再利用す
ることができる。転化率が最大となるように形成する低
沸点成分を平衡からその場で除去するために、本発明の
方法を反応性蒸留装置で行うことも考えられる。
【0052】複分解反応に出発材料として使用するRC
H=CHCH2E型(R及びEは前記を参照)の化合物
は、例えばジエン(例えば、ブタジエン)等の容易に入
手可能な出発材料を、ヒドロホルミル化、カルボニル化
又はヒドロシアン化することにより高収率で得ることが
できる。
【0053】複分解生成物に存在する二官能化C6−炭
化水素を、特に水素化、ヒドロホルミル化、還元性のア
ミノ化、酸化又は環化することによりさらに処理しても
良い。
【0054】
【実施例】以下の実施例に本発明を詳述する。
【0055】実施例1:デヒドロアジピン酸メチルの合
成(C6−ジエステル) シュレンク管で、100g(0.88モル)の3−ペン
テン酸メチル(3−MP)を、677mg(0.9ミリ
モル)のRuCl2(=CHMe)(PCy3 2と種々
の温度にて、常圧下で反応させた。数分以内に、溶液の
紫色から暗赤色への特徴的な変色が観察された。この実
験を通じて、反応空間は密閉されていたので、形成した
低沸点副生成物は排出できなかった。試料を種々の反応
時間後に取り出し、ガスクロマトグラフィーによる解析
を行った。結果を以下の表に示す。
【0056】
【表1】
【表2】
【表3】
【0057】実施例2:デヒドロアジピン酸の合成(C
6−二酸) シュレンク管で、100g(1.0モル)の3−ペンテ
ン酸を、760mg(1.0ミリモル)のRuCl
2(=CHMe)(PCy32と80℃にて常圧下で反
応させた。この実験を通じて、反応空間は密閉されてい
たので、形成した低沸点副生成物は排出できなかった。
数分以内に、溶液の紫色から暗赤色への特徴的な変色が
観察された。5時間後、反応混合物をガスクロマトグラ
フィーにより解析した。
【0058】転化率(3−ペンテン酸)=23% 選択率(C6−二酸)=98%
【0059】実施例3:エチレンの存在下におけるデヒ
ドロアジピン酸メチル(C6−ジエステル)の合成 ガス導入口を装備したシュレンク管で、100g(0.
88mol)の3−ペンテン酸メチルを、677mg
(0.9ミリモル)のRuCl2(=CHMe)(PC
32と室温で反応させ、この溶液に穏やかなエチレン
流を通した。数分以内に、溶液の紫色から暗赤色への特
徴的な変色が観察された。形成したプロピレンを、1時
間エチレン流を続けて導入することにより溶液から取り
除いた。次いで、反応混合物をガスクロマトグラフィー
により解析した。
【0060】転化率(3−ペンテン酸)=45% 選択率(C6−ジエステル)=98%
【0061】実施例4:デヒドロアジピン酸メチル(C
6−ジエステル)の100ミリバールでの合成 滴下漏斗を装備した丸底フラスコで、100g(0.8
8モル)の3−ペンテン酸メチルを677mg(0.9
ミリモル)のRuCl2(=CHMe)(PCy32
40℃で混合し、さらに400g(3.51モル)の3
−ペンテン酸メチルを、100ミリバールの減圧下、1
時間に亘って徐々に添加し、形成した2−ブテンを取り
除いた。反応混合物を40℃でさらに1時間撹拌し、最
後に蒸留して後処理した。
【0062】収量(C6−ジエステル)=211g(単
離状態、理論量の56%)
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 69/593 C07C 69/593 231/12 231/12 253/30 253/30 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 C07C 6/04 C07C 6/04 C07F 15/00 C07F 15/00 A

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I): E−CH2−CH=CH−CH2−E1 (I) で表されるC6化合物の製造方法であって、 式(II)及び/又は(III): R−CH=CH−CH2−E (II) R1−CH=CH−CH2−E1 (III) [但し、E、E1が独立して、−CHO、−COOH、
    −COOR2、−C(O)NR34、−CNを表し、 R、R1が独立して、水素、C1-12アルキル、C6-12
    リール又はC7-13アルキルアリールを表し、 R2、R3、R4が独立して、水素、C1-12アルキル、C
    7-13アラルキルを表す]で表される化合物を、ルテニウ
    ム化合物又はルテニウム錯体を含む均一触媒の存在下に
    自己複分解又は交差複分解させて得ることを特徴とする
    製造方法。
  2. 【請求項2】ルテニウム−アルキリデン錯体を触媒とし
    て使用する請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】前記ルテニウム−アルキリデン錯体は、式
    A又はB: 【化1】 [但し、は他の配位子L4により安定され得るもので
    あり、且つXが配位していないか、或いは金属中心に弱
    く配位しているだけのアニオンを表し、 Yが単座又は多座のアニオン性配位子を表し、 R及びR’が相互に独立して、それぞれ水素、置換又は
    非置換のC1-20アルキル、C6-20アリール又はC7-20
    ルキルアリール基を表し、 L1、L2、L3及びL4が相互に独立して、それぞれ非電
    荷電子供与体配位子を表す]で表されるカチオン性ルテ
    ニウム錯体又はこれらを含む混合物、或いは式C又は
    D: RuX’Y’(=CH−CH2R”)L12 (C) RuX’Y’(=CHR”)L12 (D) [但し、X’、Y’が同一又は異なるアニオン性配位子
    を表し、 R”が水素、置換又は非置換のC1-20アルキル基又はC
    6-20アリール基を表し、 L1及びL2が相互に独立して、それぞれ非電荷電子供与
    体配位子を表す]で表されるルテニウム錯体から選択さ
    れる請求項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】前記非電荷電子供与体配位子が、ホスフィ
    ン、アルシン、少なくとも2種の嵩高い基を含有するス
    チビン、アミン、ピリジン、π−配位オレフィン又は溶
    剤分子である請求項3に記載の方法。
  5. 【請求項5】前記非電荷電子供与体配位子が、式 PRabc [但し、Ra及びRbが相互に独立して、それぞれフェニ
    ル基又は立体障害がある有機基を表し、 Rcが水素、置換又は非置換のC1-12アルキル基又はC
    6-20アリール基を表すか、或いはRaと同義である]で
    表されるホスフィンから選択される請求項4に記載の方
    法。
  6. 【請求項6】Xがハロゲンを表し、及びYが同一若しく
    は異なるハロゲン、又は重合体若しくは担体に結合する
    カルボキシル基を表す請求項3〜5のいずれかに記載の
    方法。
  7. 【請求項7】EがE’と同一であり、RがR’と同一で
    ある請求項1〜6のいずれかに記載の方法。
  8. 【請求項8】反応をエチレンの存在下に行う請求項1〜
    7のいずれかに記載の方法。
  9. 【請求項9】R−CH=CH−CH2−Eが3−ペンテ
    ン酸メチル又は3−ペンテン酸である請求項1〜8のい
    ずれかに記載の方法。
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